博士「麻酔銃に麻酔針と間違えて毒針を仕込んでしまったんじゃ…」(209)

コナン「そうか!わかったぞ!犯人が…!よーし、おっちゃん!眠ってもらうぜ」パシュッ

小五郎「ふぅぁ!?ほへ…へ…」ドサッ

蘭「お父さん!いつものがきたのね!」

目暮「で、犯人は一体誰なのかね!?」

コナン「えー、それはまず、この密室のトリックを暴いてから…」

犯人「そうです…わたしが、わたしがやりました…」

目暮「いやーお手柄だぞ毛利君!」

蘭「やったわねお父さん!…お父さん?」

小五郎「」

蘭「お父さん!!?どうしたのお父さん!!」

コナン「!?」

目暮「し、死んでる…」

コナン「そんな…バカな…」

蘭「お父さん!おとうさあん!!」ワーン

コナン「おっちゃん…いったいどうしたっていうんだ…」

鑑識「どうやら首に毒を塗った針を刺されたようです」

目暮「一体いつ誰がそんなことを…毛利君はさっきまで推理を解いていたんだぞ!?」

コナン(まさか麻酔針が原因か…!?)

コナン「博士!!」

AV「アンッアンッ」

博士「おうっ!?いきなり入ってくるなといっとるだろう新一!」

コナン「またゲイビデオか…そんなことより博士!大変なんだ!」

博士「血相変えてどうしたんじゃ」

コナン「おっちゃんが、麻酔銃で死んじまったみたいなんだ…」

博士「…」

博士「やはりか…麻酔針の代わりに毒針がなくなっていたからもしかしたらと思っていたが…」

コナン「は、博士!?本当かそれ!?」

博士「光彦君に使おうと思ってたんじゃがのお…」

コナン「どうすんだよ博士!このままじゃ一番おっちゃんの近くにいた俺が疑われちまう!」

博士「まあ待て新一。落ち着くのじゃ」

コナン「クソックソッ…博士…ッてめえのせいだぞ!」

博士「なんじゃと!?責任転嫁はやめるんじゃ新一!」

コナン「はっ…ざまあねえぜ…名探偵コナンが犯罪者になる日がくるなんてな…」

博士「コナン…そうじゃ!わかったぞ新一!この件の打開策が!」

コナン「え?」

博士「新一に戻ればいい話じゃ」

コナン「そうか!俺が工藤新一に戻りさえすれば、江戸川コナンなんて犯罪者はどこにもいなくなるってわけだ」

博士「そうじゃ!一刻も早く黒の組織を葬りさりAPTX4869の解毒薬を完成させるのじゃ」

コナン「今の全部聞いてただろ灰原」

灰原「…」

コナン「今すぐ解毒薬完成に取り掛かってくれ。俺は黒の組織を…」

灰原「嫌よ」

コナン「な、なんでだよ!」

灰原「私はもう犯罪に加担する気はないの。博士も江戸川君も、大人しく警察に出頭しなさい」

博士「なぜわしまで…」

コナン「このクソ女!」ガシッ

灰原「きゃあっ!」

博士「いかん!毛利君の死で気が動転しておるのじゃ!」

灰原「痛い!やめて江戸川くん!」

博士「やめるんじゃ新一!」

コナン「元はといえばお前がAPTX4869を作りさえしなければ俺は子供に戻ることもなかった!おっちゃんが死ぬことはなかった!」

博士「確かに…」

灰原「?!…博士…!?いたっ…ぎゃっ…あっ」ゴスッ

コナン「ハァ…ハァ…ッ」

灰原「」

博士「哀君…!?」

コナン「…あ…ああ…」

博士「死、死んでる…」

コナン「うわあああああああああああああああああ」

コナン「…うう…灰原…灰原…」

博士「…落ち着いたか新一」

コナン「灰原…殺すつもりなんてなかったんだ…」

博士「新一…」

コナン「…うっ…博士…俺、警察行くよ…」

博士「駄目じゃ」

コナン「えっ」

博士「毒針を仕込んだのはわしじゃ。何かしらの罪に問われるかもしれんじゃろ」

コナン「でも…」

博士「人の迷惑を考えろ」

博士「それにお前が罪を犯したなんて蘭君が知ったらどう思うと思う?」

コナン「蘭…」

博士「幻滅どころじゃない。父親を殺した犯人なんて憎くてたまらないじゃろうな…」

コナン「それは博士が…」

博士「まだ言うか新一!」

コナン「!」ビクッ

博士「哀君の処理はわしがしよう。お前は普段通り過ごせばいいのじゃ」

コナン「でもおっちゃんは…」

博士「証拠の麻酔銃はわしが処分する」

おっちゃんの葬式

蘭「ぅうッ・・・ううう…おとうさん…おとうさん…」

英理「…」

歩美「蘭お姉ちゃん…」

コナン「蘭…」

光彦「行きましょう歩美ちゃん。コナン君。今は一人にしてあげた方がいいと思います」

コナン「そうか…そうだな…」

光彦「そういえば、灰原さん最近みませんね」

コナン「!!」

元太郎「風邪で寝込んでるんじゃね?」

光彦「お見舞い行ってみましょう」

コナン「博士ん家は駄目だ!」

歩美「ひゃっ」

光彦「ど、どうしたんですかコナン君。そんな大声あげて…」

コナン「あ、その…駄目なモンは駄目なんだ」

光彦「何が駄目なんですか!」

コナン「え、と…その…灰原は今旅行にいってんだよ…」

光彦「灰原さんが旅行?灰原さんって典型的なインドア派ですよ?それに僕に何の連絡もないなんて考えにくいですよ」

コナン「…そ、それは」

光彦「ますます怪しいですねェ…」

元太「灰原だけ旅行なんてズルいぞ!俺らを差し置いて!」

歩美「本当なのコナン君?」

コナン「…」

光彦「ともあれ、博士の家に行ってみましょうよ」

元太「そうだな!」

コナン「…」

コナン(ン…?どうしてこいつさっきあんなことを…?)

博士の家

博士「オォ―…おっぅおおおん!!あぉん!い、イイッすごい締め付けじゃぁッ!小○生のはやはりタマランのぉ…!」ギシギシ

灰原「」

ガチャッ
元太「よーっす!博士!遊びにきたぜー」

博士「…な、」

歩美「…え…?」

光彦「…」

コナン「…!?」

灰原「」

博士「う、うぉお!!ノックくらいせんかい!」ニュルンッ

歩美「あぁっ…ああ…あああ…哀ちゃ…」プシャァァ

元太「す、すげえ…」

光彦「…」ワナワナ

博士「くそ、見られた以上仕方ないわい…新一!全員殺せ!」

コナン「てめえええええええええええ!!!」

博士「うぉ!なんじゃ新一!敵はあっちじゃぞ!」

コナン「この野郎!よくも灰原を!この!」ガシッドカッ

博士「落ち着くのじゃ!お前も犯すぞ!」ドンッ

コナン「ぅぐっ」

コナン「…」

元太「コナン!しっかりしろ!」

博士「元太君」

元太「…ヒッ」

博士「ここで見たことは誰にも言うな…と言いたいところじゃが、小学生にそんな芸当は無理じゃ」

元太「あ…ゥワアア…」

博士「安心しろ。お前もわしのラブドールコレクションにくわえてやるぞい」ニュプッ

元太「あぁああああッッ!!」

元太「…」ピクッピクッ

博士「…ふぅ…」

歩美「う、ゥあぁぁあ…」

博士「歩美君。君もはしたない子じゃのう。そんなにスカートを濡らして…」

歩美「ぁぁぁ…ああ…いやあ…こないで…」

博士「今まで君達と旅行したり遠くにキャンプに行ったり、そんな中でわしがどれだけのガソリン代を払ってきたと思ってるんじゃ」

歩美「ぅうっぅううう…」

博士「まあまあ、元太君みたいに可愛がってやるから安心せい」

コナン「ゥ…ここは…?」

博士「ふぅ…」

歩美「」

コナン「…!!歩美!元太!」

博士「あとは防腐処理を施すだけじゃ」

コナン「博士!!テメェ…!!」

博士「…ん?一人足りないような」
パシュッ
博士「おふぅっ」

博士「」ドサッ

光彦「…」

コナン「み、光彦…」

光彦「さっき博士の研究室で見つけたんです。麻酔銃と毒針」

コナン「…殺したのか…」

光彦「殺されて当然です。こんな男は」

コナン「…」

光彦「コナン君。君もですよ」

コナン「あ…」

光彦「君でしょう。灰原さんを殺したのは」

コナン「…」

光彦「君が僕達を博士の家へ近づけたくなかったのは、灰原さんに何かあったのを知っていたから」

コナン「く…っ」

光彦「君の挙動がおかしかったのを見てずっと怪しいと思ってました。君の敗因は…」

コナン「…」

光彦「僕と灰原さんが親密な関係にあったということを知らなかったことです」

コナン「気づいてたよ」

光彦「それは今日でしょ?」

コナン「ああ、そうだよ。灰原がお前に逐一連絡なんておかしいと思ってたんだ」

光彦「そうです。毎日のように連絡を取り合ってました。それが、一週間前からぽつりと途絶えた」

コナン「…くそ…」

光彦「博士は酷い人です。コナン君は博士が灰原さんにずっといかがわしいことをしていたのを知っていましたか」

コナン「…!?そんな…」

光彦「灰原さんが助けてほしそうにあなたを見ていたのに、あなたはそれに気づかなかった。それもあなたの罪です」

コナン「…だって博士は」

   、   ,.  -─-  、
 ∠ \/          \
   ̄7              ヽ
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  │     __,   ,.ィ  ,   、 ヽ
   v‐ 、 ,ィ(∠__,ィ'ノ} /リ_ ト、 i }

   { ,ゝ V`''v'¬ぅァ∠ィtチ;j/l } ル'

   _,ゝ.て、 | ` ̄ _ノ ヾニ _ノ jノ
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光彦「コナン君の前ではゲイを装っていましたからね。小学生に何も興味がないとでもいうかのような」

コナン「そうだ。毎日のようにゲイポルノを見ていたからまさかそんな…」

光彦「ところでこの時計型麻酔銃はコナン君がいつもはめていた時計とそっくりですね。そして今コナン君はつけていない」

コナン「…」

光彦「あの毒針…針を刺され毒死した毛利探偵…つまり、毛利探偵を殺したのもあなたですね?」

コナン「…博士が麻酔針と毒針を間違えたんだ…っ」

光彦「その時点でなぜ警察に行かなかったんですか!!」

コナン「!」ビクッ

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光彦「そうしておけば灰原さんも歩美ちゃんも元太くんも死ななかったんですよ」

コナン「…うう…みんな…」

光彦「灰原さんが、あんな風に死んでからも凌辱されることもなかった…!」

コナン「ぅっ…ぅうう!!」

光彦「灰原さんは、ずっと辛い思いをしてきました。でも僕みたいな小学生が警察に何を言ったって通じませんでした」

コナン「…」

光彦「正義感の強いコナン君に相談しようと思ってました」

光彦「でもそれは見当違いでしたね」

光彦「この人殺し…」
パシュッ
コナン「ぅっ」

光彦「さようならコナン君」

コナン「あ…ぅ…光彦ぉ…」

光彦「…」

コナン「お前だって変わらねえ…お前も、犯罪者だ…ッ」

光彦「そうです」

コナン「」バタッ

光彦「でも、僕はコナン君とは違いますから…これから警察へ行きます…」

光彦「灰原さん…」

博士「ぅりゃっ」ドスッ

光彦「ぅっ」

博士「あらかじめ解毒剤を飲んでおいたのじゃ。麻酔銃と毒針を机の上に放置しておいた意味くらいわからんかったか」

光彦「…そんな…バカな…」

博士「友達を殺す気分はどうじゃった?」

博士「全て哀君を奪ったお前への復讐じゃ。ちょっと手違いもあったがのう」

光彦「ぅ・・ぁ…」ドサッ

博士「所詮小学生は小学生じゃ」

博士「灰原哀、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、そして江戸川コナン…」

博士「暫く退屈しそうにないのう!」


END

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