康一「どうしたの仗助くん?」
仗助「いやさ、なんつーかよォ……不思議な感じがするんだよ……」
康一「不思議な感じって?」
仗助「康一……例えばよ、会ったこともないような人間に親近感っつうか……懐かしさを感じたことあるか?」
康一「……どういうこと? 会ったこともないような人間にそんなことは感じたことないなぁ」
仗助「俺はよォ……ついさっきまで承太郎さんの気配を感じてたんだよ」
康一「えっ!? 承太郎さんって吉良吉影の事件が終わったから帰ったんじゃ……? 戻ってきたの!?」
仗助「いや、それが違うみてーなんスよ」
康一「???」
仗助「承太郎さんの気配がすると思ってわざわざ学校帰りにこんなところに立ち寄ってみたら……なんつーか全然承太郎さんとは違うんだが……」
徐倫「……」
仗助「あの女の子から承太郎さんと同じ気配を感じるんだよ……!!」
康一「えっ!?」
仗助「……」
康一「あの……6、7歳ぐらいに見える女の子が……?」
仗助「そうなんだよなあ~~~……なーんか承太郎さんっぽい雰囲気してるんだよなあ……」
康一「……僕には全然そんな風に見えないけど……でもあの子、このへんじゃ見かけない子だなァ。外国の子? なんか道に迷ってるみたいだし……」
仗助「声かけてみるか。気になるからよ」
康一「君、どうしたの?」
徐倫「……?」
康一「迷子? よかったら交番まで連れて行くけど……」
徐倫「hi,hello」
康一(え、英語……!? まいったな……やっぱり外国の子だ……どうやって対応しよう。ただでさえこの前の英語のテストの点数良くなかったのに……)
康一「ハ、ハーイ。マイネームイズコウイチヒロセ、ア、アイムファインテンキュー」
徐倫「へったくそな英語。なんで日本人ってほとんど英語が下手なのかしら」
康一「にッ、日本語を喋ったッ!!」
仗助「なんだァ? 外人じゃねーのか?」
徐倫「あたしはアメリカ人よ。パパは日本人だからね。だから日本語もちょっとしゃべれる」
仗助「パパ?」
徐倫「そう……パパ。あたしはパパに会いに日本まで来たの。アメリカからね」
康一「アメリカからお父さんに会いに……? お母さんは……?」
徐倫「?」
康一「お母さんか誰かと一緒に来てるんじゃないの?」
徐倫「ママはおうちよ。……あたし一人で来たの」
康一「ええっ!? 一体どうやって!?」
徐倫「どうだっていいでしょ、チビ」
康一「ち、チビ……」
仗助「どうでもいいってことなはねえんじゃねーか? お前のママもお前がいなくなって心配してるぜ」
徐倫「大丈夫よ……いちおう置き手紙は残してきたから」
仗助「……」
康一「ど、どうする仗助くん……? アメリカから家出してきた子をこのままほっとくわけにはいかないし……!」
仗助「どうするもこうするも……とりあえずよォ、父親に会いに来たんだっけ?」
徐倫「うん」
仗助「ならよ、この子の父親見つけて引き渡すしかねーよな」
徐倫「お父さん探すの手伝ってくれるの?」
仗助「ここで会ったのも何かの縁だからな。俺は東方仗助。こっちの親しみやすそーなのが広瀬康一っつーんだ」
徐倫「あたしは……空条徐倫」
仗助「へ~~~空条徐倫ちゃんっつーのね。よろし……!?」
康一「……えッ!? い、今なんて!?」
仗助「くッ……空条だとォ……!?」
徐倫「だから、あたしは空条徐倫だっていってんでしょ」
……カフェ
仗助「まぁとりあえず好きなものでも頼みな。腹へってんだろ?」
徐倫「字が読めない……これなんて書いてあるの」
康一「日本語は喋れるけど字は読めないんだ……」
仗助「じゃあ俺がテキトーに頼んでやるよ。サンドイッチとかでいいか?」
康一「けど驚いたなァ……アメリカから一人でここまで来たのもそうだけど、まさか徐倫ちゃんが承太郎さんの娘さんだったなんて」
徐倫「あんた達、パパを知ってるの?」
康一「知ってるもなにも!! 承太郎さんはこの街を凶悪殺人犯から守った英雄の一人だよ!!」
徐倫「……」
康一「あれ……? どうしたの……?」
徐倫「英雄かどうかは知らないけど……あたしはパパをぶん殴るためにここに来たの」
康一「えッ……!?」
仗助「オイオイそりゃあ~~……ずいぶんと穏やかじゃねーな」
徐倫「パパは……病気で苦しんで寝込んでいたあたしをほといてまでこの町に来てたらしい」
仗助「……?」
康一「病気……? 君、病気にかかってたの? でも承太郎さんが杜王町に来てた時期は……その……色々と事件があって……」
徐倫「それだけじゃないッ!! パパは浮気してるんだって……浮気してるから家にも帰ってこないで外で遊んでるんだってママも言ってたわッ!!」
仗助「はァ……?」
徐倫「あたしはそんなパパが許せない……あたしのことをほったらかしにしたのはもちろん!! 自分だけ好き勝手やってることが腹立つのよッ!! ママを悲しませやがってッ!!」
初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」
初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」
初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」
初春「そうネットに書いてありました」
佐天「なあんだネットかあ」
初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」
佐天「ふーん」
康一「なんか……君勘違いしてるんじゃない……?」
徐倫「あァ!?」
仗助「まーまー落ち着けよ。俺たちの知ってる承太郎さんはよ、浮気するような男じゃないぜ」
徐倫「……」
仗助「それに、この町にはもう承太郎さんはいねーんだ。仕事が終わったからな」
徐倫「なによそれッ!? ならあたしは何のためにここまで来たのッ!?」
仗助「んなこと言われてもなあ~~~」
店員「お待たせいたしました、サンドイッチでございます」
仗助「おッ! 来たぜ。まぁとりあえず食えや。ここで怒ってもしょうがねーだろ?」
徐倫「……」
仗助「しっかしまぁ……承太郎さんに娘がいたとはな。どうりで何か近いものを感じたはずだぜ。それにアメリカから一人で日本まで来るこの根性……間違いなく承太郎さんの娘だ」
徐倫「……あんたパパのなんなの?」
仗助「俺? 俺はなんつーか……血縁上承太郎さんの甥になるんだとよ。奇妙な話だが」
徐倫「おい……ってなに?」
仗助「甥ッつーのはだからよ~~……」
徐倫「あッ! このサンドイッチおいしい!」
仗助「……聞いてねーな。まァいいか」
康一「仗助くん、これからどうするの?」
仗助「承太郎さんに電話してこのことを連絡するしかねーよ。そんでこの子を連れて帰ってもらうしかねえ」
徐倫「!!」
徐倫「パパに会えるのねッ!! 会えるんだったら早く言ってよッ!!」
仗助「いや、電話かける相手は俺のじじいなんスけどよ」
康一「ジョセフさんに?」
仗助「承太郎さんの電話番号は知らねーからな。けど前にじじいからくすねた財布にじじの電話番号が入ってたから……とりあえずじじいに連絡してそれ経由で承太郎さんに来てもらおうと思ってよォ」
徐倫「なんでもいいから早く電話してよッ!!hurry up!!」
仗助「そんなまくし立てるなっつーの。けど今すぐは無理だな、俺携帯持ってねーし。康一も持ってねーよな? だとするといったん家に帰るか……ん?」
露伴「……」
康一「どうしたの?」
仗助「……誰かに借りるしかねーか。嫌な相手だけどよォ」
露伴(ん? ……あれは康一くんとクソったれ仗助じゃないか。康一くんはともかくなんであんな奴もいるんだ。……なんか知らないガキもいるし。チッ……別の店探すか)
仗助「おーい露伴先生ー!!」
露伴「!!」
仗助「なァおい無視すんなよ。こっち見てただろうが、ええ? 一言声ぐらいかけてもいいんじゃあねえスか?」
露伴「やあ康一くん、君もティータームかい?」
康一「は、はぁまァ」
仗助「こっち向けって! なんで俺は無視するんだ!」
露伴「チッ……今日はやけに絡んでくるじゃあないか東方仗助。一体なんなんだ。何か企んでるのか? なんだその子どもは」
徐倫「……」
康一「あっ、この子は承太郎さんの娘さんで……」
露伴「なにッ……? 空条承太郎の娘だと……!?」
徐倫「この人は?」
康一「この人は岸辺露伴先生っていう日本の有名な漫画家だよ」
徐倫「まんがか……?」
仗助「康一、お前から頼んでくれねーか? 携帯借りるの」
康一「え? う……うん。 露伴先生……携帯電話って持ってますか……?」
露伴「ん? ああ……最近買ったよ。というよりも正確に言えば買わされた、だがね。担当の人間が買ってくれってうるさいんだ。手っ取り早く連絡取れるからだろうが……僕自身電話に出る気は毛頭ないけどね。わずらわしい」
康一「それちょっと貸してくれませんか?」
露伴「はァ?」
康一「実は承太郎さんと連絡を取りたくて……この子が今すぐ電話しろって言うもんですから。とにかく今すぐ電話したいんです。お願いします!」
露伴「……」
徐倫「ねえ、貸してちょーだい。それとまんがかってなに?」
露伴「なんだこのふてぶてしいガキ。質問するときはどれか一つに絞って質問しろよ」
徐倫「じゃあとりあえず貸してよ、電話」
露伴(態度が気に食わないな……)
康一「お願いします露伴先生。こんな小さな子どもが頼んでるんじゃないですか」
徐倫「チビに小さいって言われたくないんだけど」
康一「……」
露伴「チッ……まぁいいだろ。あんまりしつこく頼まれても鬱陶しいからな。ほら、壊すなよ」
康一「ありがとうございます。はい仗助くん」
仗助「おい」
露伴「なッ……お前が電話するのか仗助!?」
仗助「当たり前だろ。俺しか連絡先知らねーんスから」
露伴「クソッ……お前が使うと分かってたら貸さなかったのに……!!」
仗助「えーと……電話番号は……これか」
プルルルル プルルルル
仗助「……おっかしーな。電話に出ねえ。留守かァ?」
露伴「おい、出ないんだったら返せよ」
徐倫「ダメよッ。もう一回かけ直して!!」
露伴「いいやダメだッ! 返せッ!!」
仗助「ケチくさいこと言わないでくださいッスよ。いいじゃねーかもう一回ぐらい」
徐倫「ねえあたしにかけさせてよ!!」
露伴「返せッ!!」
仗助「お、おいお前ら引っ張んなって……あッ……!?」
ガシャーン
露伴「!!」
仗助「あーあ、落ちちまった……」
徐倫「壊れちゃった……これじゃあ電話できない……!?」
露伴「おいなんてことしてくれるんだ仗助ッ!! 早く直せよッ!!」
徐倫「?」
仗助「へいへい、分かってるよ」
徐倫(直す……修理するの? このダサい頭のジョースケってやつが? この壊れた携帯電話を今すぐに? どうやって?)
仗助「クレイジーダイヤモンド!」
徐倫「!!」
仗助「ほらよ、直してやったぜ」
露伴「返せッ!! まったく……なにが直してやったぜだ……。そもそもお前に貸さなきゃあこんなことにはならなかったんだぞ!?」
仗助「あんたが引っ張るから悪いんだろうが……!?」
露伴「フンッ……とにかく僕はこれで失礼するよ。空条承太郎の娘には少し興味あるが……お前には関わりたくないからな、東方仗助」
仗助「チッ……しゃーないな。やっぱりいったん家に帰るしかねーな。徐倫」
徐倫「ね、ねえ……今の一体なに……?」
仗助「あン?」
徐倫「なんで今……携帯電話が一瞬で直ったの……!? 確かに壊れてたはずなのにッ……!!」
仗助「……スタンドは見えねーのか。まァなんつーか……ちょいとしたトリックってやつだよ」
徐倫「???」
あとは任せるわ
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