男「俺のパンツは核弾頭」(48)

駄文。
なに言ってんのか分からない
更新亀

それでも書く。つきあってくれると幸い

6年前のこと。それはつまり俺が10歳の頃の話である。
8月の上旬。小学生だった俺は夏休みに親に連れられて祖父の住む田舎に来ていた。
俺の住んでいる町と祖父のいる田舎はされほど距離があるわけではない、なので長旅からくる疲れというものは感じなかった。
しかし、車から降りた俺には妙な解放感があった。それはのどかな自然風景が広がる大地を見たからではないと思う。
俺が夏休みに入った初日に母は言った。「じいちゃんの家に帰るまでに宿題を終わらせてなければ、殺す。」 “殺す”。母親が10歳の息子に向けて言う言葉ではない。
ある種の家庭内暴力ではないのか?児童相談所に駆け込んだ方がいいのではないのか?しかし当時の俺は余計なことはせず、母の言葉と俺の命のカラータイマーに従うまま、ジェバンニの如く早技で夏休みの宿題を終わらせた。

そして車から降り、田舎の土に足をつけた俺は「ああ、俺は今……、生きているんだ。」と。思った。
つまりその時感じた妙な解放感は死の恐怖の解放からくるものだった。その時、俺は泣いていたかもしれない、いや泣いていた。それを見た父親が「なに泣いてんだよwww。」と。言ってきたので股間にロケット頭突きをかましてやった。目からはハイドロポンプが出てた。
それから俺はタカが外れたように遊びまわった。野を駆け山を走った、川で溺れかけ猪に追われた。死ぬかと思った。しかし母親から味わった恐怖に比べれば、大したことはなかった。
その時の俺は無敵だった、星を掴んだ配管工である。そんな俺はある日、山で迷った。アホである。迷ったことにも気付かないアホである。
拾った木の枝を振り回し、草木を分けて進む俺、そんなときふと川の音が聞こえてきた。その音のする方へ進んでいくと案の定、川が見えてきた。
そして俺は見た。その小川には女性がいた、女性は全裸で水浴びをしていた。美しかった、とてつもない美人だった、見惚れる美貌だった。
裸であるにもかかわらずその姿は下品ではなかった。それは神秘、天女や女神という言葉がぴったりだった。

俺は物陰に隠れてその完成された芸術品ともいうべき裸体を食い入るように見ていた。
下半身が痛い、どうやら俺は勃起しているようだ。「下品なんですが勃起してしまいましてね」というやつだ。俺は芸術品に勃起する変態だった。
ズボンをパンパンに膨らませながら、穴があきそうなほど裸の女性を見ていた俺の視界の端にあるものに気が付いた。
木の枝に引っ掛けられていたそれは女性の下着だった。パンツだった。
それを確認した俺は何を血迷ったのか、握っていた木の枝にその下着を引っ掛け、手元まで手繰りよせた。
変態はパンツを手に入れた。その年で下着泥棒になろうとはなにを考えているんだ当時の俺は、多分なにも考えていない。
ならばこそ、もっと気をはるべきだったのだ。パンツに夢中になっていた俺は足元にある枝に気付かなかった。
俺はその枝を踏みつけ、パキリっと音をたててしまった。その瞬間、俺は脱兎のごとく逃げ出した。
「やべっ、音たてちまった」とか「気付かれたか?」とか考える余裕もなく山を駆け下りた。迷っていたはずの俺だったが一心不乱に走った。
気が付くと山のふもとまで下りていた。パンツを強く握りしめて・・・。

祖父の家に帰ると、父親が車に荷物を詰めていた。そういえば今日、我が家へ帰るのだった。
俺は汚れた服を着替え、パンツを自分のリュックの中に入れ、車へ乗り込んだ。帰る途中、俺は窓の外に映る山の景色を見ることはなかった。
家に着き、飯を食い風呂に入り歯を磨き終わった俺はただの屍のようにベッドに倒れ込み眠りについた。その夜は俺が一つ大人になった夜だった。
その6年前の出来事は良い思い出とは呼べるものではないだろう。俺も今まで忘れていた。あれから6年後の夏休み、自分の部屋を整理していたら出てきたパンツを見つけなければ。
俺は当時の過ちを思い出す、女神のパンツともに思い出す。ああしかし、その過ちがまさかあんな事態を招こうとは、6年前の俺も今の俺も思ってもみなかったことだ。

男「しっかし、これどうしよう」

男「オーソドックス(意味は知らない)に被る?嗅ぐ?舐める?」

男「いっそ捨ててしまったほうが良いのでは・・・」

男「・・・・・・よし」ヌギヌギポイ

男「ここはスタンダード(意味は知らない)に穿くことにしよう」スルスル

男「おお!ぴったり・・・なわけないか。やっぱきつい」

男「・・・・・・なにやってんだ、俺。夏の暑さに頭がやれたか」

男「脱ごう・・・」ヌギ

    ピンポーン

男「ん?なんの音だ?」

謎の声『おめでとうございます。あなたは呪われました』

男「は?」

謎の声『大罪人よ、あなたが穿いているパンツは爆弾です』

男「え?」

謎『膝下まで脱げると起爆し爆心地から数キロを焦土にかえるでしょう』

男「ちょっま・・・!」グイッハキ

謎の声『ただ脱がなければ良いというものではありません。あなたを狙いハンター達が現れます』

謎の声『ハンターはあなたのパンツを脱がせにきます。せいぜい残りわずかの人生をハンターに怯えながらすごしなさい』

謎の声『小便はすませましたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備はOK?』

謎の声『それでは、地獄へ落ちろクソ野郎』ブツッ

男「・・・・・・え?嘘だよね?」

男「いやいや、ねーよそんなファンタジー」

男「呪いってなんだよ、地獄通信かよ」

男「夏の暑さに頭がやられただけだよな。なんだよ謎の声って」

男「はぁー。コーラ飲んで寝よ」

???「最後のガラスをぶち敗れー」パリーン!

男「ぎゃあああ!窓がああ!!」

男「なっなんだ?誰だあんた?!」

ハンター「ウホッ!いい男」

男「ものほんだー!!」

ハンター「パンツ置いてけ、なあ。男だ、男だろう、なあ男だろお前」

男「いやあああ!妖怪パンツ置いてけだあああ!!」ダッ!

ハンター「ウホッ!逃がすか!」ダッ!

男「ぎゃあああ!殺される!もしくは犯されるぅ!」ダダダダダ

ハンター「ウホッ!ウホッ!」ダダダダダダ

男「トラップカード発動!階段にトイレットペーパー!」

ハンター「ぐわああああ!!」ズルッゴロゴロゴロ

男「ハァ・・・ハァ・・・。なんだこのガチムチ野郎・・・?」

男「まさかこいつハンターってやつか?ということは呪いも本物?」

男「・・・・・」サー・・・

男「じょっ冗談じゃねえ!なんで俺がっ!」

ウホッ ウホッ ウホッ

男「なっ!まさかもう次のハンターが!?クソッ!」ダッ!

男「とりあえず外に出る!家で追いつめられるよりはましだ!」ガチャッダダダダ

隣人「あら?男くんこんにちは。今日も良い天気n・・・きゃあああああ!!」

男「しまったパンツしか穿いてねえ!」

隣人「なんで服を着ていないの?!しかもそれ女性用の下着じゃ!?」

男「当身!」ドス

隣人「うっ・・・」ガクッ・・・

男「ごめん、おばさん。俺、あんたに惚れてたんだぜ・・・・・・」
 
ウホッ ウホッ ウホッ
                ウホッ ウホッ ウホッ  アーッ!

男「クソッ!あっちからもこっちからも湧いてきやがって、このホモゾンビども!」ダッ!

男(どうする?このままじゃ数で追い込まれる、俺の体力だってそのうち尽きる。そのまえにどこか安全な場所に!)

男(警察へ駆け込むか?駄目だ!事情を説明しても荒唐無稽すぎて信じてもらえるわけねえ。というかハンターの前に警察に捕まる)

男(バリケードを構築できる場所は?何処だよそこは、大体そんなことしている間に襲われちまう!)

男(どこかっ、安全で、ハンターが追ってこない場所はないのかっ!?)

ハンター2「ウホッ!」

ハンター3「ウホッ!」

ハンター4「ウホッ!」

男友3「ウホッ!」

男「男友3!?お前やっぱりホモだったのか!!」

ハンターs「「「「ウホッ!」」」」

男「押し通る!邪魔をするなああ!」

男「うおおお!ウエスタンラリアット!!」ドゴッ!!

ハンターs「「「「アーーッ!!」」」」BOOOON!!

男「ハァ!ハァ!」

男友3「」チーン

男「俺、これからお前とどうやって接すればいいんだ・・・」

ウホッ
      ウホッ ウホッ ウホッ
                           ウホッ ウホッ アッー

男「しまった!囲まれた!」

ハンター5「ウホッ!」

ハンター6「ウホッ!」

ハンター7「ウホッ!」

男「お前ら落ち付け!これ脱がせばお前らも死ぬんだぞ!」

ハンターs「「「アッー!!」」」

男「話を聞けよ!?」

男(クソッ!俺はここで死ぬのか?女性用のパンツを穿きながら、こんなバカみたいなことで、自分の生まれ育った町を巻き込んで)

男「そんなのいやだああああ!!」

   ブシュ―ー!!もくもくもく

ハンター「「「ぐわー!」」」

男「げっほげほ!なんだこの煙は消火器か!?」

???「大丈夫か?」

男「あっあんたは?」

???「説明は後だ!まずはここから逃げよう!」

男「はっはい・・・」

   ダダダダダダダダダダ



男「それで、あなたは?」

???「自己紹介がまだだったな、俺のことはパッションと呼んでくれ!」

男「矢田さんですか?」

パッション「パッションだ!」

男「キュア・・・」

パッション「パッションだ!・・・キュ〇パッションじゃないぞ!」

男「それで、イース様」

パッション「誰がイースだ!」

男「あなたはいったい・・・?」

パッション「ふむ、男君。俺は君を助けにきた!」

男「俺を、助けに?・・・というか俺の名前・・・」

パッション「細かいことは気にするな!」

男「はあ・・・」

パッション「とりあえず、これを被りたまえ」

男「ヘルメット?」

パッション「説明は走りながらする」

男「あっ。サイドカー」

     ブロロロロロロ

パッション「君も厄介なことに巻き込まれたな。女神の呪いとは」

男「呪いのことも知ってるんですね。というか、女神?」

パッション「そうだ、君は女神を怒らせ呪われたのだ。まるでギリシャ神話のように」

男「はあ・・・・・・」

パッション「君が盗んだパンツ。あれは天の羽衣だ」

男「あのパンツが天の羽衣だって!」

パッション「信じられないか?だが事実だ。女神は天の羽衣を盗まれたことに怒り、その羽衣を穿いたら呪いがかかるようにしたのだ」

男「そんな・・・」

パッション「天の羽衣を盗んだだけでもマズイのに、あまつさえそれを穿くとは、自業自得と言えばそうだが、今回は女神もやりすぎだ核爆弾級の威力がある呪いなど・・・」

男「パッションさん、なんであなたはそんなに詳しんですか?あなたは何もなんですか?」

パッション「・・・俺も、君と同じ過ちをした男だよ」

男「え?」

パッション「もっとも俺の場合は天女だったがな」

男「まさか、あなたも下着泥棒・・・」

パッション「違う!私の盗んだ天の羽衣は下着型ではない!」

パッション「俺も若かれし頃、水浴びをしていた天女の天の羽衣盗んで怒りを買ったことがあるんだよ」

パッション「もっとも私の場合、呪いなどというまどろっこしいものではなく天女が直接殺しに来たがな」

男「どんな天女だよ・・・」

パッション「天の羽衣を返しても、必死に謝っても、天女の怒りは収まらなかった」

パッション「だから俺は、命のかわりにあるもの渡して許しをこいた」

男「あるもの?」

パッション「俺の家系が代々受け継ぎし龍の珠だ!」

男「龍の珠だって!?」

パッション「そう、受け継がれし二つの龍の珠、ドラオウゴンボールの一つを渡した」

男「二つのドラオウゴンボール・・・ん?それってまさか・・・・・・」

パッション「ふっ、なにも言わないでくれ」

男「あ、はい」

パッション「それで天女の怒りは治まり、俺は今生きているのだ。大事なものを犠牲にしてな」

男「パッションさん・・・」

パッション「まるでわが子を失った気分だったよ。とても、空しかった」

男「・・・・・・」

パッション「まあ、可愛い嫁さんを貰えたからいいんだけどな!」

男「おい!」

パッション「はっはっは!自分を殺しにきた女がデレるのは、とても可愛いもだぞ?」

男「しかも当事者かよ!なんて神経の太い男だ!」

パッション「いや、そもそも俺が天女に一目惚れしたから天の羽衣を盗んだわけだし・・・」

男「それでもおかしいだろ!?あんたなにも失ってないじゃないか!」

男「あと天女もなにちゃっかり結婚してんだよ!」

パッション「はっははは!なーに君もそのうち良い人見つかるさ!」

男「うぜえええええ!」

        ブロロロロロロ

     ブロロロロロロ・・・キキッ!

パッション「着いた・・・」

男「ここは、俺が女神を見つけた山?」

パッション「そうだ、これから君は女神に会いにいけ」

男「え?」

パッション「呪いを解くには女神に会い、天の羽衣を返すしかない」

男「え?6年前のことですよ、女神ももういないんじゃ?」

パッション「いや、いる。天の羽衣が無ければ女神は天には帰れない。だからここにいるはずだ」

男「6年間ずっと・・・」

パッション「男君、これをもっていきたまえ」

男「これは・・・」

パッション「着換えだ、天の羽衣を返却したあとノーパンでは家に帰れまい」

男「なんか換えのパンツが凄い赤いんですけど」

パッション「いいだろう!燃え盛るような赤だ!それに、それは君がピンチのとき役に立つはずだ」

男「はあ・・・」

      ウホッ

男パッション「「!!?」」

ハンター8「ウホッ!」

ハンター9「ウホッ!」

男「はっハンターが!」

パッション「ちい!もうきやがったか!男君、ここは俺が食い止める!だから君は早く女神の所に!」

男「パッションさん!でも!」

パッション「いいから!君が捕まれば全てが終わるんだ!」

パッション「君が初めて女神を見つけた場所。そこに彼女はいるはずだ!早く行けえ!!」

男「・・・・・・すいません!」ダッ!

パッション「・・・・・・さーて、俺が相手だハンター共!」

ハンター10「ウホッ!」

ハンター11「いい男」

ハンター12「やらないか?」

パッション「悪いが俺には愛する妻がいるんでなあ!!」ゴウ!!

多分明日終わらせる

男「しかし、俺が初めて女神を見たのは何処なんだ?とりあえず川を上がっていけばあえるのか?」

河童「ん?なんだ兄ちゃん。ここらじゃ見ねえ顔だな?」

男「アイエエエエ!カッパ!?カッパナンデ!?」

河童「なに驚いてやがる、川に河童がいるのは当たり前だろうが」

男「そんな当たり前はしらない。ここ数時間で俺の常識の半分は崩壊した」

河童「で?川になんかようかい?」

男「ああ。・・・そうだ!河童なら川のことに詳しいだろ。女神のいる場所をしらないか?」

河童「知ってるよ」

男「マジで!?」

河童「この先を登ったところに大木が川を横切るように倒れている。そこを超えたら会えるはずだ」

男「そうか。ありがとう、河童」

河童「なーに、礼なんていらねえよ。そのかわり・・・」

河童「しりこだま置いてけ兄ちゃん!!」ゴワッ!

男「六波返しッッ!!」ドゴッ!

河童「ぎゃああああ!?皿の縫合が外されたあああ!!」ゴロゴロ

男「阿呆が!河童のような危険の妖怪を前に警戒しないわけなだろ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・

男「ハァ・・・ハァ・・・。全然見えねえじゃねえか。あの河童野郎、俺を騙しやがったな!」

  ガサッ

男「!?」

  ガサガサッ

男「また河童か?それともハンターかっ!?」

     ガサッ ガサッ

男「でっ出てこい、この野郎!」

???「・・・・・・」

男「なんだ、幼女か」

幼女「誰が幼女じゃ!?」

男「うわっ!幼女が喋った!?いや幼女は喋るか・・・」

幼女「この小僧が、儂を舐めるのもたいがいにせえよ。さもなくば血を吸うぞ」

男「眼帯、ババァ口調、ロリ、吸血鬼って設定盛り過ぎだろ」

幼女「どうやらミイラになりたいようじゃな」ゴウッ!!

男「なっなんだ!この幼女から放たれる凄まじい殺気は!?」ガクブルガクブル

幼女「久しぶりの血じゃ。たっぷり堪能させてもらおうかの!!」

男「ひいいぃぃっ!?」ガクガクガク

幼女「っと、言いたいところじゃが。やめじゃ」

男「・・・へ?」

幼女「ここで儂が血を吸えば、他のものに示しがつかん。命拾いしたな小僧」

男「あっあなた様はいったい?」

幼女「よくぞ聞いた!儂こそは、日本中の妖怪変幻とかしたダニたち、ダニ娘を束ね統べる大妖怪!」

幼女「ダニ婆様じゃっ!!」バーン!!

男「・・・・・・」

ダニ婆「・・・・・・」バーン!!

男「・・・・・・はぁ」

ダニ娘「あー!「そんなの知らねえよ、このマイナー妖怪がっ」っと。思ったじゃろ!!」

幼女「っと、言いたいところじゃが。やめじゃ」

男「・・・へ?」

幼女「ここで儂が血を吸えば、他のものに示しがつかん。命拾いしたな小僧」

男「あっあなた様はいったい?」

幼女「よくぞ聞いた!儂こそは、日本中の妖怪変幻とかしたダニたち、ダニ娘を束ね統べる大妖怪!」

幼女「ダニ婆様じゃっ!!」バーン!!

男「・・・・・・」

ダニ婆「・・・・・・」バーン!!

男「・・・・・・はぁ」

ダニ婆「あー!「そんなの知らねえよ、このマイナー妖怪がっ」っと。思ったじゃろ!!」

男「いやいや滅相もございません。凄いですねダニ婆様、尊敬します」

ダニ婆「くぅ、体よくあしらいよって!最近ダニ女の馬鹿がアホなことしでかさなければ、こやつを干物にしてやるのに!」

男「いやーマジ凄いっすわ。自分で様つけちゃうところがマジリスペクトっすわ」

ダニ婆「ムガー!!」ダンダン

ダニ婆「ハァ!ハァ!・・・・・・まあええわ、着いてこい!」

男「え?」

ダニ婆「儂がお主を女神の場所まで連れて行ってやる」

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・・

男「あのー。どんどん川から離れていってるんですが?」

ダニ婆「女神の水浴び場所が普通の場所なわけなかろう。あのまま川を登っていっても辿りつかんよ」

男(あの河童野郎ヤッパリ騙してやがったなああああ!!)

ダニ婆「ここじゃ」

男「え?ここ?」

ダニ婆「そうじゃ、ここを真っ直ぐ行ったところに川がある。そこに女神がいるはずじゃ」

男「といっても、草しか見えないんですが?」

ダニ婆「歩いていればそのうち川の音が聞こえてくる、それに従え」

男「はあ・・・」

ダニ婆「それじゃあな」

男「え?一緒に来てくれないの?」

ダニ婆「嫌じゃ!なんで儂が付いて行かねばならないのじゃ、毛も生えとらん童でもあるまいし」

男「いや、あんな呪いかける女神様だから会ったら殺されそうじゃん」

ダニ婆「そんなもの知らんわ!6年待たせたんじゃ一回くらい殺されてこい!」

ダニ婆「それではな!儂は帰る、旦那が待っておるからの」

男「結婚してたのかよ!?」

   ガサガサ
           ガサガサ

男「ちくしょー、ホントに帰りやがったよあのロリババァ」

男「はぁ・・・しっかしいつ着くのかねえ。・・・・・・ん?」

男「この音、川の音か?」

男「間違いねえ。俺は6年前にもこれを聞いたことがある」

俺はその音のするほうへ進んだ、6年前と同じように、草木をかきわけて。
そうすると川を見えてきた。そしていた、あの時と違い裸ではなく着物を着ていたけど。
6年前となにひとつかわらない、見惚れるほどの美人が、そこにいた。

女神「久しぶりですね、6年ぶりです。と言っても私はあなたのはこれが初めてですが」

男「あ、あの」

女神「まさか、天の羽衣を盗んだのがこんな子供だったとは・・・」

女神「大変だったでしょう、これまでの道のり。よく辿りつけたものです」

男「すいません!下着盗んじゃっって!そのせいで・・・・・・」

女神「もうよいのです。私のほうこそ申し訳ありません。呪いなどかけてしまって」

男「下着、返します。だから・・・」

女神「大丈夫ですよ。私と会った時点で呪いは解除されてます」

男「そうですか!ではっ・・・」

女神「どうかしましたか?」

男「あの、呪いは解除されてるんですよね?」

女神「そうですよ」

男「本当に?」

女神「本当です」

男「神に誓って?」

女神「神に誓います」

男「脱いだ瞬間ドカン!とかないですよね?」

女神「ありません」

男「・・・・・・」

女神「・・・・・・」

男「そうですよね!すいません、疑ってしまって」

女神「いえ、構いません。それよりも早く」

男「はい!」スルスル

女神「・・・・・・」

男「あっ!」

女神「っ・・・なんですか?」

男「あの、着換えるまで後ろ向いていてくれます?」

女神「・・・・・・」

男「やっぱり女の人に裸を見られるのは恥ずかしいですかr・・・」

女神「グチャグチャ言ってないでさっさと脱ぎやがれ!このビチグソがああ!!」

男「!!?」

女神「カモン!ハンター達!!」

ハンターs「「「ヒャッハー!!」」」

男「なっ!?」

ハンターs「「「ウホッ!」」」ガシッ

男「くっ!」ドサッ

男「クソ!離しやがれ!!俺を騙したな!!」

女神「ひゃはははは!!ああ騙したよ!誰がテメエみたいな小便臭いガキの穿いたパンツなんかいるか!!」

女神「そのテメエの小便が染みついたシミパンとともに散りやがれ!!」

男「ちくしょう!このパンツが脱げればお前も爆発に巻き込まれるんだぞ!それでいいのか!?」

女神「ああ、それは大丈夫だ。核爆弾級とか嘘だから」

男「なに?」

女神「せいぜいテメエ一人が死ぬ程度の爆発しかしねえよ!」

男「結局俺は死ぬんじゃねえか!!」

ハンター13「ウホッ!」

ハンター12「いい男」

ハンター14「やらないか?」

河童「しりこだまよこせえ!」

男「河童テメエ生きてやがったのか!?」

女神「ひひひひひ!さあ、汚ねえ花火になりやがれ!!」

男「ちくしょおおおおおお!!」ズルッ!

女神「ひゃはっ!ひははははは!あっはははははっムグッ!?」

女神「(なっなんだ?口の中に何か入っt)ゴハァッッ!!?」ドカーン!!

女神「な・・・口が・・・・・爆発・・・して・・・」

男「パンツ・・・返したぜ」

女神「な・・・に・・・?」

男「ダ―ー!!」ボカーン!!

ハンターs「「「グワァーー!!」」」BOOOON!!

河童「グワァーー!!」BOOOON!!

女神「お前、それはまさか・・・」

男「うおおおおお!力が湧いてくる!体が、魂が燃える!!パッションさん、こういうことだったんですね!!」

女神「その赤いパンツはまさか・・・!」

男「これこそまさしく燃える闘魂!」

女神「火鼠の皮衣!?」

女神(そうか!燃えない火鼠の皮衣で爆発を抑えたってわけね!)

男「さすがにあれでは死なないか・・・」

女神「当たり前じゃない。これでも神様なのよ!」

男「だが、今の俺には敵わない!」

男「シャアー!行くぞオラァ!!」

女神「なにしゃくれてんのよ!?」

男「ふんッ!」ブン!

女神(なっ!?早い!?)

女神「何処だ!?」

男「後ろだ!」ガシッ!!

女神「なにッ!?」

男「食らえ!闘魂原爆固め!!」ブン!!

女神「グハァッッ!!」ドゴン!!

河童「1!2!3!」バン!・・・バン!・・・バン!

       カンカンカンカーン!!

男「ハァ・・・ハァ・・・」

男「かっ・・・勝った・・・」

ーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー

ダニ婆「ムッ!終わったか?」

ーーーーーーー
ーーーー
ーー

パッション「やったな、男君・・・」

こうして俺の夏休みのおかしな出来事は、変に熱いテンションで終わった。

たぶん夏の暑さに頭がやられたのだ。そうに違いない・・・・・・。

――――男の部屋―――――

男「っで」

男「なんであんたがいんの?」

女神「しかたないじゃない!天の羽衣が爆発しちゃって天に帰れなくなっちゃったんだから!」

男「馬鹿じゃないの」

女神「ムキ―!もとはと言えばアンタののせいじゃない!!」

女神「チクショー!ダニ婆に山を追い出さなければ、アンタのところになんかこなかったのに!!」

男「よえー。神様なのに妖怪に負けてるよ」

女神「ぐっ!とにかく!こうなったのもアンタのせいなんだから!責任取ってもらうわよ!!」

男「ぶっ!?責任ってなんすか!?まさか結婚・・・・!?」

女神「そんなわけにでしょ!天に帰れるまで、ここで厄介になるって言ってるのよ!!」

男「ですよねー」

女神「それで、アンタの親は何処よ?一応挨拶しとかなきゃいけないでしょ」

男「親なら家にいないぜ、親父が仕事でインド行っていて、母さんもそれについていった」

女神「ふーん」

男「それでこれがその親からの手紙」

男「はてさて、インドから愛する息子になんて綴ったのかねえ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
手紙

もうすぐ帰ります。帰ってくるまでに宿題を終わらせてなければ、“殺す”。

母より

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男「」

どうやら6年前の悪夢は、まだ俺に付き纏うようだ


                  完

はい、終わりですアホな話ですいません。
またいつかなにか書きます。どうせまた妖怪の話

過去ssはこれ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1376297647

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