響「今日はエイプリルフールだぞ」(179)
ハム蔵「チュー?」
響「ハム蔵、ピーナナッツあげるね!」
ハム蔵「チュー♪」
響「あはは、嘘だよー」パク
ハム蔵「チュッ!?」
響「これがエイプリルフールなんだよ、ハム蔵」
ハム蔵「チュー?」
響「よーし、早速765プロのみんなに嘘をついてくぞー!」
ガチャ
響「はいさーい!」
春香「おはよう響ちゃん」
響(一人目は春香かー、どんな嘘をつこうかな)
春香「あ、そうだ響ちゃん。私響ちゃんにサーターアンダーギ―を作ってみたの」
響「ほんとっ!?」
春香「うん、あまり自信ないけど食べてみて、はい」
響「春香ー!自分全然食べてなかったからすっごく嬉しいよ!」ガサゴソガサゴソ
パカッ
響「いただきまー…あれ?」ピラ
エイプリルフールですよエイプリルフール! ―春香
響「うぎゃー!やられたぞ」
春香「ごめんね響ちゃん、私今回はこのネタで行こうと思ってたの」
響「まさか春香が騙してくると思わなかったよ」
春香「えへへー。響ちゃんも頑張って(?)嘘をついてねー」タッタッタ
響「サーターアンダーギ―…」
響「うー、駄目駄目!自分が騙さないと」
響「なんくるないさー!」
?「響、ハブだッ!」
響「ええっ!?どこ、どこ!」
シーン
響「どこにもいないじゃないか」
真「へへっ、響!エイプリルフールだよ」
響「真ー、びっくりさせないでよね!」
真「ごめんごめん、でもシンプルな方が引っ掛かりやすいでしょ?」
響「そうなのかなぁ」
真「ま、なんにせよ響は騙されちゃったってことで」
響「うぅ…ホントは自分が騙すつもりだったんだぞ」
真「それを聞いたらボクはもう騙されないもんね」
響「うぎゃ!言うんじゃなかった」
真「さーて、次は雪歩あたりに…じゃあね響ー」
響「0勝2敗だぞ…」
あずさ「あら、響ちゃん。おはよう」
響「あずささん、はいさーい」
響(あずささんなら騙せるぞ!よーし)
響「あずささん、服が破けてるぞ」
あずさ「まぁ、ほんとね」
響(ふふふっ、引っ掛かったっ!)
響「残念、うs あずさ「響ちゃんの服、ちょっとほつれちゃってるわよ」
響「えぇ!?どうしよう…」
あずさ「私が直してあげる、上着脱いで」
響「う、うん」スルスル
あずさ「ありがとう、すぐに直すわね」パカッ
響「なんでソーイングセットなんて持ってるの?」
あずさ「あらー?なんでかしら?」スッ スッ
響「でも、ありがとうあずさ!」
あずさ「どういたしまして…さ、できたわよ」
響「もう?早いんだね」
あずさ「はい、響ちゃん」
響「ありがっ…ん?」
エイプリルフール
響「」
響「あれ…これは、ハム蔵?」
あずさ「ふふふ、ごめんね響ちゃん」
響「え?」
あずさ「ちょっとからかってみたの。そのアップリケ可愛いでしょ」
響「じゃ、じゃあほつれてなかったの?」
あずさ「私が見たところ、ほつれてなかったわ~」
響「…うぎゃー!またやられたー!」
あずさ「すぐにとれるようになってるから、安心して」
響「そうなんだ、よかったぁ」
あずさ「そのアップリケ、響ちゃんにあげるわね」
響「うん!ありがとあずささん!」
あずさ「じゃあね~」
響「…ってよくないぞっ!」
響「自分が先に言ったのに!」
響「なんでみんなそんなにうまくだますのさ!」
?「な、何一人で言ってるんでs…のよ響さ…響」
響「ん?やよい?」
やよい(?)「はい!…って何言ってるのよ響s…響」
響「ん?どうしたのやよい?」
やよい「私はやよいじゃないです…わよ、伊織ちゃん…よ!」
響「は、はぁ?」
やよい「だから私は伊織ちゃん… じゃなくって 伊織よ!」
響「さ、流石に、だまされな ガチャ
伊織「うっうー!響さんおはようございますっ!」
響「おはようやよい、じゃなくて…伊織?」
伊織「え?響さん、何を言ってるんですか?伊織ちゃんならそこにいるじゃないですか」
響「え…でも、あれ?んん?」
やよい「そうでs…そうよ響さ、響!私…じゃなくて、やよいがそっちでs…だわ!」
響「ええ!?ど、どうなってるの!?」
伊織(やよい、もうちょっと私の真似をして)
やよい(ごめんなさい、伊織ちゃん)
伊織「うぅ、今日の響さん、なんかおかしいです」
響「自分がおかしいのか?でも伊織はこっちでやよいは…」
やよい「そうよ響さn、響!伊織ちゃんの顔を忘れちゃったわけぇ…?」
伊織(その調子よ、やよい)
響「じゃ、じゃあホントにこっちが伊織で、こっちがやよいなのか?」
伊織「そうです、間違いありません!」
響「た、大変だぁ…二人が入れ替わっちゃった…」
伊織(…にひひっ)
千早「~♪」
タッタッタ
響「大変だぞ千早ぁ!」
千早「キャッ」
響「伊織が!やよいが!」
千早「ちょっと…どうしたの我那覇さん?」
響「入れ替わっちゃった!」
千早「…え?」
響「だから、やよいが伊織になって伊織がやよいになってうっうーで…」
千早(あぁ…エイプリルフールだったわね)
千早「我那覇さん、とりあえずサンピン茶でも飲んで落ち着いて、はい」
響「さ、さんぴん茶!?ありがとう!」
響「コクコク…ブッ!千早、このさんぴん茶腐ってるぞぉ…」
千早「そんなはずないわ、今日買ったんだもの」
響「だってすっごく酸っぱいぞ…?」
千早「だって、レモンティーだから」
響「れ、れもんてぃー?」
千早「ふふふ、今日はエイプリルフールでしょ?」
響「うぎゃっ!酷いぞ千早ー」
千早「ごめんなさい、でも騙してきたのは我那覇さんが先よ?」
響「ち、違うよ!嘘じゃないんだよぉ」
千早(我那覇さんって、すごく純粋なのかしら…)
千早「それじゃあ、私も見に行くわ」
響「う、うん、こっちだぞ」
ガチャ
千早「おはよう伊織、高槻さん」
伊織「おはよう千早…それと響、にひっ」
やよい「千早さん、おはようございまーす!」
響「ね?入れ替わってるでしょ?」
千早「どこもおかしいところはないけど…?」
響「そ、そんなことないよ、ねぇやよい?」
伊織「響、どうしちゃったの?まさかこの伊織ちゃんの顔を忘れちゃったわけ?」
響「い、伊織?そんな…伊織はこっちに」
やよい「えへへ…響さん、ごめんなさいっ」
響「あれ、やよいだ…なんで?」
やよい「響さんっ」
伊織&やよい「エイプリルフール!」
千早「…そういうことらしいわ」
響「…ま、ま、ま」
響「また騙された―!うぎゃーーー!」
響「うぅ…これで春香と真とあずささんとやよいと伊織と千早に騙された」
伊織「あら、良いペースじゃない、にひっ」
やよい「すみません響さん…伊織ちゃんと一緒に練習してたんです」
響「いいんだやよい…騙された自分が悪いんだ」
響(こうなったら他のみんなは絶対に騙してやるぞっ!)
千早(我那覇さん、頑張って)
雪歩「うぅ…騙されちゃった」
真「ごめんね雪歩」
雪歩「ううん、いいよ真ちゃん」
雪歩「わ、私だって騙せるんだから」
真「あははっ、その意気だよ雪歩」
響「あ、真と雪歩!雪歩になら自分だって!」
雪歩「響ちゃん、おはよう」
響「はいさい雪歩」
真(雪歩が騙すのか、響が騙すのか…どっちだろう?)
響「雪歩、事務所のお茶が切れちゃったんだ、飲みたくても飲めなくて」
雪歩「あ、ちょうど私新しいお茶持ってきたから」
響「そうなのか?事務所でみんなが待ってるよ」
雪歩「うん、すぐ行くね…キャッ」ステーン
真&響「ゆ、雪歩!?」
雪歩「うぅ…痛い…」
真「大丈夫!?雪歩…ん?」
雪歩(真ちゃん、見ててね)
真(なるほど…頑張れ雪歩)
響「ゆ、雪歩!大丈夫か?」
雪歩「うん、大丈…痛っ」
響「ど、どこか痛むの?」
雪歩「ちょっと足を、挫いちゃったみたい…」
響「ええ!ちっとも大丈夫じゃないよ」
雪歩「ご、ごめん響ちゃん…事務所までおぶってもらえないかな」
響「うん!わかったぞ」
雪歩(やった、私やったよ真ちゃん!)
真(おめでとう雪歩!)
響(うー、自分が嘘をついたから雪歩が怪我をしちゃった…)
響(事務所まで運んで、嘘だよなんて…言えないぞ)
響(謝らなきゃ)
響「ゆ、雪歩?」
雪歩「どうしたの、響ちゃん」
響「自分のせいで雪歩に怪我させちゃって…ごめん」
雪歩「き、気にしないで!私が勝手に転んだだけだから」
響「でも、自分があんなこと言わなければ…」
雪歩「大丈夫だよ、だって嘘だもん」
響「そう?ならいいけど…」
響「………」
響「ん?」
響「どういうこと、雪歩?」
雪歩「ごめんね響ちゃん、エイプリルフールだよ」
響「え、え、どこが嘘なの?」
雪歩「本当はわざと転んだだけだったの」
響「でも、足痛いでしょ?」
雪歩「それも嘘だから…ごめんね?」
真「響、残念だけど…」
響「う、う、う、うぎゃーーー!!!」
小鳥「―なるほどねぇ…大変だったわね響ちゃん」
響「ぴよ子ぉ!自分は悔しいぞ!」
小鳥「じゃあ今日は、ずっと騙され続けてるわけね?」
響「うん、やよいや雪歩にも騙されたんだよ」
小鳥「そうなの…じゃあ、貴音ちゃんはどうかしら?」
響「え?貴音?」
小鳥「そう、貴音ちゃんが響ちゃんを騙すようには思えないから…どうかしら?」
響「貴音…貴音かー!」
響「おーい、貴音ー!」
貴音「おはよう、響。一体どうしたのですか」
響「貴音、実は自分、沖縄に帰るんだ!」
貴音「なんと!誠ですか響?」
響「う、うん。そうなんだ!」
貴音(………?)
貴音「響、もう一度伺います、今の話は誠ですか?」
響「うっ…」
貴音「響?」
響「ご、ごめん貴音…自分嘘ついたんだ」
貴音「やはりそうでしたか」
響「でも、なんで分かったの?」
貴音「響の心が透き通っているからです」
響「透き通ってる…?えっ!?」
ペタペタ
響「す、透けてないぞ…びっくりしたぁ」
貴音「…面妖な」
響「貴音まで自分を騙すなんて…」
貴音「そういう意味で申したのではありません、響」
響「じゃあ、どういうこと?」
貴音「貴女が素直な人間ということですよ」
響「そ、そう?」
貴音「えぇ、ですから今日がエイプリルフールという行事があったとしても、無理をする必要はないのですよ」
響「うん…って知ってたの!?」
貴音「何がです?」
響「エイプリルフールのこと!」
貴音「ええ、小鳥嬢からお伺いしました」
響「ぴ・よ・子ーーー!!!」
律子「うるさいわよ、響」
響「り、律子」
律子「騙されるのは、貴女の長所よ。気にすることないじゃない」
響「長所じゃなくて短所だよぉ!って、騙されやすいわけじゃないぞ!」
律子「はいはい。そんなことよりプロデューサー知らない?」
貴音「おはようございます、律子嬢。プロデューサーは社長室に行かれましたが」
律子「そうなの、ありがと」スタスタスタ
貴音「なるほど、これがエイプリルフールということですか」
響「ええっ!?」
貴音「?こういう催しではないのですか?」
響「いや、あってるけど…」
響(自分も騙されたぞ)
響「でもそういう嘘をつくのは駄目だぞ貴音!」
貴音「はて、何がいけなかったのでしょう」
響「律子は多分仕事のことでプロデューサーに会いに行ったのに…」
響「軽い気持ちで嘘をつくのはよくないよっ!」
貴音「…ふふ」
ナデナデ
響「な、なんで撫でるんだよ貴音~」
貴音「それが貴女の長所だと、律子嬢も言ったではありませんか」
響「だから、騙されるのは長所じゃないぞ」
貴音「騙されることではなく、そのまっすぐな気持ちが響の長所なのですよ」
響「んー、よくわからないけどそれって褒めてるの?」
貴音「もちろんですよ」
響「へ、へへ…ならよかった」
響「って、こんなことしてる場合じゃないぞ、律子が社長室に行っちゃった」
貴音「大丈夫ですよ、プロデューサーは社長室にいます」
響「え?だってさっきは」
ナデナデ
響「うぎゃ、だからなんで自分の頭をなでるんだよー」
貴音「エイプリルフールです、響」
響「結局自分、誰一人騙せてないぞ」
響「あと、騙してないのは…」
美希「響、おはよーなの」
響「美希?はいさい」
響「美希…」
美希「…?どうしたの響?」
響「……そうか!」ティン
響(貴音のやり方をやってみればいいんだ!)
―――――
―――
―
響「そういえば美希、プロデューサーが呼んでたぞ?」
美希「え、ハニーが?どこにいるの?」
響「今は社長室にいるはずだぞ」
美希「ふっふっふ、甘いの響…イチゴババロアなの」
響「えっ?」
美希「今日がエイプリルフールだってことくらい、知ってるの」
響「し、しまったぁ!」
美希「つまりは社長室以外のところにいるんだね、行ってくるね」タッタッタ
―
―――
―――――
響(プロデューサーが呼んでないのに呼んでいるって嘘)
響(社長室にいると思わせて居ない、と思わせて居るって嘘)
響「か、完璧だぁ…」
美希「んー?もしもーし、響ー?」
響「そういえば美希、プロデューサーが呼んでたぞ?」
美希「え、ハニーが?」
響「今は社長室にいるはずだぞ」
美希「何言ってるの響、ハニーならそこにいるの」
響「えっ!?ホント!?」クルッ
美希「な~んてね、美希は騙せないよ響」
響「うぎゃっ!またやられたぞ」
響「もう騙したくも、騙されたくない」
響「頼むからみんな、嘘をつかないでほしいぞ…」
亜美「んっふっふ~♪真美、どうやらいおりんや、やよいっちよりもおいしいカモが居ますぞ→?」
真美「亜美、ここはちょっとお手本を見せるしかありませんな→」
亜美「ひびき→ん!大変、大変だよ→!」
響「あ、亜美?どうしたの?」
亜美「真美が、真美が…うあうあ→」
響「ま、真美がどうしたんだ?」
真美「ぅ…ひび…きん…」
響「真美!?何があったんだ!」
真美「お、お腹が…腹痛で…い、痛い」
響「おなかが痛いのか!?」
真美「こ、このままだと真美…」
亜美「真美っ!真美っ!」
真美「あ、亜美駄目だ…本当に痛くなってきた…」
亜美「真美!真美→!」
響「く、薬買ってくるね!」
亜美「あと、消化の為にコーラもよろ→」
響「え?なんでコーラなんだ?」
亜美「あ、真美は薬が苦手だから、甘いものでごまかさないといけないんだよ」
響「そ、そうなの?わかった、行ってくるね!」タッタッタ
亜美(これで、お使いの薬も買えて一石二鳥だね)
真美「亜美…助けて…」
亜美「んっふっふ→♪真美、ひびきんは行ったから、作戦成功だよっ!」
真美「ちがぅ、本当に痛いの…亜美」
亜美「おっと、まさか私まで騙そうったってそうはいかないぜぇ」
真美「違うの亜美、本当に痛いんだって…」
亜美「え、そうなの?大丈夫なの真美?」
真美「なんでこんなに…痛い痛いっ!」
亜美「ど、どうしよう…ま、待っててね真美、応援を呼んでくるから!」タッタッタ
亜美「み、みんな→!大変なんだよ→!」
伊織「どうしたの亜美、血相変えて」
亜美「ま、真美が!真美が!」
真「真美がどうかしたの?」
亜美「うずくまって、急にお腹が痛くなって動けないんだよ!」
全員「………」
やよい「えー!早くたすけないt 伊織「はいはい、やよい。エイプリルフールよ」
亜美「え…?」
春香「すごいね、本当に手が込んでるというか…」
千早「えぇ、迫力があって素晴らしいわ」
亜美「え?」
雪歩「一番楽しみにしてたもんね」
真「一番最初にそれをやられてたら、騙されちゃったなー」
亜美「え、演技じゃないよ!ホントのことなんだよ!」
あずさ「すごいわねぇ亜美ちゃん。私は入れ替わりで来ると思ってたけど」
伊織「入れ替わりはこっちでやったから、来たところで2番煎じよ」
春香「あはは、でも絶対分からなくなっちゃうよ」
亜美「もういいよっ!」ガサゴソガサゴソ
小鳥「そういえば亜美ちゃん、鎮痛剤、買ってきてくれた?」
亜美「あ…無いんだ…」
小鳥「あ、まだ買いに行って無かったの?」
亜美「どうしよう…どうしよう…」
ガチャ
P「おはようございまーす」
亜美「あ、兄ちゃん」
P「ん?どうしたんだ亜美?」
亜美「真美が…真美が…っ!」
P「真美がどうかしたのか?」
亜美「お腹が痛くて…うずくまって…」
真(ここは黙っておくのが吉だね)
春香(プロデューサーさんは多分信じると思うけど)
P「本当か?今どこにいるんだ?」キョロキョロ
千早「やっぱり…」
伊織「にひひっ」
P「ん、どうしたんだ?」
春香「プロデューサーさん、今日は何月何日でしょうか?」
P「今日は、4月1日だろ?」
真「何の日か知ってますか?」
P「エイプリルフールだろ?」
真「正解です、って知ってるじゃないですか」
P「あぁ、さっき律子に騙されたからな。ところで亜美、真美はどこだ?」
亜美「こ、こっちだよ兄ちゃん」タッタッタ
春香「プロデューサーさんは、嘘って分かってて引っ掛かってるんですか?」
P「いや、嘘かどうかなんて、分からないだろ?」
P「それにアイドルの健康管理は、プロデューサーの務めだしな」
タッタッタ
タッタッタ
亜美「真美!真美ー!」
真美「うぅ…亜美…」
亜美「大丈夫?真美、真美」
P「真美、大丈夫か?」
真美「兄、ちゃん」
P「すごい汗かいてるな…亜美、コップに水を持ってきてくれ」
亜美「う、うん!」タッタッタ
P「真美、大丈夫か?」ピト
真美「兄ちゃんの手…冷たい…うぅ」
P「お前が熱いんだ、しっかりしてくれ」
タッタッタ
響「亜美ー!真美ー!買ってきたぞー!」
P「響?」
響「あれ、プロデューサーどうしたの?」
P「どうしたのって、真美の看病だ…それより響は?」
響「あ、そうだ!真美、薬とコーラ!」サッ
P「お、おい。コーラってなんだよ」
響「亜美が言ったんだよ、真美は薬苦手だからコーラと一緒に飲むって」
P「ジュースと飲むのはあまり良くないから却下だ」
響「そ、そうなのか?」
亜美「兄ちゃん、お水持ってきたよ!」
P「ありがとう!真美、薬、飲めるか?」
真美「う、うん…」
ゴクゴク
響「もう誰が本当のことを言っているのか分からないぞ……」
???「響ちゃん、信じては駄目。皆あなたを嫌ってる。憎んでる。」
???「そう、信じたら駄目だ。みんな嘘をついている。殺されるぞ。」
響(そんな…みんながそんな事をするはずがない…と思う……)
真美「のんだ…よ」
P「よし、ひとまず、仮眠室で寝かせよう…よいしょっと!」
亜美「真美、大丈夫?」
真美「ごめんね、亜美…ひびきん…」
響「このくらいどうってことないよ」
亜美「ううん、違うよひびきん」
響「え?違うって?」
亜美「最初に言ってた時…あの時は嘘だったんだ」
響「うぎゃー!自分また騙されたの!?でも真美は?」
亜美「ひびきんが言った後、本当にお腹がいたくなっちゃったんだよ」
響「え、じゃあ…騙されてないのか?」
P「そういうことでいいんじゃないか?」
仮眠室
真美「スー…スー…」
響「つ、つまり自分を騙そうとしたら本当になっちゃったってこと?」
亜美「ごめんねひびきん…でも信じてくれてありがとう!」
P「そうだな、響が信じていなかったら今頃は、もっとひどくなってたかもしれない」
響「だって、真美が倒れてて…苦しそうだったから」
貴音「それが、あなたの長所ということですよ」
響「貴音?」
律子「こんなことになってたとはね…真美は大丈夫なの?」
亜美「うん、今は寝てるよ」
P「律子と貴音は、社長と何を話してたんだ?」
律子「あー、それはほら…気にしない気にしない」チラッ
貴音「そうですね、今となっては無用かもしれません」チラッ
響「ん?どうかしたの?」
数時間後
律子「ただいま戻りましたー」
P「おかえり律子、真美は大丈夫だったか?」
律子「はい、親御さんに引き渡す時も事情は説明しましたので」
春香「まさか本当だったなんて…亜美、嘘って言ってごめんね?」
千早「本当にごめんなさい」
やよい「ごめんなさい」
伊織「悪かったわ…ごめん」
亜美「い、良いよ。元はと言えば嘘だったんだから」
P「まぁ、でも大事に至らなくてよかったよ」
亜美「うん!それもこれも、ひびきんのおかげだよ!」
響「え、そう?」
貴音「えぇ、響の素直な心が、真美を救ったのですよ」
響「そ、そうかな」
P「響もっと誇ってもいいぞ」
美希「むー、ハニーが響にとられちゃうの」
響「み、美希ぃ!」
社長室
高木「さぁ、きたまえ我那覇くん…見事に騙されてみせるぞ」
響「さて、今年は何人騙せたのかな…」
春香×
真×
あずさ×
やよい×
伊織×
千早×
雪歩×
小鳥×
貴音×
美希×
亜美×
真美×
響「って全部騙されてたじゃないかー!」
響「来年のエイプリルフールはなんくるないさー!」
完
社長室
高木「むぅ…そうか、我那覇くんが」
貴音「はい、そこで高木殿に一役かっていただきたく…」
律子「あの子の良いところだと思うんだけどね」
高木「わかる、私も我那覇くんくらいの時には、よく騙されたなぁ」
―中略―
高木「よし、じゃあ我那覇くんに言ってくれたまえ。社長なら騙されると、ね」
律子「はい、よろしくお願いします」
>>155の貴音と律子の言動。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません