春香「安価で聖杯戦争?」 (33)
春香「新しいお仕事…ですか?」
P「ああ、765プロ全員での久々の仕事が決まった!」
ある日、いつもどおりに事務所に行くと、目を輝かせたPさんが。 開口一番に私に言ってきました。
最近は、ソロのお仕事もたくさん増えてきて。
なかなか昔のように皆で会う機会も少なくなってきたので、ちょっと楽しみかも。
春香「で、どんなお仕事ですか?バラエティか何か?」
P「いや、ヴァーチャルゲームのモニターなんだけど…。 春香は【Fate/stay night】って知ってるか?」
春香「え?」
P「とあるコアな人に人気なゲームなんだけどな。 俺も昔ドハマリしたんだ」
春香「ゲーム…ですか?」
Pさんには少し悪いと思いましたが。 残念ながらそのゲームの名は聞いた事もありませんでした。
P「そのゲームがな。まぁ凄く簡単に言うなら神話とか伝説の英霊をサーヴァントとして召喚してどんな願いが叶うとも言われる聖杯を他のサーヴァントから奪い合うっていうストーリーなんだが」
春香「は…はぁ…」
ちょっと予測が出来た気がする…。
もしかして。それをモチーフにしたヴァーチャルゲームか何かかな?
P「そのサーヴァントをゲーム内のアバターが所持して、実際に戦うゲームで。 なんだか、最新のテクノロジー?を駆使して作った超先進的ゲームらしい。 来年あたりにゲームセンターで稼働する予定で。 765プロのアイドルで宣伝も兼ねてお願いしてきたみたいだ」
春香「ええ?ヴァーチャルゲームで戦うんですか!? 格闘ゲームみたいにボタン押すんじゃなくて?」
P「ああ。ゲームだから痛みとかは一切ないし、微弱振動で伝わるだけらしいけど。 実際に歩いたり動いたりしてるような感覚で出来るみたいだぞ?」
なんだか、凄いゲームってのは分かったけど。
正直、ちょっと怖いな…。それ。
でも。お仕事だから頑張らなくちゃ!
P「で、仕事自体は二ヶ月後の昼から。
それまでに、【予習】、頼むぞ」
春香「予習…? それに二ヶ月後って随分先ですね」
P「ああ、このゲームがな、ノベルゲーって言ってクリアするのにめちゃくちゃ時間がかかるんだ。 それにスピンオフだとか外伝のサーヴァントも使えるからそっちの方も目を通すにはかなり時間がかかるからな。一応人数分事務所に置いておく…。 やっぱり原作知らないと面白みがないから、向こうの会社からのサービスでもらったんだ」
見ると、机の上にずらっとDVDや小説、PSPのソフトが並べられてました…。
多い。一言で多い。
それに外伝みたいなのが一杯あるし…
これ全部二ヶ月でやれと?
P「ちなみに千早はもうやってるんだがドハマリしてた」
春香「えっ? 千早ちゃんがですか?」
なんだか意外です。 あの千早ちゃんがゲームにハマるというのはなかなか想像しにくいものがあります。
P「何でも青セイバーに親近感が湧いたとかなんとか。 まぁ基本テキストを読むだけだからな。 千早でも問題なくできたってのもある」
P「まぁさわりでもいいから二ヶ月以内に頼む」
ううん。なんだか大きなお仕事だけど。不安しかないよぉ……。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392234286
【Fate/stay night・幻想の運命】
・多人数体験型ヴァーチャルゲーム。
・1人で街中を歩き、サーヴァントを倒して行くストーリーモードと
同時にマッチングされた13人で対戦するロワイヤルモードの2種類。
・自分のサーヴァントは、最初の性格診断と、生年月日でランダムに決定される。
原作のサーヴァントの中から選ばれる。
・ゲーム自体はガンダム・戦場の絆のような筐体で、プラネタリウム状に映し出される。
・ダメージ表記はその人の頭上にゲージ表記され、ゼロになるとゲームからログアウトとなる。
ー二ヶ月後ー
「どうも、今回はモニターを引き受けてくださって、ありがとうございます。
えっと、これで全員ですかね?」
律子「ええ、全員揃っています。
今日はよろしくお願いします」
765プロ「お願いしまーす!」
「えっと、早速プレイしてもらいたいんですが。何点かご説明させていただきます。
このゲームは既に我々がテストプレイを行っていますので、事故やバグはありません。
それと、最初は数分のチュートリアルモードを行っていただいて。実際のプレイとなります。時間は30分?1時間半が目安です。
その間に、何かしらの不具合や気分がすぐれなくなった場合、後ろ側に強制終了ボタンがありますので、そちらを押してください。」
亜美「ねーねー。早く始めたいんだけどー!」
真美「百聞はシークワーサーにあらずって言うじゃん!とりあえずプレイしたいよ!」
春香「多分、百聞は一見に如かずだよね?」
「嬉しい事ですね。我々のゲームを楽しみにしてくれるのは。
では、一つご注意を。 貴方方が従えるサーヴァントですが、物言わぬ武器や能力とは違うれっきとした意思を持った人間です。 コミュニケーションは大事にしてください」
真「うん。 サーヴァントと上手くいってないペアって殆んどが悲惨な目にあってるもんね…」
亜美「あうあう。 トッキーみたいになるのはやだよ→」
律子「戦闘力の強いサーヴァントでも相性が悪ければ勝ち目は少なくなる。 奥が深いわね」
雪歩「あうぅ。長く生き残れるように頑張ろう…」
伊織「まあ、私が一番になるのは目に見えてるでしょうけどね!」
「それでは、早速やってみましょうか。お手洗いなどは済ませ、お好きな筐体にお入りください」
各々が筐体に入る。うわー。すっごく楽しみ!
あ、私も筐体に入らなくちゃ!
春香「中はこんな風なんだ…」
丸い空間が全面モニター。そこに椅子も何もないってことは、立ってやるんだろうな。
私が入って扉を閉めたら、モニターが起動した。
一言で言うと、外でした。
まるで外にいるかのような感覚。360度景色。
本当に冬木市にいるような感じ。すごいなあ、ゲームってこと忘れそう。
目の前に文字が出てきた…。えっと。生年月日?
あ、そうか。これと診断テストで私のサーヴァントが決まるんだ…。うわー…ドキドキしてきた!
ピピピピピピピピピピピ……。
サーヴァント ガ。 ケッテイ。 シマシタ。
プレイヤーネーム:ハルカ
サーヴァント:>>7
ヒキツヅキ。ロワイヤルモード。【勝利条件残り1名になる】を、オタノシミクダサイ。
小鳥「ピヨピヨ。 今回選択出来るサーヴァントはステイナイト、Zero、エクストラ、CCC、の中からピヨ。
ブッダ、キアラ、BBなどのAUOも真っ青なチートは再安価ピヨ! それとメルトリリスやパッションリップのチートスキルは封印させてもらうピヨ!」
アルトリア
アルトリア「問おうーーー、貴女が私のマスターか?」
春香「えっ? ええ!? は、はい そうです!」
まさかのセイバーさんです!!
思わずびっくりしちゃいました。
春香「へー……」
アルトリア「? どうしましたマスター?」
春香「ヴァイ!? い、いやなんでもないです! ハハハ!」
思わず見とれていたなんて恥ずかしくて言えません。 まるで本当にそこにいるかのような質感を伴った存在感がありました。
春香「あ、あの! 私天海春香って言います。 よよよろしくお願いします!」
アルトリア「はい。 ハルカーー、これよりこの身は貴方の剣だ。 共に聖杯を目指しましょう」
春香「はい!」
何でしょうーー彼女の言葉はまるで清流のような冷たくとも清らかな響きがありました。
春香「あっ、そうだステータス確認しなくちゃ」
セイバーさんのような、原作でマスターが変わってステータスが変わっていたりするサーヴァントはランダムでどのステータスになるか決まるらしいのです
春香「え~っと、セイバーさんのステータスは…」
↓3
01~31:士郎ステ
32~72:ケリィステ
73~99:凛ステ
0:鞘持ち
↓3ってのはおかしかったね
安価下
あ
すまん…踏んじまった…
安価は>>14にします
春香「士郎さんがマスターだった時のステータスですね」
少し残念な気もしますがセイバーさんという当たりを引いたのにそれ以上を求めるのも罰当たりな気がします。 それに士郎さんのステータスでも最後まで勝ち残りましたしね!
春香「そういえばセイバーさんエクスカリバーは何発撃てるんですか?」
アルトリア「せいぜい1、2発。 消滅覚悟で三発ぐらいですね」
春香「う~んそこも同じなんですね」
このゲームは原作とは違いプレイヤーがほぼ全てのサーヴァントの能力を把握しています。 これはサーヴァントの情報を隠すことは無理ということですが、逆に考えれば、真名開放を恐れずに宝具を使用できるということでもあります。
春香「う~ん。 だけどサーヴァントは12人もいるんだからそうやすやすとは撃てないしなぁ」
春香「う~んどうしようっかな…」
アルトリア「マスター、ここは…」
↓3
1.辺りを探索しましょう
2.まずは拠点となる場所に行きましょう
3.敵をおびき出しましょう
春香「拠点?」
アルトリア「はい。 この街には拠点となるポイントが存在します。 拠点は敵を阻む結界があったり、レアな礼装が眠っています。
早いもの勝ちなので行くならば今すぐ行った方が良いでしょう」
ここはセイバーさんに従うことにします。 それに礼装というのも気になります。
アルトリア「今行って間に合いそうな拠点は、衛宮邸、遠坂邸、アインツベルンの城、ですね」
春香「それじゃあここに行きましょう!」
↓2
1.衛宮邸(近い レア度小)
2.遠坂邸(少し遠い レア度中)
3.アインツベルン城(遠い レア度大)
春香「それじゃアインツベルン城に行きましょう!」
アルトリア「アインツベルンですね…わかりましたマスター」
私たちはアインツベルン城に行くことにしました。
視点切り替えします
誰にするか↓3
―ゲームスタート間際―
時は多少戻り、響。
皆と同じく、生年月日と簡単な診断テストを行ってサーヴァントを得る最中である。
響「ふーん!完璧な自分だから、きっと完璧なサーヴァントが来てくれるさー!
青セイバーとか主人公が使うサーヴァントとかかなー。
それとも金ぴかとかヘラクレスみたいな超強力なサーヴァントかな?
なんにしても楽しみさー!早く教えろー!」
ピピピピピピピピピピピ……。
サーヴァント ガ。 ケッテイ。 シマシタ。
プレイヤーネーム:ヒビキ
サーヴァント:↓3
緑茶「問おうーー、アンタが俺のマスターかい?」
響「え? う、うん。 そうだぞ」
ロビンフッドーーEXTRAに出てくる森の狩人。
ヘラクレスや金ぴかとまではいかなくても中々強いサーヴァントさー
響「じ、 自分、我那覇響。 よろしくだぞ」
緑茶「へぇー」
響「? 自分の顔に何かついてる?」
緑茶「いや、中々のベッピンだと思ってね、久々にヤりたいくらいだ。こいつは弓を張るかいもあるってもんさね」
響「なっ…// べべっ別にそんな事ないぞ。 って、何言ってるさー!!」
緑茶「ハハハ! 中々からかいがいのあるお嬢ちゃんみてぇだ」
響「うぅ…」
もしかして自分、とんでもないサーヴァントを引いちゃったかもしれないぞ…
緑茶「さて、お喋りはここまでだ。 マスター、まずはアインツベルンの城に行くぞ」
響「えっ? アインツベルン?」
緑茶「あぁ、一番乗りさえ出来ればそこを自分の拠点に出来るんだよ。 それに俺の宝具が一番活かせる森があるしな」
拠点…それに確かにアーチャーが一番力を発揮できるのは森の中、それなら行って損はないぞ!
響「よし! それじゃあ早速アインツベルンに行くとするぞ。 よろしくなアーチャー!」
緑茶「おうよ。 見てなマスター、必ず聖杯をマスターの手に渡すぜ」
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