佐天「無能力かあ……」(93)

初春「佐天さん。システムスキャンの結果はどうでした?」

佐天「うん。能力身についてたよ」

初春「おめでとうございます。どんな能力ですか?」

佐天「無能力なんだ」

初春「へえ。凄い能力ですね」

ゲームとかである無属性の魔法ダメージ!
ってどういうことだよ

美琴「佐天さんは私が守ってあげるから無能力でも大丈夫」

佐天「御坂さん…」きゅん

>>7
はよ

佐天「無能力かぁ……」

佐天「……」

佐天「……」

佐天「……無能力かぁ」

御坂「あ、初春さんに佐天さん」

佐天「御坂さんこんにちわー」

初春「御坂さん。佐天さんも能力者になったんですよ」

御坂「えっ!本当に!?」

佐天「ええ」

御坂「佐天さんおめでとう!どんな能力なの?」

佐天「無能力です」

御坂「……」

御坂「やっぱり佐天さんて無能なんだ……」

初春「なんてこと言うんですか!こんな佐天さんでも生きてるんですよ!?」

御坂「ご、ごめんなさいっ!」

佐天「おやおや、二人とも私のことを見くびってませんか」

佐天「おやおやおやおや」

御坂「い、いや、そんなことは」

雲行きが怪しくなってきた
まーた皆殺しか

佐天「握手しましょう」スッ

御坂「え?う、うん」キュッ

佐天「御坂さん、ちょっと能力使ってみてください」

御坂「え?駄目よ、佐天さん痺れちゃうもん」

佐天「いいからいいから」

御坂「んも~、ちょっとだけだからね」

御坂「……」

御坂(あれ?電気出ない)

佐天「私の能力は無能力、すなわち能力を無くす能力なんです」

御坂「な、なんだ。そういうことか」

御坂「パクリ臭いけど凄い能力じゃない!」

初春「あ、ツンツンさんが来ましたよ」

上条「財布落とした……不幸だ」

御坂「むむ!?」

御坂「ここで会ったが百年目!今日こそあんたに勝ってやる!」サッ

上条「不幸だー!」サッ

上条「……?」

御坂「出ない……」

御坂「え、電気出ないんだけど何これ」

佐天「御坂さんの能力なら無くなりましたよ」

御坂「またまた、そんなわけないじゃない」

御坂「ちょっと手借りるわよ」キュッ

上条「なんだなんだ?」

御坂「ほ~ら、これで元通り」

御坂「……出ない」

佐天「出ませんよ。御坂さんは無能力者になったんです」

御坂「え、ちょ」

上条「よくわからないがこれからは俺はビリビリされずに済むってことか」

上条「不幸じゃない!」

初春「上条さんの不幸体質も無くなるかもしれませんよ」

上条「ほ、本当ですか!?」

佐天「やってみましょう。私の手を握ってください」スッ

上条「あ、ああ……」キュッ

初春「もしかしてこの財布上条さんのじゃないですか?」サッ

上条「そうです!」

初春「良かったですね。さっき道端で拾ったんですよ」

上条「お札は無くなってるけどカードと小銭は無事だ!」

上条「不幸じゃない!」

>上条「不幸じゃない!」

幸せだ、って単語が出てこないあたり流石だな

上条「ありがとう佐天さん!この恩は一生忘れない!」

佐天「いえいえ、どういたしまして」

上条「やったー!」タッタッタッ

初春「佐天さんはツンツンさんの救世主ですね」

佐天「いやーあっはっは」

御坂「ちょ、え、ちょちょ」

実際に出そうな能力

というか滝壺辺りができるようになりそう

それまで楽しかった御坂の日常はとても辛いものとなった
食蜂が手を出すまでもなく孤立する御坂
無能力者となじられ馬鹿にされる日々に耐えられなくなり、不登校の引きこもりになってしまう

御坂「私ってなんの為に生きてるんだろ……」

黒子「わ、私はお姉様の味方ですの」

御坂「うるちゃいうるちゃい!この大能力者!黒子には私の気持ちなんかわかんないわよ!」

黒子「お姉様……」

黒子「お姉様……。初春達が来てくれましたの……」

佐天「御坂さんしっかりしてください」

初春「このまま引きこもってると人生詰みますよ」

御坂「佐天さん……初春さん……」

御坂「……ごめんね。前にイヤミなこと言ったりして」

御坂「レベル5と……常盤台の電撃姫といい気になってた罰なんだわ」

御坂「もう死ぬ!」

初春「このばかちん!」ドッゴォ!

御坂「ぶげっ!」ブッシュー

黒子「お姉様ああああああああ!!!」

御坂「う……く……くひひ……」

佐天「御坂さん、しっかりしてください」

御坂「ほっといてよ!私から能力を取ったら何が残るって言うの!?」

佐天「御坂さんが残ります」ギュッ

御坂「……!!」

設定的に当麻からは能力奪えないんじゃないか
相殺しあって

御坂「ほっといてよ!私から能力を取ったら何が残るって言うの!?」

佐天「御坂さんが残ります」ギュッ



何を上手いことを……

佐天「能力の有無がなんだって言うんですか。御坂さんは御坂さんです」

黒子「そ、そうですの!黒子にとってお姉様はお姉様ですの!」

御坂「黒子……」

初春「私もいます。佐天さんもいます」

御坂「初春さん……」

初春「そしてみんなも」

???「「御坂!!」」バンッ

御坂「え?」クルッ

食蜂「ざまあないわねえ」

麦野「ったく」

御坂「食蜂に原子崩し!?」

一方通行「それでもレベル5かですかァ?」

御坂妹「これが私達のお姉様かとミサカはせせら笑います」

未現物質「初春様の言うことに間違いはねえ」

御坂(……誰?)

初春「元レベル5の無能力者の皆さんです」

御坂「……」

無能力者達「……」

初春「こちらは御坂さんのクローンの御坂妹さんです」

御坂妹「私は無能力のお姉様を見にきただけです、とミサカは目的を果たしたので帰ります」

御坂「あ、はい……」

また上条さんの右腕が吹っ飛んで右腕が生えるでおk

御坂「ど、どういうことなの?」

佐天「御坂さんが引きこもっている間にいろいろあったんです」

初春「私たち友達なんですよ」

御坂「そ、そう」

食蜂「どうしてもって言うなら御坂さんも私たちの仲間に入れてあげてもいいけどぉ?」

御坂「……」ガスッガスッ

食蜂「痛っやめっ許してっ」

こうして御坂は社会復帰することとなった
佐天の活躍により元能力者である無能力者が増えていったおかげで御坂はいじめの対象ではなくなったのだ
学園都市から初春以外の能力者がいなくなるのはもう少し先のお話……

初春「いい話ですねえ」


>>56
これ灰村本人だよな?

>>86
本人の同人誌

>>66
上条さんはそのままじゃないですかね

魔神オティヌス「ざまぁwww」

佐天「えいっ」

人間オティヌス「」

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