ハルヒ「冷静に考えてみると……」
ハルヒ「まず最初にした自己紹介」
ハルヒ「あんなの完全に……」
ハルヒ「完全に……キチガイじゃない」
ハルヒ「高校入ってからの言動をしっかり思い返してみればみるほど……」
ハルヒ「キチガイじみた言動しか見つからない……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……やり直したい」
ハルヒ「……やり直したいわ」
グルグルグルグル
ハルヒ「!? (周りの空間が歪んでる……!?)」
宇宙人未来人エスパーいなくなっちゃうぅ
ハルヒ「!」パチッ
ハルヒ「……」ムクッ
ハルヒ(ここは……私の部屋……)
ハルヒ「……」バッ
ハルヒ(外が……薄暗い……?)
ハルヒ(さっきまで昼間だったのに……)
ハルヒ(時計、時計……)チラッ
ハルヒ「!!」
ハルヒ(AM5:00……!?)
ハルヒ(ひ、日付は……)
ハルヒ「!?」
ハルヒ(し、4月……2日……?)
――通学路――
ハルヒ(完全に……入学式の日)トコトコ
ハルヒ(ちょっと信じられないけど……)トコトコ
ハルヒ(とりあえず制服に着替えて、登校……)トコトコ
――学校――
ハルヒ「……」ゴクッ
「第○○回入学式」
ハルヒ(完全に……私達が入学した時の……)
「以上で、入学式を閉会致します」
ハルヒ(校長先生のお話にしても、来賓の挨拶にしても、なんていうデジャブの連続だったの……)
「では、新入生は各クラスの教室に移動して下さい」
ハルヒ「……」ガタッ
ハルヒ「……」トコトコ
ハルヒ(この教室……か)ガラッ
ハルヒ(あの席……)スタスタ
ハルヒ(時間が戻ったなんて、信じられないけど……)
キョン「やれやれ」スタスタ
ハルヒ「!」
ハルヒ(もう……受け入れざるを得ないようね)
http://i.imgur.com/YwnypSc.jpg
http://i.imgur.com/TKs0WaZ.jpg
http://i.imgur.com/uO8genv.jpg
エロい(確信)
担任「という事で、連絡は~」
ハルヒ(担任の先生も同じ、する話も同じ……)
ハルヒ(と言う事は、この次は……)
担任「では最初に、自己紹介をしていきましょう。名簿順でお願いします」
ハルヒ「!」
モブ「はい」ガタッ
モブ「西中出身の、○○です。部活は剣道部でした。高校でも続けたいと~」
ハルヒ「……」
ハルヒ(ここから全てが始まったのよね)
ハルヒ(高校での、私のキチガイじみた言動は……)
モブ「南中出身の、○○です。趣味はアニメ鑑賞で、休日はいつも~」
ハルヒ(しっかりやらなきゃ……)
中学時代はええのんか
担任「では次、涼宮さん」
ハルヒ「!」
ハルヒ「は、はい!」ガタッ
ハルヒ(……よし)
ハルヒ「ひ、東中出身の、涼宮ハルヒです!」
ハルヒ「趣味は……(あれ、なんて言えば良いんだろう……) えぇっと……面白い事探しです。なんちゃって」テヘヘ
ハルヒ「あと、スポーツはなんでも好きです!」キリッ
ハルヒ「こ、高校生活、思いっ切り楽しみたいと思うので、みなさんお友達になって下さい!」ペコッ
ハルヒ(あれ……張り切り過ぎちゃって……ちょっと痛い感じになっちゃったかな……)
パチ パチ パチ パチ
ハルヒ(ほっ……)
あれ?これ誰だよ
ハルヒじゃないぞ
ハルヒ(あ、あんな感じで良かったのよね……?)ソワソワ
担任「では、次の人」
キョン「……」ガタッ
ハルヒ(ど、どうだったんだろう……)
キョン「ただの人間には興味が無い」
ハルヒ「!?」
キョン「この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、俺のところに来い。以上」
ハルヒ「」
ザワ ザワ ザワ ザワ ザワ ザワ
あ、順番おかしいな
朝倉さんは誰を刺せばいいのですか
キョンがみくるちゃんにあんなことやこんなことを
>>32を
担任「では最初に、自己紹介をしていきましょう。名簿順でお願いします」
→担任「では最初に、自己紹介をしていきましょう。いきなりですが、名簿順逆からでお願いします」ニコッ
名簿順後ろの方の生徒「えぇ~」
に訂正で
キョンくんでんわ~
ガヤ ガヤ ガヤ ガヤ
モブ「涼宮さんって美人だよね~」
ハルヒ「そ、そんな事ないわよ~」アセアセ
モブ「本当にスポーツ万能らしいぞ~」
ハルヒ「好きなだけでそこまで出来るってわけじゃないわよ~ (な、慣れないわね……)」アセアセ
谷口「いやーこいつ、すごかったんだぜ~。勉強も出来るし。モテモテでさ~ (なんか違和感あるけど……可愛いし良いっか)」
モブ「へぇ~」
ハルヒ「や、やめてよ~」アセアセ
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」チラッ
キョン「……」
ハルヒ(なに腕組んじゃって……周りに興味無さげにムスッっと座ってんのよ……)
髪は長いままなのか?
待てよ・・・、古泉・・・?
>>77
古泉「魅力的な男性だとは思いますが」
って展開になるのか
モブ「じゃあまた後でね~」 モブ「是非バレー部に入ってね~」 モブ「剣道部入ろうね~」
ハルヒ「か、考えておくわ」
ハルヒ「ふぅ (やっと解放されたわ……)」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」チラッ
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「………」
キョン「……」
ハルヒ「…………」
キョン「……」
ハルヒ「……………」
ハルヒ「………………」
ハルヒ(どう接したら良いかわからない……)
ハルヒ(でも、このままじゃなんか……いけない気がするわ)
ハルヒ(第一、あれだけみんな色々話してたのにこいつだけ完全に孤立してたし……)
ハルヒ(……よし)
ハルヒ「……」クルッ
ハルヒ「こ、こんにちわ」
キョン「……」
ハルヒ「は、初めまして。えぇっと……」
キョン「キョン」
ハルヒ「はい?」
キョン「呼ぶならキョンとでも呼んでくれ」
ハルヒ「わ、わかったわ。初めまして、キョン君」
キョン「……」
ハルヒ「わ、私は涼宮ハルヒ。よろしくね」
キョン「……」
ハルヒ「えぇっと……」
キョン「……用事はそれだけか?」
ハルヒ「え……えぇ」
キョン「……」
ハルヒ(な、なによこいつ……!)ムスッ
ハルヒ(でも……話し始めちゃった手前、なにか続けなきゃ……)
ハルヒ「キョン君は、なにか部活とか入ろうとかっていう予定あるの? (多分無いと思うけどとりあえず……)」
キョン「……無いな」
ハルヒ「あ、そうなんだ (……やっぱり)」
キョン「興味が無いんだ」
ハルヒ「体動かしたりするのあんまり好きじゃないのね (省エネ人間だものね)」
キョン「いや、もっと広く」
ハルヒ「もっと広く?」
キョン「なんていうか……この退屈な世界に、興味が無いんだ」
ハルヒ「……」
http://i.imgur.com/GvLWboQ.jpg
http://i.imgur.com/QT3PXtd.jpg
http://i.imgur.com/fCuGLyZ.jpg
やっぱエロい(真実)
( )使ってるだけでなんJ認定はやめていただけませんかね
ハルヒ(なんなのこいつ……どうしちゃったのよ……)
キョン「涼宮は」
ハルヒ「! な、なに?」
キョン「……涼宮は違うのか?」
ハルヒ「違う……?」
キョン「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者ではないのか?」
ハルヒ「え? ち、違うわよ」アセアセ
キョン「……そうか」
ハルヒ「……」
キョン「ただの人間か」
ハルヒ「……」ムカッ
ハルヒ(なんなのこいつ……むかつく……)
ハルヒ(それに……なんなの……この……)
ハルヒ(抉られるような痛々しさは……)ズキズキ
同族嫌悪ってやつか
キョン「……」イヤホン スチャッ
ハルヒ(なんか知ってるわこの感じ……)
ハルヒ(これってまさに……)
ハルヒ(まさに……)
キョン「……」iPod ポチポチ
ハルヒ(時間戻る前の私じゃない……!)
キョン「やっぱ洋楽を一度聴いてしまうと、邦楽はもう聴けないな」ボソッ
ハルヒ(あれ、それともなんか違う……)
>キョン「やっぱ洋楽を一度聴いてしまうと、邦楽はもう聴けないな」ボソッ
やめてぇぇええ
キョン「イヤホンってあえてRとLを逆に付けた方が俺は聴きやすい気がするんだよな。ちょっと異端か?w」
ハルヒ(ど、どうしよう……)
ハルヒ(こいつ……これ以上無いくらい絡み辛い奴になってる……)
キョン「やっぱエルイーディーゼッぺリンのシャフトはすごいよな」
ハルヒ(レッドツェッペリンでしょ……シャウトでしょ……)
キョン「涼宮は洋楽とか聴かないのか?」
ハルヒ「あ、あんまり聴かないわね」
キョン「多感な時期に”本物”を聴いておかなきゃ損するぞ」
ハルヒ(なんか最初よりやたら饒舌になってきてるし……)
ザワ ザワ ザワ ザワ
ハルヒ「……!」
ハルヒ(周りの人達にも……結構聞こえちゃってる……)
ハルヒ(み、見てられないわ……)
ハルヒ(なんだろうこの気持ち……)
ハルヒ(身内がバラエティーに出て盛大に滑ってるような……)
キョン「入る気は無いけど……部活見学でも行ってくるかな」
キョン「異端で面白い奴がいるかも知れない」ガタッ
ハルヒ「!」
ハルヒ(ダメよね……こんな痛々しい奴野放しにしちゃ……!)
ハルヒ「待って!」カシッ
キョン「!?」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「そ、その…… (ど、どうしよう……)」
ハルヒ(と、とりあえず適当に……)
ハルヒ「い、一緒に部活作りましょ?」
キョン「……は?」
ハルヒ(とか言って、なによこの唐突な提案……私の馬鹿!)アセアセ
キョン「……」ジーッ
ハルヒ(うわっ……こいつに変な目で見られるなんて……なんたる屈辱……)アセアセ
キョン「面白そうじゃねぇか」ドドーン
ハルヒ「」
キョン「部長は俺な」
ハルヒ「……」
――文芸部部室――
キョン「ここで良いな。どうせ活動なんかしてないだろう」ガチャッ
ハルヒ(勝手に良いのかしら……)
ハルヒ「あ、誰かいるじゃない (あれって……)」
キョン「……」スタスタ
キョン「文芸部員か?」
長門「!」
長門「……」クルッ
長門「そうだよぉ」ニコッ
ハルヒ「」
キョン「そうか……既に使われていたか」ウーム
長門「って言っても、本読んでるだけなんだけどねぇ」ニコニコ
ハルヒ(なによこれ……)
長門wwwwwwwww
長門「でも有希は隅っこで本読んでるだけだから、自由に使って良いよぉ」
キョン「! そうか」
ハルヒ(キャラ違いってレベルじゃ……)
キョン「じゃあお前も俺達の部活に入ったらどうだ?」
長門「部活? なにするのぉ?」
キョン「それはこの後、発表する」ニヤッ
長門「なんかすごいねぇ。わくわくするよぉ」
キョン「じゃあ入部で決定だな」
長門「わぁい兼部 有希 兼部大好き~」
ハルヒ「……」
長門から溢れるビッチ臭
この流れだとハルヒが3人の秘密を知ってしまう…のか
キョン「よし。じゃあまず名前から発表しよう」
長門「わぁい!」
ハルヒ(私はここで……SOS団とかいう痛々しい名前を付けた……)
キョン「我が部の名前は……」
ハルヒ(キョンは一体……)
キョン「EOE団だ!」ドドーン!
ハルヒ「EOE団……?」
長門「由来はなにぃ?」
キョン「俺が人生で最も大きな影響を受けた映画だ」ドヤァッ
ハルヒ「!」
長門「へぇ~。外国の映画かなぁ~?」
キョン「そ、そうだ。ふ、フランスだったかな?」アセアセ
ハルヒ(まさか……The End of Evangelion……)
長門「活動内容は~?」
キョン「……」フッ
キョン「この部活の目的はずばり……」
長門「ずばり……?」ワクワク
ハルヒ「……」
キョン「サードインパクトを起こす事だ」
長門「サードインパクト……?」
キョン「あぁ」
ハルヒ(やっぱり……エヴァに嵌った中二病ってわけね……)
まだかな
キョン「ふぅ」お茶ズズズ
長門「ふぅ」お茶ズズズ
キョン「なんかぽかぽか暖かいな」
長門「この部屋は日当たりが良いから、穴場なんだよぉ」
ハルヒ「……」
ハルヒ(活動目的を掲げたは良いけど……特にやる事は無いのね)
キョン「……」イヤホン スチャッ
キョン「……」iPod ポチポチ
キョン「長門は洋楽とか聴かないのか?」
ハルヒ(出た……洋楽アピール)
長門「うーん……洋楽はiPodに三千曲くらいしか入ってないかなぁ」
キョン「! そ、そうか。お、俺もそれくらいかな」アセアセ
イヤホン「I know, I know I've let you down ~」
ハルヒ(洋楽じゃなくてエヴァの劇中歌じゃないの……)
長門「洋楽だけで三千曲くらい入ってるって事は○○とか知ってる?」
キョン「あ、いや……そっちのジャンルは専門外だな (まずい……)」アセ
長門「じゃあ△△はぁ?」
キョン「いや……そっち系もあまり…… (詳しくない事がバレる……)」アセアセ
長門「じゃあ~」
キョン「ちょ、ちょっと、偵察に行って来る」ガタッ
ハルヒ「?」
長門「偵察?」
キョン「あ、あぁ。サードインパクトを起こすために必要なものが、この高校のどこかにあるかも知れない」スタスタ
ハルヒ「……」
長門「行ってらっしゃ~い」
ハルヒ「ふぅ」
ハルヒ(なんなのよこの……時間軸は……)
長門「涼宮さん」
ハルヒ「! な、なに? (まだこの有希は慣れないし……)」
長門「ちょっとお願いがあるんだけどねぇ」
ハルヒ「ど、どうしたの?」
長門「今日の夜、有希のお家に来て貰っても良いかなぁ?」
ハルヒ「い、家に……?」
長門「うん!」ニコッ
ハルヒ「ど、どうしてまた……」
長門「それはお家で話すよぉ」
ハルヒ「そ、そう……。(ここは乗っておいた方が良いのかしら……?) わ、わかったわ」
「だからなんの部活なのよ……!」
「だからサードインパクトを起こすための……」
「意味がわからないわよ!」
「良いからとりあえず部室まで来てくれ」
「もう」
ハルヒ「!」
ハルヒ(キョンが誰かつれてきたのかしら……?)
ガラッ
キョン「新しい部員の朝比奈さんだ」
みくる「……」プイッ
ハルヒ「」
みくるなんか最近のjkっぽさがあるな
現在の状況
長門→無口な宇宙人
↓
長門→ビッチ
みくる→か弱いjk、女々しい
↓
みくる→最近のjk、前のハルヒに似てる節がある
みくる→最近のjk、前のハルヒに似てる節がある なまいき←new!
みくる「……ったく」
みくる「とりあえず、私がこの部活に入れば良いわけね?」
キョン「あ、あぁ」
みくる「じゃあ毎日最善を尽くしてもてなしなさいよね! 先輩なんだし」
キョン「は、はい」
みくる「早くお茶淹れなさいよ!」
キョン「は、はい」アセアセ
みくる「そこの白い子、肩揉みなさい」
長門「はぁい!」トコトコ
ハルヒ(これまたキャラ違いもキャラ違いな……)
キョン(キャラと髪の長さでアスカ役にぴったりかと思ったが……アスカより酷いな……)
古泉はげんどう枠ですね!
>>196
>長門「洋楽だけで三千曲くらい入ってるって事は○○とか知ってる?」
お前だろっていうツッコミはなしか
>>220
> キョン「! そ、そうか。お、俺もそれくらいかな」アセアセ
>>222
見落としてたごめん
みくる「あぁ~喉乾いた」
キョン「す、すぐに買ってきます」
みくる「ジュースぐらい買い置きしておきなさいよ。使えないわね~」
ハルヒ(あんな我儘な子になっちゃって……)
ハルヒ(なんかこれはこれで抉られるものがあるわね……)
みくる「そこの可愛い子! お茶淹れてよ」
ハルヒ「え? あ、は、はい」アセアセ
ハルヒ「……」スタスタ
ハルヒ「……」お茶コポコポ
長門「凝ってますね~」
みくる「もっと力入れて良いわよ」
キョン「買ってきました」アセアセ
みくる「遅いわよ~」
キョン「す、すいません」オロオロ
長門「男の子なんだからもっとシャキっとするんだよぉ」
キョン「は、はい」
ハルヒ(女性陣に押されて相対的にだけど、キョンもえらいキャラが変わってきたわね……)
長門「もっとシャキっとだよぉ」
キョン「は、はい!」ピンッ
長門「それで良いよぉ」ニコニコ
ハルヒ(有希に叱られちゃってるわ……)
みくる「本当見るからにダメ男ね~」
キョン「……」ポリポリ
ハルヒ「!」
ハルヒ(まさかキョンは……)
ハルヒ(この部活に、エヴァの登場人物を揃えたいのかしら……?)
ハルヒ(言うまでも無くキョンがシンジで……)
ハルヒ(みくるちゃんはアスカで……)
ハルヒ(レイは……前の時間軸だったら完全に有希だけど……こっちではミサトさん的なポジに……口調はなんか違うアニメの主人公っぽいけど……)
ハルヒ(じゃあレイは誰?)
ハルヒ「……」
ハルヒ(さっきから薄々気が付いてたんだけど……)
ハルヒ(今この空間で一番無口なのって……)
ハルヒ(……私よね)
ゲンドウ=古泉だったら笑える
ハルヒ(後はカヲル君だけど……)
ハルヒ(これはあの人で間違いないでしょうね……)
ハルヒ(じゃあこれで私がレイ役を担えば……)
ハルヒ(キョンの望みは叶えられるわけね)
ハルヒ(もちろんサードインパクトは起きないけど……)
ハルヒ(適当に黄色い液体かぶりながら”ごっこ”すれば良いでしょ)
ハルヒ(それでキョンの中二病が治るのであれば……)
ハルヒ(……よし)
ハルヒ「……」
ハルヒ(あれ……レイの真似って黙ってる以外なにもしようがないわね……)
黄色い液体・・・
ゴクリ
>>243
通報した
キョン「じゃあそろそろ帰るか」
みくる「この部活も悪くないわね。いてあげても良いわよ」
長門「部長、次回の活動内容もしっかり決めておいてねぇ」
キョン「は、はい (なんで長門に敬語になってんだ俺……)」
キョン「涼宮も帰るぞー」
ハルヒ「……」
ハルヒ「えぇ」
キョン「……?」
ハルヒ「……」スタスタ
キョン(こいつやけに無口になってるな……)
ハルヒ「……」スタスタ
キョン(なんていうか……レイっぽい)
キョン(……か?)
――夜――
ハルヒ(別れる直前に地図を貰って……)
ハルヒ(夜更けを待って、その地図通り来たけど……)
ハルヒ「……」
ハルヒ(このでっかいマンションで良いのよね?)
タッタッタッタ
ハルヒ「!」
長門「ハルちゃん、お待たせぇ」
ハルヒ「(来たわね) ちょうど今来た所」
長門「じゃあ私のお部屋に案内するねぇ」
ハルヒ「えぇ (無口無口)」
書き溜めてあるの?
長門「一人暮らしだから、色々気にしなくて良いからねぇ」
ハルヒ「えぇ (……こんな大きなマンションで一人暮らし)」
長門「こっちだよぉ」トコトコ
ハルヒ(される話はだいたい予想がついてるわ)トコトコ
長門「お夕飯は食べた?」
ハルヒ「えぇ (いきなり時間が戻ったり、知ってる人がキャラ変して出てきたり……)」
ハルヒ(色々おかしな事が起こりっぱなし)
ハルヒ(そしてこのタイミングで、わざわざ私を家に一対一で呼ぶ)
ハルヒ(しかもその家は、高校生の一人暮らしなのにやたらデカいマンション)
ハルヒ(有希がタダ者じゃないって事くらいわかるよ)
ハルヒ(きっとこのおかしな出来事についてなにか知っていて、私に話そうって事ね)
>>252
全くです…
長門「ここだよぉ」ガチャッ
ハルヒ「……」
ハルヒ(間取りは2LDKってとこね。完全にただの高校生が一人暮らしするような部屋じゃない)
長門「どうぞどうぞ」スタスタ
ハルヒ「……お邪魔します」スタスタ
長門「適当に座ってねぇ」
ハルヒ(なんて広いリビング……)
長門「お茶だけ淹れるから」
ハルヒ「えぇ」
お茶スッ
ハルヒ「ありがとう」
長門「ふぅ」
ハルヒ「……」お茶ズズズ
長門「あのねぇ」
ハルヒ「!」
ハルヒ「な、なに?」
長門「大事なお話があるんだぁ」
ハルヒ「そ、そう」
ハルヒ(今の私なら、どんな話でも受け入れるわよ)お茶ズズズ
ハルヒ(それに……今の私はレイなんだから、クールにクールに聞くわよ)
長門「あのねぇ。びっくりしないでねぇ」
ハルヒ「えぇ (おかしな事態になってるって事は誰よりも私がわかってるんだから……)」
長門「あのねぇ」
ハルヒ(ちょっとやそっとじゃ驚かないわよ……!)
長門「私ねぇ」
ハルヒ(クールにクールに……!)お茶ズズズ
長門「女の子が好きなんだぁ」
ハルヒ「……」お茶ブーッ
長門「女の子が好きなんだぁ」
百合か…と思ったら
ハルヒ「……」お茶ブーッ
おい
おい…
ハルヒ「ゴホッ……ゴホッ……」
長門「だ、大丈夫?」アセアセ
ハルヒ「え、えぇ……ゴホッ……ゴホッ……」
長門「き、聞こえたよね……?」
ハルヒ「え、えぇ (き、聞こえたからお茶噴いたのよ……)」
長門「そ、それでね」グイッ
ハルヒ「う、うん? (頭の中を整理する暇をくれない……!)」
長門「今日ハルちゃんに会ってねぇ」グイグイッ
ハルヒ「う、うん? (こ、これは……)」
長門「すっっっっごく可愛いなって!」ダキッ
ハルヒ「」
この長門はおそらく非童貞
>>279
童…貞…?
ハルヒ「ちょっ……ちょっ……」アセアセ
長門「こんなに一目ぼれしたの初めてなんだよぉ」ギューッ
ハルヒ「やめっ…… (そ、想定外過ぎて……どうしたら良いのか……)」アセアセ
長門「なんかずっと前にどっかで会った事があるような……」
長門「なんちゃってなんちゃって」テレテレッ
ハルヒ(ま、間違いじゃないけど……)アセアセ
長門「ハールちゃん!!」ギュギューッ
ハルヒ「んっ……」
パンツ破裂した
キョン「ふぅ」
キョン(いつも通り、夕闇に飲まれた街で散歩でもしてくるかな)
キョン「……」イヤホン スチャッ
キョン「……」iPod ポチポチ
イヤホン「わたーしにかーえーりなーさーい♪ うまーれーるまーえーにー♪」
キョン「♪」トコトコ
古泉「ふんふんふんふんふんふんふんふん♪」
キョン「……?」
キョン(なんだあの男……?)
なんだホモスレか
キョン(あまり関わらないように……)ソー
古泉「やぁ」
キョン(……バレた)ビクッ
キョン「……は、はい?」
古泉「やっと会えましたね」
キョン「」
キョン(……真性か)
キョン「そうですね~。ではまた会えると良いですね~」ササッ
古泉「待って下さいよ」スタッ
キョン(……こっち来た)
キョン「……な、なんだよ?」
イカ臭くなってきたな
長門「……」ギューッ
ハルヒ「……」
長門「今日はまだ、こうやって寄り添っててくれるだけで良いから」ギューッ
ハルヒ「……」
長門「嫌だ……?」
ハルヒ「べ、別に……嫌じゃないけど……(今日はって……)」
長門「ハルちゃんのにおい」クンクン
ハルヒ「……」
長門「ハルちゃんの感触」サワサワ
ハルヒ「……」
長門「ハルちゃんの唇」チューッ
ハルヒ「!! んっ……(話違うじゃなーい!)」バタバタ
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丶ヽ i;r、 ,,r'':::::::::::::::ヾ__,、,_ir ':::::::::::::::::ヽ_/,liri' / ・ ・ ・
`j、 l;l ゙ii::::::::::::::,; -メ‐、 ヽ::::::::::::::::::::ノ ,irメ /
/:lトヾ,, ヾ--./ / ./ヽ, `──‐‐´ ,r/l_/::::\
/:::::|iiilヾヽ,_/ , ' / i !;i liiil::::::::::\ _
_, -/´:::::::lr'ヽjl´ ,, ' ./ / _,-` j;トjiii/:::::.:.::.:.:.:.|:ヽ_
_, - '´.:.:.:.:|::::::::::::| / ,i´ / ,i_''_, _ ,-、 ,_j;;i //:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.\_
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::/ / ,ト-/ /;;;;;;rl,イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
④パンツが目の前で砂になった
――キョンの部屋――
キョン「んで、人の部屋に上がりこんでどうする気だ?」ジュース ゴクゴク
古泉「話を聞いてくれるって言ったのは君じゃないですか」フフ
キョン「まぁ……そうだが (なんか気になったんだよな……)」
古泉「では、お話をさせて頂きますね」
キョン「あぁ (あのキャラに似てるし……)」
古泉「あまり驚かず聞いて下さいよ」
キョン「あぁ (もしかして……サードインパクトの秘密を知ってるんじゃ……)」ジュース ゴクゴク
古泉「僕はですねぇ」
キョン「あぁ (それなら、聞き入れる準備は充分に……)」
古泉「男の子が好きなんですよ」
キョン「……」ジュース ブーッ
ハルヒssだと思ったら濃厚なホモスレだった
おまえらホモの方が食いつきいいのな
古泉「初めて会ったその日に、顔にジュースを吹きかけるとは大胆ですねぇ」フキフキ
キョン「わ、悪い…… (そ、想定外過ぎて……)」
古泉「口の周りのは……」ペロンッ
キョン「!」ゾクッ
古泉「とまぁ、僕の話は以上です」
キョン「えっ……? (単に同性愛を打ち明ける相手が欲しかったのか……?)」
古泉「一番重要な事は、最初に言っちゃいましたから」
キョン「最初に……?」
古泉「言ったじゃないですか。やっと会えましたねって」
キョン「あ、あぁ……?」
古泉「あれは僕の、一目ぼれした時の告白文句ですよ」
キョン「」
俺「」
>>320
もうおまえ黙れ
>>322
はい
ハルヒ(こうやって胸で抱きながら撫でてあげてれば大人しくなるのね)ナデナデ
長門「うーん…ハルちゃん天国だよぉ」ポケーッ
ハルヒ(なんか傍から見れば私から能動的に有希を手篭めにしてるようであれだけど……)ナデナデ
ハルヒ(無理矢理キスやその先に進められるよりマシね)ナデナデ
長門「ハルちゃんだーい好き」ニコニコ
ハルヒ「え、えぇ (……もうきっと中学の時にされた告白の数より有希一人から告白された数の方が多いわ)」
キョン「……だからその「だけで良い」ってなんだ」
古泉「言葉の通りですよ」
キョン「普通の人にとっちゃ、それは「だけ」とは言わないんだ」
古泉「そうでしょうか? キスくらい……」
キョン「……」
キョン「とにかく嫌だぞ」
古泉「そうですか……残念です」
キョン「帰ってくれ」
古泉「では、ハグはどうでしょうか?」
キョン「 帰 っ て く れ 」
; ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や 公 帰 そ
,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ 園. り ん
、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て の 道 な
}; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| 来 ト に わ
ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た イ あ け
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└i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ に
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''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
キョン「……」パッ
キョン「さぁ、これで良いだろ? 帰ってくれ」
古泉「こんなに短くてはハグとは言いませんよ」
キョン「充分だろ! 早く帰ってくれ」
古泉「ダメです。しっかりしてくれるまでここを絶対に動きません」
キョン「……」
キョン(ハグは抵抗あるけど……部屋にホモにずっといられる方が遥かに抵抗あるから、ハグしてみたものの……)
古泉「……」ツーン
キョン(なんて我儘なホモなんだ……)
ハルヒ「有希、もう良い?」ナデナデ
長門「……」首ブンブン
ハルヒ「もう……」ナデナデ
長門「ハルちゃんからキスしてくれたらもう終わりで良いよ」
ハルヒ「……」
長門「してくれないなら、まだまだずっとこうしててよぉ」
ハルヒ「もう……」ナデナデ
ハルヒ(こんな感じでもう1時間以上……)
ハルヒ(なんて我儘な百合っ子なのかしら……)
ハルヒ「……」ナデナデ
俺がハルヒだったらすぐにキスするな
byおっさん
キョン「……」ギューッ
古泉「……」
キョン(30秒くらい経ったな。さすがにもう良いだろ)
キョン「離すぞ」パッ
ギュッ
キョン「!!」
古泉「今度は僕の番ですよ」ギューッ
キョン「」
キョン「喉かわか…喉乾かない?」
キョン「なんか飲み物作って来るよ」
キョン「……おい、離せ」
古泉「これは、キョン君にハグしてもらったお礼ですから」ギューッ
キョン「……」
キョン「もう俺がハグしてた時間はとっくに過ぎたぞ」
古泉「僕は、なにか貰ったら同じ金額のものでお返しをするような人間じゃありませんから」ギューッ
キョン「……」
古泉「何十倍にも、何百倍にも」ギューッ
キョン「……」
古泉「ふぅ」パッ
キョン(おっ……やっとか……)
古泉「今日はここまでにしておきましょう」
キョン「なんだ今日はって……。もう会う事も無いだろう」
古泉「では、また明日」
キョン「明日?」
古泉「部室で」
キョン「」
ハルヒ「……」ナデナデ
長門「……」スースー
ハルヒ「!」
ハルヒ(ね、寝ちゃったのかしら……?)
長門「……」スースー
ハルヒ(これは……チャンスよね!)
ハルヒ(そーっと……)スススッ
ハルヒ(有希を……座布団の上に寝かせて……)
長門「……」スースー
ハルヒ(……よしよし)
ハルヒ(音を立てないように……)ソーッ
ハルヒ(帰る!)ピャーッ!
長門「……」スースー
なんでホモの方が長いんだよ
――次の日の放課後――
キョン・ハルヒ「……」
ガラッ
古泉「うちのクラスはこんな感じですよ~」ニコニコ
長門「へぇ~すごいねぇ~」
みくる「一年前懐かしいわ~」
ハルヒ(あ、あれは……)
キョン(すっごいナチュラルに混ざってる……)
古泉「……」ニコッ
キョン「!」ゾゾッ
長門「おはよう」ニコッ
ハルヒ「!」ドキッ
古泉「……」ニコッ
キョン「!」ゾゾッ
長門「おはよう」ニコッ
ハルヒ「!」ドキッ
やっぱそうなるよな
キョン(とは言っても……)お茶ズズズ
ハルヒ(さすがにみんながいる前では……)お茶ズズズ
キョン(迫ってきたりはしないようだな……)お茶ズズズ
ハルヒ(迫ってきたりはしないようね……)お茶ズズズ
古泉「あのハンカチが……消えちゃうんです」パッ
長門・みくる「おぉ~!」
古泉「これがメンタリズムです」ペコッ
長門「すごぉい!」パチパチ
みくる「古泉君、イッケメン!」
キョン(部活中は平和だな)
古泉だけ口調同じなのね
ハルヒ(問題は今日の帰り……)
ハルヒ「……?」
ハルヒ(私のバッグの口に……紙が挟まってる? 手紙?)
ハルヒ(なんだろう……)スタスタ
みくる「……」チラッ
ハルヒ(もしかしたら有希からかも知れないから……みんなにはバレないように……)コソコソ
ハルヒ(……って、なに隠れカップルみたいな)
ハルヒ(とりあえず……そうっと開いてみて……)カサッ
ハルヒ「!?」
ハルヒ(み、みくるちゃんから……?)
