あずさ「どうしたんですか?急に」
P「あっ、いえ、確かその日はあずささんの仕事もお昼までだったはずですし」
P「たまにはいいかなーなんて」
あずさ「あら~、いいですね~」
P「本当ですか!?やった!」
あずさ「じゃあ他の子たちにも連絡してみますね~」
P「あっ……その……」
あずさ「ふふっ、冗談ですよプロデューサーさん」
P「えっ?」
あずさ「二人っきりで行きましょう~」
P「は、はい!」
あずさ「楽しみですね、プロデューサーさん」
P「ふんふーん」
小鳥「プロデューサーさん、なんだか最近楽しそうですね」
P「えっ?そうですか?」
小鳥「何かたまにニヤニヤしてますし、妙に仕事がリズミカルというか」
P「えへへ、顔に出ちゃいましたか」
小鳥「んー、これは何か隠してますね、教えてもらいましょうか!」
P「すみません、内緒です」
小鳥「ガーン!」
P「ガーン、って声に出して言うとか……」
小鳥「これは緊急事態ですよ!プロデューサーさんに女の影が!」
P「ちょ、ちょっと何言ってるんですか!」
小鳥「焦るところがますます怪しい……」
P「ほらほら、早くそれ片付けちゃってください」
小鳥(ぐぬぬ……プロデューサーさん……)
小鳥(そういえばさっきからカレンダーのあの日ばっかり見てる)
小鳥(確かあの日は夜に花火大会があったはず……しかもプロデューサーさんはオフ……)
小鳥(これはもう確定ですね、私が尾行してチェックしないと!)
P「小鳥さん、手がとまってますよ」
小鳥「す、すみません!すぐやっちゃいますね!」
P「ふふ、楽しみだなぁ」ニヤニヤ
小鳥(声出ちゃってますよ……)
~花火大会の日~
P「よし!買っておいた浴衣もバッチリだ!」
P「そろそろ待ち合わせの時間だし、あずささんの浴衣楽しみだなー」
P「あっ!きたきた!」
あずさ「こんばんは、プロデューサーさん」
P「あ……」
あずさ「もしかして結構待ちました?」
P「……」
あずさ「プロデューサーさん?あら?」
P「あっ、すみません!」
あずさ「どうしたんですか?」
P「その、あずささんの浴衣姿が可愛すぎて、見とれてしまって……」
あずさ「あら~///」
P「あずささんの藍色の浴衣、かわいいです、素敵です」
あずさ「うふふ、そんなに褒められると照れちゃいます~」
P「いや、でもホントきれいで……俺、今日のこと一生忘れません!」
あずさ「何言ってるんですか~、デートはこれからですよ?」
P「デート……デートかぁ……」
あずさ「それじゃ、行きましょう?」
P「はい!」
P「って、なんだか女の人にリードされちゃってますね、俺」
あずさ「うふふ、それじゃここからはプロデューサーさんにエスコートしてもらおうかしら~」
P「分かりました、精一杯頑張ります!」
あずさ「ふふっ、プロデューサーさん緊張してる」
あずさ「中学生みたいですよ?」
P「お、お恥ずかしながら女の人と二人っきりで花火大会なんて行ったことなくて……」
あずさ「あら~、じゃあ私がプロデューサーさんの花火大会の初めてなんですね~」
P「うまくエスコートできなかったらすみません、せっかく誘ったのに……」
あずさ「気にしなくていいのよ~、私だって男の人と二人っきりで花火大会なんて行ったことないもの」
P「じゃあ二人とも初めてですね、なんか緊張がとけました、あはは」
あずさ「うふふ」
P(あずささんは天使だ……)
P「こっちですね、行きましょう」
あずさ「はい~」
P「……」
あずさ「……」
P(な、何か話さないと!)
あずさ(緊張しちゃうわ~)
P「……」
あずさ「……」
P&あずさ「あのっ!(あの~)」
P&あずさ「!!」
P「あ、あずささんからどうぞ」
あずさ「プロデューサーさんからどうぞ~」
P「……」
あずさ「……///」
----------
小鳥「ぐぬぬ……」
小鳥「こっそり後をつけてみれば……」
小鳥「まさかお相手があずささんだったなんて……」
小鳥「それにしてもなんなの!あの二人の初々しさは!」
小鳥「見てるこっちが背中かゆくなってくるじゃない!」
係員「はーい、そこの一人でいるお姉さん、立ち止まらないでくださいねー」
小鳥「あっ、すみません……」
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P「こんなところで仕事の話をするのも野暮ですし……」
P「でも仕事の話以外って考えると、俺とあずささんって仕事以外でほとんど接してなかったんだなぁって……」
あずさ「あらあら~、当たり前じゃないですか~」
P「えっ……そんな……」
あずさ「だって今日が二人の初めてのデートなんですよ~、これからたくさんお話しできるようになっていくんですよ~」
P「あずささん……」
あずさ「ほら、プロデューサーさん」
あずさ「あの辺が花火を見やすそうですよ?」
P「ええ、あそこに行ってみましょうか」
あずさ「はい」
P「それにしてもだいぶ混んできましたね」
あずさ「そうですね~」
P「……」
P「あ、あずささん!」ギュッ
あずさ「は、はい!?」
P「その、はぐれたりするといけないですから……」
あずさ「ふふっ、絶対にこの手を離さないでくださいね?」ギュッ
P「はい……離しません、絶対に」
----------
小鳥「あーっ!」
小鳥「プロデューサーさんってばちゃっかり手をつないで!」
小鳥「あずささんもまんざらでもない感じ……」
ドンッ!
小鳥「あっ、すみません、前見てなくて……」
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あずさ「あら、このお面、私が小さいころに好きだったアニメです~」
あずさ「懐かしいわ~」
P「せっかくですから買いましょう」
P「すみません、このお面ください」
あずさ「ぷ、プロデューサーさん!?」
P「どうぞ、あずささん」
あずさ「ふふっ、ありがとうございます~」スチャ
あずさ「どうです?こどもっぽくないですか?」
P「いえいえ、可愛らしいです」
あずさ「あーっ、バカにしてないですかー?」
P「そ、そんなことないですよ!」
P「それじゃ……すみません、こっちのお面もください」
あずさ「えっ?」
P「俺もお面つけます!」スチャ
P「俺、昔このヒーロー好きだったんですよ、小学生のころですね」
あずさ「ふふふっ」
P「あはははっ」
あずさ「プロデューサーさんったら子供っぽいですよ~」
P「あずささんだって子供っぽいですよ」
あずさ「ふふっ、二人でつければ恥ずかしくないですね」
P「えぇ、こんなに楽しいのなんて久しぶりです」
P「さ、もう少しでベストポジションに着きますよ」
あずさ「それにしても周りはカップルばっかりですね~」
P「ホント、あの子たちなんてまだ中学生ですよきっと」
あずさ「初々しいわ~、かわいい」
P「俺たちも、周りから見たら同じようにカップルに見えるんですかね」
あずさ「ふふっ、そうかもしれないですね~」
P「だとしたらあずささんのような美人に俺みたいな男じゃ不釣り合いですね」
あずさ「プロデューサーさんだって素敵ですよ?」
あずさ「外見だけじゃない、いつも私たちのために頑張ってくれていること、知ってますから」
P「あずささん……」
あずさ「ね?」
P「はい、あずささんにそういってもらえると自信出てきました」
P「それじゃここで花火見ましょうか」
あずさ「はい~」
ドーン!
P「うわぁ……」
あずさ「きれいですね……」
P「はい……あずささんも……」
あずさ「ん?何か言いました?」
P「い、いえ、何でも……」
ドーン!ドーン!
あずさ「すごいすごーい!」
P(夕闇の中で花火の光が反射したあずささんの顔……綺麗だ……)
あずさ「ほら!あの花火!中から別の花火が出てます~!」
P「すごいですね」
あずさ「あっ、今度のはすごく大きな花火ですよ!」
ドドドーン!
あずさ「きゃっ!」ダキッ
P「あ、あずささん!?」
あずさ「ご、ごめんなさい、思ったよりも音が大きくてびっくりしちゃった……」
P「い、いえ、気にしないでください」
あずさ「すみません……」
あずさ「あっ……わ、私ったらプロデューサーさんに……///」
P「いえ、いいんです、今回は花火ですけど……もっと俺を頼ってください、俺にもたれかかってください」
P「どんなあずささんでも全力で受け止めますから」
あずさ「プロデューサーさん……///」ギュッ
P「あずささん……」
ドーン!ドーン!
P&あずさ「……」チュッ
----------
小鳥「あーっ!あの二人!」
小鳥「き、き、き、キスしてるー!?」
小鳥「あああああああああああああああ!」
カップル女「ちょっとこの人うるさいんだけどー」
カップル男「ほらほら、もしかしたら彼氏とはぐれちゃったのかもしれないし、あっち行こ?」
小鳥「うぅ……どうせ私には彼氏なんていませんよー!」
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あずさ「うふふ……キス……しちゃいましたね……///」
P「はい……」
あずさ「ほらほら、まだ花火は残ってますよ!」ギュッ
P「えぇ、残りの花火も楽しみましょう!」ギュッ
ドーン!ドーン!
ドドドーン!
ドーン……
あずさ「楽しかったわ~」
P「えぇ、すごかったですね!」
あずさ「花火すごくきれいだったわ~」
P「あずささんの方が綺麗でしたよ」
あずさ「あ、あら~///」
P「花火の光が映り込むあずささん、世界で一番きれいでした」
あずさ「ふふっ、ありがとうございます///」
あずさ「それじゃ、明日はもっときれいな私を見せてあげないといけないですね」
P「あ、あずささんはいつだって綺麗です……」
P「その……歩きながらで申し訳ないんですけど……」
P「今、言わないといけない気がするんです」
あずさ「……はい……///」
P「俺、あずささんのことが好きです、アイドルじゃない、一人の女性として……」
P「あずささんのことを愛しています……ずっと、好きでした……」
P「俺と……付き合ってください!」
ちょいと休憩、完結させます
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