みたいな
誰か書いてください
お願いします何でもしますから
八幡「な、なんでそうなるんだよ」
三浦「は?何その態度。あーしが直々に教育してやるって言ってんの」
八幡「意味わかんねえし。教育とかカーチャンにすらされた覚えがねぇよ」
三浦「最近アンタ結依や隼人と仲いいみたいだし、あーしと絡む可能性もあるのに目の腐ったヒキオのままじゃあーしが困るわけ」
八幡「そ、それがどうして付き合うとかいう話になるんだよ」
三浦「きも。だから教育するって言っててるっしょ。まずはそのキョドるのを直すから。」
三浦「つーわけだから明日から放課後は空けとくように。そんじゃまた明日」
八幡(……)
八幡(勢いに飲まれて拒否するタイミングを逃してしまった)
八幡(しかし明日になったら忘れてるだろ。……俺の存在ごと忘れてるまである)
はよ
翌日放課後
奉仕部
八幡「うぃーす。雪ノ下だけか」ガラガラ
雪乃「ええ、残念ながらね。由比ケ浜さんが来るまでとはいえあなたと二人よ。本当に残念だわ」
八幡「わざわざ二回も残念と言って本当に大事なことのように強調すんな」
雪乃「そうね、訂正するわ。残念なのは貴方自身だったわね」
八幡「俺は残念じゃねえよむしろ優秀とさえ言っても過言じゃない。
悪いのはすべて環境だ。なんもかんも政治がわるいんや」
結依「やっはろーゆきのん!」
雪乃「こんにちは由比ケ浜さん」
結依「……あ、ヒッキーもいたんだ。やっはろー」
八幡「おう」
結依「そういえばヒッキー、優美子が探してたよ?なんかしたの?」
八幡「げっ、まじかよ」
八幡「……あー、悪い。俺帰るわ」
雪乃「また後ろめたいことをしてしまったのね。そもそも三浦さんとあなたにどんな接点があったのかしら?」
八幡「『また』とか俺がいつも後ろめたいことをしてるみたいに言うんじゃねえよ。
むしろ後は振り返らない主義だ。いちいち気にしてたらキリがない。
あと由比ケ浜、俺の連絡先とか居場所とか絶対に三浦に教えるなよ」
結依「え?今優美子にメール送ったところだよ?」
八幡「こいつ使えねえ……」
三浦「一番使えないのはヒキオ、あんただから」ガラガラ
三浦「放課後空けとけって言ったっしょ。なんでこんなこともできないわけ?」
八幡「そもそも俺は同意してないんだが……」
雪乃「そうよ。比企谷くんに約束を守るなんて高度なことができるはずないもの。
三浦さん、あなたが全面的に悪いわ」
八幡「俺のクズっぷりを全面的に信頼してくれるのはありがたいが、そこまで下等じゃねえよ……」
結依「あはは……それで優美子はヒッキーに何の用があったの?」
三浦「そうそう、それを言いに来たの。あーしヒキオと付き合うことになったから」
雪乃・結依「「え?」」
八幡「……まじで言ってたのかよ」
八幡「いや、だからそもそも同意した覚えがないんだが」
三浦「つーわけでヒキオ借りていくから」
八幡「あれ?俺の意見は?」
雪乃「待ちなさい」
結依「そうだよ!ちょっと待ってよ二人とも!」
雪乃「貴女なにを企んでいるの?
言っておくけれど比企谷くんは本当に役に立たないわ。
そもそも貴女は葉山くんと付き合っていたわけではなかったの?」
三浦「アンタこそ何言ってるわけ?コイツは昨日からあーしの彼氏なんだけど。
そもそも隼人はイケてるから絡んでるだけで好きでもなんともないし
つか隼人好きな人いるみたいだから」
結依「え!?好きな人いたんだ!?
……ってそうじゃなくて、なんで優美子とヒッキーが、その、つ……付き合うみたいなことになってんの?」
三浦「最近コイツもあーしらと絡むことが多くなったっしょ?
だからこの腐った目を少しでも矯正しないとあーしらまでコイツの同類みたいになんじゃん?
矯正してる間はやっぱ一緒にいること多いし、なら付き合うほうがお互い立場も明確になって分かりやすいっしょ」
八幡「何だコイツ男前過ぎねぇ?」
三浦「つーことでこれからデートだから。ほらヒキオ、早く行くよ」
八幡「お、おい……」
ガラガラ
雪乃・結依「……」
結依「ど、どうしようっ……どうすればいいのかなゆきのん!?」
雪乃「……ええ、まさか三浦さんが本気で比企谷くんを好きになるなんてことは絶対に有り得ないのでしょうけど……
とりあえず小町さんに相談してみるべきでしょうね……」
結依「そ、そっか!」
雪乃・結依「……」
数時間後
八幡「つかれた……」
三浦「はぁ?あーしの方が疲れてるんですけど。
つーかなんでデートプランとか考えてないわけ?
昨日の夜から今日のひるまで時間あったっしょ?
結局あーしがいつも行ってる店を一通り回っただけだし」
八幡「いやだから付き合う件を承諾した覚えもないし、
そもそも付き合い始めたら初日から約束もしてないデートのプランを考えないといけないのかよ……
リア充まじぱねぇわ」
三浦「そんくらい常識っしょ?
男がリードしなくてどうすんの。
とりあえず次は土曜日だから。今度はしっかり考えてよ」
八幡「……おう」
三浦「それじゃあまたねヒキオ。車に轢かれないでよね」
八幡「ああ、そっちこそ気をつけて……」
八幡(すげえバイタリティ……なんか俺、流されちゃってないか?)
八幡(今日一日三浦と一緒にいて気づいたことがある)
八幡(三浦と一緒にいることに、俺自身そこまで辛いと思っていないということだ)
八幡(むしろ気楽とさえ言えるかもしれない)
八幡(あいつは俺に一切の期待を持たない)
八幡(俺ができないこと、わからないことを当然と捉えてくれる)
八幡(意外と母性的というか、オカンスキルが高いのではないだろうか)
八幡(あのタイプの人間は結婚しても自分で稼ぎそうだし、子育てもしっかりしてそうだ)
八幡(いやむしろその高すぎるオカンスキルでダメ男に引っ掛かって世話を焼いてるまである)
八幡(ここは俺が専業主夫として守ってやるべきじゃないのか?)
八幡(……話がそれた)
八幡(多分、いや絶対か)
八幡(あいつは俺のことが好きではない)
八幡(しかし嫌いだとも思っていないんじゃないだろうか)
八幡(……いや、期待するのは止めろ)
八幡(同じ失敗は繰り返さない。俺にだってプライドはある)
八幡(もう失敗はしない。絶対にだ)
八幡(なにも信じない。自分さえも信じない)
八幡(それが一番傷つかない、たったひとつの冴えたやりかたなのだ)
八幡(今は……)
八幡「戸塚のことだけをかんがえよう。ドゥフフ……」
小町「お兄ちゃんが今までに例を見ないくらいに気持ち悪い……」
飯食べるから休憩
小町「そういえばお兄ちゃん、彼女できたってほんと?」
八幡「なんで知ってんの……?」
小町「結依さんがお兄ちゃんを心配してメールで教えてくれたんだよ~」
八幡「……由比ケ浜マジ使えねぇ」
小町「ちょっとお兄ちゃん、結依さんのこと悪く言っちゃダメだよ。
心配して連絡してくれたんだから。
あ、でもお兄ちゃんのことを一番大切に思ってるのは小町だからね。
今のは小町的にポイント高いかも」
八幡「ちょっと今までに類を見ないくらいウザい妹を早くなんとかしないと……」
小町「それでお兄ちゃん、彼女さんはどんな人なの?」
八幡「あー、夏休みのキャンプにいた三浦だ。一番性格キツそうだった奴な」
小町「えーあの人かー。小町的にはなんか意外だなー。
お兄ちゃんあの人苦手そうじゃなかった?
お兄ちゃんと反対の世界の住人だし。
正直あんまりおすすめはしないかなー。」
八幡「だろうな。けどそんなに悪いやつじゃねえよ。
雪ノ下や由比ケ浜とタイプは違うが素直でまっすぐなやつだし」
小町「ほぅ、意外な高評価。これは期待できますなー。
お兄ちゃん、こんどまた会わせてよ」
八幡「……そのうち、機会があったらな」
翌日放課後
八幡「……今日もやっぱり付き合わないといけないのか」
三浦「当たり前っしょ。そもそもなんのためにつきあってると思ってんの?」
八幡「……俺自身の教育と矯正、だったか」
三浦「わかってんじゃん。まあ今日は逃げなかっただけ前進したってことにしといてあげる」
三浦「……」
八幡「……どうかしたのか、三浦」
三浦「……別になんでもないから」
八幡「隠さなくてもいいだろうよ。一応成り行きとはいえ俺はお前の、か……彼氏なんだし」
三浦「きも。つか前も思ったけど、あんたって意外と鋭いタイプな訳?」
八幡「今更気づいたのかよ。俺は鋭すぎて誰も近づけない、哀れな刃なんだよ」
三浦「……きも」
三浦「あーしさ、いつも思ったことをすぐ口にしちゃうんだよね。
それで喧嘩になったことや、結局仲直りとかできずに疎遠になることもあってさー」
八幡(自覚はあったのか)
三浦「それでさ、いつも隼人が場を取り持ってくれるんだけど、
なんか自分が情けなくてさ。
自分で自分が嫌になるっつーかさ。
今日も……」
八幡(なんだそんなことか)
八幡「……別に何も問題ないだろ」
三浦「はぁ?」
八幡「口論の末に和解できるなら最初から口論なんて必要はない。
自分の意見を持って相手と対峙するなら、それはもはや戦争だ。
意見で意見を叩き潰すべきで、なあなあで終わるべきじゃない」
三浦「……なにいってんの?」
八幡「まして自分が正しいことを言っているのならなおさらだ。
そこで意見を曲げるべきじゃないし、どんな形であれ相手に届いたならそれは強さだ。
残念ながら俺は持ち合わせてないがな」
八幡「俺は知っている。お前の強さは対峙した相手を傷つけるだけじゃないことを。
仲間を守れる刃だということを」
三浦「……だから、結局どういうことなのかはっきり言えし」
八幡「俺はそんなお前の強さがす、……嫌いじゃない」
三浦「……きも」
三浦「まぁ少し気が楽になったかも。
一応ありがと」
八幡「おう。とりあえずもう一回話し合ってこい」
三浦「……あーしに命令すんなし」
八幡(三浦って結構雪ノ下と似てるよな……)
八幡「いかんいかん……何やってんだろうな、俺」
ガタッ
八幡「だ、誰かいたのか!?」
平塚先生「……」
八幡「……」
平塚先生「……」
八幡「えっとその、聞いてました……?」
平塚先生「あ、ああ。偶然通りかかったらなにやら真面目なトーンの声が聞こえてな。
わ、わざとじゃない。
決して生徒同士の健全な青春ラブコメを見せつけられて嫉妬していたわけじゃないぞ」
八幡「もう喋らない方がいいと思いますよ先生。
あと、誰にも言わないでいてくれるとありがたいです」
平塚先生「そ、そうしたいのはやまやまなのだがね……」
材木座「 」
八幡「……げっ」
材木座「は、八幡!今のはどういうことでおじゃるかァ!!」
八幡「すいません誰ですか?」
材木座「むぅ、連れないぞ八幡。それでも我の宿敵か!」
八幡「んで、何のようだネオ木座」
材木座「ふむ。我はネオ木座ではない。剣豪将軍足利義輝の……」
八幡「うぜえ」
材木座「それで八幡、先ほどの女性とはどういった関係なんでせう?」
八幡「……クラスメイト、だよ」
材木座「それはよかった。安心したぞ八幡。
我の宿敵が恋愛事にうつつをぬかしているようでは先が思いやられるからな!
ではさらばた八幡!」
八幡「あいつのウザさの源を考察するだけで小説になるレベルだろ……」
平塚先生「あー、比企谷くん。私のことをわすれないでほしいな」
八幡「先生まだ居たんすか」
平塚先生「ゴホン、まあ聞け比企谷。
君と三浦は相性が悪いように見えて案外いい組み合わせなのかもしれん」
平塚先生「しかし、かならず何処かで破綻する。原因はなによりも、君の優しさだ。
自分にも他人にも甘く、悪いところもそのまま受け入れようとする。そのままでは……」
平塚先生「あれ?比企谷はどこへ……」
八幡(べつに俺は優しい訳じゃない)
八幡(他人に対して期待していないだけだ)
八幡(諦めたのだ。他人に期待して、自分をごまかすことに)
八幡(俺は欺瞞だらけのこの世界が大嫌いだ)
八幡(そう考えているはずだ)
八幡(三浦は真っ直ぐだ)
八幡(三浦だけじゃない、雪ノ下や由比ヶ浜も真っ直ぐで)
八幡(正直なところ俺はその純粋さが、正しさが、羨ましいのかもしれない)
八幡(でも、だからといって、俺はそっちには行けないのだ)
八幡(そう、俺は弱いから、この絶対の安全地帯から今もまだ踏み出せないのだ)
八幡(戸塚に会いたいな……)
一週間後
奉仕部部室
結衣「ヒッキー今日もこないね……」
雪乃「……由比ヶ浜さん、ヒキなんとかくんは今日も三浦さんとデートをしているのかしら。
奉仕部の活動を無断欠席しておいて」イライラ
結衣「た、たぶん……」
雪乃「そう。今日で丸々一週間ね。
ついに彼は部活動に参加するという最低限の義務さえも果たせないほどに腐ってしまったようね」ギリギリ
結衣「ゆ、ゆきのん怖いよ……」
雪乃「これはいよいよ矯正が必要ね」
結衣「え、え?なにするの?」
葉山「優美子なら今日は東京BAYららぽーとに行くって言ってたよ」
雪乃「たしか由比ヶ浜さんへのプレゼントを買いにいったところね」
結衣「それでゆきのん、どうするの」
雪乃「決まっているわ。比企谷くんに現実を教えてあげるの。
そもそも比企谷くんが普通の男女関係なんて築けるわけがないもの」
結衣「ゆきのん怖いよ……でもそうだよね。
一回、ちゃんと話さないと……
このままは、嫌だもん」
葉山「あはは、ほどほどにね……」
葉山「……」
そのころ東京BAYららぽーと
八幡「一度休憩するか」
三浦「えー、あーしまだまだ買いたいものあんだけど」
八幡「買いすぎだ。荷物重すぎて余裕で死ねる……」
陽乃「あっれー?比企谷くんじゃない。こんなところでどうしたのー?」
八幡「げっ……」
八幡「三浦、ちょっとこの人と話があるから待っててくれ。
すぐ戻る」
三浦「はぁ?べつにここで良いじゃん。
あーしに聞かれたら不味いわけ?」
陽乃「久しぶりだね比企谷くん。今日は……」チラッ
陽乃「こっちの子はひょっとして、……比企谷くんの彼女さんかなー?
もしかしてお邪魔だった?」
八幡「い、いや……その」
三浦「そうだけど、あんたは誰な訳?」イラッ
八幡「あー三浦、この人は……」
陽乃「んーと、雪ノ下雪乃の姉って言えばわかるかなー?」
三浦「あの雪ノ下さんの姉……?」
陽乃「そうそう。ところでみ、み……三上さんだっけ?
本当に比企谷くんと付き合ってるの?」
三浦「そ、そうだけど。あと三浦、三浦優美子だから」
陽乃「ごめんごめん。さっそくで悪いんだけど優美子ちゃん。
比企谷くんと別れてくれないかしら」
三浦「は、はぁ?いきなりなにいってんのこの人……?」
陽乃「優美子ちゃんには申し訳ないんだけど、比企谷くんは雪乃ちゃんのモノなんだよねー」
八幡「あ、あの陽乃さん……」
陽乃「あ、比企谷くん、悪いけどここに書いてあるものを買ってきてくれないかな?
その間私はちょっと優美子ちゃんとお話があるから」
八幡「……」
三浦「 」
八幡「……無理です」
三浦「え?」
陽乃「ん?」
八幡「成り行きとはいえ、一応その、か……彼氏ということになっているんで。
彼氏である以上はここでこの場を離れるわけにはいかないでしょう」
陽乃「ふーん。比企谷くん義理堅いよね。そういうところ結構好きだよ」
陽乃「でもね、これはお願いとかじゃないの。
そうしたほうがお互い傷つかずに楽に終われるっていう提案なの。
わかってくれないかなぁー」
三浦「……あーしは
大丈夫だから。アンタはちょっとあっちいってて」
陽乃「ほら、優美子ちゃんもこう言ってるよ?」
八幡「……無理です」
陽乃「察しが悪いなあ」
しかしぽんかんの絵さ 上手くなったよな あれは八幡が材木座に言った絵師云々に発奮されたんだろ 当時のスレやレスを見ると下手だとこき下ろされてるし
6巻の挿絵のヒッキーはアニメにそっくり 1巻のがカッコイイww 女は上手くなってるのにヒッキーだけ退化したみたいだわww
陽乃「しかたがないなあ」
八幡「……」
陽乃「『あ、もしもし?今すぐこれる?
そうそう、ららぽーとの。
急いでねー』」
八幡「……誰を呼んだんですか?」
陽乃「君もよく知ってる人だよ。
それより比企谷くん。君も君だよね。
雪乃ちゃんは繊細だから捨てないで選んであげてってあんなに言ったのに」
八幡「……それは」
陽乃「まあそれは許してあげる。一回目だしどうせそこの優美子ちゃんに無理矢理付き合わされてたんでしょ?」
三浦「は、はぁ?ちげーし。あーしは……」
陽乃「でも大丈夫。すぐに終わらせてあげるから」
八幡「……」
葉山「優美子!!」タタッ
八幡「葉山……」
三浦「……隼人!」
陽乃「思ったよりも早かったね」
葉山「偶然近くにいましたから」
葉山「それよりヒキタニく……いや、比企谷くん。
君も結局周りの人間を傷つけてしまっていることをわかっているのかい?」
八幡「ああ、お前と同じでな」
八幡(そうだ、俺は気づいていた)
八幡(その気になればいつでも引き返せた)
八幡(いつでも白紙にできたのだ)
八幡(そうしなかった、そうできなかったのは自分の怠惰と)
八幡(……少しでも自分のことを理解してたもらえるんじゃないかという分不相応な希望)
頑張ってくれ 紫煙
葉山「……比企谷くん、君はもうどうすればいいのかわかってるんじゃないのかい?」
八幡「ああ、こう見えて察するのは得意なんだ。
伊達にぼっちはやってないしな」
八幡(そうだ。終わりにしなければいけない)
八幡「三浦…… 」
八幡「好きです。付き合ってください」
三浦「あ……」
八幡(三浦ももうわかってる筈だ)
八幡(ここで宣言するべき言葉を)
八幡(なにより俺たちの間には元々恋愛感情など存在しないのだから)
三浦「あ、あーしは……」
三浦「……」
八幡(全部白紙に戻すのだ。それでおわり。元通り)
三浦『きも。ヒキオがなに調子のってんの?』
>131 流石にそこまではおもわんわww ただ5巻で一気に成長した感じがあるな
八幡(そう、これで全部元通り)
八幡(俺たちは再び安寧の日々に帰還するのだ)
三浦「……次はもう少し真人間になってから出直しな」
八幡「……え?」
陽乃「あちゃー」
八幡(おいおい……)
八幡(それは次があるということなのか?)
八幡(そんなものは許されない。許されていいはずがない)
八幡(こんな都合のいい引き延ばしはあってはならない)
八幡「……あっ、あ」
陽乃「……まあ、微妙だけど及第点ってことにしておいてあげる。
雪乃ちゃんもライバルがいたほうがやる気になるだろうしね」
葉山「優美子……」
三浦「……」
八幡「あ、あっ……」
雪乃「そこの腐った目の男はさっきから何を気持ち悪い声をあげているのかしら」
結衣「よ、ようやく見つけた……
あれ?なんで陽乃さんたちがいんの?あれ?あれ?」
陽乃「あー雪乃ちゃんおそかったねー。
いいところは全部終わっちゃったぞー」
雪乃「……そもそもなんで姉さんや葉山くんがいるのかしら?」
陽乃「もう!雪乃ちゃんが心配だからに決まってるでしょー」
三浦「……あーし負けないから」
雪乃「三浦さん?なにか私に用かしら?」
三浦「だから負けねーって言ってんの」
雪乃「なんのことかはわからないけれど、勝負とあっては負けるわけにいかないわね」
結衣「なんか蚊帳の外にされてる!?
あっ、あたしも負けないからねっ!」
葉山「……やれやれ。ヒキタニくんはモテモテだね」
八幡「お前に言われても嬉しくねえよ」
八幡(結局、あの日ですべては終わりようやく元の日常の平和に帰還することができた)
八幡(俺と三浦の関係も元通り。全くの白紙)
八幡(他人。ただのクラスメイト)
戸塚「どうしたの八幡?」
八幡(それでも俺は知っている)
八幡(三浦優美子というクラスメイトが真っ直ぐで優しいということを)チラッ
海老名「最近隼人くんと比企谷くん目と目で通じあってるよね?
これはもう確定だよね?」
三浦「擬態しろし……」
三浦「……」チラッ
八幡「……」ササッ
八幡(こうして、一種の修羅場を乗り越えたところで俺の青春にはラブコメが訪れる気配はない)
八幡(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)
完
乙カレード!
由比ヶ浜「ヒッキー! なんでいつも、ヒッキーだけ損する生き方選ぶの!(泣) 私の気持ちに気づいててヒッキーに甘えていた私に(泣) いつだって優しい ねぇ ヒッキー 一緒にブッチしよ!」
八幡「いいのか?」
ニュースキャスター「男女二人組の高校生が山中で行方不明になりました。」
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