京太郎「俺のサクセスストーリー」(651)


以下に該当する方は、即座にブラウザバックしこのスレの存在を忘れることをお勧めします。
・京太郎SS、特に京太郎×女キャラのカップリングSSが苦手な方
・魔王咲さん、チームiPSなどの要素を期待している方
・京太郎の潜在能力4はアレ正直嘘だろと思っている方

ちなみに非安価SSです。話の流れやカップリングは既にだいたい決まってるのでご了承を。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1358161445

インターハイが終わった。
我らが清澄高校麻雀部は団体戦で優勝。個人戦でも咲と和が好成績を収めた。
それまで俺達に見せていた姿からは想像もつかないほど嬉し涙を流していた部長も引退し、
清澄高校麻雀部は新たに5人で活動を再開することとなる。

……ま、それで俺がどうこうなるわけじゃないだろうけどさ。

拗ねたようにそう呟いてみた。
その考えが大間違いであることを俺こと須賀京太郎が知るのは、わりとすぐ先のことである。


そんなある日の昼休み。
俺は携帯電話のアプリでコンピュータ相手に麻雀を打っている。
咲たちにはなんだか気恥ずかしくて言っていないが、それが麻雀部に入部して以来の俺の日課だ。
コンピュータ相手にメンタンピンを上がって小さくガッツポーズを取ったのを見計らったように、友人が話しかけてきた。

「よう、須賀」

おう。どうした?

「いやな、ここんとこよく、麻雀部について嫌な噂ばっか聞くもんでさ」

……は? ウチに?

「ああ。『男子部員は麻雀をする気なんてなくて、女子にセクハラしてる』とか」

んなっ!? 有り得ねえよ!

「わかってら。あと、逆に『女子部員が唯一の男子部員を奴隷扱いしてこき使ってる』とかな」

奴隷扱いって……ものは言いようってやつか?

「お前に限ってそんなことないとは思うけど、全国レベルの部活で女子5人に男子1人となればそういう噂とかも出てきて当然だろ」

そっか。そうだよな。気を付けないとな。
咲たちが変わらないもんだから深く考えたことはなかったけど、全国優勝した部に男子が1人だけ混じってるって結構スキャンダラスだよな。
……俺、今のまま麻雀部にいていいのかな?
芽生えた疑問に答えを出してくれる人などいるわけもなく、午後の授業の予鈴が鳴った。

放課後。
大会が終わったばかりということでしばらくは部活も自由参加ということになるらしい。
だからといって今も部内最弱の名を欲しいままにしている俺が部活に参加しなくていい道理はないんだけど、
部長が引退してなお女子部員は4名、つまり麻雀を打つのに十分な人数が揃っている。
俺が行ってもあぶれるだけだし、欠員が出てたとしても俺じゃ弱すぎて練習相手にもならないだろう。

そんなわけでここのところ、部活には顔を出していない。
今日も一人寂しく帰ろうかと思ったが、咲につかまった。

「ねえ、京ちゃん」

どうした、咲……俺もう帰ろうと思ってたんだけど。

「京ちゃん、最近部活に来ないじゃない。一緒に行こうよ」

あー……分かったよ、うん。
咲も和も優希もあんまり噂の類に明るいとは思えないし、そういう噂が流れてるってことは伝えとくべきだよな。


「はあ? なんですかその根も葉もない噂は……馬鹿馬鹿しい」

そりゃ、俺だってそう思うけどな。有名税みたいなもんだろ。

「言いたい奴には言わせとけばいいんだじぇ」

そうもいかないだろ……俺だけならともかく、お前らまで悪者扱いされてるんだぞ。

「うむ。そういう噂が流れておるのは知っとったが、そこまで尾ひれがついとったとはな」

流石に、何かしらの対策を取らなきゃいけないと思うんですよ。新部長。

「新部長はやめいと言っておるじゃろう」

すいません、染谷先輩。
ともあれ、このまま放置してはおけないのも事実でしょう。
かといって下手に弁明しても却って逆効果な気もするし……どうすればいいんだろうな。

「……言いにくいのですが、一番手っ取り早いのは須賀君が麻雀部をやめることでしょうね」

「の、和ちゃん!」

「流石にそれは酷いじぇ!」

「分かってます。須賀君だって麻雀部の大切な一員なんです……最悪の場合、と考えてください」

大切……か。和にそう言ってもらえると嬉しいぜ。でも実際、どうするんだよ。

「シカトしておけばええんじゃ。根も葉もない噂なんかすぐに飽きられるじゃろ」

そういうもんなんですかねえ。

しかし、染谷先輩の考えは甘すぎたと言わざるを得ないようだ。
全国大会が終わってから一ヶ月、俺たち麻雀部に対する風当たりは最悪と言っていいレベルに達していた。
どう考えてもそれは有り得ないだろうというような噂が飛び交っていて、俺や染谷先輩は時折嫌がらせを受ける羽目になっている。
こないだ下駄箱を開けたら、まあ、およそ「咲に近づくな」というような内容の手紙がごっそりと入っていた。
染谷先輩にも、だいたい同じようなことが起きているらしい。

咲たち1年生組はそういった悪意ある噂に対して無視を貫き通しているが、みんな最近元気がなくなってきたように感じる。
嫌がらせを受けている染谷先輩もなんだか疲れが溜まっているみたいだし、本当にどうにかしないと……。
そう思っていた矢先の、出来事だった。
俺が友人とともに学食へ向かおうとしていたときのこと。

「――そういえば、ウチの麻雀部さぁ」

「あー、聞いてる聞いてる。確か……」

……まただ。
はいはい、噂噂。気にしちゃいけない。

「片岡さんが……宮永さんとか……」

「染谷さんが……で、あー、あと部長の竹井さんは……」

「……あ、原村さんが実はレズで、邪魔な男子部員を虐めてるなんて話も――」

俺が我慢できたのはそこまでだった。
もはや何を考えることも出来ずにその女子生徒に殴りかかり、友人に制止され、騒ぎを聞きつけた先生が駆け寄ってきて――
その後のことは、よく覚えていない。

「てめぇら好き勝手言ってんじゃねぇぞ! 和が、咲が、皆がどれだけ真剣に麻雀に取り組んでるかもわかってねぇくせに!」

「放せ、放せよっ! くそっ、てめぇら……ふざけんなよっ! 俺は……俺はなぁ!!」

ただ、玩具を奪われた幼児のように、ずっと喚き散らしていたような気がする。



……結果として、俺は一週間の謹慎ということになった。
それなりに体格のいい俺が女子生徒を殴り倒したにしては処分が軽い気もするが、
麻雀部に関するよくない噂が流れている現状は先生側も憂いていたようで、情状酌量の余地あり、ということになったらしい。

そういえば県名表示もなくなったことだし酉は付けとくべきかねってことでとりあえず付けといた。

今日はここまでっす。
話の流れやカップリングは決まってるというだけで書き溜めは半端な量しか溜まってない模様。
中~終盤の展開が全く思いついてないという致命的見切り発車なので突然更新が滞ることがあるかもしれない
なので、感想とか雑談とか、なんなら展開予想も大歓迎です。それで何か新しい展開とか思いつくかもしれないし

京ちゃんの妨害能力は完全無効化するというよりは使用するに堪えないレベルまで薄めるというかなんというかそんな感じ
咲ちゃんの場合だと「嶺上牌が萬子か索子か筒子か字牌かはなんとなく分かるけど断定できないしカン材も集まらない」的な

正直なところを言うと効果とかリスクとかぶっちゃけそんな深く考えてないですすみません

オカルト能力の、遮断?
……この際オカルトなんて無いとかそういう話は抜きにするにしても、どういうことですか?

「そのままの意味よ。須賀君が集中状態に入ったとき、咲は嶺上開花どころかカンすらまともにできていなかった」

「優希も、東風戦にも関わらず焼き鳥。デジタル打ちの和や自分の記憶を当てにしてるまこに影響が出てないのもそれを裏付けるわね」

……はぁ。オカルトは認めがたいですが……。
ま、まあそういうことなら須賀君自身の打ち筋がオカルトどうこうで乱れることはないし、気にしなくて大丈夫そうですね。

「そーゆーことね。そういえば、和の集中モードはのどっちだから……須賀君の集中モードは京ちゃんになるのかしら?」

……竹井先輩、それこそどうでもいいです。

「京ちゃんモードかぁ。集中してるときはびっくりするくらい冷静になってるのに名前は可愛いんだね」

咲さんも!

「のどちゃんとお揃いとは、京太郎のくせに生意気だじぇ」

ゆーきまでー!!

「和が発熱してるみたいに真っ赤になるのとは逆で京太郎は凄まじく冷静になるがの」

うう、染谷先輩まで……。
もういいです、須賀君なんて知らないです。
練習しましょう、練習!

「それもそうじゃな。よし、現役組、卓につけー」

……ふ、ぁああぁぁ……。
ん、頭楽になった……。
あー、でもマジでしんどい。こりゃ実戦で使うにはまだまだ時間がかかりそうだな。

打ってる間は頭冴えるどころの話じゃないから、すっげえ気分いいんだけど。
自分が自分じゃなくなるというかなんというか……自分でも怖いくらい、冷静に打ち回せる。

ほんの半年前までは何も出来なかった、俺ごときが。

どうしてもテンション上がっちまうし、咲や優希を相手に俺が完全に勝ったなんて今でも信じられない。

これなら。これなら、もしかしたら、俺だってインターハイで活躍できるんじゃないか。

皆と一緒に、俺も晴れ舞台に立てるんじゃないか。皆にも褒めてもらえるんじゃないか。

もう皆の足を引っ張ることなんて無いんじゃないか――そんな、期待をしてしまう。

「あ、須賀君。目が覚めました?」

ん、和か。うん、ばっちりだよ。部活もそろそろ終わりか?

――その期待を実現させるために、明日からも頑張ろう。
そう思いながら俺は和の声に応え、皆に合流するのであった。

「……お、もうこんな時間か。そろそろ帰らんとな」

ん? 本当だ、もうすぐ下校時間じゃねえか。
せっかく竹井先輩もいるんだから、今日も皆で帰りましょうか。

「ああ、須賀君。ちょっと話があるわ」

竹井先輩? どうかしましたか?

「ええ、あなたの打ち筋の話」

はあ。
まあ自分でもよく分かってないんで、色々話は聞きたいですけど。

「ええ、単刀直入に言うわよ――」


はぁ……オカルト能力の遮断、ねえ。
実感が湧かないっつーかよく分からんっつーか、そもそもオカルト能力ってなんなの、って話なんですが。
皆と違って俺はそういう能力持った奴との対局経験が多いわけでもないし……。

「咲のカンを完全に封殺したんだから、相手の打ち筋を妨害するような能力なのは確定でしょ」

あー、まあ確かにそりゃそうなんですけど……。
正直そんなオカルト信じられませんって感じですね。

「SOAならぬSOSだじぇ」

「ゆーき……もうっ」

でもまあ、それなら俺がヘンに打ち筋を変えたりする必要はない……ってことですよね?
咲の槓とか優希の東場とかそういう特別な打ち方が掻き消せるんなら、後には普通の麻雀しか残らないですし。

「いーや、むしろ逆なのよね。そういうオカルトな打ち手は、須賀君が集中モードに入るだけで調子を崩すでしょうけど」

「……和のような格上のデジタル雀士に対して、今の須賀君は無力。それが唯一にして、致命的な弱点よ」

……確かに、それは否定できない。
今日は和も抑えて一位を取れたけど、それは竹井先輩への満貫直撃が大きかったし。

「つまり、デジタル雀士を相手にしたときに須賀君の武器になる『+α』を見つけること……それが今後の課題ね」

+α、ねえ。
全く、デジタルな打ち方を覚えるだけでも頭が痛くなるってのに……どう考えてもそれを見つけるのはしんどいって分かるのに……
あー、なんでこんなに楽しみなんでしょうねえ。分かります?
そう聞くと、竹井先輩は満面の笑みを浮かべながらこう答えてくれた。


「そりゃもう、須賀君が雀士として一人前になった証拠よ」
 

ここまでー。
何時も通り感想や展開予想は大歓迎です。質問とかもあったら答えますよ。
多分「そんなに深く考えてない」が頻発すると思うけど

乙なのよー
毎日更新してくれるから嬉しいわ
無理はしてへんよな?

全く京太郎と関係なくなるけど、部長世代の現状が気になるな
部長とかキャップとか宮守とか愛宕ネキとか……
……姫子と離れた哩とか

>>97
原作でも淡々と否定してたしあり得なくは無いんだよね、ただ心中を隠してるだけかもしれんが

あと幼馴染設定ってことは照とも知り合いなんかな?

>>99
部長はこないだの登場以降、ちょくちょく顔出してるんじゃないですかね。
ネキは多分プロじゃね? てるてるの競合回避とかでめっちゃ指名される感じじゃね?
哩は…うん…

>>100
仮にそうだとしてもこのSSにはなんら関係ないという悲しい事実

「今日から二泊三日の麻雀合宿じゃ。皆、インハイ予選に向けてここでみっちり鍛えていきんさい」

染谷先輩が手短に話を済ませ、俺達は早速練習に入る。
後輩たちには負担をかけることになるが、俺はやっぱり団体戦に出たい。

去年の咲達とはまるで訳が違う……俺は竹井先輩みたいにあいつらを率いることは出来ない。
あいつらも、咲や優希みたいなオカルト的な超能力は持ってないごく普通の打ち手でしかない。
条件は限りなく悪いけれど、それでも――

「大会出ないとか、そりゃないっすよ京太郎さん!」

「俺達、足引っ張らないように頑張りますから!」

――こうして、愛すべき後輩どもはついてきてくれるから。
まあ、俺達は俺たちなりに精いっぱい、全力で頑張ってみようと思う。
ぃよっし、頑張るぞ! 麻雀部男子、ファイトーッ!!

「……えっ、そういうノリっすか」

そこはノれよッ!! ノってくれよぉ!!


とりあえずノリの悪い後輩どもを京ちゃんモード(命名:竹井先輩。咲の強い推しにより採用)で蹴散らし、
次に後輩同士が打つのを見て回る。四人が四人、それぞれ特徴はあるもののオカルト的な能力はないあくまでごく普通の高校生雀士。
けれど、俺がオーダーを決めるんだから四人の特徴はちゃんと把握しておかないとな。

「……リーチ!」

真面目なこいつは、多分四人の中では一番上手いだろう。責任感も相当強い。
けれど、他三人に比べると若干気負い過ぎなところがあるのが少し不安だ。
出来れば先鋒や大将には置きたくないな。

「流局か……聴牌です」

こいつは地味ながらも安定した実力を持っていて、振り込みの数が他三人に比べて少ないのが長所。
逆に言うと打ち筋が消極的なところがあり、あまり点数を稼げるタイプではないのが短所といえば短所。
……まあ、強いて言うなら大将は避けたほうがいいかな。

「うげっ、ノーテン……」

「俺もだー。二鳴きでノーテンは辛いわー」

双子のお調子者は、兄が面前型で弟が鳴き型。二人とも調子がいい時はとことんいいのだが、
調子が悪い時はとことん駄目で、しかも一度振り込んだりすると大崩れしてしまうことが多い。
……この二人は、先鋒に置くには心もとないか。となると――

「っつーわけで、ちょっと気が早いっすけど団体戦のオーダー決めました。出来れば練習試合とか組んでほしいっす」

お、京太郎。気合入っとるのう……どれどれ。
ふんふん、まあ無難というかなんというか、問題があるようには思わんが。
強いて言うなら、どうしてお前さんが先鋒なんか、かの?

「そこは消去法っすね。あいつらにいきなり先鋒やらすのは酷かなぁと」

まあ、今のお前さんならどこに置いても問題はないじゃろうな。
和もそうじゃがデジタル打ちが大崩れすることはそうそうないし、後輩にリードで渡してやるほうが良かろうて。

「そういうことっす」

そういえば京太郎よ、久の言っとった+αはどうにかなりそうか?
力になれんのは残念じゃが、こればっかりはお前さん自身が見つけるしかないからのう。

「いやぁ、それがまだ全然……そもそもデジタル打ちを実践するので精一杯で」

……ま、一朝一夕で武器を身につけられても困るからのう。
応援はいくらでもしちゃるけえ、地道に頑張りんさい。

「うぃっす、そいじゃ打ってきますね。……さーて後輩どもー。もう一回俺と打つかー」

「うわぁ、魔王が来た!」

「大松「魔王は咲だろ」」

「ファッキューマッツ」

「ちょっと京ちゃん、それどういう――」

……なんちゅうか、ウチも騒がしくなったもんじゃのう。
ま、勿論……悪い気はせんけどな。


さて。俺にとっての最善の打ち方って、結局なんなんだろう。

去年の夏までは軽くハギヨシさんからレクチャーを受けてたくらいでほとんど我流。今の俺にとってはまるでアテにはならない。
秋からこっち、今もずっと和にレクチャーを受けてるのがデジタル打ち。おかげで実力はついたが、それでは足りない。
今年の春。竹井先輩のアドバイスでオカルトっぽい能力に目覚めたはいいけど。

流石に、『格上のデジタル雀士』じゃあ弱点の範囲として広すぎる。
俺より上手いデジタル派の雀士なんてごまんといるだろうからな。

「んー……ポンで」

「うげ、そんなとこ鳴くのかよ」

……鳴き、か。
案外、着眼点としてはいいのかもしれない。
相手のツモ順をズラしたり、妨害というかなんというか、そういう打ち方。確か龍門渕にそんな人がいた気がする。

例えば和は俺より上手いけど、それでも一切ツモらずに勝つのは無理だもんな。
一度試してみるか。相手……特に上家、対面の妨害を考えよう。

チーならともかくポンなら符も付く。無論デジタル的に有り得ない手は打たないよう気を付けて……。
……っし、それポン。さてどう出るか……。

「須賀先輩、それロンです」

……ぐぬぬ、難しいな。
鳴くってことは当然手牌の選択肢が少なくなるわけで……。
ま、一回打っただけで上手く行くわけがないよな。気長に行くか。

幸いにも、時間はたっぷりあるんだ。数打ちゃ当たるじゃないけれど、みっちり数をこなすしかない。
……よし、それポンだ!

短いけどここまでー
話の流れからレス数を逆算しておかない>>1は書き手の屑

OB竹井が清澄麻雀部を襲撃

感想ちょー嬉しいよー。
勢いのままに>>118の小ネタいくよー

いつも通り俺達が練習に励んでいると、急に部室の扉が開いた。

「はぁ~い♪ 皆、久しぶりねー」

『…うげっ』

一年生の男子部員の声がハモる。おいお前ら、万が一聞かれてたら酷い目に遭うぞ。
地元の大学に進んだ竹井先輩は、講義の時間が空いているときにこうしてよく部室に来てくれるのだ。
しかしまあ、こう、一言で言い表すなら「魔性の女」というのがぴったりな彼女に、俺達は毎度してやられている。

「須賀君、今失礼なこと考えたでしょ」

うげっ。

「京太郎さんざまぁ」

「身から出た錆……」

いや、竹井先輩はいつも「結果的には」俺達のためになることをしてくれてるんだけどね?
その過程で多分に彼女の趣味嗜好によるあれやこれやが挟み込まれるのが問題なだけであって。

「よーし決めたわ、今日のイケニエは須賀君ね」

へーへー、分かりましたよぅ。
今日は一体、何をするんです?

その後京ちゃんは久さんの買い物に付き合わされたりして、その道中で麻雀についても色々教えてもらったりして、
疲労困憊で部室に戻ってきたらのどっちの機嫌がほんの少しだけ悪くなってたりするんじゃないですかね?

夜には本編を投下しにくるつもりだよー。

投下するよー

そんなこんなで合宿中後輩をボコりつつ鳴きメインの打ち筋というものを研究してみたが、これがまた難しい。
和がわりと面前派であることもあるけど、今の俺にはまるで鳴きのノウハウというものがないからな。

勿論最低限、役牌や鳴いて聴牌取れる牌で鳴くことはするけど……逆に言えばそれだけだ。
龍門渕の井上さんあたりの牌譜を参考にネト麻でも部活でも数をこなしてはみるが、
付け焼刃の鳴きで手を短くしてしまい、普段なら相手にならない後輩にまで振り込む始末。
本当に、難しい。

「調子はどうですか、須賀君」

お、和かー。あまりいいとは言えねえなぁ。
勿論普通にやってれば普通の結果が出るんだけど、+αとか考え出すとてんで駄目だ。
正直、インハイ予選に間に合うかと言われると相当厳しいと思う。

「まあ、現時点でも須賀君を上回るデジタル雀士はそうそういるものではないと思いますが……」

そうかな? だとしても、上に行くためには必要なことだからな。二度とあんな思いはごめんだ。
麻雀部の男子部員が女子の足を引っ張るようなことが、二度とあっちゃいけねえ。
そうじゃない、男子だって立派な麻雀部員なんだと、そう示すためには――勝つしかないんだから。

「……私が言っていいことなのかどうか分かりませんが、須賀君。あまり思い詰め過ぎないでくださいね?」

……あ、あぁ、そうだな。
俺がいらいらしてちゃ後輩だって萎縮しちまうよな。
先輩は辛いぜ。

「それもですが、咲さんもゆーきも須賀君が無茶をすれば絶対に心配しますよ」

あー、それもそうだなー。
咲はこうして友達もいっぱい出来たのに未だに危なっかしいというかなんというか見てられない感じだし、
優希の奴だって、自分で言うのもなんだけど俺はもう立派に麻雀部の戦力なのにタコス作らせるのやめないし……。

「……そういう意味ではないんですが。勿論私だって心配です」

……ん、ありがとな。
でも頑張らねーとなぁ……。
ま、体調崩さない程度に気張ってみるさ。

「是非とも、そうしてください」

そうは言ったものの、どうしても俺は鳴きメインの打ち方をマスターできず……正確に言えば、
鳴きを使った『何か』を自分の売りだと言えるレベル、つまり固有の打ち筋にまで昇華することは出来ないまま……
インハイ予選の日を迎えてしまった。

早朝。日が昇るより早くに眼が覚めてしまったため、とりあえずシャワーを浴びることにする。
熱めの湯で寝惚けた身体を無理矢理叩き起こす。身体を拭いて、整髪料を持って鏡の前へ。
知らない内にすっかり伸びていた髪を後ろへかき上げ、前髪は軽く横に払う。最後に制服に着替えて身支度終わり。

流石に母さんもまだ起きていないようなので適当にあるものを口の中へ放り込み、俺は早々と家を出ることにした。
集合場所に着いたが、まだ誰もいない。仕方なく携帯の麻雀アプリを起動して時間を潰していると、
10分ほど経って俺がトップ終了を決めたところで人影が現れた。

「あら、須賀君。おはようございます……早いんですね」

……おはよう、和。
いやなに、目が覚めちまってな。

「どうですか、自信のほどは」

正直、ヤバい。動悸が激しいどころの話じゃねえんだけど。
とりあえず最初の相手は皆先鋒にオカルト打ちのエースを揃えて来てるっぽいから、
なんとか俺が稼ぎきらないといけないなってところかな。

……まあ、それだけ考えれば楽な話っちゃあ楽な話なんだけどね。

「オカルト……むう」

ま、俺がしっかり稼いで後輩どもに繋いでやるだけのことさ。
日程では確か男子のほうが先なんだっけ?

「そうですね。皆で応援しますよ」

ありがてえ。

「京太郎さーん、おはざーす」

「早いですね、須賀先輩」

お、話をすれば何とやらだ。
お前ら調子はどうだ。緊張して打てないとか言わねえだろうな?

「ぜ、ぜぜ全然大丈夫っすよ」

「……正直、ヤバいです……」

ま、俺がなんとか稼いでくるから安心しろ。
先輩が格好いいところ見せてやるからな。

今日はここまでだよー。
短くてごめんなさいなんだよー。

一様 アニメの合宿の特打ちの成績で

1位 まこ 2位 京太郎 3位 咲 4位 ゆうき

の半荘があるから オカルト無しでもそこそこ戦えるようにはなってるんじゃない

ヒャッハー京ちゃんの誕生日だー!

ってことで小ネタ書く。
内容はラブじゃん風能力表でも過去話でも未来ifでも一方その頃○○は、でもどんとこい。
ただしこのSSの世界線上の出来事に限る。
(>>のコンマ一桁)個、ぞろ目ならプラス1、77ならラッキーセブンってことで更に+1個書くよー。

ヒャッハー京ちゃんの誕生日だー!

ってことで小ネタ書く。
内容はラブじゃん風能力表でも過去話でも未来ifでも一方その頃○○は、でもどんとこい。
ただしこのSSの世界線上の出来事に限る。
(>>232のコンマ一桁)個、ぞろ目ならプラス1、77ならラッキーセブンってことで更に+1個書くよー。

77

華麗に安価ミスったときは肝が冷えたよ。

8個ってことで、ここから下1~8まで書くよー

休日だし時間早いけど投下するかー。
ただしおまけ小ネタのみ。

書き溜めがだんだんと減って、横のスクロールバーからもそれが察せられるスリルを味わうのもいいけど、
それで本当に書き溜め尽きたら洒落にならないからね。仕方ないね

●はやりん29歳

『……それではっ、はやりんから重大発表がありますっ☆』

たまの休日。和をデートに誘う勇気もなく俺は自宅で寝そべりながらぼーっとテレビを見ていた。
17歳男子としてこれはどうなんだと思わなくもないが、麻雀番組見てるから、まあ、部活動の一環ってことで。

普段は終始明るい雰囲気で初心者向けの麻雀講座をやっている瑞原プロの番組だが、
今日はなんだか雰囲気が違うようだ。……というより、そりゃ流石に変わらなきゃおかしいよな。

いくらおもち最強と俺の脳内で名高い瑞原プロとはいえ、
流石に(29)にもなってこの路線は「うわキツ」と言わざるを得ない。
とかなんとか思ってたら。

『……最近、私のことをアイドル路線で売ってるだけの色物プロと勘違いしてるボクたちが多いみたいなので~』

テレビの画面越しですら冷や汗をかいたほどのプレッシャー。
これが……トッププロのオーラ。

『今年一年、はやりんはプロ雀士としての活動に専念したいと思いますっ☆』

『高校出たての新人プロちゃんも、色々実績のある先輩プロさんも、まとめてかかってきやがれーってことで、よろしくっ☆』

……今年のプロリーグは、ひと波乱ありそうだ。
なんだったら、和を観戦に誘ってもいいかもしれない。

どうせそんな勇気は出せないだろうなという情けない自覚と共に、
俺の休日は至極平和に過ぎていくのであった。

……プロリーグの試合って、テレビだとどのチャンネルでやってるんだろ?

