のぞにこ?です
でもにこまきとのぞえり要素もあります
未来設定です
キャラ崩壊あります、短編です
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カーン カーン
こじんまりとした小さなチャペルの鐘が、二人の門出を祝福するように音をひびかせる。
今日は結婚式、世間には認められない二人だから海外の小さなチャペルで、仲間にだけ祝福してもらえるような、狭い世界での誓いの式をあげる。
穂乃果「希ちゃん、おめでとう!すっっっっごく美人だよ!」
希「ありがとうなぁ、穂乃果ちゃん」
出会いは最悪と言っていい、愛想の欠片すらない態度の彼女に初めてあった時はこれはなかなか仲良くなれないタイプだな、なんて思っていた。
ただその態度は、不器用さの裏返しと知った時、うちは鮮烈な恋に落ちた。
海未「希、おめでとうございます。これから揉まれる世間の視線は厳しいものでしょうが、あなた達なら大丈夫です。負けないで、どうか幸せになってください。」
ことり「海未ちゃんかたすぎだよぉ、うん、希ちゃん、おめでとう!ウェディングドレスすっごく似合ってるよ。」
希「海未ちゃん、ことりちゃんもありがとうな。ことりちゃんのドレスを着て式をあげられる、うちはホンマ幸せもんやわ」
どこまでも真っ直ぐに前を見ることができる彼女が好きです。
ああ、かっこええなぁ、何か手伝えんかなぁ……そんな思いがあの頃の自分を突き動かす原動力になっていた。
それは今も変わらないのだけれども今はちょっとワガママを言いたい気分だった
花陽「希ちゃんおめでとう……はぁ~いいなぁ」
凛「希ちゃんおめでとうだにゃー、か、かよちん!凛にまかせてかよちんは凛が……!!」
花陽「凛ちゃん……」///
希「花陽ちゃんも凛ちゃんもありがとうな。うちらより二人共の方がお熱いな~ひゅーひゅー」
茶化すと周囲からも笑みが漏れ、話の中心である二人は顔を真っ赤にしていた、何これかわいい。
さて、あたりを見回すとどうも足りない。あの子とあの子はあの子の方に行ってるんかななんて思いながら
希「じゃあ、うちはちょっと行ってくるな」
誰に会いになんて言わなかったけど伝わったようで、きゃーなんて黄色い歓声が湧き上がる、あの海未ちゃんですら顔を真っ赤にして笑ってるのを見て、こっちも笑ってしまった。
すこし冷える廊下をカツカツと音を立てて歩きながら思案にふける。
もし彼女たちがこなかったら、と
ドアを開けると同じウェディングドレスを着た彼女は窓の外を見ていた、美人だと、思わず息を呑むうちに気づいたようでゆっくりとこっちをふり向いた。
「希の方には来てた?」
主語がないが誰を指すかはわかる、ここにもあの部屋にもいないあの二人のことだろう
希「おらんかったよ」
「そう」
希「飛行機には穂乃果ちゃんたちと一緒に乗ってたとは聞いたからこっちまでは着てると思うんやけどな」
「でも」
にこ「それじゃあダメじゃない」
希「せやなぁ」
音ノ木坂を卒業した彼女はますます美人になった。
思えば悪友として付き合ってたうちとにこっちが挙式なんて、当時のうちらからしたら予想外としか言い様がない。
にこ「だいたい、にこ達が旅費から何からだしたのにこないってどうーーーいう了見なのあの二人は」
希「まぁまぁ、心中察してあげてや」
にこ「大人なら察した上で来いって話なの!」
希「あのにこっちもすっかり大人になって」
にこ「茶化すなーーーー!」
希「せやけど、こっちの方はまだまだお子さんやなぁ」シミジミ
にこ「失礼ね!」
ウェディングドレスが皺になるだの、心構えがだのなんだのとガミガミ言う彼女がおかしくて笑ってしまう。
にこ「で、あの、アホ二人が来なかったらどうすんのよ」
希「こなかったらもなにもうちらが結婚するだけで終わりやろ」
