和「福路さんがいかがわしいお店に通い詰めてる?」 (69)

ID:/qCSkgf50

晴絵「だとよ」

和「ふーん……」

和「って、そんなオカルトありえませんよ。あの人、ドがつくほどの真面目な人間ですよ」

晴絵「だよねぇ。私も信じられなかったんだけど」

和「お料理教室の間違いではないですか?それより明日の予告先発って誰でした?」

晴絵「あぁ、宮永と江口と野依さんだよ」

和「宮永は二人居ますけど、どっちです?赤土コーチ」

プロチームで活動してる設定?

>>3
そうです。和はハートビーツ大宮の若手選手、赤土さんはコーチ


晴絵「和がよく負ける方だよ」

和「……嫌味ですか。どっちにも負けてるんですけど今シーズン」

晴絵「和が嫌いな方」

和「あぁ、照さんですか。もう照さん対策はいいです。江口さんの牌譜下さい」

晴絵「はいよ。ここ最近の10試合分」パサッ

和「夏にかけて調子上がってますね」

晴絵「昔から夏女だったよ。彼女」

和「運の偏りはありますけど、こうも……同じ季節に偏るのかと……」

晴絵「あるんじゃない?まぁ、何とかするのがあんたの仕事だよ」

和「わかってますよ!で、さっきの話って何ですか?忙しいので手短にお願いします」

晴絵「いやね。うちの福路がいかがわしい店に通ってるって話」

なるほどサンクス

和「別にいいんじゃないでしょうか?個人の自由ですよね?あの人、独身だし」

晴絵「いや良くないだろ。あんた達は子供に夢を与えるプロ雀士だよ。それに福路は二代目牌のお姉さん。イメージってもんがある」

和「……私に言われても。大体、信じられません。あの人とは高校生の時からの付き合いですが、変なお店に行くような人ではありません」

晴絵「私もウソだと思ってたんだよなー。福路がスキャンダルなんて今の一度も無かったしさ」

和「じゃあこの話は終わりです。私は明日からの連戦に向けて調整しますから」

晴絵「写真見るまではね」パサッ



赤土は机に何枚かの写真を置いた

写真には長野県にある有名なソープ街に入って行く美穂子


和「……合成写真ではないようですね」

晴絵「この街、知ってるだろ?あんた達の地元だもんな」

和「昔、藤田プロを迎えに行った時に……って、私は入った事ありません!」

晴絵「あーそうなの?宮永さんばっかり飽きない?」

和「飽きません!」

晴絵「まぁ、それはいいや。んでだ。この写真に写ってるのは間違いなく福路だ」

和「意外です。後、かなり失望しました。」

晴絵「意外だよねー。独身貫いてると思ったら、やってる事はやってたんだ」

和「牌のお姉さんやる限り結婚出来ない契約の癖に」

晴絵「はははっそれもそうだ。三代目見つかるまで結婚されちゃ困る」

和「で、どうするんですか?この写真、週刊誌に売られたらスクープですよ」

晴絵「そこはね……。お金握らせて黙らせたけどね」

和「じゃあ、間一髪セーフですね。私まで風俗に通ってた疑いが出ると嫌ですし」

晴絵「咲ちゃん、怒ると怖いの?」

和「それはもう……。麻雀打ってる時の咲さんになりますから」

晴絵「でさ。福路の話なんだけど、頻度が問題だ」

和「そんなに通ってるんですか?」

晴絵「写真撮った記者によると、長野付近に遠征来たら毎日通ってるらしい」

和「そんなに!?」

晴絵「いやー、お金は心配ないだろうけどね。億プレイヤーだからさ。けど、ちょっとハマり過ぎだろって思うわけよ」

和「今日もミーティング居なかったですけど、行ったんですかね?」

晴絵「おそらく」

晴絵「あんまりさー、そんな店に通って欲しくないんだよね」

和「まぁ……違う記者に写真撮られたら終わりですし」

晴絵「牌のお姉さんがソープ通いなんて洒落になんないじゃん?」

和「福路さん人気ありますからねぇ……男の人にも女の人にも」

晴絵「だからさ。福路に注意してよ。同郷だろ?」

和「いや……私にそんな権利ないですし……、昔からの知り合いですけど……」

その頃、長野のとあるお店

美穂子「終わらないGolden Time♪キュンと近づく、君との距離は~。つかず離れず回り道でも。大切にしたい♪」

店長「これはこれは、福路様。今日もご来店ですか」

店員一同「ありがとうございます」ドゲザ



美穂子「はい、来ちゃいました」

店長「本日は女子大生の新人が……」

美穂子「結構です。彼女をお願いします。360分のVIPコースで」

店長「申し訳ありません。今、二時間待ちです。他のお嬢ならご案内出来……」

美穂子「結構です。わかりました、それくらい待ちます」

二時間後

店長「お待たせしました、夢民嬢の準備が整いました」


美穂子「わかりました、それロン!8000です」

ババア「あちゃー、負けちまったよ!」ジャラジャラ

おばちゃん「あんた麻雀強いね。まさか牌のお姉さんの福路美穂子だったり……」ジャラジャラ

美穂子「ふふっ、よく似てるって言われます。私、そっくりさんなんですよ」

ババア「本物がこんな大衆ソープに来るわけねぇよな」

おばちゃん「ガハハハ、そりゃそうだ」



ガチャ

美穂子「いつもこの瞬間がドキドキしますね……」

?「はい、どうぞ」

久「ってまた美穂子なの?」

美穂子「今日も来ちゃいました……えへへ」ポリポリ

久「もうしょうがないわね。早く入って、顔見られるの不味いでしょ」

美穂子「し、失礼しまーす」カチコチ



久「外、寒かったでしょ?今、お湯入れるからね」ジャーーー

美穂子「う、上埜さん、お風呂の前にいつものアレしてくれませんか?」

久「アレ?アレじゃわかりませんよ、お・客・様~」

美穂子「そ、その……、即……何とか……です///」

久「舐めて欲しいのね?」

美穂子「……」コクコク

久「そこの椅子に股を広げて座ってちょうだい」

美穂子「はい」


~~~~~~~~~~~~~

久「……」ズリュュュュルルルルル、ペロペロペロペロペロ

美穂子「ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」

久「次はお風呂でマットよー」

美穂子「は、はい///」



久「……」グチュグチュ、ヌリヌリ

美穂子「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

久「次はベッドに移動よー」

久「さて、このおもちゃを使って……、えいえい!」ヴィィィィィィィン

美穂子「ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」

一時間後

久「ぜぇぜぇ……、一通りやったかしら」

美穂子「はぁはぁ……、今日も良かったです///」

久「後五時間も残ってるけど、どうする?まだ続ける?」

美穂子「いえ、もうエッチは大丈夫です。いつものように一緒に寝て下さい」

久「わかったわ。私も今日は朝から働いてて疲れたのよ」ポフッ

美穂子「朝からですか?」

久「うん、貧乏暇無し。稼げる時に稼いでおかなくちゃ」

久「それでね。朝から腋がスパイシーだけど大丈夫か?なんて言うお客さんが居たわけよ」

美穂子「……へぇー」ムスッ

久「勿論洗えば大丈夫なんだけど、やっぱり鼻に来るのよね」

美穂子「辞めたらいいじゃないですか。こんな辛い仕事」

久「でもね。臭うけど、頑張って胸で奉仕してたら」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

?「ありがとうございますのだ。おもち気持ち良かったです、また機会があれば寄ります」ナデナデ

久「は、はい!次のご来店、お待ちしております」フカブカ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


久「また来てくれるってさ!頑張って良かったなぁって」

美穂子「社交辞令ですよ。絶対来ませんよ」

美穂子「上埜さん、大切なお話があります」

久「……またその話?」

美穂子「この仕事、辞めて貰えませんか?」

久「……無理よ。私にはお金が必要なの」

美穂子「お金なら私がいくらでも、持ってますし!払います!!!!!!」

久「美穂子は、今や大人気の牌のお姉さんだもんね。そりゃ私の何十倍も稼いでるんでしょうけど……」



美穂子「私と真剣にお付き合いをして下さい!!!!!!!」ガシッ

久「……」モジモジ

久「……んと」

久「そのね……」



久「ごめんなさい。お客様との交際は禁じられております」ペッコリン

美穂子「そ、そんな……」グニャア

久「後ね。あまり私に会わない方がいいと思う。もし美穂子がこんなお店に通ってるのがバレたら、スキャンダルになるでしょ?」

美穂子「私が稼いだお金です、どんな事に使おうが自由ですよ!」

久「世間はそうは思ってくれないと思うわよ。美穂子のために言ってるの。この店に通うのは辞めときなさい」

美穂子「……」

久「友人として、店外デートならしてあげるから」

美穂子「外で会っても上埜さんにお金入らないじゃないですか。いつもいつも、お金もプレゼントも受け取って貰えない!」

久「お仕事のお給料以外は貰わない事にしてるの。私自身で稼いだお金じゃないと」

久「また……友達として麻雀でも打ちながらお話しましょう。ゆみやまこでも呼んでさ」

美穂子「……」

久「もう私達じゃ相手にならないかもしれないけどね。あっ……娘も連れてって」


ガンっ!

美穂子「……今日は失礼します。また来週来ます」

久「……」

久「はい、お待ちしております。お客様」

美穂子「最後に舐めて下さい。私の足」スッ


足を出す美穂子

久「喜んで」

久「……」ピチャピチャ、レロレロ

美穂子「あっ……あんっ……あああ」

一か月後

晴絵「で、どうよ?注意してくれた?」

和「あー、あの件ですか。無理でした」

晴絵「無理いぃぃぃぃぃぃぃ!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

美穂子『人のプライベートに干渉しないで下さいよ』

和『ですが!』

美穂子『三代目牌のお姉さん、原村さんがやればよろしいかと』

和『……私にはお付き合いしてる女性が居ますから』

美穂子『貴方はいいですよね。何の不自由もなく恋愛出来て!』ギロッ

和『……』

和「そんな感じです。私も牌のお姉さんを押し付けられたくないので」

晴絵「ぐぬぬぬ」

和「監督に相談してみては如何でしょうか?牌のお姉さんに一番詳しいでしょうし」

晴絵「そうだな。悪かったな年下の和に変な事頼んで」

和「いえ、いいですよ。しかし驚きました。福路さんに性欲があったなんて」

晴絵「女の性欲は30代がピークだってよ。私なんか毎晩、灼と……」

和「コホン、その話はいいですから///」

ハートビーツ大宮、監督室

晴絵「以上です」

はやり「ふーん☆最近、ミッポがやけにニコニコしてると思ったらそんな店に通ってたんだ☆」

晴絵「まぁ成績も去年よりいいですね」

はやり「iPSブーストかかったのかな☆恋愛は女を強くするんだよ」

晴絵「で、どうします?本人はレズソープ通いを辞める気は無いみたいです」

はやり「はやや!?牌のお姉さんなのに!」

晴絵「はい。どうも通ってはいるものの、いつも同じ女性を指名するとか」

はやり「性欲のために通ってるわけじゃないんだね?」

晴絵「いや知りませんよ」

はやり「もしかして、恋でもしちゃったのかなぁ☆それなら問題なんて何もないよ、結構結構ね☆」

はやり「うし、何とかするか」ピポパ


プルルルルルル

はやり「智葉ちゃ~ん、お久しぶり☆」

智葉「……瑞原プロかい。何?この電話にかけて来るって事は商談だろ」

はやり「うんうん、薄汚いネズミが一匹ね。ホント、自分の立場わかって欲しいよねー☆」

晴絵「電話、終わりました?」

はやり「終った終わった☆ミッポの恋もバイバイキーンだよ☆」

はやり「んー、本来なら応援して上げたいんだけどね。近々お見合いとか考えてたし」

晴絵「福路さんのですか?」

はやり「うん、もちろん。このまま独身だなんて寂しいじゃない。容姿端麗かつ地位も名誉も何もかも持ってるのに」

晴絵「それもそうですね」

はやり「ただねー、身分の差って重要なのよ。ミッポの結婚相手が風俗嬢だなんて、イメージダウンも不可避だからね」

はやり「今回は諦めて貰いましょう!さーて、仕事仕事」

長野県、清澄付近


智葉「……お嬢ちゃん、カワイイね。何歳?」ナデナデ

子供「ご!」

智葉「五歳か。元気なわけだ。お母さんは仕事?」

子供「どっちのお母さん?」

智葉「二人、お母さんが居るのか。なるほどね……。君が好きなお母さんはどこに居るの?」

子供「お仕事だよ!もうすぐ帰って来るよ」

智葉「そうかい……、もう少し待ってみようか」

一時間後


久「……なっ」

智葉「何だ、どこかで見た顔だと思ったら……。久しぶりでいいかな?」

久「あっああああああ……」カタカタ



~~~~~~~~~~~~~~~~~

智葉「そんなわけだな。福路美穂子と会うのは辞めて貰おう」

久「……」コクン

智葉「しかもここは福路の地元でもある。どこかでバッタリ会ってしまう事もあるだろ?」

久「そうですね」

智葉「福岡と北海道にいいお店を用意した。どっちがいい?」

久「長野より暖かい土地がいいわね。福岡かしら」

智葉「決まりだね。福岡か」

久「えぇ……、生ま育ったこの街を出て行くのは名残りおしいけど……」

智葉「手切れ金だよ。一億ある」ドサッ

久「受けとれ……」



智葉「iPS細胞で生まれた子供にはどこかしら欠陥があると聞く」

久「!?」

智葉「竹井さんの娘は……、どこが悪いのかな?」

久「目。でも治療を受け続ければ、また開く可能性もあるから」

智葉「じゃあ……必要だろう。素直に受け取りな」

久「でも」

智葉「福路と結婚すればもっといい治療も受けれた。アメリカで治療する事も出来た」

久「……そうね。美穂子と結婚したら……、何もかも上手く行くのかなって思った事もあった。」

久「このまま……美穂子の好意に甘えるのが一番いいのかもしれないって……ね」

久「私も……あの子が好きだったから……」

智葉「ふん、福路の淡い片思いではなかったと言う事か。一億じゃ足りないかもしれないが、受け取れ」

久「十分よ。ホントに……」ツーーー



こうして久は長野から姿を消した

数年後

恒子「実況は私、色気ムンムンのスーパー人妻アナウンサー!小鍛治恒子と」

恒子「最近ギックリ腰になって健やかではない、小鍛治健夜の解説でお送りします!」

健夜「そうそうちょっとしゃがんだ時にねーって言わないでよ!」



恒子「今日もまた一人雀士が引退しますねー」

健夜「うん、牌が見えなくなる時が急に来るのね。なんか全ての感覚が重くなるような」

恒子「大沼プロなんかずっと長い事やってるじゃん」

健夜「息の長いプロも居るよね。あの人は雀界のシーラカンスだよー」

健夜「引退するのは個人の自由だからね。結婚や出産で異能を失う人も居るみたい」

恒子「ほーん、すこやんはまだまだ元気そうだね」

健夜「出産は恒子ちゃんに任せたからなー、でも私も衰えたよ。フル出場は難しいよ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

恒子「さぁ!2万点リードのハートビーツ大宮、ここで代打ちです」

恒子「代打ちは原村和に代わりまして福路美穂子」


ワ―――――、ワ――――!パチパチ!

観客席

久「今日で引退するらしいわね、彼女」

娘「えー、まだまだやれるよー!」

久「最近は失点も多くなったからね。難しいんじゃない?」

娘「そうかなぁ。私、あのオバちゃんが一番好き!」

久「オバちゃんじゃなくてお姉さんでしょ……、一応、私と同い年なのよ?」

娘「見えなーい。お母さんは老けてる!」

久「うっさいわねぇ……、これでも昔はモテまくったんだからね……」



竜華『よっしゃー、ロン!12000』ターン

美穂子『あっ……』

娘「あー、振り込んだー!」


久(あれ以来、美穂子が調子崩してプロ麻雀界で通用しなくなった……。もしかして私のせいだったり?)

久(って、いくらなんでも自惚れが過ぎるかしらね)

久(麻雀選手、辞めても幸せになるのよ……、美穂子)

久「さよならバイバイ、元気でいてね」



終わる

乙ー。娘は目見えるようになったのか

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