ほむら「拳でワルプルギス倒す」(959)

まどか「私の最強の友達」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1332309272(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

カチッ キュィィィィイン


ほむら「いい加減この天井を見るのも飽きたわ」ムクリ

ほむら(対戦車砲に対空ミサイル。あれだけの装備でワルプルギスに挑んだのに、それでも勝てなかった)

ほむら(純粋な攻撃魔法じゃないと効き難いみたいだし、やっぱり初めから真実を話して皆と協力を……いえ、杏子はともかく巴マミと美樹さやかは私を信用しないわ)




まどか『キュゥべぇに騙される前の馬鹿な私を……助けてあげてくれないかな……』




ほむら「まどか……!」ギリッ


ほむら「どうすれば…一体どうすればアイツに勝てるのよ!!」


バキィ!!


ほむら「……はぁ、テーブル直さないと」パァァァア

ほむら(無駄に魔翌力を使ってしまったわ。常に肉体強化の魔法を掛けてるから気を付け……)



ほむら「!!」



ほむら「そうよ、その手があったわ!!」




早乙女「それでは転校生を紹介しまーす」

さやか「そっちが後回しかよ!?」

早乙女「暁美さん入ってきてー」

ガラッ

ほむら「暁美ほむらです。宜しくお願いします」

さやか「うわーすげー美人」

まどか(あの子夢に出てきた…!?)

ほむら「…」ジッ

まどか(ウェヒ!?な、何でこっち見てるの!?)

休み時間 

ほむら「鹿目さん、あなたがこのクラスの保険委員よね。保健室に連れて行って貰える?」



ほむら「……」スタスタ

まどか(って言われて出てきたけど、これじゃあ私が案内されてるみたい)トコトコ

ほむら「こっちよね?」

まどか「え?あ、うん。そうなんだけど……もしかして保健室の場所知ってるの?」

ほむら「……」

まどか(うっ…どうしよう、気まずくなっちゃった。話題を変えないと)

まどか「あの、暁美さん」

ほむら「ほむらでいいわ」

まどか「ええっと…じゃあほむらちゃん。その袋ってお薬か何かかな?」

ほむら「プロテインよ」

まどか「え」



放課後 改装中の建物

ほむら「ここでキュゥべぇを仕留めればまどかと巴マミの接触は防げれるわ」

ほむら「少し時間があるわね。軽く腕立てでもしてようかしら」




QB「きゅっぷい。ここに鹿目まどかを誘き出して、魔女に襲わせれば契約がしやすくなるね」

「7687…」

QB「ん?誰かいるのかい?」

ほむら「7742」ホムホム

QB(!?……な、なんだ彼女は…見たところ魔法少女みたいだけど、何故こんなところで腕立て伏せを…?)

ほむら「7964」ホムホム

QB(しかも異常なペースだ!)

ほむら「8063……っと、来たようね」

QB「君は何者だい?魔法少女のようだけど」

ほむら「その質問に答えるつもりは無いわ」ファサァ

QB「なら質問を変えよう。何故こんな所で腕立て伏せを?」

ほむら「あなたが来るのを待っていた」

QB「わけがわからないよ」

ほむら「そうね今のは説明を省きすぎたわ。あなたが来るまでの暇つぶしよ」

QB「ボクの知る限り、暇つぶしで腕立て伏せの回数が四桁いったのは君が初めてだよ」

ほむら「あら。それは光栄ね、インキュベーター」

QB「!? 君は一体」

とん

QB「ボクの額に人差し指を突きつけて何を」

ズン!!

QB「」ドサッ

ほむら「豆腐みたいね」

ほむら「でもちょっと気持ち悪いわ。あ、爪の間に肉片が」フキフキ

コソッ

QB(まさかいきなり殺しにくるとは思わなかったよ。けど、眉一つ動かさないところを見るとボクに相当な恨みがあるようだ。ここは一旦引いて)

ほむら「刺すのはダメね。なら、『次』は潰して見ようかしら」ギロ

QB(しまった!気付かれた!)ダッ!

ほむら「逃がさないわ!!」




CDショップ


カワシターヤクソクワスレナイヨー♪

まどか(この歌私達ぐらいの子が歌ってるんだよね。凄いなー)

(助けて…助けて…!)

まどか「! だ、だれ?誰なの?」


(助けて、まどか!!)

QB「はぁ…はぁ…!」タッタッタッ!

ほむら(くっ…経験不足ね。まだ動く相手じゃ上手く当てられない。このまま行くとまどかに)

ほむら「仕方ない…!」


カチッ


QB「」ピタッ

ほむら「丁度空中で止まったわね。いい機会だから色々と技を試させてもらうわ」

ドコバキガシボカドドドドドドドドド!!!


ほむら「ふぅ…これぐらいでいいかしら」カチッ

QB「きゅぶべぇえええええ!!」


ヒューン

ほむら「しまった!最後の連打でQBが扉のほうに!」

まどか「ひゃあ!な、何か飛んできた?」

ほむら「」

QB「う…まどか…」

まどか「だ、大丈夫!?しっかりして!」

ほむら「そいつから離れて!」

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「そいつを渡して。そして忘れなさい」

まどか「ダメ!酷いことしないで!!」

ほむら「お願い。あなたを傷つけたく」


ボシューーーー!!


さやか「まどか!こっち!」

まどか「さやかちゃん!」

ほむら「くっ…待ちなさい!」

さやか「えい!」ブン!

ほむら「!」

さやか(やば!頭に当たる!?)

まどか「危ない―!」



ほむら「ふん!」ゴン!!

さやか(殴った!?)

まどか(消火器がくの字に曲がってる!)

ほむら(し、死ぬかと思った)ドキドキ




さやか「まどか!とにかく逃げるよ!!」

まどか「う、うん!」


タッタッタッタ!



ほむら「美樹さやか!あなた少しは考えて行動を……いない」

使い魔「gひうshがkl」ズズズ…

ほむら(こんな時に…使い魔程度の相手をしてる暇は…!)

使い魔「hごあjsんけr」ワラワラ

ほむら「……まあいいわ。今追いかけても間違いなく巴マミとの接触は避けられないでしょうし」

パキパキ

ほむら「少し、経験でも積んでおきましょうか」









さやか「何なんだよあいつ!どこのストリートファイターだよ!」

さやか「ってかまどか!あんたの持ってるそれなに!?」

まどか「わ、わからない…でも助けないと!」


ピタッ


さやか「って、あれ?ここ…どこ?」

まどか「さ、さやかちゃん。ここ、何だか変だよ…」


使い魔「えwwのwwghwwp」ワラワラ

まどか・さやか「え?」

使い魔「gんえばぽmげおb」

さやか「う、嘘だよね…あたし、悪い夢見てるんだよね…!」

使い魔「hjばおばおえじょえ!!」バッ

まどか「きゃあああああ!!」


バシュウ!!

まどか「…?」


マミ「危なかったわね。もう大丈夫よ」

まどか()

マミ「あら、キュゥべぇを助けてくれたのね。ありがとう、この子は私の大切な友達なの」

まどか(この子、キュゥべぇって名前なんだ)

さやか「あの、あなたは」

マミ「そうそう、自己紹介しないと…でも、その前に」




マミ「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら!」ヘンシン!


使い魔「jんぺrなえrww!?」


マミ「はぁ!」


ドドドドドドドドドドドドドド!!










ほむら「結界が消えた。巴マミが来たのね」

使い魔「hsんfknbs…」

グシャ!

ほむら「一応、まどかが無事かどうか見に行きましょう」

ザッ

さやか「げっ」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら(良かった。無事……とは言いがたいわね)

マミ「魔女は逃げたわ。仕留めたいなら追いなさい」

ほむら「……遠慮しとくわ」

マミ「そう。なら、早く行ったら?」

ほむら「ええ。ただ、一つ言わせて」

マミ「何かしら」

ほむら「その子達を巻き込まないで。それだけよ」スッ


マミ「……」

さやか「何だよあいつ」

まどか(ほむらちゃん……)






見滝原 大橋

ほむら「やっぱり…仲良くは出来そうに無いわね」

ほむら(当然ね。巴マミにとってQBはたった一人の友達。私も、まどかをあんな目に合わせた相手と仲良く出来ると思えないわ)

ほむら「でもやっぱり……寂しいよ、巴さん」ポロッ

ズズズズズ…!


ほむら「……来たわね」ゴシゴシ

芸術家の魔女「」

使い魔「ォオオオ」

ほむら(泣くのはこれで終わりよほむら。今度こそ、まどかを助けるの)

使い魔「ォオオオ」

ほむら「はぁ!」

ドン!

使い魔「ォオオオ!」

ほむら(使い魔相手は問題なし。なら次は)


シュタッ!!


ほむら(全力の一撃を魔女に叩き込む!!)


ほむら「やああああああああ!!!」


ガンッ!!


ほむら「っ…!?」


芸術家の魔女「」ズズッ


ドォォォオオン!!



ドシャア!!

ほむら「かはっ…けほっ……」

ほむら「予想より硬いわね。改めて爆弾の破壊力を思い知ったわ」ポタポタ

パァアア

ほむら(よし、拳は握れるわね。でも問題はあいつをどう倒すかよ)

芸術家の魔女「」ズズズ

使い魔「ォオオオ」

ほむら(私の知る限り、見滝原に現れる魔女の中でも、あいつはワルプルギスの次に防御が強かった。つまりこの肉弾戦であいつを倒せたら、ワルプルギスへの対抗策も見つかる筈!)

ほむら「拳が駄目なら……脚で!」


ズドンッ!!


芸術家の魔女「」ビリビリ

ほむら「っ……!」バッ



ほむら(効いたわ。でも、これはダメね)

ガクガク

ほむら「威力が増す分、私への負担も大きい…」ガクガク

使い魔「ォオオ!」

ほむら(今の私の全力じゃあいつに勝てない。ここは一度引いて対策を)

「うぇーん!」

ほむら「え……!?」


タツヤ「パパぁーママぁー!」

ほむら「タッくん!?」

使い魔「ォオオオ」

ほむら「いけない!」ダッ


タツヤ「まろかぁー!」

使い魔「ォオオオ!」



ファサァ



タツヤ「…?」グスッ

ほむら「間に合った」ホッ

タツヤ「ねーちゃ、られ?」

ほむら「ほむら。まどかの友達よ」

タツヤ「まろかの?」

ほむら「大丈夫?どこかけがしてない?」

タツヤ「うん」

ほむら「そう。良かった」ニコッ 



ほむら(タッくんがいたんじゃ余計に戦えないわ。早く出口を見つけて)

スッ

使い魔(ムンク)「」ヒュオオオ…

ほむら(なっ…!?いつの間に後ろに!?まずい、タッくんを)パァアア!


―キェエエエエエエエエ!!!!―


ほむら「あああああああああああ!!っ、このぉお!!」ドゴッ!!

使い魔(ムンク)「ェェェェ!」バシュウッ!!


ほむら「あ…」


ドサッ


タツヤ「ほむ!?」

ほむら(良かった……タッくん、無事…ね)

タツヤ「ほむ!ほむ!」

ほむら「泣かない、の…だい……じょうぶ、だから…」

タツヤ「ほむぅ…」グスッ

ほむら「男の子、でしょ?」

タツヤ「…うん!」ゴシゴシ


芸術家の魔女「」ズズズズ

ほむら(まずい……使い魔を増やしてる。トドメをさす気ね……)

使い魔「ォオオオ」

ほむら(早く、空間跳躍で逃げ……)


シン……


ほむら(魔法が使えない!?…まさかさっきの攻撃で)

使い魔「ォオオオ!」

ほむら(お願い動いて!タッくんだけでも逃がさなきゃ)

ザッ

タツヤ 「……」グッ

ほむら「タッく、ん…?」

タツヤ「いじめるら…」

使い魔「ォオオ!」

ほむら「タッ、くん…!やめな、さい!」

タツヤ「ほむ、いじめるら!」ダッ!

ほむら「ダメ…!戻りなさい!」




まどか『私は魔法少女だから。みんなのこと、護らなきゃいけないから』




ほむら「お願い、戻って…!」



まどか『あなたと友達になれて良かった。あなたが魔女に襲われたとき間に合ったこと、今でも自慢なの』


ほむら「嫌…!」


まどか『さよなら、ほむらちゃん。元気でね』





ほむら「うわああああああああああああ!!!」

マミの家


マミ「しばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」

さやか「ええ!?」

まどか「だ、大丈夫なんですか?」

マミ「勿論安全は保障するわ。魔法少女がどんなものか自分の目で確かめた方が良いと思うの」

さやか「うーん、確かにそうですね」

まどか(怖いけど…私も魔法少女になったら、マミさんみたいな素敵な人になれるのかな?)


プルルルル!プルルル!

まどか「わっ!?ご、ごめんなさい!ちょっと失礼します!」ピッ

知久『もしもしまどか!』

まどか「どうしたのパパ?そんなに慌てて」

知久『タツヤがいなくなったんだ!』

まどか「ええ!?」

知久『橋の下の河原で遊んでいたらいつの間にかいなくなって……一緒に探してくれ!』

まどか「わ、わかった!すぐ行くよ!」ピッ

さやか「どうしたのまどか?」

まどか「タツヤがいなくなったの!」

さやか「タッくんが!?どこで!?」

まどか「橋の河原。遊んでいたらいつの間にかいなくなってたらしいの…」

マミ「橋の河原ですって…?」

さやか「……!」

マミ「私も探すわ」

さやか「あたしも。まどか、行こう!」

まどか「うん!」

さやか「マミさん」ボソ

マミ「何かしら」ボソ

さやか「さっきの反応、もしかして魔女が関係してるんですか?」

マミ「鋭いわね、美樹さん。ええ、最近あの付近に魔女がいた痕跡があったの」

さやか「そんな…それじゃあ、タッくんは」

マミ「まだそうと決まった訳じゃないわ。でも、もしそうだったら私の責任よ」

さやか「まどか……」



まどか「パパー!ママー!」

詢子「まどか!」

まどか「タツヤは!?」

知久「まだ見つからないんだ。ああ、どうしよう僕のせいだ…」

詢子「そんなの後だ!今は早くタツヤを」

マミ(! 魔女の気配……でも、これは)

さやか「ん?誰か来るよ」


コトコト


さやか「転校生!?」

マミ「……」


タツヤ「すぅー…すぅー…」

まどか「! タツヤ!!」

ほむら「大丈夫、寝ているだけよ」

知久「ああ、ありがとう!一体どこに」

ほむら「反対側の橋の下で遊んでいました。心配だったので一緒にいて様子を見てましたがついさっき遊びつかれて寝てしまって」

詢子「こいつ、どんだけ心配したと…!」

ほむら「怒らないであげて下さい。無理にでも親御さんを探すことが出来たのにしなかった私の責任です。責めるなら私を」

詢子「いや、今のご時勢だ。下手に嫌がる子供を引っ張ったらアンタに迷惑が掛かるとこだったよ。それより、こいつの傍にいてくれてありがとう」

ほむら「いえ。では、私はこれで」

まどか「ほむらちゃん!」


ピタッ


ほむら「何、かしら?」

まどか「……ありがとう」ポロポロ

ほむら「!?」ビクッ

まどか「また、明日ね」

ほむら「……ええ。また明日」





ほむら「……」


スタスタ

ピタッ


ほむら「隠れるなんてあなたらしくないわね」


ほむら「巴マミ」

マミ「……」

ほむら「用があるなら早めにお願い。今日は疲れたわ」

マミ「鹿目さんの弟さん、魔女に襲われてたわね」

ほむら「ええ」

マミ「そして貴女は戦った。でもまだ魔女の気配はする、大分弱ってはいるけど」

ほむら「何が言いたいのかしら」

マミ「魔女を逃がしたの?」

ほむら「違うわ。倒しきれなかっただけ」

マミ「嘘ね。貴女はかなりの魔翌力を持っている。倒しきれない筈が無いわ」

ほむら「事実よ」

マミ「……」

ほむら「話がそれだけなら、もう行くわ」

マミ「まちなさ」


ドサッ


マミ「え?」



ほむら「ぐっ……」ガクガク

マミ(どういうこと……まさか、本当に倒しきれなかったの…?)

ほむら「はぁ…はぁ…」

マミ(!? よく見たらあっちこっちに生傷が……)

マミ「……暁美さん。家まで送りま」

ほむら「……」カチッ

マミ「しょうか…ってあれ?」








ほむら「悪いわね巴マミ。今、あなたに頼るわけにはいかないの」

ズル…ズル…

ほむら「掴めたの。新しい力を」


ギィイイ…バタン


ほむら「あとは、極めるだけ」


ボフン


ほむら「ありがとう、タッくん。あなたのおかげよ」

ほむら「だから安心して。あなたのお姉ちゃんは、まどかは」

ほむら「私がこの拳で、必ず護るわ」グッ





>>1
サガ入れようぜsaga
魔力→魔翌力、とか、殺す→[ピー]とかの文字自動変換を無効化できる

>>44

携帯からの返事ですまぬ。「魔翌力」→「魔翌翌翌力」はてっきり誤字かと思って放置してた。教えてくれて有り難う

>>45

失敗した

サゲじゃないよ“サガ”なのよ

>>47

アホですまぬ。『魔翌力』

>>48

もうやだこの携帯 魔力

翌朝

イツーカキミガヒトミニノコス

カチッ

ほむら「んっ……朝、ね」ムクリ


スタ


ほむら「っ……無茶しすぎたかしら。身体が悲鳴をあげている」ギシギシ

ピッ


テレビ『先週に現れた謎の巨大竜巻の被害は今もなおを広がり』

ほむら(残り三週間……この時間軸で全てを終わらせる)


ぐぎゅる~


ほむら「……ご飯にしましょう」

まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、おはよう!」

さやか「おーまどか。おは…!?」ブフォ!

QB「きゅっぷい」

さやか「な、なな」

仁美「さやかさん、どうかなさいましたか?」

さやか「え?い、いやなんでもないよ!」

まどか(大丈夫だよ。私達以外には見えてないから。それにこうやって声に出さなくてもお話できるんだって)

さやか(おおぅ、あたしたち既にそんなマジカルな力が)

QB(いやいや、これボクが中継してるだけだから)




さやか「そういえば、タッくん大丈夫だった?」

まどか「うん。朝から元気に走り回ってたよ。こっちは死ぬほど心配したのに」

仁美「あら、なにかあったんですの?」

さやか「うん、実は昨日」

まどか「……」キョロキョロ



教室

さやか(ってか、あんた教室まで付いてきて良かったの?)

QB(暁美ほむらのことだね。それなら大丈夫さ)

マミ(何かしようなら、私がすぐに駆けつけるわ)

さやか(わっ、マミさん!お、おはようございます!)

マミ(おはよう美樹さん。あら?鹿目さんはどうしたの?)

さやか(それが、来る途中で忘れ物したから先に行ってて)

マミ(そう)


ガラッ


まどか「おはようみんな」

さやか「おー来たか…!?」ボフーッ!


ほむら「……」

さやか「な、なな」

マミ(……)

まどか「ほむらちゃん、また後でね」

ほむら「え、ええ」

さやか(まどか!どういうつもり!?)

まどか(うん、わかってる。さやかちゃんの言いたいこと)

さやか(だったら…!)

まどか(マミさん。聞こえてますよね?)

マミ(ええ)

まどか(さやかちゃん、マミさん。私、二人にお願いがあります)

さやか・マミ(?)

まどか(今日のお昼、ほむらちゃんと一緒にご飯食べましょう)

お昼休み 屋上


さやか「……」ムシャムシャ

まどか「さやかちゃん、あからさまに不機嫌な顔しないで」

マミ「……」モグモグ

まどか「マミさんも近寄るなオーラ出さないで下さい」

ほむら「……」パクムシャゴキュゴキュ

まどか「ほむらちゃんは無表情でもくもくと食べないで!ってかその巨大なコップはなに!?」

ほむら「プロテイン」

まどか「ホントに飲んでたんだ!?」

QB「それは筋肉繊維を作りやすくする栄養補助を目的とした飲料水だね」

ほむら「意外ね。あなたがそんなこと知ってるなんて」

マミ「QBに意地悪しないで」

ほむら「これでも褒めたつもりよ」

さやか「へーそうだったんだ。あたしはてっきり皮肉だと」

まどか(ああもう、なんでこんなにギスギスしちゃうのかな~)


ほむら「ご馳走様。さて、ちょっと失礼するわ」スクッ

まどか「あ、ま、待ってほむらちゃん!まだ」

ほむら「水を飲みに行くだけよ。すぐ戻るわ」

まどか(あ……行ちゃった)ショボン

さやか「ねぇまどか。一体何の目的でこんなことしたのさ」

まどか「二人とほむらちゃんを良くさせたかったの」

マミ「どうしてかしら?」

まどか「ほむらちゃんが優しい子だからです」

さやか「どこがよ!あいつはQBを殺そうとしたんだよ!?」

マミ「そうね。私も友達を傷つける人とは仲良く出来ないわ」

まどか「確かにそうですけど、でも」





まどか「ほむらちゃんは、タツヤを魔女から助けくれました」

さやか・マミ「!?」

×二人とほむらちゃんを良くさせたかったの ○二人とほむらちゃんを仲良くさせたかったの






マミ(QB、あなたが鹿目さんに教えたの?)

QB(ボクは何も言ってないよ。今朝、まどかが鹿目タツヤから直接聞いたんだ)

まどか「タツヤが朝から言ってました。『ほむつよい』『ほむはひーろー』って」

まどか「最初は意味がわからなかったけど、もしかしたら魔女のことじゃないかって思って、今朝ほむらちゃんに聞きました」

さやか「それで、転校生はなんて?」

まどか「『ヒーローごっこしてただけよ』って。でもそれって、嘘なんだよね二人とも」

さやか「うえ!?」

マミ「……」

まどか「やっぱり」

さやか(まどか、あんたいつの間に……)

マミ「どうしたわかったのかしら。私達が知ってたと」

まどか「だってマミさん、いまキュゥべぇの方見たじゃないですか」

マミ「あ……」

まどか「ティヒヒ」ニコッ




QB(今、鹿目まどかの因果が変動した。なるほど、彼女は大切な者が関わるとより強い力を求めるのか)


QB(これを利用しない手はないね)

まどか「確かにQBに酷いことしました。でも、タツヤを助けてくれたのも本当なんです」

まどか「ほむらちゃん、ホントはいい子の筈なんです!だからお願い、仲良くして!」

さやか(まどか、どうしてそこまで転校生こと……)

マミ「わかったわ」

さやか「マミさん!?」

まどか「本当ですか!」

マミ「でも、一つだけ条件があるわ」

まどか「条件…?」








ほむら「QBに手を出すな?」

マミ「ええ」

ほむら「構わないわ」

さやか「転校生、意外に素直」

ほむら「私はQBがあなた達と接触するのを阻止したかっただけ。今手を出したところで、何の意味も無いわ」

マミ「どうしてそこまで彼女達を魔法少女にしたくないのかしら?」

ほむら「答えるつもりは無いわ」

マミ「そう」


さやか(……こいつ、やっぱり何か隠してる)

放課後

さやか「まどか。あたし、やっぱり転校生と仲良く出来そうにない」

まどか「え…ど、どうして。ほむらちゃん、約束は守るって」

さやか「口約束なんていつでも破れるよ。QBを襲っら理由も、私達を魔法少女にしたくない理由も隠してるのに、信用なんか出来ない」

マミ「確かに美樹さんの言う通りね。暁美さんに関わらず、目的もわからない人を迂闊に信頼いてはいけないものよ」

まどか「そんな…」

マミ「そんな顔しないで。別に暁美さんを敵とは思ってないわ。ただ……」ギュッ

まどか「マミさん…?」

マミ「さて、魔法少女体験コース第一弾を始めましょうか」

まどか(どうして…仲良く出来ないのかな…?)


ほむら「すぅー…はぁあ……」


ピッ


パリン!


ほむら「ふぅ……やっと形に出来たわ。次は」

QB「やあ。暁美ほむら」

ほむら「……何の用かしら」

QB「君の事を知りに来たんだ」

ほむら「私の秘密でしょ」

QB「そうとも取れるね」

ほむら「消えなさい。約束があるからって、手が出せない訳じゃないのよ」

QB「相変わらずボクのことが嫌いみたいだね」

ほむら「ええ。殺したいくらい憎いわ」

QB「実際に殺されてるけどね」

QB「ああ、用と言えば君に伝えたいことがあったんだ」

QB「今日、マミは魔女退治にまどかとさやかを連れて行った」

ほむら「そう」

QB「マミの様なベテランの戦い方はとても優雅なものだ。まどかとさやかはすっかり魔法少女に憧れを抱いたよ」

ほむら「私を挑発してるのかしら?」

QB「違うね。君はボク、いや、ボク達インキュベーターの目的を知っているようだ」

ほむら「……」

QB「これは宣戦布告だ暁美ほむら。ボク達は鹿目まどかと美樹さやかを魔法少女にする。そして、鹿目まどかは必ず」

ほむら「―――――ッ!!」


ドゴォ!!!


QB「よく我慢したね」

ほむら「……約束は守るわ」

QB「そうかい。それじゃあお望み通り消えるとするよ。無駄に固体を減らされるのはごめんだからね」スゥッ

ほむら「………」ポタポタ


パァアア


ほむら「物に当たる癖、どうにかしないとね」


ほむら「さて、気を取り直して練習よ。手刀の次は……」








数日後


マミ「ティロ・フィナーレ!」


ドォーン!!


まどか「やった!」

さやか「マミさんカッコイー!」

マミ「もう、見世物じゃないのよ」ヘンシンカイジョ

シュタ

マミ「危ないことしてるってこ、ちゃんと実感しないと」

さやか「わかってますって」

まどか「今日もグリーフシード、落とさなかったですね」

マミ「使い魔だったからね。でも、人を襲って魔女になるんだから放ってはおけないわ」

さやか「やっぱりマミさんは正義の味方だ。それに比べて転校生の奴、一体何してるんだか」

まどか(ほむらちゃん…どうしたんだろう…)

マミ(暁美さんの目的はグリーフシードじゃない……だとしたら、一体何故QBの邪魔を…)

QB「それより二人とも。願い事は決まったのかい?」きゅっぷい

まどか「え?わ、私はまだかな」

さやか「あたしも、まだかな…」

マミ「そう。まぁ、あんまり急いで考えるものでもないわよね」

まどか「あの、マミさんはどんな願い事をしたんですか?」

マミ「……」

まどか「あ、その、無理に聞きたい訳じゃ」

マミ「いいのよ、隠すことでもないから」

マミ「数年前にね…」

マミ「考える余裕なんて無かった。だからかこそ、あなた達にはちゃんと決めて欲しいの」

まどか(マミさん、笑ってるけど凄い辛そう……ダメだな私、マミさんに嫌な事思い出させちゃったよ)

さやか「……あの、マミさん」

マミ「なにかしら」

さやか「願い事って、叶えるのは自分のじゃなくてもいいんですか?」

マミ「誰かの願いを叶えたいって事?」

さやか「はい」

まどか(それって、上条くんのことじゃ…)

QB「可能だよ。前例もあるしね」

マミ「でも、あまり感心しないわね。美樹さんはその誰かの願いを叶えて、どうしたいの?」

さやか「え?」

マミ「感謝されたいの?恩人になりたいの?それとも叶えたいだけ?」

さやか「それは……」

マミ「意地悪な言い方でごめんなさい。でも、その辺をハッキリさせてからじゃないとあなたはきっと後悔するわ」

さやか「……」

マミ「ゆっくり考えて。焦ったって、何もいいことは無いから」

さやか「…そうですよね。あたし、考えが甘かったです」

マミ「ところで、その誰かってもしかして恋人?」

さやか「ふえ!?ち、ちち違いますよー!」

まどか「ティヒヒ。さやかちゃん顔真っ赤だよ」

さやか「ま、まどかー!!」

鹿目家 まどかの部屋

まどか「願い事かぁ…」

QB「まどかには叶えたい願いは無いのかい?」

まどか「そういうわけじゃないけど、私はただマミさんみたいになりたいだけなんだよね」

QB「つまり、力そのものに憧れてると」

まどか「そうなるのかな?」

QB「それだったら問題ないね。君が魔法少女になれば、マミやほむらよりずっと強くなる」

まどか「もう、QBったら。そんなこと言ったってすぐに契約はしないよ?」

QB「本当のことなんだけどね」

まどか「あはは。ありがとう」

QB(そう。最高の魔法少女にして、最悪の魔女にね)

QB(君が契約した時、ボクたちのエネルギー回収ノルマは達成される)




QB「期待してるよ、まどか」

>>717

あっ、物足りないのはそれか!


まぁ、一緒に登校できるのはまどかくらいだし。

変わらないか。

>>83

誤爆。

本当にごめん。

最近乱心してるわ

ほむホーム


テレビ『隊長ぉおおお!止めてください!隊長おおおおおお!!』

ほむら「ジープよりさっきの丸太の特訓の方が良かったんじゃ……(ドン!)あ、轢かれたわ」ゴキュゴキュ


ピッ


ほむら(作り物とはいえ、使えそうな技が多かったわ。殆どの特訓は参考にならなかったけど)


ほむら「……それにしても、子供向けとはいえなかなか面白かったわね。暇が出来たら全部見ようかしら」


シュルシュル

ほむら(テーピングはこれでよし)グッグッ


シュ!

パァン!


ほむら「ん、大分楽ね。コレなら傷もつかないから魔力を無駄使いしなくてすむわ」


その涙はなんだ(ry



……投下するならこっから始まる、ここで一旦終わりって区切った方がいくない?
別に好き勝手だけどさ、見る方としてはその方が楽だなぁーって

ピカッ ピカッ

ほむら「ソウルジェムが……この反応、近くに魔女がいるわね」ヘンシン









鳥かごの魔女「チチチチチチチ」

使い魔「ピー!ピー!」ワラワラ

ほむら(流れを見つけ……)


ピッ!ピッ!


ほむら「斬る」

使い魔「ピ…」


ズル…ドサ


鳥かごの魔女「チチチチチチ!!!」

ほむら「お邪魔するわよ」

鳥かごの魔女「チチチ!?」

ほむら「はあっ!」

ドンッ!

鳥かごの魔女「チ…チチ……チ」


サァアアア―



カラン


ほむら「……」

マミ「使わないの?せっかく手に入れたのに」

ほむら「巴マミ」

マミ「今日は先を越されちゃったわね」

≫86 下手くそでごめん。どんな風にしたら読みやすい?

>>92

>>86が言いたいのは、

投下前に、『投下します』

投下後に、『投下終了』

こんな感じに区切って欲しいってことじゃない?

>>93 なるほど。そこら辺は全然気が回ってなかった。>>86>>93ありがとう。
他にも読みにくいのがあったら教えて。誤字とかは……ごめん

ほむら「鹿目まどかと美樹さやかはどうしたの?」

マミ「美樹さんの用事があるとかで、今日はお休みよ」

ほむら(上条恭介絡みかしら…)

マミ「それにしても驚いたわ。まさか、あなたがあんなリスクの高い戦い方をしてるんなんて」

ほむら「そうね。昔の私も驚くと思うわ」ファサァ


ほむら「でもその分、咄嗟の出来事にも対応できるわ」

マミ「その咄嗟ってのは……こんな感じかしら?」


スチャ


ほむら「……」

マミ(目の前に銃口を突きつけられても、平然とした顔ね)

ほむら「どかしてくれるかしら」

マミ「ええ、ごめんなさい」スッ

ほむら「私を脅しに来ただけ?それとも別の用?」

マミ「魔女の気配がしたから来ただけよ」

ほむら「なら、私は失礼するわ」

マミ「また明日ね。暁美ほむらさん」

ほむら「ええ、巴マミ」


シュタッ!



マミ「あーもう、どうしてあんな事しちゃったのよ私」ガックリ


今日の投稿はこれで終わり。続きは早くて二時頃になるから良い子はお休み

今から始まるよー。ちなみに>>1は青い子大好きだからその辺夜露死苦

翌日 見滝原市立病院

さやか「お待たせ」

まどか「あれ?早いね」

さやか「なんか都合悪いらしく、今日はお見舞いできないって」

まどか(さやかちゃん笑ってるけど、寂しそう…)

さやか「行こう」

まどか「うん」



駐輪場



さやか「あーあ、折角来たのに失礼ちゃうなー。マミさんの所にでも行こっか」

まどか「そうだね、昨日も断っちゃったし……あれ?」

さやか「どうしたの?」

まどか「今、あそこの壁で何か光ったような」

QB「やあ、二人とも」

さやか「QB。どうして病院に?」

QB「理由はすぐにわかるよ」タッタッタ

まどか「あ、そっちは」



ドクン―ドクン―



さやか「嘘…これって」

まどか「グリーフシード…!」

QB「回収するつもりだったけど……まずい、もうすぐ孵化してしまう!」

さやか「それって、病院に結界が張られちゃうってこと!?」

QB「その通りだ。二人とも、早くここから逃げよう!」

さやか(そんな…それじゃあ病院にいる人たちが……恭介が……)


グッ

さやか「まどか、マミさん呼んできて。あたしがコイツを見張ってる」

まどか「さやかちゃん…!?」

さやか「ここから病院まである程度は離れてるけど、もしコイツが孵化して向こうに行ったら大変なことになる。だから、あたしがここで見張ってマミさんに居場所を教えないと」

まどか「やめて!そんなの危ないよ!」

さやか「わかってる!でもそうしないと恭介や他の患者が危ないの!」

まどか「でも…!」


ヒョイ


QB「ボクもさやかと残ろう。」

QB「ボクならマミとテレパシーで位置を伝えられる。それに、いざとなったらさやかと契約も出来る」

さやか「QB……」

まどか「二人とも………私、すぐにマミさんを連れて来るから!」



ズズズッ……!


QB「間一髪だ。さ、その物陰に隠れて二人が来るのを待とう」

さやか「うん。まどか、頼んだよ」












マミ(無茶しすぎ、って怒りたいところだけど……今回に限っては冴えた手よ)

さやか(いやーあはは)

マミ(でも、心配させた罰としてあとでケーキ奢って貰うわ。鹿目さんもね)

さやか(そんな~)

QB(マミ、あまり大きな魔力を使うと刺激されて孵化してしまう恐れがある。急がなくて良いから静かに来てくれ)

マミ(わかったわ)



まどか「さやかちゃん…無事でよかった」ホッ

マミ「ええ。でも油断は禁物よ。早くQBと美樹さんのところに」


ファサァ


まどか「あ…」

マミ「……」

ほむら「間に合ったようね」

まどか「ほむらちゃん!」

マミ「……」

ほむら「巴マミ、今回の魔女は私が狩るわ」

マミ「グリーフシードでも足りなくなったのかしら?」

ほむら「いいえ、ただ、今までの魔女とは訳が違う。鹿目まどかや美樹さやかだけではなく、あなたの身も危ない」

マミ「それはつまり、私があなたより劣ってるって言いたいのね?」

まどか(マミ…さん…?)

ほむら「違う、私は」


シュバツ!!


ほむら「!?」

まどか「ほむらちゃん!?マミさん何を」

マミ「安心して。使い魔が来てもそのリボンが結界の役割をしてくれるわ」

ほむら「どういうつも…ぐっ!」ギシ

マミ「解こうとするとよりキツくなるわ。大人しくここで待ってて、魔女を倒したら迎えに来るわ」

ほむら「……」

マミ「行きましょう、鹿目さん」

まどか「マミさん、でも…!」

ほむら「行きなさい。私なら大丈夫」

まどか「ほむらちゃん…」

マミ「……」


スタスタ


まどか「あ、ご、ごめんねほむらちゃん!」


タッタッタッ!




ほむら「……よっぽど、私は嫌われてるのね」

コツ…コツ…


マミ「……」

まどか「……」

マミ「幻滅……したよね」

まどか「え…?」

マミ「私、本当は弱いの。いつも見え張って、怖いくせに無理して、誰にも言えない事だから我慢してるだけで、本当は強くなんかないの」

まどか「マミさん…」

マミ「暁美さんにあんなことをしたのだって、QBの事だけじゃないわ。信じたらまた裏切られるんじゃないかって、心のどこかで思ってるからよ」

まどか「裏切られる…?」

マミ「前に、見滝原にはもう一人魔法少女がいたの。出会った時、その子は魔法少女になったばかりで私が戦い方を教えたりしたわ」

マミ「とってもいい子だった。一緒にこの街を守ろうって約束してくれた。嬉しかった。一人じゃないんだ、仲間がいるんだって。………でも、ある日からその子は変わってしまった」

マミ「自分の為にしか魔法を使わないで、グリーフシードを孕ませるように使い魔が魔女になるまで人を襲わせて、止める私の言葉を突っ返して、好き勝手に暴れて……最後は、私がこの街から追い出す形になった」

まどか「マミさん…」

マミ「私きっと、あの子と暁美さんを無意識に重ねてる。本当は仲良くしたいのに、裏切られるのが怖くてわざと嫌われるような態度をとっちゃうの」

ポタッ

マミ「ごめんね。こんな弱虫の話、聞きたくなかったよね」ゴシゴシ

まどか「……じゃないです」

マミ「え…?」

まどか「マミさんは弱虫じゃないです」

三時回ったので一旦ここまで。続きは起きたら

再開。考えるのに時間掛かるから期待せずに待てて

まどか「そんな事があってもマミさんは見滝原のみんなを護る為に戦ってたじゃないですか。私だったら、立ち止まっちゃうし、きっと逃げようとします。でも、マミさんは止まらずに、逃げもしなかった」

マミ「違うわ……私は魔女と戦うことしか出来ないからよ……」

まどか「マミさん、初めて私達を連れて魔女退治に行った日のこと覚えてますか?」

マミ「ええ、勿論よ」

まどか「魔女に操られて自殺しようとした女の人を助けた時のマミさん、すごく優しい顔をしてました」

まどか「無理して戦ってる人は、人にあんな顔を向けられない筈です。だから、マミさんは戦わされてるんじゃない、戦ってるんです」

マミ「……」

まどか「そんなマミさんが…カッコ良くて優しくて、私が憧れた素敵な魔法少女が弱虫な筈ありません」

まどか「私が魔法少女になりたいのも、そんなマミさんを見てきたから」


―ポタッ


まどか「そんなマミさんみたいになりたいから」


ポタッ―ポタッ


まどか「そんなマミさんが、大好きだからです」

マミ「鹿目、さん……」

まどか「私も、さやかちゃんもQBも……それに、ほむらちゃんもいます」


ギュッ


まどか「マミさんは、もう独りじゃないですよ」

マミ「……っ!」ポロポロ


マミ「あはは、ダメだなー。まだまだ頼れる先輩でいなきゃいけないのに」

まどか「大丈夫です。マミさんは今でも頼れる先輩です」

マミ「ずっと、傍にいてくれる?いなくなったりしない?」

まどか「はい。私じゃ頼りないかもれないですけど……一緒に戦わせてください」

マミ「……ありがとう」




使い魔「キーキー」


ワラワラ



マミ「……全く、空気を読まない奴らね」

QB(マミ、グリーフシードが孵化が始まった!急いで!)

マミ「オッケー!今日という今日は速攻で片付けるわよ!」ヘンシン



キュルン シュタッ


使い魔「キーキー!」


チャキ


ドン!ドン!


使い魔「キー!」




マミ(身体が軽い…こんな幸せな気持ちで戦うのは初めて…)






マミ「もう、何も怖くない。私、独りぼっちじゃないもの―!」

ほむら「ぬううううううう!」

ミシミシミシミシ!


ほむら「もう…少、しで………あ、やっぱ無理(ギュゥウウ)痛たたたたた!」


ほむら「なんて強力な捕縛魔法なの…変身しても破れる気がしないわ」


使い魔「キーキー」ピョーン


バチーン!


使い魔「キー!」ゴロン

ほむら(使い魔からは護られてるけど、このままじゃ巴マミが……)


使い魔「キーキー」

ほむら「うるさいわね。いくら結界があるとはいえ、傷の一つでも付けなさいよ。そしたら私だって………結界?」

ドクン―


QB「ダメだ!孵化する!」

さやか「うわああ!マ、マミさーん!」


ドーン!!


マミ「お待たせ!」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「まどか!マミさん!」



パキッ―!



お菓子の魔女「……」ちょこん



まどか「あ、う、生まれちゃった…」

QB「気をつけてマミ。あんな見た目だが、そうとうな魔力を感じる」

マミ「大丈夫!」バッ


ドン!ドン!


お菓子の魔女「……」

マミ「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせてもらうわよ!」パァアア!!


ガシャン!!!



マミ「ティロ・フィナーレ!!」



ドォオオオン!!



お菓子の魔女「……!」ギュルギュル!



さやか「やった!」

まどか「マミさん!」




お菓子の魔女「……」プルプル








ズルッ

マミ「え」


ほむら『今までの魔女とは訳が違う』


ほむら『あなたの身も危ない』


ほむら『違う、私は』



マミ(どうして、ちゃんと聞いてあげなかったんだろう)


グパァ―!


マミ(暁美さん、私のこと心配してくれたんじゃない)


さやか「マミさん!」

まどか「ダメ―!」


マミ(ダメ、逃げられない)


お菓子の魔女「」アーン


マミ「暁美さん……ごめんさない」





ガチン!



ドサッ




まどか「きゃああああああああああああああ!!!」

さやか「マミさんが…食べられ」

まどか「嫌…マミさん……マミさん!」

さやか「! 待って…よく見て!」




マミ「あ…れ……?」

さやか「生きてる…マミさん生きてるよ!!」

まどか「マミさん!!」

マミ(どうなってるの……今の、確実に避けられなかった筈なのに…)

さやか「でも、一体どうやって」

QB「彼女のおかげみたいだね」

まどか「あ……!」


お菓子の魔女「?」クルッ


ファサァ―!


ほむら「今度こそ、間に合ったわね」



まどか「ほむらちゃん!!」

マミ「暁美…さん…」

QB「彼女が魔女を後ろに引っ張らなければ、マミは助からなかっただろうね」

さやか「引っ張ったって……一あんなデカいのを一人で!?」


ギュルン!!


お菓子の魔女「」アーン

まどか「ほむらちゃん…!あぶな」


ドォン!!


お菓子の魔女「!?」

ほむら「私はお菓子じゃないわよ」

さやか「な、殴った!」

QB「魔女が仰け反った。凄まじい威力だ」

スタッ


ほむら「怪我はなさそうね。立てる?」

マミ「え、ええ」

ほむら「二人の所に行って休んでなさい」

マミ「大丈夫、戦えるわ」

ほむら「強がるのは足の震えを止めてからにしたら?」

マミ「あ…」ガクガク

ほむら「そんな状態だと今度こそ本当に死ぬわよ」

マミ「でも…」

ほむら「大丈夫。あいつは、私が倒す」



シュタッ!




お菓子の魔女「」フルフル

ザッ

お菓子の魔女「」ムッ

ほむら「来なさい」チョイチョイ

ほむ「危なかったな、セニョリータ」
マミ「暁美さん? …! あなた、腕がっ!」
ほむ「あぁ、避けるときにチョイとマヌケな避け方をした…それだけだ」
マミ「それだけ、って…!」
ほむ「それに」キュイイイン …ズボッ!
ほむ「腕なんかいくらでも生えてくらぁ」
マミ「 」
ほむ「ここで大人しく待ってなお嬢ちゃん、パパッと片付けてきてやるぜ」
マミ「///」

というのを考えてたがキャラ崩壊しすぎてもはやギャグでした

さやか「マミさん!大丈夫ですか!」

マミ「ええ、心配させてごめんなさい」

まどか「ぐすっ…ホントに…ひっく…よかっ、た」ボロボロ

さやか「もーまどか泣き過ぎ」

まどか「さやかちゃん、だって」

さやか「え?あ、ち、違うよ。これは」ゴシゴシ

QB「それより三人とも、あっちを見たほうが良いよ」

まどか「え?」







お菓子の魔女「」グワァ!

ほむら「ふっ…!」シュッ


ドドドドドドドドド!!!


お菓子の魔女「!?!!?」



さやか「魔女が…殴られてるの?」

まどか「わかんない、早くて全然見えないよ」

さやか「マミさんには見えてますか?」

マミ「辛うじて、ね」

QB(マミですら目で追うのがやっと……ただの肉体強化の魔法だけでは説明が付かないね)

パラッ


ほむら「テーピングが…やっぱり、グローブにした方が良いかしら」

お菓子の魔女「」ギギギッ

ほむら「流石にしぶといわね」



ほむら「でも、長引かせる気はないわ」

お菓子の魔女「」グァア!!


ググッ…


ほむら「はぁああっ!!」


ドォオオオン!!





さやか「ほ、ホントに素手で倒した…」

マミ「暁美さん…」

まどか「ほむらちゃん!やった」


ゾワッ…!


まどか「うっ…!?」

まどか(なに…今の感じ…?)

QB「まどか、どうしたんだい?」

まどか「え、ううん。なんでもないよ」

QB「そうかい」

まどか「ほむらちゃーん!」タッタッタッ

さやか「あ、ちょっとまどか!」タッタッタッ

マミ「……」トコトコ


QB(……彼女達に暁美ほむらの戦いを見せたら何か掴めると思ったが、収穫無しか)

QB(これは、少々厄介かもね)

本日ここまで。続きは大体日付が変わったぐらいになるよ

おつんぽ

よーし。始めんぞー

ほむら「……」ヘンシンカイジョ

コツ…シュゥウウ


ほむら「あと一回は使えそうね」

まどか「ほむらちゃーん!ってわぁ!?」

さやか「まどかー、っておわ!?」

ほむら「二人して何を驚いてるの?」

さやか「何ってあんた…」

まどか「ほむらちゃんの制服が、ボロボロだからだよ?」

ほむら「ああ、そういえば直すのを忘れてたわ」パァアア

マミ「あの、暁美さん…」

ほむら「丁度いいわ。ソウルジェムを出して」

マミ「え、あ、はい」


コツ…シュゥウウ


ほむら「これでいいわね。QB」ポイ

QB「きゅっぷい」パク

さやか「た、食べちゃったの?」

QB「これもボクの役目の一つだからね」


ズズズ……



まどか「元の場所に戻った」

ほむら「……」クルッ

マミ「あ、待って暁美さん!」

ほむら「何かしら」

マミ「あの…その…」

ほむら「?」

マミ「た、助けてくれて…ありがとう」

ほむら「……それだけ?」

マミ「え…?」

ほむら「他に言うことはないの?例えば、いきなり拘束した事とか」

マミ「っ……!」

さやか「ちょっと、あんた何言って」

まどか(待ってさやかちゃん)

さやか(まどか?)

まどか(今は二人だけに話させて。大事なことなの)

さやか(でも)

まどか(お願い)

さやか(……わかったよ)





ほむら「私がどうやってあなたの捕縛魔法を解いたかわかる?魔力で無理やり結界だけを壊して、使い魔に襲わせたのよ」

マミ「!?」

ほむら「一歩間違えば死ぬ寸前の危ないやり方だったわ」

マミ「わ、私…」

ほむら「でも、正直なところそれに関しては恨んではない」



ほむら「私が許せないのは、あなたが負けそうになったことよ」

ほむら「もし私が捕縛魔法を解けなかったらどうなっていたかしら」

マミ「それは…」

ほむら「勿論、あなたはあの時に死んだでしょうね。そして最悪、あの二人も殺された」

マミ「ぅ……」

ほむら「あなたの慢心が、二人の命を奪うところだったのよ」

マミ「うっ……うぅ…」ポロポロ

ほむら「………」




ほむら「私のことが嫌いなのはわかるわ」

マミ「!!」

ほむら「だけど、せめて魔女と戦う時くらいわ協力し」

マミ「違うの!」

ほむら「え?」

マミ「私…暁美さんの事が嫌いじゃないの!」

ほむら「え…え?」

マミ「昔一緒に戦った魔法少女と暁美さんのこと重ねて、また裏切られるじゃないかって勝手に怯えて、今日のことも、この間銃を突きつけたことも、全部全部私が弱虫だからで」

ほむら「と、巴マミ。落ちつい」

マミ「本当は暁美さんと仲良くしたいのに……私、私」

ジワッ…

マミ「ごめんなさ~~い!!」ボロボロ

ほむら「」

マミ「うわ~ん!」ボロボロ

ほむら「わ、わかったから。そんなに泣かないで」オロオロ

さやか「放っておいていいの?」ボソボソ

まどか「私もこんな事になるなんて思ってなかったから、どうすればいいかわからないよ」ボソボソ

マミ「わ~ん!」ボロボロ

ほむら「私も言い過ぎたわ。もう怒ってないから、ね?」

マミ「ひっく…ひっく…」グスン

ほむら(何故私は罪悪感を感じてるのかしら。ちょっとだけ仕返しするつもりだったのに……)

マミ「ごめん、なさい……いきなり泣いたりして…」グスッ

ほむら「ええ、正直驚いたわ」

マミ「……怒った?」

ほむら「言ったでしょ。もう怒ってないって」

マミ「ごめんさい……」

ほむら「謝ってばかりね」クス

マミ「うっ…」カァアア

ほむら「それじゃ、失礼するわ」

マミ「あ……」


クルッ


ほむら「また明日逢いましょう。マミ」ニコッ

マミ「!!」


スタスタ


マミ「暁美さんが笑った…それに呼び捨てにされちゃった…」ボー

まどか「マミさんとほむらちゃんが仲良くなったよ!」

QB「やったねまどか」

さやか「なにこれ」



翌日 見滝原中屋上 昼休み


マミ「……」チラッ

ほむら(鶏は胸肉の方がタンパク質高いのかしら)モグモグ

マミ「……」チラッ

ほむら「?」

マミ「…!」サッ

さやか(マミさんめっちゃ転校生チラ見してる…)

まどか「はい、あーん」

QB「きゅっぷい」パク




疲れたから寝る。次からちょっとだけほのぼのが続くかも

やあ。さっそく始めようと思う。あとレス自重は気とかは別にいいよ。皆で楽しくやろうず

ほむら「マミ。気にせいかもしれないけど、さっきから視線をこっちに向けてない?」

マミ「ひゅえ!?」

さやか(まあ、あんだけ見てればバレるわな)

ほむら「言いたいことがあるなら言って頂戴」

マミ「えっと…そ、そのれじゃあ一ついい?」モジモジ

ほむら「ええ、どうぞ」

マミ「ど、どうして暁美さんは私を呼び捨てにするの?」

ほむら「あら、嫌だったかしら」

マミ「え!?」

ほむら「そうよね。仮にも後輩に呼び捨てにされたら、気分のいいものじゃないわね」

マミ「ち、ちが」

ほむら「ごめんなさい。次からは『巴さん』って呼ぶわ」

マミ「あうぅ!」ガビーン



まどか「大変だね」

さやか「本音は?」

まどか「マミさん可愛い」


マミ「い、嫌じゃないのよ!寧ろうれ…じゃなくて、ただどうしてかなって思っただけで」

ほむら「特に理由はないわ」

マミ「それはそれでショック!」ガガビーン

ほむら「?」ゴキュゴキュ

まどか「あ、ほむらちゃんまたプロテイン飲んでる」

さやか「よくご飯食べながら飲めるわね」

ほむら「意外に飲みやすいものよ」

マミ「おいしいの…?」

ほむら「飲んでみる?」スッ

マミ(ええ!?こ、これってかっかかか)

さやか「じゃ一口」

マミ「あ」

さやか「うげぇ、やっぱ合わない。転校生味覚おかしいんじゃないの?」

ほむら「転校前は味気ない病院食ばかりだったから否定しないわ」

マミ「」ゴゴゴゴ

さやか「おう!?」ビクッ

まどか「今のはさやかちゃんが悪いよ」

マミ「酷いわ!美樹さん!」ポカポカ

さやか「なぜ私は殴られてるのか(痛くないけど)」

まどか「うーん、もうちょっと甘くならない?」

ほむら「その必要はないわ」ファサァ



放課後



ほむら(帰って技の特訓でもしようかと思ったけど)

マミ「今日はドーナツにしてみたの」

まどか「わあ、おいしそう」

さやか「マミさん何でも作れるんですね」

マミ「覚えちゃえば簡単よ?」

ほむら(お茶会に誘われてしまったわ)

マミ「暁美さんはハーブティー大丈夫?」

ほむら「ええ、頂くわ」


ほむら(……久しぶり来たけど)


マミ「私の部屋、何か変かしら?」

ほむら「いいえ。あなたらしい素敵なお部屋よ」

マミ「え、あ、ありとう」カァアアア

ほむら「え?」

マミ「ひゅい!?」

まどか(噛んだ)

さやか(噛んだよ)

QB(噛んだね)


ほむら「……ぷっ」



ほむら「どうやったら、そこ噛むのよ」クスクス



まどか「ほむらちゃん…可愛い」

ほむら「え?」

さやか(悔しいけど、確かに可愛いわ)

マミ「……」ポー














QB(彼女達の絆が固まり始めた)

QB(さやかはまだほむらに対して不信が有るようだが、それが消えるのも時間の問題)

QB(仕方ない、この街に彼女を戻すとしよう)

ここで終わり。ちょっと忙しくなるから次は明後日になるかも。みんなでわいわいしてて

二日不在にしたらSSスレがプロイテインスレになってた。そんな訳で始まるよ!

見滝原市立病院


恭介「……」

コンコン

恭介「……どうぞ」

さやか「可愛い女の子だと思った?残念さやかちゃんでしたー」

恭介「……」

さやか「恭介?」

恭介「さやか」




















恭介「何しに来たんだい?」

見滝原 大橋




ビキッ…!




芸術家の魔女「」ギギ…ッ


ほむら「終わりよ」



ドォン!



ベキベキベキベキベキ!!



――バァアン!!




カラン



マミ「お疲れ様、暁美さん」

ほむら「ごめんなさい、使い魔だけ任せて」

マミ「いいのよ。暁美さんには命を助けられたんだもの、この位のことなら幾らでもやってあげるわ」

ほむら「ありがとう」


ズズズ…


マミ「外は大分暗くなってたのね」

ほむら「……」

マミ「どうかしたの?」

ほむら「……少し疲れただけよ。さあ、帰りましょうか」

マミ「ええ」







ほむら(さよなら。私の始まり)

まみまみかみまみた

マミ「それにしても、最近は魔女の活動が活発になってきたわね。以前はここまで立て続けに現れたことなんてなかったのに」

ほむら「あいつの影響かもしれないわ」

マミ「あいつ?」

ほむら「ワルプルギスの夜」

マミ「!?」

ほむら「二週間後、あいつはこの街に来る」

マミ「どうしてそんなことが」

ほむら「秘密。でも事実よ。私はその為に力を付けてきた」

マミ「………勝てるかしら、私達」

ほむら「勝たなければならないの。そうしなきゃ、全てを失う」

マミ「暁美さん……」

ほむら「その時はマミ、頼りにしてるわよ」

マミ「も、勿論よ!」ドキン


マミ(ああああああどうしちゃったのよ私!暁美さんを見てこんな……い、いけないわ!女の子どうしでそんな…)

ほむら(あら、あそこの店、パイナップル味のプロテインが置いてあるわ)

ピカッ


ほむら「!」

マミ「ソウルジェムが…!」

ほむら「この反応は魔女ね。この先から………しまった!」ダッ

マミ「暁美さん!?」




ほむら「どうして忘れていたの…全てのことが前の時間軸と同じではないと…」

マミ「暁美さん!突然走り出してどうし」

ほむら「この先の廃工場で集団自殺が起きるわ」

マミ「何ですって!?」

ほむら「時間がない。早く行かないと手遅れになるわ」

マミ「急がないと!」

ほむら(そこにはまどかも…間に合って…!)






使い魔「カタカタカタカタカタ」

まどか「嫌だ!助けて…誰かああああああああああ!!」



ぐちゃ



まどか「…!」フヨフヨ


使い「カタカタカタカタ」

まどか(テレ、ビ…?)

『』

まどか(なにか映って…)

『あははははははははははは!』

まどか「ひっ…!?」



使い魔「カタカタカタ」


ガシッ ガシッ


ぐい~~~~~ん!




まどか「ぐっが……ああああああああああああああ!」

まどか(助、け…て…!)


ザンッ!


まどか「……!」



バサッ……



さやか「…」ニッ

まどか「さやかちゃん…!」




『カタカタカタカタ』


ズルズル


使い魔「カタカタカタカタ」ワラワラワラ


さやか「はっ…!」


ザシュウッ!ザッ!


さやか「うりゃあ!」



ザンァッ!!



引きこもりの魔女「…!」ズルッ


バザアッ―!


さやか「これでトドメだああああああああ!!」




ズシャアアアアアアアアアア!!



さやか「いやー間一髪だったね。でも初めてにしちゃ上手くやったでしょ?あたし」


ザッ


ほむら「…!」

さやか「ありゃ?マミさんと転校生じゃん」

マミ「美樹さん…!?その姿は」

さやか「見ての通り、あたし魔法少女になりました。ついでに魔女も倒したから、もう大丈夫ですよ」

まどか「さやかちゃん…」

マミ「とりあえず場所を変えましょう。もうすぐここに警察が来るわ」

ほむら「……っ」


グッ

一旦ここまで。起きたらプロテインでも買いに行こうかな

始まるよ

マミ「いつ契約を?」

さやか「昨日の放課後です。どうしても叶えたい願い、見つかったんです」

マミ「前に話した、他人の願いね」

さやか「はい。でもあたし、後悔してません」

ほむら「どうして、そう言い切れるの」

さやか「あたしはあいつの為なら、どんなに痛いことも怖いことも我慢できる。そう思えたの」

さやか「それに気付いたんだ。あいつの願いは、あたしの願いでもあるんだって。だから」



さやか「後悔なんて、あるわけない」


まどか「さやかちゃん……」

マミ「覚悟の上ね。なら私からは何も言えないわ」

ほむら「……」


ほむら(どうして……あなたはいつも)

さやか「なにさ、転校生はあたしが魔法少女になって不服?」

ほむら「……今更、何を言っても遅いわ」

さやか「なんだと…?」

まどか「あわわわわ」

マミ「はいはい。二人とも喧嘩しないの」

さやか「だってマミさん、コイツが」

マミ「そう突っかからないの。これから一緒に戦う仲間なのよ?」

さやか「ちぇー……」

まどか(良かった…)ホッ

さやか「とにかく。これから見滝原市の平和は、この魔法少女さやかちゃんがガンガン護っていっちゃいますよー!」

マミ「頼りにしてるわ」

まどか「頑張って、さやかちゃん」

さやか「あたし、舞い上がっちゃってますね」エヘヘー



ほむら「なら、あなたにはまずやってもらう事があるわ」

さやか「え?」

まどか「それって何なの?」

ほむら「決まっているわ。特訓よ」

翌日の放課後


まどか「誰もいないね」

ほむら「ここは人気もない上に、多少大きな音がしても問題ない。特訓には最適の場所よ」

さやか「ホ、ホントにやるの?」

ほむら「当たり前でしょ。あなたが魔女を倒せたのは、奇跡に近い偶然なのよ」

さやか「あたしが強いってのは?」

ほむら「はぁ……」

さやか「何にその反応!?やんのかコラ!」

マミ「そう怒らないの。初戦で魔女を倒せたのは確かだけど、まだ美樹さんが魔法少女としての経験が浅いのも事実なんだから」

さやか「うう…マミさんまで~」

マミ「私も通った道よ。頑張りましょう」

まどか「さやかちゃん、ファイト」

さやか「なんであたしがこんな目に~」

ほむら「……そうね、あなたはまず自分の実力がどれ程のものかを知るべきね」

ほむら「マミ。美樹さやかと手合わせしてあげて」

マミ「わ、私?」

ほむら「今の美樹さやかなら、リボンだけで倒すことも可能でしょ?」

さやか「かっちーん。よーし、あたしの実力見せてやろーじゃん!」ヘンシン

ほむら「大した自信ね。マミ、遠慮しなくていいわ」

まどか「二人とも、怪我しないでね」

マミ(私の意思は…?)ヘンシン

ほむら「まさか開始数秒で決着が付くとは」

さやか「うぅー……」ギュゥウ

まどか「酷いよマミさん…こんなのってないよ」

マミ「だ、だって美樹さんの動き早いし、暁美さんが遠慮すなって」

ほむら「仕方ないわ。わかったでしょ、これが今のあなたの実力よ」

さやか「……だ」

ほむら「?」

さやか「不公平だー!ベテランのマミさんに勝てるわけないじゃんかー!」

ほむら「あなたって人は……」ハァ

さやか「それにあたしとマミさんじゃ武器の段階で差が有るじゃん!」

マミ「そんな屁理屈言ってちゃ、いつまでたっても強くなれないわよ?」

さやか「でもマミさぁん…」

ほむら「いいわマミ、次は私が手合わせする」

マミ「暁美さん…」ヘンシンカイジョ

さやか「きゃん!」ドサッ

ほむら「ここでわかっておかないと、彼女はいつか命を落とす」

さやか「いった~降ろすなら言ってよ~」


ザッ


ほむら「私が相手よ」

さやか「へん!アンタなら相手ならさっきみたいにはいかなよ」

ほむら「そうなることを祈ってるわ」

さやか(とは言ったものの……あたしでも転校生が強いのはわかるよ。さっきも緊張してちょっと噛んじゃったし……)

ほむら「……私の準備は出来てるわ。いつでも来なさい」

さやか「は?だってアンタまだ変身して」

ほむら「言ったでしょ?準備は出来てるって」

さやか「この…!」

マミ「暁美さん!?それはいくらなんでも危険だわ!」

まどか「危ないよ!ほむらちゃん!」


さやか「本気なんだね…」

ほむら「マミもいるわ。多少の怪我なら問題ない」

さやか「だったら、大怪我したって……恨みっこなしだからね!!」ダッ!

まどか「ひっ…!」



―トン



さやか「え?」

ほむら「今、あなたは一回死んだわ」

さやか「…っ!」

ほむら「続ける?」

さやか「あ、当たり前だぁあ!」




まどか「な、なにが起きたの…?ほむらちゃんの拳が一瞬でさやかちゃんの頭に」

マミ「カウンターよ。美樹さんが突き立てた剣を、暁美さんは軽く避けて攻撃したの」

まどか「ほむらちゃんは、さやかちゃんの動きが見えてたんですか?」

マミ「そうみたいね。プロボクサー並の反射神経だわ」

ほむら「無駄な動きが多い。あなたは武器を使うのではなく、使われてるわ」

さやか「うるさい!」ブンッ!


パシッ!


さやか(手首を掴まれた!)

ほむら「はっ!」

さやか「っ!」


トン


ほむら「十六回目よ」

さやか「……」

ほむら「もうわかったでしょ。自分がどれだけ未熟か」

さやか「……っ!」ダッ

マミ「美樹さん!どこ行くの!」

まどか「さやかちゃん!」

ほむら「待ちなさい。追うのはマミだけでいいわ」

まどか「え、どうして…」

ほむら「美樹さやか私に負けてきっと意固地になってる。ここはあなたや私が行くよりマミの方が最適よ」

まどか「でも」

マミ「わかったわ。大丈夫よ鹿目さん、安心して待ってて」


タッタッタッ

煮詰まったから一旦終了。また夜に

今更だけどこのSSの説明を簡単に説明すると

・ほむらの戦闘方法が肉弾戦

・キャラおよび>>1はよく噛む

>>1がいない時はプロテインスレ


そんじゃ始めようか

ほむら「さて、戻ってくるまで休んでましょう」

まどか「一つ、聞いてもいいかな」

ほむら「なにかしら」

まどか「どうして、変身しなかったの?」

ほむら「美樹さやかに危険が及ぶからよ」ヘンシン


ほむら「変身した状態の私は魔力で身体能力を普段の数十倍強化してるの」

ほむら「でも、私の持つ本来の魔法はそれとは違ったもの」

まどか「本来の魔法?」

ほむら「契約時の願いが使える魔法に関係するの。マミの願いは知ってるわね?」

まどか「う、うん」

ほむら「彼女が得意とするリボンの魔法は、命を繋ぎ止めたい願いから生まれたもの」

ほむら「練習すれば他の魔法も覚えられるけど、殆どは初めからある力しか使わないわね」

まどか「そうなんだ」

ほむら「美樹さやかにはああ言ったけど、私もまだ未熟な部分が多いわ。例えば、意識してないと力加減が出来ないとかね」コン


ビキィ!!


まどか(コンクリートに、ヒビが入っちゃったよ…!)

ほむら「だから変身した状態で今の彼女と手合わせするのは危険と判断したのよ」ヘンシンカイジョ

まどか「ちゃんと考えてたんだね、ほむらちゃん」




まどか「ねぇ、もう一つ聞いていいかな?」

ほむら「どうぞ」

まどか「ほむらちゃんの本来の魔法ってどんなの?」

ほむら「知りたい?」

まどか「うん」ワクワク

ほむら「秘密」

まどか「えー!?」ガーン

ほむら「フフッ。もう少し待ってて、いつかちゃんと話すわ」





マミ「美樹さん、どこにいったのかしら」

ヒョコ

QB「やあマミ」

マミ「QB!アナタ今までどこ行ってたの!」

QB「少し他の魔法少女の所にね。それより誰かを探しているようだったけど」

マミ「そうだ。QB、美樹さんを見なかった?」

QB「さやかならこの先で見かけたよ」

マミ「ありがとう。今日は帰ってくるの?」

QB「そのつもりだよ」

マミ「じゃあ美味しいケーキ用意しとくわ。またあとでね」



QB「きゅっぷい。ボクには味覚がないって言ってるのに、どうしてマミはいつも美味しいものを用意するのかな?」

ザッ

QB「どこに行ってたんだい?」

「うっせーな。アタシの勝手だろ」

QB「別に咎める気はないさ。そうそう、さっきマミに会ったよ」

「へー…そうかい」

QB「会わないのかい?」

「冗談。誰があんな甘ちゃんと会いたいかっつーの」

QB「その割には寂しそうに見えるけど」

「黙れよ。殺すぞ」

QB「やれやれ、どうして君はそう暴力的かな」

「フン」

QB「久しぶりの見滝原だ。ゆっくりしていくといい」

「残念だけど、ゆっくりする気はないよ」











杏子「こんだけ魔女の気配がするんだ。腹いっぱい食わせてもらわなきゃな」

さやか「……」

マミ「ここにいたのね」

さやか「マミさん……」

マミ「隣、いいかしら?」

さやか「……どうぞ」



さやか「………」

マミ「悔しい?」

さやか「…」コク

マミ「美樹さんは負けず嫌いだものね」

さやか「……マミさん」

マミ「なに?」

さやか「あたし、そんなに弱いですか」

マミ「つい最近まで普通の女の子だったのよ。初めから強い方が珍しいわ」

さやか「そう、ですか…」

マミ(……そうとう落ち込んでるわね。暁美さん、ちょっとやり過ぎよ)

さやか「……よ」

マミ「美樹さん?」

さやか「何でだよーーーー!!!!」

マミ「うひゃあ!?」ビクゥ!

さやか「なんで変身してない転校生に負けちゃうかなもー!あたし才能ないの?いんや違う、転校生が筋肉バカなんだ!!」

さやか「って、それに負けたあたしはもっとバカ?あー悔しい悔しい悔しーーい!!」

マミ「み、美樹さん」

さやか「決めた!あたし、転校生やマミさんより絶対強くなる!」

さやか「魔女もぜーんぶあたしが倒す!そういうわけでマミさん、戻りましょう!」

マミ「え、ええ…」

さやか「待ってろよー転校生!いつかそのクールな顔崩してやるからなー!」ズンズン

マミ(吹っ切れた…のかしら?ま、元気が出て何よりだわ)




ズンズン…ピタッ


マミ「どうかしたの?」

さやか「……マミさん」










さやか「ちょっと、胸借ります」

ポフン

マミ「み、みみみみ美樹さん!?」アワアワ

さやか「うーんやっぱりデカイですね。ホントに中学生ですか?」スリスリ

マミ「ひゃん!?ちょ、やめなさ……」


ギュッ…


マミ「……美樹さん?」

さやか「ごめんなさい。もう少しだけこうさせて下さい」

マミ(冷たい…泣いてるのね…)

さやか「……来てくれたのがマミさんで良かった。まどかや転校生には、こんな姿みせられないもん」

マミ「私はいいの?」

さやか「マミさんは先輩ですもん。傷心の後輩の面倒くらいみてください」

マミ「そうね。先輩だものね」ナデナデ

さやか「……」グスッ












さやか「あースッキリした。マミさん、ありがとうございます」

マミ「いいのよ。こんな胸でよければいつでも貸すわ」

さやか「では早速、お言葉に甘えて」ワキワキ

マミ「美樹さん?その手はなに?」

さやか「いいじゃないですかー減るもんじゃないですしー!」

マミ「いやー!」

さやか「いたた……殴らなくてもいいじゃないですかー」

マミ「乙女の身体を弄ぼうとした罰よ」

さやか「後輩イジメだー」



マミ「!」

さやか「マミさん?」

マミ「使い魔がいるわ」

さやか「ど、どこ!?」

マミ「ここじゃないわ。もう少し、あっちの方ね」

さやか「でも、ソウルジェムは反応してないですよ?」

マミ「弱すぎて魔力を探知できないのよ。でも、確かにいるわ」

さやか「わかるんですか?マミさん、凄い」

マミ「経験を積めばあなたにもわかるわ。行きましょう」

さやか「はい!」





使い魔「ブゥウ~ン!」

マミ「いたわ!」ヘンシン

さやか「よーし!一気に決めてやる!」ヘンシン

さやか「喰らえ!」ヒュン!


ガキィン!!


さやか「弾かれた!?」

マミ「! そこにいるのは誰!?」



杏子「ったく。相変わらず無駄なことしてんなー、マミ」

マミ「佐倉さん……!?」

さやか(魔法少女……マミさんの知り合い?)

使い魔「ブッブ~ン!」

さやか「あ、逃げられ」


チャキ


杏子「だからやめろっつーの」

やっと全員揃ったところで終わり。また昼間にでも

まどマギPSPのQBのポーチ、どう見てもサンドバックです。始まるよ

さやか「何すんの!あれ放っといたら誰かが殺されるんだよ!?」

杏子「そんなの当たり前じゃん」

さやか「なっ…!?」

杏子「何人か喰わせりゃあ魔女になってグリーフシードも孕むのにさぁ、卵生む前の鶏殺してどうすんのさ」

マミ「相変わらずね……そうやって、何人の人を殺したの」

杏子「おいおい、人聞きが悪いな。別にアタシは人殺しなんかしてないぜ?」

マミ「同じよ」

使い魔「ブブ~ン」

さやか「っ…!どけぇ!」

ガキィン!

杏子「ちょっと…何すんのさ!!」

ザシュッ!

さやか「うあっ!」

マミ「美樹さん!」

杏子「トーシローが。ちったぁ頭冷やせ」


パァン!


使い魔「ギエエ!」

杏子(!?)

マミ「あなたはもう少し周りを見たほうがいいわ」

杏子(使い魔が……マミの跳弾か!!)


ブンッ!


杏子「!」


ギィン!


さやか「はあっ…はあっ…!」

杏子「おっかしーな、全治三ヶ月ぐらいにはかました筈だけど?」

マミ「美樹さん!無理してはダメよ!」

さやか「大丈夫…です…!」シュゥウウ

マミ(傷が…!?)

杏子「治癒魔法……まさかアンタ、他人の為に願いを」

さやか「それが…どうしたあ!」


ギィン!!


杏子「どうしてこの街の魔法少女は、こう甘ちゃんが多いかね」

マミ「帰りなさい。他の魔法少女のテリトリーで暴れることがどういう意味か知ってるでしょ」

杏子「知ってるさ。だからこそ、来たんだよ」

マミ「……」

杏子「見滝原はアタシのテリトリーにする。マミ、それとそこのルーキーはご退場願おうか」

さやか「ふざけるな!あんたみたいな奴にこの街は渡さない!」

マミ「私もよ。使い魔を見逃す今のあなたに、私の大切な街を任せる気はないわ」

杏子「なら、力ずくでどかすしかないねぇ…!」

マミ「勝ち目があると思って?私一人にも勝てないのに、今回は二対一よ」

杏子「昔の話だすんじゃねーよ。それに、あの時はほぼ互角……いつまでもガキのままだと思うと、喰うぜ?」

さやか「負けない、あんたなんかに絶対!」











ゆま「キョーコいじめるな!」

ドォオオオン!!


さやか「わぷっ……な、なに!?」

マミ「女の子?」

杏子「ゆ、ゆま!?」

ゆま「キョーコのバカ!ゆまのこと置いていくなんてひどいよ!」

杏子「バカはお前だ!風見残ってろっつただろ!」

ゆま「ヤダ!キョーコがいない!」

杏子「我侭言うな!」

さやか「ど、どうなってるの…?」

マミ(あの子も魔法少女……佐倉さんとどういう関係…?)



ゆま「ゆまのこと…ひとりにしないでよ…」グスッ

杏子「~~~~ああもう、しょうがねーな!」


チャキッ


杏子「お前は青い方をやれ。足手まといになるなよ」

ゆま「! うん!頑張る!」グッ

さやか「ちょっと!そんな小さな子戦わす気!?」

杏子「関係ねーよ。ゆまだって魔法少女だ」

ゆま「そうだよ!ゆまは役に立つんだから!」

さやか「そっちの方が関係な」

杏子「ごちゃごちゃうるせー!いくぞ!!」

ゆま「やあ!」


ドーン!


さやか(あの子、結構強い!?)

マミ「美樹さん!私が佐倉さんを止めるまで何とか耐えて!」

杏子「ナメンな!」


ジャラッ!


杏子「おらぁあ!」

マミ「はあっ!」


ドドドドド!




ゆま「たぁ!えい!」ドーン!ドーン!

さやか「ちょ、あぶ…わあ!」

ゆま「キョーコいじめる奴はゆまがやっつけてやる!」

さやか「いじめてないよ!あっちが先に」

ゆま「やあ!」ズドドーン!

さやか「ちょっとは聞けーっ!」




マミ「意外ね。あなたにあんな小さな仲間がいたなんて」

杏子「そんなんじゃねーよ。魔女を倒したら懐かれただけだ」

マミ「そう」

杏子「おら、お喋りしてる暇あんのか!?」ジャラァ!


キンッ!


杏子「ちっ…」

マミ「私だって、昔のままじゃないのよ」



マミ「はあああ!」

杏子「どりゃああ!!」








ほむら「そこまでよ」








マミ・杏子・さやか・ゆま「!?」



ほむら「全員、動かないで」

マミ「暁美さん…!?」

さやか「あ、あれ?あたしの剣は?」

ゆま「ゆまのねこさんが無い!」

杏子(全員の武器が取られた…!あの黒髪、一体何者んだ!?)パァ…

ほむら「新しい武器は出さない方が賢明よ」

杏子(! あたしの後ろに…!?)

ほむら「手の内が見えない相手とは戦わないのでしょ。佐倉杏子」

杏子「……どこかで会ったか?」

ほむら「さあ、どうかしら」

ほむら「もし続けたいなら私が相手になるわ。ただし、容赦はしない」

杏子(こいつ…)ゾクッ

ゆま「キョーコ!」

杏子「よせ、ゆま。こーゆー相手に無暗に突っ込んでも、死ぬだけだ」

ゆま「でも…」

杏子「大人しく帰ればいーんだろ?」

ほむら「そうしてもらえると助かるわ」

杏子「じゃあそうさせてもらうわ。行くぞ」

ゆま「うん」

杏子「じゃあなマミ。それとボンクラ」

さやか「だ、誰がボンクラだ!!」


タッ




ほむら「さて、と」ヘンシンカイジョ

マミ「あ、あのね暁美さん。これには色々と事情が」ヘンシンカイジョ

さやか「そ、そうだよ転校生。悪いのはあの杏子って奴で」ヘンシンカイジョ

ほむら「ええ。わかってる。だから」





ほむら「詳しく聞かせてもらえるかしら」ニコッ

マミ・さやか(笑顔こええええええ!!!)

マミの家


まどか「ほむらちゃん、もうそれ位に」

ほむら「ダメよ。こればっかりはよく言い聞かせないと」

さやか「だから、反省してるって」ツーン

ほむら「特訓の途中で逃げ出した挙句、ベテラン魔法少女に手も足も出ず、ましてや小学生にすら苦戦したのにそんな態度を取るの?」


グサグサグサ!!


さやか「まどか。あとは任せた」ドサッ

まどか「さやかちゃーん!!」

マミ「美樹さんは悪くないの、私が彼女の挑発に乗ったのが」

ほむら「勿論あなたも悪いわ。いくら昔にいざこざあったとはいえ、まともに戦えもしない美樹さやかと佐倉杏子をぶつけてどうするの。そこは止めるところよね?仮にも一番長く魔法少女をやっているんだから魔法少女同士の戦いがどれ程危ないか知ってる筈よね?」


ザクザクザク!!


マミ「鹿目さん。QBのお世話お願いね」ドサッ

まどか「マミさーん!!」





ほむら「お願いだから、危険な真似はやめて…」ハァ…

さやか「……ごめん」

マミ「……ごめんなさい」

ホントは出す予定は無かったけど、おりこ☆マギカのゆまを出したところで中断。明日は投下できそうにないから今夜がんばる

よっしゃあ!始めよう!

ほむら「佐倉杏子と千歳ゆまの対処は私がするわ。マミは美樹さやかの特訓をお願い」

マミ「対処って、どうするの?」

ほむら「手荒な真似はしないわ。出来れば手を組むつもり」

ダンッ!

さやか「冗談じゃない!グリーフシードの為に人を見殺しにする奴だよ!?」

ほむら「そうだとしても、争うよりはマシよ。実力も申し分ない」

さやか「でも……」

ほむら「仲良くしろとは言わない。一時だけでいいの、我慢してちょうだい」

さやか「………わかったよ」

ほむら「それじゃあマミ。しばらくお願い」

まどか「どこに行くの?」

ほむら「二人を探すわ。狙ってきた以上、そう安々と帰るとは思わないし」

マミ「何かあったらすぐんに連絡してね」

ほむら「ええ」

まどか「大丈夫かな、ほむらちゃん」

マミ「暁美さんの実力なら佐倉さんに負ける筈はないけど、心配ね」

さやか「……あたし」

まどか「?」

さやか「やっぱり、転校生と仲良くなれない」








ゲームセンター


杏子「よーし、そのままそのまま…」

ゆあ「そのままー…」ドキドキ

ドサドサドサ!

杏子「やっりぃ!大量!」

ゆま「わーい!お菓子ー!」

杏子「コラゆま!それはアタシのだぞ!」

ゆま「じゃあゆまもクレーンやるー!」

杏子「さっき自分の分使っただろ!」


コツ、コツ


ゆま「あ…!」ギュ

杏子「よお、今度は何だい」

ほむら「話し合いに来た」

杏子「へー。随分と平和的だね」

ほむら「元々、こちらに争う気はないわ」

杏子「ふーん。で、話って何?」

ほむら「二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」

ゆま「わるぷる…?」

ほむら「私の目的はあいつを倒すこと。だから、あなた達にも協力して欲しい」

杏子「『も』ってことは、マミやあのルーキーもいるんだよな。おいおい、仲間ごっこでもさせようってか?」

ほむら「戦力は多いに越したことはないわ」

杏子「……嘘ってわけじゃなさそうだな。いいぜ、協力してやるよ」


ビリビリ


杏子「食うかい?」

ホテル


ゆま「キョーコ」

杏子「なんだ」

ゆま「ワルプルギスの夜ってなに?」

杏子「超弩級の大型魔女。アタシら魔法少女にとっちゃ最強の敵だよ」

ゆま「戦うの?」

杏子「当たり前だろ。こんな美味しい話、逃すかっつーの」


ギュッ


杏子「ゆま?」

ゆま「また置いてっちゃ、ヤダよ……ゆまも、一緒に戦う」

杏子「ああ、それまでにもっと強くなれよ」

ゆま「うん…わか…た……」スー

杏子「……」ナデナデ





杏子『アタシの方も協力してもらうよ』

ほむら『何かしら』

杏子『白い魔法少女…織莉子って奴を探してる』

ほむら『織莉子…』

杏子『知ってるのか?』

ほむら『いいえ、知らないわ』

杏子『何かわかったら教えてくれ。そいつにはちょっと借りがある』

ほむら『いいわ。すぐに教える』








QB『君の探してる魔法少女は、近々見滝原に現れるだろうね』










杏子「……こいつを巻き込んだオトシマエ、必ずつけさせてやるからな」

みんなで楽しくやるのが目的で立てたからそこら辺はキッチリして欲しい。おk?

ヒュオオオ


QB「やあ」

ほむら「久しぶりね。相変わらず姑息な手を使って」

QB「なんのことだい?」

ほむら「白を切っても無駄よ。佐倉杏子がこの街に戻ってきたのはあなたの仕業でしょ」

QB「無理やり連れて来たわけじゃない。彼女が欲しがってた情報を与えただけさ」

ほむら「織莉子…」

QB「ボクとしても彼女には手を焼いていたんだ。何せ、まどかを殺そうとしているからね」

QB「佐倉杏子が戻って来たのは、キミにとっても良い状況の筈だ」

ほむら「私を利用しようっての?」

QB「キミの自由だ。ただし、まどかを護りたいなら利用されるのがいいと思うけど?」

ほむら「……望むところよ」

QB「無事まどかを護れることを願ってるよ。時間遡行者、暁美ほむら」

四日後


さやか「やああああ!」

キン!

マミ「はっ…!」

シュルルルル!

さやか「はあ!」

ザンッ!

さやか(よし!)


チャキッ


さやか「うげ…」

マミ「油断しちゃダメよ」


キーン コーン カーン コーン


マミ「終わりね。続きはまた放課後にしましょう」

さやか「あーん。また負けたー」

マミ「落ち込まないの。始めより断然良くなってるわ」

さやか「そうですか?」

マミ「私に銃を使わせたんだもの。自信を持って」



ほむら「順調のようね」

さやか「……転校生」

マミ「佐倉さん達との魔女退治はどう?」

ほむら「何とか使い魔も狩ってるわ。佐倉杏子は未だに反対してるけど」

マミ「大変ね」

ほむら「そうも言ってられないわ。残された時間で可能な限り状況を有利に進めないと」

マミ「ワルプルギスの夜が来るまで、あと八日…」

ほむら「私達は勝たなきゃいけない。この街を護るために」

さやか「……ホントにそれだけ?」

ほむら「え?」

さやか「転校生は、ホントにそれだけの為に動いてるの?」

ほむら「……」

さやか「なんでかな。あたし、アンタのこと嘘つきだって思っちゃうんだよね」

さやか「さっきこの街を護るためって言った時。あんた、なにか別のこと考えてたでしょ?」

マミ「美樹さん!何を言ってるの!?」

ほむら「………」

さやか「何を隠してるの?仲間って言いながら、あたし達に言えない事ってなんなの?」

ほむら「………あなたって、鋭いわ」

ほむら「確かに、私はあなた達に隠し事をしてるわ」

マミ「暁美さん…!?」

ほむら「でも、それはまだ話せない」

さやか「どうしてさ」

ほむら「その結果がどうなるか、知っているからよ」

さやか「あたし達にも関係してるんだ」

ほむら「ええ。でも信じて。私はみんなを助けたいの」

さやか「………」

ほむら「授業に遅れるわ。戻りましょう」

さやか(なんだよ……それ…)


















「もう一度聞くわ。本当にいいのね?」

「しつこいなー。言ったでしょ、私はキミの為なら何でも出来るって」

「後悔はないの?」

「キミが悲しむこと、それが後悔だ」




キリカ「さぁ行こう。見滝原中に……鹿目まどかを殺しに」

織莉子「私達の世界を、護るために」

とうとう二人が出てきた所で終了。次は日が変わってからの投稿になるから、プロテインでも飲んで待ってて

おりこはまどマギらしくて面白いからオススメする。始めよう

和子「この場合、明らかに自分が悪いのに彼女に文句を言ったは彼は実に器が小さいことがわかりますね。女性は包容力があるなんて男の勝手な理想を押し付けた典型的なパターンです。したがって『彼は文句を言った』の現在進行形を使うのが―」



さやか「だから例えが長いって」

まどか「今度は付き合う前に喧嘩したみたいだね」


和子「そもそも、彼がそんなことで文句を言わなければ」


ビーッ!ガガッ!


さやか「うわっ!?」キーン

まどか「ノ、ノイズ…!?」キーン

ほむら「………来たわね」


キリカ『あー、あー。テステス、マイクテスー。よし繋がった』

織莉子『キリカ。カメラはこっちよ』


「誰だあの二人」

「あの子キレイ」

「あれ白女の制服じゃね?」


ほむら(マミ。そっちにも映っているわね)

マミ(ええ。一体何かしら)

ほむら(あの二人は魔法少女よ。それも強力な)

マミ(どういうこと?何故こんな目立つ真似を)

ほむら(詮索は後回しよ。それより、この放送が終わったらあの二人は学校に魔女の結界を張る気よ)

さやか(なんだって!?)

