アルミン「エレンが居なくなって、もう二週間か…」(26)

ミカサ「…」

サシャ「……ゴメン…ナサイ」ガクガク

アルミン「あ…ゴメン、そういうつもりじゃ…」

ジャン「……チッ」

ミカサ「ジャン、どこへ行くの?」

ジャン「どこでも良いだろ、こんな空気悪い場所ゴメンだね」

ライナー「またコレか…」ハァ

ミーナ「サシャ、大丈夫だから…サシャの責任じゃないよ」ヨシヨシ

サシャ「でも…うぅ…エレン…」グスッ

コニー「…?」

アルミン「でも意外だね…」

ミカサ「何が?」

アルミン「ミカサが冷静な事さ。それにジャンが沈んでる事も」

ミカサ「……覚悟はしていた。この世界は残酷だから」ギリッ

コニー「…なぁ?」

サシャ「私が…私が……でも…でも…」

コニー「おい」

ライナー「お前ら、いい加減に…

コニー「おいったら!」

ライナー「うぉ…いたのかコニー」

ミカサ「…」

アルミン「どうしたのコニー?」

コニー「エレンなら部屋で昼寝してたぞ。昨日だって普通に…

ミーナ「コニー…」

ミカサ「認めたくない気持ちも分かる。私だって…」グギギ…

アルミン「コニー、分かってるんだろ?エレンは二週間前に…」グスッ

コニー「えっ?」

コニー「いやいや、みんな何を言ってるんだ…?」

アルミン「コニー、現実から逃げてたらダメだ!僕だっt

サシャ「良いんです!」

ミーナ「! サシャ?」

サシャ「分かってますよコニー…」

コニー「だよな…エレンは別に

サシャ「エレンは私たちの心の中で生きてますよね…」グスッ

コニー「えっ?」

  おぉ~!

ミーナ「そうだよ…そう…だよ…」ポロポロ…

  パチパチパチパチ

ミカサ「…コニーの言う通り」パチパチ

アルミン「ふふっ…まさか君に教えられるなんて…」パチパチ

コニー「だから違うんだって!!」

ライナー「おいコニー、落ち着けよ…コレはだな…」

コニー「エレンは生きてる!死んでなんかいねぇ!」

ミーナ「…」

サシャ「?」

コニー「だいたい、おかしいだろ?昨日だって普通に訓練してたじゃねぇか!?」

アルミン「ねぇコニー…君には一体、何が見えてるの?」

ミカサ「エレンは二週間前に死んだ。昨日も居なかった

コニー「えっ…?」

サシャ「こ…コニー…まさか?」ゾワッ

コニー「俺、ちょっと確認してくる!」ダッ!

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ーーーーーーーーーー

コニー「エレン!!」バン

エレン「んん…何だぁ…」ムニャムニャ

コニー「エレン!!いるか?」

エレン「何だ、コニーか…いるぞ…」ネムネム

コニー「おーい!エレン!!」

エレン(うるせぇな…ここにいるだろが!)

コニー「あ!エレン!!」

エレン「…何か用か?」ふぁ…

コニー「よし!いるな!」ダッ!



エレン「…? 何だったんだ??」

コニー「おい!エレンいたぞ!!」

アルミン「コニー…」

ミーナ「もしかして、精神異常ってやつ?」

ミカサ「…」

サシャ「お化け的なのじゃないですよね…?」

コニー「いや、もう良いよ!どうせエレンが起きてきたら分かるんだ」

アルミン「…ふふっ」

ミカサ「どうしたのアルミン?」

アルミン「いや、本当にエレンが起きてきたらと思って」

サシャ「また食事の時間が賑やかになりますね…」フフッ

コニー「…」

コニー「なぁ…俺をからかってるんだろ?」

ライナー「いや、だからコニー…」

ミカサ「でも、もし起きてきたなら少しは大人になっていて欲しい」

アルミン「確かにね」

サシャ「生きてさえいてくれれば元のままでも…」

ミカサ「…」

アルミン「…」

ミーナ「…」

サシャ「ゴメンなさい」

アルミン「…」

ミカサ「…」ハァ

コニー「アルミン、エレンの部屋を見て来いよ」

アルミン「いや、でも…」

コニー「良いから行けよ」

アルミン「良いけど無駄だと思うよ…」

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アルミン「ただいま」

コニー「どうだ?グッスリ眠ってただろ?」

アルミン「…部屋にはマルコしか居なかったよ」

サシャ「まぁ…分かってた事ですね」

コニー「何言ってんだ!エレンは…

ミカサ「いい加減にして!」ダンッ

コニー「!?」

ミカサ「コニー。辛くても乗り越えないと駄目な事もあるの。もう私たちの心を惑わすのは止めて」

アルミン「…」

ライナー「…」

コニー「いや、でもよ…」

ミカサ「…」

コニー「本当にエレンが…」

ミカサ「…」

コニー「そうか…俺が変なんだな。でも本当に何が何だか思い出せないし分からないんだ…」

アルミン「仕方ないよ…僕らだって、このゲームの行方は分からないんだ…」

ライナー「おい、もう良いだろ?いつまでエレンの話を続ける気だ?」

ミカサ「そう。語る事何てない。それぞれの心の中でエレンは生きている」

サシャ「…」

ミーナ「…ねぇ?」

アルミン「何だいミーナ?」

ミーナ「そろそろ飽きて来ちゃった」

コニー「??」

ミカサ「分かった。次は誰にしよう?」

ライナー「ベルトルトなんてどうだ?」

サシャ「いなくなっても大して変わらないような…」

ライナー「おい!馬鹿な事を言うな、失礼過ぎるぞ。大体なんで毎回エレン…

  バンッ!!

エレン「お前ら!!また俺が居なくなって二週間ゴッコしてるだろ!!縁起でもねぇ!!」

ミカサ「?」

アルミン「してないけど」シレッ

サシャ「エレンは自意識過剰ですね?」

ミーナ「大体、そんな遊び面白いの?」

ライナー「大体そのダサいネーミングは何だ?」

コニー「??」

エレン「うっ…いやいや途中から聞いてたんだぞ!コニーの様子が変だから後をつk

 バキィ!!

アルミン「」

ミーナ「」

ライナー「コニー?」

ミカサ「どうしてエレンを椅子で殴ったの?」

コニー「死んだ人間が生き返るなんて、あっちゃ駄目なんだ…乗り越えないと駄目なんだ…」

エレン「」ドクドク

アルミン「」

ミカサ「」

ライナー「…えっ?これマジでヤバくないか?」オロオロ

コニー「エレン…成仏しろよ」




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