灰原「なによ」(127)

灰原「なによ」

コナン「120円貸してくれよ」

灰原「はぁ?」

コナン「いやだから、ジュース飲みたいからお金貸してって☆」

灰原「自分で出しなさいよ。そもそも120円も持ってないわけ?」

コナン「財布博士の家に置いてきちゃったしさぁ…頼むよ灰原ぁ~」

灰原「まったく、どうしようもないわね」スッ

コナン「サンキュー!」

灰原「お金の管理もできない人におつかいを頼むなんて、博士も博士ね」

ピッ、ガコン
パコ

コナン「っはぁ~、やっぱうまいなぁ~」グピグビ

灰原「そんな美味しそうに飲まれてジュースも幸せね。…って、なにそれ」

コナン「なにって、おしるこだけど」

灰原「はぁ?季節わかってるの?いま夏よ?しかも昼間だし」

コナン「夏だったらおしるこ飲んじゃダメなのかよ?」

灰原「別にダメってわけじゃないけど…」

コナン「じゃあいいじゃねぇかよ!」ゴクゴク

灰原「はぁ…」

コナン「ホラ灰原、飲んでみたら気分も変わるぞ?」スッ

灰原「いいわよ私は。それに、工藤くんの病気がうつったら困るし」クスッ

コナン「病気ってなんだよ」

灰原「あなたみたいなバカになりたくないってコトよ」

コナン「お前ってやつは…」

灰原「あら?正しくなくて?」

コナン「うるせーつーのっ!ホラ、立ち話なんかしてないでさっさと行くぞ」

灰原「…」

コナン「ったく…アイツときたら………あっ、」

蘭「コナンくーん!」タッタッ

コナン「蘭ねぇちゃーん!」

蘭「あら哀ちゃんも。こんにちは」

灰原「こんにちは…」

蘭「なにしてるのこんなところで?」

コナン「阿笠博士にお使い頼まれたんだ。で、その帰りってわけ。蘭ねぇちゃんはなにしてるの?」

蘭「私は今日の晩ごはんの買い物よ。今日はコナンくんのためにハンバーグにしようと思って」

コナン「ハンバーグ?やったぁ!じゃあ今日は早く帰るね」

蘭「待ってるからね。じゃあね、コナンくん」

コナン「はーい、ばいばい蘭ねぇちゃん」トコトコ

灰原「…」

コナン「何つっ立ってんだ、早く行くぞ、灰原」

灰原「ええ…」

コナン「あー、最近いいことで一杯だなぁ~もう!」~♪



灰原「…」

次の日 学校



コナン「ーってなわけでこんな事件があったわけよ」

歩美「うぅ~、その事件なんか怖いね…」

光彦「しかしどこか怪しいですねその事件」フム

元太「はぁ~、うな重食いてぇなぁ~」ムニャ

コナン「でも俺は最初からその人が怪しいと思ってたよ」

歩美「でもコナンくんすごいよね。そんな早くから犯人に目をつけちゃうなんて」

コナン「いやぁ、まぁいろいろ推理小説とか読んでるからなんとなくね」

歩美「それでもすごいことだよ!」

コナン「いや、そんな…」テヘヘ

灰原「吉田さんに褒められて赤くなってるようじゃ、あなたもまだまだね」

コナン「なんなんだよオメーは?」

灰原「あら、図星ですか?探偵さん?」クスッ

コナン「オメー昨日から文句ばっかじゃねぇか?あ?」

灰原「私はただ事実を述べたまでよ。あなたがただ文句だと捉えているだけじゃない」クスッ

コナン「あー!うっぜぇ!!だいたいオメーはそんなんだから誰にも好かれねぇんだよ!」

歩美「コナンくん!哀ちゃんをいじめないで!」

コナン「別にいじめてるわけじゃなくて、ただそいつが俺に文句ばっかつけてくっからよぉ…」

歩美「でもそこまで言わなくてもいいじゃない!」

コナン「バカにはそんくらい言わないと効かねぇんだっつー…」

灰原「…」クスン

歩美「あーっ、コナンくんが哀ちゃん泣かせたー!」

コナン「えっ?」アセ

灰原「……」クスン

光彦「ちょっとコナンくんっ!?」ガタン

コナン「だーっ!謝りゃ良いんだろ?謝りゃ!?」ガタン

光彦「全く…、今のは人として最低の行為ですよ!」

コナン「ったく…、悪かったよ。言いすぎたって」

灰原「…ホントバカねあなた」クスッ

コナン「(こいつ後でぜってー殺す…)」ワナワナ

歩美「ホラまたいけないこと考えてる」

光彦「ちょっとコナンくんっ!?」ガタン

コナン「考えてねぇって!」

灰原「大丈夫よ吉田さん。こんなのに負ける私じゃないわ」

コナン「ケッ!」

歩美「まあ哀ちゃんが元に戻って良かった!」

光彦「今度同じようなことがあればその時は許しませんよコナンくん」

コナン「はぁ…」

元太「はぁ~、うな重食いてぇなぁ~」ムニャ

放課後

コナン「ったく、今日はとんだ厄日だぜ…」トホホ

歩美「コナンくん?」

コナン「お、歩美ちゃん。どうした?」

歩美「あのねコナンくん、もう今日みたいな事、絶対やめてね?」

コナン「あぁ、わかっ…」

歩美「私、あんなコナンくん嫌だなぁ。なんだかおっかないし、それに、全然笑ってないし…」

コナン「…」

歩美「だからね、普通のコナンくんでいてほしいの」

コナン「…」

歩美「こんなこと言うのも変だけど、私笑ってるコナンくんがす…」

コナン「歩美ちゃんごめんな!今日の俺なんか変だったな。明日からはちゃんとあいつにも普通に接するから!だから心配すんなっ!」ニッ!

歩美「ホント?」

コナン「本当だって!心配すんな!」

歩美「うん!ありがと!コナンくん!」

コナン「じゃ、また明日な!」タッタッタッ

歩美「じゃあね!コナンくん!」

歩美「私も帰ろっと」トコトコ

コナン「いつもあんな態度じゃあいつらにも悪いしな…歩美にも言われたし、気をつけっか!」





コナン「待てよ…俺って……ロリコン…?」








灰原「…」

コナン「ただいま、蘭ねえちゃん」ガチャ

服部「おかえりコナンくん♡」

コナン「ゲッ、服部!なんでお前がいんだよ!?」

服部「なにー?居たら悪いんか?」

和葉「あら、コナンくんおかえり」

コナン「あ、和葉ねえちゃん…」

服部「ほぉ~工藤、和葉には態度変えるんやなぁ~…?」ニヤ

和葉「くどう…?」

服部「あ、いや、その、さっき工藤と電話しててそのノリで話してもうたわ、スマンスマン…!」ハハハ

和葉「全くもう…」

コナン「ところでなんで平次にいちゃん東京にきてるの?」

服部「おぉ、そやそや。それやったらちょいと警視庁に用事があってな。そのついでにここに寄らしてもろたんや」

和葉「ほんで私はその付き添いや」

服部「ハァ?お前がただ来たい言うただけやん」

和葉「私は平次が寂しがらんよう来てあげただけや」

平次「だれも寂しがるわけないやろアホ」

和葉「わざわざ来てあげたのにそんな言い方ないやん!」

服部・和葉「ギャーギャー‼」

蘭「まぁまぁ二人とも~…」

蘭「あ、そうだコナンくん。お使い行ってきてくれないかな?」

コナン「いいよ。なに買ってくればいいの?」

蘭「もう今晩の分しか食材が残ってないの。昨日もっと買っておけば良かったんだけど…。だから買ってきて欲しい物はこの紙に書いてあるからお願いね」

和葉「ほんなら私も行く!」

コナン「えっ、いいよ僕一人で行けるから」

和葉「ええって、ええって。蘭ちゃんは忙しそうやし、コナンくん一人じゃ可哀想で帰りは暗くなるし」

和葉「それに…こんな男といつまでも居たら身がもたんわ…」ニヤ

服部「ええ加減にせえよお前…」ワナワナ

和葉「ほな、いってきます~☆」

服部「さっさと行かんかい!やかましい!」

小五郎「ったく、うるせぇガキどもだぜ…」

服部「うるさいのはあいつだけや!」

小五郎「おめぇの女なんだからおめぇが何とかしろ!」

服部「俺の女じゃないわい!」

小五郎・服部「ギャーギャー‼」

蘭「~♪」トントン

その頃

和葉「コナンくんとこうして出かけるんも、珍しいなぁ」

コナン「そういえば全然なかったね」

和葉「なんか新鮮でいいなぁ」ワクワク

コナン「ところでなんで和葉ねえちゃんも買い物についてきたの?平次にいちゃんと一緒にいればよかったのに」

和葉「アホアホ、あんなんとずっとおったら病気になってまうわ」

コナン「でも二人とも仲いいじゃない」

和葉「そ、そんなんそう見えるだけや」アセ

コナン「もしかして和葉ねえちゃん平次にいちゃんが好きだったりして…」ニヤ

和葉「そ、そんなわけないやんアホらしいっ!ホラ、さっさと行かんと日暮れてまうで?」

コナン「そうだね、ちょっと急ごうか」

和葉「あっ」

コナン「どうしたの?」

和葉「あれ、コナンの知り合いとちゃう?」

コナン「え、あ、灰原…?なにしてんだお前?」

灰原「なにって、なんでもいいじゃない」

和葉「こんにちは!」

灰原「…」

コナン「なんだよオメー、愛想悪りぃな。少しは返事くらいしろよ?」

灰原「…」

コナン「なんも喋んないんじゃわかんねーつーの!」

灰原「…あなた…なんなのよ…」ボソ

コナン「はぁ?」

灰原「自分がどういう立場かわかってないの?」

コナン「なにいってんだオメー?」

灰原「聞きたいのはこっちのほうよ!」グワッ

コナン「えっ」ビクッ

灰原「あなたはなんにもわかってないわ!」

灰原「私がどれだけ心配してるかわかってるの!?」

灰原「ただでさえあなたは狙われているのに…!それなのに…!」

コナン「えっ?」

灰原「それなのに他の女とずっと一緒で…」ボソ

灰原「私はただあなたの事が…」ボソ

コナン「他の…女?」

灰原「あ…、いや、なんでもないわ…私は用事があるから」スタスタ

コナン「なんだ?調子でも悪いのか?」

灰原「…」スタスタ

コナン「なんなんだあいつ?」

和葉「さ、さぁ…?」

コナン「まあとりあえず買い物終わらせちゃおっか」

和葉「うん、そうやね!」

一時間後

コナン「ただいまー」

蘭「おかえりコナンくん。和葉ちゃんもありがとう」

和葉「いーの、いーの、このくらい」

蘭「丁度ご飯が出来たからみんなで食べよっか」

コナン・和葉「はーい!」

コナン「じゃあ、いただきまーす」モグモグ

和葉「蘭ちゃんそういえばさっきコナンくんの友達の女の子に会ってな、」

蘭「歩美ちゃんのこと?」

和葉「ううん、クールな女の子のほう」

蘭「ああ、哀ちゃんのことね」

和葉「それがな、元気なさそうやねん」

蘭「なにかあったのかしら」

和葉「あたしもなんか心配になってな」

コナン「いーの、いーの、普段からあんな感じだから」

蘭「でも…」

和葉「でも普段会ってるコナンが言うなら間違いないんやない?」

蘭「それもそうね」

コナン「ごちそーさまー」

蘭「あ、はーい」

コナン「ぼく今日なんか疲れちゃったからもう寝るね」

蘭「うん。ちゃんと歯磨くのよ?」

コナン「はーい」ガチャ

コナン「ふぁ~ぁ、眠い…」ゴシゴシ




灰原「…」

深夜

コナン「zzz」グーグー



ピロピロ…ピロピロ…

コナン「…ん?なんだこんな時間に…?」ムニャ



ピッ

コナン「はい…」

灰原「私よ…」

コナン「灰原…?なんなんだよこんな時間に?もう2時過ぎだぞ?」

灰原「あなたに言いたいことがあって」

コナン「なんだよ?こっちは寝てたんだから早くしろよな」ケッ

灰原「私、引っ越すことになったの」

コナン「引っ越すってどこに?」

灰原「私を引き取ってくれる人がいてね…あなたの知らないところよ…」

コナン「ふーん」

灰原「あら、驚かないのね」

コナン「別に会おうと思えば会えるしな」

灰原「やっぱりそんなことだろうと思ったわ」

コナン「なにがだよ?」

灰原「でもいいの…私、決めたから」

灰原「あなたに最後の挨拶をしようと思ってね…」

コナン「はぁ?オメー最近どうしたんだよ?そもそもこんな時間に外なんか出たくねーっつーの」

灰原「大丈夫よ。いま私があなたのところへ行くわ」

コナン「それにしてもだいぶ時間かか…」



ピンポーン

コナン「えっ?」



ピンポーン
ピンポーン



コナン「まさか…まさかな…」

コナン「はい」ガチャ

灰原「夜遅くにごめんなさい…」

コナン「!?おまえすぐそこで電話してたのか!?」

灰原「ええ、そうね」

コナン「でも引っ越しなら明日にでも…」

灰原「明日になればもうあなたとも会えなくなるもの。もう二度とね…」

コナン「でも国外に行くわけでもないだろ?なら会おうと思えば会えるだろ?」

灰原「明日になればあなたはもういないのよ…会えるとしたら何年後かしらね…」

コナン「最近本当おかしいよなオメー?なんか悪いことでもあったのか?」

灰原「そうね…確かに最近私ったら運がないのかしらね…。でも、それも今日まで…。明日から私は変わるの…」

コナン「なにいってるかよくわかんねぇ」

灰原「最後にあなたから何か言うことは…?」

コナン「いや、別に…、気をつけてな」

灰原「やっぱり…。私が期待したものはなにひとつ叶わないのね…仕方ないわ。それがあなたの答えですものね」

コナン「なんだよ答えって…おまえ一体…?」

灰原「じゃあ私からも最後の挨拶をさせてもらうわ」






「さようなら、工藤くん」


















END

終わらせといてこっから再開はつらいぜ服部

ENDの文字がすげぇ強えぇぜ服部

灰原はでてこねぇのか服部

ようし、こうなったら文章を再構成してもう一度あげるっきゃねぇや…待ってろよ、服部

ただ俺は死んじまったし、繋ぎがわからねぇぜ服部

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