怜「最近幽体離脱にはまった」(283)

怜「チャンピオンに病院送りされたあの日以来、寝るたんびに幽体離脱してしまう体になってしもて…」

怜「今では自分の意思でもできるようになった」

怜「最初は死んだんかと思ってかなり焦ったけど、繰り返すうちにその便利さに気がついた」

怜「霊体で風呂覗いたり、ポルターガイスト起こしたり、憑依して体乗っ取ったり……めっちゃ楽しいwww」

怜「というわけで、今日も元気に幽体離脱やろか」

怜「ぬぅううううん!!」

ヒョッ

とき(よしっ、抜けた)

とき(さて、まずは……せやな、チャンピオンとこに行こか)

とき(そうれっ!……)ヒュッ


※注意
すでにお分かりだと思いますがキャラ崩壊すごいです
特に怜

照のおうち


とき(……っと。瞬間移動もできるとは、やっぱ幽体離脱は便利やなぁ。…ん?)

照「ふふんふふ~ん♪ここいちば~ん♪」

とき(…なんやチャンピオン、えらいご機嫌やな。なんか良いことあったんやろか?)

照「ふふんふふ~ふんをしんじて~♪」

とき(ま、ええわ。チャンピオンには病院送りされた怨みがあるからな)

とき(よし、ポルターガイストでビビらせたろ)

とき(…せいっ)

ギィッ

照「!?」ビクッ

照「……今、ドアが少し動いたような……気のせいか…」

とき(うーん、こんくらいじゃインパクトないか……んじゃ…)

ガタガタガタッ

照「!?」

照「え!?なに!?棚が揺れてる!?地震!?机の下に隠れなきゃ!!」モソモソ

とき(ホホッwwwビビっとるビビっとるwww)

とき(もいっちょ!それっ!)

パッパッパッ

照「なっ!?てて停電!?いやでも点いたり消えたりしてるから…なにこれ!?」

とき(フホッwwwあの怯えた顔wwwざまぁwwwwww)

とき(よっしゃwwwもっとデカいのやったろwww)

フワッ

照「え…麻雀牌が……浮いて…る…?」

照「なんで!?地震じゃないの!?」

とき(ホホッwwwまだ地震て思ってたんかwww地震の自信があったってかwwwやかましいわwww)

とき(まだまだいくで!そうれっ!)

ヒュンッヒュンッ

照「ひいっ!?牌が飛び交ってる!!なにこれ!!」

とき(ホホホッwwwwwwビビりすぎワロタwwwwww)

とき(いやぁwwwめっちゃ楽しいなぁwww)

照「うぅ……ひっく…なんなのよぉ……」グスッ

とき(あ……チャンピオン泣いてしもた……)

とき(……ちょっとやり過ぎたか…?)

照「うぐっ……せっかく今日現像した咲の写真でサキニーしようとしてたのに……私がなにしたのよぉ……」

とき(……)

とき(おぅらっ!!)

ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!

照「いたっ!」コツン

照「痛い!痛い!牌が頭にっ!ちょおんっ!やめて!」コツンコツン

とき(少しでも同情したウチがアホやった!こらしめたる!)

コツンコツンコツン………

照「ぐすっ…うぅ…」ヒリヒリ

とき(…ふぅ…まっ、こんくらいにしといたろか)

とき(まったく……妹の写真でオナるとか、とんだ変態やな)

とき(…このままここに居ったら要らんもんまで見てしまいそうや…)

とき(ほかに行くか。……どこ行こう…)

とき(……準決勝繋がりで玄ちゃんとかどうやろ?)

とき(うん、玄ちゃんならおもろい反応見れそうやwww)

とき(決まりやな。それっ……)ヒュッ




※さるさん怖いんでこっから少し減速します

松美旅館


とき(……っと。さてさて、玄ちゃんは……)

玄「お姉ちゃーん!お風呂空いたよー!」

宥「はーい。じゃあ、入ってくるねー」

とき(あー、お風呂入った後かいな……くそ…タイミング悪かったわ…)

とき(チャンピオンにかまってないで、先にこっち来てりゃよかった…)

とき(…また一個怨みできたで、チャンピオン)

とき(しかしこの姉妹、めっちゃ仲良いから入浴も一緒やと思ってたけど…さすがに別々なんやな)

とき(てか、でっかい風呂あるんやから一緒に入ればいいのに…)

とき(!)

とき(フホホッwwwいいこと思いついたわwww)

とき(玄ちゃんに憑依して、宥ちゃんの入浴シーン拝んだろwwwあわよくばチチ揉ませてもらおwww)

とき(んじゃ、さっそく…ぬぅううううん!)

ヒョッ

玄「うっ…」

玄「……」

玄「……」ワキワキ

玄「…よしよし。ちゃんと憑依できたみたいやな」

玄「フホッwではでは、お風呂に参りますのだwww」

玄「お姉ちゃーん!」ガラッ

宥「あれ?玄ちゃん?お風呂入ったんじゃなかったの?」

玄「ホホッwww体洗うの忘れてたのだwwww」

宥「そうなんだぁ」

玄「……」ジーッ

とき(…玄ちゃんも相当なもんおもちやけど…この人のもすごいなぁ)

とき(なんやねんこの姉妹。温泉の効能か?)

宥「な、なに?そんなジロジロ見て…」

玄「え?いや、お姉ちゃんのおもち、相変わらずすごいなーと」

宥「えっ///急にどうしちゃったの?///」

玄「あっ、そうだ!お姉ちゃん、洗いっこしよ?」

宥「えっ!?」

玄「ほらっ、昔はよくやったでしょ?恥ずかしがることないよ!」

宥「そ、それはそうだけど…でもどうして?」

玄「お姉ちゃんにはいつもお世話になってるから、お礼がしたくて…」

宥「玄ちゃん……わかった。お願いするね?」

玄「ホホッスwwwおまかせあれwww」

玄「それじゃ、洗うね?」

玄「まずは……腕から」ゴシゴシ

宥「んっ…玄ちゃん…もっとやさしく…」

玄「やさしく…?」

玄「ホフッw了解したのだwww」ヌルヌル

宥「あっ…それなんかちがっ…んんっ…」

玄「え?やさしくしてるよ?」ヌルヌル

宥「やぁっ…そういうことじゃ…ひゃっ!?」

玄「次は胸なのだwwwそうれそうれwwwwww」モニュンモニュン

宥「あぅ…揉まないでぇっ…!」

玄「ダメだよ!こーやって胸の下まで洗わないと!」モニュモニュ

宥「うぅ…玄ちゃんの手つき…なんだかやらしいよぉ…」

玄「ホホホホホッwwwwwww」モニュモニュ

玄「よし!上半身は終わりだねっ!次は……」

宥「あっ…か、下半身は自分で洗うよ!」

玄「だーめ!一番しっかり洗わないといけない所なんだから!」ヌルヌル

宥「んんっ!そこはっ…!」

玄「わっしょいwwwわっしょいwww」ヌルヌル

宥「やめっ…ああっ…!そこらめぇ!」

玄「んんwww?ダメだと言う割には抵抗しないねwww?」ヌルヌル

宥「んんっ…!くろちゃあん…」ハァハァ

とき(うわぁ、めちゃ色っぽい…顔も紅潮してるし…)

とき(たまりませんなwww)

ヌルヌルヌルヌルヌルヌル……

玄「……ふぅ」

玄「いやぁ、ええ思いさせてもろたwww満足満足wwwwww」ツヤツヤ

宥「はぁはぁ…」クタァ

玄「あー……宥ちゃん、完全にのぼせてしもうとるな…」

玄「…このままほっとく訳にはいかんし……よっこいしょ!」ダキッ

宥「……」

玄「風呂から上げたら、次は体拭かんとな」

宥「……」ガシッ!

玄「ん?」

宥「くーろーちゃーん」ニコォ

玄「あっ、お姉ちゃん起きた?のぼせてたみたいだから、すぐ上げてあげ……」

宥「まだ…」

玄「?」

宥「……まだ玄ちゃんの体、洗ってないよねぇ?」

玄「…えっ?」

宥「《洗いっこ》だもん。次は私の番」

玄「え…あ、いやそれはもういいっていうか……」

宥「ふふっ。だぁあめ。ほら、洗うよ?」ヌルヌル

玄「ひゃっ!?」

宥「くろちゃあん。気持ちいい?」ヌルヌル

玄「んんっ!ちょ…どこ触ってっ!?」

宥「ん?体洗ってあげてるだけだよぉ…?」ヌルヌル

玄「ああっ!そこっ…あかん!」

宥「ふふっ。玄ちゃんのおもち、あったか~い」モニュンモニュン

とき(あ、あかん!宥ちゃんのぼせて壊れてしもうとる!)

とき(こ、このままじゃ……しゃーない!強制離脱やっ!)

ヒョッ

玄「……ん」

とき(よし!抜けた…けど……)

玄「うぅん…あれ?なんで私お風呂場に?……ってお姉ちゃん!?」

宥「くろちゃあん……」ヌルヌル

玄「えっ…ええっ!?ぁんっ…!ちょっやめっ、お姉ちゃん!」

宥「ぽっかぽかにしてあげる~」ヌルヌル

玄「ひゃうっ…!いやぁ……」

宥「嫌がるのはあったかくないよぉ?」ヌルヌル

玄「あぅ…なんでこんな……」

宥「あっ、そうだ。ここ洗えば暖かくなるよね?」ヌルヌル

玄「え…そこはっ!ひゃっ!?」

宥「うふふっ」ヌルヌルヌルヌルヌルヌル

玄「らっ、らめぇえええええええええええええええええ!!」ビビクンッ!

とき(……)

とき(……玄ちゃん…ごめん…)

玄「うぅ……」

宥「くろちゃん、くろちゃあん……」

とき(……ふぅ)

とき(…すごかったなぁ、宥ちゃん。まさかあんな攻め方するとは……今後の参考にしとこ)

とき(さて…宥ちゃんも治まったみたいやし、次に行かせてもらおか)

とき(ここまで準決勝繋がりやったんやから……)

とき(次はあそこやな。それっ……)ヒュッ

煌のおうち


とき(……っと。よし、煌ちゃんは……)

煌「ああっ!?江崎先輩!それ私の育てたラム肉ですよ!」

仁美「えー、別にいいやん。こんなん取ったもん勝ちやろうもん」モグモグ

煌「もうっ!すばらくない!……あっ!姫子!それ裏返したらネギがっ!」

姫子「えっ?あー…ネギは別によかよ。…よし、焼けた」モグモグ

煌「ああっ……」

哩「はぁ…あんたら、ちっとは遠慮しんさい。花田ん主催の焼肉大会なんやから」ヤキヤキ

煌「ま、まぁみなさんが楽しんでくれればそれで……私もでしゃばってすみませんでした…」

煌「…って部長!?ウィンナーは切れ込み入れないと…!」

哩「え?」

パァアン!

美子「あづぅうううううう!!」

とき(……なるほど、煌ちゃんのおうちで焼肉パーリィやっとるんか)

とき(それにしてもこの人ら、焼肉のやの字もわかってへんなぁ!ウチが叩き込んだろか!?)

とき(…まっ、今はええわ)

とき(…煌ちゃん、大変そうやな……)

とき(この濃いメンツ相手に何思ってんやろ?ウチ、気になりますぅ)

とき(…せや!煌ちゃんの精神ん中に入って、思考覗いてみよwww)

とき(……ぬぅううううううん!)

ヒョッ

とき(よしっ、入れた。さてさて……)



きらめ(……あーあ。マジちゃきーばい、こいつら)



とき(……え?)

とき(ちゃき…えっ?何語…?)

きらめ(ああっ!あんの羊!まーたウチの育てた肉取りようばい!)

とき(……)

きらめ(せっかく羊見ながら羊食おうっち思っとったんに!)

きらめ(ジンギスカンでもないのに、ラム肉買ってきた意味ねぇやん!)

とき(……)

きらめ(ん?姫子?……ご飯が欲しい?…なん言いよんかちゃ!!)

きらめ(肉食わんか!肉!そんなんやき、おもち付かんのやろうが!…人んこと言えんけども)

とき(……)

きらめ(部長は……ああー、あんな大量に肉乗せて…しかもあれ、タレかかっとるやつやん…)

きらめ(…ほらぁ、焦げてきよるが……なに?その山盛りの冷めた肉食えっちか!?舐めとんかちゃ!!くらすぞ!!)

とき(……)

きらめ(ああー!さっきからやっさん、しゃーしいわ!油かかったくらいでギャーギャー騒ぎなさんな!)

きらめ(あんた、九州女児やろぉが!しゃきっとしんしゃい!)

きらめ(そもそもあんたがウィンナー好いとうっち言うけ、しゃーなく買ってきたんに!ちゃんと責任持たな!)

とき(……)

とき(……ここは…ほんまに煌ちゃんの精神ん中でええんやろか…?)

とき(……うん。間違うてないな……)

とき(……いろいろツッコミたいけど、とりあえず一つだけ)

とき(福岡弁めっちゃ流暢やん!!標準語かつ敬語キャラはどこ行ったんや!!)

とき(……いや待て…福岡弁は福岡弁でも、博多弁とかやないな…これ…)

とき(あのラムちゃんみたいな語尾…昭和のヤンキーのような小物感…)

とき(…これがウワサの筑豊弁か!)

とき(いや、なんで筑豊弁やねん!)

とき(博多弁か佐賀弁ならまだわかるけども!部活関係で!)

とき(北九州に住みはじめたのは、高校入ってからって聞いたけど…)

とき(二年間でこんなんならんやろ!?)

とき(もしかして…ヤクザとかと関わっとるんとちゃうか…?)

とき(……いや、それはないな。かつて共闘したウチならわかる)

とき(煌ちゃんは思いやりができるすばらな子や。それだけは保証できる)

とき(……ただ、精神内でのこの口の悪さは感心せぇへんな)

とき(…よっしゃ。ウチが煌ちゃんの根性叩き直したる!)

とき(…《精神会話》でな!)

とき(…説明しよう。《精神会話》とは、文字通り精神内でおしゃべりができる、とっても便利な機能なんや!)

とき(ほないくで…)

とき『…あーあー。マイクテス。マイッテス』

きらめ『え…?なんかちゃこれ!?なんか聞こえよるばい!?』

とき『ファミチキください』

きらめ『こいつ…脳内に直接っ!?』

とき『ホホッwwwノリええなwwwさすが煌ちゃん!』

きらめ『……あんた、誰なん…?』

とき『…あー…せやな…北斗の兄、とだけ言っておこうか』

きらめ『……ジャギか…!』

とき『あっ、そっちなんや』

きらめ『……まぁそれはいいとして…それよりなんなん?これ』

とき『…天界の使者からのお告げや』

きらめ『はぁ?意味わからんし』

とき『……口のわるーい、煌ちゃんの精神叩き直そぉ思ってな』

きらめ『ああ!?きさんケンカ売っとんかちゃ!!』

とき『…なんでそんなケンカ腰なん?』

きらめ『あぁん!?あんたが煽ったんやろぉが!!イラつくわー!』

とき『…つまり、イラっとしたらケンカ腰になるんか?』

きらめ『当たりめーやん!てか今、バリキレちょーし!』

とき『……ほんなら、なんで麻雀部の人らにはキレへんかったんや?』

きらめ『!!』

とき『さっきからずっと見てたけど、煌ちゃん的にイラつく場面はいっぱいあったはず。なのに一度もキレてへん』

きらめ『……そんなん…空気悪くなるやろーが』

とき『空気悪くなる…?アホか!!』

とき『あんたら仲間なんやろ!?言いたいことははっきり言えや!それが正しい事かとか間違ってる事かとか関係あらへん!!』

きらめ『……』

とき『人間は言葉でしか通じ合えん生きもんなんや』

とき『互いにぶつかり合って、やっと相手の気持ちが理解できるようになる』

とき『…仲間の絆ってそうやって深めていくもんとちゃうか?』

きらめ『…ならどうすればいいんかちゃ…ウチはこの喋り方やないと本音出せんくなったし…』

とき『…その喋り方でええやん』

きらめ『…いきなりこんな喋り方でキレたら……恥ずいやん』

とき『はぁ……あんな、本音言うのに喋り方とか関係あらへん。要は気持ち伝わればええんやから』

とき『むしろ同じ地方の方言使ったほうが気持ち伝わるやろ』

とき『…どこで覚えてきたんかは知らんけど、二年間ずっと培ってきた言葉なんやろ?誇りを持てや』

きらめ『…誇り…』

とき『……まぁ今言ったこと全部適当なんやけどwwwwwwwホホッwww』

きらめ『適当なんかちゃ!!ぶちころがすぞ!!』

きらめ『……』

きらめ『…でも、このままずっと本音隠しちょくのは嫌っち思いよった』

きらめ『…うん。ウチ、これからは言いたいことは言うようにするけん』

とき『…そか。ま、がんばりや』

きらめ『……ありがとーね、ジャギ』

とき『ブホホッwwwまだその設定生きとったんかwwwwwwwおうwwwほななwww』

ヒョッ



哩「――なだ!花田!」

煌「はい!?」

姫子「どうしたん?さっきから黙りこくって」

煌「え…あ……すみません。寝てました」

仁美「食べながら寝るとか…牛になるばい?」

哩「ほら、肉たくさん盛ってやっけん。はよ食べり」

煌「……」

美子「どうしたと?花田?」

煌「……全員」

姫子「ん?」

煌「全員箸置きぃ!!」

哩・姫子・仁美・美子「!?」ビビクゥ

哩「ど、どげんしたとね、花田…?」

煌「どうもこうもないっちゃ!あんたら、焼肉を楽しむための最低限のマナーくらい守らんか!」

煌「まず江崎先輩!人の肉を横取りしなさんな!誰が何食べようとしとるか、見ちょったらわかるやろうが!」

煌「…ラム肉の件はごめんなさい!」

仁美「お、おう……おう?」

煌「それと姫子!ネギ乗っとるやつは片面だけでも火ぃ通るけん、裏返すな!ネギもったいないやん!」

煌「…ごはんは中くらいでいいん!?」

姫子「えっ…あ…うん…」

煌「そして部長!肉は各自で食べるぶん焼くけ、そんな大量に焼かんでいいっちゃ!焦げろうもん!」

煌「…でもそういう世話焼きお母さんっぽいとこ好いとるよ!」

哩「え?…ああ……えっ?///」

煌「安河内先輩は…あれっちゃ!ギャーギャー騒ぐ前にはよ冷やさんか!」

煌「…その後、一緒にウィンナー焼くばい!焼き肉ウィンナーは認めんけど、先輩の笑顔は見たいけん!」

美子「あぅ///……ひ、冷やしてくるっ!」

とき(ホホホッwww煌ちゃん、ちゃんと本音言えとるやないかwwwすばらばいwwww)

とき(内面ヤンキー更正させたったwwwウチめっちゃええことしたなwwwwww)

とき(なんか気分ええし、まだまだ他んとこも見てまわろwww)

とき(うーん…どこがええかなぁ?)

とき(……そういや、姫松とか行ったことないな。めっちゃ近いのに)

とき(よし。次は姫松の…洋榎とかおもろそうやな!)

とき(そうれっ……)ヒュッ

洋榎のおうち


とき(……っと。洋榎は……おったおった!)

洋榎「絹ぅ、ウチのパンツ知らん?」

絹恵「パン…ツ?……ああ、あのスウェットのズボンのことか。それなら今洗濯しとるで」

洋榎「ええ!?ほんまかいな……ウチ、あれないと寝れんのに…」

絹恵「たまには洗わんと、くさいくさいなるで?ほら、ウチの貸したるから」

洋榎「うー……まぁええわ。ほな借りるで。……みんなは寝間着持ってきとるんやろか…?」

絹恵「うん。みんなちゃんと風呂場に持っていっとったで」

洋榎「そか。……あいつら、どんな寝間着で寝るんやろ?ぐへへ…」

絹恵「…お姉ちゃん……ゲスい顔になっとるよ…」

とき(…ふむふむ、愛宕家でお泊まり会ってわけか)

とき(みんなってのは…まぁ麻雀部メンバーやろうな)

とき(……風呂上がりの寝間着姿か…)

とき(洋榎やないけど、確かにゲスい顔になりそうやwwwホホッwww楽しみwww)

ガチャッ

由子「いい湯だったのよー」

恭子「お風呂いただきましたー」

洋榎「おう、後で返してな。……って恭子…あんた、なんで下スパッツなん…?」

恭子「え?ああ、ウチはこの格好やないと寝れないんですわ」

洋榎「Tシャツとスパッツって…レッスン中のダンサーかい!」

漫「やっぱそう思います?ウチもさっきそう言ったんですけど、完全否定されて…」

恭子「……漫ちゃん、おでこ貸しや」

漫「ひっ!?風呂入ってすぐは勘弁してください!」

洋榎「それにしても他二人はなんかこう…インパクトない寝間着やなぁ」

洋榎「由子はフワフワで天使みたいで似合うてるし…漫ちゃんはフツーのパジャマやし…」

洋榎「恭子みたいにネタ入れていかんとやっていけへんで?」

恭子「……完全真っ裸の主将にだけは言われたくないですわ…」

絹恵「…お姉ちゃん…はよ寝間着着て…」

洋榎「おお!そやったそやった!…よっこいしょ」ハキハキ

とき(…洋榎は上スウェットで下ジャージ、絹ちゃんはTシャツとジャージ)

とき(…由子はフワフワワンピースで、漫ちゃんは地味ぃなパジャマ)

とき(恭子はTシャツスパッツ…それぞれがそれぞれの味を出しとる…)

とき(ホホゥwwwやっぱ風呂上がりの寝間着姿ってええなwww)

とき(ポワポワしててなんか襲いたくなるwww乾ききれてない髪とか最高やwwwwww)

恭子「てか、やっぱりみんなこの部屋で寝るんですね…」

由子「せまいのよー」

洋榎「パジャマパーリィなんやから、みんなで寝るんは当たり前や!」

洋榎「よし!んじゃ、みんな布団入り!」

絹恵「えっ?もう寝るん?」

洋榎「ちゃうちゃう。布団入らんと女子トークできんやろ?」

漫「…布団入らんでもできると思いますけど…」

洋榎「漫ちゃん…こういうのは雰囲気作りが大事なんやで?」

漫「さいですか……てか主将の口から女子トークって単語出てくるとは思いませんでした。意味知ってます?」

洋榎「……恭子。油性ペン」

恭子「ラジャー」

漫「ああっ!やめっ…!ごめんなさいごめんなさい!!」

漫「うぅ……おでこに《主》って書かれた…」

洋榎「ウチのことバカにするからや」

恭子「なんか主ってありがたい感じしますね。拝んどこ」ナムナム

由子「で、洋榎は女子トークの意味ちゃんとわかってるのー?」

洋榎「当たり前田のクラッカーや!女子だけでトークすることやろ?」

絹恵「……えっ?それだけ?他には?」

洋榎「他って……女子が集まってトークすれば何でも女子トークやろ?」

由子「……まぁ、間違ってはないのよー」

絹恵「…お姉ちゃん…女子トークってのは、だいたいは恋バナのことやで?」

洋榎「コイバナ?なんやそれ。東京バナナの親戚か?」

恭子「主将……」

漫「ほらぁ…ウチ、書かれ損ですやん…」

とき(……うん。ウチ、この雰囲気好きや)

とき(やっぱ地元って癒されるなぁ…)

とき(…にしても、恋バナかぁ……洋榎には縁なさそうやけど、他はどうなんやろ?…気になる)

とき(…せや!洋榎に憑依して、みんなの恋愛事情探ったろwwwwww)

とき(…ぬぅううううううん!)

ヒョッ

洋榎「…うっ」

洋榎「……よし。みんな布団入ったな?」

恭子「ええ」

洋榎「よっしゃwww恋バナすんでwwwwww」

絹恵「えっ!?結局するんや!?」

洋榎「おうwww楽しい楽しい女子トークの始まりやwwwwww」

由子「恋バナの意味わかってるのー?」

洋榎「オホッwwwwおもちのろんやwwwみんなのwww恋愛トークwww聞いてくでwww」

洋榎「まずはwww漫ちゃんからwwwドゾww」

漫「えぇ!?ウチですか!?…うーん…恋愛、ですか…」

漫「……」

漫「…す、好き、かまではわからないんですけど…気になる人なら…」

洋榎「おっ、ええでええで!話してみ!」

漫「…えっと…その人は…年上なんですけど、どこか抜けてて…」

漫「その……そう!気を張らなくていいんです。落ちつくというか…」

絹恵「おおぅ…!なんかええやん!」

漫「それに、めっちゃ格好ええんです!普段はふざけてるのに、やる時はやる人で!」

由子「きゃー!ギャップ萌えというやつなのよー!」

漫「……でも、向こうはウチの気持ち知らないんですよ。ただの後輩としか思っとらんみたいで…」

恭子「ふむふむ。…アタックはしてみたん?」

漫「いえ…そんな勇気なくて……そもそもウチ自身も好きかどうかわからん状態なのに告白とかは……」

洋榎「ふぅ~む、なるほどなぁ」

漫「い、以上です!なんや恥ずかしなってきた!///つ、次いってください!///」

洋榎「ありゃ?もうええんか?恋愛相談に乗ってもええんやで?」

漫「ええんですええんです!このまま話してたらボロ出てしまうんで///」

洋榎「そか……じゃあ次は…由子!」

由子「んー……私のはあんまり面白くないのよー?」

洋榎「ええよええよ!」

由子「…私が気になってるのは、昔から付き合いのある友達みたいな関係の子なのよー」

恭子「ほほぅ。…でもそれ、なんか複雑やない?」

由子「そう!そうなのよー!…物理的距離はかなり近いのに、恋愛的距離は遠いのよー…」

由子「いつも隣にいるから、その人の視界には私は入らない。同じ景色を見てるのに」

漫「わぁ…なんか詩みたいですね」

由子「私はずっとあなたしか見てないのに…!あなたは景色ばかり見てる!私を見てよ!って感じなのよー…」

絹恵「えらい乙女チックですね!ウチ、そういう表現好きです!」

由子「……ってのは全部嘘なのよー」

洋榎「嘘なんかい!」

由子「あはは、騙されたのよー」

恭子「…ん?でも妙にリアルな設定ですね?」

由子「…そ、それは…そう!いろんな歌の歌詞から抜き出したからなのよー!」

絹恵「あー、リアルな恋愛表現の歌ってありますもんね。歌手の実体験を歌ったものとか」

由子「そ、そう!ということで私の話はこれで終わりなのよー!」

洋榎「えー。まっ、しゃーないか。次は…恭子やな」

恭子「ウチの好きな人は……ウチが尊敬しとる人です」

洋榎「あー、もうわかったで。その人、善野監督やろ?」

恭子「えっ?違いますよ?…確かに尊敬してるし、好きやけども…ベクトルがちゃいます」

由子「え?そうなのー?てっきりloveかと思ってたのよー」

漫「あっじゃあじゃあ!代行ですか!?」

恭子「あははっ、それはもっとありえへんで!」

絹恵「…それで、その人の尊敬できるところってどんなとこですか?」

恭子「んー…せやな、人を引っ張っていく力があるっていうか…」

恭子「この人に付いて行ったら間違いないっていうカリスマ性があるところかな」

洋榎「四番ピッチャー生徒会長ってな感じか?」

恭子「うーん…おしいんですけど……完璧超人ってわけやないんですよね」

恭子「ところどころ抜けてるところがあるからこそ、隣で支えてやりたいって思うんです」

漫「それ、わかります!」

恭子「せやろ?…まぁ向こうからしたら憧れられてるだけで、恋愛対象には入ってないんやろうけど」

洋榎「リーダー的な人は競争率高いやろな。まっ、アタックあるのみやで!」

恭子「…頑張ります」

洋榎「さて、最後は絹やな」

絹恵「ふふ。やっとウチの番か」

洋榎「おっ!なんや、自信たっぷりやな!聞かせてもらおか!」

絹恵「ウチはな、こぉーんな小っちゃいころから好きな人がおってん!」ギュゥ

恭子「…その小ささ、赤ちゃん以下やないか…」

絹恵「…まぁ間違ってない…かな?…一応、幼なじみってことになるんですかね?」

漫「おおっ!王道やね!ええなぁ!」

絹恵「それに…ふふ。その人とは固い、かたぁーい絆で結ばれとるんや!」

由子「きゃー!!ハレンチなのよー!!」

絹恵「…でも、その固すぎる絆のせいで、二人は一緒にはなれんのです…」

洋榎「ど、どういうことや!?昼ドラ的なことになっとるんか!?」

絹恵「せやけど、最近気付いたんや……愛さえあれば関係ないよねっ?と」

由子「おおー、そのとーりなのよー!」

絹恵「好きって気持ちは誰にも負けません!その人のことなら何でもわかりますしね!」

漫「絹はモテるからなぁ…絹みたいな子にそんな尽くされたら落ちんわけがない」

恭子「漫ちゃんもモテるやろ…くそっ…おもち死滅しろや!」

洋榎「はー、みんな恋しとるんやなぁ。ええ話聞かせてもろたわwwwホホッwww」

洋榎「んじゃ寝よか」


恭子・絹恵・漫・由子「いやいや待て待て!!」


洋榎「んん?」

洋榎「なんや、みんなして。コントか?」

絹恵「いやいや、まだお姉ちゃん恋バナしとらんやろ!」

由子「一番聞きたいのよー!」

洋榎「う、ウチはええやろ…」

恭子「みんな喋ったんですよ!?一個くらい話すことあるやろ!」

漫「せやせや!」

洋榎「う……」

とき(…まずったなぁ、うやむやにして逃げる作戦が…)

とき(…ここで抜けたら洋榎に悪いやろうし……しゃあないな…)

洋榎「……わかった。喋ったる…」

恭子・絹恵・漫・由子「……」ゴクリ

洋榎「……ウチの好きなやつはな…めっちゃ固いねん」

由子「固い!?」

洋榎「うん。それと、始めたときは普通くらいなんやけど、だんだん大きなっていく」

漫「大きく…」

洋榎「ウチがないたら、もっと大きくなるで。まぁ、小さくなるときもあるんやけど」

恭子「なく…?」

洋榎「それに…達したらぎょーさん出てくるんや」

絹恵「出てっ!?」

洋榎「そいつはな……」


恭子・絹恵・漫・由子「……」ゴクリ


洋榎「…………点棒やっ!!」

洋榎「…ど、どやぁ」

絹恵「……40点」

洋榎「え…?」

恭子「…いや、もっと低くてもええやろ」

漫「…そうですね。《ないたら》の時点でバレバレでしたし」

洋榎「あの…」

由子「…そもそも点棒は大きくならないのよー。大きくなるのは点数であって」

洋榎「……」

絹恵「…じゃあ34点くらいにしときましょうか。低すぎると、それはそれでオイシいんで」

恭子「…せやな」

とき(……あるぇ?)

とき(お、おかしい…ウチの渾身のボケが34点とか……竜華やったら100点!って言ってくれるのにっ…!)

とき(姫松のレベル高すぎるんとちゃうか!?……いや、竜華が優しかっただけか……ヘコむわ…)

とき(…すまんな洋榎…あんたの顔に泥塗ってしもた…)

絹恵「…あーあ。お姉ちゃんの恋バナに期待しとったウチがアホやった」

由子「私は始めから洋榎の恋バナになんて期待してないのよー」

漫「主将は鈍感ですからね」

恭子「それもそうやな。主将に彼女とかできるわけないやろうし」

とき(…お、おい洋榎…!ボロクソ言われとるで…!)

とき(こ、これはウチのせいちゃうやろ…?あんた…嫌われとるんか…?)

絹恵「…さて、もう寝ましょうか?」

恭子「せやな。漫ちゃん、電気消して」

漫「はーい。おやすみなさい」パチッ

由子「おやすみなのよー」

とき(…もう寝るんか……めっちゃモヤモヤした気持ちや…)

スー…スー…

とき(寝るのはやっ!…まぁあれだけ喋ったんやからしゃーないか。ウチも抜けさせてもらお)


絹恵「…ん……お姉ちゃん…」ムニャムニャ

とき(お…?)

とき(これは……)

とき(…ぬぅううううううん!)

ヒョッ


洋榎「んん…」ムクリ

洋榎「んあ……あれっ…?ウチ、何してたんやっけ…?」

スー…スー…

洋榎「そか、パジャマパーリィしとったんや…んでいつの間にか寝てしもて…」

絹恵「…お姉ちゃあん…」ムニャムニャ

洋榎「!」

洋榎「…なんや、寝言かいな」

絹恵「…お姉ちゃん……だぁーい好き…」ムニャムニャ

由子「…洋榎……私を見てなのよー…」ムニャムニャ

漫「…主将……そこは…あかん…」ムニャムニャ

恭子「…はぁ…主将…やっぱウチがついてないとダメですね…」ムニャムニャ

洋榎「……」

洋榎「……はは」


とき(……ホホッ…良かったぁ。洋榎、嫌われとるんやなくて。いやぁ愛されとるなぁ)

とき(…これ以上寝言聞くのは野暮やな。…次いこか)

とき(次は、姫松繋がりでいくか……対戦したことあるんは…)

とき(…宮守か。ホホホッwwwあそこも濃い人ばっかやしおもろそうwww豊音ちゃんとかええなwww)

とき(……と、その前に…せっかく大阪おるんやから、竜華んとこ覗いていこ)

とき(……べっ、別に寂しくなったとかじゃないんだからねっ!)

とき(そうれっ……)ヒュッ

竜華のおうち


とき(……っと。竜華、なにしとるんやろか)

竜華「…んんっ…あっ…」モゾモゾ

とき(あ……ナニしとった…)

竜華「…んっ…!怜っ…!怜ぃぃ!」モゾモゾ

とき(……)

竜華「…あっ…怜ちゃんや…怜ちゃんがおるぅ!!」モゾモゾ

とき(!?)

とき(ななななんでや!?ウチのこと見えとるんか!?)

竜華「…怜ちゃんをココに感じるぅう!!」コスコス

とき(いや、見えてへんか……ココって…どこのことや…?)

竜華「はぁっ…はぁっ…!」コスコス

とき(あっ…ふとももの間になんか挟んどる……なんやあれ?)

竜華「……と、怜ちゃんっ……もう吹くよ?吹くからね!?すぅ~……」

竜華「」ピィヒョオオオオオ!

とき(……)





とき(……あれ…中学んときのウチのアルトリコーダーやないか……)

竜華「……ふぅ」

とき(えっ!?あれで達したんか!?マジで!?)

とき(……)

とき(……えらいもん見てしもうたな……)

とき(……いや、ウチは何も見てへん……)

とき(…うん。見なかったことにしよ……気を取り直して豊音ちゃんとこ行こか…)

とき(そうれっ……)ヒュッ

豊音のおうち


とき(……っと。おわっ、なんか古いおうちやな…えっと、豊音ちゃんは……)

豊音「えー、みなさん。今夜は我が家にお越し頂き、誠にありがとー!」

胡桃「最後雑になってるよ!」

塞「というか、今さらあいさつ?もうご飯も食べたし、お風呂も入ったあとだよ?」

豊音「えへへー!だって、ちょー嬉しいんだもん!みんなが私の実家に遊びに来てくれて!」

エイスリン「タタミ!フトン!ニンジャヤシキ!」
 
白望「…エイスリン…日本家屋は初めてだったんだね…」

とき(なるほどなるほどー。豊音ちゃんの実家でお泊まりパーリィか)

とき(姫松といい宮守といい、お泊まりパーリィ流行っとるんか…?)

とき(…うーん……パーリィねぇ。パーリィいったら千里山でもやったことあるなぁ)

とき(…あんときは確か……そや、一発芸大会やったな)

とき(……ウチの一発芸…みんな笑うてくれたんけどなぁ……はぁ…34点かぁ…)

とき(あっ!豊音ちゃんやったらウチのセンスわかってくれるかも!優しそうやし!)

とき(よっしゃwwwリベンジしたるwwww)

とき(連続で憑依して、ボケまくったろwwwwホホッwww)

とき(まずは…白望ちゃんにしよかwww)

とき(…ぬぅううううううん!)

ヒョッ

白望「…うっ」

豊音「じゃあ、今から何する!?」

胡桃「何って…あとはもう寝るだけでしょ?」

塞「はぁ……お泊まり会といったら、女子トークに決まってるでしょ?胡桃はわかってないなぁ…」

胡桃「う、うるさいそこ!」

エイスリン「オー!トーク!トークヤル!」

豊音「女子トーク!一回やってみたかったんだぁ!ちょー楽しみー!」

白望「……ちょっとタンマ…」

塞「おっ!でた!シロのタンマ!」

胡桃「シロ?どうしたの?眠い?」

白望「……お泊まり会といったら、一発芸大会でしょ…」

豊音「えっ」

塞「一発芸…?なんで…」

白望「…よく考えてみて……女子トークはお泊まり会でなくても部室でもできるでしょ?」

胡桃「んー、まぁ確かに」

白望「…このお泊まり会特有のテンションでしかできないこと……それは一発芸大会」

豊音「な、なるほどー」

エイスリン「イッパツゲイ?オモシロソウ!」

塞「あはは、エイスリンは乗り気だ。わかった。やろうか、一発芸大会!」

胡桃「…ホントにやるんだ…」

豊音「でも意外かもー。シロが一発芸大会提案するなんて!」

白望「…ん。テンション…上がってるから」

塞「それで上がってるんだ!?」

白望「テンションwww上がってwwwるからwww」

胡桃「…上がってるね…」

エイスリン「サイショハ、ダレカラー?」

白望「私www言い出しっぺだしwww」

豊音「わー!楽しみー!」パチパチパチ

白望「…じゃあ、いくわ」

白望「タイトル『ダル横飛び』」

白望「……」スッ

塞「おっ、中腰になった!」

白望「ダルいっダルいっダルいっダルいっダルいっ」シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!

豊音「うわぁ!ダルいダルい言いながら反復横飛びしてる!!ちょー速いよー!!」

胡桃「こんな速く動くシロ、初めて見た!」

塞「ダルそうな表情のまま、左右機敏に動くシロ…これは…!」

エイスリン「オゥ!ファンタスティック!」

白望「はぁっはぁ……豊音…何点だった?」

豊音「えっ?点数!?…あー、えっと……92点…くらい…かな?速かったし」

白望「…っし!」グッ

白望「…じゃあ次は…胡桃」

胡桃「えっ」

ヒョッ

胡桃「う…」

胡桃「……よっしゃwww任せとけwww」

塞「おっ、珍しくやる気だね」

エイスリン「クルミ!ガンバッテ!」

豊音「期待してるよー!」パチパチパチ

白望「…ん…あれ?…なにこれ…?」

胡桃「それでは……」スタスタ

塞「ん?部屋の隅っこに行って……」

胡桃「……」スッ

エイスリン「トマッタ!」

胡桃「座敷わらし!!」ピーン

白望「……」

塞「……」

豊音「……あっ、あー…な、なるほどねー!」

エイスリン「クルミ、カワイイ!」

胡桃「……豊音、何点?」

豊音「また私!?あー…これは……胡桃しかできない芸だし……76点…で…」

胡桃「…あー、まぁ…うん」

胡桃「じゃ次、エイスリン!」

エイスリン「オー!」

ヒョッ

エイスリン「…ウッ」

エイスリン「……ホホホッwwwイクデェwww」

白望「…なにやってるのか全然わからないけど…とりあえず期待…」

豊音「エイスリンさんは初めからやる気だったね!」パチパチパチ

塞「英国ジョーク、出ちゃうかー?」

胡桃「…んん…?…私…」

エイスリン「…ハジメマス!」

エイスリン「……」カキカキ

白望「…あ、絵描いてる」

豊音「おぉ!何の絵だろー?」

エイスリン「……」バッ

エイスリン「ウンコwwwwwwwwwwwwwww」

塞「……」

胡桃「……」

白望「……」

豊音「……」

エイスリン「……」

エイスリン「ウンコwwwwww」

胡桃「もうわかったからやめろ!!」

エイスリン「トヨネ!テンスウ!」

豊音「…やっぱり私なんだ…えっと……下ネタはあり得ないかなー…なんて……あっ、でも絵は上手だったから……50点!」

エイスリン「……ちっ」

エイスリン「…ツギハ、サエ!」

塞「はー…ついに来ちゃったかー…」

ヒョッ

塞「んっ…」

塞「……っしwwwやったるかwww」

豊音「塞はやる時はやるからねー!ちょー期待だよー!」パチパチパチ

胡桃「あれ?私…もう一発芸したっけ…?記憶が…」

白望「…あ…これ、一発芸大会だったんだ…」

エイスリン「???」

塞「私は…大喜利やります!……豊音!お題!」

豊音「…それも私なんだ……うーん…お題……あっ、じゃあ『宮永咲』ちゃんで!」

塞「宮永咲……うーん…」

塞「……はい。整いました」

塞「『宮永咲』と掛けまして『佐○急便』と解きます!」

豊音「その心は!」

塞「…どちらも『衝撃で割れたモノクル(物来る)』でしょう!」

豊音「お…おお!これはなかなか…」

白望「…うん。そこそこ上手い」

胡桃「許容範囲!」

エイスリン「サ○ワ!サ○ワ!」

塞「……豊音!」

豊音「うん!こういうの好きだよー!今後の期待も込めて…95点!」

塞「……っしゃ!」グッ

とき(ふぅ…満足満足wwwwww)

とき(スベったのもあったけど…まぁ平均したら、そこそこの点やしええやろwww)

とき(やっぱわかる人にはわかるんやなwwwリベンジ成功wwwwwwホフッwwホフッww)

豊音「あっ……次は…私の番だね?えへへ」

塞「ん?…あー、豊音は別にいいよwww」

豊音「…えっ」

塞「なんていうか、もう満足したしwww」

とき(というわけで、もう抜けさせてもらおwww)

ヒョッ

塞「…んん」

豊音「満足……あっ…そうか…そういうことだったんだね……」

豊音「……うぅっ……」グスッ

胡桃「豊音!?なんで泣いてるの!?」

白望「…はい、ティッシュ」

豊音「うう…ありがどー…」ズビーッ

とき(な、なんで泣いとるんや…!?ウチ、なんかマズいことした?)

とき(…もしかして……一発芸やりたかったんか!?)

塞「…ん…あれっ…豊音…?なんで泣いて…」

エイスリン「サエガ…ナカセタ…?」

塞「えっ!?私!?…そういえば記憶ないし…私のせい…?」

豊音「ううん…違うよー…っく…」

豊音「…私、嬉しくなって……じゅるっ」

豊音「…さっきやっと気が付いたんだよー…みんなが一発芸大会なんてやりだした理由に…」

豊音「…お泊まり会なんてしたことない私を楽しませるためだったんだねっ…」

白望「……」

胡桃「……」

エイスリン「……」

塞「……」

とき(…天使や…でっかい天使がおる…)

豊音「…うぅ…うわぁあん!ちょー感激だよぉ!」

豊音「みんなぁ…ありがどぉー!!」

胡桃「わ、わかったから落ち着いて!」

エイスリン「ヨシヨシ」ナデナデ

塞「ふふ。子供みたいに喜んじゃって……一発芸大会やろうって言い出した、シロのおかげだね」

白望「えっ?私そんなこと……いや、まぁいいわ」

白望「…でも私だけじゃないでしょ?みんなのおかげ」

塞「……うんっ」

とき(……そや。あんたらがおったから、豊音ちゃんは楽しむことができたんや)

とき(一発芸大会でも女子トークでも、きっと何しても喜んでくれたはずやで)


とき(まぁ95割はウチのおかげやけどねwwwwwwwww)

とき(よしよし。リベンジも果たしたし、豊音ちゃん喜ばせた。もう言うことないなwww)

とき(さてお次は……あー、もうみんな寝る時間帯やし、次で最後にしよか)

とき(じゃあ…宮守と戦った、永水にしよ)

とき(あそこ、おもち度高いからなwww楽しみwwwwww)

とき(そうれっ……)ヒュッ

?「うぅ……」ピポパッ

テルルルルル……

?「……もしもし?……私」

?「……あのね……千里山の園城寺さんが……」

?「うん……そう……気付いてないフリするの大変だったんだから……」

?「……え?……なんで気付いてないフリしたのかって?」

?「……だって、園城寺さんの格好が……いやホントに……」

?「えー……恥ずかしかったんだもん……それに私は引退した身だし……」

?「って、過ぎた事はもういいでしょ……それより……」

?「うん……おそらく、園城寺さんはそっちに向かうはず……」

?「うん……うん……それじゃよろしく」

ガチャッ…

小蒔のおうち


とき(……っと。おおー!立派な神社や!すごっ!)

とき(さぁてと、小蒔ちゃんは……ん?)

初美「いーまーをーぬけだーそー♪」サッサッ

とき(…痴女や…痴女巫女がおる…)

とき(一人で掃除?こんな時間になんでまた…)

初美「ふふふーんふふんふーふーふーふふん♪」サッサッ

とき(罰かなんかか?…にしては楽しんどるな)

初美「ふんふふんふふーふ……」

初美「!?」ピタッ

とき(!?)

とき(目が…合った?んなわけ…)

初美「……」ジーッ

とき(……)

初美「ちっ…」

初美「痴女がいますよー!!」

とき『いやお前に言われたくないわ!!』

とき『って、ウチに言っとるわけやないか…』

初美「いや、あなたに言ったんですよー!」

とき(おっと、いかん。つい精神会話モードに…)

とこ(……あれ!?)

とき『なっ!?あんた…ウチの声聞けるんか!?ってかウチのこと見えとるんか!?』

初美「え?ええ、聞こえますし見えてますよー」

とき『どういうことや!?ウチは今霊体で……あっ…まさか』

初美「はい。私巫女なんで、霊体と接触できるんですよー」

とき『……なんちゅうことや……ということは……』

とき『今ウチは……この痴女巫女に……』





とき『…全裸晒しとるわけやな…』

初美「ええ、そうですよー。っていうか、全裸の人に痴女巫女とか言われたくありませんよー!」

とき『…ぐぅの音も出ません…』

初美「……なんで全裸なんですかー?おそらく幽体離脱かなんかだとは思いますけど……」

初美「その場合、離脱時の服装で霊体になるはずですよー?」

とき『……』

とき『……なんや、あれか?全裸で寝るんが悪いっちゅうんか!?おぉ!?』

初美「なんか急にキレられましたよー!?」

とき『……なに?病弱なのに全裸で寝んな?じゃかしいわボケェ!!』

初美「私なにも言ってないですよねー!?」

とき『病弱なのと全裸睡眠は全く関係あらへん!むしろ健康に良さそうやろ!!なにより気持ちいいんじゃ!!』

初美「そ、そうなんですかー……あの…なんか…すみませんでしたー……」

とき『おう、わかればいいんや。わかれば』

初美「…私なにも悪いことしてないのに…」

初美「!」

初美「……あれ?」

初美「……あなた…ホントに幽体離脱してるんですかー?」

とき『ん?なに言うてんの?幽体離脱しとるからこーやってここにおるんやろ…』

初美「えっ…でも……あなたから生気を感じません…よ?」

とき『え?』

初美「…幽体離脱したときの霊体は、所謂生き霊というやつで…」

初美「その場合、本体がまだ生きてる状態ですから、霊体からでも生気を感じ取れるはずなんです」

とき『……』

初美「……でも、今のあなたからは…それを感じ取れません……」

とき『……つまり……どういうことや…?』



初美「……あなた……死んでますよー?」

とき『は…はぁ!?あんた何言うとんのや!!』

とき『んなわけあるか!!アホなことぬかすなや!!』

とき『仮に!万が一!ウチが死んどるんやったら、元の体に戻れんっちゅうことやろ!?』

とき『そんなん、戻ろうと思えば余裕で戻れるわ!!』

初美「……やってみてください」

とき『言われんでもやったるわ!』

とき(ぬぅううううううん!!)

とき(……)

とき(……あ…あれ?)

とき(もう一回!ぬぅううううううん!!)

とき(……)

とき(……あ…あかん…戻れん……)

とき(……ぬぅううううううん!)

とき(ぬぅぅうううううううううん!!)

とき(ダ、ダメや……戻るどころか…憑依、ポルターガイスト、瞬間移動すらできんようになっとる……)

初美「……もうわかりましたよねー?」

とき『……』

とき『……嘘や…ウチが死んどるなんて……』

とき『……そうや。これは悪い夢なんや……は…はよ起きんとっ!』

初美「……残念ですが、紛れもない現実ですよー」

とき『う……』

とき『あっ……せや!あんた巫女なんやろ!?なんとか元の体に戻してくれんか!?巫女やったらそんなん朝飯前やろ!?』

初美「……そんなこと…私にはできませんよー……」

とき『っ…!』

初美「……でも」

とき『!』

初美「……姫様なら…元に戻す方法を知ってるかも知れませんよー」

とき『小蒔ちゃんか!よし!はよ案内してくれ!』

初美「……知ってたとしても、姫様がそれをできる可能性は…かなり低いですよー?」

とき『それでもええ!その可能性にかけたる!』

初美「……わかりました。案内します。こっちですよー」

オオオオォォォォォォ……


小蒔「……」

霞「あら?」

とき(おっ、小蒔ちゃんと…霞さんもおる!……おもちすごっ!)

初美「姫様!」

霞「あらあら、初美ちゃん。罰のお掃除はもう終わったのかしら?」

初美「う!?そ、それどころじゃないんですよー!」

霞「それどころ…?」

霞「私の美容パックのおでこに《乳魔神》って書いておいて、それはないわぁ…おしおきが足りてないみたいね……」ゴゴゴ

初美「ひっ!?」

霞「まぁいいわ。で、その全裸の子は何?」

とき『あ…ども』ペコリ

初美「……ってなわけですよー」

とき『……』

小蒔「確かに、生気を感じません……」

霞「ふんふむ……死んだ人間の魂を元の体に戻す方法ねぇ…」

霞「と、その前に。園城寺さん、これ着なさい」フワッ

とき『これは…?』

霞「小蒔ちゃんの霊力で作った羽衣よ。触れるでしょ?」

とき『あ、ほんまや。おおきに』ススッ

霞「で、どう?小蒔ちゃん」

小蒔「……はい。方法はないとは言えませんが…」

とき『ほんまか!?』

小蒔「……本体の状態によりますね。死亡してすぐならなんとか……ぐちゃぐちゃになっている場合は不可能ですが」

とき『ぐちゃぐちゃって……たぶんそれはない。ウチ、自分の部屋におったし』

小蒔「そうですか……では、病気でポックリですか?」

とき『……いちいち反応に困る表現するなぁ……まぁそれくらいしかないと思う』

小蒔「ふぅ~む……まぁどちらにせよ、本体の状態の確認をしなければなりませんね…」

小蒔「……ぬぅううううううん!」

ヒョッ

こまき『今から園城寺さんのお部屋まで確認しに行きましょう。話はそれからです』

とき『え…ウチも行くん…?ウチ瞬間移動でけへんで?』

こまき『それは大丈夫です。私の力で運びますから。……では、参りましょう』

こまき『そうれっ……』ヒュッ

とき『おわっ!……』ヒュッ

怜のおうち


怜「……」

とき(……ぐちゃぐちゃには…なっとらんな。よかった…)

こまき『……』

とき『ん?どうしたん?小蒔ちゃん』

こまき『全裸…ですね…』

とき『…それにツッコまんといて…』

こまき『しかし、状態はかなり良いみたいですね。全裸なのに』

とき『……』

こまき『まるで生きてるみた……』

こまき『!!』

こまき『……』

とき『なっ、なんや?まさか…元に戻せんのか!?』

こまき『……園城寺さん、あなたは死んでませんよ?』

とき『な!?』

こまき『…ただ寝てるだけです。全裸で』

とき『!』

怜「……」スースー…

とき『ほんまや……てか、いい加減全裸から頭離せや!!』

こまき『これは…どういうことでしょう?園城寺さん、もう一度試してみてくれませんか?』

とき『……わかった。ぬぅううううううん!』

怜「……」スースー…

とき『……ダメや…』

こまき『おかしいですねぇ‥…ぬぅうううううん!』

怜「……」スースー…

こまき『……私の力でも無理なようです…』

こまき『生きているのに死んでいる…こんなケース初めてです』

とき『ど、どないしたらええんや?』

こまき『原因がわからないので、どうしようも…』

とき『そんなぁ…』

こまき『何か心当たりはありませんか?』

とき『うーん……特には。いつも通りやったと思うんやけどなぁ』

こまき『そうですか……とにかく、なんとしても原因を探らなければ』

こまき『園城寺さん、幽体離脱後の記憶を見せていただきますよ?』

とき『お、おう』

こまき『では……ぬぅううううううん!』

『ホホッwwwビビっとるビビっとるwww』

『フホッwwwあの怯えた顔wwwざまぁwwwwww』

『あわよくばチチ揉ませてもらおwww』

『次は胸なのだwwwそうれそうれwwwwww』

『せや!煌ちゃんの精神ん中に入って、思考覗いてみよwww』

『ポワポワしててなんか襲いたくなるwww乾ききれてない髪とか最高やwwwwww』

『連続で憑依して、ボケまくったろwwwwホホッwww』

『ウンコwwwwwwwwwwwwwww』





こまき『……』

こまき『……』

こまき『……園城寺さん、先ほど『いつも通り』とおっしゃってましたよね?』

とき『ん?そうやけど…』

こまき『はぁ……なるほど』

とき『んや!?原因わかったんか!?』

こまき『……はい。園城寺さん、あなたは……』

とき『……』ゴクリ

こまき『……魔界を統べる王《魔王》を怒らせてしまったようです……』

とき『えっ』

こまき『……』

こまき『……園城寺さん、先ほど《いつも通り》とおっしゃってましたよね?』

とき『ん?そうやけど…』

こまき『はぁ……なるほど…』

とき『なんや!?原因わかったんか!?』

こまき『……はい。園城寺さん、あなたは……』

とき『……』ゴクリ

こまき『……魔界を統べる王《魔王》を怒らせてしまったようです……』

とき『えっ』

とき『ちょいちょい待て待て!魔王ってなんや!?そんなん実在するんか!?』

こまき『はい、実在しますよ。現在、霊力を悪用する人間がいないか監視する仕事にあたっています』

とき『……なんやそれ……それに怒らせたって…』

こまき『……怒らせた理由、言わないといけませんか?』

とき『……』

とき『……あっ』

こまき『はぁ……でも、これで今後どうすればいいかわかりました』

こまき『魔王に会いに行ってください。そこですべてを懺悔するんです』

とき『会いに行くって…どこに?魔界か?』

こまき『いえ、魔王は今、人間界にいます。魔界に一番近い場所……』

こまき『そう……魔境《長野》に!』

とき『長野…?なんでまた……』

こまき『……行けばわかりますよ。それでは、魔王の居場所まで飛ばします』

こまき『あ、ちなみに私は行きませんからね?怖いので』

とき『えっ?』

こまき『ぬぅううううううん!』

とき『ちょっ!……』ヒュッ

魔王のおうち


とき(……っと。うわぁ、ほんまにウチだけ飛ばしよった……)

とき(それにしてもここ、フツーの一軒家やん。でっかい城とかかと思ってた)

とき(こんなとこに、魔王なんておるんか?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

とき(……あっ…おるな……)

とき(……そこの部屋から、すんごい気を感じる…)

とき『し、失礼しまーす……』スゥ

とき(!?)



魔王「……園城寺さん、ですよね?待ってましたよ」ゴゴゴゴゴ…



とき『……あ…あんたは……』

とき『宮永咲!?』

とき『あんたが魔王なんか!?』

咲「はい」

とき『……まぁだいたいは予想ついてたけど…』

咲「お姉ちゃんから聞きましたよ?あなた、幽体離脱でしょーもないイタズラしまくってるそうですね」

とき『うっ……はい…その件で謝りに……ん?』

とき『お姉ちゃん?てことは、チャンピオンか?なんでチャンピオンが?ウチのこと見えとらんかったやろ!?』

咲「いえ、お姉ちゃんは全裸のあなたに気を使って、見えてないフリをしてただけです」

とき『……あー……うわ…恥ずっ…』

咲「まぁお姉ちゃんは先代魔王ですから、見えないほうがおかしいんですけどね」

とき『チャンピオンが先代魔王とか、そんなん考慮しとらんよ……って先代?』

咲「はい。お姉ちゃんが二代目魔王で、私が三代目です。ちなみに初代は……言わなくてもわかりますよね」

とき『あー……あのアラフォーか』

咲「……話を戻します。霊力を使って故意に幽体離脱を行い、ましてやそれをしょーもないイタズラに使う」

咲「……あなたがやってきた行為、許されないことなんですよ?わかってますか?」

とき『……はい』

咲「……苦情、結構来てるんですよ?阿智賀の憧ちゃんとか。ほら、彼女も巫女ですから」

とき『あっ、玄ちゃんと宥ちゃんの件か……ん?でも、憧ちゃんとかおらんかったよ?』

咲「……魔王を前にして言い訳ですか。そうですか。麻雀…いえ《魔雀》を楽しみたいんですね?」ゴゴゴォ

とき『ひぃっ!?』

咲「……反省、してますか?」

とき『はいっ!すんませんでした!めっちゃ反省してます!!』

咲「……ホントに?」

とき『信じてください!なんでもしますから!』

咲「ん?今……」

咲「……わかりました。信じてあげます。元に戻しましょう」

とき『ほんまか!?』

咲「はい。反省はしてるみたいですからね。それに…元はといえば、お姉ちゃんが病院送りしたせいですし」

咲「……ただし、条件があります。私にも魔王という立場がありますから、そうやすやすと元に戻すことはできません」

とき『条件…?』

咲「私が今から出す課題を達成できたら、元の体に戻してあげます。どうです?やりますか?」

とき『……わかった。やったる。それで、その課題ってなんや?』

咲『……私の知り合いに死相が出ている人がいるんですが…その人、明日死ぬことになってます』

咲「どうにかして、その人を死なせないようにしてください。それが課題です」

咲「ちなみに憑依、ポルターガイストは使えるようにしておきます。イタズラ以外なら、使ってもかまいません」

とき『……今更イタズラなんてせんよ。で、その死相が出とる奴って?』



咲「風越の……池田さんです」

とき『長野の県予選でニャーとか叫んどった奴か……』

咲「はい。彼女は私の大切な友人ですので、死なせたくないんです」

咲「私の力を以てすれば、容易なことなんですが……なにしろ、私は魔王ですから…私情は挟めないんです」

咲「もう諦めてたんですけど、そこでお姉ちゃんから電話がかかってきて……」

とき『……なるほど。まっそれしか方法ないんなら、やるしかないな』

咲「ありがとうございます!では今から3000巡ほど時間を進めますね?だいたい明日の朝くらいになってるはずです」

とき『えっ?まだ心の準備が……』

咲「そのあとすぐ、池田さんの元へ飛ばします。ぬぅううううううううううううん!!」ゴッ!

とき『ちょ……』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

翌日 公園


とき(……んん…あっ、ほんまに朝になっとる)

とき(……しかし小蒔ちゃんといい咲ちゃんといい、霊力使える奴はあれか?人の話聞かんのか?)

とき(……まぁええけど。さて、池田は……)

華奈「にゃんにゃふにゃんにゃん皆でお出かけ楽しみにゃー♪」

とき(おった。なんか嬉しそうやな。誰かと待ち合わせしとるんかな?)

とき(見た感じでは、死相出とるようには思えんのやけど……)

ブゥウウウウウン

華奈「おっ!やっと来たし!」

とき(ん?)





智美「ワハハー、待たせたなー」

衣「すまんな池田!準備に時間がかかってしまった!」





とき(アカン)

とき(……なんか知らんけど、ウチの第六感がキュピーンてなっとるわ…)

とき(……蒲原が何かを提案して天江がそれに賛成した時、不幸なことが起きて…)

とき(…池田はその不幸に巻き込まれて死ぬ…)

とき(そんな気がする……)

とき(霊体やからカンが鋭くなっとるんやろか?とりあえず気を付けとくか)

智美「さーて、じゃあ行くかー」ワハハ

華奈「おう!行くし!」

衣「しゅっぱつ、しゅっぱつ~!」

ブゥウウウウウン……

とある洋食屋さん



智美「……っと。みんなー、着いたぞー!」

華奈「はぁ…はぁ…」

衣「…うっ…智美……また運転スキル上がったな…ううっ…」

智美「え?そうか?ワハハ、なんか照れるなぁ」テレテレ

とき(し、死ぬかと思った……まぁウチ、一応死んどるんやけど……)

とき(今日一日、ずっとこの運転か……死亡フラグ関係無しに事故るんとちゃうか?これ……)

衣「……ふぅ。で、智美。ここはなんだー?」

智美「おー、まずは腹ごしらえと思ってな。ここは美味いフライが食べれる洋食屋だー」

華奈「お!フライ!いいな!なんか腹減ってきたし!」

智美「ワハハ、新鮮なカキフライを食べよう!」

衣「わーい!衣、牡蠣フライを腹一杯たべたいぞー!」

とき(!)

とき(……これか!死亡フラグ!このままほっといたら池田は牡蠣に当たって死ぬ…!)

とき(さて、どうする…?)

とき(……よし。池田に憑依して他のメニューを提案するか!)

とき(ぬぅううううううん!)

ヒョッ

華奈「うっ……」

智美「よし、じゃあ入ろうかー」ワハハ

華奈「……ちょっと待つし!」

智美「ん?どしたー?カナ」

華奈「……エビフライ」ボソッ

衣「!」ピクッ

華奈「……美味いフライの店なら、エビフライも美味いはずだし。きっとプリップリだし」

衣「……」ゴクリ

智美「んー?エビフライなんていつでも食べられるだろー?」

智美「カキはな、昔から《Rの付かない月が美味い》って言われてるんだぞー?今8月だし、きっと…」

華奈「それを言うなら《Rの付かない月は食べたらダメ》だし!今は関係無いみたいだけど」

智美「あれ?そうだったっけ?」ワハハ

衣「……エビフライ……智美!衣、エビフライが食べたくなったぞ!」

智美「衣まで……わかったわかった。エビフライ食うか!なんか私もエビフライな気分になったぞー!」ワハハ

華奈「あ、ありがとだし!」

衣「やったー!タルタル!タルタル~♪」

とき(よし……回避、できたよな?これでたぶん大丈夫や)

とき(……)

とき(よく考えたら、池田だけ牡蠣以外を食わせるだけでよかったな。まぁ良しとしとこ)

とき(しかし……元の体に戻らんってことは、これ以外にもまだまだ死亡フラグ立つんやろな…メゲるわ…)

とき(とりあえず、池田にメシ食べさせんわけにはいかんし、抜けとこか)

ヒョッ

華奈「ん……」

智美カー 車内


ブォオオオオオオオン!

智美「いやぁ、でもうまかったなー!エビフライ!ワハハハハハ!」

華奈「うっ…うまかったけど…食べてすぐにこれはキツいし…」

衣「うぷ……」

とき(この運転にはまだまだ慣れんな……)

衣「……ところで、智美。目的地はどこなんだ?やたら坂道走ってるみたいだが」

智美「ん?ワハハ、内緒だー。着いてからのお楽しみだ!」ワハハ

智美「おっ!みんなー、外見てみろー!」ワハハ

華奈「ん?おお!めちゃめちゃ景色いいし!でっかい川!」

衣「わぁ!山も雄々しく反りたって……風光明媚とはこのことだな!」

智美「だろー?」ワハハ

とき(うっわー!こんな景色初めてや!今度、竜華連れてまた来ようかな)

とき(……って、前!前!余所見すんな!!)

智美「ワハハ、俳句でも詠んでみるかー!」

衣「わーい!詠もう!衣、俳句は得意だぞー!」

とき(くっ!?不意打ちとかやめろや!!)

とき(あかん!蒲原、カーブに気づいとらん!このままじゃ…!)

とき(ぬぅううううううん!)

クイッ

ガタッ!

智美「おわっ!?」

華奈「おうっ!?」

衣「ふわっ!?智美!急にハンドルきるな!」

智美「お、おう、すまんすまん……あっ…さっきのとこカーブだったんだ……気付かなかった」ワハハ…

華奈「もうっ!気を付けろし!こんなとこで事故とか洒落にならんし!」

とき(ほんまやで!ポルターガイストでハンドルきれたからよかったものの、ウチの力じゃ車なんて持ち上げれんからな!)

智美「おう…すまん、気を付ける」ワハハ

ブォオオオオオオン……

智美「ワハハ、お詫びにメシ奢るぞー!」

衣「わーい!智美の奢りだー!」

華奈「うっ…………奢りなら、ご飯じゃなくて他のにするし!ほらっ!あそこ温泉あるし!」



智美「ワハハ、ここの温泉、混浴あるみたいだぞー!行ってみるかー!」

衣「わーい!衣、混浴初めてだー!」

華奈「うっ…………混浴よりも、あっちの露天風呂に行こうか!きっと景色いいぞ?」



智美「ワハハ、この温泉饅頭、試食できるみたいだぞー?食べてみよう」

衣「わーい!試食、試食~!」

華奈「うっ…………待てや!今食べたらお土産の意味ないやろ?帰ってからの楽しみにしとこうや!」

雪山


智美「……さぁーて、目的地に着いたぞー!」ワハハ

とき(はぁはぁ……こいつらどんだけフラグ立てんねん……かれこれ13回くらい阻止したで…)

とき(でも……阻止してくうちに、なんかこいつらに愛着わいたな……咲ちゃんの死なせたくないって気持ちわかった気がする)

とき(にしても雪山かぁ……なんも起きん…わけないよな……)

華奈「目的地って……特に何もない雪山だし。景色は綺麗だけど」

衣「人ひとりも見当たらないぞ?」

智美「ワハハー!ここは、穴場のスキースポットだからな!」

華奈「おおっ!スキーか!ん、でもスキーウェアとか、何も用意してないし」

智美「ワハハ、それは心配するな!全員分、車に一式積んであるぞー!」

衣「おー!流石智美だな!」

智美「さぁ、みんな着替えろー!」

スィー…

智美「ワハハ、どうだ?楽しいか?」

衣「うん!最初は転んでたが、だんだんコツを掴んできたぞ!」

華奈「あはは!天江、だるまみたいになってたし!」

衣「う…それはもう昔のことだ!衣は常に成長してるんだ!」

智美「成長、ねぇ」ジーッ

衣「あっ!智美まで!…身長は伸び悩んでるだけだ!」

華奈「あははははっ!」

とき(ホホッwwwなんやかんやあったけど、みんな楽しめてるみたいやな)

智美「ワハハ、よーし!衣もだいぶ上手くなったし、もう少し上に登るか!」

衣「わーい!行こう!成長したとこ、見せてやるからなー!」

とき(!!きたか!雪山やから、転げ落ちてそのまま死ぬか…遭難か……)

とき(どっちにしろ、絶対に阻止したる!)

スィーッ…

智美「うはー!気持ち良かったなー!」ワハハ

衣「どうだ!ちゃんと転ばず滑れていただろう!成長したんだ!」

華奈「あはっ、認めてやるし!」

とき(……あれ?)

とき(……なんにもなかった……いや、ええことなんやけど…)

とき(フラグ立っても、何も起こらん場合もあるんか?)

ゴゴゴ……

とき(……ん?なんや…この音…)

ゴゴゴゴゴ……

とき(……上?山頂の方から音が……)

とき(!?)

ゴゴゴゴゴゴゴ!

とき(なっ!?雪崩!?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!!

智美「ワハ…ハ……こいつは……」ガクガク

華奈「……な…だれ……」ガクガク

衣「…う……あぁ……」ガクガク

とき(何しとるんや!!はよ逃げぇ!!)

とき(……あかん!みんな足が竦んでしもうとる!)

とき(っ!ポルターガイストで全員持ち上げ…ダメや!!三人も持ち上げられん!!)

とき(一人ずつ憑依してあの林へ…いや二人目以降が間に合わん!!くそっ!!どないしたらっ!!)

とき(!)

とき(……)

とき(……ウチの力でできるんかわからんけど…)

とき(い、一か八か……やってみるか!!)

とき(ぬぅううううううううん!!)

ヒョッ

とき(!!)

とき(できた!!……けど……)

とき(くそっ!!動かん!!)

とき(やっぱウチの力じゃ…!)

とき(いや!諦めんで!!)

とき(こいつら死なすわけにはいかんのや!!)

とき(頼む!!動いてくれ!!)

とき(動け!!)

とき(うごけぇ!!)

とき(うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!うごけ!!)

とき(うごけぇええええええええええええええええええええええええええ!!!)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ーーーー


怜(ん……ここは……どこや?一面真っ白な部屋や…)

怜(……そうか……死後の世界、か……ウチ、結局あの三人を助けられんかったんやな……)

怜(……)

怜(……くそっ)

怜(くそっ!くそっ!くそっ!!)

怜(……うぅっ!)グスッ

怜(……ごめんな…みんな……助けられんで……)

怜(……ごめんな…竜華……ウチ、死んでしもた……)



『ーーーーき!とき!怜ぃ!!』



怜(あ……竜華の声がする…)

荒川病院


竜華「怜ぃ!ときぃいい!!」ポロポロ

怜「……なんや、竜華……あんたも死んだんか?…あれか?テクノブレイクか?」

竜華「怜!?気付いたんか!?良かった!ほんまに良かったぁ!!い、今、憩ちゃん呼んで来たるからな!!」

怜「憩ちゃん…?待て待て、竜華。ここは死後の世界なんやろ?憩ちゃんはおらんで」

竜華「えっ…な、なに言うてんの?……やっぱりどっかおかしくなって!!憩ちゃあああん!!」

怜「待て言うとるやろ!!ウチ、死んだんやろ!?ここは死後の世界なんやろ!?」

竜華「死後の世界ちゃうわ!ここは荒川病院!とととりあえずはよ憩ちゃん呼んでこな!」

怜「えっ……死後の世界じゃない?荒川病院?とりあえず、あんたは落ち着け!そこ座り!」

竜華「でもっ!」

怜「はぁ……ほら」ギュッ

竜華「あっ」

怜「落ち着いたか?」

竜華「……うん」

怜「……なんでウチは病院におるん?自分の部屋で寝てたはずやで?」

竜華「……今日の朝にな、怜のオカンから電話があって……怜が起きんって…」

怜「……」

竜華「ウチ、すぐに怜ん家行って何度も起こそうとしたんやけど…全然起きんくて…」グスッ

竜華「……怜が死ぬんやないかと思って…そんなん嫌やから…急いで救急車呼んで……」

竜華「病院着いても怜は意識取り戻さんし……せやからずっと名前呼んで……」ポロポロ

怜「……」

怜「……そうか。そらそうやな……ずっと起きんかったら、フツー心配するもんな…」

竜華「でも…良かった…意識もどっで!よがっだよぉおおお!!」

怜「心配かけてごめんな、竜華。あと……ありがとう」

竜華「うわぁあああん!どぎぃいいい!!」ギュゥ

怜「あはっ、痛い痛い。そっかぁ、ウチ生きとるんやなぁ……生きとる……」

怜「!!」

怜「ということは!竜華!テレビつけて!」

竜華「…うぅん?なんでテレビ…?」

怜「ええからはよ!」

竜華「う、うん」

ピッ

くぅ~Tired This is in complete!
The acting was talking about when I actually began to Netaresu
I did not really talk seed←
I am willing to challenge the story of fashion I so can not afford to waste your kindness
Please leave a message below our Madoka

Madoka「Thank you for everyone to see Do not worry I've seen some places a little sinister!」

Sayaka「Well thank you! Did my cuteness convey enough?」

Debu「That sounds a little embarrassed, but I'm glad to see me・・・」

Kyouko「So glad to see such!It's true my feelings!

Homura「・・・Thank you」fasa

then

Madoka Sayaka Debu Kyouko Ore「Thank you for everyone!」

End

Madoka Sayaka Debu Kyouko「tte nande orekun ga!?

It really is the end

『……んで、そこで雪崩が起きたんだし!こう、ごごごごごー!!って』

『いやぁ、あれはホントにビックリしたなー!』ワハハ

『……衣達は驚きと恐怖で、足が竦んで動けなくなってたんだ』

『雪崩が目前に迫って、もうダメだ!って思って目を閉じたんだし!そのあと意識が飛んで……』

『……気付いたら、みんな林の中にいたんだー』ワハハ

『何がなんだかわからなくて……そのまま三人、雪崩が流れてくのを呆然と見続けた…」

『いやーでも、みんな助かって良かったし!……あっ、みはるん見てるー?」フリフリ

『ワハハ、みんな怪我もなかったし、ほんとツイてたよなー』

『って、こーこちゃん?ちゃんと聞いてるかー?」

『えっ?あっ、もう終わった?以上、雪山大雪崩の生還者インタビューでした!』

竜華「うわぁ…雪崩かぁ…大変やなぁ」

怜(……よかった…みんな生きとった……)

怜(ウチ、みんなを助けられたんや……)

怜(ほんまに!ほんっっっまによかった!!)

怜(……しっかし、まさか《トリプル(三人同時)憑依》なんてできるとは……ウチの霊力ハンパないな)

怜(いや…咲ちゃんが霊力貸してくれたんかな?)

怜(どっちにしろ、最後まで諦めんでよかった)

ころも『……ふぅ。これで良かったのか?咲』

さき『うん、上出来だよ!ありがとう、衣さん!』

ころも『まったく、咲も人が悪いな。衣に不幸なことを起こさせて、園城寺を試そうなどと』

ころも『……池田に死相なんて出てなかったのに』

さき『あはは、このくらいしないとお仕置きにならないでしょ?これでもう懲りただろうし』

ころも『しかし、あれはやり過ぎじゃないか?まさか雪崩を起こすとは思わなんだ。流石に驚愕したぞ?』

さき『えっ?あれ、衣さんがやったんじゃないの?』

ころも『馬鹿を言え。あんなこと、衣の力では不可能だ。神かそれに匹敵する力でないと……咲がやったんだろう?』

さき『私は、園城寺さんのトリプル憑依を手助けしただけだよ?…え…まさか…本当に……』

ころも『……考えたくないな』

さき『……そうだね』

怜(ふーっ……安心したらなんか気抜けたわ)

怜「なぁ、竜華」

竜華「うん?」

怜「…膝枕、してくれんか?」

竜華「えっ?ええけど…ウチもベッドに上がることになるし…体制キツくならん?」

怜「かまへんかまへん。ウチ的にはそっちのが楽やから」

竜華「ふふっ、はいはい」

ポフッ

怜「あー、やっぱ竜華の膝枕はええなぁ。落ち着く」

竜華「あはっ、憩ちゃん来てこの光景見たらビックリするやろうな」

怜「……」

怜「竜華」

竜華「ん?」

怜「……ウチな、寝とる間、夢見とった」

竜華「……どんな夢?」

怜「ある…女の子の夢や」

竜華「ほう」

怜「名前は……ジャギちゃん、ていうんやけど…」

竜華「それほんまに女の子か!?」

怜「こら竜華。全世界のジャギちゃんに失礼やで?」

竜華「あ、すんません」

怜「で、そのジャギちゃん、お空とか飛べて、さらに魔法も使えるんや」

竜華「おお!なんかファンタジー路線入った!ウチ、ファンタジー好き!」

怜「魔法使う時は『ぬぅうううん!』て言わなあかんのやけどな」

竜華「えー…なんか男臭い呪文やな…」

怜「ジャギちゃんはな、イタズラ好きで…地方各地を巡っては、いろんな人に迷惑かけて遊んどった」

竜華「ジャギちゃん、やんちゃやな」

怜「ある時、魔法をイタズラに使ってたのが魔王さまにバレて…怒らせてしまうんや」

竜華「魔王……怖そう」

怜「うん。めっちゃ怖かった。で、魔法もなんもかんも使われんようにされて、挙げ句に死人と同じような状態にされた」

竜華「死人と同じような状態?ジャギちゃん死んだん!?」

怜「いや、死の一歩手前?みたいな感じ」

怜「ジャギちゃん、そんなん嫌や思ってな……元に戻してもらうために、魔王さまのおる魔境へと謝りに行くんや」

竜華「魔境か……針山地獄とかありそうや」

怜「むしろ山しかなかったで。んで、魔王さまに謝るんやけど……元に戻す条件として、一つの課題を出された」

竜華「課題?」

怜「死相出とる奴がおるんやけど、そいつを助けろ。っていう」

竜華「ほうほう」

怜「そんで助けに行くんやけどな、あいつら、めっちゃ死亡フラグ立てんねん」

怜「ジャギちゃんは、四苦八苦しながらも死なせんように頑張った」

竜華「おー!頑張ったなぁ、ジャギちゃん!」

怜「でもな、最後にでっかいフラグ立てよってな…それがまた強烈で……助けれんかった…」

竜華「え……」

怜「……と思ってたんやけど……実はみんな生きとった。振り絞った最後の力で、助けとったんや!」

竜華「……最後の…力……」

怜「ほんまに頑張ってよかった!めでたしめでたし!」

竜華「……ジャギちゃんは?」

怜「ん?」

竜華「最後の力振り絞ったあと、ジャギちゃんはどうなったんや?」

怜「ジャギちゃんか…ジャギちゃんはな……」

怜「今、竜華に膝枕してもろうてる」

竜華「!」

竜華「……ぷっ、あはははっ!そゆことか!うん!そうやね!確かにウチが膝枕しとるわ!」

怜「……ウチ、その夢見て思ったことあんねん」

竜華「なんて?」

怜「ジャギちゃんはさ、頑張ったわけやん?そらもう必死に。死に物狂いで。生きるために」

竜華「……うん」

怜「……生きるんて、つらいことやなぁって」

竜華「……」

怜「でも、だからこそ」

怜「生きとるって感じられるんよなぁ」

竜華「……うん!」

怜「竜華。あんな、お願いがあるんやけど……」

竜華「なに?」

怜「ウチが倒れたときは……またこーやって膝枕して、手繋いでくれるか?」ギュッ

竜華「ふふっ、なんやそんなことか。当たり前やろ」ギュゥ

竜華「例え死にそうになったとしてもな、絶対に手ぇ離さんから」

竜華「魂ごと掴んだる。安心しとき」ニコッ

怜「!」ドキッ


怜「……い、今掴まんでええねん……」ボソッ


竜華「?」

怜「あっ…せや。もう一つお願いあった」

竜華「なんや?何でも聞いたるで?」

怜「……ウチのアルトリコーダー、捨ててな?」ニヤッ

竜華「え…?」

竜華「えっ!?え!?ななななんで!?なんで知っとるん!?」

怜「ふふふ、ウチには何でもお見通しやで?」

竜華「う……で、でも…捨てるのはもったいないというか……」

怜「……ウチと怜ちゃん、どっちのが気持ちええんやろうなぁ?」ニヤニヤ

竜華「捨てます」

怜「……ぷっ、あはははっ!今度は竜華イジりにはまりそうや!」

竜華「あっ!もうっ!」

怜「ごめんごめん!……まぁなんや、その……これからもよろしくお願いします」ペコリ

竜華「……うんっ!」

清澄麻雀部のおへや


咲「ふふっ。園城寺さん、あんなに楽しそうにしちゃって。お仕置きして正解だったね!」

咲「……まぁ、最後の方は危なかったんだけど……反省しとこ…」

イーマーヲーヌケダーソー♪

咲「ん?電話?誰からだろう?」ピッ

咲「もしもし?……あっ、憧ちゃん!…うん、その件なんだけど、もう大丈……え!?」

咲「まだ穏乃ちゃんが霊的イタズラにあってる!?そんなはずは……うん…うん、わかった……調べてみるね……」ピッ

咲「そんな……園城寺さんの霊力は使えなくしてるし……そもそも、もうイタズラなんてする気ないはず……」

咲「……どういうこと?」

いせん

ガチャッ

和「ふわぁ……こんにちは。咲さん」

咲「あっ、和ちゃん。……どうしたの?なんだか眠そう」

和「え?あっ、はい。最近、あることに夢中になってしまって……睡眠はちゃんととってるはずなんですが」

咲「あること?麻雀じゃなくて?」

和「はい」

咲「へぇ~。でも夢中になれるっていいことだよね!ねっ、何にはまったの?」

和「うーん……あれはなんと言ったらいいんでしょう…夢…ではなくて……もっと現実っぽくて……フワフワしてるんです」

咲「うんうん!」


咲「……ん?」

和「……フワフワしてる途中で、昔の友人に会ったりするんですが……」

咲「……」

和「向こうは気付いてないみたいで……イタズラとかしちゃったり……」

咲「の、和ちゃん……それって……」

和「うーん……何でしたっけ……あっ!そう!」

和「幽体離脱!」

咲「!?」











和「最近幽体離脱にはまりました!」

和「ホホッwwwwww」


カン!

乙だよー



ホホッwwwww  ってのはなんか意味があるの?

8月にスキーってのは夏スキー場かつめっちゃ高い山ってことでどうか
支援やらさるよけありがとうございました

>>275
全く意味はない
しえんありがとう

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom