千早「私のラスボスってあずささんですよね」 (241)

真美「『もしアイドル達に個別ストーリーがあったらラスボスは誰だっ!?』大会!
   記念すべき一回目は千早お姉ちゃん! 最終ステージに現れるであろうアイドルはあずさお姉ちゃんを指名だよっ!」

千早「いつか……こんな日が来ると思っていました」

あずさ「千早ちゃん。私なんかが最後の相手でいいの?」

千早「ええ……あずささん、あなたには、負けません」

亜美「お互い静かにヒートアップ! バチバチと視線が火花を鳴らすーっ!!」

ワアアアアアアッ!!!

真美「観客席もおーいに大盛り上がりっ!! 実況は765プロの神童ズ、双海真美と!」

亜美「亜美でお送りするよーっ!!」


千早(今日こそ……超えて見せる!!)

あずさ(すごい気合いだわ。全力で答えないと!)


真美「えーっと! この大決戦は視聴者から募った公平な勝負方法で行われるんだねっ!! 『公平』だよ『公平』!!」

亜美「スペックバトルじゃないよ! ――さあ! 鬼軍曹が出るかジャガーがでるかっ!! ぽちっとな!」

ダララララ……ダン!!

勝負の形式 >>5 

パイズリ

【パイズリ】ジャン!!

千早「なっ……」

あずさ「あら~」


真美「あちゃー……」

亜美「千早お姉ちゃん1敗と……」


千早× ― あずさ○


千早「そんなっ!」

あずさ「勝っちゃったのかしら?」

千早「納得いかないわ!!」

亜美「うあうあー! 亜美を絞っても何も出ないよー!! りっちゃんの指示だもーん!」

千早「律子……?」チラッ


律子『流して次の勝負へ!』カンペ

千早「…………私やりますから!」

真美「えっ!?」

千早「私逃げたくありません!! やらせてください!」

亜美「あーガンコな千早お姉ちゃん発動しちゃったよ……」

あずさ「千早ちゃんがやる気なら私も受けるわ」

ワアアアアアアア!! イイゾォオオオ!!!

真美「この盛り上がりは……いくしかないっしょー!!」

亜美「一回の伝説みせてやろーぜ!」





真美「ぱ、パイ……ズリ……対決ということですが、どういう勝負になるのりっちゃん?」

律子「ええ、日本では紅葉合わせとも言われる、乳房を以て男性の自身を刺激する行為をパイズリと呼びます」

律子「その骨子部分さえしっかり押さえていれば健全な勝負にできるわ!」

律子「二人にはお風呂に入ってもらい、それぞれ男性役と女性役をしてもらいながら、互いに奉仕を行ってもらいます!」

亜美「おおっ健全!」

真美(そうかなぁ……なんか、あやしいカンジがするよ……)





お風呂場

あずさ「うふふ。勝負の途中だけど、こうしてるといろいろ思い出すわねー。旅行のときとか、いっしょにお風呂に行った時とか」

千早「あずささん……その節はありがとうございました。ですが全力で来てほしいんです!」

千早「私は……あなたと比較され、自分を見失ったことすらあるんです……」

あずさ「えっ」

千早「……いきますよ! まずは私が女性役で、あずささんに奉仕します!」

あずさ「えええ~! 心の準備が~!」

千早「問答無用です! くらいなさいっ!」

千早の胸の奉仕技 >>18

壁と胸でモノを挟む

真美「あっ、千早お姉ちゃんが仕掛けたよ!!」

亜美「おムネが無いのにどーやるんだろ。亜美全然思いつかないよ」

千早「えいっ」ギュー!

あずさ「ち、千早ちゃん……?」

亜美「おお、おムネ同士を密着させた!! 水着越しとはいえ、これはダイターン3!!」

真美「無的鋼人アタックだ!!」

千早(まだまだ……!!)グイィ

律子「さらに踏み込むというの!?」

千早「このっ!!」バーン!

あずさ「千早ちゃん、ちょっと、苦し……!」

亜美「千早お姉ちゃんが……壁と自分であずさお姉ちゃんをサンドイッチに!!」

千早「どうです……? この圧迫感すごいでしょう?」

律子「そうか……千早は壁を二つ使うことにより、紅葉合わせに大事な要素『圧迫感』を自分なりに再現したんだわ!」

真美「さっすが頭いいっ! レベルが足りないなら頭で補うなんて! 圧迫感の種類が違う気がするけどねっ!」

千早(このっ、潰れてしまいなさい!)ギュッ!

あずさ「ああ~ん!」

千早(潰れろ! 潰れろ! このっこのっ!!)ギュギュ! ギュー!!

あずさ「あっ、いやっ、だめぇ! ぁ……ふぅ……ん……!!」

律子「あずささんの顔が上気してきたわ! 千早の作戦は効果的よ!」

真美「息苦しいだけ……じゃないよね?」

あずさ「だめ……だめぇ……――」


あずさ「――そんなんじゃ駄目よ千早ちゃん」


千早「な……」ゾクッ

あずさ「そんなに余裕がない状態で、自分を許せない状態で戦っても痛々しいだけ……」

亜美「おおっ、攻守交代かー!?」

あずさの胸の奉仕業 >>25

あんかならした

あずさ「ぶつけるんじゃなくて、溶けあうのよ、千早ちゃん……」スッ

真美「おおっ、ちょっと横にずれて……」

あずさ「ね?」ギュウ!

千早「あ」

亜美「千早お姉ちゃんに熱い抱擁!」

千早(な、なに……トクン、トクンってあずささんの鼓動が直にわかる……)

あずさ「うふふ。千早ちゃん、少し興奮していたのね。心臓のドキドキが速いわ~」

千早「なっ……!!」

千早(向こうにも聞こえて……っ! なんだか、すごく恥ずかしい……!)

律子「自分の胸と、相手の胸を互い違いにして抱きついて、一体感を……!」

あずさ「うふふ。ざ~んねん。もう、隠しごとはできないわよー」

千早「ううぅ……そんな……」

あずさ「恥ずかしがらないの」ギュウ!

千早「うん……あ、はい……」

律子(パイズリは……元々ロリコンで知られたルイ15世を再教育すべく生みだされた母性の技……)
   その包容力と、限りない柔らかさ、暖かさ……あずささんはその神髄を容易に体現してしまった!!)

律子「これじゃ、765プロの誰がやっても結果は同じかもね……亜美! 真美!」

真美「うん! 判定だね!!」

亜美「この勝負……あずさお姉ちゃんの大勝利ー!!」

ウォオオオオオ!!! アズササーン!!!

千早× ― あずさ○





春香(千早のセコンド)「千早ちゃん! 気にしないで! 勝負の形式が悪かったよ!」

千早「春香……ええ、そうね切り替えていくわ!」

亜美「千早おねえちゃーん! 一回負けた千早お姉ちゃんには、次のショーブのやり方をシテイできるYO!」

真美「リベンジしよ! リベンジ!」

春香(そうか、これなら次は千早ちゃんの得意分野で勝負できる!)

千早「ふふ……! 次は後れをとりませんよあずささん……!! >>31で勝負です!」

あずさ「あらあら」

あててんのよ

千早「あててんのよ対決でお願いします!」

律子「それはどういう対決なの?」

春香「あれじゃないですか、背中に胸を押しつけるっていう」

亜美「さっきおムネ関連の勝負やったばかりなのに……」


冷たい視線。先ほどの同情の色が消え、困惑の眼差しが千早を穿つ。

なぜだ。どうしてこうなる。

あててんのよと、言っただけではないか。

どうしてすぐさまバストの話に結び付けるのだ。

周りの連中はいつもそうだ。何かと言えば、自分のバストの話題で低俗な笑いばかり……!!


千早「まあ、なんでも、いいですけれど」

そう言い、千早は平静に戻る。冷静に、自分の力を出して、戦うのだ。

千早「――クイズってことですよ。あてっこです」

律子「クイズ……?」

千早「ええ、知力を競うんです」

あずさ「私速く答えるの苦手だわ~」

千早(やはり、このままいけば私に分がある!)

千早「単なるクイズじゃありませんよ」

亜美「おおっ、まだあんの!?」

千早「ええ、特別ルールも付けます!!」

真美「えー、回答中は走りっぱなしとか?」

春香「間違えたら熱湯にドボンとか?」

千早「まぁ、そういった感じね。私が加えるルールは>>37よ!」

エエー!!!

あずささんかわいい

千早「あずささんかわいい」

律子「は?」

千早「……からの、腹パンよ!」

亜美「えー? 全然千早お姉ちゃんの言ってること分かんないよー!」

千早「つまり、こういうルールよ……『あずささんのかわいいところは?』という問題に解答した分だけ、私はあずささんのお腹にパンチを入れることができる」

千早「あずささんのターンになったら、同じように私のかわいいところを答えた分だけ私を殴ることができるわ」

千早「続行不能か、ギブアップするまでその応酬を続ける……そういう対決よ!」

春香「……なんという発想をするの千早ちゃん……」

律子「リスペクトと暴力がまざって、わけの分からない精神状態での殴り合い……見たことないわね……」

あずさ「ええ~! 褒めるのはいいけれど、そんな勝負はちょっと……」

千早「あずささん! 本気でお願いします!」

あずさ「ええぇ~!」

亜美「褒め合いからの殴り合い! こりゃー見ものだよ!!」

ウォオオオ!! ヤレー!!!

真美「お客さんもヒートアップしてるYO!」

――
――――

真美「リングの設置かんりょー!!」

亜美「さいてーげんの安全のため、ボクシンググローブをお二方にははめてもらうよーん!」

真美「赤コーナー! 人呼んで765のおっとりお姉さん! 流離いの女神三浦あずさ―!!」

アズササーン! スキダー!!

あずさ「あはは……精一杯、がんばります~!」


律子「腹筋で鍛えた千早のお腹に、どれほど突き刺さるパンチを放てるか……」


亜美「青コーナー! 765が誇るウルトラ歌姫! 鋼の全方位無敵ガール如月千早ー!」

チ・ハ・ヤ!! チ・ハ・ヤ!! マケルナー!!

千早「やるべきことをやるだけです!」キリッ!

春香「かわいらしい、キャットファイトになることを祈るよ……」


亜美「じゃぁ、試合開始ー!! 千早お姉ちゃんのターンから!!」カーン!!

千早「あずささんをまずは褒めないと……かわいいところは、>>43>>44ね!」

全て

千早「あずささんは……胸がかわいいです!」ピンポーン!

千早「胸にふさわしいふわふわの雰囲気がかわいいです」ピンポーン!

千早「うっかりやなところも親しみやすくてかわいいです! 魅力的な胸を持ってるのに無防備なところもかわいいです!」ピンポーン!ピンポーン!

亜美「おおっ!? すごい勢い!」

千早「気遣いができて決して起こらないやさしい性格がかわいいです! お姉さんの自負をもってがんばろうとするところもかわいいです!
   あらあら~っていういかにもお姉さんな口癖もかわいいです! アホ毛が感情にリンクしてピコピコ揺れるのもかわいいです!
   何度言っても迷子になるのが子どもっぽくてかわいいです! 年増って言われても怒れずに静かに悲しんじゃうところもかわいいです!」ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!


千早「というか! 全てが! かわいいですー!!!」ピンポーン!


律子「」

あずさ「あら…………あら……そんな面と向かって言われたら……///」

真美「あずさお姉ちゃん顔赤ーい!」

あずさ「困っちゃうわ~……もう~!」テレテレ

千早「ではいきますよ ――はぁっ!!」ドゴォ!!

あずさ「ごふぉぉっッ!!?」

亜美「照れてる最中に見事なぼでーぶろー!?」

春香「なんて勝負なの……これ」

律子「十一回答えたから、後十連撃。――受けた称賛の分だけ、お腹はダメージを受ける……!」

あずさ「……ぇほ……なんで……!」

千早「えいっ! このっ! このこのこの!」ドゴ! メキィ! ドスドスドス!!

あずさ「ぎゃっ、ひっ、くふ……っ!!」

千早「この勝負は、絶対に、勝たなきゃ、いけないん――」ドコドコドンバス!

あずさ「ま、まって、ぢぃ、はゃ……!」

千早「です!!」ドスゥ!!

あずさ「くふっ」

亜美「千早お姉ちゃん見事な先制攻撃ー!!」

律子「くすぐられた自尊心――打撃によって浮かれた心が受ける落差……! 精神的にもショックでしょうね」

あずさ「……」

亜美「このままダウンしてしまうのかーっ!?」

あずさ「――――>>51

なんてね

あずさ「――――なんてね」

千早「!?」

真美「おおっ、あずさお姉ちゃん余裕の表情!」

あずさ「今度はこっちの番ね~うふふふふふふふふ」

律子「こ、このプレッシャーは!」

真美「体が、弾けるような……! これがあずさお姉ちゃんのオーラ……!」

春香「ここまでの力を秘めていたんですか……!」

千早(冷静になるのよ……歌唱力あるあずささんなんだから、腹筋が強く、しなやかだっただけのこと……!)

あずさ「うふふふ。千早ちゃんの、いいところはー……」

+10分まで安価受付

あずさ「千早ちゃんはストイックなところがかわいいわね。応援したくなっちゃう」ピンポーン

あずさ「真面目にトレーニングして鍛えた腹筋を見ると、それが分かって愛しくなるわ」ピンポーン

あずさ「打ちとけると固い感じが抜けて、心を開いて甘えてくれるのもいいところね」ピンポーン

あずさ「そうなったら千早ちゃんちょっと重いくらいの愛をくれるんだけど、それがまた千早ちゃんらしくていじらしく思えるわ」ピンポーン

あずさ「そんなクールなのに甘えん坊っていう意外さが魅力よね」ピンポーン

あずさ「そう言うと、照れちゃうけど、その表情もとってもかわいいわ~」ピンポーン

あずさ「あと、スレンダーな体形に憧れるわ。とっても素敵よ~」ピンポーン

あずさ「バストが72ってことを気にしてるようだけど、そんなことを気にする所に普通の女の子なんだなって思えてかわいらしいわ」ピンポーン


律子「なんて母性に溢れた答え方!」

亜美「なんか千早お姉ちゃんのお母さんみたい!」

千早「う……あぅ……///」

春香(照れた顔可愛い!)

あずさ「じゃあ――いくわね。えーいっ」

千早(このパンチの威力は……>>68並!!)

あずさ「」ヒュッ!!

千早「ぐ……ふっ!」バシィィン!!

真美「千早お姉ちゃんが一撃でロープまで吹っ飛んだー!」

律子「見えなかった……あの拳速、真並じゃない!」

春香「おっそろし~!!」

あずさ「大丈夫? 千早ちゃん。無理だったら言ってね?」

千早「ぎ、ギブアップは……しません!」

あずさ「そう――じゃあ、次いくわ」

千早(腹筋に意識を集ちゅ)

バシィイイン!!!

千早「がっ……!!!」

千早(……なんて、威力……!! これが後、六発!?)

千早(駄目……!! 手を、打たなきゃ! >>76をする!)

ラブリービーム

千早「はぁああああ……!」

あずさ「?」

真美「おおっ! あの構えは!」

春香「久しく見てなかったよ――瑠璃の歌姫の秘技を!」


千早「ラブリービーム発射きゅんっ♡」


律子「……」

亜美「……」

真美「……」

春香「……」

あずさ「あら~、とってもかわいいわ~」ピンポーン!

ドシュバキドンドスドスバキドゴォ!!

千早「ぐ……、うっ……!」

あずさ「私の番はこれで終わりね……」

春香「大丈夫千早ちゃん!」

千早「ええ、なんてこと、ないわ……」

千早(ビーム発射から、あずささん少し手加減をしてくれた……耐えられるくらいには……!)

律子「じゃあ、また千早の番に……」

千早「待って! このスタイルでは長引いてしまうわ!」

真美「え?」

千早「これは攻める番になったら、回復ができてしまう……ターン制は試合の長期化を招くわ」

律子「確かにね。ならどうしようか」

千早「リアルタイム制を導入したらどうかしら。ボクシングのように3分間、褒め合い叩き合う……」

亜美「それで決着がつかなかったら、判定かー……」

真美「いいんじゃない?」

春香「あずささんもそれでいいですか?」

あずさ「みなさんがそういうなら~」

律子(あずささん、リアルタイム制はじっくり考えてる暇ないんですよ……)

春香「褒めながら叩けばいいんだよね」

亜美「そーだねー。なんか変な絵になりそーだけど!」

律子「判定を瞬時に行うため、グローブに細工をするわね。褒めてなかったらグローブが空気で膨らんで威力が無くなるわ」

真美「それじゃあ、デスマッチの再開だー!」カーン!

ワアアアアアアアアアアアッ!!!


千早「スピード対決になる……!」

あずさ「いくわよ~!」

千早「あずささん――>>83!」

あずさ「千早ちゃん……>>86

体重測定のたびに凹むカワイイ!

胸囲測定のたびに凹むカワイイ!

千早「体重測定のたびに凹むカワイイ! 」ブンッ

あずさ「胸囲測定のたびに凹むカワイイ!」ブアッ

ドスッ! ドスッ!

千早「……」

あずさ「……」

千早「くっ!」ガクッ!

あずさ「ああぁ~!」ガクッ!

亜美「両者ヒザをついたーっ!!」

律子「パンチよりも、言葉の方にダメージを受けたみたいね……」

千早「大丈夫、経験の分だけ私が早く立ち上がれる!」スクッ!

春香「千早ちゃんが立った!」

千早(ここはチャンス! ……しかもあずささんにはラブリービームの隠された効果>>91が発動している!)

あずさ「あ、あら?」

口がくちばしになる

千早「口がくちばしになる効果が!」

あずさ「ひゃれれ? く、くひぐわ~!!??」

亜美「あずさお姉ちゃん鳥になっちゃった!?」

律子「……この話のリアルレベルはどうなってるのよ」

千早「クチバシ付けてアヒルの練習してるあずささんかわいい!」ピンドカッ!

あずさ「ふふぇえ~!!」

春香「おおっ!?」

あずさ「ど、どーひまふぉ~!?」

真美「口がくちばしに変わってってるせいでうまくしゃべれてないYO!」

千早「ぺろぺろしたくなるあずささんかわいい!」ピンバシッ!!

律子「この状況って……」




カーン!!

真美「シアイしゅーりょー!!」

千早「あずささんは蒼い鳥かわいい!!」ピンポーンバスッ

千早「……終わりみたいですね。あずささん」

あずさ「く、口がようやく元に戻ったわ~」


春香「判定で決着をつけるんだよね。どっちも倒されてない時は」

亜美「とはいってもほとんど千早お姉ちゃん側の攻撃だったから」

真美「ポイントじゃ圧倒的に……」

律子「千早の勝ちね」

真美「二回戦の勝者は! リベンジ達成! 千早お姉ちゃんだー!!」

ワアアアアアアアアアアッ!!!

千早「ありがとうございます! ありがとうございます!」ペコペコ

あずさ「強かったわ……最後なにもできなかった」

二回戦
千早○ ― あずさ×

亜美「次はいよいよ三回戦!」

真美「勝負を決するラストバトル!」

律子「最後の戦いは互いの要望がミックスされるわ……」


互いを尊敬し、高め合った二人。
765プロに所属し、互いを比較されることは多かった。

女性的には、どちらが上か。
アイドルとしては、どちらが上か。

それぞれの魅力が異なる以上、どちらが上かなどという問いは無益かもしれない――

しかし。千早は最後の相手にあずさを選んだ。

越えなければいけない壁にあずさを設定した。

それは最大の称賛と憧れの表出である。

今日この人を――超える。


千早「最後は>>100で戦いましょう」

あずさ「>>103な感じならふさわしいんじゃないかしら」

歌唱力

かっか

真美「最後の勝負は『歌唱力×人気投票』!」

律子「アイドルは歌と共に歩み……成長してきた」

律子「『超えているか』どうかは、歌えばわかる……そういうことね春香」

春香「えっ、どうして私に振るんですか!? 私がアイドルを代表する天海春香だからですかっ!?
   参ったなー……まあ、その問いはイエスと答えておきます!」

亜美「歌合戦! おたがい自信のある歌を歌い合い、それぞれの人気を比べて三本勝負で決着をつけるよ!!」

春香「三曲で勝負ってことかー」

律子「さあ、この勝負のための特別舞台、>>108に向かいましょう!」

宇宙ステーション

――惑星軌道エレベータ―

千早「私達がいた地球が、どんどん離れてく……」

あずさ「そうね。……思えば遠くに来ちゃったわ」

千早「駆けあがって駆けあがって――空の『星』になる。
   そう目指してきた私たちなら、この宇宙という舞台で歌い合うことは必然だったのかもしれません」

あずさ「うふふ。地球のみーんなに歌を降り注がせることが出来たら……素敵でしょうね~」

千早「あずささん……その広がりのある人柄。……とても、尊敬しています」

あずさ「じゃあ、私も信じてくれてる千早ちゃんのために、お姉さんらしいとこ見せないと、ね」


ゴォオオオオオオ……――――ゴシュゥウン……!


千早「ここが、舞台」


遥かな地球の縁から太陽がのぞき、その光が母なる星と万物たる宇宙に線を引いている。
宇宙のはらからには幾万の星が煌めき、今宵の二つの星の舞踏を見守っていた。

亜美「歌姫達の到着だー!」

律子「二人が歌い合うこの舞台は、水瀬財閥がスポンサーとなって行われております(宣伝)」

真美「オーディエンスの兄ちゃん姉ちゃん! 用意はいいかい!!」

律子「『千早ルート最終決戦』!」

春香「開始ぃぃいいいいいっ!!!」

亜美「ぶおおお~!!(ほら貝)」


地球を下に。
ファン達を地上に置いた――天上の舞台。
――ラスト・バトル


千早「私は――>>117を歌います!」

あずさ「その歌で来るなら……私は>>120かしら」

THE IDOLM@STER

無印の方な

春香「千早ちゃんは『The iDOLM@STER』かぁ」

律子「アイドルになる決意を歌った曲ね」


~♪

千早「もう伏し目がちな昨日なんていらない~♪」

千早(決意を……)

千早(『アイドル』として――私はあずささんに勝ちたい!)

千早(そう私は……アイドルでありたいんだ)


あずさ「……」


千早「男なら耐えられない痛みでも 女なら耐えられます」

千早「強いから~♪」ジャーン!


http://www.youtube.com/watch?v=L3QB7FTteYY

あずさ「とっても良かったわ~千早ちゃん」パチパチ

春香「うんうん、とってもかわいかった!」

律子「次は……」

あずさ「はぁい。わたしは『ラ❤ブ❤リ』を歌いまーす!」

律子「あずささんには珍しいアップテンポな曲……」

亜美「けっこー難しい曲だよね!」


~♪

あずさ「ねぇねぇねぇ? 好きになってい~いですか~♪」

あずさ「ねぇねぇねぇ? 好きになっていただけ~ますか~♪」


千早(かわいい……こんな歌まで歌いこなせるんですね……)


http://www.youtube.com/watch?v=o7TOBYCGJ5U

あずさ「恋心♪ 私だけの Love♪Love♪ みんなあ・げ・る あなたが好きよ」

あずさ「――私を 好~き?♪」ジャーン


真美「最後のところハンザイ的だね」

亜美「兄ちゃんなんかはすごく好きそーだねっ!」

千早(一曲目から、あずささんは外してきた……)

律子(新鮮味あるイメージをぶつけて、原点ともいえる千早の曲と差別化を図ったのね……)

千早(それが吉と出るか、凶と出るか……♪)

あずさ「気持ちよく歌えたわ~」

亜美「じゃあ、人気投票といきますかー」

真美「地球の皆! オラに意見を分けてくれー!!」

律子「地球を見下ろしながらいうんじゃないわよ」

>>130から>>140 千早『The iDOLM@STER』orあずさ『ラ❤ブ❤リ』

あずささん

千早

律子「地上から反響が送られて来たわ!」

真美「半々くらい来てるっぽいけど……」

亜美「りっちゃん集計はよ!」

律子「あなたたちも手伝いなさいよ……」





春香「では勝者を発表しまーす!」

律子(なぜ春香が……)

千早(お願い……!)

あずさ「ドキドキしちゃうわね~」

春香「接戦でしたが……僅差で千早ちゃんの勝ち!」

千早「……! やった! やったわ!」

あずさ「あらら負けちゃったわね。すごいわ! 千早ちゃん!」

千早「えへへ……」

亜美「油断しちゃダメだよ千早おねえちゃ~ん!」

真美「二本先取なんだかんね!」

千早「そ、そうね気を引き締めるわ」

亜美「なぜこのような評価になったのか審査員の意見をチョーダイするよ!」

審査員ルーム

響「千早の歌はなんと言っても>>146だからな!」

美希「あずさの歌はちょっと>>148なカンジがしたの」

貴音「それでこのような結果になったと言えるでしょう」

王道

響「千早の歌は王道だったからね!」

真美「おおー、やはり王道は強いみたいだねぃ」

律子「千早がそれを歌ったことにも価値があったんでしょうね。千早のチョイスを褒めるべきね」

千早「そんな……ふふ」テレテレ

貴音「勝つべくして勝ったといえるでしょう」

千早「もう、私の気を抜かせようとしたってダメですよ」

響「あはは、そうは言ってもみんな本音だからなー」

あずさ「絶賛じゃない! すごいわ~」

春香「スタンダードこそ最強ですよ! 最強!」

千早「少し恥ずかしいわ……」

美希「それにひきかえ、あずさの歌は神だったの」

響「ああ神だったな」

貴音「真神です」

千早「え?」


真美「じゃっ次の勝負に行くよ!」

あずさ「次は私から先に歌うわ。これで負けたらおしまいだからがんばらなきゃ」

千早「気を取り直して……ここで勝負を決める!」

響「うわー貴音が月を見て目が赤くなってる! どうしたんだー!」

貴音「はぁあぁあああああっ……!!」

美希「ここじゃ月に近すぎてなにかモンダイがあるのかも!」

千早(ぐっ、気になるけど集中しなさい! 如月千早!)




あずさ「私は>>155を歌います~」

隣に…

あずさ「私のそばにいつもあった曲……『隣に…』を、みなさんに捧げます……」

千早「……ついに来ましたか。待っていましたよ」

~♪

あずさ「すぅー……」

真美(な、なに!? 空気が変わった)

亜美(イントロ中の雰囲気だけで……胸の奥が掴まれたみたいに――)

あずさ「空に抱かれ 雲が流れてく」

あずさ「風を揺らして 木々が語る――――」


静粛に……厳かに。やさしく……透き通った歌声がこの天井の舞台に満ちる。

哀惜が震え、切なさがとうとうと空間を潤ませていく。

最上の――最後の歌。

三浦あずさの心の内を掬う、珠玉の旋律。

息をすることすら忘れ、人はその声を聞く。――ただ声だけを。魂だけを。

http://www.youtube.com/watch?v=rNJM5priRlw

あずさ「――そばにいると約束をした あなたは ――♪」

あずさ「嘘つきだね ♪」



――

――――

響「うぁあああああ……!」

真美「ぐすっ」

美希「もう、感動して泣いちゃうなんて審査員、失格なの……ぐすっ、響ぃ」

貴音「歌声で平静に戻りました……あずさは真、神ですね……」

律子「すごい……」

千早「そう……これが最上。私が認めた最高の相手の最高の曲……」

千早「私は、これを越えようとがんばってきたんですよ……あずささん」


千早「迎えうつために……>>165を歌います!」

約束

千早「素晴らしかったです。やはり私の最後の相手はあずささんだと再確認しました」

あずさ「ありがとう。千早ちゃん」

千早「あずささん……みんなとの思い出を背負って、私は歌います」

あずさ「うん。見てるわ……しっかりと」

千早「はい。――行ってきます!」


~♪

千早(あずささん……私を支えてくれたみんなの……曲です。あなたも私の心にいるんです)

千早「ねえ今 見つめているよ 離れていても」


過去を乗り越える。

憧れに生きていた自分で、今、万感の歌を紡ぐ。

生きていた証。歩いていく証。

私は確かにここにあったと、みんなに伝えるための歌。

心を基点に――今それは回りだす。

http://www.youtube.com/watch?v=zIb_LJwXask

La  La  La  La  La  La  La  La

La  La  La  La  La  La  La  La ――♪



――

――――



律子「……亜美、地球のみんなの答えを頂戴」

亜美「うん」

>>175から>>185 あずさ『隣に…』or千早『約束』

あずささん

千早

真美「すごいね、あずさお姉ちゃん」

亜美「亜美達もあんな風になれるかな……」

千早「……」

千早「まだ、だめ――だったようです」

春香「ち、千早ちゃん……」

千早「なんでしょうね。――少し嬉しくすらあります」

千早「まだまだ、上ってあるんだって、そう思います」

頭上に広がる宇宙を仰ぎ、千早はそう言った。


二本目
あずさ勝利――


あずさ「うふふ。もっと自分といっしょに育てていけたらいいわね。その歌――」

真美「……で、結局。最後までもつれこんだね」

律子「そこまで伯仲しているってことでしょう」

亜美「ていうかさ! ラストバトルにふさわしいガチバトルだったのにまだ決着つかないなんて、こっからどーすんのさ!」

響「こっからは、心を摘む戦いになるぞ……」

美希「スベテをかけたイノチのやりとりってやつだね!」

春香「そんな物騒な戦いになるの!?」

貴音「ここまで場が極まれば、天より他知るもの無しの死闘になりましょう」

亜美「うあうあーR指定はカンベンだよー!」


千早「最後、ですね。あずささん」

あずさ「とっても楽しかったわ、千早ちゃん」


千早「……最後の曲は>>191で行きましょうか」

あずさ「私は、>>194

春香(さあ……私のところまで上がってくるのは誰!?)

9:02pm

megare

千早「私は『9:02pm』を歌います」

律子「! 千早、あずささんのイメージが強い曲を!」

亜美「おおー! これがひびきんの言ってた心を摘む戦いってやつなんだね!」

響「そうだぞ!」

真美「これが死闘……!」

亜美「じゃあ、あずさお姉ちゃんは!?」


あずさ「私は『MEGARE!』を歌います~」


真美「あれ?」

美希「相変わらずマイペースなのあずさは」

春香「美希が言うかぁ……」

律子「最終決戦だから、なにかギミック入れようかしら」

春香「普通に比べあったほうがいいんじゃないですか?」

亜美「スリルも必要だよはるるん!」

真美「真美は……余計なことしないでしないでいいと思う」

律子「ふむ……」

律子「>>202の方がいいわね」

流氷の上でライブ

宇宙空間で流れる氷といえば、彗星か

律子「流氷の上でのライブ……! これで行きましょう!」

美希「ええーっ! 律子本気なの!?」

律子「さんをつけなさい! 本気よ!」

響「プロデューサーってやつは変な発想する人ばっかりなのかー?」

春香「せっかく宇宙に来ているのに……」

律子「彗星ライブよ!!」

春香「え」

律子「彗星の核は氷からできているの! それに乗って、地球へと飛来しながら最終バトル……どう? 亜美真美!」

真美「か、かっこいーじゃん!」

亜美「ラスボス戦にふさわしーよ!」

律子(>>204さんありがとう)


あずさ「あらあら、私達スターになるのねー!」

千早「え、スターって……ふふふっ! そういう意味ですか、ぷくく……!」

ガコーン


千早「すごく大きい氷の弾にしか見えないんですけど……この上で歌うんですか? 落ちながら?」

律子「大丈夫。入射角の計算はばっちりだから」

亜美「負けた方が燃え尽きるから気をつけてね!」

貴音「そんなに剣呑なのですか……?」

律子「大丈夫! 歌い終わったら燃え尽きる前に、ゼノグラシア号で助けに行くから! 頼んだわよ貴音!」

美希「多分貴音がいるから平気なの」

貴音「なぜそこまで私に期待を……」

律子「これは、どこまで自分の歌に集中できるか……、そして心を込められるかの戦いでもある」

律子「平静を忘れず、アイドルの神髄を地球のみんなに見てもらいなさい!」

春香「明日の新聞の三面記事では見たくないですけどね……」

真美「じゃあ、レッツ、コメットー!!」


千早「勝負です! あずささん!」

あずさ「はーい!」

ゴオオオオオオオォォォ――!!

流れ星――願いを受け止める存在。
それは偶像であるアイドルと根幹を同じくするもの。

その身を燃やし、最高の輝きを――!!

~♪

千早「――Good night ひとりきり」

千早「Make up 落とした素顔 ♪」


http://www.youtube.com/watch?v=kOfU5YiHwO8


千早(大丈夫。私はいつも通り歌うだけ……)

千早(歌詞もこの状況に合っている。より叙情を! より心を!)


しかし、そこで試練がふりかかる! >>218

異星人襲来

亜美「エイリアン亜美だよっ!」ヒョコ

真美「エイリアン真美だよっ!」ヒョコ

千早(!! なに!?)

亜美「触手攻めしちゃうぞー!」

真美「キャトルみーてぃんぐ……だっけ? それしちゃうぞ~!」


律子「これでペースは乱れるか……?」


千早(成程、アイドルの姿勢を試すつもりね)

千早「~♪」

亜美「うあうあ~! 歌に集中しちゃってるよー!」

真美「……この曲、いいね。なんだかオシャレで……」

亜美「真美が引き込まれてどうすんのさ! 次はあずさお姉ちゃんとこに行くよ!」

あずさへの試練 >>222

異星人が一緒に歌う

あずさ「私だけができるスマイル めちゃめちゃ魅力でしょ?」

あずさ「私だけのとっておきポーズ ドッキリーあん♪せくしぃ~」

http://www.youtube.com/watch?v=g4hWjNxcb5A


真美「私だけが持ってるボイス 」ヒョコ

亜美「届いているのかな?」ヒョコ

あずさ「! めざせ アイドル ~♪」

あずさ亜美真美「なーんばーワーン!」

あずさ「~♪」ニコニコ

亜美(あり? あずさお姉ちゃん……笑って)

真美(楽しそう?)


律子「そうか――あずささんはマイペースで『MEGARE!』選んだわけでもなかったのね」

春香「このハプニングすら楽しむ姿勢……千早ちゃんが最初に歌った『The iDOLM@STER』に合わせてきてるんだ!」

響「自分は最初から気付いてたぞ!」


あずさ「~♪」

楽しそうに、明るく、さらりと愚痴を流し、揚々と――

三浦あずさの根幹を、『MEGARE!』に注ぎこんでいく。


春香「千早ちゃんの気質とはまた違う魅力……」

美希「これが、あずさ……!」

あずさ「~♪」


律子「かわいい……」


千早「――♪」


春香「かっこいい……」


二人の流れる星の歌姫。

歌唱力のみならず、アイドルとしてのその姿勢のぶつかり合い。

一方は気高く、ストイックに……されど温かく。

一方は優しく、純粋に……そして温かく。

これは、如月千早と『9:02pm』の組み合わせと、三浦あずさと『MEGARE!』の組み合わせの、勝負。

一つになった『アイドルと歌』同士の勝負だった。


光る二つのほうき星を仰ぐ人々は、そのどちらの光をより魅力的に思うのか。

亜美「燃え尽きるまで、時間がない! りっちゃん!さいごの判定――っ!!」

>>230から>>236 如月千早と『9:02pm』or三浦あずさと『MEGARE!』

あずさ

双子の宇宙人

千早(――!?)

歌い終わり……彗星の落下の轟音が耳を叩く。

……が、心の集中にすぐさまその音は遠のいた。

代わりに、視線の先の光にすべての注意は収束している。

輝く氷の彗星の上。そこになんとも軽やかに歌い、踊る女性――。

振りまかれた光が、宇宙の星々と太陽の輝きと組み合わさり、一瞬その女性の背に、“煌めく翼”を千早に見せていた。

千早(女神様――?)


星が、墜ちる。



一分後。二つの彗星は鮮烈な光を地球の空に振りまき、完全に消滅した。
 

太平洋



春香「律子さーん! 救助はいつですかー?」

律子「水瀬財閥と通信が採れたわ。じきに来るでしょう」

美希「もっと早く脱出させれば、海に不時着することも無かったの」

貴音「美希。私はベストを尽くしたと自負しておりますよ。そして不時着水はとてもとても難しいのですよ」

亜美「まぁまぁミキミキ、大気圏突入をケーケンできてよかったじゃん!」

真美「うんうん、中々できるもんじゃないよー!」

美希「でも死ぬかと思ったの……」

響「海の上は寒いしなー」


千早「……」

あずさ「……」

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