茄子「フンフフーン♪」

Ｐ「なんだか楽しそうだな茄子」

茄子「それはもう楽しみですよ♪」

Ｐ「今日は朝からずっとウキウキしてるもんな」

茄子「はい♪だって今日は....」


茄子「節分ですよ！節分♪」


Ｐ「....そんなに楽しみにする事か？」

茄子「だってめでたい行事じゃないですか♪」

Ｐ「めでたいっていうか...うーん...めでたい、のか？」

茄子「はい、なんて言ったって福を呼び込む行事ですから♪」

Ｐ「福を呼び込む...か」

茄子「いいですかＰさん？節分というのはですね、年の変わり目に発生する悪い鬼を追い払うための行事なんです！」

Ｐ「鬼？」

茄子「そうです、この場合の鬼は悪い気とかそういうものの事ですね」

茄子「その悪い邪気に豆をぶつけて追い払い、福を呼び込んで一年の無病息災を願うというのが節分の豆まきと言われているのです！」

Ｐ「おぉー...さすがは茄子殿、物知りですな」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ..

茄子「えっへん！」ﾌﾝｽ!

Ｐ「でも俺、福なら正直間に合ってるけどな」

茄子「あら、そうなんですか？」

Ｐ「だってさ、俺には茄子がいるし」

茄子「まあ♡」

Ｐ「茄子からもう十分すぎるくらい福をもらってるのにさ」

Ｐ「これ以上福をもらっちゃったら、なんだか罰が当たっちゃいそうで...」

茄子「もうＰさんったら、嬉しい♪」

茄子「でも....」


ｷﾞｭｯ


茄子「ダメです、もっともっと福をもらってください」

Ｐ「まだもらわないとダメか？」

茄子「私、Ｐさんとずーっといっしょにいたいんです」

茄子「だから少しでも多く福をもらって...」

茄子「長生きしてほしいなぁって思うんです♪」

Ｐ「なるほど、茄子は優しいなぁ」

茄子「ふふっ♪」

Ｐ「でもそれを言ったら茄子だって長生きしなきゃダメだぞ？」

茄子「大丈夫です、私も福ならいっぱいもってますから♪」

Ｐ「それもそうだな」

茄子「うふふ、Ｐさん♡」ﾁｭｯ

－－－－－－


Ｐ「準備ＯＫだ」

茄子「はーい、こっちも大丈夫ですよ♪」

Ｐ「どうだこのお面？鬼に見えるか？」

茄子「はい、もうどこから見ても立派な鬼ですね」

Ｐ「よし、じゃあ始めるか」

茄子「はい♪」



Ｐ「うがあああ！鬼だぞー！」

茄子「きゃー、襲われるー♪」

Ｐ「おっ、可愛い女の子がいるな、襲ってやるぞー！」

茄子「いやーん♪えーい！」ﾊﾞｯ！



茄子「鬼はー外っ！福はー内っ！」

眠いので少し寝ます　起きたら再開します

ちょっとずつ再開します

Ｐ「うわぁー！これはたまらんー！」

茄子「ふふっ♪鬼はー外っ！福はー内っ！」ﾊﾞｯ!

Ｐ「ぐはぁっ！どんどん悪い気が追い払われていくー！」

茄子「福はー内♪」

Ｐ「もうダメだー！これは出ていくしかない！」

茄子「えーいっ！鬼はー外！」

Ｐ「助けてくれー！」

茄子「Ｐさんにもっと福はー内っ！」

茄子「Ｐさんと私がもっと幸せになーれ！」

Ｐ「わかったー！もっともっと茄子を幸せにするぞー！」

茄子「じゃあ私もＰさんのこといーっぱい幸せにしちゃいまーす♪」

Ｐ「茄子ー、好きだー！」

茄子「私も好きでーす♪」

－－－－－－


茄子「はぁ...はぁ...疲れちゃいました...」

Ｐ「だな...俺も疲れた...」

茄子「でもこれで、Ｐさんにはいーっぱい福が来たと思いますよ？」

Ｐ「ああ、ありがとう茄子、これで今年一年は病気をせずに過ごせそうだよ」

茄子「ふふっ、よかったですね♪」

Ｐ「しかし、豆って意外と固いんだな、結構痛かったよ...」

茄子「あっ、ゴメンなさい...つい楽しくて調子に乗っちゃって....」

Ｐ「いいよ、これで茄子と一年健康に過ごせるなら安いもんさ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

茄子「Ｐさん...」

Ｐ「それで、節分ってこのあとどうするんだっけ？」

茄子「豆まきが終わったら今度は豆を食べるんです♪」

Ｐ「えーっと、歳の数だけ食べるんだったな」

茄子「はい、だから私だったら20個ですね」

Ｐ「あれ？茄子ってハタチだったっけ？」

茄子「むぅ！どういう意味ですか？」

Ｐ「あんまり可愛いからもっと若いのかと思った」

茄子「いぢわる！私もう立派な大人です！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ!

Ｐ「怒るなよ、冗談だって」

茄子「ダメです、許しません」

Ｐ「困ったな、へそを曲げちゃったか....」

茄子「ふーんだ、Ｐさんなんてもう知りませんから」ﾌﾟｲｯ

Ｐ「機嫌直せよ、いっしょに豆を食べよう、なっ？」

茄子「そうやって食べ物で機嫌を取ろうとしたって....」

Ｐ「そっか、じゃあ仕方ない、俺一人でさみしく豆を食べるとするか...」

Ｐ「残念だなぁ、俺は好きな人に豆を食べさせてあげるのが夢だったんだけどな...」

Ｐ「でも茄子が食べたくないんじゃしょうがないな、自分で自分に食べさせてことしよう...」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ...

茄子「むぅぅ...そんなこと聞いたら...」ｳｽﾞｳｽﾞ...

Ｐ「隙あり！」ｷﾞｭｯ!

茄子「きゃっ....」

Ｐ「ほーら、捕まえたぞ」ｷﾞｭｳｳｳｳｳ

茄子「もう...Ｐさんったら...」

Ｐ「ゴメンゴメン、ちょっとからかってみただけだよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

茄子「むぅぅ...いっつもそうやって...」

Ｐ「茄子はとっても可愛いからさ、ついやっちゃうんだよ」

茄子「もう！私大人なんですよ？」

Ｐ「わかってるって、でも無邪気に豆まきを楽しんでる茄子は子供みたいだったぞ？」

茄子「それは...そうかもしれませんけど...」

Ｐ「まあ、そんなところも可愛いんだけどな」ｷﾞｭｯ

茄子「あっ...」

Ｐ「機嫌直してくれ茄子、なっ？謝るからさ」

茄子「....ただ謝るだけじゃ許してあげません」

Ｐ「どうすればいいんだ？」

茄子「んっ♪」ｽｯ

Ｐ「しょうがないな...」ﾁｭｯ

茄子「まだダメです」

Ｐ「これならどうだ？」ﾁｭｯ　ﾁｭｯ

茄子「もうちょっと♪」

Ｐ「まったく...」ﾁｭｯ

>>20

〇　Ｐ「でも茄子が食べたくないんじゃしょうがないな、自分で自分に食べさせることにしよう...」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ...

×　Ｐ「でも茄子が食べたくないんじゃしょうがないな、自分で自分に食べさせてことしよう...」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ...

－－－－－－


茄子「それじゃそろそろ豆を食べましょうか」

Ｐ「そうだな、茄子はハタチだから20個だ」

茄子「ふふふっ♪」ﾜｸﾜｸ...

Ｐ「どうした？」

茄子「だってさっきＰさん言ってましたよね？『好きな人に豆を食べさせてあげるのが夢』って♪」

Ｐ「えっ？いや、あれはただ...」

茄子「ま・さ・か！ウソじゃありませんよね？」

Ｐ「やれやれ...わかったよ、食べさせてやる」

茄子「わーい♪」

Ｐ「それじゃ、あーんして？」

茄子「あーん♪」


ﾊﾟｸｯ


Ｐ「むっ...」

茄子「んふふっ♪」

Ｐ「こら茄子、俺の指まで食べてるぞ」

茄子「ひゃってまめはちいふぁいでふからろうしてもゆひまではべちゃうんでふ...ちゅっ..ちゅううぅ...」

Ｐ「わかった、わかったら俺の指をしゃぶるのはやめろ....」

茄子「ん～、Ｐさんに食べさせてもらえると豆が一段と美味しく感じます♪」

Ｐ「そんなもんかな...」

茄子「そうですよぉ、じゃあ今度は私が食べさせてあげます！はい、あーん♪」

Ｐ「あーん...」


ﾊﾟｸｯ


茄子「ひゃんっ...」

Ｐ「んぐっ...」

茄子「ふふっ、くすぐったいです...」

Ｐ「しょうがないだろ、指で食べさせてもらうんじゃどうやったって...」

茄子「うふふ、今度は私に♪」

Ｐ「わかってるよ、あーん」

茄子「あーん♪」ﾊﾟｸｯ

茄子「今度はＰさんにです、あーん♪」

Ｐ「あーん...」ﾊﾟｸｯ

茄子「美味しいですか？」

Ｐ「うん、美味しいけどこれじゃ茄子の指も俺の指もよだれまみれだよ...」

茄子「気にしないでください♪ほらほら食べさせてください♪」

Ｐ「困った奴だ...あーん」

茄子「あーむっ♪」ﾊﾟｸｯ

－－－－－－


茄子「ふぅ...ごちそうさまでした♪」

Ｐ「結局最後まで食べさせあってたな...」

茄子「ふふっ、とっても幸せな気分になれました」

Ｐ「...まあ、茄子が幸せならいいか」

茄子「Ｐさーん♪」ｷﾞｭｯ

Ｐ「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

茄子「これで今年一年も幸せになれますね♪」

Ｐ「そうだなぁ」ｷﾞｭｯ

茄子「豆まきも終わったし、あとはこのままゆっくりと....あっ！」

Ｐ「どうした？」

茄子「そういえば、大事な事を忘れてました！せっかく用意したのに...」

Ｐ「用意？」

茄子「ちょっと待っててくださいね！」ｽﾀｽﾀ...

Ｐ「おーい、茄子？」

茄子「あっ、まだダメですよ！？」

Ｐ「なにやってるんだ？」

茄子「今、着替え中です！開けちゃダメです、すぐに終わるから待っててください！」

Ｐ「着替え？なんだかよくわからんが待ってるとするか...」


－－－－－－


Ｐ「なにをするつもりなのかな？」

茄子「Ｐさーん♪」

Ｐ「おっ、来たか....っ！？」

茄子「えへへへ、どうですか？似合います？」

Ｐ「か、茄子...その格好は...」

茄子「ふふっ、せっかくの節分なので....」



茄子「じゃーん！鬼の格好になってみましたー♪」



Ｐ（頭には鬼の角...）

Ｐ（そして身体は虎柄のビキニ....）

Ｐ（これはいわゆる...ラムちゃんスタイル...）



茄子「えへへ、ちょっと恥ずかしいですけど....」

茄子「どうです？可愛いですか？」ﾌﾟﾙﾝ♪

Ｐ「茄子、それどこから....」

茄子「ふふっ♪Ｐさんに喜んでもらおうと思って事務所の倉庫にあったのを借りてきたんです」

茄子「さっきはＰさんが鬼役でしたから...」

茄子「今度は私が鬼役です！さあ、退治してくださいな♪がおー♡」

Ｐ「.....」

茄子「あれ、Ｐさん？」


ｷﾞｭｯ


茄子「きゃっ...」

Ｐ「ゴメン茄子、もう無理だ....」

茄子「ち、ちょっと...」


ﾄﾞｻｯ


茄子「Ｐさ...んんっ...ひゃう....」

Ｐ「茄子がそんな格好してるの見たら...我慢できない...」

茄子「ちゅっ...だ、ダメですＰさん....んっ....」

Ｐ「茄子....」

茄子「い、今の私は...あんっ...鬼なんですから....食べちゃいますよ？」

Ｐ「いいよ、茄子になら食べられても...ちゅっ...」

茄子「やあん...これじゃあべこべですよぉ....」



－－－

－－－－－－－

ﾁｬﾌﾟﾝ...


Ｐ「.....」

茄子「.....」

Ｐ「あの...茄子？その....」

茄子「...えっち」

Ｐ「すみません....」

茄子「せっかくＰさんに喜んでもらおうと思って用意したのに....」

Ｐ「はい...」

茄子「すぐに脱がしちゃったら意味がないじゃないですか」

Ｐ「で、でもさ...考えてもみろよ、振り返ったら俺の前にあんな格好した茄子がいるんだぞ？」

茄子「だからってあんな急に...」

Ｐ「ゴメン、謝るよ...悪かった...」

茄子「反省してます？」

Ｐ「してます」

茄子「ならギューッて抱きしめてください」

Ｐ「わかった」ｷﾞｭｯ

茄子「もっと強く♪」

Ｐ「はいよ」ｷﾞｭｳｳｳｳｳ

茄子「ふふっ♪Ｐさんに後ろから抱き締められるの、結構好きです♡」

－－－－－－


茄子「ほわぁ...いいお風呂でしたねー♪」

Ｐ「ああ、冬はやっぱり暖かいお風呂に限るな」

茄子「そうですねぇ、それに....」

Ｐ「それに？」

茄子「さっきはＰさんのおかげで汗をいっぱいかいちゃいましたからね♪」

Ｐ「だ、だからゴメンって....」

茄子「ふふっ、冗談ですよ、それより...」ｺﾞｿｺﾞｿ...

Ｐ「なんだそれ？」

茄子「じゃーん♪恵方巻でーす！」

Ｐ「おっ、用意してたのか」

茄子「はい、節分でこれは外せません♪」

Ｐ「これって確か恵方の方角を向いて無言で食べるんだっけ？」

茄子「その通りです、食べ終わるまでしゃべっちゃいけないんです」

Ｐ「見たことはあるけど、実際にやったことはないな」

茄子「じゃあ今回が初体験って事ですね♪はい、これはＰさんのです」

Ｐ「うん、ありがとう」

茄子「今年の方角は東北東のやや右だそうですよ」

Ｐ「東北東っていうと...こっちだな」

茄子「はい、じゃあ食べましょう♪」

Ｐ「しかし本当に太いな...食べきれるかな...」

茄子「大丈夫です、これ結構美味しいですから」

Ｐ「ならいけるかな」

茄子「あと、食べる時は目を閉じて食べるといいらしいですよ？」

Ｐ「目を閉じて？じゃあやってみよう」

茄子「それじゃ...いただきます♪」

Ｐ「いただきます」


ﾓｸﾞﾓｸﾞ....

Ｐ（やっぱり太いな...）

Ｐ（でも本当に美味しい...）

Ｐ（これなら食べきれそうだ...）

Ｐ（のんびりしてると時間がかかりそうだし...）

Ｐ（ちょっとがんばって食べるか...）ﾓｸﾞﾓｸﾞ...



Ｐ「ふぅ...」

Ｐ（なんとか食べきった...）

Ｐ（さて茄子は...）ﾁﾗｯ



茄子「んぐっ...あむぅ....」

Ｐ（まだ食べてる途中か...）

茄子「はむっ...んんっ...」


Ｐ（苦労してるな、まあ茄子の口は小さいから無理もないが...）


茄子「んっ....むぅ....」


Ｐ（イカン、なんだか...）

Ｐ（恵方巻きを食べるのに四苦八苦してる茄子を見ると...）

Ｐ（ちょっと笑いそうになってくる...）


茄子「んむぅ...あんっ....」


Ｐ（がんばれ、もうちょいだ...）


茄子「はんっ...んぐんぐ...」

茄子「ふぅ...やっと食べ終わりましたー♪」

茄子「Ｐさんも食べ終わりましたか？」

Ｐ「ああ...ふふっ」

茄子「どうしたんですか？」

Ｐ「いや、すごく一生懸命食べてる茄子が可愛くてさ、なんだか笑いそうになっちゃって...」

Ｐ「茄子が食べ終わるまで必死でこらえてたんだよ」

茄子「あっ、ひどーい！私がんばって食べたのに！」

Ｐ「怒るな怒るな、可愛いなと思っただけだって」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

茄子「むぅぅ....」ﾌﾟｸｰ

Ｐ「ふくれるなよ、ちゃんと食べ終わったじゃないか、きっと今年もいいことあるぞ」

茄子「そうですけど....今日は私だけからかわれっぱなしっていうのが...」

Ｐ「気にしすぎだって、一応これで節分の行事は一通り終わったけど、他に何かしたいこととかあるか？」

茄子「したいことですか？」

Ｐ「そうだ、確かに今日はちょっとからかいすぎたからな、なんでもいいぞ？」

茄子「なんでも....うーん....あっ、そうだ！」

Ｐ「なにかあるのか？」

茄子「ちょっと待っててください、確か今日もらったのが...この辺に...」ｺﾞｿｺﾞｿ...

Ｐ「？」

茄子「あったあった♪Ｐさん、これ食べましょう♪」

Ｐ「それって、ポッキーか？」

茄子「はい♪」

Ｐ「恵方巻きを食べたあとにお菓子なんか食べると太るぞ？」

茄子「もう、このくらいなら大丈夫です！」

Ｐ「それもそうか、じゃあ俺も食べ...」

茄子「あっ、ちょっと待ってください」

Ｐ「なんだ？」

茄子「どうせなら、恵方巻きみたいに食べましょう♪」

Ｐ「恵方巻きみたいに？」

茄子「はい、目をつぶって無言で食べるんです、それと手を使っちゃダメですよ？」

Ｐ「なんでわざわざ....」

茄子「いいじゃないですか、なんでも聞いてくれるんでしょ？」

Ｐ「まあ、別にいいけどさ....」

茄子「じゃ、あーん♪」

Ｐ「あーん」ﾊﾟｸｯ

茄子「はい、スタート♪」

Ｐ（茄子は時々変な事を考えるなぁ）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ...

Ｐ（しかし手が使えないとポッキーが食べづらくてしょうがない...）


ﾊﾟｸｯ


Ｐ（おっ、なんか急に安定した...）

Ｐ（茄子が端っこを持ってくれてるのかな？）ﾁﾗｯ


茄子「んっ...」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ...


Ｐ「んんっ！？茄子、らにやって...」


茄子「んっ！」ｶﾞｼｯ


Ｐ（逃げられない....）


Ｐ「茄子....」

茄子「んんっ...しゃべっちゃらめでふ...このまま...」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ...


Ｐ（そういうことか...）


Ｐ「....」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ...

茄子「....」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ...


ﾁｭｯ

Ｐ「んんっ....ちゅっ...」

茄子「ちゅっ...ちゅうううう...」

Ｐ「んっ...茄子....」

茄子「はむっ...んっ...」

Ｐ「すごく美味しいな...」

茄子「そうですね...」

Ｐ「ありがとう茄子、今日はいっぱい福をもらえた気がするよ」

茄子「ふふっ、それならよかったです♪」

Ｐ「これで今年一年はきっと健康に過ごせるな」

茄子「ええ、Ｐさんには元気な身体でプロデュースをしてほしいですから」

Ｐ「そうだな、それに...」


ｷﾞｭｯ


Ｐ「風邪でもひいたらこうやってお前を抱きしめられないもんな」

茄子「はい、だからずっと元気でいてください♪」ｷﾞｭｯ

Ｐ「かーこ♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

茄子「はーい♡」

Ｐ「今日の茄子は可愛いなぁ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

茄子「『今日の』ってことはいつもは可愛くないってことですか？」

Ｐ「いいや、茄子は昨日も今日も明日もずっと可愛いよ」

茄子「嬉しい♪んっ...」ﾁｭｯ

Ｐ「んんっ....さっ、いっぱい福をもらえたしそろそろ寝ようか？」

茄子「ん～、もっとラブラブしたいですよぉ....」

Ｐ「しょうがない、なっ！」ﾊﾞｯ!

茄子「きゃっ...」

Ｐ「ほら、このままベッドまで運んでやるよ」

茄子「んふふっ♪Ｐさんにお姫様だっこされてます♡」ｷﾞｭｯ

Ｐ「よい...しょっと...」ﾎﾟﾌﾝ

茄子「うーん...もうちょっとしてほしかったなぁ...」

Ｐ「そのうちな、もう電気消すぞ？」

茄子「はーい、お願いします」


ﾊﾟﾁｯ


Ｐ「ふわぁ...」

茄子「Ｐさん♪」ｷﾞｭｯ

Ｐ「どうした？」

茄子「今日は楽しかったですね♪」

Ｐ「まあな、すごく楽しかったよ」

茄子「きっと今日の豆まきと恵方巻きで今年はいい年になりますよ♪」

Ｐ「そうだな、今日の節分でもらった福と....」

Ｐ「そして俺の隣に茄子がいれば、今年は大丈夫さ」

茄子「はい、私もいーっぱい幸運を分けてあげますからね♪」

Ｐ「うん、ありがとな茄子」ﾁｭｯ

茄子「ふふっ、明日もお仕事がんばりましょうね」

Ｐ「ああ、それじゃもう寝ようか」

茄子「ギューって抱きしめて寝てください♪」

Ｐ「わかってるよ、おいで」

茄子「はーい♪」



Ｐ「おやすみ茄子...」

茄子「おやすみなさいＰさん..」



茄子「明日もいーっぱい幸せにしますからね....」



おわり