男「幼馴染みが毒舌すぎてヤバイ」(458)

短編で一応ほのぼの系です。

良かったら見てやって下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1336747656(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

がんばれ!




男「いってきまーす」ガチャッ

幼馴染み「……遅いわよ」

男「すまん」

幼「かれこれ十分以上も待ったのだけど、『すまん』の一言で済ますつもり?」

男「申し訳ない」

幼「あなたは昔から鈍感で鈍臭くて鈍いのね。呆れ返るわ」

男「それ全部同じ意味じゃね?」

幼「……あ、それとおはよう」

男「おう。おはよ」



>>2
ありがてぇ……!
cvは斎藤千和でお送りします。




【朝から罵倒】



幼「じゃあ行きましょう」

男「つーかさぁ」

幼「何? 遅刻するわよ?」

男「俺が朝弱いことくらい知ってんだからもう少しゆっくり来れば良いのに」

幼「私の勝手でしょ? それとも何? 私は起きる時間まであなたに左右されないといけないのかしら?」

男「いやそこまでは……」

幼「只でさえ幼馴染みっていうだけで辟易してるのだから勘弁してちょうだい」






男「……いや、だから……」

幼「それに結婚したら嫌でもあなたに合わせて起きるようになるんだから
今くらい別に構わないでしょ」

男「……」

幼「……ほら、行くわよ」

男「あ、あぁ」

幼「……」

男「……」







男「……え?」

幼「?」






【今朝のテレビ】



男「……」スタスタ

幼「……」スタスタ

男「……なぁ」

幼「何?」

男「お前の星座、今日の運勢最下位だったな」

幼「それがどうしたの? 星座占いで私に勝ったからって何?
自分は一位だったからって調子に乗らないでくれる?」

男「いや調子には……」

幼「そんな事よりもお天気コーナーは見なかったの? 今日は午後から雨よ」

男「マジか」






幼「占いなんか見てるからよ。まぁ占いくらいしか私に勝てるものが無いのだから仕方ないけど――」

男「身長でも勝ってるぜ」

幼「……あなたは男。私は女。分かる?」

男「あーはいはい。すんませんでした!」

幼「……口を動かす暇があったら足を動かしなさい」

男「ったく……」

幼「……」スタスタ

男「……」スタスタ

幼「……はい。あなた用の折りたたみ傘」スッ

男「お、サンキュー」






【学校】



男「よっ」

友「おう。今日も仲良く登校か」

男「あーそーだね」

友「……つーかお前なんだよそのピンクのカワイー傘は」

男「幼が借してくれた」

友「仲良しだねぇ」

男「そんな事ねーよ。毎日毒吐かれてんぞ?」

友(何こいつ殴りてぇ)






【数学】



男「やべぇ宿題やってねぇ!友、見せてくれ!」

友「俺がやってる訳ねーだろ。宿題なんて速達で実家に郵送したわ」

男「なんで!?」







幼「……」






【一か八か】



男「なぁ――」

幼「嫌よ」ペラッ

男「ひでぇ」

幼「……」

男「……」

幼「何かしら? 今まさに佳境だから邪魔しないで欲しいのだけど」ペラッ

男「お前ホントに読書好きだよな」

幼「……本題に入らないなら席に戻ってちょうだい」

男「ごめん」






幼「聞き流してあげるから言ってみなさい」ペラッ

男「……お前、宿題やってきてるよな?」

幼「当然でしょ」

男「……見せて」

幼「……」

男「見せて下さい」

幼「……」ペラッ

男「……え? 聞いてる?」

幼「聞いてるわよ。聞き流してもいるけど」

男「いやマジで見せて下さいお願いします」






幼「なんでやってきてないのよ。あれだけ時間あれば誰でもできるわよ?
あなたは馬鹿なのかしら? あぁ、そういえば馬鹿だったわね」

男「うぐっ……」

幼「これからもあなたに頼られ続けると思うとゾッとするしゾッとしないわ」

男「ぐぬぬ」

幼「社会人になったら私だって仕事があるのだし、いつでも手伝える訳じゃないのよ?」

男「はいはいごめんなさい!」







幼「……あ、ここのページちょっと字が汚くなっちゃってるから間違えないようにね。はい」

男「よっしゃサンキュ」






【昼休み】



幼「ねぇ」

男「ん?」

幼「はい」ゴトッ

男「なにこれ?」

幼「昼休みにこの包み。お弁当しかないでしょう? そのくらいも分からないの?」

男「……」

幼「本当にあなたは鈍感で鈍臭くて鈍いのね。呆れ返るわ」

男「そーだねすんません」

幼「……あ、飲み物はお茶でいい?」

男「いーよ。サンキュ」






男「……おっ。これ味付け変えたか?」

幼「私から言おうとしたのになんで先に言うのよ。ウィットの欠片もないんだから」

男「あーそーだね」

幼「細かい気遣いができないなんて最低よ。……まぁ、そっちの味付けの方があなた好みかと思ってね」

男「確かにこっちの方が好きだよ美味ぇよバーカバーカ!」

幼「そんな事より早く食べてくれないかしら。本当にノロマね…………あ、お茶いる?」

男「俺の勝手だろーが。サンキュ」






【完食】



男「ごっそーさん」

幼「お粗末様です」

男「美味かったぜ」

幼「そう。どうやら舌だけは馬鹿ではないようで安心したわ」

男「『だけ』は余計だ」

幼「……あ。一応ティッシュと爪楊枝も置いておくわね」

男「あ、うん。どーも……」






【授業中】



男「……」ボー



男(やっべぇ死ぬほど暇だ……)



男(アイツは……背中しか見えんけど真面目に授業を聞いてるみたいだ)



男(……)ボー



ブーッブーッブーッブーッ



男(ん? メールか?)






From:幼馴染み
Sub:無題
TEXT:0.1kbyte
―――――――――
集中しなさい




男(いやいや、こっち見てないのになんで分かんの!? 怖い!)



ヤバイ眠い……少ないけどここまでで。
ぶっちゃけ戦場ヶ原さんのノリで書いて(ry


みんな支援ありがとう。

それじゃあ再開します。




【掃除当番】



男「めんどくせー」サッサッ

友「しゃあないさ。やるしかないだろ」

男「ならさっさと手ぇ動かせや」

友「善処する」

男「……ったく。よし、机運ぶぞ」

友「おーう」

男「だからいい加減動けやコラァ!!」






男(ふー。やっと終わったぜ)



ガララッ。



男「あ」

幼「遅いわよ」

男「待っててくれたんだ」

幼「悪い?」

男「いや、別に」

幼「いつもの事なのだからいちいち確認しないでくれるかしら?」

男「あーはいはい。帰ろう帰ろう」






【下校】



ザーザー



男「うおっ。凄ぇ雨だな」

幼「だから言ったでしょう? 私が傘貸してあげなかったらあなたは今ごろずぶ濡れよ?」

男「……」

幼「そして風邪を引いて周りの人に迷惑を掛けていたでしょうね。だから私に感謝することね」

男「はいはい。サンキューサンキュー」

幼「……あ、念のため風邪薬を渡しておくわ。はい」

男「お、おう」

幼「額より脇の下と首周りを冷やしなさい。それと何かあったらすぐ私に連絡するように。いい?」

男「いや俺まだ風邪引いてないんだけど……」






男「……ところでお前、傘は?」

幼「あなたが持ってるじゃない」

男「え? これ俺用の傘だろ?」

幼「えぇ。そうだけど」

男「お前用の傘は?」

幼「無いわよ。見れば分かるでしょ? その目は節穴かしら?」

男「え、どーすんの?」

幼「その折りたたみ傘、結構大きいのよ」

男「えっ」

幼「?」






【帰り道】



ザーザーザー



男「……」スタスタ

幼「……」スタスタ

男「もうすぐ梅雨か」

幼「そうね」

男「……」スタスタ

幼「……」スタスタ

男「俺、梅雨嫌いだな」

幼「そう。私には関係ないけど」

男「ひでぇ」






【帰宅】



男「……ん、じゃあお先。気ぃつけてな」

幼「えぇ。言われるまでもないわ」

男「ははっ」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「……どうした?」

幼「何が?」

男「帰んないのか?」

幼「帰るわよ?」






男「……なんで睨んでんの?」

幼「人の目付きをとやかく言う前に早くお家に入ったら?」

男「……」

幼「……」

男「あーはいはい。俺から帰りゃいいんだろ」

幼「……」







男「そんじゃあな」ガチャッ

幼「えぇ。また明日」



腹も減ったし区切りも丁度よさそうなんでここまでにします。

また後で来れるかな?

今日はもう来られなさそうです……申し訳ない

皆のコメに圧倒的感謝……!

