P「アイドルマスター嫁ランキング」(321)

P「を、やろうと思う」



響「貴音、食べすぎは体に良くないぞ」

貴音「…………」ズルズル



律子「小鳥さん、この資料お願いします」パサッ

小鳥「はーい、了解です」カタカタ

P「俺もそろそろいい年だし、嫁の一人も見つけておきたい。
 そう思った時、ちょうど、お前たちアイドルの顔が目の前に浮かんだんだ」



伊織「どう? このジュース、新発売なのよ」チュー

やよい「とってもおいしいよ伊織ちゃん! うっうー!」チュー



千早「くっ……」モミモミモミモミモミモミ

あずさ「あらあら~」

P「アイドルの中から嫁を選ぶのなら、できれば一番人気のアイドルと結ばれたいと思うのがプロデューサーの性。
 しかし、安易に人気のあるアイドルを選んで、愛のない結婚生活を送るのは忍びない」




雪歩「こっちの方が絶対かっこいいよ真ちゃん!」バシッ

真「ボクはこっちの方が可愛いと思うけど……」



亜美「真美、粉塵ー」カチャカチャ

真美「亜美、笛ー」カチャカチャ

P「そこで、数あるアイマスSS作品の中で、俺と両想いになるのが一番多いアイドルは誰か、俺は調べた!
 SS作品数が多いということは、それだけ人気のあるアイドルだという証拠だし、
 俺と両想いになった回数が多いということは、それだけ幸せな結婚ができるという証明になるからな!」

美希「あふぅ……」ウトウト

P「というわけで、これからその結果である嫁ランキングを発表する! みんな心して聞くように!」


ワイワイガヤガヤ ダレカアレトッテー ハーイ


春香「み、みんなっ! 嫁ランキングですよ、嫁ランキング!」ガタッ

P「春香はいい子だなぁ」ヨシヨシ

春香「えへへぇ」

美希「むぅ……、春香はずるいの」

律子「で? 今度はどんな下らないことを思いついたんですか?」

P「くだらないって……。嫁ランキングだよ、嫁ランキング」

律子「だから、その嫁何とかはいったいどんな下らないことなのかを聞いてるんです、あほプロデューサー殿」

P「…………」

あずさ「律子さん、あんまり責めちゃだめですよ~。でないとプロデューサーさん……」

P「律子、もう少しキツ目の言葉でお願いします」

あずさ「喜んじゃいますから~」

律子「はぁ……」

伊織「まったく、バカなことしてるヒマがあるなら真面目に仕事しなさいよ」

P「何を言うんだ伊織! 俺はいつでも真面目だぞ!」

伊織「そうよね、あんたはいつでも真面目にバカだものね」

やよい「うっうー? プロデューサーさんはバカなんですか?」

P「やよい~」

真美「ね→バカ兄ちゃん。ヒマなら真美たちと一狩りしよーよー」

亜美「しよーよーバカ兄ちゃん」

P「お前たちまで……」

貴音「それで、嫁ランキングとはどのようなものなのですか?」

千早「むりやり本題にもどしたわね」

貴音「…………」ズルズル

響「ラーメン食べながらだけどな」

P「うむ、嫁ランキングとはずばりっ!
 俺と両想いになったSSの数が多いアイドルは誰だランキング!だ!」

雪歩「だから、真ちゃんはかっこいいほうが似合うの!」

真「でも、ボクは可愛いほうが好きなんだよ雪歩」

響「はいさい、やめやめ。二人ともそろそろこっちの話を聞こうなー」

律子「両想いになったSSの数が多いアイドル?」

あずさ「どういうことですか~?」

P「一言で言いますと、俺と両想いになったSS作品数が多いアイドルは誰だ、ということですね」

律子「さっきと意味が同じです」

あずさ「よく分からないわ~」

P「ええとですね……、どう言えばいいか……」

春香「プロデューサーさん、フリップですよ、フリップ」

P「おっ、やっぱり春香はいい子だなー」ナデナデ

春香「えへへぇ」

美希「むぅー」

P「というわけで、嫁ランキングとはこういうことだ」

【アイドルマスター嫁ランキングとは】

この作品では、プロデューサーさんと両想いになったアイドルのSS作品数をランキング形式で発表します。

SS作品は、エレファント速報さんで「アイドルマスター」のタグが付いている作品を参考にしています。

ランキング対象のアイドルはコンシューマ版のアイマス登場キャラです。モバマスは対象外です。

ナレーション:春香

P「というわけだ」

律子「はぁ」

P「ちなみに、シリーズものの作品は全部を通して1作品として扱っている。
 つまり、3作品で俺と両想いになっても、その3つが連続した一つのストーリーである場合、
 SS作品数は1つしかカウントされないということだ」

律子「はぁ」

P「また、作品内でアイドルがどんなに俺に好意を寄せていても、
 俺がそのアイドルを好きにならなければその作品は数としてカウントされない。
 逆に、1レスだけでも俺とアイドルが両想いになると、それは1作品としてカウントされる」

律子「はぁ」

P「作品内で複数のアイドルと俺が両想いになった場合、そのアイドル全てに1つずつカウントが入る。
 ただし、ハーレムエンドの場合はノーカンだ。
 俺はロマンチストで純愛が好きだからな。嫁はあくまでも1人。多くても3人までだ。」

律子「はぁ」








律子「はぁ」

千早「でも、ただ結婚相手を選ぶのであれば、例えば私たちと個別に面談するとかデートするとか、
   いくらでも方法はあると思うのですが。正直、このランキングを作った意味が私にはわかりません」

P「うむ、さすが千早だ。良い所に気がついたな!」キラン

響「無駄に良い顔だぞ、プロデューサー……」

伊織「それより千早は、私たちアイドルの中からプロデューサーが結婚相手を選ぶということに
   疑問は湧かないのかしら」

P「いいか。正直俺は、お前たち765プロのアイドルは全員俺のことが好きだということを知っている」

伊織「自信満々に語りだしたけど、あんたに限って言えばむしろ逆だと、私は思うわよ」

P「しかし、アイドルがプロデューサーと結ばれることは、この業界ではご法度だ。
 それは、教師が幼い教え子に手を出すことと同列に語られるほど、禁忌なこととされている」

律子「その通りですけど、その禁忌に手を出そうとしている本人自らが言っていいセリフじゃないです」

亜美「も→、兄ちゃんうるさい。気が散ってしゅ→ちゅ→できないよ」

真美「あークルペッコが仲間呼んじゃう。亜美、音爆弾ー」

亜美「えーもうないよお」

真美「うあうあ~」

P「アイドルがプロデューサである俺と両想いなる。それは、茨をかき分けて進むがごとく厳しい道なんだ。
 現に今回のランキングでも、エレ速1099作品中、俺と両想いになった作品は226作品しかなかった」

春香「ちなみに、2013年5月4日現在の数字です♪」

P「」ヨシヨシ

春香「えへへぇ」

美希「……」ギリッ

やよい「美希さん、何だかこわいです…」ビクビク

伊織「いいからこっちに来なさいやよい。私と居れば大丈夫だから」

やよい「うん、ありがと伊織ちゃん」ギュッ

千早「くっ」モミモミモミモミモミモミ

あずさ「あらあら~ンッ…///」

P「だから俺は、お前たち問う! 困難な道のりを目の前にして、それでも俺と結ばれたいのか!
 周囲からの侮蔑で心も身体も傷つき、それでも俺と添い遂げる覚悟はあるのか!
 俺はこのランキングで、それをお前たちに問いただしたいんだ!!」

小鳥「律子さん、さっきの資料あがりましたよ」

律子「ありがとうございます小鳥さん、そこ置いといて下さい」

真美「うあー! 落ちたー!」

亜美「ジョーちゃん呼ばれたら勝ち目ないっしょー」

千早「亜美真美、そろそろゲーム止めて宿題しなさい。私が見てあげるから」 ハーイ

貴音「さて、次はこちらのらぁめんを頂きましょう」

響「見てるこっちが胸やけしてくるぞ」

雪歩「やっぱり、真ちゃんにはこっちの可愛い方が似合ってるね///」

真「ううん、雪歩の言ってた、こっちのカッコいい方もボクは好きだよ///」

伊織「やよい、私、あなたのことがずっt やよい「伊織ちゃん、続きは帰ってから、ね?」

あずさ「あらあら、お手洗いはどこだったかしら?」

美希「あふぅ……」

春香「みんなぁ……、そろそろプロデューサーさんの話聞こうよぉ」

P「とまあ下らない掛け合いはこの辺にして、そろそろランキングを発表しようか」

律子「下らないという自覚はあったんですね」

P「発表の前に今回のランキングの感想を言うと、まあ、概ね順当なランキングだったな」

律子「私のことは無視ですかそうですか」

P「順当といっても、アイドルの総合的な人気と嫁ランキングは比例していない。
 やはり、現実に結婚、もしくは付き合うならこの人が理想、という意味で
 順当なランキングだったと思っている」

亜美「っていうと、やっぱり大人な姉ちゃん達が順位は↑なのかな?」

真美「真美たち子ども組はあんまり期待できなさそうだね」

あずさ「そんなことないわよ~、亜美ちゃん達『も』かわいいからきっと良い順位だと思うわ~」ウフフ

伊織「なんか、あずさが急に輝きだしたわ」

美希「それは、でこちゃんのおでこが ベシッ

伊織「でこちゃん言うな!」

美希「あうっ、痛いの……」

P「それではまず、ランキング10位~7位の下位グループを発表する! 春香、フリップ!」

春香「ヴァイ!」フリップドンッ!

