男「おかえり、妖精さん」(1000)

友「お前、妖精って知ってるよな?」

男「あの女の子みたいな?」

友「かわいいよなー」

男「・・・ああ」

友「それでな、この間買ってみたんだ」

男「はぁ」

友「もう素晴らしいったらありゃしないぜ!」

男「へぇ・・・」

友「もっと興味持ってくれよ・・・」

男「ふーん」

友「話聞けよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363352553

のんびりやっていこうと思います。
初心者同然、稚拙で遅筆ですがどうぞよろしくお願いいたします。
レス大歓迎です。

男「いや、生き物を育てるって大変じゃん。やっていけんの?」

友「メダカ飼ったことあるから大丈夫だぜ!」

男「メダカと同系統なの!?」

友「そういうわけじゃないが」

男「じゃあメダカの飼い方のハウツーを知ってても意味ないじゃんか」

友「大丈夫大丈夫!奴隷みたいなもんだから!」

男「奴隷・・・だと?」

友「そうそう」

男「そういうのはダメだろ、倫理的にさ」

友「本物の奴隷じゃないんだから大丈夫wwww」

男「・・・」

友「家事はやってくれるし、食事は勝手にそこら辺の野草探して自分で食うし、食費もかからないし!」

男「それ、いくらなんでも酷いんじゃないか?」

友「でも、森に住んでたんだから今までは野草食べて育ってきたんじゃん」

男「それはそうだろうけど・・・」

友「他の生き物に襲われない環境を提供してるだけでも森暮らしよりいいと思うが」

友「衣食住で言う住がグレートになったわけじゃん?」

友「何なら衣も提供するわけだし?大分お得じゃん?」

男「うー・・・ん?」

友「嫌ならお前は食わせてやれば良いよ。しかも俺のは弱っても月の光で自然回復!」

男「どこぞのポケモンみたいな特性をお持ちで」

友「もうすっかり夜のお供だわ」

男「あー・・・、やっぱお前・・・そういう目的で・・・」

友「ってか店の方でそういう教育されてるっぽいな。自分から『しないの?』なんて言ってきたしww」

男「ひ、酷いな、おい」

友「お前も買えばわかるって!な?買おうぜ!」

男「俺はいいよ」

友「じゃあ見るだけ!即売会行ってみろよ!お気に入りが居たら買えば良いわけだし」

男「いいって・・・」

友「親友の言うことが聞けないってか?」

男「押しつけがましい! それ、ただの脅しじゃん」

友「マジで1回行ってみなって!マジで!マジで!」

男「わ、わかった!わかったから!どけ!」

友「約束だぜ?良い結果期待してるから!」

男「要は仲間が欲しいわけね・・・」

友「ご明察」

友「なーんとなく罪悪感はあるしな」

友「お前も飼えば罪悪感減るやん?」

男「ならやめろよ!」

友「一度知ったらやめられない」

男「・・・というわけで、初めて妖精の即売会に来てみた」

男「で・・・行けって言っておきながら自分は来ないとか何考えてんだ?」

友(電話)『いやぁ、自分の好きな子が居たとして、隣に俺が居たら恥ずかしくて買いづらいかなって』

男「それは一理あるかもな」

友『というわけでだ、買えよ!』プツッ

男(買う気ないけどな)

男(俺、オークションの類は苦手だし)

男(見るだけでいいわけだし)

男「って、友の監視もないんだから「行った」って嘘吐きゃよかったか?」

男「まぁ、折角電車賃払ってまで即売会場に来たから、見るだけ見るが」

―――即売会場―――

ガチャ

ガヤガヤ

男「うわっ、ずいぶんと賑やかだな」

男「ホールを貸し切っちゃって・・・相当儲かるんだろうな、こういう商売って」

商人「さて、次の商品だ!」

商人「次は・・・この5人組だ!」

男(結構可愛い)

男(不思議と妖精って人間の感性には可愛く映る子ばっかりなんだよな)

商人「価格は2万円から!いかがですかー」

男(へぇ、そんな安いのかー・・・。一匹4000円!?)

男(それで儲かるとか、さすが妖精売り。妖精には人権も何もないのか・・・)

男(で、それであんまり世間に普及してないってことは相当黒い世界なんだなここ)

男(寧ろ他のペットはもっと高いぞ・・・)

男(犬とかでも普通一万十万って桁なのに。)

男(さて、どんな人が御落札なさるんですかね)

・・・

・・・

男(え、入札ゼロ!?)

男(入札ゼロだとどうなるんだろう)

男(・・・)

―――男の妄想―――

商人「この糞売れ残りめ!!」

商人「てめえらが悪いんだからてめえらこのツケを体で払え!」

妖精「えっ?」

商人「即レイプだ!ヒャッハー!!」

妖精「ふぇぇぇ!!」

―――妄想終り―――

男(みたいなことに・・・?)

男(本当に誰も買わないのかな)キョロキョロ

男(本当に、誰も?)

男(・・・)


男(入札してしまった・・・)

客A「お前馬鹿だなーww」

男「えっ?」

客B「ひょっとして初めての人っすか?」

男「あ、え、はい・・・」

客A「妖精なんて相場は半分の1匹2000円程度だぜ?」

客B「あの商人、最初は平気な顔して高値を提示するからなw」

客A「見てみ?」

商人「次の商品!中々の可愛い奴だ!5000円から!」

商人「・・・・・・・・・まぁ、あんな馬鹿はそうそういないよな」

客「wwwww」ガヤガヤ

商人「はいはい、じゃあ800円から始めまーすっと」

男「うわあ・・・」

客B「まぁ、俗に言う高い授業料って奴だ!次からは気をつけなよ」バシバシ

男「は、はぁ・・・」

男(次なんてあってたまるか)

―――男家―――

妹「で、高値で買ってきた、と」

男「ごめんなさい・・・」

妹「いや、別に謝る必要性はないですけどね、私が払うわけじゃないんですし」

男「毎日の様にご飯食べに来てる誰かさんが居るせいでお金に困ってはいるんですが・・・」

妹「なっ!・・・兄さんのご飯がおいしいのがいけないんです!」

男「なんだそりゃ」

妹「それで、あの子たち、育てられるんですか兄さん・・・」

男「手伝って・・・くれるよな!」

妹「・・・いやでs」

男「飯」

妹「こ、断れないと知りながら・・・」

男「さて・・・ファーストコンタクトは重要だ」

妹「次第に仲良くなれたらいいですね」

男「妹がファーストコンタクト取れば、心開いてくれるんじゃないかな」

妹「なぜです?」

男「ほら、男性とだと緊張したり怖がったりしそうじゃん」

妹「でも、兄さんが『ご主人サマ』なんでしょう?」

男「・・・でしょうね」

妹「なら、ご主人サマがファーストコンタクトするべきでしょう」

男「そ、そうっすか」

妹「私は緊張させないよう後から行きますね」

男「?」

妹「急に人間二人が押し掛けてきたら怖いでしょう」

男「なるほど」

―――居間―――

ガラガラ

男「よーし」

妖精たち「・・・・・・」

男「ごめん、いま出すね」ガチャガチャガチャン

男「檻に入れられて手錠されて。本当に奴隷扱いだなー、酷い酷い」ガチャガチャ

男「今手錠外すからね―」ガチャ

男「よし!手錠も外れt」

妖精「!」バタバタバタバタ

妖精「あ!・・・・・・」

男「あ、一人逃げた」

男「ま、いいか・・・。まだ4人居るし。いじめないから檻から出ておいでー」

妖精「あっ・・・あのっ・・・」ガタガタ

男「そうだ、お名前は?」

妖精「な、名前、は、無いです・・・」ガタガタ

男「あー、一人逃げたことは怒らないから、怯えないで・・・って言っても無理だよなぁ」

男「名前無いのは困るなー。・・・とりあえず左からABCDと呼んでおきますか」

妖精D「わ、わかり、ました」ガタガタ

男「ちょっと深呼吸しようよ、吸ってー」

妖精D「・・・」スウゥ

男「吐いてー」

妖精D「・・・」ハァァ

男「・・・ん?何持ってるの?」

妖精D「これ、ですか・・・」

妖精D「しょ、商人様、から、あ、あなたに渡すよう、言われました」

男「あ、どうも」

男「何だこの機械?お父さんス○ッチみたいだな・・・。」

妖精D「・・・?」

男「ちょうどスイッチ5個あるし。お父さん○イッチ、あ!なんちゃって」ポチッ

妖精B「きゃあああああああ!!!!!!!!!!!」ビリビリビリビリ

男「!?」

妖精B「ああああああああぁぁぁ・・ぁ、ぁ」バタン

男「え!?え!!?」

妖精D「ス、スイッチを押すとこの首輪に反応して電撃が流れます」ガタガタ

妖精D「私たちが、は、反抗したり・・・逃走したりした時にお使いください」ペコリ

男「・・・いやいやいやいや」

男「それでさっきの子は俺にこれが渡る前に逃げたわけか」

妖精D「ま、まだ、間に合うかと、思います、よ?」

妖精D「半径、1キロは電波が、届くって、仰られてました」

男(Bluetoothもビックリだな)

男「いや、いい。こんなもんいらない」

妖精D「ご、ごめんなさい、ごめんなさい」ガタガタ

男「で、外したいんだけど、どうするかわかる?」

妖精D「・・・へ?」

男「首輪の外し方。」

妖精D「ご、ご主人様が、そう仰るなら、そのスイッチの、赤いボタンを、押していただければ」

男「赤いボタン・・・赤いボタン・・・あ、裏にあった」

男「ぽちっと」ポチ

妖精D「こ、これでロックが、解除したので・・・外せます」

男「んー?・・・あ、これだな」カシャン

妖精D「あ、ありがとう、ございます・・・?」

男「他の子のも外すぞ」カシャン

男「ふぅ。それで、君たちは逃げないの?」

妖精たち「・・・」

妖精D「この子が・・・」

妖精B「――――――」

男「し、死んでないよな・・・」

妖精D「・・・だ、大丈夫です、心臓は、動いて、ます」

男「ホントにごめん」

妖精B「――――――」

男(Dちゃんは応答してくれるけど他の子は近づいてくれないな・・・。やっぱ怖がってんのかな)

男「ところで・・・回復したら逃げるおつもりで?」

妖精D「そ、そんなことは・・・」

男「正直にお願いします、怒らないから」

妖精D「・・・しょっ、商人様の、ところ、帰りたい・・・です」ドキドキ

男(森じゃないんだ)

男「そ、そうなのか?」

妖精D「・・・こ、今年、急に、森の元気が無くなって、私たちも弱っていた、ところを、商人様に助けられた、恩がありまして」

男「なるほど。それで、恩返ししたいと」

妖精D「・・・はい」

男「何のために払ったんだ俺の2万・・・」

妖精D「だ、ダメです、よね、売られたん・・・ですから・・・」

男「そ、そんな顔しないでよ」アタフタ

妖精D「も、申し訳、ありません・・・」

―――別の部屋―――

男「どうしよう妹」

妹「そこで私に振りますか!」

男「頼むー」

妹「こんな時間ですし、もうご飯食べたならとりあえず寝てもらって、明日までに考えるとか」

男「よし、それでいこう」

妹「せめて自分でもちょっと考えましょう?」

男「いや、俺が考えるまでもなく完璧だね」

妹「自分で考えるの面倒だってオーラが出てますよ」

―――再び居間―――

ガチャ

妖精「!」ビクッ

男「あ、驚かしてごめんね」

男「ご飯、もう食べた?」

妖精D「ご飯・・・し、食事、ですか?」

男「うん。」

妖精D「は、はい、今日はもう、食べました」

男「じゃあ今日はもう寝ましょう」

妖精D「い、いいのですか?」

男「俺もつかれたしなー。色々あると思うけど、それは明日以降ってことで。あ、今布団出すね。」

男「よし、できたよー」

男「ベッドと布団にわかれて寝てください」

妖精D「は、はい」

男「寝相の悪い子は床の布団に寝てね」

男「落ちると痛いからね」

妖精D「ご、ご主人様、は、どちらに?」

男「俺は"もともと"向こうの部屋が寝室だから。安心して寝てね」

男(たぶんこれで「ご主人さまに悪いです、布団で寝てください」フラグは回避したはず!)

妖精D「わ、わかりました」

男(よしセーフだ)

男「おう、お休みなさい」

男「あ、寝る前にもしBちゃん起きたら謝ってたって伝えといて。明日また謝るけど」

妖精D「は、はい・・・」

男「ふう」

妹「兄さんの寝床、用意しました!」

男「フ、フリース床に敷いただけ」

妹「兄さんが5人も妖精買ってくるのが悪いです」

男「・・・否定できない」

男「妹の家に布団のスペアとかない?」

妹「一人暮らしの家にスペアがある方が珍しいですって」

妹「寧ろ兄さんはなんでスペアがあるんだって聞きたいくらいです」

男「実家から布団持ってきたけど、ベッドにあこがれてベッドを買ったからだ」

妹「なるほど」

妖精さんって30cmくらいなイメージがあったけど
幼稚園児くらいあるのかな?

>>23
よろしければ「妖精」を「エルフ」に置き換えた位だとお考えください
人間の少女幼女と同程度な結構大きめのサイズで考えてます。

みなさん「妖精」と言われると小さいイメージなんでしょうか・・・?エルフに書き換えた方がいいかな

妹「仲良くなれたら布団に入れてくれるかもしれませんよ?それまではフリースで」

男「いやいや、仲良くなっても一緒に寝る予定はないから」

妹「じゃあ一生フリースですね」

男「もう一つ布団買えばいいと思うな」

妹「お金持ちですねぇ」

男「いえ、貧乏学生です」

妹「どこからお金を捻出してるんですか」

男「おとこの秘密です☆」

>>24
妖精さんは手乗りサイズから30cmくらいまでかな
エルフは人間と同じかちょっと背が高いかな?ってイメージしてました

妹「さて・・・・・・じゃあ私は帰りますね」

男「待とうか」

妹「え?」

男「考えるの手伝おうね」

妹「うっ」

男「飯」

妹「わ、わかりましたよ・・・考えればいいんでしょう考えれば」

―――――――――――――――
1日目終了

今日はこの辺で。
ご覧頂いた方、ありがとうございました。

>>26
なるほど
私の見たものではとあるアニメでは手乗りサイズでしたが、別のアニメでは幼児サイズでした
とあるゲームでは肩に乗るようなサイズでしたが、別のゲームでは少女と同等でした

千差万別なので難しいですが、逆に手乗りサイズなエルフって聞きませんね。

ハイファンタジーではフェアリーは1m前後
所謂小さいティンカーベルみたいなのはピクシーかスプライトかな

これは期待

>>29
詳しくありがとうございます!
その世界観でご覧頂くと「妖精」に対するイメージは>>1と一致しますね
お恥ずかしながらスプライトは初めて知りました

>>30
ご期待に添えるよう頑張らせていただきます!

SAOの妖精さんは人間ベースじゃん?それと同じだよ

てことで期待!

再開します。

>>29>>32のような意見もありますので、このまま表記は「妖精」で行こうと思います。
スレタイも妖精ですし。

―――翌朝―――

男「と、言うわけで2万円分働いてくれたら帰ってもいいことになりました」

妖精D「え・・・?」

男「色々なお手伝いをしてもらって、そしたら俺がお代をあげる。」

妖精D「ほ、ほんとうですか」パァァ

妖精D「お手伝い・・・とは?」

男「掃除とか、洗濯とか。料理は俺がするからいいけど」

妖精D「あ、ありがとうございます!」

男(つくづく甘いよな・・・俺)

男(高値で買った上に実質レンタルか)

男(友に言ったらバカにされそう)

男(まぁ、ペット的には安いんだし、仕方ない、か・・・)

妖精B「・・・」ソッ

男「あ、Bちゃん、昨日はごめん!」

妖精B「・・・」カクレ

男「なにも怒ってないから、ね?手違いだったんだ、許してください」

妖精B「・・・ごめんなさい」

男「あ、あの」

妖精B「!!」ビクッ

男(完全に警戒されてる・・・)

男「えと、本当にごめん・・・」

男(・・・よし、一度席をはずそう)

男「ちょっと、外に出てるね」


ガチャ

―――妖精会議―――

妖精B「・・・逃げないの?」

妖精D「2万円分働いたら帰してくれるって言ってるし・・・」

妖精B「・・・嘘かも」

妖精A「嘘だったら、そのとき逃げればいいよ」

妖精D「追われなから暮らすのは嫌だし・・・」

妖精C「・・・」

妖精B「・・・逃げた、のに、追わなかったよ?」

妖精A「さすがにいっきに4人も居なくなったら追うと思う」

妖精D「一応、信用に値する人間だと思うけど・・・?」

妖精A「じゃあとりあえずは言いなりで?」

妖精D「うん」

妖精B「わかった」

男「落ち着いたところで紹介します」

男「うちの妹です」

妹「こんにちはー」

妖精D「こ、こん、にちは」ガクガク

妹「超警戒されてますね」

男「そこは仕方ないから・・・」

妹「落ち着かないと食べちゃうぞー、なんて」

妖精B「ひっ・・・」

妹「・・・ギャグ・・・を?」

妖精A「ふえぇぇぇぇぇ・・・」ポロポロ

妹「悪化しました!」

男「なにやってんだ!」

妹「ちょ、ちょっとした冗談のつもりだったんですが・・・!」

男「・・・リアルに妖精食べてる奴がいたのでは?」

妹「う、うええ・・・」

妖精D「あ、あのっ」グスッ

妹「は、はい!」

妖精D「でき、れば、一思いに、殺、してから、食べてくだ、さい」ペコリ

妹「え、えっ?」

妖精D「その・・・、生きたまま、解体す、るのはやめて、ください・・・」グスッ

男「そ、そんな事された仲間がいたのか」

妹「・・・」

妖精D「はい゛」グスッ

男「俺は食べないから!安心して!な!」

妖精D「はい゛・・・」グスッ

男「よしよし」ナデナデ

妹「私完全に悪者ですか」

男「はい」

妹「断定・・・」

男「冗談にならない冗談を言うな」

妹「冗談になると思ったんですよ!」

男「ちなみに妹はご飯食べに来てるだけです」

妖精D「そう・・・ですか」

妹「ご飯以外にも色々たかりに来てます」

妹「兄さんの料理のおいしさに卒倒するがいい」

男「ハードル上げんな」

妹「大丈夫大丈夫、そんな事では揺るがない位おいしいですよ!」

男「嫌だろうに、さっきから話してくれてるけど、リーダーみたいな立場なの?Dちゃん」

妖精D「・・・い、いちおう・・・そうですね、大妖精さん、とか呼ばれたり・・・」

妹「時のオカリナ」ボソッ

男「おいやめろ」

妖精D「・・・?」

男「あ、いや、こっちの話」

妹「ひょっとして兄さん、やっちゃいました?」

男「な、何を?」

妹「Dちゃんを先頭に右に並んでたみたいなのに、兄さん左から番号を振ったからリーダーが"D"になっちゃいましたね」

男「また俺のせいか・・・」

男「番号振りなおしたほうがいいかな?」

妖精D「気、にしないで、下さい・・・」アセアセ

男「それで、妖精ってちょっと抜けてるよ、みたいな忠告をされたけど全然そんな気がしないね」

妖精D「商人様にも言われました・・・」

男「あれか、大妖精サマともなると頭も良いのか」

妖精D「ど、どうでしょう・・・」

―――妖精会議―――

妖精D「あのご主人様、そんなに悪い人じゃなく思えるんだけど、どう思う?私が懐柔されちゃっただけかな・・・」

妖精A「いや、間違いなくいい人みたいだよ」

妖精B「・・・さ、さっき、ビリビリされたん・・・だけど・・・」

妖精D「それも、謝ってたし」

妖精A「とりあえず油断はしないようにして」

妖精D「大人しく働いていれば、解放してくれるみたいだし・・・ね」

妖精C「・・・うん」

男「さて、御飯作るよ!」

男「妖精でも野菜とか食べられるかどうか試食お願いします」

妖精D「はい・・・」

妖精A「・・・」

男「Aちゃんも何か喋ってくれると嬉しい」

妖精A「は、はい、申し訳・・・ありません!」

男「謝らなくていいんだけどなぁ・・・」

妖精A「・・・・・・わかりました」

男「やっぱり妖精さんは菜食なんですか?」

妖精D「そ・・・そう、です、たまにお肉も食べますけど、嫌いです」

男「基本的に生で?」

妖精A「なま・・・?」

男「火にかけたりしない?」

妖精A「も、燃えてしまいます」

男「うん、どうやら生のようだな」

男「じゃあサラダと野菜スープにしますか。生じゃないとダメな子がいることも考えてサラダ多めに。」

男「さて、ここにあるのが今日使うお野菜です」ジャン!

妖精D「し、知らない、ものばかりです・・・ね」

男「人間が栽培したものだからな―・・・。大根とか、野生のは根っこが小さいとか言うし。」

男「で、大変悪いのですが、味見をお願いします」

妖精D「・・・・・・はい・・・リーダーのつとめです」

男「毒なんて俺にメリットないから入れてないよ、安心して」

男「・・・って言ってもこの状況で安心しろ、なんて方が無理だろうけど」

妖精D「・・・構い、ません」

男「じゃあ・・・これ食べてみてください」

妖精D「・・・はむっ」

男(やべえかわええ)

妖精D「!!おいしいです!」キラキラ

男「び、びっくりした・・・。そんなに美味しかった?」

妖精D「は、はい!もし毒が入っててこの後死んだとしてもいい!ってくらい美味しいです!」

妖精D「最後の晩餐にはぴったりって感じです!」

男「最後にはしないって・・・てかただのキャベツなんだが・・・」

男(急に饒舌になった・・・だと?なんだこのキャベツパワー)

男「次はレタスだけど・・・」

妖精D「おおお・・・」

男「ど、どうぞ」

妖精D「はむはむ」

男(マジかわええ)

妖精D「!これもおいしいです!!」キラキラ

男「じゃあ・・・これはトマト。はい」

妖精A「あ・・・」

男「ん?」

妖精A「これ、わ、私も育ててました」

男「へぇ・・・妖精も農業みたいなことしてるんだ」

妖精A「家庭菜園、みたいなものでしたけど・・・」

男「まぁ、それならトマトは大丈夫かな・・・、でも一応」

妖精A「・・・私食べたいです」

男「じゃあ、はい」

妖精A「もぐもぐ」

妖精A「!?」

男「えっ」

妖精A「すごく美味しいです!・・・間違いなく同じ野菜作ってたのにこっちのほうが美味しい・・・です」

男「なんだ、びっくりした・・・」

男「とりあえずどれも大丈夫そうだな」

妖精D「どれもみんな美味しいです・・・」キラキラ

男「商人の所では何食ってたんだ?」

妖精A「近くの森に行って食べてました」

男「野草を?」

妖精A「はい」

男「やっぱり変に人間が食べるもん与えないほうが良いのかなぁ・・・」

男(でも、おかげでよく喋るようになってくれたな)

男(野菜の1つ2つで仲良くなれるなら安いものだ)

妖精D「あ、もしみんな倒れていても怒らないでください・・・ね」

男「そりゃあ当然・・・まぁ、無いとは思うけど」

妖精D「それにしても・・・こんなに高そう、な、お野菜・・・私たちなんかが食べて、いいんですか?」

男「そんなに高くないんだが・・・」

妖精A「そ、そうなんですか・・・?丸まっているのとか、いかにも作るのが大変そう、なのに・・・」

男「まぁ、作ったこと無いから苦労はわからないけどさ、そんな気にするような値段じゃないから、気にせず食べて」

妖精D「ありがとうございます・・・」キラキラ

男(死ぬほど欲しそうな顔してる)

男「え、えっと・・・もう一枚食うか?」ヒョイ

妖精D「あ・・・えと、大丈夫です、お気持ちだけ、はむっ」

男(言ってる事とやってる事が違う!)

妖精A「・・・」

男「・・・」スッ

妖精A「はむっ」ピョン

男(妖精がレタスで釣れた)

男「さっきのキャベツ、固かったじゃん?」

妖精D「わ、私たち的には普通ですけどね」エヘヘ

男「それを柔らかくするために、茹でます」

妖精A「ゆでる・・・?」

男「このお湯に野菜をいれます」ボチャ

男「お湯は熱いから気を付けてね」

妖精A「どのくらいですか?」ポチャッ

妖精A「!!!!!!」

男「ちょっ!熱いっていったのに!!水!水!」

男「しばらく流水に当てておいてね」

妖精A「ゆ、指・・・」

男「さて、スープはそろそろかな」

男「塩と・・・コンソメはどうしよう。肉のエキスだよなぁ」

妖精D「あ、味みましょうか?」ワクテカ

男「表情に期待が」

妖精D「えっ、あっ、あぅ///」

男「とりあえず塩だけのやつを・・・、はい、熱いからフーッてしてから食べてね」

妖精D「ふぅーっ、ふぅー」

男(萌)

妖精D「はむっ」

男「どう?」

妖精D「・・・なんだか、とっても感動です・・・」

妖精D「ごめんなさい、私バカで、良い言葉が出ません・・・」

男「そんな、大袈裟な・・・じゃあ、こっちも食べてみてくれる?」

妖精D「はい!あー・・・」

男「ストップ!熱いってば!」

妖精D「ご、ごめんなさい!つい夢中に・・・」

妖精D「ふーっ、ふー」

妖精D「はふっはふっ」モギュモギュ


男「どう?」

妖精D「こっちの方が美味しいです!」

男「そう?肉のエキスのはずなんだけど、エキスならいいのかなぁ」

妖精D「お肉・・・はどうしても嫌いなんです、けど」

男「Aちゃんも指そのままで味見してみて?冷ましたから」

妖精A「は、はい」

男「あーん」

妖精A「あむ」モグモグ

妖精A「私も美味しいと思います」

男「そっか。じゃあコンソメ入れよう」

男「そこの棚を開けてお椀6つとってくれる?」

妖精D「はい!おわん・・・?」ガラガラ

男「その黒いやつ」

妖精D「あ、はい!」

男「じゃあ、テーブルに持っていって。熱いから、気を付けるように」

妖精A「は、い・・・」

妖精D「ご主人様は・・・?」

男「人間はお肉がないとダメなもので・・・」

妹「兄さぁーん!お肉無いんですかぁー!?」カチカチ

男「箸でお茶碗たたくな!」

妹「すいませーん」

男「・・・ほらね」

妖精D「あのぐにゃっとしてぷちっとしたもの、よく好んで食べられますね・・・」

男「ぐにゃっとしてぷちっ?」

男「・・・ひょっとして俺と君で違うものを想像してるのではないだろうか?」

妖精D「そ、そうなんですか?」

男「『お肉』って何?」

妖精D「えっと、例えばカブトムシの幼ch」

男「ですよねー」

妖精D「人間は違うお肉を食べているのですか?」

男「人間は豚とか鶏とか牛とか魚とか。まれに馬とか羊とかクジラとか」

妖精D「な、何でも食べるんですね」

男「今日はこの豚肉を使います」

妖精D「・・・」

男「で、たまにタチの悪いやつは妖精も食べると」

妖精D「・・・私たちは美味しいんでしょうか」

男「えっ・・・えっと、肉食動物の肉は臭いって聞いた事あるから菜食な妖精は美味しいのかも・・・ね?」

妖精D「・・・」

妖精D「・・・目の前で妖精が食べられたことがある、って言いましたよね」

男「うん」

妖精D「それ、わりと最近なんです・・・」

男「そうなのか・・・」

妖精D「それを見てから、元気が取り柄の子が、無口に・・・」

男「それは・・・Bちゃん?Cちゃん?」

妖精D「Cの方です・・・」

男「Dちゃんも辛かったろうに・・・」ナデナデ

妖精D「ご主人様、優しいです・・・」

妹「兄さぁーん!まーだーでーすかー!?」

男「はっ、わすれてた!」

妖精D「ご、ごめんなさい!私のせいで・・・」

男「気にしないで下さいな」ジュー

男「それにしてもDちゃんの緊張が解けてきたみたいでよかった」

妖精D「・・・へ?」

男「吃音がなくなった」ジュー

妖精D「・・・///」

妹「兄さん、きつおんって何ですか?」

男「お前は知らないのかい・・・」ジュー

妹「女子高生5人がバンドするやつですか?」

男「そのノリだときつおん!になるな」ジュー

男「上手に焼けましたー」

妹「わぁい」

男「食べないで待っててくれたんだ」

妹「お米よそってないですよ、兄さん。」

男「そのくらい自分で用意しろよ!」

妖精A「おこめ?」

男「あぁ、こればっかりは生じゃ食べないから、後で食べてみてもらおうとして、忘れてた」

妹「忘れてたんですか・・・」

男「これこれ。食べてみて。」

妖精A「ぱくっ」

妹「何の疑いもなく行った!」

男「もうすっかり人間の食べ物信頼してるな」

妖精A「暖かくて甘いです!」

男「よし、大丈夫かな」

男「じゃあよそるか・・・。妹、手伝って」

妹「はぁい」

男「じゃあ、いただきます」

妹「いただきます」

妖精D「いただきますっ」

妖精A「い、いただきます!」

妖精D「あれ、食べないの?」

妖精C「・・・」

妖精B(騙されちゃダメ・・・懐柔されちゃダメ・・・)

妖精A「大丈夫、私たちが毒味したから・・・変なものは入ってないと思うよ」

妖精D「すっごく美味しいよ!」キラキラ

妖精B(二人はもう懐柔されてるような・・・。変な薬とか混ぜられてるんじゃ・・・・・・)

妹「兄さんの料理の味はそこらのお店並みなんですよ?」

男「そのサラダは野菜切って盛り付けただけなんですが・・・」

妖精B「・・・本当ですか?」

妖精D「うん、それだけだったよ」

妖精B「・・・」

妖精B(それなら・・・)

妖精B「・・・・・・」パクッ

妖精B「・・・」シャクシャク

妖精B「・・・・・・! ・・・すごく、美味しい、です」

男「良かった」

妹「これでBちゃんも兄さんの料理の虜に」

男「そのサラダは野菜切って盛り付けただけなんですが!」

妹「Cちゃんもどうぞ?」

妖精C「・・・・・・・・・」

妖精B「・・・これは大丈夫」

妖精C「!・・・」ムシャムシャ

妖精C「・・・・・・おいしかった」ボソッ

妹「Cちゃんをしゃべらせるほどの美味しさ!さすがは兄さんの料理!」

男「だからサラダは!・・・って、もういいや・・・」

妖精D「こっちのスープも美味しいよー」

妖精B(さっきのはすっごく美味しかったけどただの野菜・・・。変な薬が入ってるとしたらこのスープ・・・)

妖精C「おいしい」ズズズ

妖精B(!・・・もう食べちゃってるし・・・。こうなったら私も食べないとヘンかな・・・)

妹「Bちゃん、何難しい顔してるんですか?」

妖精B「!・・・いえ、別に・・・何でも・・・ないです」パクッ

妖精B(あったかい・・・)

妖精B(前に"ビヤク"って言う薬を飲むと体が火照るって聞いたけど・・・これなのかな)パクッ

妖精B(止まらない)

妹(無口なのにずいぶん色々考えてるような顔してますね)ズズズ

妖精B(もう食べちゃったんだし今さら考えても無駄かな・・・。それなら今楽しんだ方が得かも)ズズ

妹「あ、ついにBちゃんも堕ちましたね、兄さんの料理の前に。」

男「野菜スープなんて誰が作ってもこんな感じだと思うけど」

妹「なら、私に作らせてみます?死人が出ますよ」

男「女子力が!女子力が決定的に欠如してませんか!」

妹「兄さんは女子力ありすぎです」

妖精A「お肉って・・・美味しいんですか?」

男「食べてみる?」

妖精A「あ、そういう意味でいったのでは・・・」

男「興味はあるんでしょ?・・・ほら、ちょっと食べてみる?」

妖精A「す、すみません」パクッ

妖精A「べ、ベタベタします・・・」

男「やっぱダメか、油っぽいからなぁ・・・」

妖精A「ダメではないんですけど・・・、お野菜の方が好きです」

男「皆も食べてみる?」

妖精B「・・・いまひとつ・・・です」

妖精C「それなりにおいしい」

妖精D「嫌いではないです」

妹「私は好きですよ」ムシャムシャ

男「ちょっ、何俺の盗ってんの」

妹「『食べてみる?』と己の肉を差しだしたのは兄さんじゃないですか」

男「お前は自分のがあるだろ!朝からよくそんなに食えるなぁ」

妹「だって美味しいんだもん」テヘペロ

男「ぶりっ子じゃごまかされないぞ」

妹「むぅ・・・」

妹「ごちそうさま!」

妖精D「ごちそうさま、です」

妖精C「ご、ごちそうさま」

男「お粗末様でした」

妖精A「おそまつさまでした?」

男「作った人はそういうんだ、食べた人は『ごちそうさま』です」

妖精A「ごちそうさま」

妖精B「・・・ごちそうさま、でした」

妹「お肉は脂っこくて嫌だ、なら脂っこくない肉料理はどうでしょう、兄さん」

男「と、言いますと?」

妹「しゃぶしゃぶとか・・・」

男「それお前が食べたいだけだろ」

妹「そ、そんなことは・・・」フイッ

男「目線そらすな」

男「さて、お皿を洗うから台所に運んでください」

妖精D「はい」

男「ゆっくりでいいから気を付けて運んでねー」

妖精B「・・・はい」

男「ほら、妖精さんたちが働いてるのにお前はのんびりしてるんじゃありません!」

妹「食後は休憩しましょう?」

男「早く洗わないと、学校間に合わなくなるがな」

妹「ハッ・・・学校・・・!?」

男「今日は平日でーす」

男「運んでくれてありがとうー」

男「そしてAちゃんとDちゃんにはこれをあげます」

妖精D「何でしょう・・・。500って書いてありますね」

男「500円のお金。40枚で20000円になります」

男「さっきの毒見のお礼。全員で40枚集めてね」

妖精A「集まったら帰っていいんですか?」

男「そういうこと。数えられる?」

妖精D「はい」

妖精C「むり」


男「さて、お皿洗いです」

妖精B「・・・はい」

妖精A「あ、あの・・・ご主人様」

男「何?」

妖精A「近くに草むらとかありませんか?」

男「く、草むら?なんで?」

妖精A「あ、あの・・・・・・おといれに・・・」

男「トイレ!?それならここの小さい部屋がするとこだから!」ガチャ

妖精A「ど、どうやってするんですか?」モジモジ

男「妹ー!ヘルプー!」

妹「仕方ないですねぇ・・・」

妹(妖精のおしっこ!妖精のおしっこ!うへへ)ニヤニヤ

男(顔が死ぬほどにやけているんですが、この変態妹め)

妹「他の子達も仕方は見ておいた方がいいと思いますよ」

妖精D「あ、はい!」


ジャー

妹「お疲れさまでした」

妖精A「ふぇぇ・・・」

妖精C「やり方・・・は、わかったけど」

妹「私が居るときならいつでもお手伝いします」ニコニコ

男「さ、お皿洗うよ?」

妖精B「あ・・・申し訳ありませんでした」

男「このスポンジに洗剤をつけて」

男「軽く揉んで泡がたったらお皿をごしごしして汚れを落とします」

男「油でベタベタしているのはまず、軽く水で流します」

男「その後スポンジで洗います」

妖精B「・・・わかり、ました」

男「お皿は落とすと割れちゃうから、それだけは気を付けてね」

男「水を出すボタンはこれだけど・・・届かないよなぁ」

妖精B「・・・大丈夫です」パタパタ

男「あ、飛べるんだ・・・」

妖精B「あ・・・・・・はい」

男「なんで今まで飛ばなかったの?」

妖精B「・・・首輪が」

男「あぁ・・・。空飛んでて電撃受けて落下したら死んじゃうよね」

妖精B(そうじゃないんですけど)

男「まぁ、水が出せるならいいや、残りの、洗ってみて。」

妖精B「・・・」コクッ

男「覚えが早いなぁ」

妖精B「・・・///」

男「それじゃあお金をあげよう」チャリン

妖精B「・・・ありがとう、ございます」

男「さて、そろそろ大学行かないと」

妖精D「大学・・・ですか」

男「お昼過ぎには帰るけど、もしそれまでにお腹空いたら台所にさっきの野菜があるからそれ食べてね」

妖精D「わかりました」

妹「私も2限からです、一緒にいきましょう、兄さん」

男「Dちゃん辺り鍵の使い方わかる?」

妖精D「わかります!」

男「じゃあ、戸締まりはきちんとよろしくね、これ合鍵」

妖精D「は、はい」

男「じゃあいってくる!」

妖精A「あ、あの!・・・縛ったりしなくていいんですか?」

男「なんで?縛られたいの?」

妖精A「商人様がそうしていたので・・・。」

男「俺はしなくていいやー。」

妖精A「・・・ひょっとしたら出ていっちゃいますよ?いいんですか?」

男「うん、いいけど、暗くなる前に帰ってきてね。夜は危ないから・・・」

妖精A「そ、そうじゃなくて・・・」

妹「兄さーん、時間時間!」

男「ごめん、帰ってきたらまた聞かせて!じゃあ!」バタン

―――電車内―――

男「なんとか電車間に合った!」

妹「駆け込み乗車はダメなんですよ?」

男「じゃあお前だけ遅刻すればよかったのに」

妹「ひどい!」

妹「それにしても、恐ろしいスピードで墜ちましたね、あの子達」

妹「いくら兄さんのご飯がおいしかったとは言え」

男「警戒を解くのが早すぎて逆に心配になるレベルだな」

妹「4人組だからですかね?仲間がいるからどこか安心してるのでは」

男「そうかもなぁ」

妹「もう、タイトルを『即堕ち☆妖精奇譚』にしましょうよ」

男「なんかギャルゲっぽい。っていうかなぜ奇譚。そんでタイトルって何」

妹「特に意味はないです」

男「無いのかよ」

友「よう男!こんなとこに居たのか」

男「悪い、乗り遅れそうだったからいつもの車両に行けなかった」

友「それよりどうよ妖精は!買った!?」

男「・・・買った」

妹「兄さんったら5匹を2万円で買ってきたんですよ(笑)」

友「2万!?え?未調教?」

男「未調教・・・とは?」

友「エロい調教されてない妖精だな。高い。」

友「俺みたいに妖精をさ、エロ目的で買うやつって結構居るんだ。それなのに『何すんだ変態!』なんて言われてたら面倒、という声に答えて調教された妖精が売られるようになったらしい」

男「酷いなおい」

友「で、自分で調教するのが醍醐味だ、って奴用に全く未調教なのも居るわけ。調教もハードなのとソフトなのがあるらしくて、ソフトは処女だがハードは非処女に成るまで調教済み!みたいな?まぁ、妖精だから膜は無いんだけど。それでもソフトのが人気あるみたいだ。あと病みってのも居て」ペラペラ

男「もういい!長い!!」

妹「公共の場でナチュラルに卑猥な言葉を並べないで下さいよ・・・」

友「それはごめん」

男「そういえば客に『1匹2000円くらいが相場だ』って言われたなぁ・・・」

友「うん、それソフトだわ。騙されてやんのww」

妹「しかも1匹逃げたんです」

友「逃wげwたww」

男「悪かったな・・・」

妹「しかもしばらくしたら帰してやる約束です」

友「男らしいわ」

男「好きでこうなったんじゃねぇよ!」

友「どうせ野菜だの何だの食わせてんだろ?」

男「悪いかよ・・・」

友「悪くないけど、このサイト見とけ」

男「なにこのサイト」

友「妖精に食わせちゃいけないもの一覧が載ってる」

男「送って送って!」

友「はいはい、メールしとくわ」

男「サンキュー」

友「にしても5匹か・・・いいなぁ」

妹「1匹逃げたんでもう4匹しかいませんけどね」

友「あ、そうか」

妹「逃げた子はどんな子だったか気になりますね」

男「キニシナイキニシナイ」

友「あ、そうか解ったぞ」

男「何が」

友「お前が今朝遅刻しそうだった理由」

男「はぁ」

友「4匹相手じゃ疲れるもんな!」

男「何にも知らないしなぁ」

友「そりゃ必要最低限しか教えられてないだろうからな」

男「早く慣れて欲しいな」

友「でも良かっただろ?」

男「まぁ・・・可愛いし。」

友「だが4連続は俺には無理だな」

男「4連続?」

友「あ、全員とはヤってないの?」

男「誰ともやってねぇよ!!」

友「えっ」

妹「会話が噛み合ってないです」

―――放課後―――

男「はぁー、終わった終わった」

男「一応妹にメールしとくか」

男「『今日は2限だけなのでもう帰るな』、と」

男「帰る前に銀行寄らないと」

男「500円玉40枚も財布にあるわけないし」

男「ん?あ、返信か。『早く帰ってあげてくださいね』か。」

男「そうだな、両替したらすぐ帰ろう」

男「・・・」

男「手数料掛かんの?」

本日はここまでです。
少々長くなりましたが、見てくださった方いらっしゃいましたらありがとうございます。

なお、>>33あたりから本日分となります。

今日はちょっとだけですが書きます。

~3行あらすじ~

妖精を買って、ちょっと仲良くなったよ!
男と妹は大学に行って、男はもう帰路につきました。
あ、妖精さんは少女や幼女なサイズです。

―――一方、男家では―――

―――妖精会議―――

妖精C「コインを40こ集めるんだ」

妖精D「前みたいにしゃべるようになったね!ご主人様のおかげ?」

妖精C「・・・///」

妖精D「とりあえず、ご主人様のお手伝い頑張りましょう!」

妖精「おー!」

妖精A「それで・・・ご主人さまがお出かけの間、どうする?」

妖精B「・・・前は、掃除とか、洗濯とか、してたけど」

妖精D「今朝はご主人様時間に追われてたから聞けなかったし・・・」

妖精A「掃除はしておいていいんじゃないかな?」

妖精D「でも、『ここは触るな!』とか『ここはこれを使え!』みたいな注意点があるのかも?」

妖精C「こまった」

妖精A[洗濯は?」

妖精B「洗濯物がどこにあるのか・・・わからない」

妖精D「洗剤とか、洗濯板とかもどこにあるのか・・・」

妖精A「ひょっとしてやれることないんじゃ」

妖精「・・・」

妖精A「ところで、ご主人様たち、いつ帰られるんだろう?」

妖精D「お昼過ぎって言ってたから・・・12時以降だと思うけど」

妖精A「それまで・・・暇ってこと?」

妖精D「そうなるね」

妖精B「・・・こんな暇な時間、今まであんまり、なかったよね」

妖精A「あっても、拘束されてたし・・・」

妖精D「いざ出来るとやることないんだね・・・」

妖精C「逃げちゃえばいいのに」ボソッ

妖精A「でも・・・」

妖精D「それは・・・」

妖精B「・・・さっき、とりあえず逃げないって、決めた」

妖精C「じゃあ、もう一回ぎろん」

妖精A「よ、よしきた」

妖精D「うん、わかった」

・・・

・・・

・・・

―――場面は戻って男、帰宅。―――

男「ただいまー」ガチャ

・・・・・・・・・・・・・・・

男「あれ、居ない・・・」

男「リビングにも居ない」ガチャ

男「キッチンにも居ない」カチャ

男「まさか・・・逃げたってやつですか?」

男「寝室にも居ない・・・」

男(ヤバい友に言ったらマジでバカにされる)

男「・・・仕方ない、とりあえず・・・妹にメールを」

?「だーれだっ!」ガバッ

男「え!?妹?」

?「ハズレです!」

男「じゃあ・・・・・・ん?Aちゃん?」

妖精A「正解です!」

男「居たんだ・・・良かった」

?「・・・だー、れだ?」

男「その口調はBちゃん!」

?「だーれだっ?」

男「つめたっ!この水の滴るような手はCちゃん!」

?「だーれだ?」

男「残ってるのはもうDちゃ・・・・・・ってあれ?違う・・・?誰だ・・・?」

妹「私です」バーン

男「お前かよ!」

妹「発案も私です」

男「お前かよ!」

男「ああ驚いた・・・。というかこれ、商人にしちゃダメだよ?ビリビリされそうだ」

妖精D「はい、すみません・・・」

男「まぁ、俺はいいんだけど」

妹「それにしても兄さん、早く帰れと言ったのに寄り道するなんて・・・」

男「500円玉が無かったんだよ!」

男「あ、これ、朝の毒味の分とお皿洗いの分」チャリン

妖精D「あ、ありがとうございます!」

男「これで5枚だよね?」

妖精C「さ、3たす2は・・・5!5だよ5!」

妖精B「・・・ご主人様もそう仰ってるけど」

男「ついでにこれをプレゼント!」

妖精A「これ・・・何ですか?」

男「貯金箱です!ここにお金を入れておけば無くす心配がないね」

妖精B「ありがとう、ございます・・・」

男「40枚も持ってるのは大変だもんね」

妖精D「確かに、ポケットに40枚も入らないなぁ、とは思ってました」

男「・・・なんか臭い」クンクン

妖精A「えっ」クンクン

男「お風呂・・・入ってます?」

妖精B「・・・それは・・・何ですか?」

妹「よし、沸かしましょう」

男「おう」

男「ところでお昼は食べた?」

妖精D「お昼?」

男「お昼の食事のこと」

妖精A「台所に置いてあるお野菜ですか?」

男「うん」

妖精B「・・・食べていません」

男「食べてもよかったのに。折角だし、作るか」

妖精A「さ、さっき食べたばかりですよ?」

妹「あ、ひょっとしてこれは、『食事は一日三回』を知らないという感じでは」

妖精C「?」

妹「・・・というわけで、人間は一日三食なのです」

妹「それが妖精さんにも言えるかは分かりませんが、お腹空いてるなら食べましょう」

妖精A「じゃあ、折角なので・・・」

男「よし、作ろう」

男「うん・・・ブロッコリーがあった、茹でよう」

男「そうだ、友に教えてもらったサイト見ないと。・・・うん、ブロッコリーは大丈夫、と」

男「野菜はほとんど大丈夫だな」

妖精D「何かお手伝いはありますか?」

男「今回はいいや、強いて言えば後でまた味見よろしく」

妖精D「はい!」

男「ブロッコリー茹であがった」

妖精D「・・・」ワクワク

男「・・・しばらくは熱いから、後でね」

妖精D「はい・・・」ショボン

男「妹には・・・この冷凍コロッケでいっか」

男「レンジでチンっと」

妖精D「その機械は何ですか?」

男「食べ物を入れれば暖めてくれる機械です」

妖精D「すごいです!」

男「今度使い方教えるね」

妖精D「はい♪」


男「そろそろブロッコリーいいかな。はい、ふーってしてから食べてね」

妖精D「ふぅー」

妖精D「あーん」パク

チン

男「よし、コロッケできた」

妖精D「もぐもぐ」

男「誰かお皿出してくれるー?」

妖精C「あたしがやる!」

妖精D「もぐもぐ・・・ごくん。・・・毎回の事ですけどおいしいです!」

男「そうか、なら大丈夫だな、Cちゃんこれもっていって」

妖精C「わかった」


「いただきます!」

妹「兄さん、手、抜きましたね」

男「何の事やら」

妹「冷凍ものでしょう、このコロッケ」

男「文句があるなら学食で食えっての」

妹「じゃあ大人しくしてます」

~♪オフロガワキマシター

妖精A「!」ビクゥ

妖精A「ご主人様!扉が喋りました!」

男「予想通りの反応をありがとう」

妖精C「それで・・・おふろ、って?」

男「体の汚れを落とす所です」

妖精C「水浴びのこと?」

男「ちょっと違う・・・けどまぁいいか」

男「とりあえず説明とかはお昼を食べ終えてからにしよう」

妖精B「・・・はい」

本日はここまでです。
ご覧頂いた方、ありがとうございました。

本日分は、>>82からです。

こちらは神奈川ですが、すごい春の嵐です。
やっぱり嵐の日はコロッケですね。

贅沢を覚えた妖精たちが
他の妖精にも教えて暴動が起きるんですね?
バイオレンス妖精戦線
胸熱







なワケないか

乙でした。
嵐の日はカレーでしょう。

……ふぅ
妖精を売買する……哀しいな

早く続き見たいデース

>>99
その発想はなかった
でも、他のエルフものだと人類と対立してたりしますね

>>100
カレーですか・・・
ちなみにうちは焼き魚でした。

>>101
賢者から転職しますとまた妖精が欲しくなるようです

>>102
お待たせしてすみません。
隔日更新くらいの頻度での投下を目指しています

それでは投下していきます。

~3行あらすじ~
色々会議した結果、とりあえずは男に従うことに
男を驚かせるドッキリ決行!妹のせいでしたー。
じゃあ、お風呂にしようか。ご飯の後でな!


※今日も但し書き
妖精のサイズは人間の少女幼女なサイズです。

「ごちそうさま!」

妖精D「お昼もおいしかったです!」

妖精A「おいしかったです!」

妖精B「ブロッコリーも・・・おいしいです・・・」

男「よし。じゃあお風呂か」

男「初めて入るならちょっと難しいからよく聞いてね」

妖精D「はいっ」

妖精A「わかりました」

男「まず、このフタをとると、お湯が入ってます」パカ

妖精A「お湯・・・」

男「この中に入ると気持ちいいと思います」

妖精A「入る!?・・・ど、どのくらいですか?」

男「人間だと、5分10分位?30分とか入る人も居るけど」

妹「長風呂の人はもっと入ったりしますよ」

男「そうなのか」

妖精A「そ、そんなに・・・」

男「・・・というわけでお風呂の説明は終わり。わかった?」

妖精D「はい・・・多分」

妖精B「・・・これをひねるとシャワー・・・?でしたっけ?」

男「そうそう」

男「ぼーっとしてるけど、Aちゃんも分かった?」

妖精A「え?は、はい!」

男「じゃあ、4人で入るにはきついと思うから、2人ずつにしよっか。AちゃんBちゃんどうぞ」

妖精A「ま、まだ覚悟が」

男「か、覚悟?・・・じゃあ、CちゃんDちゃん先でいい?」

妖精D「あ、はい!」

妖精A「お湯、入らないでね」

妖精D「え?」

妖精A「なんでもない・・・」

男「服は脱いだらこの『洗濯機』って機械にいれてね、洗うから」

妖精C「この機械?」

男「そうそう、入れるだけでいいからねー」

妖精D「全自動『洗濯機』、って書いてありますね」

男「それじゃあ!ごゆっくり!」バタン


妖精C「せんたっき、ってどんな意味?」

妖精D「洗う機械、かな」

妖精C「機械が洗うんだ、すごいなー!」

妖精C「・・・それで、水はどうやって出すんだっけ?」

妖精C「これを回すんだっけ?」クルクル

・・・シーン

妖精D「こっちじゃないかな」クルクル

シャァァァ

妖精C「出た!」

妖精D「でも冷たいね、暖かい水が出るって言ってたのに」

妖精C「回し足りないのかも」クルクルクル

ジャアアアアアア

妖精D「ちょっ、ちょっと待って、強い!痛い・・・!」

妖精C「ごめん、聞こえないー、暖かくなった?」クルクル

ドォォォォォォ

妖精D「痛い!痛い!痛い!!!あと、熱くなってきた!」

妖精D「痛い!熱い!熱い!痛い!!動けない!!止めて!!止めてぇぇぇ!!!」

妖精C「と、とめる!?やり方わかんない・・・」

妖精D「ご主人様!呼んで!!熱いぃぃぃ!!!痛いぃぃぃ!!!!!!」

妖精C「わ、わかった!」

ゴォォォォォ

男「ずいぶん水使うなぁ、もう少し節約してくれると嬉しいんだけど」

妖精C「ご主人様ー!!」バタン

男「ぶっ」

男「は、裸で出てくるな!」

妖精C「なんか!みずが!どばーってでて!とまらなくて!いたくて!あつくて!たすけて!」

妖精A「!?」

男「え!?い、妹ー!」

・・・

妖精B「・・・さ、さっき、帰っちゃいました」

男「お、俺が行くしかないか・・・」ダダダ

ゴォォォォォォ

男「これはひどい」

男「とりあえず蛇口を」クルクルクルクルクルクルキュッ

妖精D「はぁっ、はぁ、はぁ、げほっ!はぁ・・・」

男(試行錯誤の後が・・・蛇口全開だし温度は40℃だし)

妖精C「ごめん・・・」

妖精D「大、丈夫、気にしないで・・・」

男「俺も、今日くらい妹に付き合わせるべきだった、ごめん」

妖精D「今からでも、手伝ってください・・・」

男「ごめん、もう妹帰っちゃってて・・・」

妖精D「じゃあ・・・ご主人様が・・・」

男「えええ!」

男「怪我はないみたい」

妖精D「風を操れるので・・・」

男「か、風?」

妖精D「私は風の妖精なので、ちょっとなら操れるんです、こんな風に・・・」ヒョォォォ

男「すげー!」

妖精D「いままではあの首輪で使えなかったんですけど、ね」

男「ひょっとしてみんな何か使えるの?」

妖精「あ、はい、そうですね」

男「Cちゃんは?」

妖精C「あたしは水・・・」

男「へぇー」

妖精C「でも、さっきみたいな強い水には全然かなわな・・・くしゅん!」

妖精D「私の風も・・・」

男「ごめん、裸でつっ立ってする話じゃないな、ちょっと待って、風呂入る用意してくる」

男「さて、この蛇口は回しすぎないこと」

シャァァァ

妖精D「気持ちいいです」

男「冷たいときはしばらく待てば暖かくなるから待つ。反対のくるくるは温度調節だから回すと熱くなる。気を付けてね」

妖精D「暖かいです」

男「あ、止めたいときは逆向きに回すんだよ」

妖精D「わかりました」

男「さて、ボディーソープの使い方は覚えてる?」

妖精D「押して、出てきた泡で体を洗う?」

男「そうそう。やれるよね?」

妖精D「はじめてで怖いので・・・やってくれると嬉しいです・・・」

男「なんと」

男「いやまて、おちつけ」

男「うん、洗うだけ。洗うだけ。」

男「ま、まず、この白いやつを押すと、泡が出ます」

男「そしてこの泡で洗うわけだが・・・」

男「・・・」

男「・・・し、失礼します」ペタ

妖精D「んっ・・・」ピクッ

男「ご、ごめん!」

妖精D「あ、大丈夫です・・・続けてください」

男(理性が持たない背中だけで終わってくれ頼む)

男「・・・」ペタペタ

男「・・・そしたら流します!」シャワァァァ

男「こんな風に全身を洗ってください」

妖精D「は、はい・・・」

男(よし助かった!)

妖精D(背中しかやってくれないんですね・・・)シュン

妖精C「ちょっと、ご主人様。しょんぼりしちゃったけど。」

男「え?」

妖精D「だ、大丈夫です」

男「・・・洗ってほしいの?」

妖精D「いいんですか!?」ピクッ

男(羽がピクッてした)

男「仕方ないなぁ・・・今日だけな?」

男(・・・普通俺が言われる側なんだけどな)

妖精D「~~///」パタパタ

男(羽パタパタした何この生き物可愛い)

男「では失礼して・・・洗わせていただきます!」ムニュン

妖精D「ひゃう!///」

男「擦りますね!」ニュルン

妖精D「あ、あわゎ///」

妖精C「・・・!」

男「羽も洗うんでしょうか」

妖精D「あ、羽は、大丈夫、なんです///」

男「わかった」

男「終わりました流します」シャワァァ

妖精D「はぅぅ・・・」

男「髪の毛は・・・洗えそう?」

妖精D「は、はい!」

妖精D「押して、頭につけて、ごしごしする!」ゴシゴシ

男「あ、目瞑った方がいいかも」

妖精D「わかりましたー」ゴシゴシ

男「そろそろかな、流しましょう」

妖精D「あ、あの・・・蛇口・・・どこですか?」

男「あ、俺が流してあげるよ」キュッシャワァァァァァ

妖精D「ありがとうございました!」

男「それじゃあ、浴槽に入ってください」

妖精D「熱くないですか?」

男「今のシャワー位の暖かさです」

妖精D「失礼します・・・」チャプン

妖精D「気持ちいいですー」

男「Cちゃんは一人で洗えそう?」

妖精C「背中だけお願いしたいな」

男「助かった」

男「普通に洗えてる・・・」

男「Dちゃん・・・別に洗えるのにも関わらず、ずいぶん大胆なお願いをしたものだ」

妖精D「///」

男「それじゃあ、Dちゃんは上がって、のぼせちゃうよ」

妖精D「あ、はい!」ザバァ

男「oh...」

妖精D「そ、そんな反応されると私・・・///」パタパタ

男「ごめんごめん、あ、カゴの中にタオルがあるからそれで体拭いて」

妖精D「あ、わかりました」

妖精C「あったかい!」

男「そうでしょう」ゴシゴシ

妖精C「ご主人様は入らないの?」

男「あと2人入れてやらなきゃいけないからね」ゴシゴシ

妖精C「そっか」

妖精C「・・・」

男「・・・」ゴシゴシ

男(か、会話がねぇ!)

妖精C「あ、あたしそろそろ出ようかな」

男「そっか、じゃあ10数えて出よっか」シャワァァァァァ

妖精C「なんで?」

男「よくあることなんです」

妖精C「わかった、じゃあ・・・」

妖精C「いち、にぃ、さん、よっつ、ご、・・・ななつ、はちつ、きゅう、とお!」

男「色々つっこみたいけど、今日はいいや!」

乙!
僕も妖精さんに突っ込みたいです(^q^)



羽とか獣耳とかしっぽとかで感情表現するの好きだわ



続き楽しみにして待ってます

>>125
どちらかと言うと男より友派ですね
1匹2000円で幸せになれます

>>126
いいですよね、人間には出来ない分より一層。

>>127
ありがとうございます!

それでは今日も書かせていただきます。

~三行あらすじ~

お風呂に入りましょう!
なんか使い方よくわかんない!・・・って大変なことに!
仕方がないので男が付き添い。役得ですね。

―――入浴中、部屋では。―――

<ゴオォォォォォォォ

男「ずいぶん水使うなぁ、もう少し節約してくれると嬉しいんだけど」

妖精C「ご主人様ー!!」バタン

男「ぶっ」

男「は、裸で出てくるな!」

妖精C「なんか!みずが!どばーってでて!とまらなくて!いたくて!あつくて!たすけて!」

妖精A「!?」

男「え!?い、妹ー!」

・・・

妖精B「・・・さ、さっき、帰っちゃいました」

男「お、俺が行くしかないか・・・」ダダダ

<アツイアツイ!!イタイイタイ!!!

妖精B「・・・」

妖精A「・・・」ゾゾゾ

妖精A「入っちゃったのかな・・・」

妖精B「?」

妖精A「お湯には入らないで、って言ったのに・・・」

妖精B「・・・どうして?」

妖精A「さっきね、鍋にお湯が入っててね」

妖精A「それが『熱いよ』って言われたから、どのくらいかなって触ったらね」

妖精A「もんのすごおおおく熱かった!!」

妖精B「う・・・うん」

妖精A「それで、あのお風呂に入ってるのも、お湯だって言ってた」

妖精B「まさか・・・」

妖精A「あんなに熱いものの中に入っていられるわけないもん」

妖精A「私たちを茹でて洗って食べちゃう気なんじゃ・・・」

妖精B「!?」

妖精B「ど、どうしよう」

妖精A「ちょっと、こっそりのぞいてみよう」

妖精B「いいの・・・?」

妖精A「バレなければ大丈夫だよ・・・!」

妖精A「そこでBの能力を貸してもらえればと」

妖精B「う、、、うん」

妖精A「よーし、じゃあ、のぞきに行こう!」

―――お風呂―――

妖精A「大丈夫かな・・・」


妖精D『あ、あわゎ///』

妖精C『・・・!』

男『羽も洗うんでしょうか』

妖精D『あ、羽は、大丈夫、なんです///』

男『わかった』


妖精B「とりあえずは・・・平気そう・・・」

妖精A「よかったぁ・・・」

妖精B「あ・・・あれ・・・!」

妖精A「あれ?」

妖精B「お湯が出るやつ・・・Dちゃんに・・・」

妖精A「うそっ」


男『終わりました流します』シャワァァ

妖精D『はぅぅ・・・』

男『髪の毛は・・・洗えそう?』


妖精A「・・・あれ?」

妖精B「・・・大丈夫そう・・・だね?」

妖精A「あ、でも、Dちゃんは、風使いだから」

妖精A「直接お湯が体にあたらないようにしてるのかな?」

妖精B「うー・・・ん?」

妖精A「ああっ!お湯でいっぱいだって言う浴槽に入っちゃうみたいだよ!!」

妖精B「止める・・・?」

妖精A「様子見かな?」


男『それじゃあ、浴槽に入ってください』

妖精D『熱くないですか?』

男『今のシャワー位の暖かさです』

妖精D『失礼します・・・』チャプン

妖精D『気持ちいいですー』


妖精A「やっぱり、風が使えるから、お湯でも平気なのかな」

妖精B「そう・・・みたいだね」

妖精B「あ・・・」

妖精A「またシャワーかけてる・・・」


男『Cちゃんは一人で洗えそう?』

妖精C『背中だけお願いしたいな』

男『普通に洗えてる・・・』


妖精A「水使いだから、冷たい水と熱いお湯とで打ち消せてるんだきっと」

妖精B「・・・でもどうするの?」

妖精A「へ?」

妖精B「私たちは・・・そういう事が出来ない・・・」

妖精A「そう・・・だよね」


男『それじゃあ、Dちゃんは上がって、のぼせちゃうよ』


妖精A「あっ、でてくるみたい」

妖精B「お部屋に、戻ろう・・・」

―――場面は戻ってお風呂を上がると・・・―――


ガラガラ

妖精D「ご主人様ぁ・・・」

男「ぶっ」

男「ななななにゆえ全裸」

妖精D「洋服はどうすればいいんですかぁ・・・」

男「あ・・・忘れてた」

男「借りてくるからちょっと待ってて!」

男「って俺も体拭かないと」

男「じゃあ行ってくる!」

妖精B「ど、どちらに・・・」

男「2つ上の階!」バタン

妖精A「・・・?」


男「妹ー」ピンポーン

ガチャ

妹「何ですか兄さん?」

男「パンツくれ」

妹「殴っていいです・・・かっ!」バキッ

男「予想通りの反応をありがとう」

妹「なるほど、妖精ちゃんたちの下着がないと」

男「頼む、貸してくれ」

妹「・・・服はあるんですか?」

男「無いけど、俺のでいいかなって」

妹「はぁ、乙女の心をまるで理解してませんね」

男「紳士だからな」

妹「変態と言う名の?」

男「ひ、否定できないのが悔しい!」

妹「じゃあ用意するので兄さんは先に戻ってください」

男「早めに頼む」

男「帰ったー」

妖精D「ど、どうでした?」

男「すぐ持ってきてくれるって」

妹「来ました」

男「早っ」

妹「これでよし、と」

妖精D「洋服ありがとうございます!」

妹「いえいえ」

妹「あ、髪の毛乾かさないとダメじゃないですか」

男「それ以前に服かなと」

妹「折角さらさらの髪なのに・・・あ、トリートメントはちゃんと使わせました?」

男「そもそも持ってないです・・・」

妹「ちゃんと用意してください!どうして兄さんはいつもいつも後先考えずに行動するんですか!」

男「す、すみません・・・」

妹「まったく・・・。さて、風邪引いちゃう前に私が髪の毛乾かしてあげましょう」

男「頼む」

妹「とりあえず・・・ショートなCちゃんから行きますか!」

ブォォォォォ

妹「熱かったら言ってねー」

妖精C「大丈夫ー」

妖精B「・・・私たちは、お風呂・・・いつ行くん、でしょう・・・」

男「今行く?」

妖精B「・・・・・・じゃあ、お願いします」

妹「お願いします?」ブォォォォォ

妖精D「ご主人様が入れてくれたんですー(はぁと」

妹「なんですって!」ブォォォォォ

妖精C「熱い!」

妹「あ、ごめんなさい」ブォォォォォ

男「・・・(逃」

妹「どこいこうとしてるんですかこの変態腐れロリコン野郎」ブォォォォォ

男「き、貴様もトイレに付き合った時点で俺を糾弾する権利など無いのだよ!」

妹「忘れましたか兄さん・・・『YES!ロリータ、NO!タッチ』の精神を・・・。あ、Cちゃん、乾きました、Dちゃんと交代です」

妹(まぁ、私もふきふきしてあげましたけどねw言わないでくださいよ?Aちゃん)

妖精C「ありがとう!」

男「うっ・・・でもお前を呼ぼうとしたら既に居なくて」

妹「言い訳しない!」

妹「あ、Dちゃん、セミロングいいですねぇ・・・私セミ好きです」ブォォォォォ

妖精D「ありがとうございます!」

妹「私と兄さんとでは天と地の差です」

男「・・・」

妹「さて問題です、私と兄さんとのこの差を縮めるにはどうすればいいでしょう?」ブォォォォォ

男「・・・」

男「お、俺が誠意を持って謝r」

妹「もっと簡単な方法がありますよ?」ブォォォォォ

男「もっと簡単な・・・?」

男「・・・」

男「ごめん、わからない・・・」

妹「はぁ・・・これだから兄さんは」ブォォォォォ

妹「地の人が天に上がるのは難しいですが、天の人が地に堕ちるのは簡単です!」ブォォォォォ

男「えっと・・・つまり?」

妹「AちゃんBちゃんのお風呂には私が付き添います!」ブォォォォォ

男「ダメだこいつはやくなんとかしないと」

妹「というわけで、やってきましたお風呂!」

妖精A「・・・」

妖精B「・・・」

妹「う・・・Bちゃんが無口なのはわかるけどなんでAちゃんまで・・・」

妖精A「死にたくない・・・」ボソッ

妹「え、なんか私Aちゃん殺すことになってるんですか?」

妹「はっ、まさか『食べちゃうぞー』ってやつ、未だに本気にしてたりします?」

妖精A「そうではなくて・・・その入れ物にお湯が入ってるって」

妹「浴槽に・・・ですか?入ってますね」

妖精A「そのお湯で私たちを茹でる気なんだ・・・」

妹「いや、そんなことは・・・」

妖精A「でも、さっきは『熱い!』とか『痛い!』とか聞こえてきましたよ」

妹(兄さん何やったんですか・・・)

妹「でもほら、あの二人は無事出てきたじゃないですか」

妖精A「二人は風と水の妖精だからなんとかなったんですきっと」

妹「風と水の妖精?」

妖精B「まだ・・・お話してない・・・です」

妹「ほう・・・なら、是非後で聞かせてください」

妹「とりあえず今はお風呂です!」

妹「私がちょっと触ってみましょうか」チャポン

妖精A「・・・」

妹「ほら、全然大丈夫でしょう?」

妖精A「それは、ご主人様も大丈夫でしたから・・・」

妹「体感温度なんて一緒ですよ・・・」



妹「Aちゃん自分でさわってみたらどうですか?」

妖精A「・・・」オズオズ

妖精A「・・・あったかい」チャプ

妹「ね?大丈夫でしょ?」

妖精A「はふぅ・・・安心しましたぁ・・・」

妹「Bちゃんもボーッとしてないでおいでー?」

妖精B「は、はい・・・」

妹「AちゃんAちゃん、Bちゃんはずっとこんな恥ずかしがりやなの?」

妖精A「分かりません!」

妹「ちょっ、『仲良し5人組』なんでしょう?」

妖精A「それ、嘘です」

妹「なんだってー!?」

妹「あ、髪の毛洗いますから目を閉じてください」

妖精A「はい」

妖精A「もともと3人組と2人組だったのを商人様が合併しました」

妖精A「私のグループはスリーダブリューズです!」

妹「なんか何年か経ったら後悔しそうなネーミングですが、どうして?」ワシワシ

妖精A「三人の能力を英語にすると、みんなWから始まるらしいです!」

妹「なるほど、WATER、WIND、・・・あなたは何の妖精?」ワシワシ

妖精A「草です!」

妹「草!?えっと・・・なんでWなんでしょう・・・」ワシワシ

妖精A「『うぃーど』って聞きましたけど・・・」

妹「・・・それ雑草です」ワシワシ

妖精A「がーん!」

妹「流しますね」

妖精A「いいんです、雑草だって強く生きてるんdがぼぼぼ」

妹「あっ、流してるのに話さないでください!」


妹「終わりました、目開けていいですよ。次は体洗いますね」

妖精A「はい!」

妹「それで、Bちゃんは逃げちゃった子とペアだったんですか?」

妖精B「・・・はい」

妹「Bちゃんは何の妖精なんですか?」

妖精B「静寂・・・です」

妹「いかにも、って感じがしますね」

妖精A「く、くすぐったいですっ!」

妹「でも腋は汗かきやすいですからねぇ」ワキワキ

妖精A「我慢、しますっ」

妹「それで、逃げていっちゃった子は何の妖精だったんですか?」

妖精B「・・・歌です」

妹「なんて正反対な」

妖精B「な、仲は、良かったん・・・ですよ?」

妹「へぇ・・・」

妖精A「あの・・・さっきからなんでそこばっかり洗っ」

妹「『大事なところだからきちんと洗いなさい』と母親に教えられ育ちましたもので!」

妖精A「も、もう大丈夫ですよ!」

妹「むー、じゃあ流しますね」

妹「いっちょ上がりです」

妖精A「ありがとうございましたー」

妹「今度はBちゃん洗うのでAちゃんはお湯に浸かっててください」

妖精A「・・・私が入る瞬間に熱くなったりしませんか?」

妹「・・・そんなハイテク機能はないです」

妹「さてBちゃん!話、途切れちゃってすみません」

妖精B「いえ・・・」

妹「あ、前髪で隠れてましたけど、顔、可愛いじゃないですか」

妖精B「えっ、あっ・・・///」

妹「もう顔見えるようにしちゃいましょうよ!」

妖精B「か、考えておきます・・・」

妹「逃げていっちゃった子と仲が良かった、って話でしたっけ。なんで逃げたんでしょうね?」

妹「・・・というか逆に隙だらけだったのになんであなた達は逃げなかったんですか」

妖精B「・・・ご主人様には、言わないで、頂けますか?」

妹「黒い話来る!?わかりました!」

妖精B「・・・商人様、私たちが、普段の4倍くらい・・・の値段で売れたことを、喜んでいたんです」

妹「はいはい」

妖精B「それで・・・また高値で買って欲しいから、私たちに、『今度のご主人には誠意を持って接するように』と・・・」

妹「はぁ・・・。でも、騙されてたことに気づいてますよ、兄さん。」

妹「あ、ひょっとして今も脱出方法考えてたりします?」

妖精B「・・・ないです。・・・しばらく働いたら、帰してくれる、って言って、くれましたから」

妹「信じてるんですか?」

妖精B「・・・嘘なんですか!?」

妹「兄さんの性格的に、本気だと思います」

妖精B「・・・よかったです」

妖精B「あっ・・・そこ洗われるの恥ずかしいです・・・」

妹「でもお母さんが」

妖精B「あっ・・・んっ・・・」

妹(声がエロい・・・)

妖精B「もう・・・ふぅっ!・・・いいんじゃぁぁ・・・」

妹(下手に固執して好感度が下がる√は避けたい・・・。)

妹「そうですね、じゃあ流します」

妖精B「ふぅ・・・」

妖精A「//////」

妹「さてBちゃんもお風呂に・・・ってAちゃん!?顔真っ赤ですよ、のぼせちゃいました?」

妖精A「わ、わからないです」

妹「と、とりあえず出てください!」

妖精A「は、はい」ザパッ


妹「そこに置いてあるタオルで髪と体、ふいていてくださいね」

妖精A「わかりましたー・・・!?」ツルン

妹「危ない!」ダキッ

妖精A「ご、ごめんなさい・・・」

妹「石鹸で滑って転ぶなんて古典的な・・・」

妹「だがそこがいい!ってやつですね」

妹「Aちゃんも無事上がりましたし、今度はBちゃん入ってください」

妖精B「あ、あの・・・妹様は?」

妹「私も洗ったら入ります。後、『妹様』はやめてください恥ずかしいです」

妖精B「・・・なんと呼べばいいですか?」

妹「呼び捨てで『妹』・・・あと、『妹ちゃん』?・・・それか、『妹さん』位ならいいと思います」

妖精B「・・・わかりました、・・・妹さん」

妹「まぁ、『さん』を選ぶとは思いましたけどね・・・。他の子にも伝えておいてください」

妖精B「・・・はい」

妹「よし、洗い終わりました!」

妖精B「は、・・・早くないですか?」

妹「Bちゃんのためならこのくらい余裕です!」

妹「ふぅ・・・」

妖精B「・・・」

妹「二人で入ると狭いですね」

妖精B「は、はい・・・」

妹「そんなに縮こまらなくていいですよ?」

妖精B「じ、じゃあちょっと・・・」

妹「ふふ」ニコ


妹「そろそろ上がりましょう」

妖精B「・・・はい」ザパ

妹「軽くシャワーしますよー」シャァァァァァ

妹「よし!じゃあこれで体拭いてください」

妖精B「・・・」フキフキ

妹「~♪」フキフキ

妖精B「・・・あの・・・、できました」

妹「背中拭くの忘れてますよ」

妖精B「あ・・・」フキフキ

本日はここまでです。
今日もご覧いただきありがとうございます。


折角なので、ここで人物紹介。

妖精A
元気。髪はちょっと長い。
ちょっとドジっ子も入ってる。
草の魔法が使えるとか。

妖精B
恥ずかしがり屋。黒髪超ロング。
前髪で顔が隠れるくらいロング。さすがに切ってしまいたい。
静寂の魔法が使えるようだ。

妖精C
子供っぽい。髪は短め。
子供らしく頭は良くないみたい。
水の魔法が使えるらしい。

妖精D
少し大人っぽい。髪はセミロングくらい。
皆のリーダー。男とのコミュニケーションもばっちり。
風の魔法が使える感じ。

妖精E
逃げちゃった。
歌の妖精だそうだ。

愛でるだけでも癒されます。



面白いし妖精は可愛いけど、個人的には妹が少しうざいなって思った


Eちゃんが帰って来てくれる日を待つか…

妹でしゃばりすぎでうざったくなってきた

>>160
愛でたいですよね、可愛い子を。

>>162
Eちゃんは・・・どうでしょう?

>>161
>>163
予想以上に妹の不評っぷりが目に見えてきたので、ちょっと妹自粛させますね
もう少し常識人にすればよかった
というか常識人ならば姉にしておけばよかった

残念な兄の妹ならば残念なのは必然

すっげえ抱っこしたい

Eちゃん帰って来るのかな~

うざくない妹なんて妹じゃない
好きじゃないけど

>>165
仕方ないですね

>>166
小さい子には保護したいオーラが漂いますよね

>>167
>>162もですが、謎のEちゃん人気・・・?

>>168
実妹が居ますがうざいです。
想像上の妹くらい可愛い存在であった方がよかった。



では再開します。2日開いてしまい申し訳ありませんでした。

妹は、ウザさ、キモさ、登場回数を減らして続投します。


妖精B「上がりました・・・」

男「おつかれ!ちょうどAちゃんの髪の毛、乾かしおわったとこ」

妹「お疲れさまです。」

妹「あと、明日は洋服とか下着とか、買いに行ってくださいね?それとも今から行きますか?」

男「明日にしようよ・・・。後、ついてきてくれないかなぁ・・・」

妹「まぁ、いいですけど」

男「よろしくお願いします」

妹「さてBちゃん、髪の毛乾かしますよ」

男「あれ?そういえばBちゃんの顔初めて見たかも」

妹「可愛いでしょう?」

男「かなり」

妖精B「・・・///」

妖精C「照れてるー」

妖精D「こら!茶化しちゃだめでしょ?」

妖精C「ごめん・・・」

妹「ふう、Bちゃんの髪も乾きました!」

男「長かったなー」

妹「素晴らしき黒髪ロングですからね」

男「でも前髪はもっと短くて良いと思う」

妖精B「・・・」

男「切らないか」

妖精B「・・・」チラッ

妖精A「・・・あ、私!?・・・私も切った方が可愛いと思うよ!」

妖精D「私も切った方が良いと思う!」

妖精C「なら、あたしも!」

男「よし!じゃあ早速今から散髪しに行こうか!」

妖精B「あぅ・・・」

妹「洋服は今日じゃダメなんですか?」

男「覚悟ができません」

妹「そんな覚悟していくところじゃないはずなんですけど・・・」

男「それじゃあ行ってきます」

妖精D「戸締りはお任せください!」ビシッ

男「ありがとう」

妖精C「何かしておくこととか、ある?」

男「特にはない、かなぁ・・・」

妖精C「りょうかいです!」ビシッ

妖精A「わたしもビシッて敬礼したいです!」

男「あ、どうぞ」

妖精A「ありがとうございます!」ビシッ

―――美容室―――

男「この子なんですけど」

店員「妖精さんですか?」

妹「はい、お願いします」

店員「どんな感じに?」

男「前髪を・・・顔が見えるくらい切っちゃってください、あとは彼女の言うようにお願いします」

店員「わかりました」


店員「できましたー」

妖精B「・・・」テレテレ

男「ナイス」

妹「兄さん、顔が変態みたいです」

男「お前もなー」

妹「帰りにスーパーに寄りましょう」

男「夕食の買い物もしなきゃだしな」

男「あと、コンディショナー買わないと」

男「・・・今日はスープ和風にするかな」

妹「いいですね」

妖精B「・・・わふう?」

男「醤油とか、昨日と違うもので味付けるんだ」

妖精B「・・・おいしいですか?」

妹「もちろんです」

男「お前が言うな」

男「ただいまー」

妖精A「おかえりなさい!」

男「Bちゃんの髪、切ってもらってきました」

妖精B「・・・///」カァァァァ

妖精D「かわいい!」

妖精C「こんなに可愛いんだからもっと自信もとうよ!」

男「よし、晩御飯作るか!」

妖精D「お手伝いは・・・」

男「片付けの時お願い!今回は新しい野菜もないから試食も特にないかな」

妖精D「そう・・・ですか・・・」ショボン

男「まぁ、おいしい野菜を用意してますから」

妖精D「はい!」


「いただきます!」

妹「・・・あれ?」

男「どうした?」

妹「しゃぶしゃぶの姿が見当たりませんが・・・」

男「あぁ、スープに少し肉入れてみたから、別に良いかなって」

妹「よくないです」

男「でももしダメだったらしゃぶしゃぶ誰得になるし」

妹「私得です・・・もう」


男「それで、お肉はいかがでしょう?」

妖精A「昨日のよりは良いです!」

妖精B「うん・・・」

妖精A「でもやっぱり野菜が好きです!」

妖精B「うん・・・」

妖精D「私も好きですけど、野菜の方がもっと好きです」

男「やっぱ固定観念通り妖精には野菜が一番なんかな」

妹「豚はダメでも牛は行けるかもしれませんよ!」

男「お前が牛肉食べたいだけだろ」

妹「まさかー」

男「目を逸らすな」


男「あ、でも・・・」

男「魚肉なら食べられるかもしれないな」

妹「いやいや、豚肉がダメなら他の肉も無理ですって、今兄さんが言ったんじゃないですか」

男「でも、他の肉とはちょっと違うじゃん?ツナとかサラダに入れたりするし」

妹「そういう問題じゃないと思いますが!」

男「というか」

男「お前が魚肉あんまり好きじゃないだけだろ!」

妹「・・・」

妹「てへっ!」

男「」


―――食後―――

妖精B「お皿洗い終わりました・・・」

男「ありがとう!はいお金」チャリン

妖精B「ありがとうございます・・・///」

妹「あ、皆のパジャマも持ってきますね」

男「よろしく」

妹「じゃあ取りに行ってきます」バタン

男「そうだ、歯磨きしてもらおう」

妖精A「歯磨きですか?」

妖精B「・・・ついこの間、磨きましたが・・・」

男「この間?」

妖精B「・・・4日前です」

男「うーん、いままでは野菜ばっかだったから良いかもしれないけど、皆ご飯とか食べたし毎日磨いてもらいます」

妖精D「わかりました!」

妹可愛いのに
外野を気にしないでかきたいように書けばいいのに

>>182
書きたいように × 意見

で、妹を続投の方向にしました
外野の事だけを考えたら「いつの間にやら出なくなったね」ってキャラにしたと思います

男「うん、歯磨きについては問題なしだな」

妖精A「ありがとうございます」

妹「戻りましたー」

男「お、パジャマが来た」

妹「私はパジャマじゃないです」

男「寝巻きが来た」

妹「寝巻きでもないです」

妹「というか着替えさせるので兄さん出て行ってください」

男「はーい」

妹「もういいですよー」

男「いいじゃん」

妖精A「ありがとうございます!」

妖精B「・・・///」

妹「じゃあ、私は家に戻りますね」

男「ああ、色々ありがとう」

妹「どういたしまして。それでは」バタン

男「じゃあ、今日も2人ずつ寝てもらえるかな。狭くて悪いけど」

妖精C「今日はあたしベッド行きたい!」

男「寝相は大丈夫?」

妖精C「あたし寝相悪い?」

妖精B「・・・かなり」

妖精D「朝起きたら枕に足が乗ってたり・・・」

妖精A「朝起きたら何故かあなただけ隣の部屋に移動してたり」

妖精C「・・・布団にするね」

妖精D「ご主人様は・・・」

男「俺は向こうの部屋で寝るよ、普通に」

妖精D「そうではなくて・・・ご主人様は」

妖精D「しないんですか?」

男(来てしまったか・・・)

男「・・・『しないんですか?』?歯磨きなら俺もさっきしましたよ?」

妖精D「歯磨きじゃなくてその・・・えっちな・・・こと」

男(上目遣いで見ながらそんなことを言われると『しよ?』って言われたも同然ですねわかります)

男「しません」

妖精A「でも、死なれても困ります・・・」

男「いや、死なないって」

妖精D「商人様は『男性はしないと死ぬ!』って言ってましたけど」

男「じゃあ俺は今日までどうやって生きてきたんだろうか」

妖精A「・・・ちがう妖精がいたとか?」

男「それなら野菜、毒味してもらう必要なかったよねー」

妖精B「彼女がいたとか」

男「う゛っ・・・それは万に一つもあり得ません」

妖精C「妹さんととか!」

男「やめてそれ、妹の前で言ったらひっぱたかれる」

妖精D「じゃあやっぱり商人様が・・・」

男「嘘を教えてたんだろうなぁ」

男「あ、そうだ・・・そう言えば買ったときに説明書きがあったな」

男「これ見ておくれ」

妖精D「・・・?」

男「こちらに『調教:5匹ともにソフト』って書いてあります」

妖精B「・・・ありますね」

男「こう書いてあるということは、『男性はシないと死ぬ』って嘘教えられたということみたい。友達情報」

妖精D「そう・・・なんですか」

妖精A「でもなんで・・・?」

男「その嘘を利用してエッチなことしようと考えて妖精を買うバカがいるから」

妖精D「・・・」

男「そういうエッチなことは本当に好きになった人とだけするべき、って言うのが俺の考えなんだが・・・。わかってくれる?」

妖精B「・・・はい」

男「一緒に風呂入った野郎が言える台詞じゃないんだけどね」

妖精D「ご主人様は私たちのこと、好きじゃないん・・・でしょうか」

男「可愛いと思ったから買ったんだよ?好きに決まってる」ナデナデ

妖精A「・・・///」

男「でも、お前らは商人に思い入れがあるんだろ?だったら商人とするのがベストだ」

男「それとも、『もう誰でも良いからしたい!我慢できない!』って感じなの?」

妖精D「あんな気持ち悪いこと・・・したくないです」

男「でしょ?だからしなくていい。気にかけてくれてありがとう。おやすみ」バタン

男(あー危ねえ!流されるところだった!)

男(さて、俺はまたフリースか・・・)

男(何でうちにはソファーが無いんだか)

男「カーペットだし、まだマシだよな。でも冬だったら死んでたわ」


―――――――――――――――
二日目終了
コイン:7枚

キリが良いので今日はここまでで。
ご覧頂いた方、ありがとうございます。
今回分は>>169あたりからです。

毎度のことですが、たくさん書いたつもりでもレス数にすると少ない・・・

乙! 素晴らしい!

所で売買会場は何処でしょうか。ソフトで構いませんので購入検討を……

くっさ

>>198
まずは二次元に行きます

>>200
申し訳ありません


それでは書きます。

男「ん・・・朝か・・・」

男「ふぁぁぁ・・・」ノビー

ムニュン

妖精A「むうっ・・・」

男(あれ・・・?何で隣に・・・?)

男(って言うか俺、なんでベッドに居るんだ?床で寝たような覚えが・・・)

男(俺のとなりはAちゃん、布団に居るのはBちゃんと・・・犬神家)

男(犬神家してる足はたぶんCちゃんだから・・・Dちゃんが居ない・・・ってまさか・・・)

男(見に行くか)グニュン

妖精B「ふぐぅ!」

男「ごめん、踏んだ・・・」

妖精D「すぅ・・・すぅ・・・」

男(やっぱり俺のフリースにくるまって寝てる!)

男(うーん・・・やはりこういう事はちゃんと言っといた方がいいかな)

男(ちょっと脅迫を含めて)

男「ちょっと」トントン

妖精D「むにゃ・・・あ、ご主人・・・さま」

男「何勝手に俺の特等席盗っちゃってるの」

妖精D「ふぇ?」キョトン

男「いくら寝心地が良いからって人の寝床は盗っちゃダメだよ?」

妖精D「ぇ?・・・あっ、えっとあの、申し訳ありませんでした・・・」

男「わかってくれたなら良いよ。って言うかどうやってやったの?」ナデナデ

妖精D「Bちゃんに協力してもらって音を消して、私の風で・・・。」

男(どんな使い方!?)

男「俺60キロはあるぞ・・・」ナデナデ

妖精D「い、一応妖精のリーダーでしたから・・・えへへ」

妖精D「・・・その、ごめんなさいご主人様、床よりベッドの方が気持ち良いと思って・・・」

男(そりゃあそうだけども!)

男「俺は人間だからな。まぁベッドも好きだけど。さぁ、ベッドに戻ってね」

妖精D「は、はい・・・」

男(嘘だけどちゃんと叱らないと、また同じことされちゃ困るからなぁ・・・)

男(でもちゃんと"もう怒ってない"ってアピールはしたし、フォローもしたし、好感度は大丈夫だろう多分)

―――それから約15分後―――

男「ご飯できたよー、起きてー」

妖精A「・・・朝・・・です・・・か?」

妖精B「・・・さっきから起きてます」

男「・・・ほんとにごめん」

妖精B「・・・気にしてません」

妖精D「おはようございますぅ・・・」

妖精C「zzz...」

男「誰か、その足を起こしてあげて」

妖精D「また枕に足を・・・」ユサユサ

妖精B「・・・朝ー」ユサユサ

妖精C「まだ暗い・・・まだ夜・・・」

妖精A「じゃあ・・・布団を剥ぐっ」ガバッ

妖精C「・・・明るくなった?」

妖精A「朝だよー」

妖精C「起きた・・・」

男「いただきます」

妖精C「妹さんのさんど・・・いっち?綺麗だねー」

妹「綺麗?・・・あぁ、ハムとか卵のやつがありますからね」

男「ひょっとして卵なら食べられるかな?はいDちゃん」

妖精D「はい!あーん・・・」

妖精A「ぱくっ」

男「あっ」

妖精D「ああっ!」

男「こらこらAちゃん、よこどりしないの」

妖精A「うん!よくわからないけどおいしいです!」

妖精D「わ、私にも・・・」

男「はい」

妖精D「はむっ」

妖精D「ほんとだ、よくわからないけどおいしい」

妖精B「・・・私にも、ください」

妖精C「あたしにも!」

男「はいはい」

妖精B「・・・本当によくわからない」

妖精A「でも『まずい』とは違うんだよね」

男「単に食べたことないから味がわからないのでは・・・」


妖精「ごちそうさまでした!」

妹「兄さん、そろそろ時間マズイです」

男「今日はお前も1限から行くんだ」

妹「むっ、その言い方だと私がずる休みばっかりしてるみたいじゃないですか」

男「すみません」

妖精A「お出掛けですか?」

男「あー、そういえば言ってなかった。今日は朝から大学なんだ」

妖精D「妹さんもですか?」

妹「はい。あ、ちなみに同じところに通ってます」ドタバタ

妖精D「そうなんですかー・・・」

男「あっ、昼御飯どうしよう!用意がない!」

妖精B「・・・外に出て良い、なら、自分達で、食べます、けど・・・」

男「できるの!?なら悪いけど今日はそれでお願い!」

妖精D「食器、洗いますか?」

男「できるならお願い!」

妹「兄さーん、時間時間ー!」

男「Dちゃん、誰か来てもドア開けなくて良いからね」

男「はい、お昼代どうぞ!」

妖精D「はい・・・?あ、いってらっしゃいませ!」

バタン


―――電車内―――

友「よう、ギリギリだな」

男「今日はお前も1限からか・・・」

友「めんどいよなー」

男「そう言えばお前は妖精何人いるの?」

友「2匹だ。あんまり多くてもアレだし」

男「アレ?」

友「金がかかる」

男「そうか?」

友「お前が余裕ありすぎなだけだ!普通妖精に万単位で出せるか!しかも食事あげるとか!そんな余裕どこから出るんだ!」

男「いや、俺もギリギリだよ」

友「しかも手出ししないって何事!?聖人かてめぇ!」

男「そういうわけじゃ」

友「それにしても2万かー」

男「しつこいなぁ」

妹「調教の種類説明する時もしつこかったですよね」

友「だって騙されなかったら妖精20匹分相当だぜ?」

男「『俺も2万使って妖精ハーレム作りてぇ!』ってことか?」

友「20匹相手にどうすりゃいいんだよ」

男「それもそうか」

友「いくらなんでも20連射は出来ないわ」

男「俺の同意を返せ」

友「あぁ、俺が2万ポンと出せたらもっと楽しい妖精ライフがあったろうに」

男「豪勢な食事をあげたり」

友「あげないけど」

男「かわいい服着せたり」

友「着せないけど」

男「じゃあ何に使うんだよ!」

友「やっぱ妖精を買うことに尽きるだろ!」

男「矛盾しまくってる!」

妹「あのー、もう着きますよ?」

男(結局妖精増やすことしか考えてないじゃん、友・・・)

男(今日は3限までか・・・)

男(寝よ)

男(・・・)

男(Zzz・・・)

はぁ……なんなんこれ?主に友と友と友が

ブブブブ

男(電話?・・・・・・友から?)ピッ

男「あい」

友『お前、2限の場所間違ってね?』

男「2限・・・ってえ?時間やばっ!」ピッ

男(90分ずっと寝てたのか俺!)

妖精さんかわいい
我が家にも3人は欲しいな

申し訳ありませんが本日はここまでにします
見て頂いた方はありがとうございます。

>>215
友が妖精にテキトーな接し方をするのは理由があるようです。

おっつー

俺はAちゃんとDちゃんみたいな子欲しいわ。金あるからちょっくら行ってくるな。
ん、なんだ?液晶邪魔だ!どけ!



なんか急にくせーのが湧いてきたな



少し荒れてるけど期待してるからがんばってー

調べましたが余所にもおバカでイニシャルがCの妖精が居たんですね
まさかこんなので被るとは思いませんでしたが、初期案通り妖精1、妖精2・・・にすれば良かったと少し後悔。
ですがここまでABCで来たのでいまさら変えません

>>217
愛でるだけで幸せになれそうです。

>>219
まずは皆で画面をこえる方法を模索しましょう!

>>221
>>223
応援ありがとうございます。

それでは今日も始めます。
今日は妖精で言えば大妖精、エルフで言えばハイエルフなDちゃんのお話から。

男「危ない危ない」

友「よう」

男「ずっと寝てたわ」

友「やっぱり昨日、お楽しみだったんだろ?」

男「違うってのに。ベッド足りなくて床で寝た」

友「いや、そこは妖精を床に寝かせよ」

男「朝起きたら妖精の一人に運ばれててベッドに居たけどな」

友「どうやって運んだんだ」

男「何か、風操ったとか」

友「風?ってことは能力!?」

男「多分」

友「二つほど質問」

男「二つも?」

友「寝かせたとき、首輪を外してやったのか?」

男「寝かせたときって言うか・・・いつも外してるけど」

友「今も?」

男「ああ」

友「・・・家帰ったら誰も居ないかもな」

男「それは無い、昨日はちゃんと居たし。」

友「おうおう、あっという間に厚い信頼築きやがって」

男「あ・・・ああ」

友「慢心じゃないといいな」

友「じゃあ質問2。ひょっとしてお前を運んだ妖精、自分のこと『大妖精』とか言ってなかった?」

男「どうだっけな?」

友「かなり謙遜した感じで」

男「うーん?」

男「・・・・・・ああ!言ってた言ってた」

友「マジか・・・裏山」

男「大妖精って何なの?」

友「神?」

男「酷い比喩を見た」

友「いろんな意味でな!」

男「なにそれ」

友「そ、それで?その大妖精様が?2万!?ヤバイマジ裏山」

男「ホント現金なやつだな。」

友「だって、大妖精だってわかってるの買うと2,30万は下らないぜ?」

男「高ぇ!」

友「大妖精ってなんか化粧ケバかったり高慢ちきだったりで能力使ったりしなくてもすぐバレるらしいんだ。だから高く売られる」

友「大妖精ってだけで付加価値がすごいしな」

男「え、でも」

友「でも、お前ん所の大妖精は違ったと。おそらく『優しい、同胞思い、賢い』みたいな子だろ?」

男「なぜ解る・・・」

友「詳しくは知らないが、大妖精になると美しさだの知識だの何かしらが貰えるらしいんだが」

男「へぇ」

友「多くの妖精はバカだから美しさだの更なる強さだのを求めるわけだよ」

男「で、ごく稀に知識を欲しがる子がいると」

友「そう!それがマジで希少!超希少!!激希少!!!お前の大妖精だって売れば何十万になるやら」

友「なんてったって知識の大妖精だもんなー、ケバい大妖精の何倍、ひょっとしたら何十倍の値段が・・・!」

男「友、もう授業始まるから正気に戻れ」

友「ハッ」

男「目が¥になってたぞ」

友「すまん。とにかく希少だってことだ。高く売れるってことだ」

男「まあ売らないけど」

友「ま、そう言うと思った。ところで男、1限の科目、ノートが真っ白だよな」

男「あ、ああ」

友「ノート写すか?」

男「悪い」

友「大妖精一匹で考えてやらない事もない」

男「他の友達に見せてもらうわ」

友「冗談冗談」

友「ほあー!終わった終わった!さぁ、昼飯行こうぜ」

男「あぁ」クタクタ

友「ノート、別に明日までで良かったのに。ルーズリーフだし」

男「いや、迷惑かけるし」

友「予習復習を全くしない俺に何の迷惑がかかると?」

男「そうk・・・いや、予習復習しろよ!」

友「ですよね」

妹「あ、兄さん、友さん」

友「よっす」

妹「お昼は学食ですか?」

友「ああ、一緒に行こう、そうしよう」

男「友は妹も射程範囲内なのか」

友「もちろんだとも」

男「こんなやつ狙ってんじゃねえ」

友「あっそう」

友「断る」

妹「それで、どんな話してたんですか?」

友「大妖精はすごい!って話を」

妹「大妖精?あぁ、Dちゃんですね」

友「でぃーちゃん?」

妹「兄さんがつけたんです。適当に。」

友「て、適当・・・」

男「一列に並ばせて左からABCDと命名しました」

友「あ、アルファベットのDなの!?なんかかわいそう」

男「毎晩妖精レイプしてる奴に言われたくないわー」

友「双方の合意のもとにしてるから」エヘン

男「騙してるだろ」

友「てへぺろ」

妹「私B定食で!」

男「俺はCで」

友「なら俺はAで!」

友「うわ、A不味いじゃねえか」

妹「だから私たちは避けたんじゃないですか」

男「美味しそうな名前につられて買ったら不味かったから」

友「教えてくれたって良いじゃん・・・」

男「聞かれなかったから」

友「聞かれなくても言えよ!」

妹「ひょっとしたら友さんのお口には合うかもしれませんでしたし」

妹「兄さんは今日3限までですよね」

男「ん・・・そうだな」

友「俺は4限があるぜ!」

妹「友さんには聞いてません」

友「」

妹「今日は洋服買いに行くんですから早く帰ってくださいね?」

男「わかった。お前は?」

妹「わたしも3時限なので早く帰れます」

男「じゃあ一緒に帰るか・・・」

―――放課―――

男「ただいまー」

妹「ただいまー」

男「お前の家じゃないからここ」

妖精D「おかえりなさい!食器洗いました!」

男「おぉ、ありがとう!お礼どうぞ」チャリン

男「ちなみにお昼は何を?」

妖精A「近くの公園で野草を!」

男「」

妹「」

妖精B「・・・?」

男「ごめん、明日からはちゃんとお昼用意する」

妖精A「私たちはそもそも野草食べてる方が普通なんですけど・・・」

妖精D「な、なるほど、あのお金は『これで外食してきなさい』ってことだったんですかっ」アセアセ

男「言われてみれば無理があったな、ごめん」

妖精D「いえ!私こそ、申し訳ありませんでした!」

妖精A「野草って・・・あんなにそっけない味だったっけ・・・?」

妖精C「そんなこと・・・なかったとおもうんだけど」

妖精B「・・・野菜に食べられた」

妹(この子たちもう野生に帰れないだろうなぁ・・・)

男(飼われてた魚は川に放流すると流されちゃうとか言うあれだな・・・)

妹「さあ、早速服を買いに行きましょうか!」

男「行ってらっしゃい」

妹「兄さんもです」

男「嫌だ・・・洋服店怖い・・・」

妹「大丈夫ですっ!し〇むら!し〇むらですから!」

妹「あ、みんな今のうちにトイレに行っておいてくださいね、草むらでするのは私が許しません」

妖精A「は、はい!」

男「ヨウフクテンコワイ・・・」ガタガタ

妹「一体何がトラウマなのやら・・・」

―――し〇むら―――

妹「さて、買いますよ!」

妹「あ、お店の中ならトイレがあるので行きたかったら教えてください」

妖精A「はい」

妹「兄さんついてきてますかー?」

男「ハイ・・・」

妹「じゃあ、『これいいなー』って思ったやつを持ってきてください!それとも、選んでほしいですか?」

妖精A「選んだことないので選んでほしいです」

妹「なるほど。じゃあ・・・」

妹「あ、ちなみに兄さん的にどんなのがいいと思います?」

男「・・・え?俺的に?・・・えっと、好きな色は?」

妖精A「ピンク!」

妖精C「きいろ!」

妖精D「緑です!」

妖精B「・・・青です」

かーわーいーいー

男「じゃあ・・・あ!このピンクのやつどう?Aちゃん」

妹「・・・あり得ないですね」

男「えぇー・・・」

妹「こんなショッキングピンクの服より・・・こっちの淡いピンクの方がAちゃんは好きそうです」

妹「どうですか?Aちゃん」

妖精A「い、妹さんの服の方がかわいいです!」

男「はあ・・・」

妹「兄さん、原色を好むのはAちゃんよりもうちょっと下の年齢ですよ」

男「なるほどなるほど」

妹「じゃあそれをふまえてDちゃんの服選んでみましょうか」

男「Dちゃんは大妖精なんだから精神年齢は高そう」

妹「ということは?」

男「原色はダメ」

妹「そう!つまり?」

男「これはいかがでしょう!?」

妹「うーん、ダメですね」

男「えぇー」

妹「これから春だと言うのになんでダルトーンの服選ぶんですか・・・」

男「大人っぽいから明るい色より暗い色かなって」

妹「それはあるでしょうけど・・・兄さんだって春先には明るい色の服が着たいですよね?」

男「別に・・・」

妹「ひ、ひどい・・・」

妹「つまり、こういうライトグリーンをチョイスです」

妖精D「わぁ」

男「うぬぬ」

妹「じゃあCちゃん行きましょうか」

男「Cちゃんはいかにも子供っぽいから・・・」

男「このほぼ黄色原色のやつはいかがでしょう!」

妹「いいじゃないですか?なんかかわいいキャラクターがプリントされてますし。Cちゃんが気に入れば」

妖精C「きにいったよ!」

男「よし、もう洋服店も怖くないぞ!」

妹「じゃあ最後にBちゃんいきましょう!」

男「Bちゃんか・・・」ジーー

妖精B「・・・?」

男「・・・」ジーーー

妖精B「///」

男「意外とこんなペールブルーなやつとか」

妹「はぁ」

男「だ、ダメすか」

妹「春らしくていいとは思いますけど、Bちゃんならこっちのダークブルーが・・・」

男「ええぇ・・・。さっき『春なんだから明るい色!』って言ったじゃんか・・・」

妹「さっきの兄さんの発言で気づきました・・・。季節に関わらず好きな色の服を着たい人も居ると」

男「謀ったな」

妹「ふふふ」

男「でもBちゃんは意外と明るい色が好きそう」

妹「勘ですか?」

男「勘。あと、折角綺麗な長髪だから、暗い色だと被っちゃうな、と」

妹「はっ、そういえばそれがありました・・・」

妖精B「・・・ご主人様のが可愛い・・・です///」

男「よっしゃあぁぁぁ」

妹「破れましたが悔いはありません・・・!」

妹「兄さんはもう立派な宿敵<とも>です!」

男「それ以前に兄妹です」

男「よし、さっさと買って帰」

妹「何言ってるんですか?」

妹「1着で足りるわけないじゃないですか!」

男「ええぇ」

妹「せめて3セットは欲しいですね」

妹「あと、上着に下着に靴下に靴に・・・」

男「ふぇぇ」

妹「よし!じゃあ次は自分が欲しいもの選んでみましょう!」

妹「選んだら試着しますよー!」

ありがとうございました。今日は終わりです。
本日分は>>224からですかね。

>>241
これからも可愛さが伝わりますよう頑張ります!


ちなみに>>1も洋服店苦手です。

洋服店なんて暇の塊だろ

Bちゃんに被虐属性付いちゃったか?って思ったけど
Cちゃん以外はみんな一度痛い思いしてるんだな

そして最初からだが友が妹の分も吸ったかのようにゲスい

妹より友こそ退場すべき

ただただ気持ち悪い



洋服は店で見るとこれ良いなと思うが、買って家で見ると、あれ?こんなだっけっていうことが多々あるから困る

個人的にだが

乙! てか、俺のパンツしらね?

このSSの妖精たちは俺の作業をはかどらせてくれるぜ
何のとは言わないけど

てか、更新してくれよ頼むから……寒いんだよ

乙 ぱんつ溶けた

>>249
他人の服を買うのを待つような事が無いので・・・

>>250
それは意識してなかったですね
本能がBちゃんを弄ってるのかもしれません

>>250
>>251
どうやら>>1のキャラには他人を不快にする能力があるようです
言い訳になりますが友がうざいのはワザとです

>>252
もちろん同意

>>253
>>255
>>256
>>258
はきましょう、まだ寒い日も多いですから


では始めます。

男「つか・・・れ・・・た・・・」

妹「お疲れさまでした。じゃあ頑張って運びましょう!」

男「おう!・・・あれ、お前は?」

妹「持たせるつもりですか?」キラキラ

男「6袋もあるからな!変なオーラ出すな!」ガサガサ

妹「がんばれませんか?」

男「やっぱり来るんじゃなかった」

妖精D「えっと・・・持ちましょうか?」

男「だ、男性たるものがこのくらい持てないでどうするよ!」

男「うおおおおお」

男「服重っ!!」

男「うん、無理だ。プライドより身体のが大切だわ。1つ持ってください・・・」ガサッ

妖精D「は、はい♪」

妖精A「私も持ちます!」

妖精B「私も・・・」

妖精C「ならあたしも!」

男「悪いねぇ」ガサガサ

妹「・・・」


男「ふう、軽くなったわー」

妹「・・・」スッ

男「何?この手」

妹「持ちます」

男「いいよ、2つくらいなら持てるから」

妹「持ちます!」

男「はぁ・・・。じゃあ、はい」ガサッ

男(はたして俺の妹はツンデレさんだっただろうか・・・)

男「ついたついたー」

妖精C「つかれたー」

男「ごめんなー」

妹「お疲れさまですー」

男「あ、そうだ、おこづかいどうぞ」チャリン

妖精A「ありがとうございます!」

妹「さて、Cちゃん、これで合計何枚でしょう?」

妖精C「8たす4・・・は・・・」

妖精D「ご、ご主人様・・・」

男「ん?何?」

妖精D「繰り上がりのある足し算は・・・」

男「あ、そうなのか・・・ごめんごめん」

妖精C「わかった12!」

妖精D「すごい!正解!」

妖精C「これくらいなら数えられるよ!」

妖精かわいいなぁ

男「今日はおでんにするよ!」

妹「しゃぶしゃぶ・・・」

男「いいかげん諦めなさい」

妹「うぬぬ」

妹「あ、味の染みてないのは嫌です」

男「珍しく正論を」

妹「ふふん」

男「でも、明日のために今日作っとくわけだし、買い出しにいくか」

妹「それで、今夜は?」

男「野菜スープかな」

妹「」


男「よし、じゃあいってくる」

妖精A「私も行きたいです!」ビシッ

男「そう?買った洋服見てなくていいの?」

妖精A「後で見ます!」

男「じゃあ行こうか」

妖精A「~♪」

男「ご機嫌だね」

妖精A「はい!・・・」

男「あったあった、こんにゃく、ちくわにちくわぶはんぺんに餅入り巾着!」

男「昆布は確かまだ残ってたな。よし、野菜売り場いくよー?」

妖精A「すごい手際良いですね・・・」

男「だいたい同じ所においてあるしねー」

妖精A「それでも尊敬です!」

男「そう?ありがとう」

男「大根ー!やっぱおでんと言えば大根だよね」

男「あとはー・・・今日の晩御飯の野菜を少し・・・、あ、ツナ買お」

男「あ、何か欲しかったら買ってあげるよ?」

妖精A「本当ですか!?えっと・・・」

男「・・・野菜売り場から選ぶのか」

妖精A「ダメ・・・でしょうか?」

男「いや、こういう時人間なら野菜は選ばないからそう思っただけ」

妖精A「お肉を選ぶんですか?」

男「いや、お菓子とか・・・あ、果物とかは?」

妖精A「・・・おいしいんですか?」

男「人間的には」

男「というわけで果物売り場に来たよ」

妖精A「カラフルです~」

男「ちょうどミカンの試食があるよ」

男「妖精が食べても・・・・・・うん、平気って書いてあるな」

男「1つもらいます」

店員「どうぞー」

妖精A「いただきます!」パクッ

妖精A「ひゅ、すっぱ!」

妖精A「・・・あ、あえ?」モグモグ

妖精A「・・・甘い・・・かも?」モグモグ

男「良い反応だ」

男「あと試食があるのは・・・リンゴとか」

男「はい、これ」

妖精A「いただきます」シャクシャク

妖精A「ふきはもひれまふぇん!」シャクシャク

男「食べ終わってから喋りましょう」

妖精A「・・・」シャクシャク

妖精A「・・・」ゴクン

妖精A「好きかもしれません!」

男「じゃあいくつかリンゴ買うかー」

男「お菓子もちょっと買ってみて様子を見るか」ガサガサ

妖精A「・・・」ワクワク

男「なんか嬉しそうだね」

妖精A「ご主人様がくださる食べ物はなんでもおいしい気がしてきました」エヘヘ

男(なんか、商人たちに変な事言い聞かせられても、それに妖精が素直に従ってしまう理由が分かった気がする)


男「のんびり買い物してたら遅くなってしまった」

妖精A「ごめんなさい・・・」

男「平気平気」

妖精A「あの・・・荷物持ちますよ?」

男「いいよー、そんな重くないし」

妖精A「でも・・・主従の関係ですし」

男「Aちゃんは良い従者になりたいの?」

妖精A「はい!ご主人様のために!」

男「じゃあ主の言う事、素直に聞けるよな!」ニヤニヤ

妖精A「あ、あぅぅ」

おつ!

男「そうそう」

妖精A「なんでしょうか?」

男「俺の友達に聞いたんだけど、Dちゃんてすごいんだってね」

妖精A「そうです!すごいんです!」

男「自然で暮らしてた頃はどんなだったの?」

妖精A「今日はなにをするぞーとか、お知らせがある時はひとりひとりに声かけてくださったりしました!」

男「へぇ・・・」

妖精A「ひとつ前の大妖精は、森の中の・・・掲示板?みたいなものに書いておくだけだったんですよ!」

男「気付かないで終わりそうだなぁ」

妖精A「そうなんです!!それで、私たちが怒られるんですよ!なんで来なかったんだーって」

男「そこは確認を怠った方にも責任はあると思うけどさ」

妖精A「それのほかにも!色々制度を変えてくださったんですよ!」

男「制度?」

妖精A「そうですね・・・食べ物を取りに行く人は日替わりにするとか」

妖精A「『食べ物を取りに行く係当番表』は大人気でした」

男「それまでどうしてたの?」

妖精A「取りに行きたい人が取りに行ってました!」

男「Dちゃん規格外すぎる」

―――男家―――

男「ただいまー」

妖精A「荷物持ったわけでもないのにお礼を頂いてしまいました・・・」

男「付き合ってくれたお礼を、ね」

妹「兄さん、お風呂洗いました?」

男「洗ってない」

妹「・・・洗いましょう」

男「二日くらい大丈夫だって」

妹「この子たちの為にも」

男「そう言われると断れないなぁ・・・」

男「俺は今から食事を作るので」

妹「ので?」

男「頼んだ」

妹「嫌です」

男「そうか」

男「今日の晩飯は5人分か」

妹「うっ・・・そこをつかれると弱いです!」

妹「わかりました、やりますよ・・・。あ、誰かお借りしていいですか?」

男「良いって言うならいいけど」

区切りなのでここで。
今日もご覧いただきありがとうございます。
>>259から本日分です。
話が進まない。

>>265
>>274
御支援ありがとうございます!

乙です


飛んでった子がどうなったのか気になる

毎日楽しみにしてるよ!
乙!

おつ
この世界ではみんな妖精を連れて歩いているのかな

はぅあ~かぁいいよぉ~

乙だよぉ~

>>280
>>284
ありがとうございます!

>>281
Eちゃん大人気!
一応・・・考えてますよ

>>282
ありがとうございます!
でも毎日更新は出来ないです!

>>283
ひと昔前のマジコンみたいなノリですかね?
ごく一部の知ってる人は欲しいといえば欲しいけど、買うのは・・・と思ってる、みたいな。
大々的に連れ歩いてる人は少ないです


それでは始めます。
お風呂掃除回。

妹「そんなわけで、一緒にお風呂掃除してくれる人募集です」

妖精C「はい!」

妹「おお」

妖精C「水かんけーはおまかせだよ!」

妹「そういえば水がどうとか言ってましたね・・・是非お願いします」

妖精D「あ、服が濡れちゃいませんか?買って頂いたばかりなのに・・・」

妹「どうせ1回洗いますし、いいですよ」

妖精C「で、おふろそーじって何するの?」

妹「お風呂をきれいにするんです」

妹「湖とかと違って量が少ないですから放っておくと大変なことに」

妖精C「ぞぞっ」

妹「まずは水を抜きます」スポン

妖精C「おおっ」

妹「待ちます」

妖精C「ぐるぐるー」

妹「渦まいてますねー」

妹「抜き終わったら、洗剤を吹き付けて・・・」

妹「このブラシでゴシゴシ擦るんです」

妖精C「どこを?」

妹「浴槽の中全体ですねー」

妖精C「めんどうだねー」

妹「そうですねー」

妹「でもやらないわけにはいきませんので頑張りましょう」

妖精C「そこであたしの出番だね!」

妹「私も頑張りますよ!」

妖精C「そうじゃなくて」

妹「?」

妖精C「あたしならではの方法が」

妹「おお!何かいい方法が?」

妖精C「やってみないとわかんないけど」

妹「早速やってみましょう」

妖精C「この入れ物使うね」

妹「洗面器ですか?いいですよー」

妖精C「水でいっぱいにしてー」

妹「しました!」

妖精C「洗剤を水にいれてー」

妹「はいはい」シュシュッ

妖精C「これをこーそく回転させるー」ギュルルル

妹「おおおっ!?なんか竜巻みたいに!」

妖精C「これをお風呂に移動させてー」

妹「浮かんだ!?」

妖精C「そしてお風呂全体をいどーさせるー」

妹「か、画期的です!」

妹「是非お風呂場の床と壁も!」

妖精C「わかった!」

妹「あ、ちょ、私は避けt」

妹「あばばばばばばばば」

妖精C「あ、ごめんなさい!」

妹「ごほごほ・・・あ、いえ、当たるような位置にいた私も悪かったです」

妖精C「妹さんに当たらないようn」

妖精C「あばばばばばば」

妹「って自分にあたっちゃってます!」

妖精C「げほっげほっ・・・。みすった」

妹「これで全部ですかね・・・」

妖精C「あとはきれーな水で流すだけ!」

妹「ゴムパッキンのカビまですっきり!」

妹「・・・って、口に出すとお風呂用洗剤の宣伝みたいですね」

妖精C「きれいになった?」

妹「完璧です!あとで是非私の部屋のもお願いです!」

妖精C「いーよっ」

妹「やった」

妹「じゃあすすいでー」シャァァァ

妹「お湯を張る、っと」

妹「終わりましたー」

男「早っ」

男「早いけど、びしょぬれじゃんか・・・」

妹「ちょっと色々ありまして」

妹「でも、所要時間わずか5分でした」

男「すごいな・・・」

妹「早くてもいつもよりきれいですよ!Cちゃんのお陰で」

男「マジか」

妹「ん!」スッ

男「何、この手は・・・」

妹「お駄賃を要求します!」

男「はい?毎日タダ飯食べといて何を・・・はっ」ヒラメキ

男「まぁ、あげましょう」チャリン

妹「500円ゲットですー!」

男「で、お前、Cちゃんにお礼したの?」

妹「そうでした!Cちゃーん」

妖精C「なに?」

妹「これ、お手伝いのお礼です」チャリン

妖精C「やったー!」

妹「・・・・・・あれ?」

妹「兄さん、ご飯まであとどれくらいですか?」

男「15分もあればできるけど」

妹「じゃあ先にCちゃんちょっと借りますね!」

男「お礼しろよー?」

妹「わかってますよ!」

妹「と、いうわけで、ここが私のお風呂です」

妖精C「カビだらけ!」ガーン

妹「そうなんですよ・・・」

妹「と言うわけでお願いです!」

妖精C「頑張る!」

妖精C「頑張った」

妹「すごい威力です・・・!」

妖精C「こんなにきれーだったんだね」

妹「借りた当時でもこんな綺麗じゃなかったはずなんですけどね」

妹「じゃあ、お礼を・・・あれっ」

妹「500円玉がない!仕方ない、これをあげましょう!」

妖精C「これなに?」

妹「兄さんに頼めばこれ1枚で500円玉2枚と交換してくれる交換券・・・ですかね」

妖精C「2まい・・・じゃあ、これかえす!」チャリン

妹「え?いいんですか?」

妖精C「1枚ぶんのお仕事しかしてないもん!」

妹「イイコダナー」ナデナデナデ

妖精C「えへへ」

妹「さて・・・びしょ濡れなので着替えて兄さんの所に戻りましょうか!」

妖精C「うん!」

妹「戻りましたー」

男「戻ってくんのか」

妹「今、うちに晩御飯ないですから!」

男「せめて1食分くらい準備しといたらどうなの・・・」

妹「・・・まぁ、考えておきます」

男「カップ麺とかでもいいんだしさ」

妹「はあい」

まってたぜ!!


男「出来ましたー」

妖精D「今日も美味しそうですね!」

妹「当然です!兄さんの料理ですから!」

男「お前が威張るな」

男「あれ?Bちゃんは?」

妖精A「カーテンの裏に隠れてます」

妖精D「やっぱり恥ずかしいみたいで・・・」

男「Bちゃん、ご飯だよー」

妹「美味しいスープですよー」

妖精B「・・・」コソコソ

妹(やばい、この生き物可愛い)

男「冷めたらあんまり美味しくなくなっちゃうよー」

妖精B「・・・」オズオズ

妹「出てきてくれました!」

男「いい子だー」ナデナデ

癒されるのう

かわいいのぅ俺も妖精さんが欲しいのぅ

妹「ごちそうさまでしたー」

「ごちそうさまでした!」

妹「当然のように美味しいので最早カットです」

男「まじか」

妖精B「お皿・・・洗いますか?」

男「そうだね、お願い!」

妖精B「・・・」トテトテ

妖精C「あ、そうだ、これ!」

男「ん?・・・どこで拾ったの?」

妹「あ、私があげた1000円札です!」

妖精C「コイン2枚とこーかんしてくれるの?」

男「そうだね、交換しよっか」

妖精C「やった!あれどこ?あの何とか箱」

妖精A「貯金箱?」

妖精C「それそれ!」

妖精D「私が持ってるよー。はいっ」

妖精C「てい」チャリンチャリン

妖精A「何枚になった?」

妖精D「15枚かな」

男「今Bちゃんがお皿洗ってくれてるから、これで16枚だな」

妖精A「意外と貯まりますね」

男「そうだなぁ・・・」

妖精B「お皿洗い、出来ました・・・」

男「お疲れさま!お金、貯金箱に入れちゃうけど、いい?」

妖精B「はい・・・」

男「よいしょっと」チャリン

妹「・・・」

妖精C「ふるとじゃらじゃら言うー」ジャラジャラ

妖精A「すごい!」ジャラジャラ

今日はここで・・・。
ご覧頂きありがとうございます。
>>285位から今日のです。

>>300
お待たせいたしました。

>>303
>>304
現に>>1もこんな子がそばにいたら、と思いつつ書いてます


お風呂掃除のシーンは書いてて「これ全然伝わんないな」って思いました。
もっと分かりやすく書けるようがんばります



マジコンか。一気に妖精の立場がわかりやすくなったわ
つまりマジコン持ってる俺は妖精を持っているも同意義……!
今日はマジコンをオカズにするか

乙ー
Bちゃんかわええのう

おちゅう
うにゅう…モフモフしたいよぉ

妖精いいですね!
Dちゃん可愛い(^o^)
応援してますよー! 頑張って下さい(*^_^*)

マジコン買ってくるか……

マジコン5こ持ってるからAちゃんからDちゃんまで名前つけて愛でるわ

しかしアレだね
・人権なし
・特殊能力あり
・基本的に従順で反逆の心配低い
・単純だが子供くらいの知能はある
・学習能力もちゃんとある
・しかも超廉価
・値段的に腐るほど沢山生息してる
もはや単純労働に人間の出る幕なし、仕事にあぶれた人間涙目
そして娼婦の価値なんかもだだ下がり
まあ深く考えるもんでもないけどさww

人の形したペットだろう
なかには食う奴も居るんだから、そもそも家畜みたいな感じなんじゃないのか?


こんなの惨事にいたら一日中ナデナデしてるけどな

>>317
なんか普通にそこそこ大きくなるもんかと思ってたら永久にロリなのか……
少女幼女って言ってたし大きいのが中学、高校生位までになれば需要のかなりの範囲をカバーできそうだ

>>310
>>314
>>315
あくまで例えであって、マジコン=妖精ではないとマジレス

>>311
Bちゃんは物静か可愛い!

>>312
ありがとうございます

>>313
Dちゃんはしっかり者可愛い!

>>316
>>318
実際に居たらな、という願望がこの世界で実現したら案外マズいですね・・・
実在したら倫理観が大変そうです

>>319
この物語での妖精の生体は後々説明予定です!
本日は魔力について説明してみます。


今日は書きためましたので投下していきます。

男「さて!妹が居るうちにお風呂に行ってもらいましょう」

男「今日もCちゃんDちゃんから?それとも逆にする?」

妖精A「昨日と同じでいいですよ」

妹「じゃあCちゃんDちゃん、行きましょうか!」

妖精C「はーい」

妖精D「わかりました!」

―――風呂場―――

キラキラキラキラ

妖精D「すごく綺麗になりましたね・・・」

妹「そうでしょうとも!」

妖精C「そーでしょーとも!」

妖精D「きらきら光ってます」

妹「Cちゃんが頑張りましたから!」

妖精C「がんばりましたから!」

妖精D「あれ?服が脱げない?」グイグイ

妹「羽に引っ掛かってますよ」

妖精D「あっ、じゃあ消しちゃいます!」ポン

妹「消せるんですか!」

妖精D「はい、魔法で」

妹「なるほど」

妖精D「初めてお風呂の時は、消さないで入りましたけど・・・魔力の関係で」

妹「魔法使い放題ではないんですか?」

妖精D「そうです・・・ね」

妹「じゃあ、そんな無駄遣いできないじゃないですか、さっきCちゃんに2回も使わせちゃいました」

妖精D「大丈夫ですっ」

妹「?」

妖精D「経験則ですけど、私たちの魔力はアブラナ科の植物を食べることで回復します」

妹「アブラナ科というと?」

妖精D「キャベツとかブロッコリーとか・・・森では菜の花とかナズナとかですね」

妹「なんと」

妖精D「森だと意外と見つからないんです、実は」

妹「そうなん・・・ですか?」

妖精D「みんなそれを食べますからね」

妹「需要が多すぎたんですね」

妖精D「特に昔は採集自由でしたから・・・」

妹「昔、ですか」

妖精D「はい、私が大妖精に任命される前の大妖精様は、放任主義だったので」

妹「それ、放任主義というか無視では」

妖精D「悪く言うとそうですね」テヘヘ

妖精D「最初はご主人様に毎日魔力回復させていただけるなんて考えてなかったので、消しませんでしたけど」

妖精D「それが今では毎日のように・・・。本当にありがとうございます」

妹「兄さんに言ってあげてください、私が買ってる訳じゃないので」

妖精D「はいっ」

妖精C「さむい」

妹「まさかの全裸待機」

―――あっという間にお風呂上がり―――

妹「お風呂あがりましたが、兄さん」

男「はい?」

妹「今日買った服は一度洗ってから着せるべきだと思うんです」

男「そうだな、一応」

妹「それで、昨日洗ったCちゃんDちゃんの服、乾いてますよね?持ってきてくれますか」

男「なるほど、了解」

しえん

男「はい、持ってきたよ」

妹「どうもー」ガラガラピシャン

妹「と言うわけで、今日はこれを着てください」

妖精D「最初着てた服ですね」

妹「この機械が綺麗にしてくれた物ですけどね」

妖精D「すごい綺麗になってます」

妖精C「ほんとだー」

妖精C「でもちょっとかび臭いかも」クンクン

妖精D「そう?・・・・・・うーん、私にはわからないなぁ」クンクン

妹「うーん、どうでしょう・・・」クンクン

妹「Cちゃんはにおいに敏感なんですかね」

妖精C「水のにおいはきになるー。水の妖精だからね!」

妹「はっ、まさか洗濯層にカビが」

妹「Cちゃん、この機械にさっきのぐるぐるを」

妖精C「わかった」ギュルルル

妖精D「おおっ!」

妹「恐ろしいものを見てしまった」

妖精C「まっくろ」

妹「この水、捨てられますか?」

妖精C「てい」ジャァァ

妹「あとで・・・またうちのもお願いします」

妖精C「がんばる」


妹「と言うわけで、お駄賃をあげてください」

男「はいはい。ちなみにどんくらいすごかった?」

妹「見に来ます?」

男「・・・へ?」

妹「これから私のうちのもやってもらうんですが」

男「正直グロ耐性はないので遠慮します」

妹「ちぇ、じゃあ、二人で行ってきます」パタン

妖精A「あ、じゃあ、私たちはその間お風呂入りましょう!」

男「二人で入れる?」

妖精A「せっかくなので、一緒に入りましょう!」

男「せっかくなので、って何なんよ!」

妖精B「私たちは・・・ご主人様と入ってないから・・・」

まってたぜぇ!
おつ!

―――風呂場―――

男「結局一緒に入ることに」

妖精A「ご主人様とお風呂ー」

男「替えの服よし、タオルよし、うん、オッケー」

妖精B「・・・」カクレ

男「恥ずかしいなら提案しなきゃいいのに・・・」

妖精A「恥ずかしくても、入りたいんです!」

男「はあ・・・乙女の心は分からないね」


妖精A「Cたちとは何をしたんですか?」

男「特に何も・・・。背中流したくらい」

妖精A「じゃあ同じことしてください!」

男「まあ、いいよ」

妖精A「羽消しますね?」シュッ

男「おおっ!?」

男「すごいな、やっぱり魔法?」

妖精A「はい!・・・あ、ご主人様を信頼して尋ねますけど、、、ご主人様、魔法学に詳しいんですか?」

男「ごめん、聞いたこともない」

妖精A「私たちは、魔法を使うときはもちろん、存在しているだけで魔力を消費します」

妖精A「そしてその魔力を回復する薬草がとっても希少で、なかなか手に入らな・・・くしゅん!」

男「長くなるなら風呂入りながらにしないか」

妖精A「あ、はい」

妖精B「・・・」

男「背中洗います」

妖精A「はい!それで、薬草がとっても希少だって所まで話しましたっけ」

男「うん」

妖精A「それで普段は、生きるのに使う魔力を補うので精一杯なんです」

男「えっ」

男「じゃあ、気軽に羽隠してたけど、案外やばくね?」

男「妹、Cちゃんに魔法使わせまくってるけどヤバくね?」

妖精A「それが何故かヤバくない、ってお話なんです」

男「?」

妖精A「ご主人様の作った料理を食べると、回復するみたいなんです」

男「マジかい」

妖精A「それで、ご主人様が魔法学に精通されていて、私たちを気遣って入れてくれたのかな、とか・・・」

男「ちなみにその薬草の名前は?」

妖精A「何種類かあるんですけど・・・どれも人類語で言えません!」

妖精A「私はその草を採りに行った事が無いので、よくわからないんですけど・・・」

男「その野草を探しに行く係でもあったのかな」

妖精A「あ、はいそうです!良くご存じですね」

男「ちょっと違うけどDちゃんがそんなこと言ってたから」

妖精A「あ、そうです!Dなら知ってるかもしれません、あとで聞きますね」

男「頼んだ。あ、流すよ」ジャー

妖精A「暖かい・・・」

男「じゃあ、Bの背中流すから、体洗っておいてね」

妖精A「はい!」

男「おまたせ」

妖精B「・・・お願いします」チョコン

男「ちなみにBちゃんもその薬草の名前わからない?」ゴシゴシ

妖精B「・・・わからない、けど、ハート形」

男「ハート形!?」

妖精B「そうじゃないのもありましたけど・・・」

男「ハート形なんて植物知るかよ・・・。葉っぱか?葉っぱならハート形あるな・・・クローバーとかか?」

男「でも、そんなの料理に入れてないしなぁ・・・」

妖精B「クローバー・・・じゃない」

男「うーん、やっぱりDちゃん待ちか」

妖精B「ごめんなさい・・・」

男「気にしないでいいよ?」

妖精A「洗えました!」

男「じゃあ、次髪の毛だなー」

妖精A「はい!」

男「じゃあBちゃんは流すねー」

妖精B「・・・」コクッ

―――一方、妹家―――

妹「・・・」

洗濯機「」マックロ

妖精C「すごい」

妹「なんだか洗った服全部洗い直したくなってきますね」

妖精C「気にするほどじゃないよ!」

妖精C「あたしがやるまでおちなかったんだから、普通に使ってるだけじゃ水に出てかないよ」

妹「なるほど・・・」

妖精C「そもそも、妹さんはいままで気にならなかったんだから、だいじょうぶ!」

妹「そ、そうですね!気にならなくなってきました・・・」

妖精C「もし気になっても、いままで何もなかったからだいじょうぶ!」

妹「おお!もう気になりません!」

妖精C「そしてこれからはもうキレーだからだいじょうぶ!!」

妹「完璧です!!」

―――再び男家、風呂場―――

男「見たことないブラシとコンディショナーが」

男「使うか」ワシャワシャ

男「Aちゃんも見た目より髪重いね。ちょっとすいたらさっぱりするかも」

妖精A「すく・・・ってなんですか?」

男「うーん・・・長さは変えないでボリュームを減らす、軽くする的な」

妖精A「そんなすごい技術があるんですか!是非お願いしたいですっ!」

男「い、いや人間的にはごく普通の技術だけどね」

妖精A「妖精はそんなことにも気づきませんでした!」

妖精A「もしかしたらCやDもそれを望んでるかもしれませんっ!」

男「なんと」

男「よし、Aちゃんは終わり!浴槽に入ってて」

妖精A「はい!」

男「Bちゃんおまたせ」

妖精B「お願いします・・・」

男「目閉じててねー」

妖精B「はい・・・」

男「長い髪を洗ったことないから若干不安が残るけど、できました!」

男「特にトリートメントなんて初体験ってレベルじゃ」

男「Aちゃんはそろそろ出ようか」

妖精A「はーい」

男「上がったら体拭いて、服を着る、あと妹に頼めば髪乾かしてくれると思うから、よろしく」

妖精A「わかりました!」

男「じゃあ、Bちゃんどうぞ」

妖精B「ご主人様は・・・?」

男「俺、まだ体洗ってないから」

妖精B「・・・私が洗ってもいいですか」

男「マジ?」

妖精B「はい」

すみません、ここまでです。

自分でも張った伏線の「誰が誰に」伝えたか分からなくなってきました。
色々直していたら結局は書きためを張るばかりでは済まなくなっていました

ご覧頂いた方、ありがとうございます。
今から見ようかなって方は、本日分、>>320からです。

>>329
>>335
ありがとうございますー

次の更新までずっと擦っとく

おつ
次の更新まで寝ながらまってるぜ

おつ
何気に妖精を酷使する妹・・

裸の妖精に手を出さない
つまり男はホモか(歓喜)

俺も洗ってほしい(´・ω・`)

>>350
>>351
どうなりましたか?

>>352
対価を与えるので、Cちゃんが良いと言ってる以上良い気がしますけどね

>>353
たぶん違います

>>354
まずは2次元に(

では始めます。
短いかも・・・。
本日は妖精の生態第二弾。

男「なんか普通に上手でした、ありがとう」

妖精B「・・・どういたしまして」

妖精B「・・・背中以外も洗いますか?」

男「恥ずかしいのでいいです、入っててください」

妖精B「・・・待ってます」

男「?」

男「お待たせしました」

妖精B「先に・・・入ってください」

男「?・・・はい」ザブン

妖精B「・・・」チャプ

妖精B「・・・」チョコン

男「ひょっとして俺の上に座るために?」

妖精B「・・・・・・はい」

男(かわええ)

男(だが精神力が切れたら大変なことになるぞこれ)

妖精B「ちょっと・・・熱いです、冷ましていいですか?」

男「どうぞ、あ、水入れようか」

妖精B「大丈夫・・・です、えい」シューン

男「なんと」

男「ちょっとぬるくなった・・・」

妖精B「私の能力・・・温度を下げることができる・・・みたい・・・です」

男「なんで?」

妖精B「・・・前にDが教えてくれたんですけど・・・忘れました・・・」

男「またDちゃんに聞くことが増えた」

男「そろそろ上がろうか」

妖精B「あ・・・はい」ザバッ

男(セーフ!)

男「じゃあ、脱衣所のタオルで体拭いてね」

妖精B「はい・・・」ワシワシ

男「背中拭くねー」ゴシゴシ

妖精B「・・・///」

お風呂の中で幼女体型のおにゃのこに上に座られておっきしないとは凄まじい精神力……っ!

男「上がったよ」

妹「乾かしましたよ」

男「もう一人頼む」

妹「えー」

男「お前がやった方がBちゃん綺麗になるし」

妹「やりましょう」

男「Bちゃん、背中流してくれたお礼入れとくからねー」チャリン

男「それでDちゃん」

妖精D「あ、はい、なんでしょうか」

妖精A「なんでご主人様の料理を食べると魔力が回復するの?」

妖精D「奇遇ですね、私たちもさっきその話をしました」

男「なんかハート形の薬草を食べてたとか」

妖精D「ハート形・・・ナズナですか?」

男「ナズナか・・・って、そんなの入れてないし!七草粥の時期でもないし」

妖精D「ナズナ限定ではなくて、アブラナ科ならなんでもいいみたいです」

男「なんでやねん!」

男「・・・ところで、どんなのがあったっけ?」

妖精D「キャベツとか、ブロッコリーとか・・・ですね」

男「じゃあ、それらをあげていれば、妖精はいつまでも死なないの?」

妖精D「寿命はあります」

妖精D「人間も、食事さえしていれば死なない、なんて無いですよね、それと一緒です。ただ・・・」

男「ただ?」

妖精D「他言しないでくださいね?」

男「ああ、もちろん」

妖精D「死んだ後、私たちの要素が存在していれば、森で復活することがあるようです」

男「・・・つまり?」

妖精D「Aなら草が生えていれば、Bなら静かな場所があれば、Cならきれいな水があれば、私なら風が吹いていれば、復活できます」

男「マジですか」

妖精D「今までの経験上では、そうですね」

男「無敵・・・じゃね?」

妖精D「あんまり何回も復活していると、いつか出来なくなるみたいなんですが」

妖精D「メカニズムは分かっていません・・・」

男「よくわからないが、人間じゃないんだな、と改めて思った」

妖精D「その代わり新個体の誕生はほとんど無いですけどね」

男「ちなみに寿命は?」

妖精D「長くて3年程度ですかね?何年生きても何回生き返ってもこの姿のまま、ですけど・・・」

男「!?」

妖精D「でも、私たちみたいに売買される妖精の平均寿命は、1年半と聞きました」

男「酷っ!」

妖精D「魔力不足やストレスが原因なんでしょうか・・・」

男「ちなみに・・・今何歳?」

妖精D「私は捕まるのが遅かったので今1歳11ヶ月です」

妖精D「AとCも同じ年齢ですけど・・・Bは違うグループだったので聞いてません」

男「妹、ちょっといいか?」

妹「なんでしょう」ブォォォ

男「ちょっとドライヤー止めてくれ」

妹「はい」カチッ

男「Bちゃん、今何歳?」

妹「女性に年を聞くものじゃないですよ!」

男「いや、以外と重要な事なんだ」

妹「?」

妖精B「今・・・ですか・・・」

妖精B「1歳と2ヶ月です・・・」

男「ちょっと若いな」

妖精B「そう・・・ですか?」

男「他の3人に比べて、ね。9ヶ月くらい。」

妹「・・・妖精が幼女ってレベルじゃない」

妹「これはつまり妖精は成長が早いってことですか?」

妖精D「いえ、生まれてから死ぬまでほぼこの姿のままなんです」

妖精D「死ぬたびに少し成長している気もしますね」

妹「死ぬ・・・?あの、ちょっと話が理解できません」

男「後で話すから」

男「とりあえず妹はドライヤーを続けてください」

妹「後で絶対教えてくださいよ?」ブォォォォォ

男「Dちゃん、もうひとついい?」

妖精D「はい?」

男「Bちゃんの、温度を下げることができる能力について詳しく」

妖精D「そもそも熱、とは分子の動きじゃないですか。それをBの能力の応用で落ち着かせることで、冷ましてるんです」

男「なるほど、わからん。あ、お礼どうぞ」

妖精D「こ、こんなちょっと説明しただけで頂いてしまっていいんですか?」

男「主人がやるといってるんだから受け取っとけ」

妖精D「・・・はい!」

男「もう半分か・・・」

妖精D「そう、ですね」

妹「・・・半分?」ブォォォォ

男「もう20枚ですよ」

妹「マジ・・・ですか」ブォォォォォ

男「マジです」

妹「・・・良かったですね、Dちゃん」ブォォォォォォ

妖精D「はい!」

妹「乾かし終わりました!」

妹「手が熱いです!!」

男「さて、ではお話しましょう!」

妹「待ってましたよー」

男「他言しないで、と言われていましたが」

男「さすがに妹に話すのは許可が下りました」

妹「ありがとうございます」

妖精D「もともとお話しするつもりでしたから・・・」

妹「あれ?これわざわざ兄さんから聞く必要あるんでしょうか」

―――説明しました―――

妹「・・・」

男「というわけで」

妹「なんか、わりと、重い話でしたけど」

男「だな」

妹「色々考えさせられますね」

男「ああ」

妹「でも、あの子たちの手前、普通にしていましょう!」

男「そうか・・・。それもそうだな」

男「さて、寝ますか!」

妹「じゃあ私は帰ります」

妖精A「おやすみなさい!」

妹「おやすみなさい」バタン

男「さて!今日はベッドで寝てね!」

妖精D「あ・・・はい・・・」

男(しまった、忘れていたが布団買わねば・・・)

―――――――――――――――
3日目終了
コイン:20枚

本日はここまでです!
>>355くらいから今日のです!

ご覧頂きありがとうございます。

このSSにおける妖精の生態は御理解いただけたでしょうか?
色々と矛盾を孕む気もしますがどうか流して下さい。

詳しい事は後の伏線になると思います・・・たぶん

>>360
こういうSSの男主人公には恐ろしい精神力を持っている事がありますね

では、本日こそ始めます。

いままでのあらすじ

妖精5匹買いました!とりあえずA,B,C,D,Eと命名。
ですが1匹逃げました。さらばEちゃん。
男のステキ料理テクで妖精の心を落としました。
妖精たちをベッドに寝かせ、自身はフリースにくるまり眠る毎日。
妖精たちのお風呂やら夜のアレやらのお色気攻撃を必死にかわしつつ、
今に至る。


本日は男用新しい布団を買いに行くお話。

妖精A「おはようございます!」

男「眠い」

男「高校時代、毎朝弁当を作ってくれた母親に今更ながら感謝だな」

男「少し無理にでもコンビニで買うと主張してみるべきだった」

妖精D「申し訳ありません、私たちの食事の為に・・・」

男「気にしなくていいって、お前らの為なら頑張れる」

妖精A「おいしそう・・・」

妖精D「私たちで何か作れた方がいいでしょうか?」

男「いや、お風呂掃除とか、お皿洗いとか、色々既にやってもらってるし・・・」

妖精C「でも、4人いるから、おしごとも4つあるといーと思うな!」

妖精B「そうですね・・・」

妖精A「当番が無くて、ずーっとゴロゴロしてるのは・・・あの、人間でいうと、に」

男「やめて!」

男「なんかバイトしてない大学生ってニートみたいな扱いを受けるんだから」

妖精D「Not in Educationじゃないんですから、ニートじゃない・・・ですよね?」

男「そうなんだけどなぁ」

男「その2つのお仕事を分担するとか・・・ダメ?」

妖精A「既に分担するほど大変な仕事じゃないんですけどね」

妖精C「商人サマのところだと、毎日しごとがあったもんね」

妖精B「・・・確かに、今のお仕事、より大変なお仕事が・・・」

男「う・・・じゃあ、そうだなぁ・・・」

男「そうだ、お風呂掃除だけじゃなくて部屋の掃除とか、してもらおうかな」

妖精A「おお!」

男「あと、洗濯とかもしてくれればうれしいけど・・・」

妖精B「おお・・・」

妖精C「センタクってなに?」

妖精D「お洋服を洗うことだね」

妖精C「あの、センタッキがやってくれるんじゃないの?」

妖精D「洗濯機が洗ったあと、それを干すのをやって欲しいみたいだよ」

男「そうそう」

男「うーん、とりあえず考えておこう」

男「今すぐやり方を教えてるような時間は無いしね」

男「さて、そろそろ鍋はいいかな・・・」カチッ

男「出来た!今日の朝ご飯はサラダとお味噌汁です!」

妖精D「いい匂いです―・・・」クンクン

男「まぁ、仕事のことは今日俺が帰ってきたらしよう。今は朝食だ」

妖精A「お椀持ってきました!」

妖精B「お茶碗、用意しました・・・」

妖精C「サラダボウルあるよ!」

妖精D「お箸並べました!」

男「すっかり馴染んじゃって」

男「お前より妖精たちの方が働いてるぞ」

妹「そう・・・ですね」モグモグ

男「お前より妖精たちの方が礼儀正しいぞ」

妖精B「そんな、ことは・・・」

妹「仕方ないですね」モグモグ

妹「妹なんてこんなもんですよ」

男「はぁ」

妹「今日もおいしいです」

男「それはどうも」

妖精C「たまにみる真面目な妹さんもスキだよ!」

妹「おお!・・・よしよし」ナデナデ

男「そんな一面があったのか?」

妹「これは・・・少し改めないといけないようですね」

男「そうそう」

妹「妖精ちゃんたちの為に!」

男「妖精サマサマだな」

男「さて、着替え終わったところで、そろそろ大学に行かなきゃだな」

妹「今日は余裕ありますね」

男「反省した結果目覚まし早めたからな」

妹「いいことです!」

男「おかげで眠いがね」

妹「では行きましょうか兄さん」

男「おう」

妖精A「いってらっしゃい!」

男「おう、お昼になったらテーブルの上の食事とってね」

妖精C「うん!」

男「誰か来ても出なくていいからね」

妖精D「わかりました」

妖精A「食器洗いますね!」

男「ありがとう!」

男「じゃ!」バタン

友「おーとーこぉぉぉー」

男「うわっ、なんだキモいな」

友「キモくても許してくれぇぇー」

友「今だけは許してくれぇぇぇぇ・・・」

男「一体どうしたってんだよ」

友「妖精が消えた」

男「・・・そいつは残念だったな」

友「しくったわぁぁぁ」

男「買ってからどのくらいだっけ?」

友「聞いて驚け10日だ」

男「乙」

友「むかつくわ・・・お前んとこのは残ってるからって」

男「最期って、どんななんだ?」

友「直前までピンピンしてたんだが、急にキラーって光って」

友「俺のへや全体が光に包まれたかと思ったら」

友「『さようなら』って聞こえて、気づいたらいなくなってた」

男「ファンタジックなラストだな・・・」

友「不謹慎だぞ妖精が死んだってのに」

男「すまん」

男(実はどこかで復活すると聞いていなかったら友を責めただろうな・・・)

男「なにか残ったか?」

友「虚無感だけが残った」

男「また買うのか?」

友「来月バイトの給料が入ったら買うかもな・・・。糞、1ヶ月は持つと思ったんだけど」

男「どれくらい生きるかって分からないのか?」

友「そうだな、直前までピンピンしてるから、商人のやつらにも死期が分からないんだそうだ」

男「なるほどな・・・」

男「残念だったな、次からはちゃんと・・・」

男(アブラナ科とか魔力の話はしちゃいけないんだっけ・・・)

友「ちゃんと?」

男「ちゃんと優しくしてやったらどうだ?人間なら、ストレスが寿命を縮めるって言うし」

友「純愛系・・・ねぇ。・・・ま、そうしてるおまえの妖精らの寿命次第では考えよう」

男「しばらくしたら返すんだが・・・」

男「着いたな」

友「着いたな」

男「今日は別々だな」

友「おう、じゃあな」

男「さて、授業受けるか!」

―――ただし、一男子大学生の受講光景に需要は無いのでカット―――

男「ただいまー」

妹「お帰りなさい」

男「何故いる」

妹「今日は2限までだったので」

男「そうじゃない、なぜうちに居る」

妹「妖精ちゃんたちと戯れたかったので」

男「なぜ侵入できた」

妹「いや、Bちゃんが開けてくれました」

男「妹と騙る悪いやつだったらどうするの!」

妖精B「申し訳ありません・・・」

男「無事だったから、いいけどさ」

男「掃除やら洗濯の干し方やらを教えましょう」

妹「やらせるんですか?」

男「ああ、妖精たちたっての希望で」

妹「はぁ・・・」

妖精A「おねがいします!」

男「じゃあそうじから・・・」

男「まずは壁の埃をこうハタキで落として・・・」パタパタ

男「壁が終わったら床に掃除機をかけて」ガー

男「終わりかな」

妹「三行で説明しろとは言ってないですが」

妖精A「理解しました!」

妹「したんだ!?」

男「洗濯干しは、この洗濯機から洗い終わった洗濯ものを取り出し」

男「しわを伸ばして」パンパン

男「このベランダの洗濯バサミではさんで干せば終わり」

妹「また3行ですね」

妖精B「わかりました・・・!」

妹「わかったんだ!?」

男「さて、まだ夜まで時間があるし、布団買いに行くか」

妖精D「ついていきますっ」

男「そうか?・・・じゃあ頼む」

妹「留守番は任せてください!」

男「留守番ついでにおでんに火を入れといて」

妹「そのくらいならわかりました」

男「じゃ、いってきます」

妖精D「いってきます!」

男「今日は夕食ができてる分楽だな」

妖精D「そうですね!ところで、おでんとはどんな料理ですか?」

男「妖精って知識片寄ってるなぁ・・・」

男「野菜とか練り物とかいろんな具材を煮た鍋料理?」

妖精D「練り物?」

男「魚の肉だね。食べてみてだめなら食べなくていいよ」

妖精D「あ、はい!」

男「一応野菜的なやつも入ってるしね」

妖精D「そうなんですか?」ウキウキ

男「大根とか、キャベツ的なものとか」

妖精D「わぁ・・・」

男「こんにゃくとかも食べられるかもね」

妖精D「こんにゃく・・・?」

男「お楽しみに」

妖精D「わあ・・・」ワクワク

妖精D「ここですか?」

男「いや、まだ先だね。ここでは電車に乗るの」

妖精D「電車・・・」

男「妖精って何料金なんだ?」

妖精D「そもそも乗れるんでしょうか・・・扱いはペットみたいなものですから・・・」

男「でも、今羽消して首輪も外してるせいか人間にしか見えないんだよな」

男「小学生・・・いや、中学生くらい・・・?」

男「ま、いいや、大人料金で買っとけば怒られはしないだろ」

妖精D「?」

男「降りるよー」

妖精D「おっきい駅です・・・」

男「この駅ビルの8階だよ」

妖精D「はちかい・・・大変ですね」

男「そうでもないけど?」

妖精D「さすがですね、私ならばてちゃいます」

男「エレベーターを使うからね」

妖精D「へ?」

男「エレベーター。知らないか・・・これなんだけど」

妖精D「扉?」

男「この中に入って行きたい階を指定すると自動で連れていってくれます」

妖精D「ワ、ワープですか?」

男「いや、ヒモで吊ってるだけ」

男「よっしゃついた」

妖精D「すごいです!」

男「布団は・・・どこだ?」

妖精D「地図がありますよ!ここです!」ユビサシ

男「おお、ありがとう」

男「寝具寝具・・・奥か」

妖精D「いろんな商品が置いてあって面白いですね!」

男「そうだな、家具ばっかだけど。」

妖精D「おおお!布団がいっぱいです!」

男「すごいな」

妖精D「寝相が良くなる、安眠できる、掛け布団が羽根布団で軽い」

妖精D「低反発で包み込まれる感触、埃が立ちにくい、熱を貯めこんで暖かい・・・色々ありますね!」ワクテカ

男「ホントだ、すごいな・・・」

妖精D「どれを買うんですか?」

男「一番安いの」

妖精D「そ、それも大切な特徴ですよね」

男「商品カードをとってレジに行け、と」

妖精D「取りました!」

男「ありがとう、レジに行こう」

さて今日はここで。
>>381から今日のです。

ご覧頂きありがとうございます。

Dちゃんの身長はどれくらいでしょうね。
今回『小学生か中学生くらい』とやや具体的にしてみましたが、いかがでしょう?

>>24あたりでも言ったのですが、
「妖精」の脳内イメージとの差異が気になる方は「エルフ」と置換してお読みください。

おっつ

相変わらずDちゃんのせいで萌え禿げちまうわ
残り少ない髪持ってけこの野郎

妖精達が可愛すぎて唇の薄皮がむけた

おつ!

買い物楽しそう



ちょっと妖精買ってくる

妖精に買われたいそして飼われたい

>>407
>>408
申し訳ありませんでした!

>>409
女性は洋服とかみてるだけで幸せになれる気がします
男性は家電量販店とかみてるだけで楽しくなりますね

>>410
>>411
購入方法分かったら是非教えてください・・・

今日も控え目に始めます。
布団を買ってお夕飯。

男「これお願いします」

店員「はい、少々お待ちください・・・」

男「はい」

妖精D「わくわく」

男「さっきの布団運んでくるだけだぞ?」

妖精D「あ、そう・・・ですね」テヘ

店員「こちらの商品で間違いないですか?」

男「えっと・・・はい、これです」

男「いい布団が買えた」

妖精D「ふかふかでしたからねー」

男「さて、じゃあ帰ろうか。暗くなってきてるし」

妖精D「これ、持って帰るんですか?」

男「そうだな」

妖精D「来た道と同じ道ですか?」

男「そうなるねー、頑張ろう」

妖精D「私に任せてください!」

男「いや、見た目以上に重いしいいよ?」

妖精D「魔法で!」

男「俺を持ち上げたアレ?・・・って外で魔法はマズいって!」

妖精D「いえ、別の方法があります!」

男「別の・・・?」

妖精D「はい!」

男「目立たないの?」

妖精D「一瞬だけ人目につかないところで使えれば!」

男「はぁ」

男(一体何をするんだ?)

男(あ、風を使えるはずだから、圧縮袋みたいに潰して運びやすしてくれるとか?)

男(あとは・・・まさか空飛んだりはしないと思うが・・・)

男「何をするんでしょうか・・・」

妖精D「あとで、ブロッコリーか何か頂けますか?」

男「魔力が回復したい、と?」

妖精D「はい・・・ちょっと大がかりな魔法なので・・・」

男(なにそれ!?)

男「えと、おでんにアブラナ科の大根が入っていますが」

妖精D「じゃあ頑張ります!」

男「何を・・・」

―――人のいないなんか曲がりくねった通路の奥―――

男「ここらへんとか、いいかも」

妖精D「じゃあ、始めます」

妖精D「手を握っていただけますか?」スッ

男「あ、ハイ」ニギッ

男「えっと、何をs」

妖精D「・・・・・・・・・」ブツブツ

男(なんかマジな詠唱入ってる!?)

妖精D「・・・・・・・・・」ブツブツ

男(ええい、もうDちゃんを信用して、待つしかないな)

妖精D「えいっ」

―――一方、男家で―――

妹「よし、おでんもいい感じですね」

妹「大根にもしっかり味が染みておいしいです」モグモグ

妖精A「食べていいんです・・・か?」

妹「ちゃんと私の使命を果たせたか、味見をする権利くらいあると思うんです」

妖精B「そう・・・なんでしょうか」

妹「へい、食べてみちゃえよユー!」

妖精B「い、いえ・・・」

妖精A「私は我慢します!」

妖精C「あたしも!」

妹「えらいなぁ」

妹「私としては、主人に忠実すぎるのも良くないと思うんですよ」

妖精A「そうでしょうか?」

妖精C「言うとおりにしないと、ぶったたかれるよ?」

妹「う・・・」

妖精B「ぶったたかれるでは、すまないことも、ありました」

妖精A「[ピーーー]とか[ピーーー]とかありましたねー」

妹「ちょ、聞くだけでおぞましいです!!」

妖精A「と、言うわけで主人に忠実でないといけないんです」

妹「そ、そうですね・・・で、でも、うちの兄さんは別でしょう?」

妖精C「そうだね!」

妹「ああいう型破りな主人には型破りな態度を見せてみるのもアリだと思うんです」

妖精B「・・・それなら、そうかも」

妖精A「うーん・・・」

妹「まあ、兄さんに対しては常識が通じないという事d」

ポン!!

妹「うわっ、え?え?」

男「えっ」

妖精D「た、ただいま・・・です」

男/妹「なに今の」

妖精A「テ、テレポート!!」

妖精D「ち、違うよ!」

妖精A「違うの!?」

妖精D「見た目は一緒だけど・・・」

男「どう違うの?」

妖精D「私が実際に行って、記憶した場所へしか飛べないんです」

妖精B「・・・その記憶した地点を、『回帰点』と言います」

妖精D「2つ3つしか覚えられないんですけど・・・」

妖精D「あと、魔力をとてもたくさん使うので、魔力が有り余っていてかつ、補給できる見込みがないと自殺行為です」

男「大変だな・・・」

妖精D「あの、このタイミングで裏切られると生きていけないかも知れないので今だけは・・・お願いします」

妹「兄さんが裏切ろうとも私が匿ってあげますとも!」

男「まぁ、無いけど」

妹「で、兄さん」

男「はいな」

妹「回帰点回帰<リヴァース・ポイント>・・・いかがでしょう」

男「中二か」

妖精D「あと、それだとただの回帰点になってしまいますね」

妹「回帰点回帰<リヴァース・ポイント=リヴァース>・・・!」

男「厨二か」

男「あと、ヴァはやめい」

妹「リバースだとre-birthと間違えられる可能性が」

男「ないない」

妹「reverse」

男「無駄に流暢!」

男「あ、お礼しないと」

妹「食器洗いの件もお忘れなく」

男「AちゃんDちゃんありがとうね」チャリンチャリン

妹「といいますか、なぜ宅配にしなかったんですか?」

男「お届けが明日以降になっちゃうらしいから」

妹「なるほど」

男「夕食です!」

妹「おでんです!」

男「面倒は見てくれた?」

妹「はい!バッチリです!」

男「おお、そうか」

妹「大根にもバッチリ味染みてます!」

男「そうかそうか」

男「ちょっと待て、何故知っている」

妹「ハッ!!」

妹「説教されました・・・」

男「さて、食べましょうか!」

妖精B「ごはん、よそりました・・・!」

男「いちおう説明しますが、今妹がつついてる感じのやつは魚の肉です」

妹「ちなみに名前はさつま揚げ」

男「興味があったら食べてみて、レベルです」

男「肉じゃないのは・・・この大根と、昆布、餅入り巾着、こんにゃく、ロールキャベツ、がんもどきも豆腐だから野菜かな?」

妹「ロールキャベツは肉がつまってますけどね」

男「いや、今回は詰めてないんだ」

妹「ひ、ひどい」

男「そうそう、卵もあるからご自由に」

妖精C「うまうま」

妖精A「これおいしいです」

男「それはゴボウ巻きだな」

妹「中身はお野菜ですからね」

妖精D「さつま揚げもおいしいです!」

男「おお!」


妹「ごちそうさまでした」

妖精「ごちそうさまでした!」

妖精D「・・・あの、申し訳ありません、こんなに残してしまって・・・」

男「へ?あぁ、大丈夫、これ一日で食べきらないことを前提に多目に作ったから」

妖精D「そうだったんですか、よかった・・・」

男「今日のお皿洗いは?」

妖精C「あたし!」

男「今日のお風呂1番目は?」

妖精A「私と!」

妖精D「私です!」

男「妹、お風呂つけて。頼んだ」

妹「はーい」

妖精C「あらいおわった!」

男「お駄賃どうぞ」チャリン

妖精C「わぁい!」

男「さて、そろそろお風呂沸いた?」

妹「そろそろです」

<オフロガワキマシター

妹「ナイスタイミング」

妖精B「あの・・・」

男「お、なに?」

妖精B「こんなことをご相談するのも烏滸がましいとは重々承知なのですが・・・」

男「そんな前置きしなくても」

妖精B「あ・・・でも、やっぱり・・・」

妹「言っておいた方がいいと思いますよ?」

妖精A「後で後悔しても難だしね!」

男「そうそう」

妹「さっきも型破りな事をしてもいい、って話したじゃないですか!」

妖精B「・・・あ、あの逃げ出した私の友達の話、なんですが・・・」

男「ああ、Eちゃんか」

妖精B「彼女が、SOS信号を出しているみたいなんです・・・」

男「え!?」

妹「な、なんだってー!」

・・・今日はここまでとなります。
>>412から本日分です。

ご覧頂きありがとうございます!

ついにEちゃんに焦点が。
さあ、男たちはSOS信号を出したEちゃんを救う事は出来るのか!?
・・・というSSで次回更新を期待させるという謎展開。

乙!
Eちゃんキタ━(゚∀゚)━!

乙乙

Eちゃんきたか

Eちゃん待ってたよぉぉぉぉぉぉ

うおぉぉぉぉEちゃぁぁぁん!
俺が助けに行くからねぇぇぇ…………ふぅ

俺達と男「おかえり、妖精さん(一部興奮気味)」

>>432
ありがとうございます!

>>431
>>433
>>434
>>435
相変わらずのEちゃん人気!
空想への期待が高まる中どう考えても期待はずれのEちゃん像を描きそうで怖いです

>>436
ふ、不純だ!



それでは書いていきます。

<前回のあらすじ>

最初期に脱走したEちゃん。
どっかで幸せにやってるんじゃないの?という空気の中、
その友達、BちゃんがEちゃんのSOS信号を受信する。

妖精B「Eが、SOS信号を出しているみたいなんです・・・」

男「え!?」

妹「な、なんだってー!」

男「そのSOS信号は他のみんなにも聞こえてるの?」

妖精D「いえ、恐らくEは歌の妖精ですから・・・特定の周波数を友達に教えることでその相手にテレパシーを送れる能力持ちなんだと思います」

妖精B「そうです!・・・」

妹「番号が分かれば通話できる、電話みたいな物ですね」

男「電話か・・・」

男「こっちから発信はできないのか?」

妖精B「・・・ごめんなさい、私は受信しかできません・・・」

妹「そうですか・・・。SOS信号の中に場所の手掛かりは?」

妖精B「・・・『森、洞窟にいる助けて』って言ってます」

男「範囲が広すぎる・・・」

妹「そもそも罠という可能性は・・・?」

男「ワナ?」

妹「何者かのなり済ましとか・・・」

妹「確か、魔法を封じる首輪つけてましたよね?通信なんて出来るんでしょうか」

妖精A「あ、ご主人様が押した"首輪のロック外すボタン"を押すと、5人全員のロックが外れるようになってましたから・・・」

妹「なるほど!『今ならまだ間に合うと思います』ってセリフは首輪解除の電波もまだ届くという伏線だったんですね!」

男「そんなわけあるか」

妖精D「携帯のように電波ジャック出来るような方法で通信してるわけではないので、間違いなく本人です!」

妖精A「森って、たぶん私たちが生まれた森じゃないかな」

妖精D「あそこはもう枯れちゃってるのに・・・」

妹「目星があるなら、早くそこへ探しにいきましょう!」

男「おう・・・じゃあこれを」

妹「ブロッコリー?」

男「魔力回復が出来るかなって」

妹「なるほど」

男「森に来た」

妹「暗いですし、手分けして探すのは寧ろ危険ですね」

男「じゃあ、みんなはぐれないようにお願いします」

妖精C「うん!」

妖精D「いきなりですけど、目の前に洞穴が」

妹「じゃあ突入です!」

男「待って」

男「人間が行くと警戒すると思うから、誰か見てきてくれますか?」

妹「あ、そうか・・・」

妖精B「じゃあ私が・・・」ガサガサ

男「入口で待ってるから」

・・・

妖精B「・・・いません」

妖精B「・・・!通信聞こえました」

妖精D「!」

男「な、何かヒントになりそうなことは言ってない?」

妖精B「『お腹空いた・・・。あ、満月だ、おいしそう・・・食べられないかなぁ』」

男「・・・」

妖精C「・・・」

妖精A[・・・」

男「本当にSOS信号なのか!?」

妖精B[そ、そのはず・・・なんですけど・・・」

男「twitterか何かと勘違いしてるんじゃ」

妖精C「ついった?」

妹「・・・いえ、このつぶやきは情報満載です」

男「つぶやきって言っちゃったよ」

妹「まず、満月の見える山のこっち側に居る可能性大ですね」

男「・・・なるほど」

妹「あと、そんなに中の方には居ないようですね。月を見ているという事は。」

男「さっきみたいに中まで調べなくていいなら時間が短縮できるな」

妖精A「入り口近くで呼んでみればいいですね!」

男「みんな、居る?」

妖精D「D、居ます!」

妖精C「Cも居るよ!」

妹「妹、居ますよ」

妖精B「B・・・居ます」

妖精A「A居ますっ」

男「よし・・・」

妹「あ、ここに穴が」

妖精A「おーい!」

「・・・」

「・・・」

男「ハズレか・・・」

妹「もっと上ですかね・・・」

男「そんなにたくさん洞穴があるのかこの森は・・・」

妖精D「そんなことはないと思うんですが・・・」

男「ここに洞窟!」

妖精C「おーーい!」

「・・・」

妹「居ないようですね・・・」

男「Eちゃんからの新しいつぶやきは?」

妖精B「来てません・・・」

妹「つぶやきの送信にはどのくらいの魔力が居るんでしょうか・・・?」

妖精D「そんなにたくさんは要りませんけど・・・」

妹「そのつぶやきも来ないという事は・・・ヤバいんじゃないですか?」

男「早く次行こう!」

妖精A「ご、ご主人様っ!あれ!」

男「何だ?」

妖精E「・・・」

妹「Eちゃんです!そう呼んだことはありませんが!」

男「洞穴から出て倒れてるなんて・・・」

妖精D「みてきます!!」

男「頼む!」

妹「私たちは・・・?」

男「とりあえず隠れよう、驚かせないように」

妖精C「大丈夫!?」ユサユサ

妖精E「・・・ダメ・・・みたい、もうテレパシー飛ばすだけの・・・魔翌力もないし・・・」

妖精E「辛うじて、みつけた魔法の草も、もうないし・・・」

妖精E「最後に・・・その、みんなに会えて、良かっ」

妖精A「遺言を残す暇があったらこれ食べて!」グイッ

妖精E「むぐぉあ!」

妖精E「なにっ、これぇ・・・」モシャ

妖精B「・・・HPとMPを同時に回復できるアイテム?」

妖精E「ほ、ほんとだ・・・」

妖精E「でも、別にそんな高級品、、、いらなかった」

妖精E「一回死んで、復活すれば・・・」

妖精D「ところがそうもいかないみたい・・・」

妖精E「え?」

妖精D「再生については私もまだ詳しくないんですけど・・・歌の妖精であるあなたは歌の欠片もないこの森では復活できない気がします」

妖精E「うっ・・・」

妖精D「とりあえずそれ全部食べて元気になってください」

妖精E「うん・・・」モシャモシャ

妖精A「とりあえず助かってよかったー」

妖精D「そうだねー」

妖精E「あの・・・」

妖精C「なーに?」

妖精E「・・・ありがとう」ボソッ

妖精A「それでね、そのブロッコリーには提供者が居るんだけど」

妖精E「あ・・・」

妖精E「その人にも、お礼・・・しないと」

妖精B「人間・・・なんだけど」

妖精E「!」

妖精B「あなたが逃げ出したあの家の・・・」

妖精E「無理無理無理無理!」

妖精E「ムリ・・・!!」

妖精E「そうだ、もう死んでたってことにして!、どうでしょう?」

妖精D「あ、あそこの木の影から見ている人がご主人様です」ユビサシ

妖精E「」


男「なに話してんだろうなー」

妹「あ、こっちを指差しましたよ」

男「そろそろ俺らの事教えてるのかも」

※作中で使用している日本語は一部妖精語を翻訳したものです

妖精B「でも、いい人・・・だよ?」

妖精C「可愛い服買ってもらったし!」フリフリ

妖精A「ご飯食べさせてくれるし!」

妖精E「それ、懐柔されただけでしょ?」

妖精C「カイジュウ?」

妖精E「餌につられただけでしょ?」

妖精D「そうかもしれないけど、このコインを40枚集めると解放してくれるらしいよ」


妹「あっ、お金を取り出しましたよ」

男「お金で懐柔する気か?」

妹「人間じゃないんですから・・・」

妖精E「わかった・・・」

妖精A「ご主人様、オッケーでました!」(日本語)

妹「ええっ」

男「マジで懐柔したの!?」

妖精D「いえ・・・それはこれからご主人様がお願いします」

男「なんと」

男「えっと・・・」

男「とりあえず、人間社会では名前がないと困るので、Eと呼びますが良いですか」

妖精E「べ、別に構いません」

男「ではEちゃん」

妖精E「なんでしょうか・・・」

男「いくらでしょう」

妖精E「?」

男「お金はいくら欲しいですか?」

妖精E「えっ」

妖精A「えっ」

男「えっ」

妹(ここだけ抜粋したらすごい光景です)

妖精E「・・・頂けるんですか?」ジトッ

男「はい」

妖精E「じゃあ遠慮なく、40お願いします!」

妖精D「あっ」

男「それだけで良いの?」

妖精E「はい・・・!」

男「どうぞ」チャリーン

妖精E「・・・?」

妖精D「あの・・・」

妖精D「さっきのコインは500円の価値があって、それを40個集めるんです」

妖精D「それは40円の価値しかないです」

妖精E「騙された・・・」

男「?」

男「かわいそうなので500円玉と交換してあげました」

妹「良かったですね」

妖精E「べ、別に・・・」

妹「?」

男「さて、実は帰りながら話していたわけですが」

男「こちらが自宅になります」

妖精A「おかえり!」

本日はここまでで・・・。
無事Eちゃんは生還しました!って書く前から死ぬノリは全くありませんでしたが。
Eちゃんの性格についてはまた次回・・・。

>>437辺りから本日分となります。
今日もご覧頂きありがとうございました。

乙でした。
最終的にEちゃんが一番懐いたりしてな

おつでした

繋がったぁ~

おつおつ
Eちゃん大人気だな

友「おかえり、妖精さん」
これで一気に不純になる

>>466
友「おかえり、妖精さん」ニタァ…
こんなふうに脳内補完された

いや、妖精の飼い主としてはそこまでゲスな方でもないかもしれんけど

>>461
どうでしょうねえ?
さすがに今からの逆転はどうなんでしょう。

>>462
>>463
ありがとうございます。

>>464
しばらく繋がりませんでしたね・・・

>>465
大人気ですよね
正直この人気を保てる気はしません

>>466
>>467
この世の中には完全に無垢な妖精を強姦する輩もいます
騙しているとはいえ、まだマシな方なのでは。

おとといは繋がらなかったので書けませんでした、すみません。
それでは始めます。


―――あらすじ―――
Eちゃん救出しました!

―――男家―――

男「妹はAちゃんとDちゃんをお風呂に」

妹「はい」

妖精A「いってきます!」

男「BちゃんとCちゃんはEちゃんに色々教えてあげて」

妖精C「わかった」

男「俺は簡単なサラダでも作ります」

・・・・・・・

妖精C「それでねー」

妖精E「うん・・・」

男「サラダできたよ!」

男「どうぞ食べてください」

妖精E「・・・」

妖精C「お腹いっぱいなの?じゃああたしがもーらいっ!」パクッ

男「あ、こら!さっきたくさん食べたでしょ!」

妖精B「・・・ほら、謀らずも毒味してくれたし、食べて?」

妖精D「あのブロッコリーだけじゃ、ちょっと足りないと思うし・・・」

妖精E「・・・」オソルオソル

妖精E「・・・」パクッ

妖精E「おいしい・・・」

妖精B「・・・でしょ?」

妖精E「しまった」

皿「」

妖精B「完食」

妹「あがりましたー」

男「おつかれー」

妹「Eちゃん、全部食べたみたいですよ」

男「じゃあ様子見に行くかな」

男「どう?美味しかった?」ヒョコッ

妖精B「はい、本人もおい・・・」

妖精E「べっ!別に!美味しくは・・・なかったです」

男「あれ、マジか」

妹「みんなと普段食べてたものが違うんですかね?」

妖精B「あの、ご主人様・・・」

男「何?あ、そういえばBちゃんと仲良しだったんだっけ。いつも何食べてたかわかる?」

妖精B「そうではなくて・・・Eは思っていることを素直に言えないん・・・です」

男「つまり?」

妹「軽度のツンデレですね」

男「なるほど、語尾が『~なんだからねっ!』じゃないから気づかなかった」

妹「敬語ツンデレですか?」

男「丁寧語ツンデレじゃない?」

妹「そんなことを言うと私も丁寧語妹になってしまうのですが・・・」

男「あ、その口調意識してるんだ」

妹「そうだよっ、おにーちゃん?」

男「アリだな」

妹「いや、そこは『うわっ、キモッ』的な反応を期待していたんですが・・・」

男「一瞬不覚にも萌えてしまった」

妹「一応言いますが義妹とかじゃないですからね、私」

男「知ってますがな」

妹「だから妹に萌えるのはおかしくないですか?」

男「さて、そろそろ置いてきぼりにされてるEちゃんたちとの会話に戻ろうか」

妹「露骨な話題そらし・・・」


妹「ところで、なんで商人の所に戻らないで山に居たんですか?」

妖精E「商人様が旅に出ていていらっしゃらなかったんです」

妹「旅?」

妖精E「彼は気分次第で旅に出るんです」

妖精A「私たちが助かったのも、商人様がたまたま私たちの住んでた森まで旅しに来ていたからでして」

妹「徒歩15分のあの森まで行くのが果たして旅なのかどうかは甚だ疑問ですが」

男「運が良かったね」

妖精D「私たちの前にも同じように枯れてしまった森から連れてきてもらえた妖精が居たみたいです」

男「へぇ・・・」

妹「さて、兄さんはBちゃんCちゃんとお風呂にいきました・・・」

妹「DちゃんはEちゃんの食器洗い中・・・」

妹「Eちゃんもお風呂入った方がいいですね」

妖精E「別にいいです・・・」

妹「そうもいきません。水浴びに該当する行為ですので、しないと不潔です」

妹「さぁ、ついてきてください♪」

妖精E「は、はぁ・・・」

妹「お留守番お願いしますね!」

妖精D「わかりました!」

妖精E「ここは・・・?」

妹「私の部屋です」

妹「そしてここがお風呂になります」

妹「今沸かしますから、ちょっとお待ちを」

妖精E「・・・」

<オフロガワキマシター

妖精E「!!」ビックゥ

妹「沸きましたね」

妖精E「い、今、誰か喋って」

妹「最近のお風呂はしゃべるんですよ」

妖精E「え・・・?」

妹「さぁ脱いでください」

妖精E「うぅ・・・」ヌギヌギ

妹「洗ってあげましょうか?」

妖精E「べ、別にいいです!」

妹「『別に』とついたら照れ隠し・・・」

妖精E「そっ!そんなこと別に・・・」

妹「ほらまた言いました」

妖精E「あっ・・・、で、でも先程のは本当に!」

妹「はいはい、じゃあ入りましょうねー」

妹「はい、シャワーどーん」ジャァァ

妖精E「ひゃぅっ!・・・あれ、つ、冷たくない・・・」

妹「無駄に発達した人間の技術で、水を温めていますから!気持ち良いでしょう?」

妖精E「べっ!別にそんなこと・・・」

妹「じゃあ止めますね」キュッ

妖精E「えっ!?」

妹「どうかしました?」

妖精E「いや、あの、別に、えっと・・・」

妹「冗談ですよ」ジャァァァァァ

妖精E「うぅ・・・///」

妹「そして石鹸で洗います」

妖精E「せっけん・・・ってなんですか?」

妹「水で落ちなかった汚れを落としてくれる優れものですよー、っと」ニュルッ

妖精E「ふひゃぁん!」

妹「良い反応・・・」ニュルニュル

妹「気持ちいいですかー?」ワシワシ

妖精E「べ、別に・・・」

妹「ありがとうございますー」ワシワシ

妖精E「ふあ・・・」

妹「気持ちいいですねー」

妖精E「はうぅ・・・」

妹「さて、シャンプー流しましょうか!」

男『だぁぁぁ!』

妹「あ、兄さん、もうお風呂出てたんですね」

男『ちょっと前にな』

妹「で、他人の家の脱衣所で何してるんですか」

男『Eちゃんの着替えを持ってきたら、卑猥な声が聞こえたので聞き耳を立てていました』

妹「変態ですか」

男『すいません』

妖精E「っあひゃうっ!」

男『!?』ガタッ

妹「太ももの内側をくすぐってみました」

男『何やってるんや』

―――お風呂上がり、再び男家―――

妹「なんでしょうね」

妹「この、自分を含め6人の髪を乾かした後のこの」

妹「達成感」

男「お疲れさま」

妖精D「お皿2枚洗っただけでコインもらってしまって良かったんでしょうか・・・」

男「いいのいいの」

妹「いいの?」

男「いいと思う」

男「今気づいたんだけど、あのシングルの布団に3人寝るのは辛いかも」

妹「まぁ、そうでしょうね」

男「かといって、俺と添い寝させるわけにもいかない」

妹「男性ですからね」

男「一人お前の布団で頼む」

妹「しょうがないですね」

男「心なし喜んでいるように見える」

妹「気のせいですよぉ!」

男「語尾!語尾!」

男「今日はAちゃんが生け贄に」

妹「生け贄、とかやめませんか」

男「今日はAちゃんが犠牲に」

妹「なんの変わりもないじゃないですか!」

妖精A「私は少し楽しみです」

妹「ほら!」

男「あれだ、修学旅行みたいなノリ」

妹「それでも構いません!」

妹「というわけで来ました私の部屋!」

妖精A「はい・・・」ウツラウツラ

妹「ひょっとして、眠いですか?」

妖精A「あっ、ごめんなさい」ゴシゴシ

妹「いいですよ、Eちゃんの捜索で疲れたでしょうし、もう寝ましょう」

妖精A「でも、ご主人様が『妹はアンナコトやソンナコトをしたがってる』って・・・」

妹「あのやろうデタラメを」

妖精A「デタラメなんですか?」

妹「・・・あまり兄さんばっかり盲信しないほうがいいですよ」

妖精A「それじゃあ、あの、おやすみなさい」

妹「・・・もし私が隣に居るせいで眠れないようなら言ってくださいね」

妖精A「すでに眠いので大丈夫だと・・・思います」

妹「わかりした、おやすみなさい」ニコ

妖精A「すぅ・・・」

妹「ふふっ」

妹「寝付きいいですねー」ツン

妖精A「んんぅ・・・」

妹「可愛い・・・」

―――――――――――――
4日目終了
コイン:25枚

うゅゃぁ~(発音出来るけどかなり難しい発音)
微笑ましい

寝ている妖精ちゃんのほっぺたつんつんしたい

妹もお姉さん役が板についてきたな

おつでした

乙!!

>>492
その発音はできません・・・!

>>493
ぷにぷにでもちもちでふわふわで、そして反応が可愛くて。
ああ、つんつんしたい

>>494
もともと「変態だが面倒見はいい」キャラで動かしていたので、変態成分が薄まって面倒見のいいお姉さんキャラになってきました

>>495
>>496
>>497
ありがとうございます!


今日は短くなると思いますが、書いていきます。

―――5日目、朝―――

男「妹たち、どうしたんだろう?」

妖精D「授業がないからまだ寝ている・・・とかでしょうか?」

男「それでも普段なら朝ごはん食べに来るんだけどなぁ・・・」

<ピンポンピンポンピンポンピンポン

男「あ、来た」

ガチャ

妹「寝坊しました!!」

男「珍しい・・・」

妖精A「ただいまです・・・」

男「おかえりー」

妹「Aちゃんの寝顔があまりに可愛くて、愛でているうちに4時になっていまして」

男「うわぁ」

男「とりあえず、朝食食え」

妹「そうさせてもらいます」

妹「すみません兄さん、私に付き合わせてしまって」モシャモシャ

男「いいよ、今日の1限は出席取らないし」

妹「ありがとうございます」モグモグ

男「急がなくていいよ」

妹「・・・」モグモグ…ゴクン

妹「よし、行きましょうか!」ガタ

男「あ、スカートのファスナー下がってるぞ」

妹「妹のどこ見てるんですか」ジィィィ

男「俺が座ってるから、お前が立ち上がれば自然と目線は腰辺りにいくんです」

妹「まぁ、正論ですね」

男「お前のパンツなんか見えても、な」

妹「正論でしょうが、少し寂しいです」

男「えっ」

妹「一女性として、見られて無関心は悲しいです」

男「じゃあ、『いっ、妹のぱんつ・・・はあはあ』みたいなのが好き、と?」

妹「そんなわけあるか変態」

妹「って、こんな談義はいいんですよ、大学いきましょう、大学」

男「はいはい」

男「いってくるなー」

妖精C「いってらっしゃーい!」

妖精A「鍵、閉めておきますね」

男「頼んだー」バタン

妖精A「えいっ」ガチャン

男「・・・」ガチャガチャ

妖精A「あ、あれ?何か御用ですか?」

男「いや、ちゃんと出来たかなって。大丈夫だったよ」

妖精A「そうですか!やったっ」

―――引き続き男家―――

妖精D「今日は何を読もうかなぁ・・・」

妖精B「・・・・・・」

妖精C「まるかいてー」グリグリ

妖精A「洗濯機動かすのってこのボタン?」

妖精D「うん、それー」

妖精A「えい」ポチ

妖精C「まる書いて・・・どうするんだっけ」

妖精B「・・・」ペラッ

妖精E「あの、皆さん何を・・・」

妖精D「ご主人様が、暇なら読んでいいよ、と仰ったので、本棚の本を読もうかと・・・」

妖精B「・・・私は、もう読んでる」

妖精C「ご主人様がかってくれたおえかきちょうだよ!」

妖精C「まるの次なにかくかわかんないけど」

妖精A「今日の当番が洗濯干しだから、洗濯から挑戦しようかと」

妖精E「逃げ出すとか言う選択肢はないんですか!?」

妖精A「ないなぁ」

妖精C「なーい」

妖精B「・・・ないよ?」

妖精D「ないですね・・・お昼頃、おでんに火を入れるよう頼まれていますし」

妖精E「なんで・・・?商人様にご恩返しするって言ったじゃないですか!」

妖精D「しますよ、コインが40枚集まり次第」

妖精E「何で今じゃないんですか!?」

妖精B「もう・・・半分越えたし・・・」

妖精D「今のご主人様は男様ですから・・・」

妖精E「そうやって・・・商人様の時より快適なこの空間に依存しているだけなのではないんですか?」

妖精D「そうかもしれません」

妖精D「ですが、Eは何故『最悪』だった環境を『劣悪』まで引き上げていただいた商人様に感謝して、『劣悪』な環境を『快適』まで引き上げていただいた男様には感謝しないのですか?」

妖精E「・・・」

妖精E「男さん・・・は何を求めているんでしょう」

妖精B「さぁ・・・」


妖精A「ただ、そこら辺の下種い人々とは違って、私たちを使役したい訳じゃないみたい」

妖精C「家事とかはあたしたちが進んでやってるだけだし」

妖精D「しかも対価を頂いてます」

妖精B「一緒に寝ろ!とか、言われたこともないし・・・」

妖精E「じゃあ何のために買ったんでしょう?」

―――大学―――

友「よっ、遅刻犯」

男「ちょっと妹がな」

友「妹か、そうか妹ならしょうがない」

男「態度急変!?」

友「で、妖精さんを手厚く保護していらっしゃる男さん、調子はいかがです?」

男「あ、そうそう、前に言った逃げた子を昨日捕獲した」

友「へぇ」

男「Eと名付けた」

友「・・・だろうな」


男「あとはみんな元気にしてるな」

友「Eにも優しくしてんのか?」

男「あぁ、死にそうだったから料理をあげたりしたし」

友「死にそうなときには餌をやればいいのか!」

教授「そこ煩い」

友「サーセンッシタwww」

男「いや、食事を与えて防げるのは餓死だから」

友「寿命は避けられないか」

男「たぶんなー」

男(魔力のこともあるが)

友「そうそう、俺なんか臨時収入入るっぽいんだわ」

男「へ?」

友「今週末に親戚のうちに言っことになってな」

友「お小遣いをもらえるらしい」

男「・・・はぁ」

友「これでまた妖精を買ってウハウハ生活だ!」

男「生活費は?」

友「それは後で考える」

―――放課後―――

友「終わったー!」

男「土日が来るなー!」

友「金曜日が終わった時のこの解放感パないわ」

男「スッキリするよな」

友「ああ。じゃあ俺はサークルなんで。そんじゃな!」

男「おう」

友「さっきも言ったが、明日から親戚の家だから、呼び出すなよー」

男「そんな急用ないわ」

妹「兄さん兄さん」ツンツン

男「おお、妹」

妹「一緒に帰りましょう!」

おつおつ!



ところで兄と妹は何で別の部屋に住んでいるんだろう?

おっつ!

>>514
>>515
>>517
ありがとうございます!

>>516
こんな設定はいかがでしょう。

男、遠くの大学に受かる
大学付近は田舎だったので、そこから2~3駅離れたちょい都会に一人暮らしを始める
案外快適だった
それを妹にも伝えていた

妹、同じ大学に受かる
良い噂のある兄貴の居るあたりに住みたいな
じゃあ兄貴と一緒に住むか?
それはないだろ。
その結果、同じマンションだけど、別室に住んでる ←いまここ



遅くなりましたが、始めます。

―――自宅―――

男「ただいまー」

妹「お邪魔しまーす」

妖精A「一緒だったんですね」

男「今日はね」

妖精A「ご主人様、ちょっと来てほしいです」

男「手洗いだけしてくるな」

男「それで、何の用でしょうか?」

妖精A「えっちしましょう!」

男「よし断る」

妖精A「な、なぜですっ」

男「むしろAちゃんが何故そんなことを思い付いたか教えてほしいな」

妖精A「私たちは商人様に感謝したいと思うのと同じくらいご主人様に感謝してます」

男「照れるな」

妖精A「でもご主人様に感謝を伝えられていない・・・と」

妖精A「だからご主人様にもちゃんと感謝の気持ちを伝えなきゃ、幸せにしてあげなきゃっ、て思いました」

男「・・・うん、そこまでなら分かる。で、なぜ行為がああなってしまったので?」

妖精A「やっぱり男性が一番悦ぶものを選ぶのが確実かな、と思いまして」

男「喜ぶかもしれないけどそのあととんでもない罪悪感に襲われるからヤメテ!」


妖精A「失敗しました」

妖精D「そんな気はしてました」

男「えっと・・・だな」

男「そんなことをされなくても、俺は今十分に幸せだ」

男「この何でもない日常が幸せなんだ」

妹「かっこいいのかもしれませんがクサいです」

男「ごめんなさい」

男「とりあえず、今のままを最後まで貫いて頂ければ!」

妖精D「そ、そうですか・・・」

男「十分に楽しめてるし、幸せだよ!」

妹「私もです!」

妖精A「それでいいんですか・・・」

男「いいんです!」

―――夕食―――

男「と、いうわけで今日もおでんです」

妹「昨日より味が染み込んでて美味しそうですね」

妖精D「私のおすすめは大根です!食べてみてください!」

妖精E「わ、私・・・?」

妖精B「わたしはこれ・・・」

妖精C「あたしはこれだっ」

妖精A「ごぼう巻きもどうぞ!」


ドッサリ

妖精E「・・・」

妖精C「おいしそうでしょー?」

妖精E「別にっ・・・そうとは・・・」

妖精B「朝も昼もご主人様の料理を食べたのに・・・」

妖精A「今さら何を躊躇うのかー!」

妖精E「な、なら、特別に・・・」

妹「そんな無理して食べるくらいなら私が頂きますよ?」

妖精E「えっ?・・・あ、はい・・・」

妖精D「ご主人様ご主人様っ!」ヒソヒソ

男「いや、『仕方ないわね!どうしても、って言うなら特別に食べてやらないこともないわ!』的な空気にしたいのは妹もわかってると思う」ヒソヒソ

妖精D「じゃあ・・・」ヒソヒソ

男「わざとからかってるな」ヒソヒソ

妹「大根おいしいですー、Eちゃんの大根おいしいですー」

妖精E「・・・」フルフル

男「やめろ妹、Eちゃん泣きそうだから」


妹「まぁ、食べたのは自分の大根ですけどねー」

妖精E「!」

男「ほらEちゃん、君が食べないと捨てることになるから、食べてもらえる?」

妖精E「・・・捨てるのはもったいないので・・・」

妖精E「特別に・・・ですよ?」

妹「(キュン)」

男「(キュン)」

妹(自ら進んで悪役になった甲斐はありました)

妹(やっぱり、必要悪ってありますよね!)

男「おかわりいる?」

妖精A「ください!」

妖精C「あたしも!」

妖精D「私はお腹も魔力も一杯です!」

妖精B「私も・・・おなかいっぱい」

妹「いただきますよー!」

妹「Eちゃんは?」

妖精E「わ、私は奴r」

男「『私は奴隷だから頼める立場じゃありません』みたいなステレオタイプ的発言禁止」

妖精E「・・・・・・」

妖精E「・・・」ユビサシ

男「はいロールキャベツどうぞ」

妖精E「・・・ありがとうございます・・・」テレ

男「(キュン)」

男「はいおでん売り切れですー」

妹「ごちそうさまでしたー!」

妖精B「洗います・・・」

男「よろしく!」

男「あ」

男「そういえばAちゃんとフルーツを買ったんだった」

妖精B「?」

男「これこれ。リンゴ。甘くて美味しいからデザートにみんなで食べよ」

妖精A「おいしかったよー!」

妹「おお!」

男「切ってくるね」

妖精E「・・・」

男「どうぞ」コトッ

妖精A「お店で食べた形だー!」

妖精D「これもおいしいですか?」

男「口に合うかは分からないけどね」

妹「いただきまーす」

妖精D「いただきます!」

妖精D「おいしい!」シャクシャク

妖精C「ほんとだー」シャクシャク

妖精B「・・・おいしいよ?」

妖精A「どうぞ!」

妖精E「・・・」フイッ

妖精C「たべないの?」

妹「あー、Eちゃんに食べてもらわないと困るなー、どうしてもEちゃんに食べてもらわないと困るなー」チラッ

妖精E「!」チラチラ

男「こまるなー(棒)」

妖精E「な、なら・・・一つ・・・食べます」キラキラ

妹「はい、あーん」

妖精E「・・・あむ」

男(なんて茶番)

男「あ、そうだ、あさって日曜日、大学休みだから、みんなでどこか行こうかなって」

妹「・・・その『みんな』に私は混ざってるんでしょうか?」

男「うん、今回は混ざってる」

妹「安心しました!」

妖精A「それで・・・どこに?」

男「定番だけど、近くの遊園地にいってみようと思う」

妹「いいですねー」

男「早起きよろしく」

妹「何時くらいですか?」

男「8時くらい?」

妹「・・・それは『早起き』なんですか?」

男「俺、普段は昼近くまで寝てるからなー」

妹「兄さん視点で言わないでくださいね」

男「それで、妖精さんたちはいかがでしょう?」

妖精C「どんな場所なの?」

妹「とりあえず楽しいハズです」

妖精C「いく」

妖精A「行ってみたいです!」

妖精D「私も!」

妖精E「みんないくなら・・・」

妖精B「・・・私も・・・」

男「あ、Bちゃん、お皿洗いありがとう」チャリン

男「そういえばお洗濯してくれた子ー?」

妖精A「あ、はい!」

男「はいどうぞ」チャリン

男「朝とお昼のお皿洗ってくれた子ー?」

妖精D「はい!」

男「はいどうぞ」チャリン

妹「28枚まで来ましたね」

男「70%だな」

妹「70%・・・ですか」

男「・・・とりあえずみんな合意で行くってことで」

妹「5人の妖精の髪の毛を乾かしてあげた妹にお駄賃は無いんですか兄さん」

妖精D「良ければ私たちが・・・」

妖精C「1枚ずつあげる?」

妹「マジですか、1日で2500円稼げるバイト発見です」

男「こらこらそこの金の亡者」

妹「そういうことにでもしておいてください」

男「わかった、あげるから」チャリン

妹「ひゃ、100円・・・」

本日はここで。
まさかオンタイムでみてくださった方はありがとうございます。

たぶんこれからご覧頂ける方は>>518あたりからになります。


妖精さんは食べてる時が輝いている気がする

おつおつ!

Eちゃんめんどくさかわいい

>>518
ふむふむ、納得。説明ありがとう。

食事時は楽しそうで混ざりたい。
乙でした。

Eちゃんの目は我慢しながらウルウルしてるんですねわかります

頬が真っ赤も追加せねばならん

妖精さん可愛い!
商人に恩返しするって言ってるけど、売られた時点で恩返せてるんじゃないの?商人>男なのはなんで?

乙!
みんなEちゃん大好きだなww

俺はDちゃんを頂きますね

すいません、先ほど内部サーバーエラー出てたので書けなかったんですが・・・
わりと早く復旧してたみたいですね

本日はもう遅いのでまた明日書きますね。
レスだけ返します


>>541
>>543
ありがとうございます!

>>542
面倒くさくても、可愛ければ許されるのがすごいですね

>>544
どういたしまして。即興で考えた設定でしたが・・・
一緒に食べたら楽しそうですよねぇ

>>545
>>546
そんな顔されたら萌えてしまいます!

>>547
妖精さんたちは通貨の無い世界で暮らしてきたので、お金=幸せに結びつかなかったようです

妖精からすれば、保護され→生かされ→お礼する前に売られた という感じです。

男は、自分が幸せだという旨を示しましたが、商人は示していないので、余計幸せに出来ていないと感じているようです


>>548
Dちゃんは>>1のお気に入りです!
ので、お気に入りの人がいて嬉しいような取られて悲しいような。

ABCDEってのは胸のサイズと言うことが由来かな?
なら俺はAちゃんをいただく

Cがちょーどいいのだよ、てに余らずもの足りず

>>550
>>552
胸のサイズでは無いです・・・
というか「小学生か中学生くらいの容姿」でDとかEは・・・ないでしょう

>>553
黒髪ロングいいですよね
個人的に一番では無いのですが、なかなか好きです


それでは漸く始めさせていただきます。

妹「そういえば何で日曜日にしたんですか?明日もお休みなのに」

男「あれ、言ってなかったっけ?」

男「誰か明日の予定聞いてる人ー?」

妖精B「・・・?」

妖精C「ゆーえんち!」

妖精A「それは明日の明日だよ」

男「マジか」

男「明日は美容院にいきます」

妹「検査ですか?」

男「それは病院でしょ」

妹「ごめんなさい、素で聞き間違えました」

男「ボケじゃないのかい!」

妖精B「この間行きました・・・よ?」

男「髪の毛の長さをほとんど変えずにボリュームだけ変える技があるんだけど、やりたい人がいるらしい」

妖精A「はい!」

男「他の子は?」

妖精D「じゃあ、私も・・・」テレテレ

妖精C「あたしは別にいいや!」

妖精E「今で困っていません」

男「じゃあ2人だな。明日行こうか」

男「さて、と。今日の生け贄はBちゃんです」

妹「だから、私の家に泊めるのを生け贄やら犠牲やらと呼ぶのは止めてください!」

男「気にしなくて良いのに」

妹「それと兄さん、ちょっと来てください」

男「なんだね」

妹「真面目な話があります」

男「明日は嵐か・・・」

妹「茶化さない」

男「ヤバイ、割と真面目だ」

男「で、家の外出てまでする話とは?」

妹「あと12枚ですよ」

男「え?あ、うん」

妹「あと12枚で帰っちゃうのに」

男「知ってる」

妹「なぜ大盤振る舞いしてるんですか!」

男「長くて3年くらいしか生きられない妖精で、Aちゃんらはもう2歳を越えている」

男「しかも、捕まった妖精はひどく短命になることも多いらしい」

男「商人への恩返しができなくなってからじゃ遅いんだよ」

妹「でも!商人のところに戻ったらきっとまたあの生活ですよ!」

男「・・・まぁ」

妹「そんなの私だけじゃなく彼女らも耐えられません!」

男「・・・・・・俺があの子らに優しくしたのは間違いだったのかな」

妹「それは間違いじゃないッ!」バン!

男「!」

妹「あ・・・すいません、つい」

男「大丈夫、その程度で壊れるようなドアじゃない」

妹「つまりですね、私が何を言いたいのかと言うと、返すな、と言いたいのです」

妹「なにかしらいちゃもんをつけて、40枚貯まらないようにするべきだと私は考えてます」

男「だが、あの子らを裏切ることになる」

妹「裏切ってでもすべきだと思います、彼女らを助けることになります」

男「いや、住めば都というから、商人のとこでも、すぐ慣れる」

妹「ダメです、今のこの環境が幸せだとあの子らも気づいてきてると思います」

男「やっぱり俺のしたことは・・・」

妹「間違ってません!」

男「ループした・・・」

妹「ループしました・・・」

男「どうすりゃいいんだよ!」

妹「結局和解できず」

男「ですな」

男「まあ、購入したのは俺なんだし、俺の方針で行かせてもらう」

妹「んな!」

男「悪いね」

妹「戻りました・・・」

妖精C「かおいろがわるいよ?」

妖精A「大丈夫ですか?」アセフキ

妹「いえ、大丈夫です、ありがとうございます・・・」

妖精B「妹さん、お部屋に・・・いきましょう」

妹「そうですね、とりあえず今日は」

―――妹家―――

妖精B「やっぱり、顔色が・・・良くないです・・・」

妹「そうですか・・・すみません、心配掛けて・・・」

妖精B「今日は・・・早く寝ましょう」

妹「いえ、逆に、Bちゃんに慰めてほしい気分です・・・」

妖精B「・・・?」

妖精B「わかりました・・・」ナデナデ

妹「あうう・・・」

―――一方、男家―――

妖精A「妹さん、どうしたんですか?」

男「いや、ちょっとした意見の対立が」

妖精C「?」

男「たぶん、しばらくしたら元に戻るよ」

男「たぶん・・・」

妖精D「大丈夫なんでしょうか・・・」

男「とりあえず、今は気にしなくていいから、寝ましょう!」

妖精D「ご、ご主人様がそう仰るなら・・・」

男「Eちゃんもねー」ポン

妖精E「はうっ!?」ビックゥ

男「あ、ごめん、驚かせちゃった・・・?」

妖精E「べ、べ、べ、別に、だい、大丈夫ですっ!!」

男「あ、ごめん・・・」

男「さて!」

男「妹の事はまた明日考えますので、今日は寝ましょう!」

妖精A「はい!」

男「電気消すよ?」

妖精E「ちょっと、まってください・・・おふとん?にまだ入れてなくて・・・」イソイソ

男「はーい」

妖精E「よいしょ、よいしょ・・・」

妖精D「ここです、ここに足を」

妖精E「あ、ありがとう・・・」スポ

男「オッケー?」

妖精E「は、はい」

男「それじゃあ、お休み!また明日ー」パチン

――――――――――
5日目終了
コイン:28枚

本日はここまでです。
ご覧頂きありがとうございます。

>>549が返信だけですが昨日分。
>>553から本日分となります。

枚数は全員統一なの?個別なの?

うーん、帰ってしまうのは困る・・

乙でした。

乙。イメージとしては東方の妖精をイメージしつつ見てるよ

そういうのいいから

>>570
全員で、売値の2万円(=500円玉を40枚)集める事が目的になっていますから、全員統一ですね。

>>571
妹派ですね。
残念ながら帰す方向で物語は進行しますが・・・

>>572-575
どのような脳内変換でご覧頂いても構いませんが、やはりそれを嫌がる方が居らっしゃいますので、
それは脳内に留めておいてくださいね。他人と共有したい気持ちは分かりますが、グッとこらえてください。

もし、「あんたのキャラは東方に似ているからやめろ」という意味を含ませていたならば>>1のキャラメイク力不足ですので見逃してください。

>>576-578
ご注意ありがとうございました。
嫌われている事実があるのは初耳でした。


早いですが始めます。

―――3行あらすじ―――
5日目が終わり、土曜日に突入。28枚のコインを集めた妖精たち。
そんな中、妹は妖精たちの為にも40枚コインを集めさせない方がいいと提案。
だが、男はそれを断り、妖精らを商人のもとへ帰すため、今まで通りコインをあげることに。

―――6日目、朝―――

妹「・・・おはようございます」

男「おはよう」

妖精B「あの・・・ご主人様・・・」

男「Bちゃんおはよう!なに?」

妖精B「妹さんの、元気がないみたいなんですが・・・」

男「ちょっと意見の食い違いが」

妖精B「?」

男「まあ、ご飯食べてよ、少しは元気でるかも」

妹「・・・はぁ」

男「ほら、よそってあげるから」

妹「はい・・・」

妖精A「?」

妖精C「?」

妖精D「・・・」


「ごちそうさまでした!」

男「今日の食器洗い係は?」

妖精A「あ、私g」

妹「私がやってはいけないでしょうか」

男「・・・遠慮してもらいたいね」

妹「はい」

妖精A「?」

妖精C「?」

妖精D「ご主人様、ご主人様」

妖精D「妹さん、なんだか様子が変じゃないですか?」

男「そうなんだよなぁ・・・」


妹「なんですか兄さん?家の外でする話とは・・・。」

妹「意見を変える気になりましたか?」ジト

男「いや、それはないんだが」

男「てか俺と同じセリフで帰すな」

妹「寒いので戻ります」

男「いや、聞け」

妹「なんですか、もう」

男「ふて腐れるのは勝手だが、それをあの子らの前で見せないでやって」

男「下手したら『遊園地行くって言ったから妹さん、不機嫌になったのかも・・・』とか」

男「『遊園地、遠慮した方がいいんじゃ・・・』って流れになりかねない」

妹「・・・」

男「あと、こうしてみんなで出掛けることはもうないだろうし、最後の思い出くらい良い思い出にしようよ」

妹「・・・わかりました」

男「ありがとう」

ガチャ

男「戻ったー、寒かったー」

妖精A「あのっ」

男「はいなんでしょう?」

妖精A「やっぱり、私たち遊園地は遠慮しようかと・・・」

妹「」

男「遅かった」

妹「・・・というわけでそんな考えてるような訳で機嫌悪かった訳ではないんです」

男「とりあえず妹が遊園地を嫌がっているわけではないから安心して」

妹「と言うわけで気にしないでくださいね」

男「あ、お皿洗ってくれたAちゃんにお礼、はい」チャリン

妹「・・・」

妖精A「ありがとうございます!」

男「さて、美容院に行こうか」

妖精D「はい!」

妖精A「準備できてます!」

妖精D「私も出来てます!」

男「妹はどうする?」

妹「兄さん家でBちゃんたちと居ます」

妖精C「いっしょにお留守番だー!」

妹「お留守番だー!」ナデナデ

妖精C「えへへー」

妖精E「・・・」ウワメヅカイ

妹「よーし、Eちゃんも撫でちゃうぞー」ナデナデ

妖精E「・・・///」

男「わかった、じゃあ行ってくる」

妹「行ってらっしゃい」

バタン

―――美容院―――

男「この二人の髪をすいてください」

店員「はい」

男「どれくらい・・・とか?は彼女らに聞いてください」

店員「分かりました」

店員「じゃあ、ちょうど空いているので、お二人とも、中へどうぞ」

男「じゃあ、いってらっしゃい」

妖精A「はい!」

妖精D「はい」

―――十数分後―――

店員「終わりましたよー」

男「いかがです?」

妖精D「軽くていい感じですっ」

妖精A「うん!」

男「ありがとうございます」

店員「いえいえ」

男「それなら、短くすればいいのに、って思うのは男性だからか?」

妖精D「それはそうでしょうね・・・」

男「そうなのか・・・」

妖精D「これすら嫌がる人も居るでしょうし」

男「奥が深すぎるな」

男「あ、じゃあ会計を」

男「お昼・・・どうしようかなー・・・。」

妖精D「もうお昼過ぎてるんですね」

男「起きるのが遅かったからね」

妖精A「グッスリでしたね」エヘヘ

男「休みの日は、仕方ないでしょう。」

妖精D「平日は早いですもんね」

男「そうそう」

男(世間一般では別にそこまで早くは無いんだが)


男「お昼は外食にしちゃおうかなぁ・・・。」

妖精A「ガイショク?」

男「どこかお店で食べちゃおうかなって」

妖精D「お店って食材だけじゃなくて、完成した料理も売ってるんですね!」

男「この前まで行ってたスーパーじゃないけどねー」

妖精A「別のお店ですか?」

男「そう、食事をするための、専用のお店です!」

妖精D「おお!」

男「ファミレスに来たよ!」

男「ここには『サラダバー』なるものがあって、サラダ食べ放題なのだ」

妖精A「食べ放題!?」

男「あ、そうだ、妹に連絡しないと・・・」ピポパ

妖精D「良いんですか・・・?」

妖精A「お金、たかいんじゃあ・・・」

男「いや、全然そんなことないんだよ」トゥルルルルル

男「あ、もしもし、妹?」

妹「兄さーん」

男「なんであの流れで『合流』になるんだ」

妹「Cちゃんたちが外食を未体験というのは些かかわいそうかな、と」

男「そりゃ、一理あるけどさ」

男「お前がお昼作るのが嫌だっただけじゃ」

妹「・・・」

男「妹?」

妹「・・・」

男「妹さん?」

男「というわけで」

男「サラダ取り放題だ!」

妖精C「おおおお!!」

妖精B「大丈夫・・・なんですか?」

男「Aちゃんたちにも聞かれたが、そんな高いもんじゃないし」

妹「ふつうの食べ放題は」

男「ありません」

妹「兄さん兄さん」ヒソヒソ

男「何?」

妹「もうちょっとお肉とか頼みましょう」ヒソヒソ

男「そんな策略には乗らん」

妹「いえ、今回はそうではなく」

男「?」

妹「傍から見たらこの子たちは育ち盛りの少女なわけですよ」

男「はい」

妹「そんな子たちにサラダだけ食べさせてたら、どう見ても虐待してる人みたいじゃないですか!」

男「そうか、やべっ・・・」

妹「頼んだお肉はなんなら私が食べますから!」

男「そうか、頼ん・・・うーん・・・やっぱりはめられた感が・・・」

妹「でも事実でしょう?」

男「そうなんだが・・・」

妹「はいべル押します!」ピンポーン

妹「ごちそうさまでしたー!」

男「よく食べるなぁ」

妹「お気になさらず」

妹「さて・・・私はお手洗いに行きますが・・・、他に行きたい子、居ますか?」

妖精D「あ・・・はい」

妹「じゃあ、一緒に行きましょう」

男「いってらー」

妹「戻りましたー・・・あれ?」

男「ん?」

妹「会計を済ませてくれていたらパーフェクトでした」

男「してありますよ」

男「した上で貴女方をお待ちしておりました」

妹「おおお!流石です」


男「はいこれ」

妹「なんですか?」

男「レシート」

妹「ちっ」

男「自分の分くらい、お願いしますよ」

妹「・・・まぁ、いつも兄さんに食事を作ってもらってるのは私ですからね、払いますよ」

男「ありがとう」

妹「えっと・・・兄さん、お釣り624円ありませんか」

男「だいたいでいいよ」

妹「お、少し男気を見せやがりましたね」

男「まぁ、一応・・・」

妹「じゃあこれで」

男「ありがとう」

男「じゃあ出ますが、大丈夫かな?」

妖精A「大丈夫です!」

妖精B「・・・おっけーです」

妖精C「いいよー!」

妖精D「問題ありません!」

妖精E「へいきです」

妹「では、お店、出ましょうか」

本日はここまでになります。
ご覧頂きありがとうございます。

>>579辺りから本日分になります。


サラダバーにたかる妖精さん。
サラダ食べ放題のお店を作れば妖精さんが釣れるかもしれない

>>1

ブランコビリー行ってくる

乙!



うし国立の農家の台所いくぜ

>>605
>>606
>>607
>>609
ありがとうございます。

>>608
何かと思えばサラダバーやってる所でしたか!

>>610
居ますかねえ・・・妖精さん


それでは始めます。

―――スーパー―――

男「夕飯の買い物をして帰ります」

妖精A「今日はなんですか?」

男「妹が食べたがっていたのでしゃぶしゃぶにします」

妹「む・・・ここぞとばかりに出してきやがりましたね」

男「野菜もたっぷり入れるし大丈夫だよな」

妹「果たしてそれはしゃぶしゃぶというのでしょうか」

男「言うでしょ。しゃぶしゃぶするんだから、たぶん」

妹「そうですかねー・・・」

男「この肉がいいかなー」

妹「兄さん兄さん、このお肉どうですか」ユビサシ

男「うーん、どうしてもサーロインの厚切り肉でしゃぶしゃぶしたいなら止めないけど」

妹「止めてください、ギャグですよ、ギャグ!」

男「お、この間評判だったフルーツをまた買おうかな」

妹「またリンゴですか?」

男「今回は別のがいいなー」

妹「ミカンはいかかです?」

男「Aちゃんは酸っぱいって言ってたな」

妹「甘酸っぱいのが良いところですがねぇ・・・」

男「それかバナナはどうだ?」

妹「あ、私バナナダメなので。パスです」

男「お前じゃなくて妖精さんに食べさせる話な」

妹「ミカンは試食がありますが、バナナにはありませんね」

男「5人が次々に試食ってのもどうかと思うが・・・」

妹「相当卑しい人に見えますね」

男「仕方ない、ダメだったときは妹に処理してもらうとして、ミカンでも買うか」

妹「甘いのでお願いします」

男「その見分けは妹のが上手いだろ・・・」

―――帰り道―――

妹「兄さんはまたか弱い女子に荷物を持たせるんですか・・・」ハァ…

男「その『かよわいおなご』から持つ、と言われてしまいましたから」

妖精B「・・・えへへ」

妖精C「かよわくないよ!」

妖精D「魔法が使える今、人間よりは強いと思いますよ?」

男「何故俺を倒して逃げないか不思議だよねー」

妖精A「恩はちゃんと返しますから!」

―――男家―――

男「ただいまー」

妹「お肉冷蔵庫に入れときますねー」

男「ありがとう」

男「というわけでBちゃんCちゃん、荷物運びお疲れ様」チャリン

妖精B「///」

妖精C「あと9こ!」

男「そうだねぇ・・・」

男「あ、皆、手を洗っといで!」

妹「これから夕御飯まで暇ですよね?」

男「そうだな、何かすることの提案でもあるの?」

妹「テレビゲームしませんか!」

男「いいけど・・・。やったこと無い子が5人も居るんだけど」

妹「大丈夫です!スティックとボタン1つしか使いませんから!」

男「はぁ・・・」

男「というわけで」

妹「1回目は私、兄さん、AちゃんBちゃん」

妹「2回目は私、CちゃんDちゃんEちゃん!」

妹「あとは適当に勝ち抜けですかね」

妖精B「はい・・・」

男「コントローラーが4つも何であるんだよ・・・」

妹「悪いですか!」

男「悪くはないけどさ・・・」

男「・・・どのモード?」

妹「これです!」

男「はいはい」

妹「町にアイテムが色々落ちてるので、それを拾って自機を強化するんです」

妖精A「はい」

男「アイテムの効果は?随時解説は無理だろ?」

妹「ふふん、そう言うと思いまして・・・」

妹「ここに色々なアイテムの効果を書いた紙がありますから参考にして下さい」

男「うわあ・・・」

妖精C「おおお!」

男「ラミネートまでして・・・無駄に用意周到すぎだろ」

妹「いつかこんな日が来ると思ってましたからね!」

妹「こんなすぐにとは予想外でしたが、製作しておいて良かったですよ」

妹「それじゃあスタートです!」

男「あれ、動かないぞ」

妹「兄さん、Aボタンでブレーキなんですよ。アクセルは自動です」

男「なんと」

妹「ちゃんと操作表見てくださいよ」

男「なんかみたら負けな気がした」

男「あー、遊んだ遊んだ」

妹「なんか異様にEちゃんの上達が早かったです」

妖精E「そ、そうですか?」

妹「はい、かなり。最後の方なんて普通に勝ちまくってたじゃないですか」

男「普通に俺より強かった」

妹「普通にやったことあるんじゃないかってレベルでした」

男「あぁ、普通に」

妹「えぇ、普通に」

男「普通に突っ込み待ちなんだが」

妹「兄さんが突っ込んでくださいよ、普通に」

リメイク出て欲しいが

男「さて、普通に夕食作るよ!」

妹「もう"普通"はいいのでお願いします」

男「はい」

妹「じゃあ、遊んでます」

男「少しでも手伝おうとは思わないんだな」

妹「いいんですか?私が作ると食べさせる相手がゴミ箱になりますよ?」

男「」

妖精D「あの・・・私たちはお手伝いしなくていいんですか?」

男「あ、うん。後片付けをやってもらってるしね」

男「できたよー」

妹「わぁい」

妖精C「お風呂そうじしたよ!」

男「おぉ、ありがとう」

妖精C「そのあとちゃんとボタン押した!」

男「一番上のボタン?」

妖精C「うん!」

男「フタした?」

妖精C「うん!」

男「栓した?」

妖精C「・・・・・・自信ない」

妖精B「あの、・・・してありました」

男「よかったよかった。完璧にできるようになったかー」ナデナデ

妖精C「えへー」

男「はいお駄賃」チャリン

妖精C「おだちんって?」

男「お礼のコインのこと。」

妖精C「なるほどー」

男「あ、ほうれん草まだ食べてもらったことないや」

男「友にもらったサイトによれば平気だけど」

妖精D「食べます!」

妹「私じゃダメですか?」

男「こればっかりは人間には代替できないと思う」

妹「ですよね」

男「さっきのお風呂掃除なら、してもよかったのに」

妹「寒いので嫌です」

男「おま」

男「ほうれん草も大丈夫そうだね」

妖精D「はい!」

男「お礼どうぞー」チャリン

妖精D「ありがとうございます!」

妹「7・・・」

男「よし!じゃあいただきますしようか」


「いただきます!」

それではここまでにさせて頂きます。
ご覧頂いた方は、ありがとうございました。
これから今日の分をご覧頂ける方は>>611からです。
今、初めから読まれる方は>>1からです。


>>624
出てほしいですねー
結構お気に入りのゲームです。

おつー

乙ー
なんのゲームかわからねぇww


エアライド?

おつ

これだけで元ネタのゲームがわかるとはw

まぁやりこんだし楽しかったしねぇ

>>631
>>632
>>634
ありがとうございます!

>>633
>>635
>>636
御名答です
なかなかにやりこんだゲームでした・・・。


それでは始めます。

男「この鍋には熱いお湯が入ってるから、触らないように気をつけてね」

妖精A「ぞぞっ」

男「そしてこれがお野菜と」

妖精C「おおっ!」

男「肉です」

妹「おおっ!」

妹「この食べ物はですねー」

妹「食べたい物をこうやって取りまして―」

妹「この鍋のお湯でしゃぶしゃぶとしまして」

妹「そしてこのタレにつけて」

妹「頂くのです!」

妖精B「おおー・・・」パチパチ

妹「気に入らなかったらタレにつけなくてもいいですよ」

妖精A「食べてみます!」

妖精D「キャベツ!」

妖精E「ほうれん草・・・?」

男「他にもタレ的なものがあるよー」

男「ドレッシングもあるし」

妖精A「かけてみます!」

妖精B「タレもおいしいかも・・・」

妹「おお」

男「良かったら妹もドレッシング使っていいよ」

妹「私は肉ですから要りません!」

妹「さすが兄さん、しゃぶしゃぶも格別です」

男「え、俺は生肉用意しただけで、実際に加工したのは貴女だと思いますが」

妹「・・・つまり?」

男「俺が作った率皆無です、はい。」

妹「・・・なるほど」

妹「じゃあ、さすが私!しゃぶしゃぶは格別です!」

男「そんな茹でることに技術を必要とする物じゃないと思う」

「ごちそうさまでした!」

妖精D「今日もおいしかったです!」

男「今日のお皿当番は?」

妖精E「わ、わたしです」

男「ちなみに、やったことはありますか」

妖精E「無いですけど、やります」

妖精B「・・・私が、付き合います」

男「おー、ありがとう」

妖精B「・・・・・・・・・、やり方は以上、とりあえずやってみて」

妖精E「わかった」

妖精E「・・・」ゴシゴシ

妖精B「手が、洗剤で滑りやすくなるから・・・気を付けてね」

妖精E「へ?」ツルッ

妖精B「あっ」

妖精E「ふうっ!!!」

ガシャン!

男「ちょ、大丈夫!?」

妹「割っちゃいました?」

妖精E「あの、えと、その」

男「うわぁぁぁ!100万円の超有名陶芸家が作った皿がー!」

妖精B「ひ、ひゃく、まん・・・」サーッ

妖精E「うそっ・・・ですよね!?」

男「はい嘘です」

妖精B「」

男「ちょっとからかっただけです」

妖精E「ふぇぇ」

妹「ちょっと兄さん・・・」

男「それより、お皿片付けるからどいてー」

男「いやー、Eちゃんはどじっ子さんだったのかな?」

妖精E「そ、そんなわけじゃ・・・」

妖精B「別段、そうは思いませんでしたが・・・」

男「次からはもっと丁寧にお願いね!100万円は嘘だけど、タダではないから」

妖精E「はい・・・」

男「よしいい子だ。二人とも怪我はない?」

妖精B「大丈夫・・・です」

妖精E「私も、大丈夫です」

男「ならよかった・・・、はい、片付いたよ」

妖精E「本当に申し訳ありませんでした」

男「おう、そんな気にしなくて良いけどね」

男「怪我はないみたいだな」

妹「良かった」

妖精A「お皿が割れると怪我することがあるんですか?」

男「あぁ、食器に使われてる陶器とかガラスは、割れると割れたところがナイフみたいに鋭利になるんだ」

妹「床に落ちたのとか裸足で踏むとそれはそれは痛いです」

男「まぁ、スリッパ履いてもらってるから、もし取りきれてなくても大丈夫だが」

妖精B「終わりました・・・」

男「お疲れ!」

妹「ご苦労様です」

男「1枚だけで済んだようですね」

妖精E「は、はい・・・」

男「じゃあ、お礼、はい!」

妖精E「う、受け取れませんよ・・・」

妖精B「そのお金で・・・新しいお皿を買ってください・・・」

妹「なんていい子!感涙です!」

男「そういわれると弱いなぁ・・・」

男「さて、お風呂ですね」

妹「お風呂ですね!」

男「誰からにします?」

妖精D「何人づつに分けますか?」

妹「このマンションのお風呂に4人は無理がありますね」

男「既に3人の時点で大分無理があるもんなぁ」

男「というか、そろそろ妖精さんたちだけで入れませんか?」

妹「・・・それを言っちゃいますか」

男「というわけでAちゃんCちゃんDちゃん」

男「BちゃんEちゃん妹になりましたか」

妖精A「ご主人様・・・」

妹「すみませんねー」

男「何が?」

男「あ、そうだ、別に俺の部屋の風呂に入らなくてもいいよ?」

男「妹の部屋に行けば・・・」

妹「シャンプーとかボディソープ代が浮きますから!」

男「こいつ・・・」

妹「じゃあ、Aちゃんたちからお先に・・・」

男「石鹸とか自由に使っていいからねー」

妖精A「はい!」

妖精C「いってきます!」

妖精D「ありがとうございます」

妹「あ」

男「どうした?」

妹「後で私が髪の毛を乾かすことを考えたら私たちが先の方がいいですかね?」

男「何なら俺が乾かすけど」

妹「兄さんは雑なんですよ!」

男「」

―――お風呂上がり―――

妹「手が熱い!」

男「お疲れー」

妹「6回もドライヤーは辛いですって!」

妹「そろそろDちゃん辺りはやり方覚えてませんか?」

妖精D「実は覚えてますけど・・・」

妹「けど?」

妖精D「やっていただけたら幸せかなと」

妹「右手の一本や二本あげましょう」

男「おいおい」


男「さて、明日に備えて早めに寝ましょう!」

妹「そしてここで歌の妖精Eちゃんの子守唄フラグは立ちます?」

妖精B「だ、だめです!・・・」

妹「な、なぜ?」

妖精B「3日くらい起きません!・・・」

妹「子守唄最強過ぎました」

男「遊園地どころか大学までアウトになっちまう・・・」

男「今日の犠牲はCちゃんか」

妹「もう犠牲でいいです・・・」

妖精C「わーい!」

男「Cちゃんは寝相が悪いみたいなので」

男「ある意味で『犠牲』は妹の方だが」

妹「ご褒美でしょう」

男「・・・お前がそう思うならいいけど」

―――妹家―――

妖精C「わーい!」ドタドタ

妹「こらこら、走り回っちゃだめですよー」

妖精C「妹さんの部屋、ひさしぶりだもん!」

妹「兄さんの部屋と形一緒ですけどね」

妹「さ、兄さんの言う通り、早めに寝ましょう!」

―――布団―――

妖精C「・・・」

妖精C「・・・」

妖精C「・・・」

妖精C「・・・」

妖精C「・・・」クイクイ

妹「何ですか?」

妖精C「ねむれない・・・」

妹「明日の事が気になりすぎて、眠れないんですね」

妹「目を閉じて、横になってるだけでも体は休まるそうですから、そうしていればいいですよ」ナデナデ

妖精C「うん・・・」

妹(寧ろ眠れない、眠れないと考えると余計眠れなくなるそうですし)

お前ら暇すぎだろ・・・
俺一日一回見るか見ないかなんだけど・・・

おつ

・・・俺も一日一回だ

俺は朝と学校の昼休みと夜の寝る前にしかチェックしてねぇぞ

くっさ

このスレ臭うよー!

>>662
>>663
>>664
そんなものでしょう

>>665
>>666
GWですから。
やたらに反応するのも良くないですよ


それでは始めます。
今日は短くなる予定です

―――次の日、朝―――

妖精D「ご主人様?」ユサユサ

男「ん・・・はっ!」ガバッ

男「な、何時?」

妖精D「あ、大丈夫です、まだ9時です」

男「そっか・・・ありがと、起こしてくれて」ナデナデ

妖精D「いえいえ」♪

男「ご飯作ってくるね」

男「できたよー」

妖精D「ごはんですよー」ユサユサ

妖精E「ん・・・」ゴシゴシ

妖精B「おは・・・よう」フアアァァ

妖精A「Zzz」

妖精D「ごはんですよー」ユサユサユサ

妖精A「んんん~・・・あと・・・5分・・・」

妖精D「だめですー、ご主人様をお待たせできませんっ」ユサユサ

妖精A「じゃあおきるー・・・」

妖精A「・・・」

妖精A「Zzz・・・」

妖精D「二度寝しちゃダメです!」ユサユサユサ

男「妹来ないな・・・」

妖精B「そう・・・ですね」

男「冷めちゃうし、先に食べてましょう!」

男「いただきます!」

「いただきます!」

妖精A「んにゃあぁぁ・・・」ウツラウツラ

男「Aちゃん大丈夫?」

妖精A「だいじょうぶ・・・ですぅ・・・」

妖精D「楽しみすぎて眠れなかったみたいです・・・」

妖精A「ごはん食べたら目が覚めてきました・・・!」

男「お、それは良かった」

妖精E「これおいしい・・・」モシャモシャ

妖精B「えっと・・・それは・・・レタス?キャベツ?」

男「それはキャベツだね」

妖精E「キャベツ・・・」モシャモシャ

妖精D「キャベツは魔力補給にもなって一石二鳥です!」

男「それを聞いてからアブラナ科の野菜が増えました」

「ごちそうさまでした!」

男「ついに妹、来なかったな」

妖精D「まだ寝てるんでしょうか・・・」

男「俺も寝過ごすところだったしな」

男「でも、こういう遊びの行事は欠かさず起きるのが妹の特技だったんだけど」

妖精A「そ、それは特技なんですか?」

<ドタドタ

男「お、来たかな?」

妹「すみませんでした」

男「まさか遊びの日に妹が寝坊するなんて」

妹「私自身想定外で驚いてます・・・」

妖精C「ごめんなさい・・・」シュン

男「大丈夫、遊園地は逃げないから」

男「とりあえず朝ご飯を食べよう、な?」

男「流石に俺らはもう食べちゃったから」

妹「いただきます」

妖精C「いただきます!」

男「あ、妹用に肉もあるよ、はい」コトッ

妹「あ、ありがとうございます」

妹「ごちそうさまでした!」

男「早食いは体に悪いぞ?」

妹「私のせいで遅れているのでこの程度・・・」

男「遊園地は逃げないって」

妹「今日と言う日は過ぎていくんです!」

男「ちょっとくらい大丈夫だって!」

妖精C「ごちそうさまでした」アセアセ

男「急がなくていいってば」

妖精A「歩いていくんですか?」

妹「人間は飛べませんからね」

妖精A「そ、そうではなくて・・・」

男「電車と言う乗り物に乗ります」

妖精D「電車!」

妖精C「でんしゃ?」

妹「ダッシュより速く動く乗り物です」

妖精B「・・・それははやいです」

妖精A「お皿洗いました!」

男「ありがとう、お疲れさま!」チャリン

妖精A「34枚です!」

妹「・・・」ジトー

男「妹、諦めろ」

妖精A「?」

妖精D「・・・」

男「さて、準備はできた?」

妖精D「妖精一同、準備完了です!」

妹「お手洗いは済みましたか?」

妖精B「平気、です」

妖精C「だいじょうぶ!」

妖精A「行きました!」

妖精E「ま、まだ、洗ってないです」

妖精B「あ、そういうことじゃ・・・なくて、」

妹「トイレに行きましたか?ってことです」

妖精E「そ、それなら、大丈夫・・・です」

妖精D「みんな大丈夫みたいです!」

男「羽、隠しましたか?」

妖精A「みんな大丈夫みたいです!」

妖精B「・・・自分が」

妖精A「え?・・・あっ」サワサワ

妖精A「てへへ」ポン

男「よし、じゃあ、出発!」


妹「今日は暖かいですね!」

妖精E「少し暑いくらいです・・・」

妖精A「電車、ってどこにあるんですか?」

男「家にはないね。だから、駅まで歩いて行って、そこで乗ります」

妖精A「そうなんですかー」

妹「はい、広がると危ないですから一列になってくださーい」

男「小学生の引率みたいだな」


男「ここが駅です」

妖精C「あ!今とおったのがでんしゃ?」

男「そうだよー」

妖精B「本当に・・・はやい」

妖精A「あ、あれに飛び乗るんですか!?」

妹「まさか!あれはたまたま通りすぎる電車だっただけです」

妹「ちゃんと駅で停まって、乗り降りの時間を用意してる電車もあります。」

男「切符買ってきた」

妖精A「きっぷ」

妖精D「切符をあの機械に通して、中に入るの」

妖精C「へぇー。ものしりー!」

妖精D「わ、私もご主人様に教わっただけだけどね」

妹「兄さん、私のは?」

男「定期圏内だから、定期で乗って」

妹「なるほど」

ガシャン

妖精C「おおお!」

男「反対から出てきた切符を受け取ってね」

妖精B「穴が、開いた・・・?」

妹「穴をあけて、中に入ったか入ってないか確認してるんです」

妖精E「すごい技術・・・」

妖精A「面白い!」ガチャン

男「さて、と・・・じゃあ電車を待とっか」

本日はここまでで!
ご覧頂いた方、ありがとうございます。
すみません、全然遊園地までたどり着きませんでした


ご覧頂ける方、>>668くらいから本日分です。



>>685
> すみません、全然遊園地までたどり着きませんでした

面白いからゆっくり進行でいいよ

追いついた 乙

>>686
>>687
>>688
>>690
ありがとうございます!

>>689
適度に頑張ります

>>691
お疲れ様です!


それでは今日も始めます。

<前回のあらすじ>

男たち御一行は遊園地に向かうため、近くの駅までやってきました。
切符を買って改札の中に入り、電車を待つ男たちだったのでした。

―――――――――――――――


―――ホーム―――

男「あ、Bちゃん以外に注意が」

妖精E「えと、なにでしょう?」

男「電車内は静かにするのがマナーだから、騒がないようにお願いします」

妹「全く喋るな、という訳じゃないですけどね?」

妖精B「・・・なんで、私はいいんですか?」

男「いや、元々無口だし、大丈夫かなって」

妖精B「むぅ・・・」

妹「あ、電車来ますよ!」

妖精C「おぉぉ!あたしたちの目のまえに入り口が!」

妖精A「しかも私たちのために自動でドアが!」

妹「しかも時間ぴったりなんですよ、すごいですね」

妖精E「すごい・・・」

男「はい、乗ってー」

<ダァァシエリイェッス

妖精E「だあ、しえりいぇっす・・・って、なんて意味ですか?」

妖精D「そういえば前に乗ったときも言ってましたね、気になります」

妹「あれは、『ドア、閉まります』って言ってるんですよ」

妖精E「・・・え?」

妖精D「・・・え?」

―――電車内―――

妖精C「はしりだした!」

妖精C「すごーいっ!!」

妖精A「静かに、静かに」

妖精C「そうだった」ムグ

妖精B「・・・」フルフル

妹「?・・・Bちゃん?」

妖精B「・・・」グッ

妹「Bちゃん?酔っちゃいましたk」

妖精B「っ!」

妖精B「うわぁ!」volume.70

妖精B「き、綺麗な風景!」volume.50

妖精B「すっごい速くて・・・!」volume.30

妖精B「み、右から左に・・・」volume.15

妖精B「街が・・・流れてるみたい・・・」volume.5

男「」

妹「」

妖精E「」

妖精B「あ・・・あの・・・///////」カァァァァ


男「・・・なるほど」

男「大きな声なんか出さないだろうと思われたくなかったと」

妹「ああ、もう!かわいいなぁ!」ナデナデ

妖精B「/////////」ウツムキ

男「でも確かに出せないだろうと思ってたからビックリした」

妖精C「すごいなぁー」

妖精D「びっくりしたね」

妖精C「うん」

妖精E「私も、聞いたことなかったのに」

妖精D「今日はこの間より空いてますね!」

男「そうだな、今日は7人全員座れるくらいにガラガラだもんな」

妖精A「いつもはもっと人が居るんですか?」

妹「酷い時は座るどころか立ってるのが窮屈なくらい混む事がありますよ」

妖精C「ぞぞっ」

男「特に朝はねぇ」

男「お」

男「次の駅で降りるから、準備しておいて」

妖精D「はい!」

妹「なるほど、あの遊園地ですか」

妖精A「今まで知らなかったんですか?」

妹「兄さんが秘密にするので」

男「聞かれなかったからだよ!」

―――遊園地―――

男「駅を降りたら目の前に遊園地」

妖精A「ご主人様っ!あの回ってるの何ですか!?」

男「観覧車だね」

妖精C「あの電車よりはやいのは!?」

妹「ジェットコースターです」

男「あれは乗れないかもしれないけど」

妖精B「ソフトクリーム、って美味しい・・・ですか?」

男「え?あぁ、売ってるね。美味しいよ!」

妖精D「あの陸にある船はなんでしょう?」

妹「機械で揺らすアトラクションです」

妖精E「あの塔は・・・?」

男「上までのぼるとここら辺が展望できるんだ」

妹「何から行きましょうか?」

男「最初はユルいのがいいな」

妹「ならメリーゴーランドとかどうです?」ユビサシ

妖精D「馬?」

男「あれ乗ってみる?」

妖精A「ぜひ!」

妹「兄さん、乗らないんですか?」

男「恥ずかしいわ!」

妹「なら、撮影をお願いします」

男「お、分かった」

妹「今カメラを・・・」

男「携帯で良くない?」

妹「・・・」スッ

男「一眼レフなんか扱えません!」

妹「いえ、これはミラーレス一眼です」

男「俺からしたら一緒だから!」

妹「なら仕方ないですね、これで」

男「おお、コンパクトなデジカメ」

妹「これならボタン押すだけですし」

―――メリーゴーランド―――

妹「さぁ、乗りましょう!」

妖精C「どれでもいいの!?」

妹「いいですが、兄さんが写真撮るみたいなんで、まとまってほしいですね」

妖精A「はーい!」ドタドタ

妹「走ると危ないですよ!」

~♪

妖精E「う、動いた・・・!」

妖精D「回ってます!」

妖精A「あ!ご主人様ーっ」ブンブン

男「そんな手を振らなくてもわかるよー」パシャパシャ

妖精B「・・・おぉ」

妖精A「上下にも動いてるよ!」

妹「そうですねぇー・・・ん?」

妖精E「~~♪~♪~♪~~♪~~~♪~~♪」

妹(EちゃんがBGMに合わせて鼻歌歌ってます!)

妹(何てレアな・・・)

妖精E「~♪~~♪♪~~~♪♪~~」

妹(なんだか心まで洗われるような歌声です・・・!)

妖精A「楽しかったです!」

妹「私も楽しませてもらいました」チラッ

妖精E「?」

男「?」

妹「次はどうしましょうか?」

男「コーヒーカップとか良いんじゃないか?」

妹「よし!コーヒーカップいきましょう!」

―――コーヒーカップ―――

妖精D「コーヒーカップの形をしてるんですね」

妖精E「何が・・・起こるんですか?」

男「それは・・・」

<ピリリリリリ

男「もう始まるから、自分で確かめてみよう」

妖精E「ええっ」


妖精D「ま、回ってます!」

妖精A「さっきより回ってる!」

妹「まだまだですよ!」グルグル

妖精B「何をして・・・うひゃぅ!」

妹「このハンドルを回すとさらに回ります!」

妖精A「じゃあ私も!」グルグル

妖精C「あたしもっ!」グルグル

妖精B「ふぁぁぁぁ・・・」

男「妹のカップ、回りまくってるな・・・」

妖精D「負けません!」グルグル

男「おおっ!?」グルン

男「なら俺も回すぞ!」グルグル

妖精E「ふわぅ」

コーヒーカップの本気は凶器になる

妖精B「目が・・・まわった・・・」

妖精E「私も・・・あぅ」

妖精C「今のたのしかった!」

妹「ちょっとムキになりすぎました」

男「やりすぎたなぁ・・・」

妹「あ、何かショーをやってますよ!」

男「休憩がてら見に行こうか」

本日はここで。
ご覧頂きありがとうございます。

>>692位から本日分です。

Bちゃんはやればできる子!


>>713
前に、回しすぎて片側が浮いた事がありました。
酔うとか以前に背筋がぞっとしましたね

おつ
デクレッシェンドかわいい

遊園地なんて何年いってないんだろ


次に乗るのは船かな?


半分でよかったよかった。こち亀だったら取れてごろごろ転がりだしてるよww


ゆるいジェットコースターもよろ



お化け屋敷モナ

観覧車は最後の締めに乗るのをお勧めしてもいいですか(?_?)

>>716
かわいいですよねー
特に2次元なら!

>>717
去年の今頃行きましたが、特に楽しめませんでしたね

>>718
船はどうでしょうね?

>>719
文字だけで表現するのは難しそうです・・・

>>720
>>721
>>722
なんとご指摘のポイントは想定済みでした!
ご期待ください。


それでは始めます。


<前回のあらすじ>
遊園地にやってきた男たちは手始めにコーヒーカップに。
回しすぎたせいか目が回っちゃった子の為に休憩。
近くでショーをやっていたのでそれを見ることに。

男「マジックショーだな」

マジシャン「扇子から水出しまーす」ジャババ

妖精C「あれならあたしのほうが・・・」

妹「そ、外で魔法は禁止です」

妖精C「えー」

マジシャン「このボール浮かせまーす」フワフワ

妖精D「ご主人様!あれなら行けますっ」

男「すごいけど、今はダメだからね!」ナデナデ

妖精D「わ、わかってます!///」

マジシャン「熱湯が一瞬で水になりまーす」

妖精B「・・・」クイクイ

男「ん?」

妖精B「・・・」(自慢げな表情)

男「うん、できるのは知ってるよ」ナデナデ

妖精B「・・・///」

妹「いやぁ、微妙でしたねえ」

男「すごいんだろうが、身内にタネも無しにやる子らが居るからね」

妹「仕方ないですね」

男「逆にマジシャンも妖精だったりして」

妹「妖精にあんなオジサンが居ると思いたくないです」

男「まぁ、なぜか人間から見て可愛い子しかいないって言うし」


妖精C「あの超はやいのにのってみたい!」

男「ちょっとこのボードの前にたってみて」

妖精C「立ったよ!」

男「背筋ピーン」

妖精C「はい!」シャキッ

係員「ちょっと・・・足りないですねー」

妹「やっぱり身長制限が」

係員「裏にありますもうひとつのコースターなら行けますよ」

妖精C「ほんとっ!」パァァ

男「おお」

妖精C「いこっ!」グイッ

男「はいはい、引っ張らないでー」

妹「さっきのより簡単なコースターですね」

男「確かにCちゃんでもイケるな」

妹「一番ちっちゃいCちゃんが一番乗り気ですね」

妖精C「うん!」

妖精B「あの・・・さっきから・・・」

妖精E「悲鳴が、聞こえるのですけど・・・」

男「これはさっきのコーヒーカップの比にならない位怖いよ」

妖精D「!」

妹「挑戦したい人だけにしましょう」

男「そうだな、みんな・・・乗ってみたい?」

妹「BちゃんEちゃんが辞退ですね」

男「じゃあ、俺が面倒見てるから、妹は・・・」

妹「いえっ!さっきは兄さんが外に居たので!今回は私が!」

男「え?あ、そう?」

妹「はい!是非!」

男「ジェットコースター苦手なクチ?」

妹「ま、まっさかーww」

―――ジェットコースター―――
男「はい、チケット」

男「落とさないように持っててね」

妖精D「並んでますね」

妖精C「さっきのはもっとすごかったよ!」

男「ジェットコースターは人気アトラクションだからなぁ」

妖精A「あ、進みました!」

男「じゃあ詰めてー」

妖精C「やっとだー!」

係員「お待たせいたしましたー」

男「座ったら、黒いバーを降ろしてねー」

妖精D「出来ました!」

妖精C「準備できた!」

妖精D「動き出しました!」

男「昇ってるなー」

妖精A「あ、あれ?意外と、高い?」

男「あ、お願いだから羽出して飛んで逃げたり転移して逃げたりしないでね」

妖精D「は、はいっ」

妖精A「た、高い高い高い高いっ!」ギュウウウ

男「痛い痛い」


男「来るぞ!」

ガタン

妖精C「おおっ!」

妖精D「あっ!」

妖精A「あぅ・・・」

ゴォォォォ

妖精C「おおおおおっ!?」

妖精D「あ、あぅぅぅぅぅっ!!」

妖精A「きゃぁぁぁぁァァァァァァァッッッ!」

―――一方ジェットコースター外―――

妹「さて、兄さんたちは並んだみたいですね」

妹「私たちは何をしてましょうか・・・」

妹「あ!あのゴーカート乗りましょうか?」

妖精E「ゴーカート?」


妹「足元の右ペダルを踏んで加速、左ペダルを踏んでブレーキです」

妖精B「走った・・・!」ブォォ

妖精E「あ、あわわっ」ゴン!!

妹「あ、すいません、これを回して進む方向変えるんです」クルクル

妖精E「い、言うのが遅すぎです!」ブォォォ

妖精B「この道は・・・なんですか?」

妹「レースコースですね、簡単なものですけど」

妹「レースしてみましょうか!」

妹「じゃあこのコースを先に2周した人が勝ちです」

妖精E「はい」

妹「よーい、」

妹「ドン!」

妖精B「むむむ」ブォォォ

妖精E「出遅れた・・・」ブォォン

妹「お先しますよー!」ブォォォ


―――1週目後半―――

妹「あっ!」ガツン

妖精B「・・・1位だー」ブォォォ

妖精E「お先しますよー」ブォォォ

妹「わ、私の声マネまでする余裕が・・・。負けませんよ!」

―――2週目後半―――

妹「むぅ、なかなか追い付きません・・・ん?」

妹「Eちゃん、Bちゃんの後ろに張り付いて何を・・・ハッ!」

妹「スリップストリーム!」

妹「相手のマシンを壁にして、自身の空気抵抗を減らすってやつです!」

妹「・・・からのインベタ!」

妹「Bちゃん抜かれちゃいました!」

妹「って、何で私は実況してるんでしょう・・・」

妹「Eちゃんおめでとうございます」

妖精E「あ、ありがとうございます」

妖精B「・・・本当に、覚えるのか早い・・・」

妹「これは万能なんでしょうか?それともレース限定なんでしょうかねぇ?」

妖精E「///」

―――合流―――

妹「一人死んでませんか」

妖精A「あぅ・・・」

男「予想以上に高かったらしい」

男「そっちは逆に一人生き生きとしてないか?」

妖精E「~♪」

妹「ものすごいドライビングテクニックを駆使してゴーカートで1位になってましたから」

男「物覚えがいいんだな・・・」

妖精A「死ぬかと思いました・・・」

妹「よしよし」ナデナデ

男「そこのソフトクリームでも食べようか。休憩がてら」

妹「また休憩ですか」

妖精B「ソフトクリーム・・・!」

今日はここまでで!
また休憩シーンで休憩ですね

次回あたりお化け屋敷に突入予定です。

>>723から本日分となります。
本日もご覧いただきありがとうございました!

おつ


Eちゃんも大妖精の素質ありか?

かわいい


ううっ、まぜて欲しい・・

まぜてほしいけど遊園地に着ていく服がががが

>>744
ありがとうございます!

>>745
将来性に期待が持てますね

>>746
ありがとうございます
これからより可愛く描ける様頑張ります

>>747
楽しいでしょうね・・・

>>748
近くのし○むらへゴーだ!


それでは始めます。

<前回のあらすじ>
男はジェットコースター、妹はゴーカートに乗りました。
ジェットコースターにのったAちゃんがちょっとお疲れのようなので、
Bちゃんも興味津々のアイスでも食べて休憩です!

男「バニラにチョコにイチゴか」

妹「定番ですね、ちょっと品ぞろえは少なめですが・・・」

男「だがどの味も知らない子がここに5人」

妹「好きな色で選んでもらえばいいのでは」

男「じゃあ、それで」

妹「まぁ、そりゃあチョコには行きませんよね(チョコ)」

妖精B「ドキドキ・・・(バニラ)」

妖精C「つめたいよ!(イチゴ)」

妖精A「どうやって食べるんだろ・・・(イチゴ)」

妖精D「私も知らないや・・・(バニラ)」

妖精E「??(イチゴ)」

男「適当にかぶりつけばいいよ(バニラ)」

妹「早く食べないと溶けちゃいますから気を付けて」

妖精B「はむ」

妖精B「・・・♪」

妖精C「食べてもつめたい!」

妖精D「甘くておいしいです!」

妖精A「白いのちょうだい!」

妖精D「じゃあピンクのもらうねー」

妹「茶色いのも食べてみませんか?」

妖精B「いただきます・・・」パク

妖精B「白いの・・・どうぞ」

妹「じゃあ遠慮なく!」

妖精E「・・・」ジーー

男「ん?白、いるかい?」

妖精E「いっ、いえ、別に・・・」

男「はいどうぞ」

妖精C「あたしもっ」パクッ

妖精E「あ・・・」シュン

男「ほら、Eちゃんもどうぞ」

妖精E「は、はい!」キラキラ

妹「さて、食べ終わったところで・・・」

妹「お化け屋敷行っちゃいます?」

妖精D「お、お化け?」

妖精A「あの建物にお化けが!?」

妖精B「・・・いってみたい」

男「意外に興味ある子もいるんだね」

妖精B「暗くて・・・静かなところは好き・・・」

男「さすがにお化け屋敷の中は写真とか撮れないし、全員参加でいい?」

妹「ええそうしましょうそうしましょう」

妹「意外な子が苦手だったりしますからね」ニヤ

妖精D「うぅ・・・」

男「ん?」

男「さて、列に並んだところで」

男「さっそくホールドされたわけですが」

妖精D「・・・」ギュウ

妹「私もですよ」

妖精E「・・・」ガシッ

男「Dちゃん、こういうの苦手?」

妖精D「は、はい、ちょっと・・・」

妖精A「大妖精のDなら余裕だと思ったけど」

妖精C「たしかに」

妖精A「なんか、どんな難問でもすらすら解決してたもんね」

妹「へえ・・・」

妖精D「問題には何かしら条件だったり、過去の例だったり、色々情報があるじゃないですか」

妖精D「幽霊は非科学的ですし、得体が知れないですし、情報がないんですよっ!」

男「知識ゆえにピンチも余裕だったが、知識がないと余裕もないと」


―――お化け屋敷内―――
―――男サイド―――

男「7人組はダメだったねぇ」

妖精A「3、4に別れましたねー」

妖精D「あぅぅ・・・何か出そうです・・・」

妖精A「あの井戸とか?」

妖精D「井戸・・・?」

貞子「ウボァー」

妖精A「わっ、ビックリしたっ」

妖精D「!!!!!!!!!!!」ガシッ

男「おおぅ」

妖精D「びっくりしたよぅぅ・・・」ユサユサ

妖精A「ご、ごめんね?」

妖精A「ほら、前見て歩かないと・・・転んじゃうよ?」

妖精D「う、うん」クルッ

ろくろ首「やあ」

妖精D「ひぃぃぃぃっ!!」ギュゥ

妖精A「うぅ、ビックリさせないでくださいよぅ・・・」ギュッ

男「ビックリさせるのがお仕事だからさ」

男「てか両腕をつかまれて身動きできない」


妖精A「あ、ドアだ」

妖精D「で、出ぐch

ドラキュラ「ガー」バタン

妖精D「いいいぃぃぃぃぃ!!」

妖精A「Dが先に驚いちゃうから、ビックリしないなぁ」

妖精D「え、Aが、先を歩くといいよ!」

妖精A「よーし!」


妖精D「あ、あの茂み・・・何か出そうじゃない?」ギュゥゥ

男「出そうだねー」

ガサガサ

妖精A「で、出るよ!がさがさいってるもん!」

茂み「・・・」

妖精A「あれ?」

妖精A「なぁんだ、出な

ジェイソン「キシャー」

妖精A「ひぃぃぃぃっ!」ビックゥ

妖精D「はぅぅぅっ!!」ギュッ

妖精A「ひ、卑怯ですっ!不意打ちなんてっ!!」

男「それがお化けだから」

男「このお札を剥がして、出口に持っていくんだ」

妖精D「ふ、『封』って書いてありますよ?」

男「剥がしたら封印も解けちゃうかもねぇ!」ニヤニヤ

妖精D「えっ、えっ?」

妖精A「でも、剥がさないとダメなんですよね?」

男「そうだね、それがないと出られないかもしれないよ」

妖精D「そ、それは困ります!」

妖精A「ご主人様、取ってくださいっ!」

男「お断る」

男「なんなら今お前たちで何とかするように命令しちゃおうか?」ニヤニヤ

妖精D「酷いですっ!酷いですーっ!」パシパシ

妖精A「わ、私がやる」

妖精A「こういうのは勢いが大事、勢いが!」

妖精A「剥がして、すぐダッシュ!おーけー?」

妖精D「あぅぅ、うん」b

妖精A「勢いだーーっ!!!」ベリッ

キョンシー「剥がすなぁぁ!!」

妖精D「ひゃぁぁぁぁぁ!!」ダダダダ

妖精A「逃げろぉぉぉっ!」ダダダ

妖精A「逃げるぅぅぅぅっ!」ダダダ

男「引っ張らないでー!」

ゾンビ「うあー」

妖精D「いやああああああああぁぁぁ!!」ダダダ

口裂け女「私綺麗?」

妖精A「きれいですぅぅぅぅ!!」ダダダ

ガイコツ「ケタケタ」

妖精D「やめてええぇぇぇ!!!!」ダダダ

男「走るの速いって!」

妖精A「ほ、本物の出口見えたっっ!!」ダダダ

妖精D「うわあぁぁぁぁん!!」ダダダ


妖精D「い、生きて出られました・・・」

妖精A「死ぬかと思ったよぉ・・・」

男「いや、彼らに殺す意思はないんだけどね」

妖精D「でも、何かとりついたり・・・したかも・・・」ゾワゾワ

妖精A「あんなにいっぱいいたから・・・そういう種類のも居たかも・・・」

男「あー、それなんだが」

妖精D「な、中に居たのは全員人間だったんですか!?」

男「うん」

妖精D「酷いです、ご主人様!」ポカポカ

妖精A「酷いですー・・・」ジトー

男「あんまりにも反応が可愛いもんだから」

妖精D「本当に怖かったんですよっ!!」

男「でも、もう大丈夫だな!」

妖精D「もう一回来ることがあるかは分かりませんけどね」シュン

妖精A「でも、急に出てくるのは分かっててもビックリしちゃうと思う・・・」

―――妹サイド―――

妖精E「・・・」ガシッ

妖精B「・・・」シレッ

妹「Bちゃんは余裕そうですねぇ」

妖精B「もともと、薄暗いところとか、好きなので余裕・・・ですっ」キリッ

妹「Eちゃんは余裕無さそうですね」

妖精E「べっ、別に、大丈夫ですよっ!」

妹「おぉ、そうでしたか!」

妹「じゃあ、先頭に行きましょうか!」

妖精E「嫌です」ギュウゥ

妹「ですよね」

妹「Cちゃんは平気ですか?」

妖精C「ふんいきは平気だけど・・・」

妖精E「あ、怪しい井戸が・・・」

貞子「ウボァー」

妖精E「いやーーーッ!」ギュウゥ

妹「いたいいたい」

妖精C「おお、昔のBちゃんそっくりー」ケラケラ

妖精B「ほんとだ・・・髪長い・・・」

ろくろ首「やあ」

妖精E「っ!!!!」ガシッ

妹「わ、私もビックリしました」ドキドキ

妖精B「井戸みたいに・・・分かりやすくなかったですからね・・・」

妹「冷静に分析しないでくださいっ!」

妖精C「ひっぱっていい?」

ろくろ首「堪忍してな」

妖精E「」ガタガタ

妖精C「ドアだ」

妖精B「出口かな?」

ドラキュラ「ガー」バタン

妖精B「おぉ・・・」

妖精C「背たかーい!」

妖精E「・・・」ガタガタガタ

妹「Eちゃん、私の背中にぴったりくっつくのやめません?」

妖精E「・・・」ブンブンブンブン

妹「そんな全力で首を横に振らなくても」

妖精C「あ、なんかはってあるよ?」バリッ

キョンシー「はーがーすーなー」

妖精C「あっ、ごめん」ペタ

妹「あ、たぶんその札を持ってか無いといけないっぽいですよ?」

妖精C「じゃあはがしちゃお」

キョンシー「はーがーすーなー」

妖精B「剥がさないと・・・出られないというんです」

キョンシー「ウボアー」

妹(セリフ不足みたいですね)

ゾンビ「うあー」

妖精E「・・・」ガタガタ

妹「離れないと楽しめませんよ?」

妖精E「離れても・・・楽しめません・・・」ギュウウウウ

口裂け女「私綺麗?」

妖精C「口がなければねー」

口裂け女「ですよねー」

妖精B「口を隠せればなかなか・・・」

妹「・・・・・・」

ガイコツ「ケタケタ」

妖精B「ガイコツ・・・の服?」

ガイコツ「あ、見なかった事に」

妖精C「女の人が中に居るよ!」

ガイコツ「あ、見ちゃダメ見ちゃダメ」

妹「もうすっかりグダグダになってますよ・・・」

妹「結局、BちゃんCちゃんは驚かないし、Eちゃんは私に隠れてやり過ごすわで少し期待はずれでした」

男「こっちはDちゃんの意外な一面が見られて楽しかった」

妹「くそう!もう一度いきませんかDちゃん!」

妖精D「いいですよ?」

妹「よーし!・・・え?」

妖精D「ご主人様から正体を聞かせていただいたので、もう怖くないです!」

妹「に・い・さ・ん?」

男「え!俺が悪いん!?」

妹「はい」

男「いや、こんなことなるなんて知らなかったし!」

男「Dちゃんあたりかなり涙目だったし、教えないわけには・・・」

妹「うーん・・・涙目だったなら仕方ない・・・ですか」

妹「そうだ写真!兄さん、デジカメ渡しときましたよね?」

男「あんな暗闇で撮れるとでも思ってんのか?」

妹「思ってませんよチクショー!」

それでは今日はここで。
お化け屋敷編はいかがでしたでしょうか・・・
意外にもDちゃんをクローズアップしてみました。

>>749辺りから本日分になります。
ご覧頂きありがとうございました!


怖がるDちゃん可愛いホールドされたい

乙であります。
毎回楽しみにしてる

怖がる女の子ってかわいいよな

いいなー
乙でした

>>758
>妖精D「幽霊は非科学的ですし、得体が知れないですし、情報がないんですよっ!」

「妖精が決して言ってはいけない台詞のベストテンに見事ラ~ンクイン!」byわたし

この世界じゃ…

俺もジェイソンが出てきたときはびっくりした
びっくりしすぎてジェイソンを蹴ってしまった

先日はすみません
何故かうまくサイトに繋がらなかったもので・・・

>>778
この先Dちゃんが怖がるものがあるか謎ですが・・・
確かにぎゅってされたいです

>>779
毎回ありがとうございます

>>780
ちょっと興奮しますね

>>781
ありがとうございます!

>>782
>>783
人退でしょうか?
とりあえず、妖精は居ますが物の怪やら幽霊やらは居ません。この世界には。
なぜアブラナ科で魔力が回復するのか、そもそも魔力って何なのか、どういう原理で魔法使ってるのか、など科学では到底説明できませんが、Dちゃんの脳内では解明してるんでしょう。

>>784
ジェイソン・・・


それでは始めます。

<前回のあらすじ>
遊園地に来た男たち。
その一環でお化け屋敷に行きました。
Dちゃんはお化け屋敷克服したみたいですよ。

妹「悔しい・・・」

男「済んだ事は済んだ事!」

妹「むうう・・・兄さんのせいのくせに・・・・」

男「さて、次行きましょう次!」

妹「スルー!」

男「バイキング行こうか!」

妖精C「バイキング?」

妹「サラダバーの時のバイキングとは違いますよ!」

妖精A「サラダバー・・・の?」

妹「あれ?」

男「たぶん食べ放題のことバイキングと呼んでないと思う」

妹「あー、呼んでませんでしたっけ?」

男「うん、たぶん呼んでない」

男「少なくともこの反応では」

妖精B「・・・?」

妖精C「?」

妹「ああー・・・」

妹「言っておけばフラグになった物を!」

男「フラグって」

男「こんなどうでもいい事でフラグって」

妹「フラグって大切ですよ?」

―――バイキング―――

男「さて、並ぼうか」

<ゴオオォォォ

妖精E「これって、ひょっとして・・・」

妖精B「・・・ジェットコースター的な・・・」

妹「そうですね」

男「さっきのよりは難易度低いけど、充分にあのフンワリ感はあるから、苦手なら避けた方がいいね」

妖精E「避けます!」

妖精B「さけます・・・!」

妹「じゃあBちゃんEちゃんは私とどこか別の

男「今回は妹が一緒に乗れよ!」

妹「い、いえ、別に、いい、ですよ」

妹「わ、私は、」

男「ジェットコースターの時、妹乗れなかったじゃん?」

男「今回は俺がBちゃんたち見てるよ」

妹「いいんです!良いんですよ!」

妹「私はいいです!!」

男「でも」

妹「いいです!!」

男「でm」

妹「い・い・で・す!!」

男「ひょっとして、こういうの駄目な人?」

男「そういえば妹が絶叫物に乗ってるの全然見ないような・・・」

妹「ままままままさっかかかかかそんなことははははは」ダラダラ

―――バイキングの近く―――

妹「はあ・・・助かった・・・」

妖精B「・・・妹さん、苦手なんですか?」

妹「え?あぁ・・・そうですね、怖いんです、絶叫モノは・・・」

妹「一度乗ってみれば分かると思いますけど・・・アレはないです」

妹「あの落下時のふわっと感は絶対ダメです無理です不可避です!」

妖精B「乗ってみれば・・・?」

妖精E「乗って・・・みれば・・・」

―――バイキング―――

妹「な、何で戻ってきたんですか」

妖精E「乗ってみます!」

妖精B「・・・何事も、経験してみないと・・・」

妹「じゃ、じゃあ、私は外から撮影を・・・」

妖精B「・・・妹さんの」

妹「?」

妖精B「・・・妹さんのちょっといいとこ見てみたい」

妹「!?」

男「ん?結局乗るのか?」

妹「の、乗りたくないんですけど」

妹「乗らないわけにも、行かなくなって」

男「?」

妖精C「だいじょうぶ?」

妹「だ、ダメかもしれません」

妹「でも、が、が、頑張ります!!」

妹「」ガタガタ

妖精E「あ、あの・・・」

妹「ご、ごめんなさい・・・」ガタガタ

妖精E「い、いえ、抱きつくのは構わないのですが」

妖精E「安全バーは下ろした方が、いいと、思います」

係員「すいません、バーを」

妖精E「さっきからこの方が忠告してます」

妹「バ、バ、バ、バーを下ろしたら抱きつけないじゃ、ないですか!!」

男「頑張れ妹」

<ピリリリリリリ

妹「ひいいいいいい!!」

妖精A「動き出しました!」

妖精B「うぅ・・・」


妹「ひゃああああああああ!!!!!!」

妖精D「すごいです!グーッときます!」

男「そうだねぇ!」

妖精E「楽しいかも・・・」

妹「あう・・・」

妖精E「・・・妹さん?」

妹「」

妖精E「妹さん?」ユサユサ

妹「」

妖精E「き、気絶して・・・?」

妖精E「ごっ、ご主、ご主人さま、妹さんが・・・気絶してますっ」

男「へ?」

妹「」

男「そ、そんなにダメだったのか」

男「というか初めてEちゃんにそう呼ばれた気がする」

妖精E「あ、あうう・・・」

妖精A「Eも慣れてきちゃったね!」

男「まだまだ振れ幅大きくなるぞ?」

妖精B「わりとダメです・・・ううぅぅ!」

妖精A「大空からぎゅーんって急降下した時の感じに似てます!」

男「というか原理的には同じことだけども」

妖精B「私は・・・急降下も苦手で・・・ううぅぅぅぅ・・・!」

妖精D「でも後ろ向きに急降下する機会はなかなか無いですよねっ!」

妖精A「あ、あうう・・・高くなってきました・・・」

男「落ちるフンワリ感は大丈夫なのに高いのはダメなの?」

妖精A「い、いえ、高い所を飛んでた事もありましたし、そうじゃ、ないとっ!」

妖精A「きゃああぁ!!」

男「バーで拘束されてるから怖いのかも」

妖精A「そ、そうですね・・・自分の意思じゃないから・・・」

男「これが最大幅かなあああ?」

妖精E「楽しい・・・楽しい!!」

男「Eちゃんはすっかり楽しんでるな」

妖精B「あううぅ・・・これ、いつ終わるんですかあああああ!」

妖精A「たっ、高いぃぃ!!」

男「そ、そろそろ終わるはず」

妹「」

男「妹・・・」

―――下船―――

妹「はらひろほれふれ」

男「はらほろひれはれすら正しく言えないほど衰弱してしまった」

妖精B「わ、私が無理に、誘ったばかりに・・・」

男「大丈夫大丈夫、妹ならきっと笑って流してくれるさ」

妹「もう・・・もう絶対に乗りません・・・!」

男「じゃあアレは?」

フリーフォール「やあ」

妹「ぜっっっっっっっっっったいにのりません!!!!!!」

男「アレに乗るか100万払うかって言ったら?」

妹「100万払います!」

男「じゃあ払って」

妹「・・・はじめてのア○ムがこんなタイミングで訪れるとは」

男「冗談冗談」

妹「冗談が過ぎますよ兄さん・・・」

男「まぁまぁ」

妹「で、本当にタダで乗らなくていいんですよね?」

男「・・・そうです、ごめんなさいでした」

妹「ほんとにほんとですね!?」

男「うん・・・トラウマになってしまったか?」

妖精A「ひょっとして、この間妹さんが不機嫌だったのはやっぱり遊園地が嫌だったから・・・ですか?」

妹「あ、あれは本当に遊園地のせいじゃないんですよ!」

妹「むしろみんなが楽しんでる姿が見られるなら、と言って機嫌を直したくらいですから」

妖精D「そ、そうだったんですか」

妹「絶叫系はすっかり外野の予定でしたけどね・・・。まさか参加型とは」

今日はここまでで!
20レス弱使ってバイキングオンリー。
のんびりで良いと言ってくださる方は良いのですが・・・
早く展開進めろ!って方はごめんなさい。

>>785辺りから本日分となります
ご覧頂きありがとうございます

おつ

乙であります


気絶しちゃうとか妹さん可愛い
そしてEちゃんのご主人さま発言可愛い


じっくり行こうぜ

>>807
>>808
>>810
>>811
ありがとうございます!

>>809
しかもバイキングでです
ジェエトコースター乗せたらどうなっちゃうんでしょうね

Eちゃんも堕ちてしまいましたねえ!

それでは始めます。


<前回のあらすじ>

遊園地に来た男たち。
全員でバイキングに乗ることに。
Eちゃんは気に入ったようだけど、妹は気絶しました。


妹「お腹空きません?」

男「え?あぁ、もう2時過ぎなのか・・・」

妹「お昼にしましょう!」

男「どこが良いかな」

妹「そもそもどんなお店があるのかよく知らないんですよね」

男「遊園地内だしな」

男「と言うわけで適当なレストランに」

妹「『ファミリー』レストランですよ」

男「じゃあ適当に決めますか」


男「サラダボウルと野菜スティック」

男「あと人数分のご飯」

妹「それと肉」

店員「かしこまりました」

男「このファミレスにはサラダバー無いからサラダ食べ放題じゃないんだ、ごめんね」

妖精A「いえ、お構い無くっ」

妖精D「食事を頂けるだけでありがたいですから・・・」

「いただきます!」

妖精C「キャベツだー!」

妖精A「レタスだー!」

妖精D「大根です!」

妖精B「ニンジンもおいしそう・・・」

妖精E「トマトがある・・・」

妹「肉です!」

男「みんなよく食べるなぁ」

妹「や、やらかしました・・・」

妹「この間のファミレスと同じノリでお肉頼みましたけど、食べきれない・・・」

男「そりゃあ妹は特に朝ごはん遅かったもの」

妖精D「そうでしたね」

妹「すっかり・・・忘れてました・・・」

男「仕方ないなぁ」

男「苦しい・・・」

妹「すみません、食べてもらって」

男「捨てるのはもったいないしな!」

妹「さすがにこれで回転系に乗ったらヤバイですね」

男「なら、あそこに行こう」

妖精B「どこですか・・・?」

―――ゲーセン―――

妹「遊園地中にゲーセンなんてあるんですね」

男「いや、ここだけかもしれない」

妹「まぁ、入ってみましょう」

妖精A「何をするところなんですか?」

妹「入ってから説明しましょう!」

―――ゲーセン内部―――

妖精C「機械がいっぱいだー」

妖精D「機械の中に何か入ってますね」

妹「機械を操作して中身の商品を手に入れるゲームなのです!」

妖精B「・・・」クイクイ

男「ん?なに?」

妖精B「・・・――、――――――、――――――」

男「ごめん、聞こえない・・・」

妖精B「ご主人さま、うるさいので、私だけ、まほうで、音小さくして、いいですか?」ヒソヒソ

男「バレないならいいよ」

妖精B「ありがとうございます」キィン

妹「プリクラは欠かせませんよね!」

男「7人も入るか?」

妹「最近のプリクラなら余裕ですよ!」

妹「まぁ、モテない兄さんのプリクラ像は子供の頃ママとやったプリクラのままなんでしょうが」プププ

男「悪いかよ!」

男「とりあえず目とかキモくなるのは知ってます」

妹「キモくなるって・・・まぁ、男性が加工されたらキモくなりますが」

男「オフにできないの?」

妹「出来ません」

男「ええー」

妹「撮りますよー?」

妹「せっかくですから何かポーズを決めましょうよ」

妖精D「な、何か・・・とは?」

妹「いえ、考えてないです」

妖精E「えええ」

妹「グダグダでしたね」

男「ポーズも酷いな」

妹「まぁ、私たちらしくていいんじゃないですか」

男「他に何か欲しいものとかないかな?」

妖精A「これ綺麗・・・」

男「すげ、宝石セット?」

妖精C「きらきらしてる!」

妹「都合よく5つセットですね。ちょっとちゃっちいですが」

妹(どちらかというと綺麗なガラス玉ですけどね)

男「とってやろうじゃん」

男「いけっ」

<ピロリロピロリロ

妖精D「掴みました!」

男「ところが」

<ピロリロピロリロ

<ポト

妖精A「落ちちゃいました!」

妹「力が弱すぎて落ちちゃうんですよね・・・」

男「でも、何回かやれば落ちるパターンだこれ」

妖精C「ご主人さま、ファイト!」

<ガコン

妖精E「穴に落ちました!」

妹「ゲットです!」

男「やったよー」

妖精D「おめでとうございますっ」ハイタッチ

妖精B「綺麗・・・」

男「でも、宝石じゃなくてガラスみたいだね」

妹「今気づいたんですか・・・」

男「ぬいぐるみとかどう?」

妖精C「うーん・・・」

妖精E「この前の、ゲームのキャラクターがいます」クイクイ

妹「ほんとですね、欲しいですか?」

妖精E「いえ、見てるだけです」

男「じゃあ、ゲーセンはもう出よっか」

妹「はい」

妖精D「妖精全員います!」ビシッ

妹「確認ご苦労様です」ビビシッ

本日はここで。
携帯からだと大変ですね

>>813あたりから本日分です

ご覧いただきありがとうございました。
次回月曜はお休みの予定です

おつ

乙であります


男はクレーンゲーム上級者か・・・

クレーンゲームは苦手だ
取れる気がしない

携帯からってすごく大変そう、乙!!

>>829
>>830
>>831
>>833
ありがとうございます!

>>832
>>834
クレーンキャッチャー苦手なんですよねぇ・・・
うまくなりたいです

>>835
大変ですね。
パソコンがありがたいです


それでは始めます。


<前回のあらすじ>
遊園地内のレストランで食事をとった男たち。
その後、休憩も兼ねてゲーセンに寄ったのでした。

男「再び遊園地だな」

男「と・・・次はあれ乗ってみるか?」

妹「アレ?」

男「自転車みたいなのを漕いで移動するアレ」

妹「ああ・・・レール上を進むあれですね」

男「名前なんて言うんだろうな、アレ」

男「二人乗りだから俺は撮影係に回ってもいいよ」

妹「妖精さんたちはアレはちょっと乗れませんよ?」

男「そうか?・・・自転車乗った事が無くても漕ぐんだよってことを教えてあげれば大丈夫なような気がするけど」

妹「そこじゃないんですよ、問題は」

男「?」

妹「そうですね・・・じゃあ、Aちゃんの服装は?」

妖精A「呼びました?」

男「服装?・・・今日はフードがついたふんわりとした上着にフリルのついたかわいらしいスカートを履いてますね」

妖精A「///」

妹「気がついた事は?」

男「無い」キッパリ

妹「スカートですよスカート!」

妹「スカート履いた子がペダルを漕いでるのを撮影する成年男性は多分逮捕されますよ」

男「そ、そう来たか・・・」

妹「それじゃあ、あれ乗りませんか?」

男「回転ブランコ?妹大丈夫なのか?」

妹「回転系には強いですよ?」

男「でも高いよ?」

妹「高所恐怖症というわけでもないんですよ?」

男「落下系がダメなだけなのか」

男「ぐるぐる回るタイプのアトラクションだけど、みんなどうする?」

妖精A「どのくらい回りますか?」

男「コーヒーカップより回りません」

妖精B「それなら・・・乗ります」

妖精C「のるー!」

妖精A「乗りたいです!」

妖精D「私も!」

妖精E「み、みんな乗るなら私も!」

妹「ガラガラなので3、2、2に分乗です」

男「写真はいいのか?」

妹「はい、もう沢山撮りましたから」

妹「まあ、シャッターチャンスがあれば撮りますけどね」

<ピリリリリリリ

妖精A「あっ!回り出しました!」

男「どんどん速くなるよ」

妖精B「浮いた・・・?」

妹「遠心力です!」

妖精E「これ楽しいです!」

妖精D「適度なスリルー!」

妖精C「わーー!」

妖精A「あれ?遅くなりましたよ?」

男「もうそろそろ終わりだね」

妖精B「もっと・・・乗りたかったです」

妹「あんまり乗りすぎるとまた目が回っちゃいますよ?」

妖精B「あ・・・あぅ」

男「今のはみんなにウケたな」

妹「よかったです!」

男「もう・・・日が傾いてきたな」

妹「まだ春ですからね・・・。4時過ぎは夕方です」

男「そろそろ帰らないとな」

妹「もうですか?」

男「あんまり遅くなると危ないからね」

妖精A「楽しかったです!」

妖精E「・・・怖いのもあったけど」

妖精D「怖いのも今思えば、いい思い出です!」

妹「すっかり帰宅ムードですが」

妹「帰宅前にはあれに乗るのが定番ではないでしょうか!」ユビサシ

男「観覧車か」

妹「時間押してる訳じゃ無いんですし、乗りましょう、乗りましょう」

男「そうだな、夕日で綺麗だしな」

―――観覧車―――

妹「4人乗りですね」

男「また3、4に別れましょう」

妖精D「わかりました!」

妖精D「B、C、私が妹さんと」

妖精A「私とEはご主人さまと」

男「了解。さ、並ぼっか」

妹「さすが夕方、並んでますねぇ」

―――妹サイド―――

妹「ようやく乗れました!」

妖精B「昇ってく・・・」

妖精D「どんどん高くなりますね!」

妹「てっぺんまでいけば、ジェットコースターより高いんですよ!」

妖精C「すごい!」

妹「私たちの町は・・・見えますかねぇ?」

妹「てっぺん来ました!」

妖精C「高いー!」

妹「海が見えますね!」

妖精D「海は・・・行ったこと無いですね」

妹「無いんですか!」

妹「でも、今行っても寒いですからねぇ・・・」

妖精A「そうですねえ」

妹「夏、居たら良かったんですけどね・・・」

妹「あの山、ハゲてますね」

妖精A「かわいそうに・・・。木々がみんな枯れてます・・・」

妹「あれ・・・?」

妹「やけに・・・枯れた山、多くないですか・・・?」

妖精D「あの山も、あの林も枯れてますね・・・」

妹「人間って屑ですね」

妹「とりあえず謝ります」ペコリ

妖精B「そ、そんな・・・」

妖精D「妹さんが伐採したんじゃないんですから!」

―――男サイド―――

男「ジェットコースターより高いけど、Aちゃん大丈夫?」

妖精A「急に落下しないなら大丈夫です!」

男「それなら良かった」

妖精E「高くなってきましたね!」

男「お、海が見えるよ」

妖精A「ほんとですね!」

妖精E「本物、初めて見ました・・・」

妖精A「私たちの森が見えます!」

男「あそこかー・・・枯れ木ばっかだな・・・」

妖精E「向こうの山は、木がなくなってます・・・」

男「どんどん自然が壊されてるんだな・・・。」

男「人間として、妖精を保護してあげないといけない義務を感じる」

妖精A「確かに、私たちも、商人さまに助けられなかったら餓死していたと思いますし・・・」

妖精E「私は餓死しかけましたし・・・」

―――下車―――

妹「なんか、色々考えさせられました・・・」

男「そうだな・・・」

妹「もっと、こう・・・ロマンチックな展開だと思ってましたよ」

妖精E「ごめんなさい・・・」

妹「むしろ私たちがごめんなさいですよ」

男「ここでそんな話しても仕方ないし、とりあえず・・・帰ろうか!」

妹「そうしましょう・・・!」

妖精D「妖精、全員確認しました!」ビシッ

妹「帰りもお疲れさまです!」ビシッ

―――電車内―――

妖精C「Zzz・・・」

妹「ふふっ、最後元気無いと思ったら眠かったんですね」ナデナデ

男「ついたら起こすから、眠っててもいいからね」

妖精B「すぅ・・・」

男「お、寄りかかってきた」ナデ
妹「実を言うと私も眠いです・・・」ファァァァ

男「寝るなら寝とけ。起こしてあげるから」

妹「それじゃあ、おまかせします・・・」

妹「すみません、ぐっすりで・・・」

男「いいって。ほら、家まであと少し頑張れー」

妖精C「うにゃ・・・」ウツラウツラ

妹「おんぶしてあげましょう」

妹「よいしょ!」

男「さすが妹」

妖精D「あ、信号青です!」

男「よし、渡るよー」

そんなわけで本日はここまで。
遊園地編もここまでとなります。

自然破壊は良くないですね。

ご覧いただきありがとうございます。
ご覧いただける方は、>>836辺りから本日分です。

乙です

トトロがなんとかしてくれるだろ
傘があれば


とりあえず今回はコイン渡さずに済んでよかった

乙ー
ハプニングキッスな展開はなかったか

>>855
>>856
>>857
>>858
ありがとうございます!

