ゆかりん「魔法…?」 (170)

デュフフフwwwデュフフフフwwwww

「…っく!」


ゆかりん「!…酷い…」

QB「仕方ないよ。彼も覚悟の上だ」

ゆかりん「そんな…」

QB「田村ゆかり、君ならこんな結末をかえられる。その為の力が、君には備わっているんだから」

ゆかりん「…本当なの?」

QB「だから僕と契約して、魔法…になってよ!」


ハッ
ゆかりん「…夢オチぃ?」

学校

キモオタ「…き…キモオタです…よろしく…デュフッ」

ゆかりん「!」

ゆかりん(嘘…あの人夢であった…)

キモオタ「…」チラッ

キモオタ「…デュフッ」


ゆかりん「…!」ゾク

休み時間

女子「キモオタこっち見んなよ!」「学校にフィギュア持って来てんじゃねーよ!」「でゅふでゅふうぜえんだよ豚!」

キモオタ「…」


男A「うはっwwwゆかりん、あのキモオタと知り合い?wwww思いっきりガン飛ばされてたよね?wwwww」

ゆかりん「う…うん…」

男B「きっとゆかりんが可愛いからでござるぅwwwwwゆかりんマジ神wwwwww」


女子「おい何とか言えよ!豚!」

キモオタ「…」ガタ

ゆかりん「!」

キモオタ「あ、あの…田村ゆかり…さん……ああああの、ほけ…保健室…デュフwww」


男A「キモ…」

廊下

ゆかりん「あ、あの…キモオタ君?」

キモオタ「…でゅ、デュフ」

ゆかりん「あ、変わった名前だよね…!えっとその…あれっぽくて…」

キモオタ「田村ゆかり!」

ゆかりん「え?」

キモオタ「君は自分の人生が尊いとデュフ?家族や友達を大切にでゅふふ?」

ゆかりん「え…?あ…大切…だよ!…家族も友達も、皆大好きで、とっても大事な人達だよ」

キモオタ「…その言葉が本当なら、今とは違う自分になろうなんて思わない事だな…」

キモオタ「さもないと…全てを失う事になる…」



ゆかりん「…え?」

放課後

男A「うえwwwあのキモオタそんな事をwwwwぱねぇww」

ゆかりん「訳わかんない…よね」

男A「きもくてオタクでおまけにサイコな電波とかwwwきもすぎwwwww」

ゆかりん「A君…言い過ぎだよ」

男B「うはっwww優しいでござるなwwゆかりん天使wwww」

ゆかりん「でも…あの人」

男A「何wwwww」

ゆかりん「あ、あのね…夢の中で会ったような…」

男A「おふwwwゆかりんまでwwwwワロリンwww」

男B「wwwwww」

ゆかりん「もうっ二人ともひどーい!」

男B「おほっ!もうこんな時間www早くしないと再放送に間に合わないでござるwwww」

ゆかりん「じゃあ、そろそろ出よっか」

男A「あ、ゆかりん、帰りにとらのあな寄って良い?」

ゆかりん「良いよ!またあの声優さんの?」

男A「まあねwww」


男B「じゃあまたwwww」

ゆかりん「ばいばーい♪」

とらのあな

~♪~♪♪
男A「ふwwふひwwww」


『たすけて…』

ゆかりん「…え?」

『たすけて…ゆかり!』

ゆかりん「…?」キョロ



男A「うーwwwにゃーwwwww」

ゆかりん「…誰なの?」

『たすけて…助けてゆかり!』

ゆかりん「あっ…!」

QB「…」


コツ

ゆかりん「!」

ゆかりん「…キモオタ…君」

キモオタ「そいつから離れるんだ…」

ゆかりん「で…でも!…ひ、酷い事しないで…」

コツ
ゆかりん「…!」

ブッシャアアアアア

キモオタ「デュフ!?」

男A「ちょwwwゆかりんwwwwこっちwwww」

ゆかりん「!A君…!」タッ

男A「何あいつwww今度はコスプレで動物虐待wwwぱねえwwwww」

ゆかりん「…」

男A「つか出口wwwwどこ行ったwwwwふひwww」

ゆかりん「きゃるん!何かいる…」

男A「はいはいワロスワロスwww夢オチwww乙wwww」


使い魔《デュフフwwwデュフフww》


ゆかりん「…!!」

ガシャーン

ゆかりん「…え?」



「ふぅ…。」

「危ないところだったわね」

ゆかりん「あ、あなたは…」

「そうそう!自己紹介しないとね…でもその前に…」

「ちょっと一仕事、片付けちゃって良いかしら?」

シュパパパパン



ゆかりん「す、凄い」

男A「ふwwふひwww戻ったwwwぱねぇwwwww」

「…廃人は逃げたわ。仕留めたいならすぐ追いかけなさい」

キモオタ「…デュフ」

ゆかりん「!…キモオタ君…」

キモオタ「俺が用があるのは…デュフフ」

「飲み込み悪いわね。…見逃してやるって言ってるの」

「お互い余計トラブルとは無縁でいたいと思わない?」

キモオタ「…っ」

シュタッ


ゆかりん「…」ホッ

「突然で驚いたでしょう?私は堀江由衣。…キュゥべえを助けてくれてありがとう」

ゆかりん「キュゥべえ…?あなたが、私を呼んだの?」

QB「そうだよ!僕は君達にお願いがあってきたんだ」

QB「僕と契約して、魔法声優になって欲しいんだ」


ゆかりん「…魔法…声優?」

次の日

男A「ゆかりんwwwおはようwwww」

ゆかりん「おはよ!A君」

男A「昨日の話しだけどwwwww」

ゆかりん「うん…実は迷ってて」

男A「俺もww俺もwwwうはっwww契約すれば何でも願い叶うとかwwwぱねぇwww何叶えてもらおwwwww」

キモオタ「…」

女「おいキモオタ今日も気持ち悪りぃな!」「何見てんだよキモッ」

ゆかりん「…キモオタ君」

男A「今日もキモいwwwうはっwwwwwつかwwwあいつも魔法声優とかwwwぱねぇwwwww」

ゆかりん「…」

キモオタ「…ゆ、ゆかりん…デュフ」

ゆかりん「…!」

男A「ゆかりんとかww呼ぶなしwww何wwww昨日の続きかよwwwデュクシュwwww」

ゆかりん「ちょっとA君…」

キモオタ「…き、昨日の…話しお、覚えてる…?デュフ」

ゆかりん「う…うん」

キモオタ「…ちゅ…忠告デュフが…無駄にならないよう…祈っデュフ」

ゆかりん「…あ…あの…キモオタ君は、どんな願いで魔法声優に…?」

キモオタ「…デュフフ」



ゆかりん「…」ゾッ

放課後

ほっちゃん「じゃあ、これから魔法声優体験コースに行く訳だけれど…準備は良い?」

男A「www準備になってるか分からないけどwwww名状しがたいバールのようなものwwww持ってきたっすwwwwおふふwww」

ゆかりん「私は…」

ゆかりん「とりあえずcvだけでも考えておこうと思って…えへへ」

男A「はにかみゆかりんwwwwかわゆすwwwwめろ~んwwwwww」

ほっちゃん「意気込みは充分みたいね」

廃人結界

ほっちゃん「…あれが廃人よ。私達魔法声優の敵で、放っておくと社会に害を与えるようになるの」

男A「うはっwwwきもwwwwwぱねぇwwwwww」

ゆかりん「廃人…」ゴク

ほっちゃん「大丈夫!負けないんだから!」


ほっちゃん「…はっ!」


ほっちゃん「なのです☆」

廃人《!?…ウヒョホー!!!》


ほっちゃん「あなたのハートに…エンジェルビーム!!」


廃人《…ハニューーン!!!!!》シュウウウ…カラン


ゆかりん「す…すごい」

男A「それwww何すかwwww」

ほっちゃん「グリーデュフシード…廃人から出る萌えカスみたいなものよ」

ほっちゃん「そして…」ポォ…

ゆかりん「それは?」

ほっちゃん「これはボイスジェム。キュゥべえと契約した者が生み出す宝石よ。私達魔法声優の魔力の源でもあるの…」

ほっちゃん「んん…私の声、昨日より少ししゃがれてると思わない?」

男A「確かにwwwおふっwwww」

ほっちゃん「魔力を使うと、それだけボイスジェムに穢れが溜まるの…。そうすると、私達魔法声優の声にも影響が出てくるのよ」

ゆかりん「そうなんですか…」

ほっちゃん「でも、さっきのグリーデュフシードを近づければ…」シュウ…

ゆかりん「あ、綺麗になった…!」

男A「wwwwww」

ほっちゃん「あーあー♪」

ゆかりん「!…声も元の澄んだ声に…!」

ほっちゃん「ね?消耗した魔力も声も元通り。…廃人を倒せば、こういった見返りもあるのよ」

ゆかりん「…へえ。ほっちゃんさんは何でも知ってるんですね」

ほっちゃん「何でもは知らないわよ」


ほっちゃん「知ってる事だけ」

ゆかりん「!(かっこいい…)」

数日後

男A「おふwwwきゃわわwwwwうーwwにゃーwwwww」カチカチ

男A「あすみんwwwwきゃわわwwwww」



ほっちゃん「あなたのハートに…エンジェルビーム!!」
シュタッ

男A「ほっちゃんさん最高wwwwぱねぇっすwwwwwおふっwwww」

ほっちゃん「もう!見世物じゃないのよ?」

ほっちゃん「そういえば、二人共願い事は決まった?」

ゆかりん「うーん…」

男A「ほっちゃんさんwww願い事ってwww自分の事じゃなくても良いんすかwwwww」

ゆかりん「あ、もしかしてあすみんの為に…?」

QB「前例がない訳ではないよ」

ほっちゃん「…でも、あまり関心は出来ないわね。あなたは本当にその人の為の願いを叶えたいのか、それともその人の中で恩人になりたいのか…履き違えたままだと、きっと後悔するわよ」

男A「お…おふwwww」

田村家

ゆかりん「うーん…願い事かぁ」

ゆかりん「ただなりたいってだけじゃ駄目なのかな…?」

QB「ゆかりは力そのものに憧れてるのかい?」

ゆかりん「うーん…そうかも」

ゆかりん「ゆかりって、取り柄とかないし…ほっちゃんさんみたいにカッコ良くて素敵な人になれたら、それだけで幸せなんだけど…」

QB「君が魔法声優になったら、きっと由衣よりもずっと強くなるよ」

QB「…これだけの魔法声優としての素質を持った子と出会ったのは初めてだ」

ゆかりん「え…?もう、何言ってるのよ」


QB「…」

その頃


キモオタ「わ…分かっでゅふ…?き、君は…かかか関係ない…パンピーをまま巻き込んでゅふ…」

ほっちゃん「彼女達はキュゥべえに選ばれたのよ?無関係じゃないわ」

キモオタ「き…君は…デュフ…あの二人を…魔法声優に誘導…デュフフ」

ほっちゃん「それが面白くないわけ?」

キモオタ「め…迷惑デュフ…ととと特に…田村…ゆかり…デュフフ」

ほっちゃん「あら、あなたも彼女の素質に気付いてたのね。…自分より強い相手は邪魔者って訳?…引きこもりの発想ね」

キモオタ「……デュフフ」

ほっちゃん「ならもう二度と会わないよう努力して」

次の日・ソフマップ

ゆかりん「…あれ?これって」

QB「グリーデュフシードだ!孵化しかかってる!」

男A「wwwwやばすwwwwうはっwwww」

男A「こんな所でwww放ってはおけないwwwww俺見張るわwwww」

ゆかりん「ゆ、ゆかり…すぐほっちゃんさん呼んでくるから!」

男A「おふwwwww」

ゆかりん「間に合って良かった」

ほっちゃん「無茶しすぎ…でも、今回に限っては冴えた手だったわ」

ゆかりん「…あ」

キモオタ「…デュフ」

ほっちゃん「何の用?」

キモオタ「デュフ…今回の獲物は…俺がデュフフ…手を引いでゅふ」

ほっちゃん「…そうはいかないわ」

キモオタ「…!こ…こんなデュフフ…してる場合…デュフフ…」

ほっちゃん「大人しくしてたら帰りにちゃんと解放してあげるわ」

ほっちゃん「行きましょ。田村さん」

ゆかりん「あ…はい」

ゆかりん「あの…ほっちゃんさん…願い事、ゆかり成りに色々考えてみたんですけど」

ほっちゃん「決まりそうなの?」

ゆかりん「あ…はい。もしかしたら、考えが甘いって言われるかもしれないけど…」

ほっちゃん「聞かせて?」

ゆかりん「ゆかり、今までずっと何の役にも立てた事なくって…ずっとそれが嫌だったんですけど…でも、ほっちゃんさんに出会って、誰かを助ける為に戦ってるの見せて貰って…」

ゆかりん「ゆかりにもそれが出来るって言われた事、本当に嬉しくて…だから、魔法声優になれたら、その時点でゆかりの願い、叶っちゃうんです…」


ほっちゃん「…」

ほっちゃん「大変だよ…?怪我だってするし、誰にも相談なんて出来ないし…。私だって、毎日ぼっちで泣いてばかり…」

ゆかりん「ほっちゃんさんは…もうぼっちなんかじゃないです!」

ほっちゃん「そっか…そうなんだよね」

ほっちゃん「本当に…?本当に私と戦ってくれるの?傍にいてくれるの?」

ゆかりん「はい…!ゆかりなんかで良ければ」

ほっちゃん「…なら、今日は私と田村さん、魔法声優コンビ結成記念パーティーしないとね!コンビ名は"やまとなでしこ"なんてどうかしら?」

ゆかりん「はい…!」

結界最新部

ほっちゃん「お待たせ!」

男A「ふへへwwww間に合ったwwwww」

QB「気をつけて!出てくるよ!」


ほっちゃん「せっかくのとこ悪いけど…一気に決めさせて…貰うわよ!!」


ほっちゃん「あなたのハートに…!」

ほっちゃん「エンジェルビーム!!」

男A「うはっwwwwほっちゃんさんwwwwマジぱねぇっすwwwww」

廃人♀《…ゼンゼンモエナイ》

ほっちゃん「…え?」ガブリ


ゆかりん「…あっ…ああ…」

男A「」


シュル
キモオタ「…っ!まさか!」

QB「二人共!今すぐ僕と契約を!」

QB「願い事を決めるんだ!早く!」

キモオタ(cv杉田)「その必要はデュフ」

ゆかりん「え…キモオタ…君?」

キモオタ(cv杉田)「こいつを仕留めるのは…デュフ!」

ゆかりん「…!」


キモオタ(cv杉田)「スウィートジャンクション!!」ズドーン


廃人♀《…モ、モエー!!!!》シュウウウ…カラン

キモオタ「目にデュフつけてデュフ…魔法声優になるって…デュフフ」

ゆかりん「…っ…っ」

ゆかりん「ほっちゃんさん…」

男A「返せしwwwwそれwwwほっちゃんさんのだしwwwww」

男A「キモオタ、返そう」

キモオタ「…これは魔法声優の為のデュフ…君達には触る資格なんて……デュフフ」


ゆかりん「…」

次の日

男A「ゆかりんwwwまだ魔法声優になろうって思う?wwww昨日のwww怖すぎwwwワロエナイwwwww」

ゆかりん「…」

男A「ですよねーwwwwおほふwwwwほっちゃんさんwww本当に優しい人だったwwww廃人との戦いがどんなものかwww俺達に思いしらせるためwwwwぱねぇwwww」

ゆかりん「…この街、これからどうなっちゃうんだろ」

QB「他にも魔法声優はいるからね。きっとすぐに代わりは来るよ」

男A「でもそれってwwwキモオタみたいな奴だろwwwwうはっwwwwwグリーデュフシード目当て確定wwwww」

QB「仕方ないよ。誰だって報酬は欲しいさ。寧ろ、由衣みたいな子の方が珍しいよ」

ゆかりん「…そんな」

QB「でも、それを非難出来るとしたら、同じ魔法声優としての運命を背負った子だけじゃないかな」

ゆかりん「…」

放課後


男A「おふふwwwwSAN値wwピンチwwww」カチカチ

男A「あすみん最高wwwふぅーwwww」

男A「…ん?」カチカチ

"あすみんとかどこが良いんだよ""何演じてもゆのっちじゃんwww""もう出なくて良いよ…"

男A「ぶ…ぶひいいいっ!!あすみんは最高だしwwwwその内声優界で天下取るしwwwww」カチカチ

"奇跡か魔法でもなきゃ無理無理www"

男A「ぶひいいあっ!あるしwwww奇跡もwwww魔法もwwwwwあるんだおwwwwww」


QB「…」キュップイ

一方

ゆかりん「B君!どこ行くの!?B君!!」

男B「…気付いたでござる…今のままじゃマミさんと結婚出来ないって…」

男B「生まれ変わったら一緒になろおおおおおおっ!!!」

ゆかりん「B君駄目だよぉ!!」

男B「ゆかりんも…一緒に行くでござる…三次より二次の方が…ふっふひ…素晴らしいでござあああああああっ!!」

ゆかりん「…いや…っ…離して!!」ダッ

バタン
ゆかりん「はぁっはぁっ…」ハッ

ゆかりん「…あっ!!こ、これって…」

廃人♀《腐腐腐ww腐腐腐腐www…》カチカチ

ゆかりん(…これって、罰なのかな…)

ゆかりん(ゆかりが…弱虫だったから…)


ズバッ

ゆかりん「!?」

男A(cv櫻井孝宏)「ザケルッ!!!」シュッ

ゆかりん「A…君…?」



男A(cv櫻井孝宏)「チェリーベルローール!!!」ズバアッ

廃人♀《ダイテー!!!!!》シュウウウウ…

男A「ふぅwwwwゆかりん間一髪wwwww」

ゆかりん「!…A君…その声って…」

男A「んww心境の変化wwwwおふっwwww俺カッコよすwwwww」


カツ
キモオタ「…男A…お前…デュフ」

男A「キモオタwwwおせーよwwww」


その頃
QB「やれやれ…まさか君が来るとはね」

男C「…」

数日後


男A「ここだwww魔力反応wwww」

QB「これは使い魔だね」

男A「弱い奴だけかかってこいwwwww」

ゆかりん「あっ!…逃げちゃう!」

男A「任せろーwwww」


ガキン
男A「!?」

男C「おいおい…何やってんだよお前」

男A「はwww誰だしwwwwつかww邪魔wwwww」

男C「見て分かんねえ?あれ使い魔だろ?」

男C「適当に4~5人喰わせときゃグリーデュフシード孕むからさ、それまで待っとけって…」

男A「孕むwwwwwww」

そして…


男C「ぶひぶひ鳴いてんなよ!萌え豚!!」

男A「…ごふぅwwwwぶwぶひwwww」

男A「負けないwwww負けるもんかあああああwwwwww」

ゆかりん「ど…どうすれば良いのぉ?ゆかり困っちゃうよぉ」

QB「魔法声優になれば止められるよ」

ゆかりん「そうだ…ゆかりが契約すれば…」

キモオタ「その必要はでゅふふ」


男C「!?」

男A「…!」

ゆかりん「キモオタ…君?」

男C「お前何モンだ?…一体どっちの味方だ?」

キモオタ「…お…俺は…デュフフなデュフ…の味方で…デュフフ…の敵…き、ききき君はどっちなんだ……男C」

男C「なっ…どっかで会ったか…?」

キモオタ「…デュフフ」

男C「…ふっ。まるで手札が見えないな…今日の所は引こう…」

キモオタ「…デュフフ…デュフ」

アニメイト

男C「…今度は何の用だよ」

キモオタ「…デュフフ」

男C「!…どういう風の吹きまわしだよ…一体何が目的だ?」

キモオタ「…も、もうすぐこここの街に…デュフデュフデュフの夜がデュフフ…それを倒すのに…デュデュフフ…」

男C「ふぅん。成る程な…確かに一人じゃ手強いが、二人がかりなら勝てるかもな…」



男C「…読むかい?」声グラ

ゆかりん「ねえ…また廃人を探しに行くの?…またあの人と会うんじゃ…」

男A「ですよねーwwwww」

ゆかりん「やっぱり、話し合った方が良いんじゃないかな…?きっと仲良くする方法だって…」

男A「ねーwwwwよwwwwwwゆかりん、あいつもキモオタと同類wwなwwんwwだwwwwぜwwwwグリーデュフシード目当てに人を見殺しにするような奴wwwwテラヒドスwwww」

男A「折り合いつけろとかwwww無理ゲーwwwwwゆかりんwwwwぱねぇwwwww」

ゆかりん「でも…あの人は廃人じゃない…同じ魔法声優なんだよ?」

男A「次襲われるのはあすみんかもしれないんだ…!せっかくまどマギ映画出演決まったのに…!いくら使い魔だからって放っておけない!!」

ゆかりん「A君…」

男A「…俺は願いを叶える為じゃない…大切な人を守る為にこの力を望んだんだ…。だから俺は、廃人より悪い奴がいるなら、例え魔法声優であっても戦うさ…」キリッ



ゆかりん「…そんな」

本屋

男A「うほほwwwwwあすみん特集wwwwひゃっはーwwwww」ドン

男A「あwwwふひひwwサーセンwwww」

男C「いや…こちらこそ…っ!お前は…」

男A「はwwwwお前wwwこの間のwwwwww」

男C「…」チラ

男C「へぇ…なるほどな。その声優か?お前が契約した理由」

男A「はwwwwだから何だしwwwwwうぜwwwww」

男C「いや、お前もくだらん事に奇跡を使ったなと思っただけさ…」

男A「くだらなくねーしwwwwお前に何が分かるんだよwwwww氏ねwwwww」

男A「まどマギの映画も決まってあすみん大勝利wwwwwうはっwww俺も幸せwwww」

男C「青いな…。好きな声優一人占めするならさ、もっと冴えた手があるだろう?」

男A「何それkwsk」

男C「今すぐその声優のTwitterに乗り込んでって、ファンも離れるくらいめちゃくちゃに叩きのめしてやりな。…そうすりゃファンはあんただけだ」

男A「はwwww」

男C「何なら、お前の代わりに俺がやってやろうか?…あすみんのツイ垢は…バシッ

男A「…やめろ」

男A「…お前だけは絶対に許さない」


男A「絶 対 に だ 」

万世橋

男C「さて…やるか」

男A「ふひひwwwwやwwらwwなwwいwwwwかwwwwwおらケツ貸せよwwww」

ゆかりん「A君…!駄目だよこんな事したら…メッ!」

男A「ふひwwかわゆすwwwwww」

男C「可愛い!!可愛い!!!」

キモオタ「デュフフフ…じゃ、じゃあ君のなななな仲間は…デュフフ…」

男C「キモオタ…キモいな…」

男A「きんもーwwwwwwww」


ゆかりん「い、今の内に…」

ゆかりん「A君ごめんね!…えい☆」ポーイ

キモオタ「…!」


男A「ちょwwwwゆかりんwww何s……?」パクパク

ゆかりん「え…?A君…?」

男C「お前、何ふざけてるんだよ」

男A「!…!!……!?…?」パクパク

男C「なっ…!まさかお前…声が…?」

ゆかりん「えぇっ?どうなってるのぉ?」

QB「どうしたもこうしたも、彼の声は今君がポイしちゃったじゃないか…ゆかり」



ゆかりん「…え?」

次の日

男A「ぶひいいぃ!詐欺だ!詐欺だ!!」

QB「やれやれ。君たち人間はいつもそうだね」

男A「俺の…俺の声帯がこんな…ぶひいいいいっ」

QB「ただの人間と同じように生身の声帯で戦えなんて、それこそ君たちの言葉で言う無理ゲーだよ」

QB「乾燥やウイルスですぐ傷付くような喉のままより、ずっと有利で便利じゃないか。ボイスジェムさえ壊れなければ、君達の声は永遠に枯れる事も、衰える事もないんだからね」

男A「…うっうっ…ぶひひひひ!!こんな偽物の声であすみんに応援してますなんて言えない…声優目指してますなんて言えないよ…!ぶふうふう…」


男A「…」

男C『いつまでショボくれてるんだよ…。ちょっと面貸してくれないか?』

男A「!」

漫喫

男A「何だし…こんなとこ連れてきて…」

男C「他に場所がなかっただけさ…まぁ聞けよ」

男C「俺も昔は、一人の声優のファンだったんだ…」

男A「!」

男C「容姿も可愛い子だったんだが、その声も演技も本当好きでさ…聞いた瞬間ビビッときたんだよ。その時思ったね…あ、俺この子ずっと応援しようって」


男A「…」

男C「ある時演じたアニメが爆発的ヒットでさ、その子の人気も当時は凄かったな。そのアニメにいくらつぎ込んだか…。だが、ふと思ったんだ…このアニメが終わったらこの子はどうなる?」

男C「もしかしたら、このアニメが代表作にして最後の作品に…なんて事もあるんじゃないかって。…だからキュゥべえに頼んだんだ。"この子を引っ張りだこの大人気声優にして下さい"って」

男A「…!(俺と…同じ)」

男C「その願いのせいかその子の実力か…確かにその子は引っ張りだこになった。色んな作品に出てさ、一般でも知名度が上がってって…」

男C「だが、それが良くなかった…」

男C「いつからか、TVからも出演オファーが来るようになると、そっちの仕事ばかりやるようになった…。もうアニメ声優じゃない…その子はただのマルチタレント入りしてしまったんだ…」

男A「…」

男C「…あげくスキャンダル騒動。ファンも離れていった…。俺の願いが、その子の声優人生も、ファンの希望も壊してしまったんだ…」

男A「…その声優って」


男C「平…いや、名前は伏せよう。デコビッチ…それだけでお前には分かるだろう?」

男C「まぁ、ようするに…だ。お前、もう人助けとか忘れてさ、後は自分の為だけに魔法を使うんだな」

男C「お前が魔法声優として頑張った所で、あすみんはそれを見てくれない。…いや、知らないんだ」

男A「…っ」

男C「お前も、俺と同じ間違いから始まった。…見てらんねえんだよ。俺みたいに、願った事に完全に裏切られる前に…あすみんなんてとっとと忘れて…「お前の事は誤解してたみたいだ…」

男A「その事は謝る…悪かった」

男A「だが俺は、あすみんの為に祈った事を後悔してない。その気持ちを嘘にしない為に、後悔だけはしないって決めたんだ…これからも」

男A「お前がどうしようとこれからは口出しはしない。俺は俺の戦いを続けるだけだ…それが気に入らないのなら、その時はまた潰しにくれば良いさ…」
スタスタスタ


男C「…馬鹿が」チッ

次の日

ゆかりん「A君、大丈夫なの…?」

男A「おふwwwwwサボってアニメ鑑賞wwwwサイコーですたwwwww」

ゆかりん「A君…(絶対嘘だよ…)」


放課後

男A「ふひwww今日も疲れたwwww癒し癒しwwwwww」カチカチ


あすみん〈結婚しました〉



男A「」

廃人結界

男A(cv櫻井孝宏)「ぶひぃ!ぶひいいい!」

男A(cv櫻井孝宏)「ふひっ跪いてお舐めよ!!」



ゆかりん「気持ちは分かるけど…あんな台詞ないよ」

ゆかりん「廃人が萎えた所で一気に攻めるなんて…あんな」

男A「ああでもしなきゃ勝てないんだよ」

ゆかりん「でも…!」

男A「…だったらゆかりんが戦ってよw」

ゆかりん「…え?」

男A「キュゥべえが言ってた…wwゆかりん才能あるんでしょwww」

ゆかりん「…」

男A「ふひっwwww冗談wwwただの同情で人間辞められる訳wwwwないってwwww人間辞めますかwwww同情辞めますかwwwwうぇっwwうぇっwwww」

ゆかりん「あ…A君…」

男A「着いて来るな…」

ゆかりん「…っ!」


男A「…っ」ダッ

男A「俺氏www最低すぐるwwwwうはっwwwww」

男A「…」カチカチ

"阿澄「えぇキモイんですけどw」
彼氏「いいじゃんいいじゃんw」
阿澄「てかなんで知ってんのーw」
彼氏「俺オタクだしwwwモエーwwモエーwww」 "

男A「」

男A(…俺は一体何の為に)

男A(こんな世界…守る意味あるのか?)


男A「…」

ゆかりん「ねえキュゥべえ…ゆかりが凄い魔法声優になれるって言ってたの、あれ本当なの?」

QB「凄いなんてものじゃない。ゆかり、君なら万能の神にだってなれるかもしれないよ」

ゆかりん「ゆかりが契約すれば、A君も元に戻せるの?……だったら、ゆかり魔法声優に…パアン

ゆかりん「!」

キモオタ「…デュフ」

ゆかりん「ひ、酷いよキモオタ君…こんな」

キモオタ「…いい良い加減に…デュフフ!」

キモオタ「ゆかりん…君はいつもそうやって自分を…!」

ゆかりん「え?」

キモオタ「ゆかりんがいなくなったら悲しむデュフがいるって事をデュフフ!!」

ゆかりん「え…?キモオタ君…?」

ゆかりん「ゆかり…もしかしてキモオタ君と…どこかで…?」



キモオタ「…っデュフフ」

ゆかりん「…」ゾクッ

一方

男C「やっと見つけた…いつまでそうしてるんだ?」

男A「手間かけさてサーセンwwwふひっ」

男A「なんかwwもうどうでもよくなったンゴwwwww」

男C「お、おい…」

男A「俺は…あすみんの幸せを確かに祈ったけど、その分心には恨みは妬みが溜まって…」

男A「…俺達魔法声優って、そういう仕組みだったんだなwwwww」

男A「ぱねぇwwwwwww」パリーン


男C「男Aーーーー!!?」

キモオタ「…という訳で、おおお男Aのボイスジェムはぐぐグリーデュフシードに変化した後、ははは廃人を産んで消滅…デュフフ」

ゆかりん「…そんな」

キモオタ「…これが、魔法声優の最後…デュフ。ここれで分かっデュフ?君があ、憧れデュフ正体デュフフ…」

ゆかりん「…っ…っ」


男C「お前…!でゅふでゅふ言ってる場合かよ!…お前それでも人間か?お前のカーちゃん何人だ!?」

キモオタ「…デュフフ」

次の日

男C「男A、助けたくねえか?」

ゆかりん「…え?」


てな事がありまして


ゆかりん「私、田村ゆかり!」

男C「ったく、調子狂うぜ」

そして

廃人A《ブヒイイイブヒヒヒィ》

男C「…良いよ。一緒にいてやるよ…一人アニメはさみしいもんな…男A」


キモオタ「…」

キモオタ「…男C」


てな事がありまして

キモオタ「き、キモオタ…です。よろしく…」

先生「キモオタ君は、ずっと引きこもっていたの。皆、助けになってあげてね」


女子「ねえねえ、やっぱりアニメとかゲーム好きなの?」「オススメ教えてよ」

キモオタ「えと…その…」

ゆかりん「キモオタ君!」

キモオタ「!」

ゆかりん「保健室行こっか」ニコッ

ゆかりん「ごめんね皆。キモオタ君、休み時間は保健室で安定剤飲まなきゃいけないの」

ゆかりん「キモオタ君、私田村ゆかり。ゆかりんって呼んで」ニコッ

キモオタ「あ、あう…」

廊下

ゆかりん「キモオタ君って良い名前だね!ザ・アキバ系って感じで!」

キモオタ「な…名前負けしてるよ…」

キモオタ「俺、名前の割りにそんなキモくないし…オタクじゃないし…アニメとかも…あんまり」

ゆかりん「え?…そんなのもったいないよぉ!だったらさ、キモオタ君キモくなっちゃえば良いんだよ!」

キモオタ「え?」

ゆかりん「誰にも負けない、キモオタに…!」ニコッ


キモオタ「あ…う…////」

女子「起立礼だけで貧血ってやばくない?」「数年間引きこもってたんだし、しょうがないんじゃない…?」

キモオタ「…うっ…うう」


帰り道

"キモオタ君もキモくなっちゃえば良いんだよ"
"誰にも負けないキモオタに"

キモオタ(…無理だよそんないきなり言われたって…。俺、このまま皆に迷惑かけたまま、地味にずっと生きてくのかな…)

《…ダッタライッテヨシ》


キモオタ「うえっ!?…なっ、なんだよこれ…」

廃人《…イッテヨシイッテヨシ》


キモオタ「う…うう」

シュパッシュパッ

ゆかりん「ずっきゅううううん!!」


キモオタ「あ…君達は…」

QB「彼女達は魔法声優…廃人を狩るものさ」

ゆかりん「えへへ!いきなり秘密がばれちゃったね☆クラスの皆には…内緒だよ!」

ほっちゃん「…ゆかりたん!いくわよ!」

ほっちゃん「あなたのハートに?」

「「めろ~ん☆ビーム!!!」」

廃人《キミニメロローン!!!!》シュウウウ


キモオタ「す…凄い!」

キモオタ家

キモオタ「田村さん…可愛い上にあんな…かっこ良かったなぁ…」

キモオタ「俺もあんな生き方したいなぁ…」カチカチ

"誰にも負けないキモオタに"


キモオタ「うーん…あ、このアニメ人気なんだ。"魔法少女リリカルなのは"か…」カチカチ


キモオタ「…何だか主人公の声、田村さんに似てるなぁ…」

数日後


デュフフフフフフwwwwwデュフフフフフフデュフフフフフフwwwwwww

ゆかりん「…じゃあ、いってくるね」

キモオタ「無理だよ!堀江さん死んじゃったのに…逃げようよ!」

ゆかりん「ゆかりね…あの時キモオタ君を助けられて、本当に良かったって思ってるの。ゆかりの人生一番の自慢だよ」

ゆかりん「…だから、そんなキモオタ君がいる街を…ゆかりに守らせて?」


キモオタ「た、田村さん!!」

キモオタ「うっ…うっ…田村さん…俺なんか守るより…田村さんに生きててほしかった…」

QB「…その言葉は本当かい?」

キモオタ「!」


キモオタ「キモオタです!よろしくお願いします!」

先生「キモオタ君はずっと…


キモオタ「田村さん!俺も魔法声優になったんだよ!一緒に頑張ろう!」

ゆかりん「え、ぅ…////」

そして


ゆかりん「ぅ…っあっ…どう…して…はうううっ!!」

キモオタ「田村さん!田村さん!?」

キモオタ「…なんて事だ!伝えなきゃ…皆キュゥべえに騙されてる!」



男A「はwwwキュゥべえが俺達騙すとかwwww妄想ww乙wwww」

ゆかりん「A君、そんな言い方…」

男A「大体俺wwこいつと組むの反対だわwwwwアニメも声優もあんまり詳しくないしwwwwにわかwwwwあすみんくらい知っとけwwwww」

ほっちゃん「キモオタ君には、なのは以外に好きなアニメはないのかしら?」

キモオタ「か…考えてみます」

カチカチ
キモオタ「…」

カチカチ
キモオタ「…デュ…」

カチカチ
キモオタ「…デュフ」

そして


キモオタ「…俺達も、もうおしまいだね…デュフ」

ゆかりん「…」ソッ

キモオタ「!…グリーデュフシード!?何で俺に…」

ゆかりん「…キモオタ君に…お願いがあるの…。キモオタ君、過去に戻れるんだよね…」

ゆかりん「こんな結末にならないように…お願い…キュゥべえに騙される前のゆかりを…助けてあげてくれないかな…?」

キモオタ「…約束する!必ず君を守ってみせる…!何度繰り返す事になっても!」

ゆかりん「えへへ…ありがとう。それからね…ゆかり、廃人にはなりたくない…な…うっ!」

キモオタ「ゆかりん!」

ゆかりん「…キモオタ君…やっとゆかりんって呼んでくれたね…嬉しい…な」


キモオタ「ううううううううっ」

そしてついに…

キモオタ「…でゅふ!」


デュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwww


キモオタ(cv杉田智和)「…ザケル!!」


デュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwww

キモオタ(杉田)「…ロケットパーンチ!!!」

デュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwww


キモオタ(杉田)「スウィーーートジャンクション!!!」

デュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwww


キモオタ(杉田)「くっ…手強い」

デュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwww

キモオタ「…っく!」ズサアアア


ゆかりん「!キモオタ君が…!」

QB「ゆかり、これで分かっただろう?彼に勝ち目なんてない…。君が契約をしない限りは…」

ゆかりん「私が…」

デュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwwwデュフフフフwwwww

ゆかりん「…っ!」


"嘘…嘘だ!鈴村さんが結婚!?"
"小野D…あの噂、嘘だよね…"
"あすみーん"
"あやな、返そう"
"そんな…魔法声優になれば本物の声優になれるって信じてたのに…!"
"絶対に許さない"

ゆかりん「…聞こえる…これは…この声は…」

QB「デュフデュフデュフの夜は、行き場のなくなった廃人達の思念の集合体…。希望を持った魔法声優達の、最後に行き着く成れの果てさ」

ゆかりん「…これだけ多くの魔法声優が…」

QB「ゆかり、聞こえるんだろう?彼らの思いを断ち切れるのは、救えるのは君しかいないんだ」


ゆかりん「…っ」

ゆかりん「ゆかり…ゆかりは…」

キモオタ「…っ…ここまでデュフ?…結局俺がしてきた事は…っ」

キモオタ「…っ」パシッ

ゆかりん「…キモオタ君」

キモオタ「!…ゆかりん」

ゆかりん「…キモオタ君、ごめんね」ニコッ

ゆかりん「ゆかり…魔法声優になる。今までのキモオタ君の頑張りも、多くの魔法声優達が持ち続けた希望も…無駄にはしないから」

キモオタ「ゆ…ゆかりん」


QB「さぁ、田村ゆかり…その魂を代価にして、君は何を願う」

ゆかりん「ゆかりは…」

ゆかりん「ゆかりの願いは…全ての魔法声優に、希望を与えたい。過去と未来、全宇宙の魔法声優全てに…」

QB「なっ…その願いは…!因果律に対する叛逆だ!」

ゆかりん「ゆかりは…希望を信じた魔法声優を…絶望なんかで終わって欲しくない…廃人なんかになって欲しくない…!」

QB「ゆかり…君は本当に神になるつもりかい?」

ゆかりん「違うよ。神様なんかになる必要なんてない…ゆかりは、"希望"になるの……さぁ、叶えてよ!インキュベーター!」パアアアア

キモオタ「ゆか…りん…」



ほっちゃん「…ゆかりたん、ゆかりたんはその願いがどんなものか分かってるの?あなたはこれから、全宇宙の魔法声優の希望として存在し続けなければならない…生易しいものじゃないのよ?」

ゆかりん「大丈夫だよ!ゆいたん!ゆかり、絶対にくじけたりしないもん!…希望を持つのが間違いなんて言われたら、何度だって違うって言い返せるよ。いつまでもずっと」

男C「良いんじゃねぇか…?ま、頑張れよゆかりん!」

ゆかりん「えへへ」



《…そんな…処女膜から声が出てるなんて…幻想…》

ゆかりん「大丈夫だよ…あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりなんてしないから…」

《ぶひぃ!あすみんの旦那許さん許さん》

ゆかりん「もう良いんだよ。あなた達は、もう誰も呪わなくて良いの…全て、ゆかりが受け止めるから」


QB「これで、君には終わりも始まりもなくなったよ田村ゆかり」

キモオタ「デュフ…酷デュフ…」

ゆかりん「大丈夫だよ。キモオタ君、ゆかりは希望そのものだもん。絶対に負けたりしないから」

キモオタ「ゆかりん…デュフでもデュフ…」

ゆかりん「大丈夫…きっといつかまた、キモオタ君にも会えるから。じゃあゆかり、皆を迎えに行かないと…」

キモオタ「ゆかりーーん

男A「…手間かけさせちゃったなww」

ゆかりん「ううん。良いの…A君は、もう平気?」

男A「…」カタカタ

コメント欄:あすみん、結婚おめでとう!

男A「これで良かったんだよ…」

ゆかりん「A君…」

男A「だってこれからは…ゆかり王国の仲間入りwwwwwうはっwwwwwゆかりん神神wwwww」

ゆかりん「もう!神じゃないよ!姫だよ!」

男A「wwwwwwwww」

男C「あれ…?男Aは?」

ほっちゃん「逝っちゃったよ…ゆかり王国の理に導かれて。希望を求めた因果がこの世に呪いを生む前に、私達はああして王国民の仲間入りを果たす…それはとても幸せな事なのよ」

男C「お前は何でも知ってるな」

ほっちゃん「何でもは知らないわよ…知ってる事だけ」



キモオタ「ゆかりん…」

ゆかりん「じゃあ、皆良ーい?」


フオーーー!!ユッカリーーーン!!!


ゆかりん「めろ~~~~ん!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ゆかりん「次はこっち!」

ゆかりん「めろ~~~~~ん!!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

こうして皆、最終的にはゆかり王国に導かれ、幸せに暮らして行くのでしたマル




ゆかりん「めろ~~~~~~~ん☆」

あの、終わったんですけど…

新章は近々始めますが、それにあたって作者からお願いがあります。
といっても、単に「作品の連載中、読んでる人は随時コメントをして欲しい」という、それだけです。
連載が終わってから纏めて、とかではなくて、“連載中に”コメントが欲しいのです。

ここでもmixiのコミュニティでも再三言ってることですが、私はSSの作者として、
「SSとは読者とのインタラクションの中で作っていくものである」というポリシーを持っています。
つまり、読者からの声がなく、作者が淡々と書いて投下しているだけという状況では、全く意味がないということです。
それなら「書かない方がマシ」といっても大袈裟ではありません。

特にこの都道府県SSは、本来3年前に終わっている作品を、需要があると言われて新たに書き続けているものです。
投下しても1件2件しかコメントが付かないのでは、その「需要」があるのか否かさえ曖昧になります。

全ての読者にレスを求めるのは酷な事だと思いますが、出来る限り「ROM専」というのはやめて下さい。
少なくとも、一夜投下する度に10~20件くらいのレスは付いてほしいです。
この数字は、私の考える、SSが正常に連載の体裁を保てる最低限度のレス数です。

連載を続けるにあたり、そのことだけは、皆さんにお願いします。

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