ホルス「だから何度も言っているホル!最強はホルだホル!」
闇メタ「愚かな……神に代わる執行者の私こそが最強なのです」
海幸「へ、16倍BBAにスキルが死んでる焼き鳥がなんか言ってるぞ?」
山幸「笑えるね兄さん」
アヌビス「くだらないな。我輩の225倍の前には全てが塵と化す」
ラー「去ね、雑魚共が。余の太陽の力こそ、至高にして究極」
サクヤ「……」スッ…
ラー「見よ、太陽のあまりの眩しさに早速一人逃げ帰ったぞ?」
ホルス「違うホル、ホルにびびったんだホル! そりゃああいつとホルじゃ安定感が違うホルwww」
闇メタ「黙りなさい。そもそも多色を揃えてコンボという発想が間違っているのですよ」
海幸「僻んでるよ……これだから年寄りは……」
アヌビス「パズルとコンボで爽快さを求めるのが、この世の理なり」
テクテク…
サクヤ「はぁ……」
サクヤ「もう、うんざりですよ……どうしてみんなで仲良くできないんですか……」
バステト「ん?サクにゃんどうしたにゃ?最強決定戦でないにゃ?」
サクヤ「……ええ。私の所謂テンプレパだと属性強化やスキルブースト入りませんから、勝ち目はないですよ」
バステト「結構いい線いくと思うけどにゃー……まあサクにゃんがいないなら、優勝はこのバステトちゃんが頂くにゃ!」スタスタ
サクヤ「どうして、最強という言葉にみんなこだわるの……?」
サクヤ「誰でもいいじゃないですか、そんなもの……」
サクヤ「私がこの世界に来た時から、妙な相関図AAが作られる程ホルスさんやラーさんとの仲はよくなかったけど……」
サクヤ「ここ最近は本当に……この争いは激化するばかり」
サクヤ「もう……疲れました……」
サタン「む、サクヤではないか」
サクヤ「あれ、サタンさんじゃないですか。あ、サタンさんも最強決定戦に参加するんですね」
サタン「はっはっは!するわけないだろう!そんなことよりも仲間との飲み会の方が大事だ」
サタン「折角だ、お前も飲んでいくといい。もちろん代金は我が持つぞ」
サクヤ「……よろしいのですか?私、闇属性の方とはあまりお付き合いが……」
サタン「構わぬよ。大勢で飲み食いした方が、盛り上がるであろう?嫌なことは忘れて、パーッと飲もうぞ!」
サクヤ「で、ではお邪魔させていただきます」
~【居酒屋】~
サクヤ「んくっ……んくっ……ぷはぁ!」
サタン「なかなかいい飲みっぷりだが、烏龍茶では格好がつかぬぞ?」
サクヤ「私、お酒飲めないんですよ……サタンさんこそ、6本の腕全部にジョッキ持たないでください」
サタン「実は31コラボがあると聞いた時から、コーンアイスを6本同時に食べる訓練とかもしていたのだが……」
サクヤ「コラボしたかったんですか!?」
フィン「ははは、魔神王様はこう見えて努力家だからな」
キンワル「いついかなる時も、チャンスがあれば全力なのさ」
サクヤ「チャンス……ですか?」
サタン「うむ、どこに次の我が軍勢候補がいるかわからないからな。まずは我の顔を売らねば」
フィン「まあ魔神王様の顔を知らないって人も少ないでしょうけどねwww」
サタン「いやいや、我もこっちの世界に降臨した時は散々だったぞ?攻撃力3倍とか産廃だーwwwと笑われてな」
ロード「ああ、ありましたねそんな時期が」
サクヤ「悪魔の王が酷い言われようですね。でも今はこうして、沢山の方に慕われていますが……」
サタン「最初は辛かった……何しろ悪魔が少なくて、デーモン達くらいだったからな。だから頑張ってあちこち営業に這いずり回ったものだ」
ロード「いきなり私の城におしかけて「悪魔タイプになってくれ、頼む!」って土下座しましたよね?」
キンワル「僕の家にもだね。こんな弱小モンスター相手に魔神王様が土下座するから驚いたよ」
歌姫「ねえサタン様、私にはお声をかけてくださらないんですか?私も悪魔になれれば魔王様ともっと一緒に……」
ロード「安心しろ姫、幼い頃から一緒だった君を、私が手放す筈ないだろう?」
歌姫「魔王様……究極進化で私にあわせて上半身裸になってくれたことといい、やっぱり素敵!」
フィン「そこのバカップルちょっと黙ろうなー」
サタン「あとは西洋神にも声をかけたな。彼らも産廃扱いされていたせいか、快く引き受けてくれたよ」
サクヤ「簡単に言ってますけど、神様をあっさり悪堕ちさせたってことですよね……」
堕ルシ「いや、堕ちるというのは意外といいぞ小娘」
闇セレス「私は悪魔になっても、微妙なんだけどね……でも、たまに天使ルシファーからもお呼ばれすることもあるからよかったかな?」
堕ルシ「天使の私は滅びろ!……と、昔の私なら言っていただろうな。つくづく魔神王と覚醒スキルには感謝するよ」
サクヤ「あれは明暗を分けましたからね……」
サタン「うむ。まさか我の覚醒スキルが属性強化×3とは思わなかった」
ペルセポネ「私とかは、もう死体蹴りとか言われてたわ。最近、ほんの少しだけマシになったけど」
ハーデス「サタン様、どうか私に代わり妻をよろしくお願いします! 私も覚醒少しよくなったけど、もう妻を守る力はないんです!」
サタン「何を言うハーデス。こちらこそ奥方には助けられてばかりだ。それに今後貴公の力を借りることがまたあるやもしれん」
ペルセポネ「大丈夫ですよ、あなた。たとえあなたが産廃以下の骨になったとしても、私は愛し続けますから……」ダキッ
ハーデス「妻よおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ダキッ
フィン「そこの馬鹿夫婦もお静かになー」
サクヤ「そういえば、サタンさんのダンジョンにハーデスさん出張してましたね」
サタン「ペットのケルベロスまで貸していただいてな……」
ケルベロス「わんわん!」
フィン「しかしこうして見ますと、一気に軍勢が豪華になりましたよねえ」
サタン「いやいや、まだこれからだ。皆の期待に応えられるよう、これからも努力せねばな」
フィン「流石は魔神王様。我らライダーも拾っていただいたご恩を忘れず、これからもお供いたします!」
サタン「うむ、よろしく頼むぞ。お前達がいてこそ、我が軍団は成り立つのだからな」
サクヤ「そうですよ、一緒に戦ってくれる仲間がいて初めてリーダーも輝くんです!それなのに……」
サタン「なるほど、先ほどの最強決定戦のことで悩んでいたか……」
ロード「一昔前なら、私と姫のコンビは鉄板だったんだがな」
歌姫「ADKさんとよく喧嘩にもなっていましたね。懐かしい……」
ロード「まあ私もあいつも、サブの仕事があるから問題ないがな」
サクヤ「なまじ25倍火力なせいでいつもあの争いに巻き込まれまして……サブ関係なしに、です」
サタン「はっはっはっ!贅沢な悩みを言いおる!我がダンジョンに乗り込んで我をボコボコにしたのはそちらであろうに」
ハーデス「私なんか、ターン溜めのためだけに生かされてましたもんねぇ」
サクヤ「す、すみません。でもあれは、偶々相性がよかっただけですよ」
フィン「誰でも相性ってあるからな」
サタン「我は先制攻撃の多いダンジョンは特に苦手だな。セレスがいないと基本的に回復できぬし」
セレス「そんなダンジョン、まず20ターンも耐えさせてくれないけどねー……」
サタン「誰にでも弱点はあるのだし、無意味な決定戦よりもこうやって酒を飲むに限る!」
サクヤ「ですよね!」
サタン「それにだな……」チラリ
赤ソニア「それでは新たな仲間、シヴァさんの歓迎会を始めたいと思いまーす!」
シヴァ「ぶほぁ!ソニア殿の衣装背中側がほぼ全裸だと!?くっ、これもカーマの策略か……!?」
サタン「最近、悪魔軍勢で新たな派閥が生まれていてな。……ちょっと淋しかったりヤケ酒してみたかったり」
サクヤ「あれぇ!?」
フィン「まぁまぁ、我らは高速周回、彼女らは安定型というふうに住み分けできてるから大丈夫ですよ」
ベルゼブブ「ヒャッハー!俺サマも自分の軍団作りたいぜぇー!」ブォーン!
フィン「店内ではバイク降りろ馬鹿皇子!しかも遅刻だぞ!?」
ベルゼ「スピード出しすぎて逆に捕まってたんだぜぇ!」
ペルセポネ「……あんまり近所に迷惑をかけると、断罪することになるわよ?」
ベルゼ「固いこと言うなよー!てか途中から聞いてたけど、サタンもそこの麒麟娘も贅沢な悩み言ってんじゃねぇよぉー!」
サタサク「え?」
ベルゼ「あんたらはライバルがどうであれ、十分な火力は持ってるだろぉー?俺サマを見てみろー!」
ベルゼ「現在も絶賛無職!職探しの真っ最中なんだぜぇー!?俺サマの価値はそこの犬以下ってかー!?」
ケルベロス「わん!?」
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うぽつ