勇者「世界救ったし安価で奴隷でもかうか」 (306)

勇者「約束が違うじゃないですか!」

王「はて? 何の事じゃったかな?」

勇者「魔王を倒し世界を救った暁には、姫様との婚約を正式のものとするって!」

姫「身に覚えがありません。本当ですのお父様?」

王「実の愛娘をそのような景品扱いにするわけがあるまいて。断じてありえんよ」

姫「ですわよね。第一、私は隣国の王子との結婚を控えてますのに」

勇者「!?」


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王「隣国との折合の悪さはお主も知る所であろう。この度の世界平定を期に、隣国と手を取り合うことになったのじゃ」

姫「世界を救うのが勇者の役目ならば、世界を平定に導くのは王族の役目。隣国の王子はそう私に話してくれました」

勇者「えと……つまり?」

姫「私、感銘を受けました。この人と共に、世にもたらされた光を守っていきたい。そう思ったのです」

勇者「」

王「姫はやれぬが褒美は充分な褒美はとらすゆえ、ゆめゆめ間違いの起こさぬようにな」

勇者「」

勇者「……」

僧侶「勇者様あんなにしょぼくれて……本当にショックだったんですね」

魔法使い「夢見がちなお姫様にありがちな話ね。な~にが光を守っていきたい、よ。必死こいたのはどこのどいつだっての」

戦士「勇者、元気出せ」

勇者「……」

魔法使い「まったく……。ま、そろそろ私たちも解散しましょうか」

僧侶「解散って……パーティを抜けるってことですか?」

魔法使い「あたりまえじゃない。魔王はもうやっつけちゃったんだから」

僧侶「でも勇者様が……」

魔法使い「ほっときなさい。あんなのに惚れた馬鹿が悪いのよ」

戦士「魔法使い、いつにも増して怒ってるじゃないか」

魔法使い「ふん、毛頭ないわよ。それじゃあね」


――――魔法使いは移動魔法を唱えた!



僧侶「……戦士さんはこの後どうするんですか?」

戦士「また旅に出るつもりだ。魔物の残党に困る村々の依頼を受けながらな」

僧侶「な、なら私と勇者様も」

戦士「お前には帰る場所があるだろう。それと夢もな」

僧侶「……」

戦士「俺たちは仲間だ。だが仲良く馴れ合うだけの関係にはなりたくない」

僧侶「馴れ合いだなんてそんな……」

戦士「俺は行く。強さとは何か、答えはまだ見つけてはいないからな」

僧侶「戦士さんも魔法使いさんも行ってしまいました……」

勇者「……」

僧侶「あの、勇者様……」

勇者「……はぁ。大丈夫だよ僧侶。俺は大丈夫だから僧侶も国に帰りなよ」

僧侶「しかし……」

勇者「大丈夫だって! たかが失恋だし……そうだ、たまには顔見せにいっていいかな?」

僧侶「それは勿論ですが……わかりました。勇者様、どうかお元気で」

勇者「おう! 夢、叶うといいな!」

僧侶「ふふ、ありがとうございます勇者様。それでは……」

勇者「またなーーー!」



勇者「……」

勇者「大丈夫だって! たかが失恋だし……そうだ、たまには顔見せにいっていいかな?」

僧侶「それは勿論ですが……わかりました。勇者様、どうかお元気で」

勇者「おう! 夢、叶うといいな!」

僧侶「ふふ、ありがとうございます勇者様。それでは……」

勇者「またなーーー!」



勇者「……」

勇者「……はぁ」

勇者「あんだけ苦労したのに報われないとかねぇわ……マジで」

勇者「下手なとぼけ方しやがって……。最初から政治的に無理とか言っとけよ腹立つんだよ」

勇者「そりゃあさ、姫様とは話したことなくて遠くから眺めることしかなかったけどさ……」

勇者「……」

勇者「今なら世界を滅ぼそうとした魔王の気持ちがわかる気がする……なんてな」

勇者「……俺も帰るかな」

?「ヒヒヒ……随分と元気がありませぬな」

勇者「ん? お前は……なんだ商人か。また悪巧みしてんのか?」

商人「お陰様で繁盛させて頂いておりますよ……ヒヒ」

勇者「そうかい。ほどほどにしとけよ。あまり目立つようだと今度こそぶった切るからな」

商人「ヒヒヒ……怖い怖い」

勇者「で、今度は何を売りつける気だ? どうせ俺が手にした報奨金目当てなんだろ」

商人「ヒヒヒ……話が早くて助かりますな。本日の商品は……でございます」

勇者「……今、なんつった?」


商人「ヒヒヒ……それではもう一度。本日の商品は『奴隷』でございます」


勇者「……」チャキ

商人「ヒヒヒ……剣に手をかける前に、まずは話をお聞きくださいませ」

勇者「……話次第じゃマジでぶった切るぞてめぇ」

―――――――――
――――――――
――――……



勇者「……了解。そういうことならまぁ、見逃してやるよ」

商人「ヒヒヒ……毎度ありがとうございます」

勇者「まて、俺は買うとは言ってない。あくまで見逃すだけだ」

商人「ヒヒヒ……いいのですかな? 奴隷の中に、貴方様の傷を癒す者がいるとも限りませんよ?」

勇者「……話聞いてやがったのかてめぇ。勇者が人身売買とか出来るわけねぇだろ」

商人「ヒヒヒ……客あっての商売。魔王あっての勇者でございます。この世界、片方のみの存在など許されぬのですよ」

勇者「……俺も今はただの人って言いたいのか」

商人「いかがですかな? あくまでこの商売、『人助け』にてございますよ? ……ヒヒ」

商人「ヒヒヒ……これが目録でございます」

勇者「おう……ってすげぇ数だなおい」

商人「お客様第一号としてお好きな奴隷をお選びください……ヒヒ」

勇者「と、言われてもねぇ……。大まかに分けても人間、エルフ、ワービーストに人魚、それに魔族か……」

商人「勿論、その他にもありとあらゆる種族を提供させていただきますよ……ヒヒ」

勇者「……亜人種の奴隷、か。複雑な気分だ」

商人「種族、容姿、性格、年齢その他ありとあらゆる特徴。あなた様の思う通りの奴隷をお選びくださいませ」

勇者「うーん……」

商人「ヒヒヒ……お迷いですかな? それでは一つずつ決めてまいりましょう」


種族
>>15

ロボット

勇者「ん? なぁおい。このロボットってなんだ?」

商人「ヒヒヒ……これはこれはお目が高い。魔力を動力とした人工生命とでも申しましょうか」

勇者「ゴーレムみたいなもん?」

商人「そのようなものでございます……ヒヒ」

勇者「面白そうだな……じゃあそれで」

商人「ヒヒヒ……承りました。ではお次にまいりましょう」


>>身長



間違った
>>23

勇者とほぼ同じ

勇者「身長は俺と同じくらいで頼む」

商人「ヒヒヒ……よろしいので? 幼児サイズもご用意できますよ?」

勇者「あいにくと俺はロリコンじゃないらしい」

商人「ヒヒヒ……それでは容姿の方をお決めになりましょう」

勇者「お、いよいよって感じだな」

商人「といいましても、ロボットですのでお買い上げ後もある程度のカスタマイズ可能ですがね……ヒヒ」

勇者「かすたまいず?」

商人「ですがまぁ一応、人型ですのでご心配なく……ヒヒ」


髪型>>27
肌色>>29
胸のサイズ(巨乳・普通・まな板などなど)>>31

ストレートロング

メタリックシルバー

肌色は褐色で
安価した

商人「髪型はストレートロングで肌色はメタリックシルバーで巨乳と……ヒヒ」

勇者「ロボットって見たことないから検討つかないな」

商人「ヒヒヒ……見た目はさほど異形ではございません。ものによりますが」

勇者「異形ってなんだよ。こえーな」

商人「ヒヒヒ……ある程度絞れましたな。そうそう、性格のほうはいかがなさいますか?」

勇者「性格か……」

商人「ヒヒヒ……そもそも性格とは一言に収まりきれぬもの。いくつか好みの性格を上げてみてはいかがですかな?」

勇者「そうか? それなら>>38でたまに>>39>>40な面もある的な感じで頼むわ」


蠢ォ豢サ

機械的なエラーを起こす

文字化けした!

快活です

商人「……ヒヒ。あなた様も人が悪い。ロボットというものをよく理解なされているようだ」

勇者「いや、全く知らないだが」

商人「要するに無機質、融通がきかず非常に頑固。そしてエラー起こすと……ヒヒヒ」

勇者「エラーってなんだよ。いい加減分かる言葉喋ってくれ」

商人「ヒヒヒ……今に分かることです。しかしなぜこのような扱いづらそうな奴隷を?」

勇者「さてな。そんなの俺自身が知りたい」

商人「ヒヒヒ……作用でございますか。ならば最後になにか他にご注文があればどうぞ」

勇者「服装とかか? ま、適当に言ってみるか」

商人「あまり前問覆さぬようお願いしますよ……ヒヒ」

>>47
>>48
>>49


料理家事完璧で、頼られるのが好き

家を守れる強さ

頭部アタッチメント

勇者「あ、すまん性格のほう間違えた。無機質じゃなくて快活で頼む」

商人「ヒヒ!? 結構大きな間違いですね……」

勇者「悪いな」

商人「ヒヒヒ……なかなか家庭的で娘をご所望で」

勇者「ま、俺もたまには甘えたいっていうか……恥ずかしいこと言わせんなこの野郎」

商人「頭部アタッチメントの方はお任せを。あらゆるオプションをご用意しましょう……ヒヒ」

勇者「もうお前が何言ってるか分からん」

商人「明日にはお届けできると思います。代金は後程ということで……ヒヒ」

勇者「珍しいな。後払いなんて」

商人「ヒヒヒ……それでは」

勇者「相変わらず気味の悪い奴だ」

――――勇者宅


勇者「ただいま……っても誰もいないけどな」

勇者「久しぶりの家……。埃だらけの蜘蛛の巣だらけか。ま、当たり前だけど」

勇者「今日はもう遅いから眠るとして、明日になったら掃除しねぇとな」

勇者「ベットは……oh」

勇者「カビ生えて腐ってやがる。寝れないなこりゃ」

勇者「……外で寝るか」


―――翌日


チュンチュンチュン


勇者「ふぁぁ……朝か……。魔法使い水くれ…ってもういなんだっけ」

勇者「……考えてみれば朝食は魔法使いがいつも作ってくれてたんだっけな」

勇者「俺や戦士だとバリエーション乏しいし、僧侶が作ると……まぁそれはいい」

勇者「旅は終わったんだ。切り替えていかないとな」

商人「これはこれは勇者殿。お目覚めですかな……ヒヒ」

勇者「久しぶりに一人の朝を迎えたと思ったらこれかよ」

商人「ヒヒヒ……なにやらご気分を害されたようで」

勇者「それで? 連れてきたのか」

商人「はい。ご所望の奴隷をただいまお届けに参った次第です……ヒヒ」

勇者「その割には姿が見えないが」

商人「あちらでございますよ……ヒヒ」

勇者「あちらって……俺の家じゃねぇか。勝手に俺ん家に上げたのかよ」

商人「ヒヒヒ……物の見事に廃墟ですからな。腕がうずいたのでしょう」

勇者「とりあえずあいさつに行くか……」



勇者「あれ」

商人「いかがなさいました?」

勇者「ドアが開かないんだけど」

商人「いかに廃墟といえど家は家。鍵があって当然でしょう……ヒヒ」

勇者「奴隷が中から鍵をかけたのか……。おい、開けてくれ!」ガチャガチャ

?「……」

勇者「商人、どういうことだ。何で俺が閉め出しされてんだよ」

商人「ドアの向こうの人物が狼であるともかぎりません。用心に越したことはないのですよ」

勇者「何だよそれ……。おーい、どうしたら開けてくれるんだ?」ガチャガチャ

?「……」

商人「ならば、こうなさってはいかがでしょう……ヒヒ」

>>59

愛の告白

商人「ズバリ、愛の告白でございます……ヒヒ」

勇者「てめぇ……失恋したばかりの俺に愛の告白とか何言ってんだこの野郎」

商人「勇者殿も仰っていたではありませんか。世の中、切り替えが大事だと……ヒヒ」

勇者「ったく……おい、聞いてくれ!」

?「……?」

勇者「何もかも失った今! もう俺にはお前しかいない!」

?「……!?」ガタッ

勇者「ドアを……お前の心のドアを開けてくれないか!」



勇者「 今 す ぐ お ま え を 抱 き し め た い ん だ ! ! 」



?「そ、そんな! わ、わたし ワタシワタワシワ…!?」ボンッ


勇者「うおっ!? なんだ爆発か!?」

商人「ヒヒヒ……心のドアの意味は分かりかねますが、エラーを起こしたようです」

勇者「エラーって爆発のことかよこえー!」

商人「今のうちに窓から侵入するとしましょう……ヒヒ」

勇者「お、おう……ってあれ? 告白した意味あるのかこれ」

勇者「……おいおい、俺は他人家に忍び込んだのか? 綺麗に片付いてるんだけど」

商人「ヒヒ……お気に召しましたか? ご要望の通りでしょう」

勇者「それでドアの前に倒れているのが……例の奴隷か」

奴隷「機能……修繕……回復…」

勇者「銀の肌……これがロボット……耳?の部分から煙が出てるけど大丈夫なのか?」

商人「ある程度の自己修復機能は完備しております。今に目覚めます……ヒヒ」

奴隷「システム……オールグリーン」

勇者「本当かよ……。おい、大丈夫か?」ユサユサ

奴隷「再起動」

勇者「お、本当に起きた。気分はどうだ?」

奴隷「状態、良好です。……質問、問います」

勇者「いきなりだな。いいぜ、なんでも答えるよ」

奴隷「貴方、私を買った。主ですか?」

勇者「主? まぁ、そうだな。できれば俺の事は>>65って呼んでくれ」

マスター

奴隷「了解です、マスター」

勇者「おう。……これからその、なんだ……」

奴隷「はい?」

勇者「いやまぁあれだ、これからよろしくな」

奴隷「……良かった、です。怖い人間、違います」

勇者「怖い人間?」

奴隷「いいえ。よろしくお願いします、マスター!」

勇者「お、おう」

商人「ヒヒヒ……彼女は気に入りましたかな?」

勇者「そうだな。これなら上手くやっていけそうだ」

商人「それでは代金の方ですが……勉強してこのくらい頂きます……ヒヒ」

勇者「……決して安くない値段だけど……意外だな。もっと高いと思ってたよ」

商人「ヒヒヒ……毎度ありがとうございます。これからもどうかご贔屓に……それでは」

勇者「なるべくなら関わりたくねーよ。っても彼女関係でいろいろ頼むことになるだろうけどな」

奴隷「……」

奴隷「料理、味覚、あいましたか?」

勇者「文句なし。魔法使いに勝るとも劣らない美味さだったよ」

奴隷「マスター、喜ぶ。私も嬉しいです!」

勇者「一緒に食べればもっと美味かったと思うけどな」

奴隷「奴隷、主、身分違います。同時間に食事、拒否します」

勇者「どうしてもか? 俺としては余り堅苦しくされても困るんだがな」

奴隷「拒否します。私、奴隷です」

勇者「……無理強いはしないけどさ」

奴隷「マスター、私、お役に立ちたいです!」

勇者「もう充分立ってるぞ? 家も掃除されて飯も作ってもらったし」

奴隷「家、修繕必要。食事、間に合わせです。お役、まだまだです」


勇者「お役、お役ねぇ……。それなら>>70


王族を見返す為、強大な騎士団の創設を手伝って欲しい

勇者「……よし。なぁ、試しに聞くけどさ、王族を見返したいってのはありか?」」

奴隷「王族、見返す? 意図不明、説明乞います」

勇者「具体的にはそうだな、騎士団ってのを創設しようかと思ってる」

奴隷「騎士団……」

勇者「商人に言われて気づいた。魔王亡き今、役割を終えた俺はただの人に過ぎない。少なくともあのタヌキ王から見ればな」

奴隷「マスター、魔王を滅ぼしました。凡人、否定します」

勇者「確かに俺は、俺たちは魔王を倒した。その結果、俺たちが得たものって何だと思う?」

奴隷「思考します。『名誉』ですか?」

勇者「まぁ当たりだ。他には少しばかりの『富』と、魔王を倒すほどの『力』とかな」

勇者「しかし王族にはこれだけじゃ足りなかった。あるものが一つ欠けていた」

奴隷「意図、把握しました。『地位』ですね」

勇者「その通り。あのタヌキ国王はな、それを餌にして俺を魔王に挑ませた癖に、そいつを渡さなかったんだよ」

奴隷「マスター、魔王討伐の報酬、望むもの、地位だった、ですか?」

勇者「正確には地位はオマケで、手に入れたいものは他にあったんだがな……はぁ……」

奴隷「……? 要求、承知しました。騎士団創設、王族への報復。お任せださい!」

勇者「いや報復までは……まぁいいか。必ず俺に敬語使わせてやるぜ見てろよタヌキ野郎」

奴隷「思い立つ、吉日です! 行動、迅速に始めます!」

勇者「なぜか楽しそうだな。ならまずは手始めとして、>>83から始めるか」

武器調達

勇者「武器調達から始めるぞ。魔王が滅びた影響でそれらの物価が下がってる筈だ」

奴隷「情報元、提示、求めます!」

勇者「武器も防具も平和な時代じゃ無用な品物。未だ不安定な世なのに、先走ってそう考える奴は一定数いる」

勇者「加えて隣国との協定がミソだ。懸念であった国同士の諍いが消えるのはかなりデカい」

奴隷「物流、盛ん。武器不要ですか!」

勇者「武器を捨て、算盤弾くには絶好の機会だ。そこを突くぞ!」

奴隷「マスター! 命令、承知!」


>>87

コンマ判定

00-39  作戦大成功。物資大量入荷  
40-79 作戦成功。まずまずの成果
80-99 作戦失敗。武器防具の高等化

ゾロ目の場合、条件に応じて補正



ほい

―――市場


勇者「は、鋼鉄の剣が……3万ゴールド……だと!?」

武器屋「文句があるなら余所で買いな。っても、うちより安く売ってる所はねーぜ」

勇者「な、なわけあるか! なんでたかが鋼鉄の剣がそんな値段すんだよ!?」

武器屋「知らねぇのか? 国が高額で買い取ってんだよ。そこの張り紙みてみな」

勇者「国がだと!?」


『                  世界平定記念! 




      武器・防具をワシが高値で買い取っちゃうゾ☆ キャンペーン実施中! 




 
                              王政府より       』


勇者「あ、あの糞タヌキ野郎……何が買い取っちゃうぞ☆だ……!」ワナワナ

武器屋「何でも武器防具屋の店が路頭に迷わない為の政策らしいぜ。ありがてぇ話さ」



勇者「くそ……素人考えじゃ甘かったか。っていうか反則だろあんなの」

奴隷「マスター、只今帰還、です! 状況確認、求めます!」

勇者「戻ったか。こっちは全滅だ。ほぼすべての店が高騰化。商品すらない店まである始末だ」

奴隷「同様、です。マスター、いかがしますか?」

勇者「武器の調達は諦めるしかない。次の行動に移るぞ」

奴隷「次、とは?」

勇者「>>93

つくればよくね?

勇者「例えばだ、あんな剣やこんな剣、使ってみたいと思ったらどうする?」

奴隷「買うしかない、のでは?」

勇者「違う! 造るしかないのだよ!」



勇者「 な い も の は つ く る し か な い ! 」



奴隷「!!」

勇者「といっても俺にそんな技術は無い。君はどうだ?」

奴隷「家事、万能です! 鍛冶、無能です……」

勇者「まぁ想定の範囲内だよ。馬鹿正直に一から学ぶにも時間がかかる」

勇者「そこでだ。武器製造にあたってこんな妙案がある」

>>97

ロボットの技術を生かして兵器工場設立

奴隷「ロボット技術、実用!?」

勇者「うむ。やむを得ない話ではあるが、騎士団設立は横に置き、まずは兵器工場を設立しようと思う」

勇者「そのためにはロボットの偉大な技術力が必要になるのだ」

商人「ひひひ……それで私が呼び出された訳でございますね」

勇者「彼女の故郷を紹介してくれ。理由は今言った通りだ」

商人「ひひひ……承りました。ご紹介しましょう」

奴隷「あ、あの、マスター……」

勇者「どうした?」

奴隷「……いえ」

―――ロボット廃工場


勇者「なんてこった……」

奴隷「謝罪、します。初めに、言うべきこと……」

商人「この通り、彼女の故郷というべき工場は既に潰れております……ヒヒ」

勇者「もしかして俺が魔王を倒してしまったから、なのか?」

商人「いえいえ。この工場が潰れたのは勇者殿が生まれる遥か昔のことにございます……ヒヒ」

奴隷「私達の親、工場長。……作業中の事故、不幸に」

勇者「まじか……すまん。……君に対する配慮が足りなかった」

奴隷「マスター、悪くないです。故郷帰還、私嬉しいです!」

商人「いかがですかな? 多少錆びついてはいますが、メンテナンス次第で動くとも限りませんが……ヒヒ」

奴隷「マスター、その通りです。ここ、兵器工場に推奨」

勇者「いや、さすがに故郷をそんな風には……」

奴隷「問題ない、です。故郷、だからこそ、再び、あの頃のように!」

勇者「……分かった。商人、ここを任せられる人員を頼みたい」

商人「ヒヒヒ……奴隷を、でございますか?」

勇者「ああ。といっても何人必要だか……」

奴隷「単独、充分です! オートメーション、です!」

商人「の、ようですな。目録にございます……ひひ」

勇者「種族からだったな。それじゃあ……」



種族
>>107
性別
>>109

ドワーフ

勇者「物造りといえばこの種族だ」

商人「ドワーフにございますか。ロボット技術どう生かすか見ものにございますな……ヒヒ」

奴隷「性別、男推奨! 力仕事、過多です!」

勇者「そのつもりだけど……というかドワーフに女っているのか?」

商人「ヒヒヒ……それは勿論。ただ、外見で見分けるのは困難です」

勇者「う~む……。っと、次は容姿かな」




髪型・髪色>>112
肌色>>114
年齢>>116



ハゲ頭に刺青

かなり黒めの褐色

60

勇者「すげぇな、マジでいんのかそんな奴」

商人「ヒヒヒ……それはもう。禿げ頭に刺青を施した黒褐色の肌を持つ齢60のドワーフなど、むしろ多いくらいです」

勇者「ドワーフぱねぇな!」

奴隷「次、性格ですね」

商人「この条件ですと>>120>>121であり>>122だったりするのが無難でありましょうか……ヒヒ」


涙脆い

まとめ上手

頑固だが、伝説級の銃職人

勇者「頑固だが涙脆くまとめ上手か。見た目で判断しちゃいけない見本みたいなドワーフだな」

商人「ヒヒヒ……お気に召しましたかな?」

奴隷「故郷、任せる、安心です!」

商人「ヒヒヒ……それは何より。更にはかつて伝説級の銃職人と謳われた逸材にございますよ」

勇者「そんな凄いのが奴隷に身を落としてるとか世も末だなオイ」

商人「ヒヒヒ……勇者が人身売買を行う時代でありますゆえ……」

勇者「言ってろ。あとは適当に要望つけさせてもらうぞ」


>>132
>>133
>>134

ホモ

従順

科学の世界からの転生者

商人「ヒヒヒ……恐れ入りますが、この度の追加要望は無しということで」

奴隷「説明、乞います」

商人「流石に伝説の銃職人など何人もおりませんからな。この欄は特定となっております……ヒヒヒ」

勇者「別に銃職人に拘るつもりねーんだけどな。分かったよ」

商人「毎度ありがとうございます……そうそう、この奴隷。一度手懐ければ従順ですぞ」

勇者「60代の刺青禿げ真黒頑固オヤジが従順って想像できねぇ絵面だな」

奴隷「涙もろく、まとめ上手です。いい人、違いありません!」

商人「お待たせしました。この度の奴隷にございます………ヒヒ」

ドワーフ「坊主、話は聞いたぞ。俺の腕を買いたいそうだな」

勇者「ここの工場を任せたい」

ドーワフ「なるほど確かに俺の仕事場にしちゃあ上々だ。なんたって俺は科学の世界のからの転生者だからな」

勇者「……おい、このオヤジ頭でもぶつけてるのか?」

商人「ヒヒヒ……得てして何かに秀でた者はすべからく変人。あなた様もその通りでございましょう」

勇者「誰が変人だこの野郎」

奴隷「お願い、乞います! 工場復活!」

ドワーフ「話に聞いたロボットのお嬢ちゃんだな。故郷を兵器工場に改造ってのは……本気で言ってんのか?

