相模「……結衣ちゃんさ、あいつがう↑ちに何言ったか知ってるでしょ? それでもあいつのこと庇うようなこと言うわけ?」
結衣「……あたしも奉仕部の部員だから。ヒッキーのしたこと、ちゃんと知ってほしいんだ」
相模「へぇ~……。あいつがう↑ちにあんなこと言ったのに、なんか意味があったって言うんだ?」
結衣「……エンディングセレモニーのときだけじゃないよ。それまでの文実でのことも」
相模「……何?」
結衣「……さがみんはさ、文化祭の準備期間中かなりクラスのほうに参加してくれてたじゃん? それはそれで助かってたんだけど……」
結衣「……その間、文実が大変だったのは知ってる?」
相模「……そんなのう↑ちだけじゃないよ、クラスに参加してた実行委員。文実は雪ノ下さんがいるから何も問題なかったしね」
結衣「……あたしも一度、会議室に行ったじゃん? みんなすっごい大変そうだったよ……」
結衣「隼人くんと陽乃さんの手伝いで、なんとか回ってたって聞いたし……ゆきのんがいくらすごくても、あれは無理だったよ」
相模「……はぁ? 全然無理じゃなかったけど? 雪ノ下さんだけでも全然なんとかなったんじゃない?」
相模「それに文実行ってなかった実行委員はう↑ちだけじゃないんだからさ。そんなのう↑ちだけに言わないでよ」
結衣「で、でも、さがみんは実行委員長だったでしょ? それに……クラスに参加していいって決めたのも、さがみんなんでしょ?」
相模「…………」
結衣「……準備期間中にゆきのんが学校休んじゃったの、さがみん知ってる?」
相模「え? 雪ノ下さんが?」
結衣「大したことないってゆきのんは言ってたけどね。ちょっと疲れてただけだって……それでも学校一日休んじゃったんだよ」
相模「……だから何? 雪ノ下さんに謝ればいいわけ? そうすれば結衣ちゃんは満足するの?」
結衣「……ううん、そのことはいいんだ。これについては、全部一人で背負い込んじゃったゆきのんにも原因があると思う」
結衣「あたしが言いたいのはヒッキーのこと」
相模「……なんでそこであいつが出てくんの」
結衣「……ヒッキーは一日も休まず文実に参加して、頑張ってた人たちの一人だったんだよ」
相模「ふんっ……、そんなのあいつがクラスに居場所ないからだったんじゃない?」
結衣「……スローガン変更の会議のときの話もゆきのんから聞いたんだ。そのときヒッキーが言ったことも」
相模「そうだよ、あいつのせいでう↑ち大恥かかされたんだけど? なんでそれがう↑ちを助けたことになるわけ? 意味わかんないんだけど」
結衣「でも、さがみんはそのことで責められたりしなかったんでしょ? ヒッキーが空気読めない奴ってことになっただけで」
相模「…………」
結衣「……その後の文実はちゃんとみんな出るようになって、なんとか文化祭に間に合ったって聞いてる」
相模「…………」
結衣「それで……エンディングセレモニーのときのことも」
相模「……そう、そっちはどう言い訳すんの? あいつがう↑ちに言ったこと」
相模「違うの? 全部う↑ちがいけないんだ? う↑ちがサボってたからあいつもムカついてたんでしょ? はいはいすみませんでした!」
相模「謝るから……もう、う↑ちのことはほっといてよ。結衣ちゃんには関係ないじゃん」
結衣「……関係なくないよ。あたしは奉仕部員だし、さがみんとも友達だからさ。ヒッキーのこと誤解してほしくないよ……」
相模「……ふん、友達だったじゃないの?」
結衣「……ヒッキーは、ムカついてたからさがみんに酷いこと言ったんじゃないと思うよ。なんとも思ってなくもなかったんだろうけど……」
相模「…………」
結衣「……ヒッキーは意味のないことなんて言わないよ。……ぼっちだから、必要以上には人と関わらないんだって」
相模「……で?」
結衣「……あたしたちの演奏が終わったあと、すぐにさがみんの番だったじゃん? ほとんど打ち合わせも出来なかったみたいだし……」
結衣「……あのときは本当にギリギリだったから、だからさがみんを屋上から動かすためにあんなこと言ったんだって……」
相模「…………」
結衣「……あたしもゆきのんに聞いたんだけどね。ヒッキーに直接聞いたわけじゃないんだけど……多分そういうことなんだと思う」
相模「…………」
相模「……だったらなんだってのよ」
相模「……あいつもすごくて、雪ノ下さんもすごくて……う↑ちは最低だって言いたいの?」
相模「う↑ちなんかが実行委員長やるべきじゃなかったって、そう言いたいの? そうだよね、う↑ちもそう思うよ!?」
結衣「さ、さがみん……」
相模「最初から雪ノ下さんがやればよかったのに、あの人やらなかったじゃん。そのくせう↑ちが頼んだら急に張り切りだして……」
相模「ヒキタニだって……あいつには助けてなんて頼んでないよ! 余計なことしてう↑ちを笑い者にしただけじゃん!」
結衣「違う、ヒッキーはそんなこと……」
相模「結衣ちゃんにだってこんなこと言われて……う↑ちをどれだけ惨めにすれば気が済むの!? もうほっといてよ!!」
カツッ! カツッ! カツッ! カツッ!
結衣「さ、さがみん!」
相模「…………」
カッ カッ カッカッ…
結衣「さがみん……」
相模(最悪……)
相模(最悪最悪最悪最悪最悪最悪……!)
相模(……う↑ちだって実行委員長、もっとちゃんとやれたはずなのに。あいつらなんかに関わったせいで……!)
相模(最悪最悪最悪最悪……)
相模「…………」
相模「……はぁ。バイト行かなきゃ……」
チッ チッ チッ チッ…
相模(……あとちょっとだ、今日はもう早く帰って寝たい)
ウィーン ンオオオ
相模「いらっしゃいませー」
相模「!」
八幡「……」
相模(……ヒキタニ)
カツ カツ カツ カツ カツ カツ カツ カツ トッ
八幡「……お願いしまーす」
相模「……い、いらっしゃいませぇ」
相模(……キャットフード)
ピッ
相模「よ、420円になります」
八幡「っと……ん?」
八幡「!」
相模「…………」
八幡「…………」
ジャラ…
相模「……100円のお返しです。あ、ありがとうございましたぁ」
八幡「……」
カツ カツ カツ カツ ウィーン
相模「あっ…………ヒ、ヒキタニ!」
八幡「……あ?」
相模「あ、んと……」
八幡「……なんだよ?」
相模「……この後、ちょっと話せないかな? バイト、もうすぐ終わるんだけど」
八幡「…………えっ、帰りたいんだけど」
相模「す、すぐ終わるから!」
八幡「……じゃあ、外で待ってるよ」
相模「うん……」
ウィーン ンオオオ
相模「……ごめん、待たせちゃって」
八幡「いーや。……んで、話って?」
相模「…………」
相模「……結衣ちゃんに聞いたんだけどさ、文化祭のときあんたがやったのって、う↑ちを助けるためだったの?」
八幡「…………」
八幡「…………はぁ、あいつ……」
相模「…………」
八幡「……由比ヶ浜の奴に何言われたのか知んねーけど、そんなんじゃねーよ」
八幡「……むしろお前には謝らなくちゃいけないと思ってるぐらいだよ。……謝るつもりねーけどな」
相模「あ、謝る? 屋上でのこと?」
八幡「いや、あれは謝る気はない。……俺じゃなくて、雪ノ下のことだ」
相模「雪ノ下さん? 雪ノ下さんが、なんで……」
八幡「……お前が実行委員長やるのを助けてほしい、これがお前がうちに持ってきた依頼だったはずだ」
八幡「なのに雪ノ下は委員長の仕事を全部自分でやっちまいやがった。これは明らかにやり過ぎだ」
相模「…………」
八幡「そもそも奉仕部は飢えた奴に魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教えるとこなんだよ。……雪ノ下が言うにはな」
八幡「それを文実のときは、あいつは自分で破ったんだよ。うちの理念からは外れる」
八幡「……一応、あの件は雪ノ下が個人的に引き受けた話ってことになってたんだが、お前は奉仕部に頼んできたんだからな」
八幡「俺も助けてやるべきだったんだろうけど、あのときはあいつと……妙な感じだったんでな。ちゃんと注意出来なかったんだよ」
相模「な、何それ……」
八幡「……スローガン決めのときのことも、屋上でのことも」
八幡「お前のためっつーより雪ノ下……いや、文化祭を成功させるためだ。……お前にムカついてたのもあるしな」
八幡「だからお前は安心して被害者面してていいんだよ」
相模「…………」
八幡「…………」
相模「……何それ。そんな、そんなの……ふ、ふざけないでよっ!」
八幡「……」
相模「あれは、う↑ちの失敗! 雪ノ下さんに手伝い頼んだのも、責任から逃げたのも、雪ノ下さんから逃げたのも……全部う↑ちの失敗!」
相模(……あ、あれ?)
相模「そんなんでなんであんたに謝られなくちゃいけないわけ? 全部、全部……う↑ちがいけなかったのにっ!」
八幡「…………」
相模(やばいやばいやばいやばい……)
相模「う↑ちがやるはずだった! ……うっ、う↑ちがちゃんとやって、文化祭成功させて……みんなを喜ばせるはずだったのに……」
八幡「…………」
相模「あ、あんただって……う↑ちのせいでみんなに酷いこと言われて……なのに、そんな平気そうな顔して……」
八幡「…………」
相模「……本当ならう↑ちがっ……う↑ちがっ」
相模(あっ)
ポロ… ポロッ ポロポロ…
相模「うっ、うっ……うぅ、うっ……うええぇぇぇ…………」
八幡「え?」
相模「はっ、あっあっ、ああぁぁ……うわああぁぁぁ……うあああぁぁぁぁ!」
八幡「ちょっ!? いやっ、ええ!?」
相模(本当ならう↑ちがああなってたんだ……逃げ出して……放り出して……)
相模「ふあああぁぁぁぁぁ! ……ヒック、ヒック……ふえぇぇ……ひいぃぃぃン……!」
八幡「いや、ちょっ……悪かったよ、言いすぎたわ。ごめん、謝るから……」
相模「ふうう、うっうっ……ヒッ、…………うえぇ、うえっ…………ッ、……ッ」
八幡「大丈夫だから……俺も雪ノ下も気にしてないから……泣くなって」
相模「ハァ、ハァ…………グズッ、…………み、み……」
八幡「あ?」
相模「……ッ、ッ、ズウゥッ…………見るなぁ……」
八幡「あ、ああ……、すまん」
八幡「…………」
カト カト カト カト ウィーン ンオオオ
相模「……ヒック、ヒック…………ハァ、ハァ…………ヒック……」
ウィーン ンオオオ カト カト カト カト
八幡「……ほらよ、拭けよ」
相模「…………ありがとう」
八幡「お前んとこのティッシュだけどな」
相模「ズウゥッ………………中に、聞こえちゃったかな」
八幡「んあ……大丈夫だろ。音楽かかってたし、こっちは見えないし。俺にも普通にしてたよ」
相模「…………ありがとう」
八幡「いや……。じゃあ、俺もう行くな? ……じゃあな」
相模「……あ、あのさ」
八幡「あ?」
相模「……あんたと雪ノ下さんって、付き合ってんの?」
八幡「はあ? んなわけねーだろ」
相模「で、でも、文実で噂になってたから……じゃあ、やっぱり結衣ちゃんと?」
八幡「……どっちともちげーよ。ぼっちに男女交際なんて、出来るわけねーだろ」
相模「そう……、そっか」
八幡「……そうだよ」
相模「…………うん、ごめんそれだけ。ありがと」
八幡「……あっそ。じゃな」
カツ カツ カツ カツ
相模「…………はぁ」
カツ カツ カツ カツ…
相模(はっず…………泣いてるとこ超見られた)
相模(あいつ、誰かに言うかな…………言う相手いないか。いても結衣ちゃんぐらい……)
相模(……多分大丈夫だよね。あっ、ティッシュの代金……いっか、返されても微妙だろうし)
相模(…………ありがとうもごめんなさいも言えなかったな)
相模(……ん? でも、あたしが言う必要もなくない?)
相模(……結局う↑ちが勝手にダメだっただけで、ヒキタニも雪ノ下さんも勝手にやってただけじゃない?)
相模(…………なんかもうよくわかんないや。やっぱりあんなことしないで、早く帰ればよかったかな……)
相模(……でも。悪い奴じゃないのかな……ヒキタニ、いや)
相模「……比企谷、か」
相模「!」
キョロキョロ
相模「…………はっず」
カツ カツ カツ カツ
相模(…………悪い奴じゃ、ないよね)
ワイワイワイ ガヤガヤガヤガヤ
「ねぇ、またあいつ寝たふりしてんだけどー」
「どっか別んとこ行けばいいのにねー? なんで居んだろ」
「ねぇ~、マジでキモいよね。ねー、相模」
相模「…………だね」
おわり
いくらか考えてみたけどヒッキーが鉄壁すぎてきつい
とりあえずほ
ほ
奉仕部室
八幡「……ん。今日は俺が一番乗りか」
八幡「いつも先にいるあいつがいないと部屋ががらんとしちゃってるよ」
八幡「……まあ心配してくれるような奴じゃないが。さて、いつものように本でも……」
コンコン
八幡「ん?誰だ?」
ガラッ
相模「……し、失礼しまーす……」
八幡「」
八幡「…………」
相模「…………」
八幡「…………何の用だよ?」
相模「え、えっと……」
八幡「冬でも越したいのか?まだ秋だぞ」
相模「越冬なんて相談しないわよ!うちは爬虫類じゃない!」
八幡「じゃあなんなんだよ。冷やかしならごめんだぞ」
相模「…………」
八幡「…………いや、そう押し黙られても困るんだが」
八幡「なんでもいいけど用なら手短に頼む。直に雪ノ下が来そうだし」
相模「雪ノ下さんが?」
八幡「ああ。顔合わせづらいだろ、色々と」
相模「……」
八幡「いいから話してみ。不完全でも動くことが道を開くことだぞ」
相模「……えっと……その……」
八幡「ああ」
相模「……奉仕部、入れてもらえない、かな……」
八幡「」
相模「そ、そんなに意外そうな顔しなくてもいいじゃない」
八幡「いや、ガンジーが助走つけて走り幅跳びするぐらい驚いたわ」
相模「どういう例えよそれ!?」
八幡「いや、深い意味はないが」
八幡「ただ、そう言う事なら雪ノ下か先生を通してくれ。俺に決裁権はない」
相模「……理由、聞かないの?」
八幡「言いたいのか?」
八幡「別に内申が良くなるような部でもなし、好きにすればいい」
八幡「私怨とかそういう訳でもないんだろ?」
相模「そ、それはそうだけど……」
八幡「ならいい。後ろに椅子あるから、好きに座ってろよ」
相模「う……うん」
一応言っておくけど>>1じゃないし特に展開も考えてないから期待しないでね
ガラッ
雪乃「……あら、珍しいお客様がいるわね」
相模「う……」 ビクッ
八幡「……そう威圧してやらなさんな。入部希望者だとさ」
雪乃「……?比企谷君にしては面白い冗談ね」
八幡「まあ詳しい話は本人としてくれ。俺も仔細は知らん」
相模「う……うん」
相模「えっと、その、ご、ごめんなさい文化祭は!雪ノ下さん!」
雪乃「……別に貴女が気に病むことでもないけれど。澄んだことよ。私としても色々得るところはあった文化祭だったし」 チラッ
八幡「……」
相模「で、でも」
雪乃「……まあ、反省を示してくれただけでも見込みはあるのじゃないかしら。自分を認め、変わろうとすることは悪い事じゃないわ」
八幡「無理に変わる必要もないけど、な」
相模「……あ、ありがとう」
澄んだ→済んだ
相模「雪ノ下さんっていい人なんだね。うち、ずっと誤解してた」
八幡「怜悧で愚直で毒舌だけどな。アイスソードみたいなもんだ」
雪乃「はかいのつるぎに言われたくはないわね」
相模「……二人って本当に付き合ってないの?」
八・雪「「ありえないな(わね)」」
相模「そうなの?とてもそうは見えないけど」 フゥ
雪乃「……入部、受理するわ」
相模「本当!?ありがとー!」
八幡「……」
次の日
取り巻き1「南ー、今日はもう帰るのー?」
相模「いや、寄る所あるからー」
取り巻き2「寄る所?まさか男でもできたの?」
相模「まっさかー、そんじゃね!」 タタタ
ガラッ
相模「……」 チラッ
八幡「……」 チラッ
相模「……」 カリカリ
八幡「……」 ペラッ
相模「…………」 カリカリ
八幡「…………」 ペラッ
ガラッ
結衣「やっはろー……って、ええええええ!?さがみん!?」
相模「う……うん、こんにちは由比ヶ浜さん」
八幡(そんなに驚くことも……まあ驚くか普通は)
結衣「どういう事なのヒッキー!?説明してほしいし!」
八幡「……相変わらずテンション高いなお前。入部したんだよ」
結衣「入部!?いつ!?」
八幡「昨日」
結衣「だ、だめだよさがみん!さがみんみたいなクラスの人気者がこんな部活入ってもいいことないよ!クリーニングオフだよ!」
相模「は、はぁ……」
八幡「完全にブーメランなんだが……というかクーリングオフっていいたいのか?」
結衣「そう!それ!」
八幡(意味わかって言ってんのかなこいつ……)
八幡「先に言っておくが雪ノ下は了承済みだ。先生は知らんが」
結衣「そ、そうなんだ。けどさがみんどうしてそんな」 ワタワタ
八幡「 >落ち着け 」 ペシッ
結衣「あうっ」
相模「ふふっ、やだな、由比ヶ浜さんが教えてくれたんじゃない。うちに真相を、さ」 チラッ
八幡「……」
結衣「け、けど別に入部なんてすることなくたって……」
相模「それもそうかもしれないけどさ。うちなりに色々考えさせられてさ」
相模「うち、容姿だけはそこそこ良くて、他に取り柄とかなかったけど愛想も振る舞えてさ」
相模「そんなぬるま湯に浸かってた所に氷水ぶっかけられたんだよね、この前」
八幡「……」
相模「結局、うちにできる事なんて何もなかった。多分、それでもあのまま終わってたら何とも思わないまま終わってた」
結衣「さがみん……」
相模「けど、この前由比ヶ浜さんに言われて、比企谷君と偶然話をして、思ったんだ」
相模「なんて凄い人たちなんだろう、って」
八幡「……」
八幡「そりゃとんだ考え違いだな。俺は社会から考えれば爪弾き者だよ」
相模「"俺は"。"俺達は"じゃなくて。そういう所が凄いって思うのうち」
八幡「……そうだとしても、無理に変わったって何もいい事なんかないぞ。中二病かぼっちが一人生まれるだけだ」
相模「わかってる。だけどうち、みんなを同じ目線で見ていたいと思ったの」
相模「自分が傷つくことを厭わない、自分に責任を持てるようになりたくて」
八幡「……」
結衣「そっか。……わたし、さがみんのこともっと好きになれそうかも」
相模「うち、ひどかったもんね……」
結衣「いやいや、そういう事じゃないくて!その、」
八幡「"そこそこわりと"仲良かったんだろ?」
結衣「ひ、ヒッキー!」
八幡「後腐れない方がいいだろ。同じ部の仲間になるんだから」
相模「あはは……うん。これからよろしくね、由比ヶ浜さん」
結衣「う、うん!こちらこそ!」
相模「……それで」
八幡「うん?」
相模「雪ノ下さんじゃないってことは、由比ヶ浜さんなの?」
八幡「あん?」
結衣「さ、さがみん何言ってんの!?わたしはその、ヒッキーとはその……」
相模「なんのことー?うち別に比企谷くんがとは何も言ってないけどー?」 ニヤニヤ
結衣「さ、さがみなみーん!!」 カァァ
八幡「……」
相模「けど、ふーん。そうなんだぁ……」 クスッ
ガラッ
雪乃「……お揃いのようね」
相模「あ、雪ノ下さん」
八幡「そんじゃ、今日も部活始めるとすっか」 ペラッ
雪乃「ええ」 ペラッ
おわり
ヒッキーうまく書ける人尊敬するわ
終わったしお風呂
乙したー
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