師匠「さて、面接を始めるか」 (28)

師匠「───さて、アシスタント募集の面接を始めるとしよう」

コンコン

アシスタント候補A「失礼します」


師匠「───おはよう諸君 面接だ

まずは紅茶でも淹れようか」


TITE001.『Coffee Break』

師匠「さて、軽い自己紹介でもしてもらおうか」

アシA「はい、 背景を描くのが得意です!あとはベタ塗り・スクリーントーン貼り・枠線引き・消しゴムかけなど一通りはできます!」

師匠「────駄目だな」

アシA「!?」

師匠「背景を描くのが得意と言ったな?」

アシA「は、はい!」

師匠「まずBLEACHに背景は必要ねぇ」

アシA「────な!?」

師匠「 つまり、背景が得意などと言う頓狂な言葉を口にした瞬間に、既に君は私に敗北していたんだよ。
君をBLEACHのアシスタントだとするのならの話だがね」

アシA「そん…な…」ガクッ

─────アシスタント候補A脱落

TITE002.『 我等は背景無きが故にそれを畏れ 』

師匠「次は二人目だな」

コンコン

アシB「───失礼しナス」ツイッ

師匠「ん?」

アシB ツイツイツイ♪

アシB ツイッ♪

アシB ツイッ♪

アシB「てる~~~~~ん♪」

アシB「幸運(スエルテ)!ついてる、今日のオレはホントについてるぜ!」

師匠「─────見事な舞だな」

TITE003.『Dancing Of Tuki Tuki』

師匠「さて、いくつか質問をさせてもらうぞ」

師匠「才能は?」

アシB「無いです」

師匠「努力は?」

アシB「してないです」

師匠「与えられるものには?」

アシB「不平を言ってます」

師匠「目の前に他人の足があったら?」

アシB「引っ張ります」

師匠 スゥゥゥ…

アシB「(まさかこの質問パターンは!?)」

師匠 スゥゥゥゥゥゥゥ

アシB「───────しまっ」

師匠「 才能も無く、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、努力する人間の足しか引っ張れないような奴は、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ!!!!!!!」

ドドドドドドドドドドド!!!!!!


アシB「どああああああああ!!」ガクッ

師匠「───マーラスエルテ。運がなかったな」

─────アシスタントB脱落

TITE004.『Dust And Rain』

師匠「次は三人目だな」

コンコン

アシC「失礼しナス」

アシC「貴様のそれが噂の上半身か」

アシC「───思っていたより、醜いな」ニィ

師匠「あまり強い言葉を遣うなよ?弱く見えるぞ」オオォ…


   TITE005.『Is This Really?』

師匠「さて漫画のアシスタントするにはあたっては、その漫画の知識も必要になってくることもある」

アシC「ほぅ?」

師匠「なによりその作品の内容を知るのと知らないとでは自ずと違いも出てこよう」

師匠「ということでBLEACHに関するクイズをいくつか出せてもらうぞ」

アシC「なるほど、いいだろう」フッ

師匠「黒棺の詠唱を答えよ」

アシC「え?」

師匠「黒棺の詠唱を答えよ」

アシC「────なん…だと…」ガクッ…

─────アシスタントC脱落

   TITE006.『Black Coffin』

編集者「残るアシスタント候補生は4人ですね」

編集者「残りの4人は精鋭揃いですよ!」

師匠「骨があるやつがいるといいんだがな」

      ~1時間後~

編集者「さてそろそろ面接の休憩時間のはずだ!様子を見に行ってみるか!」


アシ候補生 D&E&F キュウ~ ガクッ

編集者「これは!?」

編集者「これは…どういうことだ!?」

師匠「どうもこうもねぇよ」

編集者「師匠、一体何が!?」

師匠「 最初のデカブツは雑魚だった」

師匠「声だけで履歴書をフッ飛ばす大猿みてぇに飛びかかってきやがったから真ッ二つにしてやった(精神的に)」

師匠「 2人目の奴はお前の作品の全てに異議がどうのと長々と説明をしてきやがったが、さっきので耳がキンキンしててよく聞こえねえし、うざってえから履歴書を引きちぎってやった」

師匠「 3人目はまあまあだった、何しろオレに化けてきやがった。男優だとか言ってたか?」

師匠「 さすがにオレだ。手こずりはしたが 要はそいつが真似たオレよりも強くなりゃいいだけの事だ」

編集者「嘘…だろ…」

TITE007.『 Now I Can Forgive You』

師匠「 思いもよらなかったよ。苦労して集めたアシスタント候補生がまさか私一人に劣るとはな…」

師匠「最後の一人に期待するか」

コンコン

アシスタントG「失礼しナス!」パクパク!

師匠「ん?」


TITE008.『チョコラテはここに置いていけ』

師匠「何故、チョコラテを?」

アシ「好きだからだよ」

師匠「好きが理由で持ち歩くならオレだってドラクエ持ち歩くぜ」

アシ「 チョコラテ(甘さ)はそこに置いてきた。準備はできているぞ」

師匠「──いいだろう。ではBLEACHについての質問を始めよう」

アシ「その前に一つ」

師匠「ん?」

アシ「 “あなたが僕を選ぶ”んじゃない “僕があなたを選んだ”んです」オオォ

師匠「 成程。候補生がこのオレに“選んだ”か。些か滑稽に映るな」オオォ

TITE009.『Provocation』

師匠「黒棺の詠唱を答えよ」

アシ「 滲み出す混濁の紋章
不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる
爬行する鉄の王女絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ     

       破道の九十 黒棺 !」

師匠「ほぅ、なかなか。ではチャドのポエムは?」

アシ「 剣を握らなければおまえを守れない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない 」

師匠「───正解(エサクタ)」

俺「―――どいつもこいつも、ぶっ壊れちまえ」

師匠「この勝負、兄の勝ちだ]

事 務 所 崩 壊

俺「やったぜ。」

TITLE000.『BREAK』

師匠「第7十刃の名前を答えよ」

アシ「ゾマリ・ルルー。 帰刃は『呪眼僧伽(ブルヘリア)』」

師匠「帰刃名までも答えるか」フッ

師匠「 星十字騎士団のOは?」

アシ「 大量虐殺『 The Overkill』:ドリスコール・ベルチ」

師匠「───いいだろう。最後は好きなキャラを教えてくれ」

アシ「アーロニーロ・アルルエリ
  グリムジョー・ジャガージャック
   バラガン・ルイゼンバーン
   ナナナ・ナジャークープ
バンビエッタ・バスターバインちゃん!」

師匠「BLEACHの最終章の今のところの感想は?」

アシ「 最終章の敵に石田がいるってのが、盛り上がりそうだよな
ああ見えても石田って、SS編時点でクインシー・レットシュティール使った時、ブルート・アルテリエ無しのハイリッヒ・プファイルでマユリ倒してるじゃん
しかもエヒトならともかくゲミシュトなのに陛下のアウスヴェーレンに耐えた
その石田がヴァンデンライヒのシュテルンリッターになって、クインシー・フォルシュテンディッヒとブルートと
Aのシュリフトに付随する特殊能力覚えたとしたらもう相当な強さ
霊子収束力がレットシュティールより上なフォルシュテンディッヒなら
スクラヴェライの効果も劇的に上昇するだろうしな 」

師匠「なるほどな」ニヤ

師匠「最後はオレの詠唱についてこれるかテストだ!」

アシ「望むところ!」

師匠&アシ「黒白の羅 二十二の橋梁 六十六の冠帯
足跡・遠雷・尖峰・回地・夜伏・雲海・蒼い隊列
太円に満ちて天を挺れ

縛道の七十七 天挺空羅 !」


師匠&アシ「 千手の涯 届かざる闇の御手 映らざる天の射手
光を落とす道 火種を煽る風 集いて惑うな我が指を見よ
光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔
弓引く彼方 皎皎として消ゆ

破道の九十一 千手皎天汰炮 !」


師匠&アシ「 滲み出す混濁の紋章
不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる
爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ

破道の九十 黒棺 !」

師匠「─────合格だ」

アシ「はぁはぁはぁ…げほっ」

~一ヶ月後~

アシ1「師匠、ここの部分のことなんですけど」

師匠「あぁ、ここは一死以て大悪を誅す感じで頼む」

アシ1「なるほど、わかりやすい!」

アシ2「師匠、ここの部分見てください」

師匠「あぁわりぃ、 爬行する鉄の王女っぽく書いたつもりがロンダニーニの黒犬っぽくなっちまったな」

師匠「じゃああとで書き直すからチャドの霊圧にしといてくれ」

アシ2「わかりました。消しときます」

アシ3「誰っすか~!?こんなところにジェイムズの人形置いたのは~?」

師匠「────済まぬ」

新人アシ「楽しい仕事場ですね」フッ

師匠「仕事は慣れたか?」

新人アシ「はい、おかげ様で!」

師匠「お前の描く貧弱な下半身のお陰でオレの描く上半身が活きる。礼を言うぞ!」

新人アシ「なんか照れますね…」

師匠「速報アンケートは3位以内はかてぇだろうな」

新人アシ「それは間違いないでしょうね」フッ

編集者「アンケート速報の結果わかりましたよ~」ガラッ

師匠「おせ~よ!で?どうだった?」

編集者「え~と」ゴソゴソ

新人アシ ワクワク

編集者「──────17位です」

師匠「なん…」

新人アシ「だと…」


  TITE010.『.』


おやすみ

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