QB 「今すぐ僕にチョコレートを!」 (24)
助けて・・・助けて・・・誰か・・・・
僕を・・・・助けて・・・・・
僕は、君たちのチョコレートをなんでもいくつでも貰ってあげる
義理だってかまわない。どんなチョコだって貰ってあげるよ
バレンタインは不安や猜疑心、過剰な怒りや憎しみ、そういう災いの種を世界にもたらしているんだ
僕としては、貰えれば貰える程いいんだけど
チョコレートさえくれれば、今この場で君を彼女にしてあげることも出来るんだけど・・・
君はエントロピーっていう言葉を知ってるかい?
簡単に例えると、バレンタインで配られるチョコレートの数は、男性の人口と釣り合わないってことさ
チョコレートはモテ男に配られる毎にロスが生じる
ブサ男が貰えるチョコレートの数は、目減りしていく一方なんだ
バレンタインはね、有史以前から君たちの文明に干渉してきた
数え切れないほど大勢の魔法少年が、バレンタインに契約し、希望を叶え、そして絶望に身を委ねていった
祈りから始まり、呪いで終わる。これまで、数多の魔法少年たちが繰り返してきたサイクルだ
助けて・・・
助けて・・・
夢の中では・・・・もらえたような・・・・
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