奴隷「今の故郷、機能停止。死んでるも同じです」

ドワーフ「俺だったらこのまま静かに眠らせてやるがな。おい坊主」

勇者「坊主はやめろ」

ドワーフ「まさかとは思うがてめぇ、男に恥じたことしてねぇよな?」

勇者「さてな。奴隷を買うような男だからな俺は」

ドワーフ「……」

勇者「……」

ドワーフ「ふん。俺の若い頃にそっくりだな、てめぇは」

勇者「冗談はやめろ。鳥肌たったろうが」

奴隷「マスター、悪い人、違います! 私の意思、です!」

ドワーフ「……いいぜ、坊主。てめぇに買われてやるよ」

勇者「そうかい。なら期待してるぜ、おっさん」

奴隷「良かった、です! これで工場復活です!」

ドワーフ「ただし!」

勇者「なんだよ。まだなんかあるのか?」



ドワーフ「俺はホモだ。この意味が……分かるな?」



勇者「……………………えっ?」

ドワーフ「ガハハハハハ! 何だその腑抜け面は!」

勇者「……て、てめっ! 一瞬マジでゾワっとなったろうが!」

ドワーフ「さーて一丁仕事に取り掛かるとするかぁ! 坊主、てめぇは邪魔ださっさと出てきな!」

勇者「この糞オヤジが! 言って悪い冗談ってのがあんだろうが!」

ドワーフ「俺は冗談は言わねえ主義だ。この意味が……分かるな?」

勇者「分かりたくもねぇ!」


奴隷「冗談否定主義、つまり科学の世界の転生者事実!?」

勇者「なわけあるか。既に半分ボケてると見た」

奴隷「けどマスター、兵器工場設立、クリアです」

勇者「……まぁ、商人の紹介だ。腕は確かだと思っていいだろうな」

勇者「次の計画に移ろう。騎士団設立にはまだまだ必要なものが揃ってねぇからな」

奴隷「それでは次、>>143に取り掛かることを推奨、です」

食料ルートの確保

奴隷「食糧ルート、確保です」

勇者「うむ。飯が食えてこその組織だ。いつの世もそれは変わらない」

奴隷「豪族、援助要請。どうですか?」

勇者「現実的ではあるがそれは無理。俺に援助する豪族はたぶんいない」

奴隷「理由、問います。マスター、名誉所有してます」

勇者「魔王討伐の道すがら散々やったんだよ。主に俺と魔法使いが」

勇者「由緒ある名剣名刀。特殊な力を宿らせたローブ。魔力の湧き出す石なんかをこれでもかってくらい頂いた」

奴隷「難しい、ですか?」

勇者「売れば一生を遊んで暮らせる程の秘宝の数々を、対魔王戦で全部おじゃんにしたからな」

奴隷「世界救命。礎です」

勇者「そう言えば聞こえはいい。だけど内心怒り沸騰だったと思うんだよなぁ」

奴隷「……分かりました、マスター。異なる手段、絶対存在!」

勇者「悪いな。でも豪族とのパイプはあった方がいいかもしれん。視野には入れとこう」

勇者「食糧ルートは……よし、一先ずはこの手でいくか」

>>151

豪農に作業の機械化による大規模農業を提案
技術を提供して関係を構築しルート確保

奴隷「機械技術提供?」

勇者「豪族を諭すのに必要なのは『名声』でも『力』でもない。そう、『利益』だ」

勇者「とある豪農に機械技術の導入で農作業の効率化が図れると吹聴し、大規模農業を提案する」

奴隷「意図把握。関係の構築!」

勇者「おう。前例ないから実績証明できないのは痛い。だが機械、ロボット技術にはまだ見ぬ可能性がある!」

奴隷「ロボット信じる、私、嬉しいです!」

勇者「俺流の今は亡き工場長へ手向けだ! 気張っていくぞ!」

奴隷「マスター! 命令、承知!」


>>166


コンマ判定

00-39 作戦大成功。極めて有効な関係を築く
40-79 作戦成功。印象の悪さを払拭
80-99 作戦失敗。関係悪化


ゾロ目の場合、条件に応じて補正

領主「それは愉快な話じゃ。よいぞ、そのロボットとやらに興味が湧いた」

勇者「ってことは……!」

領主「うむ。お主の話に一つ、乗ってみるとしよう」

奴隷「許可感謝! マスター!」

勇者「よっしゃ! ありがとうございまーっす!」

領主「世の中とは面白いものじゃ。あのときの種泥棒が魔王を打ち負かしただけでも驚きじゃというのに」

奴隷「種泥棒、ですか?」

領主「うむ。食した者の潜在能力を引き出す不思議な種じゃ。妾の代でついに人工栽培に成功したのじゃったが……」ギロッ

勇者「あはは……その節はどうも……」

領主「まぁよい。時にお主、以前に連れていた娘等はどうしたのじゃ?」

勇者「僧侶なら国に帰りましたよ。魔法使いの方はよく分かりませんが」

領主「それはつまらぬのう。またあの者達との戯れたいと思うとったのに」

勇者(度重なるセクハラに魔法使いがゲッソリしてたっけな……)

奴隷「マスター! 次の行動、です!」

勇者「そうだな。領主、俺の工場に人を寄越してください。機械技術の導入には現場の声が不可欠ですから」

領主「あいわかった。そのうち妾も視察に赴くかの」

勇者「食糧問題は思ったよりスムーズに解決しそうだ。となると次にすることは……」


>>172


兵士の募集
あとそろそろ限界だから性奴隷を一人

勇者「地盤は少しずつ整ってきた。そろそろ人員を揃えるとするか」

奴隷「兵士、騎士団員募集。マスター! いよいよ、です!」

勇者「問題はタヌキが武器高騰化させた影響がどうでるかだな」

勇者「腕に自信の在る奴はそう簡単に武器を手放さないとは思うが」

奴隷「募集、方法、どうしますか?」

勇者「張り紙とか声掛けとか色々あるにはあるが……その前に確実に一人揃えとくか」

商人「ヒヒヒ……ご利用ありがとうございます」

奴隷「マスター、奴隷、また買うですか?」

勇者「ああ。これからは雑用も増えて忙しなるだろうからな」

商人「ヒヒヒ……なるほど僅かな休憩の間にも、手早く性処理のできる奴隷をお求めと」

奴隷「せ、性!?」ボンッ

勇者「ぶっ!? ん、んなこと誰も言ってねぇだろが!?」

商人「私の早とちりでございましたか。それよりロボットの奴隷はまたエラーしたようですな……ヒヒ」

奴隷「障害……発生……」

勇者「っと、そうだった! とりあえず安静にさせねぇと!」

奴隷「さてさて、それでは求める奴隷の種族と性別をお聞きしましょうか……ヒヒ」



性別>>176

種族>>178

オーク

勇者「性別は女で種族は……」

商人「ヒヒヒ……やはり」

勇者「オークだこの野郎! 文句あるか、あぁ!?」

勇者「この俺が! 性処理目的で奴隷かうわけねーだろうがぁあああーーーっ!」ガクガク

商人「わ、悪ふざけがすみました。どうか気をお鎮めください……ヒヒ」

勇者「次は容姿だな! オークっつたら全身毛だらけだっけな髪とか関係ねーやあはははは!」




身長>>184
毛並の色>>186
胸のサイズ>>188

150

kskst

F

商人「身長150に金色の毛並、バストサイズFの巨乳と……ヒヒ」メモメモ

勇者「どうだゴルァ! 用意できるもんならしてみろってんだ!」

商人「ヒヒヒ……問題ありません。適合する奴隷はご用意できます」

勇者「ひゅー! さすが商人だ! 次々いくぜぇ! 性格だ!」


>>195
>>196
>>197

主を立てる

傲慢

破滅願望

商人「傲慢な自分にしばし破滅願望を抱きますが、主を立てることは忘れないと……ヒヒ」カキカキ

勇者「いねぇだろ! さすがにこんなオークいねぇだろ!」

商人「おりますよ」

勇者「いんのかよ! マジでどうなってんだお前の業界は!」

商人「さて、他にご要望はありますかな……ヒヒ」

勇者「ちぃぃっ! この俺を! 甘く見るなぁああああああああ!」



>>201
>>202
>>203

クーデレ

無類の勇者マニア

力も体格も結構ある、また他の種族に恨みを抱く

勇者「実はクーデレ!」

商人「なるほどなるほど」

勇者「無類の勇者こと俺マニア!」 

商人「意外といるんですよこれが」

勇者「身長の割に体格がいい!」

商人「オークですからな」

勇者「それで他の種族に恨みを抱いている!」

商人「……ひひ」

勇者「さすがにいねぇよなぁこんな奴! 悪かったな商人、悪ふざけがすぎたぜ」

勇者「仕方ねぇから種族から決めなおs」

商人「ヒヒヒ……おめでとうございます。一件、すべての条件に該当するオークがいます」


勇者「」


オーク「私を指名をするなんてお目が高いわん。さすが勇者、世の救世主様ねん」

商人「ヒヒヒ……こちらご要望の奴隷にございます」

勇者「き、金の毛並みが眩しいですね……」

オーク「よく言われるわん。でも、そのお世辞に返す言葉は一つ」


オーク「『私、そんな安い言葉で浮かれる安い女じゃないのよん』」


勇者「別に口説いた覚えはねーよ!?」

商人「ヒヒヒ……あなた様は本当に手がお早い。毎度ありがとうございました」

奴隷「マスター、夜の情事、私退出、したいです。エラー、多発します……」

オーク「あら、見られるのが趣味なのん? 救世主様はあっちのレベルも高いのねん」


勇者「どんな目で見られてんだ俺は……」

オーク「それでん? 救世主様は私に何をお望みなのん?」

勇者「夜の営みではないことをここに明言しておく」

オーク「あらそうなのん? てっきり私の熟れた肉体を欲棒の赴くまま……」ムニュ

勇者「小技効かすな! 巨乳っていうより胸筋じゃねぇのかお前のそれ!」

奴隷「マスター。目的、せ、性奴隷、買った違うですか?」

勇者「うん違うから。お願いだから君だけは俺の味方でいてくれマジで」ナデナデ

奴隷「ふわっ!?」ボンッ

オーク「まったくどこを撫でているのかしらん」

勇者「頭以外にねーだろいい加減にしろ!」


奴隷「……強制終了……原因究明……」シュー

オーク「団員を揃えるお手伝をすればいいのは分かったわん。でも、そうねん……」チラッ

奴隷「……再起動……なにか?」

オーク「団員集めは私に一任してくれないかしらん? 一人の方が動きやすいのよん」

勇者「ああ~……そういやそうだっけ。いいぜ、ひとまず任せた」

奴隷「あの、私、失態、ありました?」

オーク「別に何でもないわん。種族は違えど身分は同じ。今はそう思うことにするからん」

勇者「……すまんな。ちょっと無理させることになるんだな」

オーク「いいのよん。救世主様の顔を汚す訳にもいかないものねん」



>>233


コンマ判定

00-49 人間を中心とした人員が集まる
50-99 オークのみ集まる

ゾロ目 各条件で人員増大

00

    「冒険歴も職歴もありません。入団できますか?」



勇者「初心者大歓迎! 団員の育成には力を入れる方針です!」



     「武器は売り払ってしまったのだ」



勇者「装備一式は支給! ご心配なく!」



      「飯が食えれば文句はねぇ。何でもするぜ」



勇者「安定した食糧ルートは確保済み! 団員は決して餓えさせません!」



       「オークたん萌え~」



勇者「騎士団での階級を上げれば、気になるあの娘を落とすことも夢じゃない!」

奴隷「集計、完了。募集結果、50名の入団です!」

オーク「本当はもっと声をかけたのだけどねん。私を見ると皆逃げていくのよん」

勇者「だろうな」

オーク「そこは不思議に思ってくれないかしらん?」

勇者「とにかくご苦労さん。少なくともオークを相手にできる力、気概を持った奴らが集まった」

奴隷「マスター、これで!」

勇者「うむ、晴れて騎士団の設立となる訳だが……一つ決めときたいことがある」

オーク「なにかしらん?」

奴隷「思考します。判明、騎士団の名前、ですね!

勇者「ご明察。『勇者騎士団』とかじゃ芸が無いだろ? なんか良さげなものを考えているんだが……」

奴隷「では、『奴隷騎士団』、推奨です!」

勇者「あらぬ誤解を招きそうなんで却下。次」

オーク「なら、『オーク美麗騎士団』なんてどうかしらん?」

勇者「全力でチェンジ。次」

ドワーフ「よう坊主! 武器の試作品はさておき、『遊討死夜騎士団』でいいんじゃねぇか?』

勇者「不吉な上に適当すぎるわ!」


勇者「みんな! もっと真面目に考えてくれ!」


騎士団の名前
>>238

超最強紅刃聖騎士団


勇者「今、ここに! 『超最強紅刃聖騎士団』の結成を宣言する!」




『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!』




奴隷「これより超最強紅刃聖騎士団。更なる勢力求めます! 行動開始です!」

ドワーフ「ってぇこたぁつまり、俺たちの存在を世に知らしめる必要があるってわけだ」

オーク「王政府に拮抗する力をつけなきゃいけなからねん。本当の始まりはここからよん」



勇者「我が声に集いし清廉なる騎士達よ! 諸君らの働きに期待する!」

勇者「オーク、ドワーフ。団員の編成と工場の状況はどうなっている」

オーク「既にいくつかの部隊を編制済みよん。優秀な子に部隊を指揮するよう言ってあるわん」

ドワーフ「武器はまだまだ試作の段階だ。良質なものを大量にってのはなかなか難しくてな」

勇者「とりあえず今いる人数分くらいは用意できないのか?」

ドワーフ「無茶いうんじゃねぇ。なにせ物資が不足してる。回せるのは精々三級品だ」

奴隷「マスター、資金、もうないですか?」

勇者「報奨は四分割だったうえに既に結構財散してるからな。正直厳しい」

ドワーフ「まぁ何とかしてくれ。俺は領主から派遣されてきたひよっこの面倒も見なきゃいけねぇから行くぞ」


ドワーフ「それでん? 救世主様はどうするおつもりなのかしらん?」

勇者「事業を確立させる。護衛、討伐、諜報、運搬エトセトラ」

勇者「世の中は未だ不安定だ。武力の需要は必ずある」

オーク「本当にそうかしらん? 隣国と協定を結んだ今、国は平和を唱っているのよん?」

勇者「表向きはな。魔王が滅びたことを切っ掛けにとか言っていたが、実のところ俺は腑に落ちていない」

オーク「お姫様に振られてたって話ねん。嫉妬は見苦しいわよん?」

勇者「うっせー! ただちょっと気になることがあんだよ!」

奴隷「マスター、自国と隣国、両国に諜報、進言します!」

勇者「そうしておくか。国の動向を探っておくことに越したことはない。選任は頼んだぞ」

オーク「わかったわん。とびきり優秀な子に任せましょうかしらねん」

奴隷「私たち、事業に専念、ですか?」

勇者「おう。仕事を請け負いにいかねぇとな。最初は足で見つけてくぞ」

奴隷「マスター! 命令、承知!」

勇者「なるべくなら権力者の相手をしたいところだが……今の知名度じゃ無理だろうな」


>>255


依頼人コンマ判定

00-10 国
11-30 豪族
31-99 庶民

ゾロ目の場合、騎士団の知名度UP

ksk

―――国境辺境の村


勇者「久しぶりだな、ここも」

村長「勇者殿。このような辺境な村にいらしてくれたこと感謝します」

勇者「そう畏まんないでくれ。村長には感謝してんだからさ」

奴隷「マスター、依頼者、知り合いですか?」

勇者「おう。旅の初め、右も左も分からなかった俺に、旅の心得を教えてくれたんだよ」

村長「私の教えなど微々たるものでしたがな。失礼ですがその方は……」

奴隷「奴隷、です。マスター、仕えてます!」

勇者「ちょっと訳があってさ。他にも何人か雇ってるんだ」

奴隷「依頼内容、提示、求めます!」


村長「は、はい。実は……」



依頼内容


>>259

村の炭鉱に盗賊団が住み着いたので退治して欲しい

勇者「炭鉱に盗賊団か。おあつらえ向きの依頼が来たな」

村長「元々ここら一帯に生息していた盗賊らが団結し、炭鉱を根城にしてしまったのです」

奴隷「質問、問います。盗賊団、情報求めます」

村長「なんでも周辺の盗賊を纏め上げた者がいるという話ですが……詳しいことは何も……」

勇者「う~む。盗賊も徒党を組まないとやってけねぇ時代なのかねぇ」

奴隷「マスター、偵察部隊、出動推奨です!」

勇者「おう。とりあえず敵の数と頭くらいは知っとかねぇとな」

奴隷「伝令、敵戦力索敵、偵察部隊出動!」


偵察騎士『ラージャ(了解)』

村長「おや? 今の勇者殿ならば敵が何人いようと一瞬にして殲滅できるのでは」

勇者「俺だけだと逃げる相手を追い切れない。せっかく集まってくれてんだから一網打尽にしねぇとな」

奴隷「騎士団、経験必要です。村長さん、炭鉱、周辺地図求めます!」

村長「は、はぁ。地図ならば以前勇者殿に自動書記の地図をお渡しに……」

勇者「すまん、戦士に持ってかれた。ちゃっかりしてるよな~あいつ」

村長「……で、ではこちらにどうぞ」

奴隷「協力、感謝です!」

勇者「さて、どう追いつめるか……。それも敵次第かな」


>>270

盗賊団規模コンマ判定


00-50 騎士団と同等数勢力
51-99 騎士団の倍の勢力

ゾロ目 盗賊団戦闘力上昇




盗賊団首領の種族

>>272

そーれ

人間(未開の土地の人種)

偵察騎士「報告です!」

勇者「聞こう」

偵察騎士「敵の数、およそ100! 首領は未開の土地の人種と思われます!」

勇者「未開の土地? 何だよそれ。特徴述べよ」

偵察騎士「は! 皮の腰巻を着用し、こん棒を手にしていました!」

勇者「原始的だな。他には?」

偵察騎士「常に恍惚とした表情で舌舐めずりをしていました!」

勇者「頭悪そう」

偵察騎士「そして若干ポッチャリ系でありました!」

勇者「何だよポッチャリって……ん? 待てよこれって……」


勇者「トロルじゃね?」


偵察騎士「いえ人間です」

奴隷「マスター! 炭鉱、周辺地図、記録完了です!」

勇者「よし、地図に記してある炭鉱の出入り口すべてを張るよう騎士に伝達!」

奴隷「了解、です!」

村長「どうするおつもりで?」

勇者「忍び込む」

村長「は?」

――――炭鉱


盗賊「おらっ! さっさと酒をつぎやがれっ!」

しったぱA「へ、へい! ただいま!」

盗賊「んぐんぐんぐ…………ぷはぁーーー! 仕事上がりの一杯は最高だぜぇ!」

したっぱA「さっすが御頭! 豪快な飲みっぷりで!」

したっぱB「まさか鍛え抜かれた武道家を一撃で倒すたぁ……ほんとお見逸れしやした!」

盗賊「へっへっへ! あんな雑魚、俺にかかりゃぁ一捻りよ! ヒック!」

しったぱA「戦利品の黄金の爪も高値で売れそうっすね! にしても馬鹿な奴でしたねぇ!」

したっぱB「これ見よがしに装備してるなんたぁ、奪ってくれっていってるようなもんでさぁ!」


盗賊「まったくだ! おら、てめぇらも飲め! 飲んで奪って楽しむことこそが人生だ!」

したっぱA「そうだ御頭! ちょいと耳にいれてぇことが!」

したっぱB「村の道具屋の娘! こいつがえらくべっぴんだって話、御頭も知ってやすよね!」

盗賊「ヒック。まぁな、それがどうしたてってんだ」

したっぱA「どうです御頭! あっしらの組織も遂に100人越え!」

したっぱB「これを祝っていっちょその女、御頭の嫁に迎えちまうってのは!」

盗賊「お、俺に嫁か! なるほどそいつぁいい考えだ!」

したっぱB「でしょう! 実はその娘を手土産に、傘下に入りたいって奴が来てるんすよ!」

盗賊「馬鹿野郎、そんな大事なこと何でさっさと言わねぇんだ! さっさと連れてこい!」

したっぱA「へ、へい! ただいま!」

親分「てめぇか? 俺の傘下に入りたいってやつぁヒック!」

したっぱ?「はい! よろしくお願いしますっ!」ビシッ

親分「ヒック! 威勢がいいな。 えらくビシッとしてやがる」

したっぱ?「挨拶は基本だとこの就活マニュアル本にありましたので!」

親分「あーそーかいそーかい。そんで? 手土産を持ってきたらしいじゃねぇか」

したっぱ?「はい! つまらないものではありますが、手ぶらではなんだと思い、ここに!」

村娘?「……」

したっぱB「ツラがフードに隠れて見えねぇな。ホントに道具屋の娘かぁ?」

したっぱA「ばっか見ろよあのでかい胸! たまんないぜまったく!」


親分「ほう!」

したっぱ?「どうぞお受け取りくだい!」

親分「ヒック! 気に入ったぜ! てめぇを俺の傘下に入れてやる!」

したっぱ?「ありがとうございます!」

親分「おら、娘! ちょっとこっちまでこいや!」

村娘?「……」トコトコ


親分「ヒック! へへっ、まずは酌でもしてもらおうか! 注げ!」

村娘?「……」

親分「ん? どうした、さっさと注がねぇか!」

村娘?「……」

親分「俺が怖くて手が動かねぇのか? 安心しな、言うこときいてりゃ痛い目には合わせねぇからよ!」

村娘?「拒否、します」


親分「……あん?」


したっぱ?「……おいおい」

村娘?「私の主、マスター一人です。奉仕、拒否します」

親分「なに言ってやがんだてめぇ? 俺の言うことが聞けねぇっつーのか!」

村娘?「肯定、マスター以外の命令、断固拒否します」

親分「……ほう、そうかい! おい、てめぇら!」

したっぱA「へい!」

親分「この女八つ裂きにしろ! 俺は言うこと聞かねぇ奴がでぇ嫌ぇなんだ!」

しったぱA「へっ……そんなもったいない……」

親分「てめぇも俺の言う事聞かねぇのか!? ああ!?」

したっぱA「め、めっそうもねぇ!」

親分「それからてめぇもだ! こんな糞女連れてきやがって! こいつも一緒に八つ裂きだ!」


したっぱ?「……はぁ。作戦が台無しだ」


したっぱB「死ねぇええええええ!」


――――ドゴォッ!

しったぱB「ご……ごふっ……な、なにが…」ドサッ


したっぱ?「ったく。お酒に眠り薬大作戦が見事に失敗したじゃねぇか」バキッツバキッ

村娘「奉仕、出来ません。マスターのみ、です!」


したっぱA「し、したっぱBぃいいいいいい!?」

親分「ヒック! てめぇ、ただものじゃねぇな! なにもんだ!」



勇者「改めまして、新入社員の勇者と申します! 趣味は素振り、特技は剣からビームを出すことです!」

奴隷「私、マスターの奴隷、です! マスター以外、仕える気、ないです!」



しったぱA「ああーーっ!? 道具屋の娘じぇねぇ!? 別人(?)でさぁ!」

親分「ヒック! ふざけやがって! 者どもかかれぇ!」


勇者「さーて敵はおよそ100人。どれだけ減らせるかが勝負だ!」



>>287


コンマ判定

コンマの数だけ敵削減
ゾロ目、敵増援

こう

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