――夕方――
キョン「そろそろ帰るぞー (問題はこの後だ)」
キョン(古泉に捕まらないようい……)ソーッ
古泉「……」ニコニコ
キョン「!」ゾゾゾ
ハルヒ(ど、どういう事だろう……)チラッ
みくる「……」ニコッ
ハルヒ「!」
キョン「みんな早く帰れよー (強引に一人で帰れば……!)」スタスタ
ガラッ
キョン「!? (誰だ……?)」
国木田「キョン!」
キョン「(同じクラスの……国木田……?) ど、どうしたんだ?」
国木田「一緒に帰ろう」
キョン「え?」
国木田「話があるんだ」
キョン「話?」
国木田「良いから、良いから」カシッ グイグイ
キョン「ちょっ……」
古泉「……」
キョン「待てって (まぁ古泉から逃れる良い言い訳にはなるが……なんでいきなり!?)」
国木田「良いから、良いから」グイグイ
バタンッ
ハルヒ(あれ、同じクラスの国木田とかいうやつね。一体どうしたんでしょう……?)
古泉「……」ゴゴゴゴ
ハルヒ(なんか……古泉君恐い……)
長門「ハルちゃん!」
ハルヒ「!」
長門「一緒に帰ろう?」
ハルヒ「! あ……」
長門「? ダメ?」
ハルヒ「ちょっと今日は用事があるのよね……」
長門「そ、そっかぁ……」ショボン
ホモか…?
――公園――
ハルヒ「……」
みくる「ごめんなさいね。いきなり呼び出しちゃって」
ハルヒ「そ、それは構わないけど……」
みくる「ちょっとお話があるの」
ハルヒ「……話?」
みくる「うん」
ハルヒ(ま、まさか……今度こそ……)
ハルヒ「……」
みくる「あれ? やっぱ勘づいてる?」
ハルヒ「いや……なんていうか…… (やっとこのおかしい世界を説明してくれる人が……)」
ハルヒ「な、なんとなくは…… (現れたって事で良いのかしら……?)」
みくる「そう。じゃあ話は早いね」
ハルヒ「……」
みくる「驚かないで聞いてね」
ハルヒ「……」
みくる「私ね」
ハルヒ「……」
みくる「女の子が好きなの」
ハルヒ(こっちかーーーーー)
>>1お前ちょっと頭冷やした方がいいぞ
エンドレスエイト並にひどい
おっけーんじゃあここで終了
>>404
ごめん言い過ぎたでも百合2人ホモ2人はおなかいっぱい
>>404
ガチですまない許してくれ
>>1も辛かったんじゃね?この展開
必死チェッカーで調べたが今>>1はコンビニにお茶漬けのもととチャーハンを買いにいってる
早く土下座しろよ
お前だよお前
使わせてもらうよ
>>460
osz
ハルヒ「大好き南君」
キョン「大好きだ南」
国木田「南君・・・好き」
古泉「南・・・・好きだ」
みくる「南君好きよ」
長門「みなみ・・・・好き」
南「・・・・・なんだこの展開」
南「ハルヒさん」
ハルヒ「な、なによ南のくせに」
南「ハルヒさんって生命では良いすね」
ハルヒ「・・・・・///なにいってんの」
キョン「・・・・・・・・」(南がハルヒといちゃついてる・・)
長門「池沼マジキモいの シネなの」
南「ツンツンでれでれだな、もっと素直になれよ」
長門「す・・・好きな人が目の前にいるんだから・・・・しょうがないじゃない」
南「ありがとう・・・・僕もだよ」
長門「//////」
今北戦犯はID:xMR3oabr0か
氏ね
>>484
じゃあどうすれば許してくれるんだ
本当にこうなるとは思ってなかったんだ楽しんでた人たち本当にゴメン
いやごめんなさいすみませんでした
罰としてお前は>>1が戻ってくるまでこのスレで留守番してろ
>>488
必死チェッカー使っても7時以降書き込みスレ立てなしで戻ってくるのか?
必死チェッカーで>>1の行方調べていちいち報告してくるあたりがきもちわりいんだよ
>>490
わかったよ黙って留守番してる
ハルヒ「わかったわかったわかった。もうわかった。だからもうわかったって。
もういいからもうわかったから。お前の言いたい事も言ってる事もわかったから。
全部わかった。全部。すごいわかった。ものすごくわかった。
こんなにわかったの初めて。初めてわかりあえたな俺達。
だからわかってるわかってるそれもわかるよ。わかってるって。わかりまくってる。
ていうかわかってた。実を言うとわかってた。始めっからわかってた。
わかってた上でさらにわかったから。二重にわかってるから。むしろわかりすぎてヤバイ。
全部わかるんだもん。わかっちゃうんだもん。ほら、お前もわかってきただろ?それもわかるから氏ねよ。」
みくる「驚いた? 急にこんなこと言われて」
ハルヒ「いや、あの……うん、まあ驚いたけど……」
みくる「ふーん……でも、こっちが想定していたほど驚いてないわね。私の本質に感づいていた?」
ハルヒ「いや、別にそういうわけじゃ……」
みくる「それとも……こういう告白は既に別の誰かからされたことがあって経験済みだったとか?」
ハルヒ「えっ! あっ、そんなわけ……」
みくる「そうね……『女の子が好きな女の子』なんてそういるものじゃないしね」
ハルヒ(言えない、身近過ぎるところにもう一人いるなんて言えるわけない)
みくる「それで……なんで私がこんなことをあなたに打ち明けたんだと思う?」
ハルヒ「さ、さあ……見当もつかないわね」
みくる「……嘘つきね、本当は分かっているくせに」
ハルヒ「!?」
みくる「でも……いいわ、だったらもっと直接言葉にしてあげる」
ハルヒ(ま、まさか……みくるちゃんまで私のことが好きとか言うんじゃ……)
みくる「あなたを私のモノにしたい」
ハルヒ(もっととんでもないこと言われた)
ハルヒ「み、みくるちゃ……じゃない、みくるさん!?」
みくる「いいのよ、あなたの好きなように呼んでくれて……」
ハルヒ「えっ……あ、はい……」
ハルヒ(ど、どうしよう……何か嫌な予感がする……)
みくる「……こっちに来なさい、ハルヒ」
ハルヒ「は、ハルヒ!?」
みくる「私のほうが年上なの、呼び捨てにしたっていいでしょ?」
ハルヒ「は、はい……仰るとおりです」
みくる「じゃあもう一度言うわ……こっちに来なさい、ハルヒ」
みくる「ホント……可愛い」
ハルヒ(ど、どうしよう……みくるちゃんに抱き締められてるこの状況……)
ハルヒ(て言うかみくるちゃん……本当に胸大きいわね)
みくる「ねえハルヒ……」
ハルヒ「は、はい!」
みくる「あなたからも手を回してくれる?」
ハルヒ「……え?」
みくる「あなたからも私を抱いてって言ってるの」
ハルヒ「…………」
ハルヒ(こ、ここで私から行ったら絶対また面倒なことに……)
ハルヒ「あ、あの……あ、あたしはそういうのは……」
みくる「……抱きなさい、ハルヒ」
ハルヒ「……はい」
みくる「そう……素直な子って好きよ」
ハルヒ「…………」
ハルヒ(ど、どどどどうしよう……いつものみくるちゃんじゃないから迫力がありすぎて……)
みくる「いつまでもこうやって、ずっと抱き合っていたいわね」
ハルヒ「あ、あはは……」
みくる「……ところで、一つ聞いていいかしら?」
ハルヒ「な、何?」
みくる「あなた、あのキョン君とはどういう関係なの?」
ハルヒ「えっ……キョンは、その……あたしのクラスメイトでやれやれ系の性格でSOS団の雑用係りで……」
みくる「SOS団? ……雑用?」
ハルヒ「じゃなかった! えっと、EOE団のリーダーで……あれEOEで合ってたっけ?」
みくる「…………?」
みくる「……とにかく、何か特別な関係があるってわけじゃないのね」
ハルヒ「まあ……そういうことになる、のかしら?」
みくる「そう、だったらこっちとしても動きやすいわね……あなたをどうしようと、構わないんでしょう?」
ハルヒ(いや、あたしが構う……とは言えない雰囲気……)
みくる「じゃあハルヒ……スカート」
ハルヒ「す、スカートが……どうかした?」
みくる「スカートを渡しなさい」
ハルヒ「い……いや、そんなこと言っても今は履いてるコレしか……」
みくる「それを渡しなさいって言ってるのよ」
ハルヒ「…………」
みくる「履いているのなら、脱げばいいでしょ?」
ハルヒ「そ、それはさすがに……」
みくる「…………」
ハルヒ「ご、ごめんみくるちゃん! あたし今日はもう帰る!」
みくる「…………」
みくる「……ま、さすがに1日くらいじゃ無理か」
みくる(でも……涼宮ハルヒ、必ず私のものに……)
・・・
国木田「たまにはいいね、こうやってキョンと二人で帰るのも」
キョン「あ、ああ……そうだな」
国木田「……で、どういう風の吹き回しってわけ?」
キョン「何がだ?」
国木田「高校に入ってからのキャラチェンジ……いや、高校生デビューってやつなのかい?」
国木田「中学までのキョンはもっと気怠い感じの、それでも何だかんだ付き合いの良い友達って感じだったけど」
キョン「な、何言ってるんだ……俺は昔から宇宙人だとか未来人を探し回ってて洋楽しか聴かないような……」
国木田「……それは僕の知ってるキョンじゃないね」
キョン(ちょっと待て……俺は本当に今みたいなことを昔からやってたのか?)
キョン(確かに宇宙人や未来人、超能力者がいてほしいとは思っていた……
キョン(だが、そんなもんが実際には存在しないなんて現実も中学の頃から俺は受け止めてたはずだ……)
キョン(中学時代の俺は……何をやっていた?)
キョン「そもそも……今の俺は一体何をやってるんだ……?」
国木田「……よく分からないけど、気をつけなよキョン。あんまり目立ったことをするのはキョンのキャラじゃない」
キョン「あ、ああ……悪いな、国木田」
国木田「……下手すれば、穴が空くかもしれないよ。体にね」
キョン「…………?」
古泉「…………」
自宅
キョン「…………」
キョン(中学時代の俺、か。なんだ……記憶に霞がかかったようになってて思い出せん)
キョン(国木田の奴は中学時代の俺を……宇宙人なんぞを追い求めてない、気怠い俺を知っていた)
キョン「他に……中学時代の俺を知っていそうな奴か……」
ピピピ……
・・・
「これはこれは……くっくっ、珍しい相手からのメールじゃないか」
・・・
キョン「……久しぶりだな」
佐々木「くっくっ……自分から呼び出しておいてぶっきらぼうな挨拶をするね、キョン」
キョン「ああ、まあ……なんというかな」
佐々木「……それで、僕に何の用だい? 僕で君の頭を悩ませる何かを解決出来るのなら喜んで力になるのだが」
キョン「さ、佐々木……お前」
佐々木「君のことだ……ただ話をしたくて呼び出したわけじゃないんだろう?」
佐々木「くっくっ……まあ、話をするためだけに呼び出したのだとしても僕は一向に構わないんだがね」
キョン「佐々木……頼みがある」
佐々木「ふむ、聞こうじゃないか」
キョン「俺の……中学時代の話を聞かせてくれ」
佐々木「……僕としたことが少しあっけに取られてしまったよ、キョン……それが君の頼みかい?」
キョン「ああ、頼む」
佐々木「なぜ、そんなことを『頼む』のか気になるね……ただ、昔話に花を咲かせたいわけじゃないのだろう?」
キョン「…………」
佐々木「野暮なことを言ってしまったね。キョンのことだ、その辺りの事情は話したがらないだろう……」
キョン「悪い、俺も色々と現状は口にしにくくてな」
佐々木「構わないよ、たまにはこうして親友と過去を懐古するのもいいものだ」
佐々木「さて、中学時代か。どこから話せばいいのやら……君と僕の出会いから語るべきなのかな?」
キョン「ああ、最初から話してくれると嬉しいんだが」
佐々木「くっくっ、君との思い出も深いものがあるからね。語り尽くせば日付が変わりかねないのだが」
キョン「長くなってもいい、聞かせてくれ」
佐々木「分かった……じゃあ、僕と君の出会いから始めようか……」
・・・
数時間後
佐々木「……語り尽くしたと言うには到底及ばないが、この辺りで一息つかせてくれたまえ」
佐々木「これだけ一度に言葉を紡ぐのは僕も少しは疲れるからね」
キョン「…………」
佐々木「くっくっ、しかしキョンは聞き上手だね……君と向かい合っていればいつまでも語ることが出来そうだ」
くぅ~疲れましたwこれにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
キョン「……佐々木」
佐々木「何だい?」
キョン「ありがとうな、お前のおかげだ」
佐々木「……何が僕のおかげなのか今一つ理解に苦しむが、とりあえず感謝の言葉は受け取っておこう」
佐々木「キョン……僕は君の力になれたのかい?」
キョン「ああ、お前が中学時代からの友達で良かったよ」
キョン「全部分かった……今までの俺のことも、これから俺がやらなきゃならんことも」
佐々木「…………」
佐々木「くっくっ……やはり、キョンは面白いね」
・・・
自宅
キョン(思い出した……中学時代のこと、北高に入学したこと、ハルヒのこと……)
キョン(そして、この世界の時間が俺たちが入学した時点にまで巻き戻されちまってることと……)
キョン「長門や朝比奈さん、古泉の性格がおかしくなってること……か」
キョン(以前、夏休みが繰り返した時との違いはそこか……あいつらにまで変化が出てること)
キョン「なあハルヒ……これもお前が願ったことなのか?」
キョン(お前にとってSOS団の活動は……卓袱台ひっくり返して最初からやり直したいと思うほどつまらんものだったのか?)
・・・
ハルヒ宅
ハルヒ(昨日に引き続いてとんでもない目にあったわね……何だってこんなことに……)
ハルヒ「みくるちゃん……ああいう押せ押せの性格も似合わなくはなかったけど……」
ハルヒ「でもやっぱり……あの子はマスコット的なポジションにいてほしいわよね」
ハルヒ「今の有希だって確かに可愛いとは思うけど、何か違うっていうか……」
ハルヒ「ていうかキョンよキョン! なんなのよアイツは本当に! こっちの背中がむず痒くなるようなことばっかして!」
ハルヒ「明日なにか妙な真似したら『死刑!』って言ってやるんだから!」
ハルヒ「…………」
ハルヒ(言えるわけないか、今のあたしの立ち位置じゃ……)
ハルヒ「……今日はもう寝よう」
翌日
キョン「…………」
ハルヒ「…………」
ハルヒ(何よキョンの奴、今日は音楽も聞かないで真面目な顔して……何かこっちから話を……)
ハルヒ「キョン……君、あの、今日って部活は……」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「えっ、何?」
キョン「ちょっと……話がある」
部室
ハルヒ「えっと……キョン君、何の話? 今日の部活についてとか?」
キョン「…………」
ハルヒ「それだったらまだ誰も来てないからみんな集まる放課後とかのほうがいいんじゃ……」
キョン「…………」
ハルヒ「もしそうじゃないなら……まさか告白! なんちゃって」
キョン「…………」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「……な」
キョン「…………」
ハルヒ「何か喋りなさいよアンタ! 一方通行で言葉ぶつけてるあたしが馬鹿みたいじゃない!」
キョン「やっぱりお前はまともか、ハルヒ」
ハルヒ「えっ……?」
キョン「お前は覚えてるかハルヒ。五人で不思議探索をしたこと、映画を作ったこと、孤島や雪山に行ったことを」
ハルヒ「キョン……アンタまさか……いつものキョンに戻ったの?」
キョン「……しかし、我ながらEOE団なんて不可思議極まりない名前を付けたもんだな」
キョン「いつもならお前に『ふざけんな! 死刑!』とでも言われてるところだろうに」
ハルヒ「キョン……キョン!」
キョン「悪かったな、妙な行動しちまってて」
ハルヒ「良かった……あたしの知ってるキョンになってくれてて……」
ハルヒ「あれ……でも、何かおかしいような……今は入学したばっかりの時期だったはずなのに、なんでキョンは……」
キョン「…………」
キョン(マズいな、無人島がどうとかは言うべきじゃなかったか)
キョン(時系列で言えば今の俺は北高に入学したばかりのはずだ……当然、SOS団の存在も何も知ってるはずがない)
キョン(元の性格に戻るだけなら良かったが……つい調子に乗ってペラペラと……なら)
キョン「やれやれ……どうにも、俺とハルヒは同じ夢を見てるらしいな」
ハルヒ「は、はぁ!? アンタと同じ夢!?」
キョン「それしか考えられんだろう、まさか俺とお前以外の世界がタイムスリップしたわけじゃあるまいし」
ハルヒ「ま、まあそう言われてみればそうだけども……」
キョン「なら、早いとこ起きなきゃな。いつまでも寝てて遅刻でもしたらかなわん」
ハルヒ「起きるって……どうやって?」
キョン「さあ?」
ハルヒ「何よそれ、結局何の解決にもなってないじゃない、この馬鹿キョン」
キョン「何にしてもだ俺はこんな世界はゴメンだな……長門や朝比奈さん、古泉が普通じゃなくなってる世界なんて」
ハルヒ「……そうね、やっぱりみくるちゃんたちは前のままのほうが良かったわよね」
放課後
キョン(とりあえず、ハルヒはもうこの世界に未練はないだろう……元の世界に戻りたいと思ってるはずだ)
キョン(仮にこの世界がハルヒの願いによって生まれたものであるとするなら……明日の朝には何とかなってる、か)
キョン「やれやれ、まったく……」
古泉「まったく、困ったことをしてくれましたね」
キョン「!」
同時刻
ハルヒ「はぁ……よく分からないけど、何か今日はどっと疲れたわね」
ハルヒ(しっかしアレだわ、まさかこんなリアルな夢を見るなんて……しかもキョンもまったく同じ夢見てるし)
ハルヒ(何かキョンと二人で変な世界に行っちゃう夢って前にも見たような……)
ハルヒ「はぁ、夢の中でも疲れるなんて冗談じゃないわ……今日は早く寝たほうがいいかもしれないわね」
みくる「寝るのなら、私と一緒に寝なさい。涼宮ハルヒ」
ハルヒ「!」
キョン「古泉……何の用だ?」
古泉「これはこれはお厳しい……あなたの作ったEOE団の仲間ではありませんか」
キョン「……あー、すまんがそのEOE団はもう解散だ。面倒な話に巻き込んで悪かったな」
古泉「困るのですよ、それでは……涼宮ハルヒを機関の手中に収めることが出来なくなってしまう」
キョン「……お前、今何て言った?」
古泉「涼宮ハルヒを巡って行われている、未来人や宇宙人との競合に負けてしまうことになると言ったのですよ」
キョン「ハルヒを手に入れるだと……?」
古泉「あなたも知っているのでしょう? 彼女には願望を実現する能力がある」
古泉「一般人たるあなたがどうやってその知識を得たのかは知りませんが……彼女と親しいあなたを利用しない手はない」
古泉「だから僕はあなたに近付いたのですよ」
キョン(お前の近付き方はまったくもって逆効果だったがな)
キョン「……俺に近付くより、ハルヒ自身を狙ったほうが早いんじゃなかったのか?」
古泉「彼女を巡る攻防は激しいですからね……未来人や宇宙人と直接やり合うのはいかがなものでしょう?」
古泉「それに……幸運なことに、あなたが『鍵』であることも分かりましたからね」
キョン(俺はどうにも思い違いをしていたらしい……性格の変わっちまってるSOS団の面々)
キョン(変わったのは性格だけじゃない……その性質まで変わっちまってたのか)
キョン(元の世界じゃ互いを利用しあいながらも時には手を組んだり、みたいなこともあったはずだ……)
キョン(だが今の古泉たちは純然たる敵同士で、そして……)
キョン「俺やハルヒにとっても……敵ってわけか!」ダッ!!
古泉「おや、逃げられてしまいましたか……まあ予定通りですが」
ピッピッ
古泉「僕です……ええ、では手筈通りにお願いします」
キョン「ハルヒ……どこだ……!」
森「さあ、どこでしょうね?」
キョン「あなた……森さん……!」
森「……やはり、どういうわけかあなたは私たち機関の存在を知っているようですね」
キョン(古泉がああいう状態なら……当然この人も……)
森「『鍵』であるあなたには一緒に来てもらいます……念のために言っておきますが、抵抗はしないほうがいいかと」
キョン「…………!」
「だから気をつけなって言ったじゃないか、キョン。下手をすれば体に穴が空くかもしれないよって」
キョン「お、お前……!」
国木田「僕、参上」
国木田「なーんて、一度はやってみたかったんだよね」
キョン「いや、お前……なんで……?」
国木田「何でってことはないんじゃない? これでも助けに来たんだから」
キョン「いや助けにって……」
国木田「キョンさぁ、これでも僕はキョンに対してそれなりの友情は持ってるんだよ」
国木田「その友達が困っているんだ、助けるのに理由なんて必要ないだろう?」
キョン(いい台詞なんだが国木田には凄まじく似合ってないな)
国木田「それに、僕一人じゃないからね」
キョン「……?」
佐々木「くっくっ、まさに救いのヒーローと言ったところかな?」
佐々木「そういうわけさ……キョン、ここは僕たちに任せて早く行きたまえ」
キョン「いくら二人でも……」
国木田「確かにね、カッコつけといてアレだけどちょっと僕は勝てる気がしないな。あのメイドさん、なんか強そうだし」
キョン「だったら……」
佐々木「発想の転換だよ、別に彼女を打ち倒す必要はないんだ……キョンを追わせないように妨害をする」
佐々木「それなら、数で利のある僕たちなら出来ると思わないかい?」
キョン「…………」
佐々木「もう一度だけ言うよキョン、ここは僕たちに任せて早く行きたまえ」
キョン「……悪い、二人とも」
・・・
みくる「どうしたのハルヒ、こっちに来なさい」
ハルヒ「いや、あの……あたし今日はこのまま帰りたいから」
みくる「……来なさい、ハルヒ」
ハルヒ「うっ……」
ハルヒ(な、何なのよこのみくるちゃんらしくない迫力……)
みくる「じゃあ来なくてもいい、私からそっちに行くわ」
ハルヒ「えっ……」
みくる「一歩でも逃げたりしたら……どうなっても知らないわよ?」
ハルヒ「…………!」
ハルヒ(何よこれ……キョ、キョン……助けて……)
キョン「ハルヒ!!」
ハルヒ「キョ、キョン!」
みくる「……ホント、嫌なタイミングで来るのね」
キョン「巷ではフラグクラッシャーとも言われてますからね……それより、ハルヒをどうする気ですか」
みくる「どうするって……そんなの、私のモノにするに決まってるでしょ?」
ハルヒ「みくるちゃん、ずっとこんな調子で……なんていうかすっごい怖いのよ」
キョン「……いつもの明るい朝比奈さんを知ってる分、反動があるんだろう」
みくる「大体……あなたはその子の何なの? 特別な関係にあるわけでもないくせに」
キョン「特別だろうが何だろうが関係あるか、お前らみたいな奴らにハルヒは渡せないってんだ」
みくる「その子の力を上手く使えばあなたにだって利益が出るのよ? 未来がより良いものへ変わっていく」
みくる「人類全体の享受する未来のためになることをどうして邪魔するのかしら?」
キョン「朝比奈さんたちの作ろうとしてる未来ってのが俺やハルヒの望む未来だとは限らない!」
キョン「それに……そう簡単に未来なんてもんを作っちまったら、つまらないでしょう!」
ハルヒ「!」
キョン「俺たちの未来は俺たちが決める! 誰かに強制されるのはごめんだ」
キョン「宇宙人や未来人、超能力者と仲良く笑いあえる未来だって来るかもしれない!」
キョン「なあハルヒ! ワクワクしないか、そんな未来が来るとしたら!」
ハルヒ「う、うん……それは勿論……ううん、すっごいワクワクするに決まってるじゃない!」
ハルヒ「何よキョン! アンタもいいこと言うようになったじゃない!」
キョン「……そういうことです、だから俺は古泉たちと敵対する今の朝比奈さんにハルヒを渡すわけにはいかない!」
みくる「…………」
キョン「走るぞ、ハルヒ!」
ハルヒ「う、うん!」
長門「ダメだよぉ、そんな勝手なこと言ってちゃ」
キョン「!」
ハルヒ「ゆ、有希……!」
長門「やっほーハルちゃん、またギューって抱きしめてよ!」
ハルヒ「……ダメよ、あたしの知ってる有希はそんなこと絶対に言わないもの」
長門「えー、この前はやってくれたのにーキスだってしてくれたのにー」
キョン「……ハルヒ、マジか」
ハルヒ「マジなわけないでしょ! 不可抗力よ! なにを想像してんのこのエロキョン!」
長門「あーあ……やっぱり、あなたは鍵だったかー」
キョン「…………」
長門「ハルちゃんを財宝が詰まった宝箱だとするとぉ、あなたはその中身を取り出すために必要不可欠な存在」
長門「だからあなたには極力攻撃をしないよう心掛けていたんだけど、もういいよねぇ?」
キョン「!」
長門「鍵がなくなってもさ……宝箱を壊しちゃえば中身は取り出せるんだもんね?」
キョン(長門の腕が白く光って……!)
長門「じゃあ……死んで?」
キョン(ヤバい、刺し貫かれる……見ちゃいられん!)
キィン
キョン「……キィンって、何だ今の音は?」
「ダメよ長門さん……急進的な行動は慎むべきだわ」
キョン「…………!」
朝倉「やろうとするにしても……一つひとつのプログラムの質を上げて私が簡単に侵入を出来ないようにしなきゃ」
長門「えぇ、邪魔をするの? 鍵の存在がそんなに重要なのかな?」
朝倉「あのね。重要とかそういうんじゃなく、子供みたいに何でも無理やり手に入れようとしちゃダメって言いたいの」
長門「あなたは所詮私のバックアップ……なのに、その私自身の邪魔をするの?」
朝倉「はぁ……きちんと話してるのに会話にならない。急進派はこれだから嫌になっちゃうな」
キョン「…………」
キョン(誰かこの状況が分かる奴がいるのならここに来い、そして俺に説明しろ!)
キョン「こっちだハルヒ! とにかくここから離れるぞ!」
ハルヒ「わ、分かった!」
・・・
キョン「はぁっ……はぁっ……」
ハルヒ「はぁ……はぁ……な、何がどうなってるのよこれ」
ハルヒ「有希と朝倉が戦ったり、みくるちゃんがおかしかったり……もう意味が分かんないわ」
キョン「……ハルヒ、そろそろ終わっとくべきだろう」
ハルヒ「な、何言ってるのよ! あたしだって終わらせられるなら早くそうしたいんだから!」
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「キョ……キョン……?」
キョン「はっきり言っておく。俺はお前にどんな不満や後悔があったかはさっぱり分からん」
キョン「ただ、入学式からやり直したいなんて思ってるんだ……相当思うところはあったんだろう」
キョン「けどな、それでもだ……俺は涼宮ハルヒって人間を気に入ってるんだ」
ハルヒ「キョン……?」
キョン「宇宙人や未来人、超能力者を探してるなんて俺みたいに半端な奴じゃ様にならないことでも堂々と言える……」
キョン「そんなことを言えるだけの気持ちを持った涼宮ハルヒが俺は好きだ!」
ハルヒ「ば、ばっかじゃないの! いきなり気に入ってるとか好きだとか……そんなことであたしが喜ぶとでも思ってるのかしら!」
キョン「ハルヒ……俺はだな……」
ハルヒ「だって恥ずかしいじゃない! 気付いちゃったのよ! 自分がとんでもないことを言ってたって!」
ハルヒ「だから少しくらいあたしも女の子らしいことを言って……」
キョン「聞け! 涼宮ハルヒ!」
ハルヒ「…………?」
キョン「お前が自分で思ってるほど、お前が口にした言葉は恥ずかしくなんかない」
キョン「自己紹介の時のお前の言葉、あれはまさに昔の俺が心の中に封じ込めた夢そのものだった」
キョン「お前のおかげで、俺は大切な物を思い出せたんだよ」
ハルヒ「……ホントでしょうね、今言ったこと」
キョン「ああ、ホントだ」
ハルヒ「アンタも気怠い振りしときながら心の奥底では小学生みたいなこと考えてんのね」
キョン「そんな考えを前面に押し出したお前が言うな」
ハルヒ「フフ……そうかもね」
キョン「…………」
ハルヒ「……何かもう戻らなきゃって感じね」
キョン「ああ、そうだな」
ハルヒ「でも……何かあたし、すっごい眠くなってきちゃった」
キョン「……お互い、目を瞑るするか」
ハルヒ「ん……そうね」
キョン「……現実でお前がやった、この世界で俺がやった自己紹介の挨拶にも」
ハルヒ「……目をつぶって、見なかったことにしましょう」
・・・
古泉「なるほど、そうして涼宮さんと共に眠りに落ちた後に目覚めたら現実世界に戻っていたと?」
キョン「遅刻ギリギリの時間でな、朝飯も食えなかった」
古泉「しかし……あなたもずいぶんとユニークな体験をなさいますね」
キョン「ほっとけ、お前らと出会ってからは退屈しない体験ばかりだよ」
古泉「おやおや、これは一本取られましたね」
キョン「その肩をすくめる動作も見慣れたもんだな」
古泉「しかし……疑問が一つだけあるのですが」
キョン「何だ?」
古泉「ここが現実世界ではないかもしれない、ということですよ」
キョン「どういうことだ?」
古泉「考えても見てください、あなたと涼宮さんはまるで夢と言ってもいいような世界へ行っていたわけです」
古泉「その夢の中でまた睡眠を取り、目覚めたら元の世界へ……というわけですね?」
キョン「何が疑問なんだ?」
古泉「こういうことです。あなたがたは夢の中で夢を見ているという可能性……」
キョン「……夢の中で夢を見て、目覚めれば現実じゃないかも、ってことか? んなバカな」
古泉「可能性がないとは言い切れませんよ?」
キョン「……付き合いきれん」
バーン!!
ハルヒ「やっほーいっ! 遅れたわね二人とも!」
キョン「ドアが可哀想になるくらいの力強い登場だな」
ハルヒ「いいじゃない、こんな美少女三人組に揃って通ってもらえるんだから。ねー、みくるちゃん!」
みくる「ひええぇぇぇ! 服の中に手を入れないでくだひゃい!」
長門「…………」
ハルヒ「あーもう、ホントに大きいわねこの胸! もうちょっと触らせなさい!」
みくる「す、涼宮さん!? あっ、ちょっと……そこは……ひゃああっ!」
長門「…………」
キョン「……古泉」
古泉「何でしょう?」
キョン「さっきお前はここが現実じゃないかも、と言ったが……もしそうなら俺たちはどうすればいいんだ?」
古泉「フフッ、さぁ……そうであったとしたら、ここで心行くまで遊べばいいのではないでしょうか?」
キョン「……やれやれ」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「何よキョン。あんたには触らせてあげないわよ?」
キョン「早いところいつもの会議とやらを始めたほうがいいんじゃないか?」
ハルヒ「んーそれもそうね、キョンのくせに良いこと言うじゃない!」
キョン(キョンくせに、は余計だ)
ハルヒ「というわけで、今からSOS団の定例会議を始めます!」
キョン「……の前にハルヒ」
ハルヒ「今度は何よ?」
キョン「お前、今ワクワクしてるか?」
ハルヒ「んー、それは……有希っ!」
長門「何?」
ハルヒ「みくるちゃん!」
みくる「は、はぁいっ!」
ハルヒ「古泉くん!」
古泉「何でしょう?」
ハルヒ「それとキョン!」
キョン「ついでみたいに呼ぶな」
ハルヒ「未だに宇宙人、未来人、超能力者は見つからないけど、ここにはこの最強のSOS団が揃ってるのよ!」
ハルヒ「こんな非日常的な日常、ワクワクしないわけないじゃない!」
キョン「……そりゃ、良かったな」
……これからもコイツに振り回される生活は続きそうだ。
だが、最後までついて行ってやろうじゃないか。
ハルヒは自己紹介の挨拶で口にした言葉を忠実に実行しているに過ぎないのであり
その言葉は俺の夢でもあったのだから。
……だが、それでもここはやはりこう言っておくとしよう。
「やれやれ」
終わり
方向性間違ったね、乗っ取りでめちゃくちゃ書いてすまんかった
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