マミ(そんなことしたら、生徒が犠牲に)




織莉子『皆さんには、愛する人がいますか?』

織莉子『-----』




ほむら(美樹さやかは鹿目まどかを連れて安全な場所へ。私とマミであの二人を止めるわ)

さやか(何だよそれ。あたしも一緒に)

ほむら(言ったでしょ、あの二人は強力だって。まだあなたがどうにかできる相手じゃない)



ほむら(それに、あの二人の狙いは……鹿目まどかよ)



織莉子『しかし、私は戦う』

まどか(え…!?)ゾクッ


織莉子『来なさい。最悪の絶望』


ブツン


「なんだったんだ?」

「さあ?」

「演劇部のレクリエーション?」



和子「み、みんな落ち着いて」



ズッ…!


さやか「!?」

マミ「!!」

ほむら「来るわ!」

ズズズ……!

さやか「教室が変わっていく……!」

まどか「これって…魔女の…」

ほむら(マミ!急いで織莉子たちのもとに向かうわよ!)

マミ(ええ!)

ほむら「みんな教室から出て!」

和子「あ、暁美さん?」

ほむら「先生も早く避難してください。急がないと」


ガシャアアアン!!


「うわ!?な、なんだ?」

「気持ち悪い…」

「変なの。ぬいぐるみ?」

さやか「触っちゃダメ!」

「え?」

使い魔「あ疎bう?」グワッ!

「う、うわあ!?」

ほむら「はっ!」


バキィ!


「あ、ありがとう暁美さん」

ほむら「……先生、早く避難を」

和子「み、みんな教室から出て!」


ワアアアア!


さやか「転校生!」

ほむら「鹿目まどかを頼んだわよ。美樹さやか」ヘンシン

さやか「待って!あたしも」


シュタッ!


さやか「……っ」

まどか「さ、さやかちゃん」

さやか「……行こう。大丈夫、あたしがみんなを護るから」

「きゃああああ!」

マミ「はっ!」

ドン!ドン!

「た、助かった?」

「今のうちに逃げよ!」

「うん!」






マミ(キリがないわ。それに見られないようにすると動きが制限されて)


シュバッ!


マミ「しまっ…!」


ギュルルルルル!


マミ「むーっ!むむーっ!」






杏子「なにしてんだよ」

ザシュウ!

マミ「ぷはっ…あ、あなた達」

杏子「なっさけねーな、マミ」

ゆま「痛いところある?ゆまが直すよ」

マミ「大丈夫よ。それより、どうしてここに」

杏子「QBに呼ばれてな。織莉子がここにいるって来てみたら、結界が張られてるとな」

マミ「織莉子?」

杏子「白い魔法少女だ。そいつには、ちょっと借りがあるんだよ」

マミ「白い…あの白女の制服を着た子ね」

杏子「にしても、あんなのに捕まるなんて油断しすぎだろ」

マミ「仕方ないじゃない。姿を隠しながらじゃ動きにくいのよ」

杏子「何で隠すんだよ?」

マミ「ヘタにバレたら今度から動きにくいでしょ」

杏子「めんどくせー。そんなの記憶消せばいいじゃん」

マミ「あのね、私はあと一年はここに来なきゃいけないの。生徒の数も多いし、見た人全員の記憶を消すなんて無理なの」

杏子「だったら来なきゃいいじゃん」

マミ「出来るわけないでしょ!」

ゆま「あわわわわ」オロオロ


ほむら「なにを呑気に騒いでるのかしら」

マミ「暁美さん」

杏子「よう。ほむら」

ほむら「杏子。あなた達も来たのね」

杏子「まあな。ん?ボンクラはどうした?」

ほむら「別行動よ」

杏子「なるほど、足手まといは置いてきたと」

ほむら「そんなこと言ってないわ。それより、早く織莉子たちの元にいきましょう」

杏子「へっ、わかってるっつーの」

ごめん限界。短いがこれで終わりにするわ。

魔法戦機まどか☆タイタス始まるよ!(嘘)

織莉子「結界は学校全体に張れたみたいね」

キリカ「じゃあコレ、もういらないか」

趣の魔女「義Gaガ……」

キリカ「バイバイ」


ザシュ!


カラン


織莉子「さようなら、嘘吐きに騙された哀れな子」

キリカ「あとは暁美ほむら達の到着を待つだけだね」

織莉子「なんとしても勝たないと。アレだけは、何としても止めなければ」



ピシッ



織莉子「来たわね」



ドガアアアン!!



ザッ


ほむら「見つけたわ」

キリカ「ドアから入らないとは、マナーの悪い客人だね」

ほむら「あら。ちゃんとノックしたわよ」

杏子「思いっきり殴ってたじゃねーか……」

キリカ「四対二か。分が悪いね」

マミ「降参するなら今の内よ」

杏子「アタシは許さねーけどな」

織莉子「ご安心を。元々そのつもりだから」


ヴォン


マミ「させないわ!」


ドドドドドドドド!!!


キリカ「ははっ!」


キンキンキン!!


マミ(全部の弾を弾かれた!?)

織莉子「ありがとう、キリカ」

キリカ「どういたしまして」


ドン!!


杏子「ゆま!」

ゆま「うん!」


ジャラ…!


杏子「おらおらおらおらぁ!!」

ゆま「てぇーい!」


ドドーン!!


杏子「喰らえ!」


キィン!


杏子「テメェ…!」

キリカ「残念。織莉子には届かないよ」

織莉子「キリカ!下がって!」

キリカ「!」


ヒュッ


ドオオオオン!!


杏子「おわあ!?」

ほむら「チッ…!」

キリカ(地面が割れた…何て蹴りだ…!)

キリカ「でも、当たらなきゃいいはな」

ほむら「逃がさない」ズイッ

キリカ「!?」


ドッ!


ほむら「―!」

キリカ「がぐっ…!」


ズサァ


織莉子「キリカ!」

キリカ「平気…これくらいなんてことないよ…」

ほむら(直前に爪で防がれた。踏み込んでいたら、指をやられてたわね……)ポタポタ

パァアア

ゆま「はい。治ったよ」

杏子「どうする。あいつら、何だか妙な感じがするぜ」

マミ「迂闊に飛び込めないわね。でも、急がないと生徒の身が…」




織莉子「動ける…?」

キリカ「大丈夫だって。でも、このままじゃ勝てないね」

織莉子「いいえ。勝てるわ。私とあなたなら」

キリカ「……そうだね。私が魔法少女をやめれば、きっと勝てる筈だ」

織莉子「!? ダメよ!そんなことしたら」

キリカ「大丈夫。私は何があっても、織莉子を護るよ」

織莉子「キリカ…」

キリカ「急ごう。さっきの一撃で結界の崩壊が始まってしまった」

織莉子「ええ、必ず勝ちましょう。私達は救世を成し遂げなければならないのだから」

ここらで終了。PSPやってて上条に本気で殺意が芽生えたのは俺だけじゃない筈

予定ではQBをボコボコにするだけのSSだったのにどうしてこうなった。始まるよ

杏子「おい、結界が崩れ始めたぞ」

マミ「……ねえ、何かおかしくない?」

杏子「何がだよ」

マミ「彼女達が関与してるとはいえ、結界自体は魔女のものよね?でも、ここに魔女はいないわ」

杏子「ボンクラがやったんじゃねーの?」

マミ「これ程の結界を張る魔女よ?美樹さん一人では荷が重い筈だわ」

杏子「言われてみれば……」

ほむら「考え事は後よ。それより、今は目の前の敵に集中して」



キリカ「お喋りとは余裕だね客人!」


ザッ!


ほむら「私が相手よ」

キリカ「また怪我しちゃうよ?」

ほむら「そうかしら」スゥ

キリカ(構えを変えた…手刀ってやつか……)

ほむら「爪と刀、どちらが強いかしらね」

キリカ「あははっ!客人はおもしろい事を言うね」


キリカ「もちろん、私の爪だよ」

ほむら(呉キリカの相手は私がする。あなた達は美国織莉子を)

マミ(わかったわ)

杏子「そのつもりだぁ!」


ドドドドドドド!!


ゆま「やあっ!」

織莉子「哀れな子達…真実を知らずに、あの嘘吐きの思うままに動かされて」

杏子「ああ?何言ってんだテメェ!」

織莉子「前に進むことしか知らないあなた達は、やがて自分の愚かさを呪うでしょう」

マミ「一体何のことよ!」

織莉子「魔法少女の行く末。その真実に、あなた達は絶望せずにいられるかしら」

ゆま「魔法少女の…」

杏子「行く末…」

マミ「真実……絶望…?」





キィン!

キリカ「ぐっ・・・!」

ほむら「……っ!」

キリカ(どうなってる…いくら魔法で強化してるとはいえ、素手で私の爪と渡り合える筈が無いのに…!)


ギギギギ……!


キリカ(織莉子の話じゃ、暁美ほむらの魔法は時間操作を主にしてた筈。どうなってる…)


プシュ!


ほむら「ぐっ…!」

キリカ「!」


バッ!



ほむら「……」パァアア

キリカ(今のは……そういうことか)




キリカ「客人の秘密、わかっちゃった」ペロッ

ここまで。話し詰めればQBボコるのも書けるかもしれないが、期待はしないで

ガシャ!

ほむら(爪が増えた―!)

キリカ「さあ、散ね」

ほむら(手刀で受け流して反撃を)


ブシャアアア!


ほむら「なっ…」

キリカ「あは」

ほむら「あぐっ…あ…!」

キリカ「タネがわかっちゃえば簡単だったね。指は落とし損ねたけど」

ほむら「……ぐっ」パァアア

キリカ「客人は得意な時間操作の魔法で、私の爪が手に『食い込む時間』を止めていた」

ほむら「!?」

キリカ「さっきの鍔迫り合いで手から血が出たのは、私の速度低下の魔法が干渉してゆっくりだけど止まった時間が動いたからだね」

ほむら「……意外に、頭が回るのね」

キリカ「そういう客人は、意外にセコかったね。壁を壊したのも、手刀を見せたのも、自分が肉体強化の魔法だけしか使ってないと思わせる為だったんだ」


キリカ「でも、無駄だったね」

始まるってレスするの忘れてた。はいスタート!

キリカ「止まった時間を動かせれば、客人を刻むなんてわけないよ」

ほむら「……そうかしら」

キリカ「止めときなよ。向うも勝負あったみたいだし」

ほむら「!」



マミ「……」

ほむら「マミ!何をしているの!?」

マミ「……暁美さん」








マミ「魔法少女が魔女になるって、本当なの?」





ほむら「!」

織莉子「やはり、あなたは識っていたのね」

ほむら「美国織莉子…!」

織莉子「魔法少女の真実。それは、敵としていた者が未来の自身だということ」

マミ「嘘だよね…暁美さん」

ほむら「マミ……」

マミ「私がしてきたことって……人殺しだったの?」


ドッ!


マミ「あぐっ…!」

織莉子「哀れな子。真実に押しつぶされ、立ち止まってしまった」

杏子「おらああああああ!!」


ドッ!


杏子「がっ…!」

織莉子「例え立ち止まらなくても、心乱されまともに戦うことすら出来ない」

ゆま「キョーコ!マミおねえちゃん!」

織莉子「そして真実を受け入れなお、違う道に逃げるもの。暁美ほむら、あなたはあと何度繰り返す気なのかしら」

ほむら「………まどか救うまでよ」

織莉子「なら、永遠に繰り返す時間のなかを彷徨うがいいわ!」

ほむら「…っ!」






ゆま「待ってて、すぐ治すから!」

杏子「やめろ、ゆま」

ゆま「え…?」

マミ「魔法少女は魔女になる……」

杏子「結局、騙されたアタシたちがバカだったてことだよ……」

ゆま「でも、傷が…」

マミ「傷を治して何になるって言うの?ソウルジェムが魔女を生むなら……死ぬしかないじゃない…!」












ゆま「キョーコとマミおねえちゃんは、諦めるの?」

パアアアァ!


マミ「傷が…!」

杏子「ゆま…?」


ゆま「ゆまはママにいじめられたとき、死んじゃった方がいいって何度も思ったよ」

ゆま「でも魔女に襲われた時、死にたくないって、全然反対のこと思った。毎日怖くて辛かったけど、それでも生きたかった」

ゆま「諦めないで、必死に生きようとした。そしたらね、キョーコに逢えた」

杏子「ゆま…」

ゆま「それに、ほむらおねえちゃんは諦めてないよ」






カチッ


織莉子「キリカ、後ろよ」

キリカ「よっと!」


ドオオン!!


ほむら「くっ……!」

織莉子「無駄よ。私の予知とキリカの速度低下、あなたに勝ち目はないわ」

キリカ「諦めたら?」

ほむら「黙れ…!」


ドドドドドド!!


ほむら「うああっ!!ま、だ……よ…!」

ゆま「諦めた方が楽なのに、それでもほむらおねえちゃんは諦めない」

マミ「でも、私達はいつか魔女に…」

ゆま「その『いつか』に脅えて何もかも諦めるの?生きることも、進むことも、戦うことも」

杏子「………」

ゆま「ゆまは諦めない。魔女にもなりたくない。だから、生きるために戦うよ」


ゆま「二人は、ほんとうに諦めて死ぬの?」








ほむら「かはっ…!」

織莉子「終わりよ。暁美ほむら」

ほむら「はぁ……はぁ……」グッ

織莉子「その拳で何をしようというの?あなたが進む道に、救いなど無いわ」

ほむら「それは…私が決める……」

織莉子「残念よ。最後は、せめて安らかに」ヴォン

キリカ「さよなら」ジャキ

ほむら「………」



ズォォオ……!




織莉子「―!?」

ここまで。漫画でもゆまさんパネェっす

マミさんルート初回で魔女化した時は本気で凹んだ。始まるよ

マミ「暁美さん!離れて!」

織莉子・キリカ「!」バッ!


ドドドドドド!!


織莉子「巴マミ…!」

杏子「だらぁあ!」

キリカ「織莉子!」


ギィン!!


キリカ「佐倉、杏子…!」グググッ…!

杏子「アタシらしくねーな。ガキに説教されるなんて」

マミ「ソウルジェムは魔女を生む。そして私達の本体はそのソウルジェム……それが、なんだっていうのかしらね」

織莉子(バカな……どうして立ち上がれる……真の恐怖を識らない彼女達が)


ゆま「ほむらおねえちゃん、大丈夫?」パァアア

ほむら「……ありがとう」


織莉子(千歳ゆま…あんな子供の言葉で……!)

マミ「QBには、後で詳しく聞かせてもらわないと」

杏子「だが、まずは」

マミ「さっきのお礼を」

杏子「借りを」



マミ・杏子「返させて貰う!!」

杏子「おらぁ!」

ジャラッ!

キリカ「鈍い!そんなんじゃ一生当たんな」


ザシュウ!


キリカ「ぐっ…なに!?」

杏子「気付いてないようだけど、アンタの相手を遅くする魔法、掛かってる所に結構バラつきがあるぜ」

キリカ「教えてくれてありがとう。でも、教えてくれたのは失敗だったんじゃないかな?」

杏子「なめんな。アンタと似た能力の奴を、アタシは倒したことあるんだよ」




マミ「はぁ!」


ドドドド!


織莉子「私にはあなたの行動が視えてる。何発撃とうと決して当たらない」

マミ「そうね。一発一発じゃ当たりそうにないわね」


―ドッ!


織莉子「無駄だと」


シュルルルル!!


織莉子(破裂した弾からリボンが…!?)

マミ「お手製の弾よ。一発で無数のリボンが飛び出す……視えていても避けきれるかしら」

織莉子「おのれ…!」

織莉子(どうして…なぜ…)


杏子「どうした!もうへばったか!?」

キリカ「そんなわけ……うわあ!」


マミ「はあっ!」

織莉子「ぐっ…!」


織莉子(なんで……あなた達は……)




『よく学校これるますわ』

『いやらしい人』

『まだいるんですって』

『嫌ね。早くどっかいかないかしら』

『帰ってください。先生はあなたとはお会いしません』

『わかっていますの?ご自分が不正議員の娘だと』





『美国さん』   『美国』

  
  『美国議員の娘』 

        『汚職議員の娘』










 
   キリカ『織莉子』






織莉子「私達の……邪魔をするんだああああ!!」



ギュルルルルル!


織莉子「ぐぅ…!」

マミ「捕まえた。勝負ありよ」


ドサッ

キリカ「うっ……ぐっ…」

杏子「こっちも終わったぜ」

マミ「降参しなさい。命まで、奪う気はないわ」

織莉子「負けない…私は、絶対に…」

キリカ(大丈夫だよ、織莉子)

織莉子(キリカ…!)

キリカ(私が護ってあげる。キミも、キミの望む世界も)


ズズズ…!


マミ「この気配は…!」

杏子「テメェ…まさか魔女に……!?」

キリカ「キミの為なら…私は…」


コツン


キリカ「!?」

ほむら「悪いけど、魔女にさせるつもりはないわ」


シュゥウウウ


キリカ「やめろ…!」

ほむら「抵抗しても無駄よ。グリーフシードはまだ有るわ」

杏子「おい、わざわざそんなことしなくても」

ほむら「殺すよりはマシよ。それに、この二人には生きていて貰わないと」

マミ「暁美さん…まさか」


ほむら「美国織莉子。呉キリカ」














ほむら「私達と共に、ワルプルギスの夜を倒しましょう」

ここまで。まだ500いってなかったことに驚いた

この流れ、嫌いじゃない。始まるよ

織莉子「なっ……!?」

ほむら「あなた達が鹿目まどかを狙う理由は、ワルプルギスの夜との戦いで彼女が魔法少女として契約し、やがて魔女になるのを防ぐため。なら、契約の原因であるワルプルギスの夜さえ倒せれば問題ない筈よね」

織莉子「お断りするわ。鹿目まどかは必ず契約する。そして最悪の魔女となり世界を滅ぼす」

マミ(鹿目さんが…世界を滅ぼす魔女に……?)

ほむら「なぜ言い切れるのかしら」

織莉子「それはあなたの存在が証明しているわ」

ほむら「……」

織莉子「過去に逃げて、運命を変え、それでもたった一つの望んだ未来にたどり着けない。あなたがここで戦いっていることが、鹿目まどかが魔女になった証よ!」

杏子「言いたいことはそれだけか?」ジャキ

ほむら「杏子、待って」

杏子「諦めろほむら。聞く耳を持たない相手に、何を言っても無駄だ」

織莉子「ええ、あなたの言う通りよ」

杏子「ひとつ聞かせな。何でゆまを魔法少女にさせた」

織莉子「あの嘘吐きの目を鹿目まどかから逸らす為よ」

杏子「それだけか」

織莉子「ええ」

杏子「なら………テメェをゆるさねぇ」ギリッ

マミ「佐倉さん!」

杏子「マミ、止めても無駄だ。アタシはこいつを殺す」

織莉子「うっ……」

キリカ「やめろ!」

ゆあ「キョーコ!」

杏子「死ね」



ザクッ!

杏子「………!」

ほむら「あなたも、聞く耳を持ちなさい」ポタッ

杏子「邪魔するな」

ほむら「彼女たちの力が必要なの」

杏子「諦めろって言ったろ」

ほむら「出来ないわ」

杏子「いい加減にしろ!ワルプルギスならあたし達で十分倒せるだろ!」

ほむら「可能性じゃ駄目なの。絶対に勝たなければいけない」

ほむら「私はもう、繰り返したくないの」

織莉子「………」

杏子「………チッ、勝手にしろ」プイッ

ほむら「ありがとう」

杏子「フン」

ほむら「美国織莉子。どうしても私達に協力する気はないのかしら」

織莉子「例え私達が協力しても、未来は変えられないわ」


ほむら「……これならどうかしら」スッ

マミ(明美さん、彼女の耳元で何を…)

ほむ「    」

織莉子「!」




織莉子「本気……なの…?」

ほむら「それで、あの子を救えるなら」

織莉子「…………いいわ」

キリカ「織莉子…?」

織莉子「あなたに協力しましょう。暁美ほむら」

ほむら「マミ。彼女の拘束を解いてあげて」

マミ「え…?」

ほむら「大丈夫。私が保証する」

マミ「……わかったわ」パチン


シュルルル


織莉子「キリカ!」ガバッ

キリカ「い、痛いよ織莉子」

織莉子「ご、ごめんなさい…」

キリカ「それにしてもいいのかい?暁美ほむらに協力して」

織莉子「ええ……ごめんなさい、勝手な真似ばかりして」

キリカ「おかしなこと言うね。私は君に尽くさなきゃいけないんだ。謝ることなんかひとつもないよ」

織莉子「キリカ………」

ほむら「いい雰囲気のところ悪いけど、結界にかけた速度低下を解いてくれないかしら」

キリカ「客人は空気を読まないね」ブゥン



ズズズ………


マミ「戻ったわね」

杏子「ったく。骨折り損だよ」

ゆま「キョーコ骨折れたの!?治さないと!」

杏子「そういう意味じゃねーよ!」


マミ「ひとまず安心、といったところかしら」

ほむら「ええ」

杏子「で、こいつらどうするんだよ」

ほむら「私の家にいてもらうわ。ワルプルギスとの戦いに関して話したいこともある。構わないわね?」

織莉子「そうね。私もあなたに聞きたいことがあるわ」

キリカ「織莉子がいいなら、問題ないよ」

ほむら「決まりね」









まどか(マミさん!ほむらちゃん!)

マミ「鹿目さんだわ」

ほむら(どうしたの?)

まどか(大変なの!さやかちゃんが…!)

杏子(ボンクラが…?)

















ほむら「美樹さやかが……いなくなった?」

ここまで。この調子ならQBボコボコにできそうだ

            ワシのマークの

           F ヽ、        ,.ィ ヲ
           ミ 、 \    / ,. _,.彡
             ミ 、i } {   } i 「=ニ彡
           三 | | 廴_ノ/ j ニ三

           ,ニjrテノ/7x く_/ {三

           !_,r云___ソ  ト、_〉
               L」ハハハL」
              =^=   =^=

.     f 了   {二ニ  ニ二} n_n_n ,ヘ ,ヘ  r─^ー^─t
  ┌‐┘└‐┐     .| |     ,三}{三, | | | |  `ニ ,ニ ニ, ニ´
  └ー,  r ‐┘  i┐ | 二}   レZ__トJ ∪ U  台 | 目 | 台
   / ,.ヘ \   | | | |    仁 ニ^ニ コ  r‐=`ニ´=-t
  <_/   \_> 仁 二 二二}  ムヘ._0_,ハ」   フ/Ll\「

マミ「ダメね…こっちからの呼びかけに応じないわ」

ほむら「いついなくなったの?」

まどか「結界が消えてすぐに……あのね、関係ないかもしれないけど、なんだか思い詰めた顔してたの」

杏子「おい、もしかしてアイツ」

マミ「あの会話を、聞いていたのかもしれないわ」

ゆま「でも、ゆまたちテレパシー使ってないよ?」

ほむら「少し考えればわかることよ……あなたが教えたんでしょ」

QB「確かにあの会話を聞かせたのはボクだけど、それはさやかがお願いしたことさ」

杏子「テメェ…アタシ達をゾンビにしておいて、その態度はなんだ!」

QB「それについては寧ろ感謝してほしいな。非力な人間の身体のままで魔女と戦わなくて済んだじゃないか」

まどか「なに……何の話をしているの?」

QB「心臓を破られありったけの血を流そうと、四肢が引き千切られ様と、キミ達の本体であるソウルジェムさえ無事なら修復できる。それが魔法少女だ」

マミ「もういい…やめて……」

QB「この前の戦いだって、マミがソウルジェムを手放していれば首を食い千切られても生きて」


ズドン!


ほむら「黙れ…!」

杏子「ほむら……」

QB「やれやれ、無駄だってば」ヒョイ

ゆま「え、QB…?」

まどか「でも、QBは今ほむらちゃんが……」

QB「スペアがあるとはいえ、無駄に潰されるのは勘弁してほしいな」

ほむら「なら……今すぐ消えなさい」

QB「出て来いと言ったり、消えろと言ったり、我侭が過ぎるよ」スッ



ほむら「……ごめんなさい。約束、破ってしまったわ」

マミ「いいのよ……仕方ないわ」

まどか(どうなってるの……ソウルジェムが、魔法少女の本体…?)

杏子「それより、とっととボンクラの奴探すぞ」

マミ「協力してくれるの?」

杏子「同じ魔法少女のよしみだ。そん位、手伝ってやるよ」

廃墟の教会


さやか「………」フラフラ


コツ…ドサッ


さやか「こんな所に、教会なんてあったんだね……」


さやか『どういうこと…今の話、本当なの!?』

QB『本当だよ。魔法少女の本体はソウルジェム。そしてそれが濁り切ると、キミ達は魔女になる』

さやか『騙してたのね…あたし達を…!』

QB『騙してなんかないさ。姿と変貌に関しての説明は省略したけど、キミの望みは叶ったよね』

さやか『それは…』

QB『契約っていうのはお互いの了承を得て行われるものだ。それがあったからボクはキミの望みを叶え、キミは魔法少女になった』




QB『もし裏切ったとするなら、それはキミ自身の望みだよ』






さやか「……あたし、ゾンビになっちゃたんだ」


ポタッ


さやか「おかしいな……ゾンビなのに…化け物なのに……なんで涙が……」


ポタッ ポタッ


さやか「うぅ……どうしよう……こんな身体じゃ…恭介といられない……好きなんて言えない…キスしてなんて言えないよ……!」




さやか「助けて…誰か……助けて……」

ほむら『三人で手分けして探しましょう。私が思い当たるところを探すから、マミはまどかと美樹さやかが行きそうな場所を。杏子とゆまは魔女の気配を辿ってみて。自暴自棄になって無茶な戦いをしているかもしれないわ』




杏子「つっても、最近はアタシ達が狩りまくってたからな。魔女も使い魔もそうそう現われないだろうし……どこを探せば」

ゆま「……ふぁ~」

杏子「眠いなら先にホテルに帰ってな」

ゆま「大丈夫……」ボ~

杏子「無茶すんなっての。最後に傷ついた奴ら全員の治して疲れてるくせに」

ゆま「ゆま、役にたったでしょ」ニコー

杏子「はいはい。じゃあ途中で居眠りしたら置いてくから」

ゆま「キョーコのイジワルー」

杏子「だったら起きてる内に自分で帰りな。ボンクラの一人、アタシだけで十分だよ」

ゆま「うん…気をつけてね」ピョーン

杏子「ったく……さて、さっさとボンクラの奴見つけなきゃな」



ピカッ



杏子「いいタイミングでお出ましか。ん…?」


ピカッ ピカツ


杏子(この方角……)


杏子「チッ……メンドクセーとこに現れやがって」ダッ

影の魔女の結界



ザシュッ!


さやか「ぐっ…!」

影の魔女「」シュンシュン

さやか「っ…!」


ザンッ!


さやか「……アンタ」

杏子「ったく、みてらんねーな。手本みしてやるよ」

さやか「邪魔しないで…一人でやれる……」ダッ

杏子「おい!」


ドスッ!


さやか「かはっ…!」ビチャ

杏子「バカ野郎!なにやって」

さやか「はは……」

杏子「お、おい…?」

さやか「あたし…本当にゾンビなんだ……こんなに傷だらけなのに……全然痛くない!!」


ドスッ!


影の魔女「」ブシャアアアア!

さやか「あは…はは……あははははははははははははははははははははははははははは!!!!」


ドス!ザク!ガンッ!ゴシャ!


杏子「やめろ……やめろ!!」



グチャ



コロン

ズズズッ……


さやか「痛みさえ消しちゃえばこっちのもんだわ……負ける気がしないよ…」シュゥゥ

パシッ

さやか「あげるよ。欲しかったんでしょ?」

杏子「ふざけんな!」グィ!

さやか「なによ…」

杏子「あんな戦い方して死ぬつもりか!?」

さやか「関係ないでしょ…それに、もう死んでるのと変わんないわよ!」


パシィッ!


さやか「それにいずれは魔女になって人を殺す!そんなことするぐらいなら死んじゃったほうがマシよ!」

杏子「本気で言ってんのか」

さやか「そうよ……」

杏子「……チッ、勝手にしろ」

さやか「………」



数時間後



杏子「よう。まだいたのか」

さやか「何しにきたのよ……」

杏子「アタシはここに来ただけだ」

さやか「そう……」


ガサゴソ


杏子「食うかい?」

さやか「……いらない」

杏子「そうかよ」シャリ

さやか「……」

杏子「ここはね、アタシの親父の教会だったんだ」

ここまで。もう一度言う、>>1はさやかちゃんが大好きだからね

阿修羅をも凌駕するからな

SSスレだと思った?残念プロテインスレでしたー!(始まるよ)

さやか「え……」

杏子「正直で優しすぎる人だった。新聞で悲しい事件を見るたびに涙を浮かべて、どうすれば世の中が良くなるのか真剣に考える人でね」シャリ

さやか「……」

杏子「それでさ、新しい時代を救うには新しい信仰が必要だって言って、ある時から教義ないことまで信者に説教するよになった。その結果、信者の足は途絶えた上に本部からは破門されたよ」

ポイ

杏子「アタシ達一家は食うのも事欠くありさま。でもアタシ達は親父を恨んだりしなかった。あの人は間違ったことなんか何一つ言ってなかった」

杏子「それでも誰も話を聞いてくれなかった。傍から見れば胡散臭い宗教だ。疎まれて当然さ……でも、悔しかった」

シャリ

杏子「そこに現れたのが、あの憎らしいQBさ」

さやか「……アンタの願いって、まさか」

杏子「みんなが親父の話を聞いてくれますように」

さやか「…!」

杏子「次の日から沢山の信者が来たよ。怖いくらいにね」



杏子「あの時は馬鹿みたいに意気込んでたよ。親父が人の心を、アタシが人の身を救うんだって」

杏子「マミと出会ったのも、その頃だね」

さやか「マミさんと…」

杏子「マミには色んなことを教えてもらった。今のアタシがあるのも、正直マミのおかげだ」

杏子「でもね、ある時親父にバレたのさ。突然信者が集まったカラクリが」

杏子「信者が魔法の力で集まったことがわかると、親父はブチ切れた。アタシを人の心を惑わす魔女だって罵った」

さやか「そんな…」

杏子「それから親父は壊れた。酒に溺れて頭がイカれて、アタシ達に暴力を振るった挙句……」


杏子「家族と無理心中した。アタシを残して」

さやか「……!!」

杏子「アタシの祈りが、家族を壊した」

さやか「……」

杏子「アタシ達は同じ間違いから始まった。これ以上、アンタは後悔するような生き方はしなくていいんだ。もう奇跡の対価は十分すぎるくらい払ってんだから」

さやか「……う」

杏子「これからは好き勝って生きろ。もし綺麗事ぬかしてアンタを非難する奴がいたらアタシが」

さやか「違う!!」

杏子「!」

さやか「違う、違う!違う違う違う違う違う違う!!!」

杏子「お、おい!」

さやか「あたしは……アンタとは違う!!」









さやか「アンタみたいに……綺麗じゃない!!」

さやか「あたし…後悔してる……」

杏子「何言ってんだ。こんな身体にされたんだからそんなの当たり前だろ?」

さやか「違う…あたしは……アイツの腕が治った時、本当に嬉しかった。またアイツのヴァイオリンが聴ける。アイツが笑ってくれるって」

杏子「アンタ……」

さやか「でも、そんな気持ち嘘だった!QBから本当のことを聞かされて……思っちゃったの…」




さやか「どうして恭介の腕を治したんだろうって」





さやか「アンタは家族を不幸にしたことを後悔してる……でもあたしは違う!自分の不幸を恭介のせいした!」

杏子「……もういい」

さやか「あたし、最低な奴だ……魔女になったらきっと恭介を」

杏子「もういい、もういいんだ」

さやか「あたしなんか死んじゃったほうが…!」

杏子「さやか!」


ギュッ


さやか「杏…子…」

杏子「アンタは最低じゃない。魔女にもならない。恭介って奴も殺さない」

さやか「うっ……う、うわあああああああああああ!!」

杏子「こんなになるまで自分を追い詰める奴があるか。バカ」

さやか「うあああああああああああああああ!!」

杏子「大丈夫だよ。アタシが一緒にいてやる」










杏子「独りぼっちは、寂しいもんな」

さやか「すぅ……すぅ…」

杏子「泣き疲れて寝ちまったよ…いい年こいてガキかっつーの」

さやか「すぅ…」


サラッ


杏子「……綺麗なんかじゃねーよ。アタシは、とっくに汚れちまってんだから」


シュタッ


ほむら「見つけた」

杏子「よう。来るならもっと早く来て欲しかったよ」

ほむら「大変だったみたいね」

杏子「まあな。それより、起こした方がいいか?こんだけ遅いとコイツの親が騒ぎ出しそうだし」

ほむら「大丈夫よ。彼女の両親にはわたしの家に泊まると連絡しておいた」

杏子「よく信用したな」

ほむら「まどかにも手伝ってもらったわ」

杏子「ま、アタシには関係ないか」



杏子「なぁ、聞きたいことがあるんだけど」

ほむら「なにかしら」

杏子「ほむらは違う時間ってやつから来たんだよな」

ほむら「そうよ」

杏子「コイツ、魔女になったのか?」

ほむら「全ての時間軸ではないけれど、魔女になる頻度は多かったわね」

杏子「倒し…たのか…?」

ほむら「ええ。私であったり、あなたであったり」

杏子「そうか…世話のかかる奴だな」

ほむら「でも、この時間軸は大丈夫そうね」

杏子「何でだよ」

ほむら「あなたがさやかと一緒にいてくれるからよ」

杏子「なっ…なんで知ってんだよ!?」

ほむら「統計よ」

杏子「なんだそれ……」ハッ


杏子「まさか、別の時間でも…アタシはコイツの面倒みてたのか…?」

ほむら「ほぼ全ての時間軸でそうだったわ。よっぽど放っとけなかったのね」

杏子「あ……」カァアア

さやか「すぅ……」

杏子「い、いつまで寝てんだボンクラー!」デクシュ!

さやか「おうふ!?」

さやか「痛いなー…なにするのよ杏子……あ…」

ほむら「おはよう」

さやか「う……」

杏子「おい。なに縮こまってんだよ」

さやか「いや、その……」

ほむら「……ご両親にはまどかと一緒に私の家に泊まっていると連絡しといたわ」

さやか「え…?」

ほむら「あとはあなたが上手く誤魔化しておいて。それじゃ」クルッ

さやか「待って!」

ほむら「?」

さやか「その……隠し事って、あの事だったんだよね」

ほむら「ええ。言えなかった理由、わかってくれたかしら」

さやか「痛いほどわかったよ……ごめん、責めるようなこと言ったりして」

ほむら「いいのよ。不信に思うのも無理はないもの」

さやか「………あたしって、ほんとバカ」

ほむら「そんなことないわ」

さやか「………ありがとう、ほむら」

ほむら「どう致しまして」

さやか「へへっ」

ほむら「フフッ」

杏子「仲良しごっこは帰ってからにしろっつーの」

さやか「杏子もありがとう」

杏子「なっ……」

さやか「アンタがいなかったらあたし、あのまま魔女になってたかも」

杏子「ったくもう。調子狂うよな、ホント」シャリ

さやか「おや~?もしかして杏子ちゃん照れちゃってますか?」ニヤニヤ

杏子「超うぜぇ!」

ここまで。ちょっとおバカな子が好きなだけで、特殊な性癖はないから。ただ女性の割れた腹筋の素晴らしさはわかる。

ほむほむの胸は装甲よりもうs(ボッ

マミトップ「バカめ!!私の身体が拳法殺しといわれているのを忘れたか!!」

マミボディ「」ボヨーンボイーン

SSスレ→プロテインスレ→筋肉スレ→おっぱいスレ(今ここ) どうしてこうなった………始めよう


二日後 ほむホーム


ほむら「ワルプルギスがこの地点を通過する可能性は86%。どうかしら、織莉子」

織莉子「間違いないわ」

ほむら「決まりね。ここで一気に仕掛けましょう」

織莉子「けど、いささか火力が足りない……」

ほむら「その問題については心配しないで。どうにかできるから」

織莉子「! 大胆なことをしますわね…」

ほむら「もう視えたの?」

織莉子「確定した未来ならすぐに視ることができ、逆に不確定な未来は常に変化し続けるから視るのが困難なの」

ほむら「改めて、凄い魔法ね」

織莉子「あなたの時間操作と比べたら、霞んでしまうわ」

キリカ「織莉子~。まだ~?」グデェ~

織莉子「キリカ。あなたも少しは知恵を出したら?」

キリカ「そんな無茶言わないでよ。私の頭の容量はキミが一番知ってるだろ?ねぇ、ほむら。織莉子返してよ~」

織莉子「もう。子供じゃないんだからワガママ言わないの」

ほむら「……そうね。今日はこれくらいにしておきましょう」

キリカ「ホント!?やった!」

織莉子「いいのかしら?」

ほむら「ええ。私も準備があるから、その間は二人でゆっくりして」

キリカ「織莉子!クレープ食べに行こう!」グイグイ

織莉子「あ、ちょっと引っ張らないで!」

ほむら「いってらっしゃい」


バタン


ほむら「……羨ましいわ」

数時間後 大橋


ほむら(あらかたの準備はこれで良し。あとはみんなと話し合いながら徐々に詰めた方がいいわね)


ヒョコ


QB「やあ。頑張っているようだね」

ほむら「何しに来たのかしら」

QB「そう邪険にしないでくれ。キミ達が心配で来たのさ」

ほむら「心にもないことを」

QB「ワルプルギスの夜に勝てる見込みは出たのかい?」

ほむら「概ね順調よ。もし邪魔をするなら、代わりの身体が無くなるまで殺してあげる」

QB「残念ながら、今のボクにそれを実行する手段は無いよ」

ほむら「喜ばしいことね」

QB「だが、まどかとの契約のチャンスはある。勝敗はまだわからないよ」

ほむら「負けないわ。お前にも、ワルプルギスの夜にも」

QB「ボクも負けるつもりは」


ザクッ


QB「ぎゅっぶい」

さやか「ちょっと杏子!いきなりなにしてんの!?」

杏子「いや、なんかムカついてつい」

さやか「通り魔か!」

ゆま「あ、新しいの来た」

QB「理由もなく殺すのはやめてくれないかな?勿体無いじゃないか」モグモグ

さやか「うわ、自分の死体食ってるよ…」

杏子・ゆま「食べれるんだ…」ジュル

さやか「なに涎だしだしてんの!?ってコラ!食べようとするなぁぁあ!!」

さやか「あ、ゴメンほむら。急に騒いじゃって」

杏子「よっ」

ゆま「こんにちわー」

ほむら「こんにちわ。学校の帰り?」

さやか「パトロールだよ。今のところ異常なし」

杏子「退屈で嫌になるぜ」モグモグ

さやか「ちょ…杏子、なに食べてるの……?」

杏子「ん?うんまい棒(ミートスパゲティ味)だけど」

さやか「お、おぅ」ホッ

ゆま「キョーコ。QBどっかいっちゃった」

杏子「チッ。今度見つけたら食ってやる」

さやか「冗談に聞こえないからやめて。ところでほむら。作戦はどう?」

ほむら「準備ともに順調よ。あなたの方はどうかしら」

さやか「バッチリ。もう一人前の魔法少女ですよ!」

杏子「どこがだよ。まだ動きが荒いっつーの」

さやか「なによ。マミさんは褒めてくれたもん」

杏子「マミは甘いからだよ。今のさやかじゃゆまに勝てねぇっつーの」

さやか「言ったわねー!」

杏子「何だよ」

ゆま「キョーコ!さやか!喧嘩しちゃダメー!」アワアワ

ほむら「あなた達、本当に仲が良いわね」

杏子・さやか「どこが!?」

ほむら「そこよ」

ほむら「それじゃあ私は帰るわね。一応、病気で休んでることになってるから」

さやか「うん。またね、ほむら」

杏子「じゃあな」

ゆま「バイバイ」

ほむら「パトロール、頑張ってね」










ほむホーム



ほむら「37098回…」


ピンポーン


ほむら「誰かしら…?」


ガチャ


マミ「こんにちわ。暁美さん」

ほむら「マミ」

マミ「凄い汗…どうしたの?」

ほむら「腹筋をしていたのよ。それより用があって来たんでしょ?上がって」

マミ「お邪魔します」

ほむら「ここで待ってて。汗を流してくるわ」

マミ「ええ」


バタン


マミ「ワルプルギスの夜についての資料がこんなに……これ、全部暁美さんが書いたのかしら」


ヒョイ


マミ「出現ポイントから移動経緯まで……凄い情報量だわ」


ペラッ


マミ「でもこれ…一人で戦うことを前提に書かれてる。暁美さん、一体どれだけワルプルギスと一人で戦ってきたのかしら……」

マミ(きっと沢山辛い事があった筈よね。それでも、必死に戦ってきた)

マミ(鹿目さんを助ける為に……)



マミ「………いいな。ちょっと妬けちゃう」ボソッ

ほむら「待たせてごめんなさい」

マミ「ひょふ!?」

ほむら「マミ?」

マミ「あ、ごめんなさい!ちょっとビックリしちゃって」カァアア

ほむら「そう。あら?顔が赤いわね?」

マミ「え?」

ほむら「部屋が暑かったかしら?今冷房付けるわね」

マミ「だ、大丈夫よ!全然暑くないわ!」

ほむら「そう?もし暑かったら遠慮しないくていいから」

マミ「あ、ありがとう」




ほむら「それで、今日はどうしたの?」

マミ「暁美さんのことが心配になって見に来たの」

ほむら「大丈夫よ。作戦も準備も順調よ」

マミ「そうじゃなくて、身体の心配よ。でも、お節介だったわね」

ほむら「そんなことないわ。とても嬉しい」

マミ「ケーキ焼いてきたの。一緒にどうかしら?」

ほむら「頂くわ」

ここまで。みんながおっぱいの話で盛り上がるから次ぐらいにお風呂回やる

よっしゃあ!お風呂回いってみよう!

マミ「紅茶を持ってきたの。台所借りてもいいかしら?」

ほむら「構わないわ」

マミ「それじゃあ、失礼するわね」


ピンポーン


ガチャ


まどか「こんにちわほむらちゃん」

ほむら「まどか。どうしたの?」

まどか「どうって訳じゃないけど、ほむらちゃんどうしてるかなって」

ほむら「とにかく上がって。マミも来ているわ」

まどか「マミさんが?」



数十分後


まどか「マミさん、本当にお菓子作り上手ですよね」

マミ「慣れれば簡単よ。鹿目さんも作ってみたらどうかしら」

まどか「今度パパに教わろうかな」

ほむら「楽しみにしているわ」


ピンポーン


ほむら「今日は来客が多いわね」


ガチャ


さやか「やっほーほむら」

杏子「暇だから遊びに来てやったぜ」

ゆま「お菓子持ってきたよー」

ほむら「あなた達も来たの」

さやか「え?他にも来てるの?」

杏子「ん?この匂い…マミのケーキだ」

ゆま「ケーキ!ゆまも食べたい!」




ワイワイガヤガヤ



織莉子「何だか賑やかですね」

ほむら「おかえりなさい」

キリカ「あれ?今日はパーティーでもするってだったの?」

ほむら「そうじゃないけど………まあ、それも良いわね」

杏子「ん、このポテチうめぇな」

まどか「どんな味?」

さやか「ガーリックわさび…想像できない」

杏子「意外にいけるぞ。ホレ」ヒョイ

さやか「ん」パク

さやか「あ。ホントだ美味しい」

ゆま「ゆまも食べる!」

マミ(今のいいわね……)

マミ「あ、暁美さん。このお菓子美味しいわ。ど、どうかしら?」ドキドキ

ほむら「そうなの?それじゃあ一口」

キリカ「いただき!」パクッ!

マミ「」

キリカ「ん~さすがマミだ。いいチョイス」

織莉子「キリカ。意地汚いわよ」

キリカ「織莉子もどうだい?」

織莉子「もう、知らないわよ」

キリカ「?」

マミ「呉さん…」ドドドドドド

キリカ「わあ!?な、何だよマミ!一口くらい」

マミ「ティロ・フィナーレ!(物理)」

キリカ「なぜか殴られた!でも全然痛くない!」

さやか「妙な親近感を感じる」



ほむら「賑やかね」

まどか「うん。あ、ほむらちゃんてこういうの苦手だった?」

ほむら「以前はね。でも、今は好きよ」

まどか「良かった」

ほむら「フフッ」

まどか「えへへ」

午後八時過ぎ


ほむら「いつの間にかこんな時間になってしまったわ」

杏子「はー食った食った」ぐでぇー

ゆま「美味しかったー」ぐでーん

マミ「二人とも、人のお家でだらけないの」

まどか「そろそろ解散かな?」

さやか「だねー」

織莉子「……あら」

キリカ「どうしたの?」

織莉子「今から一降り来るわ」

さやか「マジ!?」

まどか「でも天気予報じゃ晴れって言ってたけど」

ほむら「ハッキリ視えたの?」

織莉子「ええ。もうすぐよ」



ポツ……ポツポツ


ザザーッ



ほむら「大当たりね」

まどか「どうしよう。傘持って来てないよ」

マミ「困ったわね」

杏子「濡れて帰るのはめんどくせぇな。ほむら、今日泊まっても良いか?」

ほむら「構わないわ」

マミ「!?」

マミ「さ、佐倉さん!そんな急に泊まるなんて暁美さんに悪いわ!」

杏子「なに怒ってるんだよ?本人が良いっていってんじゃん」

さやか「ほむら、あたしも良い?」

マミ「み、美樹さんまで!」

さやか「いいじゃないですかマミさん。明日はちょうど土曜日だから問題ないですし」

マミ「そういう問題じゃ」

まどか「マミさん。私達も泊まりましょうよ」

マミ「鹿目さん!?」ティローン

まどか「ほむらちゃんも良いよね?」

ほむら「元々二人いるから、今更増えた所で問題は無いわ」

キリカ「随分な言い方だね」

さやか「じゃあ決まりだね!あたし家に電話してくる」

まどか「あ、私も」

マミ「泊まるって…ええ~」カァアア

杏子「なにブツブツ言ってんだ?」

ほむら(あとで布団取りに行かなきゃ)

時間的に無理だった。次には書けると思うので待ってて

figmaさやかちゃん、とても良いわ……いくぞおおおおお!!

さやか「よーし、許可も下りたし何して遊ぼうか?」

杏子「アタシはもう眠いんだけど」

さやか「アンタねぇ、これからが楽しいってのに」

ほむら「遊ぶのも寝るのも良いけど、その前にやる事があるでしょ?」

まどか「やること?」

ほむら「お風呂よ」

マミ「」ガタッ

杏子「お前さっきから何やってんだ」

ほむら「家は二人までしか入れないから、ペアを決めて順番に入りましょう」

キリカ「私は織利子とじゃなきゃ嫌だよ」

ほむら「あなた達はいつも一緒に入ってるでしょ」

杏子「めんどくせぇ」

ほむら「ダメよ。女の子でしょ?」

杏子「チッ、しょうがねぇな。アタシはゆまと入るぞ」

さやか「じゃあ、あたしはまどかと入ろうかな」

まどか「一緒のお風呂って久しぶりだね」

ほむら「むっ…」ホム

マミ(こ、これは必然的に私と暁美さんが…!)

まどか「でも、折角ならみんなで入りたかったね」

ほむら「ならそうしましょう」

マミ「え?」

ほむら「少し待ってて」

カポーン


ほむら「時間操作の応用で浴室を広くしたわ」

さやか「おおー!広い!」

ゆま「おっきいー!」

まどか「ほむらちゃん凄い!」

ほむら「それ程でもないわ」ファサァ

マミ「……」ズーン

キリカ「マミが落ち込んでるけど」

織莉子「放って置いて大丈夫よ」

杏子「そんじゃあ早速入るか」

ほむら「みんなで先に入ってて。私は着替えを用意しとくわ」

まどか「ええ!そんなの悪いよ」

ほむら「制服のまま布団に入られるよりマシよ。さ、遠慮しないで入ってて」




浴室(魔法拡大版)



杏子「ちゃんと目ぇ瞑れよ。染みるぞー」バシャー

ゆま「ん~」

まどか「杏子ちゃんとゆまちゃんって姉妹みたいだね」

さやか「何だかんだ言って、杏子って面倒見がいいからね」


さやか「…………それにしても」



キリカ「織莉子、洗いっこしよう」ボイーン

織莉子「キ、キリカ」ボボイーン

マミ「はぁ、そんな簡単にいく訳ないわよね…」ボボボーン

さやか「くぅ~。一歳しか離れてないのに何でこうも違うかな~」ボイーン

まどか(そういうさやかちゃんも結構大きいよ……私なんて……)チマッ

さやか「だが、あたしはそれよりも気になることが…」

まどか「どんなこと?」

さやか「ほむらの身体よ」

マミ「」ピクッ

杏子「おい。今あそこの黄色が反応したぞ」

さやか「やっぱりマミさんも気になりますよね?ほむらがどういう身体つきなのか」

マミ「わ、私は別に」

織莉子「確かに気になるわね」

杏子「アンタらは見たことないのか?」

キリカ「お風呂上りも着替えてる姿も、一度も見てないね」

織莉子「毎日あの凄まじいトレーニングしていながら、どうしてあんな華奢な身体つきなのかと気になっていたわ」

まどか「どんなことしてるんですか?」

織莉子「プロのアスリートが根を上げるレベルのことよ。時間とか物量的な問題は魔法でどうにかしてるようだけど」

さやか「物量?」

杏子「どんなトレーニングしてるんだ、アイツ」












ほむら「楽しそうね。みんなの着替えと布団も用意できたし、私も入ろうかしら」ヌギッ

ガチャ


さやか(キタ!)

マミ(暁美さんの生まれたままの姿…!)

杏子(筋肉モリモリなのか…?)

まどか(ほむらちゃん…)



ほむら「湯加減はどうかしら?」スラー


さやか「……へ?」

キリカ「意外に普通だね」

まどか(私と同じぐらいだ)ホッ

ほむら「?」

マミ「」

ゆま「キョーコ。マミおねえちゃんが固まってるよ」

杏子「あー、もうめんどくさいから湯船に沈めとけ」

ほむら「何?みんなして人の身体をじろじろ見て」

まどか「な、何でもない…」


ツルッ


まどか「きゃ!?」

ほむら「危ない!」


ガバッ


まどか「!」ドキッ

ほむら「大丈夫?」

まどか「う、うん……」





まどか(ほむらちゃんの身体……こんなに細いのにしっかりしてる。それに良く見たら腕とか足とか凄い締ってて……)

ほむら「まどか?」

まどか「ウェヒ!?」

ほむら「やっぱりどこかぶつけた?」

まどか「う、ううん大丈夫!ごめんね!」バッ

ほむら「それならいいけど、気を付けてね」

まどか「う、うん」



まどか(な、なんで私ドキドキしてるの?ほむらちゃんは女の子なのに……)

マミ(ハッ!鹿目さんのあの目は……ま、まさか鹿目さんも暁美さんを……!?)ブクブク

杏子(アタシがいない間、マミに何があったんだ)


さやか「むぅ~」ジーッ

ほむら「……さやか、あなたの視線が気になるのだけど」

さやか「え?あ、いや~ごめん。つい気になって」

ほむら「何がかしら?」

さやか「ほむらって凄い鍛えてるんだよね?」

ほむら「身体が武器だからね。鍛えないと魔女と戦えないわ」

さやか「にしてはあたし達と見た目そんなに変わらな~って」

ほむら「一応、筋肉はついてるわよ」

さやか「マジ?ちょっと触っていい?」

ほむら「どうぞ」

さやか「では……おお!?」

さやか(な、なにこの腕!?柔らかいのは表面だけで、中は凄い硬い!お母さんの指輪に付いてる小さなダイヤ……それを触った時と同じ感じがする……!)

ここまで。空手を習ってる友人が壁を殴った音を聞いたとき、拳が法的に鈍器扱いなのが理解できた

ただいまfigmaまどかさんにメンチ切られてます。少しだけど始まるよ

さやか「おおー…お……おお~」

杏子「アタシも触っていいか?」

ほむら「ええ」

杏子「うわ!すっげえ!お前どんだけ鍛えてんだよ!」

ほむら「腕立てと腹筋、背筋にスクワットを毎日十万回」

さやか・杏子「十万回!?」

ほむら「長く入院生活を送っていたから短期間で強靭な身体を作るにはそれぐらいしないとダメなのよ。魔法で時間を延ばすのも限界あるから」

杏子(織莉子が言ってたのはこのことか……)

ほむら「これだけやってもまだプロレスの人達と同じレベルよ」ホム

さやか「いやぁ…このまま続けたら確実に地上最強の生物になれると思うのはさやかちゃんだけかな……」

ほむら「そうかしら?ならもっと頑張らないと」

マミ「あ、暁美さん!」

ほむら「ど、どうしたのマミ」ビクッ

マミ「わ、わわわ私も触ってみたいのだけど」ティロティロティロ

杏子「おい誰か警察呼べ」

ほむら「ど、どうぞ」

マミ「し、失礼します!」


プニ


マミ(あれ…意外と柔らかい……?)

さやか「マ、マミさん!そこ胸!」

ほむら「………」プルプル

マミ「え…あ……ご、ごめんなさい!」アワアワ

ほむら「マミ……あなた……私には地盤(筋肉)はあれど膨らみ(おっぱい)は皆無に等しいと教えたいのかしら……」ジワッ

マミ(ひぃぃぃい!なんか地雷踏んじゃったー!)

ほむら「どうせ……私のはもうあなたみたいに育たないわよ……」

マミ「あ、暁美さん!違うのよ!今のは間違えて」

ほむら「でもいいのよ…脂肪なんてあっても邪魔だから……筋肉のほうが実用性があるもの……」グスッ

織莉子「いじけてしまったわ」

キリカ「あーマミ泣かしたー」

マミ「ど、どうしよう~」オロオロ

ゆま「大丈夫!ゆまもぺったもが」

杏子「よせゆま。それはフォローじゃなくて追い討ちになる」



まどか「ほむらちゃん。諦めないで」

ほむら「でも、私のはもう……」

まどか「ううん、きっと大きくなるよ。ほむらちゃんの頑張りが無駄に終わる筈ないもん」


まどか「私も諦めないから、一緒にマミさんやさやかちゃん達を見返そう」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「まどかー!」

まどか「ほむらちゃん!」


ガシィ!




さやか「あの子さりげなくあたしも入れたよね」

マミ「鹿目さんに…負けた……」ズーン



杏子「いーち、にーい」マッタリ

ゆま「さーん♪しーい♪」ユッタリ

QB「騒がしいと思ったら魔法少女全員が揃っているとはね」

全員「!?」

QB「おや?みんな固まってどうし」ガシッ

ほむら「堂々と覗きとは、そんなに死にたいのかしらこの淫獣」ギュウウウ

QB「淫獣って失礼だなキミ」

ほむら「とにかく出て行きなさい」

QB「キミ達はいつもそうだ。裸を見られたくらいで殺意を向けてくる。訳がわからないよ」

まどか「あなたの言ってることが理解できないよ!」

QB「やれやれ。それにしても、キミ達人間は本当に変わっているね」

ほむら「何がかしら?」

QB「一固体が別々の精神を持ち合わせてるだけでなく、似たような姿の人間なんてそうそういない。キミとマミなんて近い年齢なのに身体つきがまるで」

ほむら「ぬぅううううううううううう!!!」

QB「きゅぶううううううううううう」

さやか「QBが麺の生地みたいに伸ばされていく!」

杏子「おー伸びる伸びる」

ここまで。少女達は胸が大きくなることを…強いられてるんだ!

始めるよ

まどか「ほむらちゃんストップ!ストップ!!」

織莉子「そろそろ千切れるわね」

さやか「ほむら落ち着け!」ボイーン

マミ「暁美さん気を確かに!」ボボーン

杏子(火に油……)

ほむら「ぬううううううう!!」

QB「わーけーがーわーかーらーなーいーよー」ビヨーン





ブチッ




数分後



チャプン


ほむら「ごめんなさい。取り乱してしまったわ」

マミ「仕方ないわ。あれはデリカシーのないQBが悪いわ」

杏子「半分はマミにもあるだろ」

マミ「うっ…」

さやか「まー気にすることないって。その内大きくなるよ」

ほむら「嫌味にしか聞こえないわ。美樹さやか。」

さやか(まさかのフルネーム!?)

マミ「せ、折角だから普段しない話でもどうかしら?」

杏子「例えば?」

マミ「好きなこととか、趣味とか」

キリカ「私は織利子の紅茶が好きだな」

織莉子「ジャムと砂糖を三つずつ入れた甘い紅茶がね」

キリカ「ああ、またそーやって子供扱いする!」

さやか「甘いといえば、杏子はいつもお菓子食べてるよね」

杏子「なんか食ってねーと落ち着かないんだよ」

さやか「よく太らないなー。ほむらみたいに鍛えてるならまだしも」

杏子「体質かもな」

まどか「ほむらちゃんは趣味とかある?」

ほむら「そうね。最近になって少し興味が出たのは特撮かしら」

さやか「ええ?それって男の子向けの番組じゃん」

ほむら「そうバカに出来たものじゃないわ。単純に戦うだけでも、多彩な殺陣みれて面白いものよ」

杏子「そーいうのってマミとは気が合うんじゃないか?」

マミ「え?私?」

杏子「だってマミ、自分の技に名前付けてるじゃん」

杏子「しかもそれを叫ぶとか、普通は恥ずかしくてでき」

マミ「佐倉さん。少しお話しましょう」

杏子「え?うわ、やめろ、離せ!」ズルズル

ゆま「キョーコ!」

さやか「行くちゃダメだよゆま。杏子は触れちゃいけないものに触れたんだ」

まどか「杏子ちゃん…」

ほむら「愚かね……」

織莉子「キリカも気を付けてね」

キリカ「うん。覚えとくよ」




入浴後



さやか「気持ちよかったー」

まどか「楽しかったね」

ほむら「喜んでもらえて何よりよ」

マミ「さて、そろそろ寝ましょうか」

さやか「えー?まだこれからじゃないですか」

キリカ「zZZ」

ゆま「むにゃむにゃ…」

織莉子「キリカ、こんなところで寝たらダメよ」

杏子「ったく」

さやか「お子様二人は脱落か」

まどか「さやかちゃんが元気すぎるんだよ」

寝室

さやか「zZZ」

杏子「速攻で寝たぞ」

マミ「美樹さんもお子様だったわね」

杏子「ふぁ…でも、アタシも限界だな」

織莉子「そうね、私達も寝ましょう」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん」

ほむら「おやすみ、まどか」






ほむら(こんなに楽しかったのは……久々ね)

まどか「ほむらちゃん…起きてる?」

ほむら「ええ。どうかしたの?」

まどか「ううん、ただちょっとお話したくて…あ、眠いなら無理にとは言わないけど」

ほむら「大丈夫よ。でもみんなを起こしたら悪いから、別の部屋に行きましょう」

まどか「うん」





ほむら「ココアで良かったかしら?」

まどか「ありがとう」

ほむら「それじゃあ。何を話しましょうか」

まどか「ほむらちゃんのことじゃ、ダメかな?」

ほむら「私の?」

まどか「ずっと気になってたの。ほむらちゃんはどういう子なんだろうって」

ほむら「……身の上話は、好きじゃないわ」

まどか「え?」

ほむら「昔の自分を思い出したくないの」

まどか「そうなんだ……ごめんね。嫌な事聞いちゃって」

ほむら「………でも、あなたになら話してもいいわ」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「長くなるけど、いいかしら」

まどか「うん。勿論だよ」






ほむら「昔の私は、人に迷惑を掛けてばかりだった」

ほむら「小さい頃から何かに怯えたように人の顔色ばかり伺って、いつも下を向いてた」

ほむら「身体も弱かったから学校も休みがちでね。心臓の病気に罹った時は、このまま死んでしまうんだと毎晩泣いてたわ」

ほむら「見滝原市立病院に移ったのは小学五年生の時ね。同じ歳の子が後から入院してきて、先に退院していくのが辛かった」

ほむら「やっとの思い出退院出来た頃には、十四歳になってたわ」

ほむら「そして転校した先で出逢ったのが、あなただった」

まどか「え?わ、私?」

ほむら「一番初めの時間軸であなたは既に魔法少女になっていたわ。私が魔女に襲われた時に、マミと二人で助けてくれた」

まどか「私がほむらちゃんを助けるなんて……なんだか信じられないよ」

ほむら「付け加えると、その時の私は準備運動で貧血を起こすほど身体が弱かったわ」

まどか(想像できない……)



眠いのでここまで。もうおっぱいの話はないから

始めるよー

ほむら「勉強も運動も出来ない私に、あなたは優しくしてくれた。明るくて友達もいて、みんなを守るために戦って……私の憧れだった」

ほむら「幸せだった。それが儚いものだとも知らずに」

まどか「どういうこと…?」

ほむら「ワルプルギスの夜。あいつのとの戦いで、あなたとマミは……死んだ」

まどか「!」

ほむら「私はQBと契約を交わし、魔法少女になった」

ほむら「鹿目まどかとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私ではなく、彼女を守る私になりたい。そう願ってね」

まどか「! 私の…為に…」

ほむら「手に入れた時間操作の魔法で過去に戻り、あなたが死なない方法を探したわ。でも、何度繰り返してもあなたを救うことはできなかった」

まどか「…………」

ほむら「それどころか、みんなとの距離も離れていったわね。未来を知ってる得体の知れない私を誰も信用しない。それなら、いっそ誰も頼らずに一人戦ったほうが良いと思ったりもしたわ」

ほむら「だから今、この時間がとても信じられないの。みんなと一緒に戦える、この時が」

ポタッ

まどか「ひっく……ぐすっ…」

ほむら「どうしてあなたが泣くのよ」

まどか「だって…ほむらちゃん……私のせいで…」

ほむら「あなたのせいなんて思ってないわ。私が望んだことよ」

まどか「ごめんね…ごめんね……」

ギュッ

ほむら「謝ることなんかないわ。あなたを救えれば、私はそれだけでいいの」

まどか「ほむらちゃん……!」

ほむら「今回はみんなもいる。大丈夫、必ず勝つわ」









ほむら「まどかを救う。今度こそ、私の願いを叶えるわ」




決戦日



マミ「遂にこの日来たわね」

さやか「まだ現れても無いのに凄い魔力……あしでもヤバイいってわかるよ」

杏子「ビビッてんなら帰ってもいいんだぜ?片思いの坊やの所にでも」

マミ「佐倉さん!そんな言い方」

さやか「いいんですよマミさん。こいつなりにあたしの心配してくれてるんですから」

杏子「し、心配なんかしてねーよ!」フンッ

さやか「でも、帰る気なんか無いよ。あたしは、アイツとその恋人を守らなきゃいけないんだから」

マミ「恋人…?」

さやか「あたしの親友です」

杏子「お前…まさか身を引いたとか言うんじゃないだろうな?」

さやか「結果的にはそうなるかな?」

杏子「なんでお前は…!」

さやか「あたし気付いたの。アイツのヴァイオリンが聴ければ、それだけで幸せだって。アイツの傍には、普通の女の子がいた方が良いって」

マミ「美樹さんは…それでいいの?」

さやか「スッキリ爽快大満足!…ってわけじゃないけど、あの二人が幸せならそれも良いかなって」

杏子「ホントに…救いようのねぇバカだよ」

さやか「ヒーローに伴侶は必要なし!あたしの嫁は世界平和なのだ!」

マミ「美樹さん…」

さやか「行こう。あたし達の街を守るために」

織莉子(準備はどう?)

ほむら(終わったわ。そっちは全員揃ったかしら?)

織莉子(もうすぐよ)

ほむら(それなら、作戦通りに)

織莉子(ええ。成功を祈ってるわ)



キリカ「どうだって?」

織莉子「終わったわ。あとは待つだけね」

キリカ「……勝てるよね?」

織莉子「弱気なんてあなたらしくないわね」

キリカ「一つ、告白するよ。私の秘密」

織莉子「何かしら」

キリカ「いつも明るくて陽気な呉キリカは、魔法少女の願いから生まれた。本当の呉キリカは、友達にも恋愛にも向き合えないいじけた子だなんだ」

織莉子「……どうして、今それを」

キリカ「もし死んだら、キミに隠し事をしたままになっちゃうからね。今までごめん、私の嘘に付き合わせちゃって」

織莉子「……許さない」

キリカ「………」

織莉子「絶対に許さない。私を欺いた罪は必ず償ってもらう」

キリカ「どう償う…?」

織莉子「ずっと傍にいなさい。一生、永遠に私の傍に」

織莉子「勝手に死ぬなんて…絶対に許さないわ……!」

キリカ「わかった。約束する」




キリカ「必ず生きて、キミの傍にいるよ」



ゆま「キョーコまだかな」

詢子「こんなところで何してるんだ?」

タツヤ「なーしてる?」

ゆま「キョーコ待ってるの」

詢子「待ってるって…今からヤバい嵐が来るのに外にいたら危ねぇよ。この先に避難所があるから、そこで待った方がいいんじゃないの?」

ゆま「平気。ゆま強いもん」

詢子「なかなか良い根性だね。それなら、アタシもキョーコが来るのを待つかな」

タツヤ「たっくもー!」

ゆま「一人で大丈夫だよ?」

詢子「いいのさ。飲み物買ってくるけど、ココアでいいか?」

ゆま「うん」

詢子「タツヤ。ここで待ってるんだぞ」

タツヤ「あい!」

ゆま「ママのこと、好き?」

タツヤ「すきー」

ゆま「ふーん」



『お前が可愛くないからパパは帰ってこないんだよ』

『なんでお前なんか産んじゃったんだろうね』

『お前なんか何もできないんだよバカガキ!』



杏子『ありがとな。ゆま』



ゆま(寂しくない。キョーコがいるもん)

杏子(ゆま)

ゆま(キョーコ!)

杏子(もうすぐそっちに着くから、お前も向かってこい)

ゆま(わかった)


ゆま「ゆま、もう行くね」

タツヤ「ろこに?」

ゆま「キョーコのところ。バイバイ」シュタッ

タツヤ「ばいばーい」

詢子「買ってきたぞー。ってあれ?タツヤ、あの子は?」

タツヤ「とんでった」

詢子「ええ?」

ここまで。次から遂にスレタイの話になるよ

始めよう。一気にいくぞおおおお!!

避難所


まどか「ほむらちゃん……」

QB「やあ、まどか」

まどか「QB…」

QB「みんなの戦いが心配かい?」

まどか「……うん」

QB「ここでボクと契約して魔法少女になれば、確実にワルプルギスの夜は倒せるよ」

まどか「ううん、私は魔法少女にはならない。みんなが必ず勝つから」

QB「どうしてそう言い切れるんだい?」

まどか「信じてるから。みんなを、ほむらちゃんを」

QB「他人を信じる。ボクには理解できないけど、それが君達人間の強さの一つなのは認めるよ。今のキミが契約しないのもわかってたからね」

まどか「それならどうして、私のところに来たの?」

QB「キミに教えようと思ってね。時間遡行者、暁美ほむらの最後の秘密とその末路を」

まどか「え…?」
















ワルプルギスの夜出現ポイント


ほむら「……来る」

3

ほむら「今度こそ決着を付ける」ヘンシン

2

ほむら「みんなと未来と」

1

ほむら「まどかの未来を」

0

ほむら「救ってみせる!」





ゴォオオオオオオオ!!




ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハ!!!」

集合場所 街外れの港


さやか「え!?な、なんであそこにワルプルギスが!?」

マミ「どうなってるの!?」

織莉子「問題ないわ。出現ポイントはあそこよ」

杏子「テメェ!騙したのか!」

織莉子「静かに、始まるわ」



バアアアアアン!!



ゆま「わあ!?」

さやか「ば、爆発!?」

キリカ「始まったね」

杏子「あのトラック……ワルプルギスに突っ込むぞ!」


ドドーン!



ザバァ!



さやか「こ、今度はミサイル!?」



ドドドドドドド!!!



マミ「ミサイルで…!」

杏子「ワルプルギスがこっちに…!」

さやか「ぶっ飛んできたああああああ!?」



ズドォオオオオオン!!









シュタッ



ほむら「街外れへの誘導」

織莉子「成功ね」

さやか・杏子「ほむらぁああああああああ!!!」

ほむら「どうしたの?」

さやか「どうしたのじゃない!何なのさ今の!」

ほむら「近くの自衛隊から借りたものよ。少しでも避難所から離れさせるために使わせてもらったの」

杏子「それならそうと前もって言え!心臓が止まりかけたじゃねーか!」

ほむら「織莉子から聞いてないの?」

織莉子「必要ないと思って黙ってたわ」

キリカ「私は知ってたけどね」

さやか・杏子「お前ら…」ジャキ

マミ「落ち着いて二人とも!」



ガラッ



ほむら「遊びはそこまでよ」



バアアン!



ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハ!!」




さやか「うそ…無傷…!?」

杏子「なんて奴だ…!」

マミ「最初から全力でいくわよ!」

ゆま「うん!」

織莉子「常に私の声に耳を傾けて!攻撃のタイミングを教えるわ!」

キリカ「りょーかい!」

ほむら「はあああ!!」

ズズズ……

シモテ「キャハハ」

ソデ「ウフフフ」

カミテ「キヒヒヒ」

杏子「なんだこいつら!」

マミ「魔法少女…!?」

ほむら「ヤツの使い魔よ!気をつけて!」


シモテ「キャハハ!」ドドド!

マミ「くっ!なんて弾幕なの!」

ソデ「ウフフフ」パアアア

キリカ「倍速魔法…!私と反対の魔法か!」

シモテ「キヒヒヒ!」シュッ!シュッ!

さやか「こいつ、ほむらと同じ肉弾攻撃を…!」

ほむら(―時間停止!)


カチッ


ドッ!ドッ!ドッ!


ほむら(―解除)

カチッ


シモテ「キャハ!?」

ソデ「ウフ!?」

カミテ「キヒ!?」


さやか「え…いきなりぶっ飛んだ」

杏子「ほむらのヤツ、時間を止めやがったな」

ほむら「こいつらは倒してもすぐに復活するわ!極力避けてワルプルギス本体を!」

マミ「ええ!ティロ・フィナーレ!」ドーン!

さやか「いっけええええ!」カシュン!

杏子「おらあああああ!」ブォン!


ドドドドドドドドド!!!


シュタ!


ほむら「うりゃぁあああああああああ!!!」


ドン!!


ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ!」

杏子「チッ!全然効いてね!」

さやか「まだまだぁ!」

ゆま「ええーい!」

ワルプルギスの夜「キャハハハハ!」

織莉子「まずい…!来るわ!火炎魔法よ!」


ゴォオオ!!


さやか「でかい…!」

杏子「避け切れねぇぞ!」

キリカ(速度低下!)

ゴォオ…オオ…!


キリカ「今だ!散れ!」


ババッ!


マミ「ナイスよ!呉さん!」

キリカ「今度ケーキでも奢ってね!」

杏子「そん時はアタシも呼べよな!」

ゆま「ゆまもね!」

さやか「無駄話してる場合かー!」

ほむら「攻撃範囲が広いわ!みんなは二人一組で散らばって!」

マミ「暁美さんはどうするの!?」

ほむら「時間操作があるから大丈夫!さあ早く!」














タッタッタッタ!


まどか「はぁ…!はぁ…!」



ドドドーン!



まどか(あっちだ。お願い、間に合って!)

ズドオオオン!!


マミ「きゃあああ!」

ほむら「マミ!」

杏子「ゆま!マミに治癒魔法を!」

ゆま「うん!」パァアアア

マミ「ありがとう。でも、まずいわね……」

さやか「街まで押し切られた…この先には避難所があるのに…」

織莉子「ダメージは蓄積されてる。けど、決め手となる攻撃がない」

キリカ「グリーフシードも少ない。このままじゃ、魔力も底を尽きる」

ほむら「……ここまでね」

マミ「暁美さん!?」

さやか「ほむら…あんた諦めるの……!?」

織莉子「………」

ほむら「いいえ。そういう意味じゃないわ」

杏子「過去に戻る気か…」

ほむら「それもハズレ」

さやか「じゃあ何なのさ!」

ほむら「みんなと戦うのが、ここまでってことよ」

杏子「どういう、ことだ…?」

ほむら「みんながいなければ、きっとここまで来れなかった」

マミ「暁美さん…何をするつもりなの」

ほむら「まどかには、私は街を去ったって言っといて。あの子には、幸せでいて欲しいの」

さやか「ほむら!」

















ほむら「ありがとう。元気でね」

ここまで。もすぐ最終回!

ラストスパート行ってみよう

ラストスパート行ってみよう

シュタ!


マミ「待って!暁美さん!」


ザッ


織莉子「待つのはあなた達よ」

さやか「あんた達…どういうつもりよ」

キリカ「ほむらとの約束だ。ここから先は彼女だけを戦わせる」

ゆま「ダメ!そんなの死んじゃうよ!」

杏子「退きやがれ!アイツを死なせるつもりか!?」

織莉子「……ええ。そうよ」

マミ「なんですって…!?」

織莉子「彼女の命と引き換えにワルプルギスの夜は倒される」











ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ!!」


ほむら「行かせない…!」


ズォオオオ…!


ほむら「ぐっ……最初から、全開よ……」


グッ


ほむら「喰らいなさい!!」

織莉子「見えるかしら。ワルプルギスの夜と戦う、紫黒色の光……暁美ほむらの、命の灯火が」

さやか「どういう意味だよ……」

織莉子「あの光は全て彼女の魔力。鎧の様に纏いことで、肉弾攻撃を魔法攻撃として相手に与えているの」

杏子「そうじゃねぇ!あの光がほむらの命ってのどういう意味だって聞いてんだ!」

キリカ「あれはただの魔力じゃないんだ。ソウルジェムの中にある魂を、魔力に変えてるのさ」

織莉子「ただ魔力を使うだけでは、ソウルジェムは濁りやがて魔女になる。それを防ぐ為に彼女は希望も絶望も残らない、魂を燃やし戦う方法を見つけた」

マミ「そんな……!」

さやか「燃え尽きたら、ほむらはどうなるの……?」

織莉子「死ぬわ」

杏子「バカ…野郎…!」

さやか「あんた達、知っててどうして止めなかったの!」

織莉子「この作戦を決めたのが、他でもない彼女だからよ」

マミ「止めないと!」




ドオオオオオン!!



ゆま「キョーコ、あれ!」

杏子「ワルプルギスが……地面に叩き付けられた……」

さやか「ほむらが……押してる…?」








ズォ…オォオ…!


ほむら「まだよ……まだ、燃え尽きないで……あいつを…倒すまで!」


ガラァ!!


ワルプルギスの夜「アハハハ……ハハハ…!」

ほむら「あああああああああ!!」


ズドン!!


ワルプルギスの夜「アハ…ハ、ハ…」

ほむら「はああああ!」


ギュオ! ドスッ!


ほむら「か、はっ…!」メリッ


ドサッ


ほむら「はぁ……はぁ……まど…かぁ……」

ほむら(限界…ね……でも)

ワルプルギスの夜「アハ…ハ……」

ほむら「お前も、そうみたいね…」ググッ…!


ズォ…オォ…オオオオオオオオオオオオオオオオ!!


ほむら「私の全て、あなたにあげるわ」


ドン!!!


ワルプルギスの夜「ア……ハ…」


―サァアアア



ほむら「まどか……みんな……終わった……よ…」



ドサッ



ほむら(ごめん…疲れちゃった………ちょっとだけ、眠るね……)



シュゥウウウ……





















マミ「暁美さん!起きて!起きなさい!」

さやか「起きろってば!ねぇ!」

杏子「よせ、二人とも」

さやか「そうだ!あたしとゆまの二人で治癒魔法を掛ければ…!」

杏子「もう、手遅れだ」

さやか「うるさい!やってみなきゃわからないでしょ!」

杏子「ほむらのソウルジェムを見ろ!透明だ!コイツの魂はないんだよ!」

杏子「どうやっても…生き返らないんだよ……!」

マミ「暁美さん…いやだよ……目を開けてよぉ……」

ゆま「ほむら…ひっく……お姉ちゃん…」

織莉子「これでいいのよ。彼女の望みは、これで叶った」

さやか「何だよそれ……ふざけんな!」ガバッ!

さやか「こんなのが…こんなのがほむらが望んだ結末だって言うの!?」

織莉子「離して」

さやか「あんた達が無理にでも止めてればほむらは死なずに済んだ!あんた達のせいだ!」

杏子「やめろさやか!」

さやか「離して!ほむらが…ほむらがぁ……」

杏子「ちくしょう……」

織莉子「……」

キリカ「織莉子……」

織莉子「大丈夫。気にしていないわ」

キリカ「でも、涙が…」

織莉子「あなたも、出ているわよ」

キリカ「え?あ…っ」

織莉子「間違っていなかった。これで良かったの」

織莉子「良かった…筈なのに……!」

キリカ「キミのせいじゃない……誰のせいでもないんだ……」














まどか「ほむら…ちゃん……」

さやか「まどか……」

まどか「うぁ…うぁあああっ!」


まどか「どうして……死んじゃうってわかってたのに…」

マミ「鹿目さん……」

まどか「私なんか助けるより…あなたに生きていて欲しかったのに……!」

QB「その言葉は本当かい?」

織莉子「QB…!」

QB「鹿目まどか。その祈りの為にキミは魂を掛けられるかい?」

さやか「この期に及んで…!」

杏子「聞くなまどか!ほむらの願いを守り通せ!」

QB「暁美ほむらの願いか。残念だけど、それは守り通せそうにないね」

キリカ「どういう意味さ」

QB「まだ気付かないのかい?自分達と周りの異変に」





……ォオオ



キリカ「な、なんだ…!?」

織莉子「そんな……どうして…!?」




ォオオオオオ



ゆま「キョーコ……これって…」

杏子「どうなってんだ…!?」



ゴォオオオオオ!!!


さやか「何でよ…何でなのよ!?」

マミ「うそ…でしょ…?」





















ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハ!!!」

ここまで。次の次で終わる予定だよ

始めよう 

マミ「どうして…暁美さんが倒した筈じゃ」

QB「簡単なことだよ。ワルプルギスの夜のグリーフシードが孵化に必要な穢れを溜めきり、新たに誕生した」

杏子「おい待て、使うどころか…そもそもアタシ達はグリーフシードを回収すらしてなかったぞ!」

QB「極稀なことだけど、グリーフシードが勝手に穢れを吸収したのさ。その証拠に、キミ達のソウルジェムは濁りが無いだろ?」

さやか「ホントだ……ソウルジェム、綺麗になってる……」

QB「魂を燃やすことで手に入れた力でワルプルギスの夜を倒し、なおかつ魔女の呪いごと燃やし尽くし魔女になるのを防ぐ。そこまでは良かったけど、暁美ほむらはこの事態は予測できなかったみたいだ」

織莉子「無駄死にと言いたいの…」

QB「いや、寧ろお手柄だ。暁美ほむらを失った今、ワルプルギスの夜を倒せる方法はただ一つ」

杏子「うるせぇ!必要ない!」

さやか「今度こそ、あたし達でアイツを倒す!」

QB「それは無理だ。ソウルジェムが全快でも、キミ達にワルプルギスの夜は倒せない。それこそ無駄死にだ」

マミ「だからって、引く訳にはいかないわ」

ゆま「負けないよ!」

織莉子「昏い未来しか視えないのなら、陽を灯すまでよ」

キリカ「そーいうことだ」

さやか「いくぞ!」

まどか「待ってみんな!」




まどか「私、QBと契約する」

まどか「ほむらちゃんが護ったもの、今度は私が護る。私の力は全部ほむらちゃんがくれたものだから」

さやか「まどか…あんた…!」

織莉子「彼女の願いの対象であるあなたは、束ねられた数多の平行世界の運命を背負い因果の特異点となった」

キリカ「皮肉にも、ほむらが頑張った分、キミの因果はより強くなっていった」

まどか「私の為にほむらちゃんは沢山傷ついた。だから今度は、私がほむらちゃんを助ける番なの」

杏子「だったら魔法少女なんかになるな!それがほむらの救いだ!」

まどか「ううん、違う。そんなの救いじゃない」

マミ「鹿目さん…」

まどか「希望を懐いて、信じて、絶望に負けずに戦ってきた人が幸せに救われないなんて間違ってる」

ゆま「まどかお姉ちゃん……」

織莉子「あなたが魔女になったら、どうなるかは知っているわね」

まどか「……QBから聞きました。ワルプルギスを超える魔女になるって」

織莉子「その時は世界を終わる。あなたの独善でみんなが死ぬ。それでも、契約を交わすのね」

まどか「はい」

織莉子「……いきなさい。もう止めないわ」

キリカ「織莉子…」

織莉子「その代わりに約束して。必ず、みんなを救うと」

まどか「約束します」

さやか「まどか……」

まどか「信じて。私と、ほむらちゃんの頑張りを」





QB「さあ、鹿目まどか。魂を対価に、キミは何を希う?」

まどか「私の希いは」

まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙……過去と未来の全ての魔女を」




まどか「私の手と!ほむらちゃんの拳で!」





パァアアアアアア!!



さやか「ほむらのソウルジェムが…!」

QB「その祈りは…そんな祈りが叶うとするなら、それは時間干渉なんてレベルじゃない!因果律そのものに対する反逆だ!まさか…キミは本当に神なるつもりなのか…!?」

まどか「言ったでしょ?みんなを救うって。その為なら神様でもなんでもいい。希望を信じてきたみんなを泣かせたくない。最後まで笑顔でいて欲しい」


まどか「それを邪魔するルールなんて…私達が壊してやる!変えてやる!」


フワッ


マミ「暁美さんの身体が…」

杏子「まどかの所に…」




まどか「さあ叶えてよ!インキュベーター!」





パシュウウウウウウ!!!



マミ「あれが鹿目さんの、魔法少女の姿…」

さやか「あの時書いてた衣装のまんまじゃん」

杏子「でも、何だか見慣れた感じがするな」






まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まど…か…」

まどか「ごめんね。約束、破っちゃった」

ほむら「……いいのよ。全部、見ていたわ」

まどか「うん。じゃあ、行こうか」

ほむら「ええ」

パアアアアアア!!



さやか「なにが起きてるの」

マミ「全ての宇宙、全ての時間軸、全ての平行世界のグリーフシードが、二人に浄化されてるのよ」

キリカ「こうなるって、知ってたの?」

織莉子「いいえ。ただ、あの二人を信じただけよ」

ゆま「綺麗だね」

杏子「ああ。綺麗で優しい光だ」







ワルプルギスの夜「アハハハハハハ!」

まどか「もういいんだよ」

ほむら「そんな姿になる前に、私達が受け止めてあげるから」


まどか・ほむら「あなたはもう、誰も呪わなくていいんだよ」



パアアアアアアアア!!













ほむら(ここは……?)

QB(新しい法則に基づいて、宇宙が再構成されているのさ)


ゴォオオオオオオオ!!


QB(あれが何だか解るかい?ひとつの宇宙を創るに等しい希望は、ひとつの宇宙を終わらせる絶望をもたらす。その絶望があれだ)

ほむら(終わるのね……全てが)

QB(当然の結果さ)

ほむら(ええ…でも)

まどか(大丈夫だよ)




まどか(私の願いは、全ての魔女を消し去ること)

ほむら(本当にその願いが叶ったんだとしたら)



バサァ―!


 

     私達も、絶望する必要なんて―無い!!!

パシュウ!

ドン!





ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!








