某日・清澄
京太郎「う~ん……これは通るか?」コト
咲「残念。それロンだよ、京ちゃん」
京太郎「ぐおおおお!!」
優希「そこで筒子切りはないじぇ」
和「須賀君はもっと河を良く見た方がいいですね」
京太郎「……反省してます」
ガチャ
久「おっはー」
まこ「遅れてすまんのう」
咲「あ、部長に染谷先輩」
和「どうもこんにちは」
久「学生議会の仕事が長引いちゃってさ~」
まこ「わしもそれに付き合わされてのう」
優希「かけもちは大変だじぇ」
和「ほんとですね。お疲れ様です」
京太郎「先輩たちそこ座ってください。今お茶入れますんで」
久「あ、さんきゅ~」
まこ「お、ちょうど打ってたんか」
咲「もうすぐ終わりそうなところだったんで、よかったら部長たちも入りませんか?」
久「そうね」
まこ「それにしてもこりゃひどい点差じゃの」
優希「今さっきあの犬が咲ちゃんに跳満振り込んだところなんだじょ」
久「須賀君もぜんっぜん進歩しないわね~」
まこ「わしらばっかり打って練習に参加できないからっちゅうのもあると思うがの」
久「それでもネトマなり家で勉強するなりあるでしょ」
まこ「う~む」
咲「でも最近は部長や染谷先輩がいないときには、よくこのメンツで打ってますよ」
優希「そうだな。今日みたいに部長たちは文化祭の準備でよく遅くなるし」
まこ「ほう、それはええのう」
和「須賀君の打ち方は最初こそひどいものでしたが、前に比べたら比較的良くなったと思いますよ」
咲「だね」
まこ「じゃと。よかったな、京太郎」
京太郎「なんすか~? また俺の悪口っすか?」
優希「逆だじぇ逆。あののどちゃんが近頃の犬の上達っぷりを褒め称えてるんだじょ」
京太郎「おお、マジか! ……あ、お茶汲んできました」
まこ「おう、助かる」
和「別に褒め称えているってほどではありませんけど……」
優希「でも私も犬は練習すればもっと強くなれるとおもうじぇ」
京太郎「お前、変なもんでも食ったか?」
優希「失礼な! せっかく私も評価してやったのに!」
京太郎「お前が言うとなんか裏がありそうで怖いんだよ」
久「……」
咲「そうだ、部長と染谷先輩も交えて一回打ってみたら?」
まこ「そりゃええのう。最近こいつとは打っちょらんかったし」
久「……そうねぇ。須賀君がどの程度うまくなったのか、お手並み拝見といこうかしら」
途中まで再放送です
分岐するつもりです
30分後
京太郎「……えっと、これで」コト
久「フフ……ほんとにそれでいいの?」ニヤリ
京太郎「っ!」ギクッ
久「ロン……裏のってインパチ」
京太郎「うわ、飛んじまった……」ガクリ
久「おっつかれ~♪」
まこ「まったく敵わんのう……」
和「今のはその……仕方ありませんよ、須賀君」
まこ「あれはわしでも読めんかったけぇ」
優希「うん……部長、久々に本気だったじょ」
久「なにいってんの。私の力はまだまだこんなものじゃないわよ?」フフン
まこ「調子づくといつもこれじゃ」
咲「どんまい、京ちゃん」
京太郎「ああ……」
久「……んじゃ、罰として須賀君は買い出しに行ってちょうだいね」
京太郎「え、そんな罰あったんすか!?」
久「もちろん。インハイ優勝旗のあるこの部でトビなんて赤っ恥もいいとこよ?」
京太郎「うぐっ……」
優希「部長……ドSだじぇ」
久「このメモに書いてあるのぜーんぶお願いね? さ、ダッシュダッシュ!」
京太郎「……はい」
咲「き、京ちゃん。私も手伝うよ」
まこ「ほうじゃね。さすがにこのメモの品全部は一人じゃ無理じゃ」
和「私も行きますよ。最近運動不足気味ですし」
久「ダメダメ! 和たちまでいったらメンツがいなくなっちゃうじゃない」
咲「でもどっちにしても一人余りますよね……?」
久「ノンノン……これは罰ゲームよ、咲。一人で行かないと意味がないじゃない」
咲「はぁ……」
久「それに須賀君は男の子よ? これくらい持てなくっちゃ清澄のマネージャーの名が廃るわ」
まこ「いや、京太郎はれっきとした部員なんじゃが」
久「今の実力じゃそういわれても仕方ないでしょう? 悔しかったらもっと練習して強くなることよ。ね、須賀君?」
京太郎「……そ、そうっすね! はは!」
咲「……ぶ、部長……それは言いすぎじゃ」
京太郎「咲」
咲「き、京ちゃ……」
京太郎「俺なら平気だ。こんくらいどうってことないぜ!」
優希「まぁ、元気出すじょ! 人手が足りなかったら私のケータイに救援要請を送れ!」
和「そうですね。私たちでよければ手伝いに駆けつけますから」
京太郎「……おう! ありがとな、みんな」
久「……」
京太郎「そんじゃさっそく行ってきます」
まこ「おう、気ぃつけてな」
久「いってらっしゃ~い。早いとこお願いね~♪」
バタン
咲「……」
久「じゃ、私たちは練習しましょ練習」
優希「そうだな。今度は咲ちゃんも入るじょ!」
咲「あ、うん……」
久「そうそう。咲たちは秋大会もあるんだから、今のうちからビシバシいくわよ」
咲「そう……ですね」
咲(京ちゃん大丈夫かな……)
一方その頃
京太郎「はぁ……これぜってぇ2往復はかかるな」
京太郎「……」
京太郎(正直、部長の言葉にはちょっぴりイラッときたが……的を射てる部分もあるしな)
京太郎(ここは我慢のときだ須賀京太郎……ちゃちゃっと買い出し済ませて早く練習に加わろうぜ!)
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モンブチマート
京太郎「よし、とりあえず半分は片づいた……」
京太郎「しっかし重いな……これわざと重量のあるものばっか頼んでるんじゃ……」
京太郎「いやいや、そういう考えはよそう……」
京太郎「……」スタスタ
??「おや、あなたは」
京太郎「あ……」
京太郎「ハギヨシさん!」
ハギヨシ「どうも、こんにちは」
京太郎「ご無沙汰してます。どうしたんすか、こんなところに」
ハギヨシ「フフ、あなたと同じく買い物ですよ」
京太郎「いや、でも龍門渕ってここからけっこう距離あるじゃないですか? わざわざこんな辺鄙なとこまで来なくても……」
ハギヨシ「このスーパーにしか置いていないお菓子がありまして。衣様の大好物なんです」
京太郎「なるほど。さすが龍門渕のスーパー執事ですね」
ハギヨシ「フフ、お褒めに預かり光栄です……それにしても須賀君、おひとりですか?」
京太郎「ええ、まぁ」
ハギヨシ「ずいぶんと重そうな荷物ですが……」
京太郎「あ、わかります? これ罰ゲームなんすよ、はは」
ハギヨシ「罰ゲーム……ですか?」
京太郎「さっき麻雀でラスとっちゃったんですよ。その罰ってことで買い出しを」
ハギヨシ「おやおや、感心しませんね。仮にもインハイ優勝校である清澄が部員にそんなことを強いているなど」
京太郎「はは、あくまで名目ですよ、名目」
京太郎「他の奴らは秋の大会もありますし、練習で忙しいんです。なので普段からこういう仕事は俺が引き受けてるんですよ」
ハギヨシ「あなたも秋大会に出るのではないんですか?」
京太郎「……俺はいいんです。どうせ予選突破も無理ですから」
ハギヨシ「……最初から諦めてしまうのはよくないことですよ」
京太郎「でも、事実そうですから」
ハギヨシ「……」
京太郎「はは、すんません。なんかしんみりさせちゃって」
ハギヨシ「いいえ……ですが、そういうことなら学校までお送りしますよ」
京太郎「え……いやいや、悪いっすよ!」
ハギヨシ「友人としてそれくらいのことはさせてください」
京太郎「ハギヨシさん……」
―――――――――――――――――――
京太郎「すみませんね、残りの買い物にまで付き合わせちゃって」
ハギヨシ「いいえ、私も久々にプライベートな話をする機会に恵まれて嬉しいですよ」
京太郎「ハギヨシさんも普段テレビとか観るんすね。すげー意外でした」
ハギヨシ「そうですか? バラエティなどはけっこう好んでよく観ますよ」
ハギヨシ「それにああいった番組の知識を取り入れておくと、衣様やそのお友達たちとの会話にも混ざりやすいですからね」
京太郎(そ、そこまで考えてたのか……)
京太郎「はぁ……ハギヨシさんはすごいっすよね」
ハギヨシ「どうしたんですか急に」
京太郎「執事って大変なことばかりじゃないですか……それでも雇い主のこととかいろいろ考えて」
ハギヨシ「私は好きでこの仕事をしてるんですよ。辛いこともありますが、それ以上に楽しいことの方が勝る……だから続けていられるんです、きっと」
京太郎「俺にはそんなポジティブな考え方できませんよ……」
ハギヨシ「……」
ハギヨシ「……須賀君、そんなに重く考えることなんてありませんよ」
京太郎「え?」
ハギヨシ「あなたは執事ではないんです。もっと自分に正直に生きてみたらどうですか?」
京太郎「自分に正直に……」
ハギヨシ「笑いたいときには笑って、怒りたいときには怒る……単純なことです」
京太郎「でも、そんなことばっかしてたら人間関係をめちゃくちゃになりますよ」
ハギヨシ「そうかもしれませんね」
京太郎「俺にはそんな勇気……ありません」
ハギヨシ「……」
ハギヨシ「大人になれば、イヤというほど責任という言葉が付きまとう……自分を殺してまで生きなければならない時があります」
ハギヨシ「ですがあなたはまだ学生です。些細なしがらみなど、後からどうとでもなる」
京太郎「そう……でしょうか」
ハギヨシ「今のあなたは自分で自分の感情を押し留めて、苦しんでいるように思えます」
京太郎「……」
ハギヨシ「もっと楽になっていい、もっと吐き出せばいい……愚痴なら私でよければいくらでも聞きますよ」
京太郎「ハギヨシさん……」
ハギヨシ「……こんな程度のアドバイスしかできずに申し訳ありません」
京太郎「いえ、かなり気が楽になりました……ありがとうございます」
ハギヨシ「そうですか、それはよかった」ニコッ
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ハギヨシ「部室までご一緒しますよ」
京太郎「いや、さすがにそこまではいいですよ。すぐそこなんで」
ハギヨシ「そうですか?」
京太郎「はい。今日はほんとありがとうございました」
ハギヨシ「なにかあればいつでも連絡してください」
京太郎「……はい!」
(ここで2人は愛を確かめながらキス)
プップー
京太郎「……やっぱすげーやあの人は」
京太郎「自分に正直に生きろ……か」
京太郎「俺、知らず知らずのうちに我慢してばっかだったのかもなぁ……」
京太郎「……」
京太郎「って言っても部長に逆らうなんてやっぱできねーよな、はは」
京太郎「……さて、部室戻りますか」
ピピッ
京太郎「お、メールだ……部長から?」
『ごっめ~ん! 悪いけどハンドソープも買ってきて(はぁと』
京太郎「……」イラッ
ガチャ
久「あら、意外と早かったわねぇ」
京太郎「……」
咲「おかえり京ちゃん、大丈夫だった?」
京太郎「おう」
優希「すごい荷物だじぇ。よく一人で持ってこれたな」
京太郎「まぁな。ハギヨシさんに車で送ってもらったんだ」
まこ「ハギヨシさんって……ああ、あの龍門渕の執事さんかの」
京太郎「はい、スーパーで偶然お会いして……」
久「おお、あったあったバウムクーヘン」ガサゴソ
和「ちょっと、意地汚いですよ部長」
久「みんなで食べましょ! ……あ、須賀君。悪いけど紅茶汲んでもらえる?」
京太郎「……」
久「あそこのバウムは絶品なのよね~♪」ビリリ
和「紅茶なら私が注ぎますよ」
久「ええ~! 私、須賀君が注いだ紅茶が飲みたいわぁ~」
和「……」
まこ「部長、ええかげんに……」
京太郎「染谷先輩、いいですよ」
まこ「……ほ、ほうか? 悪いのう」
京太郎「いえ……和、俺が汲むよ」
和「す、すみません」
京太郎「いや、お前は悪くないしな。そっち座ってろよ」
和「はい……」
優希「私も手伝うじぇ!」
京太郎「お、悪いな優希」
久「ふぅん……」
久(……あ、そうだ)ニヤッ
久「あ、みんな。食べる前に手洗わないとダメよ?」
和「そうですね」
久「……あら、ハンドソープ切れてるみたい!」
京太郎「……」
久「そういえば須賀君にさっき頼んだはずなんだけど……」チラッ
京太郎「……すみません、確認し忘れました」
久「ええ~、なにしてんの須賀君! マネージャーがそんなんじゃダメじゃない!」
まこ「だから京太郎は部員じゃと……」
久「どうでもいいわよそんなこと。それより手が洗えないとバウムクーヘン食べれないじゃ~ん」
咲「他の水場に行けばいいんじゃないですか……?」
久「めんどくさいわよそんなの~」
京太郎「……」
久「どうしよっかなぁ……ねぇ、須賀君? どうしようか?」
京太郎「……部長が最初のときに言ってくれてれば買ってこれたんですけどね」
久「んん!? 須賀君もしかして怒ってる?」
京太郎「……怒ってないですよ」
久「ほんとに?」
京太郎「……」
久「ふぅん……」ニヤニヤ
京太郎「……」イラッ
京太郎「……咲、洗面台の下の戸棚開けてくれるか?」
咲「え、うん……」
久「?? さっき見たけどそこにはなかったわよ?」
京太郎「部長はテキトーですからね。手前しか見なかったんじゃないですか」
久「……」ムカッ
咲「あ、あったよ! 詰め替え用」
京太郎「それそれ。悪いんだけど替えてくれるか?」
咲「うん」
久「あ、あら……あったんだ~。へぇ~」
京太郎「……部長、そこどいてもらえますか?」
久「あ、ええ……」
京太郎「どうぞ、染谷先輩」
まこ「おう」
京太郎「和も」
和「ありがとうございます」
久「……」
久(むむ……須賀君のくせにナマイキね~)
和「いい香りですね」
咲「京ちゃんは紅茶入れるの上手だよね」
京太郎「前に旨い入れ方をハギヨシさんに教えてもらったんだ」
優希「あのスーパー執事さんの業を盗むとはやるな!」
京太郎「あの人の域に達するにはまだまだだけどな」
久「……」ズズ
まこ「どうじゃ、部長。うまいか?」
久「ま、まぁいいんじゃない?」
まこ(素直じゃないのう……)ククッ
久「な、なによ!」
咲「まだ時間ありますし、もう一局打ちますか?」
まこ「ほうじゃね」
京太郎「今度は俺も入っていいですか?」
まこ「ええよ」
和「私は見てますね」
久「わ、私も入るわ!」
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久(……うーん、この待ちなら須賀君あたりが振り込んでくれそうね)コト
京太郎「あ、それロンです」
久「えっ……」
京太郎「タンピン三色ドラドラで……えーっと……」
咲「跳満だね。12000」
優希「跳満返しだじょ!」
京太郎「おお! ってことは逆転?」
和「部長から直撃って相当ですよ、おめでとうございます」
まこ「ま、今のは部長がザルじゃったな」
久「むっ……まだ試合が終わったわけじゃないわよ!」
10分後
京太郎「ああ~、負けちまったか」
久「ふふん……やっぱまだまだね」
和「途中まではよかったんですけど……」
咲「跳満当てたおかげで守りがおろそかになっちゃったね」
京太郎「くっそ~……いけそうだったのになぁ」
久「あ、あの跳満も私がちょっと気抜いただけだしね」
まこ「素直に褒めてやらんかい」
優希「まだまだ修行が足らんぞ犬!」
京太郎「お前最下位じゃねえか!」
優希「わ、私もタコス力が切れただけだじょ……」グゥ
和「ふふ、そろそろお開きでしょうか」
優希「部長はまた居残りか?」
久「まぁね~。文化祭の書類まとめしなくちゃだし」
まこ「悪いが今日は手伝えんけぇ。バイトがあるからの」
久「いいわよ別に~」
咲「じゃ、お先に失礼します」
和「お疲れ様です」
久「あ、須賀君は残って!」
京太郎「え……なんでですか?」
久「さっき買ってきたものそのまんまじゃない。整理してから帰ってよ~」
京太郎「はぁ……わかりました」
久「なんか不満そうね~、んん?」
京太郎「いえ、別に」
優希「私も手伝ってやろう!」
京太郎「いいよ、すぐ終わるし」
和「じゃあ下で待ってましょうか?」
京太郎「いいっていいって。もう遅いしさ」
久「須賀君もこう言ってるし、帰っちゃいなさい」
咲「じ、じゃあまた明日ね、京ちゃん」
京太郎「おう」
バタン
久「さってと、お互い早く終わらせちゃいましょ?」
京太郎「……そうですね」
久「……」カキカキ
京太郎「……」ガサガサ
5分後
久「はぁ~……疲れた」
京太郎「……もう終わったんすか?」
久「まだよまだ。終わりそうになくて途方に暮れてんの」
京太郎「だったら部活に参加しなけりゃよかったじゃないですか」
久「なによ~。別にいいじゃない息抜きくらい」
京太郎「……いや、俺は構いませんけどね」
久「……」
京太郎「……」
久「なんかおもしろい話してよ須賀君」
京太郎「……なんすか、唐突に」
久「だって静かすぎてやりにくいんだも~ん」
京太郎「いやですよ……俺だって早く帰りたいんですから」
久「早く帰りたいなんてウソ言っちゃってこのこの~」
京太郎「……」
久「ほんとは女子と二人っきりでドキドキしてるんじゃない~? んん?」
京太郎「……してませんよ」
久「ほんと~? じゃあそのズボンに張ったテントはなによ~」ニヤニヤ
京太郎「えっ!?」
京太郎「……」
久「あはは! 冗談よ冗談!!」バシッ
京太郎「……いて」
久「須賀君初々しくていいわね~。悪く言うなら童貞臭いっていうの? あはは!」
京太郎「……」
久「そんな怒んないでよ~、ほれほれ~」ツンツン
京太郎「……」イライラ
もうそろそろ分岐だからへーきへーき
京太郎「……あの、邪魔なんすけど」パシッ
久「あ、ごめんごめん」
京太郎「……」
久(ちょっと怒らせすぎたかな~?)ニヤッ
京太郎「……」
久「あ~、ほんとかったるいわぁ。須賀君それ終わったら肩でも揉んでくんない?」
京太郎「……」
久「いやさ~、最近仕事多くって凝りがひどいのよ~」
京太郎「……」スクッ
久「ああ~、専属のマッサージ師でもほしいわ~」
京太郎「あの……」
久「あ、須賀君やる? 時給なら出すわよ。なーんて、あはは!」
京太郎「俺帰りますんで。じゃ……」スタスタ
久「えっ……」
久「ちょっとちょっと」グイッ
京太郎「……なんすか」
久「ひどくない? 私まだ終わってないんだけど」
京太郎「……知りませんよ。それ、部長の仕事でしょ」
久「いやいや、手伝ってくれてもいいじゃん~。なんなら肩揉みでもいいけど」
京太郎「すみませんけど、やることあるんで……」
久「なに言っちゃってんのよ~! ほんとは家帰ってもすることなんてないくせに~」
久「あ、男の子はオナニーとかすんだっけ……ね、今日のシチュエーションとか妄想してやるの? ねえ?」
京太郎「……」
京太郎「俺にもいろいろあるんすよ……明日の宿題とか、麻雀の勉強とか」
久「麻雀の勉強なんて意味ない意味ない! 須賀君はマネージャーだけやってれば十分……」
京太郎「……」ピキッ
ドンッ
久「いた……」
京太郎「……いい加減にしてくださいよ」
久「あはは……え、なに?」
京太郎「さっきから言いたい放題……俺はこの部に飼われてる奴隷じゃない!」
久「いやいや奴隷なんて言ってないでしょ……ま、マネージャーだって……」
京太郎「同じことだろうが!」
久「ひっ……」
京太郎「あんたのワガママに振り回されて……嫌味を言われ続けて……」
京太郎「もううんざりなんですよ!!」
久「い、嫌味とか……そんなつもり……」
京太郎「いちいちうるせえよ!!」ドンッ
久「ひぃっ……! ご、ごめん……」
京太郎「なんなんすか? 俺のこと嫌いならそう言えばいいじゃないですか」
久「き、きらいとかそういうんじゃ……」
京太郎「今だから言わせてもらいますけどね……俺はあんたのこと、大っ嫌いなんだよ!!」
久「そ、そんなに……」
京太郎「ああ!?」
久「ひっ……っ、そ、そんなに……思いつめてるとは……し、しらなくて……」
京太郎「……」
久「ご、ごめ……っ、……」ポロポロ
京太郎「なぁ……」
久「え……?」
京太郎「泣けば許されると思ってるのかよ……おい!」ドンッ
久「ひぃっ……!」
久「……ご、ごめんなさい……ごめ……」
京太郎「……はは、ずいぶんしおらしくなりましたね。部長」
久「……っ」カタカタ
京太郎「いつも俺に指図してきたあんたの姿とはえらい違いですよ……はは」
京太郎「さぁ、部長……やるべきことがあるんじゃないですか?」
久「え……」
京太郎「謝ってくださいよ、俺に……今までしてきたこと全部」
久「……す、すみません……許してくだs」
京太郎「そういうことじゃねえだろ!!」
久「ひっ……!」
京太郎「あんたが今日まで……俺に、何を、どうしてきたのか……!」
京太郎「自分の口でちゃんと言葉にして、それを謝るんだよ!」
久「……っ」
京太郎「じゃあいきましょうか……まずは当然買い出しですよね」
京太郎「俺をマネージャ―だとかなんとか言って散々こき下ろして……備品を買いに行かせてましたよね?」
久「……は、はい……」
京太郎「それを今すぐ謝ってくださいよ……土下座して……地べたに顔を押し付けて!!」
久「……」ググ
京太郎「そうそう……お似合いですよ、部長」
久「うぅ……っ」ポロポロ
京太郎「ほら、なんでしたっけ……?」
久「っ、わ、私は……」
京太郎「ええ……」
久「わ、私は……す、須賀君をマネージャー呼ばわりして……」
京太郎「“部員である須賀君を”……だろ? 言い直せ」
久「……は、はい……すみません……っ」
京太郎「いいからさっさとしてくださいよ。ノロマですね、ほんと」
久「……っ」
久「ぶ、部員である須賀君を……っ、マネージャー呼ばわりして……」
久「買い出しに行かせていました……ごめんなさい……っ」
京太郎「よく言えました……」
京太郎「次は日頃の言動ですね……さっきもそうでしたけど、人のこと小ばかにしたような態度ばかり取っていますよね」
京太郎「それを謝ってください……さぁ」
久「……わ、私は……す、すがくんに……」
久「日頃から……っ、た、大変失礼な言動をとっていました……」
京太郎「声が小さくてよく聞こえませんね」
久「……っ、わ、私は……」
京太郎「顔あげんじゃねえよ」
久「……っ」
京太郎「土下座って言ったの忘れたんですか? そのままの姿勢で声張ってくださいよ」
久「も、申し訳ありません……」
京太郎「……」
京太郎「ねぇ部長、俺にどうしてもらいたいですか?」
久「ゆ、許してもらいたいです……」ヒッグ
京太郎「じゃあ許してあげましょうか」
久「えっ、許してくれるんですか!?」ガバッ
京太郎「おい」
京太郎「顔を勝手に」ガシッ
京太郎「上げんじゃねえよ!!」バァン!!
久「ひぃっ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
久「許してくださいお願いしますなんでもしますからっ!」
今
京太郎「ん?」
京太郎「今何でもするって言ったよね?」
京太郎「脱げ」
久「えっ?」
京太郎「脱げって言ってんですよ」
久「で、でもそれは……」
京太郎「はぁ?なんでもするって言いましたよね?」
久「……っ、そ、それだけは勘弁してく」
京太郎「反省してねーのかよ!」ドゴォ
久「きゃっ、ぬぎますっ、脱ぎますからやめてください!」
京太郎「……」
久「ヌッ、脱ぎました……」
京太郎「は?まだ脱いでないじゃないですか?」
久「し、下着もですか?いくらなんでも……」
京太郎「ハァ?」
久「ひっ、わかりました脱ぎます脱ぎます!」
京太郎の威圧に抗えず、久は一糸纏わない姿になった
久「……」
京太郎「手で隠すなよ」
久「……」
京太郎「あはは、綺麗ですよ部長」
京太郎「それにしても学校で全裸とか恥ずかしくないんですか?」
久「……」
京太郎「じゃあ……」
久「(やっと解放される……)」
京太郎「窓際行って、オナれ」
久「えっ?脱いだら終わりなんじゃ……」
京太郎「こんなんじゃ謝罪になんないんだよ」
京太郎「こっちの気持ちも考えてよ」
これで終わりです。
ありがとうございました。
おい
(グチュッ!グチュッ!)
久「ふぁあ!すがくんのおっきい!わたしのなか、すがくんのかたちになっちゃうのぉ!!」
男1「だから俺は須賀くんじゃねえっつってんだろこのアマ!」
(ドガッ!)
久「ぐぅ!……グスッ、ごめんなさいすがくん。きらいにならないで……」
男1「くそっ、駄目だなこりゃ」
(ガチャ)
男2「おう、どうだ女は」
男1「アニキ。この女、他の男の名前ばっかり呼んで使い物になりませんぜ!」
男1「いくらヤク打ったり殴って聞かせてもやめやしねえ。こんなんじゃ客なんか取れませんよ」
男2「そうか、せっかく龍門渕さんから回してもらった上玉だから惜しいが」
男2「使えないなら始末するしかねえな」
男1「ちきしょう!もったいねえなあ!」
久「すがくん……すが……くん」
……ちょう………部長!
久「……ん?」
京太郎「部長、寝るならちゃんと仮眠ベッドで寝ないと風邪ひきますよ」
久「ここ……部室?須賀くん?」
京太郎「やけに寝ぼけてますね。大丈夫ですか?ベッドまで歩けますか?」
久「う……」
久「うわ゛ああああああああああああん!!」
京太郎「ぶ、部長?」
久「グスッ……ごめんっ……なさい!……須賀くん……ひっく…ごめんなさいっ!」
京太郎「ど、どうしたんですか急に?」
久「わっ……わたしっ……須賀くんに……ぐすっ……嫌われる夢っ……見て……」
久「本当にっ……ひぐっ……酷い事いっぱい……したからっ……」
久「……構って……欲しかったのっ……ううっ……須賀くんの……事……好きだから……」
京太郎「……」
昏睡レイプ!野獣と化した先輩
久「ん~いいときは結構行くね」
京太郎「へ~」
久「結構楽だったよ」
久「こっ↑こ↓」
京太郎「へぇ~(感心した声)すっごいおっきいっすね…」
ガチャッ、ドッ
久「入って、どうぞ」
京太郎「おじゃましまぁす(家を見回す遠野)
久「いいよ上がって上がって」
京太郎「家の中だぁ…」
京太郎「お~…おっきいっすねぇ…(再び感心したような声を出す)」
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