御坂「アンタを幸せにする!」上条「…はい?」(443)

注意事項

これはとある魔術の禁書目録のssです。
カップリングは上条×御坂
>>1は初ss
誤字脱字など多々あると思います
更新はマイペースです。

なお荒らしはスルーでお願いします




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367755765








この俺上条当麻は物心つく頃から不幸だ。

一日に最低でも七回は怪我をする。たまたま暴投したボールが自分に当たったり、空き缶に足を取られて骨折したり、そんなことが日常だった。



いつもまわりには疫病神と呼ばれ、気持ち悪がられて誰もが俺を避けた。



俺の周りにいるとそいつも不幸になる。



俺が学園都市に行ったのもそれが理由だろう。これ以上親に迷惑をかけたくなかった。


だが学園都市に行ったら行ったで現実を突きつけられる。


場所を変えたところで不幸なことは変わらない。

「見つけたわよ!今度こそ!真面目に勝負しなさい!」



今日もでた。Level5のビリビリ中学生。


いつもだったら特売だとか言って誤魔化すが、今日は何故か昔を思い出し自分の不幸の理不尽さにイライラを募らせていた。




どうして俺だけこんな不幸なんだ


「…」

「ちょっと!聞いてんの?」



思えばこいつが俺に勝負を仕掛けてくるのは俺の右手が原因だ。



幻想殺し


それが異能の力なら触れるだけで打ち消すことができる能力。







それだけだ。

トランプに大富豪というゲームがある。あのゲームで実質一番強いカードはジョーカー。学園都市でいう能力者たちだ。

このジョーカーに勝てるカードはたった一枚。スペードの3。しかしスペードの3はジョーカーにしか勝てない。

俺の右手はスペードの3のようなものだ。効果は能力者にしか発動しない。


こんな右手があったって喧嘩に勝てるわけでも、女の子にモテるわけでも、ましてや幸せになれるわけでもない。






ふと思った







この右手は異能を打ち消す。ならば神様の加護とか運命の赤い糸とかも消してしまうのだろうか?



だとしたら



「….うるせぇよ…」

「…え?」



こんな不幸の根となる右手は





「うるせぇんだよ!」


いらなかったのに

>>1で書き忘れましたが、キャラ崩壊を起こしております。上条さんの精神が少し脆くなっています。

御坂美琴は戸惑っていた。

夕日が茜色に染まり、ほとんどの学生が下校している時刻。あの特徴的なツンツン頭を見つけていつものように上条に勝負を仕掛けた。しかしいつもと様子が違うのである。御坂が上条に出会い頭に勝負を挑むと彼は大抵

「またかビリビリ中学生」

と答える。しかし今日は反応すらせず、それどころか彼に怒鳴られてしまった。

御坂「え?あ、あんたどうしたの?」

上条「いつもいつも勝負とか言って、その度に俺に電撃やら超電磁砲とか加減もせずぶつけてきて!俺がいったい何をしたんだよ!」

御坂「電撃って、あんたに当てようとしたってその右手で打ち消せるじゃない」

上条「お前はもしも俺が電撃や超電磁砲をこの右手で打ち消せず、直撃を受けたらどうなるか考えたこと無かったのか?」

御坂「そ、それは…」

上条「だいたい俺がお前に喧嘩を売るようになったのだって、元はと言えばお前が不良に絡まれているのを助けたからだろ?この右手が異能を打ち消すからだろ?もう散々なんだよ!」


上条「こんな右手が無ければ、俺がお前に電撃を打たれることも、不幸になることなんて無かった!」

上条「もうこんな理不尽なことなんてあるか!俺に平凡な生活をくれよ!」


それは上条がずっと不幸なことにあい、少しづつ募っていた本心。いや悲鳴だった。

彼は怒りにまかせ、目の前のまだ中学生の女の子にそれをぶちまけてしまった

彼は駆け出した。後ろから御坂の声が聞こえたが構わず駆け出した。その方角は寮とは逆方向だった。

今日はここまで。

御坂の一人称って私ですよね?

一人称はあってるが上条さん錯乱しすぎ
自分から喧嘩売ってぶちギレとかwwwwww

>>15
いきなり間違えました…すいません…

↓訂正version

上条「だいたいお前が俺に喧嘩を売るようになったのだって、元はと言えばお前が不良に絡まれているのを助けたからだろ?この右手が異能を打ち消すからだろ?もう散々なんだよ!」


上条「こんな右手が無ければ、俺がお前に電撃を打たれることも、不幸になることなんて無かった!」

上条「もうこんな理不尽なことなんてあるか!俺に平凡な生活をくれよ!」


それは上条がずっと不幸なことにあい、少しづつ募っていた本心。いや悲鳴だった。

彼は怒りにまかせ、目の前のまだ中学生の女の子にそれをぶちまけてしまった

彼は駆け出した。後ろから御坂の声が聞こえたが構わず駆け出した。その方角は寮とは逆方向だった。

一応今のところ考えている登場キャラクターを書いてきます


上条当麻

御坂美琴

禁書目録

白井黒子

ですね。これ以外にも出す予定ですが、作者は原作八巻までしか持ってません…

黒子が可愛くてつい原作を買ったタイプの使い手だな貴様

夜ですが、少し投下します。

>>23

最初は漫画読んでいましたが、漫画だけでは理解し切れず、最近買い始めました。黒子は結構好きなキャラです。

御坂「ちょっとアンタ!待ちなさいよ!」

いつもだったらわたしはこう言ってあいつを追いかけた。追いかけながら能力を行使して電撃をぶつけただろう。

今のあいつの背中を追いかけるとこは出来なかった。

(俺がいったい何をしたんだよ!)

あいつの言葉が、本心からの言葉、いや叫びが心の中でずっと響いている。

御坂(何やってんだろう、私…)

私は何もあいつのことを考えていなかった。

あいつの右手は私の電撃を打ち消す。でも打ち消せなかったらそれで文字通り終わりだ。

少し考えれば子どもでも分かる。ましてや自分が行使している力だ。そんな事実にLevel5である私は気づけなかった。

御坂「…」

Level5

学園都市第三位

超電磁砲の美琴

常盤台のエース

選ばれた存在

周りの人たちからはこんなことばかり思われていて、私は人の輪の中心にはなれても、輪の中には入れない。

誰も私を対等に見てくれない。

そんな思いが渦巻いてるとき、私はあいつに出会った。

最初こそイライラして攻撃を仕掛けていたが、あいつは少し不思議なやつだった。

私がLevel5と知っても、羨望の眼差しで見つめるわけでも、急に平身低頭になるわけでもなかった。

自分を対等に見てくれる存在。

嬉しかった。

あいつの前で素直になれないのは照れ臭くて

あいつに勝負を仕掛けるのは口実で

御坂「…馬鹿だなぁ。私」

御坂「…グスッ…」

気づいたら寮にいて、どう帰ってきたかは覚えてない。

乙です。
時間軸的には1巻前なのかなぁ?

原作の上条さんは太平洋より広い心だろ
普通はぐれる

では今日も投下します

>>31

次列系は一巻ですね。今書いているのは7月24日あたりですね。原作で言う記憶を失う前です。

>>34、35

原作の上条さんは本当に凄いと思います。何より自分より他人を優先するあたりが。

期待と書いてくれた皆さん。ありがとうございます!期待に答えられるよう頑張ります!

上条「ハァッ…ハァッ…」

やってしまった…何をやっているんだ俺は…

上条(何やってんだよ…俺)

自分の怒りを14歳の中学生の少女にぶつけてしまった。

いくらなんでも言いすぎた。御坂の問題はもっと年上らしく話し合いで解決できたのではないか?

上条「…今となっちゃ…遅いけどな…」

でも、どうしたらいいんだ?


いろんなことが頭に渦巻いて正常な思考ができない。









何故自分だけ

周りは平穏にな日常

自分は不幸



頭の中がグチャグチャで苦しい





>>38訂正



何故自分だけ





周りは平穏な日常





自分は不幸






頭の中がグチャグチャで苦しい














誰でもいい!答えてくれよ!助けてくれよ!












俺はどうすれば…!?













???「ねぇねぇそこの君」










???「悩み事なら聞いてあげるよ?」










学生が大半を占めるここ学園都市。その場所には似合わない銀髪のシスターさんがそこにいた。

上条「…いえ、今忙しいんで…」

???「今の君、ひどい顔だよ?」

銀髪シスター。目の前にいるのは確かにシスター。しかしまだ幼さが残っていると言うか、喋り方も容姿も完全に少女だ。とても自分の問題を解決どころか軽くすることも期待できない。

???「話すだけ話してみて。解決することは出来なくても、気は楽になるかも」

でも今の俺は不安定だった。

何故だろうか。

上条「…こんな力が…」

この銀髪の白いシスターの少女に

上条「力があるから…」

話したくなってしまった。

上条「俺、生まれつき変な力があるんだ…」

紡ぎ始めた言葉は止まらない。

上条「その力のせいで俺は不幸な目にあっていて」

少しづつ、少しづつ流れていく

上条「あまりに理不尽で、あまりに不合理な不幸が俺にふりかかる…」

上条「俺こんな力いらなかった…」





上条「こんな力欲しくなかった…」






上条「平凡な幸せでいいから、それが欲しかった…!」






全部。これが本心。その本心をすべて吐き出した。



???「…」

彼女は静かに目を閉じ、俺に告げる

???「君はある力を持っている。その力のせいで君は不幸。君はその力を持っていることを後悔している」

???「でもね…」

??「君がその力を持っていなくて、平凡な人生を送っていたとてして」



彼女は目を開けて、俺を真っ直ぐに見つめて告げる。









???「その力を持っていなくて良かったって、本当に思えるのかな?」







とりあえず今はここまで。もしかしたら後で投下するかも。

閑話休題

…今は閑話休題ですが、後々本編で重要になります。



木原数多と一方通行



一方通行「…今帰ったァ」

木原数多「クソガキ帰ってくんのおせーぞ。俺は腹減ったぞ、さっさと飯作れ」

一方「飯の一つも作れないのかよ木原くんよぉ」

木原「帰ってきていきなり喧嘩売るとかホントムカつくガキだよなお前…まあ、いいや。そんなことより[実験]の方のノルマはどうだ?」

一方「…ろ…」

木原「あ?」

一方「…0だぁ…」

木原「…0?まだ一人も?」

一方「…」

木原「…プッ…もう実験始めてそれなりに時間経つのに、まだ一人も出来ないのかよ…クク…」

一方「…なァ木原くんよぉ…」

木原「あ?何?」

一方「俺が今やっている実験は俺がLevel6になるための実験だよなァ?」

木原「性格には[量産異能者「妹達」の運用における超能力者「一方通行」の絶対能力への進化法]だがな。それが?」

一方「確かに俺はこの実験を受けることを承諾した。だがなぁ…」









一方「何で[妹達]を口説くのが実験内容なんだァ?」



木原「それ今更?」

一方「だっておかしいだろうがァ!どうして俺がLevel6になるのに恋愛なんぞ訳のわからないことやらされなきゃなんねぇんだ!」

木原「…まぁ、当初は二万通りの戦場と二万人の[妹達]を用いて、お前を実戦を用いた特殊カリキュラムで成長を促すことだったらしいが…」

一方「あァ?それでいいんじゃねえのか?」

木原「お前に生半可な能力者と戦わせて、お前は成長するわけでも無いし。お前に勝てるやつなんて特殊な例を除いてほとんどねぇ」

木原「だから科学者たちはお前に足りないものを注目した」

一方「あァ?俺に無いもの?」

木原「疑問に思わなかったか?[量産異能者]に何故お前ではなく第三位の超電磁砲が選ばれたのか」

一方「…」

木原「そんなわけで再度[樹形図の設計者]に演算してもらったところ」


Level5一方通行は[妹達]と恋愛成就したときLevel6へと進化する

一方「…やっぱわかんねぇ」

>>49
誤字脱字がありました…

性格→正確

シリアスかと思ったら急激にクソSS臭がしてきたぞ(^^;;

木原「だから、お前に足りないものを補うためにはそれが手っ取り早いと…」

一方「恋愛って何なんだかわかんねぇし…だいたいこんな馬鹿馬鹿しい実験を上が通したとは思えねぇなァ…」

木原「あー…そういや一人やたらと反発している研究者いたな」

一方「誰が?」

木原「確か天井亜雄とかってやつだ。そいつは外部の学園都市敵対勢力と繋がっていて、てめぇの戦闘データを欲しがっていたそうだ」

一方「…そいつどうなった?」

木原「…聞くか?」

一方「いや、聞かないでおくゥ」

木原「てゆーか、マジでお前何なの?一人もノルマ達成できてないって」

一方「あァ?顔に悪趣味な刺青いれていてヤクザとしか思えねぇやつに言われたくねぇ」

木原「よし殺す!今殺すぞ!すぐ殺す!」

一方「上等だァ!こちとら普通に家に木原くんがいることに慣れていてイライラしていたところだァ!」

木原「それてめぇの問題じゃねぇか!」

一方「知ったことかァ!木ィィィィ原くゥゥゥゥゥんよぉ!」

木原「アクセラレータァァァァァァ!」

一通の家は今日も平和



>>55

自分で書いててそう思ってきた…何やってんだよ…アドリブはやはりまずいか

すいません一方通行と木原くんの話は全く別にしてください。展開も変えていきます。

よくよく考えたら一方通行って酸素の無くなると厳しいんだった

ァィゥェォン これ全部カタカナだからな
口調くらいしっかり頼むわ

無責任すぎますが、木原くんと一方通行の話は無かったことにします。本当にすみません…原作を馬鹿にしてしまった…

では、上条と謎のシスターさんの話を投下します

>>58

ホントすいません…もう少し原作を参考にしながら構成していきます…

考えてもみなかった。確かにこの右手のおかげで窮地に立たされたとき、危険を脱したこともあった。

それに自分に起こる不幸をすべて右手のせいにするのもおかしなことだ。(それでも大半はこの右手のせいだとは思うが)

今までこの学園都市で能力の直撃を受けずにいられたのはこの右手のおかげなんだ。






…だけど










この右手の力が無ければ、そもそも学園都市に来ることもなく、平穏に暮らしていたんじゃないか?










頭の中でそんな考えがよぎる。






???「…まだ何か悩んでいるの?」

上条「…」

???「余計かもしれないけど、君はその力を望まなかったけど、君はその力を持ってしまった。力は力を持ったその人が責任を持って行使しないといけないよ」

上条「…力の責任…」

???「言いたいのはこれだけ。じゃあね」

シスターさんは俺に背を向け、立ち去ろうとする。俺は聞き忘れたことがあって彼女を呼び止めた

上条「なぁ!君の名前は?」

彼女は振り返りはにかみながら言った

インデックス「私の名前はね、インデックスって言うんだよ?」

インデックス「イギリス清教のシスターなんだよ」

インデックスと名乗る少女は最後に手を降りそして人の波の中に消えていった。

上条「…」

力の責任。それをどうとっていけばいいかは俺にはわからない。

大体、その力の責任をとったら不幸でなくなるわけでもない

上条「…わかんねぇよ…」

力の責任なんて…

区切りがよいのでここで。禁書目録はこれ以後出さない予定です。

木原くんと一方通行は黒歴史入りかww

>>66

やっちまった…と思って、さっきまで胃腸が痛かったです…

さて、>>64で禁書目録は出さないと書きましたが、一応安価をとります。

1 これ以後禁書目録は出さない

2 禁書目録の出番あり

↓>> 5

までで多かったもの

1

出さないと決めたんなら初志貫徹

安価ありがとうございます。1ということで、これ以後禁書目録は出しません。

>>71
もしかしたら禁書目録だして欲しい人いるかなーと思いまして…

気持ちは分かるけど外野の反応気にし過ぎるのもほどほどに・・・
書き手の物語がどういう方向行くのかなーってのを純粋に楽しみにしてる自分のような者もいるのです

気にしすぎ安価かよ

読んでる漫画が読者の言いなりになってたら読む気無くすだろ

もっと一人で頑張れ

気にしすぎと言うよりは大して重要なことじゃないからどっちにも転べるよ、って感じかね

両方書けばみんな幸せ

こんばんは。今日も投下していきます。

>>77 >>79
周りの人に意見を聞きすぎるのも、物語に味がでないということでしょうか…?以後気をつけます

>>80

まあ、最初は気にしていなかったのですが、よくよく考えたら禁書目録本格的にだしたら記憶喪失フラグ立つなと気づき…

>>81

とりあえずは今回は禁書目録は出さずにいきます。禁書目録出る話は…考えときます

やっとできた自分の支えである対等な存在。

それを一方的な目で見てしまい、無くしてしまうかもしれない。

寮に着いてからもずっと上の空だった。寮監が何か言っていた気がするが、何も覚えてない。

「…ねぇ…お…さ…お姉様!」

御坂「あっ…な、何?黒子?」

白井「その様子じゃ、聞いていないですわね…」

私の寮の同居人である白井黒子。私に向ける好意を除けば誰もが淑女と言うような少女である。



…はずである。


何故だろう。急に自分の相手の中身を把握することを疑うようになってしまった。


白井「お姉様…何か考えことですの?この黒子、お姉様のためならどんなことでも力になりますの!例えそれが、夜の営みのお相手でも!いえ、むしろ歓迎ですの!」

御坂「…」

いつもなら電撃をかますところではあるが、出来なかった。余裕が無いのもそうだが、いつもいつも電撃を受けて、本当は心底嫌がっているのではないかと、思ってしまった。

白井「…いつも話していた殿方と何かあったのですの?」

御坂「なっ!?」

白井「やはり、何かあったのですね…いつもお姉様が帰ってくると、楽しそうにその殿方との話をなさるのに、今日はそれに関連する単語すらでていないですの」

…そういえばそうだった。黒子にはあいつのこと、話していたんだっけ…

御坂「…実はね…」








御坂「…と言う訳なの…」

白井「…大体把握しましたの。というか、わたくしちょっと呆れてますの」

御坂「…幻滅した?」

白井「幻滅なんかしないですの。お姉様が好きだからこそ呆れているのですの」

白井「愚痴をお姉様にぶつけてしまったことは殿方に非はあります。しかし、お姉様はLevel5としての自覚が無いですの」

御坂「うん…」

白井「現状を考えるに、その殿方には謝るべきかと思われますの」

白井「助けたのに攻撃したこと、特別な力を持っているとはいえ、加減せず超電磁砲を行使したことを」

御坂「…私、あいつに一方的な評価をしていて、あいつ本当は悩みを持っていたのに、私あいつを傷つけた」

御坂「あいつの気持ちを考えてなかった…」

白井「…」

御坂「…あいつさ、こう言ってたんだ」

白井「?」

御坂「こんな右手があるせいで、不幸なんだって…」

能力を打ち消すあの右手。オカルトを信じる訳ではないが、もしかしたら神様の奇跡とか消していて、そのせいであいつは不幸なのかもしれない。

御坂「…これから私はあいつにどう接していけばいいんだろう?」

白井「…それはお姉様が、これからその殿方をどうしたいのかにもよりますわ」

御坂「…」

結局私はどうしたいんだろう?

誰も私を対等に見てくれなかった私を対等に見てくれた。

私は勝手にあいつを私の支柱にしていた。

でも実際私はあいつのことをそんな知ってる訳でもない。

あいつの好きなものとか、趣味とか嫌いなものとかは何も知らない

大切な存在と言うには相手の事をあまりに知らなさすぎる。









だからって、放ってもおけない








知りたい。










もっとあいつのことを知りたい…








あいつの事を知って、支えになってやりたい…






私は…








御坂「あいつを、支えてやりたい…」







白井「…それと、お姉様」

御坂「?」

白井「人には人それぞれの価値観がありますの。お姉様はその殿方の気持ちを考えられなかったと仰いました」

白井「ですが、他人の気持ちをすべて分かりきることなど、親友という立場でも難しいですの」

御坂「…」

白井「わたくしでも、お姉様の気持ちとかはすべてはわかりませんし、お姉様もわたくしに対して隠し事の一つや二つあるでしょう?」

御坂「…ッ!そんな事な「ですが!」…」

白井「わたくし、お姉様が隠し事をしていて、それをわたくしが知ったとしても」









白井「お姉様のこと嫌いになったりなんかしませんの」




御坂「…」

御坂「…私はあいつに何をしてやれるのかな…?」


白井「…その殿方の不幸は解決出来ないことかもしれませんが、殿方が責任をとるしかありませんの」

白井「だからお姉様は」




白井「お姉様が出来ることを」





白井「その殿方をしっかり支えるべきですの」






…あいつは私を対等に見てくれた…







私を支えてくれた存在だ。






御坂「…うん」






だから今度は






御坂「そうよね…」






私があいつを






御坂「そうよね!」






支えていこう!



御坂「ねぇ、黒子」

白井「何ですの?」

御坂「あんたって嗜好は変だけど、思考はマトモなのね」

白井「…それが淑女というものですの」







白井(はぁ…何やっているのでしょうねわたくしは。まあ、あくまで殿方のためではなく、お姉様のためですの)

白井(…お姉様はご自分の気持ちに気づいているのでしょうか…)

白井(何にしても、その殿方とは一度じっくりお話をしたいものですわ)



投下終了です。

黒子は好きだが、口調の再現は難しい…多分所々間違っているかもしれないです…

さて、>>1は中間テスト二週間前になりました。多分明日は来れないです。というよりテスト終わるまで更新ペース落ちます…こればっかりは許してください…

ではまた。

どうもこんばんは。もう勉強なんて知りません。テストなんて知りません…

(゚∀゚)〈ジャッジメントですの

(゚∀゚;)〈ジャッジメント!ジャッジメントですの! ブンブン

あ、言いたかっただけです…では少しですが投下を

上条当麻は補習の帰り道を歩いていた。

補習の内容は全く頭に入っていない。ずっとあのシスターの言葉を反復させていた。

上条(なんだよ、力の責任って)

気づいたらいつも御坂と会うあの公園にいた。

上条「…やっぱ謝るべきだよなあ…」

謝る人は言わずとも、御坂美琴のことである。

上条「…でも、今日は会えないかもな…」

昨日あれだけ酷く八つ当たりしたのだ。とても会えるとは思えなかった。

上条「…はぁ。謝れずに終わるとか…」

あの怒りっぽくビリビリなLevel5の中学生は今日はいない。

上条「…帰るか」

来る希望もないので帰ろうとしたのだが…

御坂「あ」

上条「あ」

振り返るとそこには何故か顔を真っ赤にした御坂がいた。

御坂美琴は悶えていた。

御坂「あいつを支えるとは決めたけど…具体的にどうすりゃいいのよ~!」

手にはさっき自販機て蹴りを入れて手に入れたヤシの実サイダーが握られているが、力を入れすぎて中身を開けていないのにミシミシといっている。ついでに漏電もしていた。

御坂「…うぅ…謝らないといけないけど…なんて話かけりゃいいのよ…あ」

あいつが来た。

遠目だがあの特徴的なツンツン頭はあいつだ。

御坂「う、うわぁ…来ちゃった」

このまま立ち去ってしまいたい気持ちになってしまうが、謝るまでは立ち去れない。

御坂「何やってんのよ私は!あいつを支えるんでしょ!」

自分を叱責し、あいつに向かって歩んでいく。

今あいつはこっちを見ていない。

あいつの近くに来た。



言葉は出ない。





御坂(は、話しかけなきゃ!でも声が出ない…)




そしてあいつが振り返った。



上条「あ」

御坂「あ」




自然と目が合う


さて、今日はここまで。

ご意見ご感想お待ちしております。

>>102
沢庵パイ食う?

>>107
な、何その黄色いの…なんか甘い匂いと漬物の匂いがするよ…ちょおま、それはマズイ!絶対マズモガっ!

(あのスレ好きなんです…)

言い忘れましたがトリップをつけました。これからもよろしくお願いします。

さて、こんばんは。>>1は今テスト真っ盛り。今回もその場しのぎの投下であります。

地理なんて社会に出ても使わないよな。うん。だから点取れなくてOKだ。

そして期待コメントしてくれた皆さんありがとう。

それでは投下を!

上条「み、御坂…?」


今日はもう会えないと思ったが、意外なことに御坂は何故か顔を真っ赤にして俺の前に現れた。


御坂「…ぁ、あの…その…」


いつもと明らかに様子が違った。いつもなら御坂は俺に会うと開口一番に「勝負しなさい!」であるのに、今は落ち着きが無かった。


昨日のこともあるだろうが、少し心配になる。


謝るタイミングは今しかないだろう。俺は御坂に話しかけようとしたが


上条「…」


何故か言葉が出ない。どう話しかければいいかわからないのだ。


昨日の御坂との件が終わって考えてみると自分はかなり大人気なかった。もう、御坂は俺に会おうとは思わないだろうと思った。


御坂「あ…あの!」


唐突に御坂が声をあげた。


上条「な、なんでしょうか…?」


御坂「…ん!」スッ


彼女は俺から目を逸らし、握っているヤシの実サイダーを俺に押し付けていた。


上条「…え?これは?」


御坂「こ、ここに置いとくから、そ、それじゃ!」


ヤシの実サイダーを俺の足元に置いて雷光の如く御坂は立ち去った。


上条「…何だったんだ…?」


俺は少し戸惑ったが、せっかくもらった物だ。有難くもらうことにした。


ヤシの実サイダーは美味しかったが、缶は所々ひび割れている上に前に飲んだ物より炭酸がキツイのだかわからないが、舌がピリピリした。




御坂「わ、私はアホかー!!?」


何が恥ずかしくて缶ジュース押し付けて逃げるやつがいるのよ!しかも渡し方!


御坂「…結局謝れなかったな…」


御坂「うぅ…ダメだな私…」


…いや!大丈夫よ!明日こそ!明日こそ謝るのよ御坂美琴!


御坂「そうよ!明日頑張ればいいのよ!アハハー」


御坂「…」


御坂「や、やってやるんだから!」


どこまでもヘタレであった。

さて、投下終了です。

さてちょっとしたこの話を書くことにした理由を書きます。

この話を書く前に、候補に上がっていたのはこの上琴の話と、人造人間17号がまどマギの世界に関わる話と、一方通行がアキバストリップの世界にくる話を考えていました。

しかし>>1はまどマギにそれほど詳しくないためと、一方通行の立ち位置を考えてしまったので、上琴の話にしました。

やっぱり王道だと思います。

こんばんは。テストはなんと月曜日までです。それまでは更新あまりできません。

しかも明日山登りだし…部活を憎む…

ではでは投下であります。

次の日…



上条「み、御坂か…」



御坂「あ、あの、そそそそ、その…ア、アンタに…」



御坂は今日もあの公園にいた。手にはきな粉練乳というセンスの欠片もないいネーミングの缶ジュースを握りしめて何かを言いたげにしていた。



御坂「…その、これ!アンタにあげるから!それじゃ!」



御坂はそれだけ言って電光石火の如く駆け出していった。


上条「…今日もまともに話せなかった…」



上条「…」



上条「どうすれば謝れるのか…」



足元には俺のために買ったのか、自分が飲むために買ったのか分からない缶ジュース。



…缶ジュース?



上条「…!そうだ!」


上条は御坂と話すための方法を思いつき、明日行動に移す事にした。



ちなみにきな粉練乳は甘かったが、何故か炭酸が入っていた…?ビリビリしたし

御坂「…って何なのよこれは~!!」



今日もあいつにジュース押し付けて逃げてしまった。本当はこんなことしている場合じゃないのに…



御坂「うぅ…わたしの馬鹿ぁ…」



なんで伝えたいことあいつに伝えられないんだろう…



御坂「…」



御坂「あ、明日こそ!明日こそやるのよ!」



前回の失敗を何も活かせていなかった。

そのまた次の日…



御坂「…まだアイツ来てないな…」



今日も今日とて手に缶ジュース(抹茶ミルク)を持ち上条を影からまつ御坂。



御坂「今日こそ、今日こそ謝らないと…」



御坂は只今2連敗中のことを、黒子に相談し、何とか解決の糸口を見つけようとしたが



黒子「それは単純にお姉様がヘタレなだけですの。あぁ!しかしそんなヘタレなお姉様も(ry」



御坂「へ、ヘタレって呼ばれる…」←ヘタレ辺りから先は聞いてない



そして御坂が思案に明け暮れ周りの警戒を怠っていると



上条「おす」ピト



後ろから急に声と冷たい感触が襲い



御坂「みにゃあ!!」



変な声だして飛び上がってしまった。



御坂「だ、誰!?」



驚いて振り返るとそこには



上条「ほれ。お前にやるよ」



片手にオレンジジュースの缶を持った、アイツがいた。


投下終了です。

この上条と御坂の奇妙なジュースの交換はしばらく続きます。

ネタがきれてきましたね…これから先地の文は少なくなるかもしれません。

そこは何卒ご了解を。

意見などお待ちしております

こんばんは。今日も投下であります。

こ、腰が痛い…ついでに足も痛い…恨むぜ…こんなことならアウトドア部何て入らなきゃ良かったよ…

では投下です

上条「あそこのベンチでいいよな?」


御坂「う、うん…」


上条と御坂は公園のベンチに座った。彼らが手に持っている缶ジュースはそれぞれが買い(一人は窃盗に近いが)、互いに交換した物だ。


上条「今日は抹茶ミルクね…相変わらず食品衛生法ギリギリなもん持ってくるよなー?」


御坂「う…ごめん…」


上条「…らしくねーなー。いつもなら[う、うっさいわね!私が直々に買ってきたんだから感謝しなさい!]とか言いそうなのに」


御坂「…ごめんなさい…」


上条「へ?い、いや今の俺の発言のどこに謝る要素が…?」


御坂「…アンタのこと、全く考えないで攻撃したりして、ごめんなさい…」


そのときの御坂は俯きがちだったが、本当に申し訳なさそうだった。いつもと違い、しおらしい様子の御坂に上条は戸惑った。


上条「そ、そんなことはないぞ?むしろ俺こそ、この前お前に強く当たっちまったし…」


御坂「ううん。元はと言えば私が原因だし。いくらアンタが不思議な能力あったとしても、超電磁砲をぶつけるなんてLevel5としての自覚が無いわよね…」


上条「い、いや俺お前と始めて会ったとき、今思えば結構失礼なこと言ったしな…」


御坂「でも、私を助けようとしてくれたでしょ?」


上条「そ、そうだけど…」


上条はそこで一呼吸置き、御坂をまっすぐに見つめた。


上条「…本当にごめんな。あの時お前に変なこと言っちまって…」


御坂「え?いや、だから私が原因だから…」


上条「じゃ、じゃあさ。その、お互い悪かったこと謝ったからさ。罪を分けよう」


御坂「…うん」


上条「…あ!やべ!特売の時間遅れる!」


御坂「え?」


上条「悪いなビリビリ!俺急ぐからまた明日!」


御坂「あ!ちょっと!てゆーか、ビリビリじゃないってばー!」


上条は抹茶ミルクを鞄にしまいながら御坂が呼び止める声を聞かず、そのまま走っていってしまった。



御坂「…うぅ…なんかなし崩し的な感じな気がする…」


御坂「…でも、謝れたよね…」


御坂「また明日、か…ふふ//」


御坂は少し微笑み、上条から貰ったオレンジジュースを煽る。


酸っぱさの方が強かったけど、ほんのりと甘かった。



上条「…うぅ…何とか戦利品を手に入れたが卵ほぼ全滅した…」


スーパーの特売からの帰り道、上条はいつもの不幸により、バナナの皮に足をとられて卵が割れた。


上条「不幸だ…ってこれはただの不注意か?でも今時バナナの皮で転ぶって…」


上条は夕暮れの帰り道を一人とぼとぼ歩く。


上条「…あいつは…どうしたんだろうな…」


あいつとは言わずとも知れた御坂美琴の事だ。今日は明らかに様子が違った。


少し気まずい雰囲気という事もあるだろうが、彼女が強気に出ず、しおらしい様子で自分に接してくるのはとても新鮮だったが、違和感も感じた。


上条「何で謝ってきたんだ…?俺あいつに嫌われてるよな…?」


上条「なら何で御坂は俺に謝ってきたんだ?」


上条「…」


上条「考えても、始まらないか」


また明日会えるし。


彼は寮までの道を駆けていった







投下終了です。


くそぉ…テストはまだ終わらんのか…

>>151

一方通行に絶対能力進化実験をさせるつもりは今のところありません。
まあ某神スレの如く、コーヒー屋さンでもやっていると思ってください。

>>152
一方通行「・・・あァ?絶対能力進化実験の詳細通達?」

00001号「はい、こちらのその詳細データです、とミサカは被験者にお渡しします」

一方通行「・・・樹形図の設計者による予測演算の結果、二万人の妹達とコーヒー屋さんを経営することで絶対能力者に進化するだァ?」

一方通行「何なンですかァ!?なめてンのかァ!・・・コーヒー屋さンはよォ、コーヒーの素晴らしさを理解してなけりゃできねェンだよ!いいかァ、まずはブラックの――。」

00001号「」

>>49みたいなことやってるんじゃないの?(ゲス顔)

欠陥通行(00001号)とか俺得

イエーイ!テストが終わったぜ!


これで2レスずつだが更新出来るはずだ!


>>154

全国チェーンで展開できますね。

>>155

作者はガラスのハートだがら地味に傷ついちゃうやめてー

それから次の日


上条は今日も補習を受けていた。彼は登校中道に迷ってるおばさんやら急に倒れた女の子を助けたりして、欠席や遅刻が重なっているため授業についていけないのだ。


小萌「…であって、能力開発が確実に出来るようになったのは…って上条ちゃん聞いているんですかー?」


目の前には身長135cmのどこからどうみても小学生にしか見えない少女。


だが教師だ。


顔は童顔で幼さが抜けてないというか幼い。


だが教師だ。


今日は七月の中で最も猛暑らしい。


だが教師だ。


これでも教師である一年七組の担任月詠小萌先生。専門は発火能力で、どう考えても幼女にしか見えない学園七不思議に指定されるほどの幼女先生である。


上条「…先生ー…俺がこの補習を受ける事で能力が行使できるようになったりするんですか?」


上条は右手に不思議な力があるが、学園都市の精巧無比な機械で測ってもLevel0という判定である。


あなたは頭の血管千切れるまで踏ん張ったってスプーン一つ曲げられませんと言われてるのに、どうして力が弱いから補習を受ける道理があるのか、上条にとって疑問であった。


小萌「上条ちゃん!努力すれば必ず成功するとは言いませんが、努力をしない人に成功は訪れません!」


上条「へぇへぇ…じゃあLevel5の皆さん方は才能があったのでしょうかねー?」


このときの上条は少し卑屈気味で、ちょっと皮肉を言ってるようだった!


小萌「そんな事ないです!現Level5の人で、Level1から努力してLevel5になった人もいるのですよ!」


上条「へぇ…そりゃ誰っすか?」


上条は少し興味を持った。勘違いしがちだが、学園都市ではLevel0、つまり無能力者が大半をしめる。Level2程の力を行使するだけでもすごいことだ。


それをいくら能力があるとはいえ、Level1から学園都市にたった数人しかいないLevel5になるのは並大抵な努力では足りないことは上条でも分かる。


きっとそれ程の努力を「なんとなくやったらなれた」なんて適当な努力ではなくキチンとした目標があったのだと思うと上条は思った。



しかし、帰ってきたのは意外な答えだった。






小萌「常盤台中学の序列第三位、超電磁砲の御坂美琴さんがそうですよ!」


上条「…!」


御坂が…?


小萌「…?どうしたんですかー?上条ちゃん」


上条「…いや、何でもないです」


御坂は元はLevel1だったのか…


上条「…」


御坂は何のために、Level5まで上り詰めたんだ…?

上条と御坂は約束通り、ベンチで出会い飲み物を交換した。

余談ではあるが、御坂は今日はあの食品衛生法ギリギリな飲み物ではなく、キチンとコンビニで買ったコーラである。


御坂「…」クピクピ


上条「…」ゴクゴク


御坂「…ふぅ、リンゴジュースもたまにはイイわね」


上条「いやー、学園都市って試験商品が多いからまともな飲み物探すのも大変だよなー」


御坂「そうかしら?変な物にチャレンジして、美味しいもの見つけるのって楽しいわよ?」


上条「…ちなみに当たる確率はいくつ?」


御坂「…3割」


上条「…リアクションしづらい確率だな…」


他愛もない話をして盛り上がっている中、上条は特売の時間となり御坂と別れようとする。


上条「悪い御坂。俺このあと用事が…」


御坂「…どうせ、特売でしょ?」


上条「どーせって…俺にとっては死活問題なんだぞ」


御坂「分かってるって、それじゃ」


御坂は鞄を持ってベンチから立ち上がる。上条はそのまま特売の道に行こうとするが…






上条「…御坂さん。何故ついてけるんでしょう?」


御坂「特売に行くんでしょ?私も付き合うわよ」


上条「へ?何でだ?」


そういうと御坂はプイとそっぽをむき


御坂「何でもよ!」


と答えた。


上条「…ま、助かるからご好意に甘えさせてもらうよ」


御坂「フフン…私に感謝することね」


何故か胸を張る御坂さん。


しかしブルジョワだから特売の実態なんて知らないだろう…


上条「あー…御坂?」


御坂「何?」


上条「後悔するなよ?」


御坂「?」

レベル1→レベル5より
レベル0→レベル1のが大変じゃね

投下終了です。


だが~

は分かる人は分かると思います。



>>156

こんな?↓


ミサカ「それではあなたはミサカとデートをしていると仮定し、正しいと思う行動を答えてください。とミサカは当たり前の事を言います」


一方「…」


ミサカ「第一門。ふぅ…今日は暑いね~?私喉乾いちゃった」


一方「その辺の自販機で飲み物買えば良いじゃねェか」


ミサカ「ブー!とミサカは被験者にププーこんな簡単な事も分からないのかよと嘲笑します」


一方「あァ?」


ミサカ「正解は[あの喫茶店で少し休憩しようか?]でしたー」


一方「…なンで?」


ミサカ「先ほどの問題の心情には[暑いんだよ…冷房効いた部屋で休ませろ!]と言う意味合いが込められています。とミサカは懇切丁寧に説明します」


一方「…」


ミサカ「それでは次の問題に移ります」


一方「不幸だァ…」




…何だろう。虚しくなってきた。しかもこのネタどこかであったかも…


>>164

Level0というのは何も出来ないわけではなく、「ほぼ無能力」というレッテルであり、すべてのカリキュラムをやれば誰でもスプーン曲げが出来るようになるようです。

だからカリキュラムはきっかけであり、Level0から1になるのは努力は必要だが必ずなれると解釈させていただきました。

それとLevel5の方々はカリキュラムを受けた瞬間もしくは元から持っていた人がほとんどのようなので、努力でLevel5はハードルが高いとさせていただきました。

どうもこんばんは。肩を脱臼した>>1です。

だが、投下は諦めない!

ではでは投下です

スーパー


御坂「…ハァ…ハァ…つ、疲れた~!」


特売の戦利品を持ち外に出たら、御坂が息切れをしていることに気づいた。とりあえずペースは遅めで歩く。


上条「だから言ったろ?後悔するなよって」


御坂「体力使うんだったら初めに言いなさいよ!」


上条「いやー、特売のことぐらい御坂さんなら知っているかな~と」ニヤニヤ


御坂「分かってた!その顔は私が特売知らないこと分かってたわね!?」


上条「ププー!騙される方が悪いのですよー」


御坂「全くあんたは~!」


上条「!ヤベ!」


上条は咄嗟に右手を構える。この反応の御坂は直後に電撃をかましてくるのだ。幻想殺しですぐに打ち消そうとするが

御坂「ちぇいさー!」ドゴッ


上条「パゴモ!」


脇腹に軽い痛み。予想していた電撃ではなく、御坂は俺に蹴りを入れたようだ。不幸中の幸いか特売の戦利品にダメージは無かった。


上条「イテテ…まったくジョークだろ?」


御坂「ジョークはジョークでもブラックジョークじゃない!」


上条「悪かったって。ごめんな御坂」


御坂「ちゃんと反省してんでしょうねー?」


上条「…なぁ御坂。何で今俺に電撃をかましてこなかった?」


御坂「え?」


上条「ほら。いつもだと俺がお前を怒らせたりすると電撃をぶつけてくるだろ?」


御坂「…」ピタ


そこで御坂は立ち止まった。

上条「…?どうした?」


御坂「…あのさ…」


上条「?」


御坂「…この前さ、不幸だって言ったわよね?その不幸の中に私に電撃をぶつけられることも含まれているんでしょ?」


御坂は上条をまっすぐに見つめて言った。


上条「え?いや、その…」


御坂「誤魔化さなくていいわよ?分かっているから」


上条「…ごめん」


御坂「何で謝るのよ?アンタに非は無いわよ」


そこで御坂は言葉を区切り、空を見つめて言った。


御坂「私ね。学校じゃ孤立しているのよ」


自嘲するように、御坂は言った。まるで自分に非があるように。


上条「…イジメか?」


御坂「違うわ。私学校の子達に避けられているの」


御坂は空から目を離し、また上条を見る


御坂「私がLevel5で、常盤台のエースで、みんなに尊い存在として扱われているから」


沈みかけている夕陽を背に、御坂は上条に心中を吐露した。


御坂「当たり前よね。学園都市に七人しかいないLevel5の第三位。誰もが羨望もするし嫉妬もするわ」


御坂「みんな私に気を使うからすごい息苦しい」


その御坂の表情はどこか辛そうで、それでいて仕方ないと無理やり納得しようとしている表情だった。


御坂「そして私がLevel5ということから周りから期待されるプレッシャーもキツかった」


御坂「私はLevel5で常盤台のエース。でも、それ以前に普通の中学生。そんなに私すごい人間じゃないわ」


御坂はまた空を見上げた。まるで昔を思い出すように。

御坂「私ね、元々Level1だったの。知ってる?」


上条「あ、ああ…」


御坂「私昔からこういう性格で、小学生の時から同級生とかに嫌われてて、誰も友達がいなかったの」










御坂「誰も私に近寄らなくて、疎まれて」











御坂「態度には出さなかったけど、凄く悲しかったの」









御坂「だから決心したの」










御坂「いっぱい努力して、Level5になろうって」










御坂「そうすればみんなに認めてもらえると思ってた」


御坂はそこでちょっと笑った。昔の自分を傷つけているようだった。

御坂「今思えば子どもな考えだったわ」


御坂「そんなことしたって、根本的なことは解決しないのに」


御坂「それで自分がLevel5になった理由とか、努力とか、何のためにしたんだろうって思ってたの」









御坂「そんなときだったの…」











御坂は俺をまっすぐに見つめる。










御坂「アンタに出会ったのは」









御坂「アンタだけは違った」











御坂「アンタだけは、私と対等に接してくれた」











御坂「凄く、凄く嬉しかった」










御坂「アンタの前だけでは[常盤台のエース]じゃなくて、[御坂美琴]でいられた」

上条「御坂…」


御坂「私ね、アンタに助けられたのよ」


そして御坂は深呼吸して、上条に伝える。










御坂「だから私…アンタの力になりたい」










御坂「アンタは私を救ってくれた」










御坂「これは自己満足かもしれないけど」









御坂「余計なお世話なのかもしれないけど」









御坂「今度は私がアンタを救う!」


















御坂「アンタが不幸って言うんなら」











御坂「アンタを幸せにする!」










上条「…はい?」






決心の声と間の抜けた声。


どちらも夕暮れの穏やかな風に流されていく







投下終了です


スレタイ回収を出来てちょっと満足。


ご意見ご感想お待ちしてます

どうでもいいけど抹茶ミルクって結構普通じゃね?

てってててー!←スネークイーターのやつ

待たせたな!脱臼から復活したぜ!

みなさん応援コメントありがとうございます!

というわけで、今日は昼から投下するぜ!

>>200

すまぬ。原作3巻をそのまま使った…

最初御坂が何を言っているのか分からなかった。


俺が御坂を救った?対等に接した?


御坂はこうも言った。


俺を幸せにすると


これって…


上条「…御坂…」


御坂「…はい!じゃそういう事で!」


御坂は上条からスーパーの袋を奪い、先を走って行く。


御坂「そういう事だから、この荷物私が運ぶわよ!」


上条「なぁ!?ま、待てよ!お前俺の寮の道分かるのかよー!?」


上条は急いで御坂に追いつく。















御坂に言われた言葉を受け取りきれないまま

















御坂「へぇ…ここがアンタの部屋かぁ」


結局御坂は上条の寮まで来た。途中上条は何度もここで良いと言ったが、御坂は頑なに断った。


上条「うぅ…ごめんな。特売に付き合わせた上に、荷物まで運んでもらって…」


御坂「何言ってんのよ。これは私が勝手にやったことだから謝る必要はないわ」


上条「…じゃあ、ありがとう」


御坂「ふふ、どういたしまして」


上条はここで御坂は帰るのだろうと思った。常盤台の寮の門限はかなり厳しいからだ。


しかし予想に反して


御坂「じゃ、今からご飯作るから待ってて」


上条「…はい?」


御坂「いや、だからアンタの夕飯作るから待っててと…」


上条「いやいやいや!御坂さんそこまでしてもらうのは悪いよ!」


御坂「何よ。私の作るご飯が食べれないの?」


上条「いやそうじゃなくて御坂さん門限は…?」


御坂「黒子に来てもらうから大丈夫」


上条「黒子?」


御坂「あぁ、知らなかったわね。同室の空間移動者よ。だから問題無し」


上条「え、えぇ~…率先して門限を破っているよこの人…」


御坂「ま、アンタは黙ってそこで待ってなさい。肉じゃが作るから」


と言われ半ば強引に台所から追い出された

トントンジュー

コトコト


上条「…」


いつも一人で夕飯を作る上条であるが、今台所には御坂が立っている。夕飯を作るという仕事が無いが、特にする事も無いのでそれはそれで暇であった。


上条「…」


上条の頭に反芻する言葉





アンタを幸せにする!





今までこんな事を言われた事は無かった。


散々罵られ、心がやさぐれる程辛い目にあった上条にとっては天使が舞い降りたような言葉だ。






だが、上条はどうしてもその言葉と




その言葉を発した御坂美琴を、見る事が出来ずにいた。



上条(…俺は、御坂の事をほとんど、いや何も知らなかった)


御坂がLevel5にまで上り詰めた理由。過去。悩み。






俺が御坂を救った?


違う。


救ってなんかいない。


それどころか俺は御坂を傷つけてしまった。


俺はただ素の自分でいただけだ。


俺は御坂の事を見ていなかった。






そんな人間が







上条「…俺は…」







御坂の好意に甘えてもいいのだろうか…

投下終了です。

上条さんは人には接したいけど、その人に嫌われるのを恐れる矛盾した人な設定です。

彼が御坂さんと向き合うのはいつなのでしょうか…


上条×御坂は見ててニヤニヤします。他の
人たちには悪いけど、上琴は王道ですよね。

そして五和は俺の嫁だ。異論は認めん

じゃあ俺は絹旗最愛から愛を貰っていきますね

どうもこんにちは>>1です。

まさか嫁宣言しただけでこんなに雑談で伸びてしまうとは…すまぬ

では投下です

御坂「お待たせー」コト


上条が思案に明け暮れている最中御坂がお盆で肉じゃがと味噌汁を運んできた。


上条「おぉ!うまそうじゃん!」


御坂「えへへ…どうぞ召し上がれ」


上条「じゃ、早速いただきます!」


箸を取り、ジャガイモを箸で掴み口に運ぼうとしたが


御坂「…」ジー


上条「…あ、あの御坂さん何故俺を凝視するのでしょう?」


御坂「気にしない、気にしない。ほら、早く食べなさいよ」


そうせかされ、落ち着きが無いが上条はジャガイモを口に運んだ。


上条「…おぉ」


御坂「ど、どうかな…?」


上条「あぁ!おいしいぞ!」


御坂「やった!」


嬉しそうに笑う御坂。


上条「でも意外だな…御坂って料理出来たんだ」


御坂「一応、常盤台でも調理実習があるの(本当は佐天さんと初春さんに教えてもらったんだけど…)」


御坂「…あれ?でもそれって裏を返せば私は料理が出来ないイメージがあったのね?」

上条「ウッ」ギクッ


御坂「まあいいわ。早く食べてよ」


上条「あ、ああ(今日はやけに素直だな…)」


そして黙々と肉じゃがを食べていく上条。


御坂「…」ニコニコ


その様子をみて御坂は終始ニコニコしていた。








上条「ご馳走さまでした」


御坂「お粗末さまです。それじゃ片付けるわね」


上条「え?洗い物くらいは俺がやるぞ?」


台所に入ろうとする上条であったが、入口で止められる。


御坂「だ~め!アンタは風呂でも入ってきなさい」


御坂は中々頑固なので一度言ったらその言葉を取り消したりはしないだろう。


上条「…じゃ、お言葉に甘えさせてもらうよ」


御坂「ん」



上条「…」ザー


熱いシャワーを浴び、ガシガシと頭を洗う上条。


考えている事は自分の事と御坂のこと。


上条「…俺は…」


これからどうすべき何だろうか…


俺を健気に支えて行こうとする御坂。自分は御坂とどう接して行くべきなのか。


上条「…アンタを幸せにするか…」


上条は御坂がどんな意味を込めてあの言葉を言ったのか未だ分からない。


大切な友達としてか、それとも…


上条「…いや、考え過ぎか」


上条はシャンプーを流すためにシャワーを浴びる。


汚れと同時に彼の考えていたことも流れているようだった。


御坂「…」ニコニコ


御坂はニコニコしながら皿を洗っていた。


御坂「~♪~♪」


時折鼻歌も交えながら皿を丁寧に洗う。それ程にまで褒められるのは嬉しいのだ。






好きな人に、褒められるのが。






御坂には自覚症状があった。






あの上条に向けたあの言葉はそういう意味で言ったのだ。嘘偽りのない、真っ直ぐな言葉で。






御坂「ふぅ…終わった…ハア~」ドサッ


御坂は初めての特売や、料理などに体力を奪われ疲れ切っていたので、そのままベットに倒れこんだ。


御坂「…返事…どうしよう…」


しかし御坂にも少し恐れている事がある。


上条があの言葉をどう受け取ったのか。どんな返事をしてくれたのか。御坂は聞けなかった。いや、聞く事を拒否した。


御坂「最後の最後でなんで私ヘタれてるんだろう…」


御坂「…」


御坂「…zzz」


御坂は意識を手放す。最後に彼女は明日聞こうと考えながら。




投下終了です。


これが御坂美琴の答えで、彼女にははっきりと上条に恋しています。


上条さんはどこかネガティブです。



それではまた明日。



>>220
絹旗ちゃんの旗はもらって行きますね!

>>229
俺は絹旗最愛から「愛」をもらっていきました
そう、最愛ちゃんからの「愛」は俺がもらったんですよ!

それと>>1超乙です

どうもこんばんは。>>1ことカインズです。

三点リーダーの件ですが、↓のようにします


御坂「……」


とキャラが無言のときは三点リーダー二つで


上条「はぁ…不幸だ」


と間が空くときは一つと統一させていただきます。



それでは投下します

上条「ふぅ…気持ちよかった」


風呂から上がり普段着に着替えて部屋に戻る上条。


上条「おーい、御坂~」


さすがに洗い物は終わっているだろうから居間に向かって声をかけたが返事が無い。


上条(帰ったか?…ん?)


御坂「……」スースー


御坂はベッドで倒れこむように寝ていた。


上条「はは…特売で余程疲れたのかもな」


しかし、もう時間も時間だ。御坂を起こすためにユサユサと揺らす。


上条「お~い。起きろ~」ユサユサ


御坂「…んぅ…ミュゥ」スースー


上条「…こりゃ起きそうにないな…」


御坂「…うにゅ…」


上条「……」


御坂「……」スースー


無防備に寝顔を晒す御坂。その顔はとても可愛らしく、上条が今まで見たことの無い顔だった。


このままずっと眺めていたい衝動に駆られるが、如何せん時間が時間だ。


心を鬼にし御坂をもう一度起こそうとしたとき


ゲコゲコ ゲコゲコ


上条「…ん?」


カエルの鳴き声が聞こえた方を見ると、カエルのストラップが幾つかついてる携帯電話が鳴っていた。


普通に考えて御坂のだろう。


携帯の表示を見ると[黒子]と表示されていた。さっき言っていた同室の子だろう。


上条「…俺が出とくか」


少し悪い気もしたが、聞いた話じゃ同室の子は空間移動者[テレポーター]だ。場所を教えて来てもらった方が御坂にとっても楽だろう。


そして携帯電話の応答ボタンを押すと


「お姉様ーーー!!!今どこにいるのですのーー!?もうとっくに門限過ぎていますの!もう心配で心配で黒子は(ry」


上条「」キーン


しばらく耳鳴りが起きた。



白井「そうですか…まったくお姉様は…」


耳鳴りが収まったあと、事情を説明し迎えに来て欲しい旨を伝えたが、事情の説明のたびに白井が何故か急に怒り出したり(家に上がってきたとかご飯作ってもらったとかあたり)して、思いのほか時間がかかった。


上条「いや、俺がちゃんと帰るように言っとけば良かったんだ。ごめんな」


白井「まあ、とりあえずそちらに向かいますの。場所は第七学区の学生寮ですよね?」


上条「ああ」


白井「では、3分程で到着しますので暫しお待ちくださいの」プツッ


ツーツー


電話を切り、テーブルに戻す。

上条「……」

カチ カチ カチ


静寂が包むこの部屋の中、いつももなら気にもしない置き時計の秒針が響く。



上条「…御坂…」


御坂の髪を少し撫で、返事はしないであろう御坂に話す。












上条「…俺は…お前の気持ちをまだ受け入れられないかもしれない…」








素直に嬉しいと思った。









だけど、受け入れられなかった。




















ズルいと思った。










自分を自分でズルいと。










これはただ自体を先延ばしにしている言い訳で、相手も返事はしない一方的問答。
















上条「…ごめんな…」









彼の目から涙が落ちる。その水滴は御坂の腕に落ちた。










その涙は自分の気持ちを騙している事か、御坂の気持ちに答えられない事か、本人にも分からなかった











投下終了です。

三点リーダーはまあ>>1のコダワリ的なものと思ってください。

上条さんはどこか臆病で人の愛情が自分に向けられるのを恐れています。

御坂美琴はどう対応するのか?

ではではまた明日

こんにちは。>>1です。

えー…読者様方に報告がひとつ。

私、今週の土曜日と日曜日に、山登りの大会のオープン戦に逝く事になりました…

というわけで、恐らく土曜日と日曜日は投下ができません。(電波と身体的な意味で)

電波入ったら投下しますが、あまり期待しないでください…

ピンポーン


インターフォンが鳴る。迎えが来たのだろうから俺は玄関に向かい鍵を開けた。


白井「こんばんは」


上条「ああ、悪いな」


白井「…あなたが上条当麻様で?」


上条「?そうだけど…」


白井「…」ジー


上条「な、何?」


目の前のツインテールの少女は俺のことをマジマジと見ていた。何だが居心地悪く思う。


白井「…ふむ、まあギリOKですかね…」


上条「…は?」


白井「いえいえ。こちらの話ですの。それよりお姉様はどちらに?」


上条「…なぁ。一応聞くけど、お姉様って…」


白井「?お姉様はお姉様ですの」


上条「で、ですよねー(やっぱ御坂の事か)」


とりあえず白井を御坂の元まで案内する。

御坂は未だに安らかな寝息をたてていた。


上条「御坂ー。白井が迎えにきたぞー」


御坂「…」スースー


やっぱり起きる様子はない。


白井「仕方ありません。このままテレポートして帰りますの」


そして白井は一礼し、御坂の手を掴んだ。


白井「今日はありがとうございました。では、ごきげんよう」シュン


瞬きしたときにはもう御坂と白井はいなかった。


上条「…さて、俺も寝ますかね…ん?」


伸びをして振り返るとテーブルの上に、御坂の携帯電話が置きっ放しであった。


帰り際に渡すのを忘れてしまった。


上条「…明日返さねーとな…」


上条「…」


部屋には静寂。部屋に自分一人。


そして目の前には携帯電話。


上条「…いや!上条さんは紳士です!人の携帯を見るなんて最低な事は…」


自問自答しているが、やはり右手は携帯にのびる。


上条「…チョーっとだけ…」


そう言って携帯電話を開いた。罪悪感もあったが、それより好奇心が勝ってしまった。パスコードなどはなくすんなり入れた。


メイン画面は結構単純なものであった。


上条「…お…」


アプリの中に、星座占いがあった。


上条「へぇ。御坂にも女の子らしい趣味あるのか」


星座占いを起動する。短いロード画面の後、星座占いとデカデカと派手なタイトルの下に、[今日の占い]とか[知識の占い]とかあった。


上条「…お?」

そしてその中に[恋愛占い]があった。どうやら自分と好きな人の名前と誕生日を入力して占うものだった。


上条「…」


上条は迷っていた。この占いの結果はもう出ている表示がされている。


結果の表示ボタンを押せば、もう戻れない気がした。


上条「…いや、妄想のしすぎだ…」


上条は軽い気持ちで表示ボタンを押す。一番上に表示されたのは…






貴方の名前:御坂 美琴












貴方の好きな人:上条 当麻









すぐに携帯電話の電源を切り、ベットにダイブしたのは言うまでもない。






御坂がやってた事って殺人未遂だよな
それであんたを幸せにするって勝って過ぎじゃないだろうか?

>>267
原作のインなんとかさんだって上条を餓死寸前に追い込んだり、理不尽な(お腹が空いたなどの)理由で噛みついたりしていますし…考え方によればインなんとかさんの方が酷い
それにこのスレの御坂は今まで自分が上条の不幸の原因の一つになっていた。と思っているから今まで不幸にしてしまった分、自分が幸せにしてあげたいって思っているだけなんですよ
これ以上自分が上条の不幸の原因にならないように、そして上条を幸せにしたいと頑張っている御坂を素直に応援しましょうよ
ここは上琴スレですよ!   以上、上琴病LEVEL5患者より

>>269
さすがに怪我では済まないレベルの電撃を日常的に不意打ちで撃つよりはまだマシじゃあ……
毎回防げる保証もないしな

どうも。補習を免れた>>1です。

今日も今日とて投下をします

>>267 >>274

Level5と言っても、彼女はまだまだ中学生。力の使い方とかその力で出来ることとか自覚をしきれてません。

>>269

同志よ…

では投下を


常盤台中学寮・白井と御坂の部屋


白井「…」シュン


白井「ふぅ…寮監は来ていないようですの」


御坂を背負ってテレポートをした白井。白井はまだ寝ている御坂を優しくベットに乗せた。


白井「…」


白井は今日会ったあの少年、上条当麻について考えていた。


白井「お姉様がいつも話していた殿方があの少年…」


白井はあの少年は何か迷っているように思えた。その何かとは何なのかは分からないが


白井「…まあ、とりあえず私はあの殿方とお姉様と話をするべきですかね」



コツコツ コツコツ


白井「おや、寮監ですの」


白井はとりあえずの問題を後回しにし、寮監に言い訳するためにドアへとむかった。


御坂「……」スピー


御坂はスヤスヤ寝ていた。




気付いたら目の前にあいつの顔があった。


その顔は凄く悲しそうで、今にも壊れそうな顔だった。



なんで…アンタは泣きそうなの?



声は出ない。これは夢なのだろうか?



だとしたら…やけにリアリティのある夢だなぁ…



そんなことを思っていたら、泣きそうなあいつが口を動かす。





上条「…御坂…」



そう言って、あいつは私の髪を撫でた。優しい手つきだった。



上条「…俺は…お前の気持ちをまだ受け入れられないかもしれない…」



あいつの顔が更に深い悲しみに歪んだ。






え?


私の気持ちに答えられない?








そうよね…






それが…当たり前よね…



そう思ったとき、目の前のあいつは






上条「…ごめんな…」






そう言って、あいつの涙が頬を伝い私の腕に落ちた。

















なんでアンタが謝っているの?








なんでアンタは泣いてるの?








…嫌だ…















声を出したいけど喉が詰まったように、乾いた声しか出ない。








嫌だよ…なんでアンタが泣いてるのよ…


私、アンタの力になりたいよ…


アンタに頼まれたら出来ることは何でもするし、アンタを不幸からだって守ってみせるよ…



だから…お願い…

























これ以上…壊れそうなアンタ見たくないよ…








































…当麻…















投下終了です…

それではまた明日 ノシ

「美琴の電撃は実は見た目だけで芯の抜けたような大した攻撃じゃなかった」事なんて旧3巻ですでに証明されてるし
「当たってもやっぱりギャグで済むレベルだった」も新6巻で証明されてるんだけどね
原作読んだことないにわかなのか知らんけど
アニメの影響あると変なの増えるね、やっぱ

乙です
御坂が「アンタ」じゃなく「当麻」って言った!

アンチ御坂は本当に捏造が好きだな
捏造なんかしなくても真性のクズなミサキチとかあの辺を叩けばいいのに
なんでわざわざ落ち度がなくて叩きにくい御坂を叩くのか

>>299
みさきちは「真性のクズ」なんかではありません。あなたがみさきち嫌いだとしても価値観を押し付けないでください

「書き込むのは感想や質問だけにして、荒らしやアンチ発言はしない、されてもスルー」というルールはわかっていますが、クズ発言に対してどうしても一言、言いたくなりました
しばらくROMります。反省はしていますが後悔はしていません

こんばんは。親に携帯を学校に持っていくなと言われた>>1です。

>>295

えー…私の場合アニメではなく、漫画(コギー先生)を先に読んでいるので、具体的な描写は分かりきってません。

ぶっちゃけると、今日でやっと四巻を読み終わりました(電車内で土御門がかっこよすぎて泣きそうになった)

まあその…とりあえずssだからって思ってください。

そしてごめんなさい。

では投下します

次の日…


上条「…」ギンギン


結局一睡も出来なかった上条。


あの占いを見てすぐに眠ろうとしたが、如何せんそのベットは御坂がスヤスヤ寝ていたベットであり、御坂の香りというか女の子特有の香りがして悶々としてしまい、眠れなかった上条であった。


上条「…」


その間に御坂の事を考えた。


やはり受け入れるというのは考えられなかった。


上条から見ても御坂は可愛いと思っているが、上条は自分の問題で受け入れられないと思っていた。


上条「今日も補習行かなきゃな…」


眠気眼をこすり、朝食を作り始めた。



常盤台中学寮・白井と御坂の部屋


御坂「……!!」ガバッ


御坂「……」ゴシゴシ


御坂は自分の部屋で目覚めた。昨日の事を詳しく覚えていない。


御坂「ん…私確か、あいつの部屋で寝ちゃって…部屋にいるから黒子が迎えにきてくれたのかな…ん?あれ?」


御坂はポケットから携帯電話を探したがない事に気付き、上条の部屋に置いてきたのを思い出した。


御坂「…今日またあいつの部屋に行くときでいいか」


もう決定事項のようである。


御坂「……」


嫌な夢を見たと、御坂は思った。


その夢であいつはすぐにでも壊れそうで、でも自分は何も出来なくて…9


御坂(でも、夢は夢よね…)


白井「お姉様。おはようございます」


いつも通り、同室の白井が挨拶をする。


御坂「おはよう。黒子」


御坂はこのときから切り替える。


[御坂美琴]から[常盤台のエース]へと。



土御門「カミやんおはようだにゃー」


上条「おお、おはよう」


この金髪にサングラスをかけたのは上条の隣人である土御門元春である。容姿は意外とモテそうなのだが、語尾に「にゃー」とかつけたり一番の問題にシスコン軍曹というものがあったりする。


土御門「カミや~ん今失礼な事思わなかったかにゃー?」


上条「い、いや思ってないぞ!」


土御門「まあ、いいかにゃー。今日の俺は舞夏に弁当作ってもらったから気分いいのにゃー」


上条「いつも作ってもらってんだろ」


…土御門には義妹がいる。


どうしてこいつは義妹なのにここまで大好きとか言えるんだろうと上条は思った。


土御門「どうしたんだニャーカミやん?俺の事じっと見て、言っとくが俺にはソッチ方面に興味はないにゃー」


上条「…なあ、土御門」


土御門「…急にあらたまってどうしたんだカミやん?」


上条「舞夏はさ、お前の義妹だろ?どうしてそこまで公明正大に義妹大好きって言えるんだ?」


土御門「…そうだにゃー…確かに舞夏は俺の義妹。そこは大きな壁だぜい」


そこで土御門は立ち止まり空を見上げる。


土御門「でも、俺は舞夏が誰よりも大切で、誰よりも大好きなんだぜい?」







土御門「それ以外に好きと言える理由なんていらないんだぜい」




上条「…」


土御門「その様子じゃカミやん好きな人でもできたかにゃー?」


上条「….いや、正直わからない…俺を支えようとしてくれる奴がいるんだけど…」


土御門「だけど?」


上条「俺って不幸だろ?俺の不幸があいつに…いや、他人に降りかかるのか怖いんだ…」


土御門「カミやん…それは言い訳だにゃー」


上条「え?」


土御門「自分は不幸だから、他人を近づけさせない。それじゃ相手の気持ちを完全に無視しているし、相手を見ていないにゃー」


上条「…」


土御門「ま、俺はあくまで他人だぜい。その辺は本人たちで、話し合ったりするんだにゃー」


上条「そうか…」


土御門「最後にアドバイス。カミやんはちゃーんと、相手を知る必要があるにゃー」


上条「…?どうやって?」


土御門「…そこは自分で考えるんだにゃー」


上条「…そっか。ありがとな」


土御門「これくらいお安い御用だにゃー」


上条は考える。


御坂と向き合う方法を、御坂を知る方法を。


そのとき唐突に土御門が


土御門「あ、忘れるところだったぜい」


上条「?なんだ?」


土御門「カミやんにこれを渡しとくにゃー」


土御門はポケットから少し大きめの巾着袋を取り出す。


上条「なんだこれ?」


土御門「不器用なカミやんの事だから、これが必要な日がくると思うにゃー。そのときまでとっておくんだにゃー」



上条はその巾着袋を受け取る。そのまま中を調べようとしたが、


土御門「おっと、カミやん。それはあるときまでとっておくんだぜい」


上条「なんだよあるときって」


土御門「そのときが来たらすぐにわかるんだにゃー」


上条「…???」


本当によくわからない隣人だ。


今日の投下は終了です。

とりあえず、明日更新したら月曜まで更新しません。

土御門が渡したものが使われるのは割とすぐきますね。

そして一つだけ言う

避妊用具ではない!

では、また明日。


どうもこんばんは。>>1です。

今日も投下日和ですね。

それでは投下します。少ないですが

とある高校


上条「……」


上条は御坂と向き合う方法を補習中考えていた。しかし、どうしてもいい案が浮かばない。


小萌「ですからですねーここのベクトルとここのベクトルの間の角度をcosθのθに代入すると、θの数はθ


上条が御坂にとった行動のほとんどは彼にとって当たり前のことなのだ。


上条(俺は……自分なんかを好きと言ってくれる子の事を、知らない…)


どうしたら知る事が出来るのだろうか?


上条(だいたい、御坂との出会いは最悪に等しいぞ…それもこれもこの右手のせ、…い…?)


上条(…俺が御坂と出会えたのは、この右手のおかげ?)


そして自分の中に浮かび上がってくる言葉。







不幸な自分





幻想殺し






御坂との出会い










力の責任










上条(…もしかしたら…)


この方法は間違っているかもしれない。


けど、俺は御坂と出会ってからあいつに向き合ってない。


もしかしたらそれを終わらせたら…


上条(…御坂と向き合う…か)


これしか方法は思いつかない


俺は強く拳を握った

午後 公園


御坂「~♪~♪」


手にパイナップルサイダーを持ち、いつものベンチで上機嫌で待つ御坂。


缶を何度も持ち直し、落ち着きがない。


御坂「あいつまだかな…あ!」


上条「悪りぃ悪りぃ!補習長引いちまって…」


上条が駆け足で御坂の元に駆け寄る。それを見て御坂は少し起こったように


御坂「遅いわよ!レディーは待たせるもんじゃないわよ!」


上条「こ、これでも走ってきたんだぜ?」


上条は苦しそうに呼吸をしている。本当に走ってきたのであった。


御坂「ま、いいわよ。それより、今日の飲み物何?結構楽しみなのよね~」


自分は気にしていないと言い、買ってきたパイナップルサイダーを上条に差し出す御坂。


だが、そこで急に上条の顔から笑顔がなくなり、真面目な顔になった。


上条「なあ、御坂」


御坂「な、何?」


いつもと違う様子に戸惑いを隠せない御坂。


そして上条は御坂に告げる


上条「御坂…お願いがあるんだ」


御坂「え?あ、うん。私の出来ることなら…」



上条「そうか…なら…」


その内容は






あまりに予想外で












御坂の度肝を抜く内容だった。
















上条「俺と勝負してくれ」














いててていとくん…

じゃなかった。どうもこんばんは。昨日は朝の午前三時に起きた>>1です。

身体中が痛みますが投下します。

河川敷


御坂(…どうしてこうなっちゃったんだろう)


夕暮れである今、御坂は河川敷にいる。


そこは前に、上条と勝負したところであった。


今思えば、あのとき自分は負けていた。


そして今


上条「…ここなら、誰の邪魔にもならないよな」


前と全く同じ状況だった。


今御坂は、上条と対峙している。


発端は上条のあの発言だった…







俺と勝負してくれ


確かにそうあいつは言った。


最初は聞き違いと思った。


御坂「…え?今、何て言ったの?」


だから私は問いただした。聞き違いと思いたかったから。


けど、あいつは真剣な顔でまた言った。


上条「俺と勝負してくれ」


俺と勝負してくれ?


オレトショウブシテクレ?


御坂(…ううん。まだ勝負の内容は言ってない。そうよ。間違っても、そんな意味じゃ…)


私は言い訳をしていた。


全く状況が理解出来ない。けど、あいつの真剣な眼差しから分かる。


















本当の意味で戦ってほしいって

















御坂「…どう、して…?」


何故かわからないけど、言葉に詰まった。


上条「……いや、今は話せない」


上条は申し訳なさそうだった。まるで我儘を押し付けて罰の悪そうな顔をしていた。


訳がわからなかった。


いつもいつも勝負勝負と言って、あいつに突っかかっていたのは私だ。


何であんたが勝負をしかけるの?


正直いって困惑した。多分その表情が表に出るのを抑えられなかった。


その表情に気づいたのだろう、あいつは申し訳なさそうだけど、真剣に


上条「我儘を言っているのは分かる…けど、それでもお前にこれを頼みたい」


…そんなに真剣な顔で言われたら


御坂「…分かったわ」


断れるわけないじゃない…




今日は終了です。

いや勘弁してください。マジで身体中が痛いんです…

主に寝袋のせいで。

そうそう俺の部活の同級生からいい言葉を聞きました。こんな言葉でした。

「米と女は、2合(号)まで!」

と言う訳で、五和とアンジェレネは僕が貰いますね。

こんばんは。てか朝ですね。

これが最後の投下になるでしょう。ですが必ず次スレは立てます(未定。書きためがある程度できたら)

そして今回の話には深く突っ込まないでください。


それでは投下します



御坂「……」


上条「……」


二人の間に流れる沈黙。


響くのは風に煽られる草木のざわめきのみ。


上条「…よく考えたら、やっと決着がつくんだな」


御坂「ええ…そうね」


本当に






本当の決着が











先手をかけたのは御坂だった。


御坂は上条に狙いを定め、その手に電撃の槍を作り、上条に行使する。


上条はそれに対し、右手を突き出す。その瞬間電撃の槍は水が一瞬で蒸発するように消える。


上条の右手に宿る幻想殺しは例えそれが神の力だろうが、異能の力なら消すことが出来る。


しかし、これは御坂の予想通りである。これまで散々攻撃をしてきて、御坂は一度だって上条に攻撃を当てたことがない。


であるからこの初撃か牽制のような攻撃が通るとは御坂は思ってなかった。


御坂「…やっぱ効かないわよね」


御坂は今度は電磁力で砂鉄を集め砂鉄剣を作り出す。


そして10m以上になったところで上条に砂鉄剣、いや砂鉄の鞭を上条に振るう。


上条は特に動じず向かってくる砂鉄の鞭に、右手をかざす。


砂鉄が上条の右手に触れた瞬間、縄がほどけるように砂鉄の鞭は形をなくした。


これも御坂も予想通り、と言うより前回これをやって通じなかった。


御坂はあの言葉には焦ったが、今は何故かスッキリした気持ちだ。もしかしたら今まで着いてなかった決着を着けることが出来るかもしれないから


御坂(電撃の槍も超電磁砲も効かないし、砂鉄剣も無効化される)


あいつの右手は確かにすごいが、当たらなければ意味を成さない。なのにあいつはことごとくの技を超人的な反射神経で無効化する。


御坂(…あいつの右手以外を掴んで、直接電流を流すしかないけど…)


もし逆に右手で掴まれたら、その瞬間右手で掴まれている間は能力を使えない。


御坂は今は様子を見て行動するしかなかった。




一方で上条は上条で焦っていた。


確かに上条の幻想殺しは右手に触れたものが異能なら打ち消すことが出来るが、それ以外は少し喧嘩慣れした程度の普通の高校生だ。


もちろん電撃の槍をまともに食らえばそれだけでかなりのダメージがある。超電磁砲をくらえば即死だ。


上条(…やっぱり一気に近づいて、接近戦に持ち込むしかないか?)


そうは思っても実行は出来ない上条。何故から近づくことが難しいからだ。


御坂はLevel5の超能力者だ。弾幕はかなり厚い。


そんなわけで上条も迂闊に手を出せず、戦況は硬直状態だった。



そんな中、この硬直状態で御坂は唐突に話しかけてきた


御坂「…アンタは…どうして今私と戦っているの?私のため?」


御坂はそこだけはハッキリしておきたかった。


上条は少し驚いた顔をしたが、その後ちょっと笑った


御坂「な、何で笑ってんのよ」


上条「…いや、ちょっと質問の答えを考えた」


そして上条は微笑みながは言う。





上条「自分のためさ」






御坂「…そう…」


御坂はそう答えて







御坂「なら、私も私のためにアンタと戦う」





御坂は[超電磁砲の美琴]へと切り替わる。


河原の喧嘩は一対一の真剣勝負へと変わる。


彼らは本気で渡り合う。






真正面から、真っ向から、互いを理解するために。












真剣勝負へと切り替わったとき、先手をかけたのはやはり御坂であった。


電撃の槍を今度は複数展開する。


上条(…流石にこの数を右手一本じゃ捌き切れない…飽和攻撃で潰す魂胆か)


槍が上条に迫る。上条は横にそれながら避けきれない電撃の槍を右手で打ち消す。


美琴の攻撃というか、電撃の槍という飛び道具になるとどうしても目で照準を合わせる必要があるため、目線を読めば直線的な電撃の槍は簡単に避けられる。


標的から外れた電撃の槍は河に落ちていった。


上条「先に言っとくけど、数で押し潰そうとしても、全て電撃を打ち消す必要はないんだ。簡単に避けられるぞ」


上条は余裕そうに言った。


….が、そこで上条は気づいた。


御坂が不敵な笑みを浮かべてることに



御坂は自然な動作でポケットからコインを取り出す。それはいつも御坂が超電磁砲を打つときに使うゲームセンターのコインだ。


御坂「…ねぇ…アンタ余裕そうだけどさ…」







御坂「アンタが今いる位置、風下よ」






そして御坂は超電磁砲を放つ。






それは上条を狙ったものではなかった。







コインは赤熱を放ちながら突き進み、河原の丁度上当たりで見えなくなった。









その瞬間、空中に突如爆発がおこる。





御坂が河原に撃った電撃によって分解された水素が酸素と結びつき、超電磁砲の熱によって水素爆発が起きたのだった。






水の霧が上条を覆い、上条の視界が悪くなった。


上条(目くらまし…!?でも、それじゃ俺の位置も分からないはず…)


上条は咄嗟に霧から抜けようとし、ダッシュを試みる。そのとき


上条「なっ!」


上条の目の前から電撃の槍が迫ってきた。


上条(や、ヤバイ避けられ)


そして上条にその電撃は直撃した。






御坂「……」


御坂には電磁レーダーを使うことが出来て、相手の位置を目視ではなくても正確に把握することができる。


御坂はそれを利用して、上条を攻撃した。


御坂「…流石にアンタでも、見えないものは打ち消せないわよね?」


私はそうつぶやいた。


あいつに対して話しかけてはいない。今の攻撃で気絶したハズと思っていたから。


霧が風に流されたらそこに倒れたあいつがいるハズだ。






不意に





「あぁ…確かにそうだ」






霧の中にシルエットが現れた。






段々と視界が晴れていく。






電撃に焦げてボロボロの制服。





あいつは立っていた。あの電撃を受けて確かに立っていた。







上条「確かに俺は視認できない攻撃を打ち消すなんて芸当は出来ない。それを利用してお前は俺の目をつぶして攻撃したんだな…でも、どうして俺の正確な位置がわかったんだ?」


あいつは平気そうだった。まるでボロボロなのは身体中と制服だけで、あいつ自身はまだ生きているようだった。



御坂「…私は能力を応用して、電磁レーダーのようなものを展開しているの。目を瞑っても相手の位置を正確に把握できる」


でもどうしてだろうか。別段驚かなかった。



どうしてだろう?


上条「そうか…でも、どうしてなんだ?」


あいつは疑問を口にした。何に対する疑問なのだろうか?


上条「…何で今、全力で攻撃しなかったんだ?」


御坂「……」


ああ、そっか。






私は無意識で…







御坂「手加減…しちゃったから…」


やっぱりあいつを傷つけるなんてできないとどこかで思っている。いや、今まさに思っているんだ。


でも、真面目に勝負をしてないからあいつは怒るのかな…それは嫌だな…












でも返ってきた答えは






またも意外なもので







上条「いや、ありがとな」






御坂「え…?」








上条「やっと…やっと分かった気がするんだ」








上条「自分の答えが」








…最初私は何が分かったのか聞こうとした。


でも、聞く必要が無いなって思った。







きっとそれは






御坂「…そう」




私はもう一度準備をする。










あいつが私を捕まえてくれると信じて






御坂はまたあの攻撃の準備のために河に電撃の槍を落とした。


一見上条は平気そうに見えるが、確実に電撃の槍のダメージを受けている。


上条(…次受けたら、流石に気絶しちまうだろうな…)


打開策を考えるが、中々いい案が浮かばない。


上条(電磁レーダー…つまり御坂の目を潰すことが出来れば…でも、どうやって…)


構えをとる上条。そして上条はポケットの膨らみに気づいた。


それは今朝土御門からもらった巾着袋だった。


上条(…土御門…今が[そのとき]だよな…)


どちらにしても良い案が浮かばない。上条は藁にもすがる思いで決心する。


上条(土御門…俺はお前を信じるぞ!)






そして超電磁砲が河川を突き抜け、爆発した。









御坂「……」


いつでも撃てる準備をする御坂。電磁レーダーを展開し、確実に獲物を狙うその姿はまさに狩人であった。


御坂「…これで、終わりよ!」


その掛け声とともに御坂の額に電撃の槍が顕著。後は標的に撃つだけである。






そのときだった。






コンと何かが地面に落ちる音。







その瞬間バン!と何かが破裂するような音がした。










御坂「……!?こ、これは!?」


異変をすぐに御坂は感知した。電磁レーダーが突然機能しなくなった。


機械に表したらおそらく画面はブレてノイズも混じっていただろう。


突然のことに御坂は慌てふためいてしまう。






Level5ともなればすぐに状況判断できるが、その僅かな隙を彼が逃すハズかない。







御坂「……!」





御坂のすぐ目の前にまで、上条は迫っていた。







土御門から渡された巾着袋にはレーダーなどを妨害する特殊手榴弾[チャフグレネード]だった。


上条は映画とかの見よう見まねでピンを抜き、それを使った。


御坂「……!?こ、これは!?」


御坂の驚く声が聞こえた。その方向に上条は走る。


水のカーテンの中でも相手の顔がハッキリと分かる位置まで上条と御坂の距離は縮まった。


ここで御坂は反射的に電撃を放った。


しかしそれは上条の右手により儚く消えてゆく。




それは御坂の、[常盤台のエース]としての、最後のプライドのようであった。


上条は御坂の顔を見る。








その顔は嬉しそうで







待ってたよと語っているようであった。






上条は右手を御坂の肩にのせた。







勝敗は着き、そこには[超電磁砲]も[常盤台のエース]もおらず







不幸な少年と、[御坂美琴]が立っているだけだった。






御坂「……」


上条「……」


御坂「…私の負けね…」


上条「…あぁ」


御坂「ねぇ…結局、アンタの言う答えは見つかったの?」


上条「…肝心なことには、やっと気づけた」


御坂「…遅すぎよ」


上条「ごめんな…」


御坂「…で、返事は?」


上条「へ、返事?」


上条は一瞬何の事かわからなかったが、すぐに気づいた。


上条「…ああ。あの返事か…っていうか、あれどういう意味で言ったんだ?」



御坂「へ?」


上条「いや、だから…あの言葉ってほら…プロポーズ…みたいだったろ?」


少しの沈黙。そして御坂の顔が熟れたてのトマトの如く赤く染まる。


御坂「へ!?い、いや!あ、あの言葉はそこまで飛んだ意味じゃ!そ、そもそも私はまだ中学生であって、け、けけけけけけ結婚なんてま、まだは、早すぎ…ふにゃー!!?」ジタバタ


上条「わ、馬鹿!急に暴れんな!うわ!崩れる!」


そして案の定上条がバランスを崩し、二人は河川敷に倒れる。






ドンと軽い音がして上条が敷かれる形で倒れこんでしまった。







すぐに上条は起き上がろうとし、顔を上げたが、それがまずかった。





上条「んっ!?」


御坂「!?」







キスをしていた。







柔らかく、温かい感触が唇に伝わる。


すぐに上条は離れようとしたが






上条「…!」


御坂は両手首を押さえ、上条に唇をさらに強く押し付けた。






ファーストキスはレモンの味がするって聞いたけど、御坂の唇の味を感じて、本当かもしれないと思うほど、それは甘く酸っぱい味がした気がしたと上条は思った。







どれくらいキスしていただろうか?


触れ合うだけのキスだけど、長くしているような、短くしているような、そんな気がした。


上条「……」


御坂「……」


二人の間に会話は無い。流れる沈黙と、川のせせらぎ。


上条「…なぁ、今のって…」


御坂「…違うわよ」


上条「…え?」



御坂「今のは事故よ。キスにカウントされないわ」


上条「え、だけど」


御坂「だけどじゃないわ!今のは事故なのよ!分かった?」


上条「….そ、そうか…」


御坂「だ、だから!今のは事故だから!」








御坂「も、もう一度…キスして…」







御坂「もう一度…アンタの…当麻の思いを…感じさせて」






上条「……」


御坂「…だ、だめ…かな…?」







上条「…美琴」


御坂「…うん」













上条「…好きだ。大好きだ」













御坂「…私も」










御坂「当麻の事…大好き」










それが合図だった。御坂は目をつむり、唇を少しだけ突き出す。






上条はその薄桃色の唇にキスをしようとする。






あと少し…




















白井「ジャッジメントですの!高位の能力者が能力を行使してると通報を……あ、あれ…お姉様と…上条さん?」















上条「し、白井?」←押し倒されてる


御坂「……」←押し倒してる


白井「あ、あの…も、もしかしてわたくし、お邪魔虫ですの?」


上条「み…御坂…?」


御坂「……」バチッ バチバチ


上条「み、御坂さん…お、落ち着いて…」


今上条は右手を御坂に押さえられてる。この状態で幻想殺しを使うのは不可能だ


したがって…







御坂「く~ろ~こ~!!!」バリバリ


白井「ふぎゃあぁぁぁぁ!」バリバリ


上条「ぎゃあぁぁぁぁ!不幸だぁぁぁぁ!!」バリバリ


結局、彼は最後まで不幸なのかもしれない…









………………………………………………

土御門「…じゃ、そう言うわけで明日は休みます…はい、それでは」ピッ


土御門「ふっふっふっ…ついに実行の時が来たんだぜい!」


土御門「明日常盤台中学に侵入し、舞夏の活躍を見るときが!」


土御門「超電磁砲の電磁レーダー対策にこの特製手榴弾も…ん?」


土御門「…おっかしいにゃー?何でカミヤンに渡したはずのコンドームがこんなところに…」




………………………………………………



御坂「……」


真っ黒子「」チーン


上条「ふ、不幸だ…」ボロッ


御坂「ご、ごめん…」


上条「ま、まあ怒らない気持ちはわからないことも無いが…」


御坂「ううう!!だって!だって…キスゥ…」


上条「……」


一つ溜息をはき、上条は御坂の耳元に顔を寄せ、囁いた。

















上条「今度は、ちゃんとした場所でな」

























welcome to happy tomorrow!








後書き


作家とかの人って、書くのが終わった時はこんな気持ちなのかもしれませんね。
達成感みたいなのを感じます。

さて、>>1のこんな駄文なssを最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。

テーマは上条×御坂でやりましたが、どうにも>>1が暴走したりと大変だったと思います。

ご迷惑をおかけしました。

さて、次回のスレタイは決まりました。ただしすぐには立てられませんのでご容赦を

それでは!ありがとうございました!


御坂「ねぇ、今アンタ幸せ?」上条「言わせんな恥ずかしい」に続く

どうもこんばんは。近日中にはこのスレッドはHTML化します。


ではちょっと番外編で後日談↓

土御門「はぁ…どうやってあの手榴弾返してもらおうかにゃー…」


土御門「あれは俺の知人に頼んで特注してもらった手榴弾なのに…ま、カミヤンが使うなんてことは無いだろう」


上条「おーい!土御門ー!」


土御門「おお!噂をすればカミヤン!早速で悪いがこの前渡した…」


上条「あ、アレか?ありがとな土御門。アレのおかげで俺、大切なことに気づいたよ」


土御門「…は?」


上条「…え?いやだからありがとなって…」


土御門「カ、カカカカカカミヤン!ま、まさかこの前渡したあの手榴弾…使っちゃったのか!?」


上条「え?使っちゃまずかったのか?」


土御門「」


上条「おーい。土御門ー?」


土御門「か…カミヤンの…」


上条「?」


土御門「ドアホー!!!」ダダダ


上条「え?どこに行くんだよ?土御門ー!」

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