ほむら「終わったわね」

まどか「うん」

ほむら「フフッ」

まどか「どうしたの?」

ほむら「さっきのまどかの姿、とっても綺麗だったわよ」

まどか「ええ!?」

ほむら「純白の翼と衣装。髪も長くなって、女神様みたいだったわ」

まどか「ほ、ほむらちゃんだって黒い翼が生えてとってもカッコ良かったよ!」

ほむら「あら?私が魔王みたいだって言いたいの?」

まどか「ち、違うよ~!」

ほむら「冗談よ。ありがとう」

まどか「……こっちこそありがとう。ずっと私の為に戦ってくれて」

ほむら「まどか……」

まどか「今の私は、過去と未来全ての宇宙が視えるの。だからほむらちゃんが私の為に頑張ったこと、全部わかったよ」


まどか「何度も泣いて、傷だらけになりながらそれでも私の為に戦い続けた」

ほむら「まどかぁ……」

まどか「こんなにも大切で強い友達が、私にはいたんだね」


ギュッ


まどか「今の私になったから、本当のあなたを知ることが出来た。ずっと気づいてあげられなくてごめんね」

ほむら「まどか…まどか!」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」







まどか「私の最強の友達」

ほむら「最強ってあなた…」

まどか「本当のことだもん」ティヒヒヒ

ほむら「もう…」

まどか「………そろそろお別れだね」

ほむら「え…?」


フワッ


ほむら「な、なに…まどか?」

まどか「ほむらちゃんはもう戻らなきゃ。ここには、私だけ残れば大丈夫だから」

ほむら「そんな…!」

まどか「向こうに戻ったら、みんなと幸せにね」

ほむら「嫌!せっかくあなたを救えたのに…!」

まどか「ほむらちゃん。大好きだよ」

ほむら「待って…!」

まどか「ごめんね。さようなら」

ほむら「まどかああああああああああああああああああああ!!!」




















さやか「ほむら……ほむら!」

ほむら「……ん」

さやか「良かった!もう、心配させないでよ」

ほむら「さやか…ここは…?」

マミ「覚えてないの?魔獣にやられて気を失ってたのよ」

ほむら「魔獣…?」

杏子「おいおい、本当に大丈夫か?」

ほむら(……そっか。ここは新しく創られた世界なんだ)

ここまで。次回で最後!(の予定)

始まるよ。

ほむら「大丈夫よ。少し意識が朦朧としてただけ」

マミ「無理しちゃダメよ?」

ほむら「心配かけてごめんなさい。それより魔獣は?」

さやか「もう片付けたよ。にしても、今日は数が多かったなー」

QB「確かに。瘴気の濃さもさる事ながら、強さも普段の倍近かったね」

杏子「アタシらに掛かれば、なんてことねーけどな」

マミ「そうね。みんなで戦えば怖くないものね」

ほむら「………まどか」

さやか「ほむら、何か言った?」

ほむら「何でもないわ」

杏子「お、ゆま達の方も終わったみたいだぜ」

さやか「そんじゃあ迎えに行きますか」

杏子「いや、もうすぐ着くってよ」


シュタッ


ゆま「キョーコ!終わったよー!」

杏子「はいはいご苦労さん」ナデナデ

織莉子「お疲れ様」

マミ「そっちもね」

キリカ「うーん、疲れた。こんな時は紅茶が飲みたいね」

さやか「そんなら、この後みんなでお茶会ってのはどう?」

マミ「いいわね。場所は私の家で良いかしら?」

杏子「ケーキあるか?」

ゆま「ケーキ!」

マミ「はいはい、帰りに買っていきましょうね」

ほむら(まどかのこと…誰も覚えてないのね。当然よね、あの子は魔女を消滅させる概念へと昇華した)

ほむら(この世界いた証の全てが消え去った……あの子の事を誰も覚えてる筈がない……もう、いないの……)


ポタッ


さやか「ほむら…?」

ほむら「うっ……ひっく…」

マミ「あ、暁美さん?」

杏子「おい、らしくねぇな」

ほむら(どうしてなの…あなたと一緒なら、私はそれだけで良かったのに……)

ゆま「ほむらお姉ちゃん、どこか痛いの?」

織莉子「一体何を悲しんでるの?」

キリカ「どうしたのさ」

ほむら「ひっく……ごめん、なさい…何でも…ないの……」

ほむら(まどか……まどか……)





バサァ―



まどか「みんなー!遅れてごめーん!」


ほむら「え…?」



さやか「あ、遅いぞまどかー!」

杏子「ちょうどいいや。まどかー!ほむらのヤツが泣いてんだー!」

マミ「鹿目さーん!どうにかしてちょうだーい!」

まどか「ええ!?」


シュタッ


まどか「ど、どうしたのほむらちゃん!?どこか怪我したの!?」アセアセ

ほむら「まど…か…?」

キリカ「あ、泣き止んだ」

織莉子「どうやら、まどかが心配だけだったようね」

杏子「はぁ?なんだよそれ」

さやか「そんだけで泣いたの?」

マミ「でも良かったわ。怪我とかじゃなくて。ね?」

ゆま「うん」

さやか「ほむらのまどか好きにも困ったもんだねぇ」

杏子「自分だって一人で魔獣と戦ってたくせに、」

マミ「仕方ないわ。不意打ちとはいえ、今日は暁美さんがやられたんだもの」

まどか「ほむらちゃんが!?」

さやか「まあ確かに、あたし達の中でまどかとほむらがズバ抜けて強いからね」

キリカ「そりゃ心配もするか」

まどか「ほほほ、ほむらちゃん本当に大丈夫!?痛いところない!?」

杏子「まどかのほむら好きも大概だけどな」

織莉子「どっちもどっちね」

ゆま「杏子とさやかみたいだね」

杏子・さやか「どこがだ!」




ほむら「まどか…なの?」

まどか「え?」

ほむら「本当に…まどかなの…?」

まどか「………そっか。今日だったね、『私が生まれた日』は」

ほむら「まどか……」

まどか「うーん、色々説明しなきゃいけないけど、その前に言わなきゃね」











まどか「ただいま。ほむらちゃん」

建設途中のビル


ほむら「ごめんなさい、せっかくのお茶会を断らせて」

まどか「いいよ。ほむらちゃんには、ちゃんと説明しなきゃいけないからね」

ほむら「夢……じゃないよね……?」

まどか「怯えなくていいよ。私はちゃんとここにいるから」ギュッ

ほむら「……うん」



まどか「ほむらちゃんを帰した後、本当なら私は概念として永遠にあの場所に固定される筈だったの」

まどか「でもね、二つの矛盾がそれを解いてくれた」

ほむら「矛盾…?」

まどか「ひとつ目は私の願い。ほむらちゃんと一緒に全ての魔女を消し去ることの矛盾」

まどか「ふたつ目はほむらちゃんの願い。私を護ることの矛盾」


まどか「私と一緒に概念になる筈だったほむらちゃんを戻したことで、あの場所はとても不安定なものになったの。元々は二人で支えるはずだったから、当然なんだけどね」

まどか「そこにほむらちゃんの願い、私を護ることの矛盾がきた」

まどか「ほむらちゃんは、私が救えなかったて後悔したよね?」

ほむら「当たり前よ……あんな所で永遠に独りぼっちなんて、死ぬより酷いじゃない」

まどか「その優しい想いのおかげで、私は戻ってこれた」

まどか「不安定だった空間はとうとう概念を縛り付ける力を失った。そこで、私はあることをやってみた」

ほむら「どんなことなの…?」

まどか「あの空間を、私の存在の一部として取り込んだの」

まどか「縛り付けるものが無くなった私はこの世界に戻ってこれた。けど、今度は二つの問題が起きたの」

ほむら「どんなこと?」

まどか「戻ってきた時間がほむらちゃんが転校してきた日だった事と、ほむらちゃんが今までのこと覚えてなかったこと」

ほむら「え?私、覚えてなかったの…?」

まどか「うん。しかも契約する前の性格じゃなくて今の性格だったから、あっという間にマミさんやさやかちゃんと険悪な仲になって大変だったんだよ」

ほむら「そ、そういえばあなた過去と未来全てが視えるんだったわね……」

まどか「今は使わないようにしてるけどね」

ほむら「それで、どうなったの?」

まどか「みんなが仲良くなるように毎日頑張ってました。あ、一番初めに仲良くなったのは私だからね?」

ほむら「強調しなくていいわよ」カァアア

まどか「それからQBに新しい世界の仕組みについて聞いたの。魔獣のことや、魔法少女のこと」

ほむら「あなたの願いは……」

まどか「大丈夫。私が自由になっただけで、私の願いは今も叶い続けてる。もう魔女は生まれないよ」

ほむら「良かった」

まどか「そうそう。何も覚えてないQBにこの事を話したら、目を丸くしてたよ」

ほむら「途方も無い話だものね」

まどか「それでね。QB曰く、私はあの場所を取り込んだことで宇宙そのものになったんだって」

ほむら「ええ!?」

まどか「これが私とほむらちゃんが別れてからの出来事の全部だよ」

ほむら「ひとついいかしら?さっき『私が生まれた日』って言ってたけど」

まどか「それはね。実は、あの時私は死んでたの」

ほむら「死ん…でた…?」

まどか「ほむらちゃんと一緒に倒したあの大きな絶望は、私のソウルジェムが生み出したもの……つまりは私」

ほむら「!」

まどか「一緒に戦った私は正確には私の願いでね、死んだ私はその願いと一体化して概念として生まれ変わった。だから、今日は私が生まれた日」

ほむら「私、またあなたを殺したのね……」

まどか「コラ」

コツン

ほむら「あうっ」

まどか「そんな顔しないの。それに殺したじゃなくて、助けてくれたの」

ほむら「まどか……」

まどか「ね?」ニコッ




サァアア



ほむら「良い風ね」

まどか「うん」

ほむら「私、今幸せよ」

まどか「私もだよ」

ほむら「この先、あなたはどうなるの?」

まどか「身体がなくなっても、魂が概念として永遠に残ると思うの」

ほむら「その時は、私も一緒にいさせて。もう勝手にどこかに行かせるなんて無しよ?」

まどか「どうしよっかなー?」

ほむら「まどかぁ!」

まどか「冗談だよ。いつもからかってるお返し」ティヒヒヒ

ほむら「お茶会、間に合うかしら」

まどか「うーん。そうだ!こうすれば…」


バサァ!


まどか「じゃーん!翼を生やしてみました!」

ほむら「とっても綺麗よ」

まどか「え?も、もう!そういうこと言わないの!」カァアア

ほむら(なんで怒られたのかしら……?)


ピカッ!ピカッ!


まどか「あ、ソウルジェムが…」

ほむら「魔獣が出たようね」

まどか「もう、タイミング悪いよー」

ほむら「仕方ないわ。行きましょう」バサァ!

まどか「って、ほむらちゃん自然に出したね……」

ほむら「意外と簡単ね」

まどか(お姫様抱っこして運ぶつもりだったのに…)





魔獣「ォオオオオオオ」

ほむら「はあ!」


ズドン!!


まどか「えい!」


パシュン!パシュン!


ほむら「いい狙いよ。まどか」

まどか「ほむらちゃんも凄い威力だよ」

魔獣「オォオオオオ!!」

まどか「私もほむらちゃんみたいに素手で戦ってみようかな」

ほむら「それなら私もまどかみたいに弓を扱ってみようかしら」


ズドドドドドドドド!!


まどか「そじゃあ今度お互いに教えてながら特訓してみようよ」

ほむら「なら、アレを用意しなきゃね」

まどか「アレって何?」





ほむら「プロテインよ」

END

ここまでありがとうございました。正直途中からむちゃくちゃやりすぎて展開に困ってたけど、何とか終わらせることが出来ました。

色々指摘があったり、誤字脱字が多かったことをここで謝罪します。

それと素敵な絵を描いてくれた方にお礼を言ってなかったこともここで謝罪します。絵は既に消えててますが(保存してない…)

一応頭にはまどマギで別の話もありますが、もしまたここに書く様な事があればその時はまた生暖かかく読んでやってください。

それではお疲れ様でした。プロテインもいいけどちゃんと飯食って鍛えてね!

壁│ω・)ミンナイナイネ? オマケヲダスナライマノウチ…

おまけその1 マミの恋心



ほむら「マミ。大丈夫?」

マミ「ええ、ありがとう暁美さん」

ほむら「そんな余所余所しい呼び方はやめて」

マミ「え?」

ほむら「ほむらって呼んで。ね?」グイ

マミ「ま、待って暁美さん……女の子同士でそんな…」

ほむら「マミ…」

マミ「暁美さん、ダメ……あっ」










マミ「ハッ…!」


チュンチュン


マミ「ゆ、夢だったのね……」





通学路


マミ「はぁ……なんて夢を見てるのよ私。暁美さんとあんなこと……」


マミ(魔獣の不意打ちから助けられて以来、私は暁美さんのことを意識するようになった)

マミ(初めはただの憧れに近かった。臆病で見栄っ張りな私は彼女の美しい強さと優しさを欲していた筈が、いつの間にか彼女からの好意を求めるようになっていた)


マミ「だからって、あの夢は極端すぎよね……そもそも女の子同士なのに…」

さやか「なにブツブツ言ってるんですか?」

マミ「ひゃい!?」

さやか「おわ!?」

マミ「み、美樹さん!?ビックリさせないで!」

さやか「それあたしのセリフですよ……」

改めて最初から読んでみてるんだけど、
>>56
>テレビ『先週に現れた謎の巨大竜巻の被害は今もなおを広がり』
って、もしかしてワルプルさん?
こういう設定も面白いな。


ところで、このスレを読んでるとプロテインを飲んでみたくなるな。
いままで一度も飲んだことがないんで、どんな味か分からんけど。

色々と飲み比べできるような詰め合わせとか小容量パックとかって無いの?

関係ないけど、516とか520のブサ化マミ画像で枢斬暗屯子を思い起こした。

あと、
>>784でのセリフ、
>まどか「ふたつ目はほむらちゃんの願い。私を護ることの矛盾」
を見てたら、
盾はあるけど矛はないぞ? とか思ってしまったよ。オレの頭がイミフ

さやか「ところで悩み事ですか?それならこのさやかちゃんが聞いてあげましょう!」

マミ「だ、大丈夫よ。ひとりでどうにか出来るから」

さやか「ほほう。その様子だと悩みは悩みでも恋の悩みですな?」

マミ「そ、そんなこと」ドキーン!

さやか「マミさんって解りやすいですね」


さやか「そんでもってその相手はほむらってとこですか」

マミ「どどどどど、どうしてそこでああああ暁美さんがでて」

さやか「ぶっちゃけ普段の態度でバレバレです。てか今ので確定しました」

マミ「」

さやか「まぁまぁ、別にあたしは気にしませんから。というか身近にオープンなやつ知ってますし(織莉子とキリカ)」

マミ「ううっ……美樹さんは鋭すぎるわ……」

さやか(ほむら以外のみんなにバレてるのは言わない方がいいな)



さやか「それでどういった感じで悩んでるんですか?」

マミ「実は…夢で……」ゴニョゴニョ

さやか「欲求不満ですね」

マミ「そんなバッサリと!?」ティローン

さやか「冗談は置いといて、それは仕方ないですよ。あたしも経験ありますから」

マミ「そうなの?」

さやか「同姓のは知りませんが」

マミ「あなた悩みを解決する気あるの?」

さやか「じゃあ聞きますけど、マミさんは結局ほむらとどうなりたいんですか?」

マミ「どうって…」

さやか「恋人になりたいのか、友達のままいたいのか。そこをハッキリしないと、一生解決なんか出来ません」

マミ「私は……」

さやか「……まぁ、偉そうな事言ってますけど、あたしも似たようなもんでしたから気持ちはわかりますけどね」


さやか「怖いですよね。今までの関係が壊れるんじゃないかって」

マミ「……」コクン

さやか「でも、気持ちは伝えたほうが断然良いです。あたしは、伝えなくて後悔しましたから」

マミ「美樹さん……」

さやか「もう一度聞きます。マミさんはほむらとどうなりたいんですか?」

マミ「私は……」








ほむら『マミ』










マミ「暁美さんが……好き」

放課後


さやか(という訳でほむらに大事な話があるから、マミさんの家に行くように言っときました)

マミ(美樹さあああああああああああああああん!?)←家にいる

さやか(女は度胸、当てって砕けろ!)テヘッ

杏子「テヘッじゃねぇ!」デクシュ!

さやか「アウチ!」

杏子「ったく。人が気持ちよく昼寝してたのに、くだらねぇ事で連れ出しやがって」

さやか「そんなこと言って、杏子だって心配なくせに」

杏子「超うぜぇー。殺したいくらいうぜぇー」ジャキ

さやか「ちょ、槍しまえ」

マミ(美樹さんどうしたの!?今のアウチってなに!?)

杏子(こっちの事は気にするな。マミはとにかく頑張って来い)

マミ(佐倉さん……)

杏子(なんかあっても話ぐらい聞いてやるから、そん時はお菓子でも食わせてくれよ。じゃあな)

さやか(マミさん助け…)


プツ



マミ「…………美樹さんの身に一体何が」

ほむら「マミ」

マミ「ひょわあああ!?あ、暁美さん、いいいいつの間に…!?」

ほむら「驚かしてごめんなさい。さやかから勝手に入って良いて聞いてたから」

マミ「そ、そうなの……私こそごめんなさい、大声なんか出して」

ほむら「気にしてないわ。それより、大事な話があるって聞いたのだけど」

マミ「そ、その前にお茶を出すわね!ここで待ってて!」

ほむら「わかったわ」




マミ(が、頑張れ私…!)

ほむら「良い香りね」

マミ「気に入ってもらえて良かった」

ほむら「それで、話ってのは何かしら?」

マミ「そ、それは…その……」

ほむら「?」

マミ「あ、暁美さんは……好きな人はいるのかなーって」

ほむら「え?」

マミ(何聞いてるのよ私!違うでしょ!)

ほむら「い、いるには……いるわ……」カァアアア

マミ「え……」

ほむら「あなたにだけ言うけど……私、まどかが好きなの」







マミ「そうだったの」

ほむら「へ、変よね。女の子同士なのに」


―ああ


マミ「そんなことないわ。好きな気持ちに性別は関係ないもの」


―そうだった


ほむら「そうかしら…」

マミ「ええ。きっと、鹿目さんも貴方が好きなはずよ」


―私の一番は彼女でも


ほむら「そ、それは無いわ!」

マミ「どうして?いつもあなたにベッタリじゃない」


―彼女の一番は


ほむら「か、からかわないでちょうだい」

マミ「本当のことよ」


―私じゃない







ポツッ

ほむら「マミ?」

マミ「あれ?どうしたのかな」


ダメ


マミ「目にゴミでも入ったのかしら」


止まって


マミ「さっきからごめんなさい、すぐに」


お願い


マミ「とめ…るから……」

ほむら「マミ、なにかあったの?」


言わないで


ほむら「大事な話ってもしかして悩み事の相談?」


このままでいいの


ほむら「私でよければいくらでも聞いてあげるから」


彼女を困らせたくない


ほむら「マミ」
















マミ「好き……なの…」

ほむら「え?」

マミ「私、暁美さんが…好きなの…!」

ほむら「好きって……マミが、私を?」

マミ「……」コクン

ほむら「……いつから?」

マミ「病院の…戦いで……魔獣から、助けてくれた時から……」

ほむら「そうだったの……」

マミ「ごめん、なさい…迷惑…よね……」

ほむら「そんなことない。嬉しいわ」

マミ「暁美さん…優しいね……」

ほむら「………ごめんなさい。知らなかったとはいえ、傷つけてしまって」

マミ「暁美さんの……せいじゃない…」

ほむら「マミ……」

マミ「お願いが…あるの……」

ほむら「なにかしら」

マミ「返事…聞かせて……」

ほむら「………わかったわ」




ほむら「ごめんなさい。あなたの想いに、応えられないわ」




マミ「えへ、へ……フラれちゃった…」


ゴシゴシ


マミ「……うん。スッキリした」

ほむら「マミ…」

マミ「ありがとう暁美さん。ちゃんと答えてくれて」

ほむら「いえ……それより、今日はもう帰ったほうが良さそうね」

マミ「今日はごめんなさい。また明日ね」

ほむら「ええ。また明日」





バタン







マミ「うっ……ひっく……う、うわぁああああん」

マミ(私の恋は、こうして終わった)

マミ(しばらくは美樹さんと佐倉さんが何も言わずに私の傍にいてくれていた。二人なりに、気を使ってくれてたんだと思う)

マミ(暁美さんとは今まで通りの関係が続いている。最初がどこか気まずかったけど、今は以前と変わらない感じで接することが出来るようになった)


マミ(あの日告白したことを私は後悔していない。悲しかったけど、新しい恋は怯えずに進むことが出来るから)


マミ(それに……)






ほむら「まどか!そっちに行ったわ!」

まどか「この!」


スカッ


まどか「あっ…!」

ほむら「まどか!」


ドーン!


マミ「危なかったわね」

まどか「マミさん!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」


ドドーン!!


ほむら「まどか!大丈夫!?」

まどか「マミさんのおかげで助かったよ」

マミ「油断しちゃダメよ?」

まどか「はい。ごめんなさい…」

マミ「さて、今日はもう遅いから帰りましょう。暁美さん、鹿目さんを家まで送ってあげて」

ほむら「え?」

マミ「お姫様を送るのも、騎士(ナイト)の役目だぞ」ボソッ

ほむら「マ、マミ!」

マミ「さあ、先輩命令よ!」

ほむら「仕方ないわね……行きましょう、まどか」

まどか「う、うん」

マミ「あ、ちゃんと手を繋ぐのよ」

ほむら「~~~~~~!」

まどか「ほむらちゃんの顔が真っ赤に!」

マミ「フフッ」



マミ(二人の幸せを、私は心から祝福できるとわかったのだから)



おまけその1 マミの恋心 END

続きは期待しないでね!‥…━━━タタタタヘ( ´Д`)ノ

やあ(・ω・)/おまけその2いってみよう

おまけその2 ほむらと故郷のない男




ドドーン!


ほむら「これで終わりね」

ほむら(それにしても、今日の魔獣たちは何かおかしかったわね。まるで何かに怯えたような……)



―チリン


ほむら「!」バッ




「すまない。驚かせてしまったようだな」

ほむら(………あれは、僧だったかしら?けどなぜこんな場所に)

「拳を下げてもらえないか?」

ほむら「……ごめんなさい。いきなり構えたりして」

「今のような時代だ、見知らぬ相手を警戒するのは仕方ない。それにしても良い構えだ。だが、まだ未熟さが残っている」

ほむら「なにか拳法を?」

「そうだな。宇宙拳法というべきか」

ほむら「宇宙拳法?」


ヒョコ


QB「ほむら。魔獣退治お疲れさま」

ほむら(QB、今人がいるから不用意に話しかけないで)チラッ

QB「ボクの姿は見えないから大丈夫なんだけどな。でも、どこに人がいるんだい?」

ほむら「え?あれ、いない…」

QB「疲れてるのかい?幻覚をみるなんて珍しい……ん?」

ほむら「どうしたの?」

QB「いや、なんでもないよ」

ほむら「そう。それにしても、疲れてるのかしら……?」

QB「………今のは、まさか」

翌日


ほむら「……」

杏子「どうした?ボーっとして」

ほむら「いえ。ただ少し疲れてるようだから何も考えずに頭を休めてるだけ」

杏子「ようって、自覚はないのか?」

ほむら「ええ」

杏子「気を付けろよ。戦ってるときにそんなんじゃ死ぬぜ?」

ほむら「ええ。肝に銘じるわ」


ズズズズ


杏子「来たぜ」ジャキ

ほむら「ええ」グッ


ズル…ズル…


魔獣「オォオ……」

杏子「なんだあいつ……いきなりボロボロじゃねーか」

ほむら「誰か他に魔獣と戦っているの…?」

魔獣「オオ…オ…」


ズドォン!!


ほむら・杏子「!?」


レッドギラス「グオオオオオ!!」

ブラックギラス「ゴォオオオ!!」



杏子「な、なんだアレ!?怪獣!?」

ほむら「でかい…ワルプルギスの比じゃない…!?」


ブオン!


ほむら「危ない!」



ズドオオオオン!!



杏子「くそっ…なんだよあいつ等!?」

レッドギラス「グオオオオ!」

ほむら「また来るわ!」





まどか「二人とも!動かないで!」

おまけだから滅茶苦茶やるよ。本編とは関係ないと割り切って

パシュウ!


レッドギラス「グオオオ!」

ブラックギラス「ゴオオオ!」


シュゥゥゥゥゥ……



ほむら「矢が怪獣を吸い込んで……消えた」

杏子「た、倒したのか?」

まどか「ううん、元いた場所に送り返しただけ。そのうちまた来るよ」

QB「まずい事になった」

ほむら「QB。今のは一体なんなの…?」

QB「それについては、一度みんなを集めてから説明するよ」






ほむら「別の宇宙?」

QB「そう。あの二体の巨大生物は、この宇宙とは異なった宇宙から来た」

さやか「なんか嘘くさいな」

織莉子「けど事実ね。三日後に、ほむらと杏子のいう赤と黒の怪獣が街を襲うのが視えたわ」

マミ「でも、どうして突然…」

QB「なんらかの原因で境界が壊れたんだろう。もっとも、両方の宇宙が崩壊しないだけマシなのかもね」

まどか「アンバランスゾーン。向こうの宇宙は、そう呼ばれています」

さやか「アンバランスゾーン?」

まどか「簡単にいうと何でも起こる世界かな」

杏子「その宇宙の影響か。あのデカ物どもが動いたのに騒ぎにならないのは」

さやか「え?どういうこと?」

杏子「アレは少なくとも五十メートルはあった。そんなのが一歩でも動いてみろ、たちまち大地震だ」

織莉子「少なくとも、あの辺り一帯の建物は崩壊したでしょうね」

マミ「皮肉にも壁が壊れたおかげってわけね」

ほむら「……」

キリカ「どうしたのほむら?」

ほむら「……いえ、あの怪獣どこかでみたような」

さやか「もしかしたらほむらの好きな特撮に出てたりして」

ほむら「!」ハッ

ほむら「いたわ……よりにもよって、この作品とはね」

さやか「ホントにあったんだ」

ほむら「双子怪獣ブラックギラス、レッドギラス……間違いない、この二体よ」

マミ「テレビの出来事が現実に起きるとはね」

杏子「なぁ、それってヒーローが怪獣を倒すんだろ?そのヒーローは来ないのか?」

QB「期待はしないほうがいいだろうね」

ほむら(宇宙拳法……もしかしてあの時の人は…)


トザサレタトビラアケヨー


まどか「私の携帯だ。ちょっとごめんね…もしもし、どうしたのママ?」


まどか「え、テレビ?」

マミ「どうしたの?」

まどか「ママが急いでテレビを見ろって」

さやか「嫌な予感がする」

キリカ「まあ、お約束だよね」


―ピッ


テレビ『ご覧ください!突如見滝原中学校に現れた巨人は女性教員を捕らえ』

ほむら「マグマ星人…!」

杏子「あいつも向こうの宇宙から来たやつか!?」

織莉子「私の予知に映らなかった…!?」

さやか「それより捕まってるのって早乙女先生じゃん!助けに行かないと!

QB「やめた方がいい。魔法少女のキミ達でも、力に差がありすぎる」

マミ「それでも見てみぬ振りなんて出来ないわ」

まどか「とにかく学校に行こう!」

見滝原中学


マグマ星人(間違いない、ここは地球だ。だが俺はあの星を爆発させて死んだはずじゃ……どうなってる)

和子「離しなさーい!」

マグマ星人「うるさい奴だ。自分の立場がわかってないようだな」

和子「そんな脅しに屈すると思わないで!力で女を従える男なんて何もかもがダメなのよ!」

マグマ星人「こ、この俺によくもそんな口を……!」


ドドドドーン!


マグマ星人「ぐっ…な、なんだ?」

さやか「おりゃああああ!」


ザシュ!


マグマ星人「ぐあ!?」パッ

さやか「救出成功!」

和子「み、美樹さん…?」

さやか「けど…ごめん先生!」ゴス

和子「う~ん…」ガク

マミ「QB!今よ!」





マグマ星人「貴様ら……むっ!?何だここは…!?」

杏子「結界か。QBが協力なんて珍しいじゃん」

QB「公にキミ達の存在がバレると後々厄介だからね。外の情報もボク達でなんとかしよう」

まどか「さやかちゃん、先生は?」

さやか「無事だよ。気を失ってるけどね」

キリカ「あとは、このマグマとか言う奴を送り返せばいいんだね」

マグマ星人「小娘どもが俺に楯突く気か?」

ほむら「そうよ」ザッ

マグマ星人「その構え……くそ、忌々しい!」











チリン


「マグマ星人……随分と懐かしい相手だな」

ここまで。本編終わってるから超やりたい放題

実は考えてたまどマギの別の話はこれに近かったりする。はじまるよ

マミ「ティロ・フィナーレ!」


ドドーン!


マグマ星人「ふん、無駄だ。何度撃とうとそんなもの効かぬわ」

さやか「おりゃあああ!」

杏子「でりゃああああ!」

マグマ星人「貴様らもさっきから!」ブォン!

さやか「きゃあ!」

杏子「うわぁ!」

マミ「二人とも!」

マグマ星人「死ねぇ!」

ほむら「させない!」


ギィン!


マグマ星人「何!?」

QB「パンチでマグマ星人のサーベルを弾くとは、流石ほむらだ」

マグマ星人「貴様、よくも………な、なんだ!?身体の動きが…!?」

キリカ「私の速度低下に気付いた…!?」

ほむら「まどか!今よ!」

まどか「いっけぇ!」


パシュウ!


マグマ星人「ぐおおおお!」


バチィン!


織莉子「弾かれた!」

マグマ星人「小賢しい真似を!」

まどか「きゃあ!」

ほむら「まどか!」

マグマ星人「おっと、動くなよ。こいつが握りつぶされてもいいのか?」

まどか「うぅ…!」

マグマ星人「オイ!俺に掛けた妙な技を解け!」

キリカ「くそっ…」シュウゥゥ…

マグマ星人「そうだそうだ。仲間の命が欲しければ大人しく言う事を聞くんだな」

さやか「デカイ癖に卑怯な奴…!」

マグマ星人「何とでも言え。そこの黒髪の小娘、俺の前に来い」

まどか「ほむらちゃん…ダメ…!」

ほむら「………ごめんなさい、まどか」

マグマ星人「聞き分けの良い奴だ」

マグマ星人「おらぁ!」


ドスン!


まどか「ほむらちゃん!」

マグマ星人「お前達の中でも特に貴様は気に食わない。その目、あの構え……俺にアイツを思い出させる!」

さやか「ほむら!」

杏子「やろう!」

ほむら「動かないで…!」

マミ「でもあなたが!」

ほむら「平気よ…これぐらい……」

マグマ星人「言ってくれるな。なら」


チャキ


マグマ星人「このサーベルで串刺しにしてやる。死ねぇ!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「ぐっ…!」




「エイヤァアアア!!」




ズドン!


マグマ星人「ぐああ!?」

まどか「きゃ…!」


フワッ


「大丈夫か」

まどか「あ、ありがとう…」

「礼には及ばぬ」

さやか「今度は赤い奴が現れた!?」

杏子「でも、まどかを助けたぞ…?」

「お前達は、相変わらず手段を選ばないようだな」

マグマ星人「き、貴様は…!」



ほむら「ウルトラマン…レオ…!」

レオ「下がっていろ。奴は俺が倒す」

まどか「は、はい」

マグマ星人「星の爆発から生き残ったのか…!」

レオ「星の爆発…? そうか、お前はあの時のマグマ星人か」

マグマ星人「ちょうどいいぜ…あの時の恨み、ここで晴らしてやる!」

レオ「いいだろう。もう一度地獄に送り返してやる」バッ



まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか…怪我は無い?」

まどか「私なんかよりほむらちゃんだよ!大丈夫なの!?」

ほむら「私は平気よ」

さやか「あたしのおかげでね」

杏子「それより、あの赤いのは一体何なんだ?マグマの敵みたいだが…」

ほむら「大丈夫、彼は味方よ」

杏子「どうしてわかるんだよ」

ほむら「あなたの言った、ヒーローだからよ」




レオ「イヤァ!」

マグマ星人「ぐおお!ど、どうなってる!?あの時と強さがまるで違う!」

レオ「どうした。それで終わりか」

マグマ星人「く、くそぉ!」キラン

レオ「むっ…!」

マグマ星人「喰らえ!」

レオ「むんっ!」ガシィ!



ピキィーン!



レオ「デヤァアア!!」


ズバァン!!


マグマ星人「お、俺のサーベルを…!?」

レオ「ヤァア!」


バッ!


レオ「ハイヤアアアアアア!!」



―レオキック!

マグマ星人「ぐわあああああああ!」


ドカァーン!!



さやか「け、蹴りで倒した…」

マミ「なんだアイツ…とんでもなく強いぞ…」

レオ「ハァァ…!」


シュンシュンシュン



キリカ「縮んで人間になった!?」

マミ「こっちに来るわ」


チリン


「危なかったな」

ほむら「やっぱり、あの時のあなただったのね」

まどか「ほむらちゃん、知り合いなの?」

ほむら「少しね……」

「不躾だが、名前を聞いてもいいか?」

ほむら「暁美ほむら。あなたは、どう呼べばいいかしら?」






ゲン「地球ではこの姿の時、おゝとりゲンと名乗っていた」

数十分後  ほむホーム


ゲン「やはり、ここは別の宇宙だったか」

まどか「おゝとりさんは、どうやってこの宇宙に?」

ゲン「弟子の手助けをした直後に、突然現れたワームホールに飲み込まれてな。最初は気付かなかったが、すぐにここが俺のいた地球とは違うとわかった」

さやか「あの、おゝとりさんは地球の人じゃないんですか?」

ゲン「俺は獅子座L77星の住人だ」

織莉子「そんな名前の星なんて聞いたことないわ」

QB「ボク達の宇宙にはない星だよ。けど、別の宇宙には地球以外にも感情を持った生物がいるのか。羨ましいよ、きっとエネルギー回収率が良さ」

ほむら「ちょっと黙ってて」

杏子「ひとつ聞きたい。あんたは敵なのか?」

ゲン「その判断は君達に任せる。ただ、俺は地球をどうする気はない」

ほむら「それなら協力して欲しいの。私たちの世界を護るために」






ゲン「ブラックギラスとレッドギラスか……。どうやら、この宇宙が直接繋がっているのは怪獣墓場かもしれないな」

キリカ「怪獣墓場?」

ゲン「我々ウルトラ戦士に倒された怪獣達の魂が行き着く先、宇宙の歪みだ。怪獣だけではなく、マグマ星人などの邪悪な者の魂もそこに行くとされている」

マミ「それじゃあ、今日倒したあのマグマ星人もまた来るかもしれないんですか?」

ゲン「すぐにと言うわけではないが、その可能性は十分にある」

杏子「ギラスだけじゃないってか……」

ゲン「そう気を落とすな。今頃異変に気付いた俺の仲間達が原因を探っているはずだ」

さやか「元に戻るんですか!?」

ゲン「時間は掛かるだろうがな。だが、ギラス達との戦いは避けられそうにないな」

マミ「当面の問題はそこね。悔しいけど、今の私たちでは歯が立たないわ」

ほむら「………ゲン」

ゲン「なんだ?」








ほむら「私をギラスたちと戦えるように鍛えて欲しいの」

翌日


ほむら「やあああああ!」

レオ「むん!」ガッ


クルッ

ドン!


ほむら「かはっ…!」

レオ「まだ動きが荒い!小手先の力に頼るからそうなるのだ!」

ほむら「はあ!」

レオ「ヤアァ……イヤァ!」


ドッ!


ほむら「うぐっ……まだ、まだ…!」

レオ「何を考えている」

ほむら「え?」

レオ「拳からは雑念を感じる。心を捕われていて、何かを得ることなど出来ぬ」

ほむら「………っ」

レオ「いくぞ!」

ほむら「はい!」









まどか「大丈夫?ほむらちゃん?」ペタペタ

ほむら「大した事ないわ」

まどか「……ごめんね」

ほむら「どうしてあなたが謝るのよ」

まどか「考えたの。どうして宇宙を分ける壁が壊れたのかを……それって、私の願いで宇宙を創り直したせいなんじゃないかって」

ほむら「バカなこと言わないで」

まどか「でも…」

ほむら「そうだとしても、誰にもあたなを責めさせないわ。あなたは魔法少女を救ったのだから」

まどか「ほむらちゃん……」

ゲン「ほむら」

ほむら「ゲン。もう再開かしら?」

ゲン「その前に話がある」

ほむら「なにかしら?」

ゲン「なぜ自らギラスと戦おうとする。俺に任せてもいいのだぞ」

ほむら「……誰かに護られていては、誰かを救えないからよ」

まどか(ほむらちゃん…まだ昔のことを……)

ほむら「私は強くなりたい。自分の手で、大切な人たちを護れる強さが」

ゲン「大切な人たちをか……良い心がけだ。特訓を再開しよう」

ほむら「はい」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「なに?」

まどか「が、がんばって!」

ほむら「ありがとう」



まどか「私も、頑張らなくちゃ…!」






二日後 



ズズズズ…!


ゲン「来るぞ」

ほむら「ええ」

ゲン「被害を抑えるために二手に分かれる。俺がブラックギラス、お前はレッドギラスを。いいな、ギラススピンは強力である上に周りへの被害も大きい。なんとしてでも食い止めるぞ」

ほむら「わかったわ」



ブラックギラス「ゴオオオオ!」

レッドギラス「グオオオオ!」


バッ!


ゲン「レオォォォオ!!」


ズズズ……バサァ!


ほむら「はぁああああ!」

さやか「始まった!」

杏子「あの黒い翼……ホントにほむらが戦ってるんだな」

マミ「暁美さん…」

まどか「ほむらちゃん……さあみんな。私たちは街の人たちを護るよ!」






ほむら「やあぁ!」

レオ「エイヤァ!」


ズドン!


ブラックギラス「ゴオオオ!」

レッドギラス「グオオオ!」


ズドーン!



レオ「その調子だ。ほむら」

ほむら「あなたこそ」

レオ「フッ、どうも俺の弟子は口の悪い奴ばかりだな」

ブラックギラス「ゴオオオ!」

レッドギラス「グオオオ!」


ガシッ!


ほむら「あれは…!」

レオ「ギラススピン…! ヤァ!」


―エネルギー光球!


ドカーン!


ブラックギラス「ゴオオオ!」



ほむら「やああああ!」


ドン!


レッドギラス「グオオオ!」



ズドーン!



レオ「トドメだ!」キュイィン…!


ギュルン!


レオ「ぬうっ!?」

ほむら「レオ! !?」

シルバーブルーメ「」フヨフヨ

ほむら「シルバーブルーメ…! よりにもよってこんな時に…!」

レオ「ダァア!」グィ!

シルバーブルーメ「」ビターン!

レオ「ほむら!ギラスの角を折り一旦奴らを追い払うんだ!」

ほむら「はい!」バサァ!


ブラックギラス「ゴオオオ!」

レッドギラス「グオオオ!」


ガシッ!


ほむら(間に合え―!)


ほむら「でやああああああ!」



ギュルンギュルンギュルン!!!



バチィッ!


ほむら「うわああああああ!」

レオ「ほむら! ムッ…!?」


ズズズズッ…!



レオ「まだ来るというのか…!」










マミ「もう一体現れた…!」

さやか「ほむらが危ない!助けに行かないと!」

杏子「待て!街の奴らはどうする!」

さやか「あ、くっそ…!」

キリカ「心配には及ばないよ」

さやか「織莉子!キリカ!あんた達今までどこにいたのよ!」

織莉子「探し物よ。まどか、これを」

まどか「ありがとう、織莉子さん!」

マミ「その紙は…?」

まどか「後でちゃんと話します。みんなは街をお願い!」バサァ!

さやか「まどか!どこに行くの!?」

キュィィン…!


レオ「デヤァア!」


―スパーク光線!


シルバーブルーメ「」ドドーン!


レオ「ダアッ!」バッ!


ヒュンヒュン!



レオ「エイヤァ!」


―きりもみキック!



ブラックギラス「ゴオ!」バシュ!

レッドギラス「グオ!」バシュ!


ズドオーン!






レオ「ほむら、大丈夫か!?」

ほむら「ええ……さすがね、あの三体を一瞬で倒すなんて」

レオ「キミがいたからだ。だが、まだ安心できないぞ」


ズズズ…!



「これは久しい相手だ」

「遂にこの時が来たか」


レオ「お前達は…!」


マグマ総統「レオ。久しぶりだな」

ババルウ星人「恨みを晴らしに来たぜ」

レオ「マグマ総統!ババルウ星人!」


ババルウ星人「マグマ、奴は俺が倒す。手出しはするなよ」

マグマ総統「安心しろ、もとより手を出す気など無い。私の相手は…」


シュンシュン



マグマ総統「小さき身体でこの星を護る、あの少女だ」


ほむら「変わったマグマ星人ね。わざわざ小さくなってくれるなんて」

レオ「奴は誇りのある戦士だ。油断するな」

ババルウ星人「いくぞ!」







まどか「ここだ…!」

QB「やっと来たね。まどか」

まどか「QB。この場所が二つの宇宙を繋ぐ場所なんだね」

QB「そうだよ。予想よりも壁の破損が大きい。ボク達インキュベーターの力ではどうしようもないよ」

まどか(ここは私が契約した場所……やっぱり、あの時の影響だったんだ)



まどか「それなら」ヘンシン


まど神(私の中の宇宙を使えば…元に戻るはず!)







ほむら「はあ!」

マグマ総統「むん!」

ほむら「ぐぁっ…!」

マグマ総統「どうした?その程度か!」

ほむら「くっ…!」

マグマ総統「レオはこんなものでは無かった。貴様も星を護るものなら、命を燃やせ!」

ほむら「言われなくても…!」



レオ「ほむら!」

ババルウ星人「よそ見してていいのか!?」

ジャラ!

レオ「!」

ババルウ星人「捕らえた!」

レオ「デヤァ!」


―ハンドスライサー!


ババルウ星人「なに!?」

レオ「イヤア!」ドスン!

ババルウ星人「ぐあ!」



レオ「ヤア!ダア!エイヤア!」


ドッ!ガッ!ドドンッ!


ババルウ星人「うおお…!」


レオ「ハァアア…!」スウゥ…!


―レオクロスビーム!


ババルウ星人「ぐああああああ!」


ドカーン!



マグマ総統「やはりババルウは敗れたか」

レオ「ほむら!」

マグマ総統「レオ。手出しはするな、これは私と彼女の戦いだ」

ほむら「はぁ…はぁ…」

レオ「……」

ほむら「大丈夫よ……私は、負けない…」

マグマ総統「よくぞ言った!」


ヒュオン!


ほむら「くっ…!」

マグマ総統「しかしそれでは私に勝てぬぞ!」

レオ「思い出せ!俺との特訓を!」

ほむら(レオとの、特訓……)




レオ『流れを読め。相手の動きに合わせるのではなく、その先を行くのだ』



マグマ総統「はあ!」


ガッ!


マグマ総統「ぬ…!? 」


レオ『使うのは心の目だ。そうすれば、相手の動きの全てが視える』


ガッ!ガッ!


マグマ総統(全ての攻撃を防がれた…! なんだ、まるで別人だぞ…!?)


ほむら「やあ!」


ドン!


マグマ総統「ぐっ…! この私に一撃を与えるとは……」

ほむら「はぁぁ…!」スウゥ…

マグマ総統「……良い構えだ。そして何より、戦士の目をしている」


マグマ総統「名を聞こう。少女よ」

ほむら「暁美…ほむら」

マグマ総統「暁美、ほむらか…覚えよう。私の最後の敵、その名を」

ほむら「…?」

マグマ総統「終わりにしよう。もう、時間が無い」

ほむら「……!」グッ

レオ「……」







ほむら「はああああ!」

マグマ総統「ぬん!」




ガキィン!!





ほむら「ぐっ…!」ドサッ!


マグマ総統「フッ」







マグマ総統「見事だ。地球の戦士よ」


ドカーン!



ほむら「勝った……」

レオ「大丈夫か」シュンシュン

ほむら「ええ。あなたのおかげよ」

レオ「いや、キミの力だ」


ズズズズッ…!


ほむら「また来るわ…!」

レオ「違う、これは…」

まど神(ほむらちゃん!やったよ!)

ほむら(まどか?やったってなにを……)

まど神(宇宙の壁を直せたの!これで二つの世界は元に戻るよ!)


レオ「その顔だと、どうやら解決したようだな」

ほむら「ええ」

レオ「それならば、お別れだ」

ほむら「感謝するわ。あなたがいなければ、きっと大勢の人が死んでいたわ」

レオ「礼を言われることじゃない。例え違う宇宙でも、ここは俺の故郷だからな」

ほむら「レオ…」

レオ「さらばだ。ほむら……イヤア!」バッ!

ほむら「ありがとう、ウルトラマンレオ」


















ほむら「っていう夢を見たの」

さやか「こんだけ引っ張っといて夢オチぃいいいいい!?」

ほむら「せっかくなら変身してみたかったわ」

マミ「ダメよ。そしたらウルトラウーマンなってしまうわ」

さやか「いやいや!そうじゃないでしょ!もっと他に突っ込むところがありますよね!?」

ゆま「ゆまが出てない!」プンプン

杏子「怒るな怒るな」ナデナデ

QB「わけわか!」

まどか「あはは……」

ほむら「光線技、今度覚えてみようかしら?」



おまけその2 ほむらと故郷のない男 END

こ れ が や り た か っ た だ け

おまけその3 少女達の未来



ほむら「1000…っと、ふう」

QB「また筋トレかい?」

ほむら「いらっしゃい。悪いけど、そこのタオル取ってくれないかしら」チュー

QB「構わないよ。それにしても、毎回すごい数をこなすね」

ほむら「前に比べたらそうでもないわ。時間操作ができないと、こうも不憫だとわね」

QB「十分多いと思うけどな」

ほむら「飲む?」

QB「味覚は無いけど、プロテインは好きじゃないな」

ほむら「残念。ただのスポーツ飲料よ」





ほむら(あれから二年の月日が流れた。高校生になった私たちは、今、魔獣と戦いながらも平和な毎日を送っている)


まどか「おはようほむらちゃん」

さやか「おはよーほむら」

ほむら「おはよう」



ほむら(まどかとさやかは同じ高校に通っている。余談だだけど、志筑仁美は上条恭介を支えたいと彼と同じ音楽学校に行ってしまった。さやかは一時期暗い雰囲気を出していたが、今では吹っ切れたようだ)


さやか「そういえば、昨日マミさんに会ったよ」

まどか「マミさん元気だった?」

さやか「うん。杏子とゆまと一緒に買い物しててさ。なんか、本当の姉妹みたいだったよ」



ほむら(一年前、マミは隣町の高校に進学し私たちにこの街を任せ去った。杏子とゆまと一緒に暮らしており、泥棒生活から足を洗わせまともな生活をさせているようだ。杏子は今、大工のアルバイトをしているらしく、マミによるとその働き振りから免許をとったら正社員として雇ってもらえるとの話を聞いた。もしかしたら、私たちの中で一番最初に社会人になるのは彼女かもしれない)


ほむら「今度遊びに行きましょうか」

さやか「おっ。ほむらナイスな発言」

まどか「マミさんに会うの久しぶりだな」

さやか「でも折角なら、織莉子さんとキリカさんも呼びたかったね」

ほむら「彼女達も、元気にしているかしら」


ほむら(彼女達も、一年前にこの街を去った。海外のボランティア組織に所属し、貧困の国などを巡り救いの手を差し伸べている。たまにくる織莉子からのメールには、キリカが色んな国の言葉を覚えきれず、日夜頭を抱えている様子が書かれていた)


区切るの忘れてた。色々意見があるだろうけど、あってもなくてもいいものをおまけにしてるから、つまらないと感じたら読まない方がいいよ。じゃあ最後のおまけいってみよう

さやか「そんじゃ、またあとでね」

まどか「お昼一緒に食べようね」


ほむら(二人とは一緒のクラスになれなかった。昔の私なら見知らぬ人たちに囲まれて縮こまっただろうが、今は一応は友達と呼べる人も出来た)


ほむら「おはよう」

「おはよう暁美さん」

「おはよー。ねえ、昨日のテレビ見た?」


ほむら(寂しくないといえば、ちょっとだけ嘘になってしまうけどね)






放課後


まどか「今日のパトロール終わり」

さやか「そんじゃ、行こうか」

ほむら「買い物袋は持ったわね?」

まどか「うん」


ほむら(今日はまどかの提案で私の家で三人でケーキを作ることになった。たまには、戦いを忘れて女の子らしいことをするのも悪くない)



ほむホーム


ほむら「さやか。今イチゴ摘み食いしたでしょ?」

さやか「何のことやら」

まどか「あー!さやかちゃんズルい!」

さやか「してないって」

ほむら「嘘ついたからさやかのケーキはなしね」

さやか「すいません。出来心でつい」

ほむら「よろしい。イチゴ抜きで許してあげるわ」

さやか「おのれほむらぁ!」


ピンポーン

マミ「こんばんわ。暁美さん」

杏子「よう、久しぶり」

ゆま「ほむらお姉ちゃん!」

ほむら「あなた達だったの」

杏子「途中でこいつ等も拾ったぜ」

織莉子「人を捨て猫みたいに言わないでちょうだい」

キリカ「good evening ほむら」

ほむら「二人も…」

さやか「なになに…っておお!?」

まどか「みんな!」

杏子「なんだ。お前らもいたのか」






マミ「みんな揃うなんて、すごい偶然ね」

織莉子「そうね。私もこの未来は視えてなかったわ」

杏子「妙なこともあるもんだな」チャリン

さやか「あれ、杏子その鍵何?」

杏子「ん?車のだけど」

さやか「ええ!?あんた免許は!?」

杏子「ほれ。本物だぞ」

さやか「ホントだ…」

まどか「あれ?でも車の免許って確か18歳からじゃ」

杏子「」ギクッ

さやか「アンタまさか」

杏子「い、いいじゃねぇかよ。歳の一つや二つ誤魔化したって」

キリカ「相変わらずだねキミは」

ゆま「でもキョーコ、ちゃんとお仕事してるよ」

マミ「そうね。そのおかげで佐倉さん、晴れて正社員として雇ってもらえたものね」

さやか「マジか!あの杏子が一足先に社会人……くうー、なんか悔しい!」

杏子「大人ってのは辛いぜ?」

織莉子「とても信じられない言葉ね」

ほむら「とにかくご飯にしましょう。急だったから有り合わせの物しか出せないけど」

杏子「そう思って、お土産持って来たぜ」

キリカ「これまた偶然。私たちも用意したんだ」

さやか「おお!お寿司にチキン!」

ゆま「パーティーだ!」

ほむら「あの時みたいね」

まどか「そうだね」

マミ「あの時?」

ほむら「何でもないわ。さ、頂きましょう」


―いただきまーす!



ゆま「からーい!」ヒーン

杏子「あーもう。こっちはわさび入りって言っただろ」

さやか「はいジュース」

マミ「海外にも魔法少女はいたの?」

織莉子「ええ。昔の私たちほどではないけど、貧困の国ではひとつの場所に複数の魔法少女がいるのは珍しくなかったわ」

キリカ「ん。これ美味いね」

まどか「ほむらちゃん料理上手だね」

ほむら「自炊してるとこれくらい当たり前になるのよ」


ワイワイガヤガヤ



さやか「それでは、本日のメインディッシュ!あたし達三人の手作りケーキ入場!」

ゆま「おっきーい!」

杏子「三段ケーキじゃねぇか。すげぇな」

ほむら「多めに材料を買って正解だったわね」

まどか「上手く出来てるかな?」

マミ「きっと美味しいわ」

QB「なんだか賑やかだね」ヒョコ

QB「おや。みんなそろうなんて久しぶりだね」

マミ「QB。会いたかったわ」ギュウ

QB「苦しいよマミ」

まどか「ちょうどよかった。みんなでケーキを食べるとこだったの」

QB「それは運が良かった」

杏子「早く食おうぜ」

ゆま「はやくー」

ほむら「はいはい、召し上がれ」



織莉子「美味しいわ」

キリカ「甘くて最高!」

杏子「こんだけ美味いと、さやかは何もしてなかったと疑いそうになるわ」

さやか「ちょっと待て」

ゆま「ゆまにも作れるかな?」

マミ「今度一緒にやりましょうか」

QB「味覚がないのが残念だよ」

ほむら「ありがとう」

まどか「フフッ」

ほむら「どうしたの?」

まどか「ほむらちゃん、今すごく幸せでしょ?」

ほむら「え?」

まどか「さっきからずっと笑ってるよ?」

ほむら「あ、う…」カァアア

さやか「でた!ほむらのデレ状態!」

杏子「その照れるとすぐ顔に出る癖も懐かしいな」

マミ「もう、二人ともからかわないの」

キリカ「まどかが原因な気もするけど」

織莉子「いいんじゃないかしら。恋人の特権よ」

ほむら「こ、恋人だなんて…!」

まどか「え…私、ほむらちゃんの恋人じゃないの…?」ウルッ

ほむら「うぐっ…!」




ほむら(そう。実は私とまどかは、マミ達が見滝原から去る一ヶ月前に付き合い始めた)



まどか「違うの…?」ウルウル

ほむら「ち、違くはないけど……」

さやか「最近のまどかは、ああやってほむらをイジメるのが少し楽しいみたい」チュー

杏子「あいつ意外とSなところあるよな」モグモグ

まどか「ほむらちゃん、私のこと嫌いになった…?」

ほむら「そ、そんなことないわ!絶対に!」

まどか「じゃあ……ん」

ほむら「ええ!!?!?」

マミ「か、鹿目さん!?」

キリカ「キスを迫るとは大胆な」

ゆま「キョーコ?なんでゆまの目隠すの?」

さやか「過保護だね杏子」

杏子「うるせぇ」

ほむら「お…あ…」ホムホムホム

織莉子「ちなみに断ったら泣く未来が視えたわ」

QB「キミも鬼だね」

ほむら「あ…う…」



チュッ



さやか・キリカ「や、やった!」

まどか「ほむらちゃん大好き!」ガバッ!

ほむら「きゅう~~」プシュー

織莉子「全く、見せ付けてくれちゃって」

マミ「もう」テレテレ

ゆま「キョーコ。ゆまもぎゅ―ってして」

杏子「いくらでもしてやるから、ゆまはああなるなよ」ギュー

ゆま「?」

QB「わけがわからないよ」

数時間後


ゆま「すぴー…」

さやか「すぅー…」

キリカ「くかー…」

杏子「こいつら、ホントにガキだな」

織莉子「疲れたのね。今はおとなしく寝かせてあげましょう」

ほむら「布団を敷いてきたわ。今日はもう遅いし、ここまま泊まって」

マミ「ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったのに」

杏子「それにしても用意がいいな。人数分の布団があるなんて」

ほむら「一回経験してるからね」

杏子「?」

ほむら「さ、そこの子供達が風邪を引く前に運んで」

マミ「そうね。美樹さん、一回起きて」

杏子「よっと。ん、また大きくなったなこいつ」

織莉子「キリカ、行きましょう」




まどか「後片付け、一緒にしよっか」

ほむら「ええ」





ほむら「コーヒーに入れるミルクと砂糖は?」

まどか「ミルクが二個と砂糖がひとつ」

ほむら「はい、どうぞ。あなたも何か飲む?」

QB「ボクはいいよ」

ほむら「そう」コトン

まどか「今日は楽しかったね」

ほむら「明日が祝日で助かったわ」ズズッ

まどか「ほむらちゃんともチュウ出来たし」

ほむら「ぶほっ!」

QB「熱いよ」

ほむら「も、もう!恥ずかしかったんだから」フキフキ

まどか「ごめんね」ティヒヒ

ほむら「最近のまどかはちょっとイジワルね」

まどか「ほむらちゃんにだけだよ?」

ほむら「それは喜んでいいのかしら…」

まどか「好きな子をイジメたくなるあれだよ」

ほむら「小学生!?」



まどか「ねぇ、ほむらちゃん。私あの時、ほむらちゃんに幸せって聞いたよね」

ほむら「ええ」

まどか「実はね、私もなんだ。あの日から毎日が幸せなの」

ほむら「良かったわ」

まどか「QBにも感謝してるよ。魔法少女になったおかげだから」

QB「光栄だけど、感謝して良いのかい? キミたちの話では、前の宇宙のボクは相当酷いことをしてたようだし」

ほむら「確かに辛いことが多かった。けどね、今の幸せが全部洗い流してくれたわ。だから、ありがとう」

QB「もしボクに感情があったら、きっと嬉しいと感じただろうね」


ピョン


QB「邪魔者は消えるよ。二人でごゆっくり」

ほむら「あ、あなたまで何言ってるのよ!」

まどか「QBも変わったね」

ほむら「……そうかもね」




ほむら「私たちも寝ましょうか」

まどか「うん。あ、ほむらちゃん」

ほむら「ん?」

まどか「一緒に寝てもいいかな?」

ほむら「え……!?」ボッ

まどか「ダメ?」

ほむら「いや、その……ダメじゃないけど……いやダメよね……と、とにかくそういうのはまだ早いような……」

まどか「あ……!」カァアア

ほむら「い、嫌じゃないのよ? でも、その……」

まどか「ち、ちちち違うよ!そういう意味じゃなくてホントに寝るだけだから!」

ほむら「え?そ、そうなの?」

まどか「うん!」コクコク

ほむら「あ、あはは……そうよねー」カァアア

まどか「そうだよー」カァアア

ほむらの部屋



ほむら(まどかが近い…お、落ち着くのよ私……平常心、平常心)

まどか「ほむらちゃんのエッチ」

ほむら「うっ」ドキーン

まどか「でも、そんなところも大好き」

ほむら「まどか…」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん」

ほむら「おやすみ、まどか」






















ほむら『名前負けしてます……暗いし、ドジだし…』

まどか『そんなことないよ』


まどか『ほむらちゃんは強くてカッコ良くて、名前負けなんか全然してない』

ほむら『鹿目さん…』

まどか『そんなほむらちゃんが、私は大好きだよ』

ほむら『………私なんかで、いいの?』

まどか『ほむらちゃんがいいの』

ほむら『まどか……』

まどか『ずっと一緒だよ。これからも、いつまでも』

ほむら『…うん』








―ずっとずっと、一緒だよ






おまけその3 少女達の未来  Happy END

とういうわけでホントに終わり。おまけだからこれを蛇足と捕らえるかはみんなに任せるよ。

簡単に言えばプロテインかイチャイチャかの二択w

そんじゃ、お疲れ様!

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