波平「ここは?」カツオ「やあ、父さん」 (21)

波平「そうか、、わしはもう死んじまったのか」

カツオ「久しぶりだね、父さん」

波平「まさか息子に迎えられてあの世へ来ることになるとは」

カツオ「ごめんね、父さん」

波平「そうだぞ、この親不孝者」


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前に立てさせていただいたものです
一応永井さんのお葬式が終わってからということでけじめをつけました
よろしくお願いします

波平「だいたい、わしは常日頃から慌ててもよいことはないとあれほど言っておるのにお前というやつは」

カツオ「あーーーーちょっと待ってよ父さん、死んでまで父さんのお説教は勘弁だよー」

波平「ええい、お前には言ってやりたいことが山ほどあるんだ、付き合ってもらうぞ」

カツオ「ひえええ」


波平「であるからして」

カツオ「あのー父さん」

波平「なんだ?まさか話をそらしてあわよくば逃げようという腹積もりではなかろうな」

カツオ「違うよ、そろそろ始まるみたいなんだ、父さんのお葬式」

波平「なに?」

カツオ「ほら、そこから見えるよ」

波平「他の皆も、そんなに泣くんじゃない」

波平「ずっと覚えておけとは言わんが、少しだけ心のどこかへ置いておいてくれればわしは満足なんだから」

波平「いつものように笑っておくれ」

波平「」

カツオ「父さん、、、僕ちょっとそっちに行ってくるからね」

波平「全くお前は、、、いつからそんな風に人に気遣いができるようになったんだ」

カツオ「なんたって、僕は磯野家の長男だからね」

波平「ほんとうに、大きくなったなぁ、、」

カツオ「じゃぁ行ってくるねー」

波平「」

カツオ「みんな泣いてるね」

波平「そうだな」

波平「マスオ君のやつ、あんなに泣き散らしてこれから一家を支えていくのは彼だというのに」

波平「情けないったらありゃしない」



波平「本当に大きくなったなぁ、、、、、」

波平「カツオ」

カツオ「あ、父さん 迎えに来てくれたんだ」

波平「気は済んだ、 なぁカツオ」

カツオ「どうしたんだい?父さん」

波平「皆がこっち側に来るときはお前が一番の年下で、わしが二番目だと良いなぁ」

カツオ「そうだね、、きっとみんな長生きするよ」

波平「どうしてだ?」

カツオ「いつもガミガミ言う父さんがいなくなるからねー」

波平「バカモン!親に向かってなんという口の利き方だ!」

カツオ「ごめんなさーい」バタタタ

波平「待たんかー!」タタタタ

追いかけっこも終わり・・・


波平「うーむ、もしかするとタラちゃんに孫がいるかもしれんなぁ」

カツオ「うえーおばあちゃんのワカメにお兄ちゃんなんて言われるのかー」

波平「それは良いな」

カツオ「でもそれまでどのくらい時間がかかるだろうね」

波平「なに、それまでわしら二人でずっと待っとればよい」

カツオ「、、、そうだね」

波平「積もる話もたくさんあるだろうしな」

カツオ「うん」

波平「なぁカツオや」

カツオ「なんだい父さん?」

波平「桜でも見に行かんか」

カツオ「こんなところにあるかな?」

波平「探せばきっとあるだろう、なに時間はたっぷりとある」

波平「カツオ、久しぶりに並んで歩こうか」

カツオ「うん」

二つの影が消えてゆきました

おしまい

思ってたよりくそ短くてびっくりした
最後に次の波平さんの声優が誰になるかわかりませんが
かなりのプレッシャーを感じながら演じることになるはず
せめて温かく見守ってあげてほしいなって思います

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