注意事項
・これは安価スレ
・安価で時臣の行動や運命を決めて聖杯戦争に勝利しよう
・麻婆こと言峰が時臣の弟子になって一年後のスタート
・クロスオーバーネタ禁止(空の境界などの他型月作品含む)
・Fate/ApocryphaとかFate/prototypeとかプリズマ☆イリヤとか知らないので禁止
・SN、ホロウ、Zero、EXTRAまではノープロブレム
・それ以外はわりとフリーダム
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1345098587
見なくても問題ないけど、見てくれたら嬉しいイチバンニの過去スレ
杉崎「安価でハーレムを目指す」
会長「桜野くりむのオールナイト全時空・VIP出張版!」
会長「桜野くりむのオールナイト全時空VIP出張版リニューアル!」
ギルガメッシュ「よい開幕だ。死に物狂いで謳え雑念」時臣「まさかの本気モード!?」
ルルーシュ「安価でブリタニアをぶっ壊す!」
――――――遠坂家邸宅
時臣「綺礼、私の弟子である君に一つ相談がある」
言峰「なんでしょう導師」
時臣「璃正神父の息子である綺礼――――君を我が遠坂の弟子と迎え入れた事で我が布陣は整いつつある」
言峰「はい。監督役である父の陰ながらの助力、そして私が呼ぶであろうサーヴァントと導師のサーヴァント。サーヴァントの実力にそう極端な開きがない以上、導師の勝利は必定かと」
時臣「ありがとう。しかしより万全を期すには今のうちに準備をしておかなければならないことがある」
言峰「呼び出すサーヴァント、ですか?」
時臣「話が早くて助かるよ。そうだ、幾ら私が完璧なる布陣を整えたとしても呼び出されたサーヴァントがお粗末では話にならない」
時臣「完璧なる布陣には完璧なるサーヴァントが召喚されてこそだ」
時臣「とはいえ一口に英霊といっても色々ある。その当時において最強と謳われた英雄は数多いが史上最強とまで謳われた英傑は少ない」
時臣「そこで綺礼。君はどんな英霊を呼べば必ず勝てると思う? 聖堂教会の代行者だった君の意見が聞きたい」
言峰「>>8」
セイバー
言峰「やはり召喚するのならセイバーのサーヴァントが良いでしょう」
時臣「……たしかに、それが最もベターな選択肢」
時臣「過去三度の聖杯戦争で必ず最後まで勝ち抜いた実績。そして強力な対魔力と騎乗スキル」
時臣「最優という名に恥じない優勝候補だ」
言峰「セイバーのサーヴァントは魔力以外のステータスが水準以上の英霊でなければ選ばれないためハズレというのは先ずないでしょう」
時臣「ではどのような英雄をセイバーのクラスで招けば良いと思うかね?」
時臣「剣の伝承をもつ英雄は歴史上数多く存在するが?」
言峰「>>11」
アルトリア・ペンドラゴン
言峰「セイバーというのなら、やはり彼の騎士王アーサー・ペンドラゴンを召喚するのは如何でしょうか?」
時臣「考えたな。最優のセイバーに騎士の王を招く。これ以上ない万全の布陣だ」
言峰「お褒めに預かり感謝の極み」
時臣「問題はどうやって騎士王の触媒を手に入れるか、だ」
時臣「……綺礼。念のために聞くがアーサー王の触媒に心当たりはあるかね?」
言峰「私にはありませんが>>16ならば何か掴んでいるかもしれません」
我が父
言峰「世界中の国々を回った我が父ならば騎士王の触媒に心当たりがあるやもしれません」
時臣「璃正さん、か。そうかあの人なら知っていても不思議ではない」
時臣「早速、璃正さんを呼びに行こう」
璃正「私がどうしたのかな時臣くん」
時臣「おおっ! 璃正神父、丁度良い」
璃正「息子の修練が捗っているのか見に来たのだがなにやら込み入った話をしているようだ」
時臣「実は騎士王アーサーの触媒を探していて、璃正神父なら何か知っているかもしれないと」
璃正「アーサー王の触媒? それなら確か>>22にあると聞いた事がある」
璃正「私が聞き及んだ話によると……どうやら伊勢神宮にアーサー王の触媒が隠されているらしい」
時臣「伊勢神宮? たしか神道の総本山、天照大神を祭る神社だったか」
言峰「父上。アーサー王は英国の……ブリテンの英雄。それが何故日本の三重県の伊勢神宮にあるのです?」
璃正「1930代に開かれた第三次聖杯戦争においてナチス・ドイツと帝国陸軍の介入があったのは知っているかね」
言峰「導師より聞き及んでおります」
璃正「その際、帝国陸軍が用意した触媒の一つがアーサー王に纏わるものだったのだ」
璃正「しかし結局、陸軍の決議により他の触媒が用いられることとなり、使用しなかったアーサー王の触媒はナチスや魔術師の手の及ばない場所、伊勢神宮に隠した……そういう噂が監督役であった私のもとに流れてきたことがある」
璃正「当時と違い今では伊勢神宮に入ることは特に難しいことではない。噂が真実ならば必ずやアーサー王の触媒が隠されているはず」
時臣「ありがとう璃正神父。早速、伊勢神宮に向かうとしよう。綺礼、念のために君も着いてきてくれ」
言峰「分かりました導師」
――――――伊勢神宮
時臣「歴史ある神社だけあり言い知れぬ気品を感じる」
時臣「……今度、凛や葵を連れて来よう」
時臣(それに天照大神を祀る神社だけあり冬木以上の霊地でもある)
時臣(とはいえここは協会の管理下にある土地ではない。聖杯の降霊場所にすることはできないが)
時臣「綺礼。魔力針の反応はどうかね?」
言峰「先程から強く反応を示しています。東洋の神秘には一切反応しない魔力針のこの反応。アーサー王の触媒とは限りませんが、なにか西洋の神秘がどこかに隠されているのは確実かと」
時臣「これは、もしかするかもしれんな」
言峰「……っ! 導師、そこの地面に魔力針が強い反応を示しました!」
時臣「アーサー王の触媒か。遠坂家の頭首たるもの、余裕をもって優雅に――――穴掘り魔術」パァァン
言峰「こ、これはっ」
時臣「>>30ではないか」
アーサー王の鎧
>>30だが、鞘もセットのつもりで書いたんだけど、鎧だけじゃアレか
>>35
鞘はコーンウォールで発見されるので鎧のみで。
言峰「白銀の鎧……錆ついている所を見るとかなりの年月が経っている」
時臣「しかしこの鎧は明らかに普通ではない。身に宿した神秘が垣間見える。ここには鎧しかないというのに、この鎧に身を包んでいた王の雄姿が想起される。私はアーサーの姿など知らぬというのに!」
言峰「やりましたな導師」
時臣「念のために確認をする必要はあるが……これでこの聖杯戦争、我等の勝利は確定した」
時臣(最優のクラスに最高峰のサーヴァント。これで今、我が陣容は完全となった)
時臣(アインツベルン、間桐の二家がどのような策を弄そうと第四次聖杯戦争……勝つのは私だ)
言峰「これからどうしますか?」
時臣「アーサー王の触媒も手に入った事だ。一度邸宅に戻り>>40でもしよう」
最近臓硯消毒して当主になった魔術師雁夜に挨拶
時臣「……聞く所によると雁夜のやつが間桐の翁を殺め当主の地位を継承したらしい」
言峰「冬木教会の父の下にもそう報告がありました」
時臣「分からん。雁夜は魔道を恐れ魔道から逃げた男。そんな男に間桐の翁を倒せるのか?」
時臣「それに間桐に預けた桜のことも気になる。一度確認した方が良いだろう」
言峰「導師。間桐は盟友とはいえ敵地ともいうべき存在。その雁夜なる男と導師も仲が宜しくなかったと聞き及んでいます。私も念のために護衛として同行しましょう」
時臣「君ほどの腕利きがついてくれるのならば百人の味方を得たようなものだよ」
時臣「さあ行こうか」
――――――間桐家邸宅
時臣「今日邪魔をすると伝えておいた遠坂家当主、遠坂時臣だ」
時臣「間桐家当主を継承した間桐雁夜、君と話がしたい」
雁夜「……時臣」
時臣「雁夜、話には聞いていたがまさかお前が間桐の家督を継ぐとはな」
言峰「お気を付けを導師。この者……只者ではありません」
時臣「今日は二三確認したくて会いに来た。先ず……私は桜を次期間桐の頭首とするという条件のもとで間桐へと送った。その約定は当主が変わっても果たされるのだろうな?」
雁夜「>>53」
桜ちゃんは15歳まで遠坂で預かってくれ。俺よりアンタの方が魔術師として上だから教育したほうが良いはずだ
雁夜「桜ちゃんは15歳まで遠坂で預かってくれ。俺よりアンタの方が魔術師として上だから教育したほうが良いはずだ」
時臣「待て。たしかに初歩的な魔術ならば私でも十分教えることはできる」
時臣「しかし間桐家の秘伝とされる術については私は無知だ。桜ほどの才能だ、十になる頃には初歩など吸収し尽くしている」
時臣「いや、そもそも他にも問うべきことはある」
雁夜「…………」
時臣「そも。お前はどうして唐突に間桐に戻った。如何にして間桐の翁を当主の地位から蹴り落とした」
時臣「お前は一流どころか初歩魔術の一つも使えない素人だったはずだ」
雁夜「>>61」
セイヴァーのおかげさ
誰かファニーヴァンプと本気ギルを呼べ!
>>68
いえいえ。本気ギル出したら一晩で終わりますからw
詳細は過去スレ参照。ちなみにファニーヴァンプは主に月姫のキャラのため例外的に無しです。同じくEXTRAに出演している蒼崎姉妹も同様に出番なし。
あと皆鯖とか僕鯖もなし。
雁夜「セイヴァーのお蔭さ」
時臣「セイバー?」
雁夜「違う。セイバー(剣士)じゃない、セイヴァー(救世主)だよ。ああアレは俺にとって救世主だったさ。あいつのお蔭で桜ちゃんを虐げていた臓硯を倒せたんだからな」
時臣「虐げていただと!」
雁夜「そうさ。お前は桜ちゃんに家督を継がせようとして間桐に預けたんだろうが、それは大きな失敗だ。間桐の魔術師はな、みんながあの臓硯を生かすための胎盤や道具でしかないんだ」
雁夜「桜ちゃんだって、そのためにお前の所から臓硯が引き取ったんだ!」
時臣「翁は……約定を、守る気は皆無だった……のか」
雁夜「紹介してやる。これが俺のサーヴァント、セイヴァーだ」
真名はEXTRA通り
筋力>>79 耐久>>80 敏捷>>83 魔力>>84 幸運>>86 宝具>>87
クラス別技能二つ
>>90
>>92
固有スキル三つ
>>95
>>97
>>100
宝具
>>106
>>108
ksk
A
C
A
・・・ク
EX
星の開拓者Ex
圏境
神性
カリスマE
原作通り
ゲートオブバビロン
E
D
【クラス】セイヴァー
【マスター】間桐雁夜
【真名】仏陀
【性別】男性
【筋力】 E 【魔力】 A
【耐久】 A 【幸運】 D
【敏捷】 C 【宝具】 EX
【クラス別技能】
■星の開拓者:EX
人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
■圏境:A
気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる。
【固有スキル】
■神性:A
神霊適性を持つかどうか。
高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
粛清防御と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果もある。
菩堤樹の悟り、信仰の加護、といったスキルを打ち破る。
■カリスマ:E
大軍団を指揮する天性の才覚。
ランクEだと軍団の統率力は上がるものの士気は著しく低下する。
■原初の一:EX
アルテミット・ワン。
星からのバックアップを受ける事で、敵対する相手より一段階上のスペックになるスキル。
【宝具】
■王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
ランク:E〜A++
種別:対人宝具
黄金の都へ繋がる鍵剣。
空間を繋げ、宝物庫の中にある道具を自由に取り出せるようになる。
使用者の財があればあるほど強力な宝具となるのは言うまでもない。
■一に還る転生
ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:1〜10
最大捕捉:5人
人間なら魂を浄化され黄泉路へと旅立ちサーヴァントならその霊体が消失する。
ただし発動には多大なる時間がかかる。
……なぁにこれぇ。
チートという一言じゃ語り尽くせないチート性能。筋力や敏捷がやや低いですがスキル原初の一によってカバー。
おまけにスキル全てが出鱈目。王の財宝がセイヴァーの財がギルほどじゃないので殆ど単なる倉庫なのがせめてもの幸い。
時臣「な、なんだこの出鱈目なサーヴァントは!?」
雁夜「セイヴァーさ。こいつはサーヴァントの中でも別格も別格」
時臣「あ、有り得ない。まだ聖杯は降臨すらしていない」
時臣「聖杯が降臨前にサーヴァントを召喚するなど……」
雁夜「裏技があるんだよ」
時臣「裏技?」
雁夜「>>131」
旅の間にインドで見つけたんだ
雁夜「旅の間にインドで見つけたんだ」
時臣「インドで、なにを見つけた!?」
雁夜「真理」
時臣「!」
雁夜「そう焦るなよ時臣」
雁夜「あの頃、俺はフリーのルポライターとして活動していた。インドにいたのもそんな仕事の一貫だったよ」
雁夜「そこである日、俺は得たのさ。浄土へと至る道筋を、輪廻の極みを」
雁夜「その時からだ。俺の中にある無数の魔術回路が活性化してきたのは」
雁夜「セイヴァーを召喚できたのは単なる偶然さ」
雁夜「臓硯に聖杯を獲得する代わりに桜ちゃんを解放するという取引を持ちかけた時、俺は偶然にも目に入ったサーヴァント召喚の呪文を口ずさんでいた」
雁夜「そうして現れたのがこいつ……救世の英霊セイヴァー」
時臣「答えろ、雁夜。お前はそれほどの力を得て、そのサーヴァントを手に入れ何をするつもりだ?」
雁夜「>>148」
平和に暮らしたい
雁夜「平和に暮らしたい」
時臣「平和に?」
雁夜「激しい『喜び』はいらない…そのかわり、深い「絶望」もない…『植物の心』のような人生を…」
時臣「そうか。ならば聖杯戦争に参加し、聖杯にかける望みはないと言うのだな」
雁夜「>>156」
ただ、それには全世界の人が救われなくては達成しないから、それを願うつもりだ
雁夜「ただ、それには全世界の人が救われなくては達成しないから、それを願うつもりだ」
言峰「……世界の、救世?」
時臣「それがお前の望みだと」
雁夜「そうだよ時臣。危険な国じゃ平穏に暮らすことはできない。平穏に生きるには平穏な場所が必要なんだよ」
雁夜「人の幸せは儚い。交通事故、イカれた殺人鬼、過失、戦争、飢餓……下らないことで幸せは簡単に奪われるんだ」
雁夜「俺はそれを消し去る。聖杯という願望器をもって救世を為す」
雁夜「それが俺の望みだよ。救世主を使役するマスターの、な」
時臣「……私は根源に到達するために聖杯を欲している。つまりお前とはどうあっても事を構える必要があるようだ」
雁夜「好きにすればいいさ。俺のセイヴァーに敵うサーヴァントなんで何処にもいないんだからな」
時臣(……クッ!)
時臣「話はこれで終わりだ。失礼する」
言峰「導師」
時臣「予定が変わった。あれほどのサーヴァント、彼の騎士王を招聘できたとしても確実な勝利を手に入れることは難しい」
時臣「君にはアサシンを召喚して貰い諜報を中心に行動して貰うつもりだったが予定が変わった」
時臣「騎士王に負けない程の強力なサーヴァントを召喚して貰う。二対一ならばあのセイヴァーに勝利することもできる」
言峰「アサシンでないというと、どのクラスのサーヴァントを呼ぶべきでしょうか?」
時臣「>>170だ」
ランサー
時臣「ランサーだ」
言峰「セイバーと同様の三騎士の一角、白兵戦ならば最優のセイバーとほぼ同等。最速とされるクラスですか」
時臣「そうだ。ランサーも歴代の聖杯戦争で優秀な成績を残してきた実績がある」
時臣「なにより敏捷性にかけては随一。アサシンほどでないが諜報活動にも使えるだろう」
言峰「良い案だと思います。ではどのような英霊をランサーとして召喚するべきでしょうか」
時臣「>>182がいい」
カルナ
ApocryphaはNGなので再安価。
>>196
李書文
時臣「李書文などはどうだろうか」
言峰「なるほど。彼の御仁ならば実力は間違いないでしょう」
時臣「幸い神槍李はかなり近代の英霊。触媒を入手するのは難しくはない。しかもアサシンとしての属性も多分にもっているはずだ」
言峰「考えましたな導師」
時臣(神槍李と騎士王。この二段構えならば雁夜のセイヴァーにも負けないはずだ)
時臣「私は必ず聖杯戦争を制し根源へと到達する」
言峰(この聖杯戦争、果たして私に意味はあるのだろうか)
次は一気に時系列が飛びます。どれを見る?
1、衛宮切嗣
2、ケイネス先生
>>218
2
実の所、冬木の聖杯戦争は西洋限定という縛りがあるんだけれども、日本出身のエミヤとか小次郎召喚されてるし、
触媒が縁深いものなら東洋の英霊も召喚可能という解釈でいくわ。
ケイネス「ええぃ! 今思い出しても腹が立つ!」
ソラウ「一体どうしたのケイネス? 貴方らしくもなく喚き散らして!」
ケイネス「ウェイバー・ベルベット。あの三流の弟子め。私の呼び寄せた征服王イスカンダルの触媒を盗み出したのだ!」
ソラウ「へぇ。貴方の弟子にしては大胆なことをするじゃない」
ケイネス「こうしてはいられない。変わりのサーヴァントの触媒を手に入れなければ」
ソラウ「征服王ほどのサーヴァントの代わりになるほどの英霊、そうはいないと思うけど」
ケイネス「……このケイネス・エルメロイにかかれば触媒の一つや二つ。彼の征服王を超える最強の英霊を呼び出して見せる」
ケイネス「そうだ。代わりにあの英霊」
ケイネス「>>232を召喚しよう」
ヘラクレス
ケイネス「ヘラクレスだ! ギリシャ最大の英雄ヘラクレスならば征服王イスカンダルと同等、或いはそれ以上の強さをもつはずだ!」
ソラウ「だけどヘラクレスなんてどうやって召喚するのよ」
ケイネス「むっ……そこはアーチボルト家の財力でどうにか」
ソラウ「征服王イスカンダルの触媒一つ手に入れるのにかけた労力を忘れたのかしら」
ケイネス「そ、そこはどうにかする!」
ケイネス「たしか>>260が聖遺物を幾つか持っていると聞いた事がある」
藤村大河
ケイネス「なんでも日本にいる藤村大河という女性が英霊の触媒をもっているらしい」
ソラウ「ほ、本当なのそれ? まさか藤村大河っていうのは名だたる魔術師なの?」
ケイネス「いや普通の学生だ」
ソラウ「………………へぇ。ケイネスはそういう趣味なわけね」
ケイネス「何を言ってるんだねソラウ!?」
ケイネス「兎に角、行こう! そして現地で触媒を手に入れ次第、英霊召喚を行おう。なんでも藤村大河は冬木市在住らしいし」
ソラウ「私行かないから貴方一人で行けばいいじゃない」
ケイネス「そんなこと言わずに。ソラウも私の華麗なる活躍を見たいだろう?」
ソラウ「全然」
ケイネス「そ、ソラウぅーーーーーー!」
トッキー&セイバーのコンビとか普通に見たかったけど駄目だったか…
>>273
呼ばれるサーヴァントが色々と変わったので他の辻褄合わせをしているだけでトッキー&セイバーペアが主人公ですよ。
――――――冬木市藤村邸前
ケイネス「これがジャパニーズ・ブケヤシキか。ふむ、私の実家に比べれば劣るが独特の趣がある」
ソラウ「ケイネス、折角着いてきてあげたんだからさっさと触媒を手に入れなさいよ」
ケイネス「分かっているとも。……そこの君」
藤村「あれ? 外国人さん? えーと、アイ・アムえーとすちゅーでんと」
ケイネス「えーとはいらん」
藤村「えーとはいらん」
ケイネス「いらんというのに!」
藤村「いらんというのに!」
ケイネス「だから私は日本語が喋れるというのだ!」
藤村「あれ? そうだったんだー。ごめんなさい。それで駅ならここの通りを右に行って」
ケイネス「道案内ではない。君がヘラクレスの触媒をもっていると聞いて来たのだ」
藤村「ヘラクレス? そういえばギリシャ旅行に行った時、足を挫いたお爺さんを介抱したらお礼にってくれたっけ」
ケイネス「それだ! それが欲しいのだ。どうか譲ってくれないだろうか?」
藤村「まさかそれだけの為にえーと」
ケイネス「私はイギリスから来た」
藤村「イギリスから来たんですか?」
ケイネス「その通りだ。こう見えて私はヘラクレスには目が無い。金に糸目をつける気はない。謝礼は好きなだけ渡そう」
藤村「そんなに堅苦しくしなくてもいいですよ。そんなに遠くからわざわざ来てくれたんだから……ちょっと取ってきますね」トタトタトタ
ケイネス「見ろソラウ! 魔術を一切に使わず交渉を成功させたぞ」
ソラウ「……少しは見直してあげるわ。やるじゃない」
ケイネス「ふふふっ」
藤村「お待たせしましたー。はいこれ」
ケイネス「おお、ありがとう…………ってなんじゃこりゃあああ!!」
藤村「なんじゃこりゃってヘラクレスオオカブトですけど」
ソラウ「ふぅ。どうやら貴方を過大評価してたみたいね。こんなバカみたいなオチになるだなんて」
ソラウ「さようならケイネス」
ケイネス「ま、待ってくれソラウぅーー!」ガシ
ソラウ「気安く触らないで!」バン
ケイネス「そげぶ!」ベチン
ソラウ「それじゃ聖杯戦争ならぬ昆虫戦争でも楽しんでいくことね」
ケイネス「……うぅ」
藤村「あの大丈夫ですか?」
ケイネス「終わった……私の聖杯戦争が……全て、終わった」
藤村「もしもーし」
ケイネス「フラれたフラれたフラれたー。ロード・エルメロイの名が」
雷画「おい大河、家の前で外国人らしいのと何やってんだ?」
藤村「あっ! お爺ちゃん、実はこの人、私のところまでイギリスからわざわざヘラクレスオオカブトを貰いに来たんだけど、その恋人がそのヘラクレスに不満があったみたいでフラれちゃったみたいなのよ」
雷画「そりゃ難儀なこともあったもんだ」
ケイネス「ソラウソラウソラウソラウーソラウヲタベルトーオナカオナカオナカ、オナカガハレツダー」
雷画「ショックで頭がぱーんになってやがるな。しょうがねえ」
藤村「どうするの?」
雷画「こういうもンは昔から酒を浴びるほど飲みゃ治るって一億年前から決まってンだ」
―――――藤村組の酒の席
雷画「がははははははははは! ンでそのソラウってのは一目ぼれだったのか!」
ケイネス「ああそうだとも! 初めて会った時から心奪われた唯一人の女性だった! そして許嫁だったと言うのに……」ウゥ
雷画「まぁまぁ! そう辛気臭ぇ顔すんな! ほら一気にいけ!」
ケイネス「ぐっ」グイ
雷画「おう! 良い飲みっぷりじゃねえか!」
藤村「お爺ちゃんもお酒が入ると上機嫌ねぇ」
雷画「そうガッカリしなくても初恋ってのは昔っから叶わねえようにできてんのさ。他に女なんで幾らでもいる」
ケイネス「そ、ソラウほどの女性が他に幾らでもいてたまるかっ!」
雷画「近頃のもんにしちゃ純情だねぇ」
藤村「お爺ちゃんにも初恋とかあったの?」
雷画「ありゃ桜がまだ芽吹き始めた時……米問屋の一人娘の……ってなに言わせる?」
ケイネス「はぁ。ヘラクレスの触媒も手に入らなかったし……私はこれからどうすればいいのだ」
雷画「触媒とか良く分からねえがお前さん、この冬木市で何かデカいことをしにきたんだろう? で、大河のヘラクレスオオカブトの当てが外れて困ってるってところか」
ケイネス「そうだ! 完璧な予定だったのだ。私は事前にしっかりと準備を重ねてきたというのにウェイバーのやつが私の触媒を盗み出し、そこから何もかもが狂ったのだ!」
雷画「カリカリすんなって。いいか? 世の中なんていつも準備万端で始まるなんて構わねえんだ。不利な状況で戦わなきゃいけねえこともある」
雷画「若い頃、山田組の若い衆200人に囲まれた時は流石にヤバいと思ったな」
雷画「まっ! 今日は飲め! そして眠れ!」
ケイネス「ソラウぅーーーーー!!」
――――――翌日
大河「もう行くんですか?」
ケイネス「……私にはやるべきことがある」
ケイネス「君の祖父にはケイネス・エルメロイが礼を言っていたと伝えておいてくれ」
大河「それじゃあケイネスさん、これ受け取ってください」
ケイネス「これは……」
大河「ヘラクレスオオカブト! ケイネスさんの役には立たないかもしれないけど渡してくれたお爺さんによると幸運を呼んでくる不思議なカブト虫らしいですよ」
ケイネス(……思い出した。そういえばギリシャにヘラクレスオオカブトをこのなく愛する変人魔術師がいると風のうわさで聞いた事がある)
ケイネス「貰っておこう」
ケイネス(そうだ。私の聖杯戦争はまだ始まってすらいない。触媒がどうした、ヘラクレスオオカブトも"ヘラクレス"の名を冠した立派な触媒! 呼び出してやるとも! ギリシャ最大の英傑を!)
触媒って事は、ヘラクレスオオカブト死ぬの?
アヴァロンはなくなったりしなかったから大丈夫じゃね
ケイネス「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」
ケイネス「――――――告げる」
ケイネス「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
ケイネス「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」
ケイネス「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
???「問おう」
ケイネス「!」
ヘラクレス「貴殿が私のマスターか」
>>292
ありがとう、そういえばそうだな
もし触媒が一回限りの使い捨てだったら、切嗣は言峰に勝てなかっただろうし
以下。イチバンニが三分くらいで適当に考えたヘラクレス(アーチャー)のステータス。
【クラス】アーチャー
【マスター】ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
【真名】ヘラクレス
【性別】男性
【身長・体重】253cm 311kg
【属性】混沌・善
【筋力】 A 【魔力】 A
【耐久】 B 【幸運】 B
【敏捷】 B 【宝具】 A+
【クラス別能力】
■対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
■単独行動:B
マスターからの魔力供給が無くなったとしても現界していられる能力。
ランクBならば魔力供給がなくとも二日程度は活動可能。
【固有スキル】
■神性:A
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
主神ゼウスの息子であり、死後神に迎えられたヘラクレスの神霊適性は最高クラスと言えるだろう。
■戦闘続行:A
生還能力。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
■心眼(偽):B
直感・第六感による危険回避。
■勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
【宝具】
■十二の試練(ゴッド・ハンド)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:-
最大補足:1人
生前の偉業で得た祝福であり呪い。Bランク以下の攻撃を無効化するためAランク以上の攻撃でなければ通じない防御力を持ち、蘇生魔術を重ね掛けすることで代替生命のストック11を有する(もとから持つ命と合わせて12回殺さないと死なない)。さらに既知のダメージに対して耐性を持たせるため、一度殺した攻撃で再び殺されることはなくなる。
ただし、オーバーキル級のダメージ(ランクA+程度)は一撃で複数の命を消し去ることも可能(例:投影魔術による「勝利すべき黄金の剣」は一撃で7回の命を殺した)。
「命」と表現されるが蘇生魔術であるので、マスターの魔力供給によってストックは回復可能。正確には、倒すためには「回復する機会を与えずに12回分殺す」必要があり、戦闘と撤退を繰り返して徐々にストックを消耗させる、という戦法は基本的に通じない(Fateルートのアーチャー戦後は、イリヤは回復よりも追撃を優先したため、アーチャーの奮戦は無駄にはならなかった)。もっとも、この回復にはかなりの魔力を消費するらしく、並の魔術師であれば一生涯かけてやっと1個回復させることができるかどうかであるらしい。
原作奈須きのこ氏はこの宝具について、「格闘ゲームで言うならば、スーパーコンボ以外の全ての技にスーパーアーマー+ノーダメージ」とコメント。
■射殺す百頭(ナイン・ライブズ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1~20
最大補足:3人
英霊ヘラクレスが真に頼みとする宝具。
宝具という物ではなく、極限にまで研ぎ澄まされた一つの流派。
超高速で放たれる九連撃は多重次元屈折現象にも迫る。
■大蛇討つ射殺す百頭(ナイン・ライブズ)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~80
最大補足:800人
対人用ではなく対軍宝具としての『射殺す百頭』。
9頭の水蛇ヒュドラを退治を由来とする。
九つのホーミングレーザーのような物による砲撃。
彼の聖剣には今一歩劣るものの、最高峰の破壊力を誇る。
ヘラクレスオオカブト「ヘラクレスはワシが呼び出した」
――――――アインツベルンの城
切嗣「…………まさか、土壇場でこれか」
アイリ「どうしたの切嗣、元気がないけど」
切嗣「いやなに、アハト翁に頼んでいた聖遺物が手に入らなかっただけさ」
アイリ「聖遺物ってアーサー王の鞘のこと」
切嗣「ああ。聖杯戦争までもう日がない。アインツベルンが鞘を見つけるのを待つことはもう無理だ」
切嗣「諦めて別のサーヴァントを召喚するしかない」
アイリ「別のサーヴァント?」
切嗣「>>307だよ」
アーチャー
でも、絵面が酷くなるかー。
死んだ目をしたダブルおっさんなんて…。
>>322
しかも片方は、子供たちの思いから産まれた英霊のなれの果てである
触媒どうしようやっぱり絵本かな童話の概念なんだし
切嗣「ここはアーチャーを呼ぼう」
アイリ「アーチャー?」
切嗣「アーチャーなら強力な遠距離攻撃宝具をもち単独行動も得意なはずだ」
切嗣「僕との相性は決して悪くないだろう」
アイリ「いいんじゃないかしら。私は戦略の事は詳しくないから切嗣の判断を信じる」
切嗣「ありがとう」
そして
???「キャスターのサーヴァント、召喚に従い参上した」
切嗣「あれ? キャスター?」
キャスター「アーチャーのクラスは先約があった」
真名>>335
筋力>>341 耐久>>342 敏捷>>343 魔力>>344 幸運>>346 宝具>>347
クラス別技能
陣地作成>>351
道具作成>>352
固有スキル三つ
>>357
>>359
>>361
宝具
>>367
>>369
スキルや宝具などはAやCなどのランクまで正確に。
オリジナルの宝具やスキルにする場合は詳細ヨロ。
>>329
イリヤの絵本かな?……バーバ・ヤガー的な物が出てきそうで怖いが
メディア
B
A
C
A+
A
A
B
・・・ク
戦闘続行
精神汚染D
圏境
ルールブレイカー
螺湮城教本
>>380
史上最強の弟子のケンイチのアレクサンドルと秋雨の戦いみたいになる
元ネタがそれ程有名じゃないから分からんかな?
チートが外道と手を組んだwwwwww
>>381
お互いがお互いの死角に入ろうとするため、常人には完全に姿が見えなくなるアレか
左下の「※この画面はイメージです」には吹いたwwww
S
A+
B
Sは無効なので上と下にあったBを採用。
そして生まれた肉体言語的なキャスター。
【クラス】キャスター
【マスター】衛宮切嗣
【真名】メディア
【性別】女性
【身長・体重】163cm 51kg
【属性】中立・悪
【筋力】 B 【魔力】 A+
【耐久】 A 【幸運】 A
【敏捷】 C 【宝具】 A
【クラス別能力】
■陣地作成:B
魔術師として有利な陣地を作る技能。
"工房"を作成することができる。
■道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成可能。
"肉体言語"を会得した為にランクが下がっている。
【固有スキル】
■精神汚染:D
精神が錯乱しているため、他の精神干渉系魔術を低確率シャットアウトできる。
ランクDのためコミュニケーションには問題ないが偶にヒステリックや暴走を起こすことがある。
■戦闘続行:A+
戦場から生還するための生き汚さ。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、再起を図ることが可能。
■圏境:B
気を用いて周囲の状況を感知し、また、自らの存在を隠蔽する技法。
極めれば天地と合一し、姿を自然に透け込ませる(透明化する)ことが可能になる。
【宝具】
■破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
ランク:C
種別:対魔術宝具
レンジ:1
最大補足:1人
キャスターの「裏切りの魔女」としての伝説が象徴として具現化した宝具。
攻撃力は普通のナイフと同程度しかないが、「あらゆる魔術を初期化する」という特性を持つ最強の対魔術宝具。
マスターとサーヴァントのラインすら断ち切ることができる。
しかし、どれほど低いランクであっても宝具の初期化は出来ない。
■螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:100人
深海の水魔の類を召喚し使役できる。
この本自体が魔力炉としての機能を持ち、術者の魔力に関係なく、
大魔術・儀礼呪法レベルの術行使を可能にする。
残り二騎。龍之介と綺礼の書文先生のステータスまでやって今日は終わりになると思う。
ちなみにセイバー(アルトリア)は凛がマスターのやつにアヴァロンプラス状態。
このチートだらけの聖杯戦争だと鞘がないと辛い。
という訳で先ずは書文先生のステータスから。
言峰「――――天秤の守りてよ!」
???「問おう」
李書文「お主が儂のマスターか?」
言峰「どうやら上手くいったようだな」
時臣「東洋の英霊故にもしかすれば失敗かとも考えたがいらぬ心配だったらしい」
李書文「ほう愉快愉快。よもや召喚したその場所に自分以外のマスターが既にしているとは」
宝具の一つは无二打で固定。
保有スキルもEXTRAステータスで固定。
筋力>>407 耐久>>408 敏捷>>410 魔力>>411 幸運>>412 宝具>>414
クラス別技能
対魔力>>417
宝具(出来れば槍関連で)
>>424
A
B
A+
EX
B
破魔の紅薔薇
ゲートオブバビロン
六合大槍
C
アサシンのステータスが完成したぞぃ。
最後は龍ちゃんの鯖を決めるだけさ。
【クラス】アサシン
【マスター】言峰綺礼
【真名】李書文
【性別】男性
【筋力】 A 【魔力】 EX
【耐久】 B 【幸運】 B
【敏捷】 A+ 【宝具】 B
【クラス別能力】
■対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
■中国武術:A+++
中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。
修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。
+++ともなれば達人の中の達人。
■圏境:A
気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる。
【宝具】
■六合大槍
ランク:?
種別:?
レンジ:?
最大補足:?
李書文が生前愛用した、5mを超えるほど長大で重い大槍。
宝具の粋にまで昇華された究極の武術。
■无二打
ランク:?
種別:?
レンジ:?
最大補足:?
李書文の剛打は、牽制やフェイントの為に放ったはずの一撃ですら
敵の命を奪うに足るものであった。
「李書文に二の打ち要らず(神槍无二打)」
无二打は、そんな彼の称号がカタチになったものである。
明確に言うと宝具ではなく、武術の真髄。
李書文は達人であり、その勁力が優れているのは言うまでもないが、
それ以上に重要なのが相手を「気で呑む」事を実践していたことにあると考えられる。
一説によると、李書文は拳の破壊力だけで相手を倒してはいないらしい。
彼によって絶命せしめられた者たちのほとんどは内臓の破壊ではなく、
現在で言うところのショック死状態であったと伝えられる。
「気で呑む」技法は、技法としては固定された名称がなく、わずかに仙道修行の
周天行における空周天に酷似した発想があるのみである。
周天行とは気(エネルギー)を心身に巡らせ、それによって全身を活性化した上で
気を共鳴・増幅して養っていく鍛錬法の一種。 そのひとつの到達点が全身を気で満たすものであり、また、周囲の空間に自身の気を満たす事にある。
李書文はこの行法によって相手を「気で呑む」、つまり自身の気で満ちた空間を形成することで
完全に自分のテリトリーを作っていたのではないか、と考察される。
「気で呑まれた者」は、一部の感覚が眩惑され、緊張状態となり、この状態で相手の神経に
直接衝撃を打ち込んだ場合、迷走神経反射によって心臓は停止する。
――――――龍之介の芸術教室
龍之介「皆さーん、誰もいないけど初めまして。雨生龍之介です」
龍之介「自称エンターテイナー、他称殺人鬼らしいっス!」
龍之介「今日は俺のアートをご照覧あれ~」
龍之介「最初に粋の良い子供を用意します」
少年「ひぃぃぃっぃぃぃぃいぃぃい!!」
龍之介「子供は男の子か女の子か問いません。素材は自分の直感を信じて選びましょう。ビビビッてきたら直ぐにレッツ拉致監禁♪」
少年「助けてぇ! 助けてよぅ! ママー! パパー!」
龍之介「少し五月蠅いですがこうやって泣き叫ぶのも一つのアートなので温かい目で素材の絶叫を鑑賞するが吉」
龍之介「やっぱり芸術は生け作りに限ります。死体なんて弄っても面白さが八割減」
龍之介「先ずは初歩、達磨。皆さんもご存じの達磨さん。受験の時にお世話になる達磨さん」
龍之介「今日はこの子を使って達磨さんを作ろうじゃあーりませんか~」
龍之介「最初にぃ~この子の左腕をぶった斬りまーす!」ギリィ
少年「う゛ぎぃぃぃぃいぃいいぃぃぃいぃぎゃあああうぅぅえええええええええ!」
龍之介「次は右腕!右足!左足!」
少年「ぐぉ゛ぎょぁぶょああぐぃりゃああぎゃぅああぅあぎゃいいいぃうぅうああうがぎゅがあああ!!」
龍之介「肝心なのは止血。材料は早く血を止めてやらないと出血多量で昇天しちゃいます」
龍之介「両腕と両足を切った後は素早く塩を塗り込んで傷を止めてやり――――」
少年「―――――――――」
龍之介「オーマイガー! 残念、失敗しちゃいました。少年は俺が止血する間もなく逝ってしまいました」
龍之介「ナンマイダーアーメンソーメンタンタンメン♪」
龍之介「……はぁ。今日はお料理教室っぽく殺ってみたけどテンション上がらないなー」
龍之介「マンネリって芸術の敵だ。今日は折角、原点に返って黒魔術でも試してみようと思ったのに」
龍之介「ねー僕、生き返ってくれないかな。そしたら芸術の続きが出来るのに」
龍之介「ほら実家から持ち出した面白い本用意したんだよ」
龍之介「これで君を生贄にして悪魔さん召喚しようと思ったのに」
龍之介「悪魔ってさ。やっぱり大きいのかな、黒い羽とか生えてるのかな」
龍之介「……残念だよ。本当に悪魔なんて召喚できたら君の目に目を書こうと筆まで用意したのに」
龍之介「あ。でも死体でも悪魔さん的にはオーケイかな? でもでもやっぱり生きた餌の方が悪魔さん的にお好み?」
龍之介「まあいいや。いざとなったら俺もいるし」
龍之介「満たせ満たせそのまま満たせ~♪ 繰り返す都度に……あー、出てこい出てこい悪魔さーん!」
???「問おう」ボォォン
龍之介「あれ? 嘘、本当に悪魔登場?」
???「貴方が私のマスターか」
クラス別技能はバーサーカーとアサシンなら最初の安価は其々『狂化と気配遮断』。>>475の安価は無し。
イレギュラークラスならばクラス別技能は二つとも適当に。
オリジナルのスキルや宝具にする場合は効果の詳細ヨロ。あとAやBなどのランク。
宝具は出来たら対人宝具か対軍宝具かなども。
クラス名(バーサーカー、アサシン、或いはセイヴァーを除くイレギュラークラスの三つの中から選ぶこと)
>>451
真名>>457
筋力>>462 耐久>>463 敏捷>>465 魔力>>467 幸運>>468 宝具>>469
クラス別技能
>>473
>>475
固有スキル三つ
>>480
>>482
>>485
宝具
>>490
>>492
バーサーカー
アルク
A+
B+
A++
A+
EX
A+
狂化:-
本人の意志により狂化は解除されているが、クラス補正により全ステータスがアップしている
狂化:-
本人の意志により狂化は解除されている
ファンタズムーン:A
見た目魔法少女っぽい
原初の一EX
聖者の数字:EX
キャスターの杖
対人宝具
メディアさんから奪った杖
鈍器としてとても優秀で馬鹿力で殴っても折れないし曲がらない
魔法少女っぽい……かもしれない
なおビームとかは出ない
テラフォーミング:対界宝具
周囲の地球環境化。土地の塗替え、結界、固有結界殺し的な?
龍之介「あれ……女? 悪魔じゃ、ない?」
アルク「あれぇーどこよここー」
アルク「……フムフム。そういうこと」
アルク「アラヤ――人の守護者を招くお祭りで星の守護者を呼ぶって聖杯なにしてんのかしら。聖杯も本当に間抜けねぇ」
アルク(体は霊体だけど星からのバックアップは万全。魔力切れの心配は無しかー)
アルク(見たところ私を呼び出したのは素人。供給される魔力も微弱。令呪の使い方も分からないと)
アルク「折角だし、聖杯戦争ってやつに参加しようじゃない!」
アルク「じっちゃん……じゃなくて。白き月姫ファンタズムーンの名にかけて!」
アルク「とぅ!」
龍之介「ちょっと待った!」
龍之介「…………行っちゃったよ。なんだったんだ一体」
【クラス】バーサーカー
【マスター】雨生龍之介(星そのもの)
【真名】アルクェイド・ブリュンスタッド
【性別】女性
【筋力】 A+ 【魔力】 A+
【耐久】 B+ 【幸運】 EX
【敏捷】 A++ 【宝具】 A+
【クラス別能力】
■狂化:―
本人の意志により狂化は解除されているが、クラス補正により全ステータスがアップしている
【保有スキル】
■ファンタズムーン:A
見た目魔法少女っぽい
胸キュンポイントが三割増し上昇。
■原初の一:EX
アルテミット・ワン。
星からのバックアップを受ける事で、敵対する相手より一段階上のスペックになるスキル。
■聖者の数字:EX
ガウェイン卿の持つ特殊体質。
午前9時から正午の3時間、午後3時から日没までの3時間だけ力が3倍になる。
【宝具】
■キャスターの杖
ランク:???
対人宝具:???
メディアさんから奪った杖
鈍器としてとても優秀で馬鹿力で殴っても折れないし曲がらない
魔法少女っぽい……かもしれない
なおビームとかは出ない。
■テラ・フォーミング
ランク:EX
種別:対界宝具
周囲の地球環境化。土地の塗替え。固有結界を更に固有結界で上塗りすることができる。
また真祖としての空想具現化が行える。
――――――遠坂邸にて
時臣「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ」
時臣「降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
時臣「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」
時臣「Anfang(セット)」
時臣「汝の身は我が下に、我が運命は汝の剣に。聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ――」
時臣「――誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者――」
時臣「――汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――」
???「問おう」
時臣「私は……」
セイバー「貴方が私のマスターか」
時臣(絶対に勝ってみせる。例えどれほど強力なサーヴァントが相手だろうと)
【クラス】セイバー
【マスター】遠坂時臣
【真名】アルトリア・ペンドラゴン
【性別】女性
【身長・体重】154cm 42kg
【属性】秩序・善
【筋力】 A 【魔力】 A
【耐久】 B 【幸運】 A+
【敏捷】 A 【宝具】 A++
【クラス別能力】
■対魔力:A
最高ランクの対魔力。
現代のいかなる魔術師もセイバーを傷つける事は出来ない。
■騎乗:A
乗り物に騎乗する才能。
ただし幻想種はその限りではない。
【保有スキル】
■直感:A
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。
■魔力放出:A
武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、
瞬間的に放出する事によって、能力を向上させる。
■カリスマ:B
団を指揮する天性の才能。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
【宝具】
■風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大補足:1人
不可視の剣。敵に武器の間合いを把握させない。
シンプルではあるが、白兵戦において絶大な効果を発揮する。
強力な魔術によって守護された宝具で、剣自体が透明という訳ではない。
風を纏った刀身は光の屈折率を変化させ、元から有る剣の形状を不可視にしている。
■約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000人
聖剣というカテゴリーの中では頂点に立つ宝具である。
所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させる事により運動量を増大させ、
神霊レベルの魔術行使を可能とする聖剣。
■全て遠き理想郷(アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い妖精郷に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットウアウトして対象者を守る。それは防御というより「遮断」であり、この世界最強の守り。
魔法の域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。
奈須きのこ氏いわく、「セイバーがこれで引き篭もったら手におえない」とのこと。
……他が余りにもチートの権化過ぎるのでセイバーはアヴァロン有りです。
アヴァロンの絶対防御と不死身の回復力があれば他のサーヴァントに喰らいつける……と思う。
そしてマスターの才能込みでこの聖杯戦争に参加するサーヴァントの強さに順番をつけてみたらこうなった。
セイヴァー=バーサーカー>>アーチャー>ランサー=キャスター>セイバー>ライダー
あれ? おかしいな。アニメであれだけ雄姿をみせたイスカンダルが最下位にいるような。
そして最優のサーヴァントがブービー賞のような。
もうあれだ。これはタイトルを
時臣「史上最強の聖杯戦争……だと?」
と、変えるべきだ。
この聖杯戦争ならギルが本気出しても一晩じゃ終わらない。
とはいえ漸く全てのサーヴァントが召喚し終えたので次回は時臣とセイバーからスタート。
果たして時臣はこんなトチ狂った連中を相手に勝てるのだろうか。ていうかウェイバー涙目過ぎる。
――――――遠坂家邸宅
セイバー「つまり……序盤は情報収集に徹し動かないと?」
時臣「そうだ。先に説明した通り私の弟子でもある綺礼は表向き師弟の縁を切り敵対した、ということになっているが実際にはこの遠坂時臣を勝利に導くために協力して貰っている」
時臣「監督役である璃正さんも私の味方だ。立場が立場のため璃正さんは表だっての援助は期待できないが」
時臣「綺礼のサーヴァントはランサー。……そうだな、君には真名を教えておこう。神槍李と称された中華最強の拳士、李書文だ」
時臣「圏境という心技体の合一により姿を消す技能によりランサーではあるがアサシン以上の諜報能力や気配遮断能力をもっている」
時臣「序盤はこのランサーに敵の戦力を分析させつつ、出来れば他のサーヴァントを刈り取り……」
時臣「終盤には君と李書文で共闘し、情報を収集し尽くしたサーヴァントを駆逐する」
時臣「これが私の聖杯戦争における戦略だよセイバー。嘗て王者として数多の合戦を潜り抜けた君の意見を聞きたい」
セイバー「見事な戦略眼だと思いますマスター。彼を知り己を知れば百戦危うからずと中華の兵法書にもあります」
セイバー「この戦いが英霊の真名を暴く事が重要な意味を持つ以上、情報戦を制する意味は大きい」
セイバー「自画自賛になってしまいますが、この身は騎士の王と称されたもの。相手の出方さえ分かれば大抵の英霊に遅れをとることはないでしょう」
時臣「騎士王に褒められて私としても感激だ。しかし以外だな。ブリテンの英霊である君が中華の兵法書を引用してみせるとは」
セイバー「英霊の座は時空の垣根を超えた所にあるものですから。私は私より後の時代や当時の私が知りえない国の英霊も熟知しています」
セイバー「尤もそれは他のサーヴァントも同様ですが」
時臣「しかし問題もあるのだよ」
セイバー「問題?」
時臣「私は私の敵対するサーヴァントの一人の真名や能力を既に熟知している」
セイバー「それは問題ではなく幸先が良いのでは。相手の一人の情報が出揃っているのですから」
時臣「……そのサーヴァントの能力が余りにも出鱈目で馬鹿馬鹿しいものだったらどうだね」
時臣「それこそ人知を超えた強さをもつサーヴァントならば」
セイバー「マスター、私は性別こそ女ですが、女である前に騎士であり王でもあるつもりだ」
セイバー「なによりも星の聖剣を担う身。マスターが命じるのでしたらこの剣はあらゆる敵を打倒しましょう」
時臣「実はそのサーヴァントの能力というのだがだ……」
セイバー「……なんなのですか、その出鱈目な能力のサーヴァントは」
時臣「圏境による透明化。それに星からのバックアップを受けることによりステータスが相手の一段階上になる原初の一」
セイバー「極め付きは不可能な事象を実現可能にする星の開拓者?」
時臣「幸い王の財宝はただの倉庫。余り財をもっていなさそうなセイヴァーならば大した脅威ではないが」
セイバー「危険なのはもう一つの宝具、一に還る転生」
時臣「そうだ。余り時間をかけてしまえば一に還る転生により問答無用で死んでしまうことになる」
セイバー「……訂正します。これは能力が出揃っていようと打倒し難い強敵だ」
時臣「そうだろう。そこでだ。君はこのセイヴァーを倒す良い策などはあるかね」
セイバー「>>544」
降伏した振りをして後ろから不意打ちによる暗殺などが優雅でしょう
セイバー「降伏した振りをして後ろから不意打ちによる暗殺などが優雅でしょう」
時臣「意外だね。君がそういった策略をとるとは」
セイバー「私も王としてブリテン国を治めてきた身。戦場が綺麗事ばかりでいかないことは理解しています」
セイバー「私自身、国を勝利に導くために何の罪もない村一つを干上がらせたこともあった」
セイバー「それに無辜の民の犠牲を強いるよりはまだましでしょう。泥をかぶるのは私だけなのですから」
時臣「たしかに……幾らセイヴァーが強力なサーヴァントといえど雁夜は人間」
時臣「サーヴァントに勝てる道理はない。降伏などで油断させ、無防備な雁夜を襲うことができれば勝てなくはない」
時臣「セイヴァーには単独行動スキルはないからマスターを失えば数時間で自動消滅するだろう」
時臣(いやそれ以前にあれほどのサーヴァントが魔力供給無しに存命できるとも思えん。数時間どころか一時間、三十分ほどで消滅するかもしれない)
時臣「ではそれらを踏めて最初に>>558をしよう」
アフタヌーンティー
時臣「君も英国出身の英霊。交流を深める為にもアフタヌーンティーと洒落こもうか」
セイバー「アフターヌーンティー?」
時臣「分かり易く言えば紅茶を飲みながら軽食や菓子を摂ることだ」
時臣「だが彼の騎士王と家具や室内の装飾についても仕方あるまい」
時臣「そうだな。君も聖杯に招かれしサーヴァント、聖杯に掛ける望みはあるのだろう?」
セイバー「………………」
時臣「差支えがなければ教えてくれないか?」
セイバー「>>566」
誰も傷付かず、誰も血を流さないこと。この世界から争いを無くす……すなわち恒久的な世界平和です
セイバー「誰も傷付かず、誰も血を流さないこと。この世界から争いを無くす……すなわち恒久的な世界平和です」
時臣「!」
時臣「……それは」
時臣(雁夜と同じ願い、だと?)
時臣「それが君の望みなのかね」
セイバー「はい。私自身には特に望みはないので、なら万人の願いである恒久的世界平和を祈る方が人のためになるでしょう」
時臣「本当に願いはそれで良いのか?」
セイバー「以前は必死になって奇跡を追い求めていたような記憶はあるのですが、今は不思議とそんな気分はなく心が晴れ渡っています」
セイバー「もう私に悔恨はない。だから聖杯に託す願いもない」
時臣(まあ結局は根源に到達する為にセイバーには自害を命じねばならんのだが)
時臣(本人に願いがないというのならそれでいい)
時臣(そろそろ綺礼にも動いて貰おうか)
時臣(よし。綺礼には>>577を頼もう)
情報収集
――――――言峰の待機場所
時臣『綺礼。そういう訳だ、君には早速情報収集をして貰いたい』
言峰「了解いたしました導師」
李書文「おおうっ! 綺礼よ、漸くの戦か? 呵呵呵呵呵。久々の鉄火場、存分に興じよう」
言峰「御託はいい。ランサー、私も導師もお前をただの槍兵ではなく、暗殺拳士としての才覚も頼りに呼び出した」
言峰「既に冬木の地にお前を含め七体のサーヴァントが終結している。そのうちの一角はあのセイヴァー」
言峰「あれほどのサーヴァントが他にいるとは思わんが、もしやということもある」
李書文「そう何遍も繰り返さずとも理解しておるとも。儂は取り敢えずは敵の打倒ではなく情報収集に徹しよというのだろう」
言峰「倒すなとは言っていない。もしも100%の絶好の機会だというのなら殺りにいこうと構わん」
李書文「して最初はどれの情報を集めればいいのかな?」
言峰「>>584」
キャスター
言峰「たしかアインツベルンがキャスターを召喚したという情報を父から入手している」
言峰「アサシンと同様、諜報活動や搦め手に長けたサーヴァントがキャスターだ。そしてアインツベルンは衛宮切嗣という腕利きの殺し屋を雇ったときく」
言峰「お前は先ずキャスターの実力を見極めろ。ただし衛宮切嗣と聖杯の器でもある女はまだ殺すな」
李書文「それは絶好の機会があってもか、ということか?」
言峰「そうだ。ただアインツベルンの女で破壊してはならぬのは心臓だけ。頭なら潰しても問題ない」
李書文「呵呵呵呵呵。でその切嗣とやらには綺礼、お前自身が用があると」
言峰「…………」
李書文「うむ。では行こうか。そのアインツベルンの城とやらに」
――――――冬木市郊外の森
李書文「アインツベルンはこの森の奥にある城に陣取っているのであったな」
李書文(呵呵、怪しげな術の類も儂のようなものに関しては無力か)
李書文「むっ?」
???「――――――ッ!」ブンッ
李書文「おっと」シュン
李書文(圏境で不可視となった儂に正確に刺突を加えてきた。何者だ……いや儂にも姿が、まさか)
李書文「これは珍妙なこともあったものだ。よもや儂と同じ真似ができるサーヴァントがいたとは」
李書文「聞こう。お主はどこの拳士だ?」
???「拳士じゃないわ」
キャスター「私は魔術師よ、八極拳士」
李書文「ほほう。魔術師が拳法を知るか」
キャスター「最近の魔術師は肉体言語も必須なの」
李書文「それは知らなんだ」
李書文(だがあのキャスターのもつ七色に発光する短剣。上手くは言えんが嫌な気配がしよるわ。まるで悪仙のそれ)
李書文「まぁ良い。こうして出会うたのならば一つ手合せ願おうか――――儂の槍術、馳走してやるわ」
キャスター「上等よ。ギリシャ式肉体言語の味を堪能なさい!」
李書文「墳!! せぇぇぇえええいいい!!」
キャスター「くっ、やるわね!」
キャスター(流石に肉弾戦等では相手に一日の長があるわね。圏境スキルも相手の方が上)
キャスター(さっきから強化の魔術でブーストしてるけどまるで隙が見えない)
キャスター(やっぱりここは魔術師らしく魔術も組み合わせてあげる必要がありそうね)
李書文「どうした。逃げ腰か?」
キャスター「冗談。あんまり趣味じゃないんだけど、行きなさい海魔共!」
海魔『ォォォォォォォォォオォオオオオ!!』
李書文「これは異界の魔性。なるほど、これがお主の魔術師としての能力」
キャスター「失敬な。こんな程度が私の能力だなんて。これは単なる囮。大した知能もないこいつらも数だけなら上等」
キャスター「この数に襲われれば隙の一つは生まれるでしょう!」
キャスター(そしてその隙にこのルールブレイカーを突き刺しあのランサーの契約を断ち切る)
海魔『ごぉぉぉぉぉおおああああああ!!』
李書文「ええぃ! たしかに数は多い!」ドンバシッ
李書文(こんなもの相手では儂の无二打も効き目があるかどうか分からんな)チラッ
キャスター(……もう直ぐ。隙が出来た瞬間に一気に転移魔術で懐に飛び込んでルールブレイカーを突き刺す)
李書文(彼奴は隙を見てなにかを仕掛けてくる算段だろう。儂の勘では恐らく近接でなにかをしてくる)
李書文(そこを見計らって心の臓を穿つ)
李書文(失敗したらやむをえん。綺礼の指示通り一時撤退するとしよう)
キャスター&李書文(勝負は一瞬)
キャスター(今よ!)
キャスター(転移っ!)
李書文「キャスターの姿が消えたっ!?」
李書文「………………後ろかっ!」スッ
キャスター「残念、右よ」シュタ
キャスター「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)!」
李書文「させんっ! 槍を空ぶったとしても拳があるっ! 无二打!」
李書文「――――――――――――」
キャスター「……………………?」
アルク「へぇ。聖杯戦争でみんな結構ガッチガチの本気モードでやるのねぇ」
キャスター「なっ! 貴女一体全体どこから!?」
アルク「どこからって郊外から一っ跳びで飛んできただけだけど」
キャスター「郊外からこの森の中までどれだけ距離があると……というより何で貴女が私の杖を持ってるのよ!」
李書文「また珍妙なものが現れた。しかもこの気配、人間のものではない」
アルク「よくぞ聞いてくれました! 私は白き月姫ファンタズムーン! 星にかわってぇ~御仕置きよ!」
――――――遠坂邸
言峰『大変です導師!』
時臣「緊急の連絡かね?」
言峰「はい。諜報活動を命じたキャスターとアサシンとの戦闘中、バーサーカーらしきサーヴァントが乱入してきました」
時臣「バーサーカーらしき?」
言峰「それがバーサーカーでありながら普通に人語を介しており自我を喪失しているとは思えないのです」
時臣「……稀に狂いを象徴するサーヴァントが自我を保ったままバーサーカーになると聞いた事があるが」
言峰「そして更なる問題が」
時臣「これ以上なにかあるのか?」
言峰「バーサーカーがいきなり白き月姫ファンタズムーンと名乗り魔法少女であると主張しています」
時臣「ぶぅぅっ!」
李書文「あーうん、おい綺礼。こういう場合、儂はどのように行動すればよいのだ?」
言峰(白き月姫ファンタズムーンなどという英霊は存在しない。つまりそれはただバーサーカーが自称しているだけの可能性が高い)
言峰(お前は出来る限りバーサーカーの情報を収集し危険を感じれば撤退しろ)
李書文(むぅ。妥当なところか)
李書文「おい。えー、白き月姫ファンタグレープとやら」
アルク「ちがーう! ファンタグレープじゃなくてファンタズムーン!」
李書文「では……白き月姫ファン…………名前が長い。もっと短いものはないか?」
アルク「あっ。それならアルクェイドでもいいわよ」
李書文「そうか。ではアルクェイドよ。お前は――」
キャスター「ああああぁッ!」
李書文「喧しいのうキャスター、何事だ」
キャスター「何事もなにもないわ! その子、真名を名乗ったわ!」
李書文「アルクェイド、か。もしかしてこれがお前の真名なのか?」
アルク「そうよ!」
李書文(おい綺礼、朗報だ。真名が分かったぞ)
言峰(頭が、痛い)
キャスター「……アルクェイド。ああそういうこと。聖杯も随分な間抜けをするわね」
李書文「なにか分かったのかキャスター?」
キャスター「そいつ英霊じゃないわ。元々人の守護者たるアラヤとは対極に位置する存在。ガイアの守護者……真祖よ」
アルク「あちゃー。分かっちゃったか。やるわね魔術師。流石は私の杖の元持ち主」
キャスター「だからどうして貴女が私の杖持ってるのよ! 返しなさい!」
李書文「……なぁキャスター、酸素とはそんなに強いものなのか?」
キャスター「酸素じゃないわ真祖よ!」
李書文「カーボン?」
キャスター「それは炭素!」
李書文「真実はいつも一つとかいう」
キャスター「真相よ! 私が言っているのは真祖!」
李書文「ほほう真祖か。聖杯からの知識によると……なんか強い吸血鬼らしいな」
キャスター「なんてアバウトな」
李書文「だが何故、その真祖とかいうのが召喚されている? 聖杯戦争は英霊のみを呼び出す祭りではなかったか」
アルク「うーん。だから聖杯がなにかポカやったんじゃない。それか聖杯を作った人の誰かが『うっかり』ミスでもしたとか」
キャスター(……なんだろう。有り得る気がするわ)
???「AAAAAAAAAAAAAAAAAAALaLaLaLaLaLaLa!!」
李書文「今度はなんだ?」
キャスター「これは、戦車?」
アルク「えっ、大砲ついてるやつ?」
キャスター「そっちの戦車じゃないわよ!」
イスカンダル「三方とも控えぃ! 王の御前である!」
キャスター「また変なのが出てきたわね」
李書文(お前が言うな)
イスカンダル「我が名は征服王イスカンダル、此度の聖杯戦争ではライダーのクラスで現界した!」
李書文「また真名を名乗った」
ウェイバー「何を……考えてやがりますかこの馬ッ鹿はああ……ってなんかもっと馬鹿みたいなステータスのやついるし!!」
アルク「?」
イスカンダル「うぬらとは聖杯を求めて相争う巡り合わせだが」
イスカンダル「矛を交えるより先に、まずは問うておくことがある。うぬら各々が聖杯に何を願うのかは知らぬ。だが今一度考えてみよ。その願望、天地を喰らう大望に比してなお、まだ重いものであるのかどうか」
アルク(どうしよう、ただ面白そうってだけで参加してるわ)
李書文(むぅ。久々に娑婆の空気を吸いにきただけだ)
キャスター(私の望みは、まともなはずっ!)
イスカンダル「ここは一つ我が軍門に降り、聖杯を譲る気はないか? さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を制する快悦を共に分かち合う所存である」
ウェイバー(聖杯戦争って頭がぱーんな奴しか呼ばれないのか?)
――――――遠坂邸
言峰『……導師』
時臣「もう私は何があっても驚かんぞ。どんな報告を受けようと余裕をもって優雅に対処してみせる」
言峰『実は白き月姫ファンタズムーンがアルクェイドであると名乗りました』
時臣「は?」
言峰「更にキャスターの口振りからするとアルクェイドと名乗ったバーサーカーは真祖らしいです」
時臣「ひ?」
言峰「そしてキャスターの杖を何故か真祖がもっているそうで」
時臣「ふ?」
言峰「更に乱入してきたライダーと思わしきサーヴァントがいきなり自分は征服王イスカンダルであると名乗りました」
時臣「へ?」
言峰「最終的にイスカンダルが三人のサーヴァント全員に降伏して我が臣下になれと言いました」
時臣「ほぉぉぉぉぉぉおぉぉ!?」
言峰「導師?」
時臣「もうなにがなんだかわからない」
言峰「あしからず」
言峰(ランサー。間違ってもライダーの誘いにのるなよ)
李書文「そうカリカリせずとも理解しておるよ。すまんがライダー、儂も召喚者に義理がある故に誘いは断ろう」
キャスター「私も。悪いけど私は筋肉達磨に興味ないのよ」
アルク「…………それもちょっと面白いかもしれないわね」
李書文&キャスター『!!』
イスカンダル「おおっ! これは脈ありと見て良いか!?」
アルク「どうしようかなー。着いていくのも面白そうだけど自由にこの街で遊びまわりたいような気もするし」
ウェイバー「遊ぶってこいつ何のためにサーヴァントしてんだよ」
???「見つけたぞ! ウェイバァァァァアァァ!!」
キャスター(またヘンチクリンなのが……)
ウェイバー「げっ! け、ケイネス先生!」
ケイネス「そうだ私だ! ケイネス・エルメロイがここに推参した!」
ヘラクレス「あれがマスターの触媒を盗んだ下手人か」
ケイネス「そうだ……ウェイバー……お前のせいで、私は……私はっ!」
ウェイバー「ひぃ!」
イスカンダル「おい坊主。もっとしゃきんとせんか。恐がってどうする? お主とて師とやり合うことも覚悟して挑んだのであろう?」
ウェイバー「そ、その通りだよ! ケイネス先生、ぼ、僕は――――」
ケイネス「お前さえいなければぁぁぁぁぁああ!! フラれなかったんだぁああああ!!」
ウェイバー「なんか凄い激怒してる!? ってなんでフラれたとかいうのが出てきてるんだ!?」
言峰『…………導師』
時臣「もう何も言うな。私はもう現実逃避をするから」
言峰『ど、導師。それは……』
時臣「すまん。余りにも有り得ないことの連続で少し弱気になってしまった」
時臣「聖杯戦争。まさかこれほどのものだとは」
言峰『如何致しましょう。過程はどうであれ結果だけみればバーサーカー、ライダーの真名を得ることに成功。キャスターの能力も見て取りましたが』
時臣「そうだな。ここは>>637だ」
バーサーカーとさしで話がしたい
あわよくば、同盟を組もう。それと、もう根源とかより世界平和を目指すべきかもしれない
時臣「バーサーカーとさしで話をしたい」
言峰「それは何故です?」
時臣「真祖といえば星の触覚。この聖杯戦争にどうして参加しているのか、それを尋ねてみたいのだ。そしてあわよくばこちらに引き込みたい。同盟という形で」
時臣(第一アルクェイドといえば名高き真祖の姫君ではないか)
時臣(綺礼の話によると肉体は霊体で本物ではないということだが)
時臣(真祖ならば必ずやスキル究極の一をもつはず。アレをセイヴァーとぶつければ……もしかすれば共倒れになるやも
言峰『分かりました。それではランサーにそのように仕向けます』
時臣「頼む」
言峰『はっ』
時臣「………………」
言峰『導師?』
時臣「もう私も世界平和のために戦おうか」
言峰『今なんと?』
時臣「いや。今回はサーヴァントの質が高すぎる。異常なほどに」
時臣「この分だと七騎のサーヴァントを贄とすることなく根源への道が開くかもしれん」
時臣「それなら余った分で世界平和を目指すのも良いだろう。セイバーの望みでもあることだし」
言峰(何故だ。何故私は世界平和というものにこんなにも反発をしたがるのだ?)
言峰「恐れながら時臣導師。そのような考えは危険ではないかと」
時臣『どうしてだね?』
言峰「導師の目的はあくまでも根源への到達だったはず。この世の内にない望みだからこそ聖堂教会は私や父上を通じ導師に協力しているのです」
言峰「しかし世界平和とは明らかにこの世の内にある望みです。父上は反対するやもしれません」
言峰「それに聖杯は元々根源へ到達するためのもの。真に世界平和が成し遂げられるとも考えにくい」
時臣『……たしかに、そうだな』
時臣『それにしても珍しい。君がそんなにも必死になるとは』
言峰「はっ?」
時臣『私は君がそこまで必死になるのを始めて見たよ。やれやれ珍しい事もあったものだ。同時に嬉しくもある。そこまで必死になって私の勝利を望んでくれるとは。私は良い弟子をもったよ。ではバーサーカーのことは宜しく頼む』
言峰「…………私は『必死』になっていたというのか。今までどんなものにも魅力を感じずにいた私が必死に? 世界平和を、万人にとっての幸福といえるものを止めるために?」
言峰「考えるな。そんなはずはない。言峰璃正の胤より生まれ出でた私がそんなもののはずが」
言峰(ランサー、分かったな)
李書文(理解したとも。同じ圏境をもつキャスターならまだしもライダーとバーサーカーならばどうとでもなろう)
李書文「せぇぇぇええいっ!」
イスカンダル「むっ!」
キャスター「ランサー、真祖に戦いを挑むというのっ!?」
アルク「面白いじゃない。ガンガンいくわよ!」バァン
李書文(爪による一閃。単純な一撃だ……しかし真祖の強力をもってすれば宝具にも匹敵しうる武器ともなるか! しかしっ!)スッ
アルク「おろ、躱された?」
李書文(スペックでは圧倒的に劣るが功夫は儂が上のようだ)
キャスター「ランサーがバーサーカーの間合いに入ったわっ!」
ヘラクレス「一気に決めるつもりか?」
アルク「させないわよ! 槍なんかに突かれてもへっちゃらなんだから」
李書文「―――――――翌日午前5時、冬木公園にてマスターが話があるそうだ」
アルク「ほえ?」
李書文(……他の者には聞かれておらんな)
李書文「いやこれは強い。流石は真祖、流石はガイアの守護者。儂の生涯を通してもなんという底の知れぬ強さか。マスターが五月蠅いのでな、儂はここで退散させてもらうとするぞ!」
キャスター「待ちなさい! ランサー!」
李書文「呵呵呵! 待てと言われて待ちはせぬよ」
言峰『導師。首尾よくバーサーカーとの会談の場を設けました。しかし確実に真祖がくるとはまだ分かりません』
時臣「そうか。よくやってくれたよ。来なければ来なくても良い。その時はその時だ。真祖ほどの者がか弱い人間相手に不意打ちなどすることもないだろうし」
言峰『では私はこれで。以後、ランサーは遠距離からの監視に止めさせます』
時臣「はぁ。聖杯戦争の数年前から召喚されたセイヴァーといい真祖といい……いや真祖の影に隠れているがキャスターやアーチャーもそうだ」
時臣「綺礼がランサーの目を通して読み取った二騎のステータスは明らかに今までのそれを超えている」
時臣「第一どうしてキャスターがあれほどの白兵戦に長けている。あれではキャスターではなくファイターではないか」
時臣「此度の聖杯戦争、気が抜けないな」
時臣「さてセイバー、これから私は綺礼を伴い冬木公園に向かう」
時臣「君も私の護衛をしてほしい。場合によっては真祖と戦闘になるかもしれん。覚悟はしておいてくれ」
セイバー「了解ですマスター。真祖がどれほどの力を内包しているのかは私も少しは知っています。それに時刻は朝。……もしもの場合は撤退を優先に?」
時臣「そのつもりだ。今はまだ決戦の時ではない。戦いの下準備をする時だ」
言峰「導師。そろそろバーサーカーとの約束の刻限です」
李書文「呵呵呵。そこに佇む金砂の如き髪をもつ令嬢が彼の最優のセイバーか」
セイバー「……貴方が、ランサー。いえ神槍李でしたか」
李書文「左様。ふむふむ、儂はお前の勝利の礎となるべく馳せ参じたのか」
セイバー「貴方は、自分の役目を知っているのかっ」
李書文「呵呵。そう焦るな、元より儂は聖杯なんぞに興味などない。ただ現世を堪能できればそれで良い。しかしそうだな、もし最後に儂とお前の二騎だけが残ったその時はお前が儂の首を落としてくれぃ」
李書文「儂とて最後の最期に自害というのも味気ないのでな。我が血が清廉なる剣の錆となれば幸いよう」
李書文「もっとも綺礼のやつがマスターを出しぬき勝利を求め出したのならその限りではないが」
言峰「ランサー、滅多なことを言うな。導師の前だ」
時臣「良い綺礼。たしかにランサーの言う通り君が私に誠に背き聖杯を求めるというのであれば敵対するしかないだろう」
時臣「なにより君も令呪を宿した者。聖杯を望む資格はある。君が聖杯を求めるというのならば私は止めんよ。否定することもない」
言峰「……ご冗談を。導師、早く約束の地へ向かいましょう」
――――――冬木公園
アルク「あっ! おそーい!」
時臣「これはこれは真祖の姫君。お会い出来て恐悦至極」
アルク「貴方がここのオーナーってわけ」
時臣「はい。遠坂時臣と申します。彼は私の弟子であり今は共に聖杯を求め争い合う仲ではありますが同盟をしている言峰綺礼」
言峰「…………」
言峰(これが真祖か。初めて見るが私が狩ってきた死徒とは格が違う。死徒27祖をも超える原初の吸血鬼は伊達ではないということか)
セイバー(真祖の吸血鬼。この存在に、私は一人で勝てるのだろうか)
時臣「つきましては貴女と話し合いたいことがあってまいりました」
アルク「私に?」
時臣「>>662」
同盟を結びたい もし同盟してくれるなら、出来る限りの援助をしよう
時臣「同盟を結びたい。もし同盟してくれるなら、出来る限りの援助をしよう」
アルク「同盟?」
時臣「そうだ。どうして貴女のような存在が此度の儀礼に招かれたのかは知らない」
時臣「しかし……どうやら聖杯戦争のなんたるかについて、聖杯から与えられた分の知識程度しか知らないのではないだろうか」
アルク「…………」
時臣(感心したようにこちらを見ている。やはりそうだ)
時臣「勿論最終的には争うことになるでしょう。ですが私はこの冬木のセカンドオーナー」
時臣「同盟中は出来る限りの便宜も図りましょう」
時臣「そして他のサーヴァントを駆逐した後、最後に我等で決着をつける」
時臣「どうだろうか真祖の姫君」
アルク「>>674」
ksk
kskだったので再安価。あとクロスはこれ以上は禁止。というより志貴はまだこの時代、子供です。
>>690
自分の利益について語ったあと「だが断」
コナンが終わったので再会します。
あとkskからの安価は出来れば止めて下さい。それとkskで安価を踏まないよう気を付けてくれぃ。
アルク「悪くないわね。セカンドオーナーっていうことは聖杯戦争についても一番詳しいだろうし」
アルク「おまけに最優のセイバー? あとそのランサーまでいたなら大抵のサーヴァントには勝てるわね」
アルク「私自身、こんな状態になってるのは戸惑いだらけだけど聖杯戦争自体は面白そうだし」
時臣「そうです。だから私達と手を――――」
アルク「だが断る」
時臣「なんでさ!?」
セイバー(マスター口調が……)
言峰(ストレスか)
アルク「このアルクェイド・ブリュンスタッドが最も好きな事の一つは自分が有利と思ってるやつに「NO」と断ってやる事よ」
時臣「待ってくれ! 有利というなら星からのバックアップによって魔力供給の必要すらなく、あらゆるステータスが最高値で出鱈目なスキルを数多くもつ貴女の方がよほど有利だ!」
時臣「どうか本当の理由を聞かせて貰いたい!」
アルク「>>711」
娘に会わせろ話はそれからだ
アルク「娘に会わせなさい。話はそれからよ」
時臣「な、なんだと……?」
言峰「娘とは」
時臣「どういうことだ。如何な真祖といえど私の娘に手を出すつもりならば……」
アルク「ならどうするの人間?」
時臣「お前を滅する。この場で敗残兵へと堕とす!」
アルク「それが出来るの。たかが魔術師に」
時臣「"たかが"。人間を超えたと粋がる化物は直ぐにそういう。人間を舐めるなよ真祖風情が。この公園をお前の墓標にしてやる!」
アルク「へぇ。意外にガッツあるじゃない。嘘よ嘘、別に貴方が恐れるようなことはしないわ」
時臣「ならば」
アルク「ただ>>724するだけ」
弟子に
アルク「貴女の娘を私の弟子にするのよ!」
時臣「……」
セイバー「――――弟子とは、武芸などの手解きをするあの弟子ですか?」
アルク「そう!」
時臣「……まるで意味が分からんぞ」
時臣「凛も桜も魔術師だ。そして貴女は真祖。よもや真祖が魔術を教えるという訳でもあるまい」
時臣「答えろバーサーカー! どうして我が娘を弟子にしようとする!」
アルク「>>735」
魔法少女にするのよ!
アルク「魔法少女にするのよ!」
時臣「さっきから魔法少女魔法少女と。一体魔法少女とはなんなのだ!?」
アルク「魔法少女……それはピュア」
時臣「ピュア?」
言峰「つかぬことを聞くがランサー。お前は意味が分かるか?」
李書文「さっぱりだ!」
セイバー「右に同じく」
時臣「ええぃ! 魔法少女だけでは分からない」
時臣「魔法少女とはどういうもので、どういう力をもっていて、どういう存在で、どうしてお前は魔法少女にしたいのか、どうやってお前がそれを教えるのか。1000字以内で説明しろ!」
アルク「>>744」
魔法少女とは世界を平和にする者で
人々から争いを失くさせるような力をもっていて
人々がもう二度と血を流さないことを決意させるような存在で
私は平和で面白い世の中が好きなので
とりあえず聖杯に頼んで一度世界を平和にしてからどうやって教えるか考えます
アルク「魔法少女とは世界を平和にする者で、人々から争いを失くさせるような力をもっていて、人々がもう二度と血を流さないことを決意させるような存在で、私は平和で面白い世の中が好きなので、とりあえず聖杯に頼んで一度世界を平和にしてからどうやって教えるか考えます」
時臣「貴様もか!」
言峰「マスター間で空前絶後の世界平和ブームでも起きたのだろうか」
セイバー「そうでしたか。貴女も私と同じ願いを持つものでしたか」
アルク「えっ! セイバーも?」
セイバー「はい。私も同じ願いのもとで戦ってます」
アルク「それじゃ同じ夢を目指す仲間ね! 一緒に戦いましょう!」
セイバー「是非」
時臣「なぁ綺礼。私の根源への到達という望みは、もしかして間違っているのだろうか」
言峰「ど、導師!?」
時臣「何故私に会う人間の全員が世界平和を目指しているのだ……」
李書文「むっ。イスカンダルは世界平和ではなく世界征服を目指しているらしいが」
時臣「……イスカンダルがまともなサーヴァントに見えてきた」
時臣「こうなれば>>756」
意地でも根源目指してみせるんだから!トッキー頑張る!
時臣「それでも私は根源を目指す。それが魔術師として生まれた遠坂時臣の信念だからだ!」
セイバー「……マスター」
時臣「交渉は決裂だ。元より他のサーヴァントを贄としなければ聖杯は降臨しない」
時臣「真祖とていずれ倒さねばならぬ敵だ。それが速いか遅いかの違い……それだけ」
李書文「呵呵呵! それは幸先の良い。儂としたことが肝を冷やしたぞ。このままみんなで世界平和を目指すなんて温いことになるのではないかとな」
時臣「セイバー、綺礼、ランサー。ここでバーサーカーを真祖を討つぞ」
セイバー「バーサーカー、いえアルクェイド。貴女とは目指すべき道は同じだったが立場が違えばこうもなりましょう」
李書文「ふむ。真祖といえどサーヴァント二体掛かりでは手に余るのではないかな?」
時臣(この時刻なら聖者の数字のスキルも発動しない)
時臣(もしも私の推理が正しければバーサーカーは一切マスターからのサポートを受けていない。つまり令呪の恩恵をあずかることが出来ないということ)
時臣(……それに真祖ともなればその魂の比重は通常のサーヴァントの二倍……いや三倍ほどはあろう)
時臣(最後に令呪を使いセイバーを贄とする必要もなくなるわけだ)
言峰「導師。ここは>>768」
ksk
またkskが安価を踏んでしまったので再安価>>776
チェスで勝負を申し込む
時臣「おい、チェスしろよ」
アルク「は?」
セイバー「マスター、そんなんで良いのですか?」
時臣「ええぃ良く考えろ! 戦闘なんて方法よりチェスで決着をつけた方が近隣住民に迷惑をかけなくて素晴らしいではないか!」
言峰「たしかに監督役の仕事は減りますが」
李書文「魔術師の考えることは儂にはもう分からん」
セイバー「チェスなら前スレの主人公が得意だったのですが……」
言峰「大体こんな勝負をバーサーカーが受けるわけが」
アルク「…………チェスプレイヤーとして挑まれた勝負を受けない訳にはいかないわね」
時臣「君ならそう言ってくれると思っていたよ」
時臣「始めようか。万能の釡を賭けた命懸けのチェスを」
アルク「そういうことなら相応しい舞台があるわ!」スッ
言峰「こ……これは」
李書文「周りの風景が変わっていく」
セイバー「固有、結界」
アルク「ここは私のお城。千年城ブリュンスタッド。チェスをするのには絶好の地でしょう?」
時臣「望む所だとも」
時臣「貴女は白き月姫なのだろう。白は貴女に譲ろう」
セイバー「!」
アルク「……へぇ。それじゃ遠慮なく」
セイバー(チェスにおいて先行は白から)
言峰(白を譲るということは先行を譲るというのと同義だ)
李書文(チェスのルール分からんから意味不明だ)
アルク「……」トン
時臣「――」トン
李書文「のうマスター、さっきから一番小さい駒ばかり動かしているがなんなのだ?」
セイバー「チェスにおいては序盤は教本のように定跡に従うのが望ましいとされています」
李書文「では二人とも今はその教本に則ってやり合っているというわけか?」
言峰「だがそれは序盤までのこと。中盤になれば奇術師の如く展開された駒を操った熾烈な戦いが繰り広げられていく」
李書文「なんともはや。槍も剣も拳も交えぬとはいえこれも一つの鉄火場ということか」
時臣「…………」トン
アルク「――」トン
言峰「―――――――っ! きたか」
李書文「きたとは?」
セイバー「戦いが中盤戦に縺れ込みました。ここからは駒の取り合い、奪い合い」
言峰「戦局が、激化する」
時臣(強い。この私とここまで指し合うとは。時計塔にもこれほどの打ち手はいなかった)
アルク(やるわね流石はセカンドオーナー。でもここでナイトを切り込ませれば!)
時臣(甘いぞ真祖! その手で来ることは読んでいた。我が術中にはまるが良い)
アルク(押し込まれた! だけど中央は譲らない!)バチィィン
言峰「凄い!」
セイバー「一進一退の攻防、どちらが勝つのか全く想像がつかない」ゴクリ
時臣(ルークが背後に! しかし私は負けん!)バァァァン
言峰「やった。導師が押し込んだ!」
アルク「ふっ」
時臣「なにが可笑しい?」
アルク「その手は……悪手よ!」ダァァン
時臣「なんと!」
アルク「チェック」
セイバー「マスターのキングが……白のクイーンに」
時臣「ここは、逃げるしか……」タン
アルク「あら。そんなに弱腰でいいのかしらねー」パン
時臣「クッ」
時臣「ハァハァハァハァ」
アルク「どうしたの息が荒いけど?」
時臣「……なんでも、ないっ」
セイバー「もう優雅さを保つ余裕すら、失っている」
言峰(なんだろう。苦しんでる導師を見てるのが酷く楽しい)
李書文「た、戦いの趨勢がどうなっているのかはどうも掴めん。しかし時臣の背後からは悪魔がバーサーカーの背後からは吸血鬼が其々ビジョンとして出現している!」
言峰「赤い悪魔と白き吸血鬼、勝つのはどちらだ」
時臣(こ、このままでは負ける)
アルク「ふふっ」ニコニコ
時臣「この状況を打開するためにはここだぁ!」バァァン
時臣「どうだ、これで?」
セイバー「いけません! マスター、そこは!」
アルク「ラッキー! クイーン頂き!」
時臣「あっ」ウッカリ
言峰「……もう、おしまいだ」
セイバー「クイーンは戦略のかなめ、これではもう」
時臣「……くぅ」タン
アルク「ほらほら、そんな手でいいの」トン
時臣(駄目だ……もうどこへうっても……勝てる未来が……)
アルク「ほらほら、どんどんいくわよ!」
言峰「ルークとナイトが導師のキングを追いこんでいくっ!」
セイバー「逃げなさいマスター!」
時臣「はァ……ああ……うぅぅぅうぅぅごぉあああああ!」ダァァン
李書文「なんと無様な姿よ。これではもう大人と赤子の戦い」
アルク「ねぇ、時臣。チャンスをあげよっか」トン
時臣「ふぅ、ひぃはぁふぅううううはっはああ」トン
アルク「もしも貴方が土下座してリザインするならこの勝負は無効にしてあげる」
アルク「気を取り直してチェスじゃない聖杯戦争らしい戦いで決着をつけましょう」
時臣「がgじいおjがいじゃjgじゃ」トン
アルク「駄目ね。もう完全に自我が崩壊しちゃってるわ」
セイバー「もう止めて下さいバーサーカー!」
セイバー「もうとっくに時臣の精神的ライフは0です。もう勝負はついたのですよ!」
アルク「HA☆NA☆SE!」
時臣「gはいおじおいおあいおがあんgにあんwぎあ」
言峰「ど、導師」
李書文「もう駄目だな」
時臣「gのいあんぎおねをgなんがんぎおあんぎえwんがんvぎねにぎあwぬgぶおwhぐえぶあぶbがごあんごえwないおんgんヴぃえねghなうおgぬおえnにおげなおgにあんぎえなおgのあのえんげなうおgぬおえのnいがにおおあんぎおいおえいおらいおぎおあいgにおあ―――――――――――――あっ」
セイバー「と、時臣?」
時臣「そうか……やっと見つけた…………欲していたものは……そう……アルデュアを含むサラデュアリュアの真理はそこにあったのか」
時臣「見つけたぞ! これが……これが」
時臣「こ れ が 根 源 か」
あなたもチェスで根源に至ろう!
