火憐「そっそれってどーゆうことだよ、月火ちゃん」
月火「うん、最近お兄ちゃんは戦場ヶ原さんと別れちゃったみたいんだよね」
火憐「え?マジそれ?兄ちゃんが戦場ヶ原さんと別れるなんて信じらんねーぜ」
月火「私も最初は信じられなかったけどね」
火憐「世の中不思議なことがあるもんだなー」
月火「別れてしまった原因はお兄ちゃんにあるみたいなんだけど詳しいことは知らないんだよね、それから少し経ってお兄ちゃんの方からやたらメールやら電話やら来る様になったみたいだけど…」
月火「気持ちが悪いから無視してたみたいなんだよね」
火憐「そらそうだ」
月火「そしたら戦場ヶ原さんの尾行したりとか家の窓から覗きこんでたりとか常軌を逸したストーカー行為をするようになった、とか」
火憐「さ、さすが兄ちゃんだぜ、やることが友達がいない暗い過去を持ったそれだよ…」
月火「どうする火憐ちゃん?」
火憐「どうするもこうするも正義の味方ファイヤーシスターズとしてこの事件は見逃す訳には行かないでしょっ」
月火「だよねぇ、でも相手がお兄ちゃんとなると面倒だよね」
火憐「まあ確かに手強いことは事実だろうな、なにせあたしたちの手の内を知られているんだからな」
火憐「でも、兄ちゃんが正義と相反している事実はあたしたちにとっては恥だ、威厳に関わることだし今後の活動に支障がでるのは必至だ」
月火「まぁ、そうだね」
火憐「やろうぜ月火ちゃん、兄ちゃんを真っ当な人間に叩き直してやろう」
月火「火憐ちゃんがやるなら私は着いて行くよ」
火憐「先ずは状況把握からだな、それから兄ちゃんがなんで戦場ヶ原さんに振られてしまったのかとか…知らないことには手の打ちようがないからな」
月火「それなら羽川さんにきこうよ、羽川さんなら知ってるはずだし」
火憐「確かに羽川さんなら知ってるはずだ、あの人はなんでも知ってるからなー」
火憐「っ、というか月火ちゃんは誰から兄ちゃんの失恋の話を聞いたんだ?」
月火「ああ、戦場ヶ原さんから直接聞いたよ、買い物してたらばったり出くわしてその時に兄ちゃんからストーカー行為をされていることを知らされたんだよねー」
火憐「なるほどなー」
黒齣
下校途中、羽川翼の携帯がバイブる
羽川「ん?火憐ちゃんから電話だ、めずらい…急用かな?」
ピっ
羽川「はい、もしもし羽川です」
「あっ羽川さん久しぶりっ」
羽川「う、うん、久しぶりだね、なにか急用かな?もしかしてお兄ちゃんのこと?」
「お、うん、そうなんだけど…なにもいってないのにあたしが聞きたいことがわかっちゃうなんてさすが羽川さんだ」
羽川「うん、なんとなくわかるよ、だって火憐ちゃんからこうやって電話してくる理由が他にはないからね」
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