杏「こずえと その4」 (45)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393767831

杏「ぐうぐう」

こずえ「ただいまー……」ガチャ

杏「すやすや」

こずえ「…あんずー…ねてるのー…?」

杏「うーん…メインブースターが…イカれた…」

こずえ「………」ノソノソ

杏「う…うーん…浸水…だとぉ…」

こずえ「あんずー…あんずー…」ユッサユッサ

杏「ダメだ…沈んでいくー……」

こずえ「あんずー…おきてー……」ユッサユッサ

杏「んあっ……あれ……こずえ……?」

こずえ「そーだよー…こずえだよー…」

杏「なんで杏の上に乗ってるの……ふわぁ……」

こずえ「おきたー…?」

杏「起きたというか…起こされたというか…」

双葉杏(17)
http://i.imgur.com/Y5akXMg.jpg
http://i.imgur.com/qNn77LV.jpg

遊佐こずえ(11)
http://i.imgur.com/wfXBTkx.jpg
http://i.imgur.com/fQP9MOe.jpg

杏「というか、こずえ、今日撮影じゃなかったっけ…?」

こずえ「もう…おわったよー…?」

杏「えっ……って、おぉ…もうこんな時間か」

こずえ「おしごと…おわったから…かえってきたんだよー…」

杏「そうかそうかー…おかえりー…」

こずえ「えへー…ただいまー……」

杏「ふわぁぁ…あー…よく寝た…」

こずえ「あんず…おきるー…?」

杏「そうだねぇ、とりあえず起きるよー。というわけで、杏から降りるんだー」

こずえ「はーい…」ノソノソ

杏「よしよし…ぬおぉぉ…っと…」ムクリ

こずえ「あんずー…おなかすいたー…?」

杏「んー、いや、別に空いてないけど…こずえはお腹空いてるの?」

こずえ「ちょっと…すいてるー…」

杏「冷蔵庫になんかお菓子あるんじゃない?食べたらー?」

こずえ「うん…たべるー…」

杏「そういえば、明日はこずえの誕生日だねー」

こずえ「こずえの…たんじょうびー…?」

杏「……誕生日、だよね?」

こずえ「……ふわぁ?」

杏「えっ」

こずえ「こずえー…あした…たんじょうびー…」

杏「うん、そうだよね、誕生日だよね」

こずえ「そー…だよー…?」

杏「お、おう…大丈夫?分かってる?」

こずえ「うんー…だいじょうぶー…」

杏「それならいいんだ、うん」

杏(たまに本気で不安になるなぁ、この子は…)

杏「こずえ、何か欲しい物ある?」

こずえ「ほしいものー…?」

杏「そー、欲しい物。誕生日プレゼントー」

こずえ「ぷれぜんとー…くれるのー…?」

杏「勿論ー。折角の誕生日なんだからねー」

こずえ「わぁー…あんずー…ありがとー…」

杏「どういたしましてー。んで、何か欲しい物ってあるー?」

こずえ「ほしいものー…」

杏「あんまり高い物とか、入手不可能な物とかは困るけど」

こずえ「んー……」

杏「あとはまぁ、なんかして欲しいこととか?」

こずえ「して欲しいことー…?」

杏「パッとは思いつかないけど。あ、もちろん、お仕事しろはナシで」

こずえ「ほしいものー…してほしいことー…んー…」

杏「今すぐじゃなくてもいいよ。思いついたらで」

こずえ「…んー…」

杏「ん、何か思いついた?」

こずえ「こずえー…あんずとー…でーとしたいー…」

杏「ぶっ」

こずえ「さながー…いってたんだよー…」

こずえ「あんずとー…でーとしたってー…こずえも…するー…」

杏「いや、あれは紗南が勝手に言っただけでー…」

こずえ「ちがうのー…?」

杏「うん、違うと思う」

こずえ「そっかー…」

杏「…杏と、お出かけしたいの?」

こずえ「こずえ…あんずと…おでかけしたいー…」

杏「それが誕生日プレゼントってことでいいの?」

こずえ「うんー…いいよぉー…」

杏「そういうことなら…まぁ、いいよ」

こずえ「わーい…えへー…」

杏「どこか行きたい所ある?」

こずえ「これー…」

杏「その写真…梨沙の動物レポートのヤツだね」

杏「動物園に行きたいの?」

こずえ「どうぶつえん…いきたいー…」

杏「近くに動物園とかあったかな…調べてみるか」

杏「えーっと…携帯、携帯…」

こずえ「どうぶつえん…あるー…?」

杏「ちょっと待ってねー」

杏「んー……あー、一番近くでも結構遠いなぁ」

こずえ「とおいのー…?」

杏「いや、行ける範囲ではあるけど…」

杏「あー、あとはアレだ、見たい動物とかいる?」

こずえ「うさぎー…みたいー…」

杏「ウサギがいない動物園はないとおもうけど…一応調べとくか」

杏「…あー、うん、一番近い動物園にもバッチリいるね」

杏「小学生はタダで入れるっぽいし…ここでいいかな」

こずえ「やったー…」

杏「うーん、他に誰か誘うべきかな…」

こずえ「こずえー…あんずとー…ふたりでもいいよー…」

杏「え…そ、そう?」

こずえ「うんー…」

杏「まぁ…こずえが、そう言うなら」

杏「あと、スケジュール的に明日いきなりは無理だから」

杏「また別の日にって事になるけど、いい?」

こずえ「いいよぉー…おやすみのひに…いくのー…」

杏「ん、じゃあ、そういうことで」

こずえ「えへー…たのしみー…」

杏(二人で動物園か…大丈夫かな)

杏(きらりか、大人がいた方がいい気がするけど…)

杏(まぁ、なるようになるよね)

―次のお休みの日―

杏「というわけで、本当に動物園に来てしまったよ。二人で」

こずえ「わーい…」

杏「やっぱり、人多いねぇ」

こずえ「たくさん…いるのー…」

杏「逸れないように気をつけなきゃね」

こずえ「おてて…にぎるのー…」ギュ

杏「はいよー。他のお客さんにバレないといいけど…無理かな」

こずえ「ふわぁ…?」

杏「ま、考えててもしょうがないか。チケット買って入ろ」

こずえ「たのしみー…」

イラッシャイマセー

杏「一般1人と小学生1人…いや、私、17なんで…」

こずえ「ちけっとー…かえたー…?」

杏「買えたよー。また子供料金と勘違いされたでござるの巻」

こずえ「あんずー…まちがえらえたー…?」

杏「まぁ、いつもの事だけどね。さ、気にしないで行くよー」

こずえ「おー…」

杏「さーて、どこから見て回ろうかね」

こずえ「あんずー…あそこ…おさるさんー…」

杏「おー、サル山だねぇ」

こずえ「おさるさん…いっぱいー…」

杏「どれがリーダーなんだろ」

こずえ「りーだー…?」

杏「こういうサル山には一番偉いサルがいるんだよー」

こずえ「いちばんえらい…おさるさんー?」

杏「そーそー。あー…あの一番大きいのがそれっぽいね」

こずえ「あのおさるさんが…りーだー?」

杏「多分ねぇ。なんか他のサルがあのサルに道を譲ってるっぽいし」

こずえ「そっかぁー…」

こずえ「こずえたちの…りーだーは…だれー…?」

杏「えっ…プロデューサー…いや、ちひろさん…?」

杏「むしろ、ちひろさんはリーダーっていうかボスザルそのもの…」

こずえ「わー…ぱんだー…」

杏「パンダだねぇ」

こずえ「しろくろー…」

杏「白黒だねぇ」

こずえ「ぱんだの…しっぽ…しろいのー…」

杏「あー、杏も最初は黒だと思ってたなぁ」

杏「たまに黒いのもいるみたいだけど、基本的には白いみたいだね」

こずえ「くろいのは…めずらしーのー…?」

杏「多分そうなんじゃないかなぁ」

こずえ「そっかぁー…」

杏「パンダの絵を描いて、白と黒を正しく塗り分けろって言われたら出来ないよねぇ」

こずえ「みて…おぼえるのー…」

杏「そうだねぇ。目の前に本物がいるんだし、覚えとくかー」

こずえ「ぞうさんー…」

杏「デカァァァいッ、説明不要!」

こずえ「おっきーねー……」

杏「近くで見るとまたなかなかの迫力」

こずえ「ごはん…たべてるよー…」

杏「リンゴ1個丸々食べてるね」

こずえ「すごいー…」

杏「1日に100kg以上ご飯を食べるって書いてるねぇ」

こずえ「ひゃっきろー…!」

杏「杏の体重の3倍以上だよ」

こずえ「たくさん…たべるんだねー…」

杏「ご飯を用意するのも一苦労だねぇ」

こずえ「たいへんそうー…」

杏「杏なら飴玉一袋で事足りるよ」

こずえ「らくちーん…」

こずえ「きりんさんー…」

杏「首ながー」

こずえ「ながいねー…」

杏「見上げるのも一苦労だねぇ」

こずえ「どうして…あんなにながいのー…?」

杏「なんか色々理由があるらしいよー」

杏「高い所にある葉っぱを食べるからー、とか、遠くにいる敵を素早く見つけられるからー、とか」

こずえ「そっかぁー…」

杏「ちなみに、杏が小さいのはみんなに運んでもらって楽をする為だよ」

こずえ「ふわぁ…そうなのー…?」

杏「ウソだけど、実際みんなによく運んでもらって楽してるから間違いではないかもしれない」

こずえ「こずえもー…みんなに…はこんでもらうー…」

杏「楽ちんだよねー」

こずえ「ねー…」

こずえ「こあらー…」

杏「寝てるね」

こずえ「おねむー…?」

杏「殆ど寝てるらしいよ。なんてうらやましい…」

こずえ「うらやましいのー…?」

杏「殆ど寝て、たまにご飯食べるだけでいいなんて、最高だとは思わんかね」

こずえ「んー…」

杏「はぁー、コアラになりたい」

こずえ「こあらのきもちに…なるのー…?」

杏「あはは、仁奈みたいだね」

こずえ「にな…こあらの…きぐるみきてたー…」

杏「着てたねぇ」

こずえ「あんずも…こあらのきぐるみ…きるのー…?」

杏「えー…どうしよ。それで、好きなだけ寝れるっていうなら考えるけど」

こずえ「しらない…どうぶつー…」

杏「これはスローロリスくんだねぇ」

こずえ「すろーろりすー…?」

杏「えーと…なになに…ロリス科の猿の仲間、らしいよ」

こずえ「おさるさんの…おともだちー…?」

杏「だねぇ。でも、サルと違って動きはゆっくりだねぇ」

こずえ「あんまり…うごかないねー…」

杏「まぁ、名前にスローって付いてるぐらいだからね」

こずえ「すろー…?」

杏「遅いって意味だよ」

こずえ「おそいー…こずえも…すろー…」

杏「あー、確かに、こずえもいつもゆっくりな動きだねー」

こずえ「すろーこずえー…」

杏「スローこずえかぁ。強そうだねぇ」

こずえ「あー…うさぎー…」

杏「おー、いたいた。なんか触れるらしいよー」

こずえ「うさぎー…さわるー…!」

杏「行っといでー、ここで見とくから」

こずえ「あんずも…いくのー…」

杏「え、杏も…?まぁ、いいけど…」

こずえ「いっしょに…うさぎ…さわるんだよー…」

杏「はいはい。どれどれ…全然怖がらないんだね…おぉ、もふもふ」

こずえ「やわらかいー…」ナデナデ

杏「ほれ、ニンジン食べろー」

こずえ「にんじん…たべてる…」

杏「すっごい小刻みに食べてる…って、なんか凄い集まってきたんだけど…ぎゃー」

こずえ「あんずが…うさぎだらけー…」

杏「う、動けん」

こずえ「ふくろうー…」

杏「なんかすっごいこっち見てるね」

こずえ「ずっと…みてるー…」

杏「杏達が気になるのかな」

こずえ「こずえも…ふくろう…みるー…」

杏「どっちが先に音を上げるかな」

こずえ「じー……」

杏「フクロウと言えば、魔法使いのペットみたいなイメージがあるよねぇ」

こずえ「まほうつかいー…?」

杏「多分ハリーポッターからだと思うけどね。イメージが根付いたの」

杏「蘭子もCDのジャケットでフクロウ手に乗せてたなぁ」

杏「重かったみたいで、手が震えてたけど」

こずえ「じー……」

杏「まだ続いてるよ。こずえとフクロウの対決」

こずえ「らいおんー…」

杏「お昼の番組の黄色いヤツでもマクロスFのOPでもないよー」

こずえ「…?」

杏「ごめん、なんでもない」

こずえ「らいおん…かっこいい…」

杏「たてがみが立派だねぇ」

こずえ「こずえ…しってるよ…らいおんさんは…ねこのおともだちー…」

杏「おー、よく知ってるね。ライオンはネコ科の動物だからねー」

こずえ「えへー…」

杏「トラとかヒョウとかチーターとかは全部ネコ科だねぇ」

こずえ「とらと…ひょうと…ちーたーは…どうちがうのー…?」

杏「えっ…さぁ、模様とか?」

杏「隣にトラもいるし、ちょっと見てみようか」

こずえ「みるー…」

杏「んー、これで半分ぐらいは見終わったかな?」

こずえ「はんぶんー…」

杏「この地図だと…左半分を見て回ったことになるね」

こずえ「あとは…みぎがわー…」

杏「そうだねー。でもその前に、そろそろお昼だしなんか食べるかー」

こずえ「たべるー…」

杏「こずえ、お腹空いた?」

こずえ「うんー…おなかすいたー…」

杏「そかそか。あっちにレストランがあるみたいだし、行ってみようか」

こずえ「うん…いくー…」

杏「カレーうまー」

こずえ「ふー…ふー…ちゅるちゅる…」

杏「うどん美味しい?」

こずえ「おいしー…」

杏「ん、火傷しないようにねー」

こずえ「はぁい……ふー…ふー…ちゅるん」

杏「カレーにうどん…カレーうどん」

こずえ「かれーうどん…」

杏「カレーとうどんどっち食べるか迷ってる時に」

杏「じゃあカレーうどん食べればいいじゃんっていうのは違うよねぇ」

こずえ「かれーと…うどんと…かれーうどんは…ちがうよぉ…」

杏「ねー。全然違うよねー」

こずえ「あとはんぶん…いくよぉー…」

杏「うぃー」

杏(ご飯食べたらちょっと眠くなってきた…)

こずえ「あんずー…きれいな…とりー…」

杏「ん?あぁ、クジャクだねぇ」

こずえ「くじゃくー…」

杏「凄い羽だよねぇ」

こずえ「きれー…」

杏「オスがあの羽を広げて、メスを誘うんだってさー」

こずえ「あー…あのくじゃく…あんず…みてる…」

杏「え…あ、ホントだ」

バッ

杏「!?」

こずえ「はね…ひろげたよぉー…?」

杏「いや、おかしい、いろいろ間違ってる!」

こずえ「ごりらー…」

杏「ゴリラゴリラ」

こずえ「ごりらごりらー…」

杏「ゴリラゴリラゴリラ」

こずえ「ごりらごりらごりらー…」

杏「これが学名っていうね」

こずえ「つよそー…」

杏「でも、実際は温厚な性格らしいよ」

こずえ「そーなんだー…」

杏「あと、アドリブでやりたい放題やったり、イボンコペッタンコだったり」

こずえ「…?」

杏「これは関係なかったね」

こずえ「もこもこー…」

杏「ん?ヒツジでもいt…って、アルパカ、アルパカじゃないか!」

こずえ「あるぱかー…?」

杏「まさかアルパカを見れるとは」

こずえ「あんず…あるぱかすきなのー…?」

杏「うん、割と好きかも」

こずえ「そっかぁー…」

杏「この絶妙な顔とフォルムがまた」

こずえ「じーっ……」

杏「どれか一匹に卯月って名前つけちゃダメかな」

こずえ「うづきー…?」

杏「みんな大好きうづパカ」

こずえ「うづぱかー…」

こずえ「しまうまー…」

杏「しましまだねぇ」

こずえ「しましまー…どうしてー…しましまなのー…?」

杏「んー…書いてるかな…あー、なんかそれっぽい説明が」

杏「シマウマが群れでいると、大きい縞々の塊に見えるから襲われにくくなるんだって」

こずえ「ふわぁ…そうなんだー…」

杏「動物の変わった模様とか色とかはちゃんと理由があるんだねぇ」

こずえ「ねー…」

杏「そういえばゼブラーマンなんてものがあったなぁ」

こずえ「ぜぶらーまんー…?」

杏「なんか、白黒つけるぜ、とかいうの」

こずえ「しろくろつける…おせろー…?」

杏「オセロではないなぁ。まぁ、オセロも白黒つけるゲームではあるけど」

こずえ「こずえ…おせろ…すきー…」

杏「あー…こずえ、なんとなくオセロ強そうだね…」

こずえ「かばー…」

杏「ヒポポタマス」

こずえ「ひぽぽたますー」

杏「オッケー」

こずえ「えへー…」

杏「カバもなかなか大きいねぇ」

こずえ「おっきーねー……」

杏「いつものんびりしてるように見えて、かなり攻撃的な一面もあるらしいよ」

こずえ「ふわぁ…そうなんだー…」

杏「ほら、あの口。牙が凄いよ」

こずえ「わー…ほんとだー…」

杏「あれでガブリとやられたらひとたまりもないねぇ」

こずえ「たべられちゃうー…」

杏「見た目で判断したら危ないね」

こずえ「ねー…」

こずえ「わにー…」

杏「こっちもガブリとやられたらヤバいやつだねー」

こずえ「たべられちゃうねー…」

杏「でも、そんな凶悪なワニにも弱点が」

こずえ「じゃくてんー…?」

杏「ワニワニパニック」

こずえ「しってるよー…げーむせんたーのー…」

杏「そうそう。アレならワニをフルボッコにできるからねぇ」

こずえ「はんまーで…たたくのー…」

杏「もう怒ったぞー」

こずえ「うごきが…はやくなるのー」

杏「こずえはワニワニパニックしたことある?」

こずえ「あるよー…でもー…わに…みてたら…おわっちゃったー…」

杏「実にこずえらしい」

こずえ「あかい…とりー…」

杏「フラミンゴだねぇ」

こずえ「どうして…あかいのー…?」

杏「んー…どれどれ…」

杏「なんか、フラミンゴの餌に体が赤くなるものが入ってるんだってさ」

杏「詳しいことはよく分かんないけど」

こずえ「そっかぁー…」

杏「片足で立ってるのは、水で体が冷えないようにする為なんだって」

こずえ「そうなんだぁー…」

こずえ「でも…かたほうの…あしだけでたつの…たいへんそうー…」

杏「疲れそうだよねぇ」

こずえ「お…おー…」フラフラ

杏「お、フラミンゴの真似?」

こずえ「ふらふら…するのー……」

杏「無理して倒れないようにねー」

こずえ「あらいぐまー…」

杏「あ、あれってハクビシン?」

こずえ「あらいぐまだよぉー…?」

杏「タヌキなのん」

こずえ「あらいぐまだよぉー…?」

杏「アライグマでしょ」

こずえ「そうだよー…」

杏「イタチですよ」

こずえ「ふわぁ……?」

杏「ごめんね、意味わかんなかったね」

こずえ「んー…?」

杏「こずえはかわいいなぁ」

こずえ「えへー…」

こずえ「ぺんぎんー…」

杏「沢山いるねぇ」

こずえ「あるいてるー…」

杏「ペンギンの行列だねぇ」

こずえ「いちばんまえのぺんぎんがー…あんずー…」

杏「え、杏?」

こずえ「そのうしろがー…こずえとー…になとー…さなとー…」

こずえ「こうめとー…しょうことー…さちことー…きらりとー…」

杏「…あはは、そういうことね」ナデナデ

こずえ「えへー…」

杏「ところで、こずえ」

こずえ「んー…なにー…?」

杏「マカロニペンギンは二つの卵を産み、大きいほうだけが孵化するという」

こずえ「そうなのー…?」

杏「言ってみただけ」

こずえ「そっかぁー……」

杏「これで一通り見終わったかな」

こずえ「どうぶつ…たくさん…みれたー…」

杏「ねー」

こずえ「とっても…たのしかったー…」

杏「そっか、それはよかった」

こずえ「あんずは…たのしかったー…?」

杏「ん、杏?そだね、なかなか楽しかったよ」

杏「こんなに動物をじっくり見る機会もそうないしね」

こずえ「そっかぁ…えへー…よかったぁー…」

杏「それじゃあ、遅くならない内に帰ろうか」

杏「もう、見たい所とかはない?大丈夫?」

こずえ「うん…もう…だいじょーぶー…」

杏「ん、それじゃ帰りますか。えーと、入場ゲートは…あっちか」

『ご乗車、ありがとうございます。次は――』

杏「はー…今日はかなり歩いたなぁ…」

こずえ「あんずー…つかれたー…?」

杏「そだねぇ…今になってどっと疲れが…」

こずえ「あんずー…ありがとー…」

杏「ん?」

こずえ「たんじょうび…ぷれぜんとー…」

杏「…あぁ、そう言えば、そういう話だったね」

こずえ「こずえ…とっても…たのしかったよぉー…」

杏「うん、それならよかったよ」

こずえ「また…いっしょに…あそびにいこうねー…?」

杏「…そうだね」

こずえ「えへー…やくそくー…」

杏「ん、約束」

こずえ「えへー…」

こずえ「ふわぁ……」

杏「眠いの?」

こずえ「んー…おねむー……」

杏「んー…降りるまでなら、寝てても良いよ」

こずえ「うん…じゃあ…ねるのー…」

杏「おやすみ」

こずえ「おやすみー…すぅ……」

杏(はぁ…杏も眠いなぁ…)

杏(でも寝過ごしたら困るし…我慢しないと…)

杏(ツイッターでも見てようっと…)

杏(にしても、最近やたらどこかに出かけてる気がするなぁ)

杏(杏は家でだらだらするのが好きなはずなんだけど…)

こずえ「すぅ……あんず……すぅ……」

杏(………ま、喜んでくれる子がいるんだから、いっか)

―数日後―

仁奈「こずえおねーさんと二人で動物園でやがりますか!?!?」

紗南「ずるーい!!」

杏「いや、ほら、こずえが誕生日だったから、特別にだよ?」

仁奈「仁奈も杏おねーさんと動物園に行きてーですよ!」

紗南「あたしもー!!」

杏「えー…仁奈はこの前誕生日だからって杏に無理矢理着ぐるみ着せて遊んだし」

杏「紗南も、ゲームイベント行ったじゃん…」

仁奈「それとこれとは話が別ですよ!!」

紗南「そーだよー!!」

杏「えぇー…」

小梅「え、えっと…こ、今度は…みんなで…遊びに行けば…」

輝子「そうだね…それがいい…フヒッ」

幸子「杏さんの家でお泊り会というのも悪くないですね!」

きらり「うきゃー!楽しそー!」

杏「なんか勝手に話が進んでるんだけど…」

杏(やっぱり家でだらだらが恋しい…)

おしり

SS速報復活記念&遅くなったけどこずえちゃんお誕生日&SR記念

見てくれた人ありがとう

市原仁奈(9)
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三好紗南(14)
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白坂小梅(13)
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星輝子(15)
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輿水幸子(14)
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諸星きらり(17)
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まほうがつかえるこずえちゃん
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