シスター「間違えないでください!」
勇者「え、なんか違うの?」
シスター「全っ然ちがいます!」
シスター「あんな女と一緒にしないでください!」
勇者「ご、ごめんなさい…。」
女剣士「シスターちゃん、おっきな声出してどうしたの?」
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シスター「女剣士さん!聞いてくださいよ!」
女剣士「どうしたの?」
シスター「勇者さんがこともあろうことか、私のことを僧侶とまちがえたんですよ!」
女剣士「え、なんか違うの?」
シスター「もー!全っ然、ち・が・い・ま・すー!」
女剣士「わかったわかった。んじゃどの辺が違うの?」
シスター「服装です!あんなやらしい服、私着ません!」
勇者「やらしい服?」
シスター「そうです!全身タイツの上に布をかぶっただけのあの女と一緒にしないでください!」
女剣士「んー、あの格好ってそんなにやらしいもんだったかしら?」
シスター「やらしいです!あんな格好だから異世界でタコに犯されたり、オークに犯されたり、山賊に犯されたりするんです!」
勇者「異世界?」
シスター「とにかく、あんな神に仕える身でありながら股開きまくってる淫乱と、操を守っているこの私を同じに見てもらっては困ります!」
勇者(この子こんなに口悪かったっけ?)
女剣士(さあ?本性が出たのかもね。)
魔法使い(wwww本ww性www。)
勇者(お前どっから沸いて出た。)
魔法使い(さっきwwwwwwwてかwwwwwお前等洞窟の中でうるさすぎwwwwwwwww反響がパネェwwwwwww)
勇者(マジか。)
魔法使い(マジwwwwwwもうここ根城にしてる山賊にバレてるwwwwwwwうぇwwwwwww)
シスター「そもそも神に仕えることというのはですねぇ……って聞いてるんですか!」
勇者「うわっ!ごめん聞いてなか、じゃなくてそれどころじゃないから。」
シスター「どういうことです?」
勇者「山賊どもに侵入したのがバレたんだ。」
シスター「もうバレれちゃったんですか!?最近の山賊さんは優秀なんですね!」
勇者(いやお前がうるさいからだよ。)
女剣士「む、来たぞ!」
勇者「よし、みんな、これが俺達の初仕事だ。油断するなよ!」
女剣士「了解!」
シスター「はい!」
魔法使い「おwwwwwwwkwwwwwww」
山賊A「いたぞ!侵入者だ!」
山賊B「テメェ等、生きて帰れると思うなよ?」
勇者「近くの村を荒らしているのはお前等か。」
山賊C「へっ!そうですけどぉ!」
山賊D「山賊が物盗っちゃわりいかよ!それが仕事なんだよ!」
魔法使い「wwwwwww確かにwwwwwwww」
勇者「なに納得してんだよ…。」
シスター「あなた達のせいで村のみんなが困っているんです!おとなしく豚箱にぶち込まれなさい!」
山賊A「あんだとこのアマ、野郎ども、やっちまおうぜ!」
山賊B「おう!へっへっへっ、口の悪い女は教育してやんねぇとな。」
山賊C「ひっひっひっ、テメェがそっちのツルペタいくなら、俺はこっちのねぇちゃんやらせてもらうぜ。」
山賊D「んじゃ俺はこっちの兄ちゃんもらうかな。」
勇者「え。」
山賊ABCDが襲いかかってきた!
女剣士「ふぅ……、思ってたより弱かったな。」
シスター「神の教えに背くようなことをするからです!」
魔法使い「wwwwwwツルペタって言われたkぐぼぉ!」
女剣士「おお、いいのが入ったな。アンタ格闘家でもいけるんじゃないか?」
シスター「よけいなお世話です!」
勇者(……怖かったぁ。)
頭領「ほう、俺の子分をこうも簡単に倒すなんてやるじゃねーか。」
勇者「っ!お前がここのボスか。」
頭領「おうよ。また派手にやってくれたもんだな、オイ。」
勇者(くっ、あの山賊(D)に注意を集中していたせいで結構消耗しているな。)
勇者「そうr、じゃなくてシスター、回復を頼む。」
シスター「え、私回復の魔法使えませんけど。」
勇者「そうか。」
勇者「…………え?」
頭領「タダで帰れると思うなよガキども!」
山賊の頭領が襲いかかってきた!
ここまで。勢いで書いたからストックないけどまた夜くらいに書きます。
見てくれてる人ありがとうございます。
続き始めます。
勇者「さ、最初の村で死ぬかと思った……。」
女剣士「もっと周りにも注意を払え、勇者。」
勇者「ああ、すまない……。」
シスター「すごいですよ女剣士さん!あんなでかい男を一撃で倒すなんて!」
魔法使い「wwwwwww股間に一撃wwwwwwww会心の一撃ですサーセンwwwwwww」
女剣士「ふふっ、ありがとうシスターちゃん。」
女剣士「さ、勇者、とっとこいつ等を麓の村の憲兵に引き渡そう。」
勇者「あ、ああ……。」
最初の村
村長「ありがとうございます勇者様。これでこの村にも平和が訪れることでしょう。」
勇者「いえ、これも勇者の仕事ですから。」
村長「頼もしい限りですな。もう遅いし、今日はこの村に泊まっていってくださいな。一番いい宿を用意します。」
勇者「ありがとうございます。」
村長「ゆっくり休んでいってくだされ。」
宿
勇者「さて、全員そろったな。」
女剣士「どうしたんだ?わざわざ呼び出したりして。」
シスター「私、早くお風呂入りたいんですけど。」
女剣士「ここの風呂は露天風呂なんだよな。シスターちゃん、後で一緒にいこう。」
シスター「いいですよー。背中流してあげますねー。」
女剣士「ふふっ、それは楽しみだ。」
勇者「…………。」
魔法使い「勇者wwwwwww空気wwwwwwwワロスwwwwwwww」
勇者「ごほん。」
女剣士「おっと、それでどうしたんだ?」
勇者「今回みんなに集まってもらったのは、みんなの力を教えてほしいんだ。」
シスター「力ですか?」
魔法使い「kwsk」
勇者「ああ、よく考えたらまだパーティー組んでそんな日が経ってないし、それぞれの能力を知っておいたほうがいいと思うんだ。」
勇者「てかシスターが回復魔法使えないとは思わなかったし、確認の意味も含めてな。」
シスター「むっ、見た目で人を判断するのはどうかと思いますよ!」
女剣士「まあまあ、確かに私たちはお互いのことをあまり知らないからな。」
女剣士「じゃあ私から改めて自己紹介といこうか。」
女剣士「私は女剣士、職業は剣士だ。」
女剣士「おもに剣を武器に使うが、槍とか弓とか、武器なら大体使える。ついでに簡単な治癒魔法も使えるぞ。」
女剣士「こんなかんじでいいか?」
勇者「あ、ああ。意外とスペック高いんだな……。」
勇者「よし、じゃあ次は魔法使い頼む。」
魔法使い「おk」
魔法使いは男なのか女のかどっちだろ
魔法使い「僕は魔法使い。使える魔法は攻撃魔法だけで、中級魔法までなら使えるよ。」
勇者「ふつうにしゃべるんかい。」
魔法使い「だって説明しにくいし、あのしゃべり方は師匠が魔力を高めるって言ってたんだ。」
勇者「そ、そうなの?」
魔法使い「もやしっ子だからおもに後衛を担当するよ。」
魔法使い「僕の説明はこんなところかな。」
勇者「ありがとう。これから後ろは任せたぜ。」
勇者「じゃ、次はシスターな。」
シスター「はい!私はシスター。神に仕える修道女です。」
シスター「さっき回復魔法使えねーとか言われたけど、全く使えないわけではありません。」
勇者「あれ、そうなの?」
シスター「そうなのです!まあ普通の回復魔法と違って使い勝手は悪いですが。」
女剣士「どういうものなの?」
シスター「それはですねー。」
シスター「蘇生魔法と言うものです!」
無駄にスペックたかいなw
勇者「蘇生…魔法……?」
シスター「はい、死者の蘇生はできませんが、みなさんが瀕死になったときに蘇らせることができるんです!」
魔法使い「なにそれこわい。」
シスター「ただこの魔法は瀕死にならないと効果がないんですよねー。」
勇者「使用状況が極端すぎるだろ……。」
女剣士「ほかは何か使えるの?」
シスター「あとはですねー、聖歌による補助魔法とコレです。」
勇者「なにこれ水?てかどっから出したの?」
シスター「聖水です。」
女剣士「聖水?」
シスター「はい。これは悪魔に対して絶大な効果を発揮します。」
シスター「悪魔が現れたらこれをぶっかけてやります!」
勇者「いや、ビーカーに入ってる水かけようとしても当たらんだろ。しかもなんかネバネバしてるし。」
シスター「ふっふーん。ぬかりはありません。ちゃんと用意してます。」
シスター「コレを使います!」
シスターの聖水……ゴクリ
女剣士「……マシンガン?」
勇者「どっから出したの?」
魔法使い「AwwwwwwwwwwwwwKwwwwwwwwwwwww」
シスター「水鉄砲です。」
シスター「これで悪魔を狙い撃ちます!」
女剣士「わかったから、危ないからそれしまってちょうだい。」
シスター「はーい。」
シスター「……よいしょっと、私の説明はこれで終わりです。」
勇者「やっと終わったか……。はいご苦労さん。」
勇者「さて、最後はこの俺、勇sy」
女剣士「ああ、勇者のことは大体分かってるからいいよ。」
勇者「えっ。」
シスター「説明しなくていいですよー。」
勇者「いやでもほら、ひょっとしたら君たちの知らない俺の一面が聞けちゃうかもしれぬよ。耳寄りな勇者情報いっぱいかもよ?」
女剣士「んー、剣の腕もそこそこ、魔法は初歩の攻撃魔法だけ使えて」
シスター「前線にいても後衛にいても微妙な勇者さんの情報ですかー。いらないですー。」
勇者「」
シスター「さて、全員説明は終わったし、女剣士さんお風呂いきましょー。」
女剣士「ああ、ここの露天風呂は滝がついてるらしいからな、楽しみだ。」
シスター「おお、いいですね滝!修行しましょうよ、修行!」
勇者「」
魔法使い「ど、ドンマイ……。」
説明しなくてもわかるくらい勇者のことを調べている人なんだよ
きっと、たぶん
>>23男の子です
>>26ピーキーなんです
>>29味は苦いです
今日はここまで
最初の村で味方に心を折られた勇者。
果たして彼は立ち直ることができるのか。
次回『一方そのころ魔王城では』
ご期待ください。
乙ー
場面転換しすぎてパンクしないでね~
乙
魔王達もこんな奴らなのかなw
昔こんな魔法使いのいるSS見たなww
題名忘れたけど、ともあれ続き期待
>>32嫌いってわけではないです、たぶん。
>>34急な場面転換は作者の文章力の低さの現れなので生暖かい目で見守ってください
>>35ありがとうございます
>>36きっとこの魔法使いの師匠ですね
それでは続きいきます
勇者の心が折れた頃
ーー魔王城ーー
魔王「えーっと、後は弱火で15分っと……。」
ワーキャット「魔王さまー!大変ですー!」
魔王「ひゃん!わ、ワーキャット!びっくりさせないでちょうだい!」
ワーキャット「おっと、料理中でしたか。これはすいません。」
魔王「もう……、後ちょっとで出来るからまた味見お願いね。」
ワーキャット「今回こそうまくいくといいですねー。」
魔王「う、うるさいわね!」
ワーキャット「にゃはは、怒らないでくださいよー。」
魔王「全くもう……!」
ワーキャット「じゃあ、うー君呼んできますね。期待してますよー。」
魔王「ちゃんと手洗ってから来なさいよ。」
ワーキャット「魔王さまー、出来ましたかー?」
魔王「ちょっと待ってね……、はい、お待ちどうさま。」
ワーキャット「おー、今日の見た目は完璧ですねー。これは期待がもてそうです。」
ワーウルフ「姉さん、魔王様に失礼です。」
魔王「見た目だけじゃないわよ。」
ワーキャット「それではいただきまーす!」
ワーウルフ「いただきます。」
ワーキャット「あぐあぐ。」
ワーウルフ「がふがふ。」
魔王「……ど、どうかしら?」
ワーキャット「……なんか……味がないんですが……。」
ワーウルフ「同じ意見です。」
魔王「えっ!?」
ワーウルフ「素材の味しかしません。魔王様、調味料使いましたか?」
魔王「い、入れたわよ!」
ワーキャット「どのくらいですか?」
魔王「えーっと、いつも入れすぎるから、全部ひとつまみだけにしたわ。」
ワーキャット「あらら……、そら味ないですわ……。」
魔王「うう……、また失敗したわ……。」
ワーウルフ「ですが最初の頃よりは格段によくなっています。」
ワーキャット「そうですねー。もうちょっとですよ!魔王さま!」
魔王「……うん。次は失敗しないわ。」
ワーウルフ「それでこそ魔王様です。」
魔王「ふふっ、ありがと。」
魔王「……そうだ、ワーキャット。」
ワーキャット「ん、何ですか?」
魔王「あなた、最初に大変だとか言ってたけど何かあったの?」
ワーキャット「あ、いけない、忘れてました!」
ワーキャット「大変です魔王さま!」
ワーキャット「とうとう勇者がこの魔王城に向かって出発しました!」
ワーウルフ「!」
魔王「……そう。とうとう来るの……。」
ワーウルフ「……魔王様。」
魔王「ええ、分かっているわ……。」
魔王「勇者がこの魔王城に来る、その時には……」
魔王「わ、私を勇者のお嫁さんにしてもらう!」
ワーキャット「はい、よく言えましたー。」
ワーウルフ「それでこそ魔王様です。」
魔王「うう……、恥ずかしい……。」
ワーキャット「あー、ダメですよ恥ずかしいなんて言っちゃあ。」
魔王「だ、だってぇ……。」
ワーウルフ「それでは俺達はこのあたりで、ごちそうさまでした。」
ワーキャット「ごちそうさまー!花嫁修行がんってくださいねー。」
魔王「う、うん……。」
魔王「はぁ……。」
ワーキャット「いやー、今日の魔王様の料理なかなかよかったね!これなら勇者もすぐ……って、うー君聞いてるの!?」
ワーウルフ「ん?ああごめん姉さん、聞いてなかった。」
ワーキャット「もう!なにぼーっとしてんのさ!」
ワーウルフ「……勇者が来る、か。」
ワーキャット「………。」
ワーウルフ「情けない話だよな……。こともあろうことが勇者なんぞに魔王様を花嫁として差し出すなんて……。」
ワーキャット「……しかたないよ。」
ワーキャット「魔王さまを責めるつもりはないけど……今の魔王さまは弱っちいんだから……。」
ワーウルフ「姉さん……。」
吸血鬼「その通り、これは仕方のないことだ。」
ワーキャット「き、吸血鬼さま、いつからそこに!?」
吸血鬼「貴様等が出て来た時からだ。」
ワーキャット「最初からじゃないですかー……。」
ワーウルフ「軽はずみな発言、申し訳ありません。」
吸血鬼「気にするな。それより、魔王様の花嫁修行はどうだ?」
ワーキャット「んー、ようやく肉じゃがは食べられるものになりましたが、まだまだ時間がかかりそうですねー。」
ワーウルフ「裁縫などはもう完璧なのですが。」
吸血鬼「そうか……。引き続き、魔王様の教育を頼む。」
ワーキャット「はーい。」
ワーウルフ「……。」
吸血鬼「そんな顔をするな。これは先ほども言ったが仕方のないことなのだ。」
吸血鬼「今の魔王様は先代の魔王様と比較にならぬ程に弱い。というかスライム以下だ。」
吸血鬼「それでも魔界が荒れることがないのは、異常なまでの『魅了』の力のおかげであろう。」
ワーキャット「あの魔眼で涙目、上目遣いに見られたらたまりませんよねー。」
吸血鬼「だがいくら強かろうと魅了の力だけでは勇者とまともに戦えるはずもない。」
吸血鬼「だから先代魔王は今の魔王様を勇者の嫁に差しだすことにし、和平の道を選択したのだ。」
吸血鬼「我々は現魔王様が完璧な花嫁になるまで勇者を全力で足止めする。」
吸血鬼「貴様が恥じることはない。これも立派な戦いだ。」
見てくれた人ありがとうございます
間を空けてしまってすいません
続き書きます
すっ…凄いゾロ目だっ…!!
ワーウルフ「……わかっております。」
吸血鬼「フッ、魔王様を勇者の奴に差し出す時間を稼ぐために」
吸血鬼「我らが同胞が血を流すなど、阿呆な話だがな。」
ワーキャット「吸血鬼さま……。」
吸血鬼「やれやれ、今夜はいい夜だからな、少し喋りすぎたようだ。」
ワーウルフ「まだ夕方です、吸血鬼様。」
吸血鬼「フッ、貴様は相変わらず細かい性格だな。」
ワーキャット「そうなんですよー、この前も門のケルベロスちゃんにあげる餌を、ナノグラムまで量ってたんですよー。」
ワーキャット「待たされに待たされたケルベロスちゃんの飢えっぷりと言ったら」
ワーキャット「近くを通るものなら何でも食べちゃうってかんじでしたよ。」
ワーウルフ「姉さんが適当すぎるんです。」
吸血鬼「ははっ、それはケルベロスも災難だったな。」
ワーキャット「ですよねー。」
ワーウルフ「…………。」
吸血鬼「おおっと、そんな顔で睨むな。怖いだろう。」
吸血鬼「さて、私は自分の城へ戻る。」
吸血鬼「魔王様を頼んだぞ。」
ワーキャット「はい、頼まれましたー。」
ワーウルフ「……ご武運を。」
ワーキャット「……行っちゃったねー。」
ワーウルフ「……そうですね。」
ワーキャット「ねえ……。」
ワーウルフ「ん?」
ワーキャット「勇者はさ、魔王さまと結婚してくれるのかな……。」
ワーウルフ「……してもらわなければ俺達のやっている意味がない。」
ワーキャット「そう、だよね……。」
ワーウルフ「……魔王様は立派なお方だ。勇者にやるなどもったいないほどのな。」
ワーウルフ「結婚を断ると言うのなら俺が八つ裂きにする。」
ワーキャット「こ、こら!物騒なこと言わないの!」
ワーウルフ「姉さん、耳をつかむな。」
ーー村の宿屋ーー
勇者「!」
勇者(今……体を裂かれるようなイメージが……。)
シスター「ふー、いい湯でしたねー。」
女剣士「うん、肩こりも結構ほぐれたよ。」
シスター「さー、お風呂上がりの牛乳買ってこなきゃ。勇者さーん。」
勇者「ん、なに。」
シスター「イチゴ牛乳とコーヒー牛乳、どっちが好きですか?」
勇者「んー、コーヒー牛乳かな。」
シスター「そうですかー、じゃあイチゴ牛乳にしよーっと。」
勇者「んなっ……!」
女剣士「おいおい、牛乳に何かを混ぜるなど私は認めないぞ。」
魔法使い「牛乳一気とかwwwwwwwwwwwwwwwwwハラ痛くなるわwwwwwwwwwwwwwww」
シスター「いやそれは魔法使いさんのお腹が弱いだけですから。」
勇者(父さん、あなたもこんな仕打ちを受けたのですか……?)
ーー翌日ーー
勇者「さて、そろそろ出発するぞ。」
シスター「んぅー。まだ眠いですぅ…。」
女剣士「いろいろお世話になりました。」
宿屋の主人「いえ、魔王討伐がんばってくださいね、勇者様。」
魔法使い「おwwwwwwwwwwwKwwwwwwwwwwww」
勇者「何でお前が返事するんだよ。」
ーーつぎの町への道ーー
勇者「…………。」
女剣士「………。」
シスター「……。」
魔法使い「wwww」
シスター「……敵、出てこないですね。」
勇者「……そうだな。」
女剣士「………。」
勇者「…………。」
シスター「……。」
魔法使い「wwww」
なんでネット用語なんだよ
シスター「何で全然敵が出ないんですか!これじゃレベル上がらないじゃないですか!」
勇者「俺に言われても……。」
シスター「どうするんですか!このまま次の町に着いてもレベル足りなくて速攻殺られますよ!」
女剣士「シスターちゃん落ち着いて。」
魔法使い「wwwwwwwwww」
勇者「ま、まあ俺達には蘇生魔法の使えるシスター様がいるし、多少レベルが低くても大丈夫かなーなんて。」
シスター「何回もホイホイ使えるもんじゃないんです!」
勇者「そ、そうですよね……。」
シスター「私のこのマシンガン(※水鉄砲です)はいつ火を吹くんですかー!」
勇者「どわ!?ちょっ、危ねーからこっちむけんな!」
女剣士「しかしホントに敵がいないよなぁ……、ん?」
スライムがあらわれた!
シスター「やっと出て来ましたね!魔物は消毒です!」
女剣士「いやスライムに聖水は効果ないだろう。」
シスター「なら銃身で殴るまでです。この水鉄砲、鈍器としても使えるんですよぉ♪」
スライム「!?」
勇者「逃げてー!スライム逃げてー!」
スライムだったもの「」
シスター「ふー、すっきりしました。」
勇者「……もう、バーサーカーとかに転職した方がいいんじゃないのかな……。」
シスター「なんか言いました?」
勇者「いいえ…。」
女剣士「お、ここから町が見えるな。」
シスター「えー、まだ闘い足りないですよー。」
勇者「どこぞの戦闘民族みたいなこと言うな。」
魔法使い「オラwwwwwwwwwワクワクwwwwwwwwwwwしてきたぞwwwwwww」
女剣士「日が暮れる前に行こう。」
ーー海辺の町ーー
女剣士「やっと着いたけど、もう夕方か。宿探さないとな。」
シスター「お腹空きましたよ…。」
勇者「俺もだ…。」
女剣士「そうか、じゃあ私と魔法使いで宿をとってくるから、二人は酒場に行って食事してるといい。」
勇者「いいのか?」
女剣士「うん。行くぞ、魔法使い。」
魔法使い「おwwwwwwwwwwKwwwwwwwwww」
勇者「じゃあ、俺達も行こうか。」
シスター「はい。行きましょう。」
ーー酒場ーー
シスター「女剣士さんと魔法使いさん遅いですねー。」
勇者「そうだなー。」
シスター「二人が来ないと暇ですねー。」
勇者(…俺といてもつまらないってことか。)
シスター「そうだ、勇者さん飲み比べしましょうよ!」
勇者「はあ?」
シスター「どっちが先に酔いつぶれるか勝負するんです!」
勇者「ふっ、小娘が。いいぜ、やってやるよ!」
>>55なんだこの奇跡
>>56ユルユルてあなた
>>63草生えてる分だけ魔力が高まるかもって設定です
今回はここまで
なぜかシスターと飲み比べをすることになった勇者
果たして彼は酔いつぶれたシスターをお持ち帰りすることができるのか
次回『偽電気プラン』
ご期待ください
待ってる( ´ ▽ ` )ノ
ウヘへ、書け~書くのだぁ~
男「話は聞かせてもらったぜぇ!」
シスター「ほえ?」
勇者「おっさん誰だよ?」
男「この店の店長だ!兄ちゃんと嬢ちゃんで飲み比べすんだろ?」
勇者「ああ、そうだけど?」
男「この店にはな、飲み比べをするときに必ず出す秘蔵の酒があるんだよ。」
勇者「へぇ、そんなのがあるんだ。」
シスター「飲み比べ用のお酒って何ですか?アルコール度数が高いとか?」
男「そいつは飲んでからのお楽しみだ。持ってくるから待ってな。」
男「はいお待ちどうさん、こいつが『偽電気プラン』だ!」
勇者「綺麗な酒だな。」
シスター「まるで宝石のようですねー。」
男「さあ準備はできたな?みんな!今からこの席で飲み比べをやるぞ!」
客A「お、飲み比べか。久しぶりだな。」
客B「嬢ちゃんがんばれよー!」
客C「兄ちゃん!あんたの飲みっぷり、見せてもらうぜ!」
男「んじゃ、どっちが勝つか予想してくれ。」
勇者「おいおい、俺たちを使って賭事かよ。」
男「まあいいじゃねえか。いつもやってんだから。」
勇者「負けても責任はとれんぞ……。」
シスター「あれれー?勇者様ともあろうお方が、そんな弱気発言しちゃっていいんですかぁ?」
客D「嬢チャン言うねぇ!」
客E「つーか、こっちの兄ちゃん勇者だったのかよ!」
勇者「……いいぜ酒は強い方だ、酔いつぶれて知らない間に裸にひんむかれても文句いうなよコノヤロー!」
客F「おい、この勇者酔った仲間犯す気だぜ!」
客G「それが勇者のやることかよ!」
勇者「うっさい!やりたい放題してる奴にはこの辺でお仕置きが必要なんだよ!」
シスター「ふふん、酒ごときで私の操を奪うことは出来ません。勇者さんが酔いつぶれたらちゃんとゲイバーに置いて帰ってあげますからね♪」
客H「ウホッ!」
客I「ぎゃあああぁぁ!これは勇者負けらんねえええ!」
勇者「じょ、上等だ!店長、酒だ!」
男「あいよ!」
男「それじゃ、勇者の兄ちゃん対シスターの嬢ちゃんの飲み比べ対決」
男「始め!!」
女剣士「やれやれ、まさかあんなに宿屋が混んでるなんてな。」
女剣士「魔法使い、勇者たちがどの店には言ったかわかるか?」
魔法使い「んー、多分あの店じゃないかな?」
女剣士「普通に喋るのか。」
魔法使い「町の中だし安全かな、と思って。」
女剣士「油断はよくないな。」
魔法使い「うっ、サーセンwwwwwwwwwwww」
女剣士「まあ、この町は魔の気配がないから大丈夫だがな。」
魔法使い「……おちょくらないでくださいよ。」
女剣士「ははっ、すまんすまん。」
魔法使い「ていうか、魔の気配まで感じ取れるんですか?」
魔法使い「魔の気配を感じ取れるのは魔法使いだけだ、と師匠に教わりましたが。」
女剣士「ん?まあ何となく分かる程度だがな。」
魔法使い「へえー、すごいですね……ん?何かいっぱい人が集まってますね?」
女剣士「……なんだか嫌な予感がする。」
魔法使い「……これは。」
女剣士「……やっぱりな。」
勇者「」
シスター「あははは~まだまだいけひゃいまふよ~。」
客J「すげえな嬢ちゃん!これで50本目だ!」
客K「酒回るどうこう以前に普通は腹いっぱいになるはずだぜ!」
シスター「んふふ~、あれ?女剣士さんと魔法使いさんじゃありましぇんか~。」
女剣士「全く、君たちは何してるんだよ?」
シスター「んっとね~、勇者さんと飲みくりゃべをしてたんれすよ~」
魔法使い「うわ、酒臭っ!」
シスター「そしたらでふねー、勇者さんったら15本飲んだだけで、ばたーん!ってなっちゃたの。」
勇者「」
女剣士「……なるほどね。」
急性アルコール中毒で死ぬ危険があるので、お酒は一気飲みや飲み過ぎたりしないようにしましょう。
それでは再開します
シスター「まったく、これらから勇者さんはダメダメなんれすよ。」
魔法使い「15本は強すぎるレベルですけどね……さらにその上をいきますか……。」
女剣士「はぁ……帰るぞ、シスターちゃん。」
シスター「えー、まだ飲み足りないで、すぅ……。」
魔法使い「……寝ちゃった。」
女剣士「騒がせたな、店主。こいつらが飲んだ分はいくらになる?」
男「いや、良いもん見れたし、番狂わせで嬢ちゃんが勝って儲けれたから代金はいらねえよ!」
女剣士「そうか、助かる。」
女剣士「勇者は私が運ぶから、魔法使いはシスターちゃんを頼めるか?。」
魔法使い「うん、シスターさんなら僕でも運べそう……。」
魔法使い「って重ぐほぉ!?」
女剣士「あー、50本分の酒の重さが体に詰まってるのか、そら重いわ。」
魔法使い「寝ながらでも鳩尾を確実に潰してくるこの人は本当に修道女なんですか……。」
女剣士「仕方無いな、私が二人とも運ぶからドア開けてくれ。」
魔法使い「えっ、大丈夫ですか?」
女剣士「伊達に鍛えてないさ、よっと……。」
魔法使い「……すごいホントに持ち上げた。」
女剣士「さ、行くぞ。」
魔法使い「あ、はい。」
魔法使い「……ていうか僕たちまだご飯食べてないですよね。」
女剣士「仕方あるまい。今日は宿屋の主人に言って何か作ってもらおう。」
魔法使い「……はぁ、明日は初ボスの予定でしたが、これじゃあ延期した方が良さそうですね。」
女剣士「そうだな。でもそれより早くドアを開けろ。」
魔法使い「あ、すいません!」
ーー翌日ーー
勇者「う゛えっ、おぼろろろろろろ。」
シスター「うーん、頭痛いです……。」
女剣士「当たり前だ。」
魔法使い「バwwwwwwwwwwwカwwwwwwwwwスwwwwwwwwwwww」
女剣士「やっぱりクラーケンの討伐は後日に回そう。」
勇者「いや、ダメだ今日行くぞぼろろろろろ。」
女剣士「ダメって……そんな状態で行く方がダメだろ。」
勇者「今この時も、魔王の手下に苦しめられている人がいるんだ。」
勇者「そんな人々を救うためにも、二日酔いだからって休むわけにはいかないんだぼろろろろろ。」
シスター「いいこと言いましたけど最後で台無しです。ていうか私も気持ち悪くなってきました……。」
女剣士「その姿勢は立派だが、そんな状態で行ってお前がやられたらどうするんだ?」
勇者「へっ、二日酔いでも自分の身くらい自分で守れるさ。」
シスター「私も、迷惑だけはかけないようにするので、今日行きましょう。」
女剣士「…………。」
女剣士「……前衛は私と魔法使いだ。」
魔法使い「wwwwwwwwwwwwって、えっ。」
女剣士「お前たち二人は絶対前に出るなよ、いいな。」
勇者「お、おーけーい。」
シスター「はい、分かりました。」
魔法使い「ちょっ、女剣士さん!?」
女剣士「なんだ。」
魔法使い「僕が前衛って、無理ですよ!」
女剣士「仕方無いだろ、二日酔いの奴を前に出すわけにもいかんし。」
女剣士「良い機会だろ、弱点を克服しろ。」
魔法使い「そんなぁ……。」
勇者「が、がんばれよ!」
魔法使い「あんたのせいだろうがあああああぁぁぁぁ!!」
ーー海岸ーー
女剣士「さて、ここだな……みんな、気を引き締めろよ。」
勇者「それ俺の台詞、うぷ。」
シスター「姿が見えませんねー、隠れてるのかな?」
魔法使い「前衛wwwwwwwwwwwマジ怖ぇwwwwwwwww」
女剣士「む、来るぞ!」
クラーケン「グギャアアアアアアアアアア!!」
魔法使い「でかすぎwwwwwwwwwwwwwwwwオワタwwwwwwwwww」
シスター「うわー、きもいタコですねー。触手がうねうねしてます。」
勇者「足も8本じゃないしな。」
女剣士「相手にとって不足はない!行くぞ!」
全員「「「おう!」」」
勇者(なんだろう、あの触手を見てると何かとても良いものが見られそうな気がする……。)
なんか二日酔いのところ書いてたら自分も気持ち悪くなってきたおぼろろろろろ。
今回はここまで
二日酔いで初ボスに挑むことになった勇者
果たして彼は今話題の触手プレイを拝むことができるのか
次回『魔物のたこ焼き』
ご期待ください
乙ー
魔法使いが賢者になってしまう!?
お待たせした
続き始めます
クラーケン「グオオオオォォォ!」
女剣士「おっと、意外と素早いな。」
魔法使い「>>99ゴメンwwwwwwwwww俺男だからwwwwwwwwww期待してたことにはなりませんサーセンwwwwwwwwwwwwww」
勇者「何言ってんだよお前?」
女剣士「戦闘に集中しろ。あの触手、なかなか厄介だぞ。」
クラーケン「グギャアアアアァァァァ!!」
シスター「女剣士さん!後ろ!」
女剣士「む?うわっ!?」
シスター「女剣士さん!」
魔法使い「ヤベェwwwwwwwwwww」
女剣士「くっ……。」
勇者「女剣士!今助けるぞ!」
勇者「シスター、補助魔法を頼む!」
シスター「はい!」
シスター「……こほん、んーんー、あーあー。」
勇者「……なにしてんの?」
シスター「あれ?言いませんでしたっけ?私の補助魔法は聖歌によって神の加護を授けるものなんですよ。」
勇者「本当に歌わないとダメなの!?時間かかりすぎでしょ!?」
シスター「大丈夫です!準備は終わりました!」
シスター「いきますよ!……すうぅぅぅぅ……。」
人類最悪の遊び人「僧侶だろうがシスターだろうが、そんなことはどちらでも同じことだ」
正直、触手プレイは男だと思ってた・・・・。いや、俺はホモじゃないけどこういうのって期待して女じゃないことが多いんだよ・・・いや、マジで。
シスター「こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい」
勇者「ちょ、それ聖歌じゃねーじゃん!」
魔法使い「wwwwwwwwwwwwww」
勇者「あれ?でも体の奥底から力が湧いてくる。」
魔法使い「マwwwwwwwwwwwwwジwwwwwwwwwwでwwwwwwwwwwwwww」
勇者「よし、これならいける!女剣士、大丈夫……。」
女剣士「ちょ、変なところ触る、うひゃあ!」
勇者(こ、これはもしかして……今巷で噂されている触手プレイというヤツ……!)
シスター「ちょ、勇者さんなに固まってるんですか!早くしないと女剣士さんが!」
勇者「わ、わかってる!」
勇者(わかってるけれども、これは……。)
女剣士「あん、あ、ちょ、もうだ、ダメ……。」
勇者(うおおぉぉぉぉ!この展開は、まさか!)
女剣士「なんてな。」
クラーケン「ギュ?」
勇者「……へ?」
女剣士「ふっ!」
クラーケン「グギュア!?」
シスター「手首の返しだけで触手を切った!?」
女剣士「この程度で、私を拘束できるとでも思ったか?」
クラーケン「ギャアアアアァァァァ!」
勇者「す、すげえ……!」
女剣士「勇者。」
勇者「は、はい!」
女剣士「手伝え。」
勇者「はい!仰せのままに!」
クラーケン「グオオオオオォォォォ!!」
女剣士「ふん、一口サイズにしてやるよ!」
どうでもいいけどクラーケンってイカじゃなかったっけ? それでたこ焼き?
ゲソの唐翌揚げのほうがいいんじゃ...
いや、シンプルに焼いてマヨネーズでも...http://beebee2see.appspot.com/i/azuYgOryBgw.jpg
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYhYnzBgw.jpg
ク/ラ/ー/ケ/ン「」
女剣士「んー、ざっとこんなもんか。」
シスター「うわー、バラバラですねー。」
魔法使い「つ、疲れました……。」
勇者「お前、攻撃避けてただけじゃん。」
魔法使い「普段しないことですから……今日はもう魔力を錬成できません……」
勇者「そうか、まあ目標は達成したし、ゆっくり休め。」
魔法使い「そうさせてもらいます……。」
勇者「ああ……。」
勇者(拘束されても冷静に対処し、なおかつあの目にも止まらぬ剣舞……。)
勇者「今日は良いもんが見れたな……。」
シスター「ねえねえ勇者さん、これどうしますか?」
ク/ラ/ー/ケ/ン「」
シスター「食べちゃいます?たこ焼きとかにして。」
勇者「食べるってお前……それ魔物だぞ?」
女剣士「そんなもの食べたらおなか壊すよ?」
魔法使い「いや、お腹壊すってレベルじゃないと思いますけど……。」
シスター「えー、結構おいしそうなんだけどなぁ……。」
勇者「やめなさい。ほっとけば自然に帰るだろ。」
シスター「はーい。」
女剣士「シスターちゃんがたこ焼きとか言うからお腹空いてきちゃったよ。」
勇者「ん、俺もだ。もう動けるか魔法使い?」
魔法使い「はい、大丈夫ですよ。」
勇者「よし、じゃあ次の町にいくぞ!」
全員「「「おー!」」」
ーー所変わって魔王城ーー
魔王「……やっぱりこっちのフリルのついたやつの方が……うーん。」
ワーキャット「魔王さまー。」
魔王「きゃあ!の、ノックぐらいしろ!」
ワーキャット「おや、着替え中でしたか。これは失敬。」
魔王「いや、もう着替えは終わった。」
魔王「……それで、どうだ?」
ワーキャット「うーん、どうって言われましてもねえ。」
ワーキャット「裸エプロンだなぁ、としか。」
魔王「うーむ、私もこの格好の魅力がよくわからん。」
ワーキャット「やっぱりこう言うのは男に聞かないとですね。うーくーん。」
魔王「ちょ、ちょっと待て!男に見られるのは、」
ワーウルフ「お呼びで。」
魔王「来るの早ぇな!」
ワーウルフ「なるほど、勇者の喜ぶ格好を研究していた、と。」
魔王「あ、ああ。」
ワーキャット「でも何で裸エプロンなんですか?」
魔王「さっき呼んだ雑誌に、『女子は全員裸エプロンで僕にかしずけ』って……。」
ワーキャット「あれ?それ古くないですか?」
魔王「え、古いの?」
ワーキャット「確か最近だったら、手ブラジーンズ、だったはずです。」
魔王「そ、そうか……私は流行に乗り遅れたのだな……。」
ワーウルフ「別に乗り遅れてなどいませんよ。裸エプロンは世の男が悦ぶ格好の一つです。」
魔王「そ、そうなのか?」
ワーウルフ「ええ、ですが一番悦ぶかと言ったらそうでもありません。」
ワーウルフ「例えば俺は裸Yシャツの方が好みです。」
魔王「えっ」
ワーキャット「なにそれお姉ちゃん初耳」
ワーウルフ「ちなみに吸血鬼様はボンテージが好きだと言ってました。」
魔王「うわぁ……。」
ワーキャット「うわぁ……。」
ワーウルフ「とりあえずやってみるのではなく、好みをリサーチした方が得策かと思いますが。」
魔王「ま、まあそれは一理ある。」
魔王「だが、誰が勇者の好みの格好を探るのだ?」
ワーキャット「あ、じゃあ私やりますよー。」
ワーウルフ「姉さんが?大丈夫?」
ワーキャット「だいじょぶだいじょぶー。諜報はお任せあれ!」
魔王「では頼むぞ。……そういえばあなた私の部屋に何しにきたの?」
ワーキャット「あっヤバ、すっかり忘れてた。」
暗黒騎士「おいワーキャット。俺はいつまで待ってれば……」
魔王 E:裸エプロン
暗黒騎士「………。」
暗黒騎士「………。」スッ
魔王「む、無言でカメラを構えるな!」
大きめのワイシャツだけに一票
ついでに④
ワーウルフ「暗黒騎士様、お久しぶりです。」
暗黒騎士「おお、ワーウルフか。久しぶりだな。」カシャ
ワーウルフ「どうしてここへ?」
暗黒騎士「ん?勇者が近づいてきたのでな、剣を取りに来たんだよ。」カシャ
魔王「と、とりあえず撮るのやめて!」
暗黒騎士「ふむ、もう少し撮りたかったがまあいいか。」
暗黒騎士「ワーキャット、これ魔王様の成長記録の新しいとこに貼っといて。」
ワーキャット「はーい。」
魔王「え、何それ。」
暗黒騎士「ところで魔王様、なぜそのような格好を?」
魔王「え、写真撮っておいて今聞くの?」
ワーキャット「勇者さんが悦ぶ格好を研究しようとしたけどよくよく考えたら本人に聞きゃいいんじゃね?」
ワーキャット「というわけで私が探りにいくことになったんですよー。」
暗黒騎士「なるほど……確かに勇者が裸エプロンより体操服の方が好きだったら今こんなことをしている意味はないですもんね。」
ワーウルフ「体操服が好きなのは暗黒騎士様じゃないですか。」
暗黒騎士「フッ……そうだったな。」
魔王「私の部下は変態ばかりか。というか着替えるからでていけ。」
暗黒騎士「えっ、体操服にですか?」
魔王「違うわバカ!」
暗黒騎士「ちぇー……。」
ワーウルフ「では、俺も仕事に戻ります。」
ワーキャット「じゃあ魔王さま、行ってくるねー!」
魔王「まったく、どいつもこいつも……。」
暗黒騎士「あ、魔王様!剣の使用許可なんですけど、」
魔王 E:ナシ(全裸)
暗黒騎士「………。」
魔王「」
暗黒騎士「………。」スッ
魔王「セイッ!」
暗黒騎士「ああっ!カメラがー!」
>>109シスターさんの右ストレートが襲いかかる!
男の触手責めは暗殺○室のメジャーリーガー以外見たことないですね
>>113パイレーツオブカリビアンだとでかいタコだった気がする
まあ細かいことはいいんです
>>119男物着てるとかいいよね
今回はここまで
魔王を怒らせて魔剣の使用許可が降りなかった暗黒騎士
果たして彼は素手で勇者と戦うのか
次回『魔王様の成長記録4~6歳』
ご期待ください
乙ー
まだだ!まだデータが無事なら!早く画像を拡散するんだ!どうなってもしらんぞー!!
イカのイメージ強いけど決まりきった姿はないからいいんでない
勇者側ののヘナチョコなりに冒険してる雰囲気(ほぼ女剣士頼みwww)のわりに
魔王側の何この緊張感のなさ加減ときたらオモロ杉~~
ーー魔王城・謁見の間ーー
暗黒騎士「……魔王様、機嫌をなおしてくださいよ。」
魔王「つーん」
暗黒騎士「はぁ……まいったなあ。」
ワーウルフ「……お二人ともどうなさいましたか?」
暗黒騎士「ワーウルフか、いや実はな……」
ワーウルフ「なるほど、魔王さまの裸を写真に撮ろうとしたら激怒した魔王様にカメラを壊されたあげく魔剣の使用許可が貰えなかったと。」
暗黒騎士「お、おお、まだなにも言ってないがその通りだ……。」
ワーウルフ「まったく、何やってるんですか。」
暗黒騎士「返す言葉もないな……。」
ワーウルフ「ですがまあいいんじゃないですか?」
暗黒騎士「何で?」
ワーウルフ「暗黒騎士様は素手で戦う方が強いじゃないですか。」
暗黒騎士「いや、確かにそうだけどさぁ……俺一応騎士だから剣持ってないと格好つかないんだよねぇ。」
ワーウルフ「剣ブン投げて相手が気をとられている隙に殴るんでしょう?」
暗黒騎士「まあな。」
ワーウルフ「そりゃ魔剣投げまくってりゃ先代魔王様も怒って使用禁止にしますよ。」
暗黒騎士「しょうがないじゃん、殴った方がスッキリするんだもん。」
ワーウルフ「……ただ投げるなら魔剣じゃなくてもナイフとかでいいじゃないですか。」
暗黒騎士「いや、魔剣じゃなきゃダメだ。」
暗黒騎士「なぜなら魔剣を投げるとまるでビーム撃ったみたいになるからな。」
ワーウルフ「馬鹿なんですか?」
ワーウルフ「……まあ、どうせあんな重たい剣は暗黒騎士様にしか使えないですけどね。」
暗黒騎士「だけど魔王様が許してくれないと持って行けないんだよなぁ……。」
魔王「つーん」
ワーウルフ「はぁ……、魔王様も魔王様です。」
ワーウルフ「どうせ裸なんて昔見られてるんだから今更どうってことないでしょうに。」
魔王「つーn、えぇ!?」
暗黒騎士「そうだよなぁ、あの頃はむしろカメラに向かってポーズとかとってくれたのに……。」
魔王「ちょ、あんたら何言って、」
ワーウルフ「懐かしいですねぇ。」ペラ
暗黒騎士「ああ……。」ペラ
魔王「……何見てるの?」
ワーウルフ「『魔王様の成長記録4~6歳』です。」
暗黒騎士「はっはっはっ、見ろワーウルフ。」
暗黒騎士「魔王様が風呂場ですっ転んで泣いているぞ。」
ワーウルフ「あの時は泣き止まなくて、先代魔王様がオロオロして大変だったと母から聞いております。」
暗黒騎士「先代魔王様は800時間やり込んだゲームのデータが飛んでも狼狽えなかったお方だったからな。」
ワーウルフ「鋼の心の持ち主ですね。」
ワーウルフ「しかし本当に魔王様は立派に成長なさった。」
魔王「む……。」
暗黒騎士「さっき見たら、幼少の時と変わらず、下の毛は生え揃ってな「オラァ!」ぐふぅ!」
ワーウルフ「おお、甲冑の首の隙間を棒で。」
魔王「ふん!ふん!死ね!」
暗黒騎士「ぐはっ!おうふっ!ありがとうございまぁす!」
ワーウルフ「そんなに踏んづけても悦ぶだけですよ。」
魔王「くっ、この変態が。」
暗黒騎士「フッ……残念ながらそれは俺にとっては誉め言葉です。」
魔王「お前許してもらう気ないだろ。」
魔王「その甲冑も使用禁止にしてやろうか……。」
ワーウルフ「魔王様、いくら怒っても暗黒騎士様は悦ぶだけですよ。」
魔王「……そうだな。」
ワーウルフ「さっさと魔剣の使用許可を出して帰ってもらった方が良いと思います。」
魔王「……うん、そうする。」
暗黒騎士「ちっ、終わりか。」
魔王「うるさい、魔剣の使用を許可する。剣を持って早く帰れ。」
暗黒騎士「最後に一枚撮っていいですか?」
魔王「ワーウルフ、こいつをつまみ出せ。」
ーー宝物庫ーー
暗黒騎士「おっ、あった。」
ワーウルフ「……よかったですね。」
暗黒騎士「ああ、これでやっと俺も……。」
魔剣「」
暗黒騎士「よお、久しいな、相棒。」
魔剣「」
暗黒騎士「ん?まだ投げたこと怒ってんのか?」
魔剣「 」
暗黒騎士「はっはっは、それは悪かった。」
暗黒騎士「だが今回はそんなことしないさ。なんせ相手は勇者一行だからな。」
魔剣「」
暗黒騎士「ああ、本気で相手をする。それが決まりだからな。」
暗黒騎士「さて、相棒も見つかったから帰るわ。魔王様を頼んだぜ。」
ワーウルフ「……ご武運を。」
ーー海辺の町ーー
勇者「近くに町があってよかったなー。」
シスター「結構にぎやかですねー。」
女剣士「海に近いからな。貿易などが盛んなんだろう。」
魔法使い「は、早く休みたいです……。」
勇者「大丈夫か?えーと、宿屋は……。」
シスター「見あたらないですね……あ、すみません!」
少女「はい?なんですか?」
シスター「宿屋がどこにあるか知りませんか?」
少女「宿屋でしたら、そこの角を左に曲がってまっすぐ行ったらありましたよ。」
シスター「そうですか!ありがとうございます!」
少女「いえいえ、じゃあ私、ちょっと人を捜し……」
勇者「……ん?」
勇者「………。」
少女「じーーーーー」
勇者(……なんかめっちゃ見られてる。)
シスター「勇者さん、どうかしましたか?」
少女「!!」
勇者(な、なんだ!?)
シスター「勇者さん?」
勇者「あ、いや、なんでもない。」
勇者「道教えてくれてありがとな。」
少女「……どういたしまして。」
少女「それでは私、もう行きますね。」
女剣士「私たちも宿屋に向かおう。」
勇者「そうだな……。」
勇者(何だったんだ、あの娘)
少女?「ふー……。びっくりしました。」
少女?「こんなに早く接触できるとは思ってなかったですよ。」
少女?「さて、どうやって彼の好みを聞き出しましょうか!」
少女?「変身!トゥ!」
ワーキヤット「とりあえずはこの町の猫に聞き込み開始です、」
ワーキャット「まずは…あの猫にしましょう」
ワーキャット「こんにちにゃーん。調子はどう?」
猫「シャー!」
ワーキャット「あ、あれ?おかしいな?」
ねむくてもう無理
今回はここまで
勇者の好みの格好を探ろうとするワーキャット
果たして彼女は町の猫達と仲良くなれるのか
次回『強いて言うならアオザイかな』
ご期待ください
間が開いてしまった
続き書くよ
猫「フーッ!」
ワーキャット「そ、そんなこと言わずに、ほら煮干しあげますから」
猫「シャー!」
ワーキャット「うえ!?よそモンの施しは受けねーぜ、って、どこ行くんですか!?」
ワーキャット「あーあ、逃げられちゃいました」
ワーキャット「まさかこの町の猫達が全く心を開いてくれないなんて……」
ワーキャット「しかたないですね……こうなったら直接聞きに行きます!」
ワーキャット「変身!」
ワーキャット「…………」
ワーキャット「まあ猫耳隠すためにカチューシャ着けるだけなんですけど」
少女「……よし、オッケーです」
少女「がんばれ私!えいえいおー!」
少女「……なんかこの町に来てから独り言が増えた気がします……」
少女「さて、勇者さんはどこにいますかね」
少女「おや?あそこの服屋にいるのは確か勇者さんの仲間の人達ですね」
少女「ふむ彼女らを見張っていれば勇者さんの好みが分かるかもしれません」
少女「そうと決まれば張り込みスタートです!」
女剣士「む……?」
シスター「どうかしましたか?」
女剣士「誰かに見られているような気がしたが……どうやら気のせいだったようだ」
シスター「もー、ここでも気を張りつめているんですか?」
シスター「もっとリラックスしてくださいよー」
女剣士「ああ、そうするよ」
シスター「ところで女剣士さん、こんな服着てみたくありませんか?」
女剣士「……着てみたくない」
シスター「えー、何でですか?可愛いのにー」
女剣士「そんなフリフリしたの着て戦ったら下着が丸見えだろうが」
シスター「た、戦わない時に着ればいいじゃないですか!」
女剣士「とにかくフリフリしたのはイヤだ」
シスター「うーん、女剣士さん美人なんですからいつも同じ格好してないでたまにはお洒落した方が良いと思うんですけど」
女剣士「ありがとう。でもそう言うシスターちゃんだっていつも同じ格好じゃない?」
シスター「私は修道女ですから修道服を着てなきゃダメなんです」
女剣士「ダメってことはないと思うが……」
シスター「それに私この服、結構気に入ってるんです」
女剣士「そうなの?」
シスター「はい!」
シスター「乙女の柔肌を男の視線から保護する漆黒の生地……」
シスター「まさに無敵要塞と言っても過言ではありません!」
女剣士「白だと濡れたとき肌が見えるもんね」
女剣士「でもそんなにスカート長いと暑かったりしないの?」
シスター「暑くないです、というか短いのはイヤです」
女剣士「私にはフリフリしたのを着せようとしたのに?」
シスター「はい、まあ私の知り合いでミニスカ修道服にでっかい手錠持って戦う娘がいますけど」
女剣士「それなんて鰤」
女剣士「しかし残念だな……せっかくシスターちゃんに似合いそうなのいくつか選んできたのに」
シスター「えっ、どんなのがあるんですか?」
女剣士「そうだなあ……色々あるが強いて言うならこのアオザイかな」
シスター「な、なんで民族衣装なんですか!?」
女剣士「民族衣装はイヤか?じゃあこっちのナース服を……」
シスター「そういうことじゃないです!ていうかどっから持ってきたんですかそれ!」
勇者「なに店の中で騒いでんだよ」
シスター「ゆ、勇者さん!?」
女剣士「あれ、魔法使いは?」
勇者「宿屋。疲れて動けないってさ」
女剣士「そうか……ところで勇者、コレとコレ、どっちがシスターちゃんに似合うと思う?」
勇者「は?」
シスター「ちょっと女剣士さん!何言ってるんですか!」
女剣士「さあ、どっちだ?」
勇者「えっ?」
勇者(なんだこれは?どういうことだ?)
勇者(なんかの心理テストか?あなたの変態度が分かる的な?)
勇者(だがアオザイとナース服ではどちらを選んでもかなり高い数値の変態度を叩き出しそうだ)
女剣士「どっちだ?早く選べ」
シスター「女剣士さん、やめてくださいよー」
勇者(俺は一体どうすれば……そうだ!)
勇者「俺は……!」
女剣士「ふむ」
シスター「ちょ、答えるんですか!?」
勇者「普段の格好が一番言いと思う!」
シスター「んなっ……」
女剣士「ほう、君にしては良いこと言うじゃないか」
勇者「ほ、本当か?」
女剣士「ああ、3ミリほど見直した」
勇者「それ全然見直してないよね……」
シスター「……勇者さん」
勇者「ん、何?」
シスター「………」
勇者「?」
シスター「……やっぱ何でもないです」
勇者「あ、おい、どこ行くんだよ!」
勇者「……行っちまった」
女剣士「きっと嬉しかったんだろう」
勇者「何が?」
女剣士「さあ、何がだろうな……」
少女(なるほど、勇者さんの好きな格好は普段通りの格好ですか)
少女(でもそれってどう報告すればいいんですかね?)
少女(普段着って言えばいいんですかね……っ!)
女剣士「そんなところで何をやっているのかな、お嬢さん?」
少女「あらら、ばれてましたか」
勇者「一体何者だ」
少女「えーっと、ここじゃ人目につきますから、移動しません?」
女剣士「……いいだろう」
勇者「おい!罠だったらどうするんだよ!」
少女「心外ですねー、そんなことしませんよ」
女剣士「魔の気配はこの娘からしか感じないから多分大丈夫だ」
勇者「多分って……」
少女「多分じゃなくて絶対大丈夫ですよ。付いて来てください」
ーー路地裏ーー
少女「さて、ここならいいでしょう」
少女「よいしょっと」
勇者「獣の耳!?」
ワーキャット「はじめまして、勇者さんと女剣士さん」
ワーキャット「私は魔王さまの侍女のワーキャットというものです」
女剣士「魔王の侍女だと?」
勇者「どうしてここに?」
ワーキャット「それは話すわけにはいかないですね」
女剣士「…なら話す気になってもらうまでだ」
ワーキャット「戦闘は苦手なんですよねぇ……」
勇者「話してくれるなら手荒いことはしねぇよ」
ワーキャット「とか言いつつやる気マンマンじゃないですか」
ワーキャット「仕方ないですねえ、私、苦手なことはやらない主義なので」
勇者「一瞬であんなところに!?」
女剣士「早い……!」
ワーキャット「もうちょっと友好的なら少しお話しようかと思いましたが……」
ワーキャット「今日はここらで帰りますね」
勇者「待て!」
ワーキャット「早く来てくださいね勇者さん」
ワーキャット「魔王さまがお待ちしていますから」
勇者「………っ!」
ーー翌朝ーー
勇者「さて、今日は北にある『黒騎士の城』へ行くぞ」
魔法使い「もうちょっと休みたかったなぁ」
シスター「……はい」
女剣士「………」
魔法使い「……何かあったの?」
勇者「んー、ちょっとな……」
魔法使い「はぐらかさないでくれ」
勇者「……昨日、魔王の侍女とかいう女に会った」
魔法使い「……それで?」
勇者「情報を聞き出そうとしたが逃げられてな」
魔法使い「なるほど、それで女剣士さんとシスターさんは落ち込んでいる、と」
女剣士「落ち込んでなどいない」ポコ
魔法使い「痛い」
女剣士「あの早さのカラクリを考えていたんだ」
魔法使い「そうですか」
勇者「何か分かったのか」
女剣士「ああ、大体な」
勇者「本当か!?すごいな!」
女剣士「次に会ったら必ず仕留める」
魔法使い「じゃあそれをシスターさんに教えてあげたらいいんじゃないですか?」
女剣士「なぜシスターちゃんに教えるんだ?」
魔法使い「シスターさんも魔王の侍女のことで落ち込んでいるんじゃないんですか?」
女剣士「私は落ち込んでない」ポカ
魔法使い「あ痛」
勇者「シスターはまた別のことなんだよ」
魔法使い「何があったの?」
勇者「うーん、なんと言ったらいいのか……」
勇者(俺が普段通りがの格好がいいって言ったらああなったとはなぁ……)
シスター「どうしたんですか?みんな集まって」
勇者「っ!シスター……」
魔法使い「あ、シスターさん、なんか元気ないみたいだけど何かあったんですか?」
シスター「あー、実はですねー」
勇者(えっ、言っちゃうの?)
シスター「昨日修道服を洗濯するの忘れてましてね、夜急いで洗って干したんですが……」
シスター「やっぱり乾き切らなくて生乾きで気持ち悪いんですよ」
勇者「えっ」
女剣士「あー、それ嫌だよね」
魔法使い「肌に張り付きますからねー」
シスター「はあ……失敗しました」
勇者「ちょ、ちょっと」
シスター「なんですか?」
勇者「昨日俺が言ったことじゃないの?」
シスター「昨日……ああ、格好のことですか?」
勇者「そうだよ!それで『やだ、勇者様……カッコイイ!』フラグが立ったんじゃないのか!?」
シスター「な、何言ってるんですかこの人……」
女剣士「シッ!見ちゃダメ!」
魔法使い「wwwwwwwwwwwwwwww」
シスター「そりゃ、普段の格好がいいって言われたのは嬉しいですけど……」
勇者「じゃあ!勇者フラグがたっ……」
シスター「別に惚れたとかそういうわけでは……」
勇者「折れたーーー!!」
シスター「ゆ、勇者さん?」
勇者「何故だ!何故神は俺に甘い夢を見せてから突き落とすんだ!?」
勇者「クラーケンの時だってそうだ!真面目ぶって『良いものが見れた……』とか言ったけど!」
勇者「ホントは女剣士の触手プレイが見たかったに決まってんだろコノヤロー!」
シスター「な、なに言ってるのこの人……」
女剣士「最近少しマシになったかと思ったけどこれはひどいな」
魔法使い「wwwwwwwwwwwwwwww」
勇者「もうヤダ……実家に帰りたい……」
シスター「あ、あの勇者さん」
勇者「うっさい貧乳!夢見させんな!」
魔法使い「あ」
女剣士「あ」
シスター「」
勇者「ぎゃああああぁぁぁ!!い、命だけは助けひっぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!」
勇者「ひいいぃぃぃぃ!」
シスター「あ、目が覚めましたか勇者さん」
勇者「シ、シスター?……ここ数日の記憶が無いんだが俺は一体?」
シスター「勇者さんは宿屋の階段で足を踏み外して転んで丸一日寝ていたんですよ」
勇者「そ、そうか迷惑をかけたな」
シスター「いえいえ、あ、近付かないでもらえます?」
勇者「えっ」
シスター「それではみなさんに勇者さんが目を覚ましたと言ってきますね」
勇者「あ、ああ……」
勇者(……気のせいだよな、今近付かないでって言ってたような気がするけどきのせいだよね、うん)
女剣士「勇者、調子はどうだ?」
魔法使い「はい、お見舞いの果物」
勇者「女剣士に魔法使い……すまないな、迷惑をかけて」
女剣士「なに、君に迷惑をかけられるのも、もう慣れたさ、あ、近付かないでもらえます?」
魔法使い「派手に落ちたからねー」スッ
魔法使い「死んじゃうかと思って心配したよ」
勇者「あ、ああ、心配させてすまない」
女剣士「じゃあ『黒騎士の城』は勇者のケガが治ってからでいいな」
勇者「ああ、もう半日もすれば治ると思う」
魔法使い「無理はダメだよ。今日はゆっくり休みな」
勇者「……ありがとう」
女剣士「それじゃあお大事に」
魔法使い「お大事にー」ガチャ
勇者「ああ……」
勇者(気のせいだよな……近付かないでって言われたような気がしたけど気のせいだよな)
勇者(あと魔法使いが目を見てくれないのも気のせいだよな……)
今回はここまで
パーティーメンバーとの心の壁がものすごいことになってしまった勇者
果たして彼は魔王討伐後の打ち上げに呼ばれるのか
次回『暗黒騎士』
ご期待ください
また間空けてしもた
遅くなってごめんぬ。飽きてないから続き書くよ
ーー黒騎士の城ーー
勇者「ここが四天王の一人、暗黒騎士のいる城だな」
シスター「ボロいですねー、ちゃんと手入れしてるんでしょうか?」
女剣士「手入れしてないから汚いんじゃないか?」
魔法使い「ヒwwwwwwwwwwwwドwwwwwwwwwスwwwwwww」
勇者「……お前等もうちょっと緊張感というものをだな……」
シスター「ちゃんと緊張してますよー」
女剣士「緊張、か……」
勇者「女剣士?」
女剣士「……勇者、さっさと中に入ろう」
勇者「ん?ああ、そうだな、じゃあ入るぞ……!」
暗黒騎士「よく来たな勇者一行!」
勇者「っ!お前が暗黒騎士か!」
暗黒騎士「ほう……若いな……その若さで魔王様に挑もうとするとはな……」
暗黒騎士「面白い、どれほどの力か試させてもらおう」
シスター「ていうかダンジョンとか無かったのにいきなりボス戦なんですか?」
暗黒騎士「城を空けている間に空き巣に入られてな……」
暗黒騎士「まだ警察の捜査が終わってないから探検はできないんだよ……」
勇者「……」
女剣士「……」
魔法使い「……」
シスター「……それは、災難でしたね……」
暗黒騎士「トラップとかいっぱい仕掛けたのになぁ……」
暗黒騎士「半年前も入られたし……やっぱ引っ越した方が……」
勇者「と、とにかく勝負だ、暗黒騎士!」
暗黒騎士「おっと、忘れてたぜ」
暗黒騎士「それじゃあ……」
勇者(剣に手をかけた!来る!)
暗黒騎士「食らいやがれええええぇぇぇぇ!」
ブォン!
勇者「うわっ!剣投げて来やがった!」
暗黒騎士「ボディががらあきだぜ?」
勇者「!」
暗黒騎士「フン!」
勇者「ぐっ!」
ガキン!
暗黒騎士「おぉ!?」
暗黒騎士(不意打ちだったがうまく防がれたな)
女剣士「はあっ!」
暗黒騎士「おっと!」
魔法使い「wwwwwwwwwwwwwwwwww(火炎魔法)」
暗黒騎士「あっつ!」
暗黒騎士(ほう……仲間もいいサボートするじゃねーか)
シスター「勇者さん、大丈夫ですか!?」
勇者「ああ……平気だ」
女剣士「…………」
暗黒騎士「クックック……」
勇者「……なに笑ってんだよ!?」
暗黒騎士「いやいや、これは久しぶりに楽しめそうだわ」
暗黒騎士「なあ、相棒」
魔剣「 」
暗黒騎士「ははっ!すまんすまん。もう投げねぇよ」
シスター「剣と会話してる……?」
暗黒騎士「嬢チャンなかなか鋭いじゃねーか」
暗黒騎士「そう、俺と相棒はお話するくらい仲が良いんだ」
シスター「………?」
暗黒騎士「だけど相棒は恥ずかしがり屋でなあ、知らない人の前じゃあ……」
シスター「!?」
勇者「刀身が消えた!?」
暗黒騎士「照れて隠れちまうんだ、よっ!」
勇者「くっ……!」
ガキィ!
暗黒騎士「防御は上手だな、勇者」
勇者「剣の長さは分かっているからな。」
勇者「間合いが分かっていれば見えない剣でも防ぐのは難しくない」
暗黒騎士「そうかい、んじゃ……」
勇者(距離をとった?そんなに離れたところから何を?)
暗黒騎士「そらぁ!」
ザシュ
勇者「ぐあぁ!」
女剣士「!」
シスター「!?」
魔法使い「!?」
暗黒騎士「あーあー、痛そうだなぁ」
勇者(そんなバカな…奴とは15メートルほど離れているのに…)
勇者「くそっ……何が起こったんだ?」
魔法使い「wwwwwwwwwwwwwwwwwww(ファイア)」
暗黒騎士「熱っ!……この野郎!」
魔法使い「!」
勇者「魔法使い!危ない!」
ドスッ!
勇者「ぐ……ふぅ……」
シスター「勇者さん!」
魔法使い「あ……あぁ……」
女剣士「シスターちゃん!蘇生魔法!早く!」
シスター「は、はい!」
女剣士「魔法使いはシスターちゃんのそばにいて!」
魔法使い「…あ、はい……」
女剣士(まずいことになったわね……)
暗黒剣士「蘇生魔法使えるなんて優秀じゃねーか」
暗黒騎士「なあネーチャン?」
女剣士「………」
暗黒騎士「さて……勇者は倒れたけど、まだ続けるのか?」
女剣士(……仕方ないか)
暗黒騎士「む……!」
暗黒騎士(なんだ……コイツ、雰囲気が……)
女剣士「‘俺’が殺るしかないみたいだな」
中二が目覚めたところで眠いから中断
夕方にもっかい来ます
再開します
暗黒騎士「……この感覚は……!」
女剣士「さて……」
暗黒騎士(だがそんなことが……)
女剣士「はあぁ!」
暗黒騎士「ちっ!」
女剣士「ふっ!はっ!でやあぁ!」
暗黒騎士「クソッ!この女……!」
女剣士「食らえ!」
暗黒騎士「甘い!」
ガキン!
女剣士「……さすがにやるな」
暗黒騎士(どうなってやがる……!?)
暗黒騎士「うおら!」
女剣士「おっと!」
暗黒騎士(……俺の剣が読まれているだと?)
魔剣「」
暗黒騎士「…相棒も感じるか?」
女剣士「伸縮自在の見えない剣、か……」
暗黒騎士「なっ……!」
女剣士「見えなくても目線や手首の使い方で、どう攻めてくるかまる分かりだ」
暗黒騎士「貴様……!」
女剣士「まあ元から俺にお前の剣は通用しないけどな」
女剣士「だって“知ってる”んだから」
暗黒騎士「……やはり、貴様は……!」
ダメだ携帯書きにくい
すいません、一旦中断します
再開します
ーーーー
女剣士「勝負あったな」
暗黒騎士「ぐぉ……」
女剣士「仮にも四天王と呼ばれた者が、あっけないものだ」
暗黒騎士「この……化け…物が…」
女剣士「お前達には言われたくないな」
暗黒騎士「そんな事をしても…魔王様は……貴様には倒せん…!」
女剣士「そんなことは分かっている。だから私じゃない」
女剣士「勇者が魔王を倒すんだよ」
女剣士「私は必要なときに手伝うだけだ」
暗黒騎士「ぐっ、げほっ!」
女剣士「……どうせ生き返るんだろうが、とりあえず今楽にしてやる」
女剣士「じゃあな」
勇者「…………ん?」
シスター「あ、気がつきましたか勇者さん!」
勇者「…シスター?俺は、確か剣が刺さって……」
シスター「はい、びっくりしましたよーもう」
魔法使い「ごめんなさい、勇者」
魔法使い「僕をかばったからこんなことに……」
勇者「もう気にするな。それより女剣士は?」
シスター「それが…一人で暗黒騎士さんに挑んでしまって……」
勇者「な、それじゃあもしかして」
魔法使い「いや、さっきまで剣の打ち合う音がしてたんだけど……」
勇者「止まった、ってことは決着がついたんだな」
勇者「まさか…女剣士が負k」
女剣士「ただいまー」
シスター「あっ、女剣士さん無事だったんですね!」
女剣士「うん。でも疲れたよ」
勇者「暗黒騎士は?」
女剣士「倒したよ」
魔法使い「ええっ!?」
勇者「ひ、一人で!?」
女剣士「うん」
勇者「マジかよ……」
シスター「すごいですねー」
女剣士「いやぁ、照れるなぁ」
魔法使い「……僕たち…必要なんですかね…」
勇者「……きっと必要さ」
女剣士「ところで、具合はどうなんだ勇者?」
勇者「まだ動くのはしんどいけど、他は良好だ」
女剣士「なら、勇者が動けるようになるまで待機だな」
勇者「またそうなるのかぁ……」
シスター「しょうがないですよ」
魔法使い「本当にごめんね勇者…」
勇者「あ、いや大丈夫だから。気にすんなって」
勇者「しかし……前から強いとは思っていたが、まさか一人で四天王を倒すとはな…」
女剣士「……ホントはみんなで一丸となって戦いたかったがな」
女剣士「次はやられるなよ?」
勇者「や、やられねぇよ!」
今回はここまでにします
少なくてすみません
続き始めます
ーー魔王城ーー
ワーウルフ「これは……まさか…」
ドラゴン「暗黒騎士が倒されたようですね」
ファントム「そのようだね」
ワーウルフ「……お待たせいたしました」
ドラゴン「ありがとう」
ドラゴン「……うん、わんちゃんの紅茶はやっばりおいしいわ」
ワーウルフ「光栄です」
ワーキャット「ただ今戻りましたー!」
ドラゴン「あら、おかえりなさい」
ファントム「おかえりー」
ワーウルフ「姉さん、静かに入って来てください」
ワーウルフ「お二人ともいらしてたんですかー」
ドラゴン「ふふっ、にゃんちゃんは相変わらず元気ね」
ワーキャット「ドラゴンさまも人間の姿お美しいですー!」
ドラゴン「あら、嬉しいわ」
ファントム『わたしはー?』
ワーキャット「変わらずちっさ可愛いですー」
ファントムむー、『かわいいよりこわいがいいー』
ワーウルフ「姉さん、話したいことが」
ワーキャット「ん?何ー?」
ワーウルフ「暗黒騎士様が倒されました」
訂正 ×ファントム「」
○ファントム『』
ワーキャット「……そうですか…やられちゃいましたか……」
ドラゴン「もう彼を倒すなんて今度の勇者は相当優秀ですね」
ワーキャット「うーん、見て来ましたけどあまり強そうには見えませんでしたよ」
ファントム『そうなの?』
ドラゴン「はて、おかしいですね…」
ドラゴン「途中の気迫などまるで……」
ファントム『あの時と同じだったよね』
ワーウルフ「あの時、とは?」
ドラゴン「えっと、むかしの話ですよ」
ドラゴン「そんなことより、皆さん」
ドラゴン「あのお方の捜索はどうですか?」
ファントム『ダメだよ。どこにもいない』
ワーウルフ「ケルベロスに捜させてますが見つかりません」
ワーキャット「私も見つかりません……」
ワーウルフ「ドラゴン様はどうですか?」
ドラゴン「私も駄目でした」
ファントム『まったく、こまったもんですよ』
眠くてもう無理
少ないですがここで終わります
おまけ
キャラ紹介
吸血鬼
真面目。実はM
暗黒騎士
変態甲冑騎士。特技は盗撮
ドラゴン
金髪の女性の姿をしている。紅茶大好き
ファントム
幼女の幽霊。怖くない
ワーキャット
獣耳と尻尾が生えていること以外は人間と変わらない。洗濯担当
ワーウルフ
獣耳と(略)。掃除担当
魔剣
暗黒騎士のお友達。女剣士に折られた
続き書きます
ドラゴン「しかし暗黒騎士が倒されたとなると、私達も自分の持ち場に戻らなければなりません」
ファントム『あんまりもどりたくないけどねー』
ドラゴン「あの方の捜索は二人に任せることになります」
ワーキャット「大丈夫ですよ!任せてください!」
ワーウルフ「必ずや、見つけてみせます」
ドラゴン「ふふっ、頼もしいですね」
ファントム『あーあ、またあそこにかえるのかぁ……』
ワーキャット「帰りたくないんですか?」
ファントム『うん』
ドラゴン「こら、ワガママ言っちゃ駄目ですよ。貴女は四天王なんですから」
ファントム『うっ、はーい……』
魔王「ワーウルフどこー?」
魔王「あ、居たってあれ?ドラゴンにファントム、来てたの?」
ドラゴン「ごきげんよう、魔王様」
ファントム『まおうさまー、わたしこわくなったでしょー』
魔王「きゃー、こわーい」
ファントム『わーい、なでられながらだけどこわいっていってくれたー』
魔王(かわいい)
ドラゴン「よかったわね、ファントム」
ワーキャット「私も居ますよ!魔王さま!」
魔王「んー」
ワーキャット「反応薄い!?」
魔王「よしよし」
ファントム『えへへ』
ワーキャット「うう…超難関任務を終えた私に、魔王さまから労いの言葉もないとは……」
ドラゴン「あら、何かやってたの?」
ワーウルフ「勇者の調査です」
ドラゴン「あらあら、それは大変でしたね」
ファントム『なにをしらべたの?』
魔王「なでなで」
ワーキャット(まだ撫でてる……)
ワーウルフ「勇者の好みの格好です」
ドラゴン「好みの格好と言うと、柔道着や剣道着などのことですか?」
ワーウルフ「それはドラゴン様の趣味です」
ファントム『なんだったのー?』
ワーキャット「普段着、と言ってましたよ」
魔王「普段着……?」
ファントム『なにそれ?』
ドラゴン「いつも着ている服のことですよ」
魔王「うーん、私の普段着って……何?」
ワーウルフ「その村娘Aの様な格好だと思いますが」
魔王「村娘って……」
ファントム『かわいいですよー?』
ドラゴン「しかしこれは困りましたね……」
ワーキャット「何が困るんですか?」
ドラゴン「これではいざ勇者と魔王様が対面したときに魔王様とは分かりません」
ファントム『なんでむらむすめがいるの、ってなるとおもう』
ワーウルフ「姉さん、勇者は本当に普段着がいいと言ったのですか?」
ワーキャット「うん、仲間の僧侶っぽい人にそう言ってましたよ」
ドラゴン「なるほど…ならばそれは役職相応の格好が良いと言うことなのではないのでしょうか?」
ワーウルフ「それならば魔王様と一目で分かる服で迎えられますね」
魔王「一目で魔王って分かる服って何?」
ドラゴン「先代は男性でしたから……女性魔王用の服はこれですね」
魔王「な、な、何じゃこりゃ!」
ワーキャット「魔王用ビキニアーマーですね」
ワーウルフ「暗黒面を表現するため、通常よりも布が少な目になっております」
ファントム『おおー、せくすぃー』
魔王「こ、こんなもん着れるか!ヒモってレベルじゃねーぞ!」
ワーキャット「お、落ち着いてください」
ドラゴン「ふむ……ではこちらは如何ですか」
魔王「あっ、カッコいい!」
ファントム『まんとだー』
魔王「これは魔王っぽいわねー」
魔王「マントの下はどんなの着るの?」
ドラゴン「着ません」
魔王「……はい?」
ドラゴン「全裸にマントです」
魔王「さっきよりも酷くなった!?」
ドラゴン「隠せる面積はマントの方が広いですよ?」
魔王「そういうこと言ってんじゃねーよ!」
ワーキャット「裸マントの魔王さまですか……」
ワーウルフ「フム……」
ワーキャット「………」
ワーウルフ「…………」
魔王「おいそこのアホ姉弟、想像するな」
ワーキャット「……シャレにならないわね」
ワーウルフ「……ええ、圧倒的な破壊力でした」
魔王「想像するなー!」
ドラゴン「くっ、鼻血が……」
魔王「お前もか!?」
ファントム『はいてぃっしゅ』
魔王「もう、何でこんな服しかないの!?」
ドラゴン「歴代魔王様が着ていたものですからねぇ……」
ワーウルフ「組み合わせてみるのはどうですか?」
魔王「組み合わせる?」
ワーウルフ「はい、例えば先ほどのマントの下に」
ワーキャット「魔王用ビキニアーマーを着るとか!」
ドラゴン「……アリですね」
魔王「ねーよ!!」
ーーー魔王城・城門前ーーー
ドラゴン「……見送りはここまでで結構ですよ」
ワーキャット「……はい」
ファントム『あはは、きゃっとなきそうなかおしてるー!』
ワーキャット「そ、そりゃ泣きそうにもなりますよ!」
ワーキャット「ぐすっ……だってドラゴンさま達は、もう……」
ワーウルフ「…………」
ドラゴン「……あの方がいらしても私達、四天王はこうなる運命なのです」
ドラゴン「ですが、あの方が目覚めれば魔王様の運命は変わる……」
ドラゴン「勇者に嫁ぐなどということをしなくて済みます」
ドラゴン「ですから……どうか見つけてくださいね」
ワーウルフ「……必ず、見つけだします」
ワーキャット「うう゛~みづげまず~」
ファントム『あはは、へんなこえー!』
ドラゴン「ふふっ、ではもう行きますね」
ファントム『いってきまーす!がんばるね!』
ワーウルフ「……ご武運を」
今回はここで終わります
間を開けてすみません
間を開けて済みません
続き始めます
ーー山道ーー
勇者「モンスターと戦いたい」
女剣士「いきなり何を言い出すんだ?」
勇者「いやだってさ、暗黒騎士倒してから戦ったのって山賊とか盗賊とかばっかだよ」
シスター「山賊さん達から経験値貰えるからいいじゃないですか」
勇者「いや、こうも人間と戦ってばかりだとなんか魔王討伐の旅って感じがしない」
魔法使い「それは確かにそうだね」
シスター「でも出て来ないものはどうしようもないですよ」
女剣士「というか君はそんなことを言うよりもっと鍛えた方がいいけどな」
勇者「うっ、それはまあ自覚してる……」
女剣士「やれやれ、……ん?」
シスター「どうしました?」
女剣士「喜べ勇者、敵がこちらに近づいている」
勇者「本当か!?よっしゃ、魔物来い!」
山賊A「お?旅人かぁ?」
山賊B「へっ、女が通るなんて久しぶりだぜ」
山賊C「ヒヒヒ……」
勇者「チェンジ!」
シスター「チェンジ!」
山賊A「はい?」
女剣士「あれ?シスターちゃんは経験値貰えるから別に山賊でもいいんじゃないの?」
シスター「私もそろそろ聖水を浴びて溶けていく魔物が見たいんですよ!」
魔法使い「ちょ、想像しちゃった、うぷっ」
勇者「君、本当に神に仕えてるの?」
山賊A「俺らを無視して何話してやがる!」
山賊B「そうだコラァ!チェンジってどういうことじゃオラァ!」
勇者「いや、俺達もうずーっと山賊とかと戦ってさぁ……」
女剣士「君等で9か10グループ目だな」
山賊C「なん……だと……!まさかコイツ等!?」
山賊A「この地域の山賊を狩りまくっているという山賊ハンターか!?」
勇者「なにそれこわい」
魔法使い「ハwwwwwンwwwwwwwwwwターwwwww」
女剣士「あれだけ倒したらまあそんな噂も立つだろうなぁ……」
山賊C「うわわわ、ヤベェ逃げろ!」
山賊A・B「うひゃー!」
さんぞくA・B・Cはにげだした!
シスター「魔物じゃないのは残念ですが、出てきた敵は倒さないといけませんからねぇ……」
山賊A・B・C「ひっ!」
しかしまわりをかこまれてしまった!
山賊A「あ、あの赤いマシンガンは山賊を殴り倒した際の返り血で染まったという、血染めのマシンガン!?」
シスター「うふふ…神に祈る時間なら、あげなくもないですよぉ……」
山賊A・B・C「ひいぃぃぃぃ!!」
山賊A・B・C「」
シスター「ふう、良い汗かきました」
女剣士「それはよかったね」
勇者「俺達は脂汗が止まらなかったけどな」
魔法使い「まったくだよ」
シスター「さあ、こんな所で立ち止まってないで先を急ぎましょう」
女剣士「そうだね、野宿はイヤだし」
勇者「これ以上山賊の犠牲を増やす前に村か町に着かないとな……」
魔法使い「さっき見た看板にもうすぐって書いてあったし、大丈夫だよ」
山賊「ガハハハ!ここを通ったのが運の尽きだったなぁ!」
勇者「」
シスター「……よいしょっと」
山賊「さあ、金目の物をおいtぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」
魔法使い(……アーメン)
ーー山の麓にある村の宿屋ーー
勇者「結局あの後、さらに三組の山賊達にエンカウントするとはな」
魔法使い「全員シスターさんが倒しましたけどね」
勇者「言うな……光景を思い出す……」
魔法使い「……はい」
勇者「……あれ、二人は?」
魔法使い「薬草とかポーションとか買ってくるって言ってましたよ」
勇者「効果は一緒じゃないかそれ……」
勇者「まあ、明日は四天王の一人が居ると言われてる森に行くし、準備しすぎるってこともないだろう」
シスター「ただいまでーす!」
勇者「おー、って随分たくさん買ったな」
女剣士「足りなくなるよりはマシだろう」
女剣士「あ、それと魔法使い」
魔法使い「なんですか?」
女剣士「いい魔道具屋を見つけてね……はい」
魔法使い「わぁ、凄いものですよこれ!」
勇者「これが?ただの枝を集めて作った杖にしか見えないんだが……」
魔法使い「杖自体から強力な魔力を感じるんです」
魔法使い「これなら上級の魔法も……」
勇者「よかったな、魔法使い」
勇者「……でもそんな良いものなら高くなかったか?」
女剣士「君の名前で領収書をもらったから大丈夫だ」
勇者「え、ちょ、マジで!?」
女剣士「冗談だ」
シスター「山賊さんが沢山お金を落としていったから当分お金の心配はないですよ」
勇者「な、なんだよ驚かすなって……」
女剣士「すまないな、おわびに勇者にはこれをやろう」
勇者「何でバースデー仕様のラッピング……?」
シスター「お店のおじさんが勝手にやってくれたんですよ……」
女剣士「凄くテンション高かったよね」
シスター「ええ…軽く引きました……」
勇者・魔法使い((何があったんだ!?))
勇者「っと、これは剣?」
女剣士「今更になるが、暗黒騎士の時の君はなかなかよかった」
勇者「えっ?」
女剣士「仲間を身を呈してかばうなんて君は大した男だよ」
魔法使い「うん、あの時はありがとう、勇者」
勇者「お、おう…」
女剣士「実力はまだ未熟だが、きっとこの剣を使えば君はもっと強くなるはずだ」
勇者「お、おう…」
女剣士「これは私の期待の証だ、だから受け取ってくれ」
勇者「お、おう…」
シスター(いきなり誉められて困惑してる……)
魔法使い(勇者、誉められ慣れてないんだなぁ……)
ここまでにします
続き始めます
ーー森林ーー
勇者「うーん、何もないな……」
女剣士「そうだな、ここはもう敵の陣地の中だろうに、罠も配下の魔物もないなんて……」
シスター「四天王さん達も何か事情があるんでしょうか?」
勇者「そうかもしれないが、さすがにここまで何もないのはな……」
女剣士「……む」
魔法使い「……!、勇者」
勇者「ん、どうした?」
魔法使い「前から強い魔力を感じる」
勇者「本当か!?」
魔法使い「暗黒騎士と同じくらい強く感じるから、きっと……」
勇者「わかった。みんな準備はいいか?」
シスター「ばっちしです!」
女剣士「大丈夫だ」
魔法使い「おwwwwwwwwwwwkwwwwwwww」
勇者「おまえそれどうにかならねぇの」
勇者「……ん?随分開けた場所だな」
女剣士「隠れられるところもないが……」
シスター「真ん中に誰か居ますね」
勇者「……あの、すみません」
ドラゴン「あら、お客様なんて久しぶりだわ」
ドラゴン「はじめまして勇者さん方」
勇者「!、お前が四天王か!?」
ドラゴン「ええ、その通りです」
シスター「……綺麗ですねー」
ドラゴン「あら、嬉しいことを言ってくださるのね」
勇者「……そんなことを言いに来たんじゃない」
ドラゴン「ええ、私を倒しに来たのでしょう?」
ドラゴン「でもその前に少しお話をしませんか?」
勇者「話?」
ドラゴン「ええ、話というか質問なのですが…貴方はなぜ魔王様を倒そうとするのですか?」
勇者「なぜって……魔王が世界を支配しようとしてるからだ」
ドラゴン「ふむ、それでは貴方は魔王様を倒す必要はないですね」
勇者「なんだと?」
女剣士「………」
ドラゴン「今の魔王様は世界を支配しようなど考えておりません」
シスター「ほ、本当なんですか!?」
勇者「本気にするなシスター、嘘に決まってるだろう」
ドラゴン「まあ、疑いますよね」
ドラゴン「ですが今の魔王様に貴方と戦う意志は本当にありません」
勇者「まだ言うのか」
ドラゴン「これまで魔物にほとんど出会ってないでしょう?」
ドラゴン「それは魔王様が人間界に魔物を放ってないからです」
勇者「……信用できるか」
ドラゴン「しなくて結構です」
ドラゴン「ただ私の言ったことを頭の片隅にでも、っ!」
女剣士「置く必要はないぞ、勇者」
ドラゴン「…まだ話の途中なのですが」
女剣士「“今”の魔王が戦う意志がないとはな……」
ドラゴン「………?」
女剣士「いや、戦う力がないとか?」
ドラゴン「なっ、貴女……!」
女剣士「ならば、早く魔王の元に行かないとな」
勇者「女剣士?」
女剣士「奴から目を離すな、勇者」
勇者「お、おう」
ドラゴン「……仕方ありませんね、変身!」
シスター「わわ、あの人の周りを炎が囲んでます!」
ドラゴン「んっ……あっ、あん」
勇者「えっ」
シスター「ふぇ!?」
魔法使い「ちょwwwwwwwwwwwエロwwwwwwwwww」
ドラゴン「あんっあん、あっあぁーー!」
魔法使い「イッたwwwwwwwwwwww」
ドラゴン「ふう……お待たせしました、変身完了です」
シスター「ドラゴンだったんですか!?」
魔法使い「金ピカwwwwwwwwwまぶしwwwwwwww」
女剣士「金色の竜だな」
ドラゴン「どうです?カッコイイでしょう?」
シスター「カッケーです!」
勇者「シ、シスターさん?」
ドラゴン「ふふふ、カッコイイと言われ気分が良くなったところで」
勇者(アカン、あの声聞いてると変身思い出して下の方が)
ドラゴン「いきますよ!」
女剣士「みんな避けろ、尻尾で薙払う気だ!」
シスター「はい、って勇者さん!前屈みになってないで、尻尾きますよ!」
勇者「え、あっ、へぶっ!」
今回はここまでにします
遅くなりましてすみませんぬ
続き書きます
勇者「いってぇ……」
シスター「ぼーっとしてるからですよ!」
ドラゴン「あらあら、大丈夫ですか?」
勇者「て、敵に心配された!?」
ドラゴン「次に当たったら首がねじれ飛ぶようにしますね」
勇者「心配されてなかった!」
女剣士「勇者、真面目にやれ」
勇者「わ、分かってらぁ!」
勇者「でええぇぇい!」
ガキン!
勇者「つぅ!?」
シスター「勇者さん!?」
勇者「なんだコイツ、めちゃくちゃ堅い!」
ドラゴン「ふふ、そんなものでは私の鱗を切り裂くことはできませんよ」
勇者「くっ……なら、魔法使い!」
魔法使い「おwwwwwwwwwwwkwwwwwwww」
魔法使い「ん~、ファイアーー!!」
勇・シ(普通に言った!?)
ゴオオォォ!
ドラゴン「熱っ」
魔法使い「こうかはいまひとつのようだ」
勇者「反応みれば分かるよ!」
ドラゴン「その程度の攻撃では、私の防御は破れませんよ?」
勇者「ちぃ、何でそんなに堅いんだ?」
ドラゴン「なんででしょうねぇ。そろそろこちらのターンでもいいですよね」
バサァ!
シスター「飛んだ…!」
ドラゴン「すうぅ~」
勇者「! マズイ、逃げろ!」
ドラゴン「火炎球!」
ボッボッ! ドゴォ!
ドラゴン「あらあら、自然破壊をしてしまいました。反省しなければなりませんね」
勇者「なんつー…威力だよ…」
勇者「みんな、無事か?」
シスター「なんとかですぅ…」
魔法使い「み、右に同じ…」
勇者「そうか…女剣士はどうだ?」
勇者「………」
勇者「あれ、女剣士?」
シスター「ま、まさかさっきの攻撃で……」
魔法使い「そ、そんな……」
ドラゴン「ギュア!?」
勇者「な、なんだ?」
女剣士「やれやれ、勝手に殺されては困るな」
シスター「女剣士さん!」
ドラゴン「いつの間に私の背中に…」
女剣士(翼の付け根の間にある角)
ドラゴン(脳内に直接!?剣士がなぜそんな高等魔法を?)
ドラゴン(いや、それより……)
女剣士(そこを魔力の源として、全身を硬化させているんだろう?)
ドラゴン(なぜそれを!?)
女剣士「だからこれを破壊すると……!」
ドラゴン「貴方は一体…!?」
女剣士「ふっ!」
ザン!
ドラゴン「ギュイイィィ!」
ドズン!
シスター「わわ、落ちてきましたよ!」
女剣士「勇者、魔法使い!」
勇・魔「!?」
女剣士「やれっ!」
勇者「お、おう!」
ドラゴン「ギギギ…」
勇者「うおおぉぉぉ!!」
ズバァ!
ドラゴン「ギュイィ!」
魔法使い「いっけぇーー!」
ゴオオォ!
ドラゴン「アアアアァァァァ!!」
勇者「人間の姿に戻った?」
シスター「倒したんですか?」
ドラゴン「ええ…私の……負け、です…」
魔法使い「うわっ」
女剣士「………」
ドラゴン「うふふ…何度味わっても…死ぬのは……慣れませんね…まおうさ、ま…」
シスター「あっ」
魔法使い「消えた……」
勇者「…死ぬことに慣れないってどういうことだ?」
魔法使い「うーん…」
シスター「…わかりませんね」
女剣士(………)
再開します
勇者「どうした?女剣士」
女剣士「ん…少し疲れたみたいだ」
勇者「厳しい戦いだったからなあ」
女剣士「そうだな。ひとまず道を戻ろう」
女剣士「このまま先に進むのは辛いだろうからな」
シスター「賛成ですー!早くベットに飛び込みたいですよ」
魔法使い「僕も魔力使いきったから、早く休みたいよ」
勇者「わかった。じゃあ今朝出発した村に戻るぞ」
ーー森林の近くにある村の宿ーー
女剣士「……どうやら今回は相当弱っているようだ」
女剣士「いや、それ以前に何も感じない……」
女剣士「まだ転生すら終わってないみたいだな……」
女剣士「………フフフッ」
女剣士「今回こそ、終わりにしてやるぞ、魔王」
ーー魔王城ーー
魔王「ひくちゅん!」
ワーキャット「ありりゃ、風邪ですか?」
ワーウルフ「すぐにお薬を」
魔王「大丈夫だよ。それより味はどう?」
ワーキャット「んー、これケーキですよね?」
魔王「そうよ、見ればわかるでしょ?」
ワーキャット「なんで魚の頭刺さってるんですかねぇ……」
ワーキャット「なんか最初の頃より下手になってませんか?」
魔王「あれ?ちゃんとレシピは見たんだけどな?」
ワーウルフ「魔王様、そのレシピを見せてください」
魔王「んーと、はい」
ワーウルフ「…………」
ワーキャット「何かわかった?」
ワーウルフ「…ページが抜けてますね」
魔王「あっ、本当だー」
ワーウルフ「途中から秋刀魚の塩焼きの作り方になってますね」
ワーキャット「ああ、なんか煤けてると思ったら七輪で焼いたんですね、これ」
ワーウルフ「部屋が焦げ臭いわけですよ」
ワーキャット「んで、くんくん…この柑橘系の匂いはスダチを絞ったんですね」
魔王「おお、さすがね」
ワーキャット「いや、さすがじゃなくて猫に柑橘類はだめですよ…」
魔王「え、そうなの?」
ワーキャット「そうですよー!」
ワーウルフ「魔王様、とりあえずもう一回作ってみてください」
魔王「そうね、次は成功させるわ!」
ワーキャット「……行ったー?」
ワーウルフ「はい、魔王様は厨房へ行きました」
ワーキャット「はあぁーー……」
ワーウルフ「ご苦労様です」
ワーキャット「あなたもね」
ワーウルフ「…捜索の方は」
ワーキャット「全然ダメ」
ワーウルフ「…ですよねぇ」
ワーキャット「ということはそっちもダメみたいね」
ワーウルフ「ええ」
ワーキャット「はぁ……見つかるのかなぁ」
ワーウルフ「……弱音を吐いたら、ダメですよ」
ワーキャット「……うん、そうだね」
ワーキャット「よし!明日中に東エリアをおわらせてやるー!」
ワーウルフ「姉さん、あんな広いところを明日中なんて無茶ですよ」
ワーキャット「だいじょーぶっ!お姉ちゃんはやれば出来る子なんだから!」
ワーウルフ「やれば出来るってのは、自分で言うことじゃないですよ」
魔王「出来たー!」
ワーキャット「え、ちょっと早くないですか?」
ワーウルフ「なんか焦げ臭……」
魔王「これは会心の一品だよっ!」
魔王「ほら!上手に焼けたでしょ!秋刀魚!」
ワーキャット「ケーキは!?」
ーー吸血鬼の館ーー
ファントム『やっほう、きゅうけつき』
吸血鬼「久しいな、ファントム」
ファントム『そうだねー。あ、おかしもらっていい?』
吸血鬼「ああ、好きに食え」
ファントム『いえーい。どれにしようかなー』
吸血鬼「ところで、頼んでいた物は…」
ファントム『ちゃんともってきたよ。はいどうぞ』
吸血鬼「ふむ、これが……」
ファントム『でも、そんなのなににつかうの?』
吸血鬼「万が一の保険だ」
ファントム『ふーん……』
ファントム『あれ?きゅうけつきー』
吸血鬼「何だ?」
ファントム『ここはやかただけど、いつものおしろはどうしたの?』
吸血鬼「あれかー、あれ区画整理にひっかかってな」
ファントム『えっ』
吸血鬼「急に出てけって言われたからな。まじビビった」
ファントム『へ、へえ』
吸血鬼「お前の墓地でもなんか起きてるかもな」
ファントム『お、おきないよ!?』
吸血鬼「絶対とは言い切れまい」
ファントム『あう!なんかふあんになってきた…』
ファントム『ううー、きゅうけつきのあほー!もうかえる!』
吸血鬼「はいはい気をつけてな」
吸血鬼「……すさまじい勢いで帰っていったな」
吸血鬼「さて、頼んでいた魂も手に入ったし、作業に取りかかるとしようか」
今回はここまで
それと年始は忙しいので、おそらく二月の中旬くらいまで書けません
また間をあけてしまうことになってすみません
それではよいお年を
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