>>859
この世界にはトトロのような妖怪はいないのです。たぶん。

>>860
遊園地にいる分には渡す機会ありませんからねぇ・・・

>>861
ありませんでしたね
当面の目標はあくまで帰還みたいです


それでは始めます。

<あらすじ>
観覧車に乗った男たち。
しかし環境破壊を嘆くだけで楽しいハプニングなどなかった!
・・・そんなこんなで帰宅しました。

男「ただいまー」

妹「今日は楽しかったです!」

妖精A「そうですね!」

男「ほら、手洗いとうがいしておいでー」

妖精D「はい!」

妖精B「洗いました・・・」

男「じゃあ俺はご飯でも作るか!」

妖精C「お風呂そうじするね!」

妹「疲れてるでしょう?今日はやらなくてもいいと思いますよ?」

妖精C「でも、やりたかった・・・」シュン

妹「あ、いえ、やりたいなら止めませんよ!ただ、大変だろうな、と思っただけですからっ」

妖精C「じゃあやるっ」ドタドタ

妖精E「お部屋のお掃除・・・しなくていいんですか?」

妹「全然平気ですよ!」

妖精E「それなら、お言葉に甘えて・・・」

妖精C「できたよー!」

妹「さ、さすがCちゃん。恐ろしいスピード」

妖精B「でも、蓋するの忘れてた・・・」

妖精C「ご、ごめん」

男「ありがとうね!もうすぐご飯出来るから待っててねー」

男「できたよー」

妖精D「お皿用意しました!」

男「ありがとう、ついでに運んでくれるかな?」

妖精D「はいっ」

男「ありがとー」

男「お手伝いありがとう」

妖精D「いえいえ」

男「コイン入れておくね」チャリン

男「お風呂掃除の分も入れるよー」チャリン

妖精E「あと4枚・・・!」

妹「あと・・・4枚」

「いただきます!」

男「この調子だと明日くらいには集まるな」

妖精E「余裕です!」

妖精A「スープ美味しい・・・」ズズズ

妖精E「え、本当?」ズズ

妖精E「ホントだ・・・」

男「美味しい?」

妖精E「べ、別にっ」

妹「でも、『ホントだ』って漏れてましたよ、声が」

妖精E「そ、それはっ、『ホント』じゃなくて、」

妖精E「フントです!」

男「誰だよ」

妹「物理の偉い人ですよ」

男「知ってるよ」

「ごちそうさま!」

男「買っておいたミカンがあるよー」

妹「デザートに食べましょう!」

妹「あ、皮剥いてあげますね」

妖精B「・・・ありがとうございます」

妹「よいしょっと・・・」

妹「まずは1房ずつどうぞ!」

妖精E「そのまま食べていいんですか?」

男「そうだな、外皮は向くけど、これはそのまま」パクッ

男「おお、甘い」

妹「でしょう!」

妖精A「試食のより甘いですね!」

男「そうだな、妹すごい」

妖精D「はむはむ」

妖精B「もぐもぐ」

妖精A「いっぱい食べちゃいました」

妹「いいんですよ、好きなだけ食べて」ニコ

妹「・・・さて!お風呂入りましょう!」

男「頑張れ妹」

妹「?何をですか?」

男「ドライヤー」

妹「み、みんなのためなら頑張れます!」

男「任せた」

男「妹がお風呂行ってる間に、お皿洗いお願いします」

妖精D「お任せください!」

男「お任せたー」

男「先にお礼入れておくねー」チャリン

妖精C「あと3まい?」

妖精E「うん・・・!」

妹「」

男「ド、ドライヤーお疲れ」

男「そんな満身創痍になりながらも、手を抜かない妹、流石だ」

妹「ふ、ふふ・・・もっと誉めてもいいんですよ・・・」

男「お疲れ!」

男「今日の犠牲はDちゃんです」

妹「あー・・・、そう言えば『私の家に泊まる事』を犠牲と呼んでましたね」

男「昨夜も呼んだが」

妹「何故か忘れてました」

妖精D「よろしくお願いしますっ」

妹「はい、お願いします」

妹「それでは兄さん、お休みなさい」

男「お休みー」

バタン

妹「・・・」

妹「さて、うちに行きましょうか!」

妖精D「はい!」トテトテ

―――妹家―――

妹「歯磨きましたか?、ってDちゃんには言うまでもないですね」

妖精D「えへへ」

妹「それではお布団にどうぞ」ポンポン

妖精D「失礼します・・・」

妹「はしゃいで騒いで疲れたでしょう、ゆっくり寝てくださいね」

妹「明日で、帰るのかもしれないですし」ナデナデ

妖精D「・・・」

妖精D「妹さんは・・・」

妖精D「妹さんは私たちに何をしてもらったら幸せですか?」

妹「・・・私ですか」

妹「そりゃあ。兄さんと一緒です」

妹「今まで居てくれて、幸せでした」ニコ

妹「もう、私たちは、恩返しとかいいので」

妹「商人さんに恩返ししてあげてください」ギュッ

妖精D「・・・はい」

妹「お休みなさい、です」

――――――
7日目終了
コイン あと3枚

―――妹家・深夜―――

妖精D(お手洗い・・・)

ガシッ

妹「むにゃ・・・」

妖精D「妹さん、ちょっと離してくださ・・・」

妹「かえっちゃやです・・・」

妖精D「!」

妹「はっ!」ガバッ

妖精D「ひゃう!」

妹「あ、Dちゃん・・・?どうかしましたか?」

妖精D「いえ、お手洗いに・・・」

妹「そうですか、いってらっしゃい。場所はわかりますよね?」

妖精D「はい、ご主人様の家と同じですよね」バタン

妹(帰ってしまう夢を見るとは・・・)

妹(私も相当来てますね)ハァ

妹(はっ・・・ま、まさか声に出してないですよね!?)

―――8日目、朝―――

男「今日は寝坊しなかったなー」

妹「私を寝坊キャラにしないでください!」

男「悪い悪い」

妖精A「今日もサラダが美味しいです!」

妖精B「この『ごはん』もすっかり好きになりました・・・」

男「それはよかった!」

男「それじゃあ、行ってくるな」

妖精C「いってらっしゃい!」

妖精E「戸締まり留守番はお任せください」

妹「よろしくお願いしますね」バタン

妖精D「・・・」

妖精C「どうしたの?」

妖精D「あのね、みんな」

―――電車内―――

友「よっす」

男「よう、2日ぶり」

妹「おはようございます」

友「早速報告だが、この土日、親戚のところにいった俺は!」

友「親戚のおじさんからお小遣いゲッツ!」

友「これで新しい妖精が買えるぜwwww」

男「おめでとう」

妹「一方で兄さんは・・・」

友「どうした?」

男「今日、帰ったら商人のところに帰すことになりそうだな」

妹「いつも大学行ってる間に食器洗い、掃除、洗濯をこなしてますからね・・・」

友「ついにリミットか」

男「だが、5人誰一人として死ななかったぞ」

友「ふーん。じゃあ次は俺も和姦してみっかな!」

男「そういう意味じゃなかったんだが」

友「すまんすまん、逆に俺はそれしか考えてないww」

男「で、お前はまだ新しい妖精買ってないのか?」

友「帰ってきたのが昨日の深夜だったからな。まだ買えてない」

妹「じゃあいつ買うんですか?」

友「今日・・・と言いたいが、明日になるな」

男「ん?なんでだ?」

友「今日は無調教デーでな。ソフト調教は売らないんだ」

友「値段的にソフト調教狙いの俺としては今日はスルーだ」

友「そして明日!明日は全種類売るからそこを狙って行くんだ」

男「丁寧なご説明ありがとう。どうでもよかったが」

妹「どうでもよかったですね」

友「そっちから聞いてきたのに・・・」

男「ソフトって何だと聞いたときの説明の時もそうだったけどさ、お前説明が長いんだよ」

友「悪かったな!」

男「月曜はダルいなー」

妹「兄さんは4限迄あるんでしたっけ」

男「お前今日も3限までだっけ?そんなスカスカで単位大丈夫かよ」

妹「兄さんが再履修多いだけですよ・・・。私は今23単位ですし」

男「ゔっ」

妹「ちゃんと勉強しましょうね」

―――そんなこんなで4限目―――

教授「であるからしてー」

男「・・・」

男(あと10分が長いんだよな・・・)

ブブブ

男「妹からメール?」パカ

妹『ヤバイ』

男「・・・」

男(スルー安定)パタン

ブブブ

男(またか)パカ

妹『妖精さんがヤバイ』

男(どういうことだ、と。返信)

男(本当に急用ならメールじゃなくて電話してくるだろうから、妹で対処できるのか?)

ブブブ

妹『超絶急用ではないのですが、今日は寄り道しないで来てください』

男(なぜ勿体ぶる?今言えばいいのに)

男(まさか、送別会的なやつを画策してるとか!?)ワクワク

本日はここで。
さて、妖精さんたちは何を謀っているんでしょうか?
次回に続きます。

ご覧いただきありがとうございました!
>>862辺りから本日分になります。


・・あと三枚・・


ついに反抗期か?


商人の元へ行った妖精達が友に売られる…なんて事は無いよね?ね?(震え声)

>>891
予想厨[ピーーー]

スレタイからしてきっと男と妖精さんには魂で結ばれた絆うんちゃら

>>887
>>890
ありがとうございます!

>>888
いよいよ終盤って感じになってきました

>>889
>>891
>>893
素敵な(?)予想をありがとうございます。
今後にご期待ください・・・。

>>892
すみません、今回は>>1の方から振ったような物なのでお許しください。
そのような行為が忌み嫌われているとは知らず、不快な思いをさせ、大変申し訳ありませんでした。


それでは始めます。
途中携帯からになりIDが変わるかもしれませんがご容赦ください。


<前回のあらすじ>
ラスト3枚まで迫り月曜日。
3限で帰宅した妹はとあるヤバい発見をした。
そんな中4限終わりの男が帰ってみると?

―――男家―――

男「ただいま!」

妹「あ、兄さん。おかえりなさい」

男「一体何なんだよ・・・」

妹「まずはこちらをご覧ください」

男「脱衣所?」

妹「何か感想は?」

男「は?」

妹「これを見て何か思うことはありませんか?」

男「無いけど・・・」

妹「はぁ。ではこちらに」

男「台所だな」

妹「何か感想は?」

男「また!?・・・いや、別に出掛ける前と変わり無いように見えるけど・・・?」

妹「そこで何か疑問が出ませんか?」

男「?」

妹「ダメダメですね」

妹「答えあわせです!」

男「はぁ」

妹「兄さん、惜しいとこまでいってるんですよ?」

男「え?」

妹「出掛ける前と変わり無い、が答えです」

男「出掛ける前と変化してなきゃいかんのかい」

妹「ええ。なぜなら」

妹「いつもは妖精さんが洗ってくれていましたからね。食器。」

男「あ」

妹「そう言えばいつもお出迎えしてくれる妖精さんが今日は来ませんね」

男「ッ!!早く言えよ!」ダダダ

―――居間―――

男「みんな!?」ガラッ

妖精A「あ、ご主人様」

男「よかったー・・・大丈夫?」

妹「私が急用で無いと言った時点でそんな大事じゃないですよ」

妖精C「だいじょうぶって、何が?」

男「いや、食器洗うのとか、洗濯とか、いつもしてくれてるのに今日はしてくれてなかったから」

妖精D「そ、それは・・・」

男「ん?」

妖精D「だっ、だるかったからです!」

妹「!?」

男「ダルかった・・・?」

男「風邪かな?熱はある?」ピト

妖精A「そ、そうではなくてっ」

妖精D「やるのが面倒くさいと言ってるんです!」

男「えっ」

妹「ええっ!?」

―――回想、男らが行った直後―――

妖精D「・・・」

妖精C「どうしたの?」

妖精D「あのね、みんな」

妖精A「改まって、何?」

妖精D「今日はお手伝いやめようと思うんだ」

妖精C「おてつだいって、何を?」

妖精D「全部、かな?お洗濯も、お皿洗いも」

妖精A「私はいいけど。なんで?」

妖精E「今日頑張れば、40枚集まるのに・・・」

妖精D「そこに問題が」

妖精B「・・・?」

妖精D「実は昨夜・・・」ゴニョゴニョ

妖精A「妹さんがそんなことを?」

妖精D「うん。と言うわけで妹さんの幸せのために今日はお仕事お休みしましょう!」

妖精C「あたしたちは賛成でいいと思うけど、Eは?」

妖精E「妹さんのためなら!」

―――回想終わり―――

妖精A「と言うわけだったんです」

男「なるほど」

妖精D「言わない予定だったのに・・・」ショボン

男「ごめんごめん。でも、あそこまでいつもと違うと、さすがに何があったか聞かない訳には」

妹「わ、私のために・・・」ギュウウ

妖精D「あう・・・///」

妹「でも・・・。私、覚悟決めました。やっぱり帰らなきゃダメです」ナデナデ

妖精D「妹さん・・・」

妹「商人の所でも元気にやってくださいねっ!」

妖精A「それじゃあやっぱりお洗濯を・・・」

男「やってくれるの?明日でも・・・」

妖精A「これ以上ご主人様のご厚意を無下にしてはいけないかなって・・・」

男「それなら、今日の仕事をやってくれたら明日解散にしよう」

妹「半日ちょっとしか延びないんですね」

男「そこは妖精さんの寿命との兼ね合いもあって」

男「それでいい?」

妖精A「はい!」

妖精C「わかった!」

妖精E「明日・・・」

妖精D「なら、明日・・・ですね」

妖精B「私も・・・いいです」

男「なんと言う団結」

男「コイン3枚、と」チャリンチャリンチャリン

妹「貯まりましたね」

男「あっという間だったな」

妹「・・・えぇ」

男「これで・・・」

男「これで、良いんだよな」

妹「・・・・・・」


男「あれ、この袋なんだっけ?」

妹「兄さんがとったガラス玉とプリクラが入ってますよ」

男「宝石と言って・・・。どれどれ」

男「『赤い宝石はルビー』」

妹(のようなガラス玉)

男「『青い宝石はサファイア』」

妹(のようなガラス玉)プププ

男「『緑の宝石はエメラルド』」

妹(のようなガラス・・・ぶふっ)

男「『透明な宝石は水晶』」

妹(ダイヤじゃないだけ良心的です)

男「『黄色い宝石はトパーズ』」

妹(のようなガラス玉っ!)

男「・・・『を、イメージしたガラス製品です』」

妹「ぶふぉぅっ!」

妖精B「!?」ビクッ

妹「これ、どうするんですか?」

男「記念にあげたい所だけど・・・」

妖精E「頂けるんですかっ!?」キラキラ

妹「でもこれを持たせて商人の元に返しても、商人に盗られちゃいますよねぇ・・・」

妖精B「まかせて下さい・・・」キィン

男「うおっ!?」

妹「消えた!」

妖精D「光子の動きを静かにして、物体から数センチ以上離れると見えなくなる技です」

男「か、解説ありがとう」

妹「Bちゃんの能力便利ですねー」

妹「ほんとだ、近づいたら見えます・・・!」

男「じゃあ宝石とプリクラを皆に・・・って、」

男「商人に首輪つけられたら、やばくない?」

妖精D「あっ・・・」

妹「まぁ、宝石は安物ですから、盗られちゃってもいいですけどね」

妹「プリクラは焼き増し出来ますし」

妖精A「ルビーです!」

妖精B「サファイア・・・」キラキラ

妖精C「と、ぱーず?」

妖精D「エメラルドですー」

妹「Eちゃん、透明なのでよかったんですか?」

妖精E「はい、これもキラキラしてて綺麗ですよ?」

妹「どれ・・・あっ、本当ですね!」

妖精E「そうでしょう?」ドキドキ

男「寝る時間だよ!」

妹「いやぁ、イベントがないと時が経つのが早いですね!」

男「今日の犠牲はEちゃんです!」

妹「で、でました!私の家に泊まることを犠牲とか奴!」

妖精E「よろしくお願いしますっ」ペコリ

妹「はい!では私の家に行きましょう!」

妖精B「E、なんだか楽しそう・・・」

男「修学旅行みたいなノリか?」

妹「そのノリの例えは妖精さんたちに伝わらないですよ」

―――妹家―――

妹「歯磨きできましたかー?」

妖精E「はいっ」

妹「ではお布団にどうぞ」

妖精E「入りましたっ」

妹「電気消しまーす」パチン

妖精E「はいっ!」

妹「あの、Eちゃん」

妖精E「あっ、はい、何でしょう?」

妹「その・・・やけにテンションが高く見えるんですが、やっぱり帰れるとわかったからですか?」

妖精E「あっ、違います」

妹「その反応は本当に違うみたいですね」

妖精E「えと・・・私が、私のテンションが高いのは」

妖精E「その、い、い、」

妖精E「い、妹さんと一緒だからです」ゴニョゴニョ

妹「ええっ!?」

妹(どっ、どうしてこうなった!)

妖精E「♪」ギュッ

妹(抱きついて放してくれませんっ)

妖精E「?」ウワメヅカイ

妹「い、いえなんでもないです」

妹(きっと深夜の魔法で口が滑っちゃったんでしょうね)

妹(・・・おやすみなさい)ナデナデ

妖精E「♪」

―――――――――――――――
8日目終了
コインコンプリート

乙です

乙です
とうとうこの日が来たか


時間すげえなwww

>>920
言われて気づいた、超惜しいなww

>>914
>>915
>>916
>>917
>>919
ありがとうございます。

>>918
来てしまいました・・・!

>>920
>>921
割と狙いました、ハイ。
お気づき頂きありがとうございます!


それでは始めます
今日を含め後2回かな。

<あらすじ>
妖精さんたちはとうとう40枚のコインを集めきった。
そして訪れる9日目の朝。お別れの時が近づきます。

―――9日目、朝―――

妹「おはようございます」

妖精E「・・・」キュッ

男「お前、Eちゃんと仲いいな」

妹「はい、予想以上に仲がよかったです」

男「今朝はアブラナ科総出の朝食だよ」

妹「暫く食べられないかもしれないですからね・・・」

男「・・・そうだな」

男「先週は休講だった3限が今日はある」

妹「え?」

妹「私もそうなんですが、まさか兄さんが取ってるのって・・・」

男「力学2」

妹「同じ教室に居たんですか・・・」

男「マジかよ」

「いただきます!」

男「魔力フルチャージしていってね」

妹「フルチャージすると、どれくらい持つんですか?」

妖精D「魔力を使わなければ、1月は持つと思います!」

男「燃費いいね」

妹「・・・向こうでも元気にしてくださいね」

妖精B「あんまり、元気にすると・・・魔力を浪費します」

妹「向こうではおとなしくしてくださいねっ!」

男「足りる?」

妖精A「充分すぎるくらいです!」

妖精B「大丈夫・・・です」

妖精C「あたしもー」

妖精D「右に同じです!」

妖精E「さらに右に同じです!」

「ごちそうさまでした!」

妖精A「お皿洗いは・・・?」

男「してくれるなら嬉しいけど・・・」

妹「お礼にコインをあげても無駄になりますね」

妖精A「折角ですからやります!」トテトテ

男「じゃあ俺は仕度するか・・・」

妖精A「終わりました!」

男「ありがとー」

男「お礼になでなでしてあげよう」ナデナデ

妖精A「えへへへ」

妖精D「お、お部屋の掃除などは・・・?」

男「それはさすがに時間かかるし、いいよ」

妖精D「そ、そうですか・・・」

男「気を使ってくれてありがとうねー」ナデナデ

妖精D「はいっ♪」

男「さて・・・と。時間だな」

妹「そろそろ家を出ないといけないですね」

男「一週間ちょっとだったけど、楽しかったよ」

妖精D「はい!それは私たちも一緒ですっ」

男「うまく抜け出せるようならいつでもここに来ていいからな!」

妖精D「そ、それはちょっと無理・・・でしょうね」

男「・・・だよな」

妖精C「きょうまでたのしかったよー!」

男「商人はお前を見たらびっくりするんじゃないか?」

妖精B「最初は落ち込んでて・・・今とは別人だったね」

妖精C「ううう・・・はずかしい///」

妹「元通り元気になれたんですから、良い事です!」

妖精D「うん!Cは元気な方があってるもん」

妖精C「そ、そうかな、えへへ」

妖精D「忘れ物ない?」

妖精E「宝石と写真だけ・・・でしょ?」

妖精B「大丈夫・・・」

男「カギ、閉めちゃうね」ガチャン

妖精A「ううぅ・・・」

男「そっ、そんな泣きそうな顔しないで・・・」

妖精A「だって・・・だってぇ・・・」グズ

妹「やめてください・・・っ」

妹「私にも伝染します・・・からぁ・・・」グスッ

―――駅前―――

男「それじゃあ、ここでお別れだ」

妹「元気に、静かに暮らしてくださいねっ!!」ブンブン

妖精D「さようなら・・・!」

妖精D「みんな、男さんのこと、大好きでした!!」

妖精B「ありがとう・・・!」

妖精C「ごはんもおいしかったよ!」

妖精E「妹さんも、・・・大好きですっ!」

妖精A「それじゃあっ・・・さようならっ」グスッ

―――電車内―――

男「・・・」

妹「・・・」

友「あ、あのー・・・」

男「・・・」

妹「・・・」

友「いや、妖精返さなきゃよかったじゃん」

男「そうもいかないだろ・・・」

妹「あの子たちの当初の願いでしたから」

男「そのために毎日頑張ってくれたんだから」

友「そこはさ、なんかご主人様権限で、ビシッと行かなかったのか?」

男「行ったかもしれないけど、さ」

妹「・・・」

友「でも、別れの時に泣いてる子もいたんだろ?」

友「ってことは少なからずここに残りたいと思う心もあったわけじゃん」

男「そうだけど・・・」

友「引き止めて、欲しかったとか」

男「やめろ・・・考えたくない」

―――大学―――

友「じゃあまた3限で・・・。」

男「ああ・・・」

友「一応忠告しておくが、期末も近いんだから、さすがに授業くらいちゃんと聞け。な?」

男「それは・・・お前が言えるセリフなのか」

友「おっ、ツッコむくらいの元気はあるんだな。それなら安心だ。じゃ!」

妹「それでは兄さん、私ともまた、3限で」

男「ああ、またな」

男「・・・はぁ・・・」

―――3限―――

友「おいおい、授業中もずっと精が抜けてんじゃねえか・・・」

男「悪いな・・・」

友「この調子じゃ、1限2限の授業もちゃんと聞けてないな?」

男「すまん・・・」

友「い、いや、俺に実害はないからいいんだが」

友「ん?少なからず実害があるような気もするが・・・いいや」

友「そ、それにしても、妹ちゃんが同じ授業取ってたなんてビックリだな!」

男「そうだな」

妹「そうですね」

友「ダメだ、妹ちゃんにも精気が無い・・・」

男「・・・」

妹「・・・」

友「ちょ、こ、この状況で俺にどうしろとーっ!!!」

講師「まずは授業を聞け」

友「あ、サーセン・・・」


男も妹も律儀だなぁ

もう完結か…


もうすぐENDか


帰ってしまった・・・

もう終わりかー
ラストがどうなるかはスレタイで分かってる分、演出面に期待

お疲れ様~
やばい…涙が…

お通

>>939
その律義さに少なからず妖精さんたちが信頼を寄せたようです

>>940
>>943
長い間ご覧頂きありがとうございます!

>>942
ありがとうございます!

>>944
まあ、スレタイ通りになります

>>945
というか前回が唯一にして最大の見せ場だったのですが・・・
今回はスレタイ回収でチャチャっとやるつもりだったのですが・・・

>>946
こんな作品にありがとうございます

>>947
??


それでは始めます。


<前回のあらすじ>
コインを40枚集めた妖精さんたちを解放した男。
その反面、すっかり気が抜けてしまっている男と妹。
さて、男たちはどうするのか?妖精さんはどうなるのか?

―――男と別れた直後、妖精サイド―――

妖精A「・・・」グスッ

妖精D「・・・泣いててもしょうがないもんね、商人様の所に行こう」

妖精B「こんどこそ・・・御恩返し・・・」

妖精C「またご飯全然食べられなくなるねー」

妖精E「恩返しの為なら、仕方ないよ」

妖精D「ご飯が全く食べられなかった所を救っていただいたんだから」

妖精A「ぐすっ・・・」

妖精B「大丈夫・・・?」

妖精A「大丈夫・・・だけど・・・寂しくて・・・」グスッ

妖精C「うぅ・・・そう言われたら、寂しくなってきた・・・」

妖精E「私も・・・」

妖精D「うう・・・」

妖精B「し、しっかり・・・」

―――即売会場前―――

妖精D「つ、着いたね」

妖精A「緊張する・・・」

妖精C「ここからきたのに?」

妖精D「し、しばらく来てなかったからね」

妖精B「D、ノックとかよろしく・・・」

妖精D「い、よーしっ!」

コンコン

妖精D「・・・」ドキドキ

ガチャ

商人「あぁ!?どなた?」

妖精D「あ、あのっ!」

商人「妖精?」

妖精D「あ、あの、私たち、先週売られた、妖精でっ」

妖精A「商人様にお礼をする為に、帰ってきました・・・!」

商人「・・・へぇ・・・」

商人「おかえり、妖精さん」ニタァ

―――一方で大学―――

友「ちっ、怒られたぜ」

男「逆に俺らを見習って静かにしてみたらいいんじゃないか」

妹「・・・友先輩はいつもうるさいですよ」

友「フ、フルボッコやめて!」

男「はぁ・・・」

友「あ!ごめん!」

友(扱いづらいな!妖精いなくなったくらいで扱いづらいな!!)

友「そっ、そうだ!新しい妖精を買いに行こう!今日!」

妹「いいです」

友「そんなこと言わずに!な?」

妹「他の子を連れてこられても」

妹「失って嘆いているのはカラダではないので」

友「う゛っ」

友「き、きっとまた、その子たちみたいな純粋な妖精に出会えるって!」

友「別に、今日別れた妖精と、浮気はしないみたいな事は言ってないんだろ?」

男「・・・」

妹「あの子たちじゃないと、ダメなんですよ・・・!」

男「俺は・・・」

男「俺は、新しい妖精もありだと思う」

妹「兄さん!?」

男「俺さ、遊園地の観覧車から枯れた山々を見て、人間って酷い事したんだなって思ったんだ」

妹「それは私も思いましたけど・・・」

男「それで、その償いをしないといけないって思った」

男「それってすなわち妖精を飼って、楽な生活さえてやる事じゃないかな」

妹「それは・・・」

男「もちろんあの子たちが帰ってくるならそっちのがいいとは思ってる。身勝手だけど。でも、帰ってこないんだ」

男「それなら、別の妖精を幸せにしてあげたいと思うな」

妹「私は!商人の所へ駈け込んで、あの子たちを保護してやりたいと思うんです!」

男「そんな事をしたら・・・商人とあの子たちの意見が一致してるんだから、お前つかまるぞ・・・」

妹「っ!!兄さんの馬鹿!分からずや!」ダッ

友「ちょ、ちょっと!」

男「・・・」

友「まだ授業中なのに・・・」

―――放課後―――

友「良いのかよ・・・妹ちゃん放っといて・・・」

男「大丈夫だ、そんなバカみたいな事するようなやつじゃない」

友「それはそうだろうけど・・・」

男「それで?3限終わりだけど、もう店やってんの?」

友「さすがに・・・まだまだ時間かかるな」

男「そうか・・・」

友「茶でも飲もうぜ。気晴らしにもなるさ」

男「分かった、行こう」

―――妹家―――

妹「何か・・・」カチャカチャ

妹「何か情報は無いんですか・・・」カチャカチャ

妹「何か、商人とやらの事が嫌になるような情報は・・・」カタカタ

妹(そんな事を調べて、本当にあの子たちの為になるんでしょうか・・・・)

妹「い、今はまず、取り返すことが先決」

妹「とにかくあの子たちを説得できるような情報を探さないと・・・」

―――夜、即売会場―――

友「よし、そろそろ始まるな」

男「そうか・・・」

友「どんなのを買うんだ?」

男「ソフト、だろうな。金銭的に」

友「だよなー」

男「出来れば3人以上欲しいな」

友「多い方が楽しいか?」

男「それもあるし、2人以上だと、人間に対して恐怖を抱いても、仲間内で相談したりできるし」

友「確かに俺も知らないとこに一人で出されたら不安だわ」

男「だから、3人くらいのグループにすれば、わりと早くなじめるかなって」

友「なるほどなるほど。俺も参考にしよう」

商人「レディースエンドジェントルメーン!」

友「大半がジェントルマンだがな」

男「『紳士』何て一人もいないだろ・・・」

商人「本日一発目はこちら!なんとソフト一匹でなんと!10000円ポッキリだ!」

シィーーーン……

……

……

商人「おや?本日は新参さん無しですか」

商人「じゃあ、1500円から。開始!」

―――妹家―――

妹「そんな情報出てこない・・・か」

妹「時間的にも・・・もう兄さんは即売会場に居るでしょうし」

妹「私の負けですね・・・」

妹「・・・・・・いえ、兄さんが新しく妖精を買ってきても、まだ戦いが終わるわけじゃありません」

妹「私はあの子たちの為に、商人の悪どい情報を見つけて見せます!」

―――再び即売会場―――

友「今の2人組とかよくなかったか?」

男「良いんだろうが・・・。あんまり、欲しいと思わなかったな」

商人「じゃあ、次!次はこの3人組!」

商人「えっと?調教はソフト。値段は3匹で4000円!どうだ!」

友「男、俺、この子らにしようと思うけどいいか?」

男「いいよ」

友「はい!」

友「よしよし、4600円で落とせた」

男「おめでとう」

友「おう、お前もいい子が見つかるといいな」

商人「次は?・・・と、次はハードの子だよ!」

商人「この子だ、はいドーン!なんとこの子が9800円から!どうだ?」

友「未調教だとかハードは高えなぁ・・・」

友「やっぱいちゃラブすんなら未調教だろうけど、高くちゃ出来るもんも出来ない」

男「そう・・・だな」

商人「よしよし、売れたな。次行こうか次」

商人「えっと次は?ああ、5人組か」

商人「檻持ってきてー。はいはいアリガト」

商人「はい、こいつら5匹で20000円!どうだ!」

男「!!」

友「おっ、男。5匹セットだぞ。狙っ・・・男?」

商人「高いって?まぁまぁ、こいつらには面白い話があるんだ聞いてくれ」

商人「前にもこいつらを売ったんだが、1週間ちょっとで俺のとこに戻ってきたんだ」

商人「そんで、『御恩返しさせてください!』だってさ、笑えるよなww」

男「・・・」

男…④

商人「そんな期待に満ちた表情のとこを眠らせてやったから、こいつらを買えばもれなく絶望を味あわせてやることができるってこった!」

シィーーーン

商人「あ?案外反応悪いな。んー・・・なら10000円から!どうだ!」

友「お、おい、男?」

男「・・・」ワナワナ

男「・・・」

男「ふう・・・」グッ

男「・・・・・・はい!」

友「なあ、話を聞いた限りじゃ、その妖精って・・・」

男「・・・ああ」

友「マジで?」

男「友」

友「え?あ、何?」

男「ありがとうな」

友「っ!そ、そんな面と向かって言うなよ恥ずかしい!」

―――即売会終了後―――

商人「あいよ、お前さんの妖精だ」

友「あざーっす!」

商人「で、お前さんは・・・ん?前にも見た事がある気がするな。常連か?」

男「いえ、常連と言うほどでは」

商人「そうか、まぁごひいきにして下さんな。お前さんはこの5匹だったか」

商人「お前さんがめいっぱい楽しめるように、首輪の他に手枷足枷口枷、耳栓に目隠しをサービスしておいたぞ!」

友「すげえ!ハード仕様じゃん!」

男「そんなのいらん!」

商人「そうか?じゃあ自分で取ってやんな。おら、枷のカギだ」

友「じゃあ今日はここで」

男「おう」

友「良かったな、男」

男「そうだな!」

友「明日からは元気に大学こいよ!」

男「もちろんだ!」

友「またなー」

―――男家―――

男「・・・」

妖精A「むぅー!」

男「口のを外してみよう」カチャン

妖精A「ぷわっ、な、何でこんなことするんですかぁ・・・」

妖精A「商人様・・・?」

男「な、なんかすごい背徳的な気分になってきた」

男「もう、解放してあげよう」

妖精A「あうっ、眩し・・・あれ?」

妖精A「・・・?」

男「えっと・・・やぁ」

妖精A「こ、こんばんは・・・あれ?」

妖精A「ど、どういう状況・・・なんでしょう?」

男「とりあえずAちゃんだけの拘束品を取っ払ってみた次第です」

妖精A「え・・・?」


男「皆のも外してやらないと・・・」

妖精B「あ、あれ・・・?」

妖精E「ご、ご主人様、何でここに?」

男「いや、俺の家だからな」

妖精D「ご、ご主人様・・・?」

男「はい、そうです」

妖精C「あれ?ここ、朝みた気がするー」

男「みたと・・・思うよ」

妖精D「ご、ご主人様?泣いて・・・?」

男「い、いや、泣いてない、断じて泣いてない!」ゴシゴシ

妖精B「いや、泣いてます・・・」

男「だって・・・だってッ!」

男「ほんのちょっとの間だったけど!居なくなって寂しかった!!」

男「きっともう帰ってきてくれないと思って!寂しかった・・・」

妖精A「ご主人様・・・」

男「自分たちの意思じゃないと思うけど、それでも帰ってきてくれて嬉しいんだ」

男「おかえり、妖精さん」ニコッ

男「妖精さんたちが帰ってきてくれて、すごく幸せだ!」ギュッ

妖精D「あう・・・///」

―――妹家―――

妹「そんな小さな町の一商人の事なんかさすがにネットじゃ出てきませんね」

<ピンポーン

妹「誰でしょう?」ポチ

男『俺だー、開けてくれ』

妹「兄さん?今さら何ですか?あ、今日買ってきた妖精さんのご紹介ですか」

男『・・・まあそんなものだな。』

妹「すみません、今調べ物で忙しいので明日でも・・・」

男「え?今がいいな」

妹「全く兄さんは・・・。前回買った時も私にすがってきましたよね」

男『そうだっけ』

妹「まぁ、どうしても私の力が必要だというなら行きますよ」

男『実は連れてきてる』

妹「へえ、従順じゃないですか。良いでしょう、見ますよ」

妹「今出るんで、待っててください」

男『はーい』

妹「はいどうも、出てきましたよ」

妹「・・・居ないじゃないですか?」

男「ちょっと、色々あって、隠れてる」

妹「はあ」

男「おーい、出てこいよー」

?「!」ダダダ

ドカーン!

妹「うぐう!」

妹「な、なんで私にタックルして・・・」

妖精E「えへへ・・・!」ギュウ

妹「ん?あれ?」

妖精D「お、お久しぶりですー」

妖精C「朝会ったばっかりだよ」

妖精A「ど、どんな言葉をかければいいのか・・・」

妹「?え?え・・・?」

男「買ってきた」

妹「え?」

男「買ってきた」

妹「・・・え?」ブワッ

妹「買い戻して・・・きたんですか・・・?」ポロポロ

男「いや、商人が勝手に売ってたんだ」

男「こいつらの事、何も考えてなかった」

妹「や、やっぱり・・・」

男「だから、この子らはやっぱり、家に住まわせてあげたい」

妹「兄さん・・・!」

男「いいかな・・・妖精さん・・・」

妖精A「はい!・・・はいっ!!」

妖精B「商人様に、感謝が伝えられないのは、残念ですけど・・・」

妖精E「そもそも、商人様には私たちの気持ちが伝わらないって分かった気がします」

妖精D「出来れば、少しでも感謝の気持ちを伝えたかったですけど・・・これじゃあ、無理でしょうしね・・・」

妖精D「やっぱり、ここがいいです!」

妖精C「うん、ここだいすきっ!」

妹「妖精さん・・・!」

妹「死ぬまで面倒みてあげますからねっ!!」

妖精A「あ、ありがとうございます!」

妖精D「あと何日生きるかは分かりませんけど・・・」

妖精C「そうなの!?」

男「それならなおさら大切にしてあげるからさ!」

男「よしっ!そうときまれば夕食だ!」

男「とびきりおいしい夕食を作ってあげよう!」

妖精B「ごはん・・・」

妖精E「ありがとうございます!」

男「おう!これからもよろしくな!」

妖精「はいっ!!」


―――――――――――――――――
おしまい。

テラ乙

おつぅぅ!

全力で乙

有体な終わり方になりましたが、とりあえずおしまいです。
綺麗な終わり方に出来ずすみません。

蛇足となりますが、回収できなかった伏線やら後日談などを次スレで書きたいと思います
一応完結となりましたので、もう長いから!という方はここで切られるとちょうどいいかと。

特に問題が無ければ、『男「ありがとう、妖精さん」』で立てようと思います
続きものの立て方にはルールあるんでしょうかね?


2ヶ月半にもなりましたが、長い間ご覧頂き本当にありがとうございました!

>>967
>>981
>>982
>>983
ありがとうございます!


言い忘れですが、次スレは、1週間後位に建てようと思います。
書きための大切さを学びました・・・

乙です。いやぁ大団円だった。
妖精さんたちが本当の地獄を味わわずに済んでよかった。
展開によっては妖精救出バトルものになりかねないし

乙乙
次スレ楽しみにしてます

乙!凄く楽しかったわ!
ハッピーエンドでよかった。やっぱり妖精さん達は笑ってないとな

>>986
そもそも>>1がヘタレなので、そのような描写が苦手なのです・・・
そのような所から救うのは好きなのですが。

>>987
ありがとうございます!
次スレでもよろしくお願いします。

>>988
元気に食べて遊んで笑って。それだけで幸せですね!



良い機会なのでちょっと人物紹介①


・男
主人公。妖精さんたちの為を思い、商人のもとへ帰すことを提案。
妖精さんたちの良き父のような立ち位置。洋服店が苦手。ツッコむ事が多い。

・妹
元変態。今では妖精さんたちの良いお姉さん。妖精さんたちの為を思い、帰さないことを提案。
ボケもツッコミもこなすが、兄に対してはよくボケる。Eちゃんに懐かれている。

・友
変態。妖精を性処理の玩具に使っていたが、男を見習い、次はやさしく接してみるらしい。
だが、妖精さんたちと出会うきっかけとなり、また妖精さんたちを救うきっかけともなったキーパーソン。

・商人
妖精たちをうる商人。あからさまにクロそうな立ち位置だが、今のところシロ。限りなくグレーだがシロ。
一見さんに容赦が無く、ぼったくる。超ぼったくる。

良い機会なのでちょっと人物紹介②

・妖精A
ドジっ娘。だったのだが、ちゃんと物事を語れる子がDちゃんだけではきつかったので、だんだんとその属性は薄れた。
草の魔法が使えるらしいが、その魔法が役に立った事は作中まだない。
好きな色はピンク。男にルビーを貰った。真面目なDちゃんより不真面目で、元気なCちゃんよりおとなしい。

・妖精B
無口っ娘。台詞には『・・・』を多用する。特徴は黒髪ロング。妖精なのに。その気になれば大声で叫んだりもする。
静寂の魔法が使える。音を静かにするだけでなく、分子や光子の動きも静かにするなどで応用が利く。
好きな色は青。男にサファイアを貰った。元同じグループのEと特に仲がいい。

・妖精C
元気っ娘。セリフの一部がひらがなになる事がある。頭はそんなに良くないが、日常困るほどではない。
水の魔法が使える。男や妹の家の洗濯機やお風呂場はこの子のおかげでピッカピカだそう。
好きな色は黄色。男にトパーズを貰った。頭が良いDと良くつるむ。

・妖精D
真面目っ娘。勉強ができて、応用も利く大妖精サマ。妖精の知識の男との意思疎通は彼女がやれば完璧。
風の魔法が使える。その応用でワープ的なのまで使える始末。どんな応用だ!
好きな色は緑。男にエメラルドを貰った。多分男と一番話してる。AちゃんCちゃんとは特に仲がいいみたい。

・妖精E
ツンデレっ娘。だったのだが、今では妹にデレデレ。男に対してはまだ若干不安からかツンデレの気を見せる。
歌の魔法が使える。その応用でBと念話し、自身は死の危機から助け出された。
好きな色は不明。男に水晶を貰った。元同じグループのB、そして妹と仲がいい。

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