ベルトルト「百人一首?」(73)

初ssです!なんとなく百人一首。見るだけどうぞ

アルミン「うん。おじいちゃんの本に載ってたんだ!」

ベルトルト「聞いたことないなあ…どういうものなの?」

アルミン「”日本”という、壁の外の国が作ったんだって」

ベルトルト「壁の外、か」

アルミン「昔の偉い人が、五七五七七のリズムで詩を作ったんだ。その詩が百個あるから百人一首っていうんだって」

ベルトルト「百個も?すごいね」

アルミン「この百人一首は、主に競技として扱うらしいんだ」

ベルトルト「詩が競技?」



言い忘れましたが、ベルユミ設定です

アルミン「えっとね、上の句と呼ばれる札を読んでいる間に、それに対応する下の句という札をどれだけ取れたか競うんだって」

ベルトルト「つまり、百個覚えなきゃいけないってこと?」

アルミン「まあね。でも下の句も読まれるから、それに素早く反応すればいいんだよ」

ベルトルト「うーん、僕には難しそうだなあ」

アルミン「僕にも。だから詩として楽しむことにするよ」ハハハ

ユミル「よう。クリスタ見なかったか?」

ベルトルト「あ、ユミル」

アルミン「クリスタは見てないよ」

序盤も序盤だからまだ何とも言えないが
cp有りよりほのぼのの方がいい気がする
でも期待してる、がんばれ

ユミル「そうか。お前らは何やってんだ?」

ベルトルト「アルミンが百人一首について教えてくれたんだ」

ユミル「百人一首か…どっかで聞いたことあるな

アルミン「え、知ってるの?」

ユミル「まあ少しだけな。詩が百個あって、それぞれに意味があんだろ?」
   (壁外で聞いたかもしれないな…)

アルミン「うん、そうそう。意味も、一つにたくさんの解釈があって面白いんだよ」

ユミル「へえ」

ベルトルト「その解釈、今度聞きたいな!」

アルミン「いいよ、じゃ調べておくね!」

ベルトルト「ありがとう!」

>>4おお…うーん、考えておく
でもありがとう!


ユミル「私も気になるな」

アルミン「ユミルにも教えてあげるね」

ユミル「おう、期待しておく」

クリスタ「ユミルー!!」

ユミル「あ、クリスタ。どこ行ってたんだよ」

クリスタ「あはは、ごめんね。水汲みに行ったら迷っちゃって」

ユミル「アホか。そういうのはサシャにやらせればいいんだよ」

クリスタ「もー、そうやってサシャをいじめるの?」

ユミル「いいから、部屋に戻るぞ。じゃあな二人とも」

アルミン「うん、バイバイ」

ベルトルト「またね」

>>4おお…うーん、考えておく
でもありがとう!


ユミル「私も気になるな」

アルミン「ユミルにも教えてあげるね」

ユミル「おう、期待しておく」

クリスタ「ユミルー!!」

ユミル「あ、クリスタ。どこ行ってたんだよ」

クリスタ「あはは、ごめんね。水汲みに行ったら迷っちゃって」

ユミル「アホか。そういうのはサシャにやらせればいいんだよ」

クリスタ「もー、そうやってサシャをいじめるの?」

ユミル「いいから、部屋に戻るぞ。じゃあな二人とも」

アルミン「うん、バイバイ」

ベルトルト「またね」

二回送っちまった…


クリスタ「ねえ、何話してたの?」

ユミル「何でもねえよ」

クリスタ「えーっ!ずるい!」

ユミル「お子様には早い話だ」

クリスタ「お子様じゃないもん!」プンプン

ユミル「はいはい、今日は遅いし寝るぞ」

クリスタ「んむぅ…お休み」

ユミル「お休みー」

翌朝


ユミル「ふぁぁ…久々の休みだな…ん?」

”ユミルヘ。今日はライナーと出掛けてくるね! クリスタ”





ユミル「…………………ふっ」




ユミル「あんのクソゴリラァァァァァァァァ!ふざけてんじゃねええええええええええええええ」

最近糞コテ増えたな
中学生ってもう受験終わったの?

気にしなくていいよ
>>1の文章読みやすいからガッツリ読みたい
書き溜めてから投下してくれるとありがたいな

いや、もう無理して書かなくても良いよ
気持ち悪い擁護レスするやつ沸いて書きにくいと思うし

>>10受験生に見えるのはただ単に文才がないだけなんだ

>>11ありがとう…書き溜めたからガッツリ見ておくれ

>>12いやあでも>>11みたいな人がいるからさ、もうちょい頑張るわ


今日の分投下

ユミル(休みだからか…人があんまいねえな)

アルミン「あ、ユミル。おはよう」

ユミル「おう、アルミンか。おはよう。ベルトルさんも」

ベルトルト「今丁度百人一首の話をしてたんだ。混ざる?」

ユミル「混ざる混ざる」

アルミン「百人一首にはね、一首から百首まで順番があるんだって」

ユミル「順番?」

アルミン「あ、でも競技の時はランダムに読まれるらしい」

ベルトルト「難しそう…」

アルミン「まあ、競技についてはあんまり調べてないけど…」

ユミル「意味についてはわかったのか?」

アルミン「うん。本当にいっぱいあったから面白かったよ!じゃあね、例えば一首目の、
     ”秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露に濡れつつ”と言うのがあるんだけど」

ユミル「なげぇ…」

ベルトルト「聞いたことのない言い回しだね…」

アルミン「この意味は、”秋の田んぼにある小屋は、屋根の編み目が粗くて隙間だらけなので、私の服の袖が夜露に濡れてしまう”ということなんだって」

ユミル「意味の方がなげぇ」

ベルトルト「へえ~、奥が深いんだね。色んな解釈が出来るのも頷けるよ」

アルミン「一首目、二首目は状況や風景を詠んだものなんだけど…三首目は恋の詩なんだ。」

ベルユミ「恋の詩?」

アルミン「三首目だけじゃない百人一首のほとんどが恋の詩なんだ。」

ユミル「昔のお偉いさん方は恋のことばっか考えてたって訳か?」ケラケラ

アルミン「あながち間違いじゃないかもね」

ベルトルト「三首目ってどんなの?」

アルミン「三首目は、”あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む”。”山鳥の長く垂れ下がっている尾のように、長い長い夜を愛する人と離れ離れになって、ひとり寂しく寝るのだろう”って意味なんだ」

ベルトルト「えええ切ない…」

ユミル「悲しい恋の詩か?」

アルミン「そうだねえ…あ、百首と、その意味をまとめてみたから息抜きにでも読んでよ」!

ユミル「おお、ありがとう」

ベルトルト「ありがたく読ませてもらうよ」

アルミン「僕、まだ調べたいことがあるから図書館にいるね!何かあったら来て」

ユミル「わかった」

ベルトルト「これ読んでるね~」

ユミル「んー、本を読むのは得意じゃねえが…まあ読んでみるか」

ベルトルト「そうだね」

ユミル「…」ペラッ

ベルトルト「…」ペラッ

ユミル「確かに…」

ベルトルト「ん?」

ユミル「恋の詩が多いなあ…」

ベルトルト「だね…この”みかの原…”とか」

ユミル「ん、それいい詩だな」

ベルトルト「偉い人達にとって恋は魅力的だったのかもね」

ユミル「私だったら自分の恋について詠んだ詩が何年も残ってたら死にたくなるけどな」

ベルトルト「あはは…僕もそうかも」

ユミル「でも、してみたい気もするな」

ベルトルト「え?」

ユミル「私を好きになる物好きはいないだろうけどな」ハハハ

ベルトルト「そ、そんなことないよ…ユミル、意外と優しいし」オロオロ

ユミル「意外は余計だ」ゲシッ

ベルトルト「痛い!」

ユミル「…でもありがとな、ベルトルさん」ニコッ

ベルトルト「え、あ、うん」ドキッ
     (今なんかドキッとした!…ユミルってこんな可愛かったっけ)ドキドキ

ユミル「?おーい、ベルトルさん?」

ベルトルト「!わっ!何!?」

ユミル「あ?いや、ボーッとしてるから」

ベルトルト「えっ!?な、何でもないよ!さあ読もう!」アセアセ

ユミル「…?変な奴」

ベルトルト(お、落ち着け!僕は戦士だ!僕は!戦士!戦士!)ドキドキドキドキ

ユミル(何だこいつ)

ベルトルト「…あ」

ユミル「ん?」

ベルトルト「この詩…」

ユミル「?」スッ

”陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに”
”「しのぶもじ摺り」という乱れ染めの布の模様のように、私の心も乱れてしまった。誰のせいだろうか。私は誰にも心を乱されたくなかったのに。”

