八幡「やはり俺の論理は破綻している」 (49)



 周りの人間が中二病とかいう腐敗した楽園で束の間の夢を見ている中、


 論客≪ロジカリスト≫であることを宿命づけられた比企谷八幡≪ロンリーオンリーロジカリスト≫は、日々論戦≪バトルロジカ≫を続けていた。


 右手には極限まで鍛え抜いた理想刃≪リソード≫の論理剣≪ロゴスエッジ≫、左手には理想弾≪リソーダン≫のこめられた論理銃≪ロゴスガン≫。


 倒した論客≪ロジカリスト≫は数知れず。


 まぁ、俺も若さ故に完全論破≪オーバーキル≫し過ぎた感は否めないが、それもまたSSS級論客≪スペシャリスト≫としての業だろう。



 そして、高校生になった俺を待っていたのは!!



<ピーポーピーポー!




 救急車だった。



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数ヵ月後。


平塚「比企谷……何だこれは」

八幡「くくく、問題錯誤≪クエスチョンエラー≫。疑問を提起したのはそっちだ。俺はただ論客≪ロジカリスト≫としての生きる道を示したのみ」

平塚「黙れっ」ゴスッ

   ∧∧.∩      ∩_ ・∵’、
  (    )/ ⊂/"´ ノ )
 ⊂   ノ   /   /vV
  (   ノ    し'`∪
   (ノ

八幡「……ごふっ、……くくく、論戦≪バトルロジカ≫に弾かれし愚者≪ノーネーム≫よ。貴様の暴力≪ギルティ≫など何も効かぬ」フラフラ

平塚「もういい、来い」グイグイ

八幡「……論場≪ロジカルフィールド≫を変えようというのか、面白い」

平塚(何だこいつ頭おかしいのか?)


奉仕部部室。


平塚「入るぞ」ガラッ

雪乃「先生、入る前にノックしてください」

平塚「ああ、気にするな」



八幡「否定≪ネガティブ≫。公共の場でノックをする義務などない。論破≪ロンパ≫」



雪乃「………」

平塚「……こいつのことを頼む」

雪乃「いやで「頼む」

雪乃「……いやで「頼む」

雪乃「………」


平塚「じゃあな、雪ノ下」ガラッ


雪乃「………」

八幡「………」ククク



八幡「さぁ、論戦≪バトルロジカ≫しようぜ」


雪乃「あなた、その意味のわからない造語を口にするのは構わないのだけれど、相手に同意して欲しいならその意味を伝えるべきだわ」

八幡「否定≪ネガティブ≫。それはお前が論客≪バトルロジカ≫として三流であることを告白しているだけ。教えて欲しければ土下座して頼むことだな」

雪乃(何を言っているのか全く分からないわ……)

八幡「くくく、また論破≪コロ≫してしまった……」

雪乃「あなた、それ楽しいのかしら」

八幡「問題錯誤≪クエスチョンエラー≫」

雪乃(問題の失策? ……何を言っているのかしら…)

八幡「楽しいの主体が定義されていない以上、論≪ロジック≫は破綻≪エラー≫を起こす」

雪乃(またエラーが出て来たわ。好きなのかしら……)

雪乃「今日はもう解散にしましょう。明日また部の事を説明するわ」

八幡「くくく、肯定≪ポジティブ≫。論客≪ロジカリスト≫は言語戦場≪ロゴッセウム≫で論破≪コロ≫し合う運命にある。こんな所で遊ぶ暇などない」

雪乃「それは大変ね。それじゃ」テクテクテク

八幡「ああ、次に出会った時がお前の論理終曲≪ロゴスフィナーレ≫だ」

雪乃「………」ピクッ

雪乃(……ロゴスフィナーレ…)



 論客≪ロジカリスト≫は戦いを続ける哀しき運命≪サダメ≫……。



八幡の家。


八幡「………」ガチャッ

小町「……くくく、遅かったな。すでにこの論場≪ロジカルフィールド≫は小町が仕切っている」

八幡「否定≪ネガティブ≫。その論≪ロジック≫で俺を縛るとは小町、初級者≪フレッシュ≫のようだぞ」

小町「……流石おにぃちゃん。小町の偽論≪フェイク≫に反応しないとは」

八幡「当たり前だろ。SSS級≪スペシャリスト≫の最低条件は理想剣≪リソード≫を持つことだ。偽論≪フェイク≫などに惑わされはしない」フッ

小町「………」キュン///

小町(論点≪ロジカルポイント≫高すぎるよぉ///)モジモジ



 論客≪ロジカリスト≫は妹の論心≪ロジカルハート≫さえも強奪≪ウバ≫ってしまうのだった。



この八幡なんで厨二こじらせてるのん?

翌日。


八幡「……くくく、これ以上口を開けば論客≪ロジカリスト≫として理想剣≪リソード≫を抜かざるを得ないぞ」

結衣「うん、よく分かんないけどいいよー!」ニコニコ

八幡「………」

結衣「あれ? りそーど、を抜かないの?」

八幡「………」

結衣「ろじかりらいと、とするんじゃないの?」

八幡「………」

結衣「………?」



八幡「死ねビッチ」



結衣「」



 SSS級≪スペシャリスト≫は一般人に軽々しく論戦≪バトルロジカ≫を魅せたりはしないのだ。



中二って凄いんだな。

>>7 否定≪ネガティブ≫。中二病のような論理破綻≪ロゴスエラー≫した者と論客≪ロジカリスト≫八幡を一緒にするではない。


論破≪ロンパ≫。

>>9 否定≪ネガティブ≫。論客≪ロジカリスト≫は他者を論破≪コロ≫す事で成立するが、中二病は自己完結しかしない。


完全論破≪オーバーキル≫。

放課後。奉仕部。


雪乃「…それじゃあ、部の説明をするわね」

八幡「くくく、論戦≪ラグナロク≫の前哨戦≪バトルロジカ≫ということか」

雪乃「よく分からないけれど、それじゃあこの部活が何か当ててみなさい」

八幡「くくく、その程度の議論≪テーマ≫でSSS級≪スペシャリスト≫の俺を論破≪コロ≫せるとでも?」

雪乃「分からないのかしら?」

八幡「問題錯誤≪クエスチョンエラー≫。活動のない部活がいくら吠えようと存在しないに等しい。論破≪ロンパ≫」

雪乃「活動してるわよ」

八幡「否定≪ネガティブ≫。椅子に座って本を読むだけの部活は部活とは言えない。論破≪ロンパ≫」

雪乃「水泳部が冬場は走るように、野球部が雨の日は室内トレーニングをするように、この部活も本来の役割を果たせない場合があるのよ」

八幡「背理≪リバースロジック≫。その反論は本来の部活動に沿った内容をこなしているが、貴様の読書はただの遊戯≪アソビ≫だ」

雪乃「否定≪ネガティブ≫……っ」ハッ


八幡「……やはり隠していたか」ククク


 SSS級≪スペシャリスト≫を前にすると、どんな論客≪ロジカリスト≫も論戦≪タタカイ≫を挑みたくなる。


 

風呂≪オアシス≫に行ってきます。では!

雪乃「違うわ。今のはあなたが私の言葉を聞いてくれないから」

八幡「否定≪ネガティブ≫。それならば、なぜ言葉につまった? 原因あって行動が生まれるんだぞ。論破≪ロンパ≫」

雪乃「無意識の行動だってあるはずよ」

八幡「問題錯誤≪クエスチョンエラー≫。光があって初めて影が生まれる。そのような一面性だけを議論≪テーマ≫にするなどとは貴様初級者≪フレッシュ≫か?」


雪乃「いいから答えなさい。この部活動は何をするところなの!」


八幡「奉仕部。他人の悩みに対して解決へと導くこと。単に目的を解決するだけでなく、本人が自立し乗り越えられるように促すことも大切な部活」

雪乃「」

八幡(ふん、論客≪ロジカリスト≫に大切なのは情報≪ダンガン≫。勉強≪クンレン≫不足だったな……)



 SSS級は獅子。獅子はどんな獲物に対しても全力を尽くす……!!



 生まれついての論客≪ロジカリスト≫である俺。

 百戦錬磨の負け知らず。

 だが、そんな俺にも苦手な相手≪エネミー≫はいる。


 それが――!!


留美「あー、ろじかりすとだー!」


 小学生!!


八幡「……くくく、言語戦場≪ロゴッセウム≫でもないこんな場所でその名を口にするとはな」

留美「よく分かんないけどバカじゃない?」ハァ?

八幡「背理≪リバースロジック≫。自らの無知を棚に上げて論破≪コロ≫し合おうとは愚かなっ」

留美「小学生に分かるように言ってよバカ」

八幡「否定≪ネガティブ≫。小学生だから分からないんじゃない。貴様が理想剣≪リソード≫を掲げないが故に何も論≪キ≫れないのだ」

留美「……顔はカッコ良いのに、ほんと残念な奴」プイッ

八幡「………っ///」カァ

留美「あー、顔赤くなったーーっ」ヤーイヤーイ

八幡「否定≪ネガティブ≫! 否定≪ネガティブ≫!」



 ……ふっ、無垢≪エンジェル≫な小学生≪テンシ≫を相手にするのは辛いぜっ。



俺用メモ


今日はここまでおやすみなさい。



論客が気になった人はロジカリストでググってみよう!

>>1は論客≪ロジカリスト≫ではありません。

論者の方はちょっと分からないので勉強してきます!

八幡「………」

彩加「………」

八幡(先に動けばやられる……!!)



彩加「んんwww 躊躇するなんて論客とは思えませんなwww」



八幡「否定≪ネガティブ≫。論戦≪バトルロジカ≫とは論破≪コロ≫しあいこそが使命であり、先攻後攻に有利不利はありえん」

彩加「貴殿は異教徒でありながら、優秀なスキルをお持ちだと思っておりましたけどwww やはり導く以外ありえないwww」

八幡「背理≪リバースロジック≫。論戦≪バトルロジカ≫においてあるのは真と偽のみ。優秀などという中途半端なクラスはそんざいしない。論破≪ロンパ≫」

彩加「ぺゃっwww 論じてもないのに戦いを始めるのが貴殿の悪い癖ですぞwww」

八幡「……ならば、言語戦場≪ロゴッセウム≫で論破≪コロ≫しあうのみ」

彩加「んんwww 我の運命力で貴殿を撃破してみせますぞwww」



 その後、女王にうるさいと殴られて二人とも黙った。


八幡「………」テテテ

八幡(なぜこの世界の真理≪トゥルース≫である論客≪ロジカリスト≫を認めないんだ……)



小町「あ、おにぃちゃーん♪」


 説明しよう!

 小町は偽の論客≪ロジカリスト≫であり、大好きなおにぃちゃんの前でだけその“振り”をするのだ!


八幡「くくく……、こんな所で出会うとはやはり論客≪ロジカリスト≫は論破≪コロ≫しあう運命……」

小町「うんっ、そうだよー」ギュッ

八幡「……手にしてくれ///」スッ

小町「……うんっ!」ギュッ



 時には一般人を装う!

 それが真のSSS級≪スペシャリスト≫!!!



小町「そう言えば戸塚先輩が今度役割理論を教えてくれるって!」

八幡「  え?  」

もう少し論者のこと勉強してから続きやります!

当分は論客≪ロジカリスト≫VS論者編です!


戸塚「んんwww やはり論客など役割理論を前にしては役立たずですなwww」

八幡「否定≪ネガティブ≫。俺の理想剣≪リソード≫が役割理論≪ロジカルシールド≫を打ち破る」


葉山「……闇の焔――」

三浦「やめろし、光の精霊が―――」


 続く。。。?

ふえぇ…ろんじゃのらいばるのようじょだよぉ…

>>35 そんなのもいたのか……くそっ、奥が深いぜ……(右手がうずくポーズ)

続きー

戸塚の放課後。

めぐり「彩加殿www 運命力に頼っていると耳にしましたぞwww」

彩加「あwりwえwなwいwww あれは八幡殿を引っかけるためのフェイクですぞwww」

めぐり「んんwww 役割論者がフェイクwww それこそありえないwww」

彩加「………」グスッ

めぐり「!!」

彩加「……だwまwさwれwたwww」

めぐり「騙されましたwww」


二人「wwwww」



 やさしい世界。



放課後。廊下。


八幡「そろそろSSS級≪スペシャル≫論客≪ロジカリスト≫として群がる雑魚≪フライ≫どもを一掃しなくては……」


葉山「貴様、豊穣の女神を失墜させる様な暴言を吐いて何をするつもりだっ」バッ

八幡(葉山隼人……中二病か……まぁ、最初の相手にしては少し物足りないが……)

八幡「よし、良いだろう。貴様から論破≪コロ≫してやろう」

葉山「……俺の右手に宿りし暗黒の光を持って、貴様を滅ぼす!」



二人「「  バトル!!  」」



 説明しよう!

 論客≪ロジカリスト≫同士が戦えば論戦≪バトルロジカ≫になるが、相手は中二病なのでただのバトルとなる!




葉山「テーマは“高校生は希望に満ちている”だ!!」

八幡「………」

八幡(高校生は希望に満ちている。一見すれば穴だらけの泥人形≪マスコット≫に感じるが……)


葉山「ふっ、やはり論客≪ロジカリスト≫は先手が怖いか? ならば我のターン!」


八幡「………っ」

八幡(議論≪テーマ≫についてじっくり考えたくなるのが俺の悪い癖だぜ……)




葉山『  現在の高校生は現実的だ!  』



八幡「………?」

八幡(こんな自己陶酔に命をかけた希望厨のような中二病が希望に対して批判的な意見……だと?)

葉山「……闇の焔は貴様の骨をじっくりと焼き尽くす」キランッ


八幡「否定≪ネガティブ≫。高校生にとっての現実的とは一般社会人にとっての非現実的であり、社会人からしたら彼らの言動は希望を基盤になりたっている。論破≪ロンパ≫」


八幡(ふん、意表を突いたって、論客≪ロジカリスト≫を倒すことはできないぜ)

葉山「……ふっ、その程度か」

八幡「なにっ!?」

葉山「俺のターン! 封印を解き放つ!」バッ

八幡「右手の包帯を解いた!?」



葉山「感じる! 感じるぞ大地≪アース≫!!」ゴゴゴゴゴ



八幡「なんだこの論圧≪プレッシャー≫は……」ゴクリ

※二人の間には中二病でも恋がしたいの妄想バトル的なあれが繰り広げられています。



葉山『 我は現実的と言ったまでで、希望を抱いていないとは言っていない! 』ドォンッ



八幡「………っ」ズズズッ

葉山(ちっ、その程度しか吹き飛ばないか……)ブルブル

葉山「持てよ、俺の右腕……」



八幡「問題錯誤≪クエスチョンエラー≫。議論≪テーマ≫に対する貴様の発言≪ロジカルブラスト≫は破綻≪ブレイク≫している」ザシュッ



葉山「ぐっ……幻惑魔法が通用しないだと?」

八幡「俺を舐めるな。偽論≪フェイク≫など一億通りをこなしている」

葉山「くっ……」

八幡「次は俺の発言≪ロジカルブラスト≫だな」ザッザッ

葉山「な、なぜそこまでのオーラを放てるんだ……」

葉山(俺はこの世界の女神に導かれし勇者ではないのか!?)クッ

八幡「いくぞ――」




八幡『  生物が行動を開始した時、すでにそこには理想と現実が生まれている。つまり、手足を動かすことでさえ希望は存在し、それを叶えて行く 』ブゥゥゥンッ



葉山「ぐぅうう!? なんというパワー!?」

葉山(まさか、この者こそ選ばれし真の賢者≪オウルビィト≫!?)



八幡『  高校生に限らず、人はこの世に生を受けた瞬間から希望を抱いて生きているんだ  』ブッシャァアアアアアッ!!



葉山「ぐぁああああああ!!」ドサッ



八幡『   完全論破≪オーバーキル≫   』チャキンッ




 バトル勝者、比企谷八幡!!




葉山「……俺は…負けたのか」

葉山(選ばれし勇者では……なかったのか…)ガクッ


八幡「葉山、気にするな」


葉山「えっ?」


八幡「俺とお前では戦いの質≪クラス≫が違いすぎる。お前は勇者、俺は論客≪ロジカリスト≫。それで良いんだ」ザッザッ

葉山「……真の賢者≪オウルビィト≫…」クッ



 論客≪ロジカリスト≫は一般人に優しい! それは相手が世界を救う英雄だったとしても!



八幡「おうるびーと? あいつバカじゃねーのか?」



VS総武高校生徒

葉山隼人≪撃破!!≫


んんwwwこれ以上見たいとは思いませんなwww


風呂入って原作読んできます……

俺用メモ

HTML化出してきます。

でも、ぜひ論客≪ロジカリスト≫について一度調べてみてください面白いので!

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