アルミン「これは、まさか……!」
エレン「なんだよアルミン、ミカサはどうしちまったんだ!?」
ミカサ「??? アルミンもおっきぃ」
アルミン「もしかしてミカサは頭を打ったんじゃ……」
エレン「立体機動の訓練中に俺がミスして、落ちそうになったのをミカサが自分をクッション代わりにして助けてくれたんだ」
アルミン「じゃあ多分その時だ」
エレン「一体何が起きてるんだ?」
アルミン「ミカサは頭部に衝撃を受けたことで一種の記憶障害に陥ってしまったんだ」
ミカサ「マフラー、どこ?」
エレン「記憶障害?」
アルミン「いろいろ内容はあるけど……ミカサ、僕がわかる?」
ミカサ「アルミン」
アルミン「じゃあこの人は?」
ミカサ「エレン」
アルミン「えっと、ミカミ今何歳?」
ミカサ「きゅうさい」
アルミン「……やっぱりか」
エレン「アルミン?」
アルミン「今のミカサは退行してしまっている」
エレン「え」
間違った。
ミカミ今何歳→ミカサ君今何歳?
アルミン「今のミカサは多分、九歳の頃、っていうと多分エレンや僕と出会ってまだ間もない頃だね」
アルミン「それ以降の記憶がない状態なんだ。もっといえば思い出せない状態、かな」
エレン「よくわかんねぇけど今のミカサは見た目は十五だけど中身が九歳ってことか?」
アルミン「そうだよ。これはまずいことになった」
エレン「え、なんで?」
アルミン「僕たちは訓練兵だよ、訓練ができなきゃここを追い出される」
アルミン「昔からミカサは凄かったけど九歳のミカサに今を受け入れられるかはわからない」
アルミン「最悪、開拓地送りになるだろう」
エレン「ミカサが……」
アルミン「とりあえず教官に報告にいこう。僕らだけじゃとても対処しきれないよ」
エレン「あ、ああ……」
アルミン「どうしたのさ?」
エレン「いや、ミカサ治るのかなって?」
アルミン「それはわからないよ」
アルミン「でも治らないと決まったわけじゃない」
エレン「そう、だよな……」
アルミン「心配なのはわかるけど今は出来ることをやろう」
エレン「あ、ああそうだな」
エレン「……」
ミカサ「何処にいくの?」
エレン「教官のところだよ」
ミカサ「教官って誰?」ギュ
エレン「おい、服掴むな」
ミカサ「ねえ教官って誰?」
エレン「教官は教官だよ。訓練兵団の先生だ」
ミカサ「訓練兵団? なんでそんなところにいるの?」
アルミン「そうか……ミカサの記憶は九歳で止まってるから……」
エレン「俺たちはな、巨人を一匹残らず駆逐してやる為にここに入ったんだ」
ミカサ「おじさんとおばさんは?」
エレン「……」
ミカサ「エレンが調査兵団を気にしていたことがわかるけどおじさんとおばさんに言ったの?」
エレン「ミカサ、今のお前は忘れちまってるかもしれないが、母さんは何年も前に巨人の襲撃があって殺されたんだ」
ミカサ「!だって、壁は……」
エレン「超大型巨人が現れて破られた。だから俺は誓った。巨人を一匹残らず駆逐してやるって。お前はそんな俺についてきて一緒に訓練兵団に入ったんだ」
アルミン「ミカサ、信じられないかもしれないけどエレンの言うことは本当だよ」
ミカサ「……そう」
アルミン「とりあえず詳しくは後で説明する。今は僕らについてきてくれ」
ミカサ「わかった」
キース「記憶の退行、だと? アッカーマンがか」ジィ
ミカサ「」コソッ
エレン「おい、俺の背中に隠れるなよ」
ミカサ「……」ギュゥゥゥ
キース「……どうやら本当のようだな、全くお前達は、またしでかしたのか」
エレン「なんで俺を見るんです? ってかまたって?」
アルミン「エレンは人のこと言えないってことだよ」
エレン「???」
キース「一週間だ。アルレルト訓練生、後は言わなくてもわかっているな?」
アルミン「ハッ!」
エレン「どういうことだ?」
アルミン「一週間以内に記憶が戻らなければ兵団を追い出されるんだ」
エレン「!」
アルミン「これはしょうがないことだよ。一週間以上の遅れは致命的だ。僕らは慈善事業で暮らしているわけじゃないんだから」
エレン「そう、だけど」
アルミン「まだ治らないって決まったわけじゃない。一週間以内ってケースは少ないけど前例が無いわけじゃないし」チラッ
エレン「? なんだよ」
アルミン「なんでもない。まずはみんなに協力を求めにいこう」
キース「まてイェーガー訓練生」
エレン「! なんでしょうか」
キース「聞けば今回はお前を庇い首席のアッカーマンはこの事態に陥ったのだそうだな?」
エレン「……はい」
キース「お前とアッカーマン訓練生は家族だったな?」
エレン「はい」
キース「よろしい。では今後記憶が戻るまで今度はお前がアッカーマンの面倒をみろ」
エレン「ええええ!?」
キース「私の決定に何か不満でも?」
エレン「い、いえ決してそのようなことは」
キース「予め言っておく。医務室のベッドは好きに使え?」
エレン「? なんですかそれ」
キース「使わないのならそれはそれでかまわん」
エレン「はぁ……」
キース「以上だ、二人は下がれ。だがアルレルト訓練生だけは残れ」
アルミン「え」
エレン「失礼します!」
ミカサ「」ギュゥ
http://minnanohimatubushi.2chblog.jp/lite/archives/1842974.html?p=1
エレン「……な、なんでアルミンとミカサが大人になってるんだ!?」
アルミン「えっと……?」
キース「私はとやかく口出しはしない」
アルミン「は、はあ」
キース「必要事項は随時連絡しろ」
アルミン「は、はい」
キース「それで、だ」
アルミン「はい」
キース「最近、急激にアッカーマンの髪が伸びているように見受けられるが」
アルミン「はい?」
キース「アッカーマンの髪が伸びているように見受けられるが」ギロ
アルミン「え、えっとはい、そうですね」アセアセ
キース「任務をこなすのに支障がない程度での髪型の自由はもちろんある」
キース「だがその方法によっては我々の許すところにない場合もある」
アルミン「はぁ」
キース「アッカーマンは何をしているのか、聞き及んでいるか?」
アルミン「え、い、いえ」
キース「……何も、知らないと?」
アルミン「は、はい存じません!」
キース「その言葉に嘘偽りはないか」
アルミン「は、はい!」
キース「………………そうか、下がれ」
アルミン「ハッ!」
キース「……」
サシャ「ミカサが」
クリスタ「退行」
ユミル「だって……?」
ジャン「」ガタッ
エレン「ああ、詳しくは分からないけどそうらしい」
サシャ「それはまた……」
クリスタ「今度はミカサ……」
ユミル「受けるwwwww」
エレン「今度は? 前にもあったのか?」
同じ人?
ミカサ「エレン、この人達、誰?」ギュウ
エレン「いい加減離れろよ。こいつ等は同期だ、お前のルームメイトでもあるはずだぞ」
ミカサ「ルームメイト?」
エレン「俺は男子寮に、お前は女子寮に住んでんだよ」
ミカサ「どうして?」
エレン「言っただろ? 巨人に襲われたって。俺たちは家を捨てて逃げ、兵士になることを選んだんだ」
ミカサ「まさか、私はマフラーを置いてきたの?」
サシャ「マフラーなら寮にありますよ」
ミカサ「! 取りに行きたい」
クリスタ「じゃあ案内してあげるね」
エレン「お、行ってこい行ってこい」
ミカサ「? エレンも一緒に」
エレン「話し聞いてたか?」
ミカサ「うん」
エレン「お前がこれから行くのは?」
ミカサ「女子寮」
エレン「ならわかるだろう?」
ミカサ「???」クビカシゲ
エレン「なんで不思議そうな顔してんだよ!」
ジャン「」ガタタッ
ジャン「あ、あのミ、ミカ、ミカサ!」
ミカサ「」ススッ
エレン「俺の後ろに隠れるなよ」
ジャン「お、俺はジャン。話は聞いたぜ! 困ったことがあったら俺が何でも手をかしてやるよ!」
ミカサ「」ギュウウウ
エレン「おい服が伸びちゃうだろ」
ジャン「女子寮に行くのが不安ならついていってやろうか?」
ユミル「全力でお断りだな」
ジャン「てめーには聞いてねえよクソゴリラ女!」
ユミル「あ?」
ユミル「てめー今なんつった?」
ジャン「事実を言ったまでだ。さっきからお前等が話してるのを怯えた目でミカサは見てたぜ」
ユミル「そりゃお前がいるからだろ」
ジャン「なんだと? 俺はミカサの力になろうとしてるだけだろうが!」
ジャン「な?」
ミカサ「この人、気持ち悪い」
ジャン「」
ユミル「あひゃひゃひゃひゃ!!! ミカサ、お前さいっこうだァ!」
ミカサ「あなたは品がない」
ユミル「」
エレン(あれ? なんかデジャヴだ)
ミカサ「エレン、私はマフラーを取りにいきたい」
エレン「行ってくればいいじゃないか」
ミカサ「私は場所を知らない」ギュ
エレン「だったら」
ミカサ「エレン」
エレン「だぁーわかったから離せ! 服が伸びる!」
エレン「けど女子寮に俺が入るわけにはいかないから寮の近くまでな」
ミカサ「大丈夫、私がいれば問題ない」
ユミル「いやあるだろ」
ミカサ「……」ギロ
ユミル「わりぃが男を私達の寮にいれることは出来ないね」
ミカサ「別に貴方の許可を得るつもりはない」
クリスタ「違うのミカサ、規則なんだよ。もし破ったら連帯責任でみんな罰を受けるの」
ミカサ「だから?」
クリスタ「えっ」
ミカサ「そんなことしらない」
クリスタ「ミ、ミカサ……」
ミカサ「私はエレンからもらったマフラー、自分の所有物を取り戻しに行くだけ」
ミカサ「邪魔するものがあるなら、戦う」
ミカサ「戦わなければ、勝てない!」
ユミル「だから……」
ドンッ!!!
ユミル「!?」ゾク
ミカサ「」ギロ
ユミル(足で床をぶち抜いた!? なんなんだこいつ……これまでよりも、殺気が半端ない……)ゴクリ
ミカサ「」スッ
ユミル(! コロサレル──!)
エレン「馬鹿! ミカサおまえ何やってんだ!?」
ミカサ「!?」ビク
エレン「あーあーあー! どうすんだこれ! 下手したら怒られるの俺なんだぞ!」
ユミル(殺気が、和らいだ……?)ダラダラ
ミカサ「ごめんなさい」
エレン「謝るくらいなら最初からやるな」
ミカサ「……」グス
エレン「泣くなっつうの! あーほんと昔に戻ってんなー、ったくしょうがねえ」ギュ
ミカサ「!」
エレン「女子寮まで案内してやっからいくぞ」
ミカサ「うん」
エレン「わりぃみんな、うまくごまかしといてくれ! それとクリスタ!」
クリスタ「?」
エレン「わりぃけどついてきてくれるか? 俺が中にはいるわけにはいかねぇからな」
クリスタ「う、うん……」
ミカサ「エレン」
エレン「なんだよ」
ミカサ「この女は誰?」
エレン「は? 同期のクリスタだろ。さっきも言ったじゃねぇか」
ミカサ「エレンの何?」
エレン「大切な仲間だ」
クリスタ「エレン……」
ミカサ「」ギロ
クリスタ「っ」ビクッ
エレン「お前、その誰彼構わず睨む癖まで戻ってるのかよ……」
エレン「悪いなクリスタ、気を悪くしないでくれ」
クリスタ「う、うん」
ミカサ「」ギュ
エレン「いい加減くっつきすぎだっての」
ミカサ「意味がわからない。昨日まではエレンはしょうがないと認めてくれていた」
エレン「そりゃ今のお前にとってはそうだろうけどあれから何年経ったと思ってるんだ」
ミカサ「確かにエレンやアルミン、私が大きくなっているから嘘ではないのだろうけど、今の私にとっては昨日のこと」
エレン「はぁ……」
クリスタ「ね、ねえエレン」
エレン「ん?」
クリスタ「昔のミカサはこんな感じだったの?」
エレン「まあ、な」
クリスタ「ふぅん……」
ミカサ「なに?」
クリスタ「え、えっとねエレン、その」
エレン「なんだよ?」
クリスタ「い、今のミカサは、中身が小さいわけだし、その、ほどほどにね?」
エレン「何がだよ?」
クリスタ「ナ、ナニって……///」
エレン「???」
ミカサ「」ジロ
ミカサ「エレン」
エレン「どうした」
ミカサ「この人は挙動不審、怪しい」
エレン「そんなこと言うなよ。確かに今日はちょっと変だけど……」
クリスタ「私はミカサを心配して……」
ミカサ「心配? される意味がわからない」
クリスタ「い、いくら二人がそういう関係でも今本番なんてしたら大変でしょ?」
エレン「本番、本番ってなんのだ?」
ミカサ「そういう関係というところを詳しく説明して」
クリスタ「ふ、二人ともエッチ!///」
エレン「???」
ミカサ「???」
エレン「ここが女子寮だ。クリスタ頼む」
クリスタ「うん。いこうミカサ」
ミカサ「わかった。エレン」
エレン「なんだよ」
ミカサ「ちゃんと待ってて」
エレン「わかってるっての」
ミカサ「エレンはそう言ってこの前もいなくなってた」
エレン「いつの話だよ!」
ミカサ「二日前の話」
エレン「お前にとってはそうでも俺にとっては遥か昔の出来事だよ!」
クリスタ「ミカサ、こっちだよ、ここが私達の部屋。あそこがあなたの使ってるベッド」
ミカサ「あった、マフラー!」ダッ
ミカサ「……エレンがくれたマフラー……」ギュゥゥゥゥゥ
クリスタ「へえ、それってエレンからもらったものだったんだね」
ミカサ「そう。私の大切な宝物。でも……」
クリスタ「?」
ミカサ「なんだか、一日見なかっただけでだいぶ草臥れている」
クリスタ「あ、それだけ時間が経ってるからね」
ミカサ「……」ギュウ
クリスタ(本当に大切なんだなあ)
ミカサ「貴方に聞きたいことがある」
クリスタ「?」
ミカサ「エレンとはどういう関係?」
クリスタ「ええッ!?」
ミカサ「正直に答えて」ジロ
クリスタ(なにこれこわい)
クリスタ「と、友達で仲間だよ」
ミカサ「好きなの?」
クリスタ「ブフゥ!? な、なんでそうなるの!?」
ミカサ「違うならいいい。でもそうなら、エレンは渡さない」
クリスタ「ミカサって昔からエレンが大切だったんだね」
ミカサ「貴方の言ってることはわからないけれど、エレンが大切なのはそう」
ミカサ「私は将来エレンのお嫁さんになる」
クリスタ「」
クリスタ「いい夢だね」
ミカサ「夢じゃない」
クリスタ「?」
ミカサ「そうなる」
クリスタ「あ、あはは……」
ミカサ「でもその為には子供の作り方を知らないといけない」
クリスタ「え」
ミカサ「お母さんとお父さんは、私に教えてくれる前に殺されてしまった」
クリスタ「! そうだったの……」
ミカサ「エレンも子供の作り方は知らないって言ってた」
クリスタ「それは昔の話しなんじゃ……」
ミカサ「!? 今は知ってるの!?」
クリスタ「え? た、多分……だってそうじゃないとあんなことには……」
ミカサ「エレンと、子供が作れる……! こうしてはいられない!」
クリスタ「え、えっと……頑張って、ね?」
ミカサ「頑張る!」ダダダ
ミカサ「エレン!」
エレン「んあ?」
ミカサ「子供を作ろう!」
エレン「……は?」
エレン「お前急に何言ってんだ?」
ミカサ「エレンは子供の作り方を知っていると聞いた」
エレン「なんでそんなに子供を作りたいんだよ」
ミカサ「それは……」
エレン「?」
ミカサ「」チラッチラッ
エレン「???」
ミカサ「」チラッチラッ
壁(クリスタ専用)│クリスタ(頑張ってミカサ……!)グッ
エレン「なんで俺を見るんだよ」
ミカサ「エレンは大きくなったのにちっとも成長していない」ハァ
エレン「なんだよその残念そうな溜息は!」
ミカサ「短気な所も変わってない」
エレン「お前な……」
ミカサ「でも」
エレン「なんだよ、これ以上喧嘩売る気か」
ミカサ「エレンが変わっていなくて私は嬉しい」
エレン「はあ?」
エレン「馬鹿にしてるのかお前」
ミカサ「違う、私はむしろ喜んでる。エレンはエレンのままでいてくれてる」
エレン「そりゃ俺は俺だからな」
ミカサ「それでいいと思う」
エレン「意味わかんねえ」
ミカサ「……私の見ている景色は一日で劇的に変化した。でも、エレンは私の知るエレンだった」
エレン「あ……そうか、そういうことか」
ミカサ「うん、だから」
ミカサ「子供の作り方教えて」
エレン「何の脈絡もないな本当に」
壁(クリスタ専用)│クリスタ(エレン、男の子でしょ……!)グッ
ミカサ「エレンもそれだけ大きくなっていれば知らないなんてことはないはず」
エレン「お、おお、そりゃあな」
ミカサ「教えて」
エレン(やべえ、本当は知らないなんて言えねえ)
エレン「そういうことはアルミンに聞けよ」
壁(クリスタ専用)│クリスタ(ええ!? このヘタレン……!)
ミカサ「わかった、聞いてくる」トタタタ
ミカサ「」ピタッ
エレン「? どうした?」
ミカサ「アルミンって今どこ?」
エレン「あー……」
エレン「食堂、かな」
ミカサ「わかった」タタタ
エレン「走っていくのはいいけど、あいつ食堂の場所わかるのか?」
ミカサ「ここ、どこ?」フルフル
ミカサ「エレン?」
ミカサ「……迷った」
ミカサ「……」グス
アニ「なにしてんだいアンタ」
ミカサ「あなただれ?」
アニ「……は?」
アニ「ふざけてんのかい?」
ミカサ「ふざけてない」
アニ「ああそうかい、ならアンタは同期の顔さえ覚えておく必要はないと言いたいのかい」
ミカサ「同期?」
アニ「なに不思議そうな顔してるのさ」
ミカサ「あなたは私の知り合い?」
アニ「少なくとも初対面ではないつもりだけどね」
ミカサ「ごめんなさい。私は覚えていない」
アニ「……ああそうかい」
ジャン「お、ミカサ!……とアニか」
アニ「」イラッ
ミカサ「さっきの気持ち悪い人」
ジャン「うぐ……俺はジャンだ。ジャン・キルシュタイン」
ミカサ「ジャン」
ジャン「お、おう///」
アニ「何紅くなってんだ、気持ち悪い」
ジャン「う、うるせえな!」
ミカサ「ジャン、アルミンはどこ?」
ジャン「アルミン? さあ見てねえけどどうしたんだ?」
ミカサ「聞きたいことがある」
ジャン「聞きたいこと? なんだ? 俺にわかることなら教えるぜ」
ミカサ「子供の作り方」
ジャン「」
アニ「!?」
アニ「あんたはそういうおふざけはしない奴だと思っていたけど」
ミカサ「ふざけていない。さっきも言った」
ジャン「まてまてアニ。今のミカサはな……」
~~説明ちう~~
アニ「……またかい」
ジャン「そう言うな。しかしなんで急に子供の作り方なんだよ」
ミカサ「ジャン」ギュ
ジャン「!?」
ミカサ「知っているのなら貴方でもいい」
ミカサ「子供の作り方を教えて」
ジャン「」
アニ「アンタは……昔からこんな手の付けられない奴だったのか」
ジャン「」
ミカサ「? 言ってる意味がわからない」
アニ「人に聞いていいことと悪いことの区別もつかないのかって言ってんだよこの馬鹿」
ジャン「」
ミカサ「???」
アニ「無知ってのは罪って座学で言ってたけど、本当だねこりゃ」
ジャン「」
ミカサ「貴方も知ってるの? なら教えて」
アニ「お断りだよ!」
ジャン「ミカサ!」
ミカサ「?」ビクッ
ジャン「まずは服を脱ぎます」ハナヂダラダラ
アニ「SHINE」ドガッ
ジャン「次に下着も脱ぎます」アタマカラチダラダラ
アニ「!?」
ミカサ「? ? ?」
ジャン「お互いに……あ、事を為すだけなら全部脱ぐ必要は」
アニ「いい加減口を閉じろ!」ドガァ!
ジャン「ありません」チダラダラ
アニ「!? 効いてない、のか!?」
ジャン「最初は焦らず……と言っても既に俺の方はキルシュタイン可能なので」チダラダラ
アニ「だ、誰か! 誰でもいいからなんとかして!」
ジャン「少しでも楽に事を為す為、さらにはお互いを高め合う為に」
アニ「誰かぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!」
ミカサ「ジャン気持ち悪い」
ジャン「あいぶはあああああっ!?」トケツ
ジャン「」バタリ
ミカサ「……汚い」パッパッ
アニ「おさまった、のか? こいつ、なんて危険なんだ……!」
ジャン「キモチワルイ……ミカサニキモチワルイッテイワレタ……シクシク」
ミカサ「速くアルミンを探そう」トタタ
アニ「あ、まちな!」
ジャン「うぅ」
アニ「……ちっ、こいつを始末する方が先か」
アニ「あれだっけやって平然とされるのもプライドが傷ついたんだよねえ……!」
ミカサ「食堂、どこ?」
ライナー「ん? ミカサじゃないか」
ベルトルト「どうしたんだい?」
ミカサ「食堂はどっち?」
ライナー「?知ってるだろ? ってそういえばさっきアルミンが言ってたっけ」
ベルトル「ああ、今度はミカサなんだっけ」
ミカサ「??」
ライナー「ああ悪い、俺はライナー。でこっちは」
ベルト「ベルトルトだよ、ベルトルト!よろしく」
ミカサ「ベル……?」
ベル「いやだからベルトルト!」
ミカサ「ベルベルト?」
ベルベルト「ベルトルト!」
ライナー「まあおちつけって。でミカサは食堂にいきたいのか?」
ミカサ「」コク
ライナー「なら俺たちが案内してやるよ」
ミカサ「ありがとうライ、ナー……とベルベルベルト」
ベルベルベルト「……」
ライナー「ミカサ、ここが食堂だ」
ミカサ「アルミン! いない」
ベルベルベルト「アルミンを探してるの?」
ミカサ「」コク
ライナー「アルミンならさっき医務室前にいたぞ」
ミカサ「連れてってライナー、ベルベルベルベルト」
ベルベルベルベルト「減らなきゃいいってもんじゃない……」
ミカサ「???」
ミカサ「ベルベルベルベルベルト、どうして悲しそうなの?」
ベルベルベルベルベルト「それを君が聞くのか……」
ミカサ「……」ナデ
ベルベルベルベルベルト「!?」
ミカサ「殺された私のお母さんが、言ってた。悲しい時は人に頼ればいいって」
ベルベルベルベルベルト「ミカサ……」
ミカサ「だからベルベルベルベルベルベルトも人に頼るといい
ベルベルベルベルベルベルト「ありがとう……!」
ライナー「なんか、ベルトルトがでかいというか長くなった気がするのは気のせいかな」
ベルベルベルト「気のせいさ」
ライナー「そうか? そうだな!」
ライナー「ここが医務室なんだが」
ベルベルベルト「いないね」
ミカサ「アルミン……」
ライナー「アルミンに何の用だったんだ?」
ベルベルベルト「僕らで良ければ力になるよ」
ミカサ「子供の作り方を教えて欲しい」
ライナー「」
ベルベルベルト「」
ミカサ「???」
ライナー「い、いやそれは……なあ?」
ベルベルベルト「僕に振らないでよ!」
ミカサ「二人は知ってるの?」
ライナー「それは……なあ?」
ベルベルベルト「だから僕に振らないでってば!」
ミカサ「教えて、ベルベルベルベルト」
ベルベルベルベルト「ぼ、ぼく!?」
ミカサ「ねえ、お願い」ギュ
ベルベルベルベルト「!?///」
ベルベルベルベルト(ミカサってこんなに可愛かったっけ?)
ベルベルベルベルト(紳士な眼差しを向けられると……)
ベルベルベルベルト(そうか、いつもエレンにしか興味が無いような顔してるから……)
ミカサ「ベルベルベルベルベルト?」ジィ
ベルベルベルベルベルト「天使……」
ミカサ「え?」
ベルベルベルベルベルト「あ、いや……」
ミカサ「そういえばおじさんが言ってた。もし天使、や女神って言ってくる男の人がいたら「エレンがいるから」って言いなさいって」
ベルベルベルベルベルト「あ、そう……」
ミカサ「???」
ライナー「まあアルミンはここにはいないし男子寮にいってみるか」
ミカサ「そこにはアルミンがいるの?」
ライナー「わからん、がいくとしたらそこも可能性の一つだろう」
ミカサ「わかった……あっ」
ライナー「っと。大丈夫か?」
ミカサ「ありがとう。ライナーって結構筋肉がある」
ライナー「お、おう」
ミカサ「すごい」サスサス
ライナー「///」
ベルベルベルベルベルト「クリスタ」ボソッ
ライナー「ハッ!? い、いや違うんだこれは!?」
ミカサ「???」
ライナー「ここが男子寮だ」
ミカサ「アルミン?」
ベルベルベルベルベルト「いないね」
ライナー「残念だがもう消灯時間だ。戻ってきたら伝えておくから明日にしなミカサ」
エレン「おっすー」
ライナー「エレン、戻ったか」
ミカサ「エレン」
エレン「お、アルミンには会えたかミカサ」
ミカサ「」フルフル
エレン「そうか。まあでも明日も早いし早めに寝ておけよ」
ミカサ「わかった」
エレン「じゃあおやすみ」
ミカサ「おやすみ」
ライナー「ああおやすみ」
ベルベルベルベルベルト「おやすみー」
エレン「ふぅ」トサッ
ミカサ「……」ピトッ
エレン「……」
ミカサ「……」
エレン「……」
ミカサ「……」スリスリ
エレン「だぁぁぁあああああ! なにやってんだお前は!?」
ミカサ「エレンうるさい。明日は早いって言ってた。静かにして」
エレン「出来るか! 女子寮に戻れよ!」
ミカサ「? でもここがエレンのベッドなんでしょう?」
エレン「ああ」
ミカサ「じゃあ何も問題ない」
エレン「問題しかねえよ! 教官に見つかったから俺が怒られるんだぞ!」
ミカサ「じゃああのハゲを駆逐する」
エレン「すんな!」
ミカサ「エレン? なんでそんなに怒ってるの? 嫌なことでもあった? 何でも私に相談して」
エレン「~~~っ!!!!」
ライナー「」ジィ
ベルベルベルベルベルト「」ジィ
エレン「何みてんだよ二人して!」
ライナー「だって、なぁ?」
ベルベルベルベルベルト「ねえ?」
エレン「ミカサも女子寮に戻れよ!」
ミカサ「? 私は寝るときはいつもエレンと一緒のはず」
エレン「それは昔の……あ~もう! どうすりゃ……あ!」
エレン「そういや教官が医務室使っていいって言ってたっけ。こういうことだったのか!」
エレン「ミカサ、しょうがねえから医務室にいくぞ」
ミカサ「眠い……」
エレン「だああああああっ! おぶってやるから!」
ミカサ「ん」ダキッ
エレン「ほら、ついたぞミカサ」
ミカサ「んぅ」ギュゥウ
エレン「ったく、眠くなるとすぐに人に張り付いて動かなくなる。昔からこいつはこうなんだよな」
エレン「しょうがねえ」
エレン「よいしょ……っと」
ミカサ「すぅ、すぅ」
エレン「こうしてれば、それなりにこいつも……って何考えてんた家族相手に」
エレン「ミカサも離してくれねえし、このまま寝るか」
ミカサ「えれん……」ダキッ
エレン「寝ぼけて抱き着く癖も健在か」
エレン「ん? そういや奥のベッド、使用中か? カーテンで閉められてるけど」
─────
ジャン「zzz」
ジャン「ふわぁ、よく寝たぜ」シャッ
エレン「」ミカサ「」ダキッ
ジャン「」シャッ
ジャン「いけねえいけねえ、まだ夢を見てるみたいだ」
ジャン「寝なおそう」
ジャン「zzz」
ミカサ「」パチッ
ミカサ「エレン、朝」ユサユサ
エレン「ん、んん……」
エレン「おはよう……」
ミカサ「おはよう」
エレン「顔洗って飯に行くか……」
ミカサ「うん」
エレン「ふぁわぁ」
ミカサ「エレン眠いの?」
エレン「ああ……というか体が痛い」
ミカサ「???」
アルミン「あ、エレン、ミカサおはよう!」
エレン「おはよう」
ミカサ「おはよう」
アルミン「ごめんね昨日は、なんでも僕をずっと探してたんだって?」
ミカサ「探していた」
アルミン「何か用事だった?」
ミカサ「聞きたいことがある」
アルミン「聞きたいこと?」
ミカサ「子供の作り方につにて」
アルミン「」
ザワザワ
アルミン「ちょ、朝から、しかもこんな人の多い所でそういう話は……」
ミカサ「じゃああとででもいい」
アルミン「う、うん……」
サシャ「ミカサ、全然食べてないですね? 調子悪いですか? 食欲も子供並になりましたか? 良ければ私が」
ミカサ「むしゃむしゃ」
サシャ「ああ……!」
ミカサ「あんまりおいしくない」
アルミン「エレン、ちょっといい?」
エレン「なんだ?」
アルミン「ちょっと……」
ミカサ「どうしたの?」
アルミン「ごめんミカサ、エレンに話があるんだ。すぐに戻るから食べてて」
ミカサ「わかった」
アルミン「ちょっと来て」
エレン「なんだよ」
アルミン「昨日教官にミカサのこと頼まれてたよねエレン」
エレン「ああ」
アルミン「その割にはなにもしてないように見えるけど」
エレン「……」
アルミン「今日の訓練とかどうさせるのか考えてる?」
エレン「……」
アルミン「エレン! どうしちゃったのさ! ミカサの一大事なんだよ!」
アルミン「なんでそんなにのほほんとしてるんだ」
エレン「なあアルミン」
エレン「最初にミカサが退行してるって言われた時に思ったんだ。いや、開拓地送りの可能性を言われた時、かな」
アルミン「?」
エレン「ミカサはきっと俺が調査兵団に行けば調査兵団に来る。でも俺だって調査兵団がどれだけ危険かわかってるつもりだ」
アルミン「エレン、君はまさか……!」
エレン「いい機会だと思ったんだ」
エレン「このままいけばミカサは調査兵団どころか、訓練兵ですらなくなる。そうなれば、ミカサは……」
アルミン「エレン……」
エレン「まだそうしよう、って決めたわけじゃない。でもその方がいいんじゃないかって気持ちもあるんだ」
ごめんいろいろあってすごく眠い。
明日も早いし寝ます。明日の晩まであったら続き書く。
おやすみ。
OMATASE!
保守ありがとう
アルミン「ミカサが聞いたら悲しむよ、いいや、怒るかもしれない」
エレン「わかってる。でもあいつが俺を守ってくれるように、俺も家族は守りたい」
アルミン「……わかった。これ以上そのことには口を出さないよ。僕は最終的にエレンの決断を応援する」
エレン「悪いな」
アルミン「親友だろ?」
エレン「ははっ!」
アルミン「じゃあ戻ろう、ミカサが待ちくたびれてるよ」
エレン「ああ」
ミカサ「何を話してたの?」
エレン「男の秘密の話だ」
ミカサ「……」
ミカサ「アルミン」
アルミン「えっと」
ミカサ「なんの話をしてたの?」
アルミン「え、えっと男同士の秘密、かな」
ミカサ「……」
ミカサ「なんの話をしてたの?」
アルミン「いやだから」
ミカサ「な ん の 話 を し て た の ?」
アルミン「あ、あはは……そ、そろそろ訓練始まっちゃうから!」ダッ
ミカサ「……」
キース「ではこれより格闘訓練を初めてもらう! 開始!」
ミカサ「……」
キース「貴様は見学だ」
ジャン「はぁ、はぁ」
キース「キルシュタイン! 貴様遅刻とはいい身分だな!」
ジャン「す、すいません!」
ジャン(あのまま二度寝が長引いちまったぜ)
ミカサ「あの」
教官「なんだ?」
ミカサ「私もやってみたい」
キース「む」
キース(イェーガーの時のこともある)
キース「キルシュタイン訓練生、ミカサと組み手をしてみろ」
キース「アッカーマン訓練生の話は既に聞いているか?」
ジャン「は、はい、聞き及んでいます」
キース「では上手くやれ」
ジャン「ハッ!」
ジャン(マジかよミカサと格闘訓練……!)グッ
ミカサ「……」
キース「好きなようにやってみろ」
ミカサ「わかった」
ジャン「よ、よし! ミカサ、いつでもこい!」
ミカサ「……」スッ
ミカサ「」ダッ
ジャン「え、はや」
グルン ドガアアアアアアアアアアアア!!
ジャン「ぐぼああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!?」
ミカサ「……」
キース「な……!?」
オイジャンガジメンニメリコンデル……
ミカサ「……」グッグッ
キース(な、なんてことだ……アッカーマンはこれまで訓練にも手を抜いていたのか)
キース(いや、手を抜くと言うよりは必要最低限まで手加減をしていたのだろう)
キース(思いっきりやってしまえばこうなることがわかっていたから)
キース(しかし今のアッカーマンはその枷がない)
キース(無垢とはなんて恐ろしい……)
キース(拳を開いては握りしめている。自分の力を確認しているのだろう)
ミカサ「……次、誰?」
ザワザワザワ!!!
キース「ライナー・ブラウン!」
ライナー「ハッ!」
キース「ミカサの相手をしてみろ」
キース「現状では貴様かイェーガー訓練生しか相手にならないだろう」
ライナー「了解しました」
ライナー「……」ゴクリ
ミカサ「」ジッ
キース「始め!」
ライナー「うおおおおおおおおおっ!」
ミカサ「ふっ!」ドゴッ
ライナー「っ!!!」ボキボキオキ!!!
キース「! やめ!」
ミカサ「」スッ
ライナー「おえええええええ……ぐっ、げはぁ……!」バタリ
キース「アバラが何本かイッたな、フーバー訓練生!」
フーバー「ハッ」
キース「こいつを医務室まで連れて行ってやれ」
フーバー「了解しました!」
フーバーッテダレダッケ? ベルベルベルベルベルトジャネ? アー……
フーバー「……」
キース(アッカーマン、危険だな。強すぎるがそれ故に手加減を覚えないと周りにも迷惑をかけかねない)
キース(抜き身すぎる……手綱を握る……鞘になるような人間が必要だな)
ミカサ「」キョトン
エレン「やりすぎだミカサ」
ミカサ「力加減がわからない。思いの外、強くなってる」
キース(イェーガーとは別の意味でアッカーマンの潜在能力を見られたが、しかし……これは)
エレン「よし、じゃあ俺とやろうぜ」
ミカサ「わかった」
キース(! 大丈夫なのか?)
ミカサ「はっ!」
エレン「っ!」サッ
ミカサ「くっ!」
エレン「ぃっ!」ササッ
ミカサ「……当たらない」
エレン「お前の考えくらい読めるっての」
キース(これは……!)
ミカサ「っ!」
エレン「……っ!」
キース(全てかわしている! 当たらなければどうということはないということか!)
キース「これより立体機動訓練に移る。各自、立体機動に移れ」
ミカサ「ここを、こうして……?」
ビュン!
ミカサ「あっ?」
キース「アッカーマン訓練生!? しまった! 使い方がまだよくわかっていなかったのか!」
エレン「ミカサ!」ビュン!
ミカサ「あ、ああああああっ!」グオオオオオ
エレン「くっ!」ギュッ
ミカサ「エ、エレ……」
エレン「アンカーを引け!」
ミカサ「え……」
エレン「速く!」
ミカサ「えっと」バンッ ギュルギュル!
エレン「よし!」ダキッ
ミカサ「あ///」
ビュウゥゥゥゥン!
エレン「ふぅ」スタッ
キース「よくやったイェーガー訓練生」
キース(しかし、今のアッカーマンは怯えていた? そうか、むしろ今までアッカーマンが精神的に完成されすぎていたということか)
キース(これでは……)
エレン「大丈夫か?」
ミカサ「大丈夫」ギュ
エレン「昔は、こうだったんだよな」
ミカサ「???」
エレン「お前が俺の後をくっついてこようとして、結局俺が手を貸すって、それが普通だった」
エレン「いつの間にか、お前の方がどんどん凄くなっちまって」
ミカサ「??? エレンは凄い」
エレン「……ありがとな」ナデ
ミカサ「///」
エレン(……やっぱりミカサはこのままの方が……)
アルミン「今日も終わったねー」
エレン「ああ、風呂に入ってこようぜ」
ミカサ「うん」
エレン「……」
アルミン「……」
ミカサ「???」
エレン「いやお前は女子風呂へ行けよ!?」
アルミン「流石にミカサが男子風呂は無理だよ」
ミカサ「でも家では」
エレン「昔の話だろ!」
────
ジャン「ぐぼあっ!」
ライナー「」
フーバー「わああああ!? ジャンが吐血を!? 誰か手伝ってよー!」
ミカサ「私は男子風呂には入れない?」
エレン「ああ」
ミカサ「わかった」
エレン「じゃ」
グイッ
ミカサ「なら」
エレン「お、おい!?」
ミカサ「エレンを女子風呂へ連れて行く」グイグイ
エレン「助けてくれアルミィィィィィン!!!」
アルミン「落ち着いてよミカサ!」
アルミン「だいたい昨日はどうしたのさ!?」
ミカサ「入っていない」
アルミン「え」
ミカサ「アルミンを探していたら消灯時間と言われた」
アルミン「ごめん」
ミカサ「気にしていない」ズルズル
エレン「落ち着けミカサ! 俺を兵団にいられなくさせる気か!」
ミカサ「?」
エレン「男子の女子風呂覗きは良くて営倉、悪ければ一発追放だ!」
ミカサ「大丈夫」
エレン「え」
ミカサ「覗きじゃないから」
エレン「」
アルミン「だめだよミカサ! それはとてもいけないことなんだ!」
ミカサ「そうなの?」
アルミン「そうなの! とりあえずお風呂には一人で……」
ミカサ「一人じゃシャンプーできない……」
アルミン「」
エレン「くそ、こんな時いつものミカサがいたら退行してるミカサを風呂にいれてもらうのに!」
アルミン「落ち着いてよエレン! 相当おかしなこと言ってるよ!」
アニ「あんたら喧しいんだけど」
エレン「アニ! 丁度いいところに!」
アニ「?」
エレン「ミカサを風呂に入れてやってくれ!」
アルミン「僕からも頼むよ!」
アニ「はぁ?」
アルミン「ミカサは一人じゃお風呂に入れないらしいんだ」
アニ「ああ、なるほど。今はでっかいお子様だものね」
ミカサ「……」
アニ「しょうがない。ほら、ミカサ、ついてきな」
エレン「よしミカサ、アニについていくんだ。ちゃんと言うこと聞くんだぞ」
ミカサ「別にエレンが洗ってくれればそれで……」
アニ「はやくしてくれない? 私もあんまり時間かけたくないんだ」
アルミン「頼むよミカサ! それがエレンを助けることに繋がるんだ!」
ミカサ「エレンを?」チラ
エレン「」コクコク
ミカサ「わかった」
アニ「じゃいくよ」
ミカサ「うん」
ミカサ「私、凄く成長してる」カガミ
アニ「そりゃそうだろうさ」
ミカサ「でも、髪が、ない」
アニ「そういやアンタ、入った当初は長かったっけ? また最近伸ばし始めたようだけど」
ミカサ「母さんが、伸ばしていたから」
アニ「……そうかい。ほら、さっさと入っちゃうよ」
ミカサ「うん」
ミカサ「」ゴシゴシ
アニ「……」
ミカサ「なに?」
アニ「いや」
ミカサ「?」
アニ(引き締まった身体、どうやりゃこんなふうになるんだか。だいたい腹筋が付きすぎだよ)
ミカサ「シャンプー、できない」
アニ「はいはい」
アニ「じゃあやってあげるよ」
ミカサ「うん」
アニ「目を閉じてな」
ミカサ「うん」ブルブル
アニ(震えちゃってまあ)
アニ「痒いところはあるかい?」ゴシゴシ
ミカサ「」フルフル
アニ「あ、こら! 頭動かすな!」
ミカサ「」ビクッ
アニ「あ、ごめん」
ミカサ「は、はやく終わらせて……」ビクビク
アニ「う、うん。じゃあ湯をかけるよ」
ミカサ「えっ」
アニ「えっ」
ミカサ「このまま?」
アニ「そりゃそうさ」
ミカサ「シャンプーハットは?」
アニ「そんなものここにはないよ」
ミカサ「それは、困る」
アニ「え」
ミカサ「湯や泡が目に入っちゃう」ブルブル
アニ「だからちゃんと瞑っておきなって」
ミカサ「で、でも……」
アニ「はいはいご託はいいから!」ザパア
ミカサ「ひゃぅぅぅぅぅぅ!!!」ブルブル
アニ(かわいい)
アニ(あのミカサが)
アニ(普段から隙のないミカサが)
アニ(前進を震わせ、股をギュッと閉じて肩をブルブルと震わせている……)
ミカサ「ま、まだ?」
アニ「まだだよ、しっかり瞑ってな」ザパア
ミカサ「ひぃぃぃぃやぁぁぁぁ」グス
アニ「」ゾクゾクゾク
ミカサ「ま、まだぁ?」
アニ「もう一回」ザパア
ミカサ「やぁぁぁぁぁぁ……」ブルブル
アニ(たのしい)
アニ「終わったよ」
ミカサ「め、あけられない」フラフラ
アニ「ほらタオル」つタオル
ミカサ「どこ……?」フラフラ
アニ「……」
ミカサ「あれ?」
アニ「こっちだよ、ここさ」
ミカサ「ん……」テサグリ
ミカサ「あった……!」ガシッ
アニ(きゃわわ)
ミカサ「んん」ゴシゴシ
アニ「はい、じゃあ後は暖まって終わりだ」
ミカサ「うん」
アニ「ちゃんと肩まで浸かって百まで数えるんだよ」
ミカサ「うん」チャプン
アニ「よし」チャプン
ミカサ「いーち、にーい、さーん……」
アニ(この子、もうずっとこのままでいてくれないかな)
ミカサ「エレン!」ホカホカ
エレン「お、出てきたか。アニ、ありがとうな」
アニ「別に。自分のついでだったし」
エレン「迷惑かけなかったか?」
ミカサ「大丈夫」
アニ「問題ないさ。なんだったら明日も面倒見て上げるよ」
エレン「おお、そいつは助かるな」
アニ「それじゃあね」
エレン「ああ」
ミカサ「アルミンは?」
エレン「ああ、一足先に寮に戻るってよ」
ミカサ「そう」
エレン「つっても俺たちは医務室だったよな」
ミカサ「いむしつ?」
エレン「昨日寝た場所だよ」
ミカサ「ああ……」
エレン「じゃあ行くぞ」
ミカサ「わかった」
エレン「医務室のベッドが一杯!?」
フーバー「うん、ジャンとライナーが使っててさ。僕は何故か二人の面倒を教官に言いつけられたし」
エレン「まいったな、どうしよう」
フーバー「この際僕らの部屋でいいんじゃないかな」
エレン「いやそれやまずいだろ、男子寮だぞ」
フーバー「教官に言えば許してもらえると思うよ。ほら、今夜は僕もライナーもいないからさ」
エレン「そうか、寮の部屋には俺とアルミンだけ」
フーバー「君たちは幼馴染みなんでしょ?」
エレン「ああ、そうと決まれば教官に伝えてこよう、ありがとうなベルトルト」
ベルトルト「!」ガシッ
エレン「!?」
ベルトルト「こちらこそありがとう!」
エレン「???」
キース「わかった。許可しよう」
エレン「ありがとうございます」
キース「」ジィ
ミカサ「?」
キース「」ジィ
エレン「あの、教官?」
キース「なんだ?」
エレン「そんなにミカサを見つめて、どうかしましたか?」
キース「……いや、伸びてきている、と思ってな」
エレン「背ですか?」
キース「か……いや、なんでもない。下がれ」
エレン「ハッ!」
アルミン「あ、おかえ、り……?」
エレン「よっ」
ミカサ「……」
アルミン「ちょ、なんでミカサを連れてきてるの!?」
エレン「教官には許可をもらったよ」
アルミン「ええ!? そんなの許可されるわけ……」
エレン「ジャンとライナーが医務室で寝ててさ、ベ、ベル、ベルトルが看病してるから、今日は俺たちだけなんだこの部屋」
アルミン「ああ、それで……」
ミカサ「今日はアルミンも一緒に寝よう?」
アルミン「え」
アルミン「い、いや僕は遠慮しておくよ」
エレン「なんでだよ、いいじゃねえか。たまには幼馴染み同士水入らずもいいじゃねえか」
アルミン「いや、僕らのベッドで三人は流石にキツイよ」
エレン「そんなのその辺に雑魚寝でいいだろ」
アルミン「ミカサだって女の子だよ? そんなの」
ミカサ「私は別に構わない」
アルミン「ですよねー」
エレン「うっし、決まりな! なんか昔を思い出してきた!」
ミカサ「お泊まりは楽しい」
アルミン「あはは……」
アルミン「じゃあエレンが真ん中だね」
エレン「ええ? いやアルミンでいいだろ」
ミカサ「私はどちらでも構わない」
エレン「アルミン!」
アルミン「エレン!」
ミカサ「二人とも喧嘩はだめ」
エレン「……」
アルミン「……」
ミカサ「??」
エレン「ぷっ、あははは!」
アルミン「いや、なんていうんだろう、本当に懐かしいや」
エレン「よし、じゃあ間をとってミカサが真ん中だな」
アルミン「そうだね」
ミカサ「わかった」
エレン「あー本当に昔を思い出すなあ」
アルミン「こうやってミカサに宥められるのは久しぶりだけど昔はよくあったよね」
エレン「ああ、アルミンとは口論にはよくなってたからな」
アルミン「喧嘩ってほどじゃないんだけどね。ミカサはいつも心配してくれて」
ミカサ「あれはどうみても喧嘩」
エレン「そういや俺たちが三人こうやって寝たのはいつが最後だろうな?」
アルミン「うーん……」
ミカサ「半月前にアルミンのご両親が遠出したとき」
アルミン「ああ、あの時か! ミカサにとっては半月前でも僕らにとっては何年も前なんだよね」
エレン「えっと、いつだっけ?」
アルミン「ほら、外の世界をイメージして絵を書こうって」
エレン「ああ!」
アルミン「で、僕が氷の大地を書いて」
エレン「俺が砂の雪原を書いたんだ」
ミカサ「私は……」
さっきから何度もすぐにさるくらうorz
エレン「あ……」
アルミン「うん……」
ミカサ「私はエレンと、アルミンと、三人で手を繋いで外の世界を歩く絵を書いた」
エレン「そうだな」
アルミン「あの時は照れくさかったけど、嬉しかったよね。エレンなんて外の世界のこともっと書けよ! なんて言ってさ」
エレン「そ、それはこいつが俺たちばかり書いて全然他のこと書かないから……」
アルミン「とかなんとか言って、あの後すごく顔を紅くしてたじゃないか」
エレン「してねえよ!」
アルミン「いーやしてたね」
エレン「してねえ!」
ミカサ「やめなさい」
エレン「……」
アルミン「……」
ミカサ「二人とも、少し羨ましい」
エレン「え?」
アルミン「急にどうしたのさ?」
ミカサ「二人は、私の知る二人のまま。とても、仲がいい。本当に、羨ましい」
エレン「な、何言ってるんだよ」
アルミン「そうだよ、ミカサだって一緒だよ」
ミカサ「鏡を見て思った。そこには私の知らない私がいた」
ミカサ「今の私は、ちゃんと二人と一緒にいられてる?」
エレン「……当たり前だろそんなの」
アルミン「……そうだよ。ミカサなんていっつもエレンにべったりだよ」
ミカサ「そう……良かった」
エレン「ミカサ?」
ミカサ「すぅ、すぅ」
アルミン「……ミカサ」
エレン「こいつなりに、考えてるんだろうな」
アルミン「無理もないよ。急に大人の中に放り込まれたようなものだと思うし」
エレン「……なあアルミン」
アルミン「なんだい?」
エレン「やっぱり、ミカサはこのまま開拓地へ行った方がいいんじゃないだろうか」
アルミン「!」
エレン「ミカサはさ、もう苦しまなくてもいいと思う」
エレン「両親を殺されて、次は俺の母さん……」
エレン「もう十分こいつは戦ってきた」
アルミン「だからミカサは一人で安全な場所へ、って?」
アルミン「僕は反対だよエレン」
エレン「……」
アルミン「エレンの決断を応援する、とは言ったけど、でも今日のミカサを見てるとさ」
アルミン「きっと誰よりも僕らから離れたくないのはミカサなんだ」
アルミン「だから僕らの単なる言い争いさえも恐がる」
エレン「それは、わかってるさ」
アルミン「まあ僕はエレンの選択を応援するって言った手前、エレンがそれでいいって思ったんなら止めないよ」
アルミン「でも、僕の考えもちゃんと知っておいて欲しいんだ」
エレン「わかった」
アルミン「あ、それと」
エレン「?」
アルミン「万一、っていうかこっちの方が可能性高いけどミカサが開拓地に行ってから記憶を取り戻したら、後が恐いよ?」
エレン「……」
アルミン「ね?」
エレン「想像したら身体が震えてきた」
アルミン「僕らは僕らの出来ることをやっていこう」
エレン「ああ」
アルミン「とりあえずまだ記憶が戻らないって決まったわけでもないし」
エレン「そうだな」
アルミン「じゃあおやすみ」
エレン「おやすみ」
アルミン「……」ススス
エレン「すぅ、すぅ」
アルミン(これだけ離れれば、多分大丈夫)
ミカサ「んんぅ」ギュッ
エレン「すぅ、すぅ……う」
ミカサ「すぅ」ギュゥゥゥゥゥゥ
エレン「う、う、う……」
アルミン(やっぱりか。ごめんよエレン、僕じゃそれには耐えられない)
ミカサ「二人とも起きて」
エレン「う、また身体が痛え……なんなんだよ一体」
アルミン「ふぁ……」
ミカサ「アルミン、寝相悪い? 随分遠かった」
アルミン「あはは……」
アルミン(当時でさえ死にかけたのに今や鍛え抜かれたミカサにホールドされたら……生きていられる自身がない)
─────
ジャン「羨ましい!コンチクショウ!」
ベルトル「静かにしてよジャン!」
ライナー「うぅ」
─────
ミカサ「座学?」
エレン「そう、勉強だよ勉強。俺は身体を動かす訓練の方が好きだけどな」
アルミン「それだけじゃだめだよ。敵のことも知らないとね」
ミカサ「なんて書いてあるかさっぱりわからない……」
エレン「何々? 巨人の生態について、か」
エレン「かなり初期にやった奴だな」
ミカサ「エレンが、頭良さそうなこと言ってる」
エレン「お前馬鹿にしすぎだろ」
アルミン「大丈夫、ここに入った当初はエレンも同じようなこと言ってたよミカサ」
エレン「おい! 余計なことは言うなよ!」
ミカサ「やっぱり」
ミカサ「整備?」
エレン「ああ、俺たちが使う装備も自分たちで整備するんだ」
エレン「大砲の中の掃除とかな」
ミカサ「へえ、凄い」
ミーナ「ミカサもやる?」
ミカサ「やってみる」
ミカサ「……」ゴシゴシ
ミーナ「ミカサって真面目だからね、こういうのも人一倍ちゃんとやるし」
ミカサ「」ゴシゴシ
ミカサ「出来た」
ミーナ「ご苦労様……ってミカサ、鼻の頭に煤がついてる!」
ミカサ「?」ゴシゴシ
ミーナ「ああ、こすっちゃだめ! ああ、顔が真っ黒に……」
ミカサ「うう」
エレン「あーあー、何やってんだか」
ミカサ「大丈夫、ハンカチがある」フキフキ
ミカサ「綺麗になった?」
エレン「全然」
ミカサ「嘘……こんなにハンカチは汚れてるのに」
ミーナ「煤って落ちにくいからねえ」
エレン「よし、今日はこれで終わりだし、ミーナ、ミカサを風呂に連れて行ってくれないか」
ミーナ「いいけど……なんで?」
ミカサ「私、一人じゃお風呂に入れない」
ミーナ「ああ! そっか! いいよいいよ、洗ったげる!」
エレン「頼んだ。後は俺がやっとくから」
ミーナ「了解、班長」
ミカサ「班長?」
ミーナ「そ、あれでエレン結構がんばってんのよねー」
ミカサ「……」
ミーナ「さて、じゃさっさとお風呂に入りますかー!」
ミカサ「顔、洗う」ワシャワシャ
ミカサ「綺麗になった」
ミーナ「お、んじゃ次は」
ミカサ「身体」
ミーナ「よーし、背中を洗ってあげよう」ゴシゴシ
ミカサ「ありがとう」
ミーナ「いいっていいって」
クリスタ「あ、ミーナお疲れ」
ユミル「うぃーす」
ミーナ「おつかれー」
クリスタ「ミカサと洗いっこ?」
ミーナ「うん、一人じゃ入れないらしくて」
ユミル「はぁ? ガキかよ……って今はガキか」
クリスタ「いいなあ」
ユミル「クリスタは私が洗ってやるよ」
クリスタ「え~いいよぉ、私は洗いたいの!」
ユミル「じゃ私を洗ってくれ」
クリスタ「もう、しょうがないなあ」
ミーナ「はーい、身体流すよー」
ミカサ「次は私が洗う」
ミーナ「じゃお願いー」
ミカサ「よいしょ」ゴシッ!
ミーナ「いったああ!!!」
ミカサ「!?」
ミーナ「力入れすぎだよミカサ!」
ミカサ「ごめんなさい」シュン
ミーナ「もっとやさしく、ね?」
ミカサ「わかった」ゴシゴシ
ミーナ「うん、良い感じ」
ミカサ「」ゴシゴシ
ミカサ「!」ジィ
ミーナ「……? どうかした?」
ミカサ「」チラ
ペターン
ミカサ「」ジィ
ボイン
ミカサ「……おっきい」
ミーナ「あはは、そういうのに興味を持ち始める年頃かあ。まあこう見えても少しは自身あるんだ私」ボイン
ミカサ「大丈夫、今私は成長期……あ、違う、もう身体は育ってる……うぅ」
ミーナ「落ち込まない落ち込まない、さっ、髪洗ってあげる」
ミカサ「……」
ミーナ「わしゃわしゃ~」
ミカサ「」ビクッ
ミーナ「おや? ミカサはシャンプーが苦手なんだ?」
ミカサ「め、目に入る……から」ビクビク
ミーナ(か、かわいい……!)
クリスタ(ミカサが……)
ユミル(震えてる……)
ミカサ「ま、まだ……?」
ミーナ「あ、ああごめんね」ワシャワシャ
ミカサ「ぅ、ぅ……っ」ギュッ
ミーナ(大きい身体を必至に縮めて……)
クリスタ(肩を張って、内股で目を必至に閉じて……)
ユミル(震えてる……)
ミカサ「ま、まだ……?」
ミーナ「湯をかけるよー」
ミカサ「っ」ビクビク
ミーナ「いくよー」ザパア
ミカサ「っ」ブルブル
ミーナ(怯えるミカサがこんなに可愛いなんて)
クリスタ(いいなあミーナ、あ、また湯をかけられたミカサが)
ユミル(震えてる……)
ミカサ「っ、め、目に入るっ!」
ミーナ「はいはいちゃんと閉じててね」ニヤ
クリスタ(ミーナが意地悪な顔を……何をする気!? ああミカサ、あんなに)
ユミル(震えてる……)
ミーナ「はーい」チョロチョロ
ミカサ「っ、っ、っ!!!!」ブルブル
クリスタ(! ミカサが可愛く怯えるのをいいことに、わざと湯を少しずつでも長くかけ続けるなんて! おかげでミカサは)
ユミル(震えてる……)
ミーナ(役得役得♪)
クリスタ(なんて小悪魔的な……でも速く終わって欲しいと願いながら耐えてるミカサが可愛い!)
ユミル(震えてる……)
ミカサ「は、はやく、終わって……」ブルブル
バンッ
ミーナ「!?」ビクッ
クリスタ「!?」ビクッ
ユミル「!?」ビクッ
アニ「……はぁ、はぁ、チッ、遅かった」
ミカサ「!? っっっ! いやぁぁ! 痛い! 目に入った!」
ミーナ「あ!」
クリスタ「!ミカサ大丈夫!?」
アニ「チッ!」ダッ
ミカサ「お母さぁぁん! エレェェン!! ひぐっ!」
ミーナ「大丈夫、大丈夫だからね?」
アニ「何やってんだ」
ミーナ「アニが急に入ってくるから!」
ミカサ「うぅぅ……!」
クリスタ「落ち着いてミカサ、はいタオル」
ミカサ「うぅ~」ゴシゴシ
ミカサ「」パチクリ
ミカサ「取れた……」
ミーナ「ふぅ……」
ユミル「ミカサがあんな情けない声出すとこ初めて聞いたな」
クリスタ「もうそんなこと言ったらだめだよユミル!」
アニ「ミカサ、明日からは私がシャンプーしてやるよ」
ミカサ「うん」
ミーナ「えー! ちょっと確かに今のは私が悪かったけどさ」
クリスタ「待って! 私もやりたい!」
ユミル「ここは間を取って私がやってやってもいいぞ」
アニ「私は昨日無事にシャンプーをし終えた実績があるんだ」
ミーナ「ちょっと、今のだってちゃんとやってたし! そこまで言うなら明日も私がやって無事に終わらせてみせるわよ!」
クリスタ「二人ともやったことあるなら変わるのも大事だよ!」
ユミル「クリスタの言うとおりだな」
ミカサ「じゅーご、じゅーろく、じゅーしち……」チャンプン
ミカサ「ひゃーく!」
アニ「!」
クリスタ「!」
ミーナ「!」
ユミル「!」
ミカサ「あがろうっと」
クリスタ「ま、待ってミカサ!」
ミカサ「?」
クリスタ「えっと、これから女子寮に行きましょう!」
ミカサ「どうして?」
クリスタ「是非ミカサに着て貰いたい服があるの!」
ミカサ「でもエレンが待ってる」
ユミル「可愛い服を着て行けばエレンも喜ぶぜ?」
ミカサ「……いく」
女共(よしっ!)グッ
ミーナ「じゃ私エレンにミカサのこと伝えてくる!」ザパア!
クリスタ「お願い!」
ミーナ「エレン!」
エレン「?誰だ?」
ミーナ「え? 私私」
エレン「???」
ミーナ(あ、お風呂上りで髪を結ってないからかな)
ミーナ「豚小屋出身の家畜以下であります!」
エレン「馬鹿なのか?」
ミーナ「……同じ班だよ」
エレン「え? お前みたいなやついたっけ?」
ミーナ「こうすれば……」おさげ
エレン「ああミーナか」
ミーナ「今初めてミカサの気持ちがわかった気がする」
エレン「???」
ミーナ「なんでもない。ミカサしばらく借りるから」
エレン「お、おう」
ミーナ「」タタタ
エレン「ミーナって結構かわいかったんだな……」
クリスタ「いい! いいよミカサ! そのスカートよく似合う!」
ミカサ「でも、少し小さい……」
ミーナ「そこでくるっと回転してみて!」
ミカサ「こう?」クルッ ヒラッ
アニ「っ!」
ユミル「これは……」
ミカサ「?」キョトン
クリスタ「イイ!」
ミーナ「まさかの逸材だったね……」
アニ「くっ、こんなことで……」
ユミル「私にはクリスタが……いやしかし」
ミカサ「ただいま」
エレン「おかえ……り?」
アルミン「ああミカ……サ?」
ミカサ「///」モジモジ
エレン「お、おいアルミン! これはどういうことだ!?」
アルミン「僕にきかないでよ!」
エレン「ミカサだよな!?」
アルミン「僕の網膜がいかれていなければ首から上はミカサ本人だよ!」
エレン「じゃああの服装はなんだよ!」
アルミン「僕がききたいよ!」
ミカサ「///」モジモジ
ミカサ「みんなが着ていけって」
エレン「ああ……いや、しかし」
アルミン「これは……」
ミカサ「似合わない?」シュン
アルミン「い、いや!そんなことないよ! ね、ねえエレン!」
エレン「……」
アルミン「エレン?」
エレン「なんか、ミカサっぽくない」
ミカサ「!」
アルミン「エレン! 女の子のオシャレに……!」
ミカサ「いい、アルミン。それがエレンのいいところ。正直」シュン
アルミン「でも……見損なったよエレン!」
エレン「い、いやでもよ、俺はいつものミカサがいいよ」
ミカサ「!」パアッ
アルミン(……エレンって天然タラシの素質あるんじゃない?)
ミカサ「すぅーすぅ」
エレン「すぅ」
アルミン「すぅすぅ」
ミカサ「」ムク
ミカサ「お腹痛い……」
ミカサ「トイレ……」フラフラ
ミカサ「……う」
ミカサ「なにこれ、気持ち悪い」
ミカサ「……うぅ、はやくトイレ……」
ガチャバタン
ミカサ「っ……え、うそ……これ、血!?」
ミカサ「こんなに血が……私、病気、なの?」
エレン「おはよう」
ミカサ「……うん」
エレン「どうした?」
ミカサ「なんでもない……」
エレン「???」
アルミン「何だかミカサの様子がおかしいね」
エレン「ああ……」
ミカサ「……」
エレン「さて朝飯だ」
ミカサ「……」
アルミン「食べないのミカサ?」
ミカサ「食欲がない……」
サシャ「なら私が食べてあげます!」パッ
エレン「うおっ!? どこから湧いて出た!」
サシャ「失礼ですね、で本当にもらってもいいんですか?」
ミカサ「欲しいならあげる……」
サシャ「神!」パクッ
サシャ「もぐもぐ」
サシャ「ご馳走様でした!」
ミカサ「……」
キース「今日は見学だと? 顔色が優れないようだが」
ミカサ「……」
キース「辛いようならいえ」
ミカサ「……はい」
キース「訓練はじめ!」
エレン「……」
アルミン「……」
ミカサ「……うぅ」
エレン「なあ、やっぱおかしいよなミカサ」
アルミン「うん、絶対におかしい」
エレン「一体どうしちまったんだ?」
アルミン「わからない。でもあんなミカサ見たことないよ」
エレン「う~ん」
アルミン「とりあえずそれとなく後でもう一回聞いてみよう」
エレン「ああ」
アニ「ミカサの」
クリスタ「様子が」
ユミル「おかしい」
ミーナ「ですって!?」
アニ「ミカサ!」
ミカサ「」ビクッ
クリスタ「何処か調子悪いの!?」
ユミル「なんなら特別に相談に乗るぞ」
ミーナ「なんでも言ってよ!」
ミカサ「な、なんでもない……」
クリスタ「でも顔色悪いよ?」
ミカサ「大丈夫、それと今夜のお風呂は……」
クリスタ「あ、今夜は私がシャンプーを……」
ミカサ「入らない」
クリスタ「」
ワイが優しくしてやるで(にっこり
ミカサ「!」
ミーナ「ミカサ?」
ミカサ「ごめんなさい……」ダッ
ミーナ「あ……」
アニ「怪しいね」
ユミル「何か隠してるなありゃ」
クリスタ「」
ユミル「おーいもどってこーい」
クリスタ「」
あと24レスくらいで終わる。いっきに行きたいけど結構簡単にさるくらってるから支援をお願いします。
ミカサ(また……凄い量の血。私、もうすぐ死ぬのかも……)フラ
トン
ミカサ「あ」
エレン「大丈夫か? だいぶ顔色が悪いぞ」
ミカサ「へい、き」
エレン「そんな顔には見えない」
ミカサ「大丈夫だから、気にしないで」フラフラ
エレン「フラフラじゃねえか!」
ミカサ「平気だから……」
エレン「ミカサ」ギュッ
ミカサ「!」
エレン「お前がいつも言ってくれるように、俺もお前を護りたい家族だと思ってる。何かあるなら言ってくれ!」
ミカサ「……」
ミカサ(だからこそ、言えない)
ミカサ「ありがとうエレン。でも、本当に大丈夫」
エレン「ミカサ?」
ミカサ「気にしないで」
エレン「……わかった、でも何かあったら絶対言えよ!」
ミカサ「うん」
ミカサ「」フラ
エレン「……」
キース「今日の午後からの訓練は座学の予定だったが変更する」
キース「町の本部まで行き、物資の流通の手伝いがお前たちの午後の仕事だ」
キース「わかったか?」
ハッ!
キース「よし、では班単位で行動し、向こうで指示をあおげ」
ハッ!
キース「ではいけ!」
ハッ!
駐屯兵団「お前たちが手伝いの訓練兵か」
ハッ!
駐屯兵団「では物資の移動を手伝ってくれ、お前たちはあっちへ」
ハッ!
駐屯兵団「残りはやぐらたてを手伝え。今新しいやぐらを急造中なんだ」
ハッ!
エレン「ミカサは見てるだけでいいぞ」
ミカサ「……うん」
エレン「……」
ヨォーシ、イイゾォー!
ヨセーコイセー!
ミカサ「……」
クリスタ「ミカサ、ちょっといい?」
ミカサ「……」
クリスタ「何かあったの?」
ミカサ「なんでもないと言ったはず」
クリスタ「本当に?」
ミカサ「……」コク
クリスタ「じゃあ、なんで今にも泣きそうな顔してるの?」
ミカサ「っ!」ゴシゴシ
クリスタ「何を、そんなに怖がってるの?」
ミカサ「!」
ミカサ「エレンには、言わないで」
クリスタ「うん」
ミカサ「私、死ぬかもしれない……」
クリスタ「えっ!?」
アニ「どういうことだい!?」
ユミル「おいおいおい!?」
ミーナ「ちょ、死ぬって!?」
ミカサ「!?」
クリスタ「みんな! 出てきちゃだめだよ!」
クリスタ「でもどういうこと? ミカサ」
ミカサ「血が出てきた」
クリスタ「血!?」
ミカサ「血が、止まらない……」
ユミル「おいおいおい……」
ミカサ「股から、血が……」
ミーナ「股? それってもしかして生理なんじゃ……」
ミカサ「生理って?」
クリスタ「……」
ユミル「……」
アニ「……」
ミーナ「……」
ミカサ「???」
クリスタ「と、とりあえずそれは病気じゃないよミカサ。むしろ正常な証拠だよ」
ミカサ「そうなの!? じゃあ私、エレンを残して死なない?」
ユミル「大丈夫だろ」
アニ「間違いないね」
ミーナ「あーびっくりしたあ」
ミカサ「うっ、ひぐっ、ぐすっよかったぁ……」グスグス
クリスタ(かわいい)
ユミル(かわいい)
アニ(かわいい)
ミーナ(かわいい)
ジャン(かわいい)
クリスタ「でもどうしよう。私生理用品持ってきてないよ」
ユミル「私もだ」
ミーナ「私も」
アニ「私もだね」
ミカサ「?」
クリスタ「聞きにくいけど、多分パンツ血だらけでしょ?」
ミカサ「……コク」
クリスタ「もっと速く言ってくれれば良かったのに……どうしよっか」
サシャ「どうかしたんですかー?」
ユミル「お前にゃ関係ない話だ」
サシャ「もうなんですか仲間はずれにして……あそうそうミカサ」
ミカサ「?」
サシャ「今朝少し鉄っぽい匂いがしてましたよ。生理ですか?」
ミカサ「そうらしい」
サシャ「なら私持ち歩いてるんで使いますか? 生理用品」
クリスタ「!?」
ユミル「!?」
ミーナ「!?」
アニ「!?」
サシャ「何を驚いてるんです?」
ユミル「いや、お前そういうの気を使うんだなって」
サシャ「何言ってるんですか。女の子として必要な慎みと嗜みですよこれくらい」ドヤ
ユミル「お前に女の慎みで説教される日がくるとは……」
アニ「その慎みの数%でいいから普段に振り分けてほしいものだけどね」
ミーナ「同感」
サシャ「みんなひどいです」
クリスタ「そんなことよりサシャ、はやくミカサに」
サシャ「そうでした。それじゃミカサ、トイレにいきましょう」
ミカサ「うん。みんなありがとう!」パア
ズキュゥゥゥゥゥウン!!!
クリスタ(かわいい)
ユミル(かわいい)
アニ(かわいい)
ミーナ(結婚しよ)
サシャ「今朝パァンもらいましたし。さあ行きますよ」
ミカサ「うん」
クリスタ「でもこれでミカサ元気になってよかった」
ユミル「そうだな」
ミーナ「一時はどうなることかと」
アニ「死ぬって言われた時は流石にキモを冷やしたね」
ミカサ「エレン!」
エレン「ミカサ? 元気になったみたいだな」
ミカサ「うん。生理だった」
エレン「そっか、生理か。生理ってなんだ」
ミカサ「股から一杯血が」
アルミン「ちょっとまって! それここで話して良い内容じゃないから!」
エレン「そうなのか?」
ミカサ「そうなの?」
アルミン「今のミカサはともかくエレンはそろそろこういうこと覚えようよ! 頼むからさあ!」
オーイ!ニゲロー!! ズズゥゥン!
エレン「ん? 何か音が」
ガタガタ!!!
アルミン「やぐらが! 倒れる!」
ミカサ「えっ」
エレン「あぶない!」ドンッ
ミカサ「あっ」
ドンガラガッシャーン!!!!!
ミカサ「あ、ああああ、エレン……?」
アルミン「エレン!」
エレン「う……」
アルミン「エレンが挟まれてる! 速く助けないと!」
ミカサ「エレン!」
ミカサ「っ!?」ズキィ!
ミカサ(前にも、こんなことが、あったような……)
エレン「逃げろ……まだ、崩れそうだ……!」
アルミン「君をおいて逃げられるわけないだろ!」
ミカサ「絶対助ける!」ギュッ
エレン「だめだ……また、崩れる!」
ズスゥン
アルミン「!」
エレン「頼むアルミン! ミカサを連れて、逃げろ!」
これ記憶戻ったらどうなるんや… アニさんぞっこんやないか。
アルミン「う、うあ……そんな」
アルミン(でも、このままじゃ……くそ!)
ミカサ「絶対助ける!」ズキンズキンズキン
ミカサ「くぅ、頭が……!」
アルミン「くそっ! エレン! 恨むからな! 死んだら恨むからな!」ダキッ
ミカサ「!?」
ミカサ「離してアルミン! エレンを……エレンを!」
アルミン「うわああああああああっ!!!!!!」ダダダ
エレン「そうだ、それでい」
ズズズズズズン!!!!!!!!
ミカサ「エレェェェェェェェッェエエエエエエエンン!!!!!!!!!」
カイタイサギョウイソゲー!!!
ジンメイキュウジョダー!!!
ヒトガイタゾー!!!
ミカサ「エレン! エレンエレンエレン!!!!」
アルミン「エレン!」
エレン「……」
アルミン「う、あ、そんな……」
ミカサ「エレン!……」ダキッ
──ドクン
ミカサ「っ!」
ミカサ「う」
ミカサ「うわああぁぁぁぁあああああああああああああああんっ!!!!!!!!!!」
アルミン「ミカサ、泣かないでよ、そりゃ僕だって」
ミカサ「わああああああんっうわぁぁあああああああああああああああんっ!!!!」
アルミン「ミカサぁ」グス
ミカサ「エレェェェェェエッンンッ!!!! いぎでりゅうううううううっ!!!」
アルミン「! え、エレン……! うわああああああああんっ!!!」
ミカサ「わああああああああああああああんっ!!!!!!」
アルミン「わああああああああああああああああんっ!!!!!!!!」
エレン「……っるせ、寝られねえ……」
ミカサ「ばかあ!」
アルミン「ばかあ!」
ミカサ「すぅ、すぅ……」
アルミン「泣き疲れて眠ったか」グス
エレン「お前も泣いてんじゃねえか」
アルミン「うるさいな! そりゃ死んだと思ったんだから仕方ないだろ!」
エレン「おい、静かにしろよ、起きちゃうだろ」
アルミン「あ、ごめん」
エレン「奇跡的にさ、俺の周りの資材が俺を護るように積み重なってほとんどおれにはかさなならなかったんだ」
エレン「すげぇ確率だよきっと」
アルミン「そうだね。でもよかった。本当に良かったよ」
エレン「ああ」
ミカサ「エレン……むにゃむにゃ」
ミカサ「ん、う……?」
エレン「お、目が覚めたか?」オンブ
ミカサ「エレン……?私どうして……」
エレン「お前は泣き疲れて寝てたんだよ」
ミカサ「泣き疲れて? よくわからないけど、ありがとう。もう歩ける……っ!」
エレン「お、おい! まだフラフラじゃねえか!」
ミカサ「血が、足りてない……? 付けた覚えないのに、付けてる?」
エレン「あ、何の話だ?」
ミカサ「なんでもない」
エレン「おかしな奴だな。よっと」ダキッ
ミカサ「!?」
エレン「調子悪いんだから素直に運ばれとけ」
ミカサ「……うん///」
エレン「家があああーー!!!」
ミカサ「エレン? ここ男子寮」
エレン「? 一緒に寝るんだろ?」
ミカサ「! そ、それって……でもエレンが望むなら私は構わない。あ、でも今はだめ。来てる」
エレン「え、来てるって何が?」
ミカサ「それは……」
アルミン「おかえりーお疲れだったねエレン、ミカサ」
エレン「ただいま、なんかミカサがまたおかしくなったみたいだアルミン」
アルミン「えっ」
ミカサ「よくエレンの言ってることがわからない。私はそもそもなんで泣き疲れて寝てたの?」
ミカサ「確か私はエレンと立体軌道訓練中だったはず」
アルミン「! ミカサ、思い出したんだね!」
記憶復活きたーーーー(゚∀゚)
ミカサ「私が、退行?」
アルミン「うん、そうなんだ」
ミカサ「全然記憶にない……」
アルミン「まあそういうこともあるよ」
ミカサ「それよりエレンの怪我は?」
エレン「大丈夫だっての」
ミカサ「良かった」ホッ
エレン「なんていうか、お前もやっぱり変わらねえな」
ミカサ「???」
アルミン「そうだね」クスッ
アニ「」ズゥゥゥン
クリスタ「」ズゥゥゥン
ユミル「」ズゥゥゥン
ミーナ「」ズゥゥゥン
アニ「戻っちゃったのか」
クリスタ「みたい」
ユミル「つまんねえ」
ミーナ「はぁ……」
クリスタ「次は私がシャンプーする番だったのに」
ユミル「その次は私の番だったのによお」
「「「「はぁ……」」」」
ミカサ「エレン、もっと安全にやろう」
エレン「わかってるよ」
アルミン(あれからエレンとミカサは前以上に仲良くなったと思う)
アルミン(無駄にエレンも尖らなくなってきたし、むすばれるのも時間の問題かな)
アルミン(いろいろあったけど、まさに雨降って地固まるだね)
エレン「おーいアルミン、立体軌道中によそ見してるとあぶないぞー」
アルミン(人のこと注意しながらチラチラミカサを確認してるのがわかるよエレン、君も変わったのかな)
ミカサ「アルミン危ない!」
アルミン「へ? どわああああっ!?」
ドンッ!!!!
エレン「おいおい!? 大丈夫かアルミン!?」
ミカサ「アルミン大丈夫!?」
アルミン「う、ん……いたたた……あれ?」
アルミン「なんでミカサとエレン成長してるの?」
おわり
ミカサの腹筋さわりたいお
http://i.imgur.com/asSrmjz.jpg
アニとかも見たいな
おまけ
ジャン「うーんうーん」
ライナー「うぅ」
ベルト「早く訓練に戻りたいよ……」
ジャン「ミカサァ……」
ベル「はいはい、今薬のませるから」
ライナー「痛い……」
ベ「今包帯かえるね」
ジャン「ミカサミカサ……」
「……」
ライナー「はぁ」
「」
医務室は今日もにぎやか大忙し!
おわれ
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