時臣「」バン
アルク「そ、そんな」
言峰「……凄い。あれほどの劣性が導師が駒を動かすたびに優勢に転じていく」
セイバー「一体マスターはどうしてしまったんでしょう?」
李書文「これは……」
時臣「チェックだ」バン
アルク「まだ、逃げ場はあるわ!」
言峰「チェスの終盤戦は機械のようにとあるが、今の導師は機械ですらない。あれは……一手が神域にまで昇華されたあれは」
セイバー「宝具、クラスの才気」
時臣「……決まった。もう逃がさない」
時臣「チ ェ ッ ク メ イ ト」
アルク「……私の敗北よ」
時臣「ああ。そして……私の勝ちだ」
アルク「悔しいけど約束なんだから仕方ないわね」
セイバー「もう逝くのですか?」
アルク「うん。もう十分に楽しめたわ。私は満足」
アルク(それに私はこれから○○と出会うんだしね)
アルク(私を殺した責任、とってもらうんだから)
アルク「さようならセイバー、また会ったら今度は――――」シュゥ
セイバー「バーサーカー! アルクェイドぉぉぉっぉおぉ!」
言峰「信じられん。勝ったというのか真祖に」
李書文「事実は小説より奇なり」
時臣「うぅ……一体私はなにを」
言峰「覚えていないのですか!?」
時臣「頭が痛い。なにか遠い夢を見ていた気がする」
言峰「はぁ」
言峰(星の触覚である真祖が側にいたこと。そして極度の緊張でほんのわずかに『』というものに触れてしまったのか)
時臣「まぁ良い。兎にも角にもバーサーカーを打倒した。これは大きいよ」
時臣「次は>>794」
クラス名:バーサーカー
真名:アルクェイド・ブリュンスタッド
リタイア。残りサーヴァント六騎。
優雅にディナー
ケイネス・エルメロイ・アーチボルトでも倒そう。どうせ雑魚サーヴァントだろうし
時臣「優雅にディナーとしようか」
セイバー「ディナー?」
時臣「そうだ。綺礼、それにランサー。二人も我が家にくるといい」
時臣「強敵であるバーサーカーを倒した祝いだ。今日はマスターとサーヴァントの垣根なく楽しもうじゃないか」
セイバー(私はなにもしてないのだが)
李書文(ある意味、何の犠牲もなく真祖を倒してまった。大物なのか)
言峰(麻婆はでるだろうか)
時臣「今日はもう休もう。疲れたよ。ただバーサーカーの次は>>808を倒そう」
今日はここまで。続きは明日から。
しかしまさかアルクが最初に脱落するとは思わなかった。
キャスター
――――――翌日
時臣「これからは対キャスターを視野に入れて行こうと思う」
セイバー「キャスターですか? アーチャーやライダーではなく」
時臣「そうだ。もう話した通りキャスターは高速神言によりAランク魔術をほぼ一工程で発動できる上ランサーと戦えるほどの肉弾戦等た長けており更にランサーと同様の圏境スキルまでもっている」
李書文「他に海魔とかいう異界の魔を召喚する術と喰らったらヤバそうな虹色の短剣も持っていた」
言峰「そしてそんなキャスターを率いるのは衛宮切嗣。今まで数多くの魔術師を暗殺・公衆の面前での爆殺・旅客機ごとの撃墜・ビルの粉砕などといった方法で始末してきた暗殺者」
時臣「最悪の暗殺者と暗殺と諜報に長けた隠密性の高い魔術師のサーヴァント。そのペアがどれほど恐ろしいかは君にも分かるだろう」
セイバー「たしかに。もしも私がアーチャーやライダーと戦っている最中に背後から刺されかねない」
時臣「幸い此度の聖杯戦争にアサシンのサーヴァントは召喚されていない。つまり安心して夜道を歩くには衛宮切嗣とキャスターには脱落して貰わなければならないのだよ」
時臣「そこでこの遠坂時臣は考える。一体雲隠れを得意とする衛宮切嗣とキャスターのペアをどう追い詰めるか」
時臣「セイバーッ! 君の意見を聞こうッ!」
セイバー「>>818」
セイバー「エクスカリバーの最大出力で森ごと焼き払いましょう」
時臣「しかし森といっても広大だ。幾ら君の聖剣といえどアインツベルンの森を全て消し飛ばしていたら情けないが……この私の魔力が保たない」
言峰「第一それではキャスターが森から逃げてしまえば終わりだろう」
セイバー「いえ。ここでチェス盤を引っ繰り返すんです」パチン
時臣「チェス盤?」
セイバー「以前ランサーがアインツベルンの城に赴いた際、キャスターはランサーの迎撃にでました。つまり衛宮切嗣、或いはアインツベルンにとってアインツベルンの城には立ち入って欲しくないということなんです」
時臣「一理あるが」
セイバー「そこを利用するのです。いいですか? 先ずランサーが先遣隊としてアインツベルンの城に向かいます。本来の目的がばれないようアインツベルンの城でも最も魔術結界が弱い場所を進み、如何にも暗殺をしにきたと思われるように」
李書文「まぁ儂のスキルなら暗殺者として扱うことも十二分に可能だが」
セイバー「ですが衛宮切嗣の側もそのままランサーを森に入らせる訳にはいきません。サーヴァントに対処できるのはサーヴァントだけなのでキャスターを迎撃に出すはず」
時臣「そこを君とランサーで同時に襲い掛かると?」
セイバー「いえ。それでは私とランサーがキャスターと戦っている間に衛宮切嗣が良からぬことを企むやもしれません」
セイバー「ここは多少ギャンブルになりますが超短期決戦にするべきかと」
言峰「短期決戦?」
セイバー「ランサーがキャスターと戦闘に入った瞬間、私のエクスカリバーでランサー諸共吹っ飛ばします!」
李書文「まてや」
セイバー「おや? なにか問題がありましたか?」
李書文「あるに決まっておろうて! 黙って聞いていれば流石の儂も看過できんぞ! 儂ごと吹っ飛ばすとはなんぞ?」
セイバー「説明が足りませんでしたね。あれは言葉のあやです。本当に私が貴方を吹き飛ばすわけないじゃないですか」
李書文(本当か?)
セイバー「いいですか。貴方がキャスターと戦闘になった瞬間、私が貴方とキャスター目掛けてエクスカリバーを発射する。ここまでは間違いないです」
李書文「ではダメではないか?」
セイバー「重要なのはここからですよ。私がエクスカリバーを発射するとほぼ同時に貴方自身も言峰の令呪でその場から転移するのです」
李書文「!」
言峰「成程。それならばランサーが犠牲になることはない」
セイバー「重要なのはタイミングです。ランサーが令呪で退散するのが早すぎればキャスターも撤退に成功してしまうかもしれません。ですが」
時臣「逆に遅すぎてはランサーとキャスターが諸共消し飛ぶ……か」
言峰「ネックといえば確実に令呪の一画を使用してしまうことですね」
李書文「だが令呪一画で衛宮切嗣とキャスターという強敵を確実に打倒できるのであれば惜しくはない。寧ろ釣りがこよう」
言峰「導師。悪くない案かと?」
時臣「余りこういったやり方は好まないのだが……相手は外道の魔術師。止むを得ないか」
李書文「では」
時臣「オペレーション・スノウキャッスル発動だ!」
――――――アインツベルンの城
アイリ「切嗣っ!」
切嗣「どうしたんだいアイリ。サーヴァントが脱落して体調が悪くなったんだから休んでおいた方が良いって言ったろう?」
アイリ「でも緊急事態よ」
キャスター「……そうみたいね」
切嗣「何者かが森に入ったのか」
キャスター「鋭いわね。その通りよ。しかも来たのはランサー」
切嗣(ランサー。先日キャスターと戦闘を繰り広げたサーヴァントか。入ってきた地点は……成程。アインツベルンの城でも最も魔術結界が薄い地域だ)
切嗣(順当に考えれば暗殺と考えるべきだが、ランサーのマスターはあの言峰綺礼だ。何をしても不思議じゃない)
切嗣(考えろ。言峰綺礼ならば……死地を目指して地獄を進軍し続け、何故か僕に執着をもつあの男なら何を考える?)
切嗣(――――――――)
切嗣(そうか読めたぞ)
切嗣(ランサーは囮。キャスターをランサーの迎撃に当てている間にお前自身がアインツベルンの城に乗り込もうという腹か)
切嗣(いいだろう。今はお前の策略にのろう。その上で僕はお前を始末する)
舞弥(なにか嫌な予感がする)
アイリ(切嗣が致命的な考え違いをしてるような)
――――――アインツベルンの森
李書文(また来たなアインツベルンの森)
李書文(そしてたぶん此処にくるのも最後だろうな作戦的に)シミジミ
キャスター「女の寝床に二度もくるなんて無粋な男ねランサー」
李書文「男なんてそんなものであろうキャスター。して……ここにのんびりと話し合いに興じにきたわけではあるまいて」
李書文「先日の一戦の決着をつけようかキャスター」
キャスター「望む所よ! 神代の魔術と肉体言語を超絶合体融合させた私の魔女っ娘CQC100式を見せて――――」
言峰(令呪にて命じる。即座にその場から脱出せよ)
李書文「応」シュン
キャスター「えっ?」
エ ク ス カ リ バ ー
セイバー「約 束 さ れ た 勝 利 の 剣!」
キャスター「きゃぁあああああああああ!!」ジュゥゥゥゥウ
時臣(これはひどい)
クラス名:キャスター
真名:メディア
リタイア。残りサーヴァント五騎。
――――――アインツベルンの森某所
舞弥『切嗣。ご報告が』
切嗣「なんだい?」
舞弥『キャスターが敗退しました。死因はセイバーのエクスカリバーです』
切嗣「( ゚д゚)ポカーン 」
舞弥『事実です』
アイリ「うっ。私の小聖杯にまたサーヴァントが……
切嗣(なんかいきなり僕の聖杯戦争が終わった)
切嗣(幾ら僕でもサーヴァント無しで勝ち抜くことはできない。いっそサーヴァントを奪って……)
切嗣(いや、もうなにもかもがどうでもいい)
切嗣(アイリと舞弥を連れて逃げよう。アインツベルンに戻ってイリヤを取り戻して静かに暮らそう)
切嗣(うん。そうしよう)
舞弥「しかし逃げるといってもどうするのですか? マダムはサーヴァント四騎ほどのエネルギーを吸収したせいで立つこともできない状態ですが」
切嗣「……昔の伝手でね。人形にかけてなら右に出るものなしのとある封印指定の魔術師を知っている。直接の面識はないが僕はあれの存在を知っているし向こうも僕の存在を知っている」
切嗣「彼女の人形は高いが二億も出せば問題ないだろう」
切嗣「とはいえこのまま逃げても聖杯が欲しい魔術師達は僕等を追ってくるだろう」
切嗣「だからその魔術師の作った本物そっくりの心臓とアイリの小聖杯としての機能をもつ心臓と交換する。その後遠坂の家にでも心臓を送りつけてやれば取り敢えずあちらは満足するだろうさ」
アイリ「……切……嗣」
切嗣「もう僕の聖杯戦争は……僕の夢は、終わったんだ」
舞弥(プリズマ☆イリヤルートに向かうというのですね切嗣)
時臣「なんだかんだで二騎ものサーヴァントを打倒してしまった」
時臣「おまけにアインツベルンから小聖杯まで送られてきたし」
セイバー「もう序盤は静観するという戦略は何処かにいってしまいましたね」
時臣「残ったサーヴァントは綺礼のランサーとセイバーを抜かせば三騎」
言峰「アーチャー、ライダーそしてセイヴァーですね」
李書文「帰ったぞ」カチャ
時臣「どうだったね? 偵察は」
李書文「それが街で出会ったライダーに今日酒宴をするから来いと誘われた。セイバーに会ったらセイバーにも伝えておけと」
時臣「は?」
李書文「なんでも酒宴を開く場所は間桐邸らしい」
時臣「何を考えているんだ?」
セイバー「なにも考えていないのでは?」
李書文「しかしどうする? この酒宴、受けるのか?」
時臣「>>854」
遠坂家秘蔵のワインを持っていこう
時臣「良し。遠坂家秘蔵の酒をもっていこう」
セイバー「良いのですか?」
時臣「遠坂家の頭首たる者、行かぬ訳にはいかぬよ」
言峰「では私も酒蔵から何本か酒を」
時臣「頼む」
李書文(チェスの次は酒宴とは。聖杯戦争とはよう分からん)
――――――間桐邸
イスカンダル「おおぅ! 待っておったぞランサー! それにお主の顔は初めて見るぞ。その清廉なる闘志から察するに……セイバーのサーヴァントか」
セイバー「さぁ。槍兵かもしれぬし或いは弓兵かもしれんし或いは暗殺者やもしれんぞ?」
イスカンダル「はははははははっ! 見え見えの嘘を吐くでない。そんな覇気は暗殺者には纏えんよセイバー」
雁夜「時臣、お前も来たのか」
セイヴァー「――――――」ピカァァァァァァァァアア
ヘラクレス「――――――」ゴクゴクゴクググウォォォォォォ
言峰(仏陀とヘラクレスが呑み比べをしている……だと!?)
ケイネス「聞いているのかね!? ウェイバー! そもそも君という男はだな」
ウェイバー「はぁ」
李書文「あっちは絡み酒と絡まれた未成年の図だな」
イスカンダル「さてと! うぬらを今日この席に招いたのは他でもない!」
イスカンダル「戦とはなにも剣を交えるものばかりではない。今日は>>865するために呼んだのだ!」
世界を平和にするにはどうすべきかを議論
対象スレ:時臣「安価で余裕をもって優雅に聖杯戦争を制する」
キーワード:世界 平和
検索方法:マルチワード(AND)
抽出レス数:23
かつてこれほど世界平和を唱える聖杯戦争が行われただろうか
イスカンダル「世界を平和にするにはどうすべきかを議論しようと思うてな」
時臣「お前もか!」
ヘラクレス「流石は征服王。実は私もどうすれば世界が平和になるのかと頭を悩ませていたのだ」
李書文(もしや聖杯戦争に招かれたサーヴァントで世界平和を願っていないのは儂くらいなのでは)
セイバー「意外ですね。世界征服を良しとする貴方が世界平和を謳うとは」
イスカンダル「世界とは有限だ。有限である以上、全部を征服し尽くしたら後はもう平和にするしかあるまいて」
セイバー「一理あるようなないような」
イスカンダル「余は世界を平和にするためには>>877をすれば良いと思うのだが」
ソレスタイ・ビーイングの編成
この星の意思の支配
イスカンダル「余はソレスタイ・ビーイングの編成をした方が良いと思う」
セイバー「ソレスタル・ビーング?」
イスカンダル「違う! ソレスタイ・ビーイングだ!」
ウェイバー「この国のアニメ見てテキトーに思いついただけだろうが」
イスカンダル「サーヴァントは近代兵器相手にはほぼ無敵の存在だ。その特性を活かし世界各国の紛争に武力介入」
イスカンダル「そして世界平和を目指すのだ! その過程で征服もできて正に一石二鳥」
セイバー「待ちなさい征服王。武力介入だとかいう妄言が通じるのはアニメの世界だけです。ここはより現実的に>>892をした方がいいのでは?」
お前やアーチャー、セイヴァー、それに役立たずのランサーのような無能の愚図共を消し去って私が聖杯を手にした方が
セイバー「お前やアーチャー、セイヴァー、それに役立たずのランサーのような無能の愚図共を消し去って私が聖杯を手にした方が……」
イスカンダル「聞き捨てならんぞセイバー!」
李書文「そうだ! 誰が役立たずだと!?」
セイヴァー「私は愚図ではない!」
ヘラクレス「この私が無能なら他のギリシャの英雄はどうなる!? これでも最大の英霊なのだ!」
セイバー「甘いですね。四人とも。では言ってみなさい! 貴方達はこれまで何体のサーヴァントを倒したのです?」
イスカンダル「それはだな……」
セイバー「ちなみに私とマスターは合計二体のサーヴァントを撃退しました。そしておや? 今この場には私を含め五体のサーヴァントがいますね」
セイバー「というとまだ誰もサーヴァントの一体すら倒していないと」
セイバー「それで世界平和を語ろうなどとは片腹痛い!」
李書文「待てセイバー! キャスターに関しては儂の協力あってこそであろう!」
セイバー「協力? 利用と言って欲しいです」
李書文「なっ!」ガーン
セイバー「それに征服王。偉そうにしていますが原作Fate/zeroからして貴方が倒したサーヴァントなどアサシンのみではありませんか! しかも殆どただの相性によるゴリ押し。桜ルートしか出番のない真アサシンの方が作戦と機転でよほど多くのサーヴァントを倒していますよ!」
時臣「お前は何を言っている!?」
セイバー「すみませんマスター。どうも私はこの聖杯戦争以外に違う聖杯戦争の記憶をもっているようでして。聖杯の方が制限をかけているのか上手くは思い出せないのですが」
セイバー「まぁ纏めると私こそがサーヴァントの中のサーヴァント。キング・オブ・サーヴァントということは自明の理」
セイバー「大人しく私に聖杯を譲って貴方達は早々に英霊の座へと還りなさい」
セイヴァー「>>902」
セイヴァー「転輪は時を告げる。あらゆる衆生、あらゆる苦悩は我に還れ」
セイヴァー「大いなる悟りのもと、人類はここに一つとなる」
セイヴァー「一 に 還 る 転 生」ピカァァァアアアアアアアアアアアアアアア
セイバー「あっ」シュン
言峰「セイバーが死んだ!」
時臣「この人でなし!」
セイヴァー「悪は滅びた」スッキリ
???「そ れ は ど う か な」
雁夜「なっ! どうしてあの宝具を受けてまだ生存しているんだ!? どんな相手でも確実に消滅させる究極宝具だってのに!」
セイバー「甘いですね。セイヴァーの宝具があらゆるものを消滅させる宝具だというのなら私の全て遠き理想郷(アヴァロン)は全ての干渉を遮断する最上位の結界宝具」
セイバー「セイヴァーの宝具の干渉などシャットダウンしました」
李書文「なんと……」
セイバー「セイヴァーとやら。これは御返しです!」
エ ク ス カ リ バ ー
セイバー「約 束 さ れ た 勝 利 の 剣!」
セイヴァー「無念」ジュゥゥゥゥウ
雁夜「これが悟りの至り……極楽浄土で待つぞ」ガクリ
クラス名:セイヴァー
真名:仏陀
リタイア。残りサーヴァント四騎。
セイバー「またつまらぬものを切ってしまった」
セイバー「一人酒宴から脱落しましたが話を続けましょうか」ニッコリ
李書文(このセイバー恐い)
言峰「つ、次は誰が脱落するのだ?」
イスカンダル「で、では気を取り直して。ヘラクレス、お主は世界を平和にするためにはどうするべきだと思う?」
ヘラクレス「>>913」
しまった。自分で安価踏んだ。
再安価これの下
ヘラクレス外道過ぎワロタ
ギリシャの大英雄()
ヘラクレス「世界を平和にするには……」
セイバー「するには?」
ヘラクレス「先ずはお前を消毒だァーーーー! その命、頂戴するぞ遠坂時臣!」
時臣「!」
言峰「させん! 令呪をもって命じる、ランサーよ! その宝具を用いてアーチャーを撃破せよ!」
李書文「応とも!! 我が八極に二の打ち要らず! 憤ッッ!覇ァァァッ!」
ヘラクレス「ごはっ!」
李書文「これで……」
ヘラクレス「甘い! 私は十二の試練により命のストックを持つの――」
エ ク ス カ リ バ ー
セイバー「約 束 さ れ た 勝 利 の 剣!」
ヘラクレス「ごぉぉおおああああ!!」シュン
ヘラクレス「ま……まだだ。なんの……これし、き」
李書文「六合大槍ッ!」
ヘラクレス「ぬぉぉぉ!」
時臣「止めだ! 遠坂家当主が代々魔力を溜め続けてきた宝石を喰らえッ!」バァァン
ヘラクレス「ヌッォォォォォオォォォオォ!!」
セイバー「また一人、酒宴から脱落しました」ニヤァ
イスカンダル「…………………」
ウェイバー(あれ? 僕達もしかして孤立無援?)
クラス名:アーチャー
真名:ヘラクレス
リタイア。残りサーヴァント三騎。
すばらしいくらい適切に当たる処理じゃないか
なにが不満なのか
言峰「……あの導師」
時臣「なんだね?」
言峰「実はもう聖杯にエネルギーが溜まったようなのですが?」
時臣「なんだと?」
言峰「通常のサーヴァントの魂の比重を1とすると、どうやら真祖の姫が3。セイヴァーが2.5。アーチャーが1.5。キャスターが1なので合計8。はっきりいって一体分オーバーです」
言峰「はっきりいって導師が根源に到達してもお釣りがきます」
時臣「しかしだ。それで願いが叶うのは一人分なのだろう?」
言峰「はい」
時臣「では」チラッ
ウェイバー「ひぃ!」
イスカンダル「ほう。つまり余を消すと、そういう事で良いのだな?」
セイバー「いえ。その前にランサーを消します」スパッ
李書文「えっ」ザシュ
言峰「ら、ランサー!」
セイバー「これで後一体」
クラス名:ランサー
真名:李書文
リタイア。残りサーヴァント二騎。
セイバー「むっ」
時臣「なんだこれは……砂塵?」
イスカンダル「残すサーヴァントはもはや余とセイバー……いいや騎士王のみ」
イスカンダル「となればもはや語るべき言葉はあるまい。後は刃を交え雌雄を決するのみだろうて」
時臣「世界が変わるッ! 馬鹿な、これは真祖と同じ固有結界だというのか!? 魔術師ですらないというのに!」
イスカンダル「無論、余一人で出来る事ではないさ。これは嘗て我が軍勢が駆け抜けた大地。余と苦楽を共にした勇者が、等しく目に焼き付けた景色だ。この世界、この景観を形に出来るのは、これが我等全員の心象であるからだ!」
セイバー「成程。サーヴァントの連続召喚、それが貴方の真の宝具ですか。征服王イスカンダル」
イスカンダル「肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。時空を超えて我が召還に応じる永遠の朋友たち。彼らとの絆こそ我が至宝! 我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具——————『王の軍勢』なり!!」
セイバー「数はざっと1000、しかも全員がサーヴァントとなるとエクスカリバーの連発により消耗した今の私では先ず勝てませんね」グビグビサケウマ
イスカンダル「怖気ついたのか騎士王よ?」
セイバー「まさか」
時臣「セイバー、なにか打開策があるというのか!?」
セイバー「落ち着いて下さいマスター。逆に考えるんです! 戦って勝てないのであれば戦わなければ良いのですよ」
セイバー「全 て 遠 き 理 想 郷」
セイバー「私とマスター……そして酒宴の酒やツマミを外界から遮断しました。固有結界とて持続時間は無限ではないでしょう。マスターの魔力供給も微弱のようですし結界は保っても三時間。それまでの間、私達はのんびりと英気を養っておけばいいのです」
イスカンダル「――――!!」
時臣「ライダーがなにかを言っているが」
セイバー「外界からは遮断されていますからここには声も届きません」
セイバー「それよりマスター、このおつまみというのは美味しい。イスカンダルが消耗する様を見ながら一杯やろうじゃありませんか」グビグビ
時臣(こいつの過去になにがあったんだ?)
時臣「……宝石に溜めた魔力を吸いだしておくか。エクスカリバーの弾を補給しなければな」
――――――そして六時間の時が流れた
イスカンダル「はぁはぁ……これが余の限界か」
セイバー「自分を卑下することはない征服王。貴方は六時間も固有結界を維持し続けた。それは賞賛に値する根性です」
ウェイバー(六時間食っちゃ寝してたお前に言われても嫌味にしか聞こえないんだよ!!)
セイバー「マスター、なんだか三つも令呪が余っているのでこの際、ぱーと使いましょう!」
時臣「そうだな。令呪をもって命じる、セイバー! 聖剣の一撃をもって征服王を打倒せよ!」
セイバー「分かりました」
エ ク ス カ リ バ ー
セイバー「約 束 さ れ た 勝 利 の 剣!」
イスカンダル「コタビノエンセイモ、マタゾンブンニ、ココロオドッタノゥ」ボウヨミ
ウェイバー「なんだか納得いかない!」
セイバー「やりましたマスター! 私達の勝利です!」
クラス名:ライダー
真名:イスカンダル
リタイア。残りサーヴァント一騎。
クラス名:セイバー
真名:アルトリア・ペンドラゴン
残りサーヴァント一騎。優勝!
時臣「見ろ! 聖杯が降臨する……! なんという美しさ! なんという幻想的な光景! これが聖杯か!」
セイバー「可笑しいですね、私の記憶にある聖杯はこの世全ての悪に侵され黒く染まっているはずなのですが」
時臣「なんだそれは訊いてないぞ!」
セイバー「言ったでしょう。私には聖杯に制限されているものの他の聖杯戦争の記憶があると。他のサーヴァントが消え聖杯戦争が終結した為にそういう縛りもなくなったようです」
時臣「ではこの世全ての悪とは?」
セイバー「第三次聖杯戦争でアインツベルンが呼び出したこの世全ての悪(アンリ・マユ)。ですが神霊が呼べない聖杯戦争で招かれたアンリ・マユは本物ではなくこの世全ての悪を押し付けられただけの青年でした。しかしこの世全ての悪であれという願いの英霊でもあるアンリ・マユが聖杯という無色な力に触れてしまったがために聖杯が汚染され、あらゆる願いを破壊という行為のみでしか叶えられない欠陥品になってしまったのです」
時臣「なら如何して聖杯はなんともないのだ? 汚染されているどころか清く澄み渡っているぞ」
セイバー「仏陀がこの世全ての悪を浄化したのではないでしょうか? 仏ですし」
時臣「な、なるほど」
セイバー「つまりアンリ・マユによって黒く汚染された聖杯は仏陀によって清く汚染されたのです」
時臣「清くなら汚染というのか?」
時臣「まぁ良い! 聖杯よ! この遠坂時臣の願いは『』への到達! その願いを叶え私に『』への道を開け!」
セイバー「そして私は世界の平和を願う!」
セイバー「あと私の受肉、あと私の幸せ、あと無限の魔力供給!」
時臣「願いが多すぎる!?
――――――後日
時臣「聖杯は本物だった。過程は余り納得いかないものは多分にあるものの私は根源へと到達し今では魔法使いの一人に数えられるようになった」
時臣「聖杯戦争が終了したので綺礼は聖堂教会に戻り璃正神父は冬木教会で神父を続けている」
時臣「だがそんな些細なことよりも世界は大きな変革を遂げていた」
時臣「先ず第一に世界中から戦争が消えた。戦争しているお互いの国のトップが唐突に戦争止めようと言いだしたからだ」
時臣「食糧事情が好転していってることにより飢餓による餓死者も減ってきている。聖杯の力って凄いと改めて実感しているところである」
時臣「……とはいえこれは一時的なものだ。聖杯の力は無限のようで無限ではなく有限。私の見る限り三年もすれば世界は元の騒がしさを取り戻すだろう」
時臣「それでも……たった三年間でも世界が平和ならば、それはとても素敵なことではないだろうか。魔法使いになったせいかそういう考え方をするようになった」
セイバー「ところでお腹がすきました!」
時臣「そして何故セイバー、お前は我が家に留まっている」
セイバー「何を言うのですマスター! 私達は共に英雄が跋扈する聖杯戦争を勝ち抜いた間柄! その結束はもはや夫婦の絆にも勝る!」
葵「なんですって!?」
セイバー「つまりマスターが私を養うのは当然であり、私がこうやって自堕落に過ごすのも当然の権利なのです!」
時臣「分からないな。ずっと疑問に思っていたのだが君は騎士の王。アーサー王だ。勝手なイメージだが君が聖杯戦争で行った卑怯な戦術や自堕落は主義に反するのではないかね?」
セイバー「否定はしません。私は王ですが騎士、以前の私なら汚い手段をとるにしても心の中では罪悪感に苛まれていたでしょう」
時臣「ならば、どうして?」
セイバー「私が他の聖杯戦争の記憶をもっているというのは前に話した通りです。ですが……その中である最悪な戦争を経験したのですよ」
時臣「最悪な、戦争?」
セイバー「はい。騎士としての誇りも王としての威厳も踏み躙られ、一人の黄金の王に凌辱の限りを尽くされました。この世全ての悪を強引に呑まされ受肉され……黄金が飽きれば捨てられた」
セイバー「もっともその後に召喚された他の聖杯戦争で私はある少年に召喚され、祖国への未練を断ち切ることができましたが」
時臣「では。君があんな行いをしていたのは黄金の王に対する腹いせ」
セイバー「いえ。それほど私は愚かではありません。ただ黄金の王に虐げられる中、こうも思ったのです。王としての道も騎士としての道も、アーサー王がアーサー王であろうとするための全てを捨て去ったその先にはなにがあるのかと」
セイバー「その結果があれです。後悔はしてません。寧ろ……これはこれで良いと充足を覚える自分がいる。私がこんな私で召喚されたのは、聖杯が黒く染まっていたからでしょうね」
セイバー「王は人の気持ちが分からないと昔ある騎士に言われました。成程、今ならば彼の騎士の言葉が真に理解できる。あの頃の私は人の気持ちなどまったく理解していなかった」
時臣「セイバーは、これからどうする?」
セイバー「特には。ただ折角こうして生きているのです。生きている限りこの世を楽しみたいと思います」
セイバー「英霊アルトリアでも騎士王アーサーでもなく」
アルトリア「ただの人間アルトリアとして」
時臣「そうか。では楽しもうか。余裕をもって優雅に――――この世の春を」
――――――FIN――――――
このSSまとめへのコメント
これは傑作だな、Fate SSでTOP10に入るおもしろさ。