カツオ「僕は磯野カツオ、悪魔と契約した元人間だ」(386)

突然

僕は授業中、頭痛に襲われた

カツオ「ウアアアアアアアアアアアアアア」

花沢「い、磯野くん!?」

担任「磯野、どうしたんだ」

かおり「磯野くんの顔色がおかしいわ!」

カツオ「……」

カツオ「ナンデモナイ…ッス」

僕は心配されるのが嫌で教室を出て屋上に向かった

カツオ「うっ……」

カツオの右眼は真っ赤に充血していた

カツオ「…ウッヒ…なんだこれ……」

そして、僕はそこで気を失った

……



波平「なに?カツオが授業中に倒れただと?」

サザエ「そうなのよ、突然奇声を上げて倒れたんですって」

フネ「まあ」

ワカメ「お兄ちゃんは大丈夫なの?」

サザエ「今、中島くん達と野球してるはずよ」

マスオ「だったら心配する必要はなさそうですね~」

そこで「カツオミソッ!」ってなるんですね分かります

中島「そうら、磯野いくぞー」

カツオ「…」

中島「磯野?」

花沢「磯野くん、やっぱり休んでた方がいいわよ」

カツオ「ピクピクッ」

中島「仕方ないなぁ、僕が家まで送って行ってやるよ」

中島がカツオを抱き上げようとしたその時

カツオは手に持っていた木製バットで中島の後頭部を叩いた

ガツガツッ

中島「……!!!」

花沢「い、磯野くん!!何してるのよ!!!」

一方その頃

タラオ「闇の炎に抱かれて消えろ!」
リカ「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメント......ディス、ワールド!」

カツオは自我を保つことが出来ず

ひたすら中島の後頭部をバットでたたき続けた

中島の顔面は血だらけに染まっている

花沢「いやああああああああああああああああ」

花沢さんは恐怖に襲われその場から逃げ出した

残されたカツオと中島、危険な状態だ

スタスタ

そんな中、サングラスをかけた1人の男が暴走するカツオの下へ近づく

ノリスケ「……カツオくん、良い状態に出来上がってるじゃないか」

口元を歪めそう言い放ったのはノリスケであった

サザエさんssは久しぶりに見たから>>1には最後まで続けて欲しいわ

暴走していたカツオの動きはピタりと止まり

我に返った

カツオ「………は……な、中島!?」

血だらけになった中島を見て驚くカツオ

まさか…自分がやったのか……?

ノリスケ「自らの手で友人を殺めるなんて、合格だカツオくん」

カツオ「の、ノリスケおじさん…嘘だ!!僕は中島に手を出してない!!」

ノリスケ「君のその手に持っている血だらけのバットはなんだ?」

カツオ「…こ…これは……?」

ノリスケ「さっきまで使っていた凶器さ」

というか花澤さんだったら暴走したカツオ程度屁でもないんじゃねーの?

ノリスケ「フフッ、覚えてないのも無理はないさ」

カツオ「……最近…こんなのばっかりなんだ……」

カツオ「急に頭痛に襲われて…気づいたら僕が暴れてるみたいなんだ!」

ノリスケ「答えを教えてあげよう、カツオくん」

カツオ「…?」

ノリスケ「それはもう1人の君の人格さ」

カツオ「もう1人の僕の人格!?」

ノリスケ「悪魔だよ、カツオくん」

カツオ「……悪魔………?」

ノリスケ「ぼかぁ、その力を手に入れた事を契約と呼んでいる」

ノリスケ「君は選ばれし者だ!カツオくん!」

http://i.imgur.com/3ljM55c.jpg

カツオ「…ふ…ふざけるな…!!こんな力…僕は望んじゃいない!!」

ノリスケ「悪魔との契約は突然起きるものなんだ」

ノリスケ「今後、君は再び悪魔化し人間を殺めていくことになる」

カツオ「…お祓いしてもらえばいいじゃないか!こんなの!」

ノリスケ「ククッ、甘いなカツオくん」

カツオ「どういう事…?」

ノリスケ「確かに数千年前、人間の身体に宿る悪魔を取り除く事が出来る奴がいた」

ノリスケ「だが、そいつはもう大昔も前のこと」

ノリスケ「今の時代に悪魔を取り除ける奴はいない」

カツオ「そ……そんな……」

>>27
なぜこの画像を貼ったのか、俺はお前の意図が読めないよ

ノリスケ「そう落ち込むなカツオくん」

カツオ「……」

ノリスケ「もっと契約出来たことを光栄に思うべきだ」

ノリスケ「その力を、役に立てようとは思わないか?」

カツオ「この力が……役に立つの?」

ノリスケ「ああ…フフッ……もちろんさ…」

カツオ「ど、どうすればいいの!?」

ノリスケ「まずは僕達の仲間に入ることだ」

カツオ「ノリスケおじさんだけじゃないの……?」

ノリスケ「ああ…悪魔化出来る人間は君だけじゃないからな…」

ノリスケ「さあ、僕について来い」

カツオは中々決断を下すことが出来なかった

明日は学校がある

急にいなくなってしまえば家族が心配する

けど、このまま放っておけば被害が収まることはない

だったら悪魔について詳しいノリスケおじさんについて行くのが賢明な判断…

ノリスケ「フッ、そう簡単には決断は下せないようだね」

ノリスケ「よし…1週間だけ考える時間を与えよう」

カツオ「1週間……」

ノリスケ「1週間後、再びこの公園に僕は行く。その時に答えを聞かせてくれ。」

カツオ「も、もし!その誘いを断ったら…?」

ノリスケ「………さぁ、どうなるだろうね」

そう言い残し、闇にへと姿を消したノリスケ

1人取り残されたカツオに1週間の猶予が与えられた

ノリスケが組織に居るという事は少なからず磯野家にも関わりがある者がいるな...
まぁどうせタ○ヲだろ

次の日

中島「お、おはよー」

中島は全身包帯だらけで学校に姿を現した

花沢(ぶ…無事だったのね……)

担任「中島、お前昨日誰に襲われたんだ?」

中島「え…いやあの……」

中島(…ここで磯野の名前を出せば…磯野が捕まっちゃう…)

中島「う、裏のおじいちゃんです」

中島の発言は全くの嘘であった

担任「よし、その事はすぐに警察に伝えておく」

中島「え…え!何もそこまでしなくてもいいですよぉ!」

担任「何を言っているんだ!そんな大怪我をさせられたんだぞ!」

裏のおじいちゃん(´;ω;`)

サザエ「カツオー!あんた何時まで寝てるつもりよ!」

バサッ

サザエ「あら…いないわ」

ワカメ「お兄ちゃんならさっき出かけたわよ」

サザエ「まあ!学校も行かずに出かけるなんて!お父さんに報告よ!」

タラ「報告ですぅ」


カツオは学校をサボり近所の図書館に来ていた

カツオ「……悪魔……昔から存在していたんだ…」

古い資料を手に取る、悪魔について調べ始める

悪魔...七つの大罪とか出てくんのかな

>>41
色欲のワカメか・・・

ノリスケの言っていた通り契約が起きるのは突然である

契約が起きれば悪魔の魂がその人間に宿り

カツオのような暴走状態を引き起こすことになる

カツオ「…身体に宿れば次第に人格が悪魔と入れ替わり…完全に自我を保てなくなる……?」

カツオ「……このままじゃ…僕自身が……」

カツオは目に涙を浮かべながら図書館を飛び出た

もう、ノリスケ達の誘いに乗るしか希望はない

>>43今考えたら磯野家カツオを除いてちょうど7人なのか
こりゃなんかあるかもな、wktk

その夜

裏のおじいちゃん「はぁー…全くなぜワシが警察なんかに…」

中島の嘘発言により裏のおじいちゃんは警察にへと向かおうとしていた

溜め息をつきながら、夜道を歩いていると

イササカ「どうも、イササカです」

裏のおじいちゃん「ん?」

イササカ「うふっ」

イササカの両眼が真っ赤に変色し裏のおじいちゃんに飛び掛かった

裏のおじいちゃん「…!?」

グチュグチュッ

グチャッ

裏のおじいちゃん(´;ω;`)

中島「ああ、それにしても裏のおじいちゃんには悪い事しちゃったなぁ」

花沢「でも、磯野くん守るためにはそうするしかなかったのよ」

中島「でもさぁ…あの時の磯野ホントにおかしかったんだよぉ」

花沢「そうね、まるでいつもの磯野くんじゃなかったみたいだったわ」

中島「……ん……クンクン」

花沢「やだわ、あたしの身体の匂いなんて嗅がないでよ」

中島「…血の匂いがするんだけど…」

花沢「え?」

中島が指差した方向には全身血だらけでの裏爺が倒れている

花沢「た、大変だわ!!」

タッタッタ

2人は急いで駆け寄るが時既に遅し

既におじいちゃんは衰弱しきっていた

裏のおじいちゃん「ごふっ……」

中島「おじいさん!大丈夫ですか?」

裏のおじいちゃんは必死に力を振り絞り声を出す

裏のおじいちゃん「い……ザザ………カ……」

花沢「イザザカ?」

すると

背後から首を180度回転しているイササカ先生が

電柱から飛び降り2人に襲い掛かった

ズサッ

中島「…ぐあああああああああ」

包丁のようなもので背中を斬りつけられる中島

花沢「中島くん!!!」

イササカ「ウッヒィッ…ウゥッァ」

花沢「な、なによこいつ…いつもと様子が変よ…!」

中島「変な小説ばっかり書いてておかしくなったんじゃないのかぁ?」

裏のおじいちゃんが何をしたって言うんだ!

それより中島が背中を切られてて平然としてるのが違和感あるんだけど

>>54そりゃあバットでグチャグチャにされても生きているような奴ですし

イササカ「……クヒッ……ウッ…ふふふふふふふ」

花沢「なに笑ってんのよ!変人小説家!!」

中島「お前の半分の作品が盗作ってじいちゃんから聞いたぞー!」

イササカ「…フゥ…餓鬼がうるさいですなぁ」

花沢「喋ったわ」

中島「さっきまで奇声ばっかり上げたのに」

イササカ「…私は悪魔……選ばれし者なのですよ…ウフフフ」

花沢「なにバカな事言ってんのよ!いい加減にしないと…」

イササカ「餓鬼が」

ズシッ

花沢「!?」中島「…!!」

イササカが2人を睨みつけると2人はその場で座り込んだ

花沢「はぁ……はぁ……」

中島「に、睨まれただけなのに……」

イササカから出るオーラに押しつぶされそうになる

花沢(く…苦しい…わ!呼吸が……!)

イササカ「餓鬼の命1つ奪うのぐらい容易いんですよ」

花沢「……い……やっ…!!」

イササカ「今更命乞いをしても…」

ヒュンッ

カーンッ

イササカ目がけて傘が飛んできた

それを片腕で弾き返し防御するイササカ

イササカ「おやおや……まさかそちらから出て来るとは」

カツオ「僕の大事な友達に、手を出すな……!」

目か...
バジリスクとか蛇系の悪魔かな?

カツオがその場に登場すると

先程までのオーラの効力は切れた

花沢「……はぁはぁ……さっきまでの息苦しさが無いわ…」

中島「い、磯野ォ!!」

カツオ「ごめん2人共…僕のせいで巻き込んじゃって」

イササカ「ノリスケ様が期限を1週間としていましたが」

イササカ「1日に変更されたみたいなので、お迎えに上がりました」

カツオ「そういうことだと思ったよ…」

花沢「ど、どういうことなの磯野くん!?ノリスケさんが関係あるの!?」

カツオ「ごめん……今は話せないんだ……」

中島「磯野…」

イササカ「さぁ行きましょう、選ばれし者よ」

カツオ「……そう…僕はもう人間じゃない」

カツオ「僕は磯野カツオ、悪魔と契約した元人間だ」

花沢「……!」

カツオは自我を保ったまま悪魔化する

カツオ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

イササカ「バ、バカな……!!もう悪魔化をコントロール出来るだと!?」

カツオは自我を保ったままイササカに詰め寄る

イササカは万年筆を投げ飛ばし応戦する

しかし、今のカツオには全く通用しない

カツオ「……」

右眼に紋章を浮かび上がらせる

カッ

イササカ「……!!?」

イササカの下半身が灰と化していく

イササカ「う、うあああああああああああああああああああ!!!!!!」

カツオ「裏のおじいちゃんの仇はとったぞ!」

みるみる全身が灰となり、数秒後には消しクズとなったイササカ

花沢「い、イササカ先生が消滅したわ……」

カツオ「第一の罪………磯灰」

相手を灰と化す能力を「磯灰」と名付けた

カツオ「……くっ……この技はあまり使い過ぎると……」

パチパチッ

ノリスケ「ブラボー、カツオくん」

中島「…お…お前は!!」

カツオ「ノリスケおじさん…僕の答えはこれだよ…へへっ……」

ノリスケ「フッ、どうやら誘いを断るみたいだな」

花沢「何が起きてるのよ…!!」

カツオ「ああ、僕は自分の力で元の身体に戻す」

ノリスケ「残念だよ…君と敵同士になるなんてね…」

ノリスケ「イササカは所詮、下級悪魔だ。倒した所でこちらに何のダメージもない。」

カツオの悪魔は何なんだろ

カツオ「僕が全員ぶっ潰してやるさ…」

ノリスケ「ほう…言ってくれるなカツオくん」

ノリスケ「ならば、こちらも本気を出させてもらうよ」

ノリスケ「君1人じゃ…今後やっていけないとは思うがな…ワーハッハッハッ!!!!」

カツオ「……」

ノリスケは高らかに笑い声を上げ不気味に姿を消した

中島「磯野!!怪我はないかぁ!?」

カツオ「大丈夫さ…それより今日見た事は黙っておいてほしいんだ」

花沢「…きっと何かあるのね?」

カツオ「うん…」

花沢「いいわ、全部終わったらきっちり話してちょうだい!」

カツオ「あ、ありがとう!花沢さん!」

ノリスケ「駒は1つ失ったが…」

ノリスケ「次の悪魔となり得る人間が見つかった…」


それ以降、街には平穏な毎日が再び訪れたかのように思えた…

ザーザー

大雨の中、マスオさんは外でタバコを吸っていた

マスオ「Whoっ…たまには傘を差しながら吸うタバコも良いもんだなぁ」

タラ「パパァー!蛙ですぅ!!」

マスオ「ハハハ、梅雨の季節に蛙とは風情だねぇ」

マスオかタラか

―とある廃墟ビル―

中島「……」

タイコ「残念だけど、今はあの方は出ていらっしゃるわ」

中島「ここがあんた達の隠れ家か?」

タイコ「ええ、そうよ」

中島「だったら話は早いや…磯野の身体を元に戻せェ!!!」

タッタッタ

タイコ「イクラ、片づけてちょうだい」

イクラ「ハァーイ」

ズシンッ

中島「…!?」

中島の前に現れたのは全身筋肉ダルマのイクラちゃんであった

タイコ「身長40cmで体重は138kg」

中島「……!?」

タイコ「イクラは悪魔の力が遺伝した子よ」

中島期待

ボキッバキッ

中島「……!!!!」

イクラのボディスラムでコンクリートに頭から叩き付けられる

中島「…あっ…んん!!!!」

タイコ「ふふふ、死んだかしら?」

イクラのパワーは常軌を逸しており

普通の人間がパワーでイクラに勝つ事は出来ない

タイコ「さぁ、始末しなさいイクラ!!」

イクラ「バーーーーーーブゥ!!!!」

イクラは右拳に地球上の重力を集める

タイコ「イクラは重力を自在に操ることが出来る…まさに悪魔の子よ」

中島「…じゅ…重力って……」

タイコ「そのまま重力に押し潰されなさい」

これは
そう、普通の人間ならば
ってなるルートだな

ズズッ

イクラ「ビクッ」

タイコ「イクラ…?何をしているの早くしなさい」

イクラは何かを感じ取った

中島「………?」

マスオ「1人の子供に対して大人気ないんじゃないかい?」

タイコ「ま、マスオさん……!」

中島(た……助かっ……た………)

タイコ「フッ、組織が貴方を探し回っていたわよ」

マスオ「探し回る?僕はいつでも家にいたさ」

タイコ「…組織を裏切った罪は大きいわよ…!」

マスオ「君達の計画に付き合うのに疲れてね…少し抜けさせてもらっただけだよ」

マスオ「今はカツオくんの監視をさせてもらっているだけだよ」

タイコ「カツオくん…あの子はこちらの組織に入らないみたいよ」

マスオ「さすがカツオくんだ、そう言うと思ったよ」

イクラ「バーブゥッ」

マスオ「カツオくんを仲間にしようとしていたのは…組織にとって最大の脅威になるからなんだろう?」

タイコ「……どうかしら」

マスオ「その表情、図星だねぇ」

タイコ「…嫌な男ね」

マスオ「カツオくんは人類にとっては希望みたいなものだ」

タイコ「それで、貴方はどうするつもりなのかしら?」

マスオ「僕は面白と思った方につくさ…今はカツオくんの味方をするつもりだけど」

タイコ「そう、こちらに戻って来る気はないのね」

マスオ「全くその気が無いってことじゃないさぁ」

マスオ「さぁどうするんだい?」

マスオ「これ以上、中島くんに手を出すのであれば僕が相手をするよ」

イクラ「シャァァァァァ!!!!!」

イクラはマスオの挑発に乗り奇声を上げる

タイコ「イクラ、やめなさい!」

タイコ「相手が悪いわ。今日の所は引き上げましょう。」

イクラ「ブゥ…」

マスオ「ハハハ、素直じゃないかぁタイコさん」

タイコ「貴方は悪魔と契約していない…だけども……」

マスオ「……なに、ただの会社員だよ」

中島「……うっ…ううう……」

マスオ「中島くん、大丈夫かい?」

中島「う…うん……顔が血だらけになっただけだよお~」

マスオ「家まで送って行くよ」

中島「あ、ありがとうございます!」

マスオ(中島くんも監視しておく必要があるかもしれない…)


……



サザエ「やだわ…最近、誘拐事件が多発してるみたいよ」

ワカメ「こわーい」

フネ「子供からお年寄り幅広く誘拐されてるみたいですよお父さん」

波平「うーむ、ワシ等も気をつけねばならんな」

カツオ「か、かおりちゃんが誘拐された!?」

花沢「シーーーッ」

中島「声が大きいよ磯野…」

カツオ「ご、ごめん…でもビックリして…」

花沢「ニュースでもやってたと思うけど最近、この地域で誘拐事件が多発してるのよお」

カツオ(クソッ…まさかノリスケおじさん達が…?)

中島「警察の捜査も難航してるみたいなんだ」

早川「堀川くんも誘拐されたみたいよ…」

花沢「あら早川さ~ん」

カツオ「早川さん、堀川くんってワカメと同じクラスの?」

早川「ええ…家の人がそう言ってたわ…」

―三郎工場―

三郎「よーーーし!餓鬼と女はこっちに流せェ!!」

部下「ハッ」

ウィーンッ

三郎「頭に装置をつけて高圧電流を流せ!!」

バリバリバリッ

子供「アアアアアアアアアアアア!!!!!」

女「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

部下「ダメです、脈が止まっています」

三郎「チッ…次の奴等を補充しろ!!」

かおり(な…なんなのこれ……誘拐された人達が次々と…)

ノリスケ「調子はどうだ?」

三郎「あ、ノリスケさん!ちゃーーーーす!!」

三郎「見ての通り未だに完成品は出来てませんね」

ノリスケ「そうか…確率はとんでもなく低いからな」

三郎「けど、素材はいくらでもありますから」

ノリスケ「ああ、組織を使って必要な素材は集めておく」

三郎「ありがとうございます」

ノリスケ「早いとこ完成を目指してくれ…人工悪魔をな……」

三郎「ふふふ、任せてください」

面白くなってきたけど明日学校だから寝ないとだわ(´;ω;`)
保守

ログ速で見ればいいんじゃない?

中島、カツオ、花沢の3人は

誘拐事件の詳細を暴くため街中を監視することにした

中島「はぁー…わざわざ歩いて街中パトロールするなんて…」

花沢「仕方ないでしょ!こうするしかないんだから!」

カツオ「まぁまぁ…そう怒らないでよ花沢さん」

花沢「一刻も早く解決しないと被害は広がる一方よ!!」

カツオ(う~ん、この様子じゃ解決するのは時間がかかりそうだな)


マスオ「ありがとう、アナゴくん」

アナゴ「なぁに…フグ田くぅーんの頼みなら構わないさ」

マスオ「この情報が本当なら奴等はとんでもないことを計画しているんだね」

アナゴ「ああ、その通りさぁ」

情報屋 アナゴ 

アナゴ「敵は動き出しているんだ、今も着実に」

>>99うん
リアルタイムで見たかったお(´;ω;`)
お休み

マスオ「結局の所、僕も数か月奴等の組織にはいたけど」

マスオ「大まかな計画の内容まで知ることは出来なかった」

アナゴ「君の性格を奴等は知っていたんだろう」

アナゴ「本当に信頼出来る部下以外は計画の内容を知らないはずさぁ」

マスオ「悪魔化出来る人間を…人工的に作ろうとしているのかい?」

アナゴ「最近の誘拐事件が恐らくそれと共通しているんだぁ」

マスオ「人工悪魔なんて不可能に近いはずじゃ」

アナゴ「奴等なら出来る、天才的なドクターが組織にいる」

マスオ「ドクター?そんな奴は僕がいた時には…」

アナゴ「ドクター三郎、通称イカロスだ」

マスオ「三郎くんが…?」

アナゴ「……奴は天才的ドクターであり」


三郎「ヒャァッ!!どんどん連れて来い!!!!」


アナゴ「元悪魔除霊師だったんだ」

マスオ「……!」

マスオ「悪魔除霊師なんて…伝説上の存在とばかり思っていたけど…」

アナゴ「存在していたのさぁ、除霊師は」

マスオ「つまり、三郎くんの先祖は?」

アナゴ「ああ、悪魔除霊師だったんだと思うよお」

マスオ「…なるほど……」

アナゴ「残念だからその除霊師が敵の組織に入ってしまっている」

マスオ「カツオくんの悪魔を除霊してやりたかったよ」

アナゴ「…やっぱりカツオくんも目覚めたんだねえ」

マスオ「本人は元の身体に戻ろうとしているから、除霊師を探しているんだ」

アナゴ「しかし、三郎は…」

タマ「キャンキャン」

カツオ「タマ!どうしたんだ?」

花沢「こっちについて来いって言ってるのかしら?」

中島「あー、タマがきっと犯人を見つけたんだよ!」

タマはカツオの足を引っ掻き駈け出した

カツオ「いっ…た!!」


マスオ「ありがとう、アナゴくん…僕はとりあえずその工場を探してみるよ」

アナゴ「ああ…気を付けてくれフグ田くぅーん」

パタンッ

マスオは資料を受け取り部屋を出た

アナゴは葉巻に火をつけ、ボソリと呟く

アナゴ「さっきからそこにいるのは分かっている…出て来たらどうだぁい?」

波平「よくワシの気配に気が付いたな」

セーラー服姿の波平が本棚の裏から出て来る

アナゴ「やはり貴方ですか」

波平の額には紋章が浮かび上がっている

アナゴ「なぜ、カツオくんの父である貴方が組織の幹部に…」

波平「計画を実現させたいためだ」

波平は黒いオーラに包まれた長い槍を手に持っていた

アナゴ「悪魔の槍…神話上に出て来た凶悪な武器」

波平「フッフッ、さすがは情報屋のアナゴくんだ」

アナゴ「噂によればその槍で地球半分の人間を始末しただとか…」

波平「これで神を殺したという噂もある」

アナゴ「…そんな武器を貴方が…」

波平「よーく見ておくがいい」

ヒュンッ

波平は悪魔の槍をアナゴの顔面目がけて投げ飛ばした

ズシャァッ

波平「さすがに避けたか…」

アナゴ「やれやれ、血の気の多い方だ」

波平「貴様の首をあの方の下へと届けるのがワシの役目だ!!」

スタッ!!

アナゴ「ふぅ」

アナゴ「……勝負は既に貴方が部屋に居た時点でついていたんですよ」

波平「なに?」

ズルッ

波平の胴体が真っ二つに引き裂かれた

波平「…ぶわっか……も……もん」

ドシャッ

アナゴ「貴方は悪魔だけど、僕は違うんですよ」

タマが向かった先は三郎工場であった

カツオ「…ここは……?」

中島「中から悲鳴が聞こえて来たよ…!」

花沢「とにかく中に入ってみましょう!」

タッタッタ

中島「な、なんだ中は真っ黒じゃないか!」

花沢「暗くて何も見えないわ…」

カツオ「……カッ」

カツオは悪魔化し暗闇でも見えるよう眼を使う

カツオ「…ひ、人が倒れてる!!」

花沢「ビンゴね…もう敵は使い終わったか……」

パッ

その時、工場の施設内の電気がつく

三郎「まんまと罠にはまったな」

カツオ「さ、三郎さん!?」

ガッ

部下「動くな!!」

花沢「は、離しなさいよ…!!」

中島「うああああああ!離せええええええ!!」

カツオ「花沢さん!中島ァ!!」

三郎「カツオくん、君が要求に応じればその2人には何も危害を加えないさ」

カツオ「要求…?仲間になら僕はならないって言っただろ」

三郎「仲間にならないならこちらがコントロールをするだけだ」

カツオ「何を言ってるんだ…」

三郎「南無物物物案案南無仏」

三郎は呪文を唱え始める

中島「ハハッ!ついに狂ったよ三河屋のやつ!」

カツオ「…あっ…あああ…ッ……あああ・」

除霊師である三郎にとって

カツオの体内に宿りし悪魔を操るのは簡単な事であった

自我を保っていたカツオの心をコントロールする

カツオ「……アッ……アアア」

花沢「磯野くんの様子がおかしいわ…きっとあの変な呪文のせいよ!!」

中島(クソッ……磯野が苦しんでるのに僕は何も出来ないのか…)

中島(……磯野を……助けるんだ…!!)

中島は勢いよくカツオに向かって駆け出した

三郎「ん」

中島「磯野ォォォォォ!!!しっかりしろおおお!!!」

バキィッ

中島はその場に落ちていた鉄パイプでカツオの顔面をフルスイングした

カツオ「うっ……!」

花沢「ナイスよ中島くん!」

中島「磯野…お前がしっかりしなきゃダメだろ…!」

カツオ「な、中島…」

三郎「そうか、お前が中島弘か」

中島「…なんだよ」

三郎(ノリスケさんが言っていた悪魔候補の1人…か)

三郎(カツオが無理なら……中島だ…!)

三郎は中島の頭を掴み先程の呪文を唱え始める

ガシッ

中島「ひゃっ」

カツオ「中島…!おいクソ三郎やめろ!!!」

三郎「光栄に思うが良いカツオくん、悪魔誕生の瞬間を見る事が出来るんだからね」

―三郎工場前―

マスオ「……」

部下「侵入者は排除する」

パパパパッ

20人の部下たちが一斉に銃を乱射する

マスオ「…疾ッッ!!!」

ドスッ

マスオは目にも止まらぬスピードで部下達を消し飛ばす

マスオ「………ギリッ」

しかし、マスオの表情はなぜか悔しさに満ちている

マスオ「…ハメられた……ここの工場に向かわせるのが目的だったのか……!」

中島「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

中島は白目になり激痛に耐えきれず叫び声を上げる

カツオ「やめろ……!やめろって言ってんだろおおおお!!!!」

カツオは再び悪魔化し三郎に攻撃を仕掛ける

カツオ「第二の罪 炎鰹!!!!」

掌に火の球体を作りだし三郎に向けて放つ

しかし、三郎は中島を盾にするようにして攻撃を受けた

ブシャァッ

カツオ「し、しまった……!!」

花沢「中島くんが炎に包まれちゃったわ!!」

三郎「ハハハハハ!!!!呪文は唱え終えた!!!!!」

中島「……」

カツオ「なか……じ……ま……?」

中島「ごほっごほっ」

花沢「相変わらず頑丈ね…無事みたいよ」

三郎「ニヤリ」

中島「フーッ、炎を投げつけるなんてひどいじゃないか」

カツオ「…中島…無事で良かった……」

カツオがひざまずいている中島に手を差し伸べると

パンッ

カツオ「……!」

中島は払いのけた

中島「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」

カツオ「お前……まさか……!嘘だ……!!中島ァ!!!嘘だろ!!!」

中島「僕は中島だ、たった今人間を辞めた…中島だよ」

スタッ

アナゴ「フグ田くぅーん、君なら気づくと思っていたよ」

マスオ「まさか君がここへ誘導するように僕に情報を流していたなんてね…」

アナゴ「二重スパイってところだフグ田くぅーん」

マスオ「君までもがどうして…!」

アナゴ「僕は君と同じで正直、どっちの味方につこうが構わない」

アナゴ「ただ、あの組織が実現しようとしている計画は実に興味深い」

マスオ「結局…その計画の内容は何なんだい?」

アナゴ「新人類、とでも言っておくよ」

マスオ「……どうやら君との戦いは避けられないみたいだね」

マスオはネクタイとメガネを取り外した

アナゴ「加減は無しだ…フグ田くぅーん」

ズズズッ

アナゴの右頬に紋章が浮かび上がる

マスオ「……君は悪魔じゃない……」

アナゴ「ご名答、僕は悪魔ではなく……魔人だ」

マスオ「魔人アナゴって訳か…」

アナゴ「一瞬の隙も見せるなよフグ田くぅーん」

アナゴ「魔人は悪魔より数十倍も能力は上だ」

中島「オラオラオラオラオラオラ!!!!」

シュッシュッ

カツオ「くっ…!うっ!!」

三郎「良いぞ中島ァ!それが本来のお前の力だァ!!!」

中島「ハハハハハ!!お前の首を刈らせてもらうぜ磯野ォ!!!」

カツオ(つ、強い…!いつもの間抜けな中島とは別人だ…!)

カツオは第一の罪 磯灰を中島に放った

中島「……こいつは……」

カツオ「対象者を灰にし消滅させる力だ……いくらお前が悪魔になってもこの技は防げないよ」

ミシミシッ

中島の全身が数秒で灰となり消えかけようとしたその時

ブチュブチュッ

カツオ「!?」

消えかかっていた身体がみるみる再生されていく

三郎「素晴らしいぞ中島…これがお前の能力か…」

中島「ひどいじゃないか、磯野ォ…」

カツオ「再生した……?」

中島「僕はお前に何度攻撃されようが傷は完全に再生する」

花沢「じゃあ、あの耐久力の強さも!」

三郎「コイツの潜在能力だったみたいだな」

中島「再生(リバイバル)中島…これからはそう呼んでくれよ」

カツオ「リバイバル中島…ふざけるな!!お前は中島弘だ!!!」

中島「分かんない奴だなァ!!」

カツヲ「父さん挿れますよ?」ピタッ

波Hey「やめろカツヲ!話せば解る」

カツヲ「問答無用」ズボッ パンッパンッパンッ

波HEY!「ひぎッ!痛っ痛いいだい~!!カツヲ!カツヲ~!!」ズパンッズパンッ

カツヲ「うるさいなぁ…マスオ兄さん出てきてよ」パンッパンッ

MAスヲ「グヘヘ…一度お義父さんにイラマチオしてみたかったんですよね」ボロン

波HEy!!「ぐぅぅ…マスヲ君……君まで」パンッパンッ

波hey「(何故こんなことになってしまったんだ)」

さYO!!「(思えば…あの時……)」

【数時間前・磯野家】

保守ありがとうございました

3ヶ月前

パシッ

スパンッ

カツオ「ナイスボール!中島!」

中島「僕の宜野座カーブ、すごい切れ味だろう?」

カツオ「ああ、こんなカーブ誰も打てないや」

中島「僕は将来メジャーリーガーになるのが夢だからね」

カツオ「まずはちゃんと小学校を卒業しないと」

中島「分かってる、高校も行って甲子園出場して優勝」

中島「そして、プロ入りして5年後にはメジャーの世界に行くんだ!」

カツオ「試合出る時は僕も呼んでくれよ」

中島「もちろんだよ!子供達に夢や希望を与えれる選手に僕はなるんだ!」

……

中島「へへっ、良いパンチだぜ磯野」

カツオ「…中島…!なんでお前がそっち側に…!!」

三郎「無駄だカツオくん、いくら呼びかけようが中島は僕らの仲間になったのさ」

中島「そういう事だ磯野」

中島「僕はこれからこの組織の駒として働かせてもらうよ」

カツオ「お前の夢はどうなるんだ!!!」

中島「夢?そんなの……覚えてないね…!!!」

ヒュンッ

カツオ「くっ…!」

三郎「お前も良い実験材料になりそうだな」

グイッ

花沢「きゃっ」

三郎「中島、ここはお前に任せておく」

中島「了解」

アナゴ「…どうしたフグ田くぅーん」

マスオ「うぐぐっ……」

うずくまるマスオの後頭部を足で踏みつける

アナゴ「魔人がそんなに珍しいのか?」

マスオ「い、一体どうやって…魔人なんかと契約したんだ…?」

アナゴ「禁忌を犯したまでだ」

マスオ「どういう事だアナゴくん」

アナゴ「魔人と契約する事はほぼ不可能に近い」

アナゴ「だが、僕はある儀式を行い魔人を呼び起こす事に成功した」

マスオ「えぇー!?」

アナゴ「砂糖200g 水30ℓ 豚肉80kg 鉄20kg 人間の血5ℓ 親指の爪と人差し指の爪」

アナゴ「これで…材料は全て揃った…」

アナゴ「後は午前4時44分44秒になるのを待つだけだ」

カチッ

カチッ

ズズッ…ずずっ……

アナゴ「…!!」

アナゴのいた部屋に地響きが起こる

アナゴ「フフフフアーーーッ!!!成功だ!!ついに究極の力を…!!」

ブシャァッ

ギュスッ

アナゴ「……っ」

何かがもぎ取られた気がした

両足と両手がいつの間にか切断されている

アナゴ「う…うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

「禁忌を犯した者よ、貴様に最大の罰を与えた」

アナゴ「……お前……その声……魔人か!?魔人なんだろう!!?」

「我を呼び出すことは禁じられている…貴様はその鉄の掟を破った」

アナゴ「クッ……黙れェェェェェェ!!!!!!!!!!!!グォラァ!!!!!!」

マスオ「……アナゴくん……君は本当は四肢を失っているのかい…?」

アナゴ「それぐらいの代償を払わなければ、力を得る事は出来ない」

マスオ「…どうしてそこまでして……」

アナゴ「力に欲してしまっただけだ」

アナゴ「行くぞ、フグ田くぅーん!!!」

ズギャッ

マスオ「…うっ…くっ…!!!」

アナゴ「悪魔ですらないただの君が!!僕に勝つ事は不可能だァーー!!」

―磯野家―

ザワァァァッ

ワカメ「お姉ちゃん、なんだか外が騒がしいわ」

フネ「バカにうるさいねぇ」

サザエ「きっとカラスが鳴いてるのよ。私ちょっと見て来るわ。」

ガラッ

サザエはホウキを持ち玄関のドアを開けた

早川「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

サザエ「きゃ…キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

そこには

両眼を真っ赤に染めた早川さんがいた

「街中、豹変した人達に襲われている!!」

「警察は何をしているんだ!!!!」

「襲い掛かって来る連中の中に行方不明だった人達の姿が…」

混乱に陥った街をかもめ小学校の屋上からノリスケが眺めていた

ノリスケ「…さぁ…カツオくん始めようか……」

キャーッ オカアサーン キャアアアアアア

ノリスケ「悪魔の君にこの惨状を止めることが出来るか…?」

タイコ「イクラ、この街の人間全てを殺しなさい」

イクラ「ハァーーーーーーーーイ!!!!!!!!」

オカル「ハァハァ…タイコさん…!助けてください!」

甚六「イクラちゃんもいるよ母さん!」

オカル「街中パニックになって困ってた所なんです…!」

タイコ「安全な場所へ避難しましょう」

甚六「ホッ…母さんタイコさんについて行けば……」

グシャッ!!

甚六「…な……っ………」

イクラは握力でオカルさんの顔面をりんごのように握り潰した

タイコ「安全な場所なんて、もうこの街にはないわよ」

甚六「かっ……母さあああああああああああーーーん!!!!!」

タイコ「イクラ、あのクソメガネも始末しなさい」

イクラ「バーーーブゥッ!!!!!」

甚六「イヒッ…い…嫌だ……嫌だやめてください…!!!何でもしますから!!!」

イクラ「ピタッ」

甚六「ヒャァッ……」

甚六は上半身裸となりその場で土下座をした

タイコ「フフ…良いわねその死に怯える姿……そそられるわ」

甚六「お願いします……!お願いします…命だけは…!!!」

タイコ「そうね、1つ命令を聞けば見逃してあげようかしら」

甚六「本当ですか!?」

タイコ「簡単な命令よ……ウフフ」

キャアアアアアアア

イヤアアアアアアアアアアアアア

タラ「騒がしい…ですぅ!!」

ズシャァッ

タラちゃんは人工悪魔達を素手で次々と撃破していく

タラ「タマァ、好きに食べて良いですよぉ」

タマ「…ニャァーッ」

タラちゃんはタマの首輪を外す

カシャンッ

首輪が外されると何かが解除されたかのようにタマは鳴き声を上げる

タマ「アオーーーーーーーーン!!!!!!!!」

タマの顔が3つに増え身体は大きく膨張する

タマは悪魔と契約していた、悪魔の猫 ケルベロスタマであった

首輪を付けていれば自我を保てるが

首輪を外すことによってリミッターが解除され暴走することになる

タマ「ギャウンッ!!ギャウッ!!!!!」

人工悪魔を次々と食い千切るタマ、暴走状態となったタマを止めるには再び首輪をつけるしかなかった

タラ「しばらくはこのままにしておくですぅ」


カツオ「中島!!!」

ドンッ

中島「へっ…そんな攻撃じゃすぐに再生しちまうぜ」

カツオ(厄介だ…どんな攻撃をしても結局は再生して元に戻る…)

中島「ッシャァ!!!」

カツオ「悪く思うなよ……中島……!」

カツオは右手を天に向けて伸ばした

カツオ「第三の罪 氷世界」

中島「ん…?」

パキンッ

瞬時に中島の全身は氷漬けにされた

カツオ「……氷の世界ではお前の再生能力は通用しない」

カツオ「…とりあえず、中島はしばらくこのまま氷漬けにしておこう」

ドシャァンッ

カツオ「なんだ今の音…!?」

工場内の壁をぶち破り飛び込んで来たのは血だらけのマスオさんだった

カツオ「ま、マスオ兄さん!!」

マスオ「う……ぐ……カツオくん……」

アナゴ「フグ田くぅーん、生身の人間でありながらよくぞ耐えた」

カツオ「ま、まさか……アナゴさんまで…組織側に……?」

アナゴ「やあカツオくぅーん、丁度良い所で来てくれた」

マスオ「カツオくん……!急いで街の人達を助け出してくれ…!」

カツオ「え?」

マスオ「人工悪魔と呼ばれる人間達が…今街中で暴れている……」

カツオ「人工悪魔……!?」

マスオ「そいつ等を食い止めないと街中が血の海に……!」

カツオ「ね、姉さんやワカメ達が危ないや!!」

アナゴ「おっと、カツオくん君を街に行かせる訳にはいかないよーぉ」

カツオ「うっ…」

マスオ「ていっ」

ドンッ

マスオは渾身の力でアナゴを突き飛ばした

アナゴ「クッ…!!」

マスオ「行け…!!カツオくん!!!!」

カツオ「ありがとう、マスオ兄さん!」

マスオ「必ずサザエやワカメちゃんを助けてやってくれ!」

タッタッタ

アナゴ「おやおや、フグ田くぅーん…君は残り数分で死ぬ」

アナゴ「悪魔であるカツオくんに助けてもらうべきたったんじゃないのかぁ?」

マスオ「……ニヤリ」

アナゴ「何を笑っているぅ?」

マスオ「アナゴくん…僕はまだ自分の力を1%も出しちゃいないんだよ」

アナゴ「…ハッタリで僕を惑わせようとしているのか?」

アナゴ「ふざけたことを抜かすなよフグ田ァァァァーーーー!!!!!」

アナゴの怒声が工場内に響き渡る

マスオ「君は禁忌を犯したと言っていたね」

アナゴ「それがどうした…?」

マスオ「僕も、君と同じく禁忌を犯し神の領域にへと踏み込んだ」

アナゴ「……冗談はよせフグ田くぅーん」

マスオはスーツのジャケットを脱ぎ捨てると

全身が光に包まれた

アナゴ「な、なんだこの光はァァぁーーーーー!!!!!!」

マスオ「君を今から僕の領域にへと連れて行く」

マスオ「神の領域(ゴッドオブ・マス・ワールド)」

アナゴ「……ここは……」

アナゴは辺り一面真っ白な空間にへと誘導された

マスオ「ここは、僕のテリトリーだ」

アナゴ「…人間であるフグ田くんが自身の領域を持つことが出来るだと…?」

マスオ「僕は今は悪魔じゃない」

アナゴ「…!」

マスオ「悪魔界を追放された元悪魔、フグ田マスオだ」

アナゴ「悪魔界を追放された?バカを言え、あの世界を追放される事など…」

マスオ「言っただろう、禁忌を犯したって」

アナゴ「なに…?」

マスオ「僕は悪魔界へと続く門を開いた、そしてその世界に存在する武器を盗んだ」

アナゴ「まさか、君はわざと悪魔と契約を…?」

マスオ「ああ…悪魔と契約し悪魔にならなければ門を開くことは出来なかった」

マスオ「そして…対悪魔用の究極の武器を手にする事が出来た」

アナゴ「対悪魔用だと……!?」

マスオ「フッ、悪魔はそれを嫌い自身の世界にへとその武器を隠しこんだ」

マスオ「しかし、僕に盗まれ…結果的に僕はその世界を追放される事となった」

アナゴ「それで今は悪魔の力を失っているのか……」

マスオ「僕は生身の人間として唯一悪魔と戦う事が出来る」

ズズズズッ

マスオの右手に光の粒子が集まる

アナゴ「……!!!それがフグ田くぅーんが盗んだ……!」

マスオ「そうさ……!悪魔が最も恐れる武器……イカロスの刀だ……!!!!」

ブォーンッ

光の粒子が刀の形状になりマスオの手に召喚される

遥か大昔、悪魔界と天界の大戦争が起きそれを鎮めるため

当時伝説の鍛冶屋として天界に存在していた「イカロス兄弟」が

後に対悪魔用武器「イカロスの刀」と呼ばれる最高の武器を

戦争中に作り上げたのである

2人はあまりの出来栄えに失禁してしまう程だった

アナゴ「……なんて……神々しい……んだ……」

マスオ「アナゴくん、これで君を倒すことが出来る」

アナゴ「抜かせェェェェーーーーー!!!!」

アナゴは掌から衝撃派をマスオに向けて飛ばした

ズバンッ バンッ

マスオは避けようとせずその衝撃派を刀で真っ二つに斬り落とした

シャキンッ

マスオ「……フン、たかがその程度の技じゃ僕に傷1つ負わせることは出来ないぞ?」

アナゴ「……フグ田ァァァーーーーーー!!!!!!」

甚六「…サザエさんを殺す……?」

タイコ「ええ、そうすればカツオくん達に大きな精神的ダメージを与える事が出来るわ」

甚六「……そんな……サザエさんを僕の手で殺すなんて…」

タイコ「出来ないのなら…」

イクラ「ハァイッ!!」

甚六「……ひ、ヒャア」

タイコ「決断しなさい、残り5秒だけ時間をあげるわ」

甚六「……ううう…っつう…ううううう」

タイコ「5……4……さん……」

甚六「ううぅ!!!アアアアアア!!!!!!!」

タイコ「2……1・・・」

甚六「サザエさんに手をかけるぐらいなら……あんたを潰す……!!」

タイコ「そう…なら死になさい浪人メガネ」

甚六「ひ、ヒャァァァァ!!!!!!!」

タイコ「イクラ!跡形も無く消し去りなさい!!!」

イクラ「ハァァァァァーーーーーイ!!!!!!!」

イクラは重力の塊をクソメガネ甚六に向けて放った

甚六「……後悔は……していない……!!!!」

タラ「甚六さん、ご苦労ですぅ」

スタッ

甚六「!?」

タイコ「タラちゃん…!?」

タラちゃんも同じく重力の塊を放ちイクラの攻撃を相殺した

シュゥゥゥゥッ

イクラ「…バァッ…」

イクラの機嫌が悪くなる

タイコ(今、イクラと全く同じ技を……?)

タラ「僕より後に生まれてきた餓鬼が偉そうにするなですぅ」

イクラ「バァァァァブウウウウウ!!!!!」

甚六は恐怖のあまりその場で気を失う

タラ「生身の人間にしてはよく頑張ったですぅ」

タイコ「タラちゃん……まさか貴方も…?」

タラ「そうですぅ、僕もイクラちゃんと同じ悪魔ですぅ」

イクラ「シャァァァァァァッ!!!!!!」

イクラは右拳に重力を集め駈け出した

タラ「ふーん、それが重力パンチですかぁ」

イクラ「やりなさい!イクラ!!」

イクラ「バーーーーーーッブッ!!!!!」

ズドンッ

タラ「…!!」

イクラちゃんの右拳はタラちゃんの脇腹に突き刺さる

イクラ「シャシャシャ」

タイコ「あの攻撃を受ければもう終わりね…」

タラ「…温いですぅ」

イクラ「…バッ」

タラ「お返しに同じ技を返すですぅ!!」

ズドンッ

イクラ「…バァァァァ!!!!!」

タラちゃんも同じく重力パンチでイクラの脇腹を突き刺した

タイコ「な、なぜイクラと同じ技が扱えるの……!!」

タラ「僕は1度見た技をそのままそっくりコピーする事が出来るんですよぉ」

カツオ「姉さん!!!ワカメ!!!母さん!!!」

カツオは息を荒げながら玄関のドアを開け家に飛び込んだ

ガラッ

カツオ「……!」

ノリスケ「カツオくん、久しぶりだね」

カツオ「ノリスケ…おじさん…!」

ノリスケ「3人共、奥の部屋で眠っていてもらっているよ」

カツオ「母さん達には手を出すな…!」

ノリスケ「まだ手は出していないよ、フフフ」

カツオ「今、街中がパニっくになってるけど…あれも全部」

ノリスケ「そうだ、我々組織の計画の一部だ」

アナゴ「……クッ……ううう………」

マスオ「魔人の能力についていけず君の身体はもう限界を迎えている」

アナゴ「ククッ…ワハハハハハハハ!!!!!!!!!」

マスオ「…」

アナゴ「フグ田くぅーん、君は最高だ最高に素晴らしい好敵手だ!!」

アナゴ「ならば僕も自分の身体を賭けて君に挑もうじゃないかぁ!!!」

マスオ「君の体力はとっくに限界を…」

アナゴ「終焉のアナゴ(エンペラーアナゴ)」

マスオ「…エンペラー……?」

アナゴの背中から漆黒の翼が生える

バサッ

アナゴ「コレガ……ボクノ……真の姿だ……」

マスオ「そうか、良かったじゃないか」

スパンッ!!!

マスオはアナゴの真の姿を見て数秒後に真っ二つに胴体を斬り落とした

アナゴ「……グァ……ッ……バカ……ナ………」

マスオ「イカロスの刀は時間をも斬り裂く」

マスオ「つまり、君がいくら変身しようが倒される事に変わりはない」

マスオ「時空一閃」

アナゴ「……フ……グゥ………田ァ……」

アナゴの身体は時空にへと消えて行った

マスオ「ふう……次は街の救助に行かないと…大変なことになるぞ」


ノリスケ「カツオくん、今回の勝負我々組織のほぼ勝ちだ」

カツオ「う、うるさい!!まだ勝負は終わっちゃいない!」

ノリスケ「この戦況を見てまだそんなことが言えるのか?」

ノリスケ「フフ……君の小学校も悲惨な目に遭っているだろうな」

カツオ「かもめ小学校が……しまった…!人工悪魔達が…!!」

ノリスケ「もう遅い!!大事な友達や先生、全員人工悪魔達に食いつくされるのさ!!」

―かもめ小学校前―

三郎「さぁぁぁ!!餓鬼共!!テメェ等を今から生け捕りにして人工悪魔にしてやるよ!!」

花沢「…」

花沢さんはロープで縛られ三郎の原付の後ろに吊るされ引きずり回されている

ブオオオオオオオオン!!!

ブロオオオオオオン!!!

担任「くっ、門を閉めてやる!」

三郎「無駄だァ!!!」

ガシャンッ

三郎はバイクで突っ込み門を破壊した

担任「うわっ、壊れた」

三郎「餓鬼共、待ってろよォ」

スタスタ

「ちょっと待てよ、営業不振の三河屋」

三郎「あん?」

バサバサッ

学校の屋上には氷漬けにされていたはずの中島の姿が

中島「僕の学校に手出しするんじゃねーぞ」

三郎「お前…カツオと戦っていたんじゃなかったのか」

中島「フフッ、母校のピンチとあれば話は別さ」

三郎「組織を裏切るつもりか…?」

中島「組織にいても何も変わることはねぇ」

中島「磯野とじゃなきゃ僕は終われないんだよ」

三郎「もう1度、同じ呪文を流してやる…」

中島「ウオオオオオオ!!!」

ヒュンッヒュン

中島は鬼の形相で三郎に組みかかった

三郎「中島、僕の力をお前に見せてやろう」

中島「…力だと?」

シュルルルッ

中島の右腕に糸のようなものが絡まる

ピンッ

中島「なんだこの糸…!?」

三郎「ククッ…とても頑丈な蜘蛛の糸さ……」

中島「お前……蜘蛛人間か…?」

ノリスケ「カツオくん、やはり君の相手は僕がするべきだ」

カツオ「…手加減は無しだよ」

ノリスケ「フフフフフフフ!!!!!!!」

ノリスケの右手に2つの紋章が浮かび上がった

カツオ「紋章が……2つ……?」

ノリスケ「この紋章は最上級の悪魔との契約の印を意味する」

カツオ「最上級の悪魔!?」

ノリスケ「……堕ちろ」

カツオ「え」

カツオの頭上にピンポイントに小さな隕石が落ち

衝突した

ズドーーーーーンッ

ノリスケ「カツオくん、これは僕のほんの一部の力にすぎないよ」

 /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::\
| (●), 、 (●)、 ::|

|  ,,ノ(、_, )ヽ、,   :::| このスレをみたときの俺
|   ト‐=‐ァ'   .:::|
\  `ニニ´  .::/
/`ー‐--‐‐一''´\


  /\___/\
/        ::\
|  ─   ─   |
| (●), 、 (●)、 | 再開されたのを読んだときの俺
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
\   r‐=‐、  .:::/
/`ー `ニニ´一''´ \

  /\___/\
/        ::\

|           :|
|   ノ   ヽ、   :| 今の俺
| (●), 、 (●)、.:::|

\ ,,ノ(、_, )ヽ、,, ::/
/`ー `ニニ´一''´ \

イクラ「シャァァァァァァ!!!!シャァァァァァ!!!!!」

タイコ「イクラ!!何を手間取っているの!!!」

タラ「僕の方が力が上ですぅ、だからイクラちゃんは焦ってるんですよぉ」

タイコ「バカなことは言わないで!!ノリスケさんの遺伝子を受け継いだ子供なのよ!?」

タラ「だから、僕には勝てないんですぅ」

タイコ「…ノリスケさんが劣ってるって言うの…?」

タラ「にこっ」

タラ「さぁお喋りはお終いですぅ、トドメを刺す時間です」

イクラ「ヒャァァァァ」

タラ「僕がコピー出来るのは技だけじゃないですよぉ」

ブォォンッ

イクラの手には光の粒子が集まる

タラ「パパの武器、イカロスの刀をコピーするですぅ」

タイコ「……イカロスの……刀…!?」

タラ「バイバイですぅ」

スパァンッ

イクラ「……へっ……やるじゃ……ねぇ……か」

ドサッ

タイコ「イクラァァァァァ!!!!!」

イクラちゃんが息絶えると同時にタイコさんの身体も消えかかる

タラ「なるほど、2人で1つだったんですねぇ」

タイコ「ええ…どちらかが死ねばもう1人も死ぬ…そうなっているのよ」

タラ「フフッ、親子ですねぇ」

タイコ「…覚えておきなさい…まだノリスケさんが残っているわ…」

タラ「楽しみでーすぅ!」

シュゥゥゥッ

タイコはそう言い残し跡形も無く消滅していった

              /                  ヽ
           /   な  い  タ  も     |
           l    い  い  ラ  う    |',           /
           |   か ん  ヲ       l  ',        /
           |   な  じ  一  全   /   〉く }三{`>く
          ヽ、    ゃ 人  部   / ∠_/ ̄∨__〉、
      、     \ ,       で     /   !:::ハ ゚ /::::l|     ,..-―
      \     / `丶、____x く    ト、:_:_}  {_:_:_ノ|    / ; : : :
       ,.ィT: ̄:7ハ、                 V「::r┬宀┬ 、:}V_/:./: : : :
      人,-、:.・:; -vヘ              ∨仁ー--'二l }イ{}=彡く_:_:_:_:_:_
     〔:.:{::}ー{::}:.:}             _, <l入ヽ二二 // /勿¬┬┬-..、
    __Y/:|三三ト、:/           , -<}>_'´_::ヽ\_二_/ノ::_ニ::. ┴┴-<
_rく´ |:.:| lヾ:|三三|:/「`ーrー、    /,..:'r―-、ヽ、`ヽミー--‐ニ-'´ /r──‐┐::
∧ ヽ `  \ヽ二ラ /:.:.:./ | }   //::..{      ̄    ヽ:/´    '′      |::..
:.:.ヽ |     ` ┬彳:.:.:.:/ | ∧  //::..::..\       ∥          /::..:
:.:.:.:〉|      l 〈:.::.:/ 〃:.:∧//::..::..:「`ー      ∥       _/::..::..
:./| lノ〉_r、   !  ̄  ∧:.:.:.:.7/::..::..::..ヽ、      ∥       ` ̄フ::..::.
  ', ヽ、ー′ |    / ヽ:. //::..::..::..::./ヽ¬     ヾ      -r―'´::..::..::.

三郎「その糸に触れた時点でお前の体内は猛毒に犯されているんだよ!」

中島「うっ…ビクッ…ンッ……」

三郎「へへへへ、徐々にお前の全身を締め付けている糸の力も強くなる」

ギチギチッ

中島「ぐっっ……うううっ……」

三郎「再生能力があるお前でも毒を消す事は出来ないだろ!!」

中島(ダメだ…僕の力じゃこの糸を引き千切ることが……)

花沢「中島くん!!なにやってんのよ!!!!」

中島「ごり…いや…花沢さん……」

三郎「チッ、うるさい奴が目を覚ましたか」

花沢「メジャーリーガーになるんだったら、こんな試練乗り越えて見せなさいよ!!」

中島「……言われなくても…分かってるさ……」

三郎「ハハハハ!!そろそろ毒が全身に回るころだな!!」

中島「…うう……っ……アアアアアアア!!」

ブチッ

ヴチッ

中島は渾身の力を振り絞り両腕の糸を引きちぎった

中島「エースピッチャーは……マウンドじゃ決して表情を崩さないんだよ…!」

三郎「バカな…!!絶対に切ることが出来ない糸を引きちぎっただと!?」

花沢「チャンスよ中島くん!!!」

中島(あと…ちょっと……ほんの少しだけ持ってくれ……僕の身体…)

中島は最後の力を使い三郎に向かい駈け出した

タッタッタ

中島「………これで…ゲームセットだ……!」

最後の一撃は

シンプルな素手の拳でのグーパンチであった

耐久力の低い三郎にはそれで十分なのである

三郎「……く……うっ……」

三郎 死亡

中島「ハァ……ハァ………っ……」

花沢「やったわ!!中島くんの大勝利よ!」

中島「花沢さん…これ……磯野に渡しておいてほしいんだ…」

花沢「これ…野球のボールじゃない!」

中島「ウイニングボール…磯野に渡しておいてよ…」

花沢「自分で渡しなさいよ!ほら、行くわよ!」

中島「……ごめん……」

ドサッ

花沢「……中島くん……?何倒れてるのよ……中島くん…」

中島は静かに息を引き取った

ノリスケ「カツオくん、最高の逸材を僕の手で葬るなんて実に残念だよ」

ノリスケ「君に見せたかった…人類が生まれ変わるところをね」

ノリスケ「愚かな人間がこの人類に蔓延し過ぎている」

ノリスケ「そんなバカ共を選ばれし者以外、全員コントロールし家畜にしてしまえばいい」

ノリスケ「…その計画も…もうすぐ達成されそうだ……」

ガラッ

カツオは瓦礫を押しのけ立ち上がった

カツオ「…そんな世界、僕は絶対に認めない」

ノリスケ「まだ、生きていたのか」

マスオ「カツオくん!君に世界の運命を託した!!」

タラ「カツオお兄ちゃん頑張るですぅ」

ノリスケ「…マスオさん…それにタラちゃん……!クソッ!あいつ等は何をやっているんだ!」

カツオ「ノリスケさん、これが僕達家族の絆だ」

サザエ「カツオーー!何が起きてるか分からないけど」

ワカメ「ノリスケさんをやっつけて!!」

フネ「骨の欠片も残すんじゃないよ」

カッツオ! カッツオ! カッツオ!!

ノリスケ「…クソ……!!クソ!!!なぜ僕の最強組織が!!」

カツオ「絆の差だよ、ノリスケさん」

ノリスケ「アアアアアアアアアアア!!!!!」

カツオ「最後の罪……いや第一の絆 家族の力」

ノリスケ「くっ…ああああ!!やめろ!!!これ以上僕に光を……見せるなァァァ!!!!」

カツオ「消えろノリスケおじさん…!」

光と共にノリスケは消滅し天にへと召された

―3年後―

街には平和が訪れ復興も終わりを迎えていた

僕は普通に学校に通い、悪魔のまま生活を続けている

カツオ「中島…もうあれから3年経つんだな」

この日、僕は中島のお墓の前にいた

カツオ「……中島、お前の代わりに僕はこれからも悪魔として生き続けて行くよ」

カツオ「家族の平和を守るために」

「僕は磯野カツオ、悪魔と契約した元人間だ」

完結

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom