村吉「のよりんスイッチ?」 (44)

ID:xt0i0l380の代行

野依「40.3℃!」ゼーゼー

村吉「風邪ですか?本番まであと5分ですよ…?」

村吉「無理せず今日は帰った方がいいのでは?」

野依「干される!」プンスコ

村吉「いや…体調不良は仕方ないですって」

野依「大丈夫!」ゼーゼー

野依「スイッチがある!」

村吉「スイッチってなんですか…」

野依「これ!」

村吉「なんだろこれ」ポチッ

野依『よろしく!』

村吉「おぉう」

野依「押したら声出る!」

村吉「どこ押したら何の声が出るとかは書いてないんですか?」

野依「突貫工事!」ゼーゼー

村吉「うわぁ今日はキツい仕事になりそうだなぁ」

≪本番お願いしまーす!≫

村吉「はーい、野依プロは隅っこの方で寝ててください」

野依「ぶっ倒れそう!」ゼーゼー

村吉「高校麻雀全国大会、Bブロック準決勝をお送りします」

村吉「実況は私、村吉みさき」

村吉「解説は野依理沙プロです」

村吉「野依プロ、本日もよろしくお願いします」ポチッ

野依『よろしく!』

(このスイッチは『よろしく!』ってのはさっき見たけど)

(ここから先は当てずっぽうでスイッチ押すしかないかぁ…)

(早いうちに把握してしまおう)

野依「Zzz…」プンスコピー

村吉「清澄高校の先鋒は片岡優希」

村吉「東場での起家率が非常に高い選手です」ポチッ

野依『機関銃!』

村吉「えっ」

村吉「…はい、えー…片岡選手は弾丸のような速さで上がることを得意としています」

(えっ、何?機関銃って…不安になってきた…)

>プンスコピー
かわいい

ん?かわいい?

支援ぞ

村吉「続いて今回のルール変更により先鋒に登場するのは臨海女子の辻垣内智葉」

村吉「去年のインハイ個人戦では3位を収めている実力者です」ポチッ

野依『おもしろ外人枠!』

村吉「失礼ですよ!?」

村吉「野依プロ、発言には気をつけてくださいね?」ポチッ

野依『よろしく!』

(これは…放送事故待ったなし…)

のよりん可愛い
困惑みさも可愛い

ワロタ

どういう状況を想定して録音したのか

村吉「南大阪代表、インハイの常連校姫松からは上重漫」

村吉「今大会が自身の初出場になります」ポチッ

野依『が!』

(『が!』ってなんだよ…逆接かよド畜生め…)

(…はっ!ダメよダメよ冷静になれ…!)

村吉「えー…初出場になりますが、物怖じしない打ち筋だということでよろしいですか?」ポチッ

野依『桶屋!』

村吉「オッケーだそうです!」

吉幾三的な

村吉「最後は南北海道代表、有珠山高校の本内成香」

村吉「今大会ではあまり派手な上がりはしておりません」ポチッ

野依『魂を吸われる!』

村吉「えっ、えっ…その…雀卓には魔物とか居ますしね!派手な上がりがないのもそのせいかもしれませんね!」ポチッ

野依『気持ちいい!』

村吉「何を言ってるんですか!?」

村吉「えー…先鋒前半戦スタートです」グッタリ

のよりん変態!

(試合が始まる前に使えそうな音声を探すつもりだったのに…)

(これまともな音声がほとんど入っていない…)

(野依プロ?今度みっちり絞ってあげますからね…?)ゴゴゴゴ

野依「Zzz…」プンスコピー

村吉「前半戦東1局、親は清澄高校の片岡選手」

村吉「現在5本場まで続いておりますが、流局が多くトップとラスの差は20,000点程度に収まっています」

村吉「この状況について野依プロ、何かあればどうぞ」ポチッ

野依『鉄の塊!』

村吉「確かに場の流れは極めて重いですね」ポチッ

野依『みさき!』

村吉「はい、なんでしょうか?」ポチッ

野依『おもしろ外人枠!』

村吉「…えーっと臨海女子ですね!」

村吉「辻垣内選手のロンが決まりました」ポチッ

野依『激痛!』

ボタンだらけでキモイ形の装置だな

わかんねーなんもわかんねーで貫けばいいのに

(少し慣れてきてしまった…なんか悔しい)

(でもこの感じなら何とかなりそうかなぁ)

村吉「前半戦南3局、辻垣内選手が怒涛の猛攻を見せております」ポチッ

野依『は!』

(また訳分からないの来たぞ…とりあえずスルーで)ポチッ

野依『に!』

(…スルーで)ポチッ

野依『で!』

(…あぁ!もう!)ポチッ

野依『よろしく!』

村吉「はい…よろしくお願いします…」ゲッソリ

(これやっぱりダメだって!放送事故!事故るっ!)

恐らくキーボードに接続されててキーごとに音声が違うみたいな感じだろ

ボーカロイドかな?UTAUかな?

~別室にて~

咏「野依さん今日はいつにも増して緊張してるねぃ」

えり「緊張どころの騒ぎじゃ無い気がしますが…大丈夫でしょうか?」

咏「えー?こんなもんじゃね?知らんけど」ケラケラ

えり「」イラッ

~放送席~

村吉「前半戦は姫松高校の上がりで幕を閉じました」

村吉「後半戦は15分の休憩の後に行われます」

(…さて…と)ゴゴゴゴ

野依「Zzz…」プンスコピー

リサトーク

せめて
「いい!」「だめ!」「まあまあ!」
ぐらいのセリフならそこそこ応用力あるのに

村吉「…」ゴゴゴゴ

村吉「起きてくださーい?」ベシッベシッ
ベシッベシッ
野依「痛いっ!?」ガバッ

村吉「野依プロ?これめちゃくちゃじゃないですか?」ゴゴゴゴ

野依「陳謝!」ゼーゼー

村吉「なんとか成り立ってるからいいですけど、」

野依「へっ…へっ…」ムズムズ

村吉「今日1日これでは厳し

野依「へっくしょーん!!」

村吉「うわあっ!あっ!スイッチが!」ガシャン

野依「…」ズビー

村吉「…」ガビーン

≪準備お願いしまーす!≫

野依「壊れてない!…はず!」

村吉「ふふっ、ですよねー」

(あぁ、帰りたいなぁ)

村吉「先鋒後半戦、再開します」

(さて、『よろしく!』のスイッチをっと)ポチッ

野依『満身創痍!』

村吉「えっ」

(これ…やっぱり壊れてる!)サーッ

配線狂った!

これ以上的確に現状を表す言葉はないな満身創痍

村吉「えーっと…野依プロ…?冗談は休み休みにしましょうね?」ポチッ

野依『みさき!』
野依『の!』
野依『機関銃!』

村吉「えっ」

野依『おもしろ外人枠!』
野依『が!』
野依『放送事故!』

村吉「どうしようどうしようどうしようどうしよう」

野依『真夜中!』
野依『に!』
野依『魂を吸われる!』

村吉「」

野依『みさき!』
野依『一緒に!』
野依『満身創痍!』

村吉「」

野依『気持ちいい!』
野依『気持ちいい!』
野依『気持ちいい!』

(終わった…これは終わった…)

~しばらくお待ちください~

これでもボタンを押しにいく村吉アナの根性がすごい

置物のほうがマシだったな

あーもうめちゃくちゃだよ

野依「みさき!助けて!」ゼーゼー

≪熱あるなら最初から言ってくださいよ!≫

≪おとなしくタクシーで帰宅しましょう!≫

野依「干される!」ゼーゼー

村吉「私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は悪くない」ブツブツ

野依「みさき!?」

≪ほら!行きますよ!≫

野依「みさきー!み…き…ー!」バタンッ ブロロロローン

≪すいません!会場内で解説の代役探します!≫

村吉「えっと…はい…」

(スタッフにスイッチがバレなかったから野依プロの暴走ってことで落ち着いた…)

(これしばらくは一緒に仕事できないかなー)

(ちょっと申し訳ないことをしたなぁ…)

(…)

しえ

≪お待たせしました!戒能プロこちらへどうぞ!≫

戒能「ゲホッゲホッ」ゼーゼー

村吉「…戒能プロ?」

戒能「グッドアフタ…ゲフッゲフッ」

戒能「いやーとてもパズリング、困りましたね」

戒能「スタッフが困ってたからパワー、力をレンタルしたのはいいものの」

戒能「ボイス、声が出せないので解説はどうもインポッシブルですねー」ゼーゼー

村吉「は、はぁ…」

戒能「というわけでこれをユーズ、使用してください」ポチッ

戒能『ディサピアー!』

村吉「もう帰ります!!!」ガタンッ ポチッ



野依『カン!』

野依『乙!』

乙乙ー! のよりんスイッチ欲しい


風邪には気をつけよう!

気持ちいい!

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