ベルトルト(なんか…ライナーみたい。クリスタといるときの…。あ、そういえば今日クリスタと出掛けるって言ってたな。君は…本当に戦士なのかな)

ユミル「なるほど」

ベルトルト「え?」

ユミル「ベルトルさんにはこういう相手がいるってことか?」

ベルトルト「え、ちょっと待ってちg」

ユミル「面白そうだな!探ってきてやるぜ!」ダッ

ベルトルト「」

ベルトルト(どうしてそうなった…どうしたんだユミル…どこ行ったんだ…)

ベルトルト(てか速い…なにあのスピード…どうしたらいいんだ)

ベルトルト「…アルミンとこ行こう…」ナミダメ


ユミル「面白い話聞いちまったな…」ダダダダダ

ユミル(ベルトルさんが恋とはな…誰が知ってるかな)ダダダダダ

ユミル(情報屋のミーナか…恋バナには必要なハンナとかか?)ダダダダダ

ユミル(こんな時に限ってライナーいねえしな…ほんと何なんだあのクソホモゴリラ…)ダダダダダ

教官「おい走んな!!!!」

ユミル「あ、すいません」ペコッ

ユミル(…アルミンに聞いてみるかな)


図書館

ベルトルト「アルミン…いる?」グスッ

アルミン「やあベルトルト…ってどうして泣いてるの!?」

ベルトルト「う…ユミルが壮大な勘違いをして…どっか行っちゃって…」グスグス

アルミン「勘違い?何があったのさ…」

カクカクシカジカ

アルミン「そっか…ユミルがそんな勘違いを…」

ベルトルト「通じただと…!?」

アルミン「まあ何となくは。きっとユミルはそれをネタに脅そうとか考えてるんだろうな…」

ベルトルト「え、嘘怖い」

アルミン「…でも本当に、ベルトルトにはそういう人はいないの?」

ベルトルト「え…うーん、いない、と思う」
     (ドキッとはしたけど)

アルミン「ふうん…」
    (ぜってーいそう)

ユミル「おーい、アルミン…てベルトルさんもいたか」

ベルトルト「ファッ!?ゆ、ユミル…」ガタガタ

ユミル「うーん、まあ丁度いいか」

ベルトルト「な、なにを」

ユミル「こいつの好きな奴知らないか?」

ベルトルト「」

アルミン(うわあ)

アルミン「えっ、知らないよ…」

ユミル「だってベルトルさんがこの詩をさ…」

ベルトルト「ご、ごめんユミル!」

ユミル「へ」

ベルトルト「それ、僕のことじゃなくて…ライナーみたいだと思って…」グスッ

ユミル「え!?な、何で泣くんだよ!?ちょ、わ、悪かったって」

ベルトルト「だってそれで脅そうとか…思ってたんでしょ…?」グスン

ユミル「なっ」ギクッ

アルミン「…」サッ

ユミル(アルミンか…)

ベルトルト「で、でも勘違いさせたんなら…ごめん…」グスッ

ユミル「だ、だから泣くなって!!あーもう、あ、ほら!百人一首の本読もうぜ!」バッ

アルミン「それ今僕が読んでたh」

ユミル「あ?」

アルミン「ナンデモアリマセン」

ユミル「ほら!読め!」

ベルトルト「う、うん…ありがとう」

アルミン(取られた…酷いよユミル)

ユミル「あ、そうだベルトルさん」

ベルトルト「ん?」

ユミル「来週の休日、街へいかねえか?ここの本だけじゃ資料不足だろ、本屋行こうぜ」

アルミン(デートのお誘いか)

ベルトルト「え、えっ!?あ、アルミンもい、行くよねえ!?」
     (二人じゃないよね!?違うよね!)

アルミン「え?」
    (なにこの反応。こいつぜってーユミルのこと好きだろ…)

アルミン「あ、はは、僕やることあるから、二人で行ってきなよ(棒読み)」

ベルトルト「えっ」

ユミル「じゃあ決まりだな。ベルトルさん、来週の休日九時に門の前で」

ベルトルト「ファッ!?」

ユミル「もう夜なんで行くわ」スタスタ

アルミン「え、もうそんな時間か…ご飯食べに行こうよ」

ベルトルト「う、うん…」


食堂

クリスタ「あ、ユミル!ただいま~」

ユミル「あ、てめえ…私に黙ってクソホモゴリラと…!」

クリスタ「だって断るのも可哀想だから…」

ユミル「あんな奴断っとけ。セクハラされなかったか?」

クリスタ「ライナーはそんなことしないよっ!」プンプン

ユミル「へえへえわかりましたよ女神様。さっさと飯食うぞ」

クリスタ「もう、話聞いてるの!?」

ユミル「はいはい」


ライナー「お、ベルトルトとアルミン。今から飯か?」

アルミン「ああ、ライナー。そうだよ」

ベルトルト「ライナー、どうだった?」

ライナー「おう、今日はすごく楽しかったぞ!クリスタが可愛かった」

ベルトルト「そ、そう良かったね…」

アルミン(クリスタ…だと…!?)

ライナー「ベルトルト達は何やってたんだ?」

アルミン「特に何もしてないよ」
    (クリスタと出掛けてた奴に言うことなどない)

ベルトルト「えっ…あ、うん。そうだね」
     (なんとなく察した…)

ライナー「ん、そうか。じゃあ俺も飯食うかな」



ベルトルト「御馳走様」ガタッ

ライナー「早いな」

アルミン「どっか行くの?」

ベルトルト「あ、ううん。部屋に戻ってるよ」

ライナー「おう、俺も食ったら戻るわ」

ベルトルト「うん、わかった」


部屋(男子寮)

ベルトルト(百人一首の本、結構読み終わっちゃったな。確かにこれじゃ資料不足かも…早くユミルと買いに行きたいなあ…)

ベルトルト「!!!な、なんでユミルのことなんかっ」

”ユミル「…でもありがとな、ベルトルさん」ニコッ”

ベルトルト(いやあれはそういうんじゃないドキッとしただけだ…そう、そうだ僕は戦士僕は戦士僕は戦士…)

ベルトルト「…寝よ」


食堂

ユミル(ベルトルさん、どっか行ったな…一体どこへ…いや、何でベルトルさん気にしてんだ私は)

クリスタ「ユミル?どうしたの?」

ユミル「…いや、先に寝てるな」

クリスタ「え?う、うん、わかった」

ライナー「く、クリスタ!俺と一緒に食べy」

ユミル「失せろホモゴリラ」

ライナー「」

アルミン(ざまあ)

少し空けてしまいましたが…続き投下します



何やかんやあって休日の朝

アルミン「起きて、ベルトルト」

ベルトルト「うーん…zzz」

アルミン「今日はユミルとデー…出掛けるんでしょ」

ベルトルト「ハッ!そういえばそうだ!ど、どうしよう」

アルミン「あと一時間だよ。ほら、急がないと!」

ベルトルト「う、うん。着替えなきゃ…」

一時間後、門の前

ユミル(ベルトルさんおせえ…)

ベルトルト「ユミル!ご、ごめんね、遅れちゃって…」

ユミル「いや、いいよ。さっさと行くぞ!」

ベルトルト「うん。どこの本屋さんに行くの?」

ユミル「そこの大通りの本屋だ。迷子になるなよ?」スタスタ

ベルトルト「え、よ、待ってよ!」タタタッ


本屋

ユミル「さて、ここにはあるのかな…」

ベルトルト「どうだろう…壁外の国のことだもんね。見つかるかなあ」

ユミル「聞いてみるか。おいおっさん」

店主「何だいお姉さん」

ユミル「百人一首っていうものについて書いてある本ねーか?」

店主「百人一首…?」

ユミル「壁外の国のものなんだけどよ」

店主「壁外か…こないだ憲兵が持っていっちまったかもしれねえ」

ベルトルト「やっぱりないか…」

ユミル「そうか、わかった。ありがとう」

店主「すまねえな、調べておくよ」

ベルトルト「あ、ありがとうございます!」

ユミル「じゃあ、行くかベルトルさん」

ベルトルト「えっと…次はどこに行くの?」

ユミル「んー、昼も近いし飯でも食うか」

ベルトルト「あ、じゃああそこの店はどう?僕結構好きなんだ」

ユミル「お、いいな。よし行こう」

イタリアンっぽい店

店員「二名様、こちらへどうぞ」

ユミル「どれにすっかなー」ガタッ

ベルトルト「ここはミートソーススパゲッティが美味しいんだよ!」ガタッ

ユミル「へえ…私もそれにしようかな」

ベルトルト「わかった。あ、すいません」

店員「はい、メニューの方お決まりでしょうか?」

ベルトルト「ミートソース二つと…あ、飲み物どうする?」

ユミル「コーヒー」

ベルトルト「あ、じゃあコーヒーも二つで」

店員「かしこまりました」



十分後くらい

店員「ミートソースとコーヒーお持ちしました」

ベルトルト「お、いただきます」

ユミル「いただきまーす」

ベルトルト「どう?美味しい?」モグモグ

ユミル「ああ、うまい。しかしパスタが好きなんて意外と女っぽいんだな」モグモグ

ベルトルト「!そ、そんなことないよっ///」テレテレ

ユミル(ここで照れるのか?)

ベルトルト(そういえばユミルって…食べ方とか姿勢とか綺麗だなあ)チラッ

ユミル「うまうま」モグモグ

ベルトルト(いつもだと気づかなかったかも…綺麗…だな…)ジー

またま大分あけてしまいましたが、投下します


ユミル「どうした?」モグモグ

ベルトルト「!!な、何でもないよっ!!」アセアセ

ユミル「お、おう…早く食べろよ」

ベルトルト「うん…」モグモグ


ユミル「はあ、食ったな」

ベルトルト「うん、美味しかった…この後はどうしようか?」

ユミル「んー、適当にブラブラするか?」

ベルトルト「そうだね、いいよ」

店員「失礼します、こちらパフェでございます」

ユミル「?いや、私達は頼んでないが…」

店員「当店の”カップルサービス”でございます。どうぞごゆっくり」ニッコリ

ベルトルト「…?」

ユミル「どう…も…」

ベルユミ「…!?」

ユミル「なななななな何を」

ベルトルト「」コウチョク

ユミル「あ、べ、ベルトルさん!?」

ベルトルト「へ!?あ、あ、ごめん///」

ユミル「…しょうがねえ、食うか………」モグモグ

ベルトルト「う、ん…」モグモグ



ユミル「いやあ…びっくり、したな…」

ベルトルト「そ、うだね…ああいうの、初めてで…///」

ユミル「ぶ、ブラブラしに行くか」

ベルトルト「うん」


大通り

ベルトルト「あれ、今日は出店が出てるね」

ユミル「壁外から収穫があったんだろうな、珍しい」

ベルトルト「見ていく?」

ユミル「おう。…へえ、雑貨屋とかもあるんだな」

ベルトルト「本当だ…あ、これ綺麗」

ユミル「はは、ベルトルさん本当に女子っぽいな」

ベルトルト「そ、そんなことないってば…///」テレテレ

ユミル(だからなんでここで照れるんだろう…)

ユミル「…あ」

ベルトルト「ん…?赤石の、ネックレス…?ユミル、欲しいの?」

ユミル「あ、いや、別にそういうわけじゃ…」

ベルトルト「これください」

店主「はいよ」チャリッ

ユミル「は!?お前話聞いてんのかよ!」

ベルトルト「いいから、受け取って?」

ユミル「いや、でも」

ベルトルト「僕と街に来てくれた…お礼、だから…」

ユミル「…ーーーーっ!ああ、もう!おっさん!この色違いの青い奴もくれ!!」

店主「はいよ」チャリッ

ベルトルト「え?いや、あの、僕は」アセアセ

ユミル「うるせえ!受け取れ!……美味いパスタ屋を教えてくれた礼だ」

ベルトルト「あ、ありがとう…///」

ユミル「なくすなよ」

ベルトルト「うん、大事にする…」

ユミル「日が傾いてきたな、帰ろう」

ベルトルト「うんっ!」



女子寮

ユミル「ただいまーっ」

サシャ「あ、ユミル!お帰りなさーい」

クリスタ「お帰り。どこに行ってたの?」

ユミル「まあちょっと本を探しに。見つからなかったけどな」

ミカサ「?見慣れないネックレスを着けている」

ユミル「あ、ああ。出店が出てたんでな、買ったんだ」

サシャ「へえ、綺麗ですね!」

クリスタ「…それって誰かに貰ったんじゃn」

ユミル「さて、私は寝るかなーっ」

クリスタ「ちょっと!聞かせてくれたっていいじゃない!」プンプン

ユミル「お前も寝ろ!」

ミカサ「クリスタ、明日は立体機動訓練がある…もう寝るべき」

クリスタ「…はーい」



男子寮

ベルトルト「ふー…」

アルミン「あ、ベルトルトお帰り!楽しかった?」

ベルトルト「アルミン…楽しかったよ!あ、でも本は見つからなかったんだ…」

アルミン「そっかあ…残念。でもね…」ガサゴソ

ベルトルト「ん?」

アルミン「じゃーんっ!百人一首の本だよ!」

ベルトルト「わ、すごい!どうしたの?」

アルミン「実は僕も街に出てたんだけど、行きつけの本屋に交渉したら譲ってくれたんだ!」

ベルトルト「へえ、すごい!…街にいたのなら、声掛けてくれれば良かったのに」

アルミン「いやあ、だってお邪魔しちゃうと悪いし」

ベルトルト「お、おじゃ…僕とユミルはそんなんじゃないよっ///」カアァァァァ

アルミン「ふふ、冗談だよ。僕はもう読み終わったから、これ貸してあげるね」

ベルトルト「おお…ありがとう!」

アルミン「じゃあもう寝よう?明日は立体機動だし…他の男子はもう寝ちゃってるしね」

ベルトルト「そうだね、じゃあ、お休み」

アルミン「お休みー」


翌朝

キース「今日は立体機動の訓練をする!油断していると死んでしまうような訓練だ。ここで死ぬようなら巨人の餌にもならん!くれぐれも油断してくれるな。では、班を発表する」



ベルトルト・ユミル・コニー・サシャ

アルミン・ジャン・ミーナ・アニ

ミカサ・ダズ・クリスタ・マルコ

ライナー・エレン・ハンナ・フランツ

キース「以上だ!それではそれぞれ配置につけ!」

一同「「「「「ハッ!」」」」」


コニー「ベルトルト、よろしくな!」

ベルトルト「うん、よろしくね」

サシャ「お、コニーが同じ班ですか…勝負しましょう」バシュッ

コニー「良いぜ!俺が勝つけどな」バシュッ

ユミル「よおベルトルさん。最近一緒にいることが多いな」

ベルトルト「ユミル…そ、そうだね」

ユミル「ほら、行こうぜ」バシュッ

ベルトルト「わわ、ちょっと待ってよ!」バシュッ



アルミン「ジャン、二時の方向に巨人の模型があるよ!」

ジャン「了解っ」ズバッ


エレン「うおりゃあああああああああ」シュウゥゥゥゥ

ライナー「エレン!ガスを蒸かしすぎだ!」


サシャ「うーん、皆頑張ってますねえ!」

コニー「余所見してっともらっちまうぞ!」ズバッ

サシャ「あ、コニーズルいです!」シュバッ



ユミル「こっちにはあんまりねえな…」

ベルトルト「え、あ、そうだね」ドキドキ

ベルトルト(昨日のことがあってからか、ユミルを見るとドキドキする…駄目だ、僕は戦士…なのに)

ユミル「ん、ベルトルさん?別に私に合わせなくてもいいんだぞ」バシュッ

ベルトルト「え?あ、えっと、ほら?班だし、さ?」

ユミル「お、おう…それもそうか」

ベルトルト「あ、ユミル、あっちに模型あるよ!」

ユミル「本当だ。削いでやるか…」バシュッ

カンッ!!

ユミル「!?」(アンカーが…!!!)

ベルトルト「!?ユミルっ!!!」

ユミル(落ちる…!くそっ、ここじゃ巨人化できねえ…!!)

ベルトルト「ユミル!!」(間に合え…!)

ユミル(死ぬ、のかな。こんなつまらないところで…!)

ベルトルト「…くそっ!!!」(間に、合え………)

ユミル「…ははっ」(ああ、つまらない人生だった…)

ベルトルト「手を…っ!」(ユミルが助かるなら、僕は…)



ドサッ





ユミル「……………………!」

ユミル「助かった…?あれ、ベルトルさん、は」

ベルトルト「ユミル…無事…?」

ユミル「!!!ベルトルさん!?血が…」

ベルトルト「大丈夫、みたい、だね。良かった…」ニコッ

ユミル「何で、私なんか」

ベルトルト「何で、だろうね…でも君を助ける為なら、死んでもいいと思った」

ユミル「そんな、こと」

ベルトルト「あれみたい、だね」

ユミル「は?」

ベルトルト「”君がため 惜しからざりし 命さえ”…」

ユミル「…”長くもがなと 思ひけるかな”…だっけか」

ベルトルト「うん…」

ベルトルト「本当に、君を助けるために死んでもいいと、思った」

ベルトルト「でも、今気付いたんだ…僕は、生きたい。君と一緒に…」

ベルトルト「本当は望んじゃいけないことなんだ、けど」

ベルトルト「君が、好き。好き、だよ…」ポロポロ

ユミル「…!」

ベルトルト「だから君を守れて、良かった」ニコッ

ユミル「ーーーー!!ベルトルさん、あんたを必ず、医務室に連れて行くからな」

ベルトルト「え、あ、でも」

ユミル「うるせえ、黙っておぶわれてろ!!」




その後、しっかりとした意識は無かったけど…僕は生きていたみたいだ

今は医務室のベッド…かな、多分。

修復能力…使えないな


おぉ、来てた
乙、乙!

班分けがバランス良いな

>>60そうかな…ありがとう
結構ご都合設定かな、と思ったんだが

投下する!



医務教官「うーん、フーバー君は一ヶ月くらいここにいてもらうことになるかな?」

ユミル「一ヶ月…ですか」

医務教官「まあ彼、成績いいし、そう簡単には落ちないと思うよ」

ユミル「そうですか…」

医務教官「でも怪我をしているから君にはサポートを頼みたいんだけど…いいかな?」

ユミル「はい、もちろんです」



コンコン

ベルトルト「はい、どうぞ」

ユミル「よお、大丈夫か?」

ベルトルト「あ、ユミル!おかげさまで…どうもありがとう」

ユミル「バカ、礼を言うのはこっちなんだが…あ、そういえば、一ヶ月は訓練出来ないらしいぞ」

ベルトルト「一ヶ月か…困ったな」

ユミル「まあ、サポートは、その、してやる、から…」

ベルトルト「えっ…え、えっ、ユミルがっ!?」

ユミル「え、いや、そう言ったつもり…だったんだが」

ベルトルト「え、ああ、そっかあ…嬉しいなあ…えへへ」ニコニコ



コンコン

ベルトルト「はい、どうぞ」

ユミル「よお、大丈夫か?」

ベルトルト「あ、ユミル!おかげさまで…どうもありがとう」

ユミル「バカ、礼を言うのはこっちなんだが…あ、そういえば、一ヶ月は訓練出来ないらしいぞ」

ベルトルト「一ヶ月か…困ったな」

ユミル「まあ、サポートは、その、してやる、から…」

ベルトルト「えっ…え、えっ、ユミルがっ!?」

ユミル「え、いや、そう言ったつもり…だったんだが」

ベルトルト「え、ああ、そっかあ…嬉しいなあ…えへへ」ニコニコ

ユミル(く、くそかわ…)キュン

ユミル「あ、そういえば…返事、してなかったな」



ユミル「私も、好きだ。だから、あの…つ、付き合え…!!///」





ベルトルト「…え、あ、えええ?ええええええ?///」

ユミル「うるせえ!///」

ベルトルト「え、ちょ、もう一回言って!!?」

ユミル「!!もう言わねえよバカ!」プイッ

ベルトルト「あ、わ、ごめ、ん…でも、嬉しいよ…とっても…///」

ユミル「…ふんっ」

ベルトルト「…ふふっ」クスッ

ユミル「何笑ってんだよ!」

ベルトルト「いや、あれは間違いじゃなかったかも、なんて」

ユミル「…はあ?」


”陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに”
僕も、誰にも乱されたくなかった。戦士である僕を、人間にしたくなかった。
でも君のことを想うと、戦士である僕が消えていくんだ。
全部、君だけの僕になってしまう。
ユミル、君のせいだからね…?

ユミル「おい、ベルトルさん?」

ベルトルト「…ううん、何でもない」ニコッ

ユミル「やっぱり変な奴…あ、ネックレスしてんのか?立体機動中は危ないんだから外せば良かったのに」

ベルトルト「…君も着けてるじゃないか」フフ

ユミル「わ、私はいいんだよっ!」

ベルトルト「君も大概変だよ」フフフ

ユミル「……うるせえ!」

ベルトルト「そういえばアルミンが本貸してくれたからさ、また百人一首勉強しよう?」

ユミル「…しょうがねえな」

ベルトルト「ありがとう、ユミル」ニコッ




アルミン「”筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞ積もりて 淵となりぬる”。
”あるかないかの想いでさえ、積もり積もって 今では君のことがこんなにも愛おしい”
ってとこかな…やっぱり百人一首は奥が深いね。次は競技についても調べてみようかな」



終わり

完結です!
読みにくいのは初なのでしょうがない
お付き合いありがとうございました!
時間があれば後日談など書きます

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