あんまり量ないけど投下します。




【登校】



男「いってきまーす」ガチャッ

幼「遅いわ」

男「相変わらず早いな」

幼「今日も十分以上待ったわよ。謝罪と賠償を請求するわ」

男「だからもっと遅く来りゃいいのに」

幼「待たすのは性に合わないのよ。特にあなたが相手だとね」

男「反応に困るなそれ」

幼「そんな事より早く行きましょう」

男「はいよ」






【敏い子】



男「……ん?」スンスン

幼「何よ」

男「……お前さぁ、シャンプーとか変えた? それとも香水?」

幼「香水はあまり好きじゃないわ。知ってるでしょう?」

男「ふーん。じゃシャンプーでも変えたのか」

幼「なんでそんな目敏い……もとい、鼻敏いのよ。主人公にあるまじき敏感さね」

男「あんだけ鈍いだの言ってた癖に……でもなんつーかいい匂いだ」

幼「そう? 嬉しいわ」

男(あれ? あんまり皮肉られない……)






【日直の仕事・黒板消し】



幼(……)



幼(届かない……)



幼(……)グググ…



幼(背伸びしても届かない……)



幼(仕方ないわね。椅子でも――)






【救世主】



男「あ。俺が消してやんよ」サッサッサッ

幼「……」

男「ほい」

幼「……」

男「?」

幼「……」







幼「……分かってるとは思うけれど、小学校高学年まで私の方が背は高かったのよ?」

男「え? あ、うん。どうしたいきなり」






幼「中学で一気に伸びたからって余り調子に乗らないでちょうだい」

男「別に乗ってねーけどさ」

幼「あなたは男。私は女。分かる?」

男「はいはい。分かってまーす」

幼「……まぁ、取りあえずありがとう。助かったわ」

男「おう」

幼「……あ。あとあそこも消して貰っていいかしら?」

男「そこね。いーよ」






【体育】



幼「……私、思うのだけど」

男「ん?」

幼「ブルマって穿いてる側からしたら余り良いものではないのよ?」

男「なんでそれを俺に言うんですか」

幼「別に」

男「ふーん……まぁどっちかっつーと俺も穿いてない方が好きかもしんないな」

幼「あら。心底どうでもいい情報をありがとう」

男「ひでぇ」






【昼休みは】



幼「はい」ゴトッ

男「悪いな毎日毎日」

幼「別に。私が勝手にやってるだけよ」

男「そっか」フッ

幼「……なに笑ってるの? あなたの場合は笑っても福は来ないわよ?」

男「なんでもねーよ。いただきまーす」

幼「……」








幼「……早く食べなさいよ。本当にノロマね」

男「開始三秒でダメ出し!?」






男「そういやさ」

幼「何?」

男「よく弁当作る時『一人分も二人分も同じだ』って言うじゃん」

幼「それが何? 言っておくけれど、どうでもいい事だったらとことん蔑むわよ?」

男「ひでぇ……まぁとにかく、それって実際マジなの?」

幼「マジよ。作るだけならね」

男「へぇ。でも流石に五人分とかになるとアレだろ?」

幼「当たり前でしょ。五人分とか極端すぎよ。馬鹿じゃないの?」

男「ぐぬぬ」






幼「でもお弁当箱に分けるのは人数が多いと面倒臭いわね」

男「んー。確かにそうだろうな」

幼「……まぁ、どちらにしろ私には関係ないけれど」

男「なんで?」

幼「だって、どうせあなたにしか作らないだろうし」

男「えっ」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「……早く食べなさい。昼休み終わるわよ? 一体どこまでノロマなの?」

男「お、おう。そうだな」






【下校】



男「……」スタスタ

幼「……ねぇ」スタスタ

男「おう」

幼「今週の日曜日、暇?」

男「俺が?」

幼「あなたしかいないじゃない。そのくらいも分からないのかしら?
馬鹿じゃないの? あぁごめんなさい。馬鹿だったわね」

男「あーはいはいそうでした!」

幼「で、どうなの? 早く答えなさいよ」

男「超ひまです」

幼「そう。じゃあ正午にあなたのお家にお邪魔するわ」






【迫り来る……】



男「でもなんでまた急に?」

幼「あなたの脳の容量が500byteほどなのは理解していたつもりだけれど、
中間試験を忘れてるとは流石に救いようがないわね」

男「そ、そういやもう中間試験かよ!つーか500byteって少なっ」

幼「あなたの事だからどうせ全く対策なしなのでしょう?」

男「図星っす……」

幼「これ以上あなたの愚かさが周りに露呈する前に、私が力を貸すわ」

男「おぉ、助かる!」

幼「……まぁ、もうこれ以上なく露呈している気もするけれど」

男「ひとこと多い!」



少ないけど取りあえずここまでです。

もともと短編の予定だからもうそろそろ終わりかも……

もう終わりなのか
もっと読みたいな
これはいい幼馴染だよ

マジで欲しくなる

>>72
正直なところ即興ばっかりでネタが余りないという……


なにかリクエスト的なのがあれば、良かったらどーぞ

真実薬を飲ませたら

ネタ提供ありがとう!
何個か使わせて貰います!

それじゃ投下します。今回は引き続き勉強会です。




【そしてあっという間に日曜日】



幼「お邪魔します」

男「おう」

幼「……おば様は?」

男「出掛けてる」

幼「そう」

男「あ、烏龍茶?」

幼「ありがと」






【酷、崇、影、捨、痢】



幼「―――で、ここがこうなって、こうなる訳よ」

男「やっべ分かんねぇ」

幼「馬鹿なのは分かっていたけれど、基本も理解できないなんてね」

男「……」

幼「そんな人と腐れ縁だなんて……目眩と吐き気と動悸と息切れと頭痛を催すわ」

男「ぐぬぬ」

幼「口よりも手を動かしなさい」

男「ぐぬぬ!」






幼「じゃあここからここまで解きなさい。終わったら答え合わせするから」

男「OK」

幼「……」ペラッ

男「お前は勉強せんでいいの?」

幼「えぇ。あなたと違って予習復習してるもの」

男「流石だな」

幼「普通よ」ペラッ

男「いや、欠かさず勉強してる奴なんて殆どいねぇぞ? やっぱりお前―――」

幼「いいから早く解きなさい」

男「はい」






【なんとなく】



男(すいへーりーべ僕の船。富士山ろくオウム鳴く。ありをりはべり鎌倉幕府……っと)


男(……)チラッ


幼「何? 終わったの?」


男「あ、いや……」


幼「そう」ペラッ


男(……)


幼「……」


男(……)チラッ


幼「だから何よ?」


男(『こいつ、なんだかんだ言ってやっぱり美人だよな……』
とか考える暇も与えない程の速さで反応してきやがる!)






【ノルマ達成】



男「よし!これで完璧だな!」

幼「油断は禁物よ。そうやってすぐ調子に乗るのがあなたの悪い癖ね」

男「あ、ごめんなさい……」

幼「とにかく、今日やった事さえ忘れなければ大丈夫だと思うわ」

男「いつもありがとな。助かるぜ」

幼「あなたの為になることは私の為でもあるのだから、別に……」

男「……ははっ」

幼「なに笑ってるの? 不快だわ」

男「ごめんなさい」






【暇】



男「暇だ」

幼「そうかしら」ペラッ

男「その本面白いの?」

幼「それなりにね。つまりあなたが読んでも理解できない内容……って事よ」

男「すげー自然に毒吐かれた!」

幼「……」

男「……」

幼「……」ペラッ






男「なぁ」

幼「どうしたの? 小腹でも空いたなら何か作りましょうか?」

男「いや、そうじゃねーんだけどさ。どっか行かないか?」

幼「どっかって何処よ。あなたの語彙力の低さには昔から辟易してるのだからこれ以上は悪化させないでくれる?」

男「ひでぇ」

幼「……」ペラッ

男「だって野郎の部屋で読書なんて楽しくないだろ?」

幼「……」






【不意打ち】



幼「……読書なんて暇潰しに過ぎないわ」

男「だ、だったら尚更―――」

幼「尚更じゃなくて今更でしょう?」

男「え?」

幼「……私はあなたと一緒にいるだけで楽しいわ」

男「!」

幼「あなたが何処か行きたいと言うなら私も行く。
一人で外に出したら何をしでかすか分からないもの」

男「おうふ」

幼「でも私はこうして一緒に読書するだけでいい。
これだけでも充分……幸せなんだから」

男「……おまっ、いきなりそういうのずりーよ」






【仕返し】



男「……なぁ」

幼「何?」ペラッ

男「俺もお前と一緒にいるとすげー幸せだZE!」

幼「何を言ってるの? 今は五月よ? 暑さにやられるにはまだ早いわ。
……あ、失礼。もともとやられていたのだったかしら?」

男「ひっでぇ!」

幼「この時期にこれだけやられていたら真夏は……想像するだけで寒気がするわ」

男「……ひ、ひでぇ……」






【二人乗りは駄目】



幼「……じゃあ、そろそろお暇させて貰うわ」

男「ん、おぉ……もうこんな時間か。送ってくよ」

幼「えぇ。ありがとう」

男「……よし!」

幼「あなたも懲りないわね。また挑戦するの?」

男「当たりめーだろ」

幼「……分かってはいたけれど、あなたって馬鹿ね」






【帰り道】



男「テストやだなー」キコキコ

幼「いつも同じこと言ってるわね」

男「毎回お前に手伝って貰って申し訳ないんだけどな」

幼「あら、自覚があるのなら控えて欲しいのだけど?」

男「うぐっ」

幼「テストの度に勉強会……出来の悪い生徒を持った教師の気持ちがよく分かるわ」

男「ごめんね!!」






【長い長い上り坂】



男「……おっ」

幼「来たみたいね」

男「今回はぜってぇ足つかないで漕ぎきってみせるぜ」

幼「毎回同じ台詞を聞いてる気がするわ。その割りに一度も達成できてないけれど」

男「今回は違う。ホントに違う」

幼「そう。それなら期待と哀れみをもって見守っておくわ」

男「……割合は?」

幼「2:8といったところよ」

男「そいつはひでぇや☆」






男「よっしゃあ見てろよ」

幼「えぇ。見下しておくわ」

男「お前はただ座ってるだけでいい……」スーッ

幼「……」

男「行くぜ!!」キコキコキコキコ

幼「全く……」ギュッ









男「うおらっしゃああぁぁぁぁぁい!!」キコキコキコキコキコキコ

幼「……あなたって、本当に馬鹿よね」



なんか普通に書いていた筈なのにいつの間にか最終回っぽくなっていた。
何を言ってるか分からねーと思うが(ry


という訳で今日はここまでです。

そんじゃあ始めます。




【下校】



男「今日は妙に蒸し暑いな」スタスタ

幼「えぇ。そうね」スタスタ

男「早く衣替えしてーなー」

幼「えぇ。そうね」

男「夏もいいけどやっぱり冬だよなー」

幼「えぇ。そうね」

男「……」

幼「……」






男「……あれ? なんか怒ってる?」

幼「え? 理由もなく怒るほど狭量ではないつもりだけど」

男「同じ反応しかしないからさ」

幼「……あぁ、暑いからよ」

男「どういう事?」

幼「生産性のない会話に対していちいち柔軟な対応するのは体力の無駄でしょう?」

男「えっ」

幼「面白味のない話題には機械的に返事をする……つまり会話の省エネよ」

男「思ったより酷い理由だった!!」






【閑話休題】



幼「……ところで」

男「おう」

幼「少し休まない?」

男「あー。確かにクッソ暑いしな、別にいいぜ」

幼「そう」

男「?」

幼「……」スタスタ

男「……」スタスタ






【ファミレス】



男「すんません。禁煙席、二人で」

店員「こちらへどうぞー」

男「涼しいな」

幼「えぇ。明らかに身体に良くないような温度設定ね」

男「えっ」

幼「これじゃ風邪引いてしまうでしょう? そのくらい考えなさいよ馬鹿」

男「いやいや俺に言われても」

幼「あら、そうだったわね。ごめんなさい」

男(毒舌にキレが戻った……やっぱ暑かったんだな)






【糖分】



男「さーて、なに食おうか」

幼「まだ食べるの?」

男「腹減ってきたからな」

幼「……デザートでも食べれば? 甘い物の方がすぐ体力になるでしょう?」

男「んー……デザートねぇ……」

幼「頭の方にも良いわよ? あなたにピッタリじゃなくて?」

男「……」

幼「あら。そういえば0には何を掛けても0だったわね」

男「うるせーな泣くぞコラ」






店員「ご注文はお決まりでしょうかー」

男「えーっと、フライドポテトとミートソースを――」

幼「それを全部キャンセルしてこの『カップル限定オリジナルパフェ』を一つ下さい」

男「」

店員「かしこまりましたー」

男「えっ? えっ?」

幼「何よ」

男「あの、フライドポテトとミートソース下さい」

店員「……」






【空気の読める店員】



男「あ、あの、フライドポテトとミートソース下さい」

店員「……」

男「ふ、フライドポテトとミートソースを下さい!」

店員「……」

男「フライドポテト……ミートソース……!」グスッ

店員「……」








店員「……『カップル限定オリジナルパフェ』をお一つ。以上で宜しいですか?」

幼「はい。お願いします」

男「」



ごめんぬ
ちょっと用事が
たぶん二十分は掛からないと思います




男「……」

幼「何をそんなに落ち込んでいるの?」

男「いや、だって……これおかしくね?」

幼「何もおかしくないわよ。でも強いて言うならあなたの頭がおかしいわ」

男「つーかなんだよそのカップル限定なんとかかんとかって……」

幼「その名の通りよ」

男「え? でも俺達カップルじゃないし……」

幼「最近できたらしくてね。食べてみたかったの」

男「……いや、えっと……」

幼「あなたにもあげるわよ。安心しなさい」

男「いや違うんだけど……もういいや。考えるのやーめた!」






【とてつもないスケール】



店員「お待たせしましたー」



ド ン ☆



男「えっ」

幼「どうも」

男「……なにこれ? 机が悲鳴をあげてるんだけど」

幼「正直なところ私も少しばかり驚いてるわ。予想外の大きさね」

男「これ二人で食えるか……?」

幼「頼んでしまった以上は仕方ないでしょう?」ハァ

男「なんか俺が無理矢理頼んだみたいな言い方やめてくんないかな」






【不手際】



店員「……お客さま」

男「あ、はい?」

店員「申し訳ございませんが、現在スプーンが一つしかなくてですね……」

男「えっ」

幼「!」

店員「なので……申し訳ございません。どうぞ」スッ

男「あ、それなら後で洗い終わったやつを――」

店員「それでは失礼します」

男「いや待って!」

店員「はい。なんでしょうか」






【はぐらかしスキル】



男「あの、だから、洗い終わったらもう一つ持ってきてもらっていいですか?」

店員「……申し訳ございません。当店は環境保全の為、スプーンは使用していないんです」

男「ちょっ、待って!」

店員「なんでしょうか?」

男「今まさに!ここに一つスプーンあるよ!?」

店員「ごゆっくりどうぞー」

男「だから待って!待って下さい店員さん!」

店員「なんでしょうか?」

男(なにこれ暖簾に腕押しなんだけど……)






男「つーかお前からもなんか言ってくれよ……」

幼「な、何を言うの? 訳が分からないのだけりょど」

男(なんか噛んでるし……駄目だこいつ)

店員「宜しいですか?」

男「あ、う……えーっと……その……だから……」

店員「ではごゆっくりどうぞー(笑)」

男(クッソォォォ!!つーか今あいつ笑ってただろ!?)






【結局、二人で一つ】



幼「……うん。美味しいわ」

男「そりゃ良かった」

幼「はい」スッ

男「いや俺はいいよ」

幼「……今更そんな事を気にするような仲でもないでしょう?」

男「小学校までならともかく俺ら高校生だぞ……」

幼「あなたもしかして意識してるの?」

男「うぐっ……」

幼「……こ、このくらいアレじゃない。本当にあなたって昔からアレよね」

男「いきなり随分と抽象的になったな」






【代わりばんこに】



幼「ほら、冷たいうちに」

男「分かったよ……」モグモグ

幼「どう?」

男「おぉ。美味い!」

幼「でしょ?」

男「ほら。次はお前食えよ」

幼「えぇ……」モグモグ

幼「……はい」

男「サンキュ」モグモグ

男「……ほい」

幼「ありがとう」モグモグ

幼「……はい」

男「おっ、アイスの段に入ったぜ」モグモグ






【両手がふさがったら……?】



幼「はい」

男「あ、ちょっと待って。メールが……」ゴソゴソ

幼「あらそう」

男「食ってていーよ」ゴソゴソ

幼「……」

男「あれ? ケータイ取れねぇなくそ……」ゴソゴソ

幼「……」









幼「……あ、あーん」

男「!!?」






幼「……」

男(え!? 何この状況!?)

幼「……」ジロッ

男(うぉぉぉなんか睨まれてるし!どーすんの俺!!)



________________

店員『次の中から選びなさい』


ニア ・食べる

________________



男(選択肢一つしかねぇ!?)


男(……)


男(畜生……やりゃいいんだろ……!)







男「あ、あーん……」

幼「!」






【従った結果がこれだよ!】



男「……」モグモグモグ

幼「……」

男「……」モグモグ

幼「……」

男「……」モグ…

幼「……」

男「……」

幼「な、何か言ったらどうなの? あなたは本当に気が利かないのね。
これじゃお猿さんの方が頭いいかも知れないわね。
まぁあなたが鈍いのはそこら辺の野良猫でも知ってるだろうけれど。
あなたに当意即妙な返しが出来るとは毛ほども思ってないわ。それでも
最低限の礼儀は知らないと大人になったら苦労するわよ?
後ろ指さされて『ねぇ見て。あの人の旦那さん非常識ー』なんて私は言われたくないし―――」

男「はいはい美味しいです美味しいです!」



今日はこんなんで終了です。

明後日とかにまた来れると思うんで宜しくお願いしますね

癒されるなあ

頼む、ずっと続けてくれw
俺の栄養分だわwww

幼なじみが風邪引いたらどうなるの、っと

>>144>>149
そう言ってくれると嬉しいです。マジで

>>150
それいただき


あと申し訳ないんですが、今日は来れないかもです。
明日には絶対来ますんで勘弁を。

時間が空いたんで始めます。




【とある日】



男「おーい。帰ろうぜ」

幼「……」

男「おーい」

幼「……な……なによ……」

男「目に見えて顔紅ぇなオイ」

幼「ちょっと……あまり大きな声出さないでくれるかしら……?」

男「ごめん……いや、え? 具合悪そうだけど大丈夫か?」

幼「よゆうよ……」

男「全然そう見えなくてわろた」






【保健室】



ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…



男「どれどれ……」

幼「さ、さわらないで。じぶんで出来るわよ……」

男「あ、あぁ。すまん」

幼「ん……と、38度ちょうどね……」

男「おうふ」

幼「けさより……あが……って……」

男「おいおい、今朝は何℃だったんだよ?」

幼「37ど……8ぶ……」

男「あんま変わんねぇ!でもどっちにしろ高熱だ!」






男「お前なぁ、こんなコンディションで学校来んなよ」

幼「……」

男「悪化したらどうすんだ?」

幼「……だってあなた……私がいないと……そのへんの女の子に……おそいかかるじゃない……」

男「いや襲いかかんないから」

幼「おひるご飯だってないし……しゅくだいだって……まじめにやらないし……」

男「あ、うん。まぁ……な」





男(なんかすげー反応しにくい……)






【下校】



男「大丈夫か? タクシーでも止めるか? なんか飲むか?」

幼「だいじょぶよ……うるさい、わね……」

男(俺の腕に半分寄りかかったまま言われても……)

幼「……」フラフラ

男「マジで大丈夫か?」

幼「……ん……」フラフラ

男(いや、これヤバイっしょ)






男「ほら、もっと寄りかかれよ」

幼「……ん」フラフラ

男「……」

幼「……」フラフラ

幼「―――っ!」ガクッ

男「お、おいっ!」ガシッ

幼「」

男「大丈夫か!? おい!」

幼「」





――――――――――



――――――



―――








(……)



(……あれ……?)



(なんだか……このにおい……)



(……)



(なつかしいきが……する……)



(……)








幼「……ん……」ムクッ






【男家】



男「おう。起きたか」

幼「……わたし……」

男「お前気ぃ失う→俺ん家が近かったから連れ込む→お前起きる……って感じだな」

幼「……そ」

男「取りあえず制服のままだから着替えた方がいいだろ?」

幼「……」






【舌は健在】



幼「制服のままねかせるなんて……きもちわるい趣味ね……」

男「……」

幼「なにも……してないでしょうね……」

男「そんな信用ねぇか、俺?」

幼「……ふふっ。じょうだん、よ……」

男「取りあえず汗拭いてこれ着てろよ。部屋の外で待ってっから」

幼「……えぇ。ありがとう」

男「……」






【仮病説】



男「明日休みだし今日は泊まってけ。服は洗濯しとくぞ」ヒョイ

幼「……」

男「どうした?」

幼「……かがないでね」

男「嗅がんわ」

幼「……きないでね」

男「着んわ」

幼「……たべないでね」

男「食べ―――え?」

幼「……へんたい」

男「お前ホントに熱あんの!?」






男「……さてと。具合悪いところ悪いけどちょっち布団敷くから動いてもらうぞ」

幼「なんで?」

男「もっと清潔な布団の方がいいだろ?」

幼「……別にだいじょぶよ。がまんするわ」

男「俺のベッドでいいのか?」

幼「いやいや納得してあげるわ……ほんとうにいやいやね……」

男「それなら顔埋めながら言うな」






【テンプレ】



男「入るぞー」ガチャッ

幼「……」スースー

男(寝てるか……)

幼「……」スースー

男(こんな時に不謹慎だが、やっぱこいつ美人だよな)

幼「……」スースー

男(うおー女子だけあって睫毛長ぇな。肌も綺麗だし――)ソーッ








幼「……」パチッ

男「あ」






【わりと冷静、わりと素直】



幼「……」

男「……」

幼「……近いわよ」

男「あ、あぁ。ごめん」サッ

幼「で、なんのようかしら……」

男「お粥作ったから食え。あと冷えピタの代えとタオル持ってきたから」

幼「……ありがと」

男「それと、熱ももっかい測れ」

幼「……えぇ。そうするわ……」






【わりと好評】



幼「……」フーフー

男「どうよ?」

幼「……ふつうに美味しくてなんだか気にいらないわ……」

男「まぁお前の料理ばっか食ってるしな」

幼「……そ」

男「……」

幼「……」

男「……あ。他になんかして欲しい事あるか?」

幼「……」






幼「……とくにないわ」

男「そうか? 今夜は無礼講だ。どんな事でもいいんだぜ?」

幼「……」

男「な?」

幼「……それじゃあ……」

男「おう」

幼「……」








幼「そ、そばに……いなさい」

男「……ん。任せとけ」フッ






【一瞬の発熱】



幼「……ごちそうさま」

男「おう全部食ったか。偉い偉い」ナデナデ

幼「……ちょ、ちょっと……///」




ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…




男「おっ。熱も測り終わったみたいだな―――」スッ



38,3℃



男「さっきより上がってる!?」

幼「……あ、あなたのせいよ……」



一応酉変えときます!






――――――――――



――――――



―――



【夜中】



幼(……)ムクッ






幼(大分楽になったわ……熱も少しは下がったみたいね)



幼(……)



幼(……もう二時、か……)チラッ



男「……ZZZ……」



幼「……」



幼「……ねぇ」






【ベッドに突っ伏して】



幼「ねぇ」

男「……ZZZ……」

幼「ねぇ?」

男「ZZZ……」モゾモゾ

幼「……」

男「ZZZ……」

幼(……ふふっ。流石に寝てる、か……)






幼「……」



幼「今日は、ありがとう」



幼「気が向いたら……いつかお礼するわ」



幼「……」



幼「……本当に気が向いたら、だけど」ナデナデ



男「……ZZZ……」



幼「……」









幼「……お休みなさい……」



今日はこの辺で。
前の酉はもう使わないんで宜しくです。

それでは始めんぬ




【登校】



男「ふんふふーん」スタスタ

幼「……」スタスタ

男「ふんふーんふふんふー」

幼「なんだか気m……ゴホン。ご機嫌みたいね」

男「今お前気持ち悪いって言おうとしたな? 言おうとしたよな?」

幼「濡れ衣よ。自意識過剰で気持ち悪いわ」

男「ほら言った!」

幼「気持ち悪いわ」

男「また言った!!」






【邪魔m……もとい、クラスメイト】



女「おはよ!お二人さん!」ポンッ

男「おう。おはよう」

幼「……おはよう」

女「今日も仲良く登校ですかぁ?」

男「ははは。仲良くなんて――」

幼「――えぇそうよ。“ 二人で ” 仲良く登校中よ」

女「羨ましいなー」

男「そんな事ねーって」

幼「……」






【疎外感】



男「折角だし、お前も一緒に行こうぜ」

女「え? いいの?」

男「いいって。なぁ?」

幼「……勿論よ」

男(あれ? なんか若干目付きが怖いんだけどなにこれ)

女「じゃあお言葉に甘えて……」

男「よーし行くか」

女「……そういえば昨日の○○見た?」スタスタ

男「あー見た見た。ずっと笑いっぱなしだったよww」スタスタ





幼「……」






【昼休みは……?】



女「男ー、たまには学食行こう!」

男「おぉいいね……あ、でも」

女「幼さん?」

男「あぁ」

女「なんなら皆で食べようよ!」

男「ちょっと待ってて……あれ? あいつ居ねーな」キョロキョロ

女「さっきまで居たのにね」

男「電話してみっか」






【幼と女】



男「うーん。電話出ねぇなぁ」

女「どこか行くとか言ってなかった?」

男「特には。取りあえずメールもしとくか。そんじゃあ行こうぜ」

女「いいの?」

男「見つからないし連絡も取れないんだから仕方ないだろ」

女「じゃあ行こう!あ、友も行くでしょ?」

友「うーん……」チラッ

男「ん?」

友「……特に理由はないけど断る!!」

女「なんで!?」






【午後の授業】



幼「……」



男(あいつ、普通に授業受けてる……さっきはどうしたんだ?)

男(先生に呼び出しでも喰らったのか? メールで聞いてみっか……)

男(『昼休みはどうしたんだ?』っと……よし、送信)





男(……)





男(……)





男(……あれ? もう受信した筈なのにケータイ見ねーぞ?)






【休み時間】



男「……なぁ」

幼「……」

男「さっきのメール気付かなかったか?」

幼「……」ペラッ

男「え、えーっと……」

幼「……何の用かしら」

男「あ、そうだな。そうだよな」

幼「……」ペラッ

男「お前、昼休みどこ行ってたんだ?」

幼「……」






幼「別にどこだっていいでしょう? あなたに関係があるとは思えないわ」

男「……そ、そっか」

幼「それだけ? それなら早く席に戻りなさい」

男「あ、いや……」

幼「……」

男「……」

幼「ジロジロ見ないでくれるかしら。気持ち悪いわ」

男「……」

幼「……」ペラッ






男「……お前、もしかして怒ってる?」

幼「別に」

男「……」

幼「……」




キーンコーンカーンコーン




幼「HR始まるわよ。席に戻りなさい」

男「あ、あぁ……」






【そして】



男(何に怒ってるんだあいつは……全く分からん)

女「ねぇ男、一緒に帰ろうよ!」

男「ん。あぁ、いーぜ」チラッ




幼「!」ピクッ




男(目が合った!そしてすぐに逸らされた!)




幼「……」スクッ




ツカツカツカ……ガララッ、バタン!




男(あ、帰っちまった……)






【帰り道】



女「そんでさぁ―――」

男「はははっ!マジかよ?」

女「ホント笑えるよね…………あ、そうだ」

男「ん?」

女「明日あたし弁当作ってくるよ!」

男「え? どうした急に」

女「実はひっそりと料理の練習しててね。幼さんの料理食べ慣れてる男なら的確な指摘が出来そうじゃん?」

男「そんな期待されてもなぁ」

女「いーじゃん。ね?」






男「……分かったよ。俺でよけりゃ協力すんぜ」

女「やった!」

男「そんなに嬉しいか」

女「そりゃねぇ」

男「期待しとくわ」

女「……あ、でもあんまり酷評はしないでね? 泣いちゃいそうだから」

男「ははっ」





男(……じゃあ後であいつにメールしとくか……)






【夜、幼家】



ブーッブーッブーッブーッ



幼(?)スッ



From:男
Sub:無題
TEXT:0.2kbyte
――――――――――
明日は女が弁当くれる
らしいから俺の分は作
らんでいいよ





幼「……」






【返信】



幼「……」メルメル



_____________
本文作成
―――――――――――――
TEXT
―――――――――――――
あらそう。

女さんの手料理が食べられる
なんて良かったわね。

あなたの事だから気持ち悪い
ほど有頂天になったのではな
いかしら?

まぁ、変な勘違いをして女さ
んに手を出さないようにね?

流石に前科持ちの幼馴染なん
て居ても嬉しくもないし、汚
点にしかならないから。

これ以上あなたが落ちこぼれ
るのは幼馴染として私も僅か
ばかり後ろめたいし、それに
あなたは倫理の欠片も無い変
態なのだからすぐに_

―――――――――――――



幼「……」








幼「……」








【一時間後】



ブーッブーッブーッ



男(おっ、遅かったな……)




From:幼馴染
Sub:Re
TEXT:0.1kbyte
―――――――――
そう




男(……あいつ、やっぱり怒ってんのか?)



以上です。
また明日にでも来ますね。

始めます。
今回も男は鈍感で鈍臭くて鈍いよ!




【次の日】



男「いってきまーす」ガチャッ



男「……」



男(あれ? いない……まだ来てないのか?)



男「……」



男(……少し待ってみっか)






【結局遅刻しました】



友「遅かったな。今日は別々に登校か」

男「なんだ。あいつもう来てるのか」

友「幼さんはいつも通り来てたぜ」

男「えっ、そうなの?」

友「置いてかれたのか?」

男「分かんねーけど朝は多分俺ん家に来なかった」

友「ふーん」






【張り詰める】



男「……よぉ」

幼「……」ペラッ

男「朝、どうしたんだ?」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「な、なぁ」

幼「……」ペラッ





男「……」

幼「……」

男「おい」

幼「……」ペラッ

男「……」

幼「……」





クラスメイト(こ、この空気……胃が痛い……!!)

友(トイレ行ってこよーっと)






男「無視すんなよ」

幼「……」ガタッ

男「おい、待て!」ガシッ

幼「……何よ」

男「そりゃこっちの台詞だ」

幼「放して」

男「じゃあ俺の質問に答えろ」

幼「すっかり忘れてましたごめんなさい。これでいいかしら?」

男「お前なぁ……」

幼「放して」






男「なぁ、なんで怒ってんだ?」

幼「別に?」

男「……」

幼「もういいかしら? 私はあなたに構っていられるほど奇特な人間じゃないのよ」

男「訳分かんねーよ。お前」

幼「そう。ごめんなさいね」スタスタ

男「……」





クラスメイト(胃痛薬……誰か胃痛薬をくれ……!!)キリキリ






【昼休み】



女「はい!どーぞ!」

男「……」ボーッ

女「どしたの?」

男「……あ、いや。何でもない」

女「?」

男「つーかホントに弁当作ってきてくれたのか。サンキュ」

女「ほら早速食べた食べた!」

男「量多いな。友に援軍でも――」

女「あんただけ!友はいいの!!」

男「あ、そうなの?」






【好評】



男「……うん。普通に美味いぜ」

女「ホント?」

男「ホントに」

女「誰に渡しても大丈夫そう?」

男「え? まぁ……多分な」

女「男がそう言うなら大丈夫だよね……良かった」

男「そこまで信用されてもなぁ」

女「大丈夫大丈夫。なんたって幼さんの―――あっ」

男「……」






女「ご、ごめん……」

男「いや。もう俺もあいつが分からん」

女「多分、あたしのせいだと思う」

男「え?」

女「あたしに男を取られた……って感じてるんだよ。きっと」

男「取られたも何も俺たち付き合ってねーし……」

女「とにかくあたしのせいなのかも。ごめんね」

男「待て待て。つー事はアレか? あいつは俺を、その……取られて拗ねてると?」

女「うん」






男「いやいやあり得ねーって。そんなタマじゃねーよあいつは」

女「え?」

男「あいつが嫉妬とか拗ねるとか天地がひっくり返ってもねーよ」

女「――!!」ビクッ

男「あいつは気に入らない事があれば即座に言葉で斬って捨てるような奴だぜ?」

女「あ、あの……」

男「まぁ確かに怒ってる理由は知りたいところだけど――」

女「お、男、後ろ……」

男「――ん?」クルッ








幼「とても素敵な言葉が聞こえて来てしまったわ」

男「!」






【乱入】



幼「随分と褒めてくれたみたいね」

男「……何の用だ?」

幼「別に? あなたに割ける時間なんて殆どないわ」

男「そうかよ」

幼「ただあなたが鼻の下を伸ばしているのを嘲笑しに、ね」

男「良い性格してるな。知ってたけど」

幼「知ってたですって? 何も知らない癖によく言うわ」

男「あ?」






【すれ違いと胃痛薬】



幼「……あなたは何も分かってないわ。昔からそうよ」

男「そうだな。今じゃ一番お前が分かんねーよ」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「……ちっ……!」








男「――何なんだよ!俺が何かしたか!?」

幼「!」



女(あ、う……どうしよ……)オロオロ

クラスメイト(いやホントもうヤバイってこれ!早く仲直りして!)キリキリ






男「お前が何も言わないならいい。話したくないならそれでいい」

幼「……」

男「……俺が何かしたってんなら謝る。すまん」

幼「わ、私は……その……」

男「もういいか? なら席に戻れ」

幼「……」





女(ど、どどどどうしよう!? あたしのせいで二人が!!)



今日のところは以上です。

ツーカーの仲だけどすれ違う……灯台もと暗しってことで。

じゃあ始めます。




【翌日】



男(やっべぇ!寝坊した!!)



男「なんで起こしてくんなかったんだよ―――」ガチャッ



男「……あ」



男「……」



男(そっか。そういや喧嘩したんだったな、俺達……)






【三人寄れば】



男「……」ボーッ

友「よう。目に見えて放心状態だな」

男「おう、お前か」

友「……」

男「……」

友「仲直りした方がいいんじゃねーの?」

男「……」

友「つーか仲直りしろよ」

女「そ、そうだよ!」

友「うおっ、お前いたのか」






女「あ、あとさ男。話があるからちょっと来てくれる?」

男「んー……」

友「それ幼さんが見たら火に油じゃね?」

女「大丈夫。すぐ済むから」

男「まぁいーけど……」

友「そんじゃあ俺も――」

女「あ、あんたはいいの!」

友「ふーん。残念」






【本音】



男「……で、どうした?」

女「あ、あたしね……」

男「おう」

女「その、幼さんは勘違いしてると思うからあんたから伝えて欲しいの」

男「? おう」

女「うぅ、恥ずかしいなぁこれ……!」

男「?」

女「……」スーハースーハー

男「……」

女「……よし!言う!」








女「あたし、実は―――」






【休み時間】



男(あいつは何処にいるんだろーな……流石にメールはしにくいし……)


男「なぁ、友」

友「ん?」

男「あいつ見なかったか?」

友「いや。なんで?」

男「……ん、まぁ、ちょっと……」

友「仲直りか」

男「……」

友「できんの?」

男「まぁ、努力する」






男(ていうか女曰く「『ある一言』を言えばすぐ仲直りできる」らしいんだが……)


男(正直言って、そんなんであいつの機嫌が直るのか分からん)


男(つーかそれで機嫌が直ったら、つまり…………その、ホントにそういう事になるよな?)


男(……)





友「まぁとにかく頑張んな。生暖かい目で見守っててやるから」

男「ん。サンキュ」






【遭遇】



男(……トイレ行くか)スタスタ



ガララッ。



幼「!」

男「あ」バッタリ

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「な、なぁ――」

幼「……」スタスタ

男「……」







男(あいつ、目ぇ真っ赤だったな……)






【一人の下校】



男(……結局避けられっぱなしか。まぁいい、直接あいつん家に出向こう)スタスタ



ワーワー

ヤッタナコノー!



男(……ん? 小学生か? 元気だねぇ)スタスタ



オラオラ!

マテー!



男(おいおい危ねぇぞ?)スタスタ



ア,ボールガ……

ボクトッテクルヨ!






男(やばっ!車が――!!)ダッ



キキーッ!!



男「危ねぇ!!」バッ






―――――――――――



―――――――



――――






【急展開】



男(……)



男(あれ……俺……どう、なった……んだ?)



男(……なんだ、これ……血……?)



男(やばっ……身体が……全然、うごか……ねぇ……)



男(……あ、これ……アレだ。……俺……死ぬ……のか)









「―――男っ!男ぉぉっ!」



男(……ん……)



「ど、どうしてこんな……なんで……どうして……!」



男(この……声……)



「しっかりして!お願い!」



男(……お前の……そんな……顔……初めて……見た、かもな……)



「だ、駄目よ!死なないで!!」



男(……やば……いしき、が……とん……)










――――――――――





―――――――





――――










()





(…)





(……)





男(――!)パチッ








男(あれ……ベッド、白い天井…………病院?)



男(確か子ども助けて……代わりに俺が車にはねられて……なんか死ぬほど痛くて……)



男(……)



男(……それで、あいつが……)



男(……)



男(……良かった。なんとか生きてるみたいだ。俺……)









幼「……あら、起きた?」パタン


男「ん、あぁ……」






今日はここまでです。
急展開すぎるけど気にしない気にしない。
多分次で終われると思います。

それじゃあ始めます。




【急展開からの生還】



男「……俺……」

幼「えぇ。子どもを庇って車にはねられたわ」

男「そう、だったな……」

幼「子どもの方は怪我もなかったみたいね。さっきまで親御さんが来てたわ」

男「そっか。そりゃ良かった……」

幼「因みにあなた、二日間昏睡状態だったのよ」

男「マジで?」






【いつもの感じ】



幼「気分はどう?」

男「……途轍もなく身体がダルくて動けない事を除けば中々のコンディションだな」

幼「医者が言うには頭部裂傷・右前腕骨複雑骨折・右肋骨二番不完全骨折ですって」

男「なにその呪文」

幼「……まぁ、それだけ喋れるなら大丈夫そうね」ペラッ

男「はは……」

幼「……」

男「……」

幼「……」ペラッ

男「……」






【いつもの感じ?】



男「……」

幼「……」ペラッ

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「……果物でも剥きましょうか?」

男「いや、いいわ」

幼「……そ」

男「……」

幼「……」ペラッ






男「……なぁ」

幼「何かしら? やっぱり果物食べる?」

男「……」

幼「じゃあ特別にウサギさん型に剥いてあげるわ。少し待ってなさい――」

男「なぁ」

幼「……何よ」

男「……」

幼「……」








男「ごめんな」

幼「……」






男「……ごめん」

幼「……」

男「……」

幼「……なんの事かしら」

男「色々と、さ」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「すまんかった」

幼「……」






幼「本当に……心配したのよ」

男「あぁ。ごめん」

幼「二日間が凄く長く感じた。このままあなたが目覚めなかったら、って思うと……」

男「……」

幼「……私……」

男「ごめんな」

幼「……」

男「本当にごめん。あと、ありがとな」

幼「……」






男「ずっと看ててくれたんだろ?」

幼「……」

男「ありがとよ」

幼「……」

男「……」

幼「……ちょっと」

男「ん?」

幼「むこう向いてなさい」

男「え?」

幼「いいから。向いてなさい」

男「あ、うん……」フイッ



いまだだきしめろ

>>293
ところがどっこい



【小さな泣き声が聞こえ始めて五分後】



幼「……もういいわよ」

男「お、おう」

幼「……」

男「……」

幼「何よ?」

男「あ、いや……」

幼「頭も打ったの? もしかしてボケてしまったのかしら」

男「……」

幼「これ以上悪くなったらどうするの? 目も当てられないわね」

男(うわーいつも通りに戻った!)





男「ははっ」

幼「……なに笑ってるの?」

男「いや、なんか懐かしいなーってね」

幼「訳が分からないわ。どうやら記憶も飛んだみたいね」

男「……」

幼「これ以上頭の悪さに拍車がかかったら学校からも見放されるかもね。どうするの?」

男「相変わらずの酷さで安心したぜ」

幼「……」ペラッ

男「……あ。そういえば」

幼「な、何よ」






男「女の事なんだけどさ」

幼「……」ピクッ

男「その、なんつーか、あいつさぁ……」

幼「待って」

男「ん?」

幼「その件に関しては私に非があるわ」

男「えっ」

幼「あなたの事に私がとやかく言える権利なんて無かった。ごめんなさい」

男「お、おう……?」

幼「あなたが誰を……その、す、好きになろうが私には……」

男(な、涙目っ!?)






男「やっぱりお前怒ってたんだな」

幼「別に怒ってなんて……」

男「……怒ってたろ?」

幼「べ、別に……」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「ごめん。怒ってたよな」

幼「……えぇ。怒ってたわ」






幼「まぁ、それも私には一方的に怒る権利なんて無かったのだけど」

男「……それは、さ」

幼「?」

男「嫉妬してくれてた……って事でいいのか?」

幼「……」

男「……」

幼「……本当に馬鹿ね。あなたは」

男(うぐっ……)









幼「……そうに決まってるじゃない」

男「……お、お前ってホントたまに卑怯だよな」

幼「それを言うならあなたはいつも卑怯よ?」






【閑話休題】



男「話がそれたな……で、女の事なんだけど」

幼「……大丈夫よ。潔く認めるわ」

男「え? 違う違う」

幼「?」

男「……あいつさぁ」

幼「え、えぇ……」








男「友の事が好きらしいんだよ」

幼「」



>>301
>男「友の事が好きらしいんだよ」
>幼「」



ワロタwwww




【勘違い、すれ違い】



幼「え? そうだったの?」

男「そう。で、お前の手料理のお陰で舌が肥えてる俺があいつの弁当を評価してやった訳だ」

幼「……」

男「俺も聞いた時はビビったよ」

幼「……」

男「いやぁ、人の気持ちってのは分からないもんだな」

幼「……ま、まぁ私はそのくらいは予想できていたけれど……」ザクザクザクッ

男「なら持ってるメロンと包丁を置きなさい」






【いつも通りの二人】



幼「……じゃあ今日のところはもう帰るわ」

男「もっとゆっくりしてきゃいいのに」

幼「それ怪我人が言う台詞じゃないわよ。あなたって本当に鈍感で鈍臭くて鈍いのね」

男「そのフレーズも懐かしいな」

幼「罵倒に懐かしさを感じる男の人って……」

男「あーはいはいごめんね!」





幼「それじゃ、また明日来るわ」

男「無理して毎日来ないでもいいぜ?」

幼「大して遠くないし学校帰りに丁度いいだけよ」

男「そっか。悪い」

幼「……それと、休んでる分のノートとかは私がとっておくから安心しなさい」

男「すげー助かる。ありがとな」

幼「なんだか素直すぎて気持ち悪い。頭の再検査を薦めるわ」

男「なんだとコラ」






幼「……ふふっ」

男「ははっ。なに笑ってんだよ」

幼「あなたの方こそ」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「……」







幼「……それじゃ、お大事にね」

男「あぁ。気ぃつけてな」



今日はここまでです。
またしても書いてる内に最終回っぽくなっちゃったのは気のせいか……

>男「……お、お前ってホントたまに卑怯だよな」

幼「それを言うならあなたはいつも卑怯よ?」

ここのやりとり凄くイイ

めっちゃ少ないけど始めます。
因みに男はもう退院しちゃいました。



【酔ってみた・男編】



男「……」グビクビ

幼「……さっきからあなた飲みすぎじゃないの?」

男「そんな事ねーよ!そんな事ねーよ!ははは!」

幼「馬鹿がさらに馬鹿になったわね……」

男「そんなに責めんなよ!」

幼「あらごめんなさい。『馬鹿』以外であなたを的確に表せる言葉が見つからなくて」

男「なんか喉渇いたな!もっと飲むか!」グビクビ

幼(……全然堪えないわね)






男「お前も飲め!な!」

幼「要らないわ。そして出来れば近付かないでくれる? 酔っ払いは嫌いなの」

男「俺さぁ、思うんだけどよぉ」

幼(急に語りだした……)

男「チョークあんじゃん? こう、先生がグワーッと使ってるアレな」

幼「そのくらい分かるわ。あなたじゃないのだから」

男「アレって何で出来てんの?」

幼「どうでもいいわ。あと余り近付かないで」






【ひたすら疲れる絡み酒】



男「お前さぁ、ういろうって知ってる?」

幼「外郎? 知ってるわ。それが何よ?」

男「アレって何で出来てるか知ってる?」

幼「知らないわ。だからそれが何よ?」

男「俺も知らないぜ!」

幼「……」

男「知らないぜ!!」

幼(主導権が握れない……)





【一時間後】



男「それでな、やっぱり俺としてはさ、皆に幸せになって貰いたい訳よ。分かる?」

幼「殊勝な心構えね。あと近付かないでくれるかしら」

男「やっぱりさぁ、人の幸せってのは突き詰めて言えば三つに分けられると思うんだ」

幼「そう」

男「……」ジーッ

幼「……」

男「……」ジーッ

幼「……」

男「……」ジーッ

幼「……はいはい分かったわ。その『三つ』って何か教えてくれる?」





男「まず一つは金や!!」

幼「……」

男「やっぱりな、どんな綺麗事を抜かそうとお金は大事なんだよ」

幼「まぁ……確かにそうかもね。案外あなたって現実的なのね」

男「で、二つ目は愛や!!」

幼「……」

男「家族でもいい、恋人でもいい、言っちまえば自分だけへの愛でもええんや!」

幼「どうして所々が関西弁なのよ。馬鹿じゃないの?」



※男は酔ってます。






【足りなくね?】



男「とまぁ、この二つが人間を形成するアレなんだよ」

幼「……そう。言っておくけれど私は突っ込まないわよ」

男「なにがだ?」

幼「素なのね」

男「なにがだ?」

幼「何でもないわ。それと余り近付かないでちょうだい」

男「……」







男「お前なぁ!」ガバッ

幼「っ!?」






【押し倒し酒】



幼「ちょっと……何するのよ」

男「お前なぁ!」

幼「!」ビクッ

男「言っていい事と悪い事があんだろーが!!」

幼(え? 今更?)

男「そんな近付くな言うならなぁ、逆に嫌ってほど密着してやんよ!」

幼「は、はぁ?」

男「先ずはハグだ!」ガバッ

幼「ちょっ!!?」






男「オラ!」ギュー

幼「えっ!? ちょっ!? 放っ……!」

男「オラオラ!」ギュー

幼「ちょっ……!ちょっとちょっと!落ち着きなさい!!」

男「オラオラオラ!」ギュー

幼「お、重いから離れて!」

男「オラぁぁぁぁぁ!」ギューギュー

幼「っ……ち、力入れ過ぎよ馬鹿……!」






【互いにキャラ崩壊】



男「あーなんかすげーいい匂いだー」ギュー

幼「か、嗅がないで!通報するわよ!?」

男「あったかいし柔らかいしいい匂いだし……お前って完璧だよな」

幼「!!」

男「ずーっと抱き締めてたいわ」

幼「ず、ずっとは嫌よ」

男「じゃあせめて抱き枕になってくれ!」

幼「殆ど変わってないじゃない馬鹿!バカ!!」






男「んー……」サワサワ

幼「ひゃっ!?」

男「んー……」

幼「ちょ、ちょっと!どこ触ってるの!?」

男「なんかやーらかいぜー……」

幼「こ、この変態!放しなさい!」

男「……じゃあ抱き枕になってくれよ」

幼「!」

男「抱き枕になるんや!」

幼「いや、ちょっと……その……え? 本気?」





男「たりめーだろ」

幼「……」

男「……」ギューギュー

幼「……わ、分かったから!分かったから取りあえず退きなさい!」

男「……」ギュー

幼「は、早く―――」








男「―――ZZZ……」

幼「」






男「ZZZ……」

幼「……」

男「ZZZ……」

幼「……」ベシッ!

男「んがっ!」

幼「……」

男「……ZZZ……」

幼「……」ハァ







幼「……馬鹿……」



投下量少なくてありきたりな展開で申し訳ないんだよ!

また明日に来るかもです。

蜀埼幕縺励∪

>>345
!?

再開します。




【酔ってみた・幼馴染編】



幼「……」ゴクゴク

男「なぁ」

幼「なによ」

男「お前飲み過ぎじゃね?」

幼「この程度、飲んでる内に入らないわ」

男「そうは見えん。顔真っ赤だぞ」

幼「それはアレよ。あなたの網膜が赤いのよ」

男「自信を持って言えるけどそれはねーよ」





幼「あなたも飲みなさい」

男「遠慮しときます」

幼「私のお酒が飲めないの?」

男「……その台詞、食傷気味なんで別のやつにしてくれ」

幼「……そうね。じゃあ……」

男「……」

幼「……飲まないと踏むわよ?」

男「言葉の暴力だけでは飽きたらず!?」





【一時間後】



幼「……」グテー

男「言わんこっちゃねぇ……」

幼「……んん……」モゾモゾ

男(無防備すぎるぞオイ……)

幼「……」グテー

男(……上着でもかけといてやるか……)パサッ

幼「……」








幼「……あら。襲わないの?」

男「起きてたの!?」





幼「あなたは本当に臆病で甲斐性なしね。それでも男なの?」

男「ぐぬぬ」

幼「本当にあなたは馬鹿で鈍感で鈍感で鈍感で鈍感よね。この鈍感」

男「酔ってるからって言い過ぎです」

幼「足りないくらいよ。やーいこの鈍感」

男「……ていうかお前襲って欲しかったのかよ」

幼「え? 当たり前じゃない」

男「へ、変態だ――――!!」



※幼馴染さんは酔ってます。





【頼む側 > 聞く側】



幼「という訳で、襲いなさい」

男「は!?」

幼「私を、今ここで、襲いなさい」

男「おうふ」

幼「なによ。見られてるとやりにくい? それなら寝てる振りをしていてあげる」

男「そういうことじゃない!」

幼「なによ。襲うより襲って欲しいの?」

男「そういうことでもない!!」

幼「訳が分からないわ」

男「おぉ。今日初めてお前に同意出来たよ……」




幼「早くしなさい」

男「嫌だ。無理」

幼「は? 女の子にここまで言わせておいて断るの? 馬鹿じゃないの?」

男「正確には嫌じゃないけど酔った勢いでやるのは嫌だ」

幼「なによそれ。この鈍感馬鹿」

男「酔い醒めるまで大人しくしてくんない? マジで泣きそうだから」

幼「分かったわ。大人しくしてるから私を押し倒しなさい」

男「『崖っぷちなう(笑)』……っと」




【冷めぬ恋、醒めぬ酔い】



幼「……全く。仕方ないわね……」

男「さっきからなんでそんな上から目線なのかなぁ?」

幼「あなたが臆病なのは今に始まったことではないし、妥協案を出してあげる」

男「おぉサンキュ……って、『妥協案』?」

幼「そうよ」

男「そ、それって――」









幼「――キスしなさい」

男「鱚ッッッ!?」





【emergency】



幼「キスよ。きす。チューよ。接吻よ」

男「いやそれは知ってるけど……」

幼「お互いの上唇と下唇をくっつけ合うの」

男「いや待て。待ちやがれ」

幼「そしてお互いの舌を絡ませて唾液を―――」

男「だまらっしゃぁぁぁい!!」

幼「うるさいわよ馬鹿。馬鹿」

男「……」



※幼馴染さんは酔ってます。




幼「仕方ないからそれで妥協してあげる。だから早くしなさい」

男「……」

幼「良いじゃないそれくらい。あなたと私の仲でしょう?」

男「お前と俺の仲だからだよ……」

幼「因みに十秒以上でないと認めないわ」

男「……」

幼「ん……」

男「自然に目閉じて近付くな!!」

幼「……早く」

男「えぇー……」




男「……な、なぁ」

幼「なに」

男「お前は……いいのか?」

幼「愚問ね」

男「……」

幼「……」

男「そ、それじゃあ……十秒は流石に無理だから、ちょっとだけな」

幼「……」

男「……」ソーッ

幼「……」




男「……」ソーッ

幼「……」

男(うおおおおおお近い近い近い!良いのか!? 酔ってるのを良いことにこんなことして!!)

幼「……」

男(行くぞ? ちょっと触れるだけでも良いよな? 行くぞ?)

幼「……」

男「……」ソーッ

幼「……」








幼「……あぁもう。焦れったい」ガバッ

男「えっ」






【ドッキング】



男「んー!」

幼「―――」

男「んーんー!!」ジタバタ

幼「―――」

男(長い長い長い!そろそろ放してくれ!!)ジタバタ

幼「―――」

男(チクショウかくなる上は力ずくで―――ってこいつ力強っ!!)ジタバタ

幼「―――」

男(は!な!し!て!)








幼「―――ぷはっ」

男「」






幼「ごちそうさま」

男「……長ぇよ……十秒どころじゃなかったよ……」ゼェハァ

幼「そう? 私としては足りないくらいだけど」

男「……勘弁してくれ」ゼェハァ

幼「あら。残念」

男「全く……」

幼「……」

男「……」

幼「……そういえば」

男「ん?」

幼「ちゃんとしたのは初めてね」ニコッ

男「!」ドキッ





幼「幼稚園や小学生の頃にもした記憶があるけれど、それは頬とか額だったし」

男「よ、よく覚えてるな。俺はそんなもんとっくに忘れたぜ」

幼「……嘘ね」

男「!」

幼「私とのキス……忘れたとは言わせないわ」

男「誤解を招くような言い方はやめろ」

幼「……いいじゃない。誤解は招くためにあるのよ?」

男「それは初耳です」



※幼馴染さんは酔ってます。






男「お前、酔いすぎだぞ」

幼「そんなことないわよ。馬鹿じゃないの?」

男「……」ハァ

幼「……」

男「……」

幼「ねぇ」

男「なんだ?」








幼「……さっきの続き、してみない?」

男「Oh!」





【モラル】


男「駄目だ。それは流石に駄目だ」

幼「……いいじゃない。初夜を前倒しにするだけよ?」

男「駄目だ」

幼「減るものでもないし……」

男「減るわ!俺はともかくお前の大事な何かが減るわ!」

幼「……私の事を考えての発言なのね。嬉しいわ」

男「あーそりゃ良かった」

幼「……」

男「……」

幼「……まぁ、冗談だから安心しなさい」

男「ホントだな? 絶対だな?」





【少し経って】



幼「……」

男「……」

幼「……飲み過ぎたみたい。少し休むわ」

男「おう。そうしろ」

幼「……肩、借りるわよ」コテン

男(まだいいって言ってないんだけどね。……まぁいいか)

幼「……」

男「……」






幼「……」

男「……」

幼「ねぇ」

男「ん?」

幼「こっち向いて」

男「な、なんだよ」

幼「……」

男「……」

幼「私は今、もの凄く酔ってるわ」

男「だろうね」

幼「だから今日の事は殆ど忘れてるかも知れない」

男「二日酔いは辛いぜ?」



もしかしてなんだけど、前に女が男監禁するやつ書いてた?

>>373
なぜバレたし




幼「私……」

男「?」

幼「私、あなたのこと……」

男(……お、俺のこと? 俺がどうしたんだ?)

幼「……」

男(めっちゃ見られてる!? 近い!!)

幼「……あなたのこと……」

男(こ、これじゃまるで告h―――)








幼「―――すZZZ……」

男「Oh!!」





男「……」

幼「……ZZZ……」

男「……いや別に期待してた訳じゃないからいいけどね」

幼「ZZZ……」

男(全く。気持ち良さそうに寝やがって……)




……こいつにはなるべく酒を飲ませないようにしよう。

そんな事を考える男だった。



ここまでです。
多分>>84のネタを最後にやって終わると思うんで、もう少しお付き合いお願いします。

>>379
ありがとう
>>1はスレタイ覚えてないの?

>>384
男「監禁されて始まる恋?」と続編の
男「転校生が来る」友「マジで?」を書かせてもらいました。

結構長いのでご注意を……

この一連の流れを録音して、素面の幼馴染に聞かせたらどうなるのっと

>>385
まとめのSSも読ませて頂きました
1さん、すごい面白いわ
内容といいテンポといい・・・
才能としか言えん

これからもどんどん書いて下さい
楽しみにしておりやす

>>389
ご想像にお任(ry

>>391
恐縮です。でもありがとう!


では最終回、始めます。
若干前回と被ってる気がするのはきっと気のせいです。




【真実薬】



友「ポッター。これがなんだか分かるか?」

男「分かりません」

友「だろうな。これは真実薬だ」

男「へー。信じられないけど」

友「いやこれマジもんだからな?」

男「いかがわしいな……」

友「大丈夫だって。ほら、ちゃんと保証書もあるぜ」

男「マジかよ」




男「……で、それをどうすんの?」

友「幼さんの飲み物にポトリ……とね」

男「止めろ。ていうか止めた方がいい」

友「じゃあお前が飲めよ(笑)」

男「じゃあじゃねぇよ(笑)」

友「いいじゃねーかちょっと試しに飲ませようぜ!」

男「んー……」

友「頼む!ちょっとだけ!ちょっとだけだから!な!?」

男「……」





【なんだかんだ言って見てみたい】


男「……分かったよ。少しだけだからな?」

友「よっしゃ!これでなんかあった時に脅迫ネタとして使える!」

男「声が漏れてるぜ旦那」

友「ほら、お前に渡しとくから上手くやれよ?」

男「……ん」スタスタ

友「……」






友(……あ。一時間で効果切れるって言い忘れちった)






【昼休みは】



男「おーい、なんか飲むか?」

幼「あら。奢ってくれるの?」

男「あ、あぁ……たまにはな」

幼「珍しい事もあるのね。どうやら今日で地球も滅亡らしいわ……」

男「そんなに!?」

幼「冗談よ」

男「はいはい。で、何にする?」

幼「……あなたと同じものでいいわ」

男「おう。ちょっと待ってろ」





【当然の疑問】


男「ほい」

幼「ありがとう」

男「……」

幼「どうしてもう開けてあるの?」

男「あ、あぁ……それはアレだ。飲みやすいようにだな――」

幼「余計な気遣いをどうも。本当に余計な気遣いだけど」

男「あははー。さぁさぁお昼ご飯だ!」

幼「?」




男「……」

幼「……何? あまり凝視しないでくれる? 食欲が無くなるから」

男「あ、あぁ。はいはい」

幼「……」

男(よし!飲み物を手に取った!)

幼「……」スッ

男(口を付けた!)

幼「……」コクッ

男(飲んだ!!)





【飲んだ!】



幼「……」ポーッ

男(あれ? なんか俺を見たまま固まったぞ?)

幼「……」

男「おい」

幼「……」

男「おーい」

幼「……」

男「おーい!」

幼「へ? あっ、な、何よ?」






男「どうしたんだよ。早く食おうぜ?」

幼「あ、私はいいわ」

男「なんで?」

幼「あなたを見てるだけで……なんだか胸が一杯だもの」

男「なら仕方ないな」

幼「えぇ」

男「……」









男(こっ、この薬本物だ――――!!)

幼「?」






幼「どうしたの?」

男「は? いや別に俺はなんでもないぜ? 俺は昔から元気だしむしろ今日のお前がどうしたの?」

幼「だ、大丈夫? 保健室行く?」

男(本気で心配されてる!なんかショック!!)

幼「……あなたは昔から自分の事は二の次よね」

男「そ、そうか?」

幼「そうよ。自分が怪我してても私の事ばかり心配してくれて……」

男「……な、懐かしいな」

幼「あなたが私にとってどれだけ大切な存在か理解してちょうだい」

男(Oh……)






幼「……お弁当、美味しい?」

男「あぁ。いつも通り美味いぜ」

幼「ありがとう」

男「ん」

幼「……」

男「で、やっぱりお前は食べないのか」

幼「えぇ。どうしてもって言うならあなたが食べさせて?」

男「おうふ」





幼「前からずっと思ってたの」

男「マジかよ……」

幼「いつもいつも心の中であなたに訴えてたのに全然気づいてくれないんだもの」

男「ごめん。読心術使えなくて本当にごめん」

幼「あーん」

男「……」

幼「……早く」

男「……一回だけな。ほら」ヒョイ

幼「うん。美味しいわ」





男「そうか。良かった」

幼「じゃあ次は私の番ね」

男「え?」

幼「はい、あーん」

男「俺もかよ……。あーん」

幼「……」ヒョイパクッ

男「ちょっ」

幼「ふふっ。相変わらずノロマなんだから」

男「やりやがったなコラ!」







クラスメイト(つーかこいつらここが教室だってこと忘れてね?)イラッ






【下校】



幼「……ねぇ」スタスタ

男「どうした?」スタスタ

幼「手、繋がない?」

男「エフッ」

幼「これも前から思ってたわ。いつもあなた側の手は空けていたのに気づいてくれないんだもの」

男「ごめん。洞察力も足りなくて本当にごめん」

幼「……でも敏感過ぎるあなたも想像しにくいけど」ニコッ

男(言われてる事はいつもと変わらんのに笑顔を見せるだけでこうも印象が変わるのか……)



今さらだけど薬の効果は一時間って設定要らなかったぜ!




【仲良く下校中】



幼「あなたの手……暖かいわ」ギュッ

男「お、おう。そうか」

幼「……」

男「……」

幼「ねぇ」

男「ん」

幼「……腕、組みましょうよ」

男「!?」






男「そ、それは流石に……」

幼「恥ずかしいの?」

男「まぁそれもあるけどさ。そういうのは、こう、なぁ?」

幼「あなたは私の事……き、嫌い?」

男「そんな訳ねーだろ」

幼「じゃあ問題ないわね」ギュッ

男「……」

幼「♪」

男「……」







男(……あれ? でもこいつすげー心臓バクバクいってねーか?)






【不意打ち】



幼「ね、ねぇ」

男「ん?」

幼「……」スーハースーハー

男「……」

幼「……私、あなたのこと好きよ」

男「!!」

幼「……」

男「あ、ありがとな」






男(……まてまて。今のこいつは薬によってこんなんになってるだけだ。
簡単に一喜一憂してたら体力が持たん)


男(でもあれ? 『真実薬』って事は本音が出てるだけであって性格がまんま変わったって事じゃないんだよな?)


男(さっきから『前から思ってたの』って言ってるもんな?)


男(ていうことはこいつは普段からそういうことを考えていた訳で。それはつまり俺の事を……)


男(……お、俺の事を……)


男(……)


男(ていうかいつになったら薬の効果切れんの!?)






幼「……で、返事は?」

男「は? いや、その……」

幼「……」

男「えっと……う、嬉しいぜ?」

幼「……」

男「……」

幼「……私が馬鹿だったわ」

男「え?」

幼「……」スタスタ

男「お、おい――」






【振り向いて】



幼「……」スタスタ

男「ちょっ、待て―――」

幼「……」

男「……」

幼「……でもね」

男「ん?」

幼「今は……それでいいわ」

男「……」









幼「……私は、そういうあなたが好きだから」

男「!」






幼「……腕、組みましょう」


男「あ、あぁ……腕ね。ほい」


幼「……」ギュッ


男「……」


幼「どうしたの? 早く帰らないと日が暮れるわよ?」


男「それもそうだな」


幼「本当にノロマね」


男「……」






男「……」スタスタ


幼「……」スタスタ


男「うん」


幼「?」


男「……やっぱり俺もお前が好きだ」


幼「……知ってたわ」


男「マジか」






幼「……ふふっ」


男「嬉しそうだな」


幼「当然でしょう?」


男「ま、俺も嬉しいけどな」


幼「私の方が嬉しいに決まってるわ。馬鹿じゃないの?」


男「……ははっ」






男「……顔、真っ赤だぞ」


幼「うるさい」


男「……」


幼「なに笑ってるの? 気持ち悪いわ」


男「いや。何でもねーよ」


幼「……」ギュッ


男「痛い痛い痛い!腕つねるな!」


幼「……うるさい馬鹿」


男「……」








男(……)





男(……ヤバイ。ヤバイぞ)





男(……幼馴染が毒舌すぎてヤバイ。可愛い!!)





【おわり!】



以上です。
今まで見てくれてありがとうございました。
ていうか二週間ちょっとしか経ってない……だと……?


まぁとにかく。
最後にもう一度、見てくれた皆とガハラさんに感謝します。

またなんか書いたら見てやってね!


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