流石に本編でさえまともにキャラが立ってないはやりんをニワカの俺が料理するのは無理があった。
まさに「うわキツ」だった。
はやりんは年相応の格好さえすれば超絶美人だと思うのです。

●のどっちの父親

  娘に男ができたのではないかと悶々
  素行調査する

……最近、娘の様子がおかしい。
まさか本当に全国優勝するとは思っていなかったが、まあ、それはいいとしよう。娘の人生は娘の人生だ。
私個人が麻雀のことを好意的に見ることは今後もないだろうが、親として認めてやるくらいはすべきだろう。

しかし最近、娘が帰ってくる時間が遅くなった。
インターハイが終わったから、しばらくは部活動も短縮されると言っていたはずなのに、だ。
……それはいいとしよう。

どうやら娘に男が出来たらしい。

用があって部屋を訪れたら(恐らくは最近流行りのスカイプか何かだろう)男の声がしたのだ。
しかもやたらと親しげな口調でだ。我が娘ながら愛想のいいほうではない和が、だ。
……まあ、男が出来ること自体はいいとしよう。
いずれは起きる事態だ。

しかし、相手の男が本当に娘に相応しいのかどうか。これは大きな問題だ。
まさかとは思うが男も麻雀をやっていたりするのではないだろうな。
もしそうなら私は絶対に認めないぞ。

そう決意を固めていたところに、家の電話が鳴る。
娘の携帯からだ。

『もしもし……あ、お父様。部活の友人に夕食に誘われたので……今日は帰りが遅くなります。それでは』

……。
ああ、部活の友人が男か女かには触れていないな。
だがしかし、電話越しに確かに男の声が聞こえたな。
音質の問題があるから絶対そうだとは言い切れないが、
聞いた感じではボイスチャットの男と同一人物だろうな。
………………………まずは、身辺調査からだろうな。


ここに娘の親離れを認められない男の独り相撲が始まった。
なお、麻雀部員だということ以外文句のつけようがなかった模様。

京ちゃんは異常。
献身性抜群で料理も(少なくともタコスは)出来て福山ボイスとか。

流石に原村父もこの男には文句のつけようがあるまい。


のどっち相手だと京ちゃんの乙女度ましましでいけるから嬉しい
お互い意識する関係でそのまま亀の歩みの進展って好きやねん

乙なのよー。シチュはともかく、和の態度が……


所で、イッチが言うとるんはこれやろ?俺も好きやよ。違ったらすまん

照「京ちゃん、カッコよくなったね」京太郎「えっ!?」
照「京ちゃん、カッコよくなったね」京太郎「えっ!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1339056974/)

京和はVIPではほとんど見ないね
おっぱい断ちして強くなるみたいなのが最近立ってたけど

>>257
 256だけどちょっと考えてくるわ。

>>259
 あれは良かった

>>264
握手

>>265
せやな

>>269
あれはすばらだった

>>271
スレ立てはよ。


今日は小ネタのみでー。
なんかやたら長くなった

●京太郎と和の誕生日デートして

さーて、部活部活。もうすぐ俺達も三年生だ。一日たりとも無駄にはできねーからな。
そう思って定めた練習開始時間よりかなり早くに部室に向かったのだが、流石にまだ誰もいない。
携帯で部員からの連絡を確認した後でネット麻雀を始めたところで、和が現れた。

「おはようございます。早いんですね、京太郎君」

お、和か。おはよう。流石に早く来すぎたと自分でも思ってるところさ。
真面目君と女子が三人、風邪で欠席らしい。この時期だから健康には気をつけなきゃな。

「そうですか……まあ、人数的には問題ないでしょう。今日も頑張りましょうね」

おうとも、と返事をしたところで残る部員達がぞろぞろと現れた。
よっし、それじゃ練習開始なー。


……お、もう昼か。よし、じゃあ今日は上がり。各自帰っていいぞ。

「いや駄目っすよ。まさかここまで全く触れもしないとは思ってませんでした」

ん? 俺なんか忘れてたっけ?
嘘だろ、部長に就任してから予定だけはきっちり確認するようにしてるぞ。

「だめだこいつはやくなんとかしないと」

「自分の誕生日忘れる人って実在したんですね」

誕生日? ……あぁっ、そーいやそーだな。完っ全に忘れてたよ。
この年になって誕生日なんてそうそう祝ってもらうもんでもないしな。

「去年ハンカチあげたじゃないですか」

ああっ、それはちゃんと覚えてるって和! 今でもそのハンカチ使ってるんだから!

「京太郎さんもげろ」

「京太郎さん爆発しろ」

黙れ双子っ!
そーいうのは今から二週間ほど後に世間を賑わすだろう優男どもに言ってやるべき言葉だろ!

(私去年チョコあげたし優希ちゃんも和ちゃんも染谷先輩も竹井先輩もあげてたけど黙っておいたほうがよさそうだな)

「ま、とにかく! 京太郎さんの誕生日を口実に騒ごうってことで、一年組でちょっとした企画をしたんですよ」

「だから帰られると困るんですけど、なんか用とかあるんですか?」

お、おう。ありがとう。別に外せない用事はないから大丈夫だけど……。

「よっし! んじゃ王様ゲームやりますよー」

うおえええっ!? 駄目なやつだろそれ!
至極まっとうなはずの俺の意見は無情にも却下され、王様ゲームが始まった。

「特別ルール。普通は何番と何番が○○しろ、ですが今回は京太郎さんと何番が○○しろ、と命令すること」

「まあ京太郎さんの誕生日なのに京太郎さんが関わらない命令とか出てもおもんねーし」

おいそれ俺にものっそい不利なルールじゃねぇか!
お前らやっぱり騒ぎたいだけだろ、俺の誕生日祝う気ないだろ!

こんな滅茶苦茶なルールの王様ゲームに女子の一年や咲、優希までノってきたことを、
俺はこの時点で疑っておくべきだったのかもしれない。
……そう、イカサマだ。


(王様以外のくじは全部『1』になってる……)

(そして京ちゃんと和ちゃん以外、私達はみんな仕掛け人……)

(俺達の中の誰かが王様になった瞬間……)

(京太郎さんの命脈は尽き果てるのだ……!)

『王様だーれだっ!』


「お、俺だっ!」

うげ、双子弟! 考え得る限り最悪の奴が王様になりやがった!
さてどう出る……このお調子者が普通の命令をしてくるとは思えないが……。

「京太郎さんと1番は今から二人でデートに行くこと!」

ファッ!? おい、1番が男だったらどうしてくれるんだ!
俺はせっかくの誕生日をホモホモしい苦い思い出で塗り潰さなきゃいけなくなるのか!?

「え、えっと、京太郎君……」

ん? どうした、和。

「1番、私……です」

よくやった双子弟ォォォォォォォ!!!
そんな本音はおくびにも出さないが、マジでよくやった双子弟。
俺、今日という日が終わったら死んでもいいや。

お前ら絶対ついてくんなよ! 尾行とかしてたら後が怖いぞ!
咲、優希! こいつら見張っててくれよな! 頼んだからな!

「京太郎さん必死過ぎてわろす」

「任せといて、京ちゃん(何を任せるのかは言ってない)」

「心配しなくていいじぇ(尾行しないとは言ってない)」

……なーんか不穏な雰囲気があるような気もするけど。
正直、和とデート出来るなら多少のマイナスは甘んじて受け入れるつもりがあるぞ、俺は。
それじゃ、行こうか和。

「いいんですか? 罰ゲームにしては少々やりすぎな気もしますが」

和がいいんだったら、俺はいいさ。
和が嫌なんだったらこのまま家まで送るよ。

「……はぁ。まあ、京太郎君の誕生日ですし、せっかくだからどこかに出かけましょうか」

そう来なくっちゃ!
とはいえ、特に行きたい場所もねーよなぁ。
ゲーセンでも行く?

「いいですよ。それじゃ、行きましょうか」


さて、ついたぞ。
この無駄なやかましさ、実にゲーセン。
さーてなんか二人で遊べそうなものはっと……。

「……」

えーと、おーい、和?
状況を説明しよう。場所、クレーンゲーム。中身、エトペンのストラップ。
和がその場から動かない。
これは男を見せるしかあるまいよ。
っし、じゃあまずはこいつから行くかー。

「いいんですかっ!」

あぁもう可愛いなあもう! ヤバい、俺は着々と駄目なほうの道に進んでる気がする。
ともかく、まずは500円投入。500円で6回出来るタイプの良心的なやつだから多分これで取れるだろ。
……ぃよっし! 案外早く取れたな。

「エトペン……!」

和の目が輝いている。プレイ回数は残り二回。
これはもしかするともしかするぞ……ぃよっしゃあ二個目ゲットー!
やった、和とお揃いだー! ほい和、こっちお前のな。

「あ、ありがとうございます……!」

あぁもうああもう、エトペンストラップごときで喜びすぎだろ和!
なんなの! 俺だけを萌え殺す娘さんなの!?

「き、京太郎君、大丈夫ですか?」

ああごめん和、気にしないで。
俺の理性が決して負けられない戦いに臨んでただけだから。
次どこ行く? 見たところ、ここではこれ以上やることもなさそうだけど。

「んー。そうは言いましても、私も急には思いつきません」

んじゃ飯でも食いに行くか。よく考えたら食ってねえや。
どこ行きたい? ファミレスでもなんでもいいけど。

「あ、じゃあこの前連れてってくれた、あそこ……あの、ハンバーガー食べるところがいいですっ」

あー、ナクドね。オッケーオッケー、全然いいよ。
俺としては、いいとこのお嬢さんにあんなジャンクフード食わしていいもんかどうか悩むところだけど。

「♪」

……まぁ、この機嫌のよさそうな和を止める勇気なんて、俺にはないし。
いいんじゃないかね。

 

そんなこんなで和と二人っきりというシチュエーションを全力全開で堪能した俺が、帰宅後に携帯を確認すると。
大量の画像添付メールが、見知らぬアドレスから送られてきていた。
え、何これは……と思いつつ開いてみると。

そこには揃いのエトペンストラップを持った見覚えのある少年少女の姿や。
向かい合って座りナクドのセットを食ってる見覚えのある少年少女の姿や。
商店街に繰り出して互いの服を選び合ってる見覚えのある少年少女の姿や。
お互いが選んだマフラーをつけて並んで歩く見覚えのある少年少女の姿があって。

…………………………………うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!??!?!??
 

翌日の部室で何が起きたかは、まあ、触れてあげないのが優しさだということで。
明日は本編投下する所存ー

京咲、京和、京久……優希だけ京「タコ」 何故なのか

まるで歯痛だけ「はいた」と読むような……

pixiv大百科曰く京優だと別の漫画のカップリングタグに引っかかるんだとか。
やっぱり京タコ呼び安定やね

ちなみに俺は「京タコは悪友」派。流石に二人とも異性と意識するには距離が近すぎるんじゃないかな。
ベクトルこそ盛大に真逆だけど、化物語の阿良々木の野郎とバサ姉みたいに、
恋人よりも仲の良い友達くらいのポジションに収まればいいと思うよ。

今日は小ネタのみ。


すまぬ
 

>>144のイケニエの内容を詳しく

はーぁ、余計なこと言うもんじゃねーな。
また俺が竹井先輩の生贄だよ。

まぁその道中に麻雀の小話とか聞けるし、練習の相手もしてくれるし、
決して無駄な時間ではないんだけど。ないんだけれども。

それでもちょっと、これはやりすぎじゃありませんかね竹井先輩。
前が見えねーっす。荷物多すぎ。

「だらしがないわねー須賀君。いい男がその程度で音を上げちゃ駄目よ」

視界を塞ぐほどの大荷物を一方的に抱えさせられて、
それでもにこやかな笑顔を振りまくのがいい男だってんなら、
俺はいい男じゃなくていいです。

「ま、和が考える『いい男』はまた違うでしょうしねー」

なんでそこで和が出てくるんですかっ!
全く誰相手でもこっちのペースで話せることなんてほとんどない俺だけど、竹井先輩だけは敵に回したくねーや。
こうして毎度毎度生贄にされてる辺り、どっかで敵に回してるんだろうけど。
わっかんねー。

「ふっふーん。いやぁ、やっぱり荷物持ちがいると買い物捗るわねー」

まぁ、この大量の荷物の八分の一くらいは部の買い出しも兼ねてるわけですし、文句は言いませんが。
……これだと結局俺が雑用係続けてるみたいなもんだよなぁ。はぁ。

「ブーたれないっ。美穂子なんてキャプテンになってからも自分で雑用を買って出てたんだから」

それは既に何度も聞きましたよ。
そういう話は自分でやってから言ってください。

「最近つれなくなってきたわねぇ須賀君」

つれないというか、釣られないというか。

「やっぱり先生に似たのかしら?」

……どんだけ和の話したいんですか、あんたは。
やっぱり、何年経っても、竹井先輩が分からない。

こう、俺としてはむしろですね、タコ→京よりも久→京のほうがオイシイんじゃないかと思うわけですよ。
文句ひとつ言わず雑用やる金髪美少年に惚れていく魔性の女とかイイんじゃないかと思うわけですよ。
普段の態度がアレだからデレようにもデレられなくて結局引っ張り回すのが精一杯なんですよ。
でも金髪美少年は別の女しか見てないわけですよ。
だから逆にその女の話題とか出してみて、少年の反応を見てやっぱり脈無しか、とか落ち込んだりするわけですよ。
少年は魔性の女の気持ちには気づく由もないわけですよ。

まあそんなことになったらうえのさんがかわいそうなのでこのえすえすではそんなことはないとおもいますけれど

一人ぼっちで鍋の煮込みラーメンを啜りながら投下する夜も悪くない。

ここで問題。
京ちゃんの集中モードの演出はカズキくんでしたが、
京ちゃんの亜空間殺法の演出はいったい誰になるでしょうか。
答えは多分今回の投下で分かる。と思う。

そして、遂に。
俺達は三年生になった。

去年は県大会で負けてしまったため新入部員の数は減ってしまったが、
幸い既に団体戦に必要な人数は揃っているので問題はない。
あとは俺達がいかにして全力を出し切るか、だと思う。
今更新たな技術や戦法の習得なんか望めるはずもないし、ひたすら今の打ち方の精度を上げていくしか……。

「そーんなことで全国を勝ち進めるとでも思ってるのかしら? 須賀君っ」

た、竹井先輩!? お久しぶりです。今日はまた、どういった御用で?

「ふっふーん、今日はなんと……須賀君のために先生を連れてきました!」

……ほう。話を聞きましょう。
また俺の後輩でも虐めに来たのかと思ってましたよ。

「私を何だと思ってるのよ。美穂子、入っていいわよー」

美穂子? 美穂子って……まさか風越の福路さん!?

「そうですよー。うえ……いえ、竹井さんとは大学で同じ学科なんです」

パねえ! 相変わらず先輩の人脈ハンパねえ!
プロ雀士は顎で使うわ他校のキャプテンのクラスメイトになってるわ、この人脈がどこからくるのか分からない。

「企業秘密よ。出来れば和や優希の特訓相手も連れてきたかったけど、流石に都合がつかなくてね」

はー。むしろ和や優希の特訓相手にアテがある時点で尊敬しますよ、俺は。
でもまあありがたいっす。やっぱり最後の大会と思うと緊張するし、出来ることなら何でもやりたいと思ってたんで。

「聞いてるわよ須賀君、最近デジタルとオカルトのハイブリッド打ちになりかけてるんですって?」

もはやわけがわからねえ。なんですかその能力バトル漫画みたいな肩書は。
いや、言いたいことはわかるけど……「流れ読んで鳴く」とか確実にオカルトの領分ですし。
でも和の目が怖いんでその話はやめてください、お願いします。

「だから、怖い目なんてしてませんっ」

「ふふ、生徒さんを取っちゃってごめんなさいね?」

「!?」

おぉ、和が手玉に取られている。そうそう見れない光景だな。
……ああぁぁぁああ慌てる和が可愛いとか考えてる場合じゃねぇだろ俺ぇぇええ!

「……はっはーん。面白いことになってるわねぇ、ウチの後輩たちも」

「竹井さん、悪い顔してますねー……では、打ちましょうか」

というわけで、竹井先輩の粋な計らいにて相当の打ち手である福路さんに鍛えてもらえることになった。
彼女の売りは、確か観察……だったか? 相手の様子や癖を観察して、最善手を導き出す。
和に習ったデジタルとも、純さんに教わったオカルトとも少し違うような気がする。
つまり、俺にとっては未知の領域。

……ここまで考えて福路さんを連れてきたのかね、竹井先輩は。
だとしたら冴えてるってレベルじゃねえな……あ、それポンです。

「……!」

福路さんには感づかれたか? そういえばあの時、福路さんは純さんと同卓だったっけ。
こりゃ完全にバレたかね……でも、それチー。

「くっ、東場の私に先んずるとは小癪な……!」

……優希、それロン。

「じぇーっ!?」

「……おぉー」

分かり易いな福路さんっ! いや、感心してくれてるっぽいのは嬉しいけど。
なぁんか、嫌な予感がするんだよなぁ。


「……はい、ロンです。須賀君のトビで終了ね」

ぐえー。嫌な予感的中じゃねえか。
純さんの意趣返しとはいかなかったか、残念だ。

「須賀君の場合は、やろうとしていることが見え見えなのよね」

はぁ。癖とかそんな感じでしょうか。
そんな変わったことをしているつもりはないんですけど……。

「んー、癖、というほどのものでもないと思うけど。私、観察は得意だから」

「大胆に鳴くときほどより慎重に、ただ手を進めるためだけの鳴きを敢えて仰々しく……って感じかしら?」

うげえ、バレバレじゃねえか。
最後の大会まであと少ししかねえってのに、このタイミングで弱点発覚とか……うわあ。

「ああいや、弱点というほどのものではないと思うわ。手前味噌だけど、私くらいでなければ気付かないでしょうし」

「今日来たのは……この観察と、それに基づいた打ち方を、須賀君に教えるためなんです」

……えっ?
風越の元キャプテンが、俺に?
いやいやいや、いくら竹井先輩のお知り合いとはいえ、えええっ?

「あら、迷惑だったかしら?」

まさかそんなことは。俺としては得することしかないっすけど。
いやでも、いいんですか? 逆に、福路さんにはなんの得もないと思うんですけど。

「ま、そこは私の交渉術ってやつよ。感謝しなさい須賀君」

「ふふっ。竹井さんたってのお願いとあらば、ね」

やばいよこの人。聖人すぎるよ。絶対ヤバいアレに騙されるタイプだよ。
いや、有難いんだけど。本気で有難いんだけどね?

「……それに、今年の男子の部には、『神に愛された子』が出場するらしいわ」

……神に、愛された子?
咲とかを指して牌に愛された子ってんなら聞いたことがありますけど……。

「東京の無名校に所属する打ち手よ。白糸台の男子部と練習試合をやって、その子一人だけボロ勝ちしたとか」

「そんな圧倒的な才能を持つ魔物に、ウチの凡人代表須賀君が勝ったら……さぞ愉快だと思わない?」

そりゃ、確かに痛快だとは思いますけど。
聞いた限りだと、現実問題かなり厳しそうですね。
やっぱり相当のベテランだったりするんですか?

「いえ、その子が麻雀を始めたのは今年からだそうよ」

はぁ!? 今年からァ!? この俺でさえもう今年で三年目ですよ!?
牌に愛された子とか言われてる女子だって麻雀経験がなかったわけじゃないでしょうに。
そりゃまた一体全体どういうわけで……。

「だからこそ『神に』愛された子ってことよ。牌譜は一応ゲットしといたから目を通してみなさい」

もうその牌譜をゲットしたコネについては突っ込みませんよ。こっちの理解が追いつきません。
じゃ、問題の牌譜だけど……うへぇ、こりゃ本当にハンパねぇな。
高目安目のある手なら確実に高めで和了り、あと一役で満貫、跳満ってときには確実に裏を乗せる。
万能すぎて、とてもじゃないけどどんなオカルトでこれをやってるのか分かりやしねえ。

「それが違うのよ須賀君。彼は、オカルト打ちじゃない」

「デジタルもオカルトも、全てひっくるめて覆してしまうほどの豪運の持ち主……それが彼」

「だから、須賀君。神に愛された子……『天龍寺行仁』に、京ちゃんモードは一切通じない。そう考えたほうがいいわ」

今回はここまでー。

ところでアレだ、うちのSSの京ちゃんの髪の長さは、Dグレのアレン君を想像すると丁度いいかもしれない。適当だけど。
丁度リナリーとのどっち両方ツインテだし。両方連載途中で髪型変わるし。両方休載するし。
……あれ、ウチののどっち、なんか初期のリナリーの影響を結構受けてる気がしてきた。

よーし今回トップとったら昇段だー

と思って天鳳打ったら東一でトバされた件。俺の相手はタコスか何か?

●アラフォーとデート

「突撃、隣の高校生雀士! 司会は敏腕アナウンサー、福与恒子でお送りいたしまーす♪」

「相方はいつも通り、私小鍛治健夜が務めさせていただきます。今日は誰を訪ねるんでしょうか」

「今回の相手はなんと! インハイ個人戦初出場! 魔王と名高い宮永咲選手を擁する清澄の男子選手、須賀京太郎選手ですよ!」

「魔王とか言わないであげて!?」

「というわけで既に須賀君には出て来ていただいていまーす!」

「うえぇ!? ちっとも訪ねてないけどいいの!? 呼び出しちゃってるけどいいの!?」

「いいんじゃなーい? ぶっちゃけ交渉とかアポとかは私の管轄じゃないので分かんないわー」

「一ヶ月前に連絡があったからちゃんと今日は練習休みにしておいたんで、大丈夫ですよ」

「現役アナウンサーよりも高校生のほうが人間出来てるんだけど!?」

「もう、こーこちゃんと一緒にいるとツッコミ疲れるよ……」

「アラフォーだからね、ちょっとしたことで疲れても仕方ないね」

「アラサーだよ!」

「おぉ、生コント」

「お恥ずかしいところをお見せしてごめんね……」

「そいじゃまあ、街に繰り出そうかー」

突撃、隣の高校生雀士。
ウィークリー麻雀TODAYなんかで話題になってる高校生雀士を(ちゃんと事前にアポを取って)訪ね、
プロ雀士と交流してもらうという趣旨でお送りする全国ネットの人気番組である。

この番組の特徴は宮永照や原村和のような既に有名な選手ではなく一見埋もれがちになる地味な選手を発掘することで、
特に二年生の選手を訪ねるときは来年のインハイに期待できる選手が出てくると玄人ファンの間でまことしやかに囁かれている。

そんなわけで、結局のところ残った記録は団体戦予選一回戦敗退と個人戦決勝リーグ敗退でしかなかったとはいえ、
先鋒として驚異の成績を叩き出した京太郎にお呼びがかかったのはまあ不自然なことではなかった。

「……とはいえ、俺別に強豪校のエースの人とか、ウチの和と違ってこういう経験ないんですけど……緊張するなぁ」

「ははは、気にしないで大丈夫だよ。ぶっちゃけこの番組地元自慢とかして終わりみたいなもんだし」

「こうして散歩でもしながらお話を聞かせてくれたらそれでオッケーなところあるからさ」

田舎の街を三人で歩く様子を撮影しているだけというまた珍妙な番組だが、
プロ雀士とアナウンサーのコンビ漫才だけでも最低限番組としての体は成しているので良し、らしい。

「須賀君は麻雀始めてどれくらいなの? あれだけの活躍をするのに一年生の頃は特に名前を見なかったのも気になるな」

「麻雀始めたのは高校からですね。恥ずかしながらルールも全然知らなくて……去年は個人戦に出て、予選でトバされて終わりでした」

「高校から! っはー、信じらんないねー。すこやんはいつからだっけ。三十年くらい前?」

「直接表現しなくても言ってること一緒だよ! アラサーだよ!」

「はは……まあ、いい先生がいてくれたのが救いでした。おかげでこれだけ強くなれたので、俺の先生には感謝してます」

「先生ねー。調べたところによると清澄の麻雀部は顧問はいても監督はいなかったはずだけど」

「んでもって男子部員も須賀君から見ると後輩しかいなかったはずだよね。これは気になるなー」

「しまった!? 余計なこと言った!」


(すこやん、楽しそうじゃん。いや須賀君背ェ高いしイケメンだしまあ私も楽しいけど……)

「……じゃ、来年こそは全国、かな?」

「そりゃ勿論ですよっ」

「ふふっ、なら本当に全国出場決めたらお姉さんがご褒美をあげよう」

「気の長い話ですねー。多分俺忘れてますよそれ」

(……お願いだから、犯罪だけはやめてよねすこやん……)

ごめんやるとは言ったけど流石にアラフォーとデートはどう転べばいいのか思いつかなかった。
だからこーこちゃんがついてくることになったけど許してくださいオナシャスなんでもしますから!

何でもするって言うと普段SS書いてる時よりレスがつくという都市伝説。
都市伝説イッチが万が一ここ見てたらこの都市伝説の対抗神話教えてくれませんかね

いいだろう、なんでもすると言ったからにはなんでもしよう(ただしこのSSの世界観内の出来事に限る)
>>367

のどっちにラキスケ

なお満更でもない模様

バレンタイン 嫉妬する和

……あののどっちがラッキースケベ喰らって満更でもなくなるって、好感度ナンボほど稼げばいいんだろう。
婚約済ませてても怒られそうな気がするんですけお!

あと>>368スレ立てはよ! はよ! まだ日程的には余裕があるぞ!

●のどっちにラキスケ
 なお満更でもない模様

「ふあぁ~あ~……おはよう、和……」

「おはようございます、京太郎君」

世界麻雀U20大会に召集され、大会に向けた合宿に参加した京太郎。
清澄からは他にも和と咲が参加しているし、インターハイで見かけた顔もいる。
なお、世界大会編がこのSSで描かれる予定はないので悪しからず。

「なんつーか、しんどい。時差?」

「落ち着いてください、ここは日本です」

基本的に京太郎は朝が強いほうではないため、試合本番には程遠いこの時点では全く気合いが入っていないようだ。
反対に和は既に準備万端。今から試合ですと言われても対応できそうな佇まいである。
たぶんその辺の差がこの不幸な事故を生んだのだろう。

「ふあ~ぁぁあ……」

「もう京太郎君、いい加減目を覚ましてください」

「わかってる……ふあぁ~……うげっ!?」

何かに躓いてすっ転ぶ京太郎。
隣を歩いていた和は当然それを助けようとするが、
流石に体格差やあれこれ的にそれは無理だった。

ドンガラガッシャ―ン!!

「なんだ!?」

「何事だ!?」

「すげェ音したぞ!」

フロア中に鳴り響く騒音!
集まる代表選手たち!
そこで彼らが見たものは!


『……!?』

期待の男子選手須賀京太郎(が転ぶのを助けようとしたが体重差で引っ張られ自分も転んでしまったがために彼)を
押し倒して(いるようにしか見えないうえに不幸な事故の結果)キスまでしている有名アイドル雀士原村和の姿であった!

「あっ…(察し)」

「これは(須賀を)教育やろなあ」

「これは(原村を)教育やろなあ」

「京ハギじゃないんですか(憤怒)」

「大松「ハギ京だろ」」

「なんでホモが湧いてるんですかねえ……」

現場を目撃した選手の反応は様々であったが、とりあえず。

「……目、覚めましたか」

「……これ以上なく、はい」

当初の目的は達成できたということで、二人は無理矢理納得するしかなかった。

まあこの辺が落としどころなんじゃないですかね(震え声)

残りの小ネタも完成次第投下していくので、今日のところはこれでさいなら~

雑談スレでこのスレの話をしてくれる人がいて涙ドバー

SS書きにとってスレにレスがつくことは最も嬉しい
他のスレで自分のスレの話が出ることはその次に嬉しい!

(……麻雀なんて、つまらない。こんなのクソゲーだ)

天龍寺行仁は、そう思う。
それは驕りでもなんでもない、ただの素朴な感想だった。
友達に人数合わせで誘われたから軽い気持ちで入ってみたが、何も面白くない。
何がどうなっても、結局、最終的には自分が勝ってしまうのだから。

(大体の人が東場の内に折れちゃうし。結局はただの作業だ)

必要牌が勝手にこっちの手に入ってきて。
要らない牌を捨てて。和了って。
そして、心が折れていく相手の姿をぼーっと眺めるだけ。
彼にとって、それが麻雀だった。

(……なんで折れない? 清澄の……須賀)

天龍寺には知る由もないが、京太郎が全く折れる気配すらないのは、
実は単に彼が負け慣れて、トバされ慣れているだけなのかもしれないが。

とにかく京太郎は諦めてはいなかった。
ツモ和了りすらほぼ封じられていても。
役満ツモですら逆転できないような点差でも。

「……流局、聴牌だ……!」

京太郎は折れずめげず諦めず、天龍寺の当たり牌を握り潰して流局にまで持ち込むことに成功した。

脳の血管がぶちぶちと音を立てて切れているような錯覚すら覚えながら、
京太郎は先の局、完全集中を維持して流れを操り続けた。
全てはこの南二局、すなわち自らのラス親となるこの場に最大の運気を呼び込むために。
そしてそれは――成就した。

(狙える……萬子染めが本線だけど、大三元が見えてる……!)

白、發、中。三元牌の全てが対子になって手の内に収まっている。
ここで和了りきれなければ、実際の点差以上に京太郎は完全に勝ちの目を失うだろう。
だからこそ。

(……ここで、目いっぱい無茶するぜ……!)

集中! オカルト封じを目的としてではなく、今からする行動の精度をひたすらに上げるために。
試合前からひたすら観察し続けてきた同卓している三人の動作から手牌を全て読み切る。
完璧でなくて構わない。ただ、自分が仕掛けるタイミングさえ分かれば。

「……ッカンだぁ!!」

気に入らない流れが少しでも見受けられれば、速やかにそれを変える。
そのタイミングを、例え一手たりとも逃さぬために。

「ポンッ!!」

(ただ仕掛けるだけじゃ駄目だ……天龍寺さんから、直撃を取るためには……!)

「……。リーチ」

(来っ……たああぁぁぁッ!)

「ッカァアンッ!!」

そう。幾ら流れを変えて、天龍寺の手に自分の当たり牌を掴ませたところで。
自分の手を警戒されては出る牌だって出ない。
そう。例えば、白・發と鳴いた後の中なんて、初心者だって絶対に出さない。

京太郎の手牌は、發の暗槓と、ポンで晒した東と、先程カンで晒した白。
手の内には中と一萬が、其々二枚ずつ。すなわち、シャボ待ちである。

(これを……ぶち当てさえすれば!)

既に刃は研ぎ終わった。
あとはこれを、天龍寺の喉元に突き立てるだけなのだ。
そしてその天龍寺は、リーチをかけてしまったことにより身動きが出来なくなっている。
更に自分の鳴きにより、彼の流れは堰き止め得る限り堰き止めた。
それなのに!

(出ない……俺の当たり牌!)

既に中が一回と一萬が一回、福留と岩下から切られている。
つまりチャンスは残り一回ずつ。これを天龍寺が掴みさえすれば、手が届くのに。
無情にも、場は十七巡目、局の終わりへと辿り着いてしまった。

(終わり、か……)

脱力し、項垂れる京太郎。
限界を超えた能力の行使により既に意識は朦朧としていて、
もはや対局を続けられるかどうかも怪しい状態。
そこにこの不ヅキ。遂に京太郎すらも折れそうになる。

しかし。

仮に麻雀の神がいるとしたならば、それはまだ京太郎を見放してはいなかった。
繰り返した鳴きにより、海底牌を掴むのは――天龍寺。
最後の最後、彼が捨てた牌は……。


黒と赤で彩られた、萬子の最初の牌だった。

(……ここですぱっと大三元を和了れないあたりが、俺らしいんだろうな)

京太郎は牌を倒す。
万感の思いを込めて。

(けど……これで十分だ)

会場を埋め尽くす観客が、
ただ静かに彼の声を待つ。

 
 
「ロン……!」


  「河底撈魚」 「東」 「白」 「發」

               「混一色」 「対々和」 「混全帯幺九」

     「混老頭」 「小三元……!」


「……48000ですっ!」
 

 
 
 
彼の宣言が終わるとともに……会場が、湧いた。

 
 

今回はここまでー。

おまけ。このSSでの京ちゃんについて。
うちの京ちゃんは、たぶん相当に「咲たちに対する劣等感」「自分だけが活躍できないふがいなさ」を強調してました。
まあそりゃあ現実で考えたらこれはおかしくもなんともないというか俺なら確実に心折れてると思うんですが、
原作の「おばかで元気な京ちゃん」と比べるとなんか俺の京ちゃん像おかしくね? とも思いました。

でも、アニメ版京ちゃんは個人戦のあと、
「申し訳ない、清澄の名に泥を塗ってしまって…!」
と(そもそも無名校の清澄に泥を塗られるような名なんてないだろうに)言っています。
俺の京ちゃん像も案外間違いではないのかもしれない、と思いました。

ちゃんたとほんろーは複合しない…(ボソッ

>>458
マジで?
書き直してくる待ってて

脳の血管がぶちぶちと音を立てて切れているような錯覚すら覚えながら、
京太郎は先の局、完全集中を維持して流れを操り続けた。
全てはこの南二局、すなわち自らのラス親となるこの場に最大の運気を呼び込むために。
そしてそれは――成就した。

(狙える……萬子染めが本線だけど、大三元が見えてる……!)

白、發、中。三元牌の全てが対子になって手の内に収まっている。
ここで和了りきれなければ、実際の点差以上に京太郎は完全に勝ちの目を失うだろう。
だからこそ。

(……ここで、目いっぱい無茶するぜ……!)

集中! オカルト封じを目的としてではなく、今からする行動の精度をひたすらに上げるために。
試合前からひたすら観察し続けてきた同卓している三人の動作から手牌を全て読み切る。
完璧でなくて構わない。ただ、自分が仕掛けるタイミングさえ分かれば。

「……ッカンだぁ!!」

気に入らない流れが少しでも見受けられれば、速やかにそれを変える。
そのタイミングを、例え一手たりとも逃さぬために。

「ポンッ!!」

(ただ仕掛けるだけじゃ駄目だ……天龍寺さんから、直撃を取るためには……!)

「……。リーチ」

(来っ……たああぁぁぁッ!)

「ッカァアンッ!!」

そう。幾ら流れを変えて、天龍寺の手に自分の当たり牌を掴ませたところで。
自分の手を警戒されては出る牌だって出ない。
そう。例えば、白・發と鳴いた後の中なんて、初心者だって絶対に出さない。

京太郎の手牌は、發の暗槓と、ポンで晒した東と、先程カンで晒した白。
手の内には中と萬子の三が、其々二枚ずつ。すなわち、シャボ待ちである。
萬子の三がドラだが、そっちで和了ると役満には届かない。
あくまで、大三元を天龍寺にぶつけることが目的だ。

(これを……ぶち当てさえすれば!)

既に刃は研ぎ終わった。
あとはこれを、天龍寺の喉元に突き立てるだけなのだ。
そしてその天龍寺は、リーチをかけてしまったことにより身動きが出来なくなっている。
更に自分の鳴きにより、彼の流れは堰き止め得る限り堰き止めた。
それなのに!

(出ない……俺の当たり牌!)

既に中が一回と一萬が一回、福留と岩下から切られている。
つまりチャンスは残り一回ずつ。これを天龍寺が掴みさえすれば、手が届くのに。
無情にも、場は十七巡目、局の終わりへと辿り着いてしまった。

(終わり、か……)

脱力し、項垂れる京太郎。
限界を超えた能力の行使により既に意識は朦朧としていて、
もはや対局を続けられるかどうかも怪しい状態。
そこにこの不ヅキ。遂に京太郎すらも折れそうになる。

しかし。

仮に麻雀の神がいるとしたならば、それはまだ京太郎を見放してはいなかった。
繰り返した鳴きにより、海底牌を掴むのは――天龍寺。
最後の最後、彼が捨てた牌は……。


黒と赤で彩られた、萬子の三だった。

(……ここですぱっと大三元を和了れないあたりが、俺らしいんだろうな)

京太郎は牌を倒す。
万感の思いを込めて。

(けど……ああ。これで、よかったんだ……!)

会場を埋め尽くす観客が、
ただ静かに彼の声を待つ。

 
 
「ロン……!」


      「河底撈魚」 「東」 「白」 「發」

  「混一色」 「対々和」

     「小三元」 「ドラ3……!」


「……48000ですっ!」
 

 
 
 
彼の宣言が終わるとともに……会場が、湧いた。

 
 

いやさ、SSでのミスについては完全に俺の責任だから、ここからは単なるにわか麻雀好きの雑談になるけどさ。

チャンタに混老頭複合しないってなんなの? それマジで言ってんの?
俺今まで
「チャンタとかいう糞役www まあ混老頭と複合したら化けるしロマン枠やろなあ」
って認識だったんだけど。
混老頭複合しないとかチャンタ要らなくね?
タンヤオの対になる役のくせに実用性なさすぎね?

あと、天龍寺君について。
10回に1回役満ツモるのがかおりんだとしたら、
毎回メンピンツモるのが天龍寺君と認識してくれるといいかもしれない。
ただ、SSでも言ってるようにあくまでオカルト能力ではないので、
てるてるの連続和了とか衣の一向聴地獄ならたぶん打ち勝てると思う。

なんでや! リャンペーとチートイはそもそも順子と対子って違いがあるけど、
チャンタは刻子使ってもオッケーやろ! それやったら刻子限定のホンローと複合するって勘違いしてもしゃーないやろ!
これ以上俺の無知を抉る言い争いはやめるんや!!

いいし、どうせ実践ではホンローどころかチャンタも出んし(強がり)
出たとしても喰いタン信者の俺には関係ねーし(強がり)

ちょっと今回は他スレの>>1さんのごとく天鳳やってみよーかな
個室で俺と打って順位が俺より上だった人の要望に従って小ネタ書く(書き溜めが完結したからこその余裕)。
東風戦赤アリで、やるぞって人います?

個室の場所は?

>>486
いや、人集まらないのに立てたらアニメ版星飛雄馬みたいになるし
そんなの豆腐メンタルの俺泣くし、3つレスが付いたら立てようかと思ってたし
つーか飛雄馬が一発変換できたことに驚きだ

やっぱり四人麻雀できるほどレスつかないじゃないか(絶望)

本編始めるで~

(……放銃なんて、いつぶりだろうか)

多分、初めてだ。
友達にルールを教わりながら対局した時には何度かあったかもしれないが。
勝負の場で麻雀を打って放銃をしたのは……たぶん、初めてだ。

(……初めて、負けそうになってるっていうのに)

(面白い。楽しい。心が躍る。麻雀ってこんなに面白いゲームだったのか)

48000点。
考え得る限り最大の失点をしたにも関わらず、彼の心は喜びに震え踊っていた。

楽しい。勝つか負けるか分からない戦いが。
嬉しい。自分に勝ち得る者の存在が。
さあ、始めよう。確か今和了った須賀が親。連荘だな。

止めてやるぞ、勝ってやるぞ。
だからさあ、お前も俺を止めてみせろ。俺に勝ってみせろ。
さあ! さあ! さあ!

「神に愛された子」天龍寺行仁は、競技としての麻雀を始めてから初めて、
期待に胸を膨らませながら配牌を開いた。


そして彼は、絶望した。

(やった……やってやったぞ!)

対して、京太郎は。
役満を和了った喜びに、勝利に肉薄した喜びに打ち震えていた。

勿論まだ油断はできない。
極限まで自分を酷使した結果、既に体調はおかしいどころの話ではなくなっている。
頭が割れるように痛い。視界が霞む。油断したらこの場で吐いてしまいそうだ。

だがしかし、流れはこちらに来ているはず。
この流れに乗れば、詰め切れるはず……!

(超早和了りで勝負を決める! なんなら左右のどっちかを飛ばしてもいい)

しかし、配牌を開いたその瞬間。
彼は感じ取った。

流れも運気も何もかも、今この瞬間に自分のもとを離れていったことを。

 
 
 
「……地和。8000・16000は8100・16100」

 
 

 
流れなど関係なく。
牌効率も押し引きも関係なく。
極論、今までの闘牌にさえ、何の意味もなく。

天龍寺行仁は、過程に多少の誤差こそあれど、いつも通りに勝負を決めた。

『げっ……劇的な結末だーっ! 誰がこんな展開を予想したでしょう!』

『しかし、結果は万人の予想通りか! 天龍寺選手、決勝進出!!』

この試合、結局和了ったのは天龍寺と京太郎のみ。
和了った回数では天龍寺が圧倒。
紆余曲折こそあれど、最終的には、予選や一回戦と同じように。

勝つべき者が、勝つべき時に、勝つべくして勝った試合であった。

「……駄目、だったかー」

京太郎は今度こそ椅子に全体重を預ける。
頭が痛い。死にそうだ。けど、下だけは向きたくなかった。
情けない。悔しい。だとしても、後悔だけはしなかった。

そして霞む視界のど真ん中に立ち去ろうとする天龍寺を見つけ、彼は必死の思いでそれを追いかける。
眩暈を抑えて立ち上がり、雀卓越しに思い切り身を乗り出し、手を差し出した。そして。


「いつかまた打とうっ。次は勝つ!」


それを聞いた天龍寺は一瞬とても驚いたような顔をして。
しばらくの間逡巡したあと、手を差し出した。

「……楽しかった。また、打とう」

「おうよっ」

こうして二人の握手と会場中の惜しみない拍手と共に、
インターハイ男子個人戦準決勝と、京太郎の夏は終わりを告げたのだった。

今回はここまで~。多分あと二回で完結っ。

で、天鳳やりませんか(懇願)

http://tenhou.net/0/?4654

だから人集まったら立てるって言ったじゃないですかぁ!!
パーティに人が来なくて暴れる飛雄馬君状態にはなりたくなかったんだよ!!

打ち落とせばいいんだよ…lagicoを!
東風戦3回くらいやろうか

自スレの企画でいきなり最下位を取る>>1がいるらしい。
おう一応の本人証明のためにHNとともに小ネタ希望出すんだよあくしろよ(涙目)

自スレの企画で二戦連続ラスる>>1がいるらしい(涙目)

おいおいこれ収拾つくんかwwww

自スレの企画で糞手で和了ってラス回避する>>1がいるらしい

ふぇぇ…だって二戦目で四暗刻の一向聴だったのに和了れなかったんだもん…

華菜ちゃんばりの大逆転、狙っても良かったんやで

>>512
四暗刻狙って和了り損ねてラスった言うてるやろ!!!(半泣き)

えーっと、9時くらいまでには俺に勝った皆さん書き込んでくれると嬉しいんやけど…
なお現時点で5/8残ってるもよう

天鳳のチャット出来ん人もおるみたいやからこっちでもう一回。
NoNameでもなんでもいいから『向こうのハンドルネーム』を『このスレに』添えて小ネタ要望ぷりーず。

二連続でラスを引くとは思ってなかったから一周回って草生えた。
流石に次があったらトップ条件にするわ(白目)

俺の記憶が正しければ後の一人は一戦目のNoNameだよね…?

よーし2055までに最後ののなめさんから要望来なかったらもう一戦やるにゃあ(レ○プ目)
最後は東南戦だにゃ、景気よく玄米持ってくるにゃ

あ、みくにゃんはいいです

なんで両面待ちでリーチかけて嵌張に振りこむなんてピンポイントな現象が一日に三回もおきるんですかね…(レ○プ目)

これで小ネタ10個貯まったね
キリいいし丁度良かった(白目)

よーし小ネタ揃ったなー書いてくるでー(涙目)

多分天鳳やっててここまで勝てなかったの初めてだと思うwwwwwwwww

書き上がり次第投下していくスタイル
目指せ明日の晩までに小ネタ9個制覇(白目)


●倒れた京ちゃんに膝枕する和の接吻未遂事件 (本編のifとなります)

インターハイ男子個人戦本選一回戦。
その後京太郎は滞在中のホテルまで何とか辿り着くもそこで意識を失ってしまう。

「お、俺達で冷えピタとか色々買ってくるんで原村先輩京太郎さんのことよろしくお願いします!」

そう言ったのは確か双子の弟のほうだったか。
何も部員全員が出ていく必要はまるでなかったのだが、
余りに焦っていた和は特に疑問に思わず彼らを見送った。

「京太郎、君」

幸い大事には至らなかったようで、京太郎は和の膝の上で規則正しく寝息を立てている。
……麻雀を教え始めたあの頃、彼がここまで強くなると誰が予想したろうか。
ずぶの素人であった彼が、二年間の研鑽を経て全国区でその実力を認められるまでになると。

「……頑張りましたね、京太郎君」

現在に至るまでに彼が積んできた努力を、乗り越えてきた葛藤を想像すると。
とても彼のことが愛おしくなって。……同時に、ここまで無茶をする彼に、無性に腹が立って。

「お願いだから、お願いですから……あまり、心配させないで……」

ふと気付くと、眠りこける京太郎の頬に、一滴の涙が落ちていて。
それを自覚してしまったせいで、涙が止まらなくなって。

「京太郎君……っ」

絞り出すような声と共に思い出されるのは、今まで彼と過ごしてきた日々。
いつだって、彼は彼女の隣にいた。
いつだって、彼は彼女と笑い合っていた。
そして、ようやく、彼女は自分の想いに気付く。

「……あー。そっか」

「私、京太郎君のことが――」

ようやくのこと自覚した、止められない想い。
彼への愛情や、心配や、そんなあれこれが綯交ぜになったその想いを表現するために、
彼女が取った行動は――

「……ん?」

「――ッ!?」

(あっ……危ない危ない危ない! 何をしようとしてたんですか私は! 何をしようとしてたんですか私は!
彼はたった今倒れてたばかりなんですよ!? そんなことしてる場合じゃないし寝かせてあげなきゃいけないですし!
なのに起きちゃいましたし! なんで起きるんですかもう……じゃなくて! っていうか皆帰りがやけに遅いですし!
全くこの緊急時に皆何をやってるんですか……じゃなくて!! 一体何をしようとしてたんですか私はっ!!)

「あの……のど、か?」

「あっ、いやそのですね! 京太郎君が倒れたっていうから、その、心配でですね、あの、えっとあうあうあう……!」

「あのだな……凄い有難いんだけど、ずっと膝枕ってのは恥ずい……」

「はぅうっ!?」

「……京ちゃんったら、ほんとタイミング悪いなぁ……」

「全くだじぇ。これだから犬は」

「弟よ、録画は」

「パーペキ。あとでメールに添付して皆に送るわ」

「……お前らなぁ」

「そんなこと言って、真面目君もしっかり見てるじゃない」

「……はぁ。あ、膝枕やめた……」

例の如く、全部見られてましたとさ。

●●麻雀部員からみた京和、で男女別で一本ずつ

「和ー、ここってどうすりゃ良かったんだ? なんかどうやっても振り込んでた気がするんだけど」

「えっとですね、ここは……」

部室で見る、いつもの光景。原村先輩に教えを請う京太郎さん。
勿論牌譜の研究やデジタル打ちの研鑽に終わりがないことは分かっているけど、
それでも京太郎さんは人を頼らなければならないほど間違った打ち方はしていないと思う。

それでもあの人が原村先輩を頼る理由なんて、分かり切っているのだけど。
……つーか、多分、原村先輩以外の部員全員が、分かってると思うんだけど。
いい加減くっついてくれねーかなこの二人。見ててムカつく。二流のラノベじゃないんだから。

「ほー。そういうやり方もあるのね」

「まだこのあたりの打ち方は教えていませんでしたから。また分からないことがあったら聞いてください」

「おう。ありがとな、和」

俺には、どう見てもフラグ立ってるようにしか見えないんだけどなぁ。
ほんと、京太郎さんって……。

「……おいなんだ双子兄、その表情は」

「べっつにー? 相変わらず京太郎さんはヘタレだなぁと」

「んだとコラァ!」

「和ー、ここってどうすりゃ良かったんだ? なんかどうやっても振り込んでた気がするんだけど」

「えっとですね、ここは……」

部室で見る、いつもの光景。原村先輩に教えを請う須賀先輩。
見慣れた風景だけど、やっぱり中学時代の原村先輩とはなんだか違う気がする。
物腰が柔らかくなったというか、なんというか。
片岡先輩も同じようなことを言っていたし、多分そういうことなんだろう。

……だからこそ、未だにこの二人が恋愛関係でないというのには驚かされる。
須賀先輩がヘタレ、というか乙女気質なのも多分にあるのだろうけど、
中学時代を知っている身としては、やっぱり原村先輩が鈍感すぎるんじゃないかなと思う。

「ほー。そういうやり方もあるのね」

「まだこのあたりの打ち方は教えていませんでしたから。また分からないことがあったら聞いてください」

「おう。ありがとな、和」

私は、というか多分部員皆、いわゆる「両片想い」の状態なんじゃないかなと思っているけど。
というか絶対そうなんだろうけど。凄くちょっかいを出したいくらい、見ててもどかしいんだけど。

「ほー。そういうやり方もあるのね」

「まだこのあたりの打ち方は教えていませんでしたから。また分からないことがあったら聞いてください」

「おう。ありがとな、和」

まあ、見てて楽しいので、これはこれでいいんじゃないかな、と思う。
せめて高校を出るまでにはくっついてほしいものだけれど。

「……裕子ちゃん? どうかしましたか」

「いーえ、なんでもっ」

面白くないから、絶対にアドバイスとかはしてあげないけど。

男子は鈍感主人公のラノベを、女子はじれったい恋愛の少女漫画を読んでいるような気分なんじゃね?
少女漫画読んだことないから知らんけど。

とりあえず今んとこはここまでで…

京ちゃんの強さについてちょっとした考察。
俺らはだいたい京ちゃんをクッソ雑魚いズブの初心者だと考えていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

一話の時点で染め手に対する警戒程度の知識は持ってるようですし、
>>154さんが言ってるように対局結果で咲や優希を上回ることも極稀にはあるっぽい。
更にはアニメ版個人戦。(結果はアレでしたが)彼は「楽勝だぜ」と言いながら試合に臨んでました。

案外、京ちゃんはふつーに一般的な観点から見れば、そこそこ打てるようにはなってるのかもしれないですn
>アニメ最終話でハギヨシどころかモブ相手にラス
>目指せ上級卓です
あっ…(察し)

●京ちゃんの着替えシーンに遭遇するのどっち

合宿。
学校の施設にしては無駄に豪華な合宿所を使ってやるアレである。
一年生の頃は無駄に広い和室に一人取り残され随分寂しい思いをしたものだが、
今年の俺には後輩がいる。あの和室も荷物と俺達とで随分埋まり狭くなった。
もう何も恐くない!

そんなわけで合宿をやってるんだが、アレだ。
女子勢に対して男子勢が朝に弱すぎる(女子には咲という鉄壁の寝坊助がいるけど)。
そこで和に頼んで、朝起こしてもらうことにした。
恥を忍んで、というやつだ。

翌日。


……あれ、案外早くに目が覚めたぞ。
和に起こしてもらうという罪悪感が俺を覚醒させたに違いないな!
よーし、さっさと着替えて朝食の準備でも手伝いに行くかね。

そう考えた俺はさっさと寝巻を脱ぎ捨てて着替えを探す。
……あれ、着替え着替え……鞄の下のほうに潜り込んでんのか。
めんどくせぇな、鞄引っ繰り返すか。
どさどさっ。がらがらっ。
あれ? カバンの中身が散らかる音に重なって何か音がしたような……。

「~~~~~~――――――ッッッ!!?」

ビシィイッ!!

凄まじい勢いで襖が閉まる。……え、そもそもなんで襖開いてたの?
あとなんか閉まりかけた襖からピンク色が見えたの気のせいかな?
……気のせいであってください、お願いします。
気のせいじゃなかったらガチ凹みするかんな!
誰に言うでもなく叫ぶ俺。
叫び声に反応して起き始める後輩たち。
急いで服を着る俺。

……その日一日、和は俺と目を合わせてくれなかった。
俺はその晩、枕を涙で濡らした。

京ちゃんがのどっちの、じゃなくてのどっちが京ちゃんの、ってあたりがハイセンスなリクエストだったと思う(小並感)

●タコス星人に洗脳されて貧乳好きになってしまった京太郎
 果たして和は失われてしまった京太郎のおもちへの情熱を取り戻すことができるのか
 次回予告「のどっち大勝利!」

「文化祭ィ?」

「そうっ。お前のような雀キチは覚えてないかもしれないがね、今は文化祭の季節なんだよ」

「そういやそーだったな。あと雀キチ言うなし」

「とにかく、お前ら麻雀部組が来ない内に、結構話は進んでるんだよ」

「ほー。まぁ話し合いに参加してなかった俺らにも責任はあるし、大体のことなら協力するぞ」

「そうか。実はオリジナルの劇をやろうという案が有力なんだが」

「やめとけ! それ絶対爆死する奴だぞ! 中学の時にそれでエラい空気になってた奴がいるの俺知ってるぞ!」

「問題は劇の内容じゃなくて出演者だからいいんだ」

「……まぁ、和に可愛いカッコさせれば大体の奴は納得するか……」

「特にお前とかな。ちなみに主人公が原村さんでヒロインがお前、ラスボスが片岡さんの予定」

「ファッ!?」


「うぅ……なんでこんなことに」

「勇者俺が魔王タコスに負けて行方不明、王女和が勇者を取り返すために旅立つ……まぁ筋書きは面白そうだけどさ」

「のどちゃんの格好はなんか本格的でずるいじぇ。私なんていつものマントだじょ」

「それよかストーリーだよ……俺なんかものっそい最低男になってんじゃねーか」

「ウダウダ言わない! 大道具小道具のほうが辛いんだぞ!」

「お前は好き勝手書いただけだよな脚本家!!」


『勇者スガ……私のことを思い出してください! あの楽しかった日々を! 私達の約束を!』

\原村さんかわええええ/ \やばいぞあの格好/
\衣装班呼んで来い、褒めて遣わす/

『し、知らないね! あんたみたいに無駄な脂肪を抱えた女のことは! 幼児体型最高!』

\須賀しね/ \須賀爆発しろ/ \オイ、須賀血ィ吐いてんぞ!?/
\アレ大丈夫なのか!?/ \身体が台詞を受け付けなかったんだろうな……/

『……お、王女ノドカ! スガの洗脳を解いて欲しければ私を倒して見せるんだな!』

\片岡さん可愛い/ \魔王のコスプレ最高/
\くぎゅううううううううううううううううう/

『……い、いいでしょう! 私には古くから続く王家の使命があるような気がしていましたが、勇者スガとの婚約の前では些事!』

『さあ来るんだじょ、実はこのマントには特に意味はないんだじぇ――!!』

(俺が出演する意味あったんかなこれー……?)

マージャンマスターノドカ!
劇が終わると同時に京ちゃんは出血多量で病院に担ぎ込まれたとか(大嘘)

●京太郎と一緒に休日に出かけたりする回数が、部内で一番少ないことに気付いたのどっち
 どうにかして一緒に過ごそうとする

一年生の秋からこっちはずっと京太郎君と過ごしていたものですが、最近そうでもなくなってきました。
後輩たちへの指導にそれなりの時間が取られるのと、京太郎君が部長に就任したことが大きいのでしょう。
……練習が終わった後、お礼と称して色々連れまわしてくれたの、楽しかったんですけど。
最近はそうやって遊びに行くこともすっかりなくなってしまったような。
あ、あれ、そう思うとなんだか無性に寂しいというか……あれ……?

「京太郎さーん、練習終わったらゲーセン行きません?」

「おー、いいぞー。音ゲーでもやるか」

「いいっすね。今日こそ七段受かりますよー」

……ってあれっ? 部長の仕事とか関係なく、普通に京太郎君は他の人と遊びに行ってるような……。
えっ、なんででしょう、凄く寂しいんですけど。うぅ……。
こ、こうなったら! なんとしてでも近日中に京太郎君を遊びに誘ってみせます!

チャレンジ初日。

あっ、あの、京太r……

「京太郎さんちょっといーすかー? 聞きたいことあるんすけど」

「別にいいけど。場所移す?」

「あっ、そーしてください。喫茶店でも行きましょう」

「奢らねーからな。……咲も呼ぶかー」

……あうぅ。


チャレンジ二日目。

京太郎くーん。あの、ちょっといいですk……

「い・ぬーっ! タコス、タコスの作り方を教えるじぇ!」

「こないだ基本的な作り方は教えたろ!? あれ以上何を教えりゃいいの!?」

「私の作ったタコスの味が京太郎の作ったタコスの味に追いつくまで、だじぇ!」

「あ゛ーっ、分かった分かった! 荷物まとめてくるから待ってろ!」

うぅう……。


チャレンジ、三日目。

あのっ! きょ、京太郎君っ……。

「あ、ムロちゃんマホちゃーん。ちょっといいかー?」

「はい、大丈夫ですよ」

「はいはーいっ」

……ぐすっ、うぅううう……。


チャレンジ四日目……もう心が折れそうです……。
……いやでも、毎晩一緒にネト麻するのは続けてますし。
あぁでも、京太郎君が遊びに誘ってくれるのはそのお礼だったはずなのに……。
……うぅ。めげちゃ駄目です。発想を変えましょう。
今日は部活がお休みの日! 流石に失敗しないはず!

あ、あのー……きょうたろうくーん……。

「あっ、和! 探したぞ!」

ふえっ!? えっ、あの……。

「ほらほら、早く部室行くぞっ」

えっ、ちょ、京太郎君!
いきなり手を繋いでどうするつもり……!

「到着っ! それじゃお姫様、部室へようこそ!」

京太郎君が扉を開く。
部室は普段と違ってカラフルに彩られていて。

『ハッピーバースデー和ちゃん(のどちゃん)(原村先輩)(和)!!』

……ふえっ? えっ、あの、え……?

「いやぁ、苦労したぞ。和にここまで悟らせないのは」

「苦労した甲斐はあったけどね。驚いた顔の和ちゃんなんてそうそう見られないし」

「原村先輩! 男子部員一同からのプレゼントです! エトペンのグッズ買い漁ってきました!」

「のどちゃーん、私特製のタコスを喰らうがいいじぇーっ!」

「作ったの7割方俺だけどね……」

えっ、えっ、あの、え……?
そっか、私の誕生日……。
最近京太郎君が私を誘ってくれなかったのは、こういうわけだったんですね。
……なんだか、悩んでたのが馬鹿みたい。

「えっ……と、どうかな、和。俺からのプレゼント。去年和から貰ったのとお揃いの柄のハンカチ、なんだけど……」

ふふっ。すっごく嬉しいですよ、京太郎君!

たぶん京ちゃんも裏ではのどっち断ちによる禁断症状が出てたんじゃないかと思います。
んでまた血を吐いて病院に担ぎ込まれると思います(大嘘)

くそぅレスつかねぇ!
やっぱりワイに小ネタは向いてへんのか!
けど小ネタのほうが書いてて楽だからね、仕方ないね

●京太郎が五人に分裂したらどうなる・どうするかを
 部員それぞれに聞いてみた

「京ちゃんがが五人に分裂したら?」

「なんか雑誌の心理テスト的なんであったんすよ。面白そうだったんで」

「んー、そうだなぁ。多分私が学食に行く回数が多くなるね」

「その心は?」

「日替わりのレディースランチ」

「あぁ~……」


「京太郎が五人に分裂したら?」

「ええ。ちょっとした心理テストです」

「んー。とりあえず五人にそれぞれ違う味のタコスを作らせるじぇ!」

「知ってた」


「京太郎が五人に分裂したらぁ?」

「ちょっとした心理テストみたいなもの、ってことで」

「そうじゃなあ。そんなにいるなら一人くらいウチにバイトに来てほしいのう」

「……京太郎さんにメイド服着せる気ですか?」

「まさか。執事服着せるに決まっちょるよ」

「いいですね、それ。本人に交渉してみましょうか」


「須賀君が五人に分裂したら?」

「あ、やっぱいいです」

「何よ、聞いておいて」

「雑用が捗る、と言うだろうことは想像に難くないので」


「京太郎君が五人に分裂したら?」

「はい、ちょっとした心理テストみたいなものです」

「うーん……そうですねぇ。そうしたら、毎日忙しくなりますね」

「忙しく? 京太郎さんが五人いたら、むしろ雑用全部終わらせてくれそうですけど」

「皆に麻雀教えて、皆と遊びに行かなきゃいけませんから」

「原村先輩……」

ネタの意図が全く読めなくて笑った。
俺なら京ちゃんが五人いたら、とりあえず一人には宮守の制服着てもらうかな。

●部活動の様子を後輩視点で

「はいっ、集合!」

須賀先輩がぱんぱんと手を叩く。
竹井先輩を真似たらしい練習開始の合図だ。

「今日は一年組はひたすら特打ち。和は半荘ごとに指導を頼む。咲と優希はネト麻。今日のノルマは半荘5回な」

「んで俺は学生議会言って部費の話した後、備品の買い出し行ってくるわ」

いや、須賀先輩! 部長に買い出しに行かせるわけにはいきませんよ!
俺らで分担して行ってきますって、買い出しくらい。

「ばーか、練習が必要なのはお前らだろ? 集中モードの俺から直撃の一回でも取ってから言うんだな」

ぐぐぅっ。
そう言われると反論できないんですけど!

「いーじゃん、せっかく京太郎さんが行くって言ってくれてんだし甘えようぜ」

全く、お前らはなぁ……。
分かりました。けど先輩、明日は俺と打ってください。

「わーったわーった。ほいじゃ練習開始っ」

不真面目だからではないことは知ってるけど、須賀先輩はこうして練習を抜けることが多い気がする。
俺達のためを思ってやってくれていることだとは分かっても、なんとなく納得がいかない。
先輩にとっても次のインターハイが最後なのに、こんな調子でいいんだろうか。

……俺が須賀先輩が自宅でネット麻雀とスカイプを駆使して原村先輩と個人練習に勤しんでいるのを知るのは、
これからもう少ししばらく先のことだった。なんというか、もう、うん。
双子じゃないけど、いい加減くっついてくれないかなこの二人。

真面目君視点。
ムロ視点かマホ視点で書くのが咲SSとしては正解なんだろうけど難しかったんや…

●後輩にバレンタインチョコを貰ってデレデレしてる京太郎に嫉妬しながらもチョコを渡す和

今日は2月14日、バレンタインデー。
小学校・中学校時代はなんというかこう、クラスがざわめきだったりしたものだけど、高校ではもうそんなことはない。
大体みんな「貰えねーし、知ってるし。むしろ俺らそれを話のネタにしてるくらいだし」ってなもんである。

だが俺は違う!

競技人口数億人を超える超大人気知的スポーツ麻雀!
その麻雀部に入っているのだからそりゃもう俺も大人気!
……ってわけではないんだけど。
まあとりあえず、部員からはチョコが貰えるので嬉しい。

そんなわけで期待に胸を膨らませながら登校する。
道中、(リボンの色から判断するに後輩の)見知らぬ女子からチョコを貰った。

「去年の県大会、須賀先輩の活躍見てました! 今年は全国行けるように祈ってますね!」

だそうだ。これは思わずにやけざるを得ない。
そうか、一回戦負けでも見てくれてる人は見てくれてるもんなんだなー。
なんかちょっと幸せ。
そんなこんなで学校に到着。下駄箱を開けると手紙付きでチョコが入っていた。

「去年の県大会見ました! 麻雀部の活躍に期待してます!」

だってさ。それなら、実際に勝って全国に行った咲あたりに渡すのが筋だと思うけど。
でもまあチョコ貰って悪い気はしないよな! うん、ちょっと幸せ。
そして教室に行く。机の引き出しのなかにまたもチョコレート。
わざわざ朝早くに来て設置してくれたんだろうか。

「県大会見ました! 麻雀してる時の須賀先輩、格好良かったです!」

なーんて。そこまで言ってくれるとこっちも嬉しくなってくるね。
そういえば女子部員の後輩たちも、集中モードの俺は格好いいって言ってたっけ。
自分でその様子を見れないのが残念だぜ……なんてな。
例の友人が嫉妬するふりをしつつおちゃらけてきたので、俺は思いっきり自慢しかえしてやったのだった。

放課後。
バレンタインだろうとなんだろうと部活は部活、最後の大会に向けて練習に励むのだ。
けどまぁ、練習後に何をやろうが、校則に反しない限りそれは皆の勝手だよね。

「須賀せんぱーい、一年の皆でチョコ作ってきたんですよー」

「勿論一年男子組のぶんもあるよー」

「やっふー! ムロさん達ったら大天使ー!」

ははは後輩ども、はしゃぎすぎるなよー。

「京太郎さんこそ、終始口元緩んでるの気付いてるんですよー?」

うっへっへ、今日はもう人生最多のチョコ量を誇る日だからな。
そりゃもう俺史上ベストバレンタインデーだ。機嫌だってよくもなるさ。
もう俺には怖いものなんざ一つも……ぞくぅぅううっ!?
えっ、何これ!? 合同合宿で衣さんと透華さんを同時に相手取ったとき並の圧力を感じ……

「……京太郎君?」

の、和……いや、はい、あのですね、確かにちょっと年甲斐もなくはしゃいでしまったけど、
ちゃんと部活動は真面目にやりましたよ? 本当ですよ?
ネト麻で半荘2回に後輩相手に半荘3回打ったけど一回も振り込んでないんですよ?

「はぁっ。チョコレートを貰えるのがそんなに嬉しい事なんでしょうか……」

小声でそーいうこと言うのやめてくれっ!
抉られる! 心が抉られる!
そりゃ嬉しいよ、テンション上がるよ男の子だもの。
和が隣の席にいるのにはしゃいじゃったのはちょっと不愉快だったかもしれねーけど……

「……それはいいんですけどっ。はい、京太郎君」

えっ?

「チョコレートですっ。味の保証は、できませんけど」

……うわっ。超嬉しい、超幸せ。
去年は市販品だったのに今年は手作り!
やっほーい! もう俺今日死んでもいいぞーっ!
今年はベストどころか、モストバリュアブルなバレンタインデーになりそうだ。

モブ後輩からもらった時とのどっちからもらった時の幸せ度の差が大切なんです。

>>553
意見を言ってもいいなら、個人的にはちょっとオチというか締めが弱い気がする>>小ネタ
読んでて「えっ、ここで終わり?」ってなることが多いかも

否定するわけじゃないし、楽しんで読んでますけどね

>>553
小ネタが連投される+ここで終わりという文章がない=もしかしてまだ続くんじゃ?と思う
>>565の言うようにここで終わるの?もうちょっと続くんじゃないの?と期待する部分がありますからね
演劇のアフターとかすごく見たいです

まあほんのりのほほんとゆるやかにーでいいんじゃない?



あー京太郎爆発しないかなー

>>565
あー、オチが弱いのはあるかもしれんね。今後は気を付けてみよう
これで終わり? って思ったときは「続きはよ!」とでもレスしてくれたら書くかもしれんよ(適当)

>>566
>ここで終わりという文章がない
わ す れ て た
演劇アフターはちょっと考えたけど思いつかんので諦めるかネタをください

>>567
京太郎が爆発したら間違いなくのどっちを筆頭に清澄の皆が涙しますが、それでもいいんですか(迫真)


暇だから本編やるよー。
もうすぐ完結だよー

翌日。
個人戦の男子優勝者及び準優勝者、女子優勝者及び準優勝者が卓を囲むエキシビジョンマッチが行われる。
なんと、咲はこれに出場する。あの天龍寺を相手に咲がどこまで戦えるのか、楽しみだ。
だからさぁ。

俺も応援行きたい――ッ!! 行きたい行きたい行きたい、行かせろ――ッ!

「黙らっしゃいバカ先輩! 原村先輩たちがどれだけ心配してたか分かってるんですか!」

「昨日会場のド真ん中で倒れたバカが何を言ってんですか!」

なんでだよいいじゃねーか、一晩寝たからもう元気いっぱいだよ俺!
東京にいるのは今日が最後だろ! お前らも一緒に応援行こうぜ! な!?

「大人しく寝ててくださいバカ先輩!」

「あんたがごねるせいで俺らまで応援行けなくなったんすよ!」

ちくしょー! 咲、俺は応援してるからなー!


そんなわけで、俺は東京に滞在する最後の日をホテルのベッドの中で過ごす羽目になったのだった。
若気の至りというかなんというか、まあ、苦い思い出ってやつになりそうである。

そして、俺達は長野に帰った。
女子は相変わらずの大歓迎だが、今回は男子もそれなりに歓迎してもらえた。
別に褒められるために麻雀をやっていたわけではないけど、それでも、俺達の頑張りが認められるのは嬉しい。

ひとしきり祝勝会的なイベントを終えた後、俺達3年生は正式に引退となる。
……そう、引退。続けるにしろやめるにしろ、これでしばらくは麻雀とお別れになるんだ。
そう考えると、やっぱり……寂しい、かな。

「ま、どーせしょっちゅう部室には顔出すと思うじぇ~」

ははっ、違いねぇ。けどお前勉強のほうは大丈夫なのか?
俺は麻雀教えてもらうついでに和と勉強したりしてたけど。

「う゛っ。……ほ、ほら、天才の優希ちゃんはプロリーグの指名を受けるはずだじぇ」

個人戦では一回も全国出てないのにか?
ははっ、ようやく俺にも優希に勝ってる点が出来たわけだ。
個人戦県4位の優希さーん?

「黙れバカ犬! それは言っちゃいけないところだじょ!」


……で、咲はどうすんの?
お前ならプロから引く手数多だと思うけど。

「あはは……実際そうなんだけどね。でも私は、プロには行かないつもり」

ほう、照さんは既にプロで大活躍してるのにか?
そりゃまたどうして。シスコンの咲のことだから絶対後を追うものだと思ってたけど。

「シスコンじゃないよっ! でも、もっと本を読みたいし。麻雀をやめるわけではないけど、大学に行きたいんだ」

はーん。文学部にでも行くってことか?
お前らしいっちゃお前らしいな。そういえばお前文学少女だったっけ。

「そーゆーこと。大学出てからプロに行くってことは、有り得るかもしれないね」

ははっ、だったら咲は後輩になるわけだな。
俺は大学行く気はねーし。

「その前に京ちゃんは指名されるかどうかだよねー」

言ったな、このこのぉ!

「ごめっ、やっ、やめっ」

……じゃ、引き継ぎはこの程度で大丈夫かな?
頼むぞ真面目君、ムロちゃん。

「任されました。先輩たちのも誇れるような活躍をしてみせます」

「進路をどうするかは知りませんけど、先輩も頑張ってくださいっ」

ははっ、そうだな。こっちも頑張らねえとな。
女子は団体でも個人でも全国制覇をしちまってるから、厳しい戦いが続くと思う。頑張ってくれよ。
男子は俺の果たせなかった夢を叶えてくれると嬉しい。お前らが全国優勝したって報せを聞くのを楽しみにしてるぞ。

『はいっ!』


あ、お久しぶりです先輩がた。
見てくれましたか、俺達の活躍。

「おうとも。皆よう頑張った」

「あの役満は、なかなか燃えたわよ?」

へへっ、ありがとうございます。
結局男子は何も持ち帰れなかったのが悔しいですがね。

「十分じゃ。男子個人戦準決勝、あの闘牌は見とったもん全員の記憶に残っちょるよ」

「まさに記録より記憶に残る戦い……ね。あの後すぐに須賀君が倒れたことも含めて」

うぐっ。
いやぁ、あははは……面目ない。
皆にもさんざっぱら怒られました。
もう、和も咲も優希も怖くて怖くて。

本気で殺されるかと思いましたよ。

「当たり前じゃい。わしかてあの場におったら一発ぶん殴っとるところじゃ」

「全く須賀君は駄目ねー、好きな女の子に心配かけてるようじゃいい男とは言えないわよ?」

うぐぐぅっ!?


……ただいま、母さん。父さん。

「インターハイ、中継見たわよ」

「惜しかったな」

うん。勝てるかと思ったんだけどな。
やっぱ、悔しいよ。

「……で、どうすんの?」

「麻雀、続けるのか」

あ、やっぱバレてる?
まあそりゃそうか。一年の秋からずっと麻雀しかしてないもんな。

うん、俺は麻雀を続けたいと思ってる。
プロから指名されれば、それが一番だけど。
まあ最悪大学や実業団に行ってでも続けるつもりだから、勉強はちゃんとするよ。

「それを聞いて安心したわ。好きになさい」

ありがと。


……で、和はどうするんだ?
やっぱ前から言ってたようにプロ目指すの?

「はい。いくつかのチームから打診は来ていますので、指名されたチームにそのまま入るつもりです」

ははっ、確かに和は贔屓チームとかなさそうだしな。
チームを選ぶ気はないわけだ。

「そういうことです。京太郎君はどうなんですか?」

ん、俺も同じようなもんだよ。
準決勝敗退とはいえ、あの天龍寺さんを相手に役満ぶち込んだのが評価されてるみたいだ。
期待させといて結局どこも指名してくれない……なんてことさえなければ、俺もプロに行くよ。

「ふふっ、同じチームに指名されたら嬉しいですね」

ああ、そうだな。
……本当に、本当に、本当に。
万が一そんなことがあったら、何より嬉しいのに。

数日後。
秋に行われるドラフト会議は、もう少し先。
ああ、待ち遠しい。どんな結果が出るにせよ、早くやってほしいもんだ。

和や(本人は行く気がないようだけれど)咲みたいな指名当確の有名どころならともかく、
俺みたいな実績がほとんどないぽっと出は本当にやきもきさせられる期間である。
そんなわけで休み時間もぼーっと過ごしていたら、例の友人が話しかけてきた。

「よっ、須賀。どうよ気分は」

打ち足りない。
部活にはしょっちゅう顔出してるけど。
やっぱりインターハイの緊張感には程遠いよな。

「あっはっは、なんか知らない内にお前も麻雀キチになったなぁ」

あっはっは、キチ言うなし。
一から麻雀教えてくれるような物好きの先生がいなけりゃ、ここまで長続きはしなかったろうけどな。
ほんと、和さまさまだぜ。

「けっ、惚気やがって」

惚気言うなし。
……惚気だったらどんなに良かったことか……!

「うわっ、こいつガチだ」

「京太郎くーん、今日は部活どうしますー?」

あっ、和。行く行く今行く、ちょっと待ってて。
そいじゃ、俺行くから。

「おーおー行ってこい、男子エースさんよ」

元、だけどな。
まあ今日も、可愛い後輩たちを揉んでくるとするかね。

今回はここまでー。うん、次回完結やね。




場面変わるとことかは

※※※※※※※※※


こんな感じで区切った方が見やすいかも。まぁ素人意見ですけどね・・・

続きはよ!

>>580
あーうん、それも考えたよ。
でも面倒くさかったんだ、ごめんね

>>581
どれのだよ!


そいじゃ、長かったような短かったような
多分データ容量的には普通に短かったんだろうけど
ともかくこのSSは、今日で完結です

そして夏はあっという間に終わりを告げ、運命の秋が来る。
プロ麻雀ドラフト会議。正式名称新人選手選択会議。
全国の高校生雀士が固唾を飲みテレビに齧りついて結果を待つ日だ。

既にプロへ行かないことを明言している咲を除いて三人、清澄高校にはプロ志望の三年生がいる。
その三人も当然例外ではなく、仲良く並んでテレビに齧りついている。
既にウィークリー麻雀TODAYを始めとした週刊誌・新聞社の記者さん達は準備万端。
あとは結果を待つのみだ。

『佐久フェレッターズ、女子第一位指名……清澄高校、原村和』

おぉぉおおっ、すげえ! 一位指名じゃねえか、和! すげえよ、本当すげえよ!
フェレッッターズって言ったら地元だし! 藤田プロのいるところか。うわっ、マジですげえ!

「京太郎君、はしゃぎすぎです……記者の方も見てるんですよ」

うぐぐっ。
あ、でも凄いぞ和。他にも和を指名してるところがあるみたいだ。
競合ってやつかー。ほんと和は凄いなー。

「どこになるんでしょうか……」

和の親父さんは今度東京に引っ越すんだっけ?
だったらやっぱり、和としては東京のチームのほうがいいんじゃないのか?

「そこは別にいいんですけど……」

「全く、私がどこにも一位指名されないなんて信じらんないじぇ」

しゃーねえだろ。白糸台の大星さんとか、強い選手は他にもいるんだから。
ああ、そんなことより早く女子ドラフト終わって男子のほうやってくれないかなぁ。
もう緊張で心臓がおかしくなりそうなんですけどっ。

『佐久フェレッターズ、女子第二位指名……清澄高校、片岡優希』

「おおおっ、来たぁー! 我大勝利なりっ!」

おぉ、おめでとう優希。
……うぅぅううう、あとは俺だけじゃねぇか。

『それでは、男子の指名に移ります……』

来た……来ちゃったよ。うあぁ、心臓が痛い。
どうしようどうしよう、これで指名なかったら俺、晒し者じゃねえか。

「ビビり過ぎだじぇ。インターハイで準決勝まで進んどいて指名無しは有り得ないじょ」

そりゃ理屈のうえではそうなんだろうけどさぁ。
結局俺本選では一回もトップ取ってないし……。

「はぁ。京太郎君らしいといえばそうなんですけど、もうちょっとしゃんとしていてください」

ううう……。


『佐久フェレッターズ男子第一位指名……清澄高校、須賀京太郎』


……えっ。
聞き間違いじゃ、ない、よ、な? なぁ?
俺、和と優希と同じとこに、指名されたんだよ……な?

「ええ、確かに私にもそう聞こえましたよ」

「私も、だじぇ」

……ぃやっ……たああぁぁぁぁぁあああっ!!

……そして迎えた、卒業の日。
式を終え、俺は誰もいない部室へ向かった。
特に理由があったわけじゃないけど。
どうしても、最後にここに来ておきたかった。

自動卓のメンテナンス。備品の整理。
今となっては俺がやる必要なんてない作業だけど、それでも。
今日でお別れだと思うと、一秒でも長くここにいる理由が欲しかった。

そうして長々と部室に居座っていると、そこに和が現れた。

「京太郎、君……」

和、か。ははは、和も今日でお別れだと思ったらついつい来ちゃった感じか?

「……いえ。京太郎君は、きっとここに来てるだろうと思いまして」

えっ、俺?
もしかして麻雀部で集まって写真撮るとかそんなのあったの?
だったら急いで行かないとだけど……。

「いえ、そうではなく。京太郎君に、話があるんです」

……俺、に?

「……思い出話のようなものと思っていただければ、結構です」

「一年の頃。京太郎君がまだ雑用ばかりさせられていた頃。たぶん、私はあなたのことを軽んじていた」

……ま、そりゃなぁ。俺だって雑用だけしてるような奴がいたら、何しに来てんだこいつって思うだろうよ。
別に今更そんなときのこと謝ってくれなくてもいいんだぜ?

「けれど、違った。京太郎君が真剣に麻雀に取り組んでいるということを知れたこと。本当に、良かったと思っています」

あぁ、あの時か。うわっ、今思い返すと恥ずかしいなぁ。
あの時殴っちまった女子、今どうしてるかな……。

「あの時からずっと、なんだかんだで京太郎君と一緒にいた気がします」

……そう、だな。
学校に行けば部室で麻雀教えてもらって。
家に帰ったらネト麻で麻雀教えてもらって。
ずっと麻雀してたな、うん。

「部活の帰りにファストフードやゲームセンターに連れて行ってくれて……楽しかった、です」

お、そりゃどうも。
楽しんでくれてたかどうか凄く心配だったから、そう言ってくれると嬉しいよ。


「ずっとあなたといて、あなたのことを知ってきました」


「ずっとあなたといて、もっとあなたのことを知りたくなりました」

 
 
 
「京太郎君。あなたのことが――好き、です」

 
 

……えっ?

「もうっ。京太郎君らしいといえばそうなのかもしれませんけど、こんなこと女の子に最後まで言わせな――」

がばっ。
……気付いたら、和を抱きしめていた。
仕方ない。いきなりこんなこと言う和が悪い。

……本気にするぞ? 今更嘘だとか言われても認めないぞ?
いいんだな、和。

「……全く。相変わらず自己評価が低いようですが……そんなこと言いませんよ、京太郎君」

「二年間、ずっとあなたのいいところを見てきた私が言うんです、間違いなんてありません」

……ああぁぁああ、もうっ。
お前にこんなとこまで言わせちまったのは男として物凄い恥ずかしいけど。
それでも、今更だけど、俺からも言わせてくれ。

和、好きだ。大好きだ。初めて会った時から、いや始めてお前の姿を見た時から。
ずっと、お前のことばかり見てた。見損なわれるかもしれないけど、本当にずっと。

「……どうりで、春から夏にかけてはやたらと視線を感じたような……?」

うぐぅぅううっ!?
……いや、違うんだ。違わないけど違うんだ。
確かに和に近づくために麻雀始めたのは事実だけど、その……。

「……分かりますよ。浮ついた気持ちだけで麻雀をやってて、あんなに上達するわけがありませんから」

「京太郎君の麻雀への思いの真摯さは、私が保証します」

ありがと、和。お前がそう言ってくれるだけで、救われるよ。
……あー、なんか、もう。最後までカッコつかないけど。

和。俺は、お前のことが好きだ。俺と……付き合って、くれるか?

「喜んで。よろしくお願いします、京太郎君」

ようやく。足かけ三年、ようやく実った俺の初恋。
初めて会った時から好きで、でもそれ以上に今目の前にいる彼女が愛おしくて。
気付けば互いに眼を閉じていて。

二つの影が、一つに――

 
 
 がたっ。

 

……おい。

「あっ、やべっ」

いや、いいんだ。
この際なんで全員いるんだよとか、そういうことはいいんだ。
寛大な精神で許してやろう。

お前ら、どこから見てた……?

「いやですね、ほら。せっかくの卒業式だから部員全員で記念写真でも撮ろうって話になって」

「京太郎さんと原村先輩だけいなかったから……」

「そんで三年生の知り合いに聞いたら旧校舎に行くのを見たって……」

そう言うことを聞いてるんじゃない。
もう一度聞くぞ、お前らどこから見てた……?

「えーっと……『和も今日でお別れだと思ったらついつい来ちゃった感じか?』から……」

最初じゃねーか。
……最初っからじゃねーかァァァァァ!!!!

「アカン」

「逃げるじぇ皆!」

待てやコラァァァァ!!
穏やかな小春日和の空に、俺の叫びが響き渡った。

 
――こうして、紆余曲折の末、俺こと須賀京太郎はプロ雀士としての道を歩くことになった。

思えば至極下らない、というか俗っぽい、言ってしまえば酷い理由で麻雀を始めた俺だけど。

決して順風満帆とは言えなかったし、嫌なことも辛いことも当然あったけれど。

それでも、いつだって俺の回りには仲間がいた。

俺の味方をしてくれる人がいた。

だからこそ、俺はここまで成長できたんだ。

俺がここまでくるのに、失敗なんて一つや二つじゃ済まない程あったけれど。

その全てが、今日この日の成功に繋がったんだと、そう思う。

隣に最愛の人が立ってくれている、そんな今日に繋がったんだと思う。

だから、凄く気の早い話だけれど、著名なプロの方々のように俺が本を出す日が来たら。


そのタイトルは、もう決まっている。
 

 
 
京太郎「俺のサクセスストーリー」         完。あるいは、始まり。
 

読者「なんだこののろけ本」

読者「須賀プロ爆発しろ」

実際問題、相当有名にならないでそんなタイトルの本出そうもんなら「なんだコイツ、酔ってんのか?」で終わるよな

頑張れ、京ちゃん

乙 このSSのように京和がもっと増えることを願う

しかしこのタイトルの本は買うの恥ずかしいなwwww




ようやくのぼりはじめたばかりだからな、このはてしなく遠い麻雀坂をよ…

乙ー、面白かったです
京和はやっぱりいいですね

いや流石にこのまんまのタイトルで出すってこたないやろ、きっと(震え声)
成功っていうワードを残しつつちゃんと本のタイトルっぽくしてるはずやから(震え声)

>>601>>604
草生えた

>>605
せやな
むしろ京ちゃんには結局本出さなかったなんてオチが似合うような気もする

>>607
君も京和を書こう(提案)

>>608
申しわけないが打ち切りはNG

>>611
せやろーさすがやろー?


さーて、次は何を書こうかなぁ
京シロ書こうかこれの続きを書こうか
なお一読者に戻る説が最有力のもよう

とりあえず依頼出してくるけど、落ちるまでは感想でも何でも、色々書き込んでくれると嬉しいでー

脳内京シロSS設定
見た目通りの血縁ネタ。血縁なら能力が似ててもいいよね。
インハイ負けて暇だろうし、シロが京太郎の家に居候しに来たりしてもいいかも

脳内このSSの続き設定
京ちゃんとのどっちがプロリーグで大かつやくするぞ(子供向け雑誌並の解説)
咲世界のプロリーグの仕組みが不明すぎて書きたくても書けそうにないもよう
そんなことより京和がひたすらいちゃいちゃする話とか読みたい(唐突)

仮にどっちか書くとしたらどっち読みたい?
あと、読みたい話とかそういうの書いてくれると次回作を書く気になったときに小ネタや番外編として出すかもしれない

お疲れ様です、すばらなものをありがとうございました

京タコから京ギバまでこなせるような作者になればいいのではないでしょうか

まずは京シロから

>>622
京ギバは流石に犯罪だろォ!?


あとなー、あれやなー。
別のスレの影響で、無性にモモを幸せにしたい。けど話の展望が浮かんでこない。
誰か京モモスレ立てて、どうぞ

あ、そうだ(唐突)

いいこと思いついた、俺の次回作を天鳳で決めよう
前回と同じように三回東風戦打って、俺より順位が上だった人に投票権ってどうよ
勿論俺がトップとったらその分対局数増やす

んでこのSSの続きか京シロか京モモの3つのうちどれかに投票!
人集まるかなー
http://tenhou.net/0/?2685

やっぱ人集まらないなー
ってレスしようとしたら対局始まってビビった。
どしどし参加募集中なのよー

ま、これが俺の本当の実力ってとこかな(3戦連続2位…のはず)
前回の天鳳はマジでおかしかった…

そんなわけで、次回作は京モモ!
一ヶ月以内には立てられるように頑張るで~

それが完結したら京シロやなー。
ただし書けるだけの気力が残ってるとは限らないということを忘れてはいけない(戒め)。

このSSの続きは俺の趣味で書き溜める可能性が微レ存。
京モモと京シロが順調に書き進められれば、まあ、いずれスレを立てるかもしれない

では、また俺がスレを立てる時までさらばですのだボクたち!

あ、あともう一つ
ちょっとうとうとしてて打牌遅くなってごめんね!
姫様と打ってたと思って許してね!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom