久「咲と結婚したい」 (127)

まこ「は?」

久「目覚めちゃったのよ。咲の魅力に」

まこ「…まあ可愛い後輩ではあるよなぁ」

久「それだけじゃ嫌なの!私そろそろ卒業しちゃうのよ?」

まこ「そりゃそうじゃけぇ…」

久「そうなったら離れ離れになっちゃうじゃない!そんなの耐えられない!!」

まこ「落ち着け…何も二度と会えんわけでもなかろーに」

久「でもでも!変な虫が付いちゃうかも…」

まこ「変な虫て…」チラッ


和「?」


まこ「…」

久「いや今のは先輩としてどうなのよ」

まこ「反省します」

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まこ「しかし結婚ねぇ…」

久「無理かな?」

まこ「そりゃあ常識的に考えたらな」

久「つまり悪待ちだ、と」

まこ「無理にぶっ込んでこなくてもええよ」

まこ「でもホント、何で急にそんなこと思いついた?そんな素振り全然なかったろーに」

久「それは…その…」

まこ「?」

久「笑わない?」

まこ「うん」

久「か、かわいいって…言ってくれたから」///////

まこ「あー…あの時」

久「…」コクン

まこ「…」

久「…」///////

まこ(チョロい!!)

まこ「…」ゴクリンコ

まこ「で、でもあんさんのそういうとこ…わしもかわいいと思う」

久「そ、ありがと。でね、咲と結婚したいって話なんだけど―」

まこ「うおおおおい!!」

久「昨日徹夜で考えたのに何にもいい案思いつかなかったのよね」ハァ

まこ「徹夜て…」

久「というわけで、なんかいい案無い?」

まこ「丸投げ!?」

久「人聞きの悪いこと言わないでよ。信頼してる後輩の意見も取り入れてみようかと思っただけ」

まこ「うーん」

久「ね?私の睡眠のためにもいい案お願い!」

まこ(コイツ…)

まこ「そうじゃなぁ…>>5とか?」(※何でもアリです)

姉である照に相談

まこ「とりあえず義理の姉になるかもしれん照さんには挨拶しとったほうがええじゃろ」

久「なるほど」

まこ「ついでにどうすればいいか相談もしてくるとええ。わしよりは役に立つだろうしな」

久「確かに」

まこ「少しは気を使え」

久「でも流石まこだわ!これできっと上手くいく」

まこ(そんな簡単に行くかねぇ…)

まこ「応援しちょるよ」

久「ありがと!じゃあ行ってくるわね~」タタタタタタ

まこ「はいはい。頑張ってな~」

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――
―――――

-東京-

久「妹さんを私にください!!」


ガヤガヤガヤガヤ
ザワザワザワザワ


照「うん。ちょっと場所変えようか」

久「いえ!お許しが出るまでここを動きません」

照「…帰っていい?」

久「ダメです」

照「じゃあ場所変えよう」

久「…はい」


~~~~~~~~~~~~~~~


照「で、いきなり何?」

久「妹さんと結婚するにはどうしたらいいかの相談に来ました」

照(さっきはくださいとか言ってたくせに)

照「咲ちゃんは私の大事な妹だけど…それは当人達で決めてくれないかな?」

照「2人が決めたことに関して、私がどうこう言うつもりも権利も無いよ」

久「本当?」

照「…」

照「どういうこと?」

久「本当に結婚するって言ったら認めてくれるわけ?」

照「…」

久「絶対邪魔とかしない?」

照「…」

久「ねぇ?照さん?」

照「…」

久「私は本気なの。だからずうずうしいとは思うけど本音で話してほしい。本当にいいの?」

照「…」

照「……さい」

久「?」

照「うるさーい!!」ドンッ!!

照「何なんだよお前!」

照「せっかく私と咲ちゃんが仲直りできてここから姉妹を超えた愛を育もうって時にさぁ!!」

照「結婚だぁ?じゃあ言ってやるよ!!姉の許可ぁ?そんなの認められないわぁ」

照「絶対許可なんかしないんだからなー!咲ちゃんは私のなんだからなー!」ウワーン

照「っていうかアレだろ!お前私とキャラかぶってるもんな!きっとだから咲ちゃんも混乱したんだ!」

照「そうだきっとそうだ!咲ちゃんがお前を選んだなんて…嘘だっ!」カナカナカナカナ

照「嫌だー!!咲ちゃんと結婚するのは私なんだー!!」ビエーン


ガヤガヤガヤガヤ


久「」

久「場所…変えましょうか」

照「うえーん」

久(ミスった…)

久「な…なんかごめんなさい」

照「うう…ぐすっ…」

照「ごめん…私も取り乱した」

久「…また日を改めて挨拶に来ます」

照「あ、待って!最初に言ったけど…ホントに私のことなんて気にしなくていいから!」

久「そういうわけには…」

照「妹の幸せを祝えない姉なんて最低でしょ」

照「咲ちゃんのことは大好きだし、幸せになってほしいってのは本心だよ」

照「だから…妹をよろしくお願いします」ペッコリン

久「照さん…」ウルウル

照「そういえば…2人はいつから付き合ってるの?」

久「ん?」

照「やっぱり入学してすぐ?でもこの前、咲ちゃん紹介してくれなかった…」ショボーン

久「…」

照「その辺さしつかえなければ教えてほし…ん?どうした?」

久「いや…別に付き合ったりはしてないんだけどね」

照「…」

照「は?」

久「だから言ったじゃない相談しに来たって」

照「」

久「私的には今すぐ結婚しても問題ないもの」キリッ

照「え?え?」

久「じゃあとりあえずお義姉さんから許可はいただけた、と」

久「これは大きい一歩だわ。もう怖いものなんて無い!」

久「じゃあ私は帰ります!ありがとうございました!お義姉さん」

照「……な」

久「?」

照「ふ…ふ…ふざけるなー!!」ボコンッ!!

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――
―――――

-長野-

まこ「…おかえり」

久「…ただいま」ボロボロ

まこ「派手にやられたな」

久「うん。でも私冷静になったわ」

まこ「?」

久「結婚する前に付き合わなきゃ」

まこ(今更!?)

久「というわけで、咲が来たら告白する」

まこ「いきなり!?」

久「うん。私はもう止められないわ」

まこ「止めとけ!あんさんの豆腐メンタルじゃまたミスるのがオチじゃ!」

久「誰が豆腐か!!」


咲「こんにちわー」


久&まこ((き、来たー!!))

和「咲さん今日も可愛いですねペロペロしたいです(こんにちは咲さん)」ハァハァ

咲「もー和ちゃんまた思ってることと口に出てる事が逆になっちゃってるよー」アハハ

久「」

まこ「」

久「え?ちょっと待ってあの子達ってあんなに進んでたの?」

まこ「アレを進んでるっていうのかは疑問じゃけどな」

久「と、とにかく負けてらんない!行ってくる!」



久「咲ーおはよー」

咲「あ…部長おはようござ―ってどうしたんですかその傷!」

久「い、いろいろあってね…」

咲「ちょっ…こっち来てください!しっかり消毒しないと…」

久「えっ?あっ?ええ…」

咲「あんまり…心配させないでくださいよ?」ウルウル

久「」ズッキューン





<アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

全員「!?」

優希「たたたたいへんだじぇ!!のどちゃんが『私も怪我すれば咲さんに介抱してもらえますハァハァ』とか意味不明な事言って階段を転がっていったじぇ!!」

まこ(や、やりおったー!!)

咲「まあでも和ちゃんならおっぱい大きいし大丈夫でしょ」アハハハ

優希「それもそうか」アッハッハ

まこ(えっ…この後輩たち怖い)


久「と、ところで咲?ちょっと話があるんだけどいい?」

まこ(えー!?このタイミングでー!?)

咲「?」

咲「もちろんいいですけど」

久「じゃあちょっと…ベランダに来てくれる?」

咲「?はい」

まこ(頑張るんじゃぞ…)

咲「それで…話って?」

久「あーうん。えっとね…」

久「じ、じつは――」

咲「あ、和ちゃんだ。動かないけど…大丈夫ですよね。和ちゃんだし」

久「あ、う、うん。そうね」

久(救急車くらい後で呼んであげなきゃ)

久「じゃなくて!咲!!」

咲「はい」

久「>>16

どんな人が好みなのかしら?

久「咲って…どんな人が好みなのかしら」

咲「好みですか?」

久「う、うん」

久「ほら、私たちってそういうお年頃じゃない?」

咲「そうですね…好み…」ウーン

咲「…かわいい人ですかね?」

久「…」ドキ

久「へ、へぇ~ちょっと意外。カッコイイ系の人が好きなのかと思ってた」

咲「もちろん好きですよ?でもそういう人が時々見せるかわいい所とか…こう…キュンってくるんですよね」

久「ふ、ふ~ん」

久(まさか…脈アリ!?)

咲「ちなみに…部長は?」

久「ん?」

咲「部長はどんな人が好きなんですか?」

久「わ、私!?」

久「私は…>>18

大人しくて文学少女みたいな子

久「私は…大人しくて、文学少女みたいな子が好きよ?」

久(言っちゃったー)//////

咲「…」

咲「そうですか…部長なら絶対いい人がみつかりますよ!」

久「ん?」

咲「私、応援してます!」

久「んんん?」

咲「じゃあ私、和ちゃん助けてあげないと可哀想なのでいってきます!では!」ダダダダダダ

久「え?あ?うん…行ってらっしゃい」

久「…」

久「あっれ~?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


久「どういうことだと思う?」

まこ「避けられたか気づいてないかどっちかじゃろ」

久「咲は鈍感さんだったか…そんなトコもかわいい」キュン

まこ(どんだけポジティブなんじゃ)

優希「そういえば咲ちゃんとのどちゃん2人っきりとか結構やばいじぇ。咲ちゃんが」

久「!!」

久「そういえばあの2人はどこに!?」

まこ「病院」

久「行ってきます!」ダッシュ

優希「うおっ…部長があんな後輩想いとは知らな…知ってたけど意外だじぇ」

まこ(今は下心で動いちょるがな)

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――
―――――

久「さ…じゃなかった。和!大丈夫?」

咲「部長!和ちゃんが…和ちゃんが…」ウルウル

久「えっ!?そんなに重症だったの!?」

咲「はい…体は無傷だったんですが…その…」

久「あっ…」

咲「それでしばらく入院らしいです」

久(そういえばここって荒川…)

久「お見舞いには…来てあげましょうね」

咲「…はい」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


久「まさかこんなことになるなんて…」

咲「はい。ちょっと前まであんなに元気だったのに…」ウルウル

久(まぁ、元気だったからこうなっちゃったんだけどね)

久「和は強い子だから大丈夫よ。咲ならわかるでしょ?」ナデナデ

咲「はいっ…」ポロポロ

>>26(あれ?あの2人は…)

すこレジェ

健夜「宮永さんと…竹井さんですよね?」

晴絵「何かあったみたいですね…宮永さん泣いてるし」


健夜「あの~大丈夫ですか?」

久「あ、はい大丈夫―って小鍛治プロ!!」

晴絵(私もいるんだけど…)

咲「っ!」ゾクッ

久「後輩が事故(?)で入院しまして…命に別状は無いみたいなんですけど」

健夜「そっか…麻雀やってるとそういう事があるから気をつけないとね~」

3人(ねぇよ!)

久「ところでお2人は?デート…ではないですよね病院だし」

健夜「あー…うん」

晴絵「ちょーっとウチの麻雀部でも一悶着あってさ、入院してる子がいるんだ」

健夜「で、そのきっかけは私のせいでもあるから付き添いで…一応」

久(絶対あの子だ)

晴絵「ま、小鍛治プロにはべったりのアナウンサーいるし」

健夜「だからそんなんじゃないってー」モーヤダー

晴絵「えー…でもお似合いだと思いますけどー?」ニヤニヤ

健夜「ちょっ…やめてよーこんなトコでー」


キャッキャウフフ


久「帰ろっか」

咲「はい」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


久「そうだ!どこか寄り道して帰らない?」

咲「えっ?」

久「嫌ならいいけど…せっかくちょっと遠出してるわけだし」

咲「そ、そうですね…」

咲「>>30

ごめんなさい!
次からミスしたら安価下で…

今回は>>32でお願いします

それとお付き合いいただいている方には申し訳ないのですが、かなり不定期です
すみませんがよろしくお願いします

それでは

阿知賀

咲「阿知賀に行きたいです」

久「オッケー阿知賀ね。じゃあ今す…阿知賀!?」

咲「あ、いや…何でもないです。忘れてください」

久「い…いやいや!任せて!阿知賀くらいお任せあれ!」

咲「えっ…いいんですか?」

久「可愛い後輩のお願いだもの。それくらい叶えてあげようじゃない」

久(まこんちでバイトしててよかった~…)

咲「部長…」キュン

久「じゃあちょっとまこに連絡だけするわね?」

咲「えっ!?」

久「?」

久「今日中に帰れるかわからないし…部室の鍵とか閉めてもらわなきゃ」

咲「あっ…そうですよね。なんでもないです」ホッ

久「??」

久「ってわけで、後よろしく」

まこ『どんなわけじゃ!…まあ、頑張ってきんさい』

久「うん。ありがと。じゃあね」


久「よし。オッケー!じゃあ行きましょうか」

咲「…はい!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーー

-奈良-

久(ホントに来ちゃった…ううっ…結構痛い出費)

咲「わぁっ!部長!奈良ですよ奈良!!」パアアアアア

久「」

久(来て良かった!)グッ

咲「でも鹿がいませんね…」

久「そんなにウヨウヨいても困るでしょう」

咲「それもそうですね」アハハ

久「ところで咲は奈良…っていうか阿知賀で何がしたいの?」

咲「えっ!?」

久「?」

咲「そ、それは…ええっと…」

咲「>>38

部長とデート

咲「部長と…デ…デートがしたいです」//////

久「」

久(き、き、来たー!!)

久「えっ!?あっ!?そ、そそそうなんだふーん」

久(あれー!?私思ったより動揺してる!?)

咲「嫌…でしたか?」ウルウル

久「そそそそんなわけないじゃない!むしろ私もしたかったっていうか言われなかったら誘ってたっていうか」アタフタ

咲「えっ?」

久「あっ…」

咲「…」//////

久「…」//////

久「い、行きましょうか」ギュッ

咲(あっ…手…)

咲「…はいっ!」

久「…」テクテク

咲「…」テクテク

久「い、いい天気ね」

咲「そ、そうですね!」

久「…」テクテク

咲「…」テクテク

久(会話が続かない!!)

久(あと緊張で手汗がヤバイ!!お願い気づかないで…)

咲「…」ドキドキ

久「…」

久「そ、そういえばさ」

咲「はいっ!?」

久「なんで阿知賀なの…?デ、デートなら長野でもできたんじゃ…」

咲「あ、はい。えっと…なんでも美味しい和菓子屋さんとか素敵な旅館があるらしくてですね…できれば…その…部長と行きたいなー…なんて思ってたんです」//////

久「」ゴフゥッ

咲「意外に早くチャンスをいただけたので…って大丈夫ですか!?」

久「あ、ああうん。大丈夫大丈夫」

久(ヤバい幸せ過ぎて死にそう…)



まこ「ちっ」

優希「どうしたんだじぇ?」

まこ「なんか口ん中甘ったるくてな…ムカムカするわい」

優希「糖尿病?」

まこ「違うわ!!」

in吉野

久「…ホントにあるの?」

咲「多分…あるハズです」

久「とりあえず聞き込みね。人があんまりいないのが気になるけど」

咲「きっと閉ざされた集落みたいな感じなんですよ!」

久「うんそれ私達が言っていい事じゃないし、誤解されるとやっかいだから大きい声で言っちゃダメよ」

咲「はい…」ションボリ

久「って言ってる間に人が!すみませーん!」

>>44「はーい!」

小走先輩

やえ「ん!?何処かで…」

咲「あ!全国大会に出てた方ですよね?」

久(そういえば阿知賀の子は個人戦出てなかったわね…)

やえ(だれだっけ?私のファンかな?)

やえ「いかにも。ところでお困りかな?」

咲「あっ…えっと…和菓子屋さんか旅館を探してるんですけど…」

やえ「また随分珍しい組み合わせだね…でも両方あるよ。せっかくだから案内してあげる」

久「えっいや…それは悪いですよ」

やえ「気にしなくていいよ。私は小3の頃から迷子にすらならない」ドヤァ

やえ(サインとかねだられちゃうかな)ドキドキ

久「あっ…はい」

久(断る理由もないけど…咲と2人っきりがよかったな…)

やえ「どっちに行く?ちょうど両方同じくらいの距離なんだが…」

久「咲はどっちがいい?」

咲「うーん…じゃあ>>48で」

(※何処でもアリです)

まず旅館行って部屋を取ろう

咲「まず旅館に行ってお部屋を借りませんか?」

久「じゃあそうしよっか。部屋埋まっちゃっても困るし」

久(ナチュラルに泊まることになってる…いい流れよ)

やえ「松実館だね。了解した」

やえ「あそこは全国大会に出場した阿知賀女子の松実姉妹のご実家でね、最近大人気なんだ」

やえ「実は私の母校はあそこに負けてしまってね…全国大会には出られなかったんだよ。個人では出たんだけど」

やえ「でも決して恨んだりって事は無いんだ。お互いのベストを尽くした結果だからね」

やえ「今では誇りにも思っているよ…なんせ阿知賀は決勝までうんぬんかんぬん」

咲「へ、へぇ~」

久(私達も決勝までいったんだけど…楽しそうだし黙っておきましょう)

やえ「~♪」

やえ「なんて言ってる間に着いたよ」

久「おお!ここが…」

咲「確かに立派ですねー」

やえ「私は顔見知りだからね!話つけてくるからちょっと待ってて」

久「あ、いや大丈夫ですよ。申し訳ないですから」

やえ「なーに乗りかかった船さ。私に任せて!」

咲「そういう事なら…」

久「いや実は私達もー」

やえ「たのもー!」ガラガラ

玄「あ、小走さんいらっしゃー…ってああ!!長野の!!」

咲「お久しぶりです~」

久「その件はどうも」

玄「和ちゃんは…いないみたいですね。おもちの波動を感じません」

久「ごめんなさいね~…今日は私達だけでデートなの」

咲「…」//////

玄「それはそれは!なら最高のおもてなしをしなくては、ですね」アハハ

玄(おもちなしにおもてなし…なんちゃって!)

久「めっちゃ失礼な事を考えてるでしょ」

玄「な、なんのことかわからないのです」アセアセ

やえ「え?あれ??」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


やえ「なんで言ってくれなかったのー!?」ウガー

久「だ…だってあまりにも楽しそうに話すから邪魔しちゃ悪いかなって…」

やえ「もうやだー!穴があったら入りたいー!」ウエーン

咲「ご…ごめんなさい…」

やえ「うえーん!私のニワカー!!」

玄(こんな時にも持ちネタぶっこんでくる辺りが流石なのです)

咲「と…ところで一泊したいんですけどお部屋空いてます?」

玄「うっ…今日は満し…あ、いや!あの曰く付きの部屋が」ボソッ

玄「ちょうど一室空いていますよ」ニッコリ

久「…なんか聞こえたんだけど」

玄「気のせいです」

咲「…他に泊まるところも無いですもんね…お願いできますか?」

玄「よろこんで!では少々お時間をいただきたいのです。除霊…じゃなかった。お掃除をもう少し念入りにやっておきたいので」

久「なにそれこわい」

玄「じゃあお荷物は預かっておくので…せっかくですから観光でも楽しんできてください」

咲「あっ!そういえば和菓子屋!」

久「じゃあそこ行きましょうか。やえさん、道案内お願いできる?」

やえ「…お任せあれ!私は小3の頃かr」

久「レッツゴー!」

やえ「…」ショボーン

-和菓子屋-

やえ「ここだよー」

やえ「ここは阿知賀女子、高鴨さんちのご実家だね」

久「…阿知賀女子率やけに高くない?」

咲「穏乃ちゃんに聞いたので…」

久「そういうことね」

やえ「ちなみにここのようかんは絶品だよ。私ダイエット中だから食べれないけど」ジュルリ

久(食べたいんだろうな…)

やえ「たのもー!」

穏乃「はいはい!いらっしゃー…ってうわ!!清澄の!!」

やえ「その流れちょっと前にやったからカットで」

穏乃「あっ…はい」

久(何回やってもいいでしょうに…)

穏乃「でもちょうどよかったー!」

咲「?」

穏乃「実はさ、今から>>55って思ってたんだ!手伝ってよ!」

必殺技の特訓をしよう

久「必殺技!?」

穏乃「そう。もう誰も悲しませずに済むように…力をつけたいと思ってるんだ」

やえ(か、かっこいい)ワクワク

咲「何か…あったんですか?」

穏乃「うん。ちょっと前にね…部活の先輩がプロと勝負したんだ」

穏乃「勝負…なんて言ってるけど、あれは勝負というより一方的な虐殺だった」

穏乃「その時、私は恐怖で何もすることができなかったんだ…そんな自分が情けないし、悔しい」

穏乃「だから…次こそは負けないって必殺技の特訓をすることにしたんだ」

穏乃「でも1人でやるには限界がある…かといって他の部活仲間には迷惑をかけたくない…」

穏乃「もう少しで何かつかめそうなんだ。だから…だからお願い!私の特訓に付き合って!!」

やえ「ううっ…なんて健気な…私でよければ手伝わせてくれっ!」ズビッ

久(何これ)

咲「でも…具体的にはどんな技を?」

穏乃「こうドカーン!でズバババって感じのやつ」フンス

久(こりゃだめだ)

やえ「なるほど…よくわかった」

咲「役に立てるかはわからないけど…精一杯がんばるよ!」

久「マジで!?」

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――
―――――

ドカーン!!ズバババババ!!

穏乃「で、できた…」

咲「すごいよ穏乃ちゃん!」

やえ「ああ。さすが私たちを倒した阿知賀の大将だ」

久(もう何がなんだか…)

穏乃「ありがとうございます!皆さんのおかげです!」

穏乃「これで小鍛治プロに一泡吹かせることができるかも!やるぞー!!」

やえ「おー!!」

穏乃「そうだ!お礼にうちのお菓子持っていってください。お代とか結構なんで」

咲「そんな…悪いよ」

穏乃「いやいや。それじゃ私の気がすまないんだって。味は保証するからさ」

久「うーん…そういうことなら遠慮なくいただこうかしら」

穏乃「はい!そうしてください。それとやえさん。ひとつだけお願いを聞いてもらってもいいですか?」

やえ「?」

穏乃「もし私が帰ってこなかったら…お母さんたちには旅に出たって伝えてほしいんです」

やえ「な、なにをばかな!」

穏乃「もしかしたら五体満足で帰ってくるのは難しいかもしれない…だから…心配をかけたくないんです」

やえ「し、しかしだな…」

穏乃「止めないでください!これが…私の覚悟なんです!」

やえ「何が覚悟だ!そんなもの認めるわけには―」


ヤンヤヤンヤ!!


久「…お菓子もらえたし旅館戻ろっか」

咲「えっ?あ…はい」

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――
―――――

久「ただいまですー」

宥「あっ…おかえりなさい」

宥「ごめんなさい…いらっしゃった時に挨拶もしないで」

久「気にしないで~それより無理言っちゃってごめんなさいね」

宥「あ、いえ…あの部屋ですし」メソラシ

久(絶対ヤバいわこれ)

宥「お部屋の準備はできているので…どうぞ」

久「…おじゃまします」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


宥「この部屋です」ガラガラ

久「うわー結構広いのね」

久(それが更に怖い)

咲「えっ!?あれっ!?ちょ!!」///////

久「??」

玄「お2人がデートだと伺ったのでちょーっとサービスさせていただいたのです!」フンスッ

久「だから何g―ぶふっ!!なんで布団1枚に枕2つなのよ」

玄「定番かと!」

久「せめて布団2枚をくっつけとくとかでしょ!1枚ってどういうこと!?」

玄「どうせ抱き合って寝ることになるので1枚でも2枚でも変わらないのです」ボソッ

久「えっ!?何それどういうこと!?」

久「っていうか咲もなんか言ってよ!!」

咲「えっ!?えぇっと…」

咲「>>62

すばらですね

咲「すばらですね」グワングワン

久「咲!?」

玄「喜んでいただけたようで何よりなのです!」

宥「じゃあ邪魔者はこの辺で」ガラガラガラ

久「あっ!ちょっ!!」

久「…」

咲「…」

久(ど、どうしよう…何を話せば…)

咲「そ、そうだ!いただいたお菓子食べませんか?」

久「そそそそうね!せっかくだしいただいちゃいましょう」


モグモグモグモグ


久「ふ、風味があっていいわねぇ」

咲「そうですね…」

久(って何言ってんのよ私!そうじゃないでしょ!!)

久「咲!」

咲「はいっ!?」

久「>>64

ほ、ほんとに1つの布団で寝るの……?

久「ほ、ほんとに1つの布団で寝るの……?」

久(あああ私のヘタレ!!まこにまた言われちゃうじゃない!!)

咲「えっ?」

久「あ、いや…なんかそのせいでぎこちなくなっちゃったから…ね」

咲「…」

久「咲はどうしたい?」

咲「>>66

部長と一緒がいいです…

咲「部長と一緒がいいです…」///////

久「」

咲「あっ…でも部長は嫌ですよね。すみません…お布団もう1枚借りてきます」

久「ま、待って!!」

咲「?」

久「私も…その…一緒がいいの」

久「恥ずかしくて…変なこと言ったりリアクションしたりしたけど」

久「嫌どころか…すっごくうれしい」

咲「えっ…」//////

久「…」///////



宥「うふふ。なんだかんだでいい雰囲気だね」

玄「ナチュラルに覗いてる事は気にしないのです」

宥「そうだ玄ちゃん。今日は私たちも一緒に寝よっか」

玄「えっ…えっと…暑いから今日は…別々に…」

宥「…」ショボーン

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――
―――――

久「いいお湯だったわー」ホクホク

咲「ご飯もおいしかったです~」

久(…さて)


布団「来いよ」


久(ついにこの時が…)

咲「…」ドキドキ

久「あ…私の寝相が悪かったら遠慮なく起こしていいからね!」

咲「いえそれは…私も同じくです」アハハ

久「えっと…じゃあ…」

咲「…」コクン


久(いざ!!)バサッ


久「…」ドキドキ

咲「…」ドキドキ

久(あっ…いい匂い。それにあったかい…)

久(ってやばいやばいやばいやばい意識するとヤバイ!!)

久「や、やっぱり狭いわね」アハハ

咲「そ、そうですねー」アハハ

久(うわー!私今日こんなことしか言ってない!!何か年上らしく気のきいた一言…うーん…そうだ!)

久「咲!!」

咲「は、はい!」

久「>>69

今夜は寝かせないわよ

久「今夜は寝かさないわよ」

咲「」

久「」

久(ほ、ほーっ、ホアアーッ!!ホアーッ!!)

久(テンパったテンパったテンパってテンパった!!どうしようどうしようどうしようあーっ!!)

咲「ぶ、部長…」ウルウル

久「」



美穂子「久に呼ばれました」

華菜「気のせいだし」



久「あ、あっれー?トランプとかウノとか持ってきたはずなんだけどなー。どこいっちゃったのかなー」

咲「えっ?あっ…そういう…」ホッ

久(焦るな私…欲望のままに動けば先に待ち受けるのは…死)

久(結婚すればあんなことやこんなことを合法的にできるのよ…今は耐えなきゃっ!)

咲「じゃあ電気消しますね?」

久「ふぇやっ!?」

咲「!?」

咲「す、すみません!部長は電気つけたまま寝るんですか?」

久「うんっ!?あ、いや、ごめんごめん!なんでもないの電気消して?」

咲「わかりました。おやすみなさい」カチッ

久「お、おやすみ~」

久(うううっ…調子が出ない…)

久「…」

咲「…」

久(って寝れるかーい!!しかも起こしちゃ悪いから下手に動けないっ!!)

久(…)

久(あれ?でもこれ咲の寝顔見放題じゃない!?それぐらいならいいわよね?いいわよね?」

久(…)ゴソゴソ

久(…)ジーッ

咲「…」スーッスーッ

久(か、か、かわいいいいい!!ヤバイヤバイ!!しかもこんな距離でゴフゥッ!!)

久(あ、まずいこれ私の鼻息とかで起こしちゃうかもって私気持ち悪い!今最高に気持ち悪い!でも!でも目が離せない!!)ジーッ

久(あー幸せ…ずっとこんな時間が続けばいいのに…)ジーッ

咲「…」パチッ

久「」

久「あっ…いやっ…な、なんだー!咲も寝れないの?私もあんまり疲れてないみたいd―」

咲「何か…聞こえませんか?」

久「あっ!ごめん!私の鼻息だわそれ!ごめんホントごめん!!」

咲「いやそうじゃなくて…なんかこう…泣き声と言いますかうめき声みたいな」

久「えっ!?ちょっともう脅かさないでよ!確かに若干曰くつきっぽい部屋には通されたけどまさか」


ウッ…グスッ…アアアア


久「」

久「ききき気のせいでしょ」

咲「えっ…でも聞こえますよね?」

久「なななななんのことー?私わかんないなー」アセアセ

咲「多分…あの押入れの中から」

久「いやもうホント勘弁してください人が幸せ噛み締めてるときに水差して何が楽しいのよっていうかお化けとか全然怖くないしSOAだし」クラクラ

咲(幸せって…)//////

咲「あ、あのー…私確認してきます」

久「えっ!?本気!?ダメよ呪われたらどうするの!?」

咲「いやでも心配ですし…」

久「いやいやいや私はその100倍咲の方が心配なんだけど!ね?止めましょ?ね?」

咲「…」///////

咲「でもかくれんぼしてそのまま寝ちゃった子とかかもしれませんし…」

久「だったら出てくるでしょー!絶対ヤバイって!ここ曰くつきの部屋だし!!」

咲「もー!!じゃあ私が確認してくるので部長は目をつぶっていてくださいっ!」プンスカ

久「」

久(だ、だめよ…こんなかっこ悪いとこばっかり見せてたら嫌われちゃう!!)

久「待って咲!私が確認する」

咲「えっ!?」

久「だから貴女は何があってもいいように出口の近くにいて」

咲「そんな…」

久「たまにはかっこつけさせてよ。ね?」ウインク

咲「…はいっ!」

久(…なんてかっこつけたはいいけど)


アアアアアア…ヒイック…ウウウウウ


久(長野に帰りたい)

久(ええい!でももう引くわけにはいかないのよ!)

咲「…」ドキドキ

久「…いくわよ!とりゃー!!」ガラガラ

>>83
(※何が起きたとか誰がいたとか何でもアリです)

松実母の幽霊がいた

久「」

露子「ううっ…玄ちゃんも宥ちゃんも元気に育ってくれてお母さんうれしい」オヨヨヨ

久「で、で、でたーっ!!」

咲「貴女は…松実さんのお母さんですか?」

久「!?」

露子「えっ?私が見えるの?」

咲「?」

咲「あたりまえじゃないですか。そんなところにいないで出てきてください」ニッコリン

久「あわわわわ…」アタフタ

咲「でもなんでこんなところに?かくれんぼですか?」

久(咲ー!!気づいてー!!足透けてるから!透けてるからー!!)

露子「それが私もわからないのよねぇ…とにかく残した娘たちが心配で心配で…」

咲「?」

久(話ずれまくってる…)

露子「でも今日の働きっぷりを見たら安心しちゃった」

露子「親バカも行き過ぎたら嫌われちゃうわよね…ここらが引き際なのかも」

咲「そうですね…お世辞抜きに本当にやさしくてご立派な娘さんたちだと思います」

露子「ありがと。やっと決心ついたわ」

咲「決心?まあ…なんにせよこんなところにいたら皆さん心配しますよ?」

露子「そうよね。じゃあ私、行くわ。玄ちゃんと宥ちゃんによろしく言っておいてもらえるかしら?」

咲「??わかりました」

露子「じゃあね!…娘共々松実館のこともよろしく!!」スッ

咲「!?」

咲「あれ?瞬間移動!?あれ!?」

久「」

咲「えっ…あっ…」ガタガタ

咲「ぶ、ぶ、部長ーっ!!」ダキッ

久「よしよし」ナデナデ

咲「お母さん!スッって!!消えてっ!!」

久「いやー…凄いもん見ちゃったわ」

咲「幽霊!?あれそうですよね!?ね!?」

久「多分…心配性の幽霊さんね」

咲「ひぃっ!!部長…ぶちょう…」ウエーン

久「大丈夫大丈夫。優しいお母さんだったじゃない。何も怖いことなんてないのよ」ナデナデ

久(めっちゃ怖かった…泣きそう…)ガタガタガタガタ

咲「うぅっ…ぐすっ…」

久(…結構ダメージ負っちゃったわね)

久「ねぇ、咲?」

咲「…?」グスッ

久「これね、きっと夢だと思うの」

咲「夢…ですか?」

久「そ。夢」

久「だからさ…きっとすぐ覚めると思うの」

咲「?」

久「だからね」ダキッ

咲「えっ!?部長!?なんで抱きついてっ!?」

久「こうすれば…安心でしょ?なんにも心配することなんてないのよ。何かあっても、私が守ってあげるから」

咲「部長…」//////

久「さ、寝ましょっか。夢から覚めるのに寝るってのも変な話だけど」アハハ

咲「…はい」ニコッ

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―――――――――――――――
――――――――――
―――――

チュンチュン

久(で)

久(結局、恐怖と欲望を抑えるのとで一睡もできなかったわ…でも…)

咲「…」ムニャムニャ

久(…まいっか)ナデナデ

咲「んんっ…」

久「おはよ。咲。よく眠れた?」

咲「えっ!?部ちょ…あ、そっか私…」

久「ふふ。可愛い寝顔だったわよ?」

咲「ふぇっ!?ひ、ひどい!起こしてくださいよ!!」

久「えへへ~早く起きたものの特権ってことで」

久(ま、寝てないんだけどね…)

咲「ぶー…」プンプン

久「ごめんごめん。そんなに怒らないで」

咲「知りません」プイッ

久(あちゃー…調子乗りすぎた…)

咲「あ…でも…」

久「?」

咲「夢の中での事ですけど…ありがとうございました」

久「はいはい。気にしなくていいわよ。夢の中なんだし」フフフ

咲「えへへ」




玄「そんな甘々な朝にドーン!!胃もたれ必至!季節の天ぷらフルコースでーす!!」

久&咲「」

宥「玄ちゃん!?そんなに重いものを朝から出すべきじゃないって言ったよね!?」

玄「私ならいけます」

宥「自分基準じゃダメなの!」

玄「でもそんなこと言って『朝からあったか~い』っておねーちゃんも喜んでたよね?」

宥「そ、それとこれとは…」ゴニョゴニョ

久「いやまあ…美味しそうだしいただくけど…」

咲「…」チラッ

久「…」コクン

久「あの…さ、貴女達の母親って…」

玄「…」

宥「…」

宥「私達が幼い時に…病気で」

久(やっぱりか…)

久「あの…この部屋なんだけどね、幽霊騒ぎとかもう大丈夫だと思う」

玄「?」

宥「!!」

玄「ってああ!あの部屋!!ゆ、幽霊!?なんのことだかさっぱり…」

久(このやろう…)

宥「も、もしかして…その幽霊って…」

久「さぁ。どうかしらね」

久「でも…優しいお母さんだったみたいね。私は片親だからちょっと羨ましい」

宥「!!」

玄「?」

宥「えっ…あっ…」ポロポロ

玄「おねーちゃん!?なんで泣いてるの!?」アタフタ

久「松実館、大切にするのよ?」

宥「はい…はいっ…!!」ポロポロ

咲「…」ウルウル

玄「???」

久「さ!せっかくのご飯、いただくとしますか!」

咲「はい…寝起きの胃には強烈ですが」

宥「ううっ…ぐすっ…ごめんなさい取り乱して…」

宥「少ししたら空いた食器を下げにきますので」

玄「お、おねーちゃん…ホントに大丈夫?」アワアワ

宥「…大丈夫だよ」ナデナデ

宥「では、失礼します」

玄「失礼します~」ガラガラ


久「それじゃ」

咲「はい」

イタダキマース‼︎


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――――――――――
―――――

久「お世話になりました」ウップ

咲「また絶対来ますね!」

宥「お待ちしてます~」

玄「おもちしてます~」

宥「玄ちゃん?そういうのいいから」

玄「…」ショボーン

咲「あははは…」

久「それじゃ、また!」


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―――――――――――――――
――――――――――
―――――


久「短いようで長いようで…いや、普通に長い寄り道だったわね」

咲「そうですね」アハハ

咲「ワガママを聞いてもらって…ありがとうございました」

久「いいって、私も本当に楽しかったわ。こっちこそありがとうね」

咲「そんな…あ!」

久「?」

咲「私のワガママを聞いていただいたお礼…と言ったら変かもですが…」

咲「何か…部長のお願いを叶えたいです」

久「えっ!?私の!?」

咲「はい。なんでもいいですよ。私ができることなら」

久(いきなりそんなっ!?)

久「そ、そうね…」

久「>>96

私の気持ち、聞いてくれる?

久「私の気持ち、聞いてくれる?」

久(ってなに言っちゃってんの私っ!!)

咲「っ!」

咲「は、はいっ!!」ドキドキ

久(ああ…もう引き返せない!!…って逃げてばっかりじゃダメよね)

久(遅かれ早かれ言わなきゃいけないんだし…言ってやろうじゃないの!!)

久「いきなりでびっくりするかもしれないんだけど…落ち着いて聞いてね」

咲「…」コクン

久「私…私ね…」

久「>>100

咲と結婚したい

久「咲と結婚したい」

咲「」

久「咲が私にかわいいって言ってくれたことあるでしょ?」

久「あの頃からどうもダメなのよ。いっつも咲のことばっかり考えちゃう」

咲「えっ…ええっ?」

久「好きなのよ。咲のことが」

咲「」

久(なーんちゃって…って言いたいけどダメよね。ここは逃げちゃダメ…)

久(あっ…膝震えてきた…でも!)ガクガクガクガク

久「だからさ、咲と結婚したい」

久「あ、そうそう。ちなみにお義姉さんに許可も貰ってあるわ!」

咲「!?」

久「だから…ね。咲の正直な気持ち、聞かせてもらえないかしら」

久(さあ!どうにでもなれー!!)

咲「>>104

よ、よろしくお願いします

咲「よ、よろしくお願いします」

久「そ、そうよね!いきなりごめんなさい!迷惑だったわよね。あ、でもまた仲良k―えっ?」

咲「その…不束者ですが、よろしくお願いします」//////

久「」

久「えっ…だって私たち付き合ってるわけでもないのよ?」

久「それに私ってヘタレだし…人に迷惑ばっかかけてるし…ワガママだし…」

咲「でも優しくて、かっこよくて…かわいいです」

久「さ、さき…」ウルウル

咲「最初は…お姉ちゃんみたいって思っていました」

咲「でも、違いました。これ、友達とかお姉ちゃんの好きとは違う…好きって気持ちなんです」

咲「だから私も…部長と…結婚したいです」

咲「付き合ってるとかいないとか…関係ないです」

久「咲…さきぃっ…」ダキッ

久「うえーん!!」ズビズビ

咲「えへへ。部長って泣き虫さんですね。そんなところもかわいいです」

久「だって…だってぇっ…」グスグス

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――――――――――
―――――

まこ「で」

久「…」//////

咲「…」//////

まこ「久しぶりに顔見せたと思ったら…ねぇ」

和「でもびっくりしました…まさか2人がそんな関係になるなんて」

和「後輩として、友人として祝福させてください。おめでとうございます」ウルウル

咲「和ちゃん…ありがとう」ウルウル


まこ「和の変わりようにもびっくりじゃよ」ボソッ

優希「あの病院、かなり優秀なお医者さんがいるらしいじぇ」


まこ「で、これからどうするんじゃ」

久「私は高校を卒業したら働くつもり。それくらいの覚悟はしてるわ」

咲「私も高校を辞めて…と思ったんですが部長が」

久「あたりまえでしょ。せっかく入った高校を辞める必要なんてないし」

久「今咲が辞めちゃったらまこも困るだろうし…ねぇ」

まこ「そりゃ麻雀部的には残ってもらえたら非常にありがたいけどなぁ…」

久「そゆわけで、あと2年、咲は預けてあげる。手ぇ出したら…わかってるわよね?」ニッコリ

まこ「出すわけないじゃろ」

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――――――――――
―――――

久(あれから数年。咲と私は今、長野のチャペルにいる)

久(咲は高校を卒業してプロになった。世間ではついに姉妹対決が実現!なんて盛り上がってる)

久(ま、苗字は違うんだけどねぇ)ニヘラ

久(私も事業を成功させ、咲と上京。それなりに上手くやってるつもり)

久(苦しいときもあったけど…全部乗り越えてきた。咲と一緒だから頑張れた)

久(なーんて惚気てると、また、まこに呆れられちゃうからこの辺で)

久(んで、なんで長野に帰ってきたかって言うと―)


久「咲。綺麗よ」

咲「部長も…かわいいです」

久「えへへ」

久「さ、行きましょうか。みんなが待ってる」

咲「…はい」

久「ヴァージンロードを2人で歩くってのも新鮮よね」

咲「部長がどうしても歩きたいって言うから」

久「いいじゃない一生で一回しかチャンスないんだし」

咲「はいはい」クスクス


咲「部長」

久「ん?」

咲「かわいいですよ」

久「何回言うのよ…でも、ありがと」

咲「えへへ」ニコッ


久(扉が開くと、一直線に敷いてある布に目を奪われた)

久(…と同時に歓声が沸く。うわ、こんなに来てくれたんだ…)

久「…」チラッ

咲「…」コクン



久(そうして私達は…ゆっくり、しっかり、一歩を踏み出した)




カン!

お付き合いいただいてありがとうございました!

最近の咲ちゃんと久さんの絡みがうれしすぎて見切り発車してしまいましたが、
皆様にお力添えいただいたおかげでどうにかなったのではないかと思います。本当にありがとうございました


久咲増えろ!!


それでは!

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