【アイドルマスター嫁ランキング 7位~10位】

7位 水瀬伊織  18作品

8位 三浦あずさ 17作品

9位 我那覇響  15作品

10位 高槻やよい 12作品

亜美真美「「おおー」」

亜美「あずさお姉ちゃんの順位が、意外と低かった」

真美「いおりんも、人気的にはもっと順位↑だと思ってたよ~」

伊織「…………」

あずさ「…………」

響「…………」

やよい「?」

美希「あれ? 辺りが急に暗くなったの。もう夜? それじゃ、お休みなさいなの」アフゥ

真「ちょっと美希、まだお昼だよ起きて起きて」

雪歩「あずささん達もそんなに落ち込まないでくださいぃ~」

千早「そうですよ、私たち765プロのアイドルは13人なんですから、7位や8位なら平均くらいですよ」

春香「さりげに千早ちゃんがヒドイこと言ってる……」

律子「まあ、あの子は根が素直だから」

P「しかし、俺も千早の言うとおりだと思う。ここのアイドルは10人を超えているから、
 10位だからといって最下位という訳ではない。
 といっても、下位グループであることには変わりないが」

伊織「…………」ズーン

あずさ「…………」ズーン

律子「ちょっとプロデューサー殿! これ以上伊織たちを落ち込ませないでください!
   竜宮小町の活動に支障が出ます!」

P「悪い悪い。ほら、俺も千早に似て素直だから」

律子「そんな役に立たない素直は今すぐ丸めてゴミ箱にポイしてください!」

P「相変わらず律子は厳しいなあ。まったく、嬉しがらせてくれるじゃないか」ハハハ

律子「キモ……」

P「ああ、その蔑んだ目で見つめられるのも、 カ  イ  カ  ン 」

春香「プロデューサーさん、そろそろ話を進めませんか?」

P「すまんすまん、春香。それじゃあ、各順位の講評をしていくぞ」

【10位 高槻やよい 12作品】

P「じゃあまずは、10位のやよいからだな」

やよい「はい!」

P「おお、いい返事だぞやよい」

やよい「えへへ」

P「まあ、やよいは言わずもがな、まだ中学生だ。
 やはり年齢的な点がネックでこの順位、といったところだろう」

P「また、見た目でいっても年下の亜美真美より子供に見えてもおかしくない。
 恋愛対象にならないのも無理はないな」

律子「講評はきちんとするんですね」

P「当たり前だ。俺を誰だと思っている」

律子「変態プロデューサー」

P「うむ、その通り。俺の変態は天を突き抜け宇宙に届く変態だ」

律子「いいから先にいってください」

やよい「うっうー、やっぱり私は子供なんですね……」

伊織「ちょっと! やよいを悲しませるようなことは言わないでちょうだい!」

亜美「おお、いおりんが復活した」

真美「ザオラル! ザオラル!」

P「うるさい、7位は少しだまってろ」

伊織「…………」ズーン

亜美「あーっと、ここで兄ちゃん、いおりんに痛恨の一撃だ!」

真美「ザラキ! ザラキ!」

P「しかし、順位から言っても現実的にも、やよいが子供なのは事実だからなあ。
 実際、やよいと恋愛関係になる作品では、やよいが大人に成長してることが少なくないし。
 代表としては『P「やよいが成長したら可愛くなくなった…」』とかがあるぞ」

やよい「うっうー……、それじゃあ私は、プロデューサーさんのお嫁さんには相応しくないのでしょうか」

P「そんなことはないぞやよい。やよいは、面倒見の良さでは765プロトップクラスだ。
 家族に作るご飯はいつも旨いし、『P「高槻家に軟禁された」』では俺もお世話になった。
 やよいは子供と言ったが、俺は、やよいを今すぐ嫁にしても良いくらいだと思っている」

やよい「うっうー! ありがとうございます、プロデューサー!」

律子「ロリコン変態はあとでシバクとして、私も、やよいは素敵なお嫁さんになれると思うわ」

律子「それに、あなたはこれからどんどん成長していくのだから、子供なんかだと気にせず頑張りなさい」

やよい「律子さんもありがとうございます!」ガルーン

律子「それにしても、あんなに良い子のやよいが10位だなんて」

P「ああ、俺もそれは意外だったな。大家族を支え、幼い兄弟たちに厳しくも優しい母性。
 嫁としてかなり高得点な要素を持っているにも関わらず、この順位だし」

律子「やはり、恋愛には年齢が大きく関係するということでしょうか」

あずさ「年齢……」ズズーン

律子「ああ! すみませんあずささん、私そんなつもりで言ったわけじゃ――」

P「お前も人のこと言えないじゃないか。でも、そんな自爆しちゃう律ったんも俺は好きだぞ」

律子「誰が律ったんか!」マワシゲリッ

P「おうふっ」ゴホウビッ

春香「さて、それでは続いて9位の講評にいってみましょー」

【9位 我那覇響 15作品】

P「あいてて…。次はえーと、響だったな」

響「うう、自分やっぱり、完璧じゃないのかー?」

P「そんなことはないぞ響。実は響は、統計を取り始めた前半はトップクラスだったんだ」

響「えっ! そうなのか?!」

P「ああ、あの貴音よりも順位が上だったんだからな。これは奇跡みたいなことだぞ」

貴音「なんと」ジャー

千早「四条さん、カップラーメンにお湯を注ぎながら驚かないでください」

響「でも、最初はトップクラスでも、今がこの順位ってことは……」

P「う、まあ、そうだな。やはり中盤以降、失速した感は否めない。
 このランキングは投稿日時が古い順に作品をカウントしているから、
 大まかな時系列で各アイドルの人気の推移が分かるんだが……」

P「正直、響が貴音より順位が上だったのは226作品中31作品目までだ」

響「うがー! それって、全然ダメってことじゃないかー!!」

P「しかしだな響、30作品目までならお前は1位だったんだぞ。全アイドル中で単独1位だ、すごいじゃないか!」

響「でも、でも……」

貴音「落ち着きなさい、響。淑女たるもの、そのように取り乱してはなりません」

響「たかねぇ」

貴音「それにですね、響。これは喜ぶべきことなのですよ」

響「え? どういうことだ?」

貴音「あなたには、あなたを愛する15人ものえすえす作者がいるということです。
   らんきんぐなるものの順位が低かろうと、あなたは多くの人々に愛されている。
   これは、あなたは一人ではないということの証左なのです」

響「うう、ぐすっ、自分、一人じゃないのか?」

貴音「ええ、その通りです。誇りなさい、響。あなたを愛し、傍に寄りそう者たち全てを」

貴音「そして立ち上がるのです。あなたを支え、応援する者たちのために」

貴音「なぜなら、あなたはとっぷあいどるを目指す、我那覇響なのですから」ニコッ

響「たかね、たかねぇ~、なんで、なんで……」

ピピピッ

貴音「あ、3分経ちました」ペリペリ ズズズー

響「なんでラーメン片手にもって、そんな大事そうなこと話すんだよー」ウワーン

貴音「なぜって、それはもちろん、出来たてのらぁめんをすぐさま食すためです」ズルズル

響「うがー! それでも、励まされて嬉しいと思っている自分がちょっと情けないぞー!」

貴音「面妖な」モグモグ

千早「……、大丈夫ですかね、あの二人」

P「……まあ、響は貴音に任せておけば問題ないだろう」

春香「さあ! それじゃあ8位の人にいってみましょー!」

千早「あなたはいつでもマイペースね、春香」

※ちなみに、響の作品は『P「別に響とイチャイチャなんてしてないだろ」』とかがとても好きです。

【8位 三浦あずさ 17作品】

P「続いてはあずささんだな。うん……」

あずさ「プロデューサーさん、私は、運命の人を見つけることはできないのでしょうか……」プシュッ

P「あずささん、事務所の中で缶ビールを開けるのはちょっと……」

あずさ「でも、こんなの飲まなきゃやっていられないです!」ゴクゴク

P「まあまあ。でも、あずささんが主役になる作品では、大半が俺と両想いになるんですよ」

あずさ「え? そうなのですか?」

P「はい、やはりその魅惑のボディーと穏やかな性格で、
 あなたのことが好きなSS作者は、その大半があずささんを恋愛対象とみているんです。
 それだけ、あずささんは魅力的な女性ということですよ」

あずさ「そうなのでしょうか……」

P「そうですよ、なにしろあずささんが俺と結ばれない作品なんて『あずさ「飲み屋あずさ」』くらいです(やや嘘)し、
 これだって、俺と結ばれるのも時間の問題って感じじゃないですか!
 あずささんの運命の人も、きっとすぐに見つかります。俺が保証しますよ!」

あずさ「プロデューサーさん……」

亜美「でもでも→、それじゃあなんであずさお姉ちゃんはこんなに順位が低いのかな?」

P「ああ、それはだな」

春香「プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!(ttp://ssimas.blog.fc2.com/)」

P「というサイトのアイドル別のタグ数をみると、あずささんは最下位なんだ。
 つまり、あずささんの場合、単純に主役のSS作品が少ないのが原因でこの順位なんだな」

真美「そっか→、それじゃあ、あずさお姉ちゃんは真美たちアイドルの中で→」

P「もともとの人気が低い、ということだ」キリッ

あずさ「プ ロ デ ュ ー サ ー さ ん ?」ゴゴゴゴゴゴ

P「う、あ、しまった! おいこら亜美真美! お前たちまさか」

亜美「やーい! 引っかかった引っ掛ったー!」

真美「兄ちゃん、これが誘導尋問というものなのだよ」ドヤァ

P「くそっ、こんな初歩的な罠に…。あ、あずささん落ち着いてください。
 俺は別に、あずささんの人気がないと言っているわけでは……」

あずさ「問答無用ですー! 今夜はとことん付き合ってもらいますからねー!」

P「待ってくださいあずささん、まだお昼ですからたるき亭は開いてませんよ!」オオオオォォォ……

亜美「あー……」

真美「行っちゃった……」

律子「まったく、あの人は何をやっているんだか」

亜美「あ、律っちゃんも復活した」

真美「ザオラル?」

律子「なんで疑問形なのよ。だいたい私は死んでないし、それに、こういうときはザオリクでしょ」

真美「だってまだ覚えてないもーん」

亜美「もーん」

律子「しょうがないわね。それじゃあ教えてあげるから、後で私のところへ来なさい」

亜美真美「「やったー!」」

雪歩「教えてあげられるんだ……」

真「いいなあ。ボクもピオリムとか教えてもらえれば、ダンスの時役に立つのになあ」

雪歩「私も、リレミトとかバイキルトがあれば……。律子さんが知ってるといいんだけど……」

真「ふふ、そうだね雪歩。いやでも、まさか雪歩がこんな冗談に付き合ってくれるなんて――」

雪歩「あ、ねえ真ちゃん、真ちゃんはバイキルト知ってる? もし知ってたら私に教えてほしいなぁ」

真「え、雪歩?」

雪歩「ん? 真ちゃん空手やってるから知ってるかなって思ったんだけど、もしかして覚えてない?」

真「いや、そうじゃなくて」

雪歩「それとも、バイキルトは男らしい魔法だから嫌だって思ってる? そしたらごめんね、気を悪くさせて」

真「雪歩、よく聞いて」

雪歩「え?」

真「ボクも、たぶん律子もさっきのは冗談で言ってるだけなんだけど、まさか本気で魔法があるなんて思ってないよね」

雪歩「えっ」

真「えっ」

春香「なにそれこわい! 続いて第7位ー!」

  _l_   _l_    `'ー、_____.                    rヘ、___LLl
   __|__/    __|__/        /                   __〉  ノ __                  
. (___|ノ`) (___|ノ`)     ./                 ま  (_,rヘ. \\\    __ ...  ---ー ' "  ̄
    、_     、_     ./   ,.. -:':':":':.ー:.、_      __l__ あ  /^l |  l   ̄       ---―
   l.__    l.__     /   ,.:.'::::::.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:`>:-、_ _人__    (_ノ `ー' __ nn,/l
  、___,)   、___,)   (___,.r':::::::.:.::.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:r::-:.-r、::ヽ  __l__    ,..r'" ̄ ≡ LLl / 二二二 _,...ニ.--、ニ
  _l_   _l_    ,/:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^"^^`i;.:.:.:.:i,ヽ;:.| ノノj ヽ r<\_. -ーく  (_/ ーニニ /ィ  j_  /≡
   __|__/    __ |__/   /:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:/     __':.:.:.:.:i. l::|  タ、  l1ヽ_ノ、_____三      ̄ー_. -‐- 、 ヽj Zノ
. (___|ノ`)  (___|ノ`)  |:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:i' 'ニ   -`i.:.:.:.:i |/     / ,=、-  ,F   -=ーー='"     \- 'ーニ ー-
    、_     、_     ヽ;.:.:.:(|:.:.:.:.:.:l '"⌒  ⌒l:.:.:.:j    /  _ヽ `ー= 三三- ̄ ≡  7  /=/ヽ=   ー--
   l.__    l.__      >.:.:.:.:.:.:.:.i     ,  j:.:./        /  ̄      -ー =-  、-'__/  /ミ 
  、___,)   、___,)    /::::.:.:.:::::::iヽ;i  、-‐ァ ノ'i/       ,. -‐-、_  = ' ' ==-="~ ̄`'ー= -Z'ー'~_____
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   __|__/   _l_   |::::::::::.:.:.:.:.:ノ_/_j l T'┬'⌒ヽ      (、__j' / , ニl-  _             .r'ミ7 王.l‐i、
. (___|ノ`)   __ |__/  .ヽ::::::.:.:.:/-、 ヘ ̄ ̄`\  \     ヽァ`'ーく.r='ニ-    ̄ " ' ー-=-三ヽ ニ-( ̄ヽ / jーl=〉
  _l_  (___|ノ`)  _.〉:::./ー-、. 、. . .``ヽ :ヽ、 \   /   /               ヽj   ̄`'i―'"_ノ、ノニ
   __|__/    、_'"  /::::.:/    \ヽ: .\\\:.\ヽ ヽ,/   ≡三ニニ=-  - ニ ̄三ヽ=-_ `'ーー'^  ̄
 .(___|ノ`)   l.__  ./:::::::::;i      i. :i . : .ヽ: : :ヽ: :l       r=≡-        -ミ二`' =ヽニ
  _l_    、___,) .|::::::::::iヽ     ヽ: . : . : l.: . : .i.:ノl l     エニー ,.=r'" ̄ヽニ -、 -=  -' /.ノ= ー--
   __|__/       i、::::::::i ヽ     ヽ =、: .___,/ ノノ 、 ./- /=    iヘ-  ヽ、__,=-r'='-  __ ー
. (___|ノ`)       __|`ヘ:::j  \     ` 、;.//      `"  三   ヽ \ミノ三-、            ̄
           / /:. : ./: . :.ヽ  ヽ 、_'ー-ニー_,.==-、     ー '" ̄ヽ‐' ニ__     ,. -=ミ ̄`ヽ、_ ' ー‐ --
  ヽヽ ノ    ,r'  /: .、 . /: . :/. : \ ー -  ̄ニ/=ー_ \  ー ―=- ----ー―三三ミ、_   、__  ヽニz
   ー '    / /: . 、ヽ:\ . .ヽ、 : . :ヽ、  ニ-.ク r-r┐ \ \            ニニ     `ヽス_ミ
   / ̄/  | /_;_: . ヽ\\ \__\.: . : / 、 /l"l L/Lj   ヽノ^7=         ニ=-   ー 、__ =ノ_ノ.j= 
   /_/ /ヽj   \. r-ーく ̄ `く^'ヽr-、 lニニ ニニl  `ー'^ /ミ- ’"' ー - ----、 ___i   、_ __ミノ=/  __
  O   /ヘ    /-   'i、   ヽ | \r┐| .| くヽ 〈〉〈〉/7               ヒ, _ _ ,.ノ-   ー -  ̄

【7位 水瀬伊織 18作品】

伊織「ついに私の番ね。どんな評価でもドンと来なさい」

律子「あら伊織、もう大丈夫なの?」

伊織「あったりまえでしょ! この私が、いつまでもうじうじと落ち込んでいるわけないじゃない」

律子「ふふ、さすが竜宮小町のリーダーといったところかしらね。頼りにしてるわよ、伊織」

伊織「ふんっ! おだてても無駄よ。私はいつも通りにやるだけで、これ以上頑張ったりはしないんだから」

律子「それで十分よ。ありがとう伊織、新米プロデューサーの私を、いつも助けてくれて」

伊織「べっべつに、私はいつも律子が大変そうだから心配なだけで……///」

律子「もう、このこのー」ツンツン

亜美「なんか、いっきに事務所のフインキが……」

真美「ピンク色になった気がするっぽいよー」

P「ただいま…。やれやれ、なんとか抜け出してこれた」

亜美「あー、兄ちゃんおかえりー」

真美「おかえりー、あずさお姉ちゃんは?」

P「とりあえずたるき亭のご主人に任せてきた。まだ開店前なのに、あとでお礼持っていかなきゃな」

亜美「それより、あれ見てよあれー」

P「あれ?」

律子「まったく、素直じゃないんだから、伊織は」ツンッ

伊織「ちょっと、ほっぺたつつかないで。律子こそ、いつも頑張りすぎなのよ」ポテッ

律子「あらどうしたの? 今日はずいぶんと甘えん坊さんじゃない」ヨシヨシ

伊織「べっ別にいいでしょ! たまにはあんたの肩で休みたくなる時もあるのよ///」

律子「そう。それじゃあ私は、でこちゃんのおでこで休ませてもらおうかな」コテッ

伊織「でこちゃん言うな! も、もう。しょうがないわね、今だけなんだからね、今だけ!」

律子「はいはい」

亜美「あまあまっすよー、いおりん、デレデレっすよー」

P「いおりつこ、そういうのもありなのか」

真美「うあー、こっちもダメダメっすよー」



春香「ちなみに、伊織が7位なのは年齢や人気的なことを考えても順当、という講評です!」

※『伊織「執事日記」』なんかは、いおりんの可愛らしさがとても良く描かれていると思います!

P「さて、とりあえず下位グループを発表した訳だが、みんなの感想はどうだ?」

伊織「納得いかないわね。私は、もっと上位だと思っていたわ」

やよい「でもでも、私は伊織ちゃんと同じグループで嬉しいかなーって思うよ?」

伊織「やよい、あんたは良い子ね」ヨシヨシ

やよい「うっうー?」

響「自分も正直悔しいけど、貴音の言うとおり、自分を好きでいてくれるみんなのためにこれからも頑張るぞ!」

貴音「その意気ですよ、響」ズルズル

響「まだ食べてるのか、貴音……」 アト20ハイハダイジョウブデス タベスギダゾ…

あずさ「わたしも運命の人を見つけられるように、めげずにこれからも頑張るわ~」

P「あずささん、戻られてたんですね」

あずさ「はい~、お手洗いの後席に戻ろうとしたら、なぜか事務所に戻ってきてしまって」

P「さすがというか、何というか……」

春香「さてさて。それでは続いて、6位~4位の上位グループを発表します。順位はこちら!」フリップバンッ

美希「すっかり、春香が進行役なの」ネムネム

【アイドルマスター嫁ランキング 4位~6位】

4位 秋月律子 22作品

5位 如月千早 20作品

5位 四条貴音 20作品

P「というわけで、6位は無しで5位に同率の千早と貴音が二人という結果になった」

真「あー、なんか順当って感じですね」

雪歩「そうですねぇ。みなさん大人な方ばかりですし、ちんちくりんな私より、ずっとお嫁さんに近いと思いますぅ」

美希「あふぅ。でも、律子が4位だなんて意外なの。あんなにキツイ性格だから、ミキはもっと下の方だと思ってたの」

律子「」ゴゴゴゴゴゴ

美希「で、でも! 律子…さんはでこちゃん達のプロデュースもしてるし、ミキもジュントウだと思うな!」 デコチャンイウナ!

律子「あら美希、もうお昼寝はいいのかしら?」

美希「だ、大丈夫なの! すっかり目が覚めたの!」

律子「まだ寝足りないのだったら、私がお手伝いしてあげてもいいのだけど?」

美希「全力で遠慮するの。だから、そのゲンコツを下におろしてほしいの」

律子「ん?」

美希「ご、ごめんなさい、なの……」

【同率5位 四条貴音 20作品】

P「とりあえずあっちの二人はおいといて……。まずは、5位の貴音からだな」

貴音「まこと、有り難きことです。このような上位に選んでいただき、感謝の想いが絶えません」

P「貴音は容姿、ふるまい、年齢、様々な面で嫁に相応しいものを身につけているし、
 なによりアイドルとしての人気も高い。真たちは順当だと言っていたが
 俺としては、上位3位以内に入ってもおかしくはないと思っていたぞ」

貴音「そのようなこと、わたくしにはもったいなきお言葉です」

P「貴音は、その謙虚で物静か、しかし時に激しく、ミステリアスなキャラクターが人気の秘訣だな。
 個人的な意見では、『P「四条貴音、6歳……」』のように、普段とは違う表情の貴音も好きだ」

貴音「ありがとうございます、プロデューサー」

亜美「まーねー、やっぱお姫ちんはおしりちんだからねー」

真美「しょーがないよねー、おしりちんだもんねー」

貴音「ふふふ、ありがとうございます、亜美、真美」

亜美「うあうあー、これだよ、これがオトナってやつだよ真美ぃ~」

真美「真美たちにはミジンコのかけらも無いよ~、さすがお姫ちんだよ~」

あれ?小鳥さんは?

貴音「しかし、やはり殿方というものは、腰回りのふくよかな女性の方が魅力的なのでしょうか」

P「そうだなあ。安産型という言葉がある様に、昔から尻が大きいことは美点の一つと考えられているからな」

千早「くっ」

P「それに、女性は唯一子供を産める生き物だから、
 尻の大きな女性は子供を産みやすいという観点でいえば、子孫を残すという
 生物の本能から言っても、貴音が魅力的なのは間違いないと思うぞ」

真「なんか、けっこう際どいこと言ってるような気がするけど……」

雪歩「セクハラですぅ」

美希「あふぅ、ミキはおっぱいもお尻も大きいから大丈夫なの」

P「お前たちなあ、おれは真面目に答えているんだが……」

P「まあしかし、女性ばかりの職場でこの発言は軽率だったな。貴音、すまん。これからは気をつける」

貴音「いえ、良いのですよ。プロデューサーに魅力的だと言って頂ける、
   わたくしは、その一言だけで胸が温かくなるのです。
   ですから、何も気になさらないでください。むしろ、わたくしは感謝しているのですから」

P「そ、そうか。貴音の気に障っていないなら、まあいいか」

貴音「ええ。これからも何とぞ、よろしくお願いいたします。あなた様」

P「ああ、こちらこそよろしく、貴音」

貴音「ふふ。……、あなた様、今宵も月がきれいですよ」

P「そのセリフ、貴音のおかげか、すっかりアイマスSSに定着したな」

貴音「そうですね。『貴音「あなた様、月を見に行きませんか?」』など、
   様々なえすえす作品でお見かけいたします」

P「今じゃもう、夏目漱石の言葉じゃなく、貴音のオリジナルだと思っている人の方が多いかもしれないぞ」

貴音「そのようなことはないと思いますが、それだけ月が愛されているということであれば、
   まこと、それは得がたき幸せです。夜空に輝く月も、きっと満足していることでしょう」

P「そうだな。まだ、昼だけどな」

【同率5位 如月千早 20作品】

P「さて次は千早なわけだが……」

千早「くっ、くっ」スカスカスカスカスカスカ

P「何をやっているんだ、千早は」

春香「千早ちゃん、さっきから自分の胸とお尻をエアーモミモミしっぱなしで、何も話してくれないんですよ」

千早「なぜ私は……、律子も四条さんもボンキュボン……、なのになぜその間に私が……」スカスカスカスカ

P「お、おい、千早?」

千早「つーるーん……、ぺーたーん……、ぴったんこ……」スカスカスカスカ

P「おい、しっかりしろ千早、千早!」

千早「つるぺただっていーじゃない! 愛があるから!」

P「千早!」バシン

千早「はっ、プ、プロデューサー……、いったい、私は何を……」

P「千早、それ以上はいけない」

P「まったく、我を失うなんていつもの千早らしくないぞ」

千早「すいません、プロデューサー」

P「まあ、気持ちはわからんでもないがな、なにしろ、順位の手前と後ろがこの二人じゃあ……」

千早「くっ」

春香「千早ちゃん、落ち着いて」

P「しかしな、千早も貴音もSS人気は高いんだが、両想いになるSSが増えてきたのは実はここ最近なんだ」

春香「え、そうなんですか?」

P「ああ。とくに千早は後半になってかなり盛り返したんだよ。
 なにしろ、カウントしているSSで171作品目までは、やよいと同率の9位だったからな。
 千早の誕生日(2/25)あたりに一気に作品数が伸びて、この順位になったんだ」

千早「そうですか、やよいと同じだったんですか///」

春香「千早ちゃん、なんでそこで頬を赤らめるの」

P「まあ、その辺りの代表作品が『P「うっひょおおおお!!! 千早の誕生日じゃああああああ!!!」』と、
 内容はともかく、タイトルが面白残念な作品だったのがアレだが……」

千早「…………」

春香「千早ちゃん、今度は顔色青いよ、大丈夫?」

P「とにかくだ。律子も含めたこの中位グループは、3人とも大器晩成型だ。
 途中までは伊織が4位をずっと張っていたんだが、後半で3人とも一気に抜き去ったからな」

千早「はい」

P「俺の主観だが、付き合い始めのドキドキ期間を過ぎ、倦怠期というかなんというか、
 めんど可愛い女性よりも落ち着き美人な女性を好む期間に入ってきた、という感じがした。
 SS作者さん達もしくはエレ速さんの好みが、子供から大人に成長してきたということかもしれん」

千早「なるほど」

P「別に、伊織がめんどくさいと言っている訳じゃないからな、そこは勘違いしないでくれよ」

千早「私はそんなこと思っていませんが」 ムキー イオリチャンオチツイテ

千早「……、あっちの方はどうでしょうか」

P「……ちょっとオレンジジュース買ってくる。春香、少し後を頼むぞ」

春香「はい、了解です! それでは、第4位いってみましょー!」

【4位 秋月律子 22作品】

春香「というわけで、律子さんですね」

律子「正直、こんなに上位に入るとは思っていなかったから、なんだか照れるわね」

春香「そうですか? 私は律子さんみたいにしっかりした女性は、
   女の私でも結婚相手になってほしいなって思いますよ」

律子「そんな、私はしっかりしてなんかいないわよ」

春香「なに言ってるんですか。律子さんがしっかりしてなかったら、私なんてドジの塊になっちゃいます」

律子「それはそうじゃない? 春香がドジなのはいつものことなんだから」

春香「あるぇー?」のヮの

律子「でも、ありがとうね、春香」

春香「はい!」

ムキー! アンタ、コノワタシガ メンドクサイオンナデスッテ?!
スマンイオリ、ジュースカッテキタカラ コレデキゲンナオセ
バカニスンジャナイワヨ コノバカー!!

律子「……、はあ」

春香「あはは……」

P「やれやれ、酷い目にあった」

律子「まったくです。おかげで良い場面が台無しです」

P「なんのことだ、いったい?」

春香「まあ、お気になさらず、ということで」

P「ん? 気にしなくていいならまあいいが。で、今は律子だったな」

律子「そうです。正直、プロデューサー殿は私の順位をどう思いますか?」

P「律子の順位か。そうだなあ、まあ順当か、やはり貴音と同様、トップ3に入ってもおかしくないと思っていたぞ。
 特に『律子「プロデューサー殿を迎えに行く」』が俺のお気に入りだな。あの律子は至高だ」

律子「ほ、ほんとですか?」

P「ああ、もちろん。なにしろ、律子は良妻賢母を地で行くからな。
 家計簿管理はお手の物、炊事洗濯はもちろん、ご近所付き合いにも気を抜かない。
 家では夫を厳しく叱り、外ではしっかりと夫を立てる。俺の律子のイメージはこんな感じだ」

春香「あららー、べた褒めですねえ」

律子「はう///」

P「今言った通り、まさに律子は理想の妻像そのものだ。
 それでいて、たまに俺にだけ少し甘えた愛らしい一面を見せてくれる。
 『P「律子は説教デレ」』なんてまさにそうだ。そんなギャップがたまらなく好きだぞ」

律子「あうあう///」プシュー

春香「律子さんが恥ずかしさでショートしちゃいました」

P「しかし、それでも律子は4位だからな。世の男性的には、律子みたいにしっかりした女性ではなく、
 庇護欲をそそる、可愛らしい女の子の方が恋愛対象としては人気なのかもしれん」

春香「なるほど、庇護欲ですか。そうすると、例えば雪歩みたいな女の子が、
   恋の相手としては人気なんですかねえ」

P「うーん……」

真「だってさ雪歩。プロデューサーがああ言ってるんだから、きっと雪歩はトップ3入り確実だよ」

雪歩「そんな、ちんちくりんで貧相な私がトップ3になんてなったら、恥ずかしくて埋まっちゃいますぅ」テレテレ

美希「まだ3位に入れるかなんて分からないの。雪歩はとらぬタヌキの何とかだね」

真「ちょっと美希、それどういうこと? いくらなんでも、それは雪歩に対してヒドイんじゃない?」

美希「どこがヒドイのかミキには分からないの。雪歩は、まだ3位になってないのに少し喜びすぎだと思うな」

真「美希! 雪歩に謝れ!」

雪歩「ま、真ちゃん、大丈夫だよ、私気にしてないから」

美希「あふぅ」

真「ぐぬぬ」

雪歩「でも美希ちゃん、できればなんでそう思ったか、理由を聞かせてもらえる?」

美希「んー、さっきも言った通り、雪歩が3位以内に入れるかなんてまだ分からないの」

美希「それなのに真君が雪歩を喜ばしても、ミキはそれは無駄だって思ったの」

真「っ!」

雪歩「真ちゃんっ」

美希「それに、もしトップ3になれなかったら、きっと雪歩はすごく悲しむと思うの」

美希「さっき喜んでいた分、きっと、雪歩はとっても悲しんじゃうと思うの」

真「……」

美希「だから、雪歩が悲しむくらいなら、ミキがチョッとヒドイことを言って雪歩の気持ちを紛わせた方が……」

美希「て、ミキは何を言ってるの。別にミキはそんなこと思ってないの。ミキはただ思ったことを言っただけなの」

雪歩「美希ちゃん…」

真「いやぁ……、まさか、美希の珍しいツンデレシーンが見られるとは思わなかったな」

美希「な、ミキはツンデレじゃないの! ツンデレはでこちゃんなの!」 デコチャモガガ ハイハイドードー

真「分かったよ美希。美希が雪歩を大切に想っていることは十分伝わったから、もういいよ」

美希「だからミキは別に、ていうか、あーもうっ! 大失敗なのーーー!!!」ジタバタ

真「まったく、765プロには素直じゃない子が多すぎるな。律子や伊織だけじゃなくて、美希もだなんて」

雪歩「ふふ、そうだね。でも、素直じゃないのは真ちゃんもだよね」

真「ええ?! ボクは別に……」

雪歩「さっき美希ちゃんに怒ったこと、謝りたいと思ってるでしょ?」

真「うっ」

雪歩「自分のフォローを美希ちゃんがしてくれたのに、それに気づかず頭ごなしに怒っちゃって、
   でも、やっぱり自分が悪かったって認めるのは少し恥ずかしくて、謝りたくても謝れない。
   そんな感じじゃない?」

真「そ、そんなこと……」

雪歩「でもね真ちゃん。私、真ちゃんにトップ3になれるよって言ってもらえて、とても嬉しかった。
   真ちゃんに、可愛い女の子だって思ってもらえてるんだなあって、すごく嬉しかったの」

真「///」

雪歩「大丈夫、真ちゃんは全然悪いことなんかしてないよ。だからほら、美希ちゃんに、ね?」

真「雪歩……」

真「……、美希」

美希「……なに?」

真「……さっきは、その……」

真「……、ごめん」

美希「……」

美希「……ミキこそ、ちょっと言いすぎたの。ごめんなさい、なの」

真「…………」

美希「…………」

真「……ふふっ」

美希「……ぷっ」

真「あははは! なんだよ美希、いつも眠そうなのに、そんな真面目そうな顔するなんて」アハハハ

美希「真君だって、顔真っ赤にしてすごく女の子だったの! 可笑しくてお腹がひっくりかえっちゃうの」アハハハ

雪歩「もう、真君も美希ちゃんもしょうがないんだから」フフ

キャッキャウフフ キャッキャウフフ

P「……、あそこでKKUMMしている3人はおいといて。
 とりあえずトップ3手前の上位グループ発表が終わったわけだが、みんなの感想は?」

律子「そうですね、まあ、真たちに習って素直に言えば、とても嬉しいです。はい」

千早「私は歌の評価ではないので別に。でも……」チラ

千早「ちょっと、嬉しいです」

貴音「わたくしも先ほど申し上げた通り、とても感謝しております。これからも精進する次第です」

P「そうかそうか。なんだか、あの3人のおかげで急に素直な奴が増えたなあ。良いことだ」

律子千早「「///」」

P「さて、それじゃあ残すはトップ3の発表だが、
 その前に11位以下の発表を一気に済ませてしまおう。春香ー」

春香「お早うからお休みまであなたを見つめる春香さんですよ。
   11位以下の方はこちらでーす」ホワイトボード ドーン

【アイドルマスター嫁ランキング 11位~】

11位 萩原雪歩  5作品

12位 菊地真    4作品

12位 双海真美  4作品

14位 双海亜美  2作品

14位 天ヶ瀬冬馬 2作品

以下、同率16位 1作品ずつ
日高愛
日高舞
秋月涼
伊集院北斗
黒井社長

律子「……、なんですか、これ」

P「いや、何ですかも何も、11位以下のランキングだが?」

あずさ「あらあら~」

やよい「なんだか、765プロじゃない人が何人かいますよ?」

伊織「765プロ以外どころか、男も何人か混じってるじゃない」

響「プロデューサー、まさか……」

P「いやいやいや、俺はいたってノーマルだからな、バイとかホモじゃないからな」

千早「本当ですか?」ジトー

P「ああ、そのジト目も気持ちいい……、じゃなくて。
 しょうがないだろ、両想いになったアイドルをカウントしていったらこうなったんだから」

律子「だからって、なんで涼や961プロのアイドルまで」

P「俺は、『対象はコンシューマ版のアイドル』と言っただろ、別に765プロに限ってはいない。
 それに、涼君やジュピターは列記としたアイドルだ。ランキングに入っていてもおかしくないだろ」

律子「でも、なんで黒井社長が入っているんですか!
   舞さんは引退したと言っても元アイドルですからまだ分かりますが、黒井社長はアイドルではありませんよ?!」

P「いやそれは、ランキングにあの人を入れるためには仕方なく……」

律子「あの人? いったい誰ですかそれは?」

P「だからその……」

真美「あれ~?」

亜美「ん? どったの真美ー」

真美「いや、なんか計算が合わな P「よしっ! それじゃあ最下位グループの講評だ!」

律子「ちょっと、プロデューサー殿ー?!」

P「ここは最下位グループだからな、ささっと行ってしまおう。まずは11位の雪歩と12位の真だ」

律子「まったく、後でみっちりと問い詰めさせてもらいますからね」

春香「真、雪歩、美希ー、そろそろこっちに戻っておいでー」ハーイ

真「まったく、美希はまったくなんだからぁ」

美希「真君こそ、まったく真君なのっ」

雪歩「もう、真ちゃんも美希ちゃんもまったくなのね」

P「なんだ、まったくまったくって」

真「ところで、今は何位の発表をしているんですか?」

律子「11位以下よ。今は11位~14位の講評中」

雪歩「そうなんですか、11位いkっ!」

真「雪歩? どうし……、え!?」

美希「あー、なの……」

律子「ど、どうしたのよ雪歩、急に固まっちゃって。真も、何をそんなに驚いているの?」

美希「ハニーもだけど律子さんもたいがいなの。11位以下に名前が入っていたら、誰だってショックだと思うの」

律子「それはそうだけど」

美希「それに、さっきの流れで雪歩が11位だなんて、ハニーは意地が悪いの」

P「そうか? 俺のせいなのか?」

美希「そうなの」

P「納得はいかないが、とにかく講評を続けるぞ」

P「さて、まずは雪歩だが、やはり雪歩はヤンデレ系が目立つな。それに片思いのまま想いを打ち明けず、
 俺と両想いにならない作品が多い。まあ、極度の男性恐怖症なのだから仕方ないともいえるが。
 しかし、いざ俺と結婚という話では幸せな家庭を築いている。この両極端な2面性が、雪歩の魅力なのかもな」

参考
P「ここが雪歩の部屋かぁ」
雪歩「パパにチョコを作りましょう」p「ましょー」シリーズ



P「続いて真は、なんというか、ウルトラマンになったり仮面ライダーになったり、
 とにかく恋愛につながらない男らしい作品が多い。これも、真らしいと言えば真らしいが、すこし不憫だ。
 だが、いざ俺と付き合うと実に真はまっこまっこりーんしている。ギャップ萌えというやつが真の魅力なんだな」

参考
真「地球を守るんだ……光の巨人になって!」
真「仮面ライダーも楽じゃないよ」
P「ま、真ーっ!!うお、うおおお!真ーっ!!」シリーズ

P「まあ、理由を考えると、やはり妥当な順位といったところだろう。
 しかし、雪歩と真がある意味のワンツーフィニッシュを決めるとは。
 やはり、まこゆきは王道ということk 「ゆきまこです」

P「え?」

雪歩「ゆきまこです」

P「ど、どうしたんだ、雪歩? 急に食ってかかってきt 「ゆきまこです」

P「……」

雪歩「ゆきまこです」

雪歩「ゆきまこです」

雪歩「ゆきまこです」

雪歩「ゆきまこです」










雪歩「ゆきまこです」

P「と、とりあえず気を取り直して、12位の真美と14位の亜美に行くぞ」

亜美「うあうあー、真美に負けちったよー」

真美「ふふん、姉より優れた妹などいない、ということなのだよ、亜美君」

P「やはり二人とも、年齢がネックで恋愛にならない、ということが多いな。
 それに、『P「真美に甘え癖がついた」』に代表されるように子供らしさが前面に出ていて、
 俺と親しくなっても、家族愛以上の感情は持たれない作品ばかりだ」

P「しかし、『亜美「ホ→ム!」真美「アロ→ン!」』に代表されるような大作も二人にはあるし、
 『亜美「真美のいない左側」』のように、この二人は姉妹で描かれるのがやはり一番魅力的だ。
 まあ、これからの成長に期待、ってとこだな」

亜美「次は絶対に負けないからね、真美」

真美「かかってきなさい亜美。お姉ちゃんはいつでも受けて立つよ」

【16位】

P「では次に16位以下の――」

春香「あれ? プロデューサーさん、冬馬君の講評は?」

P「いや、別にいらないだろ、男だし」

律子「プロデューサー殿、講評が面倒くさくなってきてませんか?」

P「しかたないだろ、ぶっちゃけ、早く3位以上に行きたいんだよ俺は」

律子「はあ、まあしょうがないですね。私も興味ありませんし、次に行きましょうか」

P「とりあえず、この辺りの順位の人はそもそもの作品数も少なく、
 また、特に男の場合、俺とくっつくのは安価SSの流れのせいで、ということがほとんどだからな。
 講評することもほとんどないので、カウント作品だけ次に書いておくから興味がある人は目を通してくれ」

【16位以下(+天ヶ瀬冬馬)カウント作品】

天ヶ瀬冬馬:P「この美少女が冬馬…?」、冬馬「765プロのアイドルと付き合うか」

日高愛:愛「765プロのプロデューサーさんの家にお泊まりです!」

日高舞:愛「パパの仕事はプロデューサー」

秋月涼:P「いついかなる時も絶対パーフェクトコミュニーションをとれる能力かあ」

伊集院北斗:北斗「チャオ☆」 P「うわああああああああああ!!」

黒井社長:P「俺が引き抜き!?」黒井「ウィ」から始まるPKジュピターシリーズ全般

律子「黒井社長のこれは、そもそもプロデューサー殿と両想いになっているのですか?」

P「恋愛関係ではないが、敵対事務所の社長とこれ以上なく仲良くなっているし、
 シリーズ作品も10作品を超えている。両想いといっても過言ではないだろ」
 ※作者様へのリスペクトも多分に含まれています。

律子「いまいち腑に落ちませんね……」

P「あまり細かいことは気にするな。しわが増えるぞ」

律子「な゛! 私にはまだしわなんかありません!」

P「はいはい」

律子「はいはいじゃない!」

P「はい」

律子「はいでもない!」

P「はい」

P「よし! それではとうとうトップ3の発表だ!みんな、心の準備はいいか?」

オー

真美「待った!」ピシャーン

P「な、なんだ真美、いったいどうした」

真美「裁判長、このPの証言には矛盾があります!」

亜美「うむ、それは何だね真美君」

P「何やってんだ二人とも……」

真美「まず、今までに発表されたランキングを振り返ってみてください」ツキツケル→現在のランキング

【アイドルマスター嫁ランキング 4位~14位 以下略】

4位 秋月律子  22作品

5位 如月千早  20作品

5位 四条貴音  20作品

7位 水瀬伊織  18作品

8位 三浦あずさ 17作品

9位 我那覇響   15作品

10位 高槻やよい 12作品

11位 萩原雪歩   5作品

12位 菊地真     4作品

12位 双海真美   4作品

14位 双海亜美   2作品

P「これがどうしたんだ、真美」

真美「Pさん、まず確認しておきたいのですが、残るランキングはトップ3のみ。
   つまり、まだ発表されていないアイドルが後3人はいる、ということに間違いありませんか?」

P「っ! そ、そうだ、その通りだ」

真美「では次に、このランキング表を見てください。この表ではすでに11人のアイドルが発表されています。
   しかし、これは明らかにおかしい。そうは思いませんか、Pさん」

P「べ別におかしくはない。これはきちんとカウントしたランキングだし、結果も正しい。
 ア、アイドルの数だって、ランキングの11人に残りの3人を足せばうちのアイドルの数と同じに――」

真美「異議あり!」バシーン



真「ねえ、これ何の寸劇?」ヒソヒソ

雪歩「さあ? とりあえず、静かに見ていようよ」ヒソヒソ

貴音「…………」ズルズル

響「ずいぶん前から全然しゃべらないと思ったら、まだ食べていたのか……」 15ハイメデス ウガー

真美「裁判長! これをご覧ください!」ツキツケル→765プロアイドル総数 クラエッ

亜美「うむ、どうやら、765プロには13人のアイドルがいるようだが」

真美「そうです! 765のアイドルは13人。
   しかし、ランキングの11人と残りの3人を足すと、アイドルが14人になります。
   これは明らかな矛盾であり、Pがアイドルを1人殺害していることの証拠なのです!」

P「はうっ」アウチッ

亜美「では判決。Pは……」

死 ・ 刑

P「そんな、俺の完璧な計画が、こんなことで崩されるなんて……」

真美「Pさん、君はまだ若い。これからいくらでもやり直せる。罪を償って帰ってきなさい」

P「そんな、俺は死刑なのに、やり直すなんて絶対無理です……」

亜美「あきらめてはいけませんよ、Pさん。あきらめたらそこで試合は終了です」

P「うう、裁判長……」

P「って、ちっがーう!」

亜美真美「「ぎゃ→、兄ちゃんが怒った→」」アハハハ

P「お前たちいい加減にしろ! 俺は真面目にやっているんだぞ!」 ゴメンナサーイ

律子「でもプロデューサー殿、亜美たちの言うことは間違っていませんよ」

千早「そうですよ。残るアイドルは3人なのに、13人から11人を引くと2人になります。後の1人は誰ですか?」

P「そ、それは……」

響「ちなみに、まだ発表されてないのは誰だ?」

春香「はーい」

美希「はいなの」

律子「春香と美希ね。さすが、人気ツートップが残ったって感じね」

千早「でも、この二人に敵うほどのアイドルは他の事務所にはいませんし、いったい残りの1人は誰が……」

小鳥「…………」カタカタカタ

律子千早「「ま、まさか」」

小鳥「ピヨ?」ッターン

P「よ、よし! それじゃあトップ3を発表するぞ!」

P「ここからの順位は、1つずつ発表していく。まずは第3位!」

千早「ごまかした」

律子「ごまかしたわね」

P「っ! 第3位!」

春香「第3位はこちら!」フリップバーン

【アイドルマスター嫁ランキング】

3位 星井美希 25作品

美希「うそーーーーーーーーー!!!!!」

春香「うっ」キーン

千早「す、すごい声量ね」

美希「うそ、うそなの、ミキが3位なわけないの、ミキは絶対1位だと思ってたの!」

P「おい美希どうした、いきなり取り乱して」

美希「ミキはいつもキラキラしてるトップアイドルだから、1位以外なんてあり得ないの!
   だから3位なんて絶対違うの、ねえそうでしょハニー、ミキが3位なんてうそでしょ?」

P「少し落ち着け、美希。何を慌てているか分からんが、これは事実だ、嘘じゃない。
 それに、3位とはいえトップ3入りだ。これはすごくいい成績じゃないか。
 良かったな美希、トップ3だぞ。だから美希は変わらずキラキラしているんだ、安心しろ」

美希「うぅ、ぐすっ」

P「ええ?!」

美希「ミキ、ミキ、絶対1位になると思ってたの。だって、1位になればハニーのお嫁さんになれるから」グスッ

美希「でも、ミキ1位じゃなかったの。ミキ、ハニーのお嫁さんになれなかったの」ヒック

美希「ミキ、ハニーと結婚できないのに、なのにハニーは、ミキのこと……、ミキは、ミキは」ポロポロ


美希「うわーーーん!!」


Pお、おい美希……」

春香「プロデューサーさん、さいてーです」

P「春香?!」

律子「>>30で、『俺はお前たちの気持ちを知っている』とか何とか言っておいて、
   3位になった美希に『良かったな』だなんて、いったい何を考えているんですかあなたは。
   そんなことを言ったら、美希が傷つくに決まっているじゃないですか」

P「う、そうか。良かれと思って励ましたつもりが、言われてみればずいぶんとヒドイことを言ったな。
 すまなかった美希、謝って済むかは分からないが、どうか許してくれ」

美希「わーん! ヤなの、ミキ1位じゃないとイヤなの! ヤなの、ヤなのーー!!」ビエー

P「美希……」

律子「まったく……。プロデューサー殿、美希は私がなだめますので、
   あなたは講評の続きをしていてください。
   美希があなたのそばにいたままでは、落ち着くものも落ち着かないでしょうから」

P「すまん、よろしく頼むよ、律子」

律子「お任せください、プロデューサー殿。
   ほら美希、あっち行くわよ。私がおにぎり作ってあげるから、そろそろ泣きやみなさい」

美希「ぐすっ、ひっく、律子…さん、ありがとう、なの」

律子「はいはい。あなたは世話の焼ける子ね」ヨシヨシ

オニギリ、ミキハウメボシガイイノ ハイハイ、ワカッタワ アト、イチゴババロアモホシイノ コラ、チョウシニノルナ アウッナノ

P「とまあ、美希の魅力は、ああやって自分の気持ちをそのまま伝えられるストレートな感情表現と、
 誰にでも甘えてわがままを言える奔放さだな。
 多少、俺に依存する感も否めないが、それも含めて手のかかる可愛さが美希にはあるのだろう」

真「うわあ、あのやり取りの後で、それをケロッと講評のネタにするなんて、ゲスいなあプロデューサー……」

雪歩「でも、私も美希ちゃんみたいに素直にお話できるようになりたいですぅ」

P「真、後でお仕置き」 ウゲッ

P「あと雪歩の言うとおり、素直に俺への好意を口に出せることが、美希の強い人気につながっているだと思う。
 アイマスSS作品の『俺』とは、作者自身であり、読者本人であり、自身の像を投影するスクリーンの様なもの。
 つまり、美希は書き手読み手それぞれに好き好きといつも言っているようなもので、そりゃあ人気もでるわけだ」

P「事務所でも」 『美希「金輪際口を利きたくないの!」』

P「自宅でも」 『P「ただいまー」 美希「おかえりなさいなの!」』

P「美希はいつでも俺とイチャイチャラブラブだからな。
 そのおかげで、美希は226作品中、55~181作品目まで、ずっと単独1位だった」

あずさ「すごいのね~美希ちゃん」

P「しかし、『p「はにぃ♪」P「……」』以降、ぱったりと俺と両想いになるSS作品が無くなってなあ」

あずさ「あらあら、プロデューサーさんとの子供、うらやましいわ~」

P「『P「765探偵社…」美希「なの!」』シリーズも続いているから、美希のSS人気は依然強いんだが、
 ここ最近は、『美希「どうして美希に失恋の歌ばっかり歌わせるの?」P「」』のように、
 美希の好意が空回りしている作品も増えてきている」

P「ここからは俺の主観だが、たぶんSS作者たちも、美希との率直なラブコメに
 少々、食傷気味なのだろうなと、俺は思った。で、その結果の、3位なのだろうな」

貴音「わたくしは、どれだけらぁめんを頂こうとも食傷にはなりませんよ」ズルズル

P「うん、貴音はいい加減、昼飯をごちそうさましようか」 デハ、ユウゲノシタクヲ、ハジメマショウカ

あずさ「プロデューサーさん、私たちも、二人の子供を作りませんか?」スリスリ

P「あずささん、お願いですから、さっきから俺の太ももの付け根あたりを
 撫でまわすのをやめてください」

P「と、ここまでが3位美希の講評だ」

伊織「ずいぶん長かったわね、おかげで」

やよい「すー、すー」

伊織「やよいがすっかりとお昼寝中よ。ひざまくらで足が痺れてきたわ」

P「まあ仕方ないだろ、何といってもトップ3の講評だからな。
 それにお前だって、やよいの寝顔をずっと独り占めにできて、この方がよかったんじゃないか?」

伊織「う、うるさいわね/// 私は、やよいを起こさないように、静かにしていただけよ」

P「まあ、そういうことにしておいてやろう。
 さて、それじゃあ残るは1位と2位だ。春香、頼むぞ」

春香「はいはい、お任せあれ~」フリップトンッ

春香(くっふっふ。私がここまでプロデューサーさんのお手伝いをしてきたのはこの瞬間のため。
   第2位の発表で私の名前がなければ、当然1位は、わた春香さんです!

   メインヒロインの私が1位じゃない訳ないですからね。くふふ♪
   2位の発表と一緒に『私じゃない、やったー!』って歓声を上げれば、2位の人の影は霞み、
   私の注目度はウナギ登り! そしてそのまま1位の発表、プロデューサーさんとゴールイン、ハネムーン!

   ふふふ、完璧よ、完璧な作戦よ天海春香!
   これで私達二人は晴れて祝福され、幸福の空へと羽ばたくのよ!」

P(なんか、春香の本音が色々と漏れているが……、とりあえず聞かなかったことにしよう)

春香「それでは第2位の発表です! 第2位はこちら!」シールペリッ

春香「私じゃない、やったー!」









【アイドルマスター嫁ランキング】

2位 天海春香 29作品

春香「て、私じゃないですか! やだー!!」

千早「ずいぶん懐かしいネタね、春香」プッ

P「春香、笑いを追求する姿勢は芸人にとって正しいが、今のは少し微妙だったぞ」

春香「別に笑いなんか追求してません! ていうか私、芸人じゃありません、アイドルです!」

P「というわけで第2位春香の講評なんだが」

春香「……」ズーン

P「なんで当の本人は、あそこで落ち込んでいるんだ」

千早「さあ? さっきのギャグがあまり受けなかったからじゃないのですか?」

P「なるほど」

春香「1位じゃなかった……、1位じゃなかった……、私、作戦、完璧だったのに……」

響「うん? どこからか、自分完璧だって聞こえたぞ」

貴音「空耳ですよ響。それより、この鍋をもってついてきてください。夕餉の仕度に向かいますよ」

響「貴音、もう鍋二郎はやってないぞ……」

貴音「面妖な?!」

P「で、講評なんだが……」













P「…………」

千早「どうしたのですか、プロデューサー? 黙ってたら先に進みませんよ」

P「いやそうなんだがな、春香の場合、いったい何をどう講評したらいいのか分からなくて……」

春香「ヴァイ?! ちょっと、どういうことですかプロデューサーさんっ!
   こんなに可愛いわた春香さんを前にして、何をどうすれば良いか分からないなんて
   おかしいですよ! 私はアイドルマスターのメインヒロインですよ、メインヒロイン!」

千早「春香がメインヒロイン? そうかしら」

春香「ちょっと、千早ちゃんはだまっててっ!」

千早「はいはい」

P「まあ、春香がそこそこ人気なのは間違いないんだよ」 ソコソコッテナンデスカ!!

P「例えば、デロリアンで有名な映画を模した『小鳥「お父さん、お母さん」P「はい?」春香「えっ?」』とか、
 異彩放つ作品である『P「風俗嬢に恋をした……」』とか、正統派の『社長と事務員』とか」 ドレモオモシロイデスヨネ!!

P「春香の出演するSSで、記憶に残る作品が多々あるのは事実なんだ」 ジャアイイジャナイデスカ!!

P「しかしなあ、それら作品のどれもこれも、
 『春香』としての印象が薄くてなあ……」 ウスクナイデス!! ウスイノハ、チハヤチャンノムネデス!!

P「千早すまん、ちょっと春香を黙らせてくれ」

千早「喜んで」シュトウッ

春香「」ガクッ

P「と、そういう訳で、春香が2位になった理由が俺には良く分からないんだ」

千早「なるほど、つまりプロデューサーは、
   各作品で春香がいるかいないかよく覚えてないくらい空気だから
   2位になった理由が分からないと、そういうことですか」

P「まあ、そうなるな」 チハヤモ、ケッコウヒドイコトイウナ

千早「でもそれって、春香がプロデューサーにとって当たり前のように隣にいる存在ってことですよね」

P「え?」

千早「それこそ、使い古されたありきたりなフレーズですけれど、
   空気はあなたの傍に当たり前のようにあって、あなたに欠かせない大切なものです。
   プロデューサーは、春香の印象が薄いと言いました。でも、それは――」

P「春香が俺の隣にいるのが当たり前で、俺をいつも支えてくれる欠かせない存在で」

千早「そして、あなたにとって、とても大切な人」

P「それに俺が気づいていないだけと、千早はそう言いたいのか」

千早「はい、その通りです」

P「そうか、俺は、春香が隣にいても気づかないくらい、春香を大事に想っていたということか」

千早「ええ、きっとそうだと、私は思います」

P「そうか、俺は春香を」チラッ

春香「きゅう~、プロリューサーさん、メインフロインでしゅよ、メインフロイン……」◎ヮ◎

P「そうか?」

千早「違うかもしれません」

――――
――


春香「うう、あれ、ここは? 私いったい……」

千早「起きたのね春香。まったく、第2位のアイドルがいつまでも寝ていちゃだめじゃない」

春香「千早ちゃん」

美希「まったく、春香はお寝坊さんなの。呆れてミキも眠くなっちゃうの」

春香「美希」

響「はいさい、春香! 今日も元気に頑張るぞ!」

貴音「春香、今日はくっきいを持ってきていないのですか」

あずさ「春香ちゃん、困ったことがあったら、私でよければ相談してね~」

春香「響ちゃん、貴音さん、あずささん」


亜美「はるる→ん! 今日も一緒にいたずらしようぜ→」

真美「はるるんがいなかったら、いたずらしても楽しくないっしょー」

伊織「あら春香。どうしたのよ惚けた顔しちゃって、元気出しなさい」ニヒヒッ

やよい「うっうー! 春香さん、はいたーっち、ですよー!」ハイターッチ

春香「亜美、真美、伊織、やよい」

真「春香! ぼけっとしてると、また転んじゃうよ!」

雪歩「春香ちゃん、お茶を煎れたから、一緒におやつ食べよう」

律子「春香、いつまでも寝ぼけてると、お尻ひっぱたくわよ」

社長「はっはっは、春香君はいつも可愛らしいな」

小鳥「春香ちゃん、今日も可愛いわね」

春香「真、雪歩、律子さん、社長、小鳥さん」



P「おはよう春香。さあ、これからレッスンだ。一緒にスタジオへ行くぞ」

春香「プロデューサーさん。
   でも、私は印象が薄くて、プロデューサーさんを困らせちゃうから、
   もう、ここにはいない方がいいんじゃないかな」

律子「あんたバカ? 何を言ってるのよ、あなたがいなかったら765プロは765プロじゃなくなっちゃうわ。
   だってあなたは、アイドルマスターのメインヒロインなんですから」

P「そうだぞ春香。俺にはお前が必要なんだ。これからもずっと、お前をプロデュースさせてくれ」

私は、私が嫌い。でも、好きになれるかもしれない。

私は、ここにいてもいいのかもしれない。

そっか、私は、私なんだ。

私は、私。私でいたい。

私はここにいたい。



春香「私は、ここにいてもいいんだ!」

千早「おめでとう」

律子「おめでとう」

美希「おめでとうなの」

やよい「おめでとうです~」

伊織「おめでと」

あずさ「おめでと~」

真「おめでとう!」

雪歩「おめでとうぅ」

亜美「おめでと→」

真美「おめでと、はるるん!」

貴音「おめでとうございます」

響「おめでとうだぞ」

社長・小鳥「「おめでとう」」

P「おめでとう」

春香「ありがとう!」

友達に、ありがとう

無個性に、さようなら

そして、全ての大切な人達(プロデューサー)に、

おめでとう


終劇


――
――――

春香「うへ、えへへ、ありがと、ありがとうみんな……」ジュル

P「大丈夫かこれ、アイドルにあるまじき寝顔だぞ」

千早「もう、しょうがないわね。真、我那覇さん、春香をソファーに運ぶから手伝ってもらえない?」

真「はいはい了解ー!」

響「自分達に任せろだぞー!」

エッホ エッホ

P「さて、とりあえず春香は良いとして、とうとう残るは第1位だけだな」

律子「はあー……、ただ今戻りました、プロデューサー殿」

P「おお律子、悪かったな美希を任せて。少しは落ち着いたか?」

律子「ええ、まさかおにぎり20個も作らされるとは思いませんでしたけど、なんとかなりました」

P「そうか、助かったよ。で、美希は?」

律子「あっちでまだおにぎり食べてます。それで、あとは1位の発表だけですか?」

P「ああ、そうだ。後は1位だけだ」

律子「ところで、最後の一人は誰なのですか? もう、アイドルは残っていませんが」

P「それはもちろん、1位を発表すればすぐにわかることだし、
 多分、律子が考えていることと同じだろう」

律子「やっぱり」

律子「でも、だったらなぜこんなギリギリまで隠す必要があるのです?」

P「だってそりゃ、やっぱり本命の人に気持ちを伝えるのは恥ずかしいじゃないか……」モジモジ

律子「今どき、思春期の男子中学生でもそんな露骨に照れたりしませんよ……」

P「ま、まあとにかく! 俺はこの日のために覚悟を決めてきたんだ。
 ランキングにかこつけて想いを告げるのは男らしくないかもしれないが、
 俺は、俺の嫁を、今日、この手でつかみ取るんだ」

律子「はあ。まあ良いですけどね、あの人だったら事務所的にも何も問題ないですし。
   でもだったら、最初の口上で『アイドルの中から嫁を見つける』というのは何だったんですか?」

P「それはもちろん、あの人は俺の中だけのアイドルということだよ」

律子「はいはい、ごちそうさまです。それじゃあそろそろ発表に移りますよ」

P「う、よし、こい」ドキドキ

律子「やれやれ」

律子「すいません、小鳥さん。春香がいなくなっちゃったので、ちょっと手伝ってもらえますか?」

小鳥「はい? はい、なんでしょう」

律子「ちょっとこっちに来て、私の合図でこのフリップをめくってください」オイデオイデ

小鳥「はい、そんなことで良ければ、いいですよ」テクテク

律子「それでは長らくお待たせしました。アイドルマスター嫁ランキング、
   とうとう第1位の発表です。プロデューサー殿、小鳥さん、準備はよろしいですか?」

P「だ、大丈夫、大丈夫だ。いける、俺は行ける!」ドキドキ

小鳥「はい、いつでも良いですよ?」キョトン

律子「それでは発表します。アイドルマスター嫁ランキング、第1位はこの人です!」ダラダラダラーッバンッ

律子「小鳥さん、どうぞ」

小鳥「はい」ペリッ

【アイドルマスター嫁ランキング】

1位 音無小鳥 32作品





小鳥「はい?」

律子「おめでとうございます小鳥さん! ランキング第1位獲得です、おめでとうございます!」

小鳥「は、はい? え、え?」

律子「それでは見事1位に輝いた小鳥さんに、一言いただきたいと思います。小鳥さんお願いします」

小鳥「はい、え? え、いったいこれ何なのですか?」

律子「はい、ありがとうございました。それではプロデューサー殿、最後の講評をお願いします!」

P「分かりました」

律子「あら、ずいぶんと落ち着いたみたいですね」

P「なんだか、ヤケクソ気味な律子を見てたら落ち着いてきたよ」

律子「しょうがないじゃないですか。こんなの、普段のテンションだったらやっていられませんよ」

P「それもそうだな。色々と迷惑をかけてすまん」

律子「まったくです。それじゃ後は、お二人でごゆっくりとどうぞ」スタスタ

P「はは、こりゃ後で、一杯おごってやらないといけないな」

小鳥「えっと、あの、プロデューサーさん、これはいったい何の騒ぎでしょうか?」

P「あーっとすいません。えっと、それは、あの、これからゆっくりと説明します」

小鳥「はい、えと、お願いします」ペコリ

P「えーっと、まずですね、このアイドルマスター嫁ランキングですが、
 これは、アイマスSS作品の中で、俺と両想いになった作品数が多いアイドルを、
 作品数が多い順に並べたランキングになります」

小鳥「はい」

P「それで、ランキングの各順位のアイドルについて、なぜこの順位になったのかを
 俺が講評する、というのが今回の企画の趣旨になります」

小鳥「はい」

P「で、ですね、なぜこのランキングを俺が始めたかというと、
 俺は、このランキングで1位になった人と、結婚をしたいなと思ったから、ということなんです」

小鳥「はい」

P「それで、音無さん」

小鳥「はい、なんでしょう?」

P「音無さんはですね、えっと、俺の嫁ランキングの中で、見事1位に選ばれたんです」

小鳥「はい、ありがとうございます」

P「それで、あの、どうか、俺と、結婚してください!」

小鳥「はい」













小鳥「はい?」

小鳥「え、ちょっと待ってください」

P「はい」

小鳥「つまりこのランキングは、プロデューサーさんがお嫁さんを見つけるために始めたもので」

P「はい」

小鳥「そのランキングで私が1位になったからプロデューサーさんは私に今プロポーズしている、と」

P「はい」

小鳥「つまり、そういうことですか?」

P「はい、そういうことです」














小鳥「ぴよーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

小鳥「え、なんですか、なんなんですかいきなり、ちょっと展開が急すぎて私の頭では処理が追いつきません」アタフタ

P「いえあの、うちのアイドルたちはみんな、結構前から分かっていたみたいですよ」

ウンウン

小鳥「だいたいですね、彼氏無し=年齢の自分に、いきなりそんなプロポーズなんてされても心の準備が」ピヨピヨ

P「すいません、音無さんには急な話でしたけど、俺はずっと以前から心に決めていたものですから」

小鳥「そりゃ私だって、プロデューサーさん仕事ができてカッコいいなとか付き合いたいなとか思ってましたけど」

P「はは、ありがとうございます」

小鳥「2X年間ずっと独り身の自分にそんな告白だなんて出来る訳もなく、ていうかですね!」ビシッ

小鳥「プロデューサーさんは!ランキングで1位になったからなんて理由で!結婚相手を決めてもいいんですか!」

P「違いますよ音無さん!!」

小鳥「ピヨッ」

P「俺は、音無さんが絶対に1位になるって、ランキングを調べ始める前からずっと信じていました。
 いつも事務所のみんなに気を配って、いつも笑顔でみんなを明るくして、いつも、俺のことを陰から支えてくれて。
 このランキングは、ただのきっかけです。俺は、ずっと以前から、音無さんのことが好きでした」

小鳥「ぴよぴよ///」

P「だから、どうか俺と結婚を、結婚を前提としたお付き合いをしてください。よろしくお願いします!」

小鳥「は、はい。あの、私の方こそ、不束者ですが、どうぞよろしくお願いします///」

亜美「えんだぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ」

真美「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

千早「Will always love you~♪」

伊織「珍しいじゃない、千早がこういうのに乗るなんて」

千早「そりゃね、せっかくの幸せな門出なんだから、私も精いっぱい盛り上げなくちゃ」

伊織「にひひっ。本当の門出の祝いには、まだほんの少し早そうだけどね」

千早「そうね、ほんの少しだけ、ね」

やよい「うっうー! みんな幸せそうですー!」

亜美真美「「ピヨちゃんやったー!!」」

小鳥「亜美ちゃん、真美ちゃん、千早ちゃん、伊織ちゃん、やよいちゃん、もう、恥ずかしいわ///」

あずさ「あらあら~、とうとう音無さんに、先を越されてしまいましたね~」

小鳥「あずささんそんな、あずささんもきっと、すぐに良い人が見つかりますよ」

貴音「良かったですね小鳥嬢。この度のこと、わたくしはまるで自らのことのように嬉しく思いますよ」

響「よかったなーぴよ子! 自分もぴよ子が幸せになって嬉しいぞ!」

小鳥「貴音ちゃん、響ちゃん、ふたりとも……」ウレシナミダ



真「へへっ、まあ小鳥さんになら負けてもしょうがないかな。絶対幸せになってくださいね!」

雪歩「小鳥さん、憧れちゃいますぅ。私も、小鳥さんみたいになれるよう努力しますぅ」

小鳥「真ちゃん、雪歩ちゃん、そうね、私も幸せになれるよう頑張るわ」

美希「ぐすっ、小鳥、ミキね、ミキね」

小鳥「美希ちゃん、ごめんね、私、美希ちゃんを悲しませちゃって」

美希「ううん、違うの。ミキも、ハニーが幸せになれるように小鳥を応援するの。
   ぐすっ、小鳥、ハニーを、ハニーをよろしくお願いしますなの」

小鳥「美希ちゃん……、分かったわ、約束するわ。私、美希ちゃんのお願い、絶対に守るからね」

美希「ふふ、嬉しいの。ミキも安心したの」

律子「まったくこの子は、最後までわがままばかりなんだから」

小鳥「律子さん、いいんですよ。美希ちゃんだって、ずっとずっと、プロデューサーさんが好きだったんですから。
   私も、美希ちゃんから力強いエールをもらって、とても嬉しいですよ」

律子「優しいですね、小鳥さんは。ま、だからこそ、プロデューサー殿のお眼鏡にかなったんだと思いますけどね」

小鳥「もしそうなら、嬉しい限りです。でも私は、この事務所では律子さんが一番優しいって、知ってますよ」

律子「そ、そんなこと、ないですよっ」

P「音無さん、俺の気持ちに応えてくれて、ありがとうございます」

小鳥「プロデューサーさん。私こそ、こんな至らない自分を選んでもらえて、とても嬉しいです」

P「音無さん、俺たち二人、絶対に幸せになりましょう」

小鳥「はい、もちろんです。これからもずっと、よろしくお願いします、プロデューサーさん」

千早「おめでとう、音無さん」

律子「おめでとうございます、小鳥さん」

あずさ「音無さん、おめでとうございます~」

伊織「おめでとう、小鳥!」

貴音「まこと、めでたきことです」

響「おめでとうだぞぴよ子!」

真「おめでとうございます、小鳥さん!」

雪歩「おめでとうですぅ」

亜美「あめでと→ピヨちゃん!」

真美「ピヨちゃんおめでと→!」

やよい「うっうー! おめでとうございますー!」

美希「おめでとうなの、小鳥」

小鳥「みんな、ありがとう!」

祝福してくれた人達に、ありがとう

独身に、さようなら

そして――



P「小鳥、愛しているよ」

小鳥「私も愛しています、Pさん」



世界で一番大切な人に、

おめでとう










春香「あれ? 私、忘れられてません?」

終劇!

というわけで、最終結果です。

【アイドルマスター嫁ランキング 1位~14位 以下略】

1位 音無小鳥  32作品

2位 天海春香  29作品

3位 星井美希  25作品

4位 秋月律子  22作品
5位 如月千早  20作品
5位 四条貴音  20作品
7位 水瀬伊織  18作品
8位 三浦あずさ 17作品
9位 我那覇響   15作品
10位 高槻やよい 12作品
11位 萩原雪歩   5作品

12位 菊地真     4作品
12位 双海真美   4作品
14位 双海亜美   2作品

SS作品調査:エレファント速報様
アイマス作品総数:1099(内、両想いSS作品数:226 ※重複あり)

長い時間、自分の戯れにお付き合いいただき、ありがとうございました。
正直、小鳥さんとのイチャイチャが書きたくて書きました。ランキングはおまけです。
全てのSS作者様に、幸あれ。

ひでぇ内容だな
センスねえよ

>>299
ありがとう。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月04日 (金) 08:52:51   ID: nkxkV9kq

>1
統計お疲れ様。
響9位は残念だが、765の子達は皆好きなので涙を飲んで納得するしか無かろう。腐ってないガチの小鳥さん連れてこられたら、たしかに春香さんにも匹敵の正妻パワー持ってるしなぁ。

>299
屋上。体育館裏でもいい。

2 :  SS好きの774さん   2016年08月13日 (土) 15:03:30   ID: TO205STY

>299 お前一回死んでこい

3 :  SS好きの774さん   2016年10月22日 (土) 01:34:51   ID: MAd5bryo

>299 分かってねえな

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