あとで盛大に私たち結婚しました!の手紙でも送りつけてやればいい
にこ「あるいは、帰りの飛行機で目の前でいちゃついてやればいいのよ、行きは違ったけど帰りは同じ飛行機を予約してあるし」
希「それもありやな」クククッ
にこ「でももし本当に来なかったらどうする?」
ごにょごにょとなにかいいたそうに口ごもる
希「なんなん、こなかったらにこっちはうちとの結婚やめる?」
言外に折角ここまで来たのにと匂わすと
いつもの笑みとは少し違った笑いを浮かべ
にこ「バカね、そんな訳ないじゃない」
にこ「まあ、にこ達と違ってあいつらは真面目なアホだから」
希「けじめ、つけにくるんかな」
あるいは、もっと別な
にこ「あーでもあいつらヘタレだから」
希「せやなぁ」
結婚するのは私達なのに話題の中心はあの子達なのが面白くてまたひとしきり笑いあうのであった。
バージンロードを二人でゆっくり歩く
これからのことを考えながら。
神妙な顔持ちでとなりを歩くにこっちはやっぱり美人さんで
そんな彼女の隣を歩けることはなかなかの幸せなのではないだろうか
周りを見回すとそこにいるのは高校の時からの仲間5人だけで目立つ髪の毛をした彼女たちの姿はなかった。
自虐的な笑みを浮かべながら、まあそれもしゃあないかなんて思うとにこっちも似たような表情をしていた。
やっぱり似たもの同士なんねうちらも
誓いの言葉は神父さんではなくシスターが説いてくれるようだ。
それっぽいだけの結婚式に本物の神父さんなど呼べるわけはなくことりちゃんのつてでシスターさんにお願いして来てもらったらしい。
ベールを深く被っているせいか顔はよく見えないが、シスターは本格的な衣装に身を包み、ああ、ここでにこっちと永遠の愛を誓うのだなと思うと、自然と体が震えた
シスター「東條希、汝、その健やかなるときも、病めるときも……」
始まった誓いの言葉、緊張しながら聞いていると
「その結婚式ちょっと待ったーーーーー」バタン
教会の扉が大きな音を立てて開かれた
ざわざわというほど人はいないが、友人たちは驚いたようで何かを話し合っている。
にこ「真姫ちゃん!?」
彼女の声色に含まれるのは隠しようもない喜びで
真姫「にこちゃん!、私、にこちゃんの事愛してるの!」
なんて大声で言われていたら、喜びのあまり飛び出しそうになって震えてる彼女を見ていたら
希「……にこっち、行くんや! にこっちの居場所はウチの隣やないよ、真姫ちゃんの隣や!」
うちは背中を押すしかないじゃない
にこ「希…でも、にこは希に…!」
希「はよ! せやないと一生後悔するで!」
にこ「希……」
シスター「コホン」
シスター「言葉の途中でしたね、続けます」
希「いや、どう見ても続ける流れやないやろいま!」
うちのツッコミはなかったことのようにスルーされた
真姫ちゃんもにこっちもというか教会にいる人すべてがあっけにとられると、シスターはまるで何事もなかったかのように言葉を続けた……あれこのシスターの声……
シスター「東條希、汝その健やかなるときも、病めるときも」
どこかで聞いたことが有るような
「喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも」
そこまでいうとシスターは自身のベールをぬぎすてて言葉を続けた
「これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り」
その内側にあったのはきらめく金色の髪と
空のように青い瞳で
絵里「真心を尽くすことを誓いなさい!」
このわたしとなんて付け加えよった
ああやっぱり彼女はズルい
そもそも事の発端は目の前の賢くて可愛い鈍感シスターもどきがドヤ顔でラブレターをもらったことを報告してきたことである。
絵里ちとお付き合いし始めてから、はじめの頃は良かった。
お互いがお互いを尊重し合うような尊い関係であったといえる。
が、世の中には慣れというものがありそれはいい方向に進むことも往々にしてあるものの大概は悪い方に進む
今回のケースはまさにそれだった。
はじめの頃に大学院に進学した絵里ちがラブレターをもらったときなんかは、怯えるような、申し訳無さをいっぱい浮かべた表情で
絵里「ごめんなさい、希、ラブレターもらっちゃったの」
という誠実さを全面に押し出す勢いで謝りながら報告してきた。
絵里ちかわええなあという気持ちとほんのりとした嫉妬心をもちながらもあんまり押し出してはみっともないと思い押し隠す
希「絵里ちもてもてやん!さすが元生徒会長様やなー」
なんて茶々を入れたりしながら
希「相手さんも本気で絵里ちの事を好きで送ってきたんやから、おざなりに返事したらあかんよ」
という理解の有る模範的とも言える解答をしてきたが、それがいけなかったのか、絵里ちが美人すぎたからいけなかったのかはよくわからない。
その後もラブレターは絶え間なく彼女のもとに舞い降り
絵里「希ーまたラブレターきたー」
というように報告はするものの最初の頃の申し訳無さはどこ吹く風になってしまった。
内心ピクピクしながらも先と同様な反応を示したらついに先日
絵里「ラブレター4通も来ちゃったわ、困っちゃうわね」チラチラドヤァ
というあからさまに煽る意志を持ってきたので、流石にカチンと来て
希「絵里ちの馬鹿!!知らん知らん知らん!!馬鹿絵里ち」
と小学生のような罵詈雑言を投げつけて着の身着のまま、財布と携帯だけ持って街に飛び出した。
後ろのほうで「違うの、ただ私は嫉妬して欲しくて」とか何とか言ってたけど最初っからしとったわ鈍感アホ絵里ち
ちょっと頭をそこで冷やしときなどと思いながら、行くあてもなくぶらついた。
途中絵里から電話がガンガンなるものの全部無視してほっつき歩いた。
とはいえ、さすがに行く宛がないと辛いと思い真っ先に思いついたのがにこっちところだったというわけだ。
それでにこっちに電話をかけたら彼女の機嫌は最悪だった。
にこ「なによ?用がないなら切るけど、バイバイ」
と取り付く島もないような返事が飛んできたのであっちもなんかあったんかなと察し
希「なあにこっち、ちょっと女子会せえへん?」
これが今回の件の始まりの話
にこっちと話をしてるとどうやらほぼ同じようなやりとりがにこっちと真姫ちゃんの間にあったらしくうちらの話は大いに盛り上がった。
そもそも絵里ちと真姫ちゃんはようにてる
うちとにこっちもなんだかんだで似てなくもない。
となれば話は自然と盛り上がるといえよう。
結果、嫉妬をさせたいという意図はわかるし可愛らしいがやられっぱなしは癪に障るという意見でうちとにこっちの一致した
にこ「じゃあ、真姫ちゃんと絵里ちゃんを嫉妬させればいいじゃん」
希「せやけど、どうやって?」
うーんうーんとふたりして悩んでいるとふと目に止まったのはブライダル特集
にこっちも同じ方向を見ていたようで目があった
「これだ(や)」
それからのうちらは早かった、まず相変わらず絵里ちから電話はいっぱい来るがとりあえず今にこっちといるといったら大人しめになった。
大体3分に一度かかってきた電話が30分に一度になったので効果はあったといえよう。
にこっちも同じような感じで受け流したらまず旅券を手配していた、幸運な事にお互い社会人なだけあってお金はある、時間も有給を使えば有るとなればやるしかない。
うちは、ことりちゃんにウェディングドレスの作成を依頼した。
ことりちゃんは最初、ついに絵里ちゃんと式あげるの!おめでとうなんていっていたが今回の件はちょっと違う、その件をおりまぜながら真摯にお願いにしたら
ことり「じゃぁ~希ちゃんとにこちゃんの~携帯のメール転送してちょうだい?」
などといわれた
妄想も悪くないが実際に百合ってるところが見たいとか何とからしい。
背に腹は代えられない、しかたないのでうちと絵里ち、にこっちと真姫ちゃんの赤裸々メールを送ったところ、グッジョブ!だよ最高だよ任せておいてなどとたいそう興奮していた。
気恥ずかしさと徒労感を覚えつつ、その日は終わり、帰るわけにもいかないのでにこっちとの共同生活がはじまった。
それから数日間絵里ちの電話を捌きつつにこっちと式の段取りをきめ、今日という日をセッティングした。
そして全部が終わり、結婚報告を行う日がやってきた。
さすがの絵里ちもこの報告には驚いて、もう泣きながら謝ってくるかと思ったら、思ったより淡白な反応でそう、なんて一言で済ますもんだから相当かちんと来たのは記憶に新しい。
いままで愛しあったのは何だったのか、そんなことを喚き散らしたい気を抑え満面の笑みでうち幸せやでと伝えたら、
結構堪えたらしく割と凹んでいた。
やり過ぎたかなとも思ったがここまで来ちゃった以上は引くに引けない後は流れで本日に至るというわけだ。
絵里「希~やっと捕まえた~」
とか可愛く言う彼女に惚れ直していたが、何かが足りない
そうだ、嫉妬させるという本来の目的を失落していた
っていうか目の前の彼女また調子に乗っている。
絵里「やっぱり希はわたしがいないとだめねー」
いやその自信はどっから来るんや
横目で見るとにこっちもとろけた顔をしていたがはっとしてこっちを見た、向こうも似たようなものらしい、なるほど
ひっついてくるちょっとうっとおしくて可愛い絵里ちを引き剥がし真姫ちゃんの方に向かう
にこっちも同じように真姫ちゃんを引き剥がし絵里ちの方に向かう
考えてることは一緒やななどとくすりと笑うと目の前の真姫ちゃんが不機嫌さを隠しきれませんといった表情でこっちを見てきた。
真姫「なによ?」
ひるんではならない、当初の目的を果たすにはこれがいるのだ。
希「なあ真姫ちゃん」
希「あんまりにこっちをほっとくと……」
「うちがとっちゃうかもよ」
目の前の少女の顔色が面白いように変わる、おそらくにこっちはこの表情をみたかったのだろう
とおもい振り返ると絵里ちが真っ赤な顔をしてこっちを見てきた、これや、これがみたかったんや。さすがにこっち以心伝心やね。
さて、嫉妬で赤く変わった表情が更に熟して怒りの真っ赤になる前に退散することにしよう。
にこっちも同じことを思ったらしく一緒にかけ出した
自然と手を取り二人でにげる
にこ「あの真姫ちゃんの顔みた!?やっとあの余裕そうな表情をひっぺがして見えた、いやあ希いい仕事したわ。」
希「にこっちもいい仕事やったで、とはいえやり過ぎたかなぁ。」
にこ「いいのよ、あいつらには一回お灸をすえてやらないと気がすまないのよ」
ここまで逃げちゃったらいいわけは聞かない、しばらくほとぼりが冷めるまでまとう。
そして謝ろう全身全霊
多分許してもらうのに時間はかかるけど仕方ない、絵里ちが鈍感なのが悪いんや
やれやれ、にこっちとの共同生活はまだもう少し続きそうやななんて思ってしまった。
希「なあ、にこっち」
にこ「なによ」
希「にこっちとの結婚式思ったより悪くなかったよ」
にこ「奇遇ね、私もそう思ってたところよ」
ほら、やっぱり私達は似たもの同士
日本に帰るにあたり絵里ちと真姫ちゃんと同じ飛行機にのることになること
それに気づいたのが搭乗口の前で仁王立ちしてる派手な髪色をした二人を見かけた瞬間なこと
そのとき無駄ににこっちと手をつないでいて更に怒りを煽ったことはまた別のお話
終わり
散文乱文失礼いたしました
ありがとうございます。
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