VIPで後日書くって言ったけど書き溜めがあまりにも捗らなかったので
ちまちま書きながらこっちに投下
2か月死亡前提で付き合っていただけると嬉しいです
前スレ
佐天「バイツァダストで爆弾にされる能力かぁ……」
佐天「バイツァダストで爆弾にされる能力かぁ……」 - SSまとめ速報
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――― 13:26
佐天「……あれ?」
佐天「今の……夢? にしちゃあなんか生々しかったような……」
佐天「うー……もやもやするなぁ……って!!」
――― 13:27
佐天「やっば! もうこんな時間じゃん!! えーっと、携帯よし、財布よし、ハンカチよし!」
ガチャッ!!
佐天「いっそげー!!」
――― 13:53
佐天「急いで出たのはいいけど、これじゃあ早くついちゃうかもなぁ」
佐天「んー……ちょっと回り道でもして時間を潰して」
黒子「あら、佐天さんじゃありませんの」
佐天「うん? あ、白井さん。どしたの、こんなところで」
黒子「ええ、実は『殺戮の女王』の新しい情報が手に入りまして」
佐天「……『殺戮の女王』……」
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―――『絶対』に、私の正体を話すんじゃあないぞ……―――
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佐天「……へ?」
黒子「あら、どうかしましたの?」
佐天(私……知ってる? 『殺戮の女王』について……何か重大な事……
でも、なんでだろう……『口に出すべきじゃあない』……『口に出すと、ロクでもないことが起こる』気がする……)
黒子「まぁ、お姉さまには念押しの電話をしておきましたし大丈夫でしょうけど……佐天さんも気をつけて」
佐天「ねぇ、白井さん……」
―――私の正体は巷で有名な『殺戮の女王』、能力は『物を爆弾に変える』、今までに六十人以上の女性を殺してきた―――
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佐天「その『殺戮の女王』ってさ……物を爆弾に変えたりできる?」
黒子「……重要機密の筈ですけど……初春ですの? その情報を貴方に話したのは」
佐天(やっぱり、私は『知って』いるッ! 『殺戮の女王』の『正体』を!!
いや、『知って』るんじゃない……『覚えて』る? この感覚……この人は……)
佐天「白井さん!!」
黒子「あら、どうかしましたの?」
佐天「私……心当たりがあるの。殺戮の女王に」
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黒子「ほ、本当ですの!? で、その人は……?」
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――― 私の名前は ―――
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佐天「その人は」
カチッ!
黒子「……!?」
佐天「なに……今の音……」
黒子「動かないで!!」
佐天「え!?」
黒子「一応聞いておきますけど、佐天さん。貴女、この数日でレベルが上がった……なんてこと、ないですわよね?」
佐天「え、ええ。まぁ、当然でしょ。そりゃ」
黒子「それじゃあ、その『肩の上』の生き物……佐天さんとは全く関係のない生き物と言う事でいいんですわね?」
佐天「『肩の』……『上』?」
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黒子「動かないで!! 今、何処か遠くにフッ飛ばしますので」
佐天「ちょ、ちょっと待ってよ白井さん! ……『何か』居るの? 私の肩の上に……」
黒子「な、何を……居るじゃあありませんの! ほら、そこに!!」
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KQ『……』
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KQ『……キラークイーン第三の爆弾……『BITE THE DUST(負けて死ね)』……
私が居るのは佐天涙子の『肩の上』じゃない……『君の瞳の中』だ』
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黒子「な、何を言ってますの……キラークイーン、第三の爆弾、瞳の中!?」
ドン!
ドン!
ドン!
黒子「……え? ……なん、ですの……? なに、が……爆発?」
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佐天「し、白井さん……白井さん!? 白井さん!!」
KQ『佐天涙子は私の正体を知る『唯一』の人間だ……彼女が私の事を誰かに伝えようとした時、また、誰かが彼女から私のことを聞きだそうとした時。能力は発動する』
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黒子「……しょう、たい? ……まさか、あなたが、きらー……」
佐天「なにが起こってるっていうのよ……一体、何が起こってるのよ!?」
黒子「……伝えなければ……ういはると、お、ねえ、さまに……
キラークイーンは……キラークイーンは……すでに…………」
KQ『そして、ここからが!
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『真のキラークイーン第三の能力』だッ!!』
黒子「……おねえさまぁ……」
ドグォォォォオオオオオオオオン!!
――― 13:57 白井 黒子 死亡
――― 13:26 カチッ
佐天「……ハッ!! し、白井さん! ……い、居ない!? 夢……だったの?」
佐天「……時間が……『また』……戻ってる……」
――― 13:27
佐天「同じ日の、同じ時間……どういうこと? 繰り返してるっていうの? 今日を」
佐天「……どうしよう……誰かに相談……初春か、御坂さんに……」
――― 『絶対』に、私のことを話すんじゃあないぞ ―――
佐天「…………」
――― 私の名前は吉良吉影 ―――
佐天「吉良、吉影…………川尻浩作……『殺戮の女王』……物を爆弾に変える能力……
これを白井さんに伝えようとしたら……白井さんは爆発した……」
佐天「……相談は駄目。どう説明しようとこの現象を説明するには『殺戮の女王』が絡んでくる。
『殺戮の女王』について聞かれたら、二人も死んじゃうかもしれない……」
佐天「って、待て待て! 時間!」
――― 13:28
佐天「戻ってる!! ってことは……白井さんも死んでないってこと?
……とりあえず、これが本当に繰り返してる『今日』だとすれば……あの道で白井さんに会えるってことで……」
佐天「行くしかない……よねぇ」
――― 13:54
佐天「確かこの辺で……」
黒子「あら、佐天さんじゃありませんの」
佐天「し、白井さん!!」
黒子「……なんですの、いきなり大きな声なんか出して……まるでお化けでも出たみたいに」
佐天「え、あ、アハハ!! ごめん、ついびっくりして!! まさかこんな所で会うなんて思ってなくてさ!!」
黒子「ああ、実は『殺戮の女王』の新しい情報が入りまして。今から現場の洗い直しですの」
佐天「……そ、そう、なんだ。頑張ってね!!」
黒子「ええ、きっと捕まえて見せますわ。固法先輩、草葉の陰から見守っていてくださいまし!!」
佐天「いやいや、死んでないんでしょ?」
黒子「ふふふ、固法先輩が生きていてくれるから出来るこじゃれた黒子ジョークですの! ではでは」
佐天「うん。元気でね!」
佐天「あー、なにはともあれ生きてるみたいで良かった……って」
――― 13:56
佐天「もうこんな時間じゃん! 急がなきゃ……」
吉良「初春飾利との約束に遅れてしまう。か?」
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佐天「……」
吉良「おや、違ったかな? 『基本の世界』じゃあ初春はそんな事を話していたけど」
佐天「…………吉良」
吉良「おっと、それ以上言わない方がいいぞ。通行人を可哀相な被害者にしたくないんならね。
久しぶりだね……といっても、僕たちが最後に会ったのは『二十分ほど後』なんだけど……」
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佐天「残念でした、アンタがどんな能力を使ってるのかは分からないけど……
要は私が話すことさえなければ被害者は出ないってことでしょ」
吉良「……それはどうだろうね」
佐天「え!?」
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ドン! ドン!
ドン!
佐天「……い、今の音……」
吉良「成程、もうあの一番うざったい白井黒子を始末してくれてたのか。
見ろあの顔。何故自分が死ぬかも分からないって顔だ。そりゃあそうだ、『今回』は何も起こってないんだからな。
どうせあの『ですの』の事だ、『もうお姉さまに会えませんの~』とか思ってるんだろう」
佐天「ど、どうして……私は、何も喋ってないのに!!」
ドグォォォオオオオオオオオオオオオオン!!
――― 13:57 カチッ
吉良「さて、と。良い物が見れた。ここらで私は、『仕事』に戻らせてもらうよ。
……あと三十分で片付けなきゃいけない仕事が『2つ』、残ってるからね」
佐天「待ってよ! なんで白井さんは……」
吉良「待て待て、なんでそんな事を君に聞かれなきゃあならないんだ?
私は『たまたま』ここで、白井黒子が死ぬところを目撃しただけなんだから」
佐天「……く、この」
吉良「どうした、怖い顔をして。 まさか私が何かしたとでも?」
佐天「アンタが私に、変な能力を!!」
吉良「フン、別に言うのは勝手だが……『それを口に出してしまえばどうなるか』……
……知ってるんじゃないのか? 君は……」
佐天「……ぐぅ」
佐天(喋るのは……マズい……アイツが仄めかしてるように、『私が喋る』のと『被害者が増える』のは直通してる……
この大通りで、大声で叫んだりすれば、それこそ、大惨事……取り返しのつかないことになる)
佐天(これまでから察するに『何か起こっている』と気付けるのは私と『吉良吉影』だけ……
そして、気付いている私が誰かに説明しようとしたら……白井さんみたいに『爆発する』……完璧に完璧な能力じゃない……)
佐天(……こんなレベル5すら超越した能力、無能力者の私じゃあどうしようもない……)
吉良「あそこで御坂美琴たちに追いつかれた時はどうなるかと思ったが……フフフ、やはり、やはり私はツイている!
ここには遅刻してくる東方仗助も居ない、誰も私に追いつくことはできない」
佐天(……この目……なんなのこの、腐ったドブ川の底みたいな目……)
吉良「じゃあな、佐天涙子。せいぜい頑張って私の敵を減らしてくれ」
佐天「……」
――― 14:02
佐天「どうしよ……初春や御坂さんにも相談できないし、風紀委員やアンチスキルに通報してもきっと結果は同じ」
佐天「……なんとかできるのは、私だけ……でも」
佐天「どうしろってのさぁ……無能力者の私に、何ができるって言うの……」
佐天「……とりあえず、一旦何処かへ行ってどうするかを考えないと」
佐天「人目に付かないところ……出来れば、意見がまとめられそうな……」
れでぃ×ばと!読んでくる
続きはまた次回
激しい「喜び」はいらない…そのかわり、深い「絶望」もない…
「植物の心」のような人生を…
権力欲・支配欲を持たずに、(殺人を犯しながら)平穏な人生を望んでいる。
ボスって感じじゃないんだよね。孤独なシリアルキラー。
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