蘇芳「一発百円」(186)

バシッ!

蘇芳「ぁうっ!」 ドサッ

黒「戦闘に集中しろ。俺がナイフを持っていれば死んでいたぞ」 グイ

蘇芳「……っ……!」 ビク

黒「……もう陽が落ちる。これで適当に食って来い」

チャリン

蘇芳「…………」

黒「…………」 スタスタ

~~

蘇芳「……ねぇ、ジュライ」

ジュライ「なに」

蘇芳「ちょっと僕のことぶってみて」

ジュライ「…………」

蘇芳「変なのはわかってるよ。でもいいの、ちょっと確かめたいだけだから」

ジュライ「……わかった。いくよ」

蘇芳「うん」

ジュライ「……っ」

ぱちんっ

蘇芳「っ……!」

ジュライ「……蘇芳?」

蘇芳「うん、痛い」

ジュライ「ごめん」

蘇芳「ううん。僕が叩いてって言ったんだもん、謝ることないよ」

ジュライ「…………」

蘇芳「それにちゃんとわかったよ」

ジュライ「……なにが?」

蘇芳「うん、叩かれたら痛い」

ジュライ「…………」

蘇芳「つまり僕はおかしくなったわけじゃない……」

ジュライ「…………あの、」

蘇芳「僕はおかしくない!おかしくなーい!」 ダッ‼

ジュライ「…………」

~~

猫「蘇芳がおかしくなった?」

ジュライ「」 コクコク

猫「契約者になった者は対価を支払うものだが、それは端から見ればおかしな行為にも見える。蘇芳も今になってそれが生じたとかじゃないのか?」

ジュライ「」 ブンブン

猫「ふむ……具体的にどうおかしいんだ?」

ジュライ「……叩いてって……」

猫「は?」

ジュライ「叩いてって言われた」

猫「…………」

ジュライ「そのあと、『僕はおかしくない』って喜んでた」

猫「…………それは……いや……」

ジュライ「猫」

猫「ジュライ、それは……」

ガチャ

黒「……ジュライ、まだ起きてたのか」

ジュライ「……黒」

黒「早く寝ろ」

猫「黒、ちょうど良いところに。実はn」
ジュライ「猫」

猫「?」

ジュライ「」 ギロ

猫「!?」

黒「……実は、なんだ?」

猫「あ……いや……」 チラ

ジュライ「」 ジー

猫「い、いや……なんでもない……」

黒「? そうか」

猫「(俺の野生の本能が告げている……この話を黒にするとなにかヤバいコトが起こると……!)」

ジュライ「……おやすみなさい」

黒「…………」

猫「あ、ああ……おやすみ」

黒「……猫」

猫「な、なんだ?」

黒「蘇芳はどうした?」

猫「ん?もう寝てるんじゃないか?」

黒「……そうか」

猫「なんだ、案外お前も気にしてるんだな」

黒「……ただの仕事だ」

猫「それなら良いがな」

黒「…………」

~~

蘇芳「ふっ!」 ブン

黒「…………」 ガッ

蘇芳「くっ……!」 バシッ

黒「…………」 パンッ

蘇芳「うりゃっ!」 ビュッ

黒「…………」 パシ、グイッ

蘇芳「うわっ!!」 ドサッ

黒「…………」 グル、ガシ、グッ

蘇芳「ぃぎっ……!」 ビキッ

黒「敵をよく見ろ、動きを読め、体格で勝てないならその力を受け流し、それを使って拘束するのも有効だ」 ググ…

蘇芳「ギッ……ギブアップ!!」

黒「…………」 パッ

蘇芳「っ……ぃっ」

黒「関節は鍛えようがない。正確に狙って極めれば、再起不能にすることも可能だ」

蘇芳「……もうちょっと手加減ぐらい……」 ボソ

黒「…………」 グイッ

蘇芳「わ……」

バシンッ!

蘇芳「だっ……!!」

黒「甘えるな。俺の仕事はお前を鍛えることであって子守ではない」

蘇芳「……っ」

黒「……少し休憩をしたら次だ。顔でも洗って来い」 スタスタ

蘇芳「…………」

ジュライ「蘇芳」

猫「相変わらずの容赦なしだな。大丈夫か?」

蘇芳「…………」 ボー

ジュライ「……蘇芳?」

蘇芳「……え? あ、ごめん。なに?」

猫「おいおい大丈夫か?黒に殴られすぎて変になったんじゃ……」

蘇芳「そっ、そんなことない!!」

ジュライ「……!」

猫「そ、そうか……悪かったな……」

蘇芳「っ……!」 ダッ

猫「おい、蘇芳!?」

黒「……なにを騒いでる」 スタスタ

猫「黒……いや実は蘇芳の様子がな……ハッ!」

猫「(し、しまった!ジュライの前でこの話を黒にするのは……!)」 チラ

猫「っていない!?」

黒「……どうした?」

猫「実はここのところ蘇芳の様子がおかしいらしくてな……さっきもそれでどっかに行っちまったんだが、それをジュライが追いかけて……」

黒「…………」

猫「……追いかけないのか?」

黒「…………」

~~

蘇芳「はぁ……はぁっ……!」 タッタッタッ

蘇芳「はっ……はぁっ……はぁ……は……」 タッ、タ…

蘇芳「はぁ……っ……はぁっ……はぁ…………」

蘇芳「……はぁ…………ふぅ……」

蘇芳「…………はぁ……」

蘇芳「(……僕……おかしくなっちゃったのかな……)」

蘇芳「(パパが死んで……契約者になって……パパを殺した奴と旅をして……)」

蘇芳「(こんなおかしな状況だから……僕も…………おかしく……)」

ジュライ「蘇芳」

蘇芳「……ジュライ……」

ジュライ「……大丈夫?」

蘇芳「…………」 フルフル

ジュライ「…………」

ジュライ「…………」

蘇芳「ジュライ……僕……」

ジュライ「……蘇芳はおかしくない」

蘇芳「おかしいよ……僕おかしくなっちゃったんだ……」

ジュライ「……大丈夫」

蘇芳「大丈夫じゃないよ! だって僕!!」



蘇芳「黒にぶたれると気持ち良くなっちゃんうんだもん!!」


ジュライ「…………」

蘇芳「…………」

ジュライ「…………」

蘇芳「…………」

ジュライ「…………」 ペチン

蘇芳「いたっ」

ジュライ「…………」 ペチン

蘇芳「いたっ、ちょっ」

ジュライ「」 ペチン

蘇芳「ぃっ、ちょ、ジュラ」

ジュライ「」 ペチペチン

蘇芳「ったっちょっまっ」

ジュライ「」 ベチベチベチベチベチベチ

蘇芳「ちょっ、ぶっ、ったっ、っつ、ちょっまっ、ちょ、ちょっとまって!」 ガシッ!

ジュライ「……なに?」

蘇芳「な、なにじゃないよ。最後まで聞いて?」

ジュライ「…………わかった」 ムスッ

蘇芳「(な、なんでジュライが怒ってるの……?)」

蘇芳「あのね……ぶたれて気持ちいいって言っても、誰でも良いわけじゃないんだ……」

ジュライ「…………」

蘇芳「ジュライにぶたれても、猫にぶたれても、痛いだけで気持ち良くならないし……」

ジュライ「………………」

蘇芳「でも……黒にぶたれるとね……叩かれたところが熱くなって、ジンジンして、なんかドキドキして……あの何考えてるのかわかんない目付きの悪い顔で睨まれると……」

ジュライ「……………………」

蘇芳「すっっっっっごく…………気持ち良くなっちゃうんだぁ……♡」 ウットリ

ジュライ「…………………………」



ジュライ「………………………………チッ」

蘇芳「ねぇ、ジュライ……僕、やっぱりおかしいよ……」

ジュライ「そんなことない」

蘇芳「だって、ぶたれて気持ちいいとか……頭おかしいよ……」

ジュライ「大丈夫。蘇芳はおかしくない」

蘇芳「……ジュライは優しいね……でも」

ジュライ「僕にぶたれればちゃんと痛い」

蘇芳「そうだけど……でも」

ジュライ「黒にぶたれ過ぎて感覚が麻痺してるだけ。むしろ痛みに対しての正常な防御反応」

蘇芳「そう、かな……?」

ジュライ「蘇芳はおかしくない。大丈夫」

蘇芳「そっか……そっか! 僕はおかしくないんだね、ジュライ!」

ジュライ「」 コク

蘇芳「僕はおかしくない!おかしくないぞー!」 ヨッシャー‼

ジュライ「………………ホッ」

~~

カチャ…

蘇芳「…………」 ソー…

ジュライ「…………?」

蘇芳「……?あれ?電気消えて……?」

ガシッ、グイッ

蘇芳「ひゃっ!?」

ジュライ「!!」

黒「お前ら…………今まで何処に行っていた……!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

蘇芳「ピッ!?」

黒「訓練も勝手にサボったな……?」

蘇芳「あ、いやその……」 アタフタ

黒「……今日は特別な訓練をする。移動するぞ」 ヒョイ

蘇芳「へ?ちょ、お、降ろせよ!」 ジタバタ

黒「暴れるな」 グッ

蘇芳「ちょ……く、苦しっ……!」

黒「ジュライ、お前はここで猫と……」

ジュライ「」 ギュ

黒「……ジュライ?」

ジュライ「……僕も行く」

黒「……ダメだ」

ジュライ「行く」

黒「ダメだ」

ジュライ「…………」 ジー

黒「…………勝手にしろ」

ジュライ「!」

黒「……ただし、追いつけるならな」 ヒュパッ、ヒュゥン

ジュライ「!!」

~~

蘇芳「……ここどこ?」

黒「ハイビルの一室だ」

蘇芳「……これはなに?」

ヂャラ…

黒「手枷と足枷だ」

蘇芳「なんだよこれ!」

黒「言っただろう。特別な訓練をすると」

蘇芳「と、特別って……!」

黒「このビルは……もともとは特殊な高級ホテルだった」

蘇芳「……?」

黒「ここは客室だ。ワケアリの客のために、防音は完璧だし、窓ガラスは無い……金属類は事前に外に出したし、水気も取り除いておいた」

蘇芳「……? ……それがなに?」

黒「つまり…………この部屋の中の様子は、ドールでも殆ど感知することはできないと言うことだ」

蘇芳「え…………」

黒「…………」

蘇芳「ちょ……や、やだ……」

黒「…………」

蘇芳「こ、こっちくんな!!」

黒「…………」

蘇芳「ふざけんな!変態!クズ!鬼畜!」

黒「…………」

蘇芳「(やだやだやだやだ怖い怖い怖い怖い怖いっ!!)」

黒「…………」 スッ

蘇芳「ひっ…………!」

バッチィーン!!‼‼‼‼

蘇芳「ヒギィッ!?」 ビックン‼

黒「…………」

蘇芳「(!? !? な、痛、お、おしり!?)」

黒「」 ヒュッ

バァッチーン‼‼‼‼‼‼

蘇芳「フギュゥッ‼」

蘇芳「(おしり、叩かれ、痛、熱い、なんで、怖、痛い)」

黒「…………」

蘇芳「 ヒッ……は……おし、り、痛、いよぉ」

黒「…………」

ベッチーン‼‼‼‼

蘇芳「ぁはぁっ!!」 ビクッ

バッチィーン‼‼‼‼

蘇芳「ひぁぅうっ!!!」 ビクンッ

ベチーン‼‼‼‼‼

蘇芳「っふぅうっ……!!?」 ビクゥッ!

~10分後~

蘇芳「ヒ……ァッ…………フギュゥ……」 ビクッ、ビクンッ

蘇芳「(お、おしり、痛、熱い、頭痺れ、熱、きも、ち)」 ビクッビクッ

黒「おい、戻って来い」 頬ペチペチ

蘇芳「ぁ……は……へ、黒…………?」 ボー

黒「まだ終わってないぞ」

蘇芳「はぁ……はぁ…………え?」

黒「…………」 グイッ

蘇芳「え、あっ」

バサ

蘇芳「やっ、ちょっ……!?」

蘇芳「(た、スカート脱がされ

バチーン‼‼

蘇芳「ひぎぃぃいっっ!?」 ビックン‼

黒「…………」

蘇芳「は、あっ……! 痛っ……ぃ!」

蘇芳「(痛、恥、熱、スカート、下着見え、熱い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い! …………のに……)」

蘇芳「き…………きもちぃ~♡」 ビクビクビクッン♡♡♡

黒「…………気持ちいいのか?」 ヒュッ

バチーン‼‼‼

蘇芳「ぁはぁっんっ!!♡」 ビクッ

黒「ケツ真っ赤になるまで叩かれて……気持ちいいか?」

スパーン‼‼‼‼

蘇芳「ひぅうぅっ!!♡」 ビクビク

黒「答えろ」

バッチーン‼‼‼

蘇芳「はぁあぁっ!!♡」 ビクゥッ


黒「蘇芳」


蘇芳「!!! っ……ぁああぁぁああぁあああぁぁあぁあああああっ!!!!!♡♡♡」 ビクビクビクビクッ‼‼‼‼♡♡♡

~~

ジュライ「…………!」 ピク

猫「ん? 見つけたか?」

ジュライ「…………見つ……け、た……」

猫「そうか、そりゃ良かったな」

ジュライ「………………ナイ……」 ボソ

猫「なんだって?」

ジュライ「よくないっ!!」 クワッ‼

猫「!?」 ビクッ

~~

蘇芳「ぁ…………ぅ………………」 グッタリ

黒「…………」 フゥ

蘇芳「(なに…………これ……)」

蘇芳「(おしり……床にくっついてるだけでも痛いのに…………気持ちいい……♡)」

蘇芳「(……黒に……ぶたれて……)」 チラ

黒「…………」 ゴクゴク

蘇芳「(ぁ…………お水……僕も、飲みたい……)」

蘇芳「み、みぅ…………ひょう、らぃ……」 プルプル

蘇芳「(あ、れ……? 舌……上手く、回んな、い……)」

黒「…………」 スッ

蘇芳「ぁ……(飲ませて……くれるのかな……)」

黒「飲みたいか?」

蘇芳「……の、飲みたい……です……」

黒「そうか」

カチャン…
トク、トクトク…

蘇芳「…………?」

黒「飲め」

蘇芳「…………ぇ?」

黒「どうした?」

蘇芳「は……はは……へ、黒……これ……」

蘇芳「(お、お皿じゃん…………しかも、ペット用、の……)」

黒「飲まないなら捨てるぞ」

蘇芳「ぁ……え…………?」 ビク

黒「…………」

蘇芳「ほ、ほん、き……?」

黒「俺は冗談は言わない」

蘇芳「(そんな、ペットの、水、喉、飲みたい、でも、でも……!)」

黒「…………」

黒「…………」 グイ

蘇芳「ぁっ……!」 ヂャラ…

黒「飲むのか?飲まないのか?ハッキリしろ」 ギロ

蘇芳「!」 ゾクッ

黒「…………」

蘇芳「……のみ、ま……す……」

黒「……なら早くしろ」

蘇芳「は、はい……」

蘇芳「ん……チュル…………ジュ……ンク……」 ピチャピチャ

蘇芳「(こ、これ……想像以上に飲み辛いよ……)」 ピチャピチャ

蘇芳「(油断すると鼻に水が入ってくるし……ギリギリ口が届くぐらいの距離だから吸って飲むのも難しい……)」 ピチャピチャ

蘇芳「(黒……なに考えて……)」 チラ

黒「」 ジー

蘇芳「!」 ゾクッ

蘇芳「(み、見下ろされてる……動物みたいに、お皿から水飲んでるところ見下されてる……!)」

蘇芳「(今までの下品な音も、水でびちゃびちゃな顔も、全部全部……見られてた……!)」

蘇芳「(恥ずかしい……!!)///」 カァァ///

蘇芳「(それにな、なんか…………)」 チラ

黒「」 ジー

蘇芳「(ど…………ドキドキする……?)」

黒「もう良いのか?」

蘇芳「え?」

黒「さっきから殆んど飲んでない。良いなら片付けるぞ」

蘇芳「ぁ……う、うん……」

黒「そうか」

カチャ…

蘇芳「(ぁ…………。……?)」

蘇芳「(僕……なんで今……残念って……?)」

黒「おい」

蘇芳「へ!?」

黒「じっとしてろ」

蘇芳「ぁ……」

ごしごし

蘇芳「ん……ぅむ……ゎっぷ……」

蘇芳「(タオルで、顔拭かれてる……)」

蘇芳「(びちゃびちゃだったし……当たり前か……)」

蘇芳「(…………黒の手……大っきいな……)」

蘇芳「(さっきまで……こんな硬くて大っきい手で……おしり……)」 ゾクゾクッ

蘇芳「(な、なんか……またドキドキして……)」

ガチャン!

蘇芳「え……?」

黒「今日は終わりだ。帰るぞ」

蘇芳「かえ…………る……?」

黒「ああ、もう良いだろう。猫とジュライも待ってる」

蘇芳「ぁ……………………はは、は……そ、そっかやっと……帰れる……」

蘇芳「(やっと解放……なのに……なんで、僕……)」

黒「行くぞ、掴まれ」

蘇芳「……へ? あ、わ、わかった」 ギュ

黒「…………」 ガシ

蘇芳「ぁ……(肩……)」

ピゥッ、ヒュゥン

~~

ここで休憩がてらネタ募集
ハード過ぎなのはNG

~~

蘇芳「くっ……!」 ビュ!

黒「」 サッ

蘇芳「おりゃっ!」 ブン

黒「」 ヒョイ

蘇芳「やぁっ!」 グイッ

黒「」 シュルン、サッ

蘇芳「はぁ、はぁっ、はぁっ……!」

黒「もう終わりか?」

蘇芳「あーもームカつく! なんで攻撃してこないんだよ!」

黒「言っただろ、逃げることに徹する標的を確実に捉えるための訓練だ」

蘇芳「だからって一発ぐらい……!」

黒「殴って欲しいのか?」

蘇芳「えっ」 ビクッ

黒「…………」 スッ

蘇芳「ぁっ……!」 ゾクッ

黒「…………」

ポン

蘇芳「…………え?」

黒「冗談だ。……休憩するぞ」

蘇芳「ぁ…………うん……」

黒「…………」 スタスタ

蘇芳「…………」

蘇芳「………………くそっ……」

~~

ジュライ「…………」

蘇芳「ぁあ~……」 ボフボフ

猫「…………」

蘇芳「うぅうー……」 ゴンゴン

蘇芳「っ……ぐぅううううう……」 ジタバタジタバタ

蘇芳「…………」

蘇芳「ぅがぁぁああーーーー!!!」

猫「うるせぇぞ蘇芳!!」

ジュライ「…………」

蘇芳「だぁってぇえ~~~!!」 バタバタ

猫「なんだってんだここんとこ毎晩毎晩!」

蘇芳「だってあいつが変なんだもん!」

猫「変なのはおまっ……!!」 ビクッ

ジュライ「」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

蘇芳「おま?」

猫「お……おまるだよ!」

蘇芳「………………おまる?」

猫「あ、いや……」

ジュライ「……猫こそ変」

猫「」

~風呂~

チャプ…

蘇芳「はぁ……」

蘇芳「……ぁ……ここの傷も治ってる……」

蘇芳「…………」

蘇芳「(最近……ふだれてないなぁ……)」

蘇芳「…………はぁ……」

蘇芳「……って! 僕は別にぶたれたいわけじゃ……!!」 バシャバシャ!

蘇芳「ぅう~…………」

ジャポン!

ブクブクブクブク…

ブクブクブクブク…

ブクブク…

…ブク…

……ゴポッ

蘇芳「ぷはっ!」

蘇芳「はぁ……はぁ…………はぁ……」

蘇芳「…………はぁあ~~~……」

ガチャ

蘇芳「え?」

黒「いつまで入ってる」

蘇芳「」

黒「早くしろ」

黒「今日は、『特別な訓練』をする」

黒「わかったら早くしろ」

バタン

蘇芳「」

蘇芳「」

蘇芳「」

~~

<キャァァァァァァァァァァ‼

ジュライ・猫「!?」

~~

ジュライ「…………」

蘇芳「…………」 ソワソワ

猫「…………」

蘇芳「…………」 ウロウロ

蘇芳「…………」 モジモジ

蘇芳「…………」 グッ、パ、グッ

蘇芳「……ぅうぅぅううぅううううー……」 ガリガリガリ

猫「ていっ!」

ドングリポコンッ

蘇芳「あいたっ」

猫「さっきからうっとおしいぞ蘇芳!」

蘇芳「だって…………」

ジュライ「どうかしたの?」

蘇芳「なにって……」


黒『今日は「特別な訓練」だ』


蘇芳「…………////」

ジュライ「……蘇芳?」

蘇芳「ぁっ……な、なんでもない!」

ジュライ「蘇芳……!」

蘇芳「トイレー!」

バタバタバタ…

猫「なんなんだ一体……」

ジュライ「…………」

蘇芳「はぁ……」

蘇芳「(僕……最近またおかしくなってきたかも……)」

ガチャ

ガシ

蘇芳「へ?」

黒「なにをしている」

蘇芳「へ、黒!?」

黒「行くぞ」 グイッ

蘇芳「い、行くって……さ、先にトイレに……!」

黒「行かないのか?」

蘇芳「えっ……」

黒「」 ジッ…

蘇芳「っ……!」 ゾクッ

蘇芳「い、いき……ます……」

ヒュパッ

~~

蘇芳「またこの部屋……」

ヂャラ…

蘇芳「……そしてまたこの枷……」

黒「」 ゴク…

蘇芳「(……黒は呑気にジュースなんか飲んでるし……)」

黒「少し準備をしてくる。時間がかかるから暫く待っていろ」

蘇芳「え!?」

黒「……なんだ」 ジロ

蘇芳「あ、いや……」 ピクッ

黒「……それは飲んでも良い。おとなしくしていろ」

ガチャ、バタン

蘇芳「…………」

蘇芳「……飲んでも良いって……コレ……」 チラ

蘇芳「(さっきの……黒の飲みかけ……)」

蘇芳「…………」

蘇芳「……な、なんか、喉乾いたなー……」

蘇芳「わ、わぁ! こんなところにジュースが!」

蘇芳「…………」

蘇芳「の……飲んじゃえ~……」

蘇芳「ん……コク……コク…………ふぅ……」

蘇芳「…………へ、へへ……」 テレッ

蘇芳「(こ、コレってアレだよ……か、かかかっ……間接、キス……)」 モジモジ

蘇芳「へへっ……も、もう一口……んっ……」 モジモジ

蘇芳「……コク…………ん……」 モジモジ

蘇芳「…………えへっ……♪」 モジモジ

蘇芳「ん…………」 モジモジ

蘇芳「…………」 モジモジ

蘇芳「…………?」 モジモジ

蘇芳「……な、なんか……」 モジモジ

蘇芳「(凄くおしっこ行きたい!!)」 モジモジ

蘇芳「(そう言えば僕……おしっこ行く途中で連れ出されて……)」

蘇芳「(それなのにあんなにたくさん飲んだから……!?)」

蘇芳「(で、でも、さっきまではもっと……)」

ガチャ

黒「待たせたな」

蘇芳「ひゃ、ひゃいっ!?」 ビクッ

黒「……どうした?」

蘇芳「べ、べべべ別に!?」

蘇芳「(い、いきなり入ってくるからビックリしてちょっと出ちゃった……)」

済まん寝落ち

蘇芳「……で? 僕は今日なにをされるの?」

黒「…………」

蘇芳「…………」

黒「…………」

蘇芳「……? 黒?」

黒「…………」

蘇芳「ちょ、ちょっと……」

黒「…………」

蘇芳「(な、なんでなにも言わないの……!?)」 モジ…

蘇芳「ぁ……」 モゾ…

蘇芳「(なんか……また……!)」 モジモジ

蘇芳「(お……おしっこ行きたい!)」 モジモジ

蘇芳「(で、でも……)」 チラ

黒「…………」 ジー

蘇芳「ぅ…………」 ピク

蘇芳「(い……言い辛い……)」 モジモジ

黒「…………」 ジー

蘇芳「…………」 モジモジ

~20分後~

蘇芳「ぅ…………くっ……」 モジモジ

蘇芳「(どれぐらい時間が経ったかわからない……会話で気を紛らわそうにも黒はなにも言わないし……)」 チラ

黒「…………」 ペラ

蘇芳「(い、いつの間にか本読んでるし!)」 モジモジ

蘇芳「も……もう無理!!」

黒「なにが無理なんだ」

蘇芳「おっ……おしっこ行きたいんだよ! もう漏れちゃう!」 モジモジ

蘇芳「(恥ずかしいけど……もうこれ以上は無理! 漏らすよりはずっとマシだ!)」 モジモジ

黒「そうか」

蘇芳「だ、だから……早くこの枷取って…………え?」

黒「…………」 ペラ

蘇芳「え……あの……ちょっと?」 モジモジ

黒「…………」

蘇芳「……ま……さか……は、はは……嘘でしょ?」 モジモジ

蘇芳「ちょ……へ、黒? このままだと僕……も、漏らしちゃうん……だけ、ど……」 モジモジ

黒「……そうか」 ペラ

蘇芳「(う、嘘嘘嘘っ……!? ま、まさか本気で……!?)」 モジモジ

蘇芳「(こっ……ここでシろって言うの!?)」 モジモジ

蘇芳「ちょっ……! コレ外してって……!!」 ジタバタ

ヂャラヂャラッ‼

蘇芳「っ……!!(と、取れるはずない!! それに動いたらなんか余計に……っ!!)」 モジモジ

蘇芳「(やばいやばいやばいっ!! もう……げ、げんか

ポン

蘇芳「えっ……」

黒「…………」

蘇芳「…………っ……!?」 ドキ…

黒「……いいぞ…………蘇芳」

蘇芳「ぇ…………ぁ……! ゃっ……!」

チョロ…
チョロロロッ…

蘇芳「ぁっ……ぁっ、あっあっ!!」 ブルブルッ‼

ヂョロロロロロロロロロロロロ…

蘇芳「は、ぁ……ぁ……ぅ…………」 ブルルッ

蘇芳「(だ……出しちゃっ……た…………黒の……目の前で……お、お漏らし……)」 ゾクッ

蘇芳「へ……黒……」

黒「…………」

蘇芳「ぁ……」 ゾクッ

蘇芳「(ゃ…………やだ……)」

蘇芳「(っ……そんな……蔑んだ目で見ないで……!!)」 ゾクゾクッ

黒「おい」

蘇芳「ぁ…………?」

黒「…………」

バチィーーーンッ‼‼‼‼

蘇芳「ぁぎぃいっ!?」 ビクンッ

蘇芳「っ!? な、なんっ」

ベッチーンッ‼‼‼‼‼

蘇芳「ふきゅぅうっ!!」 ビクビクッ

蘇芳「(痛、おしり、また叩かれ、熱ぁっあっあっあっあぁっ!!」

蘇芳「またっ……! 出ちゃ……っ」

ヂョボボボボボボボ…

蘇芳「ぁああぁぁぁああああぁぉぁああぁあぁあぁっ……!!」 ゾクゾクゾクゾクッ‼

蘇芳「ゃっだめっ! とまっ」

バチーン‼‼‼

蘇芳「ぁうぅっぐっ!!」 ビクゥッ

ヂョロロロロロロロ…

蘇芳「ぁっ……!あっ!!お、おしっことまんないよぉぉおおっ!!」 ブルブルブルブルッ

ちょい風呂

ヂョロロロロロ…

ヂョロロロロ…

チョロロ…

チョロ…

蘇芳「ぅ…………ふ……ぁ……」 ブルルッ

蘇芳「(だし……ちゃった……全部…………黒の前で……)」

蘇芳「(おしっこ…………おもらししてるの……見られた……)」

蘇芳「(………………なんで……)」

蘇芳「(恥ずかしいのに…………なんで、僕……)」 チラ

黒「…………」

蘇芳「(ドキドキしてるんだろう……)」 ゾクゾクゾクッ

蘇芳「(黒に恥ずかしいとこ見られた……)」

蘇芳「(蔑んだような目で見下ろされてる……)」

蘇芳「(それだけ…………それだけなのに……)」

黒「おい」 グイ

蘇芳「ぃっ……! 髪ひっぱんなっ……!」


黒「誰が漏らしていいと言った?」 ギロ


蘇芳「…………えっ?」

黒「みっともなく漏らして、恥ずかしくないのか?」

蘇芳「な、なに…………だ、だってさっき黒が!!」

黒「俺が?」

蘇芳「い、いいぞ、って!!」

黒「いいと言っただけだ。漏らせとは言っていない」

蘇芳「なっ……!?」

蘇芳「そ、それにおしりたたかれた!」

黒「それはお前が漏らすから躾をしただけだ」

蘇芳「し、躾……!?」 ピク

黒「そうだ」

蘇芳「そんっ……だ、だって……」

黒「…………」 ジロ

蘇芳「ぁっ……」 ビクッ

黒「……反省していないようだな」

蘇芳「は、反省って……」

黒「もっとキツイお仕置きが必要か?」

蘇芳「…………おし……お、き……?」

黒「そうだ」

蘇芳「おし、おき……」

ほしゅばっかで悪い
お仕置き募集

蘇芳「(お、お仕置きって……)」

蘇芳「(また……おしり叩かれたり、とか……?)」 ゾク

蘇芳「…………な……何する気……」

黒「そうだな、まずは」

黒「服を脱げ」

蘇芳「………………へ?」

黒「服を脱げ」

蘇芳「…………」

黒「服を脱げ」

蘇芳「そ、そんなに何回も言わなくても聞こえてるよ!」

黒「なら早くしろ」

蘇芳「は、早くしろって…………この変態! 僕をどうする気だよ!」

黒「別に意味は無い」

蘇芳「なっ……!?」

黒「……そのままだと風邪を引く」

蘇芳「え…………あっ……」

蘇芳「(そうだ……僕、服着たままだから……)」 ビチャ

蘇芳「(僕の心配を……?)」

蘇芳「(……………………あれ?)」

黒「どうした、早く脱げ」

蘇芳「え?いや……えっと……?」

黒「…………ああ、そう言うことか」

蘇芳「へ?」

黒「…………」 スッ

ガチャ
ガチャン!

蘇芳「あっ……」

黒「これで脱げるだろう」

蘇芳「あ、ありがと……」

黒「ああ」

蘇芳「んっ…………」 ヌギッ

シュル
パサ

蘇芳「ふぅ………………ん?」

黒「…………」 ジー

蘇芳「…………」

黒「…………」 ジー

蘇芳「………………あっ!?」 バッ!

黒「なんだ」

蘇芳「ちょ、な、なんで見てるんだよ! 部屋から出てけ!」

黒「何故だ」

蘇芳「は……はぁ!?」

蘇芳「な、なぜって……女の子が着替える時男は出て行くもんだろ!?」

黒「それじゃあお仕置きにならん」

蘇芳「えっ!? コレがお仕置き!?」

黒「そうだ」

蘇芳「……コレが?」

黒「……そうだ」

蘇芳「…………」

黒「…………」

蘇芳「…………」

黒「…………」

蘇芳「……わかった」

黒「…………」

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