※時系列的には劇場版後、ペリーヌは休暇で実家に帰ってる設定です。
-ペリーヌの家-
ペリーヌ「ええと、これが農業省の書類でこっちが上院議員からのお手紙……全く、ちょっと家を空けただけでこの紙の束……困ってしまいますわ」
ビュゥゥゥゥゥゥ
ペリーヌ「それにしても凄い雪ですわね……明後日、基地に戻る予定でしたがこれは日にちをズラした方がいいかもしれませんわね」
コンコン
アメリー「お疲れ様です、ペリーヌさん。カモミールティーです、どうぞ」
ペリーヌ「あら、ありがとうアメリー。子供達は、もう眠ったの?」
アメリー「はい。今日はみんな、遊び疲れたみたいでグッスリ眠ってますよ。いつも聴いてるラジオも聴かないで……あっ、そうだ。
ラジオといえば今日、504のドッリオ少佐のラジオに501の皆さんが出演されるそうですね」
ペリーヌ「ああ、そういえばそのような話を先日、ミーナ中佐がしていらしたような……せっかくですし、聴いてみようかしら」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392222716
フェデリカ『ハーイ、こんばんは! フェデリカ・N・ドッリオの「突撃! 隣の統合戦闘航空団」の時間よ。今夜は皆さんお待ちかね、
サントロンの501基地にお邪魔してるわ。こっちは今、凄い大雪だけど寒さも吹き飛ぶような熱い番組をお届けするわね』
アメリー「やっぱり、ベルギカの方も雪が凄いみたいですね」
ペリーヌ「ええ。この分だとしばらく帰れそうにありませんわ」
フェデリカ『まずは、宮藤少尉とビショップ曹長に話を聴いてみたいと思いまーす! こんばんは』
芳佳『あっ、はい! こ、こんばんは。宮藤芳佳です』
リーネ『リ、リネット・ビショップです』
フェデリカ『ふふっ、緊張しなくても大丈夫よ。2人は今、何をしてたの?』
リーネ『はい、寒くなってきたので皆さんに振る舞うスープの準備をしてたところです』
フェデリカ『本当、寒いわよねぇ……外は雪も凄いし嫌な天気よねぇ』
芳佳『あっ、でも私こういう天気、嫌いじゃないです』
フェデリカ『あら、どうして?』
芳佳『だって、恋人といる時の雪って特別な気分に浸れるじゃないですか!』
ペリーヌ「えっ」
リーネ『ちょ、ちょっと芳佳ちゃん! この番組、世界中の人が聴いてるんだよ?』
芳佳『うん。何も問題ないよね? 私が、リーネちゃんの事を大好きだって気持ちを、世界中の人に知ってもらえるんだから!』
リーネ『うっ、そうストレートに言われると……は、恥ずかしいよ///』
芳佳『えへへ。リーネちゃんったら、顔真っ赤にしちゃって可愛いな~。いつまでも初々しいところも大好きだよ』
リーネ『……///』カァァッ
フェデリカ『あらあら、雪も溶けそうなくらい熱々なカップルね。それじゃ、お邪魔虫は退散して他のウィッチ達にインタビューするとしますか』
アメリー「以前お会いした時から、仲良いなとは思ってましたけど……リーネさんと宮藤さんって、付き合ってたんですね」
ペリーヌ「私も初耳ですわ……まぁ、確かにただの友人同士にしてはスキンシップが過ぎるところもありましたけど」
フェデリカ『さて、お次はユーティライネン中尉とリトヴャク中尉の部屋にお邪魔してまーす! こんばんは』
サーニャ『こんばんは。サーニャ・V・リトヴャクです』
エイラ『エイラ・イルマタル・ユーティライネンだぞ。よろしくナ』
フェデリカ『今、2人は何をしてたのかしら?』
エイラ『んー、大雪で夜間哨戒も中止になったからナ。2人でトランプで遊んでたところダ』
サーニャ『この大雪、故郷のオラーシャを思い出します』
フェデリカ『2人は北欧出身だもんね。じゃあやっぱり、2人とも雪は好きなのかしら?』
サーニャ『はい。恋人といる時の雪って、特別な気分に浸れて私は好きです』
エイラ『ササササーニャ!? な、何言ってるんダヨ///』
サーニャ『もう、照れなくてもいいのに……でも、照れてるエイラも可愛いよ』
エイラ『あぅっ///』
ペリーヌ(!? エイラさんとサーニャさんまで……でもまぁ、あの2人の仲なら納得できなくもないですけど)
アメリー「ペリーヌさん、このセリフ501で流行ってるんですか?」
ペリーヌ「……私が聞きたいくらいですわ」
フェデリカ『さてと、次はルッキーニ少尉とイェーガー大尉にインタビューしてみたいと思いまーす! こんばんは~』
ルッキーニ『こんばんはー。フランチェスカ・ルッキーニだよ』
シャーリー『シャーロット・E・イェーガーだ、よろしく』
フェデリカ『宮藤ちゃんやサーニャちゃん達にも同じ質問してきたんだけど、2人は今何してたのかしら?』
ルッキーニ『えっとね、明日シャーリーと雪遊びしようと思って色々準備してたところだよ』
シャーリー『そうそう、スコップとか防寒具とか色々な。宮藤が言ってたかまくらってのも作ってみたいなぁ』
フェデリカ『あらあら、2人にかかれば大雪もイベントになっちゃうのね。やっぱり、2人とも雪は好きなの?』
ルッキーニ『うん、あたし雪大好き! 恋人といる時の雪って特別な気分に浸れるしね!』
シャーリー『おーおー、可愛い事言ってくれるねぇ。あたしもルッキーニといる時の雪は、格別に好きだぞ』ナデナデ
ルッキーニ『えへへ//』
ペリーヌ「……もう、驚く気にもなれませんわ」
フェデリカ『次は501のWエース、バルクホルン大尉とハルトマン中尉にインタビューしたいと思いまーす!』
バルクホルン『ほら、起きないかハルトマン。インタビューの時間だ』
エーリカ『えー……あと90分待って……zzz』
バルクホルン『何があと90分だ! 早く起きんか!』ガバッ
ペリーヌ「良かった……この2人はいつも通りみたい」
フェデリカ『バルクホルン大尉は何をしてたの?』
バルクホルン『明日の訓練のプランを練り直してたところだ。こうも悪天候では、いつも通りの訓練もままならないからな。全く、この大雪にも困ったものだ』
エーリカ『うーん、でも私、こういう雪嫌いじゃないよ』
フェデリカ『何か、なんて答えるか分かった気がするけどあえて質問するわね……それはどうして?』
エーリカ『うん。だって、恋人といる時の雪って特別な気分に浸れるもん』
バルクホルン『お、おいエーリカ……何を言ってるんだ///』
エーリカ『えへへ、トゥルーデって照れるとすぐ顔真っ赤になるよね。まぁそこがまた可愛いんだけど』
バルクホルン『バ、バカな事を言うな///』
フェデリカ『はい。というわけでカールスラントが誇るWエースもバカップルでした』
ペリーヌ「そんな……バルクホルン大尉とハルトマン中尉まで……! で、でも、坂本少佐ならきっと大丈夫ですわ」
フェデリカ『さてと、最後に坂本少佐とミーナ隊長にインタビューしてみたいと思いまーす!』
美緒『扶桑皇国第24戦闘航空戦闘団所属、坂本美緒少佐だ』
ミーナ『第501統合戦闘航空団隊長、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです』
フェデリカ『あらあら、そんなに畏まらなくてもいいのに……それで、2人は何をしてたの?』
美緒『ああ。今日の仕事も一段落したから、2人でお茶を飲んでくつろいでいたところだ。寒い季節に飲むお茶は格別だ。なぁミーナ?』
ミーナ『ええ。恋人とお茶を飲みながら見る雪って、特別な気分に浸れて私は好きよ』
ペリーヌ「へ? ミ、ミーナ中佐、今なんて……」
美緒『はっはっは! 率直に言われると何だか照れくさいな。でもまぁ、悪い気はしないけどな』
ミーナ『ふふっ、美緒だっていつも聞いてるこっちが照れくさくなるような事、言ってるわよ?』
美緒『はっはっは! そうか? 私は自分が思った事をありのままに伝えてるだけだけどな』
フェデリカ『このやりとりずっと見てたいけど、残念ながら番組終了の時間が来ちゃったわ。501最後の一人、ペリーヌ・クロステルマン中尉は休暇中で今基地にはいないみたい。
全世界1000万人のペリーヌちゃんファンのみんな、ごめんね。それじゃあ、また来週!』
ペリーヌ「」
眠いので一旦ここまで
起きたら再会します。
いつもの人か乙
>>15
ここでスト魔女のSSを書くのは初めてなので、多分人違いです。
再会します。
ペリーヌ「……本当は薄々感づいていましたわ……坂本少佐とミーナ中佐、宮藤さんとリーネさん、シャーリーさんとルッキーニさん、
エイラさんとサーニャさん、バルクホルン大尉とハルトマン中尉……皆さんが友人以上の関係だったって事は」
アメリー「ペリーヌさん……」
ペリーヌ「でも、それを認めちゃうと私の居場所がなくなるような気がしてずっと、気付かないフリをしてましたわ……ホント、バカよね私」
アメリー「えっと、こういう時なんて言えばいいかよく分からないですけど……悲しい時はいっぱい泣いてください。
泣いた分だけ人は強くなれますから……これ、昔ペリーヌさんが私に言ってくれた事の受け売りですけど」
ペリーヌ「ふふっ、昔の私は随分恥ずかしい台詞を口にしてたのね。でも……ありがとうアメリー、少し気が楽になったわ」ギュッ
アメリー「わわっ! ペ、ペリーヌ……さん!?」
ペリーヌ「ご、ごめんなさい! 私ったらつい……嫌だったわよね? いきなり抱きしめるなんて」
アメリー「い、いえ……全然嫌じゃなかったです! いつもは私が、ペリーヌさんの事頼ってばかりだったから……こういう形でペリーヌさんが私の事、頼ってくれて嬉しかったです!」
ペリーヌ「……!」ドキッ
ペリーヌ(考えてみればこの子は、4年も前から私の事を慕ってくれてたのよね。ガリアを復興する時も真っ先に駆けつけてくれて……
なのに私は、それを当たり前のように感じていて……ホント、救いようのないバカですわ)
ペリーヌ「私は、本当に愚かでしたわ」
アメリー「え?」
ペリーヌ「こんな近くに、私の事を想ってくれてた人がいたのに、それに気が付かなかったなんて」ギュッ
アメリー「ペリーヌ……さん」
ペリーヌ「ねぇアメリー、あなたはいつも私の事を支えてくれたわよね? あなたがいたから私は今まで頑張ってこれた……だから、あなたさえ良かったら
これからもずっと、私のそばにいてくださらない?」
アメリー「ペリーヌさん……勿論です! これからもずっと一緒にいさせてください!」
ペリーヌ「ありがとう、アメリー」チュッ
アメリー(!? 私、ペリーヌさんにキスされてます……! 私、今最高に幸せです……!)
ペリーヌ「んっ……ちゅっ……んむっ」
アメリー「んむっ……ふぁっ……あぅっ」
――――――
――――
――
チュンチュン
アメリー「んっ……」
ペリーヌ「お目覚めかしら? おはよう、アメリー」
アメリー「おはようございます……あれ? な、何で私ペリーヌさんのベッドに!?」
ペリーヌ「あら、覚えてないの? 私と一緒のベッドで寝たいって言ってきたのは、あなたの方なのに」
アメリー「ええ!? 私ったら、そんな恥ずかしい事を……」
ペリーヌ「ふふっ……そう言えば雪は止んだみたいですわね。今日は、子供達と雪合戦でもして遊びましょうか?」
アメリー「は、はい! あっ、そうだ。ペリーヌさんに質問があるんですけど……」
ペリーヌ「あら、何かしら?」
アメリー「ペリーヌさんはその……雪はお好きですか?」
ペリーヌ「そうね……恋人といる時の雪って、特別な気分に浸れて私は好きよ」
-おしまい-
以上です。
ラジオのペリーヌとアメリーが可愛かったので、流行りのネタに乗せて衝動で書いちゃいました。
このコンビはもっと流行るべき
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