覚醒美希「ミキね、ハニーが大好き」 (23)
美希「あふぅ……。はちみつ?」
覚醒美希「違うの、プロデューサーのこと」
美希「プロデューサーって、そこの人?」チラッ
P「……」カタカタカタ
覚醒美希「そう」
美希「えー? あれ、どこにでもいそうな冴えないお兄さんだよ?」
P「? 美希、誰と喋ってるんだ?」
美希「なんでもないのー」
P「? まあいいか」カタカタ
覚醒美希「今はね。でも、そのうちわかるよ」
美希「ふーん……まあ楽しみにしておくの……あふぅ」
覚醒美希「……時間がないから手短に言うね」
覚醒美希「いつになるか、わからないけど後悔だけはしないように……」
覚醒美希「繋いだ手は絶対に離しちゃダメだよ?」
覚醒美希「絶対に」
美希「……なんのこと?」
覚醒美希「そのうち、わかるよ」
美希「……そう」
覚醒美希「ミキ、もう行かなきゃ」
美希「……」
覚醒美希「じゃあ、頑張ってね美希……――」
美希「あ……っ。消えちゃった……」
美希「なんだったのかな。あふぅ……ま、いっか。ミキはもう一眠り――」
P「は、させないぞ。レッスンの時間だ」
美希「えーめんどくさいのー」ゴロゴロ
P「こら、起きろって。なにしに事務所にきてるんだおまえは」
美希「もちろんお昼寝なのー」
P「はぁ……」
で何ヶ月か経ってそこそこ仲が良くなってきた頃に喧嘩して
Pに掴まれて手をふりほどいたら――
自分の気持ちに気付いたところでも後の祭り。
でなんやかんやあって意識だけ過去に戻った覚醒美希がその過去の美希に託す。
っていう話を読みたいんです。
次の日。
美希「Zzz」
P「起きろーこの金髪毛虫ー」ポカッ
美希「あふぅ……暴力反対なの……」
P「仕事の時間ぎりぎりまで寝る奴が言うな」
美希「んー、めんどくさい……」
P「なんだバラエティじゃ不満か?」
美希「別に、そういうわけじゃないけど」
P「はははー、ちなみに今日の収録は『全国おにぎり食べくらb」
美希「!! やるの! 全力でやってやってやってやるの!!」ガタッ
P「……」
美希「準備オッケーなの! ねえねえ、はやく行こっ??」
P「えぇ準備はやっ」
美希「ミキはおにぎりの為なら全力で臨む所存だから遅いぐらいだって思うな!!」
P「わあったからちょっと待ってろ。俺が準備出来てねえよ」
美希「おっにぎっりおっにぎっり♪」
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ゆきまこしかプロデュースしたことのない俺
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