No.221:櫻子「一生に一度の告白」
櫻子「私、向日葵の事が好き!だから一生一緒にいてよ!」
向日葵「櫻子…実は私もあなたの事がとっても好きなの。だから…」
櫻子「『とっても好き』?…わ、私なんか滅茶苦茶好きだし!」
向日葵「これからもよろし……はあ?」
櫻子「私なんかこれくらい、いっぱい好きだもんね!」
向日葵「はあ~。あなたの愛はその程度ですの?私はもっともっとこれくらい好きですわ!」
櫻子「なんだと!?」
向日葵「何よ!?」
櫻子「んぎぎぎぎぎぎ」バチバチ
向日葵「ぐぬぬぬぬぬ」バチバチ
ちなつ「…」
あかり「さくひま、ひまさく短篇集、はっじまるよ~」
No.222:櫻子「ウェディングドレス」向日葵「ウエディングドレスですわ」
向日葵「撫子さんに『近くでウエディングドレスの展示会があってるんだけど来る?』と誘われてきたのですが…」
櫻子「ああ、ねーちゃんなら彼女さんと奥にいるよ?」
向日葵「展示会って見るだけと思ってましたわ」
櫻子「ついでに試着もできるんだって」
向日葵「というか、何でもうウエディングドレスを着ているのよ?」
櫻子「へへ~ん。びっくりするくらい似合うだろ?」
向日葵「はいはい。どうでもいいですわ」
向日葵(ウエディングドレスの櫻子が見れるよって撫子さんに釣られて来たのですが…)
向日葵(特にこれといって何の感情も湧きませんわ)
向日葵(やっぱり雰囲気が大事ですわね)
櫻子「おぉー、向日葵も着てみたんだ」
向日葵「へぇ~。意外とあったかいですわね」
櫻子「もう脱ぎたい」
向日葵「ほらシャキッとしなさい。シワがよりますわよ」
櫻子「姑はうっさいなー」
向日葵「なんですって!!!」
櫻子「そうだ!」
向日葵「櫻子!今のは聞き捨てなりませんわよ!」
櫻子「古谷向日葵さん…あなたは大室櫻子様への一生の愛を誓いますか?」
向日葵「なっ?何で真剣な顔をしていますの?」
櫻子「バカ!ウエディングドレスごっこしてるんだよ!」
序盤で悪いがちょっとネタに詰まった少し時間貰う
保守が必要な時は自分でやるから。本当にすいません
向日葵「…というか何であなたと一生の愛を誓わないといけないのよ」
櫻子「『ごっこ』だからいいじゃん」
向日葵「なんで『ごっこ』で誓わないといけないのよ」
櫻子「だったら『ごっこ』じゃなかったら誓うの?」
向日葵「…え?」
櫻子「だから、向日葵は『ごっこ』じゃなかったら簡単に誓うのかよ!」
向日葵「…って、何で怒ってますの?」
櫻子「ウエディングドレス姿の向日葵を見たら、むかむかしてきたの!」
向日葵「え?ちょっとわけが分からな…」
櫻子「最初見た時は全然なんとも無かったんだけど」
櫻子「だんだん向日葵がどっかに行っちゃいそうで…」
櫻子「それで…それで!」
向日葵「…はぁ~。バカね」
櫻子「向日葵のバカ!バカって言う方がバカだもんねっ!」
向日葵「…」
向日葵「櫻子…手を貸して下さらない?」
櫻子「へ?」
向日葵「ほら『手』ですわ。早く」
櫻子「え?うん」
スッ
向日葵「私、古谷向日葵は櫻子…大室櫻子と一生一緒にいる事を誓いますわ」
チュッ
櫻子(向日葵が手の甲に…キスを…)
向日葵「勘違いしないで、愛は誓いませんわ」
櫻子「ひまわり…」
向日葵「でもね、一緒にいてあげますわよ。だって…」
櫻子「そっかー。向日葵は私の下僕だもんねっ」
向日葵「…なんでそうなるのよ…」
櫻子「えへへ~。ありがとっ、向日葵」
向日葵「…」
向日葵(あっあああああああああああああああああああ)
向日葵(笑顔の櫻子がとても可愛く見える!?)
向日葵(こ、これはきっとウエディングドレスのせい!そうですわ!きっとそれのせいで!)
花子「って、二人とも顔を真っ赤にして何をやってるし?」
櫻子「花子!?」
向日葵「花子ちゃん!?」
花子「いや、どうかしたし?すっごい顔が赤いし」
櫻子「あっ!そうだ!なんでそんなに顔を赤くしてんだよ!キモっ」
向日葵「なっ、なんですって!あなただって顔真っ赤なくせに!」
櫻子「向日葵の方が赤いだろっ!」
向日葵「いいえ、あなたの方ですわ!」
櫻子「なんだと!」
向日葵「何よっ!」
花子「なんだし。ケンカしていて顔を真っ赤にしてただけなんだし」
櫻子「んぎぎぎぎぎ」バチバチバチ
向日葵「ぐぬぬぬぬぬ」バチバチバチ
花子「いつものケンカじゃ、顔が真っ赤になってるのわからなかったけど」
花子「ウエディングドレスの純白のせいで、顔が赤いのがよくわかるし」
櫻子「その通り!」
向日葵「ですわ!」
花子「」ビクッ
櫻子「私が赤いのは、さっきの『ごっこ』のせいじゃなくて、ケンカのせいなんだからねっ!」
向日葵「あたりまえでしょう!私だって同じですわ!」
花子「???」
No.222 終わり
No.223:櫻子「夏休みですわー」向日葵「…」
ちなつ「明日から夏休み…結衣先輩と会えなくなるなんて」
あかり「で、でも、今度の火曜日はみんなでプールに…」
ちなつ「毎日じゃないと意味がないの!」
向日葵「でも、会えない時に努力して綺麗になって、会った時に驚かせる方がいいかもしれませんわ」
櫻子「そうそう。美人も三年で飽きるって言うし。毎日会ってたら飽きちゃうよ」
向日葵「何が『そうそう』なのよ!」
櫻子「え?」
ちなつ「じゃあ、櫻子ちゃんは飽きちゃったの?」
櫻子「へ?」
ちなつ「だって、毎日向日葵ちゃんと会ってるでしょう?」
向日葵「なっ」
櫻子「はぁ!?私は向日葵の下僕なだけで!」
向日葵「ちょっと間違ってますわ!『向日葵は私の下僕』でしょう!?」
櫻子「あっ、そうか」
向日葵「って、私は何で訂正してますのよ!」
櫻子「向日葵は私の下僕だから、毎日会わないとダメなだけだし!」
ちなつ「ああ~。結衣先輩に毎日会えないってわかったら、私の乙女成分が無くなっていくー」ヘナヘナ
あかり「お、乙女成分!?」
向日葵「元気を出して吉川さん」
ちなつ「そうだ!向日葵ちゃん!」
向日葵「はい?」
ちなつ「ギュってさせて!」
向日葵「え?…えぇ?」
ちなつ「それで私の乙女成分が少し充填されるから!」
向日葵「別に構いませんが…」
ギュッ
ちなつ「えへえへ~。向日葵ちゃん柔らかい~」
向日葵「吉川さんもいい匂いがしますわ」
櫻子「…」
向日葵「…って、何で睨んでますのよ?」
櫻子「べつに」
ちなつ「もう大丈夫。向日葵ちゃんありがとう」
向日葵「どういたしまして」
ちなつ「これで1%くらい充電できたかな」
向日葵「そ、それは喜んでいいのやら悲しんだ方がいいのやらですわね」
ちなつ「ちなみに結衣先輩だったら1000%ねっ」
あかり「結衣ちゃんも柔らかいしね~」
ちなつ「せっかくだからあかりちゃんもやってみたら?」
あかり「えぇ!?いいの?」
向日葵「あら?赤座さんなら別に構いませんわよ」
櫻子「…」
向日葵「だから、あなたは何で睨んでますのよ?」
櫻子「べつに」
ギュッ
あかり「えへへ~。向日葵ちゃん気持ちいいよぉ~」
向日葵「ええ、私もとっても気持ちいいですわ」
ちなつ「何かこの二人だと和むよね~」
……
ちなつ「じゃあ、次は櫻子ちゃんだね」
向日葵「へ?」
櫻子「何で私が!」
ちなつ「だって、みんなやったんだし、櫻子ちゃんもギュってしてもらえば?」
櫻子「うっ…」
向日葵「そ、それはそうですが…」
櫻子「…」
向日葵「…」
櫻子「…」
向日葵「する?」
櫻子「…」
櫻子「うん」
あかり「あれ?櫻子ちゃん達を置いて行くの?」
ちなつ「二人っきりにするのも優しさだよ?」
あかり「??」
No.223 終わり
No.224:向日葵「あれ?傘がない…」櫻子「一緒に入る?」
櫻子(相合傘をしたい!)
櫻子(だからといって、向日葵と相合傘なんかしたくねーし!)
櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)
櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
櫻子(そうだ!今日は夕方から100%雨!)
櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に相合傘してやるからな!」
櫻子(とりあえず、向日葵の傘を盗んで、隠してみた)
向日葵「あれ?傘が…ありませんわ…」
櫻子「あっれー?向日葵さん傘をお忘れになったんですのー?」
向日葵「…」
櫻子「今日は天気予報で100%って言っておりましたのにー?」
向日葵「その話し方やめてくれません?イラッときますので」
向日葵「…きっと誰かが盗んだんでしょう。無い物は無いし、濡れて帰りますわ」
櫻子「私は傘を持ってきたんだけど…」
向日葵「ええ、だから私ひとり、先に走って帰りますわね」
櫻子「…入る?」
向日葵「え?」
櫻子「だ、だから、櫻子様が一緒に入れてやるって言ってるの!」
向日葵「でも、いいの?」
櫻子「し、仕方ないじゃん!向日葵が濡れて風邪をひいたら誰が私の面倒をみるの!」
向日葵「面倒をみられている自覚があるなんて…」
櫻子「どっち!?」キィッ
向日葵「…ありがとう櫻子。入れさせてもらいますわね」
櫻子「うんうん。櫻子様をもっと敬え」
櫻子(これで相合傘できる!計画通り!!!)
バッ
櫻子「じゃあ、入っていいよ」
向日葵「ありがとう…って、それ私の傘じゃないの!」
櫻子(あっ、向日葵の傘を盗んで、私の傘を隠してた)
向日葵「さくらこさん?どういう事なんですの?」
櫻子「あ、あれ?かさ間違っちった。えへへ」
向日葵「笑ってごまかしても遅いですわ!」
櫻子「ああ~。私の傘が取られちゃったー」
向日葵「これは私はこの傘で!…って櫻子の傘は?」
櫻子「あれ?ない?」
向日葵「いえ、私に聞かれても…」
櫻子「べっ、べっつにー!私は濡れても風邪ひかないし!」
向日葵「でも夏風はバカが引くっていいますわ」
櫻子「バカじゃないもん!向日葵のバカ!」
向日葵「はぁ~」
向日葵「じゃあ、私の傘に入ります?」
櫻子「………………………え?」
>>32 修正
向日葵「これは私はこの傘で!…って櫻子の傘は?」
↓↓↓↓↓
向日葵「これは私の傘で!…って櫻子の傘は?」
綾乃「あっ」
千歳「あらあら。うふふ」
綾乃「雨を生徒会室の窓から見ていたら」
綾乃「やっぱりあの二人は仲良しさんね」
千歳「やね~♪」
向日葵「ほら、もっと離れなさいよ!」
櫻子「嫌!私が濡れるじゃん!向日葵が離れろよ!」
向日葵「私の傘でしょ!あなたが離れなさい!」
櫻子「つーか、このおっぱいが邪魔!そげ!」
向日葵「はぁ!?何でよ!」
櫻子「っていうか、さっきから何で顔が赤いんだよ!」
向日葵「あなただって真っ赤ですわ!」
櫻子「キモっキモキモキモキモっ!」
向日葵「キモって…じゃあ、何であなたはニヤついてますのよ!」
櫻子「今日の晩御飯を考えていたら笑顔になってただけだし!」
向日葵「いいえ、あれは嫌らしい事を考えていた顔ですわ!」
櫻子「なんだと!」
向日葵「何よっ!」
櫻子「」バチバチバチバチ
向日葵「」バチバチバチバチ
No.224 終わり
No.225:向日葵「櫻子と夏祭り」
櫻子「もぐしっ!」
櫻子「わたあめ、ジャンボ焼き鳥、トロピカルジュース、りんご飴、かき氷、たこ焼き、イカ焼き、クレープうめぇ!」
向日葵「…」
櫻子「そんなに欲しそうに見ても、あげないんだからねっ」
向日葵「いえ、欲しくはないです。逆に胸やけが…」
櫻子「全部一口ずつ食べたらお腹いっぱいになっちゃった。後は持って帰ろう」
向日葵「あなたって食い意地がある割には、食べる量は普通ですわよね」
櫻子「向日葵は食い意地がない割には、よく食べて…そのせいで夏休みに体重が…ぐふっ」
向日葵「それ以上喋ると許しませんわよ?」
櫻子「うぅ…痛い…」
ワイワイガヤガヤ
向日葵「神社の近くは人が多すぎて…」
櫻子「うおーーーー、流されるーーー」
向日葵「櫻子!ほら手を握って」
櫻子「う、うん」
向日葵「これで大丈夫ですわね」
櫻子「うぅぅ…前も後ろも人でつぶれる」
向日葵「ほら、ぐちぐち言わない」
櫻子(それにしても…)
櫻子(いつから向日葵と手を繋ぐとドキドキするようになったんだろう…)
櫻子(昔は全然普通だったのに…)
ドンっ
櫻子「きゃっ」
向日葵「櫻子!」
ギュウウ
櫻子「あっ…」
向日葵「もうっ、あの人が無理矢理進むから…櫻子大丈夫?」
櫻子「え?あっ、うん…」
櫻子(私が転びそうになって…向日葵が抱きしめてくれた…)
櫻子(向日葵が近い…やばいこんなにドキドキして…)
櫻子(向日葵に気付かれちゃう)
向日葵「櫻子?急に静かになってどうかしましたの?」
櫻子「う、ううん」
櫻子(向日葵はドキドキしてないのかな?)
向日葵「あの…そろそろ離してくれると嬉しいのですが…」
櫻子「あっ、うん」
櫻子「…」
櫻子(抱きしめてくれた時は、はずかしくて向日葵の顔しっかり見れなかったんだけど…)
向日葵「どうかしましたの?」
櫻子「向日葵の浴衣に、イカ焼きついちゃった」テヘッ
向日葵「きゃああああああああああああああ!テヘッじゃありませんわよ!」
櫻子「あははははは。ごめんごめん」
向日葵「うぅぅ…まぁ、櫻子に悪気があったわけじゃありませんし」
向日葵「はぁ~。これ落ちるのかしら…」
櫻子(さっき抱きしめてくれた後、向日葵の顔を見たら…)
櫻子(恥ずかしそうに頬を赤くしていた)
櫻子(そっかー。向日葵もドキドキしてたんだねっ)
櫻子「えへへ」
向日葵「浴衣にタレがついたのに、何で嬉しそうなのよ」
櫻子「べっつにー」
向日葵「…?」
向日葵「まぁ、いいですわ。それより少しでもティッシュで拭いておきましょう」
■帰り道
向日葵「それにしても、ライバるんのお面を買うなんて…さすがに恥ずかしいですわ」
櫻子「スチャっ!装着!ライバるん登場!」
向日葵「はいはい」
櫻子「…似合う?」
向日葵「中学生がお面なんてバカっぽいですわ」
櫻子「ちげーし!そっちじゃなくて、お面!」
向日葵「…………え?」
櫻子「ち、ちげーし!浴衣!新しいの!買ったばかりなの!お気に入りなの!」
向日葵「え?あっ、ああ」
櫻子(ずっと気にしてたのに、全然褒めてくれないし!)
櫻子(だからと言って、自分から聞くのは恥ずかしい…負けた気がして嫌!)
櫻子(だ、だからお面を被って…)
向日葵「…にあうわ」
櫻子「えっ?」
向日葵「に、似合うって言ってますのよ」
櫻子「あ…うん。ありがとう」
櫻子(やばい、なぜか私、すっごいニヤニヤしてる…お面があってよかった)
向日葵「…で?」
櫻子「え?」
向日葵「私のは…その…どうかしら?」
櫻子「は、はあ!?どうして私がライバルの浴衣を見ないといけないの!」
向日葵「…この流れで普通それを言います?」
櫻子「ま、まぁ、どちらかといえば似合うと思うけど、絶対に言ってあげないんだらねっ!」
向日葵「そ、そう…似合ってるのね…嬉しい」
櫻子「なっなななななななな」
櫻子(『嬉しい』って何でそんな……うぅ、可愛いよぉ)
向日葵「櫻子…」
櫻子「キモっ!何で赤くなってんだよ!ニヤけるな!」
向日葵「………………………お面を外しなさい」
櫻子「こっちくんな!」
向日葵「あなたの表情を見せてくれないかしら?」
櫻子「触るな」
向日葵「あなたは気付いてないかもしれないですが、耳まで赤くなってますのよ?」
櫻子「なってねーし!」
向日葵「ふふふふふふふふ。どんな可愛い顔をしているのかしらね?」
櫻子「きゃああああああああああああ」
向日葵「冗談ですわ」
櫻子「え?」
向日葵「ほら、帰りますわよ。家族が心配しますわ」
櫻子「ってこんな時間!?もし、お母さんに怒られたら向日葵のせいだからねっ!」
向日葵「じゃあ、私が怒られたら櫻子のせいにしますわね」
櫻子「はあ!?なんでだよ!」
向日葵「なんでよ!」
櫻子「だいたい向日葵は-------」
向日葵「なんですって!」
櫻子「-----」
向日葵「---」
櫻子「-!」
向日葵「-!」
No.225 終わり
No.226:櫻子「ブラックコーヒーは大人の味」
櫻子「苦っ」
向日葵「ちなみに、私は甘々のカフェラテですわ」
櫻子「口直し!」
チュッ
向日葵「甘くなった私の口で口直しなんて…まったく櫻子はお子様なんだから」
櫻子「えへへ~」
綾乃「∵」
No.226 終わり
No.227:向日葵「近所のソフトクリーム屋さん」
向日葵「キャロットソフトクリーム…最初は微妙と思いましたが中々いけますわね」
櫻子「私も一口!」
ペロッ
向日葵「って、キャロットは櫻子の嫌いな人参ですのよ!?」
櫻子「美味しいかも…」
向日葵「櫻子が人参を克服した!?」
櫻子「向日葵と一緒に食べれば何でも美味しいよ」
櫻子「だから、これからもずっと一緒にいてよね!」
向日葵「櫻子//」
櫻子「向日葵//」
綾乃「∵」
No.227 終わり
No.228:櫻子「あっ、こぼしちった」
櫻子「麦茶をがぶ飲みしてたら、こぼしちった」テヘッ
向日葵「染みになったら大変ですわ!」
櫻子「って、だからってペロペロしないでよ!」
向日葵「あら?口周りも付いてますわ」
向日葵「はい、終わり。綺麗になりましたわね」
櫻子「…//」ポー
櫻子「…ごくごく…あっ、またこぼしちった」
向日葵「まったく櫻子は仕方ありませんわね」ペロペロ
櫻子「えへへ」
綾乃「∵」
No.228 終わり
No.229:櫻子「ひまさく喫茶」向日葵「ですわー」
櫻子「夏休みのせいか、お客さんがそこそこー。眠いー」
向日葵「シャキッとしなさい!」
櫻子「うぅ…昨日買ったゲームの百合シティが面白すぎて…ふわぁぁ」
向日葵「だからゲームは1日1時間とあれほど!」
櫻子「あーはいはい」
カランカラーン
櫻子「いらっしゃいませー…って、船見先輩と歳納先輩!」
京子「やっほー」
結衣「こんにちは。大室さんと向日葵さん」
京子「向日葵『さん』?」
結衣「結婚して大室向日葵さんになったから、向日葵さんって呼ぶことにしたんだ」
京子「へぇ~」
向日葵「ちょっとむず痒いですわね」
櫻子「注文はどうされま…ふわぁ~」
向日葵「櫻子!接客中にあくびなんて!」
櫻子「し、失礼しました」
京子「櫻子ちゃん夜更かし?」
櫻子「いやぁ~。ちょっと面白いゲームがありまして」
結衣「え?大室さんってゲームするの?」
櫻子「えへへ。この年になって、中学生の頃より夢中になっちゃって」
結衣「わかるよ!その気持ち!」
京子「ゆ、結衣!?」
結衣「そもそも、最近面白いゲームが出過ぎだと思わない?」
結衣「『討くらげ伝』、『ゆる逆裁判5』、『ゆり民3』、『なもズクラウン』、『なもり&りっちぃRPG4』、『七森防衛軍4』、『百合シティ』」
結衣「今度は今度で『なもポケ』と『なもハン』、さらにはPCで『ナモクエ10』が発売されるし!」
結衣「ゲームで忙しくて、とても寝ている暇じゃないよね!」
櫻子「で、ですよね」
京子「…ってな感じなんだ。最近の結衣は」
向日葵「櫻子が圧倒されてる…」
京子「家事はちゃんとやってくれるから、私は何とも言わないんだけど」
向日葵「空いてる時間にやってるなら別にいいのでは?」
京子「もう1ヶ月以上、夜の方がご無沙汰でさ。嫌になっちゃうよ」
向日葵「っ//」カァー
京子「…」
向日葵「…えーと、あの…そ、それは大変ですわね」
京子「櫻子ちゃーん」
櫻子「はい!何でしょう?」
京子「最近、向日葵ちゃんが夜さびしいんだって」ボソッ
櫻子「へ?…夜?」チラッ
向日葵「あ、あぅぅぅ//」
櫻子「…」ハテ
櫻子「…」
櫻子「っ~//」カァー
京子「さて、結衣そろそろ帰ろっか?」
結衣「え?でも、まだ大室さんとゲーム談義が」
京子「いいからいいから、今日だけ限定で京子ちゃんが付き合ってあげるからねっ」
結衣「う、うん。それなら別に…じゃあね。二人とも。また来るよ」
京子「また来るからねっ♪」
櫻子「あ、ありがとうございましたー」
向日葵「つ、疲れましたわ…どっと」
櫻子「って、何で歳納先輩とあんな会話してんのっ!」
向日葵「してませんわ!勝手に勘違いされただけで!」
櫻子「…なら、別にいいや」
チュッ
向日葵「…えっ?」
櫻子「でも、今はこれで…ね?明日も仕事だし」
向日葵「は、はい…」
櫻子「ほら、赤くならず仕事仕事」
向日葵「わかってますわよ。ほら櫻子も、あくびとか禁止ですわよ」
櫻子「うん、今ので目が覚めたし…もう大丈夫っ!」
向日葵「え?今のって…」
櫻子「なっななななななな//」
櫻子「ち、ちげーーーーーし!!!」
ちなつ(って、何で店内であんな事やってるのっ!普通に聞こえてるし)
ちなつ(それにキスで目が覚めたって、結婚何年目なのよ!もう何千回ってやってるでしょう!)
ちなつ(まったく、いつまでラブラブでいるんだか…)
綾乃「∵」
No.229 終わり
No.230:向日葵「星に切実な願いを」
櫻子「おぉ!七夕!」
向日葵「今年も七夕をやってますのね」
櫻子「あっ、みんなの分がある。何を書いてるんだろー」
向日葵「こらっ。勝手に見ないの!」
綾乃『もう少し仲良くなれますように』
千歳『豊作祈願』
京子『シャワー浴びたい』
松本『…』
西垣『爆発』
ちなつ『ゆい先ぱいと キス してみたいです』
千鶴『原作でもっとあやちとが見たい』
櫻子「何かすごいね…」
向日葵「え、ええ。特になんというか京子先輩が…」
櫻子「あっ、でも…」
結衣『みんなでずっと楽しくやっていけますように』
向日葵「これはいいお願いですわね。何だかんだ言って、中学生の1年間は楽しいですわ」
櫻子「うん、だねっ♪」
向日葵「さて、お願いを書きましょうか…」
櫻子「こっちみんなよ!」
向日葵「あなたこそ」
櫻子「出来た!」
向日葵「私もですわ!」
向日葵『副会長になれますように』
櫻子『福会長になれますように』
櫻子「って、何だよ。同じかよ」
向日葵「いえ、微妙に違うような…まぁ、誤字くらい…でも…」
櫻子「?」
櫻子「じゃあ、行こうよー向日葵」
向日葵「ちょっと待って、もう少しで…結び終わるから」
向日葵(あれ?櫻子の短冊の裏に何か…)
向日葵(…)
向日葵(ふふっ♪)
櫻子「どうしたの?機嫌良さそうだけど?」
向日葵「いいえ、まさか短冊でまったく同じ願いを書いてるなんて…ね?」
櫻子「それ、さっきも言ったじゃん」
向日葵「そうでしたわね…それにしても…ふふ♪」
櫻子「?」
向日葵(まさか、裏まで同じなんて…ね?)
向日葵「さあ櫻子、急ぎますわよ。遅刻してしまいますわ」
櫻子「って、もうこんな時間!?」
向日葵「遅刻なんかしていたら副会長になれませんわ!」
櫻子「向日葵には負けないもんねっ!」
向日葵「ええ、私も櫻子には負けませんわよ!」
ちなつ「はぁ…京子先輩のせいで遅刻ですよ…」
京子「あははは。鞄と枕を間違うなんて、京子ちゃんったらお茶目ちゃんっ♪」
結衣「お前が言うな。腹が立つ」
ちなつ「はぁ~」
ちなつ(んっ、短冊?)
ちなつ(そういえば、この前、書いたような…)
ちなつ(って、あっ…)
あかり「ちなつちゃーん、急がないと本当に遅刻だよぉー」
ちなつ「あかりちゃん、待ってよー」
『も っ と も っ と
一 緒 に あ そ べ ま す よ う に 』
終わり
これにて終わりになります。
支援&読んでくれてありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません