一夏「学園での様子をテレビで喋ったら大変なことになった」(122)

司会「本日はコメンテーターに男性でありながらISを操縦出来る世界で唯一の高校生、織斑一夏さんをむかえてお送り致します」

一夏「よ、よろしくお願いしますっ!」

一夏(黛先輩のお姉さんのお願いとはいえ、やっぱ断れば良かったな・・・)

一夏(でも信じられないくらいのギャラだし、あれだけお願いされたら断れないよな・・・ギャラも凄いし)

司会「本日の最初のニュースはこちら」

『○○県の中学校の剣道部で指導者が体罰を行い処分』

VTR終わって

司会「先程の映像は保護者が撮影し、教育委員会に提出したものだそうです。しかし酷いですねあれは」

女コメンテーター「あれは指導でもなんでもなくただの暴行です」

弁護士コメンテーター「暴行罪で逮捕されてもおかしくないですね」


司会「ほんまにそうですね。織斑さんは剣道をやっていたそうですがどう思われます?」

一夏「えっと、確かに酷いと思います。あんな教え方じゃなんにも身につかないんじゃないかなって」

司会「ちなみにIS学園ではああいったことは?」

一夏「も、もちろんないです。先生からは」

司会「先生からは?」

司会「ということは生徒からなにかあると?」

一夏「そんな大したことじゃないですけどたまにISで攻撃されたりします」

司会「それは訓練の時に?」

一夏「訓練じゃなくて、教室だったり寮だったり体育館だったり色々ですね、はは」

女コメンテーター「ISで?」

一夏「はい」

ザワザワ・・・

一夏(あ、あれ?なんかまずいこと言ったのかな)

司会「それはどういった理由で?」

一夏「よくわからないですけど、なにか気に入らないことがあるとやられるみたいで」

司会「突然理由もなく攻撃されるんですか?ISで?」

弁護士コメンテーター「ISの私用は国際条約で禁止されてるはずなんですよね」

一夏「あっ・・・そういえば」

司会「そういえばって、知らなかったんですか?」

一夏「みんな普通に使うから忘れてました。あはは」

ザワザワザワザワ

司会「あー、CM、一旦CMいきます」

CM中

一夏(・・・なんか凄い人が増えてるな)


「これまずいんじゃないですか?」
「でも視聴率凄いことになってますよ」

※ISの世界は科学が発達してるので視聴率がリアルタイムでわかります

「続ける、いいんですね」
「上からオッケーでました」


「CMあけまーす!5、4、3」

司会「はい、引き続き織斑さんのお話を聞いていきたいと思います」

――「じゃあちょっとそのままで。大体いつもブリーフ?」
一夏「え~とそうですね。あの、伸縮性のある、ボクサー型の、っていうんですかね。ちょっとスパッツに近い感じ…」
――「うん…。やっぱりブリーフの方がこう、なんていうか…はきやすいっていうか」
一夏「そうですね。う~ん…。ブリーフ、ブリーフも多いんですけど、大体は伸縮性のあるボクサー型の」
――「あ、ブリーフ性のあるブリーフ型の」
一夏「いや…ブリーフと言うより、伸縮性のあるボクサー型の…」
――「君だけだよ、ブリーフ履いてきてるの。他の人たちはボクサー型のが多いね」
一夏「いや、ブリーフというより…」
――「ブリーフはいくつくらい持ってるの?」
一夏「ブリーフは持ってないですね、伸縮性のあるボクサー型のなら、いつも履いているんですけど」
――「ブリーフ他に持ってないんだ。じゃあいつもそのブリーフを履き続けてる感じなんだ?」
一夏「いや、これはブリーフというより、伸縮性…」
――「一つしかないブリーフを履き続けて、白かったのが汚くなった感じなんだね?」
一夏「いや、伸縮…」
――「うーん、今時珍しいよ、ブリーフは。今回のギャラでブリーフを買う感じなんだ?」
一夏「いや、ブリーフは…」
――「ブリーフは買わないの?じゃあ今後も履き続けるんだ?」
一夏「ンアッー!!」

司会「IS学園では生徒がISを訓練ではない時間に使用してるんですか?」

一夏「えっと、はい」

司会「織斑さんは使ったことありますか?」

一夏「っと・・・」

一夏(亡国機業に襲われた時に使ったけど、あれは言っちゃいけないんだよな)

一夏「俺はないです」

司会「攻撃されたって、具体的になにをされましたか教えてもらえますか?」

一夏「そうですね・・・部屋で先輩と話してたら入ってきた同級生に斬りかかられてベッド真っ二つにされたりとか」

司会「えっ」

一夏「教室にいたら隣のクラスの女子が突然きて衝撃砲撃たれたりとか」

司会「えっ」

一夏「クラスメイトが助けてくれたけで、あれは死んだと思いました。ははは」

一夏「部屋にいた時に、なんて言ったらいいのかな・・・居留守?とは違うんですけどそんな感じのことしようとしたらドア真っ二つにされたりとか」

一夏「あ、学園祭の時はISじゃないけど銃で撃たれましたね。あはは」

司会「銃で!?」

一夏「なんか俺が被ってた王冠が景品だったらしくて、それ取ろうとしたクラスメイトに撃たれました」

一夏「王冠脱ごうとしたら電気流れて気絶しそうになるし散々な学園祭でしたよ。はははは」

司会「笑い事じゃない気がするんですが」

一夏「今の女尊男卑の世の中で、しかも男一人の状況じゃしかたないのかなーって」

司会「いや流石に、先生達は止めないんですか?」

弁護士コメンテーター「今の話しが本当なら大変なことですよ」

一夏「ちふ、先生に見つかったら怒られてますけど、またすぐ同じことするからあんまり効果はないみたいです」

司会「織斑さんのお姉さんは、はい?CM?」

CM中

「えっ、中止?」
「さっきはやるって言ったろ」
「きちゃったらしいっす」
「あーやっぱりか」

スタッフ「織斑さん」

一夏「は、はい(なんかまずい空気が・・・)

スタッフ「今日はありがとうございました」

一夏「えっ?番組あと1時間はあるんじゃ」

スタッフ「とにかく行きましょう、CMあけちゃいますから」

一夏「ちょっ、え?」



司会「えー、織斑さんは急な用事が入ったらしくお帰りになりました」

 

一夏(・・・結局追い出されてしまった。なにがまずかったんだろう?)

一夏(でもギャラはちゃんと振り込むって言ってたし、タクシーまで呼んでくれたしいっか)


学園前

一夏(・・・なんだあの人だかり)

「あ!!」

ズダダダダダダダダダダダダ

一夏「ひ、ひいっ!」

「織斑さん!先程のお話は事実なんですか!?」
「ISを私的に使っているのは代表候補生ですよね!?」
「怪我をされたことは!?」
「今まで何度攻撃されたんですか!?」

一夏(か、囲まれた!?)

一夏「運転手さんなんとかして下さい!」

運転手「無理ですよこんなの!」

一夏「くっ・・・仕方ない!」


ガチャッ

一夏「・・・」

「隣のクラスでISを所有してるのは中国の代表候補生ですよね!?」
「なぜ今まで耐えていたんですか!」

一夏「・・・あ!」ビッ

「「「「「「「ん?」」」」」」クルッ

一夏「俺はなんにもしりません!!」ダダダダッ


一夏「はあはあ・・・流石に学園の中には入ってこないか」


「いいいいちかああああああああ!!!」

一夏「おー鈴。ただいま」

鈴「おー鈴。ただいま、じゃないわよ!!!」

一夏「な、なに怒ってんだ?」

鈴「あんたなに言ってくれてんの!?なに言ってくれてんのよ!!!」

一夏「へ?」

鈴「へ?じゃない!!あんたがテレビであんなこと言ってくれたおかげであたしのツイッ○ー大炎上してんだかんね!!??」

一夏「あんなことって?」

鈴「教室で龍砲撃ったことよ!!隣のクラスとか言うから一瞬で特定されたわよバカ!!」

一夏「でも本当のことだし」

鈴「ほ、本当のことだからって言って」ピピピッ

鈴「誰よこんなと・・・」

ピッ

鈴「はい・・・いえ、その・・・はい」

鈴「・・・えぇっ!?な、なんでっ・・・はい・・・」ピッ

鈴「・・・・・・」

一夏「だ、誰だったんだ?」

鈴「・・・国の・・・担当・・・あたし、候補生クビだって」

一夏「えぇっ!?なんで!」

鈴「あんたの・・・あんたのせいじゃない!!!そもそもあんたがシャルロットとお風呂入ったのが悪いんでしょ!?」

一夏「はぁ!?そんなことっ、俺のせいかよ!」

鈴「あんたが悪いの!!どうしてくれんのよ!!クビんなっちゃったじゃないの!!」

鈴「せっかくここまでやってきたのにっ・・・!クビだけじゃないっ、処分が下るまで部屋にいろって言われたのよ!?」

鈴「下手したら収容所いきよ!!なんでっ」

一夏「だ、だったら部屋にいたほうがいいんじゃないか?」

鈴「っ~~~!!このっ・・・!」プルプル

千冬「織斑」

一夏「あっ千冬ねえ」

千冬「はぁ・・・いや、責任は私にもあるな。一緒にこい」

千冬「鳳。お前は自室で大人しくしてろ」

鈴「・・・はい」

 

複雑な事情から、ただでさえ世間の注目を集めていたIS学園

今回の一夏の暴露(一夏にとっては世間話)は世界中からバッシングを受けることになった

普段から一夏を独占していた専用機持ち達は一般生徒から好かれておらず

第三者機関が行った調査では普段の悪行全てが暴露され

鈴、セシリア、楯無の三名は退学処分となった

なぜか箒は罪に問われることはなく学園に残ったが、一般生徒がそれを許すことはなく

壮絶な虐めにあい自主退学した


その後、箒を虐めた生徒全てが不慮の事故や病気で亡くなり

IS学園は閉鎖された

一夏「どうしてこうなった・・・」

ラウラ「一夏のせいではない」

一夏「ラウラ・・・」


一夏はずっと傍で励まし続けたラウラといつしか恋におち


幸せに暮らした

鈴は収容所が爆発して死んだ




終わり

忘れてた


シャルはISの訓練中の事故で亡くなった

終わり

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