佐村河内「この秘密だけは...守り通す」 (17)
佐村河内「聴力を失った女の子に希望を与えるためについた小さな嘘」
佐村河内「俺が実は耳が聞こえるなんて知ったら...」
佐村河内「あの女の子はどんな顔をするだろう」
~20年前~
少女「みみがきおえない...」
少女「ねえおかあさんわたししゃんとはなせてるの?」
母親「...うん、話せてるよ」
少女「おああさんのこえもきこえないよ」
母親「...大丈夫...大丈夫だから」
佐村河内「...」
佐村河内「少しお話いいですか?」
母親「あなたは?」
佐村河内「...しがない作曲家です」
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少女『おじさんも耳が聞こえないんだ』
佐村河内『うん、でもね。耳が聞こえなくても全然大丈夫だよ』
少女『それは違うよ、おじさん。わたしは作曲家になりたかったんだもん』
少女『...耳が聞こえなかったら音楽、つくれないよ』
佐村河内『.....大丈夫。おじさんも作曲家なんだ。まだ有名じゃないけどいつか有名になるよ』
少女『おじさん作曲家なの?』
佐村河内『うん、まだ名もないけれどね。でも耳が聞こえなくても作曲家になれるんだよ。...世界は受け入れてくれる。』
佐村河内『おじさんが有名な作曲家になったら、それが証明できるね。そうしたら君も夢を諦めないで頑張れるかな?』
少女『...うん。おじさんも頑張るならわたしも頑張る。わたしも有名になってみせるよ』
佐村河内『...うん、競争だね』
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