友「悪趣味だね」男「お互い様だろ」 (11)

男「ちょっと協力してほしい事があるんだ」

友「どうしたの。僕で手伝えることなら別に構わないけれど」

男「女さんに告白しようと思うんだけど、何かいい方法ない?」

友「は?」

男「いや、だから。女さんに告白しようと思うんだ」

友「……本気で言ってるの?」

男「うん。本気。だから良い告白の方法を一緒に考えてよ」

友「君さ、僕がこの間話したことをもう忘れたの?」

男「いいや。それはもう鮮明に覚えてるよ」

友「……」

男「だからこそ、さ。 俺は是非ともあの人に告白して、付き合ってみたいんだ」

友「ちなみに」

男「?」

友「君は女さんと付き合って、何がしたいの?」

男「そんなの決まってるじゃないか」



男「――――――。 ―――――――。」



友「ふ、ふふっ、ふふふ……なるほどねぇ、君らしい考えだ」

男「付き合いの長いお前なら、俺の性格も大体分かるだろ?」

友「ああ、腐れ縁もここまで続くと、嫌でも分かってしまうもんさ」

男「で、回答は?」

友「分かった。 君に全面的に協力しよう」

友「ただし、条件が一つだけ」

男「?」

友「全部終わったら、僕に教えてよ。 事の瑣末と結末を、さ」

男「お安い御用だ」

~放課後 空き教室にて~


友「では、作戦会議だ」

男「作戦を立てるような慎重な人間だったっけか、お前」

友「僕が案だけを伝えて君が実行に移すだけというのは、あまり良いスタンスではない」

男「理由は?」

友「お互いそんな感じだと、計画犯と実行犯みたいだろう?」

男「そこまで大仰なものでもないと思うぞ。
  俺は告白してから付き合うまでのプロセスを知りたいだけなんだが」

友「まぁ、そう言わずに。同じ犯人なら折角だし共犯になろうって事さ」

男「大袈裟だなぁ……」

友「まず、女さんの特徴だ。黒板もあることだし、適当に羅列してみようか」

男「おぅ」

友「清楚な黒髪美人。物腰は穏やかで、羨望の眼差しを浴びる事が多い子だね」

男「クラスでも委員長を務めていて、人前でも堂々としている」

友「一言で表せば」

男「模範的優等生」

友「見解は大体同じだね」

男「それ以外に見様が無いのが本音だよ」

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