豊音「ちっちゃくなりたい」(118)
ID:RgDjzCf80の代行
代行感謝です、コメディものです
おうはやくしろよ
とあるデパート
塞「えっ、どうしたの急に?」
豊音「…水着のサイズが無い」うぅ…
エイスリン「170ナラ アルヨ」
豊音「サイズが無い…」フルフル
胡桃「女性用の小さいサイズと男性用の大きいサイズはあるのにね」
豊音「…サイズ…」ウルウル
白望「永水の人達との海水浴…」
豊音「うぅ…」
エイスリン「トヨネ キカクガイ!」
胡桃「そういえば、豊音がいつも着てる服はどうしてるの?」
豊音「家の近くになじみの被服屋さんがあって、あたし用に特別に作ってもらってるよ」
塞「へぇ、どうりでオシャレさんだと思った」
豊音「凄いんだよーそこのおばさん」
豊音「あたしが他の服屋でかわいいって思った服を持ってくと」
豊音「すぐに私用のサイズで再現してくれるんだ」
白望「…一応お店で買うんだ」
豊音「そうだよー、だって“お買い物”したいもん!」フリフリ
もういっこ支援
豊音「この制服もそこの特注品だよ!」
白望「学校創設以来の巨人だからね…」
エイスリン「ノッポサン!」
塞「その人に頼めないの、水着?」
豊音「うーん、前に一度スクール水着を作ってもらったことはあるけど」
豊音「こんなフリフリでパレオな水着作れるかなー?」
胡桃「そもそも時間がないよ!」
豊音「胡桃は普段どうしてるの?」
塞「あー気になる、130台も中々見つからないと思うけど」
胡桃「え、そ、そんなことないよ」
胡桃「普通に洋服屋さんに行って選んでるよ、XSとか」
エイスリン「ダイハ ショウヲ カネル?」
胡桃(言えない…いつも女児用コーナーで探してるなんて言えない…)
白望(言えない…胡桃の着ていた服が女児用コーナーに売ってたなんて言えない…)
豊音「ちっちゃくなりたい」
胡桃「無理!」
豊音「…ちっちゃくはなれないけど、おっきくならなれるよー」
塞「…えぇ!?」
豊音「そ~れぇ~」スック
胡桃「うわ!さらにおっきくなった!」
エイスリン「Wow!! Unbelievable!!」
塞「まだ成長してるっていうの!?」
豊音「実はね、ずっとスカートの中で中腰だったんだ」
白望「なんでまたそんな大変なことを…」
豊音「………小学生の頃にね、どんどん高くなる背が嫌になって」
豊音「あるときからスカートの中でいつも中腰するようにしたんだ」
豊音「みんなと同じ方向をみても、見える景色が違う」
豊音「どんどん地面が遠くなる」
豊音「どんどんみんなとはなれていく」
豊音「なんだか怖かった」
豊音「だから少しでも背をちっちゃくしようと、中腰をはじめたんだ」
豊音「そのうち成長は止まってくれて」
豊音「もうこの身長も慣れちゃったけど、中腰で生活することはずっと続けてた」
豊音「でも今は違う理由ができたよ……」
豊音「みんなと同じ景色を見たいから」
胡桃「とよねぇ……」ウルウル
豊音「……こんな感じでイッパツ芸にもできるしね!」スック
白望「胡桃、ポジティブに生きよう」
胡桃「……」
胡桃「じゃ、じゃああたしは爪先立ちし続けるもん!」スック
白望(あぁ…言ってしまった…)
塞「胡桃…無理しなくてもいいのに」
豊音「あ、あそこにクレープ屋さんがある」
豊音「行ってみようよー!」
エイスリン「イコウ!」スタタッ
白望「ダルい…だけどクレープの為なら」シュバッ
塞「あたしはチョコ&アイスで」
豊音「えっとえっと、ピンクグレープフルーツソルベアンドクリームとゴールデンデリシャスアップルシャーベットをダブルで下さいっ!」
胡桃「待…って…!」プルプル
塞「売り場に戻ってきたけど」
エイスリン「クルミノ セモ モドッタ!」
胡桃「うるさいそこ!」
豊音「ほんとにどうしよう…」
白望「もう170で妥協したら?」
豊音「そ、それは、ちょっとハズカシイというか、しげきてきというか」
エイスリン「」カキカキバッ
塞「…マイクロビキニ?」
胡桃「はれんち!」
エイスリン「ニュージーランドデハ フツウ」
塞「あぁ、ヌーディストビーチとかありそうだもんね」
白望「エイスリンも行った事あるの…?」
エイスリン「ウン!」
豊音「エイちゃんのヌー……///」バフッ
胡桃「はわわわ……///」バフッ
塞「……最高ね///」bグッ!
エイスリン(見に行っただけだけどね)
塞「あー、これとか可愛くない?」
豊音「わー!水玉フリルでちょーかわいいよー!」
エイスリン「So cute! ステキ!」
塞「しかも40%OFFだって!あたしこれにしようかな?」
胡桃「あ、売り場のPOPになんか書いてあるよ」
はやりんフェア実施中!!
現役アイドル瑞橋はやりがプロデュースしたモデルを最大50%OFF!!
これでアラサーだって『牌のおねえさん』だぞ!?
塞「…別のにしましょう」
白望「このセールって意味あるのかな…」
風呂入ってくる
塞「これなんてどう?」
エイスリン「Sexy!」
白望「………」
塞「だめだめ、せっかくいい体してるんだからもっと大胆にするわ!」
エイスリン「How does this look on me?」
白望「………oh///」
豊音「……小さい」シュン
胡桃「……大きい」シュン
塞「ひと通り見たけど、豊音と胡桃の分は決まらなかったわね…」
胡桃「あきらめて女児用にしようかな…」
エイスリン「クルミ コドモデモ カワイイ!」
胡桃「…うん、アリガトウエイチャン」グサッ
豊音「海に行くってわかってたら、家から持ってきたのになぁ」
豊音「うーん、もうシャツでもいいかな…」
白望「それはだめ」
胡桃「え?」
塞「どうしたのシロ?」
白望「ここは豊音の水着を見つけるべき」
豊音「うん、そうしたいんだけど…」
白望「海なのに水着じゃないなんてもったいない」
エイスリン「……モシカシテ トヨネノ ミズギガ ミタイ ダケ?」
塞「はっは~ん、それであの時あんなに積極的だったのね」
胡桃「シロがそんなえろっえろな子だったなんて…」
白望「い、いや、そうじゃなくて…」
豊音「…えへへー、ちょーうれしいよー///」
塞「あ、これとか豊音に似合いそう!」
豊音「170…つまり175くらいが限度…あたしは197…」ブツブツ
豊音「はぁ…ちっちゃくなりたい」
霞「私もよ」
胡桃塞エイスリン白望「!?」
小蒔「こんにちは、宮守の皆さん」
エイスリン「エイスイノ ヒトタチ!」
初美「奇遇ですねー、皆さんも水着を買いに?」
塞「えぇ、せっかくなんで皆で新しく水着を買おうとしてて」
巴「私達もですよ。今ちょうど選び終わったとこなんですが…」
胡桃「…?石戸さんだけ袋がないけど」
春「……入らなかった」ポリポリ
白望「あぁ…なるほど…」
霞「はるちゃんや小蒔ちゃんは入ったのに…ぐぬぬ…」
初美「霞ちゃんは制服も上だけ特注ですからねー」ケラケラ
春「…乳袋増設とか、前代未聞…」
塞「大きければいいってものでも無いのね…」
豊音「あたしの制服も全身特注品だよー」
霞「お互い、大きさに苦労してるわね…」
胡桃「……!」
胡桃「…薄墨さん」
初美「はっちゃんでいいですよー」
胡桃「はっちゃんさんは、どんな水着を買ったの…?」
小蒔「あぁ、はっちゃんの水着はいつも…」
初美「」ババーン
塞「スクール水着…」
白望「しかも女児用…」
胡桃「」
初美「この体型だと普通の水着だとスカスカなんですよー」
初美「でもわたしなら、これを着るのに相応しい見た目ですからねー」
エイスリン「ペドイ!」
初美「誰かさんにはできない真似ですよー」
霞「それはどういう意味かしら…」ゴゴゴゴゴゴゴ
豊音「あー!絶一門の神様が見えるよー!」
巴「はっちゃんじゃなかったら誰にも出来ないと思うんですが…」
春「……自意識過剰」ポリポリ
胡桃「…参考にならなかった」シュン
小蒔「それを言うなら、春ちゃんが一番真似できません」
塞「…?かわいいと思うけどそんなに幼いかしら」
巴「……この子、絆創膏で来たんです」
エイスリン「バンソーコー?」
胡桃「どういうこと?」
春「…3枚あれは十分…」
豊音胡桃塞エイ白望「……!!?」
豊音「はわわわ、ちょー過激だよー!」
白望「どう考えても捕まる…」
霞「急いで水着をレンタルしたわよ、あの時は本当に驚いたわ」
塞「レンタルがあってほんとに良かったわね…」
春「…海外にはヌーディストビーチがある…捕まるのはおかしい…」
胡桃「その考え方のほうがおかしい!」
エイスリン「HENTAI!」
小蒔「あっ、これとかとても可愛らしくないですか?」
霞「あらほんと。小蒔ちゃんはこういうフリフリしたのが似合うわね」
塞「うらやましいなぁ、ああいうのって人を選ぶのに」
エイスリン「コマキ ステキ!」
初美「誰かさんが着ると、牌のおねいさんを思い出しちゃいますからねー」
霞「」ゴゴゴゴゴゴ
白望「言わなきゃいいのに…」
巴「お陰でお祓いが増えて大変です」
春「……あれも、スキンシップ」
豊音「…いいなー」
豊音「あたしもああいうの着てみたいけど」
豊音「きっとキツい…とか思われちゃうんだろうなー」
豊音「はぁ…ちっちゃくなりたいよー」
霞「……こうなったらやるしかないわね」
霞「小蒔ちゃん、あれをやるわよ」
巴「えぇ!?また姫様にやらせるんですか!?」
霞「海に犠牲はつきものよ」
小蒔「えぇ、皆さんとの海のためならそのくらい平気です!」
初美「海に行くだけなのに大げさですよー」
胡桃「あれって?」
小蒔「わたしに生霊を堕ろして願いを叶えてもらいます!」
塞「そんなことができるの!?」
小蒔「はい、生霊の嫉妬の力を利用します」
小蒔「例えば生霊の主が太っていて、その事にコンプレックスを抱いていた場合」
小蒔「太りたいというお願いなら、やつあたりの要領で叶えてもらえます」
エイスリン「ミコサン スゴイ!」
白望「巫女とは一体…」
塞「この場合、ぺったんこな人とちんちくりんな人の霊が出ればいい訳ね」
豊音「胡桃が出てくれば一発だよー」
胡桃「う、うるさい豊音!あたしは別に背もおもちも大きくなくていいもん!」
白望「…ばっちり叶えてくれそうだね」
小蒔「大事なのはその人がコンプレックスを抱いているかどうかです」
小蒔「その人が自分に満足していたら失敗です」
春「…呼び出す相手は指定出来ない…」
エイスリン「アタリ トッテモ スクナソウ」
霞「僅かな可能性でも賭けてみないと結果はでないものよ?」
霞「それじゃ早速始めましょうか、小蒔ちゃん」
小蒔「はいっ」
巴「ねんねこね~、おやすみなさい姫様」
小蒔「すぅ…」
胡桃「結局寝るんだ…」
小蒔『わたしを呼んだのはあなたたち?』
塞「この声とあの∠みたいな髪は…」
豊音「わー、チャンピオンだー!」
霞「落ち着いて、あれは生霊であって宮永さん本人ではないわ」
白望「なんという洗濯板…」
豊音「霞ちゃんの願いなら叶えられそうだねー」
照『こんにちは皆さん』ニカッ
エイスリン「チャンピオン エガオ!」
照『今日はどんな理由で呼ばれたのでしょうか?』ニコニコ
塞「こんな良い人そうなのに高校生の頂点なんて信じられないわね」
初美「これは…今回は大変なことになるかもしれませんねー」
白望「…?」
霞「単刀直入に言うわ」
霞「あなた、貧乳ね」
照『』
豊音胡桃塞エイスリン白望「!!?」
━━━霞「まるでまな板のようね、貧乳というより無乳ね」
━━━照『』
胡桃「か、かか霞さん…一体何を…」
巴「生霊の執念を煽ってるんですよ」
━━━霞「母性の象徴たる胸がないなんて、あなたそれでも女性?」
━━━照『』
春「…嫉妬心を高めてやつあたりさせる…」
塞「そ、そうなの?そういうもんなの?」
━━━霞「自覚してるのかしら。あなたの周りにあなたより貧乳の方がいらして?」
━━━照『』
初美「…でも霞ちゃんあれをやるときの顔がマジなんですよねー」
白望「…あぁ、確かに」
━━━霞「見なさいな、この豊満な胸。あなたにはどんな詰め物をしても追いつけないわよ」
━━━照『』
………………………
……………………………
エイスリン「モウ20プンクライ タッタ」
豊音「霞さんすごいよー、才能あるよー」
塞「デパートの真ん中で延々罵声を浴びせるって…」
白望「でもこれ、傍から見ると爆乳さんが巨乳さんを貧乳だって罵ってるんだよね…」
胡桃「おもちこわい!」
巴「…そろそろ締めに入ると思うんですが…」
霞「どぉ? 悔しくなくて?」ハァハァ
霞「悔しかったらこの胸、小さくしてみなさいな」ゲシゲシ
照『……』
照『……』
照『うぅ…』ボロボロ
胡桃「泣いた!?」
照『物心ついたときからわたしはずっとペタンコだった…』ポロッ
白望「なんか語りだした…」
照『周りに貧乳だって言ってる人がいてもわたしより絶対膨らんでた…』ポロ…
照『淡にも、誠子にも、あげく妹の咲にだって負けてた…』ポロ
照『牛乳だっていっぱい飲んだ。お菓子だってプリンとかケーキとかたくさん食べた』グズッ
照『骨が丈夫になってコークスクリューまで出来るようになった。でもペタンコだった…』ボロロロ
照『チャンピオンの特集?そんなんで写真なんて取らないでよ』ウッウッ
照『うまく正面でポーズして、それっぽい服のシワを作る特訓までしたのよ…』ズズッ
塞「うわぁ、チャンピオンの涙ぐましい裏話を聞いてしまったわ…」
照『うわあああぁぁあん』ザー
霞「あ、あら、どうしましょう…」
初美「調子に乗り過ぎですよー」
霞「そうなんだけど、途中で気持ちよくなってしまって…」
春「…目的を見失った…」
巴「とりあえず、どう収集つけましょうか…」
エイスリン「ダイジョウブ」ナデナデ
豊音「エイちゃん!?」
照『…ふぇ?』
エイスリン「ヒンニュウデモ ダイジョウブ」ナデナデ
照『うぅ…でもぉ…』ポロポロ
エイスリン「アッチヲミテ」
照『…?』
胡桃初美「?」
エイスリン「アノコタチ、ムネナクテモ、キニシテナイ」
胡桃初美「!?」
照『……わたしより…無さそう!』
エイスリン「“オッパイに大小の貴賤なし”」
照『!!』
エイスリン「ゲンキ ダシテ」
照『うん…ありがとう…なんだか泣いてスッキリできた』
照『皆さんもありがとう、心の悩みがちょっとだけスッキリしました』
照『…今度会う時は胸を強調させる服で来るわね!』
照『それじゃあさようなら?!』
照『……わたしより…無さそう!』
エイスリン「“オッパイに大小の貴賤なし”」
照『!!』
エイスリン「ゲンキ ダシテ」
照『うん…ありがとう…なんだか泣いてスッキリできた』
照『皆さんもありがとう、心の悩みがちょっとだけスッキリしました』
照『…今度会う時は胸を強調させる服で来るわね!』
照『それじゃあさようなら~!』
………………………
淡「えっ、テルーそれ買うの?」
淡(て、テルーの鉄板がよく見えるけど……)
照「似合う?」
淡「え、あぁ、うん、似合うよ?」
………………………
白望「帰っちゃった…」
エイスリン「ゲンキ モドッタ!」
胡桃「宮永さんに負けた……」ズーン
初美「いや、見た感じ、3mmくらいわたしが勝っていたはずですよー」
豊音「チャンピオン、面白い人だったねー」
塞「…ってそうじゃないでしょ、最初の目的は?」
小蒔「……ふぁ……う………あ…おはようございます…」
小蒔「お二人とも小さく…なって無いですね…」
霞「……リベンジしましょうか」
巴「まだやるんですか!?」
春「泥沼…」
霞「だ、大丈夫よ、今度は豊音ちゃんに罵ってもらえばいいんだから」
豊音「えっ?あたし!?」
豊音「罵倒かぁ…うまくできるかなぁ」
巴「ねんねこね~、姫様おやすみなさい」
小蒔「すぅ…」
塞「某のび太くん並みの睡眠スキルね…」
白望「ちょっとうらやましい…」
小蒔『ころもを呼んだのはお前たちか』
エイスリン「コロモ……?」
巴「あら、姫様の装束が勝手にはだけていく…」
胡桃「…はれんち!」
春「これは…NAGANO STYLE…!」
霞「長野のころもというと……龍門渕の天江さんかしらね」
衣『いかにも、龍門渕の天江衣とは私のことだ』
衣『衣を呼んだのはそなたたちか?』
豊音「うわー本物だー、ちっちゃくてかわいいよー!」
初美「うーん…互角…ですかー…?」
塞「天江さんなら二人とも願いを叶えてくれそうだけど…」
エイスリン「トヨネ バトウ デキル?」
霞「さぁ豊音ちゃん、思う存分罵るのよ!」
豊音「えーと、天江さんの悪口を言えばいいんだよね…」
豊音「うわーちょーちっちゃいよー、ほんとに子供みたいだよー!」ニコッ
衣『なっ……』
巴「思ったより大丈夫そうですね」
━━━━衣「こどもじゃないころもだ!高校生だ!」
━━━━豊音「えー、でもこんなにちっちゃくてペッタンコなのにー?」
霞「意外と上手いじゃない、豊音ちゃん」
━━━━衣「見たところお前たちも高校生ではないか!衣と同じだ!」
━━━━豊音「でもおもちと背はこんなに違うよー」タカイタカーイ
エイスリン「トヨネ タノシソウ!」
━━━━衣「こ、衣は2年生だから!まだ成長するから!」
━━━━豊音「女の子は高校生からはめったにおっきくならないよ?」
塞「まるで妹をからかってる姉みたいね」
━━━衣「ほら、あそこに衣より矮小な奴が!」
━━━豊音「んー、胡桃ちゃんもちっちゃいけど、天江さんにはかなわないよー」ナデナデ
胡桃「…勝った!」
………………………
……………………………
初美「もう20分は経ちましたけど」
春「…完全に姉妹…」
衣『わぁ!地面が遠いぞ!』キャッキャ
豊音「トヨネ号発進!」ダダダダッ
白望「まぁ、こうなると思った…」
衣『……』
豊音「…? どうしたの?」
衣『そろそろお別れのようだ…』
豊音「えっ、どうして?」
衣『衣はもう帰るべき所に帰らなくてはならない』
巴「姫様のお昼寝は大体20分ですからね…」
豊音「そんな…寂しいよー」
衣『そんな悲しい顔をするな、もとより私は衣であって衣で無いものなのだ』
豊音「でも、衣ちゃんと遊んだ事は大切な想い出だよ…?」
衣『大丈夫、本物の私はきっとお前のことを覚えているはずだ』
衣『今度会う時はもっと大きくなってもっと高い肩車になってやるからな』
衣『それでは、さらばだ』
豊音「また会おうね~……!」
………………………
純「どうした?」
衣「その…タカイタカーイをしてくれぬか…?」
純「はぁ?」
衣「肩車でもいいぞ?」
純「お前子供子供言われすぎてついに中身まで子供になっちまったのか?」
衣「…いやか?」
純「…しょーがねーなー…」
………………………
小蒔「……ぅん…ふぇぁ、あ……おはようございます」
小蒔「お二人とも小さく…なってないですね…」
小蒔「それではもう一度…」
白望「ちょいタンマ」
白望「ダルいからこれもうやめよう…」
巴「そうですね…肝心のふたりがあの調子ですからね…」
春「…どSと天使…」
塞「結局振り出しに戻ってしまったわね…」
エイスリン「マタ アシタ サガス?」
胡桃「あたし女児用でもいいかな…」
豊音「うぅ…ちっちゃくなりたいよー」
霞「私もよ…」
小蒔「はぁ…皆さん落ち込んでらっしゃいますね…」
小蒔「……あら?この雑誌……」
WEEKLY麻雀TODAY
『謎に包まれた雀士、トッププロ三尋木咏の素顔に迫る!』
咏──やだな~えりちゃん、密着したいならわざわざ取材なんてごまかさなくても良かったのに。
えり──いえ、私は三尋木プロとご一緒によく仕事するから仕事を回されただけです。
咏──ちぇ~、つれないな~。
えり──それにしても、三尋木プロはご自宅では着物じゃないんですね。
咏──まぁねぃ。着物の時も多いけど、あれはやっぱり勝負服だし。
えり──どんなブランドをお召になるんですか?
咏──なになになに、えりちゃん気になるの?
えり──いえ、取材リストに入ってるから聞いただけだけです。
咏──えりちゃんてば~恥ずかしがりぃ。
えり──………。
咏──うーん、アタシはさぁこんなちんちくりんな体じゃん?だから服のサイズにはけっこー気ィ使ってるよ?
えり──オシャレをしても大きさがあってないと締まりませんからね。
咏──最近じゃあ『l noue』とか『DOM』かなぁ。
咏──あれ大きいサイズありますを売りにしてるけど、意外と小さいサイズまで幅広く揃えてんの。
えり──ニッチな客層を狙ったブランドなんですかね。
咏──それでいて可愛いのとか揃っててさぁ!あ、こないだそこで新しい水着買ったんだけどさ。えりちゃん、見たい!?
えり──いえ別に。
咏──……つれないなぁ。
小蒔「……これです!」
………………………
……………………………
塞「さすが東京、アパレルなら探せば一発で見つかるわね」
エイスリン「クルミモ トヨネモ ダイマンゾク!」
豊音「『I noue』すごい!210とか初めて見たよ!」
胡桃「うん…東京来てよかった!」ウルッ
白望「まさか豊音サイズの人間があんなにいるなんて…」
小蒔「霞ちゃんも可愛いのが見つかって良かったですね」
初美「霞ちゃんの胸に入る先があったなんて衝撃です~」
巴「ほとんど一枚布でしたけどね…」
霞「さすが『DOM』ね…チェックしておきましょう」
春「…まさか絆創膏まであると思わなかった」ポリポリ
塞「あ、あたしたちこっちなんですけど」
霞「じゃあここでお別れね」
豊音「今度は海で会おうねー!」
エイスリン「トテモ タノシカッタ」
巴「ええ、海が待ち遠しくなりました」
初美「チャンピオンには負けられない…次までに特訓ですよー!」
白望「それ…何の特訓?」
小蒔「あっ、浮き輪を膨らませるのをわすr」
胡桃「忘れていいよ!」
春「…多分ビーチボール膨らませてくる…」
「「さようなら~、またね~」」
………………………
塞「ところで豊音はどんなの買ったの?」
胡桃「あー見たい!豊音いつの間にか買っちゃってたもん」
豊音「えっ、そ、それは別にいいんじゃないかなー?」
エイスリン「ミタイミタイ!」
白望「何か理由でもあるの…?」
豊音「……ぅんと……ぇと……シロに最初に見て欲しいから…」
塞胡桃エイ「!?」
豊音「……それでびっくりさせたいなー…なんて……えへへ」
白望「………」プシュー
塞「…シロの奴、想像してるわね…」
胡桃「…はれんち!」
エイスリン「タラシ!」
豊音「へへっ、だから海水浴までおあずけだよっ!」
白望「……うん」
カン!
以上です。拙い文章ですが支援その他ありがとう
海水浴編はよ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません