ぼく「ドアノブに変えられてしまったのか」 (3)

午前6時4分。
夜を明かした人間にとっては気怠い一日の終わりで、ぱちくりと目を覚ましたばかりの人間にとっては気怠い一日の始まりである。
もちろん前者のぼくは、夜勤明けであろう隣の部屋の住民が帰宅する足音を聞いてそろそろ眠りにつこうと考えていた。
寝る前にゴミを出そうと思い、玄関のドアノブを握ると声が聞こえた。
「もう寝るのかい」
「ああ寝るよ」
思わず、